JP7018282B2 - スパイラルコンベア式フリーザ装置 - Google Patents
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一端に送風口及び排気口を含む冷凍室と、
前記冷凍室内に配置され凍結対象物を搬送するためのスパイラルコンベアと、
前記冷凍室内を前記送風口に連通する第1室と前記排気口に連通する第2室とに仕切る仕切り部材と、
熱交換器及びメインファンを含み前記送風口から前記第1室内に冷気を送るためのクーラーと、を備え、
前記仕切り部材は、前記スパイラルコンベアを挟んで前記一端とは反対側である前記冷凍室の他端側に前記第1室と前記第2室とを連通する開口部を含む。
この点、上記(1)の構成によれば、仕切り部材及び開口部を備えたことにより、スパイラルコンベアを挟んで送風口の反対側である冷凍室の他端側(第1室の奥側)まで冷気を案内することができ、さらに、送風側の第1室から開口部を介して排気側の第2室に冷気を案内することができる。これにより、冷凍室内全体に冷気を循環させることができるので、スパイラルコンベア上を搬送される凍結対象物を均一に冷却することができ、冷却効率を大幅に向上させることができる。
前記開口部又はその近傍に配置され、前記第1室内の冷気を前記第2室内に送るためのアシストファンをさらに備えていてもよい。
前記アシストファンは、前記冷凍室の前記他端側における前記第2室内に、前記一端側に向けて配置されてもよい。
前記アシストファンは、前記スパイラルコンベアに向けて各々平行に送風可能な第1ファン、第2ファン及び第3ファンを含み、
前記第1ファン及び前記第3ファンは、送風した冷気が平面視にて前記スパイラルコンベアの搬送経路の一部と他の一部とにそれぞれ沿って通過するように配置され、
前記第2ファンは、前記第1ファンと前記第3ファンとを結ぶ線上の中央に配置されてもよい。
前記アシストファンの総風量が前記メインファンと前記アシストファンとを含めた総風量の20~50%に設定されてもよい。
従って、上記(5)の構成のように、アシストファンを設けてその総風量をメインファンとアシストファンとを含めた総風量の20~50%に設定することで、低出力でありながら冷却効率の高いスパイラルコンベア式フリーザ装置を得ることができる。
前記スパイラルコンベアは上下方向に沿う軸を中心に螺旋状に構成され、
前記仕切り部材は、前記第1室及び前記第2室の何れか一方が上、他方が下に配置されるように前記冷凍室を仕切るように構成されてもよい。
前記第1室が前記第2室の下方に配置されてもよい。
前記第1室が前記第2室の上方に配置されてもよい。
前記冷凍室内における前記一端から前記他端までの距離Lと、前記冷凍室内の高さHとが、H/L≦1.35を満たす場合に前記アシストファンを設置してもよい。
従って、上記(9)の場合のように、距離Lと高さHとの比がH/L≦1.35と低い場合に、上記(1)乃至(8)の何れか一つで示した構成を適用することとすれば、冷却効率の改善に関して上述の効果を最大限に享受することができる。
前記スパイラルコンベアは上下方向に沿う軸を中心に螺旋状に構成され、
前記仕切り部材は、前記第1室と前記第2室とが水平方向に隣り合って配置されるように前記冷凍室を分割するように構成されてもよい。
前記仕切り部材は、
前記冷凍室内のうち前記スパイラルコンベアの螺旋で構成される円筒部の外周より外側に延在する平板状の外板部と、
前記円筒部の内周より内側で前記外板部と同一平面上に配置された平板状の内板部と、を含んでもよい。
前記クーラーから送られた冷気の側方への流れを規制するための第1導風板をさらに備え、
前記クーラーは、前記メインファンによる送風方向と直交する幅方向において、前記送風方向と逆向きに投影された前記円筒部の外径に対応するように配置され、
前記第1導風板は、前記送風方向と直交する幅方向において、前記クーラーの両端にそれぞれ前記送風方向に沿って配置されてもよい。
前記第1導風板は、前記送風方向において前記クーラーの下流側端部から前記円筒部の中心軸の範囲に亘って配置されてもよい。
前記第1導風板は、開閉可能なドア又は開口部を含んでもよい。
前記冷凍室内の床面に前記メインファンによる送風方向と交差する方向に沿って配設された第2導風板をさらに備え、
前記第2導風板は、前記円筒部の下端と前記床面との間隔未満の高さに形成されてもよい。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1に示すように、本発明の少なくとも一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置1は、一端2Aに送風口5及び排気口6を含む冷凍室2と、冷凍室2内に配置され凍結対象物を搬送するためのスパイラルコンベア10と、冷凍室2内を、送風口5に連通する第1室3と排気口6に連通する第2室4とに仕切る仕切り部材40と、熱交換器22及びメインファン24を含み送風口5から第1室3内に冷気を送るためのクーラー20と、を備えている。
この点、上記の一実施形態の構成を採用すれば、冷凍室2の他端2B側において仕切り部材40に開口部46を含むことにより、スパイラルコンベア10を挟んで送風口5の反対側である冷凍室2の他端2B側(第1室3の奥側)まで冷気を案内することができ、さらに、送風側の第1室3から開口部46を介して排気側の第2室4に冷気を案内することができる。これにより、冷凍室2内全体に冷気を循環させることができるので、スパイラルコンベア10上を搬送される凍結対象物を均一に冷却することができ、冷却効率を大幅に向上させることができるのである。
なお、冷却効率の改善に伴い、クーラー20自体の冷却に消費される冷気の比率を低下させて、凍結対象物の冷却に寄与する冷気の比率を向上させることができるため、さらなる冷却効率の向上が図られる(例えば、従来のフリーザ装置において、凍結対象物の冷却負荷に約60%、メインファンのモータ発熱負荷等を含むクーラー自体の冷却に約40%の冷熱が消費されていたのに対して、本開示の例では凍結対象物の冷却が80%、アシストファンのモータ発熱負荷等を含んだクーラー自体の冷却が約20%となる)。
図2(b)に示すように、幾つかの実施形態において、アシストファン30は、スパイラルコンベア10に向けて各々平行に送風可能な第1ファン32、第2ファン34及び第3ファン36を含んでもよい。ここで、第1ファン32及び第3ファン36は、送風した冷気が平面視にてスパイラルコンベア10の搬送経路16の一部と他の一部とにそれぞれ沿って通過するように配置されてもよい。第2ファン34は、第1ファン32と第3ファン36とを結ぶ線上の中央に配置されてもよく、第1ファン32、第2ファン34及び第3ファン36が送風方向F2の直交方向にそれぞれ等間隔に並んで配置されてもよい。
従って、上記のように設定することで、低出力でありながら冷却効率の高いスパイラルコンベア式フリーザ装置1を得ることができる。
このように構成すれば、上方に配置された第1室3の一端2Aの送風口5から送られた冷気が、他端2Bの開口部46を通って下方の第2室4に送られ、冷気が循環するように構成されたスパイラルコンベア式フリーザ装置1において、上記何れかで示した効果を享受することができる。また、スパイラルコンベア10周辺の隙間を通って上方の第1室3側から下方の第2室4側に向かう冷気の流れが形成され得るから、スパイラルコンベア10上に載置された凍結対象物に対して上方から冷気を吹き付けて凍結対象物をコンベア上に抑えつけることができる。よって、凍結対象物が冷気の流れによって搬送中に浮き上がったりずれたりすることを防止することができる。
従って、上記の場合のように、距離Lと高さHとの比がH/L≦1.35と低い場合に、本開示の何れかの実施形態で示した構成を適用することとすれば、冷却効率の改善に関して上述の効果を最大限に享受することができる。
このように構成すれば、第1室3の一端2Aの送風口5から送られた冷気が、他端2Bの開口部46を通って第1室3の隣(側方)に配置された第2室4に送られ、冷気が循環するように構成された所謂横風式のスパイラルコンベア式フリーザ装置1において、本開示の何れかの実施形態に示した効果を享受することができる。
この構成によれば、冷凍室2内で第1室3と第2室4とに亘って延在するスパイラルコンベア10のうち螺旋状(又はドーナツ状)の円筒部12を除いた領域を第1室3と第2室4とに仕切ることができる。
上記のように構成すれば、冷凍室2の第1室3において、クーラー20、第1導風板50及びスパイラルコンベア10で囲まれた空間内にドア52を介して作業員がアクセスすることができる。これにより、冷却時にはドア52を閉じて冷気の高い循環効率を確保しつつ、点検時には第1室3におけるクーラー20とスパイラルコンベア10との間の領域で点検等の作業を行うことができるため、メンテナンス性の向上が図られる。
この構成によれば、メインファン24から送られて床面2Cに沿って進む冷気を、第2導風板54によって床面2Cから離れるように上方に巻き上げることができるので、床面2C近傍に滞留する冷気をメインファン24の主流路上に戻すことができる。これにより。比較的流速が速いメインファン24からの主流路に乗せて第1室3の他端2B側まで冷気を送ることができるため、冷凍室2の他端2B側、延いては冷凍室2内全体における風速を従来よりも向上させることができる。
なお、第2導風板54は、円筒部12の下端12Aと床面2Cとの間隔未満の高さに形成されてもよい。また、床面2Cは、例えば、洗浄後の排水のために傾斜したドレンパンとなっていてもよく、その場合は床面2Cの傾斜に合わせて第2導風板54の下部も傾斜していてよい。
2 冷凍室
2A 一端
2B 他端
2C 床面
3 第1室
4 第2室
5 送風口
6 排気口
10 スパイラルコンベア
12 円筒部
12A 下端
16 搬送経路
20 クーラー
20A 下流側端部
22 熱交換器(コイル)
24 メインファン(主送風機)
30 アシストファン(アジテーターファン/補助送風機)
32 第1ファン
34 第2ファン
36 第3ファン
40 仕切り部材
42 外板部
44 内板部
46 開口部
50 第1導風板(側部導風板/バッフル)
52 ドア(扉)
54 第2導風板(床部導風板/バッフル)
F1、F2 送風方向
Y 中心軸
Claims (15)
- 一端に送風口及び排気口を含む冷凍室と、
前記冷凍室内に配置され凍結対象物を搬送するためのスパイラルコンベアと、
前記冷凍室内を前記送風口に連通する第1室と前記排気口に連通する第2室とに仕切る仕切り部材と、
熱交換器及びメインファンを含み前記送風口から前記第1室内に冷気を送るためのクーラーと、を備え、
前記仕切り部材は、前記スパイラルコンベアを挟んで前記一端とは反対側である前記冷凍室の他端側に前記第1室と前記第2室とを連通する開口部を含み、
前記スパイラルコンベアの外周側及び内周側は、それぞれ、前記スパイラルコンベアの周方向に沿って延在する筒状導風板によって覆われず、前記スパイラルコンベアの前記一端側の第1外周側空間、前記スパイラルコンベアの前記他端側の第2外周側空間、および、前記スパイラルコンベアの内周側空間は前記スパイラルコンベアの配置空間を介して互いに連通し、
前記一端側から前記他端側に向かって流れる前記第1室内の前記冷気が前記一端側の前記第1外周側空間から前記内周側空間を経て前記他端側の前記第2外周側空間へ通過するとともに、前記他端側から前記一端側に向かって流れる前記第2室内の前記冷気が前記他端側の前記第2外周側空間から前記内周側空間を経て前記一端側の前記第1外周側空間へ通過するように構成された
ことを特徴とするスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記開口部又はその近傍に配置され、前記第1室内の冷気を前記第2室内に送るためのアシストファンをさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記アシストファンは、前記冷凍室の前記他端側における前記第2室内に、前記一端側に向けて配置される
ことを特徴とする請求項2に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記アシストファンは、前記スパイラルコンベアに向けて各々平行に送風可能な第1ファン、第2ファン及び第3ファンを含み、
前記第1ファン及び前記第3ファンは、送風した冷気が平面視にて前記スパイラルコンベアの搬送経路の一部と他の一部とにそれぞれ沿って通過するように配置され、
前記第2ファンは、前記第1ファンと前記第3ファンとを結ぶ線上の中央に配置される
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記アシストファンの総風量が前記メインファンと前記アシストファンとを含めた総風量の20~50%に設定された
ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記スパイラルコンベアは上下方向に沿う軸を中心に螺旋状に構成され、
前記仕切り部材は、前記第1室及び前記第2室の何れか一方が上、他方が下に配置されるように前記冷凍室を仕切るように構成される
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記第1室が前記第2室の下方に配置される
ことを特徴とする請求項6に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記第1室が前記第2室の上方に配置される
ことを特徴とする請求項6に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記冷凍室内における前記一端から前記他端までの距離Lと、前記冷凍室内の高さHとが、H/L≦1.35を満たす場合に前記アシストファンを設置することを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
- 前記スパイラルコンベアは上下方向に沿う軸を中心に螺旋状に構成され、
前記仕切り部材は、前記第1室と前記第2室とが水平方向に隣り合って配置されるように前記冷凍室を分割するように構成される
ことを特徴とする請求項1乃至3及び5の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記仕切り部材は、
前記冷凍室内のうち前記スパイラルコンベアの螺旋で構成される円筒部の外周より外側に延在する平板状の外板部と、
前記円筒部の内周より内側で前記外板部と同一平面上に配置された平板状の内板部と、を含むことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記クーラーから送られた冷気の側方への流れを規制するための第1導風板をさらに備え、
前記クーラーは、前記メインファンによる送風方向と直交する幅方向において、前記送風方向と逆向きに投影された前記円筒部の外径に対応するように配置され、
前記第1導風板は、前記送風方向と直交する幅方向において、前記クーラーの両端にそれぞれ前記送風方向に沿って配置される
ことを特徴とする請求項11に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記第1導風板は、前記送風方向において前記クーラーの下流側端部から前記円筒部の中心軸の範囲に亘って配置される
ことを特徴とする請求項12に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記第1導風板は、開閉可能なドア又は開口部を含む
ことを特徴とする請求項12又は13に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。 - 前記冷凍室内の床面に前記メインファンによる送風方向と交差する方向に沿って配設された第2導風板をさらに備え、
前記第2導風板は、前記円筒部の下端と前記床面との間隔未満の高さに形成される
ことを特徴とする請求項11乃至13の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
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