JP7018282B2 - スパイラルコンベア式フリーザ装置 - Google Patents

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本開示はスパイラルコンベア式フリーザ装置に関する。
従来、凍結対象物を凍結させるためのフリーザ装置において、比較的大量の凍結対象物を連続的に冷凍室内に搬送可能なスパイラルコンベア式フリーザ装置が知られている。
上記フリーザ装置において、凍結対象物を均質に冷却するためにはスパイラルコンベアの円筒部(タワー)に均一に冷気を送る必要がある。このため、例えば、特許文献1には、円筒部の内周側と外周側とに導風板を用いることで、コンベア上を搬送される凍結対象物に吹き付ける冷気の流れを制御するように構成されたフリーザ装置が開示されている。
特開昭49-96344号公報
しかし、導風板を用いると、視界が遮られるため庫内全体及びコンベア周りの視認性が悪く、さらには、作業員のアクセス性が悪いため、メンテナンスや洗浄作業が困難であるという問題がある。一方、導風板を用いない場合は、冷凍室内(特に、コンベアを挟んで送風機と反対側)に均一に冷気が循環せず、隙間等の低抵抗な流路を通過する冷気のショートカットが発生してしまう。このため、円筒部のうち送風口から遠く離れた側には十分に冷気が循環せず、送風口から近い側と遠い側とで凍結対象物に均質に冷気を送風することができず、冷却効率が低下する虞があるという問題があった。
上記問題に鑑み、本発明の少なくとも一実施形態は、冷気の循環効率を改善したスパイラルコンベア式フリーザ装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置は、
一端に送風口及び排気口を含む冷凍室と、
前記冷凍室内に配置され凍結対象物を搬送するためのスパイラルコンベアと、
前記冷凍室内を前記送風口に連通する第1室と前記排気口に連通する第2室とに仕切る仕切り部材と、
熱交換器及びメインファンを含み前記送風口から前記第1室内に冷気を送るためのクーラーと、を備え、
前記仕切り部材は、前記スパイラルコンベアを挟んで前記一端とは反対側である前記冷凍室の他端側に前記第1室と前記第2室とを連通する開口部を含む。
冷凍室の一端に送風口と排気口とを含むスパイラルコンベア式フリーザ装置においては、送風口から排気口に短い経路で向かう冷気流のショートカットが生じ得る。すなわち、冷凍室の一端側の送風機からスパイラルコンベアに向けて冷気を送ると、スパイラルコンベアのうち、上記送風口に近い部分で上方にショートカットした冷気が排気口に向かうため、冷凍室の他端側のスペースまで十分に冷気が届かない虞がある。このため、スパイラルコンベア上を搬送される凍結対象物に均等に冷気が当たらずに冷却効率が低下する虞がある。
この点、上記(1)の構成によれば、仕切り部材及び開口部を備えたことにより、スパイラルコンベアを挟んで送風口の反対側である冷凍室の他端側(第1室の奥側)まで冷気を案内することができ、さらに、送風側の第1室から開口部を介して排気側の第2室に冷気を案内することができる。これにより、冷凍室内全体に冷気を循環させることができるので、スパイラルコンベア上を搬送される凍結対象物を均一に冷却することができ、冷却効率を大幅に向上させることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、スパイラルコンベア式フリーザ装置は、
前記開口部又はその近傍に配置され、前記第1室内の冷気を前記第2室内に送るためのアシストファンをさらに備えていてもよい。
上記(2)の構成によれば、メインファンによって冷凍室の一端側から第1室内に送られた冷気を、アシストファンにより冷凍室の他端側まで強制的に吸引することができるとともに、吸引した冷気を第2室内に強制的に送ることができる。従って、冷凍室内の冷気の循環効率及び冷却効率をさらに大幅に向上させることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記アシストファンは、前記冷凍室の前記他端側における前記第2室内に、前記一端側に向けて配置されてもよい。
本発明者らの鋭意研究の結果、上記(3)の構成のように冷凍室の他端側における第2室内に、該冷凍室の一端側に向けてアシストファンを配置することで冷気の循環効率を大きく向上させることができることが判明した。従って、上記(3)の構成を採用することにより、冷凍室内の冷気の循環効率を最大限に向上させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)の構成において、
前記アシストファンは、前記スパイラルコンベアに向けて各々平行に送風可能な第1ファン、第2ファン及び第3ファンを含み、
前記第1ファン及び前記第3ファンは、送風した冷気が平面視にて前記スパイラルコンベアの搬送経路の一部と他の一部とにそれぞれ沿って通過するように配置され、
前記第2ファンは、前記第1ファンと前記第3ファンとを結ぶ線上の中央に配置されてもよい。
上記(4)の構成によれば、第1ファン及び第3ファンにより、スパイラルコンベアの搬送経路の一部と他の一部とに沿って長い距離及び時間に亘って凍結対象物に冷気を吹き付けることができる。また、第1ファンと第3ファンとの間に第2ファンを配置して、3台のアシストファンで平行に冷気を送風する構成としたことにより、冷凍室内の冷気の循環効率を効率的に向上させることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)乃至(4)の何れか一つに記載の構成において、
前記アシストファンの総風量が前記メインファンと前記アシストファンとを含めた総風量の20~50%に設定されてもよい。
冷却効率を向上させるべく冷凍室内の冷気の循環効率の向上を図る際、冷凍室内へのアシストファンの設置やメインファンの出力向上等、様々な方式が考えられ、消費エネルギーと冷却効率とを考慮して最適な設定を行うことが重要となる。この点に関し、本願発明者らは、鋭意研究の末、冷凍室内にアシストファンを設けてその総風量をメインファンとアシストファンとを含めた総風量の20~50%に設定すれば最も効率的に冷却効率を向上し得るという知見を得た。
従って、上記(5)の構成のように、アシストファンを設けてその総風量をメインファンとアシストファンとを含めた総風量の20~50%に設定することで、低出力でありながら冷却効率の高いスパイラルコンベア式フリーザ装置を得ることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れか一つに記載の構成において、
前記スパイラルコンベアは上下方向に沿う軸を中心に螺旋状に構成され、
前記仕切り部材は、前記第1室及び前記第2室の何れか一方が上、他方が下に配置されるように前記冷凍室を仕切るように構成されてもよい。
上記(6)の構成によれば、第1室の一端の送風口から送られた冷気が、他端の開口部を通って第1室の上方又は下方の何れか一方に配置された第2室に送られ、冷気が循環するように構成されたスパイラルコンベア式フリーザ装置において、上記(1)乃至(5)の何れか一つで示した効果を享受することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)に記載の構成において、
前記第1室が前記第2室の下方に配置されてもよい。
上記(7)の構成によれば、下方に配置された第1室の一端の送風口から送られた冷気が、他端の開口部を通って上方の第2室に送られ、冷気が循環するように構成されたスパイラルコンベア式フリーザ装置において、上記(6)で示した効果を享受することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(6)に記載の構成において、
前記第1室が前記第2室の上方に配置されてもよい。
上記(8)の構成によれば、上方に配置された第1室の一端の送風口から送られた冷気が、他端の開口部を通って下方の第2室に送られ、冷気が循環するように構成されたスパイラルコンベア式フリーザ装置において、上記(6)で示した効果を享受することができる。また、スパイラルコンベア周辺の隙間を通って上方の第1室側から下方の第2室側に向かう冷気の流れが形成され得るから、スパイラルコンベア上に載置された凍結対象物に対して上方から冷気を吹き付けて凍結対象物をコンベア上に抑えつけることができる。よって、凍結対象物が冷気の流れによって搬送中に浮き上がったりずれたりすることを防止することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(2)乃至(8)の何れか一つに記載の構成において、
前記冷凍室内における前記一端から前記他端までの距離Lと、前記冷凍室内の高さHとが、H/L≦1.35を満たす場合に前記アシストファンを設置してもよい。
冷凍室内における一端から他端までの距離L(即ち、メインファンによる送風方向に沿う冷凍室内の奥行)と、冷凍室内の高さLとの比H/Lが低い場合、上記冷凍室内の冷気の循環効率が低く他端側の風速が弱い傾向がある。つまり、冷凍室が相対的に横長になると式H/Lの数値が小さくなり、冷気が奥まで届かずに冷却効率が低下する傾向がある。このような場合にアシストファンを設置して冷気の循環を補助すれば、冷気が奥まで届くようになって冷却効率を向上させることができる。一方、例えば、H/L>1.35であるような高さ方向にスペースを確保できる冷凍室の場合は、コンベアとステージとの隙間が絞りの役割を果たし、ある程度均一に吹き上がることなるので、アシストファンの補助がなくても冷気が循環できて冷却効率は低下しないと考えられる。このように、H/L≦1.35の条件をアシストファンの設置についての判断基準と考えることができる。
従って、上記(9)の場合のように、距離Lと高さHとの比がH/L≦1.35と低い場合に、上記(1)乃至(8)の何れか一つで示した構成を適用することとすれば、冷却効率の改善に関して上述の効果を最大限に享受することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)及び(5)の何れか一つに記載の構成において、
前記スパイラルコンベアは上下方向に沿う軸を中心に螺旋状に構成され、
前記仕切り部材は、前記第1室と前記第2室とが水平方向に隣り合って配置されるように前記冷凍室を分割するように構成されてもよい。
上記(10)の構成によれば、第1室の一端の送風口から送られた冷気が、他端の開口部を通って第1室の隣(側方)に配置された第2室に送られ、冷気が循環するように構成された所謂横風式のスパイラルコンベア式フリーザ装置において、上記(1)乃至(3)及び(5)の何れか一つに示した効果を享受することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れか一つに記載の構成において、
前記仕切り部材は、
前記冷凍室内のうち前記スパイラルコンベアの螺旋で構成される円筒部の外周より外側に延在する平板状の外板部と、
前記円筒部の内周より内側で前記外板部と同一平面上に配置された平板状の内板部と、を含んでもよい。
上記(11)の構成によれば、冷凍室内で第1室と第2室とに亘って延在するスパイラルコンベアのうち螺旋状(又はドーナツ状)の円筒部を除いた領域を第1室と第2室とに仕切ることができる。また、上記外板部と内板部とを所謂縦風式のスパイラルコンベア式フリーザ装置に適用した場合は、これら外板部及び内板部が2階部分のメンテナンスを行う際の足場として機能するから、メンテナンス性の向上を図ることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れか一つに記載の構成において、
前記クーラーから送られた冷気の側方への流れを規制するための第1導風板をさらに備え、
前記クーラーは、前記メインファンによる送風方向と直交する幅方向において、前記送風方向と逆向きに投影された前記円筒部の外径に対応するように配置され、
前記第1導風板は、前記送風方向と直交する幅方向において、前記クーラーの両端にそれぞれ前記送風方向に沿って配置されてもよい。
上記(12)の構成によれば、メインファンから送出された冷気の一部が、側方に逃げることなく第1導風板に沿ってスパイラルコンベアに向けて案内される。スパイラルコンベアに向けられた冷気は該スパイラルコンベア上の凍結対象物を冷却しつつ、螺旋の隙間を通過して第1室の他端側に送られるから、第1室の他端側に届く冷気の風量を従来に比べて増加させることができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(12)に記載の構成において、
前記第1導風板は、前記送風方向において前記クーラーの下流側端部から前記円筒部の中心軸の範囲に亘って配置されてもよい。
上記(13)の構成によれば、例えば、スパイラルコンベアの円筒部の周囲の大部分を覆うような導風板を設けることなく、冷凍室内に冷気を循環させることができるので、冷凍室内の視認性を確保しつつ冷凍室内における冷気の循環効率を効率的に向上させることができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(13)の何れか一つに記載の構成において、
前記第1導風板は、開閉可能なドア又は開口部を含んでもよい。
上記(14)の構成によれば、冷凍室の第1室において、クーラー、導風板及びスパイラルコンベアで囲まれた空間内に作業員がアクセスすることができる。これにより、冷却時にはドア又は開口部を閉じて冷気の高い循環効率を確保しつつ、点検時には第1室におけるクーラーとスパイラルコンベアとの間の領域で点検等の作業を行うことができるため、メンテナンス性の向上が図られる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(14)の何れか一つに記載の構成において、
前記冷凍室内の床面に前記メインファンによる送風方向と交差する方向に沿って配設された第2導風板をさらに備え、
前記第2導風板は、前記円筒部の下端と前記床面との間隔未満の高さに形成されてもよい。
上記(15)の構成によれば、メインファンから送られて床面に沿って進む冷気を、第2導風板によって床面から離れるように上方に巻き上げることができるので、床面近傍に滞留する冷気を循環の主流路上に戻すことができる。これにより。比較的流速が速いメインファンからの主流路に乗せて第1室の他端側まで冷気を送ることができるため、冷凍室の他端側、延いては冷凍室内全体における風速を従来よりも向上させることができる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、冷気の循環効率を改善したスパイラルコンベア式フリーザ装置を提供することができる。
一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置の構成を概略的に示す斜視図である。 一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置の構成を示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置における冷凍室内の風速分布をCFDソフトにより解析した結果を示す概略斜視図である。 一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置における冷凍室内の風速分布をCFDソフトにより解析した結果を示す概略であり、(a)は第1室内の風速分布を示す概略平面図、(b)は第2室内の風速分布を示す概略平面図である。 一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置による冷却効率の改善例を示す図である。 他の実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置の構成例(側面)を概略的に示す模式図である。 他の実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置の構成例(平面)を概略的に示す模式図である。 従来のスパイラルコンベア式フリーザ装置における冷凍室内の風速分布をCFDソフトにより解析した結果を示す概略斜視図である。 従来のスパイラルコンベア式フリーザ装置における冷凍室内の風速分布をCFDソフトにより解析した結果を示す概略であり、(a)は1階部分の風速分布を示す概略平面図、(b)は2階部分の風速分布を示す概略平面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置の構成を概略的に示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の少なくとも一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置1は、一端2Aに送風口5及び排気口6を含む冷凍室2と、冷凍室2内に配置され凍結対象物を搬送するためのスパイラルコンベア10と、冷凍室2内を、送風口5に連通する第1室3と排気口6に連通する第2室4とに仕切る仕切り部材40と、熱交換器22及びメインファン24を含み送風口5から第1室3内に冷気を送るためのクーラー20と、を備えている。
冷凍室2は、密閉構造をなす矩形状の構造体であり、送風口5及び排気口6の他、後述するスパイラルコンベア10の搬送経路16(図1参照)の一部が通過する複数のコンベア開口部(不図示)が形成されている。
スパイラルコンベア10は、上下方向に螺旋状に組まれたガイド上を無端ベルトが移動する搬送手段であり、ベルト上に載置された凍結対象物を例えば下方のコンベア開口部(非表示)から冷凍室2内に搬入し、螺旋状に上昇及び下降するよう案内した後、下方の他のコンベア開口部(不図示)から冷凍室2の外に搬出するようになっている。
一実施形態における仕切り部材40は、冷凍室2の内部空間を1階部分の第1室3と2階部分の第2室4とに仕切るようになっている。第1室3はスパイラルコンベア10の一部(下部)を収容し、第2室4はスパイラルコンベア10の他の一部(上部)を収容する。すなわち、仕切り部材40は、上記スパイラルコンベア10のうち一部(螺旋状の円筒部12)を回避するようにして冷凍室2内を2つに分割するように配置される。
そして、この仕切り部材40は、スパイラルコンベア10を挟んで一端2Aとは反対側である冷凍室2の他端2B側に、第1室3と第2室4とを連通する開口部46を含んでいる。
開口部46は、仕切り部材40のうち冷凍室2の他端2B側の中央に形成される。一実施形態における開口部46は、一辺が冷凍室2の他端2Bに面するように矩形状に形成されている。
クーラー20は、冷凍室2の一端2A側に配置されており、送風口5に隣接して該送風口5と同形状の吹出し部を有する熱交換器22で生成した冷熱を、熱交換器22の外側に隣接して配置されたメインファン24によって冷凍室2内に送り込めるようになっている。一実施形態では、メインファン24による送風方向に並んで複数(図1~3に非限定的に示す例では2機)の熱交換器22が配置されており、また、上記送風方向と直交する水平方向に並んで3機のメインファン24が配置されている。
そして、送風口5を介してクーラー20から冷凍室2の第1室3内に送り込まれた冷気は、スパイラルコンベア10の下部の螺旋の隙間を通って冷凍室2の他端2Bに至り、開口部46を通って第2室4に案内され、スパイラルコンベア10の上部の螺旋の隙間を通って排気口6から排出される。排気口6から排出された冷気を含む空気は、再びクーラー20で冷却されて冷凍室2内に送出される。幾つかの実施形態では、排気口6から送風口5に至る領域を壁で覆ってダクト化してもよい。
ここで、冷凍室2の一端に送風口5と排気口6とを含むスパイラルコンベア式フリーザ装置1においては、送風口5から排気口6に短い経路で向かう冷気流のショートカットが生じ得る。すなわち、冷凍室2の一端2A側のクーラー20からスパイラルコンベア10に向けて冷気を送ると、スパイラルコンベア10のうち、上記送風口5に近い部分で上方にショートカットした冷気が排気口6に向かい、冷凍室2の他端2B側のスペースまで十分に冷気が届かない虞がある。このため、スパイラルコンベア10上を搬送される凍結対象物に均等に冷気が当たらずに冷却効率が低下する虞がある。
この点、上記の一実施形態の構成を採用すれば、冷凍室2の他端2B側において仕切り部材40に開口部46を含むことにより、スパイラルコンベア10を挟んで送風口5の反対側である冷凍室2の他端2B側(第1室3の奥側)まで冷気を案内することができ、さらに、送風側の第1室3から開口部46を介して排気側の第2室4に冷気を案内することができる。これにより、冷凍室2内全体に冷気を循環させることができるので、スパイラルコンベア10上を搬送される凍結対象物を均一に冷却することができ、冷却効率を大幅に向上させることができるのである。
なお、冷却効率の改善に伴い、クーラー20自体の冷却に消費される冷気の比率を低下させて、凍結対象物の冷却に寄与する冷気の比率を向上させることができるため、さらなる冷却効率の向上が図られる(例えば、従来のフリーザ装置において、凍結対象物の冷却負荷に約60%、メインファンのモータ発熱負荷等を含むクーラー自体の冷却に約40%の冷熱が消費されていたのに対して、本開示の例では凍結対象物の冷却が80%、アシストファンのモータ発熱負荷等を含んだクーラー自体の冷却が約20%となる)。
幾つかの実施形態において、スパイラルコンベア式フリーザ装置1は、開口部46又はその近傍に配置され、第1室3内の冷気を第2室4内に送るためのアシストファン30をさらに備えていてもよい(例えば、図2~図4及び図6~図7参照)。このようなアシストファン30は、メインファン24による冷凍室2内の冷気の循環を補助するものであり、補助ファン、ブースターファン又はアジテーターファンとも称される。
上記のように開口部46又はその近傍にアシストファン30を設ければ、メインファン24によって冷凍室2の一端側から第1室3内に送られた冷気を、アシストファン30により冷凍室2の他端2B側まで強制的に吸引することができるとともに、吸引した冷気を第2室4内に強制的に送ることができる。従って、冷凍室2内の冷気の循環効率及び冷却効率をさらに大幅に向上させることができる。
幾つかの実施形態において、アシストファン30は、冷凍室2の他端2B側における第2室4内に、上記一端2A側に向けて配置されてもよい(例えば、図1~図4及び図6~図7参照)。すなわち、幾つかの実施形態では、仕切り部材40により内部が第1室3と第2室4に仕切られた冷凍室2を備えた所謂横風循環方式のスパイラルコンベア式フリーザ装置1において、スパイラルコンベア10の円筒部12(タワー)に吹き付ける冷気の風向が第1室3と第2室4とで異なるように構成されている。より詳細には、円筒部12(タワー)に吹き付ける冷気の風向が第1室3と第2室4とで逆向きになるように構成されている。つまり、冷凍室2の一端2Aに配置されたクーラー20のメインファン24と、冷凍室2の他端2Bに配置されたアシストファン30とが平面視にて対向するように配置されており、円筒部12の螺旋の一端側(例えば、円筒部12の上部)と他端側(例えば、円筒部12の下部)とで、逆向きに冷気が吹き付けられるように構成されている。
上記のように、仕切り部材40のうち冷凍室2の他端2B側に開口部46を設けたり、該開口部46又はその近傍にアシストファン30を設けたりすることで冷凍室2内の冷気の循環効率を向上させることができるが、本発明者らの鋭意研究の結果、冷凍室2の他端2B側における第2室4内に、該冷凍室2の一端2A側に向けてアシストファン30を配置することにより、冷気の循環効率を大きく向上させることができることが判明した。従って、上記の向きにアシストファン30を配置することにより、冷凍室2内の冷気の循環効率を最大限に向上させることができるものである。
図2は、一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置の構成を示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
図2(b)に示すように、幾つかの実施形態において、アシストファン30は、スパイラルコンベア10に向けて各々平行に送風可能な第1ファン32、第2ファン34及び第3ファン36を含んでもよい。ここで、第1ファン32及び第3ファン36は、送風した冷気が平面視にてスパイラルコンベア10の搬送経路16の一部と他の一部とにそれぞれ沿って通過するように配置されてもよい。第2ファン34は、第1ファン32と第3ファン36とを結ぶ線上の中央に配置されてもよく、第1ファン32、第2ファン34及び第3ファン36が送風方向F2の直交方向にそれぞれ等間隔に並んで配置されてもよい。
上記のように構成すれば、第1ファン32及び第3ファン36により、スパイラルコンベア10の搬送経路16の一部と他の一部とに沿って長い距離及び時間に亘って凍結対象物に冷気を吹き付けることができる。また、第1ファン32と第3ファン36との間に第2ファン34を配置して、3台のアシストファン30で平行に冷気を送風する構成としたことにより、冷凍室2内の冷気の循環効率を効率的に向上させることができる(図4(b)参照)。
幾つかの実施形態では、アシストファン30の総風量がメインファン24とアシストファン30とを含めた総風量の20~50%に設定されてもよい。また、幾つかの実施形態では、アシストファン30の総風量をメインファン24とアシストファン30とを含めた総風量の25~40%としてもよく、さらには30%に設定してもよい。
冷却効率を向上させるべく冷凍室2内の冷気の循環効率の向上を図る際、冷凍室2内へのアシストファン30の設置やメインファン24の出力向上等、様々な方式が考えられ、消費エネルギーと冷却効率とを考慮して最適な設定を行うことが重要となる。この点に関し、本願発明者らは、鋭意研究の末、冷凍室2内にアシストファン30を設けてその総風量をメインファン24とアシストファン30とを含めた総風量の20~50%に設定すれば最も効率的に冷却効率を向上し得るという知見を得たものである。
従って、上記のように設定することで、低出力でありながら冷却効率の高いスパイラルコンベア式フリーザ装置1を得ることができる。
幾つかの実施形態では、スパイラルコンベア10は上下方向に沿う軸Yを中心に螺旋状に構成され、仕切り部材40は、第1室3及び第2室4の何れか一方が上、他方が下に配置されるように冷凍室2を仕切るように構成されてもよい(例えば、図2及び図6参照)。つまり、仕切り部材40は、冷凍室2の内部空間を上下に2分割するように構成されてもよい。このように構成すれば、第1室3の一端2Aの送風口5から送られた冷気が、他端2Bの開口部46を通って第1室3の上方又は下方の何れか一方に配置された第2室4に送られ、冷気が循環するように構成されたスパイラルコンベア式フリーザ装置1において、上記の何れか一つで示した効果を享受することができる。
幾つかの実施形態では、第1室3が第2室4の下方に配置されてもよい(例えば、図1~6参照)。このようにすれば、下方に配置された第1室3の一端2Aの送風口5から送られた冷気が、他端2Bの開口部46を通って上方の第2室4に送られ、冷気が循環するように構成されたスパイラルコンベア式フリーザ装置1において、上記何れかの効果を享受することができる。
幾つかの実施形態では、第1室3が第2室4の上方に配置されてもよい(例えば、図6参照)。
このように構成すれば、上方に配置された第1室3の一端2Aの送風口5から送られた冷気が、他端2Bの開口部46を通って下方の第2室4に送られ、冷気が循環するように構成されたスパイラルコンベア式フリーザ装置1において、上記何れかで示した効果を享受することができる。また、スパイラルコンベア10周辺の隙間を通って上方の第1室3側から下方の第2室4側に向かう冷気の流れが形成され得るから、スパイラルコンベア10上に載置された凍結対象物に対して上方から冷気を吹き付けて凍結対象物をコンベア上に抑えつけることができる。よって、凍結対象物が冷気の流れによって搬送中に浮き上がったりずれたりすることを防止することができる。
幾つかの実施形態では、冷凍室2内における一端2Aから他端2Bまでの距離Lと、冷凍室2内の高さHとが、H/L≦1.35を満たす場合にアシストファン30を設置してもよい。
冷凍室2内における一端2Aから他端2Bまでの距離L(即ち、メインファン24による送風方向に沿う冷凍室2内の奥行)と、冷凍室2内の高さLとの比H/Lが低い場合、上記冷凍室2内の冷気の循環効率が低く他端2B側の風速が弱い傾向がある。つまり、冷凍室2が相対的に横長になると式H/Lの数値が小さくなり、冷気が奥まで届かずに冷却効率が低下する傾向がある。このような場合にアシストファン30を設置して冷気の循環を補助すれば、冷気が奥まで届くようになって冷却効率を向上させることができる。一方、例えば、H/L>1.35であるような高さ方向にスペースを確保できる冷凍室2の場合は、スパイラルコンベア10とステージとの隙間が絞りの役割を果たし、ある程度均一に吹き上がることなるので、アシストファン30の補助がなくても冷気が循環できて冷却効率は低下しないと考えられる。このように、H/L≦1.35の条件をアシストファンの設置についての判断基準と考えることができるのである。
従って、上記の場合のように、距離Lと高さHとの比がH/L≦1.35と低い場合に、本開示の何れかの実施形態で示した構成を適用することとすれば、冷却効率の改善に関して上述の効果を最大限に享受することができる。
幾つかの実施形態において、スパイラルコンベア10は上下方向に沿う軸Yを中心に螺旋状に構成され、仕切り部材40は、第1室3と第2室4とが水平方向に隣り合って配置されるように冷凍室2を分割するように構成されてもよい(例えば、図7参照)。すなわち、仕切り部材40は、冷凍室2の内部空間を水平方向に2分割するように構成されてもよい。
このように構成すれば、第1室3の一端2Aの送風口5から送られた冷気が、他端2Bの開口部46を通って第1室3の隣(側方)に配置された第2室4に送られ、冷気が循環するように構成された所謂横風式のスパイラルコンベア式フリーザ装置1において、本開示の何れかの実施形態に示した効果を享受することができる。
幾つかの実施形態において、仕切り部材40は、例えば、図1~図2(a)、図6及び図7に非限定的に例示するように、冷凍室2内のうちスパイラルコンベア10の螺旋で構成される円筒部12の外周より外側に延在する平板状の外板部42と、円筒部12の内周より内側で外板部42と同一平面上に配置された平板状の内板部44と、を含んでもよい。
この構成によれば、冷凍室2内で第1室3と第2室4とに亘って延在するスパイラルコンベア10のうち螺旋状(又はドーナツ状)の円筒部12を除いた領域を第1室3と第2室4とに仕切ることができる。
幾つかの実施形態において、スパイラルコンベア式フリーザ装置1は、例えば、図1及び図2(b)に非限定的に例示するように、クーラー20から送られた冷気の側方への流れを規制するための第1導風板50(側部導風板)をさらに備えていてもよい。この場合、クーラー20は、メインファン24による送風方向F1と直交する幅方向において、送風方向F1と逆向きに投影された円筒部12の外径に対応するように配置されてもよく、第1導風板50は、送風方向F1と直交する幅方向において、クーラー20の両端にそれぞれ送風方向F1に沿って配置されてもよい。
上記の構成によれば、第1導風板50により、冷気の流れに指向性を持たせることができ、メインファン24から送出された冷気の一部が、側方に逃げることなく第1導風板50に沿ってスパイラルコンベア10に向けて案内される(例えば、本開示の風速分布を非限定的に示す図3、図4(a)、及び、側部導風板を設けない従来の冷凍室内の風速分布を示す図8、図9(a)参照)。そして、スパイラルコンベア10に向けられた冷気は該スパイラルコンベア10上の凍結対象物を冷却しつつ、螺旋の隙間を通過して第1室3の他端2B側に送られるから、第1室3の他端2B側に届く冷気の風量を従来に比べて増加させることができるものである。
幾つかの実施形態において、第1導風板50は、例えば、図2(b)に非限定的に例示するように、送風方向F1においてクーラー20の下流側端部20Aから円筒部12の中心軸Yの範囲に亘って配置されてもよい。このように構成すれば、クーラー20から送り出された冷気の大部分を、第1室3内に収容されたスパイラルコンベア10の一部(図2では下部)に確実に吹き付けることができ、また、円筒部12において水平方向の最大幅である外径の全体を含むようにして冷気を送風できる。また、第1室3内に収容されたスパイラルコンベア10のうち、他端2B側の残りの半分は何にも覆われずに第1室3内で露出した状態となる。このように、スパイラルコンベア10の円筒部12の周囲の大部分を覆うような導風板を設けることなく、冷凍室2内に冷気を循環させることができるので、冷凍室2内の視認性を確保しつつ冷凍室2内における冷気の循環効率を効率的に向上させることができる。
幾つかの実施形態において、第1導風板50は、例えば、図1に非限定的に示すように、開閉可能なドア52又はコンベア開口部(不図示)を含んでもよい。ドア52は人が出入り可能であってもよく、コンベア開口部(不図示)は、スパイラルコンベア10の搬送経路を確保するためのものであってもよい。
上記のように構成すれば、冷凍室2の第1室3において、クーラー20、第1導風板50及びスパイラルコンベア10で囲まれた空間内にドア52を介して作業員がアクセスすることができる。これにより、冷却時にはドア52を閉じて冷気の高い循環効率を確保しつつ、点検時には第1室3におけるクーラー20とスパイラルコンベア10との間の領域で点検等の作業を行うことができるため、メンテナンス性の向上が図られる。
幾つかの実施形態において、スパイラルコンベア式フリーザ装置1は、冷凍室2内の床面2Cにメインファン24による送風方向F1と交差する方向に沿って配設された第2導風板54(床部導風板)をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、メインファン24から送られて床面2Cに沿って進む冷気を、第2導風板54によって床面2Cから離れるように上方に巻き上げることができるので、床面2C近傍に滞留する冷気をメインファン24の主流路上に戻すことができる。これにより。比較的流速が速いメインファン24からの主流路に乗せて第1室3の他端2B側まで冷気を送ることができるため、冷凍室2の他端2B側、延いては冷凍室2内全体における風速を従来よりも向上させることができる。
なお、第2導風板54は、円筒部12の下端12Aと床面2Cとの間隔未満の高さに形成されてもよい。また、床面2Cは、例えば、洗浄後の排水のために傾斜したドレンパンとなっていてもよく、その場合は床面2Cの傾斜に合わせて第2導風板54の下部も傾斜していてよい。
図5は、従来のスパイラルコンベア式フリーザ装置(実線)と一実施形態に係るスパイラルコンベア式フリーザ装置1とを用いて、凍結対象物としてSUSブロック(50mm×50mm×20mm)を冷却した場合における冷却曲線を示すグラフであり、横軸に時間を、縦軸にサンプル温度を示している。図5から、凍結対象物が所定の冷却温度(例えば、-20℃)に冷却されるまでの時間が大幅に短縮されており、冷却効率が大幅に改善されていることが分かる。
以上述べた構成によれば、冷気の循環効率を改善したスパイラルコンベア式フリーザ装置を提供することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変更を加えた形態や、これらの形態を組み合わせた形態も含む。
1 スパイラルコンベア式フリーザ装置
2 冷凍室
2A 一端
2B 他端
2C 床面
3 第1室
4 第2室
5 送風口
6 排気口
10 スパイラルコンベア
12 円筒部
12A 下端
16 搬送経路
20 クーラー
20A 下流側端部
22 熱交換器(コイル)
24 メインファン(主送風機)
30 アシストファン(アジテーターファン/補助送風機)
32 第1ファン
34 第2ファン
36 第3ファン
40 仕切り部材
42 外板部
44 内板部
46 開口部
50 第1導風板(側部導風板/バッフル)
52 ドア(扉)
54 第2導風板(床部導風板/バッフル)
F1、F2 送風方向
Y 中心軸

Claims (15)

  1. 一端に送風口及び排気口を含む冷凍室と、
    前記冷凍室内に配置され凍結対象物を搬送するためのスパイラルコンベアと、
    前記冷凍室内を前記送風口に連通する第1室と前記排気口に連通する第2室とに仕切る仕切り部材と、
    熱交換器及びメインファンを含み前記送風口から前記第1室内に冷気を送るためのクーラーと、を備え、
    前記仕切り部材は、前記スパイラルコンベアを挟んで前記一端とは反対側である前記冷凍室の他端側に前記第1室と前記第2室とを連通する開口部を含み、
    前記スパイラルコンベアの外周側及び内周側は、それぞれ、前記スパイラルコンベアの周方向に沿って延在する筒状導風板によって覆われず、前記スパイラルコンベアの前記一端側の第1外周側空間、前記スパイラルコンベアの前記他端側の第2外周側空間、および、前記スパイラルコンベアの内周側空間は前記スパイラルコンベアの配置空間を介して互いに連通し、
    前記一端側から前記他端側に向かって流れる前記第1室内の前記冷気が前記一端側の前記第1外周側空間から前記内周側空間を経て前記他端側の前記第2外周側空間へ通過するとともに、前記他端側から前記一端側に向かって流れる前記第2室内の前記冷気が前記他端側の前記第2外周側空間から前記内周側空間を経て前記一端側の前記第1外周側空間へ通過するように構成された
    ことを特徴とするスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  2. 前記開口部又はその近傍に配置され、前記第1室内の冷気を前記第2室内に送るためのアシストファンをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  3. 前記アシストファンは、前記冷凍室の前記他端側における前記第2室内に、前記一端側に向けて配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  4. 前記アシストファンは、前記スパイラルコンベアに向けて各々平行に送風可能な第1ファン、第2ファン及び第3ファンを含み、
    前記第1ファン及び前記第3ファンは、送風した冷気が平面視にて前記スパイラルコンベアの搬送経路の一部と他の一部とにそれぞれ沿って通過するように配置され、
    前記第2ファンは、前記第1ファンと前記第3ファンとを結ぶ線上の中央に配置される
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  5. 前記アシストファンの総風量が前記メインファンと前記アシストファンとを含めた総風量の20~50%に設定された
    ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  6. 前記スパイラルコンベアは上下方向に沿う軸を中心に螺旋状に構成され、
    前記仕切り部材は、前記第1室及び前記第2室の何れか一方が上、他方が下に配置されるように前記冷凍室を仕切るように構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  7. 前記第1室が前記第2室の下方に配置される
    ことを特徴とする請求項6に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  8. 前記第1室が前記第2室の上方に配置される
    ことを特徴とする請求項6に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  9. 前記冷凍室内における前記一端から前記他端までの距離Lと、前記冷凍室内の高さHとが、H/L≦1.35を満たす場合に前記アシストファンを設置することを特徴とする請求項2乃至の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  10. 前記スパイラルコンベアは上下方向に沿う軸を中心に螺旋状に構成され、
    前記仕切り部材は、前記第1室と前記第2室とが水平方向に隣り合って配置されるように前記冷凍室を分割するように構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至3及び5の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  11. 前記仕切り部材は、
    前記冷凍室内のうち前記スパイラルコンベアの螺旋で構成される円筒部の外周より外側に延在する平板状の外板部と、
    前記円筒部の内周より内側で前記外板部と同一平面上に配置された平板状の内板部と、を含むことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  12. 前記クーラーから送られた冷気の側方への流れを規制するための第1導風板をさらに備え、
    前記クーラーは、前記メインファンによる送風方向と直交する幅方向において、前記送風方向と逆向きに投影された前記円筒部の外径に対応するように配置され、
    前記第1導風板は、前記送風方向と直交する幅方向において、前記クーラーの両端にそれぞれ前記送風方向に沿って配置される
    ことを特徴とする請求項11に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  13. 前記第1導風板は、前記送風方向において前記クーラーの下流側端部から前記円筒部の中心軸の範囲に亘って配置される
    ことを特徴とする請求項12に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  14. 前記第1導風板は、開閉可能なドア又は開口部を含む
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
  15. 前記冷凍室内の床面に前記メインファンによる送風方向と交差する方向に沿って配設された第2導風板をさらに備え、
    前記第2導風板は、前記円筒部の下端と前記床面との間隔未満の高さに形成される
    ことを特徴とする請求項11乃至13の何れか一項に記載のスパイラルコンベア式フリーザ装置。
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