以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による冷蔵倉庫100について説明する。
第1実施形態による冷蔵倉庫100は、図1に示すように、内部空間10aが所定温度に維持された状態で互いに異なる複数種類の物品(商品)を保管することが可能な冷凍冷蔵倉庫である。具体的には、冷蔵倉庫100は、内部空間10aを有する冷蔵室10を備えている。また、内部空間10aは、冷凍食品などの物品1が所定温度で冷凍保存されるための領域11と、別な食品などの物品2が物品1とは異なる所定温度で冷蔵保存されるための領域12とによって構成されている。この場合、領域11は、物品1を冷凍保存するために温度T1に維持されるとともに、領域12は、物品2を冷蔵保存するために温度T2に維持されている。ここで、温度T1は、温度T2よりも低い。なお、物品1および物品2は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1物品」および「第2物品」の一例である。また、温度T1および温度T2は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1温度」および「第2温度」の一例である。また、領域11および領域12は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1物品保存領域」および「第2物品保存領域」の一例である。
ここで、内部空間10aは、冷蔵室10内を物理的に仕切る(区画する)ための隔壁を設けてX1側の領域11とX2側の領域12とに分割されているわけではない。すなわち、領域11と領域12との境界領域10bには、断熱性を有する隔壁やその一部が開閉可能な扉などの構造物は設けられていない。したがって、領域11において物品1に関する作業を行う作業者(荷役者(図示せず))は、境界領域10bを矢印X2方向に素通りすることにより領域12に移動して物品2に関する作業を引き続き行うことが可能に構成されている。また、作業者(図示せず)は、領域12から領域11へも境界領域10bを素通り可能である。なお、境界領域10bは、特許請求の範囲の「非冷却空間」の一例である。
また、上述のように、冷蔵室10内において物理的な隔壁を用いて互いに仕切られていない領域11と領域12とは、それぞれ、互いに異なる温度T1および温度T2からなる冷蔵温度に保たれるように構成されている。すなわち、領域11と領域12とは、隔壁を用いることなく温度T1と温度T2とに熱的に分割されるように構成されている。
この冷蔵室10内を熱的に分割するために、第1実施形態では、領域11および領域12のそれぞれに、各々が送風機能を有するエアカーテン装置20およびエアカーテン装置40が設置されている。エアカーテン装置20は、冷蔵室10の床面14まで吹き下ろされる気流P1を形成する機能を有するとともに、エアカーテン装置40は、床面14まで吹き下ろされる気流P2を形成する機能を有している。なお、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1エアカーテン装置」および「第2エアカーテン装置」の一例である。また、気流P1および気流P2は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1エアカーテン気流」および「第2エアカーテン気流」の一例である。
これにより、境界領域10bにおいては、エアカーテン装置20からの気流P1とエアカーテン装置40からの気流P2とが共に冷蔵室10の床面14まで達するので、領域11と領域12との間のX方向に沿った熱移動(この場合、温度T2を有する領域12から温度T1を有する領域11への熱移動)が遮断される。なお、エアカーテン装置20は、境界領域10bのX1側の縁部に対応した天井部13の下面13aに設置されるとともに、エアカーテン装置40は、境界領域10bのX2側の縁部に対応した天井部13の下面13aに設置されている。また、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とは、床面14から同じ高さ位置(Z方向)において境界領域10bを挟み込んで配置されている。
また、図1に示すように、冷蔵室10内の領域11には、エアカーテン装置20に加えて、送風機能とともに領域11を冷却して温度T1に保つ冷却機能を有する冷却装置30が設置されている。同様に、領域12には、エアカーテン装置40に加えて、送風機能とともに領域12を冷却して温度T2に保つ冷却機能を有する冷却装置50が設置されている。具体的には、冷却装置30は、エアカーテン装置20における冷気循環流G1を吸い込む吸込口21よりも上流側(X1側)に設置されるとともに、冷却装置50は、エアカーテン装置40における冷気循環流G2を吸い込む吸込口41よりも上流側(X2側)に設置されている。なお、冷却装置30および冷却装置50は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1送風装置」および「第2送風装置」の一例である。
これにより、領域11においては、エアカーテン装置20と冷却装置30とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P1を含む冷気循環流G1が形成される。また、領域12においては、エアカーテン装置40と冷却装置50とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P2を含む冷気循環流G2が形成されるように構成されている。
ここで、気流(冷気)の流れを説明する。図1および図3に示すように、領域11においては、冷却装置30により冷やされて冷却装置30の吹出口32から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X2方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。冷気は向きを変えてエアカーテン装置20の吹出口22から気流P1となって斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X1方向)に吹き出される。すなわち、吹出口22は、吹き出される冷気が真下方向から所定角度だけ領域11側(X1側)に向かう気流P1を形成するような開口形状を有している。その後、冷気(気流P1)は、床面14に到達した後、向きを変えてそのほとんどが床面14を矢印X1方向に沿って流通され、X1側の側壁部15a近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置30の吸込口31に吸い込まれる。このように、領域11には、時計回りに大きく循環する冷気循環流G1が形成される。なお、床面14に到達した気流P1の一部は矢印X2方向にも向きを変えた後、境界領域10b内で矢印Z1方向に上昇して再び吹出口22からの冷気に混合される。したがって、境界領域10b内には小さな渦流Q1(反時計回り)も発生する。
また、領域12においては、冷却装置50により冷やされて冷却装置50の吹出口52から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X1方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置40の吸込口41に吸い込まれる。冷気は向きを変えてエアカーテン装置40の吹出口42から斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X2方向)に吹き出される。すなわち、吹出口42は、吹き出される冷気が真下方向から所定角度だけ領域12側(X2側)に向かう気流P2を形成するような開口形状を有している。その後、冷気(気流P2)は、床面14に到達した後、向きを変えてそのほとんどが床面14を矢印X2方向に沿って流通され、X2側の側壁部15b近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置50の吸込口51に吸い込まれる。このように、エアカーテン装置40と冷却装置50とが運転されることによって、領域12には、反時計回りに大きく循環する冷気循環流G2が形成される。なお、床面14に到達した気流P2の一部は矢印X1方向にも向きを変えた後、境界領域10b内で矢印Z1方向に上昇して再び吹出口42からの冷気に混合される。したがって、境界領域10b内には小さな渦流Q2(時計回り)も発生する。
なお、境界領域10bにおいては、渦流Q1およびQ2が生じるものの、冷気循環流G1のうちのエアカーテン装置20の吹出口22から吹き下ろされた気流P1と、冷気循環流G2のうちのエアカーテン装置40の吹出口42から吹き下ろされた気流P2とが、下方向(矢印Z2方向)に沿ってやや末広がり状に並進するような態様を有する。第1実施形態では、気流P1と気流P2とが互いに吸引し合って合流し境界領域10b内に1つの下降気流が形成されるのが防止されている。また、渦流Q1およびQ2を生じさせるとともに、気流P1と気流P2とが分離されたまま吹き下ろされることによって、領域11と領域12とが熱的に分割されるように構成されている。したがって、作業者(図示せず)が境界領域10bを介して領域11と領域12との間を自由に往来したとしても、領域11と領域12とは、各々の温度(温度T1およびT2)を大きく崩すことなく維持されている。
また、冷蔵室10内には、領域11において、冷却装置30の吹出口32の近傍およびエアカーテン装置20の吸込口21の近傍に、それぞれ、温度センサ60および温度センサ61が設けられており、各々は統括制御部71(図4参照)に電気的に接続されている。また、領域12において、冷却装置50の吹出口52の近傍およびエアカーテン装置40の吸込口41の近傍に、それぞれ、温度センサ62および温度センサ63が設けられており、各々は統括制御部71に電気的に接続されている。また、境界領域10bにおいて、温度センサ64が設けられており、温度センサ64は、統括制御部71に電気的に接続されている。なお、温度センサ60および温度センサ61は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1温度センサ」の一例である。また、温度センサ62および温度センサ63は、それぞれ、特許請求の範囲の「第2温度センサ」の一例である。また、温度センサ64は、特許請求の範囲の「第3温度センサ」の一例である。
また、図1および図3に示すように、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40は、それぞれ、カーテン移動レール19によって移動(図3では、X2方向への移動)するように構成されている。
また、冷蔵室10を平面的に見た場合、図2に示すように、領域11側に設置されたエアカーテン装置20は、内部空間10aを構成する一方側(Y1側)の側壁部16から他方側(Y2側)の側壁部17に亘って設置されている。この場合、Y方向が長手方向となった4台のエアカーテン装置20が天井部13の下面13aにおいてY方向に沿って直線的に配置されている。また、領域11の側壁部15a(X1側)近傍における天井部13の下面13a下には、Y方向が長手方向となった2台の冷却装置30がY方向に直線的に配置されている。これにより、2台の冷却装置30の各々の吹出口32から吹き出された冷気が4台のエアカーテン装置20の各々の吸込口21に吸い込まれるように構成されている。また、冷却装置30の吹出口32の近傍(冷却装置30に対してX2側)に2つの温度センサ60がY方向に直線的に配置されている。また、エアカーテン装置20の吸込口21の近傍(エアカーテン装置20に対してX1側)に4つの温度センサ61がY方向に直線的に配置されている。なお、領域12側に設置されたエアカーテン装置40、冷却装置50、温度センサ62および温度センサ63の台数ならびに配置構成についても、領域11側と左右対称に構成されている。また、境界領域10bにおいて、2つの温度センサ64がY方向に直線的に配置されている。
また、図2に示すように、領域11側の側壁部16(Y1側)には、開閉扉18aが設けられるとともに、領域12側の側壁部17(Y1側)には、開閉扉18bが設けられている。また、側壁部16を隔てて、冷蔵室10の外側には、物品1および物品2を一時的に載置する荷置場101が設けられている。
また、冷蔵倉庫100における冷蔵室10内の温度維持を行うための制御的な構成としては、図4に示すように、冷蔵倉庫100の外部に、コントローラ機器70が設置されている。コントローラ機器70には、統括制御部71と、エアカーテン装置制御部72と、冷却装置制御部73と、エアカーテン装置制御部74と、冷却装置制御部75とが設けられている。ここで、エアカーテン装置制御部72および74は、それぞれ、エアカーテン装置20および40の運転制御を行う機能を有している。また、冷却装置制御部73および75は、それぞれ、冷却装置30および50の運転制御を行う機能を有している。
ここで、第1実施形態では、温度センサ60と温度センサ61との検知値の差が、所定の値(たとえば、2K)より大きい場合は、冷却装置制御部73(図4参照)を制御することによって、冷却装置30のファンの回転数を増加させるとともに、冷却装置30の気流到達距離を増加させるように制御されるように構成されている。また、温度センサ62と温度センサ63との検知値の差が、所定の値(たとえば、2K)より大きい場合は、冷却装置制御部75(図4参照)を制御することによって、冷却装置50のファンの回転数を増加させることによって、冷却装置50の気流到達距離を増加させるように制御されるように構成されている。たとえば、図3に示すように、冷却装置30とエアカーテン装置20との距離が遠い場合、冷却装置30の送風能力によっては、冷気循環流G1がショートサーキットを起こし、温度センサ61の検知する温度が上昇することがある。温度センサ61の温度上昇を抑制するために、冷却装置30のファンの回転数を増加させるとともに、冷気循環流G1の到達距離を増加するように制御されるように構成されている。
また、第1実施形態では、温度センサ60と温度センサ61との検知値の差、および、温度センサ60と温度センサ64との検知値の差が、それぞれ、所定の値(たとえば、2K)以内である場合は、冷却装置制御部73(図4参照)を制御することによって、冷却装置30のファンの回転数を減少させるとともに、冷却装置30の気流到達距離を減少させるように制御されるように構成されている。また、温度センサ62と温度センサ63との検知値の差、および、温度センサ62と温度センサ64との検知値の差が、それぞれ、所定の値(たとえば、2K)以内である場合は、冷却装置制御部75(図4参照)を制御することによって、冷却装置50のファンの回転数を減少させるとともに、冷却装置50の気流到達距離を減少させるように制御されるように構成されている。たとえば、図3に示すように、冷却装置50とエアカーテン装置40との距離が近い場合、冷却装置50の送風能力によっては、冷気循環流G2がエアカーテン気流P2に衝突することによって、領域12と境界領域10bとの間で空気が合流するとともに、領域12の温度が上昇することがある。領域12の温度上昇を抑制するために、冷却装置50のファンの回転数を減少させるとともに、冷気循環流G2の到達距離を減少するように制御されるように構成されている。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、物品1が冷蔵保存される領域11および物品2が冷蔵保存される領域12を含む冷蔵室10と、領域11および領域12にそれぞれ設置される、冷却装置30および冷却装置50と、冷却装置30および冷却装置50からそれぞれ送風される冷気循環流G1および冷気循環流G2を、それぞれ領域11および領域12内に循環させる、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40と、エアカーテン装置20の吸込口21側およびエアカーテン装置40の吸込口41側にそれぞれ設置され、冷却装置30および冷却装置50からそれぞれ送られてくる冷気循環流G1および冷気循環流G2が、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40に届いているか否かを直接または間接的に検知する温度センサ61および温度センサ63とを備え、温度センサ61および温度センサ63のそれぞれの検知結果に基づいて、冷却装置30および冷却装置50の気流到達距離を制御するように構成する。これにより、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40に届いているか否かを直接または間接的に検知する温度センサ61および温度センサ63のそれぞれの検知結果に基づいて、冷却装置30および冷却装置50の気流到達距離を制御することによって、領域11および領域12のそれぞれの大きさに対応した気流到達距離に設定することが可能なので、領域11の冷気循環流G1および領域12の冷気循環流G2それぞれの流路を所望の流路にするとともに、温度分布を均一にすることができる。
また、第1実施形態では、温度センサ60と温度センサ61との検知値の差と、温度センサ62と温度センサ63との検知値の差とに基づいて、それぞれ、冷却装置30および冷却装置50の気流到達距離を制御するように構成する。これにより、温度センサ60と温度センサ61との検知値および温度センサ62と温度センサ63との検知値を比較することが可能なので、それぞれの検知値の差に基づいて、冷却装置30および冷却装置50の気流到達距離を制御することによって、領域11の冷気循環流G1および領域12の冷気循環流G2それぞれの流路を効率よく所望の流路にするとともに、温度分布を正確に均一にすることができる。
また、第1実施形態では、温度センサ61および温度センサ63を、それぞれ、エアカーテン装置20の吸込口21近傍およびエアカーテン装置40の吸込口41近傍に配置する。これにより、エアカーテン装置20の吸込口21近傍の温度センサ61と温度センサ60との検知値の差、および、エアカーテン装置40の吸込口41近傍の温度センサ63と温度センサ62との検知値の差のそれぞれに基づいて、気流到達距離の制御をするので、冷却装置30および冷却装置50からの気流が、それぞれ、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40に届くように制御することができる。また、領域11の冷気循環流G1および領域12の冷気循環流G2それぞれの流路をより効率よく所望の流路にするとともに、温度分布をより正確に均一にすることができる。
また、第1実施形態では、温度センサ60〜64による温度の検知結果に基づいて、冷却装置30および冷却装置50の気流到達距離を制御するように構成する。これにより、温度が所望の値であるか否かを検知することが可能なので、冷却装置30および冷却装置50それぞれの気流到達距離を制御するとともに検知される温度を制御することによって、間接的に冷気循環流G1および冷気循環流G2それぞれの流路を所望の流路にするとともに温度分布を均一にすることができる。
また、第1実施形態では、温度センサ60と温度センサ64との検知値の差、または、温度センサ62と温度センサ64との検知値の差の少なくとも一方が、所定の値以内の場合には、冷却装置30または冷却装置50の少なくとも一方の気流到達距離を減少させるように制御されるように構成する。これにより、温度センサ60と温度センサ64との検知値の差、または、温度センサ62と温度センサ64との検知値の差を検知することが可能である。また、冷却装置30または冷却装置50の少なくとも一方からの気流が境界領域10bに侵食することにより、温度センサ60と温度センサ64との検知値の差、または、温度センサ62と温度センサ64との検知値の差の少なくとも一方が、所定の値以下になった場合には、冷却装置30または冷却装置50の気流到達距離を減少させ、冷気循環流G1または冷気循環流G2それぞれの流路を所望の流路にするとともに、境界領域10bと領域11または領域12との間における熱の侵入による温度上昇を抑制することができる。
また、第1実施形態では、冷却装置30とエアカーテン装置20との間の距離および冷却装置50とエアカーテン装置40との間のそれぞれの距離の変化に対応して、冷却装置30および冷却装置50の気流到達距離を制御するように構成する。これにより、エアカーテン装置20およびエアカーテン装置40を移動させることによって、領域11および領域12の大きさが変更された場合でも、冷却装置30とエアカーテン装置20との間の距離および冷却装置50とエアカーテン装置40との間の距離のそれぞれの変化に対応して、冷却装置30および冷却装置50の気流到達距離を制御するので、領域11の冷気循環流G1および領域12の冷気循環流G2それぞれの流路を所望の流路にするとともに、温度分布を均一にすることができる。
(第2実施形態)
次に、図4〜図6を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態に加えて、冷却装置230および冷却装置250がそれぞれ、冷気循環流G1および冷気循環流G2の吹出される軌道を調整する、吹出風向板233および吹出風向板253を含む例について説明する。なお、また、冷却装置230および冷却装置250は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1送風装置」および「第2送風装置」の一例である。図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
図5に示すように、冷蔵室10内の領域11には、エアカーテン装置20に加えて、送風機能とともに領域11を冷却して温度T1に保つ冷却機能を有する冷却装置230が設置されている。同様に、領域12には、エアカーテン装置40に加えて、送風機能とともに領域12を冷却して温度T2に保つ冷却機能を有する冷却装置250が設置されている。具体的には、冷却装置230は、エアカーテン装置20における冷気循環流G1を吸い込む吸込口21よりも上流側(X1側)に設置されるとともに、冷却装置250は、エアカーテン装置40における冷気循環流G2を吸い込む吸込口41よりも上流側(X2側)に設置されている。
ここで、第2実施形態では、図5および図6に示すように、冷却装置230は吹出風向板233を含み、冷却装置250は吹出風向板253を含むように構成されている。吹出風向板233および吹出風向板253は、それぞれ、冷却装置230および冷却装置250から吹き出される冷気循環流G1および冷気循環流G2のZ方向の軌道を調整するように構成されている。具体的には、図6に示すように、冷却装置230の吹出口232から吹出される冷機循環流G1は、吹出風向板233をZ1方向に傾けることによって、吹出風向板233が天井面13aに平行である場合に比べて、天井面13aに接近した状態でエアカーテン装置20の方向へ進む。また、冷却装置250の吹出口252から吹出される冷機循環流G2は、吹出風向板253を、Z2方向に傾けることによって、吹出風向板253が天井面13aに平行である場合に比べて、天井面13aから離れた状態でエアカーテン装置40の方向へ進む。
また、冷蔵倉庫200における冷蔵室10内の温度維持を行うための制御的な構成としては、図4に示すように、冷蔵倉庫200の外部に、コントローラ機器270が設置されている。コントローラ機器270には、統括制御部271と、エアカーテン装置制御部72と、冷却装置制御部273と、エアカーテン装置制御部74と、冷却装置制御部275とが設けられている。ここで、冷却装置制御部273および275は、それぞれ、冷却装置230および250の運転制御を行う機能を有している。また、吹出風向板233(図5および図6参照)および吹出風向板253(図5および図6参照)は、それぞれ、冷却装置制御部273および冷却装置制御部275によって制御されるように構成されている。
ここで、気流(冷気)の流れを説明する。図5に示すように、領域11においては、冷却装置230により冷やされて冷却装置230の吹出口232から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X2方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。冷気は向きを変えてエアカーテン装置20の吹出口22から気流P1となって斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X1方向)に吹き出される。すなわち、吹出口22は、吹き出される冷気が真下方向から所定角度だけ領域11側(X1側)に向かう気流P1を形成するような開口形状を有している。その後、冷気(気流P1)は、床面14に到達した後、向きを変えてそのほとんどが床面14を矢印X1方向に沿って流通され、X1側の側壁部15a近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置230の吸込口231に吸い込まれる。このように、領域11には、時計回りに大きく循環する冷気循環流G1が形成される。また、図6に示すように、冷却装置230とエアカーテン装置20との間の距離が遠い場合は、吹出風向板233をZ1方向に傾けることによって、コアンダ効果の影響により冷気循環流G1の到達距離を大きくするとともに、冷気循環流G1のショートサーキットを抑制するように制御されるように構成されている。
また、図5に示すように、領域12においては、冷却装置250により冷やされて冷却装置250の吹出口252から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X1方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置40の吸込口41に吸い込まれる。冷気は向きを変えてエアカーテン装置40の吹出口42から斜め下方向(矢印Z2方向かつ矢印X2方向)に吹き出される。すなわち、吹出口42は、吹き出される冷気が真下方向から所定角度だけ領域12側(X2側)に向かう気流P2を形成するような開口形状を有している。その後、冷気(気流P2)は、床面14に到達した後、向きを変えてそのほとんどが床面14を矢印X2方向に沿って流通され、X2側の側壁部15b近傍を矢印Z1方向に伝って冷却装置250の吸込口251に吸い込まれる。このように、エアカーテン装置40と冷却装置250とが運転されることによって、領域12には、反時計回りに大きく循環する冷気循環流G2が形成される。また、図6に示すように、冷却装置250とエアカーテン装置40との間の距離が近い場合は、吹出風向板253をZ2方向に傾けることによって、コアンダ効果の影響を抑制するとともに、冷気循環流G2の到達距離を減少させるように制御されるように構成されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、冷却装置230は、吹出風向板233を含み、吹出風向板233の向き、または、ファンの回転数の少なくとも一方を調整することによって、冷却装置230の気流到達距離を制御するように構成する。これにより、冷却装置230からの気流の軌道を、吹出風向板233によって調整することによって、冷却装置230の気流到達距離が制御されるので、冷気循環流G1の流路を所望の流路にするとともに、温度分布を均一にすることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、冷却装置250は、吹出風向板253を含み、吹出風向板253の向き、または、ファンの回転数の少なくとも一方を調整することによって、冷却装置250の気流到達距離を制御するように構成する。これにより、冷却装置250からの気流の軌道を、それぞ吹出風向板233および吹出風向板253によって調整することによって、冷却装置250の気流到達距離が制御されるので、冷気循環流G2の流路を所望の流路にするとともに、温度分布を均一にすることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図7〜図10を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、温度に基づいて制御される上記第1実施形態と異なり、風速に基づいて制御される例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
図7〜図9に示すように、冷蔵室10内には、領域11において、冷却装置30の吹出口32の近傍およびエアカーテン装置20の吸込口21の近傍に、それぞれ、風速センサ80および風速センサ81とが設けられており、各々は統括制御部371(図10参照)に電気的に接続されている。また、領域12において、冷却装置50の吹出口52の近傍およびエアカーテン装置40の吸込口41の近傍に、それぞれ、風速センサ82および風速センサ83とが設けられており、各々は統括制御部371に電気的に接続されている。
また、冷蔵室10を平面的に見た場合、図8に示すように、冷却装置30の吹出口32の近傍(冷却装置30に対してX2側)に2つの風速センサ80がY方向に直線的に配置されている。また、エアカーテン装置20の吸込口21の近傍(エアカーテン装置に対してX1側)に4つの風速センサ81がY方向に直線的に配置されている。なお、領域12側に設置された風速センサ82および風速センサ83の台数ならびに配置構成についても、領域11側と左右対称に構成されている。
ここで、第3実施形態では、風速センサ80、風速センサ81、風速センサ82および風速センサ83との検知値がそれぞれ所定の値に近づくように、冷却装置30および冷却装置50のファンの回転数を調整することによって、冷却装置30および冷却装置50の気流到達距離を制御するように構成されている。具体的には、風速センサ80または風速センサ81の少なくとも一方の検知値が所定の値よりも大きい場合には、冷却装置30のファンの回転数を減少させることによって、気流到達距離を減少させるように制御される。たとえば、図9に示すように、冷却装置30とエアカーテン装置20との距離が遠い場合は、冷却装置30の送風能力によっては、冷気循環流G1がショートサーキットを起こし、風速センサ80または風速センサ81の少なくとも一方の検知する風速が想定より小さくなることがある。風速センサ80または風速センサ81の少なくとも一方の風速を増加させるために、冷却装置30のファンの回転数を増加させるとともに、冷気循環流G1の到達距離を増加するように制御されるように構成されている。
また、風速センサ80または風速センサ81の少なくとも一方の検知値がそれぞれの所定の値よりも小さい場合には、冷却装置30のファンの回転数を増加させることによって、気流到達距離を増加させるように制御される。また、風速センサ82または風速センサ83の少なくとも一方の検知値がそれぞれの所定の値よりも大きい場合には、冷却装置50のファンの回転数を減少させることによって、気流到達距離を減少させるように制御される。また、風速センサ82または風速センサ83の少なくとも一方の検知値がそれぞれの所定の値よりも小さい場合には、冷却装置50のファンの回転数を増加させることによって、気流到達距離を増加させるように制御される。たとえば、図9に示すように、冷却装置50とエアカーテン装置40との距離が近い場合は、冷却装置50の送風能力によっては、風速センサ82または風速センサ83の少なくとも一方の検知する風速が想定より大きくなることがある。風速センサ82または風速センサ83の少なくとも一方の風速を減少させるために、冷却装置50のファンの回転数を減少させるとともに、冷気循環流G1の到達距離を増加するように制御されるように構成されている。
なお、第3実施形態による冷蔵倉庫300のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、風速センサ80〜84による風速の検知結果に基づいて、冷却装置30および冷却装置50の気流到達距離を制御するように構成する。これにより、風速が所望の値であるか否かを検知することが可能なので、冷却装置30および冷却装置50それぞれの気流到達距離を制御するとともに、検知される風速を制御することによって、直接的に冷気循環流G1および冷気循環流G2それぞれの流路を所望の流路にするとともに温度分布を均一にすることができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図11〜図13を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、上記第1実施形態の構成に加えて、冷却装置30とエアカーテン装置20との間、および、冷却装置50とエアカーテン装置40との間に、それぞれ、補助送風装置430および補助送風装置450をさらに設けた構成の例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
図11および図12に示すように、冷蔵室10内の領域11において、冷却装置30とエアカーテン装置20との間に、補助送風装置430が設けられている。また、冷蔵室10内の領域12において、冷却装置50とエアカーテン装置40との間に、補助送風装置450が設けられている。具体的には、補助送風装置430は、エアカーテン装置20における冷気循環流G1を吸い込む吸込口21よりも上流側(X1側)に設置されるとともに、冷却装置30における冷気循環流G1を吹き出す吹出口32よりも下流側(X2側)に設置される。また、補助送風装置450は、エアカーテン装置40における冷気循環流G2を吸い込む吸込口41よりも上流側(X2側)に設置されているとともに、冷却装置50における冷気循環流G2を吹き出す吹出口52よりも下流側(X1側)に設置される。
これにより、領域11においては、エアカーテン装置20と冷却装置30と補助送風装置430とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P1を含む冷気循環流G1が形成される。また、領域12においては、エアカーテン装置40と冷却装置50と補助送風装置450とを運転して冷蔵室10内を熱的に分割するための気流P2を含む冷気循環流G2が形成されるように構成されている。
ここで、気流(冷気)の流れを説明する。図11に示すように、領域11においては、冷却装置30により冷やされて冷却装置30の吹出口32から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X2方向(水平方向)に伝って補助送風装置430の吸込口431に吸い込まれる。冷気は、補助送風装置430の吹出口432から吹き出された後に、天井部13の下面13aを矢印X2方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。
また、領域12においては、冷却装置50により冷やされて冷却装置50の吹出口52から吹き出される冷気が天井部13の下面13aを矢印X1方向(水平方向)に伝って補助送風装置450の吸込口451に吸い込まれる。冷気は、補助送風装置450の吹出口452から吹き出された後に、天井部13の下面13aを矢印X1方向(水平方向)に伝ってエアカーテン装置40の吸込口41に吸い込まれる。
また、冷蔵室10内には、領域11において、補助送風装置430の吹出口432の近傍およびエアカーテン装置20の吸込口21の近傍に、それぞれ、温度センサ460および温度センサ61とが設けられており、各々は統括制御部471(図13参照)に電気的に接続されている。また、領域12において、補助送風装置450の吹出口452の近傍およびエアカーテン装置40の吸込口41の近傍に、それぞれ、温度センサ462および温度センサ63とが設けられており、各々は統括制御部471に電気的に接続されている。また、境界領域10bにおいて、温度センサ64が設けられており、温度センサ64は、統括制御部471に電気的に接続されている。
また、冷蔵室10を平面的に見た場合、図12に示すように、領域11において、冷却装置30からX2方向に距離L1の箇所の天井部13の下面13a下には、Y方向が長手方向となった2台の補助送風装置430がY方向に直線的に配置されている。これにより、2台の冷却装置30の各々の吹出口32から吹き出された冷気が、2台の補助送風装置430の各々の吸込口431に吸い込まれる。さらに、2台の補助送風装置430の各々の吹出口432から吹き出された冷気が、4台のエアカーテン装置20各々の吸込口21に吸い込まれるように構成されている。また、補助送風装置430の吹出口432の近傍(補助送風装置430に対してX2側)に2つの温度センサ460がY方向に直線的に配置されている。なお、領域12側に設置された補助送風装置450および温度センサ462のそれぞれの台数ならびに配置構成についても、領域11側と左右対称に構成されている。
また、冷蔵倉庫400における冷蔵室10内の温度維持を行うための制御的な構成としては、図13に示すように、冷蔵倉庫400の外部に、コントローラ機器470が設置されている。コントローラ機器470には、統括制御部471と、エアカーテン装置制御部72と、冷却装置制御部73と、補助送風装置制御部76と、エアカーテン装置制御部74と、冷却装置制御部75と、補助送風装置制御部77とが設けられている。ここで、補助送風装置制御部76および補助送風装置制御部77は、それぞれ、補助送風装置430および補助送風装置450の運転制御を行う機能を有している。
ここで、第4実施形態では、温度センサ61と温度センサ460との検知値の差が、所定の値(たとえば、2K)より大きい場合は、補助送風装置制御部76(図13参照)を制御することによって、補助送風装置430のファンの回転数を増加させるとともに、補助送風装置430(冷却装置30)の気流到達距離を増加させるように制御されるように構成されている。また、温度センサ63と温度センサ462との検知値の差が、所定の値(たとえば、2K)より大きい場合は、補助送風装置制御部77(図13参照)を制御することによって、補助送風装置450のファンの回転数を増加させることによって、補助送風装置450(冷却装置50)の気流到達距離を増加させるように制御されるように構成されている。
また、第4実施形態では、温度センサ61と温度センサ460との検知値の差、および、温度センサ64と温度センサ460との検知値の差が、それぞれ、所定の値(たとえば、2K)以内である場合は、補助送風装置制御部76(図13参照)を制御することによって、補助送風装置430のファンの回転数を減少させるとともに、補助送風装置430(冷却装置30)の気流到達距離を減少させるように制御されるように構成されている。また、温度センサ63と温度センサ462との検知値の差、および、温度センサ64と温度センサ462との検知値の差が、それぞれ、所定の値(たとえば、2K)以内である場合は、補助送風装置制御部77(図13参照)を制御することによって、補助送風装置450のファンの回転数を減少させるとともに、補助送風装置450(冷却装置50)の気流到達距離を減少させるように制御されるように構成されている。
なお、第4実施形態による冷蔵倉庫400のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のように、冷却装置30とエアカーテン装置20との間、および、冷却装置50とエアカーテン装置40との間のそれぞれに、補助送風装置430および補助送風装置450を備えるように構成する。これにより、冷却装置30とエアカーテン装置20との間、および、冷却装置50とエアカーテン装置40との間に、それぞれ、気流到達を補助する補助送風装置430および補助送風装置450が設けられるので、冷却装置30とエアカーテン装置20との間、および、冷却装置50とエアカーテン装置40との間の気流到達距離を延長することができる。すなわち、冷蔵倉庫100が比較的大きく、冷却装置30および冷却装置50では十分な送風ができない場合でも、補助送風装置430および補助送風装置450により、冷気循環流G1および冷気循環流G2それぞれの流路を所望の流路にするとともに、温度分布を均一にすることができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第4実施形態では、天井部13の下面13a下に冷却装置30および冷却装置50を取り付けた例を示したが、本発明はこれに限られない。冷却装置30および冷却装置50を、冷蔵室10における側壁部15aおよび側壁部15bに取り付けてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、それぞれの領域内に、4台のエアカーテン装置と2台の冷却装置とを設置する例について示したが、本発明はこれに限られない。上記以外の台数の組み合わせでもよい。
また、上記第1、第2、および第4実施形態では、境界領域10bに温度センサを2つ設置する例を示したが、本発明はこれに限られない。2つ以外の台数であってもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、領域11の方が領域12よりも温度が高い例を示したが、本発明はこれに限られない。領域12の方が領域11よりも温度が高くてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態のそれぞれにおいて、冷却装置のファンの回転数、吹出風向板の角度または補助送風装置のうちのいずれか1つによって、気流到達距離を制御する例を示したが、本発明はこれに限られない。冷却装置のファンの回転数、吹出風向板の角度または補助送風装置のうちの少なくとも2つ以上を組み合わせることによって、気流到達距離を制御してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、2台の冷却装置30(50)および4台のエアカーテン装置20(40)の各々に温度センサ(風速センサ)を設ける例について示したが、本発明はこれに限られない。1つの温度センサを代表となる冷却装置の吹出口近傍およびエアカーテン装置の吸込口近傍に設置して一斉(同様)に制御するように構成してもよい。
また、上記第3実施形態では、風速センサによって検知される風速に基づいて制御する例を示したが、本発明はこれに限られない。風量を検知して制御してもよい。