JP2008198877A - 電子機器収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上下方向に複数段にわたって収納された電子機器Sの前面側に冷気が通るエアーコントロールダクト200を上下方向に設け、後面側に排熱用通路を上下方向に設け、エアーコントロールダクト200の下方に設けた冷気を供給する下方冷気供給ファン50からの冷気を電子機器Sの収納位置をとおって排熱用通路に流通させ、排熱用通路に臨む排気ファン400によって暖気を外部に排出するようにした電子機器収納装置において、エアーコントロールダクト200の上方に冷気排気ファン40を設ける一方、エアーコントロールダクト200の前面に開閉自在に設けられた前扉に電子機器Sに対応して複数個の吸気ファン20を上下方向に設けたものである。
【選択図】 図9
Description
さらに、ラック内に収納したサーバーの数が少ない場合は、ショートサーキット現象と称する不具合も生じる。
例えば、ラックの下部に電子機器を収納し、ラックの上部が空いている場合、冷気は下部の電子機器を冷やして暖気となってラック後面に移動するが、ラック上部では、冷気が直接後面に移動し、冷気のままで排気されることがある。この時の排気温度は当然低くなるので、排気温度を感知するセンサーは、ラック内が十分に冷却されたと誤って判断し、冷却運転を停止する場合がある、
ところが、サーバーラック側では、ラック内部全体を冷却してサーバーを冷却する手段が採用されていた。前記特許文献1においても、ラックの前面から後面にいたるようにラックの内部全体を冷却するよう冷気を送風している。
しかしながら、サーバーの冷却が必要な個所は、サーバー内部の電源周辺や前記半導体装置に限られており、その他の部分は比較的耐熱性に優れている。従って、ラック内部全体に冷気を送り、サーバー全体を冷却する従来の手法は極めて無駄が多い冷却手段であるといえる。
すなわち、特許文献1に記載の冷却手段では、ラックの前面からサーバー全体を冷却した冷気は、暖気となって、ラックの後面に循環し、その後、ラックの上端部等から排出されるよう設けられているので、暖気のラック外への排出が十分でない場合は、この暖気が再び前面に循環して冷気を暖めてしまうことになる。
又、排出されない暖気の熱は、ラック上部にこもり、当該位置に設置しているサーバーに影響を与えるおそれもある。
図1から図8において、符号100は本発明の電子機器収納装置を示し、電子機器収納装置100の基本構造体は、ラック本体1と、ラック本体1の前面に開閉自在に設けられた前扉2と、ラック本体1の後面に開閉自在に設けられた後扉3と、ラック本体の上面に設けられた天板部4と、ラック本体1の下部に連結された底枠部5と、ラック本体1の左右側面に設けられた左右側パネル60、6より構成されている。
そして、各レール部材14の内面側には、マウントアングル15・・・に装着される各種サーバーSの奥行き寸法に対応できるよう、マウントアングル15・・・を連結するための複数個の連結用螺孔が、前後方向に所定間隔を有して多数形成され、各マウントアングル15の前面側には、サーバーSを連結する為の連結孔150・・・(図14、15に示す。)が、各種サーバーSの高さ寸法に対応できるよう、上下方向に所定間隔を有して多数形成されている。
そして、前扉板23は多数の通気孔231・・・を有するいわゆるパンチングメタルより成り、中央部分の裏面側に、左右方向に所定間隔を有して上下方向に吸気ファン取付座24、24が設けられ、吸気ファン取付座24、24には上下方向に所定間隔を有して複数個の連結孔241・・・が上下方向に形成され、上下方向で吸気ファン20・・・の取付位置を変更可能としている。
尚、符号26は前扉2の開閉用の取手を示し、符号27は、前扉2の錠前を示している。
そして、後扉板33は多数の通気孔331・・・を有するいわゆるエキスパンドメタルよりなり、後扉3の内面と左右側パネル60、6の後端部内面で上下方向に渡る暖気が通る排熱用通路300が形成されている。
尚、符号35は後扉3の開閉用の取手を示し、符号36は後扉3の錠前を示している。
右側パネル6は、前側塞ぎ板61と側面塞ぎパネル62より構成されている。
前側塞ぎ板61は、前端部裏面と所定の間隙を有して前方に突出する係止部材63、63が裏面側の上下端部に設けられた表面部64と、表面部64の後端部からラック本体1側に突出し、レール部材14の前部と連結されるL字形の連結片部65と、連結片部65の後端から内方に突出する遮蔽片部66より構成されている。
そして、前端部裏面と係止部材63、63が前側の縦枠11に係止し、レール部材14の前部と連結片部65が連結された状態で、遮蔽片部66の内方側の端部が密閉材を介してマウントアングル15に当接する事で、前側の縦枠11と前側のマウントアングル15間を区画する。
すなわち、左右の前側塞ぎ板61、601は、前扉2と、マウントアングル15・・・に装着されたサーバーSと、上下のサーバーS、S間及びサーバーSが装着されていない個所の前側の左右のマウントアングル15、15間に取付けた閉塞板600(図6に示す)・・・によって、上下方向に連続する筒状のエアーコントロールダクト200を形成する。
尚、符号622は、上前後枠12の施錠座121に対応して設けられた錠前を示し、符号623、623は、側面塞ぎパネル62を持ち上げる時の取手を示している。
本実施例では、右側パネル6は、前側塞ぎ板61と側面塞ぎパネル62の2つの部材より構成されているが、前側塞ぎパネル61の機能を有する部材を側面塞ぎパネル62の前端部裏面に一体に形成する事で、一つの部材として構成することも可能である。
、排熱用通路300の上方に位置する後側に暖気排気ファン400がもうけられている。
そして、アンダーフロアー空調の吹出し口が底枠部5の内側に位置するよう電子機器収納装置100を設置すると、アンダーフロアー空調の吹出し口から吹出された冷気は冷気供給ファン50によってエアーコントロールダクト200内に送り込まれるが、エアーコントロールダクト200の上方には冷気排気ファン40が設けられているから、冷気は上昇気流となるが、そのまま電子機器収納装置100外に吹出されず、電子機器方向に廻り込むよう、前扉2の裏面側に吸気ファン20を設けている。
サーバーS内に送り込まれた冷気は、サーバーS内に装着したファン80・・・によってサーバーS内を通過後暖気となって後扉3側に吹出され、吹出された暖気は通気孔331・・・及び暖気排気ファン400によって電子機器収納装置100外に排出される。
したがって、左右の前側塞ぎ板61、601と、上下のサーバーS、S間及びサーバーSが装着されていない個所の前側の左右のマウントアングル15、15間に取付けた閉塞板600(図6に示す)・・・等によって、暖気が再び、エアーコントロールダクト200内に逆流することはない。
10 枠体
100 電子機器収納装置
2 前扉
20 吸気ファン
200 エアーコントロールダクト
3 後扉
300 排熱用通路
4 天板部
40 冷気排気ファン
400 暖気排気ファン
5 底枠部
50 冷気供給ファン
6
右側パネル
60 左側パネル
Claims (3)
- 上下方向に複数段にわたって収納された電子機器の前面側に冷気が通るエアーコントロールダクトを上下方向に設け、後面側に排熱用通路を上下方向に設け、エアーコントロールダクトの下方に設けた冷気を供給する下方冷気供給ファンからの冷気を電子機器の収納位置をとおって排熱用通路に流通させ、排熱用通路に臨む排気ファンによって暖気を外部に排出するようにした電子機器収納装置において、エアーコントロールダクトの上方に冷気排気ファンを設ける一方、エアーコントロールダクトの前面に開閉自在に設けられた前扉に電子機器に対応して複数個の吸気ファンを上下方向に設けた事を特徴とする電子機器収納装置。
- 吸気ファンは、電子機器収納装置に収納された各電子機器の上下位置に対応して上下方向に取付け位置変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器収納装置。
- ラック本体と、ラック本体の前面に開閉自在に設けられた前扉と、ラック本体の後面に開閉自在に設けられた後扉と、ラック本体の上面に設けられた天板部と、ラック本体の下部に設けられた底枠部と、ラック本体の左右側面に設けられた左右側パネルよりなり、ラック本体の上下方向に複数段にわたって収納された電子機器の前面側と前扉間に冷気が通るエアーコントロールダクトを上下方向に設け、電子機器の後面側と後扉間に排熱用通路を設けると共に、エアーコントロールダクトの下方に冷気を供給する下方冷気供給ファンを設け、エアーコントロールダクトの上方に冷気排気ファンを設ける一方、前扉に電子機器に対応して複数個の吸気ファンを上下方向に取付位置変更可能に設け、前扉と後扉に多数の通気孔を形成したことを特徴とする電子機器収納装置。
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