本発明の会員情報登録支援システム1の全体のシステム構成の一例を図1に模式的に示す。会員情報登録支援システム1は,遊技店で利用されるコンピュータである店舗端末2と,各遊技店から登録を受け付けた会員情報を管理する顧客管理システム4と,会員情報システム3とを有する。
会員情報システム3は,店舗端末2と顧客管理システム4との間で情報を送受信する際のインターフェイスをウェブアプリケーションなどにより提供するコンピュータシステムである。
顧客管理システム4は,店舗端末2から受け付けた会員情報などの会員に関する各種情報を記憶する。
なお会員情報システム3と顧客管理システム4とは,本明細書では別のシステムとしているが,同一のシステムとして構成してもよい。
店舗端末2は,会員となる遊技店の遊技者も直接操作可能なように,タブレット型コンピュータであることが好ましいが,それに限定されるものではない。店舗端末2には本人確認書類や会員カードを撮像するための撮像装置が備わっている。また,店舗に設置されたPOSレジなどと通信が可能であっても良い。なお,本人確認書類としては本人を確認することができる身分証明書などであればよく,カードや紙(書類)なども含まれる。
店舗端末2や会員情報システム3,顧客管理システム4は,サーバやパーソナルコンピュータなどの各種のコンピュータにより実現される。図2にコンピュータのハードウェア構成の一例を示す。店舗端末2や会員情報システム3,顧客管理システム4であるコンピュータは,プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と,情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と,ディスプレイなどの表示装置72と,キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と,演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。
なお,図1ではそれぞれの端末やシステムが一台のコンピュータで実現される場合を示したが,複数台のコンピュータにその機能が分散配置され,実現されてもよい。また,本発明における各手段は,その機能が論理的に区別されているのみであって,物理上あるいは事実上は同一の領域を為していてもよい。
本発明に於ける各処理部,記憶部は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域をなしていてもよい。また記憶部としては,データベースやデータファイルを用いることができる。
第1の実施例として新規会員登録を行う場合,第2の実施例として会員情報の変更を行う場合,第3の実施例として会員の退会を行う場合を説明する。
店舗端末2はログイン処理部20と会員情報入力受付処理部21と重複チェック処理部22と暗証番号情報入力受付処理部23と自筆サイン入力受付処理部24と会員カード発行処理部25と会員情報登録処理部26と会員情報削除処理部27とを有する。
ログイン処理部20は,店舗端末2を使用可能とするため,あらかじめ定められたログインIDとパスワードなどの認証情報の入力を受け付ける。店舗端末2で入力を受け付けた認証情報は,会員情報システム3を介して,店舗端末2の認証処理を実行する所定の認証サーバ(図示せず)に記憶している認証情報と照合し,一致していれば,ログイン許可の情報を認証サーバから受け取る。
会員情報入力受付処理部21は,会員情報の入力を受け付ける。ここでは本人確認書類を,店舗端末2に備えた撮像装置で撮像し,それに対して文字認識処理(OCR処理)を実行し,会員情報として抽出する。会員情報としては氏名,住所,生年月日などの属性情報があるが,そのほかにも性別や年齢,顔写真などを属性情報に含めることができる。
各書類によって,氏名,住所などの表示項目や表示位置は異なる。そのため,文字認識処理を行う場合,文字として認識をできたとしても,それが会員情報のどの項目に該当するのかは直ちに特定できず,また誤認識の可能性がある。そこで,会員情報入力受付処理部21では,利用頻度が高い本人確認書類と,利用頻度が高くはない本人確認書類とで異なる処理を設けることで,会員情報入力の際の精度を向上させる。
本人確認書類にはさまざまな書類を用いることができるが,一般的に利用頻度が高いのが自動車の運転免許証である。そこで利用頻度が高い本人確認書類として,本明細書では運転免許証の場合を説明するが,それ以外の本人確認書類であってもよい。
なお,会員情報入力受付処理部21の処理の詳細は後述する。また,会員情報入力受付処理部21で入力を受け付けた会員情報は,店舗端末2の記憶装置71で一時的に記憶させる。
重複チェック処理部22は,会員情報入力受付処理部21で受け付けた会員情報のうち,漢字およびカナの氏名情報,生年月日の情報,遊技店の店舗を識別する店舗識別情報(店舗コード)を,会員情報システム3を介して顧客管理システム4に通知することで,同一の会員情報が存在しないかの問い合わせを行う。問い合わせの結果,顧客管理システム4に同一の会員情報が存在しなければ,顧客管理システム4は,存在しないことを示す結果を返し,同一の会員情報が存在していれば,すでに存在していることを示す結果を返す。
暗証番号情報入力受付処理部23は,会員になろうとする遊技者に対して発行される会員カードの暗証番号を示す暗証番号情報の入力を受け付ける。
自筆サイン入力受付処理部24は,店舗端末2において,会員になろうとする遊技者の自筆サインの入力を受け付ける。自筆サインの入力受付処理としては,店舗端末2が,タブレット型コンピュータの場合,タッチパネル形式の表示装置72で入力が可能であるので,表示装置72に指やスタイラスペンなどの入力装置73を用いて入力を受け付けることができる。また,タブレット型コンピュータ以外であっても,入力装置73としてペンタブレットを用いることで自筆サインの入力を受け付けることができる。入力を受け付けた自筆サインの情報は画像情報として記憶するほか,それを所定の方法で数値化した情報として記憶してもよい。
会員カード発行処理部25は,遊技店が会員となろうとする遊技者に対して発行する会員カードに表示されている会員番号を店舗端末2の撮像装置で読み取り,文字認識処理を行うことで会員番号情報として特定する。
会員情報登録処理部26は,会員情報入力受付処理部21で受け付けた会員情報,本人確認書類の一部または全部の画像情報,暗証番号情報,自筆サイン情報,などを会員情報システム3を介して顧客管理システム4に送り,顧客管理システム4に登録させる。
会員情報削除処理部27は,会員情報登録処理部26における登録処理の完了後,自動的に,店舗端末2の記憶装置71で一時的に記憶している会員情報,本人確認書類の画像情報,暗証番号情報,自筆サイン情報などを記憶装置71から削除する。たとえば顧客管理システム4から登録完了の情報を受け付けることで,上記各情報を店舗端末2の記憶装置71から削除する。ここでの削除処理は,単に記憶装置71で記憶した上記各情報のメタデータに「削除」のフラグを付して消去するのみならず,記憶装置71で記憶した上記各情報そのもの(実データ)を任意の情報で上書きするなどの方法で削除処理をしてもよい。
つぎに本発明の会員情報登録支援システム1の処理プロセスの一例を図3のフローチャートを用いて説明する。
まず店舗の担当者は,店舗が開店する際や遊技者が会員登録を所望し,その処理を行う際などに店舗端末2を起動させる。起動後,店舗端末2のログイン処理部20は,ログイン処理を実行する(S100)。すなわち,ログイン処理部20は,図4に示すログイン画面を表示させ,ログイン画面に入力されたログインID,パスワードなどの認証情報の入力を受け付ける。ログイン処理部20は入力を受け付けた認証情報を,会員情報システム3を介して認証サーバに送り,認証サーバでは,あらかじめ記憶している認証情報と照合し,一致していればログイン許可の情報を店舗端末2に送る。一致していない場合にはログイン不許可の情報を店舗端末2に送る。
店舗端末2のログイン処理部20は,ログイン許可の情報を受け付ければ,S100以降の処理を実行し,ログイン不許可の情報を受け付ければ,再度,ログイン画面を表示させるなどして,ログイン処理を再度,実行させる。
ログイン処理の終了後,店舗端末2は図5に示す会員情報システム3のメインメニュー画面を表示させる。そして,会員登録を行う場合,「新規会員登録」の選択を受け付ける。なお,この間に,会員規約に同意を求める画面を表示させ,その入力を受け付けてもよい。
会員情報入力受付処理部21で「新規会員登録」の選択を受け付けると,会員情報入力受付処理部21は,本人確認書類に基づく会員情報の入力受付処理を実行する(S110)。
まず,会員情報入力受付処理部21は,図6に示す本人確認書類の読取メニュー画面を表示させる。本明細書では利用頻度が高い本人確認書類として運転免許証としているので,運転免許証と,それ以外の場合が読みとりメニュー画面に表示されている。
まず運転免許証の場合の処理を説明する。
この場合,まず会員情報入力受付処理部21が,図6に示す読取メニュー画面から,「運転免許証」の選択入力を受け付けると,図7に示す免許証(表)スキャン画面を表示させる。それと同時に,会員情報入力受付処理部21は,店舗端末2に備えている撮像装置を起動させ,撮像装置が撮像する画像を当該画面に表示させる。
そして遊技店の担当者は,会員登録を希望する遊技者が提示する運転免許証の表面が免許証(表)スキャン画面で撮像できるように表示させ,会員情報入力受付処理部21は,「スキャン」の選択入力を受け付けると,撮像装置で撮像する。そして撮像した画像情報は,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。撮像の際には,免許証(表)スキャン画面のうち,撮像装置が撮像する画像を表示させる領域に,免許証の外枠を合わせるためのガイドを表示させることが好ましい。また,会員情報として必要な氏名,生年月日,住所が表示される箇所にもそれぞれガイド枠が,氏名枠,生年月日枠,住所枠として表示されるとよい。このガイド枠の表示によって,当該枠内がトリミングされて画像情報として記憶されることを,担当者が認識できるからである。
会員情報入力受付処理部21は,記憶装置71に一時的に記憶させた表面の画像情報のうち,氏名枠内をトリミングし,氏名画像情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,氏名の項目情報として特定する。また,表面の画像情報のうち,生年月日枠内をトリミングし,生年月日情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,生年月日の項目情報として特定する。さらに,表面の画像情報のうち,住所枠内をトリミングし,住所情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,住所の項目情報として特定する。なお,生年月日情報を読み取った場合,生年月日に基づいて年齢を算出し,18歳未満か否かを判定する。具体的には,現在の日付および読み取った生年月日をyyyyMMdd形式の数値(4桁の西暦,2桁の月,2桁の日の数値型のデータ)として保持し,現在の日付から生年月日を減算し(日数計算による減算をするのではなく,単純に,数値同士の減算をする),減算後の値を10,000で除算する。そして10,000で除算した後の数値の整数部分を年齢として算出する。なお,このような算出処理では,現在の日付が生年月日の日付に到来しているかのみを考慮するため,閏年の影響を受けずに年齢の算出が可能である。
たとえば2018年4月5日を現在の日付とし,2000年4月4日を生年月日として読み取っていた場合,現在の日付の数値データとして「20180405」,生年月日の数値データとして「20000404」となるので,
(20180405−20000404)/10000=18.0001
となり,18歳以上と判定できる。
また,読み取った生年月日が2000年4月5日であった場合,生年月日の数値データとして「20000405」となるので,
(20180405−20000405)/10000=18
となり,18歳以上と判定できる。
同様に,読み取った生年月日が2000年4月6日であった場合,生年月日の数値データとして「20000406」となるので,
(20180405−20000406)/10000=17.9999
となり,18歳未満と判定できる。
以上のようにして年齢を算出し,もし18歳未満と判定した場合には,「18歳未満の方は登録できません」とのように18歳未満であることを示すエラー表示を,店舗端末2で表示する会員情報入力画面に表示させて,つぎの画面には進めないようにする。また,上記エラー表示から一定時間が経過すると,ログインが切れるようにする。なお,年齢については18歳ではなく,任意に設定することができ,その設定した年齢と比較すれば良い。
運転免許証のように,読み取る本人確認書類が定められている場合,どこの領域にどの項目情報が表示されているのかが特定できるので,上述のように,すべての領域について文字認識処理を実行するのではなく,画像情報のうち,氏名枠,生年月日枠,住所枠に相当する領域のみについて文字認識処理を実行するのでも足りる。これによって不要な個人情報を取得するのを防止することができる。
なお,読み取った本人確認書類について,すべてについて文字認識処理を実行し,それぞれの項目情報として特定してもよい。
「スキャン」の選択入力によって,運転免許証の表面の撮像の終了後,会員情報入力受付処理部21は,図8に示す免許証(裏)スキャン画面を表示させる。そして表面と同様に,遊技店の担当者は,会員登録を希望する遊技者が提示する運転免許証の裏面が免許証(裏)スキャン画面で撮像できるように表示させ,会員情報入力受付処理部21は,「スキャン」の選択入力を受け付けると,撮像装置で撮像する。そして撮像した画像情報は,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。ここで裏面も撮像するのは,運転免許証の場合,住所などの異動が裏面に記録されるからである。撮像の際には,免許証(裏)スキャン画面のうち,撮像装置が撮像する画像を表示させる領域に,免許証の外枠を合わせるためのガイドを表示させることが好ましい。
このようにして運転免許証の読み取りができる。つぎに,運転免許証以外の本人確認書類が提示された場合には,会員情報入力受付処理部21は,図6に示す本人確認書類の読取メニュー画面から,「フリーフォーマット」の選択入力を受け付ける。
会員情報入力受付処理部21が,図6に示す読取メニュー画面から,「フリーフォーマット」の選択入力を受け付けると,図9に示すフリースキャン(表)画面を表示させる。それと同時に,会員情報入力受付処理部21は,店舗端末2に備えている撮像装置を起動させ,撮像装置が撮像する画像を当該画面に表示させる。
そして遊技店の担当者は,会員登録を希望する遊技者が提示する本人確認書類,たとえば健康保険証の表面がフリースキャン(表)画面で撮像できるように表示させ,会員情報入力受付処理部21は,「スキャン」の選択入力を受け付けると,撮像装置で撮像する。そして撮像した画像情報は,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。撮像の際には,フリースキャン(表)画面のうち,撮像装置が撮像する画像を表示させる領域に,本人確認書類の外枠を合わせるためのガイドを表示させることが好ましい。
「スキャン」の選択入力によって,本人確認書類の表面の撮像の終了後,会員情報入力受付処理部21は,図10に示すフリースキャン(裏)画面を表示させる。そして表面と同様に,遊技店の担当者は,会員登録を希望する遊技者が提示する本人確認書類の裏面がフリースキャン(裏)画面で撮像できるように表示させ,会員情報入力受付処理部21は,「スキャン」の選択入力を受け付けると,撮像装置で撮像する。そして撮像した画像情報は,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。撮像の際には,フリースキャン(裏)画面のうち,撮像装置が撮像する画像を表示させる領域に,免許証の外枠を合わせるためのガイドを表示させることが好ましい。
以上のようにして,運転免許証または運転免許証以外の本人確認書類の裏面の撮像の終了後,会員情報入力受付処理部21は,図7,図8で撮像した運転免許証の表面,裏面の各画像情報,図9,図10で撮像した本人確認書類の表面,裏面の各画像情報を記憶装置71から抽出し,図11に示すスキャン結果確認画面を表示させる。スキャン結果確認画面を担当者が視認し,特に問題がないようであれば,「次へ」の入力を会員情報入力受付処理部21で受け付ける。
そして,運転免許証以外の本人確認書類をスキャンしている場合,文字情報を読み込んでいないので,会員情報入力受付処理部21は,図12および図13に示す生年月日選択画面を表示させる。すなわち,会員情報入力受付処理部21は,図9および図10で撮像した本人確認書類の画像情報を記憶装置71から抽出し,図12および図13の生年月日選択画面にそれぞれ表示させる。図12では本人確認書類の表面,図13では本人確認書類の裏面が表示されており,各画面では「表裏を切り替える」を選択することにより,画面の変更が可能である。
そして,会員情報入力受付処理部21は,本人確認書類のうち,生年月日が表示されている領域を,指やスタイラスペンなどによって入力を受け付ける。上述の場合には,図14に示すように,表面の破線で囲われた領域の入力を生年月日枠として受け付ける。そして会員情報入力受付処理部21は,生年月日枠をトリミングし,生年月日画像情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,生年月日の項目情報として特定する。
また,会員情報入力受付処理部21は,図15および図16に示す氏名選択画面を表示させる。すなわち,会員情報入力受付処理部21は,図9および図10で撮像した本人確認書類の画像情報を記憶装置71から抽出し,図15および図16の氏名選択画面にそれぞれ表示させる。図15では本人確認書類の表面,図16では本人確認書類の裏面が表示されており,各画面では「表裏を切り替える」を選択することにより,画面の変更が可能である。
そして,会員情報入力受付処理部21は,本人確認書類のうち,氏名が表示されている領域を,指やスタイラスペンなどによって入力を受け付ける。上述の場合には,図17に示すように,表面の破線で囲われた領域の入力を氏名枠として受け付ける。そして会員情報入力受付処理部21は,氏名枠をトリミングし,氏名画像情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,氏名の項目情報として特定する。
さらに,会員情報入力受付処理部21は,図18および図19に示す住所選択画面を表示させる。すなわち,会員情報入力受付処理部21は,図9および図10で撮像した本人確認書類の画像情報を記憶装置71から抽出し,図18および図19の住所選択画面にそれぞれ表示させる。図18では本人確認書類の表面,図19では本人確認書類の裏面が表示されており,各画面では「表裏を切り替える」を選択することにより,画面の変更が可能である。
そして,会員情報入力受付処理部21は,本人確認書類のうち,住所が表示されている領域を,指やスタイラスペンなどによって入力を住所枠として受け付ける。そして会員情報入力受付処理部21は,住所枠をトリミングし,住所画像情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,住所の項目情報として特定する。
なお,表面,裏面のいずれにも住所が存在しない健康保険証のように,該当する項目が表示されていない本人確認書類をスキャンした場合には,「次へ」の選択入力を受け付ければよい。そうすると,該当項目の情報は存在しないままつぎの会員情報入力画面へと遷移する。したがって,上述の場合,住所画像情報,住所の項目情報は不存在となる。
以上のように,フリースキャンをした場合に,生年月日,氏名,住所の各選択画面での各項目情報の入力受付が終了した後,あるいは運転免許証を読み取ってスキャン結果確認画面で「次へ」の選択入力を受け付けた後,会員情報入力受付処理部21は,図20に示す会員情報入力画面を表示させる。会員情報入力画面では,スキャンした本人確認書類の表面,裏面の画像情報,文字認識処理をした氏名,生年月日,住所の各項目情報が表示される。なお,不存在の項目情報の場合にはそのまま空欄として表示される。一方,遊技店の場合には生年月日(または年齢)が極めて重要である。そのため,仮に生年月日の項目情報が空欄の場合には,後述するように,生年月日の項目情報が空欄であることを通知させ,生年月日を入力させるように促す。そして,生年月日の項目情報を会員情報入力受付処理部21で受け付ける。
運転免許証の場合と同様に,生年月日情報を読み取った場合,生年月日に基づいて年齢を算出し,18歳未満か否かを判定する。具体的には,現在の日付および読み取った生年月日をyyyyMMdd形式の数値(4桁の西暦,2桁の月,2桁の日の数値型のデータ)として保持し,現在の日付から生年月日を減算し,減算後の値を10,000で除算する。そして10,000で除算した後の数値の整数部分を年齢として算出する。なお,このような算出処理では,現在の日付が生年月日の日付に到来しているかのみを考慮するため,閏年の影響を受けずに年齢の算出が可能である。
以上のようにして年齢を算出し,もし18歳未満と判定した場合には,「18歳未満の方は登録できません」とのように18歳未満であることを示すエラー表示を,店舗端末2で表示する会員情報入力画面に表示させて,つぎの画面には進めないようにする。また,上記エラー表示から一定時間が経過すると,ログインが切れるようにする。なお,年齢については18歳ではなく,任意に設定することができ,その設定した年齢と比較すれば良い。
また,空欄の項目情報や文字認識処理に誤認識がある場合,それを修正する必要がある。その場合,所定の操作により図21に示すような変更画面を表示させ,変更したい項目情報についてチェックボックスなどで選択入力を受け付けて,その項目情報についてキーボードなどの入力装置73により,項目情報の入力を受け付ければよい。このような修正処理を設けることによって,文字認識処理の欠点を補い,さまざま種類の本人確認書類への対応が可能となる。
以上のような処理を実行することで本人確認書類の入力処理を実行できる。
図20の会員情報入力画面において,「次へ」の選択を受け付けると,重複チェック処理部22が,S110で入力を受け付けた会員情報のうち,氏名,生年月日の各項目情報を,会員情報システム3を介して顧客管理システム4に送ることで,重複するデータの問い合わせを行う(S120)。問い合わせの結果,顧客管理システム4に同一の会員情報が存在しなければ,顧客管理システム4は,存在しないことを示す結果を返し,同一の会員情報が存在していれば,すでに存在していることを示す結果を返す。それぞれの結果は,重複チェック処理部22で受け付ける。
重複チェック処理部22ですでに同一の会員情報が存在していることの結果を受け付けた場合には,「入力された会員情報はすでに登録されている可能性があります。会員情報を確認して下さい。」とのように,同一の会員情報の存在を示す情報を店舗端末2に表示し,すでに登録をしていないかなどを,会員登録を所望する遊技者に尋ねるなどして確認をする。
重複チェック処理部22において,同一の会員情報が存在していないことの結果を受け付けた場合には,暗証番号情報入力受付処理部23が店舗端末2において,図22に示す暗証番号入力画面を表示し,暗証番号情報の入力を受け付ける(S130)。この入力は,店舗端末2がタブレット型コンピュータの場合には,遊技店の遊技者に渡し,入力をしてもらい,入力後,タブレット型コンピュータを担当者に返してもらうことがよい。そして,図22に示す暗証番号入力画面のうち,「次へ」の情報の入力を受け付けると,入力を受け付けた暗証番号の情報を,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。
なお,S110乃至S130で入力を受け付けた各情報は,店舗端末2から当該遊技店の店舗に設置されたPOSレジなどに送られていてもよい。
そして,暗証番号情報入力受付処理部23は,図23に示す暗証番号の確認画面を表示し,「会員カードスキャンへ」の入力を受け付けると,会員カード発行処理部25は,まず,遊技店が会員となる当該遊技者に対して発行する会員カードをPOSレジなどで読み取らせ,一時的に記憶している暗証番号情報を当該会員カードに記憶させることで会員カードの発行処理を実行する(S140)。そして,会員カード発行処理部25は,発行する会員カードの会員番号を読み取るためのカードスキャン画面(図24)を表示させる。なおこの際に,会員カード発行処理部25は店舗端末2に備わる撮像装置を起動する。
そして担当者は,当該遊技者に対して発行する会員カードを店舗端末2の撮像装置で読み取るように店舗端末2を操作する(S150)。この際に,会員カードに表示されている会員番号が,所定の枠内に表示されるように位置を調整した上で撮像することがよい。
そして「スキャン」ボタンの選択入力を受け付けると,当該枠内の領域をトリミングし,会員番号情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,会員番号情報の項目情報として特定する。そして会員カード発行処理部25は,読み取った会員番号情報を図25に示す会員番号確認画面に表示させ,誤認識がある場合には修正入力を受け付ける。誤認識がない場合には,「次へ」の選択入力を受け付けると,会員番号情報を店舗端末2の記憶装置71で一時的に記憶する。
会員カード発行処理部25の処理が終了すると,自筆サイン入力受付処理部24は,店舗端末2に図26に示す自筆サイン登録画面を表示させる。店舗端末2がタブレット型コンピュータの場合,店舗端末2を会員になろうとする遊技者に渡し,指やスタイラスペンなどにより自筆サインを書くように促す。また遊技者は,当該画面に直接,指やスタイラスペンなどにより自筆サインを書き,自筆サイン入力受付処理部24はその入力を受け付ける(S160)。また店舗端末2がタブレット型コンピュータではない場合には,入力装置73としてペンタブレットを用いて,自筆サインの入力を受け付けてもよい。
自筆サインの入力を遊技者が行った後,店舗の担当者は,当該画面の「次へ」を選択することで,会員情報登録処理部26がその選択入力を検出し,S110乃至S160で入力を受け付けた各情報,たとえば会員情報としての氏名項目情報,生年月日項目情報,住所項目情報,暗証番号情報,会員番号情報,本人確認書類の一部または全部の画像情報,自筆サイン情報を店舗端末2から会員情報システム3を介して,顧客管理システム4に送る(S170)。
顧客管理システム4では,会員情報システム3を介して送られた情報を記憶する。また,顧客管理システム4は送られたすべての情報を記憶するのではなく,会員情報システム3において一部の情報を記憶し,残りを顧客管理システム4で記憶するようにしてもよい。たとえば会員情報,暗証番号情報,会員番号情報を顧客管理システム4で記憶し,本人確認書類の画像情報,自筆サイン情報は会員情報システム3において当該会員を識別する会員番号情報や会員情報などに対応付けて記憶させてもよい。
そして顧客管理システム4で登録が正常に完了した場合には,登録完了通知を会員情報システム3を介して店舗端末2に送り,店舗端末2の会員情報登録処理部26で登録完了通知を受け付けた場合には,図27に示す会員情報登録完了画面を店舗端末2で表示させる。また,登録完了通知を受け付けると,会員情報削除処理部27が,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させた会員情報,暗証番号情報,会員番号情報,本人確認書類の画像情報,自筆サイン情報などを,記憶装置71からすべて削除する削除処理を実行する(S180)。
なお,店舗端末2がオンライン接続されていない場合(オフラインの場合)には,以下のような処理を実行すればよい。すなわち,自筆サイン入力受付部が表示させる自筆サイン登録画面の「次へ」の選択入力を受け付けた後,会員情報登録処理部26が,S110乃至S160で入力を受け付けた各情報,たとえば会員情報としての氏名項目情報,生年月日項目情報,住所項目情報,暗証番号情報,会員番号情報,本人確認書類の一部または全部の画像情報,自筆サイン情報を,店舗端末2の記憶装置71に記憶させる。そして,店舗端末2がオフライン状態からオンライン状態に変更になったことを会員情報登録処理部26が検出すると,店舗端末2の記憶装置71に記憶した会員情報,暗証番号情報,会員番号情報,本人確認書類の一部または全部の画像情報,自筆サイン情報を抽出し,それらの各情報を店舗端末2から会員情報システム3を介して,顧客管理システム4に送る(S170)。そして,顧客管理システム4では,会員情報システム3を介して送られた情報を記憶する。また,顧客管理システム4は送られたすべての情報を記憶するのではなく,会員情報システム3において一部の情報を記憶し,残りを顧客管理システム4で記憶するようにしてもよいことはオンラインの場合と同様である。
そして顧客管理システム4で登録が正常に完了した場合には,登録完了通知を会員情報システム3を介して店舗端末2に送り,店舗端末2の会員情報登録処理部26で登録完了通知を受け付けた場合には,図27に示す会員情報登録完了画面を店舗端末2で表示させる。また,登録完了通知を受け付けると,会員情報削除処理部27が,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させた会員情報,暗証番号情報,会員番号情報,本人確認書類の画像情報,自筆サイン情報などを,記憶装置71からすべて削除する削除処理を実行する(S180)。
以上のようにして,会員情報登録完了画面が表示された後,メインメニュー画面(図5)に戻り,ログアウトを選択することで,新規会員登録処理を終了する。
つぎに以上のように新規会員登録を行った後,会員情報の変更処理を行う場合を説明する。この場合の会員情報登録支援システム1のシステム構成の一例を図28に,処理プロセスの一例を図29のフローチャートに示す。
本実施例における会員情報登録支援システム1では,存在確認チェック処理部28をさらに備えている。存在確認チェック処理部28は,後述するように,会員情報の入力を受け付けた場合,当該会員の登録してある会員情報が存在するかを,会員情報システム3を介して顧客管理システム4に問い合わせを行う。問い合わせの結果,会員情報が存在する場合には後述するように自筆サイン入力受付処理部24において自筆サインの入力を受け付ける。会員情報が存在しない場合にはエラー情報の表示を行う。
つぎに本実施例における会員情報登録支援システム1の処理プロセスの一例を図29のフローチャートを用いて説明する。
まず店舗の担当者は,店舗が開店する際や会員である遊技者が会員情報の変更を所望し,その処理を行う際などに店舗端末2を起動させる。起動後,店舗端末2のログイン処理部20は,ログイン処理を実行する(S200)。すなわち,ログイン処理部20は,図4に示すログイン画面を表示させ,ログイン画面に入力されたログインID,パスワードなどの認証情報の入力を受け付ける。ログイン処理部20は入力を受け付けた認証情報を,会員情報システム3を介して認証サーバに送り,認証サーバでは,あらかじめ記憶している認証情報と照合し,一致していればログイン許可の情報を店舗端末2に送る。一致していない場合にはログイン不許可の情報を店舗端末2に送る。
店舗端末2のログイン処理部20は,ログイン許可の情報を受け付ければ,S200以降の処理を実行し,ログイン不許可の情報を受け付ければ,再度,ログイン画面を表示させるなどして,ログイン処理を再度,実行させる。
ログイン処理の終了後,店舗端末2は図5に示す会員情報システム3のメインメニュー画面を表示させる。そして,会員登録を行う場合,「会員情報変更」の選択を受け付ける。なお,この間に,会員規約に同意を求める画面を表示させ,その入力を受け付けてもよい。
会員情報入力受付処理部21で「会員情報変更」の選択を受け付けると,会員情報入力受付処理部21は,本人確認書類に基づく変更する会員情報の入力受付処理を実行する(S210)。
まず,会員情報入力受付処理部21は,図6に示す本人確認書類の読取メニュー画面を表示させる。本明細書では利用頻度が高い本人確認書類として運転免許証としているので,運転免許証と,それ以外の場合が表示されている。
まず運転免許証の場合の処理を説明する。
この場合,まず会員情報入力受付処理部21が,図6に示す読取メニュー画面から,「運転免許証」の選択入力を受け付けると,図7に示す免許証(表)スキャン画面を表示させる。それと同時に,会員情報入力受付処理部21は,店舗端末2に備えている撮像装置を起動させ,撮像装置が撮像する画像を当該画面に表示させる。
そして遊技店の担当者は,会員登録を希望する遊技者が提示する運転免許証の表面が免許証(表)スキャン画面で撮像できるように表示させ,会員情報入力受付処理部21は,「スキャン」の選択入力を受け付けると,撮像装置で撮像する。そして撮像した画像情報は,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。実施例1と同様に,撮像の際には,免許証(表)スキャン画面のうち,撮像装置が撮像する画像を表示させる領域に,免許証の外枠を合わせるためのガイドを表示させることが好ましい。また,実施例1と同様に,会員情報として必要な氏名,生年月日,住所が表示される箇所にもそれぞれガイド枠が,氏名枠,生年月日枠,住所枠として表示されるとよい。
会員情報入力受付処理部21は,記憶装置71に一時的に記憶させた表面の画像情報のうち,氏名枠内をトリミングし,氏名画像情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,氏名の項目情報として特定する。また,表面の画像情報のうち,生年月日枠内をトリミングし,生年月日情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,生年月日の項目情報として特定する。さらに,表面の画像情報のうち,住所枠内をトリミングし,住所情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,住所の項目情報として特定する。なお,生年月日情報を読み取った場合,生年月日に基づいて年齢を算出し,18歳未満か否かを判定する。もし18歳未満と判定した場合には,「18歳未満の方は登録できません」とのように18歳未満であることを示すエラー表示を,店舗端末2で表示する会員情報入力画面に表示させて,つぎの画面には進めないようにする。また,上記エラー表示から一定時間が経過すると,ログインが切れるようにする。なお,年齢については18歳ではなく,任意に設定することができ,その設定した年齢と比較すれば良い。
なお,読み取った本人確認書類について,すべてについて文字認識処理を実行し,それぞれの項目情報として特定してもよい。
「スキャン」の選択入力によって,運転免許証の表面の撮像の終了後,会員情報入力受付処理部21は,図8に示す免許証(裏)スキャン画面を表示させる。そして表面と同様に,遊技店の担当者は,会員登録を希望する遊技者が提示する運転免許証の裏面が免許証(裏)スキャン画面で撮像できるように表示させ,会員情報入力受付処理部21は,「スキャン」の選択入力を受け付けると,撮像装置で撮像する。そして撮像した画像情報は,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。撮像の際には,免許証(裏)スキャン画面のうち,撮像装置が撮像する画像を表示させる領域に,免許証の外枠を合わせるためのガイドを表示させることが好ましい。
このようにして運転免許証の読み取りができる。つぎに,運転免許証以外の本人確認書類が提示された場合には,会員情報入力受付処理部21は,図6に示す本人確認書類の読取メニュー画面から,「フリーフォーマット」の選択入力を受け付ける。
会員情報入力受付処理部21が,図6に示す読取メニュー画面から,「フリーフォーマット」の選択入力を受け付けると,図9に示すフリースキャン(表)画面を表示させる。それと同時に,会員情報入力受付処理部21は,店舗端末2に備えている撮像装置を起動させ,撮像装置が撮像する画像を当該画面に表示させる。
そして遊技店の担当者は,会員登録を希望する遊技者が提示する本人確認書類,たとえば健康保険証の表面がフリースキャン(表)画面で撮像できるように表示させ,会員情報入力受付処理部21は,「スキャン」の選択入力を受け付けると,撮像装置で撮像する。そして撮像した画像情報は,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。撮像の際には,フリースキャン(表)画面のうち,撮像装置が撮像する画像を表示させる領域に,本人確認書類の外枠を合わせるためのガイドを表示させることが好ましい。
「スキャン」の選択入力によって,本人確認書類の表面の撮像の終了後,会員情報入力受付処理部21は,図10に示すフリースキャン(裏)画面を表示させる。そして表面と同様に,遊技店の担当者は,会員登録を希望する遊技者が提示する本人確認書類の裏面がフリースキャン(裏)画面で撮像できるように表示させ,会員情報入力受付処理部21は,「スキャン」の選択入力を受け付けると,撮像装置で撮像する。そして撮像した画像情報は,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。撮像の際には,フリースキャン(裏)画面のうち,撮像装置が撮像する画像を表示させる領域に,免許証の外枠を合わせるためのガイドを表示させることが好ましい。
以上のようにして,運転免許証または運転免許証以外の本人確認書類の裏面の撮像の終了後,会員情報入力受付処理部21は,図7,図8で撮像した運転免許証の表面,裏面の各画像情報,図9,図10で撮像した本人確認書類の表面,裏面の各画像情報を記憶装置71から抽出し,図11に示すスキャン結果確認画面を表示させる。スキャン結果確認画面を担当者が視認し,特に問題がないようであれば,「次へ」の入力を会員情報入力受付処理部21で受け付ける。
そして,運転免許証以外の本人確認書類をスキャンしている場合,文字情報を読み込んでいないので,会員情報入力受付処理部21は,図12および図13に示す生年月日選択画面を表示させる。すなわち,会員情報入力受付処理部21は,図9および図10で撮像した本人確認書類の画像情報を記憶装置71から抽出し,図12および図13の生年月日選択画面にそれぞれ表示させる。図12では本人確認書類の表面,図13では本人確認書類の裏面が表示されており,各画面では「表裏を切り替える」を選択することにより,画面の変更が可能である。
そして,会員情報入力受付処理部21は,本人確認書類のうち,生年月日が表示されている領域を,指やスタイラスペンなどによって入力を受け付ける。上述の場合には,図14に示すように,表面の破線で囲われた領域の入力を生年月日枠として受け付ける。そして会員情報入力受付処理部21は,生年月日枠をトリミングし,生年月日画像情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,生年月日の項目情報として特定する。
また,会員情報入力受付処理部21は,図15および図16に示す氏名選択画面を表示させる。すなわち,会員情報入力受付処理部21は,図9および図10で撮像した本人確認書類の画像情報を記憶装置71から抽出し,図15および図16の氏名選択画面にそれぞれ表示させる。図15では本人確認書類の表面,図16では本人確認書類の裏面が表示されており,各画面では「表裏を切り替える」を選択することにより,画面の変更が可能である。
そして,会員情報入力受付処理部21は,本人確認書類のうち,氏名が表示されている領域を,指やスタイラスペンなどによって入力を受け付ける。上述の場合には,図17に示すように,表面の破線で囲われた領域の入力を氏名枠として受け付ける。そして会員情報入力受付処理部21は,氏名枠をトリミングし,氏名画像情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,氏名の項目情報として特定する。
さらに,会員情報入力受付処理部21は,図18および図19に示す住所選択画面を表示させる。すなわち,会員情報入力受付処理部21は,図9および図10で撮像した本人確認書類の画像情報を記憶装置71から抽出し,図18および図19の住所選択画面にそれぞれ表示させる。図18では本人確認書類の表面,図19では本人確認書類の裏面が表示されており,各画面では「表裏を切り替える」を選択することにより,画面の変更が可能である。
そして,会員情報入力受付処理部21は,本人確認書類のうち,住所が表示されている領域を,指やスタイラスペンなどによって入力を住所枠として受け付ける。そして会員情報入力受付処理部21は,住所枠をトリミングし,住所画像情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,住所の項目情報として特定する。
なお,表面,裏面のいずれにも住所が存在しない健康保険証のように,該当する項目が表示されていない本人確認書類をスキャンした場合には,「次へ」の選択入力を受け付ければよい。そうすると,該当項目の情報は存在しないままつぎの会員情報入力画面へと遷移する。したがって,上述の場合,住所画像情報,住所の項目情報は不存在となる。
また,本実施例では会員情報を変更する場合なので,必要な項目の情報のみをスキャンし,入力をするようにしてもよい。すなわち,住所の項目情報の変更のみの場合,本人確認書類の表面,裏面の双方を撮像した後,生年月日選択画面,氏名選択画面では何らの操作も行わずに「次へ」を選択し,住所選択画面のみで住所枠の入力を受け付けて,住所の項目情報を特定するようにしてもよい。
以上のように,フリースキャンをした場合に,生年月日,氏名,住所の各選択画面での各項目情報の入力受付が終了した後,あるいは運転免許証を読み取ってスキャン結果確認画面で「次へ」の選択入力を受け付けた後,会員カード発行処理部25は,図24に示すカードスキャン画面を店舗端末2で表示させ,店舗端末2に備わる撮像装置を起動する。
そして担当者は,当該遊技者に対して発行する会員カードを店舗端末2の撮像装置で読み取るように店舗端末2を操作する(S220)。この際に,会員カードに表示されている会員番号が,所定の枠内に表示されるように位置を調整した上で撮像することがよい。
そして「スキャン」ボタンの選択入力を受け付けると,当該枠内の領域をトリミングし,会員番号情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,会員番号情報の項目情報として特定する。
つぎに会員情報入力受付処理部21は,図20に示す会員情報入力画面を表示させる。会員情報入力画面では,スキャンした本人確認書類の表面,裏面の画像情報,文字認識処理をした氏名,生年月日,住所の各項目情報が表示される。なお,不存在の項目情報の場合にはそのまま空欄として表示される。
また,空欄の項目情報や文字認識処理に誤認識がある場合,それを修正する必要がある。その場合,所定の操作により図21に示すような変更画面を表示させ,変更したい項目情報についてチェックボックスなどで選択入力を受け付けて,その項目情報についてキーボードなどの入力装置73により,項目情報の入力を受け付ければよい。このような修正処理を設けることによって,文字認識処理の欠点を補い,さまざま種類の本人確認書類への対応が可能となることは実施例1と同様である。
以上のような処理を実行することで本人確認書類の修正入力処理を実行できる(S230)。
図20の会員情報入力画面において,「次へ」の選択を受け付けると,暗証番号情報入力受付処理部23が,図30に示す変更・退会時用暗証番号入力画面を表示させ,暗証番号情報の入力を受け付ける(S240)。この入力は,実施例1と同様に,店舗端末2がタブレット型コンピュータの場合には,遊技店の遊技者に渡し,入力をしてもらい,入力後,タブレット型コンピュータを担当者に返してもらうことがよい。そして暗証番号情報入力受付処理部23は,図30に示す変更・退会時用暗証番号入力画面のうち,「次へ」の情報の入力を受け付けると,存在確認チェック処理部28が,入力を受け付けた会員情報のうち生年月日の項目情報,会員番号情報,暗証番号情報をもとに,会員情報システム3を介して,顧客管理システム4に対して,登録された会員の情報の存在確認チェックの問い合わせを行う(S250)。
問い合わせの結果,会員の情報が存在する情報を存在確認チェック処理部28で受け付けた場合には,自筆サイン入力受付処理部24において,店舗端末2に図26に示す自筆サイン登録画面を表示させる。店舗端末2がタブレット型コンピュータの場合,店舗端末2を会員となる遊技者に渡し,指やスタイラスペンなどにより自筆サインを書くように促す。また遊技者は,当該画面に直接,指やスタイラスペンなどにより自筆サインを書き,自筆サイン入力受付処理部24はその入力を受け付ける(S260)。また店舗端末2がタブレット型コンピュータではない場合には,入力装置73としてペンタブレットを用いて,自筆サインの入力を受け付けてもよい。
自筆サインの入力を遊技者が行った後,店舗の担当者は,当該画面の「次へ」を選択することで,会員情報登録処理部26がその選択入力を検出し,S210乃至S260で入力を受け付けた各情報,たとえば会員情報としての氏名項目情報,生年月日項目情報,住所項目情報,暗証番号情報,会員番号情報,本人確認書類の一部または全部の画像情報,自筆サイン情報を店舗端末2から会員情報システム3を介して,顧客管理システム4に送る(S270)。
顧客管理システム4では,会員情報システム3を介して送られた情報を記憶する。すなわち,生年月日の項目情報,暗証番号情報,会員番号情報をキーに,変更する項目を上書きして更新する。そして変更がない項目については上書きせずにそのままにしておいてもよい。また,顧客管理システム4は送られたすべての情報を記憶するのではなく,会員情報システム3において一部の情報を記憶し,残りを顧客管理システム4で記憶するようにしてもよい。
そして顧客管理システム4で変更登録が正常に完了した場合には,登録完了通知を会員情報システム3を介して店舗端末2に送り,店舗端末2の会員情報登録処理部26で登録完了通知を受け付けた場合には,図27に示す会員情報登録完了画面を店舗端末2で表示させる。また,登録完了通知を受け付けると,会員情報削除処理部27が,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させた会員情報,暗証番号情報,会員番号情報,本人確認書類の画像情報,自筆サイン情報などを,記憶装置71からすべて削除する削除処理を実行する(S280)。
なお会員情報の変更処理の場合には,オフラインでの処理は行わないようにすることが好ましい。
以上のようにして,会員情報登録完了画面が表示された後,メインメニュー画面(図5)に戻り,ログアウトを選択することで,会員情報の変更処理を終了する。
つぎに以上のように新規会員登録を行った後,会員情報の退会処理を行う場合を説明する。この場合の会員情報登録支援システム1の処理プロセスの一例を図31のフローチャートに示す。
まず店舗の担当者は,店舗が開店する際や会員である遊技者が退会を所望し,その処理を行う際などに店舗端末2を起動させる。起動後,店舗端末2のログイン処理部20は,ログイン処理を実行する(S300)。すなわち,ログイン処理部20は,図4に示すログイン画面を表示させ,ログイン画面に入力されたログインID,パスワードなどの認証情報の入力を受け付ける。ログイン処理部20は入力を受け付けた認証情報を,会員情報システム3を介して認証サーバに送り,認証サーバでは,あらかじめ記憶している認証情報と照合し,一致していればログイン許可の情報を店舗端末2に送る。一致していない場合にはログイン不許可の情報を店舗端末2に送る。
店舗端末2のログイン処理部20は,ログイン許可の情報を受け付ければ,S300以降の処理を実行し,ログイン不許可の情報を受け付ければ,再度,ログイン画面を表示させるなどして,ログイン処理を再度,実行させる。
ログイン処理の終了後,店舗端末2は図5に示す会員情報システム3のメインメニュー画面を表示させる。そして,会員登録を行う場合,「退会」の選択を受け付ける。なお,この間に,会員規約に同意を求める画面を表示させ,その入力を受け付けてもよい。
会員情報入力受付処理部21で「退会」の選択を受け付けると,会員カード発行処理部25は,会員カード発行処理部25は,図24に示すカードスキャン画面を店舗端末2で表示させ,店舗端末2に備わる撮像装置を起動する。
そして担当者は,当該遊技者に対して発行する会員カードを店舗端末2の撮像装置で読み取るように店舗端末2を操作する(S310)。この際に,会員カードに表示されている会員番号が,所定の枠内に表示されるように位置を調整した上で撮像することがよい。
そして「スキャン」ボタンの選択入力を受け付けると,当該枠内の領域をトリミングし,会員番号情報として記憶する。そして記憶した画像情報に文字認識処理を実行し,会員番号情報の項目情報として特定する。また店舗端末2は生年月日の情報の入力を受け付ける。
会員番号情報の読み取りと生年月日情報の入力を受け付けると,暗証番号情報入力受付処理部23が,図30に示す変更・退会時用暗証番号入力画面を表示させ,暗証番号情報の入力を受け付ける(S320)。この入力は,実施例2と同様に,店舗端末2がタブレット型コンピュータの場合には,遊技店の遊技者に渡し,入力をしてもらい,入力後,タブレット型コンピュータを担当者に返してもらうことがよい。そして暗証番号情報入力受付処理部23は,図30に示す変更・退会時用暗証番号入力画面のうち,「次へ」の情報の入力を受け付けると,存在確認チェック処理部28が,入力を受け付けた会員情報のうち生年月日の項目情報,会員番号情報,暗証番号情報をもとに,会員情報システム3を介して,顧客管理システム4に対して,登録された会員の情報の存在確認チェックの問い合わせを行う(S330)。
問い合わせの結果,会員の情報が存在する情報を存在確認チェック処理部28で受け付けた場合には,自筆サイン入力受付処理部24において,店舗端末2に図26に示す自筆サイン登録画面を表示させる。店舗端末2がタブレット型コンピュータの場合,店舗端末2を会員となる遊技者に渡し,指やスタイラスペンなどにより自筆サインを書くように促す。また遊技者は,当該画面に直接,指やスタイラスペンなどにより自筆サインを書き,自筆サイン入力受付処理部24はその入力を受け付ける(S340)。また店舗端末2がタブレット型コンピュータではない場合には,入力装置73としてペンタブレットを用いて,自筆サインの入力を受け付けてもよい。自筆サイン入力受付処理部24は,入力を受け付けた自筆サインの情報を画像情報として記憶することが好ましいが,所定の方法で数値化など画像情報以外の情報化をしていてもよい。
自筆サインの入力を遊技者が行った後,店舗の担当者は,当該画面の「次へ」を選択することで,会員情報登録処理部26がその選択入力を検出すると,退会要求を店舗端末2から会員情報システム3を介して,顧客管理システム4に送る。
顧客管理システム4では,会員情報システム3を介して送られた退会要求を受け付けると,当該会員情報に対応付けて退会を示す情報,たとえばフラグなどを付して記憶する(S350)。なお,退会を示す情報を付して記憶させるほか,当該会員である遊技者の会員情報を削除してもよい。
そして顧客管理システム4で退会処理が正常に完了した場合には,登録完了通知を会員情報システム3を介して店舗端末2に送り,店舗端末2の会員情報登録処理部26で登録完了通知を受け付けた場合には,図27に示す会員情報登録完了画面を店舗端末2で表示させる。また,登録完了通知を受け付けると,会員情報削除処理部27が,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させた会員情報,暗証番号情報,会員番号情報,本人確認書類の画像情報,自筆サイン情報などを,記憶装置71からすべて削除する削除処理を実行する(S360)。
なお会員の退会処理の場合には,オフラインでの処理は行わないようにすることが好ましい。
以上のようにして,会員情報登録完了画面が表示された後,メインメニュー画面(図5)に戻り,ログアウトを選択することで,会員の退会処理を終了する。
なお,上述の実施例2および実施例3において会員カードの読みとりは撮像装置で読み込むほか,POSレジなどと連動している場合には,会員カードをスワイプやスキャンすることで会員番号情報を読み取り,それを店舗端末2で受け付けてもよい。
実施例1乃至実施例3においては,利用頻度が高い本人確認書類として運転免許証を使用する場合に,運転免許証の氏名欄,生年月日欄,住所欄のそれぞれを,氏名枠,生年月日枠,住所枠などのガイド枠に位置合わせして撮像するようにしていたが,ガイド枠を用いずに,氏名,生年月日,住所の項目情報を読み取るように構成しても良い。本実施例ではこの場合の処理を説明する。
本実施例の場合には,図7の免許証(表)スキャン画面の代わりに,氏名枠,生年月日枠,住所枠などのガイド枠が存在しない,図32に示す免許証(表)スキャン画面を用いる。
まず会員情報入力受付処理部21が,図6に示す読取メニュー画面から,「運転免許証」の選択入力を受け付けると,図32に示す免許証(表)スキャン画面を表示させる。それと同時に,会員情報入力受付処理部21は,店舗端末2に備えている撮像装置を起動させ,撮像装置が撮像する画像を当該画面に表示させる。
そして遊技店の担当者は,会員登録を希望する遊技者が提示する運転免許証の表面が免許証(表)スキャン画面で撮像できるように表示させ,会員情報入力受付処理部21は,「スキャン」の選択入力を受け付けると,撮像装置で撮像する。そして撮像した画像情報は,店舗端末2の記憶装置71に一時的に記憶させる。撮像の際には,免許証(表)スキャン画面のうち,撮像装置が撮像する画像を表示させる領域に,免許証の外枠を合わせるためのガイドを表示させることが好ましい。
会員情報入力受付処理部21は,記憶装置71に一時的に記憶させた表面の画像情報について,所定の大きさにリサイズをする。そして画像情報における外枠内の領域から免許証の位置を検出してトリミングをする。トリミング後,免許証の外側の輪郭点を特定して外側の4辺を特定する。そして4辺それぞれの交点を求めて,求めた交点に対する台形補正処理を実行する。台形補正処理を実行することによって,斜め方向から画像情報が撮像されていても,真上からの画像情報に補正できる。
そして免許証において,氏名欄,生年月日欄,住所欄は固定されているので,所定の大きさにリサイズされた免許証の画像情報における氏名欄,生年月日欄,住所欄の位置(座標)は特定可能である。そのため,台形補正処理後の画像情報について,各欄の位置(座標)に基づいて,氏名欄,生年月日欄,住所欄の領域の画像情報をトリミングし,各欄の領域に対して,グレースケールに変換した後,二値化処理,直線除去処理およびノイズ除去処理を実行する。これらの画像処理は,OpenCVなどを用いることができる。
上記画像処理後の氏名欄,生年月日欄,住所欄について,TesseractなどのOCRエンジンを用い,氏名,生年月日,住所の読み取り処理を実行する。読み取った文字列をそのまま氏名,生年月日,住所の各項目情報としてもよいが,誤認識などもあることから,各項目について,以下のような修正処理を行った上で,氏名,生年月日,住所の各項目情報として特定し,記憶させると良い。
氏名欄から読み取った文字列について,空白と改行を空文字(NULL)に置換し,全角ひらがな,全角カタカナ,漢字,「々」以外の文字を空文字に置換し,さらに,カタカナの「二」が含まれていれば漢字の「二」に置換する修正処理を実行する。これらの修正処理後,氏名の項目情報として特定し,記憶する。
生年月日欄から読み取った文字列について,空白と改行を空文字に置換し,「昭和」,「平成」を補完する。そして読み取った文字列に含まれる「生」を空文字に置換し,正規表現で「GGyy年MM月dd日」(2文字の元号を含む2桁の和暦,2桁の月,2桁の日)の文字列を検索し,それを西暦形式に変換する修正処理を実行する。これらの修正処理後,生年月日の項目情報として特定し,記憶する。
さらに住所欄から読み取った文字列について,空白を空文字に置換し,文字列の要素を確認し,空文字でないものを住所とする。そして,住所とした文字列のうち,全角ひらがな,全角カタカナ,漢字,半角全角数字,半角大文字英語,半角全角ハイフン,半角全角括弧,「々」以外の文字を空文字に置換し,また,カタカナ小文字をカタカナ大文字に置換する。さらに「フ」が含まれる住所以外,「フ」を「7」に置換する。さらに,文字列にハイフンが2つ連続していることを特定したら,一つに置換する。以上のような修正処理を実行し,住所の項目情報として特定し,記憶する。
なお,上述の各修正処理は,OCRエンジンによる文字列の誤認識を修正し,各項目情報としての精度を向上させる処理の一例であり,適宜,追加,変更される可能性があり,本実施例に限定されるものではない。
以上のような処理を会員情報入力受付処理部21で実行することで,撮像した免許証から,氏名,生年月日,住所の各項目情報を特定し,記憶する。なお,実施例1と同様に,生年月日情報を読み取った場合,生年月日に基づいて年齢を算出し,18歳未満か否かを判定する。
もし18歳未満と判定した場合には,「18歳未満の方は登録できません」とのように18歳未満であることを示すエラー表示を,店舗端末2で表示する会員情報入力画面に表示させて,つぎの画面には進めないようにする。また,上記エラー表示から一定時間が経過すると,ログインが切れるようにする。なお,年齢については18歳ではなく,任意に設定することができ,その設定した年齢と比較すれば良い。
「スキャン」の選択入力によって,運転免許証の表面の撮像の終了後,会員情報入力受付処理部21は,図8に示す免許証(裏)スキャン画面を表示させ,以降は,実施例1乃至実施例3と同様の処理を実行する。
実施例1のように氏名枠,生年月日枠,住所枠などのガイド枠を用いないことによって,たとえば運転免許証を撮像する際の手ぶれによる認識率の低下を減らすことが可能となる。
つぎに実施例1乃至実施例4のほかの実施態様として,本人確認書類として,個人番号カード(マイナンバーカード)が使用される場合が想定される。そして個人番号カードは表面に顔写真が付されているなど,本人確認書類として用いることも可能である。しかし,個人番号カードの裏面には,個人番号が表示されており,個人番号を複写や保管できる事業者は,行政機関や雇用主等,法令(行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律)に規定された者に限定されているため,それ以外の事業者が個人番号が記載されている個人番号カードの裏面をコピー,保管することはできない。
そのため,個人番号カードの配布にあたっては,個人番号が視認できなくなるカードケースもあわせて配布されている。
しかし,必ずしも個人番号カードのケースに収納していない場合もあるし,個人番号カードのケースから取り出して,遊技店の担当者に渡す,といった場合も想定される。
また,遊技店の担当者はすべてが法令等に精通しているとは限らず,また業務フローとして個人番号カードを本人確認書類として使用することが禁止されていたとしても,不注意などによって本人確認書類としてそのまま使用をしてしまう可能性もある。その場合,ほかの本人確認書類と同様に,個人番号カードの裏面もスキャンしてしまい,個人番号を取得してしまう可能性がある。
そこで本実施態様では,会員情報入力受付処理部21において,撮像装置で本人確認書類の表面を撮像する際に,「個人番号カード」の特徴的情報(特徴的情報はあらかじめ店舗端末2に記憶しておく)の有無を検出し,その特徴的情報が含まれていることを判定した場合には,「本人確認書類として使用できません」といった通知を店舗端末2の表示装置72に表示させ,店舗端末2の記憶装置71から撮像した本人確認書類の画像情報を削除するように構成することができる。
上記の「個人番号カード」の特徴的情報としては,たとえば「個人番号」や「個人番号カード」などの個人番号カードを示す文字や,図33に示す「個人番号カード」であることを示すロゴや図形などを用いることができる。すなわち,表面を撮像した場合に,撮像した表面の情報に,特徴的情報が含まれているかを文字認識処理や図形のマッチング処理などを実行することで,特徴的情報の有無を検出することができる。
なお,個人番号カードでは個人番号の複写や保管が禁止されているのであって,個人番号は個人番号カードの裏面に記載されている。そのため,個人番号カードの面(裏面)の画像情報の取得が好ましくない。そこで,上述のように,撮像した個人番号カードの表面の画像情報を削除する処理のほか,撮像した個人番号カードの表面の画像情報は上述の実施例1乃至実施例4と同様に処理させる一方,裏面の撮像処理を行わないように構成してもよい。
なお,本実施例の処理は,個人番号カードの場合を説明したが,それ以外にも,遊技店で使用を禁止する本人確認書類に適用することができ,その場合,使用を禁止する本人確認書類の特徴的情報を用いて,上述と同様の処理を実行することができる。
さらに,遊技店で使用を許可する本人確認書類の特徴的情報が含まれている場合に,本人確認書類の読取処理を実行するように構成することもできる。
なお本明細書では遊技店において遊技者が会員となる場合の各種処理を説明したが,遊技店に限らず,何らかの事業を営む店舗の利用者が会員となる場合にも同様の処理を適用することができる。その場合には,遊技店を店舗,遊技者を利用者と読み替えれば良い。