まず、本発明に係る電子記帳機30で登録した伝票に係る情報を窓口端末40において変更する場合の処理の概要について図1を用いて説明する。
金融機関の店舗に来店した顧客は、受けることを希望する窓口のサービスに対応する伝票を作成する必要がある。電子記帳システムが導入されている店舗においては、手書きで伝票に必要事項を記入する代わりに、(a)に示すように顧客フロアに設置される電子記帳機30に入力をすることによって伝票の作成を行う。具体的には、顧客は、図示しない受付機10で発行された番号札に印刷されているバーコードから受付番号を読み取って、読み取った受付番号を指定して受付機10に問い合わせを行い、来店目的などの伝票の種類を特定する情報を取得する。電子記帳機30は、受付機10から受け付けた受付番号に対応する来店目的から伝票の種類を特定し、伝票の種類に応じた伝票の項目を入力するための画面の表示を行う。顧客は、電子記帳機30に表示された画面で必要事項の入力を行う。
電子記帳機30は、(b)に示すように、番号札のバーコードから読み取った受付番号、受付機10から取得した来店目的から特定した伝票の種類及び該伝票の種類に応じた伝票項目に対する顧客の入力情報を関連付けてサーバ20に送信する。これらの情報を受け付けたサーバ20は、受付番号に伝票の種類及び伝票項目に対する顧客の入力情報を関連付けて伝票項目データ24bに登録する。
窓口において、窓口担当者は、図示しないテラーモニタ91を操作することによって呼出を待っている顧客の1人を、対応する受付番号を呼び出すことによって窓口に誘導する。その際、テラーモニタ91の操作に連動して、(c)に示すようにサーバ20から呼び出した受付番号に対応する伝票項目データ24bに登録されている伝票の種類及び伝票項目に対する顧客の入力情報が窓口端末40に送信される。窓口端末40は、この情報を受け付けて、顧客が電子記帳機30で入力した内容の表示を行う。顧客及び窓口担当者は、窓口端末40を用いることによって顧客が電子記帳機30で入力した伝票に係る情報を確認することができる。
また、顧客が電子記帳機30で登録した伝票に係る情報を確認した結果、変更が必要な場合に、(d)に示す変更を行う旨の操作を受け付けたならば、窓口端末40は、更新の可否の判定処理を行う。具体的には、更新しようとしている伝票が窓口に呼び出し中の顧客に対応する伝票であること及び呼び出した顧客が窓口にいることを当該伝票に係る情報の更新を可とする条件とする。ただし、呼び出した顧客が窓口にいない場合には顧客の同意を示す口座の暗証番号の入力が必要となる。
図1に示す例は、顧客呼出後に呼び出した顧客の伝票の修正を行うにあたり、(d)で口座の暗証番号の入力が行われることによって顧客の修正意志の確認を行っている例である。窓口端末40は、(d)で口座の暗証番号を受け付けたならば、伝票に係る情報の更新内容を受け付けるための画面を表示して、(e)による伝票に係る情報の更新内容の入力を受け付ける。
窓口端末40は、受け付けた更新内容を含む更新後の伝票に係る情報の表示を行う。窓口端末40は、更新内容をサーバ20が管理する伝票項目データ24bに反映するに先立って、(f)に示すように表示された更新内容に対する顧客の承認を示す操作の受け付けを行う。具体的には、窓口端末40の図示しない表示操作部41にて更新内容に対する顧客の承認を示す顧客のサインを受け付ける。
窓口端末40の図示しない表示操作部41にて更新内容に対する顧客の承認を示す顧客のサインを受け付けたならば、窓口端末40は、(g)に示すように更新後の伝票に係る情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、受け付けた更新後の伝票に係る情報を伝票項目データ24bに反映する。また、窓口端末40は、(h)に示すように更新前の伝票に係る情報、更新後の伝票に係る情報及び受け付けたサインの画像情報などを含む更新履歴情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、受け付けた更新履歴情報を更新履歴データ24eに登録する。
このように、電子記帳機30で顧客が登録した伝票に係る情報を窓口端末40で変更を行う場合には、顧客を窓口に呼び出した後であること、顧客が窓口にいること及び変更することに対する事前の顧客の了解が得られている場合に変更に係る操作を行えるようにした。また、併せて変更後に変更した内容についての顧客が承認したことを示すサインの入力を窓口端末40で受け付けて、変更前の伝票に係る情報、変更後の伝票に係る情報及びサインの画像情報などを更新履歴情報として蓄積し、事後的に照会することを可能としたので、電子記帳機30で入力された伝票の項目の情報を窓口装置上で変更する場合に、窓口担当者による不正を抑制するとともに、無用なトラブルを防止することができる。
次に、本実施例に係る電子記帳システムのシステム構成を説明する。図2は、本実施例に係る電子記帳システムのシステム構成を示す図である。電子記帳システムは、顧客の来店時に受付番号を発行する受付機10と、作成する伝票に係る情報の入力を行う電子記帳機30と、電子記帳機30で入力した伝票に係る情報を窓口で確認及び修正することのできる窓口端末40と、窓口端末40で確認及び修正した伝票に係る情報に基づいて伝票を印刷するプリンタ95と、顧客の窓口への呼出などを行うためのテラーモニタ91と、テラーモニタ91の操作に応じて呼び出す顧客の受付番号の表示や呼び出しの音声出力を行う番号呼出装置92と、顧客の来店状況などを出力する役席モニタ90、スタッフ端末93及び顧客端末94と、これらの装置とデータ通信を行ってデータの連携や処理の連携を行うサーバ20とを有する。本実施例では、窓口端末40とテラーモニタ91は別の装置としたが、窓口端末40とテラーモニタ91との両方の機能を備えた一体化した装置でもよい。
電子記帳機30は、店舗の規模に応じて台数が決定され、1台又は複数台設置される。テラーモニタ91及び窓口端末40は、窓口ごとに設置され、それぞれの窓口に設置されたテラーモニタ91により該窓口への顧客の呼出の指示を受け付ける。番号呼出装置92は、少なくとも窓口の種類に相当する台数が設置される。受付機10、電子記帳機30及び顧客端末94は顧客の移動範囲である顧客ゾーンに設置される。また、スタッフ端末93も、顧客ゾーンで顧客の応対を行うロビーマンが所持することから顧客ゾーンに位置することとなる。窓口端末40、役席モニタ90、テラーモニタ91、番号呼出装置92及びプリンタ95は金融機関の従業員の移動範囲である行員ゾーンに設置される。なお、番号呼出装置92は、顧客ゾーンに設置されてもよい。
受付機10は、表示操作部11及び番号札印刷部12を有する。顧客は来店時に最初に本装置で来店の受付を行う。具体的には、顧客は、表示操作部11に表示される来店目的を選択する。受付機10は、顧客により入力された来店目的に基づいて、該来店目的に対応する窓口の種類と、伝票作成の要否とを判定する。受付機10は、伝票の作成が必要と判定した場合には電子記帳機30への誘導を行う。また、受付機10は、電子記帳機30へ誘導する場合に受付番号の記載された番号札を発行するか否かの設定を有している。電子記帳機30へ誘導する場合に番号札を発行しないという設定となっている場合には、電子記帳機30への誘導を行った場合には受付番号の採番は行わない。また、伝票の作成が不要と判定された場合、若しくは伝票の作成が必要と判定されても電子記帳機30へ誘導する場合にも番号札を発行するという設定になっている場合には、来店目的に対応する窓口の種類に応じた受付番号の採番を行って、受付番号の印刷された番号札を番号札印刷部12より発行する。
また、受付機10は、窓口からの顧客の呼出の要求を受け付けて、受付番号による顧客の呼出を行う。具体的には、窓口に設置されるテラーモニタ91からの呼出要求を受け付けたならば、要求元の窓口の種類に対して待ちとなっている受付番号のキューの中から次に呼び出す受付番号を決定して、番号呼出装置92に受付番号を出力することによって出力された受付番号に対応する顧客の窓口への呼出を行う。
電子記帳機30は、免許証及び保険証などのカード型の本人確認資料のカードイメージを取得するマルチカードスキャナ33、QRコード(登録商標)を読み取るQRコードリーダ34、番号札を発行するレシートプリンタ35、受付機10で発行された番号札に印刷されたバーコードを読み取るバーコードリーダ36、キャッシュカードなどの内容を読み取るカードリーダ37が接続可能である。ただし、レシートプリンタ35及びバーコードリーダ36は、両方が接続されることは基本的にはない。電子記帳機30は、受付機10が有する電子記帳機30へ誘導する場合に番号札を発行するか否かの設定に対応して、受付番号をどのようにして取得するかを示す受付番号取得方式の設定を有しており、受付機10で発行された番号札のバーコードから読み取るか、受付機10に来店目的を指定して採番を依頼するかの設定が可能である。レシートプリンタ35及びバーコードリーダ36は、この受付番号をどのようにして取得するかを示す設定に応じて、選択的に接続される。
受付番号取得方式の設定が受付機10に来店目的を指定して採番を依頼するとなっている場合には、電子記帳機30に誘導された顧客に番号札を発行するためのレシートプリンタ35が接続される。また、受付番号取得方式の設定が受付機10で発行された番号札のバーコードから読み取るとなっている場合には、受付機10で発行済の番号札のバーコードから受付番号を取得するためのバーコードリーダ36が接続される。ただし、この場合であっても、受付番号を番号札に印刷された内容を見てテンキーなどを利用して入力することも可能であるので、バーコードリーダ36の接続は必須ではない。
また、電子記帳機30は、受付機10から誘導された顧客が伝票を作成するための機能を有する。受付番号取得方式の設定が受付機10で発行された番号札のバーコードから読み取るとなっている場合には、まず、バーコードリーダ36で番号札のバーコードから受付番号を読み取って、受付機10から受付番号に対する来店目的を取得する。さらに、電子記帳機30は、取得した来店目的に対応する伝票を判定し、当該伝票の項目を順番に画面に表示して、顧客による伝票項目の入力を受け付けて、一旦内部に図示しない伝票項目データ38eとして記憶する。また、伝票項目データ38eにカードリーダ37で読み取ったキャッシュカードの情報を自動的に反映することもできる。
また、電子記帳機30は、受付番号取得方式の設定が受付機10に来店目的を指定して採番を依頼するとなっている場合には、来店目的の入力を受け付けて、受け付けた来店目的に対応する伝票を判定し、当該伝票の項目を順番に画面に表示して、顧客の伝票項目の入力を受け付けて、一旦内部に図示しない伝票項目データ38eとして記憶する。
また、電子記帳機30は、QRコードリーダ34で読み取った携帯端末などに表示される顧客の口座に関する情報を含むQRコードを読み取って図示しない伝票項目データ38eに自動的に反映することもできる。なお、この場合、携帯電話などの携帯端末は、顧客の氏名、住所、口座番号などの個人情報を登録する機能および登録されたこれらの個人情報をQRコード化する機能を有する。
また、電子記帳機30は、作成する伝票に対応する伝票項目の入力情報に基づいて、本人確認が必要か否かの判定を行い、本人確認が必要と判定された場合には、本人確認記録の作成を促すとともに本人確認記録作成用の画面を展開制御する。電子記帳機30は、本人確認記録に係る入力及びマルチカードスキャナ33による本人確認資料の画像データを受け付けたならば、一旦内部に図示しない本人確認記録データ38fとして記憶する。
電子記帳機30は、受付番号取得方式の設定が受付機10に来店目的を指定して採番を依頼するとなっている場合には、作成する伝票に対応する伝票項目の入力が終了したならば、受付機10に来店目的に応じた受付番号の採番要求を行い受付番号を取得し、該受付番号が記載された番号札をレシートプリンタ35にて発行する。
また、電子記帳機30は、取得した受付番号、図示しない伝票項目データ38e及び本人確認記録データ38fなどの情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、受け付けた情報を受付番号データ24a及び伝票項目データ24bなどに登録して管理する。
窓口端末40は、窓口において電子記帳機30で顧客により登録された伝票等に係る情報の確認と、確認された情報に基づいて伝票等を印刷する機能を有する。窓口端末40は窓口に呼び出された顧客が登録した伝票及び本人確認記録に係る情報をサーバ20より取得して、取得した伝票及び本人確認記録に係る情報を画面に表示することによってテラー及び顧客による確認を行い、確認されたならば確認された情報に基づいてプリンタ95から伝票及び本人確認記録を印刷する。本実施例では、本人確認記録は電子記帳機30で作成するということを説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、窓口端末40に、マルチカードスキャナ33を接続して、窓口端末40においてマルチカードスキャナ33で取得した本人確認資料の画像データを取得して、本人確認資料の画像データを含む本人確認記録を作成するようにしてもよい。
また、窓口端末40は、サーバ20より取得した伝票及び本人確認記録に係る情報を修正することが可能で、修正した場合には修正した内容に基づいてプリンタ95から伝票及び本人確認記録を印刷するとともに、修正内容をサーバ20に送信する。
また、窓口端末40は、顧客の窓口への呼出とは関係なく、顧客の待ち状況の照会や、待っている顧客の取引内容の確認及び各種集計結果を出力する機能を有する。
サーバ20は、受付番号データ24a、伝票項目データ24b及び更新履歴データ24eなどを管理する。受付番号データ24aは、受付機10で採番された受付番号ごとに、その状態、キャッシュカードデータ及び作成伝票の種類別の枚数などを含むデータである。伝票項目データ24bは、電子記帳機30若しくは窓口端末40で登録及び更新された伝票の項目情報を含むデータである。更新履歴データ24eは、窓口端末40で、一旦、伝票項目データ24bに登録された伝票に係る情報に対して変更、追加及び取消を行った場合の更新履歴情報を含むデータである。
サーバ20は、受付番号データ24a及び伝票項目データ24bを、電子記帳機30から送信された情報に基づいて登録し、窓口端末40から送信された情報に基づいて更新する。また、サーバ20は、受付番号データ24aにおいて受付番号ごとの処理状況を管理する。また、サーバ20は、窓口端末40から送信される更新履歴情報に基づいて更新履歴データ24eの更新を行う。
スタッフ端末93は、窓口端末40の機能と同等の機能を備えているが、伝票に係る情報などのデータ更新を伴う機能が制限されている。顧客端末94は、顧客の待ち状況の照会機能を備えている。
次に、テラーモニタ91で顧客の呼出操作が行われた場合の処理の流れについて説明する。テラーモニタ91は、顧客の窓口への呼出の操作を受け付けると、テラーモニタ91が設置される窓口を識別する情報を含む顧客の呼出要求を受付機10に送信する。受付機10は、テラーモニタ91の呼出要求に含まれる窓口を識別する情報に基づいて、当該窓口の種類に対して待ちとなっている受付番号のキューの中から次に呼び出す受付番号を決定して、決定した受付番号を受け付けた呼出要求に含まれる窓口を識別する情報に対応する番号呼出装置92に送信する。受付番号を受け付けた番号呼出装置92は表示部に受け付けた受付番号を表示し、音声で受け付けた受付番号の顧客の呼出を行う。
また、受付機10は、番号呼出装置92に送信した受付番号及び呼出要求に含まれる窓口を識別する情報をサーバ20にも通知する。受付番号及び窓口を識別する情報を受け付けたサーバ20は、受付番号データ24a及び伝票項目データ24bから受け付けた受付番号に関連付けられた情報を抽出して、受け付けた窓口を識別する情報に対応する窓口端末40に送信する。
このように、テラーモニタ91で顧客の呼出操作に連動して、窓口端末40に呼び出された顧客が登録した伝票及び本人確認書類に係る情報が渡されるので、テラーモニタ91で顧客の呼出操作が行われると、窓口端末40には自動的に窓口に呼び出した顧客が電子記帳機30で登録した伝票などの確認画面が表示される。
次に、図2に示した受付機10の本実施例に係る内部構成を説明する。図3は、受付機10の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。受付機10は、表示操作部11、番号札印刷部12、通信部14、記憶部15及び制御部16を有する。
表示操作部11は、タッチパネルディスプレイ装置などである。表示操作部11は、顧客に来店目的等を選択入力させるボタンなどを表示し、該ボタンの選択入力を受け付ける。番号札印刷部12は、受付番号などの情報が記載された番号札を印刷する出力部である。通信部14は、LAN(Local Area Network)等の通信線を介してサーバ20及び電子記帳機30とのデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部15は、設定パラメータ15a、受付番号採番データ15b及び受付番号データ15cを有する。設定パラメータ15aは、受付機10の受付処理に関するパラメータである。受付番号採番データ15bは、受付番号の採番状況に係るデータである。受付番号データ15cは、採番した受付番号ごとにその状態に係る情報を有するデータである。
制御部16は、受付機10の全体を制御する制御部であり、受付処理部16a、受付番号採番部16b、番号札発行部16c及び受付番号データ管理部16dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
受付処理部16aは、来店客の受付処理の全体を制御する制御部である。受付処理部16aは、表示操作部11の来店受付用の画面の表示を行い来店目的を受け付け、来店目的に応じた受付番号を受付番号採番部16bで採番し、採番した受付番号に関連付けて、来店目的などの情報を受付番号データ15cに登録する。
ただし、設定パラメータ15aの設定で電子記帳機30に誘導する場合には番号札の発券を行わないという設定になっていて、受け付けた来店目的により電子記帳機30への誘導が必要と判定された場合には、受付処理部16aは、電子記帳機30への誘導のメッセージのみを表示して番号札の発行は行わない。また、設定パラメータ15aの設定で電子記帳機30に誘導する場合には番号札の発券を行わないという設定になっている場合には、そもそも電子記帳機30に誘導する必要のある来店目的を選択できないようになっていて、そのような来店目的の顧客に対する電子記帳機30への誘導を示すメッセージが表示されていてもよい。
受付番号採番部16bは、受付処理部16a若しくは通信部14を経由して電子記帳機30からの来店目的に応じた受付番号の採番要求を受け付けたならば、受け付けた来店目的に応じて受付番号を採番する。具体的には来店目的に応じた受付番号帯を決定し、受付番号採番データ15bの最終採番済の受付番号の次の受付番号を新たな受付番号として採番し、これに応じて受付番号採番データ15bの更新を行う。
番号札発行部16cは、受付処理部16aの制御に基づいて指定された受付番号が記載された番号札を番号札印刷部12で印刷する。印刷される番号札には、受付番号が人に認識可能な文字情報とバーコードリーダ36で読み込み可能なバーコードとにより印刷される。
受付番号データ管理部16dは、電子記帳機30などの他の装置から通信部14を経由して受付番号を含む受付番号情報の取得要求を受け付けたならば、受け付けた受付番号で受付番号データ15cの検索を行い、対応するレコードの情報を要求元に応答として返信する。
また、受付番号データ管理部16dは、テラーモニタ91から該テラーモニタ91が設置される窓口の窓口番号を含む呼出要求を受け付けたならば、受付番号データ15cから受け付けた呼出要求に含まれる窓口番号に呼び出す受付番号を選択し、該受付番号に対応する受付番号データ15cの状態を「呼出済」として、該受付番号を番号呼出装置92に送信する。番号呼出装置92は、受付番号を受け付けたならば表示部に受け付けた受付番号を表示し、音声で受け付けた受付番号の顧客の呼出を行う。また、受付番号データ管理部16dは、テラーモニタ91から呼出要求を受け付けた場合には、番号呼出装置92に受付番号を送信するとともに、呼び出す受付番号に対応する受付番号データ15cのレコードをサーバ20に送信する。
次に、図3に示した受付機10の本実施例に係るデータ構成について説明する。図4は、受付機10の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
設定パラメータ15aは、顧客を電子記帳機30に誘導時に番号札を発券する必要があるかどうかを示す電子記帳機誘導時発券要否と、来店目的別の受付番号帯である目的別受付番号帯の情報と、来店目的別の窓口の種類を示す目的別窓口の情報と、来店目的別の電子記帳機30への誘導の要否を示す目的別電子記帳機への誘導要否の情報とを含む。
図4の設定パラメータ15aの例は、電子記帳機誘導時発券要否が「必要」で顧客を電子記帳機30に誘導時に番号札を発券する必要があることを示している。また、図4の設定パラメータ15aの目的別受付番号帯の情報の例は、来店目的が入金、出金、振込及び税公金納付の受付番号の採番帯が「1〜399」であり、来店目的が諸届及びローンの受付番号の採番帯が「500〜899」であることを示している。また、図4の設定パラメータ15aの目的別窓口の情報の例は、来店目的が入金、出金、振込及び税公金納付に対応する窓口の種類が「ハイカウンタ」で、来店目的が諸届及びローンに対応する窓口の種類が「ローカウンタ」であることを示している。また、図4の設定パラメータ15aの目的別電子記帳機への誘導要否の情報の例は、来店目的が入金、出金、振込及び税公金納付の場合には「電子記帳機に誘導する」で、来店目的が諸届及びローンの場合には「電子記帳機に誘導しない」であることを示している。
受付番号採番データ15bは、受付番号の採番帯に関連付けられた最終の採番済の受付番号である最終採番済受付番号と、対応する窓口番号をレコード項目とするデータである。図4の受付番号採番データ15bは、採番帯が「ハイカウンタ」の、最終採番済の受付番号が「150」で、対応窓口番号が「1,2,3」の窓口で、採番帯が「ローカウンタ」の、最終採番済の受付番号が「550」で、対応窓口番号が「4,5」の窓口であることを示している。
受付番号データ15cは、受付番号に関連付けられた来店目的と、受付日付と、受付時刻と、該受付番号の状態と、該受付番号の顧客が呼び出された窓口の番号とをレコードの項目とするデータである。該受付番号の状態の情報は、コード化された情報であって、「1」が受付済で、「2」が対応する顧客を窓口に呼出済で、「9」が対応する顧客の処理が終了していることを示している。
図4の受付番号データ15cの例は、受付番号が「150」の番号札に対する顧客は、来店目的が「振込」で、受け付けたのが「2014/4/15」の「11:30」で、状態が「2」であり窓口に呼出済で、呼び出された窓口の窓口番号が「2」であることを示すレコードと、受付番号が「550」の番号札に対する顧客は、来店目的が「ローン」で、受け付けたのが「2014/4/15」の「11:35」で、状態が「1」であり来店を受付済であることを示すレコードとが含まれることを示している。
次に、図2に示した電子記帳機30の本実施例に係る内部構成を説明する。図5は、電子記帳機30の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。電子記帳機30は、本人確認資料のイメージを読み取るマルチカードスキャナ33、携帯端末などに表示された口座情報のQRコードを読み取るQRコードリーダ34、番号札を発行するレシートプリンタ35、受付機10で発行済の番号札のバーコードを読み取るバーコードリーダ36及びキャッシュカードなどのカードの情報を読み込むカードリーダ37を接続することができる。ただし、先に記した通りレシートプリンタ35及びバーコードリーダ36は設定に応じていずれかが選択的に接続される。
また、電子記帳機30は、表示操作部31と、通信部32と、記憶部38と、制御部39とを有する。表示操作部31は、タッチパネルディスプレイなどであり、入力項目の表示、操作入力ボタンの表示、操作入力の受付を行う入出力部である。通信部32は、LAN等の通信線を介して受付機10及びサーバ20とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部38は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部38は、設定パラメータ38a、受付番号データ38b、伝票決定パラメータ38c、伝票テンプレートデータ38d、伝票項目データ38e及び本人確認記録データ38fを有する。
設定パラメータ38aは、電子記帳機30で行われる処理に係る設定情報であり、受付機10で発券された番号札から受付番号を読み取るか、受付機10に電子記帳機30から受付番号の採番を依頼することによって取得するかを示す受付番号取得方式の情報を有する。
受付番号データ38bは、受付番号をはじめとする電子記帳機30で受け付けた顧客の入力情報である。ただし、受付機10で既に来店の受付が行われて番号札が発行されている場合には、番号札に記載された受付番号を指定して受付機10から取得した受付機10において受け付けた情報も含まれる。
伝票決定パラメータ38cは、受け付けた来店目的と来店目的に対応する作成しなければならない伝票の種類を示す伝票IDを対応付けたデータである。電子記帳機30は該伝票決定パラメータ38cに基づいて来店目的に対応する作成すべき伝票の種類を判定する。
伝票テンプレートデータ38dは、伝票の種類に対応する該伝票に含まれる伝票項目の情報を規定したデータである。来店目的を受け付けて伝票決定パラメータ38cに基づいて作成すべき伝票IDが特定され、伝票IDと該伝票テンプレートデータ38dに基づいて入力しなければならない伝票データが特定される。
伝票項目データ38eは、特定された伝票IDに対応する伝票の伝票項目に対して顧客により入力された情報である。電子記帳機30では、複数枚の伝票作成に応じた入力を行うことが可能であり、その場合には伝票項目データ38eには複数のレコードが登録されることになる。本人確認記録データ38fは、電子記帳機30で受け付けた本人確認記録に係るデータである。
制御部39は、電子記帳機30の全体を制御する制御部であり、受付番号データ管理部39a、伝票項目データ生成部39b、本人確認記録生成部39c、登録データ送信部39d及び番号札発行処理部39eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
受付番号データ管理部39aは、受付番号データ38bを管理する処理部である。具体的には、設定パラメータ38aの受付番号取得方式に受付機10で発券された番号札から受付番号を読み取るという設定になっている場合には、バーコードリーダ36により受付機10で発行済の番号札のバーコードから受付番号を読み取って、受付機10から受付番号に対する来店目的を取得して、受付番号データ38bに登録する。また、設定パラメータ38aの受付番号取得方式に受付機10に採番を依頼することによって受付番号を取得するという設定になっている場合には、作成する伝票の伝票項目の入力の終了後に、受付機10に来店目的を指定して受付番号の採番要求を行うことによって受付番号を採番して、受付番号データ38bに採番した受付番号の登録を行う。
伝票項目データ生成部39bは、来店目的と伝票決定パラメータ38cに基づいて作成する伝票の種類である伝票IDを特定し、該伝票IDと伝票テンプレートデータ38dに基づいて決定した伝票項目の入力を受け付けて、受け付けた伝票項目に対する情報を伝票項目データ38eに登録する。来店目的については、設定パラメータ38aの受付番号取得方式に受付機10で発券された番号札から受付番号を読み取るという設定になっている場合には、バーコードリーダ36により受付機10で発行済の番号札のバーコードから受付番号を読み取って、受付機10から受付機10で既に入力済の受付番号に対する来店目的を取得するが、設定パラメータ38aの受付番号取得方式に受付機10に採番を依頼することによって受付番号を取得するという設定になっている場合には、表示操作部31に来店目的入力用の画面の表示を行い、該画面の入力を受け付けることによって来店目的を取得する。また、伝票項目データ生成部39bは、カードリーダ37で読み込んだキャッシュカードなどの情報を伝票項目に対する情報として、伝票項目データ38eに反映させることもできる。
また、伝票項目データ生成部39bは、1つの受付番号に対して複数の伝票の作成を行うことが可能である。図4の設定パラメータ15aの例で示した通り、受付番号の採番帯は、来店目的に対応する取引種類(入金・出金、振込、諸届、外貨両替、投資相談等)ごとに設定されている。複数の伝票が作成され、取引種類が複数ある場合には、受付番号は、取引種類ごとに有する採番帯を決定に係る優先順位に基づいて、最も優先順位の高い取引種類に対応する採番帯において採番される。採番帯は、取引種類ごとに取引の複雑度等によっていくつかに分けられている。例えば、投資相談を最も優先順位の高い取引種類とし、以下、順番に、外貨両替、諸届、振込、入金・出金の順番で優先順位が決められている。なお、取引種類の優先順位はこれに限定されるわけではなく、設定によりこれらの優先順位は任意に設定することができる。
本人確認記録生成部39cは、伝票項目データ生成部39bにより生成された伝票項目データ38eに基づいて本人確認が必要な取引があるか否かの判定を行い、本人確認が必要な取引があると判定された場合には、本人確認書類に記載する必要事項を入力する画面を表示して、顧客の入力を受け付けて、受け付けた内容を本人確認記録データ38fに登録する。また、本人確認記録生成部39cは、マルチカードスキャナ33で取得した本人確認資料のイメージを本人確認記録データ38fに登録する。
登録データ送信部39dは、伝票の項目データの受付処理及び本人確認書類記録に係るデータの受付処理が終了したならば、これらの一連の処理において登録された受付番号データ38b、伝票項目データ38e及び本人確認記録データ38fをサーバ20に送信する。
番号札発行処理部39eは、設定パラメータ38aの受付番号取得方式に受付機10に採番を依頼することによって受付番号を取得するという設定になっている場合には、受付機10に依頼して採番した受付番号の記載された番号札をレシートプリンタ35により発行する。
次に、図5に示した電子記帳機30の本実施例に係るデータ構成について説明する。図6は、電子記帳機30の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
設定パラメータ38aは、受付番号取得方式の情報を有する。受付番号取得方式は、コード化されたデータであって、「1」が番号札のバーコードを読み取ることによって受付番号を取得することを示し、「2」が受付機10に対して受付番号の採番を依頼することによって受付機10から取得することを示す。図6の設定パラメータ38aの例は、受付番号取得方式が「1」であり番号札のバーコードを読み取ることによって受付番号を取得することを示している。
受付番号データ38bは、受付番号と、来店目的と、来店を受け付けた受付日付及び受付時刻と、来店を受け付けた顧客の口座の情報と、作成する伝票の種類別の枚数とを有する。
図6の受付番号データ38bの例は、受付番号が「150」で、来店目的が「振込」で、来店を受け付けた受付日付が「2014/4/15」で受付時刻が「11:30」で、カードリーダ37で読み込まれたキャッシュカードに対応する顧客の口座の情報に店番号が「0005」で、科目コードが「01」で、口座番号が「1234567」の情報が含まれていて、作成する伝票の種類別の枚数について入金伝票が「0」枚で、出金伝票が「1」枚で、振込依頼書が「1」枚であることを示している。
伝票決定パラメータ38cは、来店目的と伝票の種類を示す伝票IDとが関連づけられたデータである。図6の伝票決定パラメータ38cの例は、来店目的が入金に対応する伝票IDが「001」で、来店目的が出金に対応する伝票IDが「002」で、来店目的が振込に対応する伝票IDが「003」で、来店目的が税公金納付に対応する伝票IDが「004」であることを示している。
伝票テンプレートデータ38dは、伝票の種類を示す伝票IDに関連付けた該伝票IDに対応する伝票の項目情報をレコードの保有項目とするデータである。伝票の項目情報には伝票に含まれる項目ごとに項目を識別する項目識別ID、該項目の入力が必須か否かを示す必須区分及び該項目の重要度などの情報が含まれる。図6の伝票テンプレートデータ38dの例は、伝票IDが「002」の伝票については、項目識別IDが「020」の項目は、必須区分が「必須」で入力が必須であり、重要度が「2」であり、項目識別IDが「030」の項目は、必須区分が「必須」で入力が必須であり、重要度が「2」である項目を有していることを示すレコードが含まれていることを示している。
伝票項目データ38eは、登録日付及び受付番号及び受付枝番号に関連付けられた伝票IDと、当該伝票IDに対応する伝票の項目データの登録開始時刻及び登録終了時刻と、該伝票IDに対応する伝票項目ごとに項目識別ID及び入力された項目値とをレコード項目とするデータである。受付枝番号は、1つの受付番号で複数の伝票を作成する場合に自動的に採番される番号で、同一の受付番号内の伝票を識別する通番である。
図6の伝票項目データ38eの例は、登録日付が「2014/4/15」で、受付番号が「150」で、受付枝番号が「01」に関連づけた伝票IDが「002」で、当該伝票IDに対応する伝票の項目データの登録開始時刻が「11:32」で、登録終了時刻が「11:34」で、該伝票項目の入力情報が項目識別IDが「020」に対する伝票項目の項目値が「0005」で、項目識別IDが「030」に対する伝票項目の項目値が「01」であることを示すレコードが含まれていることを表している。
本人確認記録データ38fは、受付番号と、受付枝番号と、本人確認記録データ38fが登録された登録日付及び登録時刻と、本人確認記録情報と、本人確認書類のイメージデータとを含む。本人確認記録情報には、顧客の氏名、職業、取引の目的及び本人確認書類の名称などを含む。
図6の本人確認記録データ38fの例は、受付番号が「150」で、受付枝番号が「01」で、本人確認記録データ38fが登録された登録日付が「2014/4/15」で、登録時刻が「11:36」で、顧客の氏名が「タナカ イチロウ」で、職業が「会社員」で、取引の目的が「借入金返済」で、本人確認書類が「運転免許証」であることを示している。
次に、図2に示したサーバ20の本実施例に係る内部構成を説明する。図7は、サーバ20の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。サーバ20は、入力部21及び表示部22と接続される。入力部21は、キーボードやマウス等であり、表示部22は、液晶パネル等のディスプレイ装置である。
また、サーバ20は、通信部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。通信部23は、LAN等の通信線を介して受付機10、電子記帳機30、窓口端末40、スタッフ端末93、顧客端末94及びプリンタ95とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部24は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部24は、受付番号データ24a、伝票項目データ24b、本人確認記録データ24c、処理履歴データ24d及び更新履歴データ24eを有している。
受付番号データ24aは、電子記帳機30から受付番号データ38bを受け付けて登録されたレコードに、受け付けた受付番号データ38bの状態を示す情報を加えたデータである。また、受付番号データ24aに含まれる情報は、窓口端末40により更新が可能であり、受付番号データ24aには更新の結果が反映される。
伝票項目データ24bは、電子記帳機30から伝票項目データ38eを受け付けて登録されたレコードに、受け付けた伝票項目データ38eの状態を示す情報などを加えたデータである。また、伝票項目データ24bは、窓口端末40により追加、更新及び削除が可能であり、伝票項目データ24bには追加、更新及び削除の結果が反映される。
本人確認記録データ24cは、電子記帳機30から本人確認記録データ38fを受け付けて登録されたデータである。また、本人確認記録データ24cに含まれる情報は、窓口端末40により追加、更新及び削除が可能であり、本人確認記録データ24cには追加、更新及び削除の結果が反映される。
処理履歴データ24dは、受付番号データ24aに登録されたレコードに対する窓口端末40による処理の実績を記録した情報である。更新履歴データ24eは、一旦、伝票項目データ24bに登録された伝票に係る情報に対して変更、追加及び取消を行った場合の更新履歴情報を記録したデータである。
制御部25は、サーバ20の全体を制御する制御部であり、受付番号データ管理部25a、伝票項目データ管理部25b、本人確認記録管理部25c、呼出連動処理部25d、集計処理部25e及び更新履歴照会部25fを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
受付番号データ管理部25aは、電子記帳機30から受付番号データ38bを受け付けて、受付番号データ24aに「受付済」の状態として登録する。また、受付番号データ管理部25aは、窓口端末40から受付番号データ24aの更新情報を受け付けた場合には更新内容を受付番号データ24aに反映する。
伝票項目データ管理部25bは、電子記帳機30から伝票項目データ38eを受け付けて、初期化された状態を示す情報などを付加して伝票項目データ24bに登録する。また、伝票項目データ管理部25bは、窓口端末40から伝票項目データ24bの追加、更新及び削除に係る情報を受け付けた場合には追加、更新及び削除に係る情報を伝票項目データ24bに反映する。また、伝票項目データ管理部25bは、窓口端末40から伝票項目データ24bに登録されていた伝票に係る情報の取り消しを受け付けた場合には、受け付けた更新履歴情報を更新履歴データ24eに登録する。また、伝票項目データ24bには対応する伝票を印刷済か否かを示す情報を有しており、窓口端末40からの印刷した旨の通知を受け付けて印刷済に更新する。
本人確認記録管理部25cは、電子記帳機30から本人確認記録データ38fを受け付けて、本人確認記録データ24cに登録する。また、本人確認記録管理部25cは、窓口端末40から本人確認記録データ24cの更新情報を受け付けた場合には更新内容を本人確認記録データ24cに反映する。
呼出連動処理部25dは、受付機10からの受付番号及び呼出窓口の情報を含む呼出の通知に基づいて、呼出の通知に含まれる受付番号に対応する受付番号データ24aから抽出したレコードの情報と、該受付番号に対応する伝票項目データ24bから抽出したレコードの情報と、該受付番号に対応する本人確認記録データ24cから抽出したレコードの情報とを、呼出の通知に含まれる呼出窓口の情報に対応する窓口端末40に送信する。
また、呼出連動処理部25dは、これらのデータを窓口端末40に送信したならば、受付番号データ24aの呼出窓口番号に受付機10からの呼出の通知に含まれる呼出窓口に対応する呼出窓口番号が登録されているレコードの状態を「処理終了」に変更して、受付番号データ24aの受付機10からの呼出の通知に含まれる呼び出す受付番号に対応するレコードの状態を「呼出済」を示す状態に変更し、該レコードの呼出窓口番号に呼出先の窓口番号を登録する。
集計処理部25eは、受付番号データ24aを集計して、呼出を待っている顧客の人数や伝票の枚数の集計を行う。また、集計処理部25eは、処理履歴データ24dを集計して、処理した伝票枚数、処理を行った担当者に係る集計を行う。
更新履歴照会部25fは、更新を実施した日付や顧客氏名などの更新履歴情報を特定するための情報を含む更新履歴照会要求を受け付けて、更新履歴データ24eから対応する更新履歴情報の特定を行い、特定した更新履歴情報を要求元に返信する。
次に、図7に示したサーバ20の本実施例に係るデータ構成について説明する。図8及び図9は、サーバ20の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
図8に示す受付番号データ24aは、受付番号と、来店目的と、来店を受け付けた受付日付及び受付時刻と、当該受付番号に対応する顧客の状態と、呼び出された窓口の番号と、顧客の口座の情報と、作成する伝票の種類別の枚数とをレコード項目とするデータである。状態は、コード化されたデータであって、「1」が受付済で、「2」が呼出済で、「9」が処理終了であることを示している。口座の情報には店番、科目及び口座番号などの情報を含む。
図8の受付番号データ24aの例は、受付番号が「150」の顧客は、来店目的が「振込」で、来店を受け付けた受付日付が「2014/4/15」で、受付時刻が「11:30」で、状態が「2」であり呼出済で、呼出窓口番号が「1」で、来店を受け付けた顧客の口座の情報に店番号が「0005」で、科目が「01」で口座番号が「1234567」の情報が含まれていて、作成する伝票の種類別の枚数について入金伝票が「0」枚で、出金伝票が「1」枚で、振込依頼書が「1」枚であることを示すレコードが含まれていることを表している。また、受付番号データ24aの例は、受付番号が「550」の顧客は、来店目的が「ローン」で、来店を受け付けた受付日付が「2014/4/15」で、受付時刻が「11:35」で、状態が「1」であり受付済で、作成する伝票の種類別の枚数について入金伝票が「0」枚で、出金伝票が「0」枚で、振込依頼書が「0」枚であることを示すレコードが含まれていることを表している。
図8に示す伝票項目データ24bは、登録日付、受付番号及び受付枝番号に関連付けた伝票IDと、当該伝票IDに対応する伝票の項目データの電子記帳機30における登録開始時刻及び登録終了時刻と、状態と、修正フラグと、追加フラグと、印刷フラグと、該伝票IDに対応する伝票項目ごとの項目識別IDと入力された項目値とをレコード項目とするデータである。状態は、コード化された情報であって「0」が未処理で、「1」が呼出済で、「2」が保留で、「8」が削除で、「9」が処理済であることを示す。修正フラグはコード化された情報であって「0」が修正していないことを示し、「1」が修正済であることを示す。追加フラグはコード化された情報であって「0」が電子記帳機30で作成したデータであることを示しで、「1」が窓口端末40で追加したことを示す。印刷フラグはコード化された情報であって「0」が当該レコードに対応する伝票が未印刷で、「1」が印刷済であることを示す。図8に示した伝票項目データ24bは、状態に削除を示す「8」が設定されることがある。つまり、レコードに対応する伝票に係る情報が取り消された場合には、該状態に「8」が設定されることとなる。しかしながら本発明はこれに限定されるものではなく、取り消された場合にはレコードを削除するようにしてもよい。
図8の伝票項目データ24bの例は、登録日付が「2014/4/15」で、受付番号が「150」で、受付枝番号が「01」に関連づけた伝票IDが「002」で、電子記帳機30における当該伝票IDに対応する伝票の項目データの登録開始時刻が「11:32」で、登録終了時刻が「11:34」で、状態が「1」で呼出済であり、修正フラグが「0」で修正していなくて、追加フラグが「0」で電子記帳機30において作成して、印刷フラグが「1」で印刷済であり、伝票項目の入力情報が項目識別IDが「020」に対する伝票項目の項目値が「0005」で、項目識別IDが「030」に対する伝票項目の項目値が「01」であることを示すレコードが含まれていることを表している。
図8に示す本人確認記録データ24cは、登録日付と、受付番号と、受付枝番号に関連付けた本人確認記録情報と、本人確認書類のイメージデータなどとをレコード項目とするデータである。本人確認記録情報には、顧客の氏名、職業、取引の目的及び本人確認書類の名称などを含む。
図8の本人確認記録データ24cの例は、登録日付が「2014/4/15」で、受付番号が「150」で、受付枝番号が「01」で、顧客の氏名が「タナカ イチロウ」で、職業が「会社員」で、取引の目的が「借入金返済」で、本人確認書類が「運転免許証」であることを示すレコードが含まれていることを表している。
図8に示す処理履歴データ24dは、処理日付と、受付番号と、該受付番号に対する窓口での処理の処理開始時刻及び処理終了時刻と、処理を行ったテラーの担当者IDと、担当者名と、処理が終了した作成伝票の種類別の枚数とをレコード項目とするデータである。
図8の処理履歴データ24dの例は、処理日付が「2014/4/15」で、受付番号が「150」で、該受付番号に対する窓口での処理の処理開始時刻が「11:50」で、処理終了時刻が[11:55]で、処理を行ったテラーの担当者IDが「110」で、担当者名が「山田花子」で、処理が終了した作成伝票の種類別の枚数が入金伝票が「0」枚、出金伝票が「1」枚、振込依頼書が「1」枚であることを示すレコードが含まれていることを表している。
図9に示す更新履歴データ24eは、更新を行った更新日付及び更新時刻と、更新区分と、窓口担当者を識別する担当者IDと、窓口担当者の担当者名と、更新に関して顧客に確認した情報と、更新対象の伝票に対応する受付番号と、受付枝番号と、伝票の種類を示す伝票IDと、更新前の伝票項目入力情報と、更新後の伝票項目入力情報とをレコードの保有項目とするデータである。更新区分は、コード化されたデータであって、「1」が追加、「2」が変更、「3」が取消であることを示す。また、更新に関して顧客に事前に確認した情報には、顧客を窓口に呼び出した時刻と、更新することの顧客の了解を示す口座の暗証番号を入力した時刻及び入力した口座の暗証番号と、更新する旨の操作受付時の人感センサ45の人の検知状況と、伝票に係る情報の更新操作後に更新内容に関する顧客の承認を示す顧客のサインの画像データであるサインイメージとを含む。また、伝票項目入力情報は、伝票項目ごとに伝票上の項目を識別する項目識別IDと、該項目識別IDに対応する項目の項目値などを含む。
図9の更新履歴データ24eに示すレコードの例は、更新日付が「2014/4/15」の、更新時刻「11:50:00」に、更新区分が「2」が示す変更を行い、変更処理が行われた時の窓口担当者の担当者IDが「110」で、窓口担当者の担当者名が「山田花子」であることを示している。また、顧客を窓口に呼び出した時刻が「11:45:00」で、顧客が口座の暗証番号を入力した時刻が「11:49:15」で、受け付けた口座の暗証番号が「1234」で、人感センサ45にて人が検知されていなかったことを示している。また、変更された伝票は、受付番号が「120」で、受付枝番号が「01」で、伝票IDが「003」の伝票が対象であって、更新前の伝票項目入力情報は、1つめの伝票項目の項目識別IDが「021」で、その項目の項目値が「0005」で、2つめの伝票項目の項目識別IDが「031」で、その項目の項目値が「01」であることを示している。また、更新後の伝票項目入力情報は、1つめの伝票項目の項目識別IDが「021」で、その項目の項目値が「0005」で、2つめの伝票項目の項目識別IDが「031」で、その項目の項目値が「01」であることを示している。
次に、図2に示した窓口端末40の本実施例に係る内部構成を説明する。図10は、窓口端末40の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。窓口端末40は、表示操作部41と、通信部42と、記憶部43と、制御部44と、人感センサ45とを有する。表示操作部41は、タッチパネルディスプレイなどであり、入力項目の表示、操作入力ボタンの表示及び入力操作の受付を行う入出力部である。通信部42は、LAN等の通信線を介してサーバ20とデータ通信するためのインタフェース部である。人感センサ45は、窓口端末40が設置される窓口に設置され、該窓口に呼び出された顧客が窓口に来たことを検知する。
記憶部43は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部43は、受付番号リストデータ43a、受付番号データ43b、伝票決定パラメータ43c、伝票テンプレートデータ43d、伝票項目データ43e、本人確認記録データ43f及び更新履歴データ43gを有している。
受付番号リストデータ43aは、窓口端末40が有する未呼出リスト又は処理済リストを表示する処理実施時にサーバ20から取得した未呼出の受付番号に係る一覧情報又は処理済の受付番号に係る一覧情報である。
受付番号データ43bは、電子記帳機30の受付番号データ38bと同じ形式のデータであって、顧客を窓口に呼び出した時に、サーバ20から受信した受付番号データ24aの呼び出した顧客に対応するレコードを記憶したデータである。また、顧客呼出時以外にも、未呼出リスト又は処理済リストからいずれかの受付番号に対する登録済の伝票内容の照会の操作を受け付けた場合には、サーバ20から受付番号データ24aの指定された受付番号に対応するレコードを取得して当該受付番号データ43bとして記憶する。
伝票決定パラメータ43cは、電子記帳機30の伝票決定パラメータ38cと同じである。また、伝票テンプレートデータ43dは、電子記帳機30の伝票テンプレートデータ38dと同じである。
伝票項目データ43eは、電子記帳機30の伝票項目データ38eと同じ形式のデータであって、顧客を窓口に呼び出した時に、サーバ20から受信した伝票項目データ24bの呼び出した顧客に対応するレコードを記憶したデータである。また、顧客呼出時以外にも、未呼出リスト又は処理済リストからいずれかの受付番号に対する登録済の伝票内容の照会の操作を受け付けた場合には、サーバ20から伝票項目データ24bの指定された受付番号に対応するレコードを取得して当該伝票項目データ43eとして記憶する。
本人確認記録データ43fは、電子記帳機30の本人確認記録データ38fと同じ形式のデータであって、顧客を窓口に呼び出した時に、サーバ20から受信した本人確認記録データ24cの呼び出した顧客に対応するレコードを記憶したデータである。
更新履歴データ43gは、サーバ20の更新履歴データ24eと同じ形式のデータであって、サーバ20に送信する更新履歴情報を窓口端末40内で編集するために一時的に蓄積されたデータである。
制御部44は、窓口端末40の全体を制御する制御部であり、受付番号リスト表示部44a、伝票項目データ更新部44b、本人確認記録更新部44c、更新データ送信部44d、印刷処理部44e、集計結果出力部44f及び更新履歴照会部44gを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
受付番号リスト表示部44aは、表示操作部41による指示を受け付けて未呼出リスト又は処理済リストを表示する。
伝票項目データ更新部44bは、顧客を窓口に呼び出した時に、サーバ20から受信した伝票項目データ24bの呼び出した顧客に対応するレコードを伝票項目データ43eとして記憶し、伝票項目データ43eの内容を画面に表示すると共に変更の入力を受け付けて、受け付けた内容を伝票項目データ43eに反映する。また、伝票項目データ更新部44bは、伝票項目データ43eに登録されている伝票単位の情報を取り消すことも可能である。また、伝票項目データ43eに登録されている伝票単位の情報が変更された場合には、顧客のサインの画像データと、変更前の伝票に係る情報と、変更後の伝票に係る情報等とを含む更新履歴情報を更新履歴データ43gに登録する。また、伝票項目データ更新部44bは、伝票項目データ43eに伝票単位の情報を追加することもできる。
また、伝票項目データ更新部44bは、一旦は伝票項目データ43eに登録されたが削除された伝票に係る情報を用いて新たな伝票の登録をすることができる。ただし、その場合には、窓口担当者などによる不正な情報の引用を防止するために、役席者及び顧客の承認などが必要である。
本人確認記録更新部44cは、顧客を窓口に呼び出した時に、サーバ20から受信した本人確認記録データ24cの呼び出した顧客に対応するレコードを本人確認記録データ43fとして記憶し、本人確認記録データ43fの内容を画面に表示すると共に変更の入力を受け付けて、受け付けた内容を本人確認記録データ43fに反映する。また、本人確認記録更新部44cは、本人確認記録データ43fに登録されている本人確認記録単位の情報を削除することも可能である。また、本人確認記録更新部44cは、本人確認記録データ43fに新たに本人確認記録を追加することもできる。
更新データ送信部44dは、顧客を窓口に呼び出してから行われた受付番号データ43b、伝票項目データ43e、本人確認記録データ43f及び更新履歴データ43gの更新内容をサーバ20に送信する。印刷処理部44eは、伝票項目データ43e及び本人確認記録データ43fに基づいて、伝票及び本人確認記録をプリンタ95から出力する。集計結果出力部44fは、サーバ20に集計の種類を指定して集計要求を行うことにより、指定に応じた集計結果を取得して、表示操作部41若しくはプリンタ95などに出力する。
更新履歴照会部44gは、更新した伝票に係る情報の照会を行う処理部である。更新履歴照会部44gは、更新を行った実施日時や顧客氏名などの更新履歴情報を特定するための情報を含む更新履歴照会要求を受け付けて、受け付けた内容を含む更新履歴照会要求をサーバ20に送信して、該要求に対する応答として受け付けた更新履歴情報を表示操作部41に出力する。
次に、図10に示した窓口端末40の本実施例に係るデータ構成について図11を用いて説明する。
受付番号リストデータ43aは、受付番号、顧客名、顧客の来店目的、電子記帳機30で作成した伝票の枚数、状態、テラーの担当者ID及び担当者名をレコードの保有項目とするデータである。状態は、コード化されたデータであって、「1」が受付済で、「2」が呼出済で、「9」が処理終了であることを示している。
図11の受付番号リストデータ43aの例は、受付番号が「145」は、顧客名が「鈴木太郎」で、来店目的が「税公金」で、電子記帳機30で作成した伝票の枚数が「2」枚で、状態が「2」であり呼出済で、テラーの担当者IDが「110」で、担当者名が「山田花子」であることを示すレコードが含まれていることを表している。また、受付番号が「549」は、来店目的が「諸届」で、電子記帳機30で作成した伝票の枚数が「0」枚で、状態が「9」であり処理終了で、テラーの担当者IDが「205」で、担当者名が「田中裕子」であることを示すレコードが含まれていることを表している。
受付番号データ43bは、受付番号と、来店目的と、来店を受け付けた受付日付及び受付時刻と、窓口に呼び出された時刻と、来店を受け付けた顧客の口座の情報と、作成する伝票の種類別の枚数とを有する。
受付番号データ43bの例は、受付番号が「150」で、来店目的が「振込」で、来店を受け付けた受付日付が「2014/4/15」で受付時刻が「11:30」で、窓口に呼び出された時刻が「11:45:00」で、来店を受け付けた顧客の口座の情報に店番号が「0005」で、科目コードが「01」で口座番号が「1234567」の情報が含まれていて、作成する伝票の種類別の枚数について入金伝票が「0」枚で、出金伝票が「1」枚で、振込依頼書が「1」枚であることを示している。
次に、図2に示した電子記帳機30における作成する伝票の伝票項目の入力に係る画面構成及び操作にともなう画面遷移について図12を用いて説明する。
図12(a)は、電子記帳機30の初期画面であり、受付機10で発行された番号札のバーコードをバーコードリーダ36で読み取る旨のメッセージが表示される。バーコードリーダ36により番号札のバーコードが読み取られると、バーコードから読み取った受付番号が画面中央の受付番号のフィールドに表示される。画面下部には、受付番号をテンキーを用いて入力する画面を展開するための「テンキーで入力」ボタンと、画面中央の受付番号フィールドに表示された受付番号を確認して次の画面に展開するための「確認」ボタンとが配置される。
図12(a)の画面が表示されている状態で、受付機10で来店目的として出金を指定して発行された番号札に印刷されたバーコードから受付番号が読み取られると、図12(b)の画面に遷移する。番号札のバーコードから受付番号が読み取られたならば、電子記帳機30は、読み取った受付番号を含むデータ取得要求を受付機10に行い、受付機10から、受付機10で受付番号に関連付けて管理している情報を取得する。図12(b)の画面は、受付機10から来店目的が出金との情報を取得して、該来店目的に対する出金伝票の項目である口座の店番号を入力するための画面を初期画面として表示した例である。
画面の最上部には、来店目的により該出金伝票に対して入力しなければならない項目の項目名と、その入力順番を示すインジケータが表示される。図12(b)に示すインジケータの例は、出金伝票に対して入力しなければならない項目は店番、科目、口座番号及び出金金額であり、店番、科目、口座番号、出金金額の順に、それぞれの項目入力用の画面を展開することを示している。また、このインジケータは、現在表示されている画面については項目名が白黒反転して表示される。これによって、操作者は、入力中の伝票に係る情報の入力作業の全体と、全体における現在の進捗状況とを把握することができる。また、図12(b)にも示すように、今後表示される画面で未入力の項目については、項目名を囲う矢印の枠線が点線で表現される。
また、図12(b)に示す画面の最下部には、前の画面に戻るための「戻る」ボタンと、表示中の画面での入力を終了して次の画面展開するための「確認」ボタンが配置される。図12(b)において、テンキーを使用して店番を入力して「確認」が操作された場合には、図12(c)の画面に遷移する。図12(c)は、口座の科目を選択するための画面である。図12(c)の画面の最上部に表示されるインジケータは、図12(b)の画面に対応する項目の項目名「店番」に対する矢印の枠線が実線となっており入力済であり、図12(c)の画面に対応する項目の項目名「科目」に対する矢印内の文字が白黒反転で表示されることで現在表示中の画面が「科目」を入力するための画面であり、以降の「口座番号」及び「出金金額」に対する矢印の枠線が点線となっており未入力であることを示している。
図12(c)の画面に表示されるいずれかの科目を選択して「確認」ボタンの操作が行われたならば、図12(d)の画面に遷移する。図12(d)は、口座番号を入力するための画面である。図12(d)の最上部に表示されるインジケータは、図12(b)の画面に対応する項目の項目名「店番」に対する矢印の枠線が実線となっており入力済であり、図12(c)の画面に対応する項目の項目名「科目」に対する矢印の枠線が実線となっており入力済であり、「口座番号」に対する矢印内の文字が白黒反転で表示されることで現在表示中の画面が「口座番号」を入力するための画面であり、以降の「出金金額」に対する矢印の枠線が点線となっており未入力であることを示している。
図12(d)の画面で口座番号を入力して「確認」ボタンの操作が行われたならば、図12(e)の画面に遷移する。図12(e)は、出金金額を入力するための画面である。図12(d)の最上部に表示されるインジケータは、「店番」、「科目」、「口座番号」に対する矢印の枠線が実線となっており入力済であり、「出金金額」に対する矢印内の文字が白黒反転で表示されることで現在表示中の画面が「出金金額」を入力するための画面であることを示している。
図12(e)の画面で出金金額を入力して「確認」ボタンの操作が行われたならば、図12(f)の画面に遷移する。図12(f)の画面は、図12(b)から図12(e)の画面で入力された出金伝票の項目に対する入力内容を確認するための画面である。この図12(f)の画面に示すように、図12(b)から図12(e)で入力された項目の項目名と、入力された内容とが一覧で表示される。該一覧の項目名をタッチすることにより、タッチした項目名に対応する入力画面を再表示させることにより修正をすることができる。また、画面の最下部には、前の画面に戻るための「戻る」ボタンと、伝票に対しての項目の入力を終了するための「確認」ボタンが配置される。図12(a)〜図12(f)に示す手順は、画面上部に配置されるインジケータの表示順に入力していく場合の操作と画面遷移を示したものである。
一方、任意の伝票項目の入力用の画面をダイレクトに表示することも可能である。例えば、12(c)の科目を入力用の画面から図12(g)の口座番号を入力用の画面に遷移させる場合には、12(c)の画面でインジケータの「口座番号」をタッチすることにより、図12(g)の画面に遷移させることができる。図12(g)は、口座番号の入力用の画面であることから、画面上部のインジケータは、「口座番号」に対する矢印内の文字が白黒反転で表示される。また、インジケータの「科目」に対する矢印は枠線が点線で、文字が白黒反転表示で入力順をスキップしたことにより未入力であることを示している。また、12(c)の画面でインジケータの「口座番号」をタッチすることにより、図12(g)の画面に直接遷移するものとしたが、画面遷移する前に図12(g)の画面イメージが分かるウィンドウを表示して、遷移先の画面の確認の操作を受け付けてから図12(g)の画面に遷移するようにしてもよい。
図12(g)の画面で口座番号の入力を行って「確認」ボタンを押下し、さらに「確認」ボタンの押下によって展開される出金金額入力用の画面で出金金額を入力して「確認」ボタンが押下されたならば、図12(h)の画面に遷移する。図12(h)の画面は、図12(c)の画面で科目の入力を行わずに「口座番号」の矢印をタッチすることによって、科目の入力をスキップしてしまったために科目が未入力であることから、科目を入力する旨のメッセージが表示される。また、画面上部のインジケータは「科目」対する矢印は入力順をスキップしたことにより未入力であることを示す枠線が点線で文字が白黒反転で表示され、「科目」以外の項目に対する矢印は入力済みであることを示す枠線が実線で表示される。図12(h)の画面でインジケータの「科目」をタッチすることにより、科目入力用の画面に遷移させることができる。
図12に示した画面遷移の例は、図6の設定パラメータ38aの例に示したように受付番号取得方式に番号札を読み取ることによって受付番号を取得することを示す「1」が設定されている場合の画面遷移の例を示したものである。受付番号取得方式に受付機10に採番依頼することによって受付番号を取得することを示す「2」が設定されている場合には、図12(a)に示した画面の代わりに、依頼する取引を指定するための依頼取引指定画面を表示して、該依頼取引指定画面で出金取引が選択された場合には図12(b)に遷移することになり、以降の画面遷移は図12に示したものと同様となる。また、受付番号取得方式に受付機10に採番依頼することによって受付番号を取得することを示す「2」が設定されている場合には、全ての伝票に関する情報の入力の終了後に、受付機10に受付番号の採番を依頼することによって受付番号を取得して、取得した受付番号が印刷された番号札が発行されることになる。
図12のインジケータの説明では、表示中の画面に対応する項目を白黒反転で表示して、入力済みの項目に対する矢印の枠線を実線で、未入力の項目に対する矢印の枠線を点線で表現し、表示中の画面に対応する項目以前の未入力の項目については対応する矢印の枠線を未入力であることを示す点線で、項目名を白黒反転で表示するようにしたが、この表示態様に限定するものではない。例えば、インジケータの項目ごとの矢印の色や文字の色で表現するようにしてもよい。
次に、図2に示した電子記帳機30により登録された伝票に係る情報の窓口端末40における変更に用いられる画面の構成及び操作にともなう画面遷移について図13を用いて説明する。図13は、電子記帳機30で作成した出金伝票の出金金額に誤りがあり、窓口端末40において出金金額の変更を行う場合を例として画面の構成及び操作にともなう画面遷移を説明するための図である。
図13(a)は、テラーモニタ91による顧客の呼出に連動して表示される画面であって、顧客が電子記帳機30で登録した伝票に係る情報を確認するための画面である。図13(a)に示す例では、顧客が電子記帳機30で登録した出金伝票に係る情報が表示される。また、伝票名が表示されている行の右端には「(1/2)」と表示され、画面に表示中の伝票が1枚目で、全部で2枚の伝票に係る情報が入力されていることを示している。また、画面最下部には、次の伝票の表示に切り替えるための「次伝票」ボタンと、表示中の伝票に係る情報の取り消しを指示するための「取消」ボタンと、表示中の伝票に係る情報の内容を問題なしとして確認した旨の入力を行うための「確認」ボタンとが配置される。
また、図13(a)の、伝票に係る情報が表示されている領域において、項目名をタッチすることによって、対応する項目に対する変更を行うための画面を表示させることができる。図13(a)において伝票に係る情報が表示されている領域の「出金金額」という項目名をタッチした時に人感センサ45で窓口に人の存在が検知できなかった場合には、図13(b)の画面に遷移する。
図13(b)の画面は、出金金額の変更を行うにあたって顧客の変更の意思を確認するための画面であって、変更を許可する場合には口座の暗証番号の入力を受け付ける。図13(b)の画面には、口座の暗証番号の入力に使用するテンキー及び入力された内容を表示する項目表示領域を備える。また画面最下部には、出金金額の変更をキャンセルするための「戻る」ボタンと、テンキーにより入力されたことによってエコーバックされた口座の暗証番号を確認した旨の入力を行うための「確認」ボタンとが配置される。図13(b)の画面においてテンキーを用いて口座の暗証番号を入力後「確認」ボタンが押下された場合には、図13(c)の画面に遷移する。
図13(a)において伝票に係る情報が表示されている領域の「出金金額」という項目名をタッチした時に人感センサ45で窓口に人の存在が検知できた場合には、図13(c)の画面に遷移する。図13(c)の画面は、出金金額の変更を行うための画面であって、出金金額の入力に使用するテンキー及び入力された内容を表示する項目表示領域を備える。また画面最下部には、出金金額の変更をキャンセルするための「戻る」ボタンと、テンキーにより入力されたことによってエコーバックされた出金金額を確認した旨の入力を行うための「確認」ボタンとが配置される。図13(c)の画面においてテンキーを用いて「15万円」の入力後「確認」ボタンが押下された場合には、図13(d)の画面に遷移する。
図13(d)の画面は、図13(c)の画面で変更された項目が反映された出金伝票の項目に対する入力情報の一覧が表示され、出金伝票に対する入力情報を確認するための画面である。入力情報の一覧表示部分は、図13(d)に示すように窓口端末40で更新された部分については項目名及び項目内容を白黒反転表示するとともに、変更前の情報を併せて表示する。画面最下部には、図13(a)と同様に、次の伝票の表示に切り替えるための「次伝票」ボタンと、表示中の伝票に係る情報の取り消しを指示するための「取消」ボタンと、表示中の伝票に係る情報の内容を問題なしとして確認した旨の入力を行うための「確認」ボタンとが配置される。図13(d)では、変更になった項目については白黒反転表示するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、文字色や文字の背景色を使用して表現するようにしてもよい。また、例えば、重要度が高い項目が変更された場合には文字色を赤、重要度が高くない項目が変更された場合には文字色を青にするなど、項目の重要度に応じて異なる色で表示するようにしてもよい。
図13(d)の画面において「確認」ボタンが押下されたならば、図13(e)の画面に遷移する。図13(e)の画面は、図13(d)に表示された伝票の項目の変更内容に対する顧客の承認を受け付けるための画面である。画面上部には、図13(d)に示した更新内容を反映するためには顧客のサインが必要である旨のメッセージが表示され、画面中央部には、スタイラスなどのポインティングデバイスを用いて顧客がサインを手書きするためのフィールドが配置される。この顧客サインを手書きするためのフィールドに対するサインの手書きによる記入が行われて、「確認」ボタンの操作を受け付けたならば図13(d)に一覧で表示された出金伝票に対する入力情報の更新内容で伝票項目データ43eの更新が行われる。
図13に示した画面の例では、図13(d)の変更内容を表示する画面と、図13(d)に表示された変更内容に対する顧客の承認を受けるための画面とを別の画面として順番に表示するものとしたが、図13(e)に示した顧客サインのフィールドを図13(d)の画面に配置するようにして、変更内容が表示される画面上でサインを受け付けるようにしてもよい。
また、図13に示した画面遷移の例では、表示された伝票に係る情報の変更を行う場合には、変更開始操作時に人感検知センサで人が検知されているか、顧客の認証情報が変更操作を行うことの顧客同意の証として入力されていることを条件として変更操作を受け付け可能とし、変更操作の終了後に変更内容に対する顧客承認として顧客の認証情報が入力されることによって変更内容を確定するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、変更操作は無条件で受け付けて、受け付けた変更内容を確定する場合にのみ変更内容に対する顧客承認として顧客の認証情報の入力が必須となるようにしてもよい。
次に、図2に示した窓口端末40にて行われる伝票更新履歴照会の出力画面の画面構成について図14を用いて説明する。図14は、図13において説明した出金伝票の変更を行った場合に記録される更新履歴の照会により出力される画面の例である。
図14に示すように、更新処理を行った日付及び時刻と、更新区分と、更新処理を行った時の窓口担当者のID及び名前と、窓口への顧客の呼出を行った時刻と、項目修正に先だって入力された口座の暗証番号と、項目修正指示時の人感センサ45の人の検知状況と、項目の更新操作終了後の更新内容の顧客承認を示す顧客のサイン画像と、更新した伝票の項目に係る情報とが表示される。また、伝票の項目に係る情報の中で更新された項目については、更新前の情報も併せて表示される。
このように、伝票に対して電子記帳機30で入力された項目の更新が窓口端末40で行われると更新内容が記録され、記録された更新内容を事後的に確認することが可能である。図14に示すように、更新内容だけではなく、その時の窓口担当者の情報が表示されるので窓口担当者による不正な行為に対する抑止効果が大きい。また、図14に示すように、顧客が項目修正に先だって入力された口座の暗証番号及び更新内容の顧客承認を示す顧客のサイン画像を照会することができるので、顧客からの問い合わせに対して更新に対する顧客が了解していたことに関する証拠を容易に提示することが可能となる。
次に、図2に示した窓口端末40における作成する伝票の伝票項目の内容の確認処理、更新処理及び伝票の印刷処理などの一連の処理の処理手順について図15及び図16に示すフローチャートを用いて説明する。
テラーモニタ91の顧客呼出操作に連動してサーバ20から受け付けたデータに作成済の伝票に係る情報がある場合(ステップS101;Yes)には、伝票項目データ更新部44bは、図13(a)で示したような作成済の伝票の項目の入力情報の全項目を画面に表示する(ステップS102)。サーバ20から受け付けたデータに作成済の伝票に係る情報がない場合(ステップS101;No)には、ステップS117に移行する。
ステップS102で表示した画面において表示された作成済伝票の項目入力情報に問題がない旨を示す「確認」ボタンの操作を受け付けた場合(ステップS103;Yes)には、ステップS113に移行する。ステップS102で表示した画面において、表示された情報に対応する伝票の取り消しを示す「取消」ボタン若しくは項目の変更を示す項目の選択操作を受け付けて(ステップS103;No、ステップS104;Yes)、顧客を窓口に既に呼び出し済みで(ステップS105;Yes)、人感センサ45により窓口に人がいることを検知していない場合(ステップS106;No)には、伝票項目データ更新部44bは、図13(b)に示したような画面の表示を行い、顧客による口座の暗証番号の入力を受け付ける(ステップS107)。人感センサ45により窓口に人がいることを検知している場合(ステップS106;Yes)若しくはステップS107による暗証番号の入力を受け付けたならば、伝票の取り消しを示す「取消」ボタンの操作を受け付けていた場合(ステップS108;Yes)には、伝票が取り消された旨の履歴情報を更新履歴データ43gに登録する(ステップS109)。ステップS102で表示した画面において、表示された情報に対応する伝票の取り消しを示す「取消」ボタンの操作も項目の変更を示す項目の選択操作も受け付けていない場合(ステップS104;No)には、ステップS103に戻ることによりいずれかの操作の受け付けを待ち合わせる。
伝票の項目の変更を示す操作を受け付けていた場合(ステップS108;No)には、伝票項目データ更新部44bは、変更が指定された項目に対する変更内容の受付用の画面の表示を行い、変更の内容を受け付けて(ステップS110)、受け付けた内容に基づいて伝票の項目の変更の履歴情報を更新履歴データ43gに登録して(ステップS111)、ステップS102に戻る。ステップS111において変更した伝票に係るレコードが既に更新履歴データ43gに存在する場合には、該レコードの内容を更新する。ステップS111において変更した伝票に係るレコードが未だ更新履歴データ43gに存在しない場合には、新たなレコードを追加して情報を登録する。
顧客を窓口に未だ呼び出していない場合(ステップS105;No)には、伝票項目データ更新部44bは、顧客呼出前における伝票の内容の更新は不可である旨のメッセージの表示を行って(ステップS112)、ステップS103に戻る。
ステップS102で表示した画面において表示された作成済伝票の項目入力情報に問題がない旨を示す「確認」ボタンの操作を受け付けた場合(ステップS103;Yes)、若しくはステップS109の処理が終了した場合で、サーバ20から送信された伝票の項目の内容が更新されている場合(ステップS113;Yes)には、伝票項目データ更新部44bは、図13(e)に示したような修正に関する顧客の承認である顧客のサインを入力するための画面の表示を行い、サインの入力を受け付けて、受け付けたサイン画像を更新履歴データ43gに反映する(ステップS114)。また、伝票項目データ更新部44bは、更新内容を伝票項目データ43eに反映する(ステップS115)。伝票の項目の内容が更新されていない場合(ステップS113;No)には、ステップS114及びステップS115の処理をスキップする。電子記帳機30で作成された全ての伝票に対する確認が終了していない場合(ステップS116;No)には、ステップS102に戻ることにより未確認の伝票に対する伝票項目の入力情報の全項目を画面に表示する処理に戻る。
また、電子記帳機30で作成された全ての伝票に対する確認が終了済の場合(ステップS116;Yes)には、他の伝票を新たに作成するか否かの入力画面の表示を行い、他の伝票を新たに作成するか否かの入力を受け付ける(ステップS117)。他の伝票を続けて作成するかどうかの選択操作を受け付ける画面において、他の伝票作成を行う旨の操作を受け付けていて(ステップS117;Yes)、顧客を窓口に未だ呼び出していない場合(ステップS118;No)には、伝票項目データ更新部44bは、顧客呼出前における伝票の追加は不可である旨のメッセージの表示を行って(ステップS119)、ステップS117に戻る。
顧客を窓口に既に呼び出し済みで(ステップS118;Yes)、人感センサ45により窓口に人がいることを検知していない場合(ステップS120;No)には、伝票項目データ更新部44bは、図13(b)に示したような画面の表示を行い、口座の暗証番号の入力を受け付ける(ステップS121)。また、人感センサ45により窓口に人がいることを検知している場合(ステップS120;Yes)にはステップS121の処理をスキップする。
伝票項目データ更新部44bは、作成する伝票を指定するための画面を表示して作成する伝票の指定の入力を受け付ける(ステップS122)。伝票項目データ更新部44bは、ステップ122で受け付けた指定伝票の伝票項目で未入力の項目の入力画面を表示し、当該項目に対する入力を受け付けて、受け付けた入力内容を更新履歴データ43gに追加したレコードの更新後の伝票項目入力情報に登録する(ステップS123)。ステップS123の処理で全ての伝票項目に対する入力処理が終了していない場合(ステップS124;No)には、ステップS123に戻る。ステップS123の処理で全ての伝票項目に対する入力処理が終了している場合(ステップS124;Yes)には、伝票項目データ更新部44bは、作成中の伝票の伝票項目に対する入力情報を全項目表示する(ステップS125)。
ステップS125で表示された画面で項目の修正を示す項目選択操作を受け付けた場合(ステップS126;Yes)には、ステップS123に戻ることにより指定された項目の修正を行うことの画面に遷移する。また、ステップS125で表示された画面で表示内容に問題がないことを示す「確認」ボタンの押下を受け付けた場合(ステップS126;No)には、伝票項目データ更新部44bは、図13(e)に示したような顧客の承認を示すサインを入力するための画面の表示を行い、サインの入力を受け付けて、受け付けたサイン画像を更新履歴データ43gに反映する(ステップS127)。また、伝票項目データ更新部44bは、追加伝票の内容を伝票項目データ43eに反映して(ステップS128)、ステップS117に戻る。
他の伝票作成を行わない旨の操作を受け付けて(ステップS117;No)、それまでの処理で確認若しくは更新された伝票項目データ43eに応じて本人確認が必要な取引の有無を判定し、本人確認が必要であると判定された場合(ステップS129;Yes)には、本人確認記録更新部44cは、サーバ20から登録済の本人確認記録を受け付けていればその内容を表示して登録済の本人確認記録の内容の変更入力を受け付け、サーバ20で登録済の本人確認記録を受け付けていなければ登録用の画面を表示して登録する本人確認記録の情報を受け付けて、受け付けた内容で本人確認記録データ43fの登録若しくは本人確認記録データ43fを更新する(ステップS130)。本人確認が必要であると判定されなかった場合(ステップS129;No)には、ステップS130の処理をスキップする。
ステップS130までの処理において、伝票項目データ43eに削除されていない有効な情報があるか、本人確認記録データ43fに有効なデータが有る場合(ステップS131;Yes)には、印刷処理部44eは、伝票項目データ43eに基づいて伝票をプリンタ95で印刷し、本人確認記録データ43fに基づいて本人確認記録をプリンタ95で印刷する(ステップS132)。ステップS130までの処理において、伝票項目データ43eに削除されていない有効な情報がなく、本人確認記録データ43fにも有効なデータがない場合(ステップS131;No)には、ステップS132をスキップする。更新データ送信部44dは、伝票項目データ43e、本人確認記録データ43f及び更新履歴データ43gをサーバ20に送信して(ステップS133)、処理を終了する。
本フローチャートの説明では、ステップS133において伝票項目データ43e、本人確認記録データ43f及び更新履歴データ43gを全てサーバ20に送信するものとしたが、更新分のみを送信するものとしてもよい。
上述してきたように、本実施例では、電子記帳機30で顧客が登録した伝票に係る情報を窓口端末40で変更を行う場合には、顧客を窓口に呼び出した後であること、顧客が窓口にいること及び顧客の変更することに対する事前の顧客の了解が得られている場合に変更に係る操作を行えるようにし、併せて変更後に変更した内容についての顧客が承認したことを示すサインの入力を窓口端末40で受け付けて、変更前の伝票に係る情報、変更後の伝票に係る情報及びサインの画像情報などを更新履歴情報として蓄積し、事後的に照会することを可能となるようよう構成したので、電子記帳機30で入力された伝票の項目の情報を窓口装置上で変更する場合に、窓口担当者による不正を抑制するとともに、無用なトラブルを防止することができる。
なお、本実施例では、窓口端末40において、顧客の呼出後かつ窓口に設置された人感センサ45で人を検知しているか、顧客の呼出後かつ変更を行うことに関する顧客の了解を示す口座暗証番号を受け付けていることを条件として伝票に係る情報の変更操作ができるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、顧客の呼出後であること、人感センサ45で人を検知していること又は変更を行うことに関する顧客の了解を示す口座暗証番号を受け付けていることのいずれか一つの条件を満たしている場合に伝票に係る情報の変更操作ができるものとしてもよい。また、顧客の呼出後であること、人感センサ45で人を検知していること及び変更を行うことに関する顧客の了解を示す口座暗証番号を受け付けていることの全ての条件を満たしている場合に伝票に係る情報の変更操作ができるものとしてもよい。
また、顧客だけが知っている口座暗証番号を受け付けることによって顧客が伝票に係る情報の変更に対する了解したものとして扱ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、指紋、指静脈又は虹彩などの生体情報を使用するようにしてもよい。また、例えば、自宅電話番号、生年月日などの通常窓口担当者は知らないが顧客が知っている情報を使用するようにしてもよい。また、窓口に設置された人感センサ45で窓口に人がいることを検知するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばカメラで取得した窓口の画像を取得して、取得した画像に基づいて人がいるか否かの判定を行うようにしてもよい。
また、本実施例では、伝票に係る情報の更新内容を受け付け後、窓口端末40の表示操作部41に手書きで入力された顧客のサインを更新内容に対する顧客の承認と扱うものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、指紋、指静脈又は虹彩などの生体情報若しくは顧客が有する暗証番号を使用するようにしてもよい。
また、本実施例では、電子記帳機30及び窓口端末40について、それぞれの端末装置内に動作する処理部を設けるものとして説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電子記帳機30及び窓口端末40では表示や操作の受付のみをWebブラウザなどを用いて行い、実施例で説明したそれぞれの端末装置の制御部に含まれる処理部が実現する処理をサーバ20で行うものとしてもよい。
また、本実施例では、受付機10で発行する番号札には受付番号の情報を含むバーコードが印刷されているという例を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、受付機10で発行される番号札にバーコードが印刷されていない場合には、電子記帳機30において画面上に表示されるテンキー等を使用して受付番号を手入力するようにしてもよい。
また、本実施例では、電子記帳機30にカードリーダ37を接続して、伝票に係る情報にカードリーダ37で読み取ったキャッシュカードの情報を反映するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、受付機10にカードリーダを接続して、受付機10に接続されるカードリーダで読み込まれたキャッシュカードなどの情報を、受付番号に関連づけて記憶し、電子記帳機30で番号札のバーコードから受付番号が読まれた際に電子記帳機30からの問い合わせに応じてキャッシュカードから読み取った情報を電子記帳機30に渡すようにしてもよい。
また、本実施例では、受付機10がテラーモニタ91の顧客呼出の操作を受付けて、番号呼出装置92に呼び出す顧客の情報を出力することによって顧客を窓口に呼び出すとともに、受付機10からサーバ20に呼び出した顧客に係る情報を通知して、サーバ20から呼び出した顧客に係る情報を窓口端末40に送信して、窓口端末40に呼び出された顧客に係る情報を表示するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、窓口端末40により顧客の呼出操作を受付けて、受付機10に顧客呼出の要求を送信し、顧客呼出の要求を受け付けた受付機10は番号呼出装置92に呼び出す顧客の情報を出力することによって顧客を窓口に呼び出し、窓口端末40はサーバ20から呼び出した顧客に係る情報を取得して表示するようにしてもよい。
また、本実施例では、システム構成として電子記帳機30とは別にサーバ20を設けるものとしたが、サーバ20の機能を電子記帳機30で実現するようにしてもよい。また、電子記帳機30が複数台設置される場合には、複数台の電子記帳機30の中の1台を親機、その他を子機として、親機にサーバ20の機能を持たせるようにしてもよい。
また、上述の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。