以下に、添付図面を参照して、本発明に係る伝票生成システム、電子記帳機及び伝票生成方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、本発明に係る伝票生成方法は、顧客の目的に応じた伝票項目の入力を受け付けて伝票データを生成する電子記帳機における伝票作成方法であってもよい。
まず、本実施例に係る電気記帳機への入力処理と、社会的リスクのチェック処理との並列処理の概要を説明する。図1は、本実施例に係る電気記帳機への入力処理と、社会的リスクのチェック処理との並列処理の概要を説明するための説明図である。
店舗に来店した顧客は、まず、図示しない受付機10で来店目的などを入力することによって、入力した内容に応じて適切に誘導される。具体的には、伝票や窓口における本人確認時に作成しなければならない本人確認記録を作成する必要がある場合には電子記帳機30に誘導され、伝票や本人確認記録を作成する必要のない場合には電子記帳機30には誘導されずに、受付機10で発行された受付番号の記載された番号札を受け取って、該受付番号によって呼び出されるのを待つことになる。
電子記帳機30に誘導された顧客は、電子記帳機30において来店目的に応じて必要な伝票や本人確認記録の作成を行う。電子記帳機30は、顧客の来店目的に応じた伝票や本人確認記録の項目に対する入力を受け付ける。また、電子記帳機30は、取引の種類又は伝票の項目に対して受け付けた入力内容によって、顧客が所望する取引で本人確認が必要か否かの判定を行う。
本人確認が必要と判定した場合には、電子記帳機30は、本人確認書類のイメージデータを取得し、サーバ20に送信する。サーバ20は、反社会勢力に係る情報を含む反社会勢力登録データベース60及びマネーロンダリングに係る情報を含む不正利用者登録データベース70にデータ照会を行う検索端末50に本人確認書類のイメージデータを送信することで問い合せを行う。検索端末50は、本人確認書類のイメージデータにおける顧客データをキーとして反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70に登録済みのデータを検索することで照合を行う。
反社会勢力登録データベース60は、反社会勢力に係る情報を管理するデータベースである。より詳細には、暴力、威力や詐欺的手法によって経済的利益を追求する反社会勢力の組織、反社会勢力に属する人物などについて登録を受け、これらの組織や人物に係る情報を管理するデータベースである。反社会勢力登録データベース60が記憶するデータの例としては、例えば、シリアル番号、団体名、代表者名、所在地、電話番号、登録日などが挙げられる。反社会勢力登録データベース60への登録は、例えば警察機関等によって行われる。反社会勢力登録データベース60に登録される反社会勢力に係る情報としては、反社会勢力に関する情報であれば特に限定されず、例えば、反社会勢力に属している人物に係る情報の他、反社会勢力を過去に属したことがある人物に係る情報や、反社会勢力に属する可能性が高い人物に係る情報などであってもよい。
不正利用者登録データベース70は、マネーロンダリングに係る情報を管理するデータベースである。より詳細には、違法行為によって獲得した金員について口座を転々とすることにより出所を不明にし、捜査を免れる資金洗浄(いわゆるマネーロンダリング)に関与した組織や人物などについて登録を受け、これらの組織や人物に係る情報を管理するデータベースである。不正利用者登録データベース70が記憶するデータの例としては、例えば、シリアル番号、漢字の氏名、カナの氏名、生年月日、電話番号、登録日などが挙げられる。不正利用者登録データベース70への登録は、例えば警察機関等によって行われる。不正利用者登録データベース70に登録されるマネーロンダリングに係る情報としては、マネーロンダリングに関する情報であれば特に限定されず、例えば、マネーロンダリングを過去に行った人物に係る情報や、マネーロンダリングを実施する可能性が高い人物に係る情報などであってもよい。
また、電子記帳機30は、検索端末50の検索処理中も引き続き、顧客の来店目的に応じた伝票や本人確認記録の項目に対する入力を受け付けて、伝票の項目に対応するデータや本人確認記録の項目のデータを決定する。
検索端末50は、検索処理が終了すると、検索結果をサーバ20に送信し、サーバ20は、検索結果に基づいて顧客の社会的リスクの有無を判定し、判定結果を電子記帳機30に送信する。判定結果を受信した電子記帳機30は、判定結果に応じて画面の表示態様の少なくとも一部を変更し、顧客が社会的リスクを持った人物であるか否かを行員に報知する。電子記帳機30は、顧客が社会的リスクを持った人物である場合は、伝票や本人確認記録の項目に対する入力の受付を中断してもよい。
本実施例に係るシステムでは、電子記帳機30における伝票や本人確認記録の項目に対応する情報の入力の受付処理と、本人確認書類のイメージデータにおける顧客データに基づく社会的リスクのチェック処理とを併行して実行するようにしたので、金融機関等において本人確認書類に基づいて顧客が社会的リスクを持った人物であるか否かをチェックする必要となるような取引であっても、顧客の待ち時間を短縮でき、本人確認を効率よく実施することができる。
顧客の社会的リスクに係る情報を検索する検索処理と併行して電子記帳機30で顧客から入力を受け付ける情報は、電子記帳機30に入力され得る情報であれば特に限定されないが、上述したように伝票項目や本人確認記録の項目に係る情報が好適である。
次に、本実施例に係る伝票生成システムのシステム構成を説明する。図2は、本実施例に係る伝票生成システムのシステム構成を示す図である。伝票生成システムは、受付機10と、伝票の作成処理を行う電子記帳機30と、電子記帳機30で作成した伝票の内容を窓口で確認及び修正することのできる窓口端末40と、窓口端末40で修正した伝票を印刷するプリンタ94と、顧客の窓口への呼出操作などを行うためのテラーモニタ91と、テラーモニタ91の操作によって呼び出す顧客の受付番号の表示や呼び出しの音声出力を行う番号呼出装置92と、顧客の来店状況などを出力する役席モニタ90及びロビー端末93と、これらの装置とデータ通信を行ってデータの連携や処理の連携を行うサーバ20と、本人確認サーバ80と、反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70に対して検索処理を行う検索端末50とを有する。本実施例では、窓口端末40とテラーモニタ91は別の装置としたが、窓口端末40とテラーモニタ91との両方の機能を備えた一体化した装置でもよい。また、電子記帳機30と窓口端末40については、両方の機能を備えた一体化した装置としてもよい。その場合、該装置は窓口へ設置され、顧客及び行員のどちらも操作できるように配置される。
電子記帳機30は、店舗の規模に応じて台数が決定され、1台又は複数設置される。テラーモニタ91及び窓口端末40は窓口ごとに設置され、それぞれの窓口に設置されたテラーモニタ91を操作することによって、該窓口に顧客の誘導を行う。番号呼出装置92は、窓口の種類に相当する台数が設置される。また、受付機10と電子記帳機30は顧客の移動範囲である顧客ゾーンに設置される。また、ロビー端末93も、顧客ゾーンで顧客の応対を行うロビーマンが所持することから顧客ゾーンに位置することとなる。窓口端末40、役席モニタ90、テラーモニタ91、番号呼出装置92及びプリンタ94は金融機関の従業員の移動範囲である行員ゾーンに設置される。なお、番号呼出装置92は、顧客ゾーンに設置されてもよい。
受付機10は、表示操作部11、番号札印刷部12及びカードリーダ13を有する。顧客は来店時に最初に本装置で来店の受付を行う。具体的には、顧客は、表示操作部11に表示される来店目的を選択する。受付機10は、顧客により入力された来店目的に基づいて、該来店目的に対応する窓口の種類と、伝票作成の要否とを判定する。受付機10は、伝票作成が不要と判定した場合には、来店目的に対応する窓口の種類に応じた受付番号を採番し、受付番号の印刷された番号札を番号札印刷部12から発行する。また、受付機10は、伝票作成が必要と判定した場合には、番号札は発行せずに電子記帳機30への誘導を実施する。
また、受付機10は、カードリーダ13で金融カードを読み取ると当該カードから読み取った個人を特定する情報をサーバ20に通知して、サーバ20から当該顧客の顧客情報を入手する。受付機10は、該顧客情報から重要顧客と判定した場合は、サーバ20に重要顧客来店の旨を通知する。当該重要顧客来店の旨の通知を受け付けたサーバ20は、役席モニタ90に重要顧客来店の通知を行う。
電子記帳機30は、金融カードを読み込むためのカードリーダ33、通帳に付けられた磁気テープを読み込む通帳MSリーダ34、顧客が持参した帳票のイメージなどを読み込むイメージスキャナ35及び電子記帳機30で作成した伝票を印字するプリンタ36と接続される。電子記帳機30は、受付機10から誘導された顧客が伝票を作成するための機能を有する。
電子記帳機30は、顧客の操作によって作成する伝票を判定し、当該伝票の項目を順番に画面に表示して、顧客に入力させる。電子記帳機30は、受付機10にて顧客により入力された情報を取得し、該情報に基づいて作成する伝票を判定してもよい。そして、各項目に対する入力内容から図示しない伝票項目データ38dを生成する。また、電子記帳機30は、生成した伝票項目データ38dをサーバ20に送信して、サーバ20に伝票項目データ24dを登録する。
また、電子記帳機30は、伝票の項目を画面から入力させるだけではなく、カードリーダ33で金融カードの情報を読み込ませたり、通帳MSリーダ34で通帳の磁気ストライプを読み込ませて、読み込んだ情報を伝票項目データ38dの対応する項目に反映することも可能である。また、顧客の持参した税金や公共料金などの納付帳票をイメージスキャナ35により読み取って帳票イメージを生成し、生成した帳票イメージに含まれる納付金額などの情報を文字認識することによって、伝票項目データ38dに反映することも可能である。
また、電子記帳機30は、入力された伝票項目データ38dを使用して、プリンタ36で伝票項目データ38dの情報が記載された伝票を印刷する。また、電子記帳機30は、伝票の印刷が終了するとサーバ20で受付番号を採番して、受付番号の印刷された番号札を発行する。本実施例では、伝票と番号札は別々に出力されるものとしたが、受付番号などの番号札に印刷されている内容を伝票に印刷することによって、伝票作成を行った場合には番号札を発行しないものとしてもよい。
また、依頼する取引の種類や取引の内容によっては、窓口で本人確認が必要となる場合がある。窓口で本人確認を行う場合には、本人を確認する運転免許証などの本人確認書類の提示を受けて本人であることを確認する以外に、職業、取引目的、取引の種類及び顧客の氏名や住所などの情報を含む本人確認記録を作成しなければならない。電子記帳機30は、取引の種類や伝票の種類、伝票の項目に対する入力内容によって、窓口における本人確認が必要と判定した場合には、本人確認記録に必要な情報を受け付けて、図示しない本人確認記録データ38gを生成する。また、電子記帳機30は、生成した本人確認記録データ38gを本人確認サーバ80に送信して、本人確認サーバ80に本人確認記録データ84bを登録する。また、電子記帳機30は、作成した本人確認記録データ38gを使用して、プリンタ36で本人確認記録を印刷する。
また、電子記帳機30は、本人確認書類のイメージデータを取得し、サーバ20に送信する。また、電子記帳機30は、検索端末50の検索結果に基づくサーバ20による判定結果を受信し、判定結果に応じて画面の表示態様の少なくとも一部を変更し、顧客が社会的リスクを持った人物であるか否かを行員に報知する。電子記帳機30は、顧客が社会的リスクを持った人物である場合は、伝票や本人確認記録の項目に対する入力の受付を中断することもできる。
窓口端末40は、窓口において電子記帳機30で作成した伝票の内容の確認及び修正をすることができる。具体的には、電子記帳機30が伝票作成時にサーバ20に登録した伝票項目データ24dを読み込んで、読み込んだ伝票項目データ24dの内容を修正し、修正した内容の伝票をプリンタ94から印刷することによって項目の内容を修正した伝票を作成することができる。
また、窓口端末40は、窓口において電子記帳機30で作成した本人確認記録の内容の確認及び修正をすることができる。具体的には、電子記帳機30が本人確認記録作成時に本人確認サーバ80に登録した本人確認記録データ84bを読み込んで、読み込んだ本人確認記録データ84bの内容を修正し、修正した内容の本人確認記録をプリンタ94から印刷することによって内容を修正した本人確認記録を作成することができる。
サーバ20は、顧客データ24a、受付番号状況データ24b及び伝票項目データ24dなどを管理する。顧客データ24aは金融機関で管理する顧客の情報であり、受付機10や電子記帳機30から店番、科目及び口座番号などの個人を特定するキー情報を指定した検索要求を受け付けると、顧客データ24aを検索して対応する顧客の情報を応答する機能を有する。また、受付番号状況データ24bは、受付機10若しくは電子記帳機30で番号札を発行する際に採番された受付番号とその状況が記憶されている。また、伝票項目データ24dは、電子記帳機30で作成された伝票の項目の入力情報が記録されている。
また、サーバ20は、重要顧客の来店を役席モニタ90に報知したり、受付機10や電子記帳機30で応対が必要な状態になっている場合は、顧客ゾーンのロビーマンの所持するロビー端末93に情報を通知する。
また、サーバ20は、電子記帳機30から本人確認書類のイメージデータを取得すると、反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70にデータ照会を行う検索端末50に本人確認書類のイメージデータを送信する。また、サーバ20は、検索端末50による検索結果を受信し、顧客の社会的リスクの有無を判定し、電子記帳機30に送信する。
本人確認サーバ80は、本人確認を行った時に生成される本人確認記録データ84bを管理する。本人確認記録データ84bは、電子記帳機30で最初に作成され、窓口で修正が必要となった場合には、窓口端末40で更新することができる。
検索端末50は、サーバ20から本人確認書類のイメージデータを受信すると、本人確認書類のイメージデータにおける個人を特定する顧客データ(例えば、運転免許証の場合は、顔写真や免許証番号など)をキーとして反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70に登録済みのデータを検索することで照合を行う。また、検索端末50は、サーバ20からの問合せに応じて検索結果をサーバ20に送信する。
次に、図2に示した受付機10の本実施例に係る内部構成を説明する。図3は、受付機10の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。受付機10は、表示操作部11、番号札印刷部12、カードリーダ13、通信部14、記憶部15及び制御部16を有する。
表示操作部11は、タッチパネルディスプレイ装置などである。表示操作部11は、顧客に来店目的等を選択入力させるボタンなどを表示し、該ボタンの選択入力を受け付ける。番号札印刷部12は、受付番号などの情報が記載された番号札を印刷する出力部である。カードリーダ13は、金融カードなどのカードの情報を読み込む入力部である。通信部14は、LAN(Local Area Network)等の通信網を介してサーバ20とのデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部15は、顧客データ15a及び顧客誘導条件データ15bを有する。顧客データ15aは、カードリーダ13に金融カードが挿入されることなどによって取得した個人を特定する情報(例えば、店番、科目及び口座番号)を指定して、サーバ20の有する顧客データ24aを検索して取得した、顧客に係る情報である。顧客誘導条件データ15bは、顧客の来店を受付機10で受付を行った以降にどのように誘導を行うのかを決定するための条件とその誘導先を規定したパラメータである。
制御部16は、受付機10の全体を制御する制御部であり、顧客データ管理部16a、受付処理部16b、顧客誘導判定部16c及び番号札発行部16dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
顧客データ管理部16aは、カードリーダ13に金融カードが挿入されたならば、カードから読み取った個人を特定可能な情報を指定してサーバ20に検索要求を行うことによって、サーバ20の有する顧客データ24aから当該金融カードに対応する顧客の情報を入手して、顧客データ15aに登録する。
受付処理部16bは、顧客の受付処理を行う処理部である。受付処理部16bは、顧客が来店目的を選択入力するためのボタンの表示操作部11への表示や、画面に表示したボタンに対する操作の検知による来店目的の取得を行う。また、受付処理部16bは、顧客誘導判定部16cによって判定された誘導先の窓口の種類、電子記帳機30への誘導の要否並びに電子記帳機30に誘導する場合の電子記帳機30の種類などの判定結果に従って、電子記帳機30への誘導を行わない場合には、番号札発行部16dに依頼して番号札印刷部12から番号札を発行する。また、電子記帳機30への誘導を行う場合には、表示操作部11に誘導先の電子記帳機30などの表示を行う。また、受付処理部16bは、顧客データ15aの内容を確認して、顧客が重要顧客であるか否かの判定を行い、重要顧客である場合には、サーバ20に重要顧客が来店した旨の通知を行う。
顧客誘導判定部16cは、顧客誘導条件データ15b、表示操作部11で入力された顧客の来店目的、来店時刻並びに電子記帳機30の滞留状況などの情報に基づいて、顧客を誘導する窓口の種類、電子記帳機30への誘導の要否及び電子記帳機30に誘導する場合の電子記帳機30のタイプの判定を行う。
番号札発行部16dは、顧客誘導判定部16cにより判定された誘導先の窓口の種類に対応する受付番号の採番をサーバ20に依頼して、採番された受付番号が記載された番号札を番号札印刷部12で印刷することによって発行する。
次に、図2に示した受付機10の本実施例に係るデータ構成について説明する。図4は、受付機10の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
顧客データ15aは、店番、科目コード、口座番号、顧客番号、顧客区分、顧客氏名、電話番号、生年月日及び住所などの情報を有する、図4の顧客データ15aの例は、店番が「0005」であり、科目コードが「01」であり、口座番号が「1234567」であり、顧客番号が「0123456789」であり、顧客区分が「VIP」であり、顧客氏名が「田中 一郎」であり、電話番号が「03-1234-5678」であり、生年月日が「1985/4/15」であることを示している。
顧客誘導条件データ15bは、来店目的と窓口の種類との対応関係を示す情報(目的別窓口)、来店目的と電子記帳機30への誘導の要否との対応関係を示す情報(目的別電子記帳機への誘導要否)、時間帯と電子記帳機30への誘導の要否との対応関係を示す情報(時間帯別電子記帳機への誘導要否)並びに電子記帳機30へ誘導する場合の電子記帳機30のタイプを決定する条件(電子記帳機タイプ決定条件)を有している。
図4に示した顧客誘導条件データ15bの例では、目的別窓口は、来店目的が入金である場合に誘導する窓口の種類は「ハイカウンタ」であり、来店目的が出金である場合に誘導する窓口の種類は「ハイカウンタ」であり、来店目的が振込である場合に誘導する窓口の種類は「ハイカウンタ」であり、来店目的が税公金納付である場合に誘導する窓口の種類は「ハイカウンタ」であり、来店目的が諸届である場合に誘導する窓口の種類は「ローカウンタ」であり、来店目的がローンである場合に誘導する窓口の種類は「ローカウンタ」であることを示している。
また、目的別電子記帳機への誘導要否は、来店目的が入金である場合は「電子記帳機に誘導する」であり、来店目的が出金である場合は「電子記帳機に誘導する」であり、来店目的が振込である場合は「電子記帳機に誘導する」であり、来店目的が税公金納付である場合は「電子記帳機に誘導する」であり、来店目的が諸届である場合は「電子記帳機に誘導しない」であり、来店目的がローンである場合は「電子記帳機に誘導しない」であることを示している。
また、時間帯別電子記帳機への誘導要否は、09:00~11:00の時間帯は「電子記帳機に誘導しない」であり、11:00~14:00の時間帯は「電子記帳機に誘導する」であり、14:00~15:00の時間帯は「電子記帳機に誘導する」であることを示している。また、電子記帳機タイプ決定条件は、年齢が60歳以上の場合に「座りタイプ」の電子記帳機30に誘導することを示している。
次に、図2に示したサーバ20の本実施例に係る内部構成を説明する。図5は、サーバ20の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。サーバ20は、入力部21及び表示部22と接続される。入力部21は、キーボードやマウス等であり、表示部22は、液晶パネル等のディスプレイ装置である。
また、サーバ20は、通信部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。通信部23は、LAN等の通信網を介して受付機10、電子記帳機30、窓口端末40、役席モニタ90、テラーモニタ91、番号呼出装置92、ロビー端末93及び検索端末50とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部24は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部24は、顧客データ24a、受付番号状況データ24b、顧客滞留状況データ24c及び伝票項目データ24dを有している。
顧客データ24aは、所定のタイミングで入手した金融機関での管理する顧客に関する情報を記憶したもので、顧客の属性や該顧客の有する口座の情報を含む。受付番号状況データ24bは、番号札の発行処理時に受付機10や電子記帳機30からの受付番号の採番要求によって生成されるデータで、該受付番号に対応する来店目的、誘導先の窓口及び当該受付番号の顧客の待ちの状況などの情報を有し、受付機10、電子記帳機30及びテラーモニタ91からの通知によって更新し、最新の状況を保持している。顧客滞留状況データ24cは、窓口の種類ごとの来店した顧客数や待ち人数の情報を有する。伝票項目データ24dは、全ての電子記帳機30で作成された伝票の情報を有している。この伝票項目データ24dは、電子記帳機30で作成された伝票の項目の入力情報を受付番号に対応付けたものである。
制御部25は、サーバ20の全体を制御する制御部であり、顧客データ検索部25a、受付番号管理部25b、行員報知部25c、伝票データ管理部25d及び呼出処理部25eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
顧客データ検索部25aは、受付機10若しくは電子記帳機30から顧客を特定する情報(例えば、店番、科目コード及び口座番号)を指定されて検索要求を受け付けると、顧客データ24aを検索して対応する顧客の情報を返却する。
受付番号管理部25bは、受付機10若しくは電子記帳機30からの受付番号の採番要求によって、新たな受付番号を採番して、受付番号状況データ24bにレコードを追加登録を行う。また、受付番号管理部25bは、テラーモニタ91からの顧客を窓口への誘導を要求する窓口誘導要求を受け付けて、待っている顧客の窓口への誘導を行った場合には、受付番号状況データ24bに記憶されている該顧客に対応する受付番号の状況を処理中の状況に更新し、それまでその窓口で処理中の状況になっていた受付番号の状況を処理済みに更新する。
行員報知部25cは、役席モニタ90やロビー端末93などにメッセージの報知を行う。具体的には、受付機10若しくは電子記帳機30で重要顧客の来店を認識した場合に受付機10若しくは電子記帳機30から重要顧客来店の旨の通知を受けると、行員報知部25cは、役席モニタ90に重要顧客来店の旨のメッセージの報知を行う。また、顧客ゾーンで顧客の応対を行うロビーマンに対する指示や情報提供する場合には、行員報知部25cは、ロビーマンの所持するロビー端末93にメッセージの報知を行う。
伝票データ管理部25dは、電子記帳機30で作成した伝票に係るデータを管理する。具体的には、伝票データ管理部25dは、電子記帳機30で作成した伝票の項目の入力情報を含む登録要求を受け付けたならば、受け付けた情報を伝票項目データ24dに登録する。また、伝票データ管理部25dは、受付番号を含む検索要求を受け付けたならば、伝票項目データ24dから該受付番号に対応するデータを検索して返却する。また、伝票データ管理部25dは、受付番号及び該受付番号に対応する伝票の項目の入力情報の更新内容を含む更新要求を受け付けたならば、伝票データ管理部25dの該受付番号に対応するデータを指示された更新内容で更新する。
呼出処理部25eは、テラーモニタ91から窓口の種類を含む顧客の窓口への誘導の要求を受け付けると、受付番号状況データ24bから指定された種類の窓口への誘導を待っていることを示すデータの中で、受付時刻が最も早い受付番号に対応する顧客を窓口に誘導する。具体的には、番号呼出装置92の表示部に受付番号を表示して、番号呼出装置92の音声出力部で受付番号及び誘導先の窓口の番号などを音声出力する。
社会的リスク判定部25fは、電子記帳機30から送信された本人確認書類のイメージデータを検索端末50に送信することで検索要求を行う。
検索端末50は、サーバ20からの検索要求を受けた本人確認書類のイメージデータにおける顧客データをキーとして反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70に登録済みのデータを検索することで照合を行う。
また、社会的リスク判定部25fは、電子記帳機30から検索端末50における検索処理状況の問合せを受け付けると、検索端末50に対して検索処理状況を問い合わせる。検索端末50は、社会的リスク判定部25fからの検索処理状況の問合せに対して、検索処理が終了していない場合はその旨を社会的リスク判定部25fに報知し、検索処理が終了している場合は検索結果を社会的リスク判定部25fに送信する。
また、社会的リスク判定部25fは、検索端末50から検索処理が終了していない旨を受信したときは、その旨を電子記帳機30に報知する。一方、社会的リスク判定部25fは、検索端末50から検索結果が送信されたときは、受信した検索結果を用い、顧客の社会的リスクの有無を判定する。この判定では、問い合わせた顧客データが反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70のいずれにも登録されていなければ「社会的リスクなし」と判定し、問い合わせた顧客データが反社会勢力登録データベース60又は不正利用者登録データベース70に登録されているならば「社会的リスクあり」と判定する。また、社会的リスク判定部25fは、判定結果を電子記帳機30に送信する。
次に、図2に示したサーバ20の本実施例に係るデータ構成について説明する。図6は、サーバ20の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
顧客データ24aは、顧客番号、顧客属性情報及び口座情報をレコードの項目として有する、ゼロ、1又は複数のレコードで構成されるデータである。顧客番号は金融機関内で顧客を一意に特定することのできる番号である。顧客属性情報は、顧客区分、顧客氏名及び電話番号等の情報を有する。口座情報は、当該顧客番号に対応する顧客が有している口座の情報で、口座ごとに店番号、科目コード、口座番号を有する。図6の顧客データ24aの例は、顧客番号が「0123456789」の顧客は、顧客区分が「VIP」で、顧客氏名が「田中 一郎」であり、電話番号が「03-1234-5678」であり、店番号が「0005」であり、科目コードが「01」であり、口座番号が「1234567」である口座を有していることを示している。
受付番号状況データ24bは、受付番号、来店目的、受付日付、受付時刻、誘導先窓口種類、状況、顧客区分、店番号、科目コード及び口座番号をレコードの項目として有する。これらの項目のうち、受付番号はキー項目である。この受付番号は番号札発行時に採番される番号で、来店した顧客を一意に識別可能な番号である。来店目的はコード化されたデータであり、「1」は来店目的が入金であることを示し、「2」は来店目的が出金であることを示し、「3」は来店目的が振込であることを示し、「4」は来店目的が税公金納付であることを示し、「5」は来店目的が諸届であることを示し、「6」は来店目的がローンであることを示し、「7」は来店目的が新規口座開設であることを示す。受付日付、受付時刻は番号札を発行した日付と時刻である。誘導先窓口種類は、来店目的によって判定された誘導先の窓口の種類である。状況は、当該レコードの受付番号の番号札を持った顧客の状況を示すデータであって、「1」はハイカウンタ待ち、「2」はハイカウンタで処理中、「3」はローカウンタ待ち、「4」はローカウンタで処理中、「9」は処理済であることを示す。顧客区分は、当該受付番号に対応する顧客が特定できた場合に書き込まれるデータであり、顧客データ24aの顧客属性情報の顧客区分に対応する。また、店番号、科目コード、口座番号は、受付機10や電子記帳機30で金融カード若しくは通帳MSが読み込まれた場合に書き込まれる情報で、当該受付番号の番号札を有する顧客の個人を特定して顧客情報を取得する場合に使用するデータである。
図6の受付番号状況データ24bの例は、受付番号「090」の番号札をもっている顧客は、利用目的が振込を示す「3」であり、受付日付が「2013/4/10」であり、受付時刻が「12:30」であり、誘導先窓口種類がハイカウンタを示す「1」であり、状況がハイカウンタ待ちを示す「1」であり、顧客区分が「VIP」であり、店番が「0005」であり、科目コードが「01」であり、口座番号が「1234567」である口座を有することを示すレコードを含む。また、受付番号「510」の番号札をもっている顧客は、利用目的が諸届を示す「5」であり、受付日付が「2013/4/10」であり、受付時刻が「12:40」であり、誘導先窓口種類がローカウンタを示す「2」であり、状況がローカウンタで処理中を示す「4」であり、顧客区分は不明であり、当該顧客の有する口座の情報も不明であることを示すレコードを含む。
顧客滞留状況データ24cは、電子記帳機30の待ち人数、処理中の人数及び処理済の人数、ハイカウンタの待ち人数、処理中の人数及び処理済の人数、ローカウンタの待ち人数、処理中の人数及び処理済の人数を有する。図6の顧客滞留状況データ24cの例は、電子記帳機30の待ち人数が「0」人であり、処理中の人数が「3」人であり、処理済みの人数が「95」人であり、ハイカウンタの待ち人数が「3」人であり、処理中の人数が「2」人であり、処理済みの人数が「90」人であり、ローカウンタの待ち人数が「2」人であり、処理中の人数が「2」人であり、処理済みの人数が「25」人であることを示している。
伝票項目データ24dは、受付番号、受付枝番号、伝票ID及び項目情報をレコードの項目として有し、受付番号と受付枝番号をキー項目とする。受付番号は、受付番号状況データ24bの受付番号に対応するものであり、伝票項目データ24dは、該受付番号の番号札を持つ顧客が電子記帳機30で作成した伝票の項目データが記憶されている。また、同一種類の窓口で処理可能な取引であれば、番号札1枚で複数の取引を依頼することも可能であり、その場合には一つの受付番号に対して複数の伝票が必要となる。受付枝番号は、同一種類の窓口で複数の取引を依頼する場合に採番されるもので、1つの受付番号に対して複数の受付枝番号が採番される。伝票IDは、伝票の種類を示す識別情報で、項目情報は伝票IDが示す伝票の項目の入力情報で、伝票の項目ごとの項目識別番号と入力情報とを有する。
図6の伝票項目データ24dの例は、受付番号「090」の番号札を持つ顧客の作成した伝票の一つに係るデータであり、受付枝番号「01」の伝票は、伝票IDが「5」であり、該伝票の項目識別番号「1」に対応する項目の入力情報が「56,000」であり、項目識別番号「2」に対応する項目の入力情報が「タナカ イチロウ」であることを示すレコードが含まれていることを示している。
次に、図2に示した受付機10における番号札発行処理及び顧客誘導処理の処理手順を説明する。図7は、受付機10における番号札発行処理及び顧客誘導処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、カードリーダ13で金融カードの読取の有無を判定して、金融カードが読み取られたならば(ステップS101;Yes)、顧客データ管理部16aは、読み込んだカードから取得した個人を特定可能な情報を指定し、サーバ20に検索要求を行うことによって、サーバ20の有する顧客データ24aから当該金融カードに対応する顧客の情報を入手し、顧客データ15aに登録する(ステップS102)。金融カードが読み取られなかったならば(ステップS101;No)、ステップS102をスキップしてステップS103に移行する。
次に、表示操作部11で来店目的の入力が行われた否かの判定を行い(ステップ103)、来店目的の入力が行われていないのであれば(ステップS103;No)、ステップS101に戻る。来店目的の入力が行われたのであれば(ステップS103;Yes)、顧客誘導判定部16cは、来店目的と顧客誘導条件データ15bとから、誘導先の窓口の種類を決定する(ステップS104)。
さらに、顧客誘導判定部16cは、来店目的と時刻と顧客誘導条件データ15bとから、電子記帳機30への誘導を行うか否かの判定を行う(ステップS105)。ステップS105で電子記帳機30への誘導をすると判定した場合(ステップS106;Yes)には、顧客誘導判定部16cは、ステップS104で決定した種類の窓口及び電子記帳機30の状況をサーバ20に問い合わせて(ステップS107)、窓口の待ち人数がゼロで電子記帳機30を使用している人数もゼロの場合(ステップS108;Yes)には、電子記帳機30への誘導は行わないことを決定する(ステップS109)。
ステップS109で電子記帳機30への誘導は行わないことを決定したならば、番号札発行部16dは、サーバ20に受付番号の採番要求を行い、採番された受付番号に関連付けて、誘導する窓口の種類、金融カードの読み込みが行われている場合には顧客区分や読み込まれた金融カードに係る情報などをサーバ20に登録する(ステップS110)。続いて、番号札発行部16dは、ステップ110で採番した受付番号の記載された番号札を番号札印刷部12から発行して(ステップS111)、処理を終了する。
また、ステップS107で窓口及び電子記帳機30の状況をサーバ20に問い合わせた結果、窓口の待ち人数がゼロではない若しくは電子記帳機30を使用している人数がゼロではない場合(ステップS108;No)には、顧客誘導判定部16cは、電子記帳機30への誘導を行うことを決定する(ステップS112)。
また、ステップS112で電子記帳機30への誘導を行うことを決定したならば、顧客誘導判定部16cは、金融カードの読取によってサーバ20から顧客情報を入手しているか否かの判定を行う(ステップS113)。その結果、金融カードの読取によってサーバ20から顧客情報を入手している場合(ステップS113;Yes)には、サーバ20から入手した顧客情報である顧客データ15aと、顧客誘導条件データ15bとから誘導すべき電子記帳機30のタイプの判定を行う(ステップS114)。ステップS114の電子記帳機30のタイプの判定で、電子記帳機30のタイプが判定できたならば(ステップS115;Yes)、顧客誘導判定部16cは、判定した内容で誘導する電子記帳機30のタイプを決定して(ステップS116)、受付処理部16bは、電子記帳機30で伝票作成しなければならない旨と、決定した誘導先の電子記帳機30のタイプとを含めた誘導メッセージを表示操作部11に表示して(ステップS117)、処理を終了する。
また、サーバ20から顧客情報を入手していない場合(ステップS113;No)若しくはステップS114の電子記帳機30のタイプの判定で、電子記帳機30のタイプが判定できなかった場合(ステップS115;No)には、顧客誘導判定部16cは、表示操作部11に電子記帳機30のタイプの選択を行うための画面を表示して顧客の入力によって誘導先の電子記帳機30のタイプを決定する(ステップS118)。ステップS118で誘導先の電子記帳機30のタイプが決定したならば、ステップS117に移行する。
また、ステップS105で電子記帳機30への誘導をしないと判定した場合(ステップS106;No)には、顧客誘導判定部16cは、ステップS104で決定した種類の窓口の待ちの状況をサーバ20に問い合わせて(ステップS119)、待ち時間が所定値以上と見込まれる場合(ステップS120;Yes)には、サーバ20を経由して顧客ゾーンで顧客の応対をしているロビーマンの所持するロビー端末93に、受付機10で受付を行っている顧客の待ち時間が長くなりそうな旨の通知を行って(ステップS121)、ステップS109に移行する。ロビー端末93でメッセージを受けたロビーマンは、該情報を受け取ることによって、当該顧客に対して待ち時間が長くなりそうである旨を伝えたり、顧客の希望によっては待ち時間に使用可能なタブレット式の電子記帳機を渡すことが可能である。タブレット式の電子記帳機では、例えば、諸届け業務やローン相談の際に作成する書類及び本人確認記録などのフォーマットデータが記憶されており、事前に、これらの書類を作成する事が可能である。また、待ち時間が所定値未満と見込まれる場合(ステップS120;No)には、ステップS109に移行する。
次に、図2に示した本人確認サーバ80の本実施例に係る内部構成を説明する。図8は、本人確認サーバ80の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。本人確認サーバ80は、入力部81及び表示部82と接続される。入力部81は、キーボードやマウス等であり、表示部82は、液晶パネル等のディスプレイ装置である。
また、本人確認サーバ80は、通信部83と、記憶部84と、制御部85とを有する。通信部83は、LAN等の通信網を介して電子記帳機30及び窓口端末40とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部84は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部84は、本人確認必要条件データ84a、本人確認記録データ84b及び代理人データ84cを有している。
本人確認必要条件データ84aは、本人確認を行う必要のある取引の種類及び本人確認を行う必要のある取引の内容を規定したデータである。本人確認記録データ84bは、本人確認を行ったことを記録したデータであり、紙で印刷した本人確認記録に印刷した内容が記録されたデータである。
代理人データ84cは、代理人に係る情報の登録されたデータであり、本人確認が必要な取引を代理人によって処理依頼する場合に、正式な代理人で有るか否かを判定するために使用する。また、本人確認記録作成時には、正式な代理人であると判定された場合には、代理人データ84cに有する情報を本人確認記録データ84bに反映する。
制御部85は、本人確認サーバ80の全体を制御する制御部であり、本人確認記録データ管理部85a、代理人データ管理部85b及び代理人顔認証処理部85cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
本人確認記録データ管理部85aは、本人確認記録データ84bを管理する管理部であり、電子記帳機30や窓口端末40などの通信を経由して接続する装置からの、登録、更新、削除及び検索などの要求に従って本人確認記録データ84bの登録処理、更新処理、削除処理及び検索処理を行う。
代理人データ管理部85bは、代理人データ84cを管理する管理部であり、電子記帳機30や窓口端末40などの通信を経由して接続する装置からの、登録、更新、削除及び検索などの要求に従って代理人データ84cの登録処理、更新処理、削除処理及び検索処理を行う。
代理人顔認証処理部85cは、電子記帳機30や窓口端末40などの通信を経由して接続する装置から顔特徴データを含む代理人の認証要求を受付けると、代理人データ84cに含まれる代理人の顔特徴データとの照合処理を行うことによって、代理人の認証処理を行う。
次に、図2に示した本人確認サーバ80の本実施例に係るデータ構成について説明する。図9は、本人確認サーバ80の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
本人確認必要条件データ84aは、伝票を識別する伝票IDと項目条件とをレコードの項目として保有するデータである。条件項目は、伝票IDで特定される伝票上の項目を識別する項目識別IDに関連付けて、その閾値と閾値区分とを有する。閾値区分は0~6のいずれかの値であり、指定された閾値の位置づけを規定するものでる。閾値区分が「1」は項目識別IDで指定された項目の値が閾値以上である場合に本人確認が必要であることを示す。閾値区分が「2」は項目識別IDで指定された項目の値が閾値を超過している場合に本人確認が必要であることを示す。閾値区分が「3」は項目識別IDで指定された項目の値が閾値以下である場合に本人確認が必要であることを示す。閾値区分が「4」は項目識別IDで指定された項目の値が閾値未満である場合に本人確認が必要であることを示す。閾値区分が「5」は項目識別IDで指定された項目の値が閾値と等しい場合に本人確認が必要であることを示す。閾値区分が「6」は項目識別IDで指定された項目の値が閾値と等しくない場合に本人確認が必要であることを示す。また、閾値区分が「0」は伝票IDで特定される取引は伝票の項目内容にかかわらず本人確認が必要であることを示す。
図9の本人確認必要条件データ84aの例は、伝票IDが「003」の伝票で、項目識別IDが「030」の項目が閾値「100000」以上で有る場合には本人確認が必要であることを示している。
本人確認記録データ84bは、本人確認を行った日付と、本人確認を行った店舗の店舗番号と、本人確認の取引を特定する受付番号及び受付枝番号と、本人確認項目データと、本人確認書類のイメージデータとを有する。また、本人確認項目データには、本人確認で顧客から受け付けた情報が含まれ、顧客の国籍、氏名、住所、職業、取引目的及び提示された本人確認書類の種類などの情報を含む。
図9の本人確認記録データ84bの例は、日付「2013/04/15」に、店舗番号が「0123」の店舗において、受付番号が「0010」で受付枝番号が「003」で実施した取引において本人確認が行われ、その取引を依頼した顧客の氏名は「タナカ イチロウ」で、職業が「会社員」で、取引目的が「借入返済」で、提示された本人確認書類は「運転免許証」であることを示している。
代理人データ84cは、代理人を識別する代理人識別情報に関連付けて、代理人情報と代理情報とを有している。代理人情報は、代理人の国籍、氏名、住所、生年月日及び顔特徴データなどを含む代理人に係る情報である。また、代理情報は、代理人が代理となる本人の情報であり、本人の氏名、本人の生年月日、代理人の本人から見た関係などを含む。代理人情報に含む顔特徴データは、代理人を認証するためのデータである。
図9の代理人データ84cの例は、代理人識別情報「123456789」で識別されて代理人が登録されていて、該代理人は氏名が「タナカ ハナコ」で生年月日が「1990/6/1」であり、該代理人は生年月日が「1990/4/1」である氏名が「タナカ イチロウ」の代理人であり本人からみた代理人との関係は「配偶者」であることを示している。
次に、図2に示した電子記帳機30の本実施例に係る内部構成を説明する。図10は、電子記帳機30の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。電子記帳機30は、金融カードを読み込むためのカードリーダ33、通帳に付けられた磁気テープを読み込む通帳MSリーダ34、顧客が持参した帳票のイメージなどを読み込むイメージスキャナ35、電子記帳機30で作成した伝票を印字するプリンタ36、番号札を発行する番号札プリンタ37及び電子記帳機30を使用する顧客の顔画像を撮像するカメラ30aと接続される。本実施例では、伝票をプリンタ36で印刷し、番号札を番号札プリンタ37で印刷するものとしたが、プリンタ36で伝票及び番号札を印刷するものとしてもよい。若しくは、伝票に番号札に印刷されている内容を含めて印刷することによって番号札を印刷しないものとしてもよい。
また、電子記帳機30は、表示操作部31と、通信部32と、記憶部38と、制御部39とを有する。表示操作部31は、タッチパネルディスプレイなどであり、入力項目の表示、操作入力ボタンの表示、操作入力の受付を行う入出力部である。通信部32は、LAN等の通信網を介してサーバ20及び本人確認サーバ80とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部38は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部38は、顧客データ38a、伝票イメージテンプレートデータ38b、伝票決定パラメータ38c、伝票項目データ38d、合成伝票イメージデータ38e、本人確認必要条件データ38f及び本人確認記録データ38gを有する。
顧客データ38aは、カードリーダ33に金融カードが挿入されることなどによって取得した個人を特定する情報(例えば、店番、科目及び口座番号)でサーバ20の有する顧客データ24aを検索して取得した、顧客に係る情報である。
伝票イメージテンプレートデータ38bは、電子記帳機30で作成対象の全ての伝票の種類数分存在し、それぞれの伝票の種類ごとに伝票のイメージデータと、伝票上の項目の位置と項目を識別する項目識別番号等とを有する。伝票決定パラメータ38cは、顧客の来店目的と伝票の種類との対応を規定したデータである。
伝票項目データ38dは、顧客が表示操作部31などで入力した、伝票の項目の入力情報である。合成伝票イメージデータ38eは、伝票イメージテンプレートデータ38bと伝票項目データ38dとを用い、未記入の伝票のイメージに顧客の入力した伝票項目の入力値を合成したイメージデータである。
本人確認必要条件データ38fは、本人確認サーバ80から配信されたデータであり、本人確認サーバ80の本人確認必要条件データ84aと同じである。本人確認記録データ38gは、電子記帳機30で本人確認記録を作成時に生成され、本人確認サーバ80に送付した時点で消去される。データの構造は、本人確認サーバ80の本人確認記録データ84bと同様である。
制御部39は、電子記帳機30の全体を制御する制御部であり、顧客データ管理部39a、伝票項目データ生成部39b、伝票印刷処理部39c、伝票項目データ送信部39d、番号札発行処理部39e、帳票イメージ処理部39f及び本人確認記録生成部39gを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
顧客データ管理部39aは、カードリーダ33に金融カードが挿入されたり、通帳MSリーダ34で通帳の磁気ストライプの読取が行われた場合に、金融カード若しくは通帳の磁気ストライプから取得した情報(例えば、店番、科目コード及び口座番号)を指定してサーバ20に検索要求を行うことによって、サーバ20の有する顧客データ24aから来店した顧客に係る顧客情報を入手して、顧客データ38aに記憶する。
伝票項目データ生成部39bは、表示操作部31を使用して顧客の来店目的を入力させて、対応する伝票の種類を決定し、決定した伝票の項目を表示操作部31を使用して入力させることによって受け付けて、伝票項目データ38dを生成する。伝票印刷処理部39cは、伝票イメージテンプレートデータ38bと伝票項目データ38dから、合成伝票イメージデータ38eを生成して、生成した合成伝票イメージデータ38eをプリンタ36で印刷することによって伝票の作成を行う。伝票項目データ送信部39dは、伝票印刷処理部39cによる伝票印刷後に、伝票項目データ38dをサーバ20に送信する。
番号札発行処理部39eは、全ての伝票の作成及び全ての伝票項目データ38dのサーバ20への送信処理の終了後に、サーバ20に依頼することによって受付番号の採番を行い、受付番号の記載された番号札を番号札プリンタ37で発行する。複数の伝票の作成を行った場合についても受付番号は1つだけ採番し、該受付番号を記載した番号札を1枚発行する。
帳票イメージ処理部39fは、顧客の持ち込んだ帳票のイメージをイメージスキャナ35で取得して、取得した帳票イメージから対応する伝票の種類の判定と、帳票イメージからの文字認識によって伝票の項目の入力情報の生成に利用する。
本人確認記録生成部39gは、伝票項目データ生成部39bが生成した伝票項目データ38dの内容を本人確認必要条件データ38fの本人確認が必要となる条件に合致するか否かを評価し、本人確認が必要と判定した場合には本人確認記録に記載する情報の入力を受け付けて、受け付けた内容を基にして本人確認記録データ38gを生成する。本人確認記録生成部39gは、顧客から入力された来店目的(取引内容)に応じて本人確認記録に記載する情報の入力を受け付けて、受け付けた内容を基にして本人確認記録データ38gを生成してもよい。本人確認記録生成部39gは、伝票項目データ38dの内容に基づいて伝票項目の入力の受付時に本人確認が行われたか否かを判定し、本人確認が行われていたと判定した場合に伝票項目データ38dから本人確認記録の項目に対応する内容を抽出し、抽出した内容を基にして本人確認記録データ38gを生成してもよい。また、本人確認記録生成部39gは、生成した本人確認記録データ38gに基づいて本人確認記録票を印刷するとともに、本人確認記録データ38gを本人確認サーバ80に送信する。
また、本人確認記録生成部39gは、本人確認記録の項目入力において代理人で有ることを受け付けたならば、カメラ30aで顧客の顔画像を取得して、顔画像の特徴データを本人確認サーバ80に送信する。本人確認サーバ80は、受け付けた顔特徴データとあらかじめ登録されている代理人データ84cに登録されている代理人の顔の特徴データとの類似性を評価して代理人の認証を行う。なお、本実施例では、代理人の認証を登録されている顔の特徴データとカメラ30a撮像された顔画像から顔画像の特徴を算出して、2つの顔特徴データの類似度を評価することによって代理人の認証を行うものとしたが、これに限定するものではない。本人確認サーバ80に、代理人の印鑑、指紋、静脈、虹彩若しくは暗証番号などの情報を予め登録しておいて、電子記帳機30に印鑑、指紋、静脈、虹彩若しくは暗証番号などを入力する入力部を設けて、電子記帳機30で入力された印鑑、指紋、静脈、虹彩若しくは暗証番号などの情報と、本人確認サーバ80に登録された代理人の印鑑、指紋、静脈、虹彩若しくは暗証番号などの情報とを比較することによって代理人の認証を行うものとしてもよい。
検索状況確認部39hは、サーバ20に対して検索端末50に検索処理状況の問合せを依頼する検索処理状況取得プロシージャを実行する。具体的には、検索状況確認部39hは、所定のタイミング以降、例えば伝票印刷処理部39cが合成伝票イメージデータ38eを生成した時点から、所定の時間間隔で、サーバ20に対して検索端末50に検索処理状況の問合せを依頼する。
判定結果処理部39iは、検索状況確認部39hによるサーバ20への問合せ依頼に対するサーバ20からの応答結果を受信し、この応答結果に基づく処理を行う。具体的には、判定結果処理部39iは、サーバ20からの応答結果を所定の形式で表示操作部31に表示制御する。例えば、サーバ20から検索処理が終了していない旨を受信した場合は、表示操作部31に所定の記号を第1の色で表示するとともに、表示操作部31に「現在、問合せ中です」とのメッセージを表示する。また、判定結果処理部39iは、サーバ20から検索結果に基づく判定結果を受信した場合は、上記記号の色を判定結果に対応する色に変更する。すなわち、検索処理が終了していない場合は、上記記号を第1の色で表示し、「社会的リスクなし」の場合は、上記記号を第1の色から第2の色に変更し、「社会的リスクあり」の場合は、上記記号を第1の色から第3の色で変更する。このように、判定結果を色で表示すれば、顧客が表示操作部31の表示を視認したとしても判定結果を判別される事態を回避することができる。なお、判定結果処理部39iは、検索処理状況取得プロシージャにおいてサーバ20との連携中にエラーが発生した場合に、上記記号の色を第1の色から第4の色に変更してもよい。
次に、図2に示した電子記帳機30の本実施例に係るデータ構成について説明する。図11は、電子記帳機30の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
伝票イメージテンプレートデータ38bは、伝票の種類を示す伝票IDと、伝票項目情報と、該伝票IDに対応する伝票のイメージデータとをレコードの項目として有し、伝票IDをキーデータとするデータである。伝票項目情報は、伝票上にある顧客が記入すべき項目ごとに該項目の位置情報と該項目を識別する項目識別IDなどで構成されている。図11の伝票イメージテンプレートデータ38bの例は、伝票ID「003」に対応付けられる伝票の1つ目の項目の項目識別IDが「020」で、2つ目の項目の項目識別IDが「030」であるレコードが含まれていることを示している。
伝票決定パラメータ38cは、来店目的とそれに対応する作成すべき伝票の種類を示す伝票IDをレコードの項目として有する、複数のレコードから構成されるデータである。図11の伝票決定パラメータ38cの例は、来店目的が「入金」の場合には伝票IDが「001」の伝票を、来店目的が「出金」の場合には伝票IDが「002」の伝票を、来店目的が「振込」の場合には伝票IDが「003」の伝票を、来店目的が「税公金納付」の場合には伝票IDが「004」の伝票を作成しなければならないことを示している。
伝票項目データ38dは、受付枝番号と、来店目的の入力等で決定した伝票IDと、該伝票IDの伝票の項目情報をレコードの項目として有するデータである。伝票項目情報は、伝票IDに対応する伝票の項目ごとに、項目を識別する項目識別IDとそれに対する顧客が入力した入力情報などで構成される。図11の伝票項目データ38dの例は、受付枝番号が「001」に対応する伝票は、伝票IDが「004」の伝票の項目識別IDが「020」の項目の項目値が「タナカ イチロウ」であり、項目識別IDが「030」の項目の項目値が「52000」であるレコードが含まれていることを示している。
次に、図2に示した電子記帳機30で新規口座開設の伝票を作成時の主な画面表示内容及び画面遷移を説明する。図12~18は、それぞれ、電子記帳機30で新規口座開設の伝票を作成時の主な画面表示内容及び画面遷移を説明するための第1~第7の説明図である。
図12の(1)に示すのは、電子記帳機30の初期画面である。画面には来店目的のボタンが配置され、対応するボタンの操作で来店目的の指定ができる。(1)の画面で、来店目的が新規口座開設であることを指定する「ご新規」のボタンが押下されると各種の確認又は同意を行う画面に遷移する。確認又は同意を要する具体的事項としては、例えば、特記事項の確認、反社会勢力でないことの同意、個人情報の利用に関する同意、FACTA(外国口座税務コンプライアンス法)に係る確認、外国PEPs(外国の政府等において重要な地位を占める者)に該当するかの確認、及び、税法上の居住地国の確認などである。これらの確認又は同意を行うと(2)に示す画面に遷移する。
図12の(2)は、顧客の国籍を指定する画面である。画面上には、本人の国籍が日本であることを指定する「日本」ボタンと、本人の国籍が日本以外であることを指定する「日本以外」ボタンとが配置され、その中から選択することによって国籍を指定することができる。(2)で、「日本」が選択されると(3)の画面に遷移する。また、(2)で、「日本以外」が選択されると複数の国のリストから国籍を選択する画面に遷移し、そこで該当する国が選択されると(3)の画面に遷移する。
図12の(3)は、本人確認書類の顔写真の貼付の有無を指定する画面である。画面上には、本人確認書類に顔写の貼付があることを指定する「顔写真貼付あり」ボタンと、本人確認書類に顔写の貼付がないことを指定する「顔写真貼付なし」ボタンとが配置され、その中から選択することによって本人確認書類における顔写真の貼付の有無を指定することができる。(3)で、「顔写真貼付あり」が選択され、かつ(2)で、「日本」が選択されていると(4)の画面に遷移する。(3)で、「顔写真貼付あり」が選択され、かつ(2)で、「日本以外」が選択されていると(4-1)の画面に遷移する。また、(3)で、「顔写真貼付なし」が選択されると図15の(13)の画面に遷移する。
図12の(4)は、本人確認書類の種類を指定する画面である。画面上には、本人確認書類として有効な書類名が複数表示され、その中から選択することによって提示可能な本人確認書類を指定することができる。具体的には、本人確認書類が運転免許証であることを指定する「運転免許証」ボタンと、本人確認書類が個人番号カードであることを指定する「個人番号カード」ボタンと、本人確認書類がカード形状であることを指定する「その他カード」ボタンと、本人確認書類がカード形状でないことを指定する「カード形状以外」ボタンとが配置される。(4)で、「運転免許証」が選択されると図13の(6)の画面に遷移する。(4)で、「個人番号カード」が選択されると図13の(6-1)の画面に遷移する。(4)で、「その他カード」又は「カード形状以外」が選択されると図13の(5)の画面に遷移する。
図12の(4-1)は、本人確認書類の形状を指定する画面である。画面上には、本人確認書類がカード形状であることを指定する「その他カード」ボタンと、本人確認書類がカード形状でないことを指定する「カード形状以外」ボタンとが配置され、その中から選択することによって提示可能な本人確認書類の形状を指定することができる。(4-1)で、いずれが選択されても図13の(5)の画面に遷移する。
図13の(5)は、本人確認書類(顔写真あり)の種類を指定する画面である。画面上には、本人確認書類として有効な書類名(A書類、例えば身体障碍者手帳など)のリストが表示され、その中から選択することによって提示可能な本人確認書類を指定することができる。図12の(4)又は(4-1)で、「その他カード」が選択されていると(6-1)の画面に遷移する。図12の(4)又は(4-1)で、「カード形状以外」が選択されていると図14の(11)の画面に遷移する。
図13の(6)は、運転免許証をカードリーダ33に挿入させることを促す画面である。(6)の画面のガイダンスメッセージに従って、運転免許証がカードリーダ33で挿入されると、運転免許証のイメージがイメージスキャナ35で採取される。運転免許証のイメージが採取されると、運転免許証がカードリーダ33に返却されるとともに、(7)の画面に遷移する。
図13の(7)は、運転免許証をカードリーダ33から取り出すことを促す画面である。(7)の画面のガイダンスメッセージに従って、運転免許証が取り出され、(7)の下部に配置される「確認」ボタンを押下すると(8)の画面に遷移する。
図13の(8)は、イメージスキャナ35で運転免許証のイメージが正しく採取された確認するための画面である。画面上には、イメージスキャナ35で採取された運転免許証の画像と、運転免許証のイメージが正しく採取された場合の例を示す画像とが表示され、両画像の例と見比べることによって、運転免許証のイメージが正しく採取されたかを確認する。運転免許証のイメージが正しく採取された場合には「確認」ボタンを、運転免許証のイメージが正しく採取されていない場合には運転免許証のイメージを再度採取することを指定する「再度コピー」ボタンを押下することとなる。(8)の下部に配置される「確認」ボタンを押下すると図14の(9)の画面に遷移する。
図13の(6-1)は、個人番号カード又はその他カード(以下、本人確認カードと言う。)をカードリーダ33に挿入させることを促す画面である。(6-1)の画面のガイダンスメッセージに従って、本人確認カードがカードリーダ33に挿入されると、本人確認カードのイメージがイメージスキャナ35で採取される。本人確認カードのイメージが採取されると、本人確認カードがカードリーダ33に返却されるとともに、(7-1)の画面に遷移する。
図13の(7-1)は、本人確認カードをカードリーダ33から取り出すことを促す画面である。(7-1)の画面のガイダンスメッセージに従って、本人確認カードが取り出され、(7-1)の下部に配置される「確認」ボタンを押下すると(8-1)の画面に遷移する。
図13の(8-1)は、イメージスキャナ35で本人確認カードのイメージが正しく採取された確認するための画面である。画面上には、イメージスキャナ35で採取された本人確認カードの画像と、本人確認カードのイメージが正しく採取された場合の例を示す画像とが表示され、両画像の例と見比べることによって、本人確認カードのイメージが正しく採取されたかを確認する。本人確認カードのイメージが正しく採取された場合には「確認」ボタンを、本人確認カードのイメージが正しく採取されていない場合には本人確認カードのイメージを再度採取することを指定する「再度コピー」ボタンを押下することとなる。(8-1)の下部に配置される「確認」ボタンを押下すると図14の(11)の画面に遷移する。
採取された本人確認書類のイメージは、電子記帳機30からサーバ20に送信され、サーバ20から検索端末50に送信される。そして、検索端末50が、本人確認書類のイメージデータにおける顧客データが反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70の登録済みデータと一致しないか検索する検索処理を行う。
図14の(11)は、本人確認書類の住所と顧客の現住所が同一か否かを指定する画面である。画面上には、本人確認書類の住所と現住所が同じであることを指定する「はい」ボタンと、本人確認書類の住所と現住所が同じでないことを指定する「いいえ」ボタンとが配置され、その中から選択することによって本人確認書類の住所と現住所が同一か否かを指定することができる。(11)で、「いいえ」が選択されると(12)の画面に遷移する。また、(11)で、「はい」が選択されると図16の(16)の画面に遷移する。
図14の(12)は、2つ目の本人確認書類の種類を指定する画面である。画面上には、本人確認書類として有効な書類名のリストが表示され、その中から選択することによって提示可能な本人確認書類を指定することができる。該当する本人確認書類が選択されると(15-2)の画面に遷移する。
図14の(15-2)は、(12)で指定した本人確認書類のイメージを採取するか否かを指定する画面である。画面上には、本人確認書類のイメージを採取することを指定する「はい」ボタンと、本人確認書類のイメージを採取しないか、本人確認書類がカード形状以外であることを指定する「いいえ」ボタンとが配置され、その中から選択することによって本人確認書類のイメージを採取するか否かを指定することができる。(15-2)で、「はい」が選択されると図13の(6-1)、(7-1)及び(8-1)と同様の画面案内に従って、本人確認書類のイメージの採取と確認とが行われ、図16の(16)の画面に遷移する。また、(15-2)で、「いいえ」が選択されると図16の(16)の画面に遷移する。
図15の(13)は、1つ目の本人確認書類(顔写真なし)の種類を指定する画面である。画面上には、本人確認書類として有効な書類名のリストが表示され、その中から選択することによって提示可能な本人確認書類を指定することができる。当該リストには、上記A書類とは異なる2種類の書類名(B書類、例えば健康保険の被保険者証などと、C書類、例えば医療受給者証など)が記載されており、C書類が選択されると(14)の画面に遷移し、B書類が選択されると(14-1)の画面に遷移する。
図15の(14)は、2つ目の本人確認書類(顔写真なし)の種類を指定する画面である。画面上には、本人確認書類として有効な書類名のリストが表示され、その中から選択することによって提示可能な本人確認書類を指定することができる。(14)で、該当する本人確認書類が選択されると(15)の画面に遷移する。
図15の(14-1)は、2つ目の本人確認書類(顔写真なし)の種類を指定する画面である。画面上には、本人確認書類として有効な書類名のリストが表示され、その中から選択することによって提示可能な本人確認書類を指定することができる。当該リストには、上記B書類及びC書類と、これらの書類を補完する書類名(補完書類、例えば公共料金の領収証など)が記載されており、(14-1)で、該当する本人確認書類が選択されると(15)の画面に遷移する。
図15の(15)は、(13)で指定した1つ目の本人確認書類のイメージを採取するか否かを指定する画面である。画面上には、本人確認書類のイメージを採取することを指定する「はい」ボタンと、本人確認書類のイメージを採取しないか、本人確認書類がカード形状以外であることを指定する「いいえ」ボタンとが配置され、その中から選択することによって本人確認書類のイメージを採取するか否かを指定することができる。(15)で、「はい」が選択されると図13の(6-1)、(7-1)及び(8-1)と同様の画面案内に従って、1つ目の本人確認書類のイメージの採取と確認とが行われ、(15-1)の画面に遷移する。また、(15)で、「いいえ」が選択されると(15-1)の画面に遷移する。
図15の(15-1)は、(14)又は(14-1)で指定した2つ目の本人確認書類のイメージを採取するか否かを指定する画面である。画面上には、本人確認書類のイメージを採取することを指定する「はい」ボタンと、本人確認書類のイメージを採取しないか、本人確認書類がカード形状以外であることを指定する「いいえ」ボタンとが配置され、その中から選択することによって本人確認書類のイメージを採取するか否かを指定することができる。(15-1)で、「はい」が選択されると図13の(6-1)、(7-1)及び(8-1)と同様の画面案内に従って、2つ目の本人確認書類のイメージの採取と確認とが行われ、図16の(16)の画面に遷移する。また、(15-1)で、「いいえ」が選択されると図16の(16)の画面に遷移する。
図14の(9)は、運転免許証の住所と顧客の現住所が同一か否かを指定する画面である。画面上には、運転免許証の住所と現住所が同じであることを指定する「現住所」ボタンと、運転免許証の裏面に記載の住所が現住所であることを指定する「現住所以外(運転免許証裏面記載)」ボタンと、運転免許証の住所と現住所が同じでないことを指定する「現住所以外(その他)」ボタンとが配置され、その中から選択することによって運転免許証の住所と現住所が同一か否かを指定することができる。
図14の(9)で、「現住所以外(その他)」が選択されると(12)の画面に遷移し、上述の(12)以降の画面が遷移する。図14の(9)で、「現住所以外(運転免許証裏面記載)」が選択されると図16の(16)の画面に遷移する。
図16の(16)は、顧客の現住所の郵便番号を指定する画面であり、画面右に表示される郵便番号指定用のボタンを使用して郵便番号の入力が可能である。郵便番号に該当するボタンが順次選択され、その後「確認」ボタンが操作されると、顧客の現住所をタッチペンで入力する画面に遷移し、当該画面にて現住所が入力される。現住所が入力されると、顧客の氏名(漢字)をタッチペンで入力する画面に遷移し、当該画面にて氏名(漢字)が入力される。氏名(漢字)が入力されると、顧客の氏名(カナ)をタッチペンで入力する画面に遷移し、当該画面にて氏名(カナ)が入力される。
図14の(9)で、「現住所」が選択されると(10)の画面に遷移する。図14の(10)は、顧客の現住所の郵便番号を指定する画面であり、画面右に表示される郵便番号指定用のボタンを使用して郵便番号の入力が可能である。郵便番号に該当するボタンが順次選択され、その後「確認」ボタンが操作されると、顧客の氏名(漢字)をタッチペンで入力する画面に遷移し、当該画面にて氏名(漢字)が入力される。氏名(漢字)が入力されると、顧客の氏名(カナ)をタッチペンで入力する画面に遷移し、当該画面にて氏名(カナ)が入力される。
いずれの場合においても顧客の氏名(カナ)が入力されると、生年月日選択画面又は性別選択画面に遷移する。国籍選択画面で日本以外が選択されている場合、又は、国籍選択画面で日本が選択され、かつ、本人確認書類として運転免許証以外が選択されている場合は、生年月日選択画面に遷移する。生年月日選択画面で顧客の生年月日が入力されると、性別選択画面に遷移する。国籍選択画面で日本が選択され、かつ、本人確認書類として運転免許証が選択されている場合は、生年月日選択画面を経ずに性別選択画面に遷移する。性別選択画面で顧客の性別が選択されると、顧客の連絡先電話番号を入力可能な画面に遷移する。連絡先電話番号が入力されると、図16の(17)の画面に遷移する。
図16の(17)は、作成した伝票で依頼する取引の目的を指定する画面である。画面上には、選択可能な目的が複数表示され、その中から選択することによって取引の目的を指定することができる。(17)でいずれかの目的が選択されると(18)の画面に遷移する。
図16の(18)は、顧客の職業を指定する画面である。画面上には、職業名が複数表示され、その中から選択することによって職業を指定することができる。(18)で、「主婦」及び「退職された方/無職の方」以外の職業が選択されると、勤務先名、勤務先電話番号、勤務先郵便番号、勤務先住所をそれぞれ入力可能な画面が順次表示され、来店者が本人か本人以外であるかを指定する来店者確認画面に遷移する。(18)で、「主婦」又は「退職された方/無職の方」が選択されると、勤務先に関する画面を経ずに来店者確認画面に遷移する。
来店者確認画面で来店者が本人以外(代理人)であると指定すると、上述した場合と同様の画面が順次表示され、代理人に関する情報入力と、代理人の本人確認書類のイメージが採取される。
来店者確認画面で来店者が本人であると指定するか、代理人に係る処理が完了すると図17の(19)の画面に遷移する。
図17の(19)は、開設する口座の科目を指定する画面である。画面上には科目が普通であることを指定する「普通」ボタンと、科目が貯蓄であることを指定する「貯蓄」ボタンとが配置される。いずれかの科目が選択されると(20)の画面に遷移する。
図17の(20)の画面は預入金額を指定させるための画面で、画面右に表示される金額指定用のボタンを使用して預入金額の入力が可能である。1~11桁の数字、「万」、「円」、「確認」の順に操作されると、新規口座開設に必要な入力項目が全て確定して、図18の(21)の確認画面に遷移する。
図18の(21)は、上述の画面などで入力した伝票に記載される内容を一覧表示した画面であり、顧客は入力した内容を確認して、内容に誤りがなく実施したい取引が他にはない場合には「印刷」ボタンを押下することとなる。一覧表示されている項目について修正を行う場合には修正する項目名をタッチすることによって、タッチした項目の入力用の画面に遷移する。
また、図18の(21)の画面が表示されると、電子記帳機30の検索状況確認部39hによる検索処理状況取得プロシージャが実行される。検索処理状況取得プロシージャは、検索端末50による検索処理が終了し、サーバ20から判定結果が送信されるまで、一定の周期で実行される。また、検索処理状況取得プロシージャの結果に応じて、図18の(21)又は(22)の画面の表示態様の一部が変化する。変化の方法、特に限定されず、例えば、新たな文字及び/又は記号の表示、ポップアップ表示、色の変更など、どのようなものであってもよい。顧客に気づかれず、かつ行員のみが気づくような、微細な変化であってもよい。より具体的には、例えば、画面上部に表示された円形などの所定の記号の色が検索処理状況取得プロシージャの結果に応じて変化する。例えば、検索端末50による検索処理が終了していない場合は上記記号が第1の色で表示され、サーバ20による判定結果が「社会的リスクなし」の場合は上記記号が第2の色で表示され、サーバ20による判定結果が「社会的リスクあり」の場合は上記記号が第3の色で表示され、サーバ20との連携中にエラーが発生した場合は上記記号が第4の色で表示されてもよい。
図18の(21)の画面で「確認」ボタンが押下された場合には、伝票をプリンタ36で印刷し、印刷後に(21)の画面下部に「終了」ボタンが表示され、(22)の画面が表示される。
図18の(22)の画面で「終了」ボタンが押下された時点で検索処理状況取得プロシージャが完了している場合は、図12の(1)のメニュー画面に戻る。
図18の(22)の画面で「終了」ボタンが押下された時点で検索処理状況取得プロシージャが完了していない場合は、(23)の画面に遷移する。
図18の(23)は、サーバ20からの応答待ちの状況であることを説明する画面であり、サーバ20との連携中にエラーが発生するか、サーバ20による判定結果の送信があるまで、継続して表示され続ける。(23)が表示された状態で画面下部に表示された「強制終了」ボタンが押下されると、図12の(1)のメニュー画面に戻る。(23)でサーバ20からの応答が完了すると(24)の画面に遷移する。
図18の(24)は、サーバ20からの応答が完了することを説明する画面であり、検索処理状況取得プロシージャの結果に応じて、図18の(21)又は(22)の画面の場合と同様に、(24)の画面の表示態様の一部が変化する。(24)の画面で「終了」ボタンが押下されると、図12の(1)のメニュー画面に戻る。
次に、図2に示した電子記帳機30における伝票及び本人確認記録の生成処理の処理手順を説明する。図19は、電子記帳機30における伝票の生成処理の処理手順の概要を示すフローチャートである。
まず、伝票項目データ生成部39bは、図12の(1)に示した来店目的を入力する画面で受け付けた内容から伝票の種類の決定を行う(ステップS201)。伝票項目データ生成部39bは、決定した伝票の種類に応じて本人確認の要否を判定する(ステップS202)。本人確認が必要と判定した場合(ステップS202;Yes)には、伝票項目データ生成部39bは、決定した伝票の種類に応じた伝票項目の入力用の画面を表示して、顧客による入力を受け付けて、受け付けた内容を伝票項目データ38dに登録するとともに、本人確認書類のイメージデータをイメージスキャナ35で採取して、採取した本人確認書類のイメージデータをサーバ20に送信する(ステップS203)。入力がまだ受け付けられていない伝票項目がある場合(ステップS204;No)には、ステップS203に戻る。
サーバ20は、電子記帳機30から送信された本人確認書類のイメージデータを検索端末50に送信することで問い合せを行う(ステップS205)。
検索端末50は、サーバ20からの問い合せを受けた本人確認書類のイメージにおける顧客データをキーとして反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70に登録済みのデータを検索することで照合を行う(ステップS206)。
なお、本人確認が不要と判定した場合(ステップS202;No)には、伝票項目データ生成部39bは、決定した伝票の種類に応じた伝票項目の入力用の画面を表示して、顧客による入力を受け付けて、受け付けた内容を伝票項目データ38dに登録し、入力がまだ受け付けられていない伝票項目がある場合、当該項目の入力を受け付ける。
全ての伝票の項目に対する入力と修正を受け付けられたならば(ステップS204;Yes)、伝票印刷処理部39cは、伝票イメージテンプレートデータ38bから取り出した伝票の種類に応じた伝票のイメージに伝票項目データ38dに登録された項目ごとのデータを合成した項目記入済みの伝票のイメージデータを生成して合成伝票イメージデータ38eに記憶するとともに画面に表示する(ステップS207)。
検索状況確認部39hは、サーバ20に対して検索端末50に検索処理状況の問合せを依頼する(ステップS208)。伝票印刷処理部39cは、ステップS207で生成した合成伝票イメージデータ38eをプリンタ36で印刷して(ステップS209)、伝票項目データ38dをサーバ20に送信する(ステップS210)。
検索処理状況の問合せを受け付けたサーバ20は、検索端末50に対して検索処理状況を問い合わせる(ステップS211)。検索端末50は、検索処理が終了している場合は検索結果をサーバ20に送信する(ステップS212)。検索結果を受信したサーバ20は、受信した検索結果を用い、顧客の社会的リスクの有無を判定し、判定結果を電子記帳機30に送信する(ステップS213)。判定結果処理部39iは、サーバ20から送信された判定結果に基づいて画面の一部の表示態様を変更する(ステップS214)。
この後、本人確認記録生成部39gは、伝票項目データ38dの内容に基づいて伝票項目の入力の受付時に本人確認が行われたか否かを判定し、本人確認が行われていたならば伝票項目データ38dから本人確認記録の項目に対応する内容を抽出し、抽出した内容を本人確認記録データ38gに登録し、本人確認記録データ38gを本人確認サーバ80に送信する。
伝票項目の入力の受付時に本人確認が行われていなかった場合には、本人確認記録生成部39gは、伝票項目データ38dの内容が本人確認必要条件データ38fに登録されている本人確認が必要な条件に合致するか否かを評価することによって本人確認の要否を判定する。本人確認を不要と判定した場合には、後述する他取引確認ステップに移行する。本人確認を必要と判定した場合には、本人確認記録生成部39gは、本人確認記録の項目入力用の画面を表示して、顧客の入力を受け付けて、受け付けた内容を本人確認記録データ38gに登録する。また、本人確認記録生成部39gは、本人確認書類のイメージデータをイメージスキャナ35で採取して本人確認記録データ38gに反映する。また、本人確認記録生成部39gは、本人確認記録の帳票のイメージに本人確認記録データ38gに登録された項目ごとのデータを合成した項目記入済の本人確認記録のイメージデータを生成する。また、本人確認記録生成部39gは、生成した本人確認記録のイメージデータをプリンタ36で印刷して、本人確認記録データ38gを本人確認サーバ80に送信する。また、本人確認記録生成部39gは、採取した本人確認書類のイメージデータをサーバ20に送信し、図19で説明した場合と同様の社会的リスクのチェック処理が行われる。
そして、依頼を所望する他の取引がある場合(他取引確認ステップ;Yes)には、ステップS201に戻る。依頼を所望する他の取引がない場合(他取引確認ステップ;No)には、番号札発行処理部39eは、番号札を番号札プリンタ37で発行して、処理を終了する。
なお、図19に示した処理手順では、伝票と本人確認記録との対応関係を明確にするために、一枚の紙に伝票のイメージと本人確認記録のイメージを印刷しているが、本人確認記録と伝票の印刷は別々に実施してもよい。また、伝票と本人確認記録を別な紙に印刷する場合においても、店舗番号、受付番号及び受付枝番号などの伝票及び本人確認記録と対応付けることが可能で他と識別可能な情報を文字で印刷したり、QRコード(登録商標)化して印刷することによって対応関係を明確にしてもよい。
次に、図2に示した窓口端末40の本実施例に係る内部構成を説明する。図20は、窓口端末40の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。窓口端末40は、表示操作部41、通信部42、記憶部43及び制御部44を有する。表示操作部41は、タッチパネル式のディスプレイ装置であり、顧客の操作するボタンや入力する項目を含む画面の表示を行う入出力部である。通信部42は、LAN等の通信網を介してサーバ20、本人確認サーバ80及びプリンタ94とデータ通信するためのインタフェース部である。また、窓口端末40は、電子記帳機30の一部の機能を有する装置であり、窓口端末40に存在する構成要素は電子記帳機30に含まれている構成要素と同等であることから、ここでは主に電子記帳機30との構成上の差異を説明するものとして、個々の構成要素の説明は省略する。
窓口端末40には、電子記帳機30には接続されていたカードリーダ33、通帳MSリーダ34、イメージスキャナ35及び番号札プリンタ37は接続されていない。これらの装置が接続されていないことから、これらの装置に係る機能や機能に係る記憶部43も縮退した構成となっている。作成した伝票を印字するプリンタについては電子記帳機30とは接続形態が異なるがLAN等の通信網を介して接続するプリンタ94が存在する。
記憶部43に関しては、顧客データ43a、伝票イメージテンプレートデータ43b、伝票決定パラメータ43c、伝票項目データ43d、合成伝票イメージデータ43e、本人確認必要条件データ43f及び本人確認記録データ43gは、それぞれ、電子記帳機30の顧客データ38a、伝票イメージテンプレートデータ38b、伝票決定パラメータ38c、伝票項目データ38d、合成伝票イメージデータ38e、本人確認必要条件データ38f及び本人確認記録データ38gと同じデータ構造であり説明は省略する。
制御部44に関しては、顧客データ管理部44a、伝票項目データ生成部44b、伝票印刷処理部44c、伝票項目データ送信部44d及び本人確認記録生成部44eを有し、それぞれ電子記帳機30の顧客データ管理部39a、伝票項目データ生成部39b、伝票印刷処理部39c、伝票項目データ送信部39d及び本人確認記録生成部44eに対応する。同様の機能の処理部については説明を省略し、差異のある部分を中心に説明する。
伝票項目データ生成部44bは、受付番号等の作成した伝票を特定するデータを指定して生成済のデータをサーバ20の伝票項目データ24dから取得して、内部の伝票項目データ43dに一旦記憶し、表示操作部41に取得した伝票項目データ43dを表示して、表示操作部41の操作によって顧客に伝票の項目の入力情報の修正を可能とする。また、伝票項目データ43dの修正が終了すると、伝票印刷処理部44cは、修正内容を反映した伝票をプリンタ94より印刷する。
また、本人確認記録生成部44eは、受付番号等の作成した本人確認記録を特定するデータを指定して生成済のデータを本人確認サーバ80の本人確認記録データ84bから取得して、内部の本人確認記録データ43gに一旦記憶し、表示操作部41に取得した本人確認記録データ43gを表示して、表示操作部41の操作によって本人確認記録の項目の入力情報の修正を可能とする。また、本人確認記録生成部44eは、修正内容を反映した本人確認記録をプリンタ94より印刷する。これらの機能を有する窓口端末40が窓口に設置されることによって、伝票及び本人確認記録の修正を窓口で行うことが可能となる。
次に、図2に示した窓口端末40における伝票及び本人確認記録の修正処理の処理手順を説明する。図21は、窓口端末40における伝票及び本人確認記録の修正処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、表示操作部41で修正の対象となる伝票の受付番号の入力を受け付けて(ステップS301)、伝票項目データ生成部44bは、受け付けた受付番号に対応する伝票の項目データをサーバ20から取得して内部の伝票項目データ43dに記憶し、本人確認記録生成部44eは、受け付けた受付番号に対応する本人確認記録のデータを本人確認サーバ80から取得して内部の本人確認記録データ43gに記憶する(ステップS302)。
また、修正の対象が伝票なのか本人確認記録なのかの指定を受け付けて(ステップS303)、修正対象が伝票である場合(ステップS304;Yes)には、伝票項目データ生成部44bは、図18の(22)に示したような既に入力されている伝票項目の一覧を表示して修正対象の項目の有無及び修正がある場合には修正対象の項目の指定を受け付ける(ステップS305)。修正対象の項目の指示があった場合(ステップS306;Yes)には、伝票項目データ生成部44bは、指定された項目の修正を行うための画面を表示して修正内容を受け付けて、受け付けた修正内容を伝票項目データ43dに反映して(ステップS307)、ステップS305に戻る。
修正対象の項目がない場合(ステップS306:No)には、伝票印刷処理部44cは、伝票の種類に応じた伝票のイメージに伝票項目データ43dに登録された項目ごとのデータを合成した項目記入済みの伝票のイメージデータを生成する(ステップS308)。また、伝票印刷処理部44cは、ステップS308で生成した伝票のイメージデータをプリンタ94で印刷して(ステップS309)、伝票項目データ43dをサーバ20に送信して(ステップS310)、ステップS303に戻る。
修正対象が伝票ではなく(ステップS304;No)、本人確認記録である場合(ステップS311;Yes)には、既に入力されている本人確認記録の項目の一覧を表示して修正対象の項目の有無及び修正がある場合には修正対象の項目の指定を受け付ける(ステップS312)。修正対象の項目の指示があった場合(ステップS313;Yes)には、本人確認記録生成部44eは、指定された項目の修正を行うための画面を表示して修正内容を受け付けて、受け付けた修正内容を本人確認記録データ43gに反映して(ステップS314)、ステップS312に戻る。
修正対象の項目がない場合(ステップS313:No)には、本人確認記録生成部44eは、本人確認記録データ43gに取得済みの本人確認書類のイメージを表示してイメージの再採取の要否の指定を受け付ける(ステップS315)。ステップS315で本人確認書類のイメージの再採取が不要との指示を受け付けた場合(ステップS316;No)には、ステップS318に移行する。ステップS315で本人確認書類のイメージの再採取が必要との指示を受け付けた場合(ステップS316;Yes)には、本人確認記録生成部44eは、イメージデータを取得して本人確認記録データ43gに反映する(ステップS317)。
また、本人確認記録生成部44eは、本人確認記録の帳票のイメージに本人確認記録データ43gに登録された本人確認記録の項目ごとのデータを合成した項目記入済みの本人確認記録のイメージデータを生成する(ステップS318)。また、本人確認記録生成部44eは、ステップS318で生成した本人確認記録のイメージデータをプリンタ94で印刷して(ステップS319)、本人確認記録データ43gを本人確認サーバ80に送信して(ステップS320)、ステップS303に戻る。また、ステップS303で、伝票、本人確認記録のいずれの修正もないと指定された場合(ステップS311;No)には、処理を終了する。
図20で示した処理手順では、指定した受付番号に関連付けられた伝票及び本人確認記録が電子記帳機30で生成されて、対応するデータがサーバ20及び本人確認サーバ80に存在する場合を想定した処理手順である。しかし、窓口端末40で伝票の項目内容を変更することによって本人確認が必要ななることもある。その場合には窓口端末40においても、本人確認記録の要否を判定に応じて本人確認記録の項目入力用の画面を表示して、本人確認記録を生成することも可能である。
上述してきたように、本実施例では、電子記帳機30における伝票や本人確認記録の項目に対応する情報の入力の受付処理と、本人確認書類のイメージデータにおける顧客データに基づく社会的リスクのチェック処理とを併行して実行するようにしたので、金融機関等において本人確認書類に基づいて顧客が社会的リスクを持った人物であるか否かをチェックする必要となるような取引であっても、本人確認を効率よく実施することができる。
なお、本実施例では、本人確認書類のイメージデータで社会的リスクのチェックを行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、本人確認書類のイメージデータの文字を認識し、認識した文字で社会的リスクのチェックを行ってもよい。この場合、認識した文字と、顧客が入力したデータとを比較して一致するか否かを判定し、一致した場合にのみ認識した文字で社会的リスクのチェックを行ってもよい。文字認識には、OCR(Optical Character Recognition)などを用いればよい。
また、本実施例では、顧客の本人確認を行う場合の具体例として、新規口座開設を行う場合について主に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、顧客の目的が所定金額以上の取引の場合や、金融カード紛失時の処理を行う場合、定期預金を申し込む場合などに、本人確認を行うとともに社会的リスクのチェックを行ってもよい。
また、本実施例では、本人確認書類に係る情報から社会的リスクのチェックを行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、社会的リスクの有無の検索処理に用いる本人確認に係る情報は、一般的に本人確認に使用されるものであれば特に限定されず、例えば、顔情報、虹彩情報、指紋情報などの生体情報を用いてもよい。生体情報は、電子記帳機30のカメラ30aから取得してもよい。本人確認書類についても運転免許証や個人番号カードに特に限定されず、一般的に本人確認に使用されるものであればどのようなものであってもよい。
また、本実施例では、社会的リスクの有無の検索処理に用いる本人確認に係る情報を取得する取得部として、電子記帳機30に一体化された装置、具体的にはイメージスキャナ35及びカメラ30aを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、取得部は、電子記帳機と別装置であってもよい。
また、本実施例では、所定のデータベースにデータ照会に行く検索端末50を使用して社会的リスクのチェックを行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、データベースと検索処理機能が一体化したサーバを使用してもよい。
また、本実施例では、社会的リスクの有無の検索処理を行う検索部を電子記帳機30とは別の装置である検索端末50に設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子記帳機30が社会的リスクの有無の検索処理を行う検索部を備えていてもよい。この場合、電子記帳機30において、顧客からの入力を受け付ける入力受付処理と、検索部による検索処理とは、互いに異なるCPU(Central Processing Unit)で実行してもよいし、同じCPUで実行してもよい(マルチタスク)。
また、本実施例では、社会的リスクのチェック処理は、検索端末50等の装置で実行するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、専任スタッフによる目視での確認で行われてもよい。この場合、例えば、電子記帳機30は、本人確認書類のイメージデータを取得し、通信部32等の送信部から所定の通信網を介して外部の端末に送信する。電子記帳機30は、該端末に本人確認書類のイメージデータを送信処理する際及びその後も引き続き、顧客の来店目的に応じた伝票や本人確認記録の項目に対する入力を受け付けて、伝票の項目に対応するデータや本人確認記録の項目のデータを決定する。
本人確認書類のイメージデータを受信した該端末は、表示部にそのイメージ(例えば、運転免許証のイメージ)を表示する。また、該端末又は別の端末の表示部に、反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70からそれぞれ取得した反社会勢力に係る情報及びマネーロンダリングに係る情報を含むイメージ(例えば、反社会勢力に属する人物やマネーロンダリングを過去に行った人物の運転免許証のイメージ)を表示する。なお、これらの端末の設置場所は特に限定されず、例えば、店舗内の行員ゾーンに設置されてもよいし、店舗以外の場所に設置されてもよい。そして、専任スタッフは、目視により両イメージを比較することによって照合を行う。具体的には、本人確認書類のイメージにおける個人を特定する顧客情報が、データベース60及び及び70から取得したイメージにおける個人を特定する情報と一致するか否かを判断する。
専任スタッフは、照合作業の結果、顧客情報が反社会勢力登録データベース60及び不正利用者登録データベース70のいずれにも登録されていなければ「社会的リスクなし」と判定し、顧客情報が反社会勢力登録データベース60又は不正利用者登録データベース70に登録されているならば「社会的リスクあり」と判定し、判定結果を電子記帳機30に送信する。
電子記帳機30は、所定の通信網を介して通信部32等の受信部で判定結果を受信する。そして、電子記帳機30は、受信した判定結果に応じて画面の表示態様の少なくとも一部を変更し、顧客が社会的リスクを持った人物であるか否かを行員に報知する。電子記帳機30は、顧客が社会的リスクを持った人物である場合は、伝票や本人確認記録の項目に対する入力の受付を中断してもよい。
この場合では、電子記帳機30における伝票や本人確認記録の項目に対応する情報の入力の受付処理と、本人確認書類のイメージデータなどの本人確認に係る情報の送信処理及び受信処理の少なくとも一方とを併行して実行するので、入力受付処理と、専任スタッフによる照合作業とを併行して実行することができる。そのため、検索端末50等の装置で検索処理を実行する場合と同様に、顧客の待ち時間を短縮でき、本人確認を効率よく実施することができる。
また、本実施例では、反社会勢力及び不正利用者について検索を行う構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、社会的リスクに係る情報としては、例えば、悪質なクレーマー、不当要求元、公序良俗違反元、不渡りや取引停止者等に係るものであってもよく、これらの人物又は団体に係る情報を所定のデータベースに登録し、社会的リスクの有無の判定に用いてもよい。
また、本実施例では、電子記帳機30で来店目的に応じた伝票項目の入力、及び本人確認が必要と判定した場合には本人確認記録の項目の入力を行い、プリンタ36で入力した内容を含む伝票及び本人確認記録を印刷するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子記帳機30からプリンタ36への伝票及び本人確認記録の印刷は行わず、電子記帳機30で入力した伝票の項目の入力情報及び本人確認記録の項目の入力情報を受け取った窓口端末40で内容の確認後若しくは必要に応じて受け取った情報の修正を行った後にプリンタ94で印字するものとしてもよい。
また、本実施例では、受付機10では電子記帳機30に誘導する場合には番号札を発行せず、電子記帳機30にて伝票及び本人確認記録を作成後に番号札を発行することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子記帳機30に誘導する場合にも受付機10で番号札を発行して、受付番号に受付機10で入力した来店目的などの情報を関連付けた情報を電子記帳機30に送信して、電子記帳機30に誘導された顧客が発行された番号札の受付番号を入力することによって、受付機10で入力された来店目的の情報を引き継出処理を行うとしてもよい。
また、本実施例では、電子記帳機30で入力した伝票の項目の入力情報及び本人確認記録の項目の入力情報を、窓口に設置された窓口端末40に送信することによって情報の受け渡しを行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電子記帳機30で伝票の項目の入力情報及び本人確認記録の項目の入力情報を記憶媒体に記憶させて、該記憶媒体を窓口に設置された窓口端末40に読み込ませることによって情報の受け渡しを行ってもよい。また、例えば、電子記帳機30で入力した伝票の項目の入力情報及び本人確認記録の項目の入力情報をQRコード化して、該QRコードを紙に印刷して、紙に印刷したQRコードを窓口に設置された窓口端末40で読み込んで情報の受け渡しを行うものとしてもよい。また、例えば、電子記帳機30で入力した伝票の項目の入力情報及び本人確認記録の項目の入力情報は、電子記帳機30の記憶部38に記憶させて、窓口端末40から電子記帳機30の記憶部38に記憶された情報を取得することによって情報の受け渡しを行うものとしてもよい。また、例えば、電子記帳機30で入力した伝票の項目の入力情報及び本人確認記録の項目の入力情報を、サーバ20を経由せずに窓口端末40に直接送信するものとしてもよい。
また、本実施例では、電子記帳機30で、1つの受付番号に対応付けて複数の取引に対する伝票及び本人確認記録を作成する場合には、1つの伝票及び本人確認記録の作成の終了時に他に作成する伝票及び本人確認記録の有無を指定して、他に作成する伝票及び本人確認記録がある場合にはその旨を示す操作をすることによって、継続して他の伝票の作成を行うことを可能としたが、本発明はこれに限定するものではなく、電子記帳機30での操作を開始する時点で、依頼を所望する取引の種類若しくは取引の数を指定することによって、伝票及び本人確認記録の作成終了の都度、他に作成する伝票及び本人確認記録の有無を指定しなくても、指定した取引の種類若しくは取引の数に対応する伝票及び本人確認記録を1つの受付番号に対応付けて作成するようにしてもよい。
また、本実施例では、電子記帳機30において入力された来店目的や来店目的に応じた伝票の項目の内容によって本人確認の要否を判定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、受付機10において入力された来店目的で判定しても良い。受付機10において本人確認の有無を判定する場合には、受付機10は、伝票の作成は必要ないが本人確認が必要と判定した場合には、顧客を電子記帳機30に誘導し、電子記帳機30は、本人確認記録の項目の入力を受け付けて、本人確認記録を生成するようにしてもよい。
また、本実施例では、窓口の種類はハイカウンタとローカウンタの2種類の例で説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、3種類以上の窓口の種類を有してそれぞれに対して待ちを形成するようなケースであってもよい。
また、本実施例では、印鑑スキャナを使用しない場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本実施例に係る伝票生成システム(電子記帳機30でもよい)は、印鑑スキャナを備えていてもよい。印鑑スキャナでは主に、新規口座開設用の銀行印をスキャニングすることが考えられる。
また、印鑑スキャナにてスキャニングされた印鑑情報について、印鑑情報専用のサーバに問い合わせしてもよい。具体的には、既に登録済みの印鑑でないか、悪用されている可能性のある印鑑でないかなどをチェックしてもよい。このチェックは、上述の電子記帳機30による入力受付処理や検索部による検索処理と併行して実行されてもよいし、上述の電子記帳機30から外部への本人確認に係る情報の送信処理や外部からの社会的リスクに係る情報の受信処理と併行して実行されてもよい。
また、上述の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。また、上記実施例の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。