JP6188857B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置を用いた記憶装置およびそれらを用いた信号処理回路等の半導体集
積回路に関する。
従来、アモルファスシリコンやポリシリコン、微結晶シリコン等を用いたトランジスタは
液晶ディスプレイ等の表示装置に使用されてきたが、これを半導体集積回路に利用する技
術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、ポリシリコンや微結晶シリコンによって得られる高い移動度と、アモルファ
スシリコンによって得られる均一な素子特性とを兼ね備えた新たな半導体材料として、酸
化物半導体と呼ばれる、半導体特性を示す金属酸化物に注目が集まっている。
金属酸化物は様々な用途に用いられており、例えば、よく知られた金属酸化物である酸化
インジウムは、液晶表示装置などで透明電極材料として用いられている。半導体特性を示
す金属酸化物としては、他にも、酸化タングステン、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛
などがあり、このような半導体特性を示す金属酸化物をチャネル形成領域に用いるトラン
ジスタが、既に知られている(特許文献2乃至特許文献4参照)。
米国特許第7772053号明細書 米国特許出願公開第2007/0072439号明細書 米国特許出願公開第2011/0193078号明細書 米国特許出願公開第2011/0176357号明細書
ところで、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Uni
t)などの信号処理回路は、その用途によって多種多様な構成を有しているが、一般的に
、データやプログラムを記憶するためのメインメモリの他に、レジスタ、キャッシュメモ
リなど、各種の半導体記憶装置(以下、単に記憶装置とする)が設けられている。レジス
タは、演算処理やプログラムの実行状態の保持などのために一時的にデータを保持する役
割を担っている。また、キャッシュメモリは、演算装置とメインメモリの間に介在し、低
速なメインメモリへのアクセスを減らして演算処理を高速化させることを目的として、C
PUに設けられている。
レジスタやキャッシュメモリなどの記憶装置は、メインメモリよりも高速でデータの書き
込みをおこなう必要がある。よって、通常は、レジスタとしてフリップフロップ回路が、
キャッシュメモリとしてSRAMなどが用いられる。
図2(A)に、レジスタを構成する記憶素子の一つを例示する。図2(A)に示す記憶素
子200は、インバータ201、インバータ202、スイッチング素子203、スイッチ
ング素子204を有する。そして、インバータ201の入力端子への信号INの入力は、
スイッチング素子203により制御されている。インバータ201の出力端子の電位は、
信号OUTとして、後段の回路に与えられる。また、インバータ201の出力端子はイン
バータ202の入力端子に接続されており、インバータ202の出力端子は、スイッチン
グ素子204を介してインバータ201の入力端子に接続されている。
スイッチング素子203を介して入力された信号INの電位は、スイッチング素子203
がオフ、スイッチング素子204がオンになることで、記憶素子200内で保持される。
また、図2(B)に同じく記憶素子の他の例を示す。図2(B)に示す記憶素子220は
、インバータ201、インバータ202、スイッチング素子203、スイッチング素子2
04を有する。そして、インバータ201の入力端子への信号INの入力は、スイッチン
グ素子203により制御されている。インバータ201の出力端子はインバータ202の
入力端子に接続されており、インバータ202の出力端子は、スイッチング素子204を
介してインバータ201の入力端子に接続され、また、信号OUTとして後段の回路に与
えられる。
スイッチング素子203を介して入力された信号INの電位は、スイッチング素子203
がオフ、スイッチング素子204がオンになることで、記憶素子220内で保持される。
図2(A)に示した記憶素子200の、より具体的な回路構成を、図2(C)に示す。図
2(C)に示す記憶素子200は、インバータ201、インバータ202、スイッチング
素子203、スイッチング素子204を有しており、これら回路素子の接続構成は図2(
A)と同じである。
インバータ201は、ゲート電極が互いに接続されたpチャネル型トランジスタ207と
、nチャネル型トランジスタ208とを有している。そして、ハイレベルの電位VDDが
与えられているノードと、ローレベルの電位VSSが与えられているノード間において、
pチャネル型トランジスタ207と、nチャネル型トランジスタ208とは、直列に接続
されている。
また、同様に、インバータ202は、ゲート電極が互いに接続されたpチャネル型トラン
ジスタ209と、nチャネル型トランジスタ210とを有している。そして、ハイレベル
の電位VDDが与えられているノードと、ローレベルの電位VSSが与えられているノー
ド間において、pチャネル型トランジスタ209と、nチャネル型トランジスタ210と
は、直列に接続されている。
図2(C)に示すインバータ201は、pチャネル型トランジスタ207のゲート電極と
、nチャネル型トランジスタ208のゲート電極に与えられる電位の高さにしたがって、
一方がオフ、他方がオンとなるように動作する。よって、電位VDDが与えられているノ
ードと、電位VSSが与えられているノードとの間の電流は、理想的には0になるはずで
ある。
しかし、実際には、オフのはずのトランジスタに僅かなオフ電流が流れているため、これ
らのノード間の電流は、完全に0にはならない。インバータ202についても同様の現象
が生じるため、記憶素子200には、データを保持しているだけの状態でも、消費電力が
発生する。
例えば、トランジスタのサイズにもよるが、バルクのシリコンを用いて作製されたインバ
ータの場合、室温下、ノード間の電圧が約1Vの状態にて、0.1pA程度のオフ電流が
生じる。図2(A)乃至図2(C)に示す記憶素子には、インバータ201とインバータ
202の、2つのインバータが設けられているので、0.2pA程度のオフ電流が生じる
。そして、記憶素子数が約10個程度であるレジスタの場合、オフ電流はレジスタ全体
で2μAとなる。
さらに、微細化の進展と共に、ゲート絶縁物も薄膜化しているため、ゲート絶縁物を介し
てゲートとチャネル間に流れるゲート電流(ゲートリーク電流)も無視できない大きさと
なっている。
加えて、近年では、電源電圧の低下による速度の低下を補うために、トランジスタのしき
い値を低下させることがおこなわれているが、その結果、オフ電流は1つのインバータあ
たりさらに3桁程度増加することもある。
これらの結果、レジスタの消費電力は回路線幅の縮小化に反して増大している。そして、
電力の消費による発熱がICチップの温度の上昇を招き、さらに消費電力が増加するとい
う悪循環に陥りつつある。
また、SRAMもレジスタと同様に、インバータを用いた構成を有しており、トランジス
タのオフ電流により電力が消費される。よって、SRAMを用いたキャッシュメモリもレ
ジスタの場合と同様に、データの書き込みがおこなわれていない状態でも、消費電力が嵩
んでしまう。
そこで、消費電力を抑えるため、データの入出力がおこなわれない期間において、記憶装
置への電位の供給を一時的に停止するという一つの方法が提案されている。レジスタ、キ
ャッシュメモリには、電位の供給が途絶えるとデータを消失してしまう揮発性の記憶装置
が用いられているため、その方法では、記憶装置の周辺に不揮発性の記憶装置を配置し、
データをその不揮発性の記憶装置へ一時的に移している。しかし、これらの不揮発性の記
憶装置は、主に磁気素子や強誘電体が用いられているため、作製工程が複雑である。
また、CPUにおいて長時間の電源停止をおこなう際には、電源停止の前に、記憶装置内
のデータをハードディスク、フラッシュメモリ等の外部記憶装置に移すことで、データの
消失を防ぐこともできる。しかし、それらの外部記憶装置からデータをレジスタ、キャッ
シュメモリ、メインメモリに戻すのには時間を要する。よって、ハードディスク、フラッ
シュメモリ等の外部記憶装置によるデータのバックアップは、消費電力の低減を目的とし
た短時間(例えば、100μ秒乃至1分)の電源停止には適さない。
上述の課題に鑑み、本発明は、複雑な作製工程を必要とせず、消費電力を抑えることがで
きる記憶装置、信号処理回路、当該記憶装置、信号処理回路の駆動方法の提供を目的の一
つとする。特に、短時間の電源停止により消費電力を抑えることができる記憶装置、信号
処理回路、当該記憶装置、信号処理回路の駆動方法の提供を目的の一つとする。
インバータまたはクロックドインバータなどの、入力された信号の位相を反転させて出力
する論理素子(以下、位相反転素子と呼ぶ)を用いた記憶素子内に、データを保持するた
めの容量素子と、当該容量素子における電荷の蓄積および放出を制御する容量用スイッチ
ング素子とを設ける。
そして、容量用スイッチング素子には、アモルファスシリコン、ポリシリコン、微結晶シ
リコン、あるいは酸化物半導体等の化合物半導体(好ましくはワイドバンドギャップ化合
物半導体)をチャネル形成領域に含むトランジスタを用いる。そして、上記記憶素子を、
信号処理回路が有する、レジスタ、キャッシュメモリ、メインメモリなどの記憶装置に用
いる。容量用スイッチング素子は、位相反転素子の上方に重ねて形成されることが好まし
い。
なお、本明細書ではワイドバンドギャップ化合物半導体とは、2電子ボルト以上のバンド
ギャップを有する化合物半導体のことである。酸化物半導体以外のワイドバンドギャップ
化合物半導体としては、硫化亜鉛等の硫化物や、窒化ガリウム等の窒化物が挙げられる。
いずれにしても高純度化することで、ドナーやアクセプタの濃度を極めて低くすることが
好ましい。
また、容量素子も位相反転素子の上方に重ねて形成されることが好ましく、容量用スイッ
チング素子と同じ層に形成されてもよいし、異なる層に形成されてもよい。同じ層に形成
すると容量用スイッチング素子のための領域と容量素子のための領域を設ける必要がある
が、作製工程を簡略化できる。一方、異なる層に設けると、作製工程は余分に必要である
が、集積度を上げることや、容量素子のために使用される面積を大きくでき、容量素子の
誘電体を容量用スイッチング素子のゲート絶縁物と異なるものとすることにより、より容
量を高めることも可能である。
容量用スイッチング素子のオン抵抗と容量素子の容量は、必要とするスイッチング動作の
速さに応じて決定すればよい。電源の停止と回復という目的であればスイッチングに要す
る時間は、100μ秒以下であれば十分である。用途によっては、100m秒以上でもよ
い。また、容量用スイッチング素子のオフ抵抗と容量素子の容量は、必要とするスイッチ
ング動作の間隔に応じて決定すればよい。
さらに、信号処理回路は、上記記憶装置に加え、記憶装置とデータのやり取りをおこなう
演算回路などの各種論理回路を有する。そして、記憶装置へ電源電圧の供給を停止すると
共に、当該記憶装置とデータのやり取りをおこなう演算回路への、電源電圧の供給を停止
するようにしてもよい。
本発明の一態様では、記憶素子は、2つの位相反転素子と、容量素子と、当該容量素子に
おける電荷の蓄積および放出を制御する容量用スイッチング素子とを少なくとも有する。
記憶素子に入力されたデータを含む信号(入力信号)は、第1の位相反転素子の入力端子
に与えられる。第1の位相反転素子の出力端子は、第2の位相反転素子の入力端子に接続
されている。第2の位相反転素子の出力端子は、第1の位相反転素子の入力端子に接続さ
れている。第1の位相反転素子の出力端子または第2の位相反転素子の入力端子の電位が
、出力信号として後段の記憶素子、或いは他の回路に出力される。あるいは、第2の位相
反転素子の出力端子の電位が、出力信号として後段の記憶素子、或いは他の回路に出力さ
れる。
これらの位相反転素子は、ゲート電極が互いに接続された少なくとも1つのpチャネル型
トランジスタと、少なくとも1つのnチャネル型トランジスタとが、第1のノードと、第
2のノードの間において、直列に接続された構成を有する。
そして、容量素子は、記憶素子に入力された信号のデータを必要に応じて記憶できるよう
に、容量用スイッチング素子を介して、信号の電位が与えられるノードに接続されている
第1のノードと、第2のノードの間に電源電圧が与えられている状態において、第1の位
相反転素子の入力端子にデータを含む信号が入力されると、第1の位相反転素子および第
2の位相反転素子によって、そのデータが保持される。第1のノードと第2のノード間へ
の電源電圧の印加を停止する場合、電源電圧の印加を停止する前に、容量用スイッチング
素子をオンにして、信号のデータを容量素子に記憶させる。その結果、位相反転素子への
電源電圧の印加を停止しても、記憶素子にデータを保持させることが可能である。
そして、容量用スイッチング素子に用いられるトランジスタのチャネル形成領域は、アモ
ルファスシリコン、ポリシリコン、微結晶シリコン、あるいは化合物半導体(例えば、高
純度化された酸化物半導体)を含んでいる。
高純度化された酸化物半導体を用いたトランジスタは、オフ抵抗が著しく高いという特性
を有している。このため、十分な長時間にわたって、容量素子に電荷を保持させ続けるこ
とができる。また、そうでない半導体を用いる場合でも、チャネル長を十分に長く、チャ
ネル幅を十分に小さくすることにより必要とするオフ抵抗を得ることができる。
再び、データを位相反転素子に戻すには、最初に記憶素子内の2つの位相反転素子の入力
端子および出力端子の電位を適切な電位(プリチャージ電位)とする。プリチャージ電位
は、容量素子の容量と容量用スイッチング素子のゲート容量、およびこれらに関わる寄生
容量等を考慮して決定される。
プリチャージ電位は、ハイレベル(例えば、VDD)の電位、あるいはローレベル(例え
ば、VSS)の電位、あるいはその間の電位とする。一例として、プリチャージ電位を、
ハイレベルとローレベルのほぼ中間の電位とする。すなわち、プリチャージ電位は、ハイ
レベルの電位とローレベルの電位の平均値との差が、ハイレベルの電位とローレベルの電
位の差の1/5、好ましくは1/10より小さくなるような電位を選択する。
例えば、ハイレベルの電位を+1V、ローレベルの電位を0Vとすると、その平均値は+
0.5Vであり、ハイレベルの電位とローレベルの電位の差の1/5、1/10はそれぞ
れ、0.2V、0.1Vである。したがって、プリチャージ電位は、+0.3Vより大き
く+0.7Vより小さくし、好ましくは+0.4Vより大きく+0.6Vより小さくする
とよい。
また、別の例では、ハイレベルの電位を+1V、ローレベルの電位を−1Vとする。その
平均値は0Vであり、ハイレベルの電位とローレベルの電位の差の1/5、1/10はそ
れぞれ、0.4V、0.2Vである。したがって、プリチャージ電位は、−0.4Vより
大きく+0.4Vより小さくし、好ましくは−0.2Vより大きく+0.2Vより小さく
するとよい。
その後、容量用スイッチング素子をオンとし、容量素子の電荷を位相反転素子の回路に開
放する。その結果、容量用スイッチング素子に入力端子が接続されている位相反転素子の
入力端子の電位は容量素子の電荷に応じて変動する。一方、容量用スイッチング素子に入
力端子が接続されていない位相反転素子の入力端子の電位はほとんど変わらない。
その後、位相反転素子に電源を供給するとそれぞれの位相反転素子の入力端子の電位に応
じて出力された電位が他方の位相反転素子に入力されるため、容量用スイッチング素子を
オンとした段階で入力端子の電位の高かった位相反転素子の入力端子の電位はより高くな
り、低かった位相反転素子の入力端子の電位はより低くなり、最終的には、それぞれハイ
レベルの電位、ローレベルの電位で安定する。この状態は、電源が停止される前の位相反
転素子の状態と同じである。すなわち、データが回復できる。
上記の方法を実行するためには、記憶素子以外に、プリチャージ電位を生成する回路と、
記憶素子にプリチャージ電位を供給するための手段や回路等を有してもよい。後者に関し
ては、例えば、記憶素子の一部にスイッチング素子を設けるとよい。
さらには、位相反転素子に電位を供給する回路は、2つの電源電位(VDD、VSS)以
外にプリチャージ電位も供給することが求められ、3段階以上の電位を供給できることが
必要である。すなわち、位相反転素子に電位を供給する回路は可変電位を供給できること
が好ましい。これらの電位は外部から供給されてもよい。
なお、位相反転素子等に用いられるトランジスタには、酸化物半導体以外の、非晶質、微
結晶、多結晶、または単結晶の、シリコン、ガリウム砒素、ガリウム燐、またはゲルマニ
ウムなどの半導体を用いることができる。また、これらのトランジスタには、薄膜の半導
体膜を用いて作製されてもよいし、バルクの半導体ウェハを用いて作製されてもよい。
酸化物半導体は、四元系金属酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn系酸化物半導体や、三
元系金属酸化物であるIn−Ga−Zn系酸化物半導体、In−Sn−Zn系酸化物半導
体、In−Al−Zn系酸化物半導体、Sn−Ga−Zn系酸化物半導体、Al−Ga−
Zn系酸化物半導体、Sn−Al−Zn系酸化物半導体や、二元系金属酸化物であるIn
−Zn系酸化物半導体、Sn−Zn系酸化物半導体、Al−Zn系酸化物半導体、Zn−
Mg系酸化物半導体、Sn−Mg系酸化物半導体、In−Mg系酸化物半導体、In−G
a系酸化物半導体や、In系酸化物半導体、Sn系酸化物半導体、Zn系酸化物半導体な
どを用いることができる。
なお、本明細書においては、例えば、In−Sn−Ga−Zn系酸化物半導体とは、イン
ジウム(In)、錫(Sn)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)を有する金属酸化物、と
いう意味であり、その化学量論的組成比は特に問わない。また、これらの酸化物半導体は
、シリコンや硫黄、窒素等を含んでいてもよい。
或いは、酸化物半導体は、化学式InMO(ZnO)(m>0)で表記できるものを
用いることができる。ここで、Mは、Ga、Al、MnおよびCoから選ばれた一又は複
数の金属元素を示す。
酸化物半導体は比較的高い移動度(1cm/Vs以上、好ましくは10cm/Vs以
上)の半導体特性を示す金属酸化物である。そして、電子供与体(ドナー)となる水分ま
たは水素などの不純物が低減されて高純度化された酸化物半導体(purified O
S)は、I型(真性半導体、本明細書では、キャリア濃度が1×1012/cm以下の
半導体をI型という)又はI型に限りなく近い(実質的にI型)半導体である。
具体的には、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass
Spectrometry)により測定した酸化物半導体に含まれる水素濃度の値が、
5×1019/cm以下、好ましくは5×1018/cm以下、より好ましくは5×
1017/cm以下、さらに好ましくは1×1016/cm以下となるように、酸化
物半導体に含まれる水分または水素などの不純物を除去する。
その結果、ホール効果測定により測定できる酸化物半導体膜のキャリア密度を、1×10
14/cm未満、好ましくは1×1012/cm未満、さらに好ましくは測定限界以
下の1×1011/cm未満とすることができる。即ち、酸化物半導体膜のキャリア密
度を、限りなくゼロに近づけることができる。
また、用いる酸化物半導体のバンドギャップは2電子ボルト以上4電子ボルト以下、好ま
しくは2.5電子ボルト以上4電子ボルト以下、より好ましくは3電子ボルト以上4電子
ボルト以下とする。このようにバンドギャップが広く、水分または水素などの不純物濃度
が十分に低減されて高純度化された酸化物半導体膜を用いることにより、トランジスタの
オフ電流を下げることができる。
ここで、酸化物半導体膜中および導電膜中の、水素濃度の分析について触れておく。酸化
物半導体膜中および導電膜中の水素濃度測定は、SIMSでおこなう。SIMSは、その
原理上、試料表面近傍や、材質が異なる膜との積層界面近傍のデータを正確に得ることが
困難であることが知られている。
そこで、膜中における水素濃度の厚さ方向の分布をSIMSで分析する場合、対象となる
膜が存在する範囲において、値に極端な変動が無く、ほぼ一定の値が得られる領域におけ
る平均値を、水素濃度として採用する。
また、測定の対象となる膜の厚さが小さい場合、隣接する膜内の水素濃度の影響を受けて
、ほぼ一定の値が得られる領域を見いだせない場合がある。この場合、当該膜が存在する
領域における、水素濃度の極大値または極小値を、当該膜中の水素濃度として採用する。
さらに、当該膜の存在する領域において、極大値を示す山型のピーク、極小値を示す谷型
のピークが存在しない場合、変曲点の値を水素濃度として採用する。
なお、スパッタ等で成膜された酸化物半導体膜中には、不純物である水分または水素が多
量に含まれていることが判明している。水分または水素はドナー準位を形成しやすいため
、酸化物半導体にとっては不純物である。
そこで、本発明の一態様では、酸化物半導体膜中の水分または水素などの不純物を低減す
るために、酸化物半導体膜に対して、減圧雰囲気下、窒素や希ガスなどの不活性ガス雰囲
気下、酸素ガス雰囲気下、又は超乾燥エア(CRDS(キャビティリングダウンレーザー
分光法)方式の露点計を用いて測定した場合の水分量が20ppm(露点換算で−55℃
)以下、好ましくは1ppm以下、より好ましくは10ppb以下の空気)雰囲気下で加
熱処理をおこなう。
加熱処理は、300℃以上850℃以下、好ましくは550℃以上750℃以下の温度範
囲でおこなうのが望ましい。なお、この加熱処理は、用いる基板の耐熱温度を超えないも
のとする。水分または水素の加熱処理による脱離の効果については、TDS(Therm
al Desorption Spectrometry;昇温脱離ガス分析法)により
確認済みである。
加熱処理は、炉での熱処理またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を用いる。R
TA法は、ランプ光源を用いる方法と、加熱されたガス中に基板を移動させて短時間の熱
処理をおこなう方法がある。RTA法を用いると熱処理に要する時間を0.1時間よりも
短くすることもできる。
具体的に、上述した加熱処理により高純度化された酸化物半導体膜を活性層として用いた
トランジスタは、非常に低いオフ電流(非常に高いオフ抵抗)を示す。具体的には、例え
ば、チャネル幅(W)が1×10μm、チャネル長(L)が1μmの素子において、ソ
ース電極とドレイン電極間の電圧(ドレイン電圧)が1Vのときのオフ電流(ゲート電極
とソース電極間の電圧を0V以下としたときのドレイン電流)を、半導体パラメータアナ
ライザの測定限界以下、すなわち1×10−13A以下とすることができる。
この場合、オフ電流密度(チャネル幅1μmあたりのオフ電流)は、100zA/μm以
下である。したがって、高純度化された酸化物半導体膜を活性層として用いたトランジス
タは、オフ電流が、結晶性を有するシリコンを用いたトランジスタに比べて著しく低い。
一方、薄膜シリコンを用いたトランジスタのオフ電流密度は、シリコンを極めて薄くする
ことにより100zA/μm程度とすることができ(特許文献1参照)、また、これを長
チャネルかつ狭チャネルとすることで十分に低いオフ電流を得ることができる。
上記構成を有するトランジスタを、容量素子に蓄積された電荷の放出を制御するための容
量用スイッチング素子として用いることで、容量素子からの電荷のリークを防ぐことがで
きるため、電源電圧の印加がない場合でも、データを消失させずに保持することが可能と
なる。
そして、容量素子においてデータを保持している期間は、位相反転素子への電源電圧の供
給をおこなわなくてもよいので、位相反転素子に用いられているトランジスタのオフ電流
に起因する無駄な消費電力を削減することができ、記憶装置、ひいては記憶装置を用いた
信号処理回路全体の、消費電力を低く抑えることが可能となる。
なお、容量用スイッチング素子のオフ電流は、容量素子の容量と、データを保持する時間
とによって決定される。例えば、ドレイン電圧1Vでオフ電流が1zA以下のトランジス
タを容量用スイッチング素子として用い、容量素子の容量を1fFとすれば、データは1
日以上保持できる。
一方、データの保持時間としてそれほど長時間が必要とされない場合もある。例えば、デ
ータを1秒だけ保持すればよいという場合であれば、容量素子の容量を1fFとすれば、
オフ電流は0.1fA以下であればよい。
例えば、アモルファスシリコン、ポリシリコン、微結晶シリコン等では、高純度化された
酸化物半導体のように1zA以下の低いオフ電流は実現できないが、長チャネルかつ狭チ
ャネルとすることや、特許文献1に記載されているように、半導体層を薄くすることによ
りオフ電流を0.1fA以下とできる。
なお、オフ電流は、半導体の移動度に比例するので、移動度が低いほどオフ電流が低くな
る。したがって、ポリシリコンよりもアモルファスシリコンのほうがオフ電流は低くなる
。一方、移動度が低い半導体を用いたトランジスタはスイッチング特性が劣るが、このこ
とは本発明の一態様ではほとんど問題とならない。このことについては後述する。
上記構成を有する記憶素子を、信号処理回路が有するレジスタやキャッシュメモリなどの
記憶装置に用いることで、電源停止による記憶装置内のデータの消失を防ぐことができる
。また、電源回復時に、データを確実に復元できる。
よって、信号処理回路全体、もしくは信号処理回路を構成する一または複数の論理回路に
おいて、短い時間でも電源停止をおこなうことができるため、消費電力を抑えることがで
きる信号処理回路、消費電力を抑えることができる当該信号処理回路の駆動方法を提供す
ることができる。
なお、単結晶でない半導体を用いたトランジスタでは、移動度が単結晶シリコンに比べる
と小さいため、十分なスイッチング性能が得られないことが懸念される。しかしながら、
電源の停止と回復という操作は、論理回路のクロックに比較すると極めて遅い動きでもよ
い。すなわち、スイッチングに要する時間は100μ秒以下であれば十分であり、場合に
よっては、1m秒あるいはそれ以上でもよい。
なぜなら、各記憶素子のフリップフロップ回路に保持されていたデータを容量素子に移す
過程あるいはその逆の過程は全ての記憶素子で同時におこなうことができるからである。
そのような低速動作であれば、長チャネルかつ狭チャネルなトランジスタでも十分である
。また、移動度は1cm/Vs以上であればよい。
一般に、トランジスタのオン電流Ionとオフ電流Ioff、スイッチングに要する時間
τonとデータを保持する時間τoffとの間には、τoff/τon〜Ion/Iof
×1/100、という関係がある。したがって、オン電流Ionがオフ電流Ioff
10倍であれば、τoffはτonの10倍程度である。例えば、容量用スイッチン
グ素子が容量素子に電荷を取り込むのに要する時間として1μ秒必要であれば、その容量
素子と容量用スイッチング素子は1秒間データを保持できる。もし、データを保持する期
間が1秒を超える場合には、保持したデータをフリップフロップ回路等に戻して、増幅し
、その後、再び、容量素子に取り込む操作(リフレッシュ)を1秒ごとに繰り返せばよい
また、容量素子に関しても、容量が大きい方が、データをフリップフロップ回路に戻す際
のエラーが発生しにくい。一方で、容量が大きいと、容量素子と容量用スイッチング素子
とで構成される回路の応答速度が低下する。しかしながら、上述のように電源の停止と回
復という操作は、論理回路のクロック等に比較すると極めて遅い動きでもよいので、容量
が1pF以下であれば何ら妨げとなるものではない。
なお、DRAMに見られるように、一般に容量素子の容量を大きくする場合には、容量素
子を形成することが困難となる。しかしながら、本発明の一態様では、容量素子はプレー
ナ型の容量素子でもよい。
例えば、上記のレジスタあるいはSRAM等の回路は2つの位相反転素子(インバータ等
)が組み合わされた回路(フリップフロップ回路等)を有するが、その回路の占有する面
積は50F(Fは最小加工線幅)以上であり、通常は100F乃至150Fである
さらに、容量用スイッチング素子として用いるトランジスタを長チャネルかつ狭チャネル
、あるいは高純度化した酸化物半導体とすることでトランジスタのオフ電流を小さくでき
る。また、配線の寄生容量の影響も小さいので、容量素子の容量はDRAMで使用される
もの(約30fF)より十分に小さくてもよい。上記のようにDRAMより十分に広い領
域にDRAMより小さい容量を形成すればよいので、容量素子は、特殊な作製方法が要求
されないプレーナ型の容量素子でもよい。
なお、位相反転素子から容量素子に電荷を移す際に、電荷の移動が急激に起こると、位相
反転素子の安定性が損なわれ、位相反転素子に保持されていたデータが破壊されてしまう
ことがある。この際には、容量素子には誤ったデータが保持されることとなる。
このような問題点を避けるためには、容量用スイッチング素子のオン電流をある程度低く
するとよい。上記のように長チャネルかつ狭チャネルなトランジスタ、あるいは、移動度
が10cm/Vs以下のトランジスタはこの目的に適している。
本発明の一態様によって、データを容量素子に退避させて保持でき、位相反転素子の電源
を停止できるので、記憶素子内の位相反転素子に用いるトランジスタのしきい値を低くし
てもよい。すなわち、高速かつ省電力な記憶素子となる。
記憶素子の回路図。 従来の記憶素子の回路図。 記憶素子の回路図。 記憶素子の回路図。 記憶素子の回路図。 記憶素子の回路図。 記憶素子の構造を説明する上面図。 記憶素子の構造を説明する断面図。 記憶素子の回路図。 記憶素子の動作例を説明する図。 記憶素子の動作例を説明する図。 記憶素子の回路図と構造を説明する断面図。 記憶素子の動作例を説明する図。 記憶素子の動作例を説明する図。 記憶装置を用いた信号処理回路およびCPUのブロック図。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は
以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態お
よび詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本
発明は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、本明細書において接続とは電気的な接続を意味しており、電流、電圧または電位が
、供給可能、或いは伝送可能な状態に相当する。よって、接続している状態とは、直接接
続している状態を必ずしも指すわけではなく、電流、電圧または電位が、供給可能、或い
は伝送可能であるように、配線、抵抗の回路素子を介して間接的に接続している状態も、
その範疇に含む。
また、回路図上は独立している構成要素どうしが接続しているように図示されている場合
であっても、実際には、例えば配線の一部が電極としても機能する場合など、一の導電膜
が、複数の構成要素の機能を併せ持っているだけの場合もある。本明細書において接続と
は、このような、一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範
疇に含める。
また、トランジスタが有するソース電極とドレイン電極は、トランジスタの極性および各
電極に与えられる電位の高低差によって、その呼び方が入れ替わる。一般的に、nチャネ
ル型トランジスタでは、低い電位が与えられる電極がソース電極と呼ばれ、高い電位が与
えられる電極がドレイン電極と呼ばれる。また、pチャネル型トランジスタでは、低い電
位が与えられる電極がドレイン電極と呼ばれ、高い電位が与えられる電極がソース電極と
呼ばれる。
本明細書では、便宜上、ソース電極とドレイン電極とが固定されているものと仮定して、
トランジスタの接続関係を説明する場合があるが、実際には電位の関係にしたがってソー
ス電極とドレイン電極の呼び方が入れ替わる。
なお、本明細書において、トランジスタが直列に接続されている状態とは、第1のトラン
ジスタのソース電極とドレイン電極のいずれか一方のみが、第2のトランジスタのソース
電極とドレイン電極のいずれか一方のみに接続されている状態を意味する。また、トラン
ジスタが並列に接続されている状態とは、第1のトランジスタのソース電極とドレイン電
極のいずれか一方が、第2のトランジスタのソース電極とドレイン電極のいずれか一方に
接続され、第1のトランジスタのソース電極とドレイン電極の他方が第2のトランジスタ
のソース電極とドレイン電極の他方に接続されている状態を意味する。
なお、マイクロプロセッサ、画像処理回路、DSP(Digital Signal P
rocessor)、マイクロコントローラを含むLSI(Large Scale I
ntegrated Circuit)などの集積回路が、本発明の信号処理回路の範疇
に含まれるがこれらに限定されない。
(実施の形態1)
本発明の一態様に係る記憶装置は、1ビットのデータを記憶することができる記憶素子を
、単数または複数有する。図1(A)に、本発明の記憶装置が有する記憶素子の回路図の
一例を示す。図1(A)に示す記憶素子100は、入力された信号の位相を反転させて出
力する第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102と、スイッチング素子
103と、スイッチング素子104と、容量素子105と、容量用スイッチング素子10
6とを、少なくとも有する。
記憶素子100に入力されたデータを含む信号INは、スイッチング素子103を介して
第1の位相反転素子101の入力端子に与えられる。第1の位相反転素子101の出力端
子は、第2の位相反転素子102の入力端子に接続されている。第2の位相反転素子10
2の出力端子は、スイッチング素子104を介して、第1の位相反転素子101の入力端
子に接続されている。第1の位相反転素子101の出力端子または第2の位相反転素子1
02の入力端子の電位が、後段の記憶素子に出力され、最終的には信号OUTとして出力
される。
なお、図1(A)では、第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102とし
てインバータを用いる例を示しているが、第1の位相反転素子101または第2の位相反
転素子102として、インバータの他にクロックドインバータを用いることもできる。
容量素子105は、記憶素子100に入力された信号INのデータを必要に応じて記憶で
きるように、スイッチング素子103および容量用スイッチング素子106を介して、記
憶素子100の入力端子、すなわち信号INの電位が与えられるノードに接続されている
。具体的に、容量素子105は、一対の電極間に誘電体を有するコンデンサであり、その
一方の電極は、容量用スイッチング素子106を介して第1の位相反転素子101の入力
端子に接続され、他方の電極には接地電位などの電位VEが与えられているノードに接続
されている。
また、容量用スイッチング素子106には、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成
領域に有するトランジスタを用いている。
なお、記憶素子100は、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタ、キャパシ
タなどのその他の回路素子を、さらに有していてもよい。
次いで、図1(A)で示した記憶素子の、より具体的な回路図の一例を、図1(B)に示
す。図1(B)に示す記憶素子100は、第1の位相反転素子101と、第2の位相反転
素子102と、スイッチング素子103と、スイッチング素子104と、容量素子105
と、容量用スイッチング素子106とを有しており、これら回路素子の接続構成は図1(
A)と同じである。
そして、図1(B)において第1の位相反転素子101は、ゲート電極が互いに接続され
たpチャネル型トランジスタ107と、nチャネル型トランジスタ108とが、ハイレベ
ルの電位VDDを含む電位VHが与えられる第1のノードと、ローレベルの電位VSSを
含む電位VLが与えられる第2のノードの間において、直列に接続された構成を有する。
なお、以下の実施の形態においても、ハイレベルの電位VDDを含む電位VHが与えられ
るノードを第1のノード、ローレベルの電位VSSを含む電位VLが与えられるノードを
第2のノードと呼ぶこととする。また、第1のノードを含む配線をVH配線、第2のノー
ドを含む配線をVL配線と呼ぶ。
具体的には、pチャネル型トランジスタ107のソース電極が第1のノードに接続され、
nチャネル型トランジスタ108のソース電極が第2のノードに接続される。また、pチ
ャネル型トランジスタ107のドレイン電極と、nチャネル型トランジスタ108のドレ
イン電極とが接続されており、これらの2つのドレイン電極の電位は、第1の位相反転素
子101の出力端子の電位とみなすことができる。また、pチャネル型トランジスタ10
7のゲート電極、およびnチャネル型トランジスタ108のゲート電極の電位は、第1の
位相反転素子101の入力端子の電位とみなすことができる。
なお、本実施の形態の記憶装置では電位VHといっても1つの固定電位ではなく、少なく
ともプリチャージ電位と電位VDDが供給できるものとする。ローレベルの電位VLに関
しても同様である。したがって、記憶装置の動作モードが異なると、VHも異なる電位と
なることもある。
また、図1(B)において第2の位相反転素子102は、ゲート電極が互いに接続された
pチャネル型トランジスタ109と、nチャネル型トランジスタ110とが第1のノード
と第2のノードの間において、直列に接続された構成を有する。具体的には、pチャネル
型トランジスタ109のソース電極が第1のノードに接続され、nチャネル型トランジス
タ110のソース電極が第2のノードに接続される。
また、pチャネル型トランジスタ109のドレイン電極と、nチャネル型トランジスタ1
10のドレイン電極とが接続されており、これらの2つのドレイン電極の電位は、第2の
位相反転素子102の出力端子の電位とみなすことができる。また、pチャネル型トラン
ジスタ109のゲート電極、およびnチャネル型トランジスタ110のゲート電極の電位
は、第2の位相反転素子102の入力端子の電位とみなすことができる。
また、図1(B)では、スイッチング素子103として1つのトランジスタを用いている
場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる信号Sig1に
よりスイッチングが制御される。また、スイッチング素子104として1つのトランジス
タを用いている場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる
信号Sig2によりスイッチングが制御される。
なお、図1(B)では、スイッチング素子103、スイッチング素子104が、それぞれ
トランジスタを一つだけ有する構成を示しているが、本発明はこの構成に限定されない。
本発明の一態様では、スイッチング素子103、スイッチング素子104がトランジスタ
を複数有していてもよい。
スイッチング素子103、スイッチング素子104が、スイッチング素子として機能する
トランジスタを複数有している場合、これらの複数のトランジスタは並列に接続されてい
てもよいし、直列に接続されていてもよいし、直列と並列が組み合わされて接続されてい
てもよい。
また、複数のトランジスタを並列に接続する場合、それらの極性を異なるものとしても良
く、例えば、nチャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタを並列に接続した、
いわゆるトランスファーゲート構造としてもよい。
また、図1(B)では、容量用スイッチング素子106として、酸化物半導体をチャネル
形成領域に有するトランジスタを用いており、このトランジスタは、そのゲート電極に与
えられる信号Sig3によりスイッチングが制御される。容量用スイッチング素子106
に用いるトランジスタは、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領域に有するため
、そのオフ電流は、上述したとおり著しく低い。
図1(B)では、容量用スイッチング素子106がトランジスタを一つだけ有する構成を
示しているが、本発明はこの構成に限定されない。本発明の一態様では、容量用スイッチ
ング素子106が、トランジスタを複数有していてもよい。容量用スイッチング素子10
6が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、これらの複
数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよいし、直
列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、本発明の一態様では、少なくとも、容量用スイッチング素子106においてスイッ
チング素子として用いられるトランジスタが、高純度化された酸化物半導体をチャネル形
成領域に有していればよい。
第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102、スイッチング素子103、スイ
ッチング素子104に用いられるトランジスタは、酸化物半導体以外の、非晶質、微結晶
、多結晶、または単結晶の、シリコン、またはゲルマニウム、砒化ガリウム、リン化ガリ
ウム、リン化インジウムなどの半導体を用いることができる。また、これらのトランジス
タは、薄膜の半導体膜を用いて作製されてもよいし、バルク(半導体ウェハ)を用いて作
製されてもよい。
図7を用いて本実施の形態の記憶素子の回路配置を説明する。図7(A)には1つの記憶
素子300のレイアウトを示す。記憶素子300は図1の記憶素子100に相当する。記
憶素子300の主要部分であるインバータ等は公知の半導体技術を用いて形成すればよい
。すなわち、半導体ウェハ上に素子分離のためのShallow Trench Iso
lation(STI)領域、n型領域およびp型領域を形成し、その上にゲート層であ
る第1層配線と、さらにその上に第2層配線を形成する。
第1層配線の一部は、信号Sig1を供給するためのSig1配線302であり、また、
一部は信号Sig2を供給するためのSig2配線303である。さらに、第2層配線の
一部は電位VHを供給するためのVH配線301であり、また、一部は信号INを入力す
るためのIN配線304である。図7(A)には上方に接続するためのコンタクトホール
の位置も示す。
また、その上層には、図7(B)に示すように、第3層配線が設けられ、その一部はコン
タクトホールを介して第2層配線の一部と接続し、信号OUTを出力するためのOUT配
線305となる。また、第3層配線の一部はスイッチング素子である酸化物半導体を用い
たトランジスタのドレイン電極306およびソース電極307となる。ドレイン電極30
6は、コンタクトホールを介して第2層配線の一部と接続する。また、ソース電極307
はその後、図1の容量素子105に相当する素子の電極の一部となる。
第3層配線の上には、酸化物半導体層(OS層)を形成する。図7(C)に示すように酸
化物半導体層の一部は、少なくとも1つの凹部を有し、例えば、J字型の形状の酸化物半
導体領域308とする。その他にも、U字型、L字型、V字型、あるいはC字型の形状の
酸化物半導体領域308としてもよい。その他にも2つ以上の凹部を有する形状(例えば
、M字型、N字型、S字型、W字型、Z字型その他)、あるいはその他の折り曲がった形
状であってもよい。
このような形状とすることで、酸化物半導体領域308の一端から他端までの長さを記憶
素子300の長辺よりも長くできる。例えば、最小加工線幅をFとするとき、一端から他
端までの長さを10F以上、好ましくは20F以上、より好ましくは50F以上とし、こ
のような形状の酸化物半導体領域308を用いて形成されるトランジスタ(図1の容量用
スイッチング素子106に相当する)のチャネル長は10F以上、好ましくは20F以上
、より好ましくは50F以上とできる。
図7(C)の場合は、酸化物半導体領域308の一端から他端までの長さは約17Fであ
る。このようにチャネル長を大きくすることにより、短チャネル効果によるオフ特性の低
下を抑制できる。
酸化物半導体層の上には、図7(D)に示すように第4層配線が設けられる。第4層配線
の一部は、ゲート配線309、容量配線310となる。ゲート配線309の一部は、図1
の容量用スイッチング素子106のゲート電極となる。なお、ゲート配線309には信号
Sig3が供給される。また、容量配線310はソース電極307の一部と重なって図1
の容量素子105の一部となる。図7(D)の場合、容量素子の電極面積(2つの電極が
重なっている部分の面積)は28Fである。なお、容量配線310には電位VEが供給
される。
図8には、図7の一点鎖線X−Yに沿った記憶素子300の断面構造を模式的に示す。な
お、図8のハッチングが図7と同じ場合には、図8においても同じものを指し示すものと
する。
図8(A)は、図7(B)の段階での断面構造を示す。半導体ウェハ表面にSTI311
、n型領域、p型領域さらには、第1層配線、第2層配線で回路(例えば、VH配線30
1やSig1配線302)が形成される。n型領域、p型領域、第1層配線と第2層配線
との間には、層間絶縁物312が設けられ、それらの間に電気的な接続が必要な場合には
コンタクトプラグ313が設けられる。さらに上層には、第3層配線によってドレイン電
極306とソース電極307が埋め込み絶縁物314に埋め込まれた状態で設けられる。
図8(B)は、図7(D)の段階での断面構造を示す。図8(A)で説明した構造物の上
に、さらに酸化物半導体層(酸化物半導体領域308等)とゲート絶縁物315、および
第4層配線(ゲート配線309や容量配線310)を形成する。ここで、酸化物半導体層
の厚さは1nm乃至30nm、好ましくは1nm乃至10nm、ゲート絶縁物315の厚
さは2nm乃至30nm、好ましくは5nm乃至10nmとするとよい。
また、特許文献3のように、酸化物半導体層に接して適切な1つあるいは複数の仕事関数
が大きな材料が接するように構成してもよい。このようにすると、酸化物半導体層を空乏
化することができ、オフ抵抗を高める上で効果がある。
本実施の形態においては酸化物半導体層の品質が重視されるので、高純度化された酸化物
半導体(膜)を用いるとよい。そのような酸化物半導体(膜)の作製方法の詳細は実施の
形態9で説明する。
次いで、図1(A)に示す記憶素子の動作の一例について説明する。なお、以下の説明以
外の方法で記憶素子を動作させることもできる。
まず、データの書き込み時において、スイッチング素子103はオン、スイッチング素子
104はオフ、容量用スイッチング素子106はオフとする。そして、第1のノードに電
位VDDを与え、第2のノードに電位VSSを与える。
記憶素子100に与えられる信号INの電位は、スイッチング素子103を介して第1の
位相反転素子101の入力端子に与えられるので、第1の位相反転素子101の出力端子
は、信号INの電位の位相が反転した電位になる。そして、スイッチング素子104をオ
ンにし、第1の位相反転素子101の入力端子と第2の位相反転素子102の出力端子と
を接続することで、第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102にデータ
が書き込まれる。
次いで、入力されたデータの保持を、第1の位相反転素子101および第2の位相反転素
子102によっておこなう場合、スイッチング素子104をオン、容量用スイッチング素
子106をオフの状態にしたままで、スイッチング素子103をオフにする。スイッチン
グ素子103をオフにすることで、入力されたデータは、第1の位相反転素子101およ
び第2の位相反転素子102によって保持される。このとき、第1のノードに電位VDD
を与え、第2のノードに電位VSSを与えることで、第1のノードと第2のノード間に電
源電圧が印加されている状態を維持する。
そして、第1の位相反転素子101の出力端子の電位には、第1の位相反転素子101お
よび第2の位相反転素子102によって保持されているデータが反映されている。よって
、この電位を読み取ることで、データを記憶素子100から読み出すことができる。
なお、データの保持時における消費電力を削減するために、入力されたデータの保持を、
容量素子105においておこなう場合には、まず、スイッチング素子103はオフ、スイ
ッチング素子104はオンとしたまま、容量用スイッチング素子106をオンとする。そ
して、容量用スイッチング素子106を介して、第1の位相反転素子101および第2の
位相反転素子102によって保持されているデータの値に見合った量の電荷が容量素子1
05に蓄積されることで、容量素子105へのデータの書き込みがおこなわれる。
容量素子105にデータが記憶された後、容量用スイッチング素子106をオフにするこ
とで、容量素子105に記憶されたデータは保持される。容量用スイッチング素子106
をオフにした後は、第1のノードと第2のノードとを共に、例えば、電位VSSあるいは
後述するプリチャージ電位とする。特に、第1のノードと第2のノードとを共にプリチャ
ージ電位とすることが好ましい。これについては後述する。なお、容量素子105にデー
タが記憶された後は、スイッチング素子104をオフにしてもよい。
このように、入力されたデータの保持を容量素子105においておこなう場合は、第1の
ノードと第2のノード間に電源電圧を印加する必要がないので、第1の位相反転素子10
1が有するpチャネル型トランジスタ107およびnチャネル型トランジスタ108、或
いは、第2の位相反転素子102が有するpチャネル型トランジスタ109およびnチャ
ネル型トランジスタ110を介して、第1のノードと第2のノードの間に流れるオフ電流
を限りなく0にすることができる。
したがって、データの保持時における記憶素子のオフ電流に起因する消費電力を大幅に削
減することができ、記憶装置、延いては記憶装置を用いた信号処理回路全体の、消費電力
を低く抑えることが可能となる。
また、容量用スイッチング素子106に用いられているトランジスタは、高純度化された
酸化物半導体をチャネル形成領域に用いているので、そのオフ電流密度を、100zA/
μm以下、好ましくは10zA/μm以下、より好ましくは1zA/μm以下にすること
ができる。
加えて、長チャネルかつ狭チャネルのトランジスタであれば、オフ電流は1zA以下とな
る。その結果、このトランジスタを用いた容量用スイッチング素子106がオフである時
、容量素子105に蓄積された電荷は殆ど放電しないため、データは保持される。
次に、容量素子105に記憶されているデータを第1の位相反転素子101および第2の
位相反転素子102に移す方法(データを回復する方法)について説明する。
以下では、理解を助けるために電位に関して具体的な数値を挙げるが、もちろん、この数
値以外の電位も適宜、適用できる。ここでは、ハイレベルの電位VDDを+1V、ローレ
ベルの電位VSSを0V、プリチャージ電位を+0.5Vとする。データを回復する方法
は、少なくとも以下の3つの段階を経ることが必要である。なお、本実施の形態では、下
記の過程において、電位VEは0Vに固定する。
<プリチャージ>
第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102の入力端子および出力端子の
電位をプリチャージ電位である+0.5Vにする。そのためには、第1のノードの電位、
第2のノードの電位を+0.5Vとする。
また、信号INや信号OUTもプリチャージ電位とするか、フローティング電位とする。
好ましくは記憶素子100を有する記憶装置に接続する全ての端子の電位をプリチャージ
電位としたのち、フローティングとする。
信号INや信号OUTをフローティングとする場合は、スイッチング素子103をオフと
する。なお、容量用スイッチング素子106はオフを維持する。また、スイッチング素子
104はオフとしてもオンとしてもよい。数m秒乃至数秒経過後には、第1の位相反転素
子101の入力端子の電位と第2の位相反転素子102の出力端子の電位は+0.5Vと
なる。
上述のように、容量素子105にデータを移した後、第1のノードの電位、第2のノード
の電位を共にプリチャージ電位にしておけば、この時点での電位の変更は不要であり、そ
のまま次の電荷放出の過程に進むことができる。
なお、電荷放出の過程の直前においては、第1の位相反転素子101および第2の位相反
転素子102の入力端子の電位は保持されていた電位を反映したものとなっていることが
あるが、実用上の問題はない。
例えば、第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102が非アクティブとな
る前の第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102の入力端子の電位が、
それぞれ+1Vおよび0Vであれば、電荷放出の過程の直前においては、それぞれ、+0
.5V以上、+0.5V以下である。例えば、それぞれ、+0.6Vおよび+0.4Vで
あったり、それぞれ、+0.51Vおよび+0.49Vであったりする。
プリチャージ電位と電荷放出の過程の直前の電位との差は、非アクティブとなっている期
間に依存し、期間が短ければ、非アクティブとなる前の電位により近くなる。しかし、い
ずれにしても、電荷放出の過程の直前の第1の位相反転素子101あるいは第2の位相反
転素子102の入力端子の電位は、保持されていたデータと見合う電位であり、また、そ
の後の電荷放出の影響によってデータが反転することはない。
<電荷放出>
次に、容量用スイッチング素子106をオンとする。すると、容量用スイッチング素子1
06に接続する回路の電位が変動する。一方、容量用スイッチング素子106に接続して
いない回路の電位はほとんど変化しない。なお、この操作の前(好ましくはプリチャージ
の操作の前)にスイッチング素子104はオンとしておくことが望ましい。
この電位の変動は、容量素子105の容量と、容量用スイッチング素子106を含む容量
用スイッチング素子106に接続する回路の容量(以下、寄生容量という、ただし、容量
素子105の容量を除く)等によって決定される。容量素子105の容量が寄生容量より
大きいほど、電位の変動が大きくなる。しかしながら、一般に寄生容量は容量素子105
に対して無視できるほど小さいものではなく、通常は、容量素子の1/3以上となる。
例えば、図7に示す容量素子は28Fの面積であるが、F=30nm、誘電体として厚
さ10nmの酸化シリコンを用いた場合の容量は約0.09fFである。これに対し、寄
生容量は0.1fF程度となることが推定される。すなわち、寄生容量が容量素子の容量
と同程度となる。また、図7のようにチャネル長の大きなトランジスタを容量用スイッチ
ング素子として用いる場合には、そのゲート容量(上記の場合、容量素子の容量の61%
程度)の影響も無視できない。
その場合、例えば、容量素子105にハイレベルなデータが保持されていた(すなわち、
+1Vの電位が保たれていた)として、容量用スイッチング素子106のゲートの電位を
+2Vとして、容量用スイッチング素子106をオンとし、容量素子105に保持されて
いる電荷を第1の位相反転素子101に放出すると、容量用スイッチング素子106に接
続する回路の電位は+1.02V程度となる。これは、容量用スイッチング素子106の
ゲートに+2Vの電位がかかっていることが大きく影響している。
また、容量素子105にローレベルなデータが保持されていた(すなわち、0Vの電位が
保たれていた)場合であっても、容量用スイッチング素子106をオンとし、容量素子1
05に保持されている電荷を第1の位相反転素子101に放出すると、容量用スイッチン
グ素子106に接続する回路の電位は+0.65V程度とプリチャージ電位より高くなる
。これも、容量用スイッチング素子106のゲートに+2Vの電位がかかっていることが
大きく影響している。
このように容量用スイッチング素子106のゲート容量が無視できない大きさである場合
(具体的には容量素子105の容量の30%以上である場合)には容量用スイッチング素
子106のゲートの電位がかく乱要因となるため、電荷放出後は、容量用スイッチング素
子106をオフとすることが望ましい。また、容量用スイッチング素子106のゲート容
量は容量素子105の容量の2倍以下であることが望ましい。
容量用スイッチング素子106をオフとした場合は、容量用スイッチング素子106のゲ
ート容量の影響は消滅するため、例えば、容量素子105にハイレベルなデータが保持さ
れていた場合には、第1の位相反転素子101の入力端子の電位はプリチャージ電位+0
.5Vより高い+0.75V程度となり、ローレベルなデータが保持されていた場合には
、プリチャージ電位より低い+0.28V程度とする。
なお、ここで、プリチャージ電位が0Vであったとすると、それぞれ0.49V、0.0
2Vとなり、いずれも第2の位相反転素子102の入力端子の電位(プリチャージ電位で
ある0V)より高くなり、その後の増幅作用でエラーを発生することとなるので、プリチ
ャージ電位を適切に選択することが必要とされる。
<増幅>
次に、第1のノードの電位を+0.5Vから+1Vに、第2のノードの電位を+0.5V
から0Vにする。電位の変化は第1のノードと第2のノードで対称的になるようにおこな
うことが望ましく、また、エラーの確率を低くするためには可能な限り時間をかけておこ
なうことが好ましい。
この過程によって、第1の位相反転素子の入力端子の電位と第2の位相反転素子の入力端
子の電位の差が増幅される。増幅の際のエラーは、電位の差が小さいほど、また、増幅の
時間が短いほど起こりやすくなる。電源の回復の操作は通常のメモリのクロック周波数に
比較するとはるかに長い時間が許容されるので、時間をかけて増幅することにより電位の
差がわずかであっても、エラーの確率を十分に低くできる。
以上では、容量用スイッチング素子106として、高純度化された酸化物半導体を用いた
薄膜トランジスタを使用する例を示したが、アモルファスシリコン、ポリシリコン、微結
晶シリコン等を用いた薄膜トランジスタを用いてもよい。
その場合は、オフ電流が、高純度化された酸化物半導体を用いた薄膜トランジスタより大
きくなるので、データを保持する時間は短くなる。しかしながら、定期的にデータを第1
の位相反転素子101および第2の位相反転素子102に出力し、その後、データを容量
素子105に戻す操作を繰り返すこと(リフレッシュ)により、データを保持し続けるこ
とができる。
なお、この場合のリフレッシュは、DRAMの場合のリフレッシュとは異なり、1つのチ
ップ内のリフレッシュが必要とされる全ての記憶素子において同時におこなうことができ
る。そのため、1つのチップにおいてリフレッシュに要する時間は極めて短い。もちろん
、チップ内の記憶素子のブロックごとに順次、リフレッシュしてもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の記憶装置が有する記憶素子の、別の一例について説明する。
図3(A)に、本実施の形態の記憶素子の回路図を示す。
図3(A)に示す記憶素子120は、入力された信号の位相を反転させて出力する第1の
位相反転素子101および第2の位相反転素子102と、スイッチング素子103と、ス
イッチング素子104と、容量素子105と、容量用スイッチング素子106とを、少な
くとも有する。
また、記憶素子120は、スイッチング素子111も有する。スイッチング素子111は
、第2の位相反転素子102の入力端子とプリチャージ電位VPを供給するノードとの間
に接続され、信号Sig4により制御される。
記憶素子120に入力されたデータを含む信号INは、スイッチング素子103を介して
第1の位相反転素子101の入力端子に与えられる。第1の位相反転素子101の出力端
子は、第2の位相反転素子102の入力端子に接続されている。第2の位相反転素子10
2の出力端子は、スイッチング素子104を介して、第1の位相反転素子101の入力端
子に接続されている。第1の位相反転素子101の出力端子または第2の位相反転素子1
02の入力端子の電位は、信号OUTとして後段の記憶素子、或いは他の回路に出力され
る。
容量素子105は、記憶素子120に入力された信号INのデータを必要に応じて記憶で
きるように、スイッチング素子103および容量用スイッチング素子106を介して、記
憶素子120の入力端子、すなわち信号INの電位が与えられるノードに接続されている
。具体的に、容量素子105は、一対の電極間に誘電体を有するコンデンサであり、その
一方の電極は、容量用スイッチング素子106を介して第1の位相反転素子101の入力
端子に接続され、他方の電極には接地電位などの電位VEが与えられているノードに接続
されている。
なお、図3(A)では、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102としてイ
ンバータを用いる例を示しているが、第1の位相反転素子101または第2の位相反転素
子102として、インバータの他に、クロックドインバータを用いることもできる。
また、容量用スイッチング素子106は、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領
域に有するトランジスタを用いている。容量用スイッチング素子106は、実施の形態1
の容量用スイッチング素子106と同様に、第1の位相反転素子101および第2の位相
反転素子102の上方に酸化物半導体を用いて形成し、そのチャネル長を10F以上、好
ましくは20F以上、より好ましくは50F以上とするとよい。
なお、記憶素子120は、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタ、キャパシ
タなどのその他の回路素子を、さらに有していてもよい。
次いで、図3(A)で示した記憶素子の、より具体的な回路図の一例を、図3(B)に示
す。図3(B)に示す記憶素子120は、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素
子102、スイッチング素子103、スイッチング素子104、容量素子105、容量用
スイッチング素子106、スイッチング素子111を少なくとも有しており、これら回路
素子の接続構成は図3(A)と同じである。また、図3(B)において第1の位相反転素
子101および第2の位相反転素子102の詳細は実施の形態1と同様である。
また、図3(B)では、スイッチング素子103として1つのトランジスタを用いている
場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる信号Sig1に
よりスイッチングが制御される。また、スイッチング素子104として1つのトランジス
タを用いている場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる
信号Sig2によりスイッチングが制御される。さらに、スイッチング素子111として
1つのトランジスタを用いている場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート
電極に与えられる信号Sig4によりスイッチングが制御される。
なお、図3(B)では、スイッチング素子103、スイッチング素子104、スイッチン
グ素子111が、それぞれトランジスタを一つだけ有する構成を示しているが、本発明は
この構成に限定されない。本発明の一態様では、スイッチング素子103またはスイッチ
ング素子104、スイッチング素子111が、トランジスタを複数有していてもよい。
スイッチング素子103、スイッチング素子104、スイッチング素子111が、スイッ
チング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、これらの複数のトランジ
スタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよいし、直列と並列が組
み合わされて接続されていてもよい。
また、図3(B)では、容量用スイッチング素子106として、酸化物半導体をチャネル
形成領域に有するトランジスタを用いており、このトランジスタは、そのゲート電極に与
えられる信号Sig3によりスイッチングが制御される。容量用スイッチング素子106
に用いるトランジスタは、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領域に有するため
、そのオフ電流は、上述したとおり著しく低い。
そして、図3(B)では、容量用スイッチング素子106がトランジスタを一つだけ有す
る構成を示しているが、本発明はこの構成に限定されない。本発明の一態様では、容量用
スイッチング素子106が、トランジスタを複数有していてもよい。容量用スイッチング
素子106が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、こ
れらの複数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよ
いし、直列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、本実施の形態では、少なくとも、容量用スイッチング素子106において、スイッ
チング素子として用いられるトランジスタが、化合物半導体、例えば、高純度化された酸
化物半導体をチャネル形成領域に有する。
一方、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102、スイッチング素子103
、スイッチング素子104、スイッチング素子111に用いられるトランジスタは、酸化
物半導体以外の、非晶質、微結晶、多結晶、または単結晶の、シリコン、またはゲルマニ
ウムなどの半導体を用いることができる。また、これらのトランジスタは、薄膜の半導体
膜を用いて作製されてもよいし、バルクの半導体ウェハを用いて作製されてもよい。
酸化物半導体膜を用いたpチャネル型トランジスタを作製することが可能であれば、記憶
素子内の全てのトランジスタの活性層に酸化物半導体膜を用い、プロセスを簡略化するこ
ともできる。
次いで、図3(A)または図3(B)に示す記憶素子の動作の一例について説明する。な
お、以下の説明以外の方法で記憶素子を動作させることもできる。データの書き込み、第
1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102によるデータの保持、入力され
たデータの容量素子105での保持をおこなうにはスイッチング素子111をオフとする
。以上の動作は実施の形態1と同様であるので省略する。
容量素子105に記憶されているデータを回復する場合は、実施の形態1と同様に、プリ
チャージ、電荷放出、増幅という段階を経る。このうち、プリチャージの過程の一部は実
施の形態1と異なる。本実施の形態の記憶素子120においては、少なくとも信号IN、
第1のノード、第2のノードをプリチャージ電位とする。
そして、スイッチング素子103、スイッチング素子104、スイッチング素子111を
オンとする。この結果、第1の位相反転素子101の入力端子はもちろん、第2の位相反
転素子102の入力端子および出力端子も速やかに(1μ秒以内に)プリチャージ電位と
することができる。
その後、スイッチング素子103をオフとする。電荷放出、増幅は実施の形態1で示した
とおりにおこなえばよい。
図2に示す従来の記憶素子200は、通常、他の複数の記憶素子と直列に接続して利用さ
れる。このことは図3に示す従来の記憶素子120でも同様である。以下では例として、
図3に示す記憶素子120と同等な回路構成を有する2つの記憶素子120a、記憶素子
120bが直列に接続された回路の動作例について図10および図11を用いて説明する
なお、図10および図11では、オンであるトランジスタやアクティブである位相反転回
路には、それらの記号に丸印を重ね、オフであるトランジスタやアクティブでない位相反
転回路には、それらの記号に×印を重ねて表記する。
<図10(A)>
最初に記憶素子120a、記憶素子120bにそれぞれデータが保持されているものとす
る。ここでは、記憶素子120aの第1の位相反転素子の入力端子の電位が+1V、出力
端子の電位が0V、記憶素子120bの第1の位相反転素子の入力端子の電位が0V、出
力端子の電位が+1Vであるとする。
このとき、スイッチング素子103a、スイッチング素子103b、容量用スイッチング
素子106a、容量用スイッチング素子106b、スイッチング素子111a、スイッチ
ング素子111bはオフであり、スイッチング素子104a、スイッチング素子104b
はオンである。
<図10(B)>
容量用スイッチング素子106a、容量用スイッチング素子106bをオンとする。この
結果、容量素子105a、容量素子105bに、それぞれ、記憶素子120a、記憶素子
120bのデータに応じた電荷が蓄積される。
<図10(C)>
その後、スイッチング素子104a、スイッチング素子104b、容量用スイッチング素
子106a、容量用スイッチング素子106bをオフとする。また、記憶素子120a、
記憶素子120bの第1の位相反転素子、第2の位相反転素子の第1のノードおよび第2
のノードを等電位とする。例えば、プリチャージ電位である+0.5Vとする。なお、ス
イッチング素子104a、スイッチング素子104bはオンのままでもよい。
以上で、記憶素子120aと記憶素子120bの第1の位相反転素子と第2の位相反転素
子は非アクティブとなるが、記憶素子120aと記憶素子120bの第1の位相反転素子
と第2の位相反転素子に保持されていたデータは容量素子105a、容量素子105bで
保持することができる。
<図11(A)>
プリチャージをおこなう。そのためには、少なくとも記憶素子120aの第1の位相反転
素子の入力端子の電位をプリチャージ電位である+0.5Vとする。また、スイッチング
素子103a、スイッチング素子103b、スイッチング素子104a、スイッチング素
子104b、スイッチング素子111a、スイッチング素子111bをオンとする。
この結果、記憶素子120aの第1の位相反転素子の入力端子だけでなく、記憶素子12
0aの第1の位相反転素子の出力端子、記憶素子120bの第1の位相反転素子の入力端
子と出力端子の電位もプリチャージ電位である+0.5Vとなる。
<図11(B)>
スイッチング素子103a、スイッチング素子103b、スイッチング素子111a、ス
イッチング素子111bをオフとする。さらに、容量用スイッチング素子106a、容量
用スイッチング素子106bをオンとする。この結果、記憶素子120aの第1の位相反
転素子の入力端子の電位および、記憶素子120bの第1の位相反転素子の入力端子の電
位が保持されていたデータに応じて変動する。
ここでは、記憶素子120aの第1の位相反転素子の入力端子の電位は+0.7Vに、記
憶素子120bの第1の位相反転素子の入力端子の電位は+0.3Vになったとする。
<図11(C)>
その後、記憶素子120a、記憶素子120bの第1の位相反転素子、第2の位相反転素
子の第1のノードおよび第2のノードを、それぞれ、+1V、0Vとする。記憶素子12
0a、記憶素子120bの第1の位相反転素子、第2の位相反転素子はアクティブとなり
、それぞれの入力端子の電位差を増幅する。すなわち、図10(A)の状態を再現できる
なお、以上では、容量用スイッチング素子として、高純度化された酸化物半導体を用いた
薄膜トランジスタを使用する例を示したが、アモルファスシリコン、ポリシリコン、微結
晶シリコン等を用いた薄膜トランジスタを用いてもよい。
本実施の形態で開示された事項は、他の実施の形態で開示された事項と適宜組み合わせて
実施することが可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の記憶装置が有する記憶素子の、別の一例について説明する。
図4(A)に、本実施の形態の記憶素子の回路図を、一例として示す。
図4(A)に示す記憶素子130は、入力された信号の位相を反転させて出力する第1の
位相反転素子101および第2の位相反転素子102と、スイッチング素子103と、ス
イッチング素子104と、容量素子105と、容量用スイッチング素子106と、容量素
子112と、容量用スイッチング素子113とを、少なくとも有する。
記憶素子130に入力されたデータを含む信号INは、スイッチング素子103を介して
第1の位相反転素子101の入力端子に与えられる。第1の位相反転素子101の出力端
子は、第2の位相反転素子102の入力端子に接続されている。第2の位相反転素子10
2の出力端子は、スイッチング素子104を介して、第1の位相反転素子101の入力端
子に接続されている。第1の位相反転素子101の出力端子または第2の位相反転素子1
02の入力端子の電位は、信号OUTとして後段の記憶素子、或いは他の回路に出力され
る。
容量素子105は、記憶素子130に入力された信号INのデータを必要に応じて記憶で
きるように、スイッチング素子103および容量用スイッチング素子106を介して、記
憶素子130の入力端子、すなわち信号INの電位が与えられるノードに接続されている
。具体的に、容量素子105は、一対の電極間に誘電体を有するコンデンサであり、その
一方の電極は、容量用スイッチング素子106を介して第1の位相反転素子101の入力
端子に接続され、他方の電極には接地電位などの電位VEが与えられているノードに接続
されている。
容量素子112は、容量素子105と同様に、記憶素子130に入力された信号INのデ
ータを必要に応じて記憶できるように、スイッチング素子103、第1の位相反転素子1
01および容量用スイッチング素子113を介して、記憶素子130の入力端子、すなわ
ち信号INの電位が与えられるノードに接続されている。具体的に、容量素子112は、
一対の電極間に誘電体を有するコンデンサであり、その一方の電極は、容量用スイッチン
グ素子113を介して第1の位相反転素子101の出力端子に接続され、他方の電極には
接地電位などの電位VEが与えられているノードに接続されている。
なお、図4(A)では、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102としてイ
ンバータを用いる例を示しているが、第1の位相反転素子101または第2の位相反転素
子102として、インバータの他に、クロックドインバータを用いることもできる。
また、容量用スイッチング素子106および容量用スイッチング素子113は、高純度化
された酸化物半導体をチャネル形成領域に有するトランジスタを用いている。容量用スイ
ッチング素子106および容量用スイッチング素子113は、実施の形態1の容量用スイ
ッチング素子106と同様に、第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子10
2の上方に酸化物半導体を用いて形成し、そのチャネル長を10F以上、好ましくは20
F以上、より好ましくは50F以上とするとよい。
なお、記憶素子130は、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタ、キャパシ
タなどのその他の回路素子を、さらに有していてもよい。
次いで、図4(A)で示した記憶素子の、より具体的な回路図の一例を、図4(B)に示
す。図4(B)に示す記憶素子130は、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素
子102、スイッチング素子103、スイッチング素子104、容量素子105、容量用
スイッチング素子106、容量素子112、容量用スイッチング素子113を少なくとも
有しており、これら回路素子の接続構成は図4(A)と同じである。また、図4(B)に
おいて第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102の詳細は実施の形態1
と同様である。
また、図4(B)では、スイッチング素子103として1つのトランジスタを用いている
場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる信号Sig1に
よりスイッチングが制御される。また、スイッチング素子104として1つのトランジス
タを用いている場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる
信号Sig2によりスイッチングが制御される。
なお、図4(B)では、スイッチング素子103、スイッチング素子104が、それぞれ
トランジスタを一つだけ有する構成を示しているが、本発明はこの構成に限定されない。
本発明の一態様では、スイッチング素子103またはスイッチング素子104が、トラン
ジスタを複数有していてもよい。スイッチング素子103またはスイッチング素子104
が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、これらの複数
のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよいし、直列
と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、図4(B)では、容量用スイッチング素子106として、酸化物半導体をチャネル
形成領域に有するトランジスタを用いており、このトランジスタは、そのゲート電極に与
えられる信号Sig3によりスイッチングが制御される。容量用スイッチング素子106
に用いるトランジスタは、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領域に有するため
、そのオフ電流は、上述したとおり著しく低い。
また、図4(B)では、容量用スイッチング素子113として、酸化物半導体をチャネル
形成領域に有するトランジスタを用いており、このトランジスタは、そのゲート電極に与
えられる信号Sig5によりスイッチングが制御される。容量用スイッチング素子113
に用いるトランジスタは、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領域に有し、かつ
、チャネル長が十分に長いため、そのオフ電流は、上述したとおり著しく低い。
なお、信号Sig3と信号Sig5は独立して制御されてもよいが、容量用スイッチング
素子106および容量用スイッチング素子113は、いずれも電源を停止する前とデータ
を回復するときにほぼ同じタイミングで動作するため、同期して制御するようにしてもよ
い。この場合、回路構成も単純化されるため好ましい。
そして、図4(B)では、容量用スイッチング素子106または容量用スイッチング素子
113がトランジスタを一つだけ有する構成を示しているが、本発明はこの構成に限定さ
れない。本発明の一態様では、容量用スイッチング素子106または容量用スイッチング
素子113が、トランジスタを複数有していてもよい。容量用スイッチング素子106ま
たは容量用スイッチング素子113が、スイッチング素子として機能するトランジスタを
複数有している場合、これらの複数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直
列に接続されていてもよいし、直列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、本実施の形態では、少なくとも、容量用スイッチング素子106または容量用スイ
ッチング素子113において、スイッチング素子として用いられるトランジスタが、化合
物半導体、例えば、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領域に有する。
一方、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102、スイッチング素子103
、スイッチング素子104に用いられるトランジスタは、酸化物半導体以外の、非晶質、
微結晶、多結晶、または単結晶の、シリコン、またはゲルマニウムなどの半導体を用いる
ことができる。
また、これらのトランジスタは、薄膜の半導体膜を用いて作製してもよいし、バルクの半
導体ウェハを用いて作製してもよい。酸化物半導体膜を用いたpチャネル型トランジスタ
を作製することが可能であれば、記憶素子内の全てのトランジスタの活性層に酸化物半導
体膜を用い、プロセスを簡略化することもできる。
次いで、図4(A)または図4(B)に示す記憶素子の動作の一例について説明する。な
お、以下の説明以外の方法で記憶素子を動作させることもできる。
まず、データの書き込み時において、スイッチング素子103はオン、スイッチング素子
104はオフ、容量用スイッチング素子106はオフ、容量用スイッチング素子113は
オフとする。そして、第1のノードに電位VDDを与え、第2のノードに電位VSSを与
えることで、第1のノードと第2のノード間に電源電圧が印加される。
記憶素子130に与えられる信号INの電位は、スイッチング素子103を介して第1の
位相反転素子101の入力端子に与えられるので、第1の位相反転素子101の出力端子
は、信号INの電位の位相が反転した電位になる。そして、スイッチング素子104をオ
ンにし、第1の位相反転素子101の入力端子と第2の位相反転素子102の出力端子と
を接続することで、第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102にデータ
が書き込まれる。
次いで、入力されたデータの保持を、第1の位相反転素子101および第2の位相反転素
子102によっておこなう場合、スイッチング素子104をオン、容量用スイッチング素
子106をオフ、容量用スイッチング素子113をオフの状態にしたままで、スイッチン
グ素子103をオフにする。
スイッチング素子103をオフにすることで、入力されたデータは、第1の位相反転素子
101および第2の位相反転素子102によって保持される。このとき、第1のノードに
電位VDDを与え、第2のノードに電位VSSを与えることで、第1のノードと第2のノ
ード間に電源電圧が印加されている状態を維持する。
そして、第1の位相反転素子101の出力端子の電位には、第1の位相反転素子101お
よび第2の位相反転素子102によって保持されているデータが反映されている。よって
、上記電位を読み取ることで、データを記憶素子130から読み出すことができる。
なお、データの保持時における消費電力を削減するために、入力されたデータの保持を、
容量素子105、容量素子112においておこなう場合は、スイッチング素子103をオ
フ、スイッチング素子104をオン、容量用スイッチング素子106をオン、容量用スイ
ッチング素子113をオンとする。
そして、容量用スイッチング素子106を介して、第1の位相反転素子101および第2
の位相反転素子102に保持されているデータの値に見合った量の電荷が、容量素子10
5に蓄積されることで、容量素子105へのデータの書き込みがおこなわれる。また、容
量用スイッチング素子113を介して、第1の位相反転素子101および第2の位相反転
素子102に保持されているデータの値に見合った量の電荷が、容量素子112に蓄積さ
れることで、容量素子112へのデータの書き込みがおこなわれる。
容量素子105にデータが記憶された後、容量用スイッチング素子106をオフにするこ
とで、容量素子105に記憶されたデータは保持される。また、容量素子112にデータ
が記憶された後、容量用スイッチング素子113をオフにすることで、容量素子112に
記憶されたデータは保持される。容量用スイッチング素子106、容量用スイッチング素
子113をオフにした後は、第1のノードと第2のノードとに、例えば電位VSSを与え
て等電位とすることで、第1のノードと第2のノード間の電源電圧の印加を停止する。
このように、入力されたデータの保持を容量素子105および容量素子112においてお
こなう場合は、第1のノードと第2のノード間に電源電圧を印加する必要がないので、第
1の位相反転素子101が有するpチャネル型トランジスタ107およびnチャネル型ト
ランジスタ108、或いは、第2の位相反転素子102が有するpチャネル型トランジス
タ109およびnチャネル型トランジスタ110を介して、第1のノードと第2のノード
の間に流れるオフ電流を、限りなく0にすることができる。
したがって、保持時における記憶素子のオフ電流に起因する消費電力を大幅に削減するこ
とができ、記憶装置、延いては記憶装置を用いた信号処理回路全体の、消費電力を低く抑
えることが可能となる。
また、容量用スイッチング素子106および容量用スイッチング素子113に用いられて
いるトランジスタは、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領域に用いているので
、そのオフ電流密度を、100zA/μm以下、好ましくは10zA/μm以下、より好
ましくは1zA/μm以下にすることができる。
よって、高純度化された酸化物半導体膜を活性層として用いたトランジスタは、オフ電流
が、結晶性を有するシリコンを用いたトランジスタに比べて著しく低い。その結果、上記
トランジスタを用いた容量用スイッチング素子106がオフである時、容量素子105に
蓄積された電荷は殆ど放電しないため、データは保持される。また、上記トランジスタを
用いた容量用スイッチング素子113がオフである時、容量素子112に蓄積された電荷
は殆ど放電しないため、データは保持される。
なお、容量素子105および容量素子112に記憶されているデータを回復する場合は、
実施の形態1と同様に、プリチャージ、電荷放出、増幅という段階を経る。本実施の形態
の記憶素子では、第1の位相反転素子101と第2の位相反転素子102のそれぞれに容
量用スイッチング素子106および容量用スイッチング素子113と容量素子105およ
び容量素子112が設けられており、回路の特性上、それぞれの容量素子には異なるデー
タ(一方がハイであれば他方がローとなるようなデータ)が保持されている。
したがって、プリチャージ電位に関わらず、第1の位相反転素子101の入力端子と第2
の位相反転素子102の入力端子の間には、常にデータに応じた電位差が生じる。そのた
め、プリチャージ電位に関する制約は実施の形態1に比較すると少ない。例えば、プリチ
ャージ電位を0Vとできる。ただし、増幅を短時間でおこなうには、適切な電位にプリチ
ャージするとよい。
プリチャージ終了後、スイッチング素子103をオフとする。電荷放出、増幅は実施の形
態1で示したとおりにおこなえばよい。なお、以上では、容量用スイッチング素子106
、容量用スイッチング素子113として、高純度化された酸化物半導体を用いた薄膜トラ
ンジスタを使用する例を示したが、アモルファスシリコン、ポリシリコン、微結晶シリコ
ン等を用いた薄膜トランジスタを用いてもよい。
本実施の形態で開示された事項は、他の実施の形態で開示された事項と適宜組み合わせて
実施することが可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の記憶装置が有する記憶素子の、別の一例について説明する。
図5(A)に、本実施の形態の記憶素子の回路図を、一例として示す。
図5(A)に示す記憶素子140は、入力された信号の位相を反転させて出力する第1の
位相反転素子101および第2の位相反転素子102と、スイッチング素子103と、ス
イッチング素子104と、容量素子105と、容量用スイッチング素子106とを、少な
くとも有する。
また、記憶素子140は、スイッチング素子114も有する。スイッチング素子114は
、第1の位相反転素子101の入力端子と第2の位相反転素子102の入力端子との間に
接続され、信号Sig6により制御される。
記憶素子140に入力されたデータを含む信号INは、スイッチング素子103を介して
第1の位相反転素子101の入力端子に与えられる。第1の位相反転素子101の出力端
子は、第2の位相反転素子102の入力端子に接続されている。第2の位相反転素子10
2の出力端子は、スイッチング素子104を介して、第1の位相反転素子101の入力端
子に接続されている。第1の位相反転素子101の出力端子または第2の位相反転素子1
02の入力端子の電位は、信号OUTとして後段の記憶素子、或いは他の回路に出力され
る。
容量素子105は、記憶素子140に入力された信号INのデータを必要に応じて記憶で
きるように、スイッチング素子103および容量用スイッチング素子106を介して、記
憶素子140の入力端子、すなわち信号INの電位が与えられるノードに接続されている
。具体的に、容量素子105は、一対の電極間に誘電体を有するコンデンサであり、その
一方の電極は、容量用スイッチング素子106を介して第1の位相反転素子101の入力
端子に接続され、他方の電極には接地電位などの電位VEが与えられているノードに接続
されている。
なお、図5(A)では、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102としてイ
ンバータを用いる例を示しているが、第1の位相反転素子101または第2の位相反転素
子102として、インバータの他に、クロックドインバータを用いることもできる。
また、容量用スイッチング素子106は、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領
域に有するトランジスタを用いている。容量用スイッチング素子106は、実施の形態1
の容量用スイッチング素子106と同様に、第1の位相反転素子101および第2の位相
反転素子102の上方に酸化物半導体を用いて形成し、そのチャネル長を10F以上、好
ましくは20F以上、より好ましくは50F以上とするとよい。
なお、記憶素子140は、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタ、キャパシ
タなどのその他の回路素子を、さらに有していてもよい。
次いで、図5(A)で示した記憶素子の、より具体的な回路図の一例を、図5(B)に示
す。図5(B)に示す記憶素子140は、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素
子102、スイッチング素子103、スイッチング素子104、容量素子105、容量用
スイッチング素子106、スイッチング素子114を少なくとも有しており、これら回路
素子の接続構成は図5(A)と同じである。また、図5(B)において第1の位相反転素
子101および第2の位相反転素子102の詳細は実施の形態1と同様である。
また、図5(B)では、スイッチング素子103として1つのトランジスタを用いている
場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる信号Sig1に
よりスイッチングが制御される。また、スイッチング素子104として1つのトランジス
タを用いている場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる
信号Sig2によりスイッチングが制御される。さらに、スイッチング素子114として
1つのトランジスタを用いている場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート
電極に与えられる信号Sig6によりスイッチングが制御される。
なお、図5(B)では、スイッチング素子103、スイッチング素子104、スイッチン
グ素子114が、それぞれトランジスタを一つだけ有する構成を示しているが、本発明は
この構成に限定されない。本発明の一態様では、スイッチング素子103またはスイッチ
ング素子104、スイッチング素子114が、トランジスタを複数有していてもよい。ス
イッチング素子103、スイッチング素子104、スイッチング素子114が、スイッチ
ング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、上記複数のトランジスタは
並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよいし、直列と並列が組み合わ
されて接続されていてもよい。
また、図5(B)では、容量用スイッチング素子106として、酸化物半導体をチャネル
形成領域に有するトランジスタを用いており、このトランジスタは、そのゲート電極に与
えられる信号Sig3によりスイッチングが制御される。容量用スイッチング素子106
に用いるトランジスタは、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領域に有するため
、そのオフ電流は、上述したとおり著しく低い。
なお、図5(B)では、容量用スイッチング素子106がトランジスタを一つだけ有する
構成を示しているが、本発明はこの構成に限定されない。本発明の一態様では、容量用ス
イッチング素子106が、トランジスタを複数有していてもよい。容量用スイッチング素
子106が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、上記
複数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよいし、
直列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、本実施の形態では、少なくとも、容量用スイッチング素子106において、スイッ
チング素子として用いられるトランジスタが、高純度化された酸化物半導体をチャネル形
成領域に有する。第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102、スイッチング
素子103、スイッチング素子104、スイッチング素子114に用いられるトランジス
タは、酸化物半導体以外の、非晶質、微結晶、多結晶、または単結晶の、シリコン、また
はゲルマニウムなどの半導体を用いることができる。
また、上記トランジスタは、薄膜の半導体膜を用いて作製されてもよいし、バルクの半導
体ウェハを用いて作製されてもよい。酸化物半導体膜を用いたpチャネル型トランジスタ
を作製することが可能であれば、記憶素子内の全てのトランジスタの活性層に酸化物半導
体膜を用い、プロセスを簡略化することもできる。
次いで、図5(A)または図5(B)に示す記憶素子の動作の一例について説明する。な
お、以下の説明以外の方法で記憶素子を動作させることもできる。データの書き込み、第
1の位相反転素子101および第2の位相反転素子102によるデータの保持、入力され
たデータの容量素子105での保持をおこなうにはスイッチング素子114をオフとする
。以上の動作は実施の形態1と同様であるので省略する。
容量素子105に記憶されているデータを回復する場合は、実施の形態1と同様に、プリ
チャージ、電荷放出、増幅という段階を経る。このうち、プリチャージの過程は実施の形
態1と異なる。本実施の形態の記憶素子140においては、少なくとも信号IN、第1の
ノード、第2のノードをプリチャージ電位とする。
そして、スイッチング素子103、スイッチング素子104、スイッチング素子114を
オンとする。この結果、第1の位相反転素子101の入力端子はもちろん、第2の位相反
転素子102の入力端子および出力端子も速やかに(1μ秒以内に)プリチャージ電位と
することができる。
その後、スイッチング素子103およびスイッチング素子114をオフとする。電荷放出
、増幅は実施の形態1で示したとおりにおこなえばよい。なお、以上では、容量用スイッ
チング素子106として、高純度化された酸化物半導体を用いた薄膜トランジスタを使用
する例を示したが、アモルファスシリコン、ポリシリコン、微結晶シリコン等を用いた薄
膜トランジスタを用いてもよい。
本実施の形態で開示された事項は、他の実施の形態で開示された事項と適宜組み合わせて
実施することが可能である。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の記憶装置が有する記憶素子の、別の一例について説明する。
図6(A)に、本実施の形態の記憶素子の回路図を、一例として示す。
図6(A)に示す記憶素子150は、入力された信号の位相を反転させて出力する第1の
位相反転素子101および第2の位相反転素子102と、スイッチング素子103と、ス
イッチング素子104と、容量素子105と、容量用スイッチング素子106と、スイッ
チング素子115とを、少なくとも有する。
記憶素子150に入力されたデータを含む信号INは、スイッチング素子103を介して
第1の位相反転素子101の入力端子に与えられる。第1の位相反転素子101の出力端
子は、第2の位相反転素子102の入力端子に接続されている。第2の位相反転素子10
2の出力端子は、スイッチング素子104を介して、第1の位相反転素子101の入力端
子に接続されている。第1の位相反転素子101の出力端子または第2の位相反転素子1
02の入力端子の電位は、信号OUTとして後段の記憶素子、或いは他の回路に出力され
る。
また、第1の位相反転素子101の出力端子は、スイッチング素子115を介して、第2
の位相反転素子102の出力端子に接続する。
容量素子105は、記憶素子150に入力された信号INのデータを必要に応じて記憶で
きるように、スイッチング素子103および容量用スイッチング素子106を介して、記
憶素子150の入力端子、すなわち信号INの電位が与えられるノードに接続されている
具体的に、容量素子105は、一対の電極間に誘電体を有するコンデンサであり、その一
方の電極は、容量用スイッチング素子106を介して第1の位相反転素子101の入力端
子に接続され、他方の電極には接地電位などの電位VEが与えられているノードに接続さ
れている。
なお、図6(A)では、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102としてイ
ンバータを用いる例を示しているが、第1の位相反転素子101または第2の位相反転素
子102として、インバータの他に、クロックドインバータを用いることもできる。
また、容量用スイッチング素子106は、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領
域に有するトランジスタを用いている。容量用スイッチング素子106は、実施の形態1
の容量用スイッチング素子106と同様に、第1の位相反転素子101および第2の位相
反転素子102の上方に酸化物半導体を用いて形成し、そのチャネル長を10F以上、好
ましくは20F以上、より好ましくは50F以上とするとよい。
なお、記憶素子150は、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタ、キャパシ
タなどのその他の回路素子を、さらに有していてもよい。
次いで、図6(A)で示した記憶素子の、より具体的な回路図の一例を、図6(B)に示
す。図6(B)に示す記憶素子150は、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素
子102、スイッチング素子103、スイッチング素子104、容量素子105、容量用
スイッチング素子106、スイッチング素子115を少なくとも有しており、これら回路
素子の接続構成は図6(A)と同じである。また、図6(B)において第1の位相反転素
子101および第2の位相反転素子102の詳細は実施の形態1と同様である。
また、図6(B)では、スイッチング素子103として1つのトランジスタを用いている
場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる信号Sig1に
よりスイッチングが制御される。また、スイッチング素子104として1つのトランジス
タを用いている場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電極に与えられる
信号Sig2によりスイッチングが制御される。また、スイッチング素子115として1
つのトランジスタを用いている場合を例示しており、このトランジスタは、そのゲート電
極に与えられる信号Sig7によりスイッチングが制御される。
なお、図6(B)では、スイッチング素子103、スイッチング素子104、スイッチン
グ素子115が、それぞれトランジスタを一つだけ有する構成を示しているが、本発明は
この構成に限定されない。本発明の一態様では、スイッチング素子103またはスイッチ
ング素子104、スイッチング素子115が、トランジスタを複数有していてもよい。ス
イッチング素子103またはスイッチング素子104、スイッチング素子115が、スイ
ッチング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、上記複数のトランジス
タは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよいし、直列と並列が組み
合わされて接続されていてもよい。
また、図6(B)では、容量用スイッチング素子106として、酸化物半導体をチャネル
形成領域に有するトランジスタを用いており、このトランジスタは、そのゲート電極に与
えられる信号Sig3によりスイッチングが制御される。容量用スイッチング素子106
に用いるトランジスタは、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領域に有するため
、そのオフ電流は、上述したとおり著しく低い。
そして、図6(B)では、容量用スイッチング素子106がトランジスタを一つだけ有す
る構成を示しているが、本発明はこの構成に限定されない。本発明の一態様では、容量用
スイッチング素子106が、トランジスタを複数有していてもよい。容量用スイッチング
素子106が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、上
記複数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよいし
、直列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、本実施の形態では、少なくとも、容量用スイッチング素子106において、スイッ
チング素子として用いられるトランジスタが、高純度化された酸化物半導体をチャネル形
成領域に有する。第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102、スイッチング
素子103、スイッチング素子104、スイッチング素子115に用いられるトランジス
タは、酸化物半導体以外の、非晶質、微結晶、多結晶、または単結晶の、シリコン、また
はゲルマニウムなどの半導体を用いることができる。
また、上記トランジスタは、薄膜の半導体膜を用いて作製されてもよいし、バルクの半導
体ウェハを用いて作製されてもよい。酸化物半導体膜を用いたpチャネル型トランジスタ
を作製することが可能であれば、記憶素子内の全てのトランジスタの活性層に酸化物半導
体膜を用い、プロセスを簡略化することもできる。
次いで、図6(A)または図6(B)に示す記憶素子の動作の一例について説明する。な
お、以下の説明以外の方法で記憶素子を動作させることもできる。また、データの書き込
み、入力されたデータの保持、容量素子105へのデータの書き込み等については実施の
形態1と同様であるので省略し、以下ではデータの回復について説明する。
容量素子105に記憶されているデータを回復する場合は、実施の形態1と同様に、プリ
チャージ、電荷放出、増幅という段階を経る。プリチャージの過程では、スイッチング素
子103、スイッチング素子104、スイッチング素子115をオンとし、少なくとも信
号IN、第1のノードの電位、第2のノードの電位をプリチャージ電位とする。
ここで、スイッチング素子115がオンであるため、第2の位相反転素子102の入力端
子の電位も速やかに(1μ秒以内に)プリチャージ電位となる。
その後、スイッチング素子103、スイッチング素子115をオフとする。電荷放出、増
幅は実施の形態1で示したとおりにおこなえばよい。なお、以上では、容量用スイッチン
グ素子106として、高純度化された酸化物半導体を用いた薄膜トランジスタを使用する
例を示したが、アモルファスシリコン、ポリシリコン、微結晶シリコン等を用いた薄膜ト
ランジスタを用いてもよい。
本実施の形態で開示された事項は、他の実施の形態で開示された事項と適宜組み合わせて
実施することが可能である。
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の記憶装置が有する記憶素子の、別の一例について説明する。
図9(A)に、本実施の形態の記憶素子の回路図を、一例として示す。
図9(A)に示す記憶素子160は、入力された信号の位相を反転させて出力する第1の
位相反転素子101および第2の位相反転素子102と、スイッチング素子103と、ス
イッチング素子104と、容量素子105と、容量用スイッチング素子106と、スイッ
チング素子116とを、少なくとも有する。
記憶素子160に入力されたデータを含む信号INは、スイッチング素子103を介して
第1の位相反転素子101の入力端子に与えられる。第1の位相反転素子101の出力端
子は、第2の位相反転素子102の入力端子に接続されている。第2の位相反転素子10
2の出力端子は、スイッチング素子104を介して、第1の位相反転素子101の入力端
子に接続され、また、第2の位相反転素子102の出力端子の電位は、信号OUTとして
後段の記憶素子、或いは他の回路に出力される。
また、第1の位相反転素子101の出力端子は、スイッチング素子116を介して、第1
の位相反転素子101の入力端子に接続する。
容量素子105は、記憶素子160に入力された信号INのデータを必要に応じて記憶で
きるように、スイッチング素子103および容量用スイッチング素子106を介して、記
憶素子160の入力端子、すなわち信号INの電位が与えられるノードに接続されている
。具体的に、容量素子105は、一対の電極間に誘電体を有するコンデンサであり、その
一方の電極は、容量用スイッチング素子106を介して第1の位相反転素子101の入力
端子に接続され、他方の電極には接地電位などの電位VEが与えられているノードに接続
されている。
なお、図9(A)では、第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102としてイ
ンバータを用いる例を示しているが、第1の位相反転素子101または第2の位相反転素
子102として、インバータの他に、クロックドインバータを用いることもできる。
また、容量用スイッチング素子106は、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領
域に有するトランジスタを用いている。容量用スイッチング素子106は、実施の形態1
の容量用スイッチング素子106と同様に、第1の位相反転素子101、第2の位相反転
素子102の上方に酸化物半導体を用いて形成し、そのチャネル長を10F以上、好まし
くは20F以上、より好ましくは50F以上とするとよい。
なお、記憶素子160は、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタ、キャパシ
タなどのその他の回路素子を、さらに有していてもよい。
また、図9(A)では、容量用スイッチング素子106として、高純度化された酸化物半
導体をチャネル形成領域に有するトランジスタを用いており、トランジスタのオフ電流は
、上述したとおり著しく低い。容量用スイッチング素子106は1つのトランジスタから
なっても、また、複数のトランジスタからなってもよい。
容量用スイッチング素子106が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数
有している場合、上記複数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続
されていてもよいし、直列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、本実施の形態では、少なくとも、容量用スイッチング素子106において、スイッ
チング素子として用いられるトランジスタが、高純度化された酸化物半導体をチャネル形
成領域に有する。第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102、スイッチング
素子103、スイッチング素子104、スイッチング素子116に用いられるトランジス
タは、酸化物半導体以外の、非晶質、微結晶、多結晶、または単結晶の、シリコン、また
はゲルマニウムなどの半導体を用いることができる。
また、上記トランジスタは、薄膜の半導体膜を用いて作製されてもよいし、バルクの半導
体ウェハを用いて作製されてもよい。酸化物半導体膜を用いたpチャネル型トランジスタ
を作製することが可能であれば、記憶素子内の全てのトランジスタの活性層に酸化物半導
体膜を用い、プロセスを簡略化することもできる。
次いで、図9(A)に示す記憶素子の動作の一例について説明する。なお、以下の説明以
外の方法で記憶素子を動作させることもできる。また、データの書き込み、入力されたデ
ータの保持、容量素子105へのデータの書き込み等については実施の形態1と同様であ
るので省略し、以下ではデータの回復について説明する。
容量素子105に記憶されているデータを回復する場合は、実施の形態1と同様に、プリ
チャージ、電荷放出、増幅という段階を経る。プリチャージの過程では、スイッチング素
子103、スイッチング素子104、スイッチング素子116をオンとし、少なくとも信
号IN、第1のノードおよび第2のノードをプリチャージ電位とする。
ここで、スイッチング素子116がオンであるため、第2の位相反転素子102の入力端
子の電位も速やかに(1μ秒以内に)プリチャージ電位となる。仮に、この回路において
スイッチング素子116が設けられておらず、また、第1の位相反転素子101と第2の
位相反転素子102の第1のノードと第2のノードが共にローレベル電位VSSに保持さ
れており、第2の位相反転素子102の出力端子と第2の位相反転素子102の入力端子
が絶縁された状態であったすると、第1のノードおよび第2のノードをプリチャージ電位
とした後、第2の位相反転素子102の入力端子がプリチャージ電位となるまでに、数m
秒以上を要する。
その後、スイッチング素子103、スイッチング素子116をオフとする。電荷放出、増
幅は実施の形態1で示したとおりにおこなえばよい。なお、以上では、容量用スイッチン
グ素子106として、高純度化された酸化物半導体を用いた薄膜トランジスタを使用する
例を示したが、アモルファスシリコン、ポリシリコン、微結晶シリコン等を用いた薄膜ト
ランジスタを用いてもよい。
本実施の形態で開示された事項は、他の実施の形態で開示された事項と適宜組み合わせて
実施することが可能である。
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の別の一例であるSRAMについて説明する。図9(B)に、
本実施の形態の記憶素子の回路図を示す。図9(B)に示す記憶素子170は、入力され
た信号の位相を反転させて出力する第1の位相反転素子101および第2の位相反転素子
102と、スイッチング素子117と、スイッチング素子118と、容量素子105と、
容量用スイッチング素子106とを、少なくとも有する。
第1の位相反転素子101の出力端子は、第2の位相反転素子102の入力端子に接続さ
れ、第2の位相反転素子102の出力端子は、第1の位相反転素子101の入力端子に接
続されている。そして、記憶素子170の入出力データを含む信号DATA+は、スイッ
チング素子117を介して第1の位相反転素子101の入力端子に与えられ、もう一方の
信号DATA−は、スイッチング素子118を介して、第2の位相反転素子102の入力
端子に与えられる。逆に、第1の位相反転素子101の出力端子からはスイッチング素子
118を介して信号DATA−が出力され、第2の位相反転素子102の出力端子からは
スイッチング素子117を介して信号DATA+が出力される。
容量素子105は、記憶素子170に入力されたデータを必要に応じて記憶できるように
、スイッチング素子117および容量用スイッチング素子106を介して、信号DATA
+の電位が与えられるノードに接続されている。具体的に、容量素子105は、一対の電
極間に誘電体を有するコンデンサであり、その一方の電極は、容量用スイッチング素子1
06を介して第1の位相反転素子101の入力端子に接続され、他方の電極には接地電位
などの電位VEが与えられているノードに接続されている。
また、容量用スイッチング素子106は、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領
域に有するトランジスタを用いている。容量用スイッチング素子106は、実施の形態1
の容量用スイッチング素子106と同様に、第1の位相反転素子101、第2の位相反転
素子102の上方に酸化物半導体を用いて形成し、そのチャネル長を10F以上、好まし
くは20F以上、より好ましくは50F以上とするとよい。
なお、記憶素子170は、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタ、キャパシ
タなどのその他の回路素子を、さらに有していてもよい。
また、図9(B)では、容量用スイッチング素子106として、高純度化された酸化物半
導体をチャネル形成領域に有するトランジスタを用いており、トランジスタのオフ電流は
、上述したとおり著しく低い。容量用スイッチング素子106は1つのトランジスタから
なっても、また、複数のトランジスタからなってもよい。
容量用スイッチング素子106が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数
有している場合、上記複数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続
されていてもよいし、直列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、本実施の形態では、少なくとも、容量用スイッチング素子106において、スイッ
チング素子として用いられるトランジスタが、高純度化された酸化物半導体をチャネル形
成領域に有する。第1の位相反転素子101、第2の位相反転素子102、スイッチング
素子117、スイッチング素子118に用いられるトランジスタは、酸化物半導体以外の
、非晶質、微結晶、多結晶、または単結晶の、シリコン、またはゲルマニウムなどの半導
体を用いることができる。
また、これらのトランジスタは、薄膜の半導体膜を用いて作製されてもよいし、バルクの
半導体ウェハを用いて作製されてもよい。酸化物半導体膜を用いたpチャネル型トランジ
スタを作製することが可能であれば、記憶素子内の全てのトランジスタの活性層に酸化物
半導体膜を用い、プロセスを簡略化することもできる。
次いで、図9(B)に示す記憶素子の動作の一例について説明する。なお、以下の説明以
外の方法で記憶素子を動作させることもできる。データの書き込み、入力されたデータの
保持については、容量用スイッチング素子106をオフとしておく以外は公知のSRAM
の駆動方法と同じである。
容量素子105へのデータの書き込みは、記憶素子170がデータを保持している状態に
おこなう。このとき、スイッチング素子117、スイッチング素子118はオフである。
その状態で、適切な期間、容量用スイッチング素子106をオンとすることで、容量素子
105にデータに応じた電荷を蓄積する。その後、容量用スイッチング素子106をオフ
とする。さらに、第1のノード、第2のノードを等電位とする。
次にデータの回復方法について説明する。容量素子105に記憶されているデータを回復
する場合は、実施の形態1と同様に、プリチャージ、電荷放出、増幅という段階を経る。
プリチャージの過程では、スイッチング素子117、スイッチング素子118をオンとし
、少なくとも信号DATA+、信号DATA−、第1のノード、第2のノードをプリチャ
ージ電位とする。
その後、スイッチング素子117、スイッチング素子118をオフとする。電荷放出、増
幅は実施の形態1で示したとおりにおこなえばよい。なお、以上では、容量用スイッチン
グ素子106として、高純度化された酸化物半導体を用いた薄膜トランジスタを使用する
例を示したが、アモルファスシリコン、ポリシリコン、微結晶シリコン等を用いた薄膜ト
ランジスタを用いてもよい。
本実施の形態で開示された事項は、他の実施の形態で開示された事項と適宜組み合わせて
実施することが可能である。
(実施の形態8)
本実施の形態では、本発明の記憶装置が有する記憶素子の、別の一例について説明する。
図12(A)に、本実施の形態の記憶素子の回路図を示す。本実施の形態の記憶素子18
0は図1に示される記憶素子100と同等な回路構成を有するが、容量素子105の代わ
りにMIS型容量素子119を用いる。MIS型容量素子119はゲート電極と半導体層
とで誘電体を挟んだ構造である。
図12(B)に本実施の形態の記憶素子の断面の概念図を示す。この断面図は図8(B)
に対応する。なお、図12(B)に示される記憶素子は図7および図8に示される記憶素
子と同じ構成物を用いる。ただし、ソース電極307と酸化物半導体領域308のレイア
ウトが異なる。本実施の形態では、主として酸化物半導体領域308と容量配線310と
の間で容量を形成する。一方、図7および図8に示される記憶素子では、主としてソース
電極307と容量配線310との間で容量を形成する。
MIS型容量素子119では、容量をゲート電極(本実施の形態では、容量配線310)
の電位によって変動させることができ、例えば、電荷放出の過程では、MIS型容量素子
119の容量を極めて小さくすることにより、蓄積されていた電荷のほとんどを放出する
ことができる。
本実施の形態の記憶素子を形成するには、例えば、図7(B)において、ソース電極30
7とされる部分のほとんどの部分を形成せず、代わりにその部分に重なるように、図7(
C)の酸化物半導体領域308を形成するとよい。すなわち、ソース電極307と酸化物
半導体領域308のレイアウトを変更するだけでMIS型容量素子を形成できる。
次に、本実施の形態の記憶素子180の動作の一例について図13および図14を用いて
説明する。なお、以下の説明以外の方法で記憶素子を動作させることもできる。なお、図
13および図14では、オンであるトランジスタやアクティブである位相反転回路、容量
が最大になっているMIS型容量素子には、それらの記号に丸印を重ね、オフであるトラ
ンジスタやアクティブでない位相反転回路、容量が最小になっているMIS型容量素子に
は、それらの記号に×印を重ねて表記する。
<図13(A)>
最初に記憶素子180にデータが保持されているものとする。このとき、スイッチング素
子103、容量用スイッチング素子106はオフであり、スイッチング素子104はオン
である。また、MIS型容量素子119の容量も最大である。
<図13(B)>
容量用スイッチング素子106をオンとする。この結果、MIS型容量素子119にデー
タに応じた電荷が蓄積される。
<図13(C)>
その後、スイッチング素子104、容量用スイッチング素子106をオフとする。また、
第1の位相反転素子、第2の位相反転素子の第1のノードおよび第2のノードを等電位と
する。なお、スイッチング素子104はオンのままでもよい。以上で、第1の位相反転素
子と第2の位相反転素子は非アクティブとなるが、保持されていたデータはMIS型容量
素子119で保持することができる。
<図14(A)>
プリチャージをおこなう。詳細は実施の形態1を参照できる。
<図14(B)>
スイッチング素子103をオフとする。さらに、容量用スイッチング素子106をオンと
する。この結果、第1の位相反転素子の入力端子の電位が保持されていたデータに応じて
変動する。
<図14(C)>
さらに、MIS型容量素子119の容量を最小とする。この結果、第1の位相反転素子の
入力端子の電位はさらに大きく変動する。
<図14(D)>
その後、第1の位相反転素子、第2の位相反転素子をアクティブとし、それぞれの入力端
子の電位差を増幅する。その結果、図13(A)の状態を再現できる。
本実施の形態の記憶素子では、電荷放出の過程で、第1の位相反転素子の入力端子の電位
を、図3に記載の記憶素子の場合より大きく変動させることができるため、その後の増幅
の過程でエラーが起こりにくい。
また、本実施の形態の記憶素子を作製するために、追加の工程は不要であり、酸化物半導
体領域308やソース電極307のレイアウトを変更するだけでよい。
なお、以上では、容量用スイッチング素子106、MIS型容量素子として、高純度化さ
れた酸化物半導体を用いた薄膜トランジスタ、薄膜容量素子を使用する例を示したが、ア
モルファスシリコン、ポリシリコン、微結晶シリコン等を用いた薄膜トランジスタ、薄膜
容量素子を用いてもよい。
本実施の形態で開示された事項は、他の実施の形態で開示された事項と適宜組み合わせて
実施することが可能である。
(実施の形態9)
本実施の形態では、酸化物半導体膜の形成方法について、図8を参照して説明する。最初
に埋め込み絶縁物314上に、必要な厚さの酸化物半導体膜を形成する。酸化物半導体膜
は、希ガス(代表的にはアルゴン)雰囲気下、酸素雰囲気下、又は希ガス(例えばアルゴ
ン)および酸素混合雰囲気下においてスパッタ法により形成することができる。酸化物半
導体膜には、上述したような酸化物半導体を用いることができる。
なお、酸化物半導体膜をスパッタ法により成膜する前に、アルゴンガスを導入してプラズ
マを発生させる逆スパッタをおこない、埋め込み絶縁物314の表面に付着している塵埃
を除去することが好ましい。逆スパッタとは、ターゲット側に電圧を印加せずに、アルゴ
ン雰囲気下で基板側にRF電源を用いて電圧を印加して基板近傍にプラズマを形成して表
面を改質する方法である。なお、アルゴン雰囲気に代えて窒素、ヘリウムなどを用いても
よい。また、アルゴン雰囲気に酸素、亜酸化窒素などを加えた雰囲気でおこなってもよい
。また、アルゴン雰囲気に塩素、四フッ化炭素などを加えた雰囲気でおこなってもよい。
本実施の形態では、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、およびZn(亜鉛)を含む
金属酸化物ターゲットを用いたスパッタ法により得られる膜厚5nmのIn−Ga−Zn
系酸化物非単結晶膜を、酸化物半導体膜として用いる。上記ターゲットとして、例えば、
各金属の原子の組成比がIn:Ga:Zn=1:1:0.5、In:Ga:Zn=1:1
:1、またはIn:Ga:Zn=1:1:2である金属酸化物ターゲットを用いることが
できる。
本実施の形態では、後に加熱処理をおこない意図的に結晶化させるため、結晶化が生じや
すい金属酸化物ターゲットを用いることが好ましい。また、In、Ga、およびZnを含
む金属酸化物ターゲットの充填率は90%以上100%以下、好ましくは95%以上99
.9%以下である。充填率の高い金属酸化物ターゲットを用いることにより、形成される
酸化物半導体膜中の不純物濃度を低減することができ、電気特性または信頼性の高いトラ
ンジスタを得ることができる。
減圧状態の処理室内に基板を保持し、処理室内の残留水分を除去しつつ水素および水分が
除去されたスパッタガスを導入し、金属酸化物をターゲットとして絶縁表面上に酸化物半
導体膜を成膜する。成膜時に、基板温度を100℃以上600℃以下、好ましくは200
℃以上400℃以下としてもよい。基板を加熱しながら成膜することにより、成膜した酸
化物半導体膜に含まれる不純物濃度を低減し、また、結晶性を高めることができる。さら
には、スパッタリングによる損傷が軽減される。
処理室内の残留水分を除去するためには、吸着型の真空ポンプを用いることが好ましい。
例えば、クライオポンプ、イオンポンプ、チタンサブリメーションポンプを用いることが
好ましい。また、排気手段としては、ターボポンプにコールドトラップを加えたものであ
ってもよい。クライオポンプを用いて処理室を排気すると、例えば、水素原子、水(H
O)など水素原子を含む化合物(好ましくは炭素原子を含む化合物も)等が排気されるた
め、当該処理室で成膜した酸化物半導体膜に含まれる不純物の濃度を低減できる。
成膜条件の一例としては、基板とターゲットの間との距離を170mm、圧力0.4Pa
、直流(DC)電源0.5kW、酸素(酸素流量比率100%)雰囲気下とした条件が適
用される。なお、パルス直流(DC)電源を用いると、成膜時に発生するパーティクルと
呼ばれる塵埃が軽減でき、膜厚分布も均一となるために好ましい。酸化物半導体膜は好ま
しくは1nm以上30nm以下とする。なお、適用する酸化物半導体材料により適切な厚
みは異なり、材料に応じて適宜厚みを選択すればよい。
なお、酸化物半導体膜に水素、水酸基および水分がなるべく含まれないようにするために
、成膜の前処理として、スパッタリング装置の予備加熱室で基板を予備加熱し、基板に吸
着した水素、水分などの不純物を脱離し排気することが好ましい。なお、予備加熱の温度
は、100℃以上600℃以下、好ましくは150℃以上300℃以下である。なお、予
備加熱室に設ける排気手段はクライオポンプが好ましい。なお、この予備加熱の処理は省
略することもできる。
次いで、加熱処理をおこない、酸化物半導体膜の表面から結晶を成長させることで、少な
くとも一部が結晶化された、或いは単結晶となった、酸化物半導体膜を得る。加熱処理の
温度は、450℃以上850℃以下、好ましくは600℃以上700℃以下とする。また
、加熱時間は1分以上24時間以下とする。
結晶層は、表面から内部に向かって結晶成長し、2nm以上10nm以下の平均厚さを有
する板状結晶である。また、表面に形成される結晶層は、その表面にa−b面を有し、表
面に対して垂直方向にc軸配向をしている。本実施の形態では、加熱処理によって酸化物
半導体膜全体を結晶化(CG(Co−growing)結晶とも呼ぶ)させてもよい。
なお、加熱処理においては、窒素、酸素、またはヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガス
に、水、水素などが含まれないことが好ましい。または、加熱処理装置に導入する窒素、
酸素、またはヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスの純度を、6N(99.9999%
)以上、好ましくは7N(99.99999%)以上、(即ち不純物濃度を1ppm以下
、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。また、HOが20ppm以下
の乾燥空気雰囲気下で加熱処理をおこなってもよい。本実施の形態では、乾燥空気雰囲気
下で700℃、1時間の加熱処理をおこなう。
なお、加熱処理装置は電気炉に限られず、抵抗発熱体などの発熱体からの熱伝導または熱
輻射によって、被処理物を加熱する装置を備えていてもよい。例えば、GRTA(Gas
Rapid Thermal Anneal)装置、LRTA(Lamp Rapid
Thermal Anneal)装置等のRTA(Rapid Thermal An
neal)装置を用いることができる。
LRTA装置は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンアークランプ、カー
ボンアークランプ、高圧ナトリウムランプ、高圧水銀ランプなどのランプから発する光(
電磁波)の輻射により、被処理物を加熱する装置である。GRTA装置は、高温のガスを
用いて加熱処理をおこなう装置である。気体には、アルゴンなどの希ガス、または窒素の
ような、加熱処理によって被処理物と反応しない不活性気体が用いられる。
例えば、加熱処理として、650℃〜700℃の高温に加熱した不活性ガス中に基板を移
動させて入れ、数分間加熱した後、基板を移動させて高温に加熱した不活性ガス中から出
すGRTAをおこなってもよい。GRTAを用いると短時間での高温加熱処理が可能とな
る。
次いで、フォトリソグラフィ法を用いて、酸化物半導体領域308を形成する。なお、こ
のためのレジストマスクをインクジェット法で形成してもよい。レジストマスクをインク
ジェット法で形成するとフォトマスクを使用しないため、製造コストを低減できる。
本実施の形態で開示された事項は、他の実施の形態で開示された事項と適宜組み合わせて
実施することが可能である。
(実施の形態10)
図15(A)に、上記実施の形態で説明した記憶素子を記憶装置として用いた、本発明の
一態様に係る信号処理回路の一例を示す。本発明の一態様に係る信号処理回路は、一また
は複数の演算装置と、一または複数の記憶装置とを少なくとも有する。具体的に、図15
(A)に示す信号処理回路400は、演算回路401、演算回路402、記憶装置403
、記憶装置404、記憶装置405、制御装置406、電源制御回路407を有する。
演算回路401、演算回路402は、単純な論理演算をおこなう論理回路をはじめ、加算
器、乗算器、さらには各種演算装置などを含む。そして、記憶装置403は、演算回路4
01における演算処理の際に、データを一時的に保持するレジスタとして機能する。記憶
装置404は、演算回路402における演算処理の際に、データを一時的に保持するレジ
スタとして機能する。
また、記憶装置405はメインメモリとして用いることができ、制御装置406が実行す
るプログラムをデータとして記憶する、或いは演算回路401、演算回路402からのデ
ータを記憶することができる。
制御装置406は、信号処理回路400が有する演算回路401、演算回路402、記憶
装置403、記憶装置404、記憶装置405の動作を統括的に制御する回路である。な
お、図15(A)では、制御装置406が信号処理回路400の一部である構成を示して
いるが、制御装置406は信号処理回路400の外部に設けられていてもよい。
上記実施の形態で説明した記憶素子を記憶装置403、記憶装置404、記憶装置405
の少なくとも1つに用いることで、記憶装置403、記憶装置404、記憶装置405へ
の電源電圧の供給の一部もしくは全部を停止しても、データを保持することができる。よ
って、信号処理回路400全体への電源電圧の供給の一部もしくは全部を停止し、消費電
力を抑えることができる。
例えば、記憶装置403、記憶装置404、または記憶装置405のいずれか一つまたは
複数への電源電圧の供給を停止し、消費電力を抑えることができる。あるいは、例えば、
図1に示される記憶素子100へVHおよびVLの供給を停止し、Sig3は何らかの人
為的な電位(特に接地電位よりも0.5V乃至1.5V低い電位)とすることも消費電力
を低減する上では有効である。
Sig3を上記の電位とする際には、いくらかの電流が容量用スイッチング素子106の
ゲート電極と酸化物半導体領域の間を流れると考えられるが、実際にはその値を測定でき
ないほど微小であるため、電力の消費にはつながらない。これに対し、記憶素子100へ
VHとVLを供給すると、インバータの貫通電流が生じ、相当量の電力を消費することと
なる。したがって、VHおよびVLの供給を停止することによる消費電力削減の効果は絶
大である。
なお、記憶装置への電源電圧の供給が停止されるのに合わせて、当該記憶装置とデータの
やり取りをおこなう演算回路または制御回路への、電源電圧の供給を停止するようにして
もよい。例えば、演算回路401と記憶装置403において、動作がおこなわれない場合
、演算回路401および記憶装置403への電源電圧の供給を停止するようにしてもよい
また、電源制御回路407は、信号処理回路400が有する演算回路401、演算回路4
02、記憶装置403、記憶装置404、記憶装置405、制御装置406へ供給する電
源電圧の大きさを制御する。電源制御回路は、上記のように、必要に応じて、VDD、V
SSおよびSig3の電位を制御し、最も効果的に電力を削減することができる。
電源電圧の供給を停止する場合、電源制御回路407において供給の停止をおこなっても
よいし、演算回路401、演算回路402、記憶装置403、記憶装置404、記憶装置
405、制御装置406のそれぞれにおいて供給の停止をおこなってもよい。
すなわち、電源電圧の供給を停止するためのスイッチング素子は、電源制御回路407に
設けられていてもよいし、演算回路401、演算回路402、記憶装置403、記憶装置
404、記憶装置405、制御装置406のそれぞれに設けられていてもよい。後者の場
合、電源制御回路407は、必ずしも本発明の信号処理回路に設ける必要はない。
なお、メインメモリである記憶装置405と、演算回路401、演算回路402、制御装
置406の間に、キャッシュメモリとして機能する記憶装置を設けてもよい。キャッシュ
メモリを設けることで、低速なメインメモリへのアクセスを減らして演算処理などの信号
処理を高速化させることができる。キャッシュメモリとして機能する記憶装置にも、上述
した記憶素子を用いることで、信号処理回路400の消費電力を抑えることができる。
(実施の形態11)
本実施の形態では、本発明の一態様に係る信号処理回路の一つである、CPUの構成につ
いて説明する。
図15(B)に、本実施の形態のCPUの構成を示す。図15(B)に示すCPUは、基
板410上に、演算回路(ALU:Arithmetic logic unit)41
1、演算回路コントローラ(ALU Controller)412、命令デコーダー(
Instruction Decoder)413、割り込みコントローラ(Inter
rupt Controller)414、タイミングコントローラ(Timing C
ontroller)415、レジスタ(Register)416、レジスタコントロ
ーラ(Register Controller)417、バスインターフェース(Bu
s I/F)418、書き換え可能なROM419、ROMインターフェース(ROM
I/F)420を主に有している。ROM419およびROMインターフェース420は
、別チップに設けてもよい。勿論、図15(B)に示すCPUは、その構成を簡略化して
示した一例にすぎず、実際のCPUはその用途によって多種多様な構成を有している。
バスインターフェース418を介してCPUに入力された命令は、命令デコーダー413
に入力され、デコードされた後、演算回路コントローラ412、割り込みコントローラ4
14、レジスタコントローラ417、タイミングコントローラ415に入力される。
演算回路コントローラ412、割り込みコントローラ414、レジスタコントローラ41
7、タイミングコントローラ415は、デコードされた命令に基づき、各種制御をおこな
う。具体的に演算回路コントローラ412は、演算回路411の動作を制御するための信
号を生成する。
また、割り込みコントローラ414は、CPUのプログラム実行中に、外部の入出力装置
や、周辺回路からの割り込み要求を、その優先度やマスク状態から判断し、処理する。レ
ジスタコントローラ417は、レジスタ416のアドレスを生成し、CPUの状態に応じ
てレジスタ416の読み出しや書き込みをおこなう。
またタイミングコントローラ415は、演算回路411、演算回路コントローラ412、
命令デコーダー413、割り込みコントローラ414、レジスタコントローラ417の動
作のタイミングを制御する信号を生成する。例えばタイミングコントローラ415は、基
準クロック信号CLK1を元に、内部クロック信号CLK2を生成する内部クロック生成
部を備えており、クロック信号CLK2を上記各種回路に供給する。
本実施の形態のCPUでは、レジスタ416に、上記実施の形態で示した構成を有する記
憶素子を設けるとよい。レジスタコントローラ417は、演算回路411からの指示にし
たがい、レジスタ416における保持動作の選択をおこなう。
すなわち、レジスタ416が有する記憶素子において、位相反転素子によるデータの保持
をおこなうか、容量素子によるデータの保持をおこなうかを、選択する。位相反転素子に
よるデータの保持が選択されている場合、レジスタ416内の記憶素子への、電源電圧の
供給がおこなわれる。容量素子におけるデータの保持が選択されている場合、容量素子へ
のデータの書き換えがおこなわれ、レジスタ416内の記憶素子への電源電圧の供給を停
止することができる。
この様にして、一時的にCPUの動作を停止し、電源電圧の供給を停止した場合において
もデータを保持することが可能であり、消費電力の低減をおこなうことができる。具体的
には、例えば、パーソナルコンピュータのユーザーが、キーボードなどの入力装置への情
報の入力を停止している間でも、CPUを停止することができ、それにより消費電力を低
減することができる。
本実施の形態では、CPUを例に挙げて説明したが、本発明の信号処理回路はCPUに限
定されず、DSP、カスタムLSI、FPGA(Field Programmable
Gate Array)等のLSIにも応用可能である。また、本発明に示す信号処理
回路を用いることで、信頼性が高い電子機器、消費電力の低い電子機器を提供することが
可能である。
特に外部より電力の供給を常時受けることが困難な携帯用の電子機器の場合、本発明の一
態様に係る消費電力の低い信号処理回路をその構成要素に追加することにより、連続使用
時間を長くできるといったメリットが得られる。
本発明の一態様に係る信号処理回路は、表示装置、パーソナルコンピュータ、記録媒体を
備えた画像再生装置(代表的にはDVD:Digital Versatile Dis
c等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを有する装置)に用いるこ
とができる。
その他に、本発明の一態様に係る信号処理回路を用いることができる電子機器として、携
帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯情報端末、電子書籍、ビデオカメラやデジタルスチ
ルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲ
ーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー等)
、複写機、ファクシミリ、プリンター、プリンター複合機、現金自動預け入れ払い機(A
TM)、自動販売機などが挙げられる。
100 記憶素子
101 第1の位相反転素子
102 第2の位相反転素子
103 スイッチング素子
103a スイッチング素子
103b スイッチング素子
104 スイッチング素子
104a スイッチング素子
104b スイッチング素子
105 容量素子
105a 容量素子
105b 容量素子
106 容量用スイッチング素子
106a 容量用スイッチング素子
106b 容量用スイッチング素子
107 pチャネル型トランジスタ
108 nチャネル型トランジスタ
109 pチャネル型トランジスタ
110 nチャネル型トランジスタ
111 スイッチング素子
111a スイッチング素子
111b スイッチング素子
112 容量素子
113 容量用スイッチング素子
114 スイッチング素子
115 スイッチング素子
116 スイッチング素子
117 スイッチング素子
118 スイッチング素子
119 MIS型容量素子
120 記憶素子
120a 記憶素子
120b 記憶素子
130 記憶素子
140 記憶素子
150 記憶素子
160 記憶素子
170 記憶素子
180 記憶素子
200 記憶素子
201 インバータ
202 インバータ
203 スイッチング素子
204 スイッチング素子
207 pチャネル型トランジスタ
208 nチャネル型トランジスタ
209 pチャネル型トランジスタ
210 nチャネル型トランジスタ
220 記憶素子
300 記憶素子
301 VH配線
302 Sig1配線
303 Sig2配線
304 IN配線
305 OUT配線
306 ドレイン電極
307 ソース電極
308 酸化物半導体領域
309 ゲート配線
310 容量配線
311 STI
312 層間絶縁物
313 コンタクトプラグ
314 埋め込み絶縁物
315 ゲート絶縁物
400 信号処理回路
401 演算回路
402 演算回路
403 記憶装置
404 記憶装置
405 記憶装置
406 制御装置
407 電源制御回路
410 基板
411 演算回路
412 演算回路コントローラ
413 命令デコーダー
414 割り込みコントローラ
415 タイミングコントローラ
416 レジスタ
417 レジスタコントローラ
418 バスインターフェース
419 ROM
420 ROMインターフェース

Claims (5)

  1. 第1のインバータと、
    第2のインバータと、
    第1のスイッチと、
    第2のスイッチと、
    第3のスイッチと、
    第4のスイッチと、
    第1の容量素子と、
    第2の容量素子と、を有し、
    前記第1のスイッチの一方の端子は、前記第1のインバータの入力端子と電気的に接続され、
    前記第1のインバータの出力端子は、前記第2のインバータの入力端子と電気的に接続され、
    前記第2のインバータの出力端子は、前記第2のスイッチの一方の端子と電気的に接続され、
    前記第2のスイッチの他方の端子は、前記第1のインバータの入力端子と電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの一方の端子は、前記第2のスイッチの他方の端子と電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの他方の端子は、前記第1の容量素子の一方の電極と電気的に接続され、
    前記第1の容量素子の他方の電極は、前記第2の容量素子の他方の電極と電気的に接続され、
    前記第4のスイッチの一方の端子は、前記第2のインバータの入力端子と電気的に接続され、
    前記第4のスイッチの他方の端子は、前記第2の容量素子の一方の電極と電気的に接続され、
    前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、前記第1のインバータ、及び前記第2のインバータは、それぞれ、シリコンに形成されるチャネル形成領域を有する第1のトランジスタを有し、
    前記第3のスイッチ、及び前記第4のスイッチは、それぞれ、酸化物半導体層に形成されるチャネル形成領域を有する第2のトランジスタを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1のインバータ及び前記第2のインバータへ第1の電位を供給する機能を有する配線は、前記第1の電位とは異なる第2の電位を供給する機能を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 第1の論理素子と、
    第2の論理素子と、
    第1のスイッチと、
    第2のスイッチと、
    第3のスイッチと、
    第4のスイッチと、
    第1の容量素子と、
    第2の容量素子と、を有し、
    前記第1のスイッチの一方の端子は、前記第1の論理素子の入力端子と電気的に接続され、
    前記第1の論理素子の出力端子は、前記第2の論理素子の入力端子と電気的に接続され、
    前記第2の論理素子の出力端子は、前記第2のスイッチの一方の端子と電気的に接続され、
    前記第2のスイッチの他方の端子は、前記第1の論理素子の入力端子と電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの一方の端子は、前記第2のスイッチの他方の端子と電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの他方の端子は、前記第1の容量素子の一方の電極と電気的に接続され、
    前記第1の容量素子の他方の電極は、前記第2の容量素子の他方の電極と電気的に接続され、
    前記第4のスイッチの一方の端子は、前記第2の論理素子の入力端子と電気的に接続され、
    前記第4のスイッチの他方の端子は、前記第2の容量素子の一方の電極と電気的に接続され、
    前記第1の論理素子及び前記第2の論理素子は、入力された信号の位相を反転させて出力する機能を有し、
    前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、前記第1の論理素子、及び前記第2の論理素子は、それぞれ、シリコンに形成されるチャネル形成領域を有する第1のトランジスタを有し、
    前記第3のスイッチ、及び前記第4のスイッチは、それぞれ、酸化物半導体層に形成されるチャネル形成領域を有する第2のトランジスタを有することを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記第2のトランジスタは、前記第1のトランジスタの上方に重ねて配置され、
    前記第1の容量素子又は前記第2の容量素子は、前記第1のトランジスタの上方に重ねて配置されることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記酸化物半導体層は、2つ以上の凹部を有する形状を有することを特徴とする半導体装置。
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