JP6188683B2 - 吸水性ポリマー粒子の連続的な製造法 - Google Patents

吸水性ポリマー粒子の連続的な製造法 Download PDF

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Description

本発明は、吸水性ポリマー粒子の連続的な製造法に関し、その際、該吸水性ポリマー粒子の製造のために用いられるアクリル酸は、低い純度を有する。
吸水性ポリマー粒子は、おむつ、タンポン、ナプキン及びその他の衛生用品を製造するために使用されるか、或いはまた農業園芸における保水剤として使用される。吸水性ポリマー粒子は、超吸収体とも呼ばれる。
吸水性ポリマー粒子の製造は、モノグラフ"Modern Superabsorbent Polymer Technology",F.L.Buchholz and A.T.Graham,Wiley−VCH(1998年)の第71頁〜第103頁に記載される。
吸水性ポリマー粒子の特性は、例えば、使用される架橋剤の量により調節することができる。架橋剤の量が増大するにつれて、遠心分離保持容量(CRC)は低下し、そして21.0g/cm2の圧力下(AUL0.3psi)での吸収量は最大値を通過する。
適用特性、例えば、おむつ中での膨潤ゲルベッドの透過性(SFC)及び49.2g/cm2の圧力下(AUL0.7psi)での吸収量の改善のために、吸水性ポリマー粒子は、一般的に表面後架橋される。それによって粒子表面の架橋度が高まり、このことによって49.2g/cm2の圧力下(AUL0.7psi)での吸収量と遠心分離保持容量(CRC)との関係を少なくとも部分的に断つことができる。この表面後架橋は、水性ゲル相中で実施することができる。しかし、好ましくは、乾燥、粉砕及び篩分されたポリマー粒子(ベースポリマー)が表面後架橋剤で表面コーティングされ、かつ熱により表面後架橋される。そのために適した架橋剤は、吸水性ポリマー粒子の少なくとも2つのカルボキシレート基と共有結合を形成することができる化合物である。
本発明の課題は、吸水性ポリマー粒子の改善された製造法、殊に比較的高い汚染度を有するモノマーも用いることができる方法を提供することであった。
該課題は、
a)アクリル酸、ここで、該アクリル酸は、少なくとも部分的に中和されていてよい、
b)少なくとも1種の架橋剤、
c)少なくとも1種の開始剤、
d)任意に、アクリル酸と共重合可能な1種以上のエチレン性不飽和モノマー及び
e)任意に、1種以上の水溶性ポリマー
を含むモノマー溶液又はモノマー懸濁液を重合してポリマーゲルを得る工程、得られたポリマーゲルを乾燥する工程、乾燥されたポリマーゲルを細分化してポリマー粒子を得る工程並びに得られたポリマー粒子を分級する工程を包含する、吸水性ポリマー粒子の連続的な製造法において、該アクリル酸を連続的に供給し、該連続的に供給されるアクリル酸が99.8質量%未満の純度を有し、かつ該連続的に供給されるアクリル酸の純度が24時間のうちに2質量%未満だけ変化することを特徴とする方法によって解決された。
連続的に供給されるアクリル酸の純度は、好ましくは80〜99.5質量%、特に有利には90〜99質量%、極めて有利には95〜98質量%である。連続的に供給されるアクリル酸の純度の変化分は、24時間のうちに、好ましくは1質量%未満、特に有利には0.5質量%未満、極めて有利には0.2質量%未満である。
連続的に供給されるアクリル酸の純度は、100質量%からアクリル酸製造時にアクリル酸中に留まる不純物を差し引いたものであり、ガスクロマトグラフィーを用いて測定される。そのために、検出された不純物は100質量%から引き算をされる。ここで留意されるべき点は、アクリル酸中に存在する水を、ガスクロマトグラフィーを用いて算出することができないことである。それゆえ、水の含有量は、例えばカール・フィッシャー滴定によって別個に測定されなければならず、かつ同様に一緒に引き算をされなければならない。ガスクロマトグラフィーによるアクリル酸の純度の測定は、モノグラフ"Modern Superabsorbent Polymer Technology",F.L.Buchholz and A.T.Graham,Wiley−VCH(1998年)の第121頁にも記載される。
本発明の基礎を成しているのは、吸水性ポリマー粒子の製造時の個々の不純物の影響を、適した措置によって調節することができるという知見である。連続的な方法において同じ製品品質を達成するためには、それゆえ、不純物の濃度をある一定の時間にわたって実質的に一定に保つ必要が単にあるに過ぎない。それゆえ、不純物調整のための措置を、連続的な製造の間、絶えず適合させる必要はない。
本発明による方法は、それゆえ、それほど手間をかけて精製されなかったアクリル酸の使用ひいては吸水性ポリマー粒子のずっと低コストの製造を可能にする。
考えられる不純物は、制御性(regelnd)、阻害性、架橋性及び不活性(indifferent)の不純物に大ざっぱに区分することができ、ここで、該不純物は、それらの作用を手がかりにして、予備試験において分級することができる。
制御性の不純物は、ポリマー鎖の成長を中断し、かつ新たなポリマー鎖を開始させることによって重合速度に影響を及ぼす。それによって遠心分離保持容量(CRC)及び抽出分が上昇する。同時に、圧力下(AUL0.3psi)での吸収量が下がる。制御性の不純物の作用は、例えば架橋剤b)の量を高めることによって調節することができる。このような不純物は、例えばアクロレイン、アリルアルコール、イソプロパノール、フラン−2−アルデヒド(2−フルフラール)及びベンズアルデヒドであり得る。
阻害性の不純物は、重合を妨げるか若しくは遅延させる。阻害性の不純物の作用は、例えば開始剤c)の量を高めることによって調節することができる。このような不純物は、例えばヒドロキノン及びフェノチアジンであり得る。
架橋性の不純物は、重合時に架橋度を高める。それによって遠心分離保持容量(CRC)及び抽出分が低下する。同時に、圧力下(AUL0.3psi)での吸収量が上がる。架橋性の不純物の作用は、例えば架橋剤b)の量を下げることによって調節することができる。このような不純物は、例えばアリルアクリレート及びアリルメタクリレートであり得る。
不活性の不純物は、重合に影響を及ぼさないか又は少ししか影響を及ぼさない。このような不純物は、例えば水、酢酸及びプロピオン酸であり得る。
本発明による方法は、それほど手間をかけて精製されていないアクリル酸の使用を可能にする。重要な点は、用いられるアクリル酸中に存在する不純物の濃度がある一定の時間にわたってほとんど変化しないことのみである。そのため、例えば、アクリル酸を短い蒸留塔の使用により精製し、かつ簡単な手法で高い含有量のアリルアクリレート及びその他の不純物を有するアクリル酸を作り出すことが可能である。重合は、次いで簡単な予備試験によりアクリル酸品質に適合させることができる。蒸留自体は、次いで指標成分、例えば酢酸を手がかりにしてモニタリングすることができ、すなわち、蒸留は、この指標成分の含有量が一定に保たれるように運転する。
本発明の特に有利な実施形態において、連続的に供給されるアクリル酸は、
− 少なくとも0.0005質量%、好ましくは少なくとも0.001質量%、特に有利には少なくとも0.002質量%、極めて有利には少なくとも0.0025質量%の制御性の不純物及び/又は
− 少なくとも0.00005質量%、好ましくは少なくとも0.0001質量%、特に有利には少なくとも0.0002質量%、極めて有利には少なくとも0.00025質量%の阻害性の不純物及び/又は
− 少なくとも0.005質量%、好ましくは少なくとも0.01質量%、特に有利には少なくとも0.02質量%、極めて有利には少なくとも0.025質量%の架橋性の不純物を含む。
本発明の極めて有利な実施形態において、連続的に供給されるアクリル酸は、
− 0.0005〜0.1質量%、好ましくは0.001〜0.05質量%、特に有利には0.002〜0.02質量%、極めて有利には0.0025〜0.01質量%の制御性の不純物及び/又は
− 0.00005〜0.1質量%、好ましくは0.0001〜0.05質量%、特に有利には0.0002〜0.02質量%、極めて有利には0.00025〜0.01質量%の阻害性の不純物及び/又は
− 0.005〜1質量%、好ましくは0.01〜0.5質量%、特に有利には0.02〜0.2質量%、極めて有利には0.025〜0.1質量%の架橋性の不純物
を含む。
不純物は、殊に水、酢酸、アクロレイン、ギ酸、ホルムアルデヒド、プロピオン酸、フラン−2−アルデヒド、フラン−3−アルデヒド、ベンズアルデヒド、プロトアネモニン、無水マレイン酸、マレイン酸、ジアクリル酸、アリルアクリレート、安息香酸、ヒドロキノン及び/又はフェノチアジンである。
吸水性ポリマー粒子は、モノマー溶液又はモノマー懸濁液の重合によって製造され、かつ通常は水不溶性である。
モノマーの全量におけるアクリル酸及び/又はその塩の割合は、好ましくは少なくとも50モル%、特に有利には少なくとも90モル%、極めて有利には少なくとも95モル%である。
用いられるアクリル酸は、通常、重合禁止剤、好ましくはヒドロキノン半エーテルを貯蔵安定剤として含む。
それゆえモノマー溶液は、ヒドロキノン半エーテルを、中和されていないアクリル酸をそのつど基準として、好ましくは250質量ppmまで、有利には最大でも130質量ppm、特に有利には最大でも70質量ppm、有利には少なくとも10質量ppm、特に有利には少なくとも30質量ppm、殊におよそ50質量ppm含む。例えば、モノマー溶液の製造のために、相応する含有量のヒドロキノン半エーテルを有するアクリル酸を使用することができる。
有利なヒドロキノン半エーテルは、ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)及び/又はα−トコフェロール(ビタミンE)である。
適した架橋剤b)は、架橋のために適した少なくとも2つの基を有する化合物である。このような基は、例えば、ポリマー鎖中にラジカル的に重合導入されることができるエチレン性不飽和基、及びアクリル酸の酸基と共有結合を形成することができる官能基である。さらに、アクリル酸の少なくとも2つの酸基と配位結合を形成することができる多価金属塩も架橋剤b)として適している。
架橋剤b)は、好ましくは、ポリマー網目構造中にラジカル的に重合導入されることができる少なくとも2つの重合可能な基を有する化合物である。適した架橋剤b)は、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルアミン、テトラアリルアンモニウムクロリド、テトラアリルオキシエタン(例えばEP0530438A1に記載)、ジアクリレート及びトリアクリレート(例えばEP0547847A1、EP0559476A1、EP0632068A1、WO93/21237A1、WO2003/104299A1、WO2003/104300A1、WO2003/104301A1及びDE10331450A1に記載)、アクリレート基の他に更なるエチレン性不飽和基を含む混合アクリレート(例えばDE10331456A1及びDE10355401A1に記載)、又は架橋剤混合物(例えばDE19543368A1、DE19646484A1、WO90/15830A1及びWO2002/032962A2に記載)である。
有利な架橋剤b)は、ペンタエリトリトールトリアリルエーテル、テトラアリルオキシエタン、メチレンビスメタクリルアミド、15箇所でエトキシ化されたトリメチロールプロパントリアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート及びトリアリルアミンである。
極めて有利な架橋剤b)は、例えばWO2003/104301A1に記載されているような、アクリル酸又はメタクリル酸でジアクリレート又はトリアクリレートへとエステル化された、ポリエトキシ化及び/又はポリプロポキシ化されたグリセリンである。特に好ましいのは、3〜10箇所でエトキシ化されたグリセリンのジアクリレート及び/又はトリアクリレートである。極めて有利なのは、1〜5箇所でエトキシ化及び/又はプロポキシ化されたグリセリンのジアクリレート又はトリアクリレートである。最も有利なのは、3〜5箇所でエトキシ化及び/又はプロポキシ化されたグリセリンのトリアクリレート、殊に3箇所でエトキシ化されたグリセリンのトリアクリレートである。
架橋剤b)の量は、そのつどアクリル酸を基準として、好ましくは0.05〜1.5質量%、特に有利には0.1〜1質量%、極めて有利には0.2〜0.6質量%である。架橋剤の含有量が増大するにつれて、遠心分離保持容量(CRC)は低下し、そして21.0g/cm2の圧力下での吸収量が最大値を通過する。
開始剤c)として、重合条件下でラジカルを生成する全ての化合物、例えば熱開始剤、レドックス開始剤、光開始剤を使用してよい。適したレドックス開始剤は、ペルオキソ二硫酸ナトリウム/アスコルビン酸、過酸化水素/アスコルビン酸、ペルオキソ二硫酸ナトリウム/亜硫酸水素ナトリウム及び過酸化水素/亜硫酸水素ナトリウムである。好ましくは、熱開始剤とレドックス開始剤からなる混合物、例えばペルオキソ二硫酸ナトリウム/過酸化水素/アスコルビン酸を使用する。しかし、還元性成分として、好ましくは2−ヒドロキシ−2−スルフィナト酢酸のナトリウム塩、2−ヒドロキシ−2−スルホナト酢酸の二ナトリウム塩及び亜硫酸水素ナトリウムからなる混合物を使用する。このような混合物は、Brueggolite(R)FF6及びBrueggolite(R)FF7(Brueggeman Chemicals;ハイルブロン;ドイツ)として入手可能である。
アクリル酸と共重合可能なエチレン性不飽和モノマーd)は、例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート又はジエチルアミノエチルメタクリレートである。
アクリル酸と共重合可能な更なるエチレン性不飽和モノマーd)は、例えば、エチレン性不飽和カルボン酸、例えばメタクリル酸及びイタコン酸、並びにエチレン性不飽和スルホン酸、例えばスチレンスルホン酸及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)である。
水溶性ポリマーe)として、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、デンプン誘導体、変性セルロース、例えばメチルセルロース又はヒドロキシエチルセルロース、ゼラチン、ポリグリコール又はポリアクリル酸、好ましくはデンプン、デンプン誘導体又は変性セルロースを使用してよい。
通常、モノマー水溶液を使用する。モノマー溶液の含水率は、好ましくは40〜75質量%、特に有利には45〜70質量%、極めて有利には50〜65質量%である。モノマー懸濁液、すなわち、過剰のアクリル酸、例えばアクリル酸ナトリウムを有するモノマー溶液を用いることも可能である。含水量が増大するにつれて、引き続く乾燥に際してのエネルギー消費量が増大し、かつ含水量が減少するにつれて、重合熱を不十分にしか除去することができなくなる。
有利な重合禁止剤は、最適な作用のために溶存酸素を必要とする。それゆえ、モノマー溶液から重合前に不活性化によって、すなわち、不活性ガス、好ましくは窒素又は二酸化炭素を流過させることによって溶存酸素を取り除いてよい。好ましくは、重合前のモノマー溶液の酸素含有率を、1質量ppm未満に、特に有利には0.5質量ppm未満に、極めて有利には0.1質量ppm未満に下げる。
適した反応器は、例えば混練反応器又はベルト型反応器である。混練機中では、水性のモノマー溶液又はモノマー懸濁液の重合に際して生じるポリマーゲルを、WO2001/038402A1に記載されるように、例えば反転撹拌シャフトによって連続的に細分化する。ベルト上での重合は、例えばDE3825366A1及びUS6,241,928に記載される。ベルト型反応器中での重合に際しては、更なる工程段階において、例えば押出機又は混練機で細分化されなければならないポリマーゲルが生じる。
乾燥特性の改善のために、混練反応器を使って得られた細分化されたポリマーゲルを付加的に押出してよい。
或いはまた、モノマー水溶液を液滴化し、そして作り出された液滴を、加熱されたキャリアーガス流中で重合させることも可能である。この場合、WO2008/040715A2及びWO2008/052971A1に記載されるように、重合及び乾燥の工程段階を一括りにすることができる。
得られたポリマーゲルの酸基は、通常、部分的に中和されている。中和は、好ましくはモノマーの段階で実施する。通常、これは、中和剤を水溶液として又は有利には固体としても混入することによって行う。中和度は、好ましくは25〜95モル%、特に有利には30〜80モル%、極めて有利には40〜75モル%であり、その際、通常の中和剤、好ましくはアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属炭酸塩又はアルカリ金属炭酸水素塩並びにそれらの混合物を使用してよい。アルカリ金属塩の代わりにアンモニウム塩も使用してよい。ナトリウム及びカリウムが、アルカリ金属として特に有利であるが、しかしながら、極めて有利なのは、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム又は炭酸水素ナトリウム並びにそれらの混合物である。
或いはまた、中和を重合後に、該重合に際して生じるポリマーゲルの段階で実施することも可能である。さらに、中和剤の一部を早くもモノマー溶液に添加し、かつ所望の最終中和度を重合後に初めてポリマーゲルの段階で設定することで、酸基を重合前に40モル%まで、好ましくは10〜30モル%、特に有利には15〜25モル%中和することが可能である。ポリマーゲルを少なくとも部分的に重合後に中和する場合、該ポリマーゲルは、好ましくは機械的に、例えば押出機を用いて細分化し、ここで、中和剤を吹き付けるか、振り掛けるか又は注ぎ込み、それから入念に相互に混合してよい。そのために、得られたゲル材料を、再度繰り返し均質化のために押出してよい。
次いで、好ましくは、ポリマーゲルの乾燥は、ベルト型乾燥機を用いて、残留湿分含有率が、好ましくは0.5〜15質量%、特に有利には1〜10質量%、極めて有利には2〜8質量%になるまで実施し、その際、残留湿分含有率は、EDANAより推奨される試験法No.WSP 230.2−05 "Mass Loss Upon Heating"に従って測定する。残留湿分が高すぎると、乾燥されたポリマーゲルは低すぎるガラス転移温度Tgを有し、続けて加工するにも困難を伴う。残留湿分が低すぎると、乾燥されたポリマーゲルは過度に脆性となり、引き続く細分化工程で、不所望に大量の、過度に低い粒径を有するポリマー粒子(細粒(fines))が発生する。ゲルの固体含有率は、乾燥前に、好ましくは25〜90質量%、特に有利には35〜70質量%、極めて有利には40〜60質量%である。選択的に、或いはまた流動床乾燥機又はパドル乾燥機も乾燥のために使用することができる。
乾燥されたポリマーゲルをこの後で粉砕及び分級し、その際、粉砕のために、通常、単段式又は多段式のロールミル、有利には二段式又は三段式のロールミル、ピンミル、ハンマーミル又は振動ミルを用いてよい。
生成物画分として分離されたポリマー粒子の平均粒径は、好ましくは少なくとも200μm、特に有利には250〜600μm、極めて有利には300〜500μmである。該生成物画分の平均粒径は、EDANAより推奨される試験法No.WSP 220.2−05 "Partikel Size Distribution"により算出することができ、その際、篩画分の質量割合を累積的にプロットし、そして平均粒径をグラフで定める。この場合、平均粒径は、累積して50質量%となるメッシュサイズの値である。
150μmより大きい粒径を有する粒子の割合は、好ましくは少なくとも90質量%、特に有利には少なくとも95質量%、極めて有利には少なくとも98質量%である。
過度に低い粒径を有するポリマー粒子は、透過性(SFC)を下げる。それゆえ、過度に小さいポリマー粒子("細粒")の割合は低くあるべきである。
過度に小さいポリマー粒子は、それゆえ、通常は分離し、そしてプロセスに返送する。これは、好ましくは、重合前、重合中又は重合直後、すなわち、ポリマーゲルの乾燥前に行う。過度に小さいポリマー粒子は、返送前又は返送中に、水及び/又は水性界面活性剤で湿らせてよい。
過度に小さいポリマー粒子を、あとの工程段階において、例えば表面後架橋又は他のコーティング工程後に分離することも可能である。この場合、返送された過度に小さいポリマー粒子は、表面後架橋されているか、若しくは他の方法で、例えば熱分解法シリカでコーティングされている。
重合のために混練反応器を使用する場合、過度に小さいポリマー粒子は、好ましくは、重合を等しく3つに区切った場合の最後3つ目の間に添加する。
過度に小さいポリマー粒子を、非常に早期に、例えば、早くもモノマー溶液に添加する場合、それによって、得られた吸水性ポリマー粒子の遠心分離保持容量(CRC)は低下する。しかし、これは、例えば架橋剤b)の使用量を調整することによって補うことができる。
過度に小さいポリマー粒子を、非常に遅く、例えば、重合反応器に後接続された装置中で、例えば押出機中で初めて添加する場合、過度に小さいポリマー粒子を、得られたポリマーゲルに組み込むのは困難でしかない。不十分に組み込まれた過度に小さいポリマー粒子は、しかしながら、乾燥されたポリマーゲルから粉砕中に再び離れ、それゆえ分級に際して新たに分離され、返送されるべき過度に小さいポリマー粒子の量を高める。
最大でも850μmの粒径を有する粒子の割合は、好ましくは少なくとも90質量%、特に有利には少なくとも95質量%、極めて有利には少なくとも98質量%である。
最大でも600μmの粒径を有する粒子の割合は、好ましくは少なくとも90質量%、特に有利には少なくとも95質量%、極めて有利には少なくとも98質量%である。
過度に大きい粒径を有するポリマー粒子は膨潤速度を下げる。それゆえ、過度に大きいポリマー粒子の割合も同様に低くあるべきである。
それゆえ、過度に大きいポリマー粒子は、通常は分離され、そして乾燥されたポリマーゲルの粉砕に返送される。
ポリマー粒子は、更なる特性の改善のために表面後架橋してよい。適した表面後架橋剤は、ポリマー粒子の少なくとも2つのカルボキシレート基と共有結合を形成することができる基を含む化合物である。適した化合物は、例えば、多官能性アミン、多官能性アミドアミン、多官能性エポキシド(例えばEP0083022A2、EP0543303A1及びEP0937736A2に記載)、二官能性若しくは多官能性のアルコール(例えばDE3314019A1、DE3523617A1及びEP0450922A2に記載)、又はβ−ヒドロキシアルキルアミド(例えばDE10204938A1及びUS6,239,230に記載)である。
加えて、DE4020780C1には環式カーボネートが、DE19807502A1には2−オキサゾリジノン及びその誘導体、例えば2−ヒドロキシエチル−2−オキサゾリジノンが、DE19807992C1にはビス−及びポリ−2−オキサゾリジノンが、DE19854573A1には2−オキソテトラヒドロ−1,3−オキサジン及びその誘導体が、DE19854574A1にはN−アシル−2−オキサゾリジノンが、DE10204937A1には環状尿素が、DE10334584A1には二環式アミドアセタールが、EP1199327A2にはオキセタン及び環式尿素が、またWO2003/31482A1にはモルホリン−2,3−ジオン及びその誘導体が、適した表面後架橋剤として記載されている。
有利な表面後架橋剤は、エチレンカーボネート、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリアミドとエピクロロヒドリンとの反応生成物及びプロピレングリコールと1,4−ブタンジオールからなる混合物である。
極めて有利な表面後架橋剤は、2−ヒドロキシエチル−2−オキサゾリジノン、2−オキサゾリジノン及び1,3−プロパンジオールである。
さらに、DE3713601A1に記載されているような、付加的な重合可能なエチレン性不飽和基を含む表面後架橋剤も使用することができる。
表面後架橋剤の量は、そのつどポリマー粒子を基準として、好ましくは0.001〜2質量%、特に有利には0.02〜1質量%、極めて有利には0.05〜0.2質量%である。
本発明の有利な実施形態においては、表面後架橋の前、表面後架橋の間又は表面後架橋のあとに、表面後架橋剤に加えて、多価カチオンを粒子表面に施与する。
本発明による方法において使用可能な多価カチオンは、例えば、2価のカチオン、例えば亜鉛、マグネシウム、カルシウム、鉄及びストロンチウムのカチオン、3価のカチオン、例えばアルミニウム、鉄、クロム、希土類元素及びマンガンのカチオン、4価のカチオン、例えばチタン及びジルコニウムのカチオンである。対イオンとして、水酸化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、炭酸イオン、炭酸水素イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、リン酸水素イオン、リン酸二水素イオン及びカルボン酸イオン、例えば酢酸イオン、クエン酸イオン及び乳酸イオンが可能である。異なる対イオンを有する塩、例えば、塩基性アルミニウム塩、例えばアルミニウムモノアセテート又はアルミニウムモノラクテートも可能である。アルミニウムスルフェート、アルミニウムモノアセテート及びアルミニウムラクテートが有利である。金属塩の他に、多価カチオンとしてポリアミンも用いることができる。
多価カチオンの使用量は、そのつどポリマー粒子を基準として、例えば0.001〜1.5質量%、好ましくは0.005〜1質量%、特に有利には0.02〜0.8質量%である。
表面後架橋は、通常、表面後架橋剤の溶液を、乾燥されたポリマー粒子上に吹き付けるようにして実施する。吹き付けに続けて、表面後架橋剤でコーティングされたポリマー粒子を熱により乾燥し、その際、表面後架橋反応は、乾燥前のみならず乾燥中に行ってもよい。
表面後架橋剤の溶液の吹き付けは、好ましくは、可動式混合ツールを備えたミキサー、例えばスクリューミキサー、ディスクミキサー及びパドルミキサー中で実施する。特に有利なのは横型ミキサー、例えばパドルミキサーであり、極めて有利なのは縦型ミキサーである。横型ミキサーと縦型ミキサーは、ミキシングシャフトの配置により区別され、すなわち、横型ミキサーは、水平方向に取り付けられたミキシングシャフトを有し、かつ縦型ミキサーは、鉛直方向に取り付けられたミキシングシャフトを有する。適したミキサーは、例えば横型Pflugschar(R)ミキサー(Gebr.Loedige Maschinenbau GmbH;パーダーボルン;ドイツ)、Vrieco−Nauta連続ミキサー(Hosokawa Micron BV;ドゥーティンヘム;オランダ)、Processall Mixmillミキサー(Processall Incorporated;シンシナティ;US)及びSchugi Flexomix(R)(Hosokawa Micron BV;ドゥーティンヘム;オランダ)である。しかし、表面後架橋剤溶液を流動床中で吹き付けることも可能である。
表面後架橋剤は、概して水溶液として用いる。非水性溶媒の含有量若しくは全溶媒量により、ポリマー粒子中への表面後架橋剤の侵入深さを調節することができる。
もっぱら水を溶媒として使用する場合、好ましくは界面活性剤を加える。それによって濡れ挙動が改善され、かつ凝塊傾向が抑えられる。好ましくは、しかし、溶媒混合物、例えばイソプロパノール/水、1,3−プロパンジオール/水及びプロピレングリコール/水を用い、その際、混合質量比は、好ましくは20:80〜40:60である。
熱による乾燥は、好ましくは接触乾燥機中で、特に有利にはパドル乾燥機、極めて有利にはディスク乾燥機中で実施する。適した乾燥機は、例えばHosokawa Bepex(R)横型パドルドライヤー(Hosokawa Micron GmbH;ラインガルテン;ドイツ)、Hosokawa Bepex(R)ディスクドライヤー(Hosokawa Micron GmbH;ラインガルテン;ドイツ)、Holo−Flite(R)ドライヤー(Metso Minerals Industries Inc.;ダンヴィル;USA)及びNaraパドルドライヤー(Nara Machinery Europe;フレッヘン;ドイツ)である。そのうえ、流動床乾燥機を用いてもよい。
乾燥はミキサー自体の中で、ジャケットの加熱又は熱風の送り込みによって行ってよい。同様に適しているのは、後接続された乾燥機、例えば箱形乾燥機、回転管炉又は加熱式スクリューである。特に好ましくは、流動床乾燥機中で混合及び乾燥する。
有利な乾燥温度は、100〜250℃、有利には120〜220℃、特に有利には130〜210℃、極めて有利には150〜200℃の範囲にある。反応ミキサー又は乾燥機中におけるこの温度での有利な滞留時間は、好ましくは少なくとも10分、特に有利には少なくとも20分、極めて有利には少なくとも30分であり、通常は最大でも60分である。
本発明の有利な実施形態において、吸水性ポリマー粒子は、熱による乾燥後に冷却される。冷却は、好ましくは接触冷却器、特に有利にはパドル冷却器、極めて有利にはディスク冷却器中で実施する。適した冷却器は、例えばHosokawa Bepex(R)横型パドルクーラー(Hosokawa Micron GmbH;ラインガルテン;ドイツ)、Hosokawa Bepex(R)ディスククーラー(Hosokawa Micron GmbH;ラインガルテン;ドイツ)、Holo−Flite(R)クーラー(Metso Minerals Industries Inc.;ダンヴィル;USA)及びNaraパドルクーラー(Nara Machinery Europe;フレッヘン;ドイツ)である。そのうえ、流動床冷却器を用いてもよい。
冷却器中で、吸水性ポリマー粒子を、20〜150℃に、好ましくは30〜120℃に、特に有利には40〜100℃に、極めて有利には50〜80℃に冷却する。
引き続き、表面後架橋されたポリマー粒子を新たに分級してよく、その際、過度に小さいポリマー粒子及び/又は過度に大きい粒子を分離し、かつプロセスに返送する。
表面後架橋されたポリマー粒子は、特性の更なる改善のためにコーティング又は後湿潤化してよい。
後湿潤化は、好ましくは、30〜80℃、特に有利には35〜70℃、極めて有利には40〜60℃で実施する。過度に低い温度の場合、吸水性ポリマー粒子は凝塊形成する傾向にあり、かつ比較的高い温度では、早くも水が目立って蒸発する。後湿潤化に用いられる水量は、好ましくは1〜10質量%、特に有利には2〜8質量%、極めて有利には3〜5質量%である。後湿潤化によって、ポリマー粒子の機械的安定性が高められ、かつ該粒子の静電帯電する傾向が抑えられる。好ましくは、後湿潤化は、熱による乾燥後に冷却器中で実施する。
膨潤速度並びに透過性(SFC)を改善するために適したコーティングは、例えば無機不活性物質、例えば水不溶性の金属塩、有機ポリマー、カチオン性ポリマー並びに2価若しくは多価の金属カチオンである。集塵のための適したコーティングは、例えばポリオールである。ポリマー粒子の不所望な凝結傾向に対する適したコーティングは、例えば熱分解法シリカ、例えばAerosil(R)200、及び界面活性剤、例えばSpan(R)20である。
本発明による方法に従って製造された吸水性ポリマー粒子は、0〜15質量%、特に有利には0.2〜10質量%、極めて有利には0.5〜8質量%の湿分含有率を有し、その際、湿分含有率は、EDANAより推奨される試験法No.WSP 230.2−05 "Mass Loss Upon Heating"に従って測定する。
本発明による方法に従って製造された吸水性ポリマー粒子は、好ましくは少なくとも30質量%、特に有利には少なくとも50質量%、極めて有利には少なくとも70質量%の、300〜600μmの粒径を有する粒子割合を有する。
本発明による方法に従って製造された吸水性ポリマー粒子は、典型的には少なくとも15g/g、好ましくは少なくとも20g/g、有利には少なくとも22g/g、特に有利には少なくとも24g/g、極めて有利には少なくとも26g/gの遠心分離保持容量(CRC)を有する。吸水性ポリマー粒子の遠心分離保持容量(CRC)は、通常60g/g未満である。遠心分離保持容量(CRC)は、EDANAにより推奨される試験法No.WSP 241.2−05 "Fluid Retention Capacity in Saline,After Centrifugation"に従って測定する。
本発明による方法に従って製造された吸水性ポリマー粒子は、49.2g/cm2の圧力下で、典型的には少なくとも15g/g、好ましくは少なくとも20g/g、有利には少なくとも22g/g、特に有利には少なくとも24g/g、極めて有利には少なくとも26g/gの吸収量を有する。49.2g/cm2の圧力下での吸水性ポリマー粒子の吸収量は、通常35g/g未満である。49.2g/cm2の圧力下での吸収量は、EDANAにより推奨される試験法No.WSP 241.2−05 "Adsorption Under Pressure,Gravimetric Determination"と同じように測定し、その際、21.0g/cm2の圧力の代わりに49.2g/cm2の圧力を設定する。
方法:
以下に記載した"WSP"で表記される標準試験法は、"Worldwide Strategic Partners"EDANA(欧州不織布協会)(Avenue Eugene Plasky 157,1030 Brussels,Belgium,www.edana.org)及びINDA(米国不織布協会)(1100 Crescent Green,Suite 115,Cary,North Carolina 27518,U.S.A.,www.inda.org)により共同で出版された"Standard Test Methods for the Nonwovens Industry",2005 editionに記載されている。この刊行物は、EDANAからもINDAからも入手可能である。
測定は、別途記載がない限り、23±2℃の周囲温度及び50±10%の相対空気湿度で実施している。吸水性ポリマー粒子は、測定前に良く混合する。
遠心分離保持容量(Centrifuge Retention Capacity)
遠心保持容量(CRC)は、EDANAにより推奨される試験法No.WSP 241.2−05 "Fluid Retention Capacity in Saline,After Centrifugation"に従って測定する。
21.0g/cm2の圧力下での吸収量(Absorption under Load)
21.0g/cm2の圧力下(AUL0.3psi)での吸収量は、EDANAによって推奨される試験法No.WSP 242.2−05 "Absorption Under Pressure,Gravimetric Determination"に従って測定する。
49.2g/cm2の圧力下での吸収量(Absorption under Load)
49.2g/cm2の圧力下(AUL0.7psi)での吸収量は、EDANAによって推奨される試験法No.WSP 242.2−05 "Absorption Under Pressure,Gravimetric Determination"と同じように測定し、ここでは、21.0g/cm2の圧力(AUL0.3psi)の代わりに49.2g/cm2の圧力(AUL0.7psi)を設定する。
抽出分
吸水性ポリマー粒子の抽出可能な構成成分の含量は、EDANAによって推奨される試験法No.WSP 270.2−05 "Extractable"に従って測定する。
アクリル酸の純度
純度の測定は、スプリットインジェクターを備えたガスクロマトグラフ及び水素炎イオン化検出器を使って実施する。J&B DB FFAB型の0.25μmのフィルム厚を有する30m×0.32mmのキャピラリーカラム(Agilent Technologies、ヴァルトブロン、ドイツ)を使用する。インジェクター温度は180℃であり、かつ検出器温度は240℃であった。以下の温度プログラムを選択する:120℃で10分、引き続き220℃まで10℃/分及び220℃で15分。スプリット比は1:100であり、注入量は0.5μlである。
温度プログラム、スプリット比及び注入量は、ほんの僅かに変化してよい。それらは、全ての成分について良好な分離及び高いシグナルノイズ比が達成されるように調整しなければならない。
測定は、内部標準として2−エチルヘキシルアセテートを用いて実施する。検出された不純物を、1の傾き(Faktor 1)を用いて評価し、そしてアクリル酸中に含まれる水と一緒に100質量%から引く。アクリル酸中の水は、通常、カール・フィッシャー滴定によって測定する。

以下の試験では、高純度のアクリル酸を用いた。検査した不純物は、用いたアクリル酸中で検出することはできなかった。
例1
アクリル酸96g、アクリル酸ナトリウム水溶液785g(37.3質量%)、脱イオン水115g及び3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレート0.66g(約85質量%)から、窒素を30分間導入することによって空気中酸素を除去した。2リットルのプラスチック容器中で、ペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液2.34g(10.0質量%)、アスコルビン酸水溶液1.50g(1.0質量%)及び過酸化水素水溶液1.50g(1.0質量%)の添加によって重合を開始した。約108℃の最大重合温度(Tmax)に14分後に達した。Tmaxに達してから60分後、ポリマーゲルを取り出し、ミートグラインダにより6mmのダイプレートを用いて細分化し、空気循環式乾燥キャビネット内で150℃にて60分間乾燥し、次いでロールミルを用いて連続的に1000μm、600μm及び400μmのギャップ幅により粉砕し、かつ150〜850μmの粒径範囲に粉砕物を篩分することによって調節した。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、40.3g/gの遠心分離保持容量(CRC)及び圧力下(AUL0.3psi)で7.8g/gの吸収量を有していた。
例2
例1と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アリルアクリレート100ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施した。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、37.6g/gの遠心分離保持容量(CRC)及び圧力下(AUL0.3psi)で8.0g/gの吸収量を有していた。
例3
例1と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アリルアクリレート200ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施した。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、36.3g/gの遠心分離保持容量(CRC)及び圧力下(AUL0.3psi)で8.4g/gの吸収量を有していた。
Figure 0006188683
この表は、架橋性不純物の量が増大するにつれて、遠心分離保持容量(CRC)が低下し、かつ圧力下(AUL0.3psi)での吸収量が増大する。
例4
例1と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アリルアクリレート100ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施し、かつ用いた3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレートの量は0.55gに減少させた。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、38.9g/gの遠心分離保持容量(CRC)及び圧力下(AUL0.3psi)で8.0g/gの吸収量を有していた。
例5
例1と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アリルアクリレート100ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施し、かつ用いた3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレートの量は0.44gに減少させた。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、41.9g/gの遠心分離保持容量(CRC)及び圧力下(AUL0.3psi)で7.9g/gの吸収量を有していた。
Figure 0006188683
この表は、架橋性不純物の影響を、架橋剤量を適合させることによって調節できることを示す。
例6
アクリル酸96g、アクリル酸ナトリウム水溶液785g(37.3質量%)、脱イオン水115g及び3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレート0.88g(約85質量%)から、窒素を30分間導入することによって空気中酸素を除去した。2リットルのプラスチック容器中で、ペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液0.78g(5.0質量%)、アスコルビン酸水溶液0.50g(0.5質量%)及び過酸化水素水溶液0.50g(0.5質量%)の添加によって重合を開始した。約106℃の最大重合温度(Tmax)に30分後に達した。Tmaxに達してから60分後、ポリマーゲルを取り出し、ミートグラインダにより6mmのダイプレートを用いて細分化し、空気循環式乾燥キャビネット内で150℃にて60分間乾燥し、次いでロールミルを用いて連続的に1000μm、600μm及び400μmのギャップ幅により粉砕し、かつ150〜850μmの粒径範囲に粉砕物を篩分することによって調節した。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、29.2g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で16.3g/gの吸収量及び圧力下(AUL0.7psi)で8.0g/gの吸収量を有していた。
例7
例6と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、フェノチアジン1ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施した。30分後、重合温度は明らかに100℃を下回っていて、さらに60分後も100℃には達せず、かつ不十分な重合過程のためにさらに処理することはできなかった。
この例は、モノマー溶液を、阻害性の不純物の存在下ではもはや重合させることができないことを示す。
例8
フェノチアジン1ppmの存在下で実施した(例7)の重合を繰り返したが、しかしながら、重合開始剤の量を高めて行った。ペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液0.89g(5.0質量%)、アスコルビン酸水溶液0.57g(0.5質量%)及び過酸化水素溶液0.57g(0.5質量%)を用いた。例7に記載したように、更なる処理後、そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、31.9g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で17.7g/gの吸収量及び圧力下(AUL0.7psi)で7.8g/gの吸収量を有していた。
例9
フェノチアジン1ppmの存在下で実施した(例7)の重合を繰り返したが、しかしながら、重合開始剤の量を高めて行った。ペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液1.01g(5.0質量%)、アスコルビン酸水溶液0.65g(0.5質量%)及び過酸化水素溶液0.65g(0.5質量%)を用いた。例7に記載したように、更なる処理後、そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、32.0g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で13.1g/gの吸収量及び圧力下(AUL0.7psi)で7.6g/gの吸収量を有していた。
例10
フェノチアジン1ppmの存在下で実施した(例7)の重合を繰り返したが、しかしながら、重合開始剤の量を高めて行った。ペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液1.17g(10.0質量%)、アスコルビン酸水溶液0.75g(1.0質量%)及び過酸化水素溶液0.75g(1.0質量%)を用いた。重合を引き起こしてから30分後に、重合温度は約105℃であり、かつ約105℃でTmaxにも達した。例7に記載したように、更なる処理後、そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、35.8g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で9.3g/gの吸収量及び圧力下(AUL0.7psi)で7.5g/gの吸収量を有していた。
Figure 0006188683
この表は、阻害性の不純物の影響を、開始剤量を適合させることによって調節できることを示す。
例11
アクリル酸96g、アクリル酸ナトリウム水溶液785g(37.3質量%)、脱イオン水115g及び3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレート0.88g(約85質量%)から、窒素を30分間導入することによって空気中酸素を除去した。2リットルのプラスチック容器中で、ペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液2.34g(2.0質量%)、アスコルビン酸水溶液2.40g(0.2質量%)及び過酸化水素水溶液2.00g(1.0質量%)の添加によって重合を開始した。約110℃の最大重合温度(Tmax)に達した。Tmaxに達してから60分後、ポリマーゲルを取り出し、ミートグラインダにより6mmのダイプレートを用いて細分化し、空気循環式乾燥キャビネット内で150℃にて60分間乾燥し、次いでロールミルを用いて連続的に1000μm、600μm及び400μmのギャップ幅により粉砕し、かつ150〜850μmの粒径範囲に粉砕物を篩分することによって調節した。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、35.4g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で9.6g/gの吸収量及び抽出分13.9質量%を有していた。
例12
例11と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アリルアルコール10ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施した。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、36.6g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で8.5g/gの吸収量及び抽出分14.1質量%を有していた。
例13
例11と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アリルアルコール10ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施し、かつ用いた3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレートの量を0.97gに高めた。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、34.1g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で10.9g/gの吸収量及び抽出分11.5質量%を有していた。
例14
例11と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アリルアルコール10ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施し、かつ用いた3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレートの量を1.06gに高めた。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、33.7g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で12.0g/gの吸収量及び抽出分11.4質量%を有していた。
Figure 0006188683
この表は、制御性の不純物の影響を、架橋剤量を適合させることによって調節できることを示す。
例15
例11と同じように処理を行った。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、35.6g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で9.2g/gの吸収量及び抽出分13.5質量%を有していた。
例16
例11と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アクロレイン10ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施した。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、37.4g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で8.4g/gの吸収量及び抽出分14.7質量%を有していた。
例17
例11と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アクロレイン10ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施し、かつ用いた3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレートの量を0.97gに高めた。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、35.5g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で9.8g/gの吸収量及び抽出分12.1質量%を有していた。
例18
例11と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、アクロレイン10ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施し、かつ用いた3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレートの量を1.06gに高めた。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、34.7g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で10.3g/gの吸収量及び抽出分11.3質量%を有していた。
Figure 0006188683
この表は、制御性の不純物の影響を、架橋剤量を適合させることによって調節できることを示す。
例19
例11と同じように処理を行った。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、35.5g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で9.5g/gの吸収量及び抽出分13.2質量%を有していた。
例20
例11と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、2−フルフラール10ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施した。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、36.2g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で9.2g/gの吸収量及び抽出分14.0質量%を有していた。
例21
例11と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、2−フルフラール10ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施し、かつ用いた3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレートの量を0.97gに高めた。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、34.6g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で10.4g/gの吸収量及び抽出分12.5質量%を有していた。
例22
例11と同じように処理を行ったが、しかしながら、重合は、2−フルフラール10ppm(アクリル酸を基準として)の存在下で実施し、かつ用いた3箇所でエトキシ化されたグリセリントリアクリレートの量を1.06gに高めた。そのようにして得られた吸水性ポリマー粒子は、34.0g/gの遠心分離保持容量(CRC)、圧力下(AUL0.3psi)で10.7g/gの吸収量及び抽出分12.0質量%を有していた。
Figure 0006188683
この表は、制御性の不純物の影響を、架橋剤量を適合させることによって調節できることを示す。

Claims (9)

  1. a)アクリル酸、ここで、該アクリル酸は、少なくとも部分的に中和されていてよい、
    b)少なくとも1種の架橋剤、
    c)少なくとも1種の開始剤、
    d)任意に、アクリル酸と共重合可能な1種以上のエチレン性不飽和モノマー及び
    e)任意に、1種以上の水溶性ポリマー
    を含むモノマー溶液又はモノマー懸濁液を重合してポリマーゲルを得る工程、得られたポリマーゲルを乾燥する工程、乾燥されたポリマーゲルを細分化してポリマー粒子を得る工程並びに得られたポリマー粒子を分級する工程を包含する、吸水性ポリマー粒子の連続的な製造法において、前記アクリル酸を連続的に供給し、前記連続的に供給されるアクリル酸が80〜99.5質量%の純度を有し、かつ前記連続的に供給されるアクリル酸の純度が24時間のうちに0.5質量%未満だけ変化し、
    前記連続的に供給されるアクリル酸が、
    − 少なくとも0.0005質量%のアクロレイン、アリルアルコール、イソプロパノール、フラン−2−アルデヒド(2−フルフラール)及び/又はベンズアルデヒド、及び/又は
    − 少なくとも0.00005質量%のヒドロキノン及び/又はファノチアジン、及び/又は
    − 少なくとも0.005質量%のアリルアクリレート及び/又はアリルメタアクリレート、
    を含むことを特徴とする、方法。
  2. 前記連続的に供給されるアクリル酸が90〜99質量%の純度を有することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 前記連続的に供給されるアクリル酸が、
    − 0.001〜0.05質量%のアクロレイン、アリルアルコール、イソプロパノール、フラン−2−アルデヒド(2−フルフラール)及び/又はベンズアルデヒド、及び/又は
    − 0.0001〜0.05質量%のヒドロキノン及び/又はファノチアジン、及び/又は
    − 0.05〜0.5質量%のアリルアクリレート及び/又はアリルメタアクリレート
    を含むことを特徴とする、請求項1記載の方法。
  4. 前記アクリル酸a)の25〜95モル%が中和されていることを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  5. 前記吸水性ポリマー粒子が、最大で15質量%の湿分含有率を有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  6. 前記吸水性ポリマー粒子の少なくとも95質量%が、150μmより大きい粒径を有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  7. 前記吸水性ポリマー粒子の少なくとも95質量%が、最大で850μmの粒径を有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  8. 前記吸水性ポリマー粒子が、少なくとも15g/gの遠心分離保持容量を有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  9. 前記吸水性ポリマー粒子が表面後架橋されていることを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
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