JP6188513B2 - 建物ユニット製造・輸送用治具および建物ユニット - Google Patents
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Description
複数本のユニット柱の上端部間を複数本の天井梁で連結すると共に、前記複数本のユニット柱の下端部間を複数本の床梁で連結してなるボックスラーメン構造のユニット枠体を有する建物ユニットを、工場で製造する際、または、建築現場へ輸送する際に用いる建物ユニット製造・輸送用治具において、
前記ユニット枠体の上部または下部に設置可能な枠状治具本体を備え、
該枠状治具本体が、2本の一辺側治具片、および、該2本の一辺側治具片の両端部間を連結する2本の他辺側の梁状部を備え、
前記一辺側治具片が、前記天井梁の上面側または前記床梁の下面側に配置される梁状部の両端部に、前記ユニット枠体の各ユニット柱の端部に連接される2本の短柱部を有すると共に、2本の短柱部から前記2本の他辺側の梁状部の端部へ向けて直角に延びる連結部材を有するものとされ、
前記枠状治具本体が、前記一辺側治具片の連結部材と前記他辺側の梁状部の端部との間に、前記他辺側の梁状部の長手方向を締結方向として分解組立可能な分解組立部を有し、
前記枠状治具本体が、前記ユニット枠体に対して固定可能なユニット固定部を有し、
該ユニット固定部が、上下に配置されたユニット枠体の前記天井梁と前記床梁との間を締結固定するための締結部を利用してユニット枠体への固定を行うものであることを特徴とする。
ここで、上記についての補足説明を行う。なお、補足説明については、必要に応じて参照すれば良い。
そして、図5、図6に示すように、上記した建物ユニット製造・輸送用治具21が、上記ユニット枠体8の上部または下部に設置可能な枠状治具本体25を備えるものとされる。
上記天井梁6の上面側または上記床梁7の下面側に配置されると共に、上記複数本の短柱部26間を連結する梁状部27と、を備える。
ここで、上記した「枠状治具本体25」は、枠状をした治具の本体部分のことである。この場合、枠状治具本体25は、建物ユニット1とほぼ同じ平面形状または底面形状を有するものとされる。枠状治具本体25は、例えば、矩形状の4つの頂点の位置に配置された4本の短柱部26の側面間を4本の梁状部27で連結した矩形枠状のものとされる。4本の短柱部26の側面と、4本の梁状部27の端部との間には、それぞれ連結部材29が設けられる。
上記枠状治具本体25が、分解組立可能に構成される。
ここで、上記した「分解組立可能」は、枠状治具本体25が、分解組立部31を有することである。この場合、枠状治具本体25は、上記した連結部材29の位置で、分解組立可能とされる。より具体的には、枠状治具本体25は、2本の短柱部26と短辺側(例えば、妻側)の1本の梁状部27とを連結部材29で一体化してなる一対の一辺側治具片32と、一対の長辺側(桁側)の梁状部27とに分解可能なものとされている。なお、短辺と長辺とは反対であっても良い。
上記短柱部26が、上記ユニット柱5と同一断面形状および同一材質のものとされる。
ここで、上記した「同一断面形状および同一材質」は、短柱部26や梁状部27に、ユニット柱5や天井梁6または床梁7と同じもの、または、これらと同等の部材を用いることである。なお、短柱部26の上端部および下端部に対し、上下に連接されるユニット柱5を位置決めするための図示しないピン(位置決めピン)やピン穴35などを設けるようにしても良い。
上記短柱部26が、上記ユニット枠体8に設けられた、上記天井梁6よりも上方へ張出す上方張出部、または、上記床梁7よりも下方へ張出す下方張出部42(図1参照)の、上方または下方への張出量と同じかそれよりも長い高さ寸法を有ものとされる。
ここで、上記した「上方張出部」は、文字通り、ユニット枠体8に対して、天井梁6よりも上方へ張出すように設けられるものであり、例えば、図示しない階段や、階段室をユニット化してなる階段ユニットなどが考えられる。
以下、建物ユニット1について説明する。
建物ユニット製造・輸送用治具21は、工場での製造時や、建築現場への輸送時などに、建物ユニット1に対して取付けられるようにする。そして、建築現場でのユニット建物3の構築時に取外されるようにする。
図7に示すように、上記下方張出部42が、上記ユニット枠体8の内部に浴室設備を設置するためのバスユニット11の底部を、床梁7よりも低い位置に支持するためのバスユニット支持用梁部45とされる。
上記した「バスユニット支持用梁部45」は、バスユニット11の底部を支持するための梁部材のことである。このバスユニット支持用梁部45は、上下方向へ延びる一対の立下部45aと、一対の立下部45aの下端部間を連結する水平な底面部45bと、を一体に有して下方へ迂回する側面視ほぼU字状のものとされている。一対の立下部45aの上端部には、水平方向や上下方向などへ延びる取付面部45c,45dが一体に形成されている。
特に図示しないが、上記上方張出部を、上記ユニット枠体8の内部に階段室を設置するための階段ユニットとしても良い。
ユニット柱5と天井梁6と床梁7とを有するユニット枠体8に対して、工場での製造時や、建築現場への輸送時に建物ユニット製造・輸送用治具21を取付けることにより、ユニット枠体8から張出す部分を有する建物ユニット1を容易に製造することができると共に、ユニット枠体8から張出した部分に損傷を与えることなく安全に建物ユニット1を輸送することができる。
上記構成によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
短柱部26を、ユニット柱5と同一断面形状および同一材質のものとした。これにより、短柱部26にユニット柱5と同じ物理的強度やその他の特性を持たせることができる。また、ユニット柱5に対して短柱部26をセットした時の見栄えや納まりが良くなり、短柱部26を取扱性や適合性の良いものとすることができる。更に、短柱部26をユニット柱5の余剰材や廃材などを用いて作成することができるので、経済的である。
上方張出部または下方張出部42を有する建物ユニット1は、これらを有さない通常の建物ユニット1と比べて、上方張出部または下方張出部42を有する分だけ、製造や輸送に困難を伴い、また、輸送中や、積み下し時や、建築現場での設置時などに上方張出部や下方張出部42が損傷を受けるおそれが高いものとなる。そこで、上記した建物ユニット製造・輸送用治具21を用いることにより、上方張出部または下方張出部42を有する建物ユニット1の製造および輸送の容易性や、上方張出部または下方張出部42に対する損傷防止性を得ることが可能となる。
ユニット枠体8に対して、天井梁6よりも上方へ張出す上方張出部、または、床梁7よりも下方へ張出す下方張出部42、の少なくとも1つを設けた。そして、この上方張出部、または、下方張出部42を、建築現場への輸送前の工場での製造時に、ユニット枠体8に対して予め設置されるもの(製造時設置部)とした。これにより、これまで、建築現場での後付けとせざるを得なかったような様々な部材や設備を、工場で予め先付けすることが可能となる。よって、工場で、より完成度の高い状態にまで建物ユニット1を作り込むことが可能となり、その分、現場作業を減らすことができ、建物ユニット1や建物の品質向上を図ると共に、建物の工期の短縮を図ることが可能となる。
下方張出部42を、上記したようなバスユニット支持用梁部45とした。これにより、ユニット枠体8の内部に浴室設備を設置するためのバスユニット11の底部を、床梁7よりも低い位置に支持することが可能となる。よって、バスユニット11の洗い場床面と建物床面との高低差をなくしてバリアフリー化することができる。
上方張出部を、上記したような階段ユニットとした。これにより、天井梁6よりも高い位置に張出す階段室を、予めユニット枠体8の内部に設置することが可能となる。
5 ユニット柱
6 天井梁
7 床梁
8 ユニット枠体
11 バスユニット
21 建物ユニット製造・輸送用治具
25 枠状治具本体
26 短柱部
27 梁状部
28 ユニット固定部
42 下方張出部
45 バスユニット支持用梁部
Claims (6)
- 複数本のユニット柱の上端部間を複数本の天井梁で連結すると共に、前記複数本のユニット柱の下端部間を複数本の床梁で連結してなるボックスラーメン構造のユニット枠体を有する建物ユニットを、工場で製造する際、または、建築現場へ輸送する際に用いる建物ユニット製造・輸送用治具において、
前記ユニット枠体の上部または下部に設置可能な枠状治具本体を備え、
該枠状治具本体が、2本の一辺側治具片、および、該2本の一辺側治具片の両端部間を連結する2本の他辺側の梁状部を備え、
前記一辺側治具片が、前記天井梁の上面側または前記床梁の下面側に配置される梁状部の両端部に、前記ユニット枠体の各ユニット柱の端部に連接される2本の短柱部を有すると共に、2本の短柱部から前記2本の他辺側の梁状部の端部へ向けて直角に延びる連結部材を有するものとされ、
前記枠状治具本体が、前記一辺側治具片の連結部材と前記他辺側の梁状部の端部との間に、前記他辺側の梁状部の長手方向を締結方向として分解組立可能な分解組立部を有し、
前記枠状治具本体が、前記ユニット枠体に対して固定可能なユニット固定部を有し、
該ユニット固定部が、上下に配置されたユニット枠体の前記天井梁と前記床梁との間を締結固定するための締結部を利用してユニット枠体への固定を行うものであることを特徴とする建物ユニット製造・輸送用治具。 - 前記短柱部が、前記ユニット柱と同一断面形状および同一材質のものとされ、
前記梁状部が、前記天井梁または前記床梁と同一断面形状および同一材質のものとされたことを特徴とする請求項1に記載の建物ユニット製造・輸送用治具。 - 前記短柱部が、前記ユニット枠体に設けられた、前記天井梁よりも上方へ張出す上方張出部、または、前記床梁よりも下方へ張出す下方張出部の、上方または下方への張出量と同じかそれよりも長い高さ寸法を有ものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建物ユニット製造・輸送用治具。
- 複数本のユニット柱の上端部間を複数本の天井梁で連結すると共に、前記複数本のユニット柱の下端部間を複数本の床梁で連結してなるボックスラーメン構造のユニット枠体を有して、工場で製造され、建築現場へ輸送される建物ユニットにおいて、
前記ユニット枠体が、工場で予め取付けられた、前記天井梁よりも上方へ張出す上方張出部、または、前記床梁よりも下方へ張出す下方張出部、の少なくとも1つを有すると共に、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の建物ユニット製造・輸送用治具が、前記上方張出部、または、下方張出部を取囲んで覆うように、前記ユニット枠体の上部または下部に対して取付けられたことを特徴とする建物ユニット。 - 前記下方張出部が、前記ユニット枠体の内部に浴室設備を設置するためのバスユニットの底部を、床梁よりも低い位置に支持するためのバスユニット支持用梁部であり、
前記建物ユニット製造・輸送用治具が、ユニット枠体の下部に対して着脱可能に取付けられたことを特徴とする請求項4に記載の建物ユニット。 - 前記上方張出部が、前記ユニット枠体の内部に階段室を設置するための階段ユニットであり、
前記建物ユニット製造・輸送用治具が、ユニット枠体の上部に対して着脱可能に取付けられたことを特徴とする請求項4に記載の建物ユニット。
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