JP6187451B2 - 自動車のドア構造 - Google Patents

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Description

この発明は自動車のドア構造に関し、詳しくは、車両の前後方向に延びてウインド開口部を補強するベルトラインレインフォースメントと、ドアミラーのミラーベースを取付けるミラーブラケットと、ドアアウタパネルよりも高剛性で車幅方向内側に配されてドアヒンジ取付け部を支持するヒンジ支持部材とを備えた自動車のドア構造に関する。
従来、自動車のドア構造においてドアにドアミラーを取付ける場合、ベルトライン前部とドアサッシュ前下部との間の三角コーナ部にドアミラーを取付けたものがあるが、この従来構造では車両側方前下の視認性が悪い問題点があった。
そこで、近年では車両側方前下の視認性向上の観点で、ドアミラーをドアベルトラインから突設するように配置した車両が発明されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1には、車両の前後方向に延びてウインド開口部を補強するベルトラインレインフォースメントを設ける一方、ドアインナパネルにはドアヒンジブラケットの取付け部に対応して、ヒンジレインフォースメントを設け、このヒンジレインフォースメントのドアミラー取付け部を車幅方向へ外側へ凸設して凸部を形成し、上述のベルトラインレインフォースメントの前端と該凸部とがオーバラップするオーバラップ部にドアミラーを取付けた構造が開示されている。
この特許文献1に開示された従来構造においては、上述のヒンジレインフォースメントでドアミラーを支持するため、当該ヒンジレインフォースメントはその材料を高剛性とする必要があり、この高剛性のヒンジレインフォースメントを車幅方向に大きく屈曲させて上述の凸部を形成する関係上、生産性が悪く、高コストとなる問題点があった。
特許文献2には、ベルトラインレインフォースメントの前端部にミラーブラケットを取付け、このミラーブラケットにドアミラーを支持させるように成した構造が開示されている。
しかしながら、上述のミラーブラケットはベルトラインレインフォースメントの幅内でその延長線上の部分を車内側に折曲げているが、この従来構造ではドアミラーの上下振動を受止めにくい難点があった。
このような問題点を解決するためには、ミラーブラケットを厚肉化してドアミラー支持剛性を増加することが考えられるが、重量が増加するので好ましくない。
また、ベルトラインレインフォースメントやヒンジレインフォースメントのドアミラー支持部を、ドアヒンジの高さ位置まで下方へ拡大することも考えられるが、この場合には、荷重伝達の観点でドアヒンジの近傍に位置するインパクトバーとの干渉が生ずることになる。
特開2006−321266号公報 特開平11−314520号公報
そこで、この発明は、ドアミラー支持の安定性と支持剛性の増加とを図り、軽量化と、ドアミラー支持剛性向上によるドアミラーの制振とを両立することができ、延いては、車両走行時の振動に起因するミラーの虚像ぶれを防止することができる自動車のドア構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のドア構造は、車両の前後方向に延びてウインド開口部を補強するベルトラインレインフォースメントと、該ベルトラインレインフォースメントと連結されてドアミラーのミラーベースを取付けるミラーブラケットと、ドアアウタパネルよりも高剛性で車幅方向内側に配されてドアヒンジ取付け部を支持するヒンジ支持部材とを備えた自動車のドア構造であって、上記ミラーブラケットの上部が上記ヒンジ支持部材の後部上側に連結される第1連結部が設けられ、該第1連結部よりも下方かつ前側において上記ミラーブラケットの前部が上記ヒンジ支持部材の前端フランジに連結される第2連結部が設けられ、該第2連結部よりも少なくとも下方において、上記ベルトラインレインフォースメントの前端下部が上記ヒンジ支持部材の後部下側に連結される第3連結部が設けられたものである。
上記構成によれば、ドアミラーのミラーベースがミラーブラケットに取付けられる部分から第1連結部、第2連結部、第3連結部に至る三つ又状の荷重伝達部が形成され、この三つ又状の荷重伝達部でドアミラーを支持するので、当該ドアミラーの支持が安定すると共に、その支持剛性の増加を図ることができる。
これにより、軽量化とドアミラー支持剛性向上によるドアミラーの制振との両立を図ることができ、延いては、車両走行時の振動に起因するミラーの虚像ぶれを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ベルトラインレインフォースメントの下部には、車両前後方向に延びると共に車幅方向外側に膨出する第1膨出部が形成され、該第1膨出部の前部に上記第3連結部が設けられており、上記ミラーブラケットには、上記第1膨出部と上記第2連結部とを連結して車両の略前後方向に延びる第2膨出部が設けられており、上記第2膨出部は少なくともミラーベースの取付け部と車両前後方向の位置においてオーバラップする位置から前方に延設されたものである。
上記構成によれば、第1膨出部にてベルトラインレインフォースメントの軽量高剛性化を図ることができると共に、ミラーブラケットに設けられた第2膨出部により荷重伝達部が高強度化され、この荷重伝達部を介してドアミラーの荷重分散を図るので、軽量高剛性化が達成できる。また、ドアミラーの下方向への荷重を確実に支持することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ミラーブラケットの上部は、上記ベルトラインレインフォースメントから前方へ、ドアミラー取付け部、ヒンジ支持部材連結部、ヒンジ支持部材前端フランジ連結部にかけて、平面断面視で略S字状に延設されたものである。
上記構成によれば、上述のS字状断面構造により、ミラーブラケットのドアミラー取付け部とヒンジ支持部材とが車幅方向に連結され、これによりドアミラー支持剛性の向上を図ることができる。
また、S字状断面構造のミラーブラケットを介してベルトラインレインフォースメントとヒンジ支持部材との連結剛性の向上を図ることができるので、対側突剛性の向上と、対前突剛性の向上との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ベルトラインレインフォースメントの上記第1膨出部の前端よりも前方において、上記ミラーブラケット前端とインパクトバー前端とが、上記ヒンジ支持部材の上記ドアヒンジ取付け部に対して上下方向に近接配置されたものである。
上記構成によれば、ミラーブラケットとベルトラインレインフォースメントとでヒンジ支持部材に対して三つ又状に連結されることにより、ドアミラー支持剛性の向上を図りつつ、ミラーブラケット前端とインパクトバー前端とがヒンジ支持部材のドアヒンジ取付け部に対して上下方向に近接配置されることで、インパクトバー配置の最適化を図ることができ、よって側突および前突剛性の向上を図ることができる。
この発明によれば、ドアミラー支持の安定性と支持剛性の増加とを図り、軽量化と、ドアミラー支持剛性向上によるドアミラーの制振とを両立することができ、延いては、車両走行時の振動に起因するミラーの虚像ぶれを防止することができる効果がある。
本発明の自動車のドア構造を示す外観側面図 ドアアウタパネルを取外した状態のドア構造を示す側面図 図2からドアミラーを取外した状態で示すドア構造の側面図 ドアミラー取付け構造を示す要部の斜視図 図2のA−A線矢視断面図 図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図 図2のC−C線に沿う要部の矢視断面図 図2のD−D線に沿う要部の矢視断面図 図2のE−E線に沿う要部の矢視断面図
ドアミラー支持の安定性と支持剛性の増加とを図り、軽量化と、ドアミラー支持剛性向上によるドアミラーの制振とを両立し、延いては、車両走行時の振動に起因するミラーの虚像ぶれを防止するという目的を、車両の前後方向に延びてウインド開口部を補強するベルトラインレインフォースメントと、該ベルトラインレインフォースメントと連結されてドアミラーのミラーベースを取付けるミラーブラケットと、ドアアウタパネルよりも高剛性で車幅方向内側に配されてドアヒンジ取付け部を支持するヒンジ支持部材とを備えた自動車のドア構造において、上記ミラーブラケットの上部が上記ヒンジ支持部材の後部上側に連結される第1連結部が設けられ、該第1連結部よりも下方かつ前側において上記ミラーブラケットの前部が上記ヒンジ支持部材の前端フランジに連結される第2連結部が設けられ、該第2連結部よりも少なくとも下方において、上記ベルトラインレインフォースメントの前端下部が上記ヒンジ支持部材の後部下側に連結される第3連結部が設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、自動車のドア構造を示し、図1は当該ドア構造を示す外観図、図2はドアアウタパネルを取外した状態のドア構造を示す側面図、図3は図2からドアミラーを取外した状態で示すドア構造の側面図である。
図1に示すように、前席乗員の乗降口としてのドア開口部を開閉するドア10(フロントドア)を設けている。
上述のドア10は、図1に示すように、ドアアウタハンドル11と、ドアアウタパネル12のベルトラインBL近傍における前側部に開口形成されたドアミラー貫通孔を用いてドアアウタパネル12の車幅方向外面に当接されたドアミラー13と、ドアウインドウガラス(以下単にドアガラスと略記する)14と、ドアサッシュ部15と、を備えている。
図2に示すように、上述のドア10はドアインナパネル16と、図1で示したドアアウタパネル12とをヘミング加工等により一体的に連結して構成されており、該ドア10は、上下一対のドアヒンジブラケット17,18が取付けられた前辺部10Aと、下辺部10Bと、後辺部10Cとを備えている。
そして、上述の前辺部10Aにおけるドアインナパネル16のドア内部空間側の上下には、ドアヒンジブラケット17,18に対応して、ヒンジレインフォースメント19,20を接合固定し、上述の後辺部10Cにおけるドアインナパネル16のドア内部空間側には、ラッチレインフォースメント21と、インパクトバーレインフォースメント22を接合固定している。
また、ベルトラインBLに沿って車両前後方向に延びるベルトラインレインフォースメント23を設けている。このベルトラインレインフォースメント23はドアガラス14の出入口の縁部を補強するものである。
上述のドアガラス14の前辺部および後辺部は、ドア10のドア内部空間に設けられた前後のガイドレール24,25でその昇降が案内されるように構成している。
さらに、上述のドア10の前辺部10Aと後辺部10Cとの間には、インパクトバー26がスラント状に設けられている。
このインパクトバー26は剛性部材で形成され、その前端部および後端部にフランジ部26a,26bを一体形成したもので、前側に位置するフランジ部26aを上側のヒンジレインフォースメント19下側に接合し、後側に位置するフランジ部26bをインパクトバーレインフォースメント22に接合して、インパクトバー26の後端がその前端に対して下方に位置するように後傾状に配置されている。
また、上述のインパクトバー26には前後方向に延びる複数条(この実施例では2条)のビード26c,26cが一体形成されている。
上述のドアインナパネル16の主体部には、ドアモジュール配設用の開口部27と、スピーカ配置用の開口部28とが開口形成されている。
そして、上述の下側のヒンジレインフォースメント20と、各開口部27,28間におけるドアインナパネル16との間には、前後方向に延びるインパクトバー29が設けられている。
図2に示すように、このインパクトバー29は上述のインパクトバー26に対して前後方向の長さが短く形成されている。また、該インパクトバー29も剛性部材で形成され、その前端部および後端部にはフランジ部29a,29bが一体形成されており、前側に位置するフランジ部29aが下側のヒンジレインフォースメント20に接合固定されており、後側に位置するフランジ部29bが各開口部27,28間におけるドアインナパネル16に接合固定されている。
図1,図2に示すように、上述のドアミラー13はミラーベース13Bとミラー本体13Aとを備えており、ドア内部空間側には、図2,図3に示すように、上述のミラーベース13Bと対応する位置にはミラーブラケット30が設けられている。
図4はドアミラー取付け構造を示す要部の斜視図、図5は図2のA−A線矢視断面図、図6は図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図7は図2のC−C線に沿う要部の矢視断面図、図8は図2のD−D線に沿う要部の矢視断面図、図9は図2のE−E線に沿う要部の矢視断面図である。
図4に示すように、この実施例の自動車のドア構造は、車両の前後方向に延びてウインド開口部を補強するベルトラインレインフォースメント23と、ドアミラー13のミラーベース13Bを取付けるミラーブラケット30と、ドアアウタパネル12よりも高剛性で車幅方向内側に配されてドアヒンジ取付け部(上側のドアヒンジブラケット17が取付けられた部位参照)を支持するヒンジ支持部材としてのヒンジレインフォースメント19とを備えている。
上述のヒンジレインフォースメント19は、図6,図9に示すように、ドアインナパネル16の前辺部16aに沿って車幅方向に延びる前辺部19aと、この前辺部19aの車幅方向外端部から車両前方に延びる前端フランジ19bと、上述の前辺部19aの車幅方向内端部からガイドレール24まで車両後方に延びる後辺部19cと、この後辺部19cの前後方向中間に設けられて車幅方向外方へ膨出する膨出部19dとを備えている。また、上述のヒンジレインフォースメント19は平面視で略Z字状に形成されている。
上述のヒンジレインフォースメント19の前端フランジ19bは、ドアインナパネル16の前辺部16aの車幅方向外端部から車両前方に延びる前後段部16bに接合固定されている。
また、上述のヒンジレインフォースメント19は、図3に示すように、ベルトラインBLからインパクトバー26の前側のフランジ部26aより若干下方まで上下方向に延びる高さを有している。
図3,図6,図9に示すように、上述のベルトラインレインフォースメント23はドア10の後辺部10CからベルトラインBLに沿ってヒンジレインフォースメント19の膨出部19d前部まで車両前後方向に延びており、図5,図8に示すように、該ベルトラインレインフォースメント23の下部には、車両前後方向に延びると共に車幅方向外側に膨出する第1膨出部23aが一体形成されている。
この第1膨出部23aの形成により、図4,図8に示すように、ベルトラインレインフォースメント23には車両前後方向に延びる複数の稜線X1,X2,X3,X4が形成されている。そして、これら稜線X1〜X4によりベルトラインレインフォースメント23の車幅方向の剛性及び前突荷重に対する耐力の向上を図っている。
図3,図4に示すように、上述のミラーブラケット30はヒンジレインフォースメント19の前端フランジ19bからミラーベース13Bの後方位置まで前後方向に延びるもので、図2のB−B線要部矢視断面図である図6に示すように、該ミラーブラケット30の上部においては、ベルトラインレインフォースメント23から前方へ、ドアミラー取付け部30a、ヒンジレインフォースメント連結部30b、ヒンジレインフォースメント前端フランジ連結部30cにかけて、平面断面視で略S字状に延設されている。上述の各要素30a,30b,30cおよび後述する第2膨出部30dで囲繞された部分は略椀形状に形成されている。
また、図3,図4に示すように、ベルトラインレインフォースメント23の前部はミラーブラケット30の後側過半部とオーバラップするように配置されると共に、このオーバラップ部におけるベルトラインレインフォースメント23の下部がミラーブラケット30の下端から下方へ食み出すように形成されている。
そして、図4,図7に示すように、ベルトラインレインフォースメント23の前端上部とミラーブラケット30の上部とがヒンジレインフォースメント19の後部上側に連結される第1連結部J1と、図4,図6に示すように、第1連結部J1よりも下方かつ前側においてミラーブラケット30の前部がヒンジレインフォースメント19の前端フランジ19bに連結される第2連結部J2と、図4,図9に示すように、第2連結部J2よりも少なくとも下方において、ベルトラインレインフォースメント23の前端下部がヒンジレインフォースメント19の後部下側、詳しくは、その膨出部19dに連結される第3連結部J3と、が設けられている。
なお、ミラーブラケット30の後端部と上端部は、ベルトラインレインフォースメント23と連結され、ベルトラインレインフォースメント23前部の第1膨出部とその上方の縦壁部位とを連結して剛性を高めることで、ドアミラー13の支持剛性を高めている。
上述の各連結部J1,J2,J3を形成することで、図4に示すように、ドアミラー13のミラーベース13Bがミラーブラケット30に取付けられる部分から第1連結部J1、第2連結部J2、第3連結部J3に至る三つ又状の荷重伝達部C1,C2,C3が形成され、この三つ又状の荷重伝達部C1,C2,C3でドアミラー13を支持することで、当該ドアミラー13の支持安定を図ると共に、その支持剛性の増加を図り、よって、軽量化とドアミラー支持剛性向上によるドアミラー13の制振との両立を図り、延いては、車両走行時の振動に起因するミラーの虚像ぶれを防止すべく構成したものである。
図4に示すように、上述の第3連結部J3はベルトラインレインフォースメント23の第1膨出部23aの前部に設けられている。
一方で、図4,図7に示すように、ミラーブラケット30には、ベルトラインレインフォースメント23の第1膨出部23aと第2連結部J2とを連結して車両の略前後方向に延びる第2膨出部30dが設けられており、この第2膨出部30dは少なくともミラーベース13Bの取付け部(ドアミラー取付け部30a参照)と車両前後方向の位置においてオーバラップする位置から、第1膨出部23aの延設方向よりも前側上方に傾斜して延設されている。
上述のように、ミラーブラケット30に第2膨出部30dを形成することで、図7に示すように、該ミラーブラケット30には車両の略前後方向に延びる稜線X5,X6が形成され、これらの各稜線X5,X6により、ミラーブラケット30の前突荷重に対する耐力の向上を図るように構成している。
そして、上述の第1膨出部23aによりベルトラインレインフォースメント23の軽量高剛性化を図ると共に、ミラーブラケット30に設けられた第2膨出部30dにより荷重伝達部C2,C3が高強度化され、この荷重伝達部C2,C3を介してドアミラー13の荷重分散を図ることで、軽量高剛性化が達成でき、また、ドアミラー13の下方向への荷重を確実に支持すべく構成したものである。
ここで、ベルトラインレインフォースメント23の第1膨出部23aを前側下方に傾斜して延ばす構成とするのが好ましい。
これにより、ベルトラインレインフォースメント23後部のスリム化と、前部でのドアミラー13の荷重分散の増大を図ることができる。
また、図6で示したように、ミラーブラケット30の上部を平面断面視で略S字状と成したS字状断面構造により、ミラーブラケット30のドアミラー取付け部30aとヒンジレインフォースメント19の膨出部19dとが車幅方向に連結され、これにより、ドアミラー支持剛性の向上を図り、また、S字状断面構造のミラーブラケット30を介してベルトラインレインフォースメント23とヒンジレインフォースメント19との連結剛性の向上を図って、対側突剛性の向上と、対前突剛性の向上との両立を図るように構成している。
さらに、図4に示すように、上述のベルトラインレインフォースメント23の第1膨出部23aの前端よりも前方において、ミラーブラケット30の前端に位置するヒンジレインフォースメント前端フランジ連結部30cと、インパクトバー26の前端に位置するフランジ部26aとが、ヒンジレインフォースメント19のドアヒンジ取付け部(ドアヒンジブラケット17が取付けられる部位参照)に対して上下方向に近接配置されている。
なお、インパクトバー26の前端をドアヒンジ17と上下方向で重なるよう配置するのが好ましい。
また、第1膨出部23aの延長線上にヒンジ17が配設されるのが好ましい。
これにより、インパクトバー26配置の最適化を図って、側突および前突剛性の向上を図るように構成している。
ここで、上述のベルトラインレインフォースメント23は、図4,図9に示すように、ベルトラインBLに沿ってガイドレール24の前方まで延ばしつつ、第1膨出部23aの前端から折曲げ部23cにて車幅方向内側に折曲げており、この折曲げ部23cの車幅方向内側から車両前方に延びて第3連結部J3を構成する連結片部23dを形成しているので、ベルトラインレインフォースメント23とインパクトバー26とは干渉しないものである。
ところで、図2〜図5に示すように、上述のベルトラインレインフォースメント23の上部には軽量化用の複数の開口部23bが形成されている。また、上述のミラーブラケット30には、図4に示すように、その強度を増強する目的で複数のビード30e,30f,30g,30hが形成されている。さらに図3に示すように、ミラーブラケット30のドアミラー取付け部30aにはミラーベース取付け用の複数の取付け孔31…と、ハーネス挿通孔32とが形成されている。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
このように、上記実施例の自動車のドア構造は、車両の前後方向に延びてウインド開口部を補強するベルトラインレインフォースメント23と、該ベルトラインレインフォースメント23と連結されてドアミラー13のミラーベース13Bを取付けるミラーブラケット30と、ドアアウタパネル12よりも高剛性で車幅方向内側に配されてドアヒンジ取付け部を支持するヒンジ支持部材(ヒンジレインフォースメント19参照)とを備えた自動車のドア構造であって、上記ミラーブラケット30の上部が上記ヒンジ支持部材(ヒンジレインフォースメント19)の後部上側に連結される第1連結部J1が設けられ、該第1連結部J1よりも下方かつ前側において上記ミラーブラケット30の前部が上記ヒンジ支持部材(ヒンジレインフォースメント19)の前端フランジ19bに連結される第2連結部J2が設けられ、該第2連結部J2よりも少なくとも下方において、上記ベルトラインレインフォースメント23の前端下部が上記ヒンジ支持部材(ヒンジレインフォースメント19)の後部下側に連結される第3連結部J3が設けられたものである(図1,図2,図4参照)。
この構成によれば、ドアミラー13のミラーベース13Bがミラーブラケット30に取付けられる部分から第1連結部J1、第2連結部J2、第3連結部J3に至る三つ又状の荷重伝達部C1,C2,C3が形成され、この三つ又状の荷重伝達部C1,C2,C3でドアミラー13を支持するので、当該ドアミラー13の支持が安定すると共に、その支持剛性の増加を図ることができる。
これにより、軽量化とドアミラー支持剛性向上によるドアミラー13の制振との両立を図ることができ、延いては、車両走行時の振動に起因するミラーの虚像ぶれを防止することができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記ベルトラインレインフォースメント23の下部には、車両前後方向に延びると共に車幅方向外側に膨出する第1膨出部23aが形成され、該第1膨出部23aの前部に上記第3連結部J3が設けられており、上記ミラーブラケット30には、上記第1膨出部23aと上記第2連結部J2とを連結して車両の略前後方向に延びる第2膨出部30dが設けられており、上記第2膨出部30dは少なくともミラーベース13Bの取付け部と車両前後方向の位置においてオーバラップする位置から前方に延設されたものである(図4参照)。
この構成によれば、第1膨出部23aにてベルトラインレインフォースメント23の軽量高剛性化を図ることができると共に、ミラーブラケット30に設けられた第2膨出部30dにより荷重伝達部C2,C3が高強度化され、この荷重伝達部C2,C3を介してドアミラー13の荷重分散を図るので、軽量高剛性化が達成できる。また、ドアミラー13の下方向への荷重を確実に支持することができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記ミラーブラケット30の上部は、上記ベルトラインレインフォースメント23から前方へ、ドアミラー取付け部30a、ヒンジ支持部材連結部(ヒンジレインフォースメント連結部30b参照)、ヒンジ支持部材前端フランジ連結部(ヒンジレインフォースメント前端フランジ連結部30c参照)にかけて、平面断面視で略S字状に延設されたものである(図6参照)。
この構成によれば、上述のS字状断面構造により、ミラーブラケット30のドアミラー取付け部30aとヒンジ支持部材(ヒンジレインフォースメント19)とが車幅方向に連結され、これによりドアミラー支持剛性の向上を図ることができる。
また、S字状断面構造のミラーブラケット30を介してベルトラインレインフォースメント23とヒンジ支持部材(ヒンジレインフォースメント19)との連結剛性の向上を図ることができるので、対側突剛性の向上と、対前突剛性の向上との両立を図ることができる。
加えて、この発明の一実施形態においては、上記ベルトラインレインフォースメント23の上記第1膨出部23aの前端よりも前方において、上記ミラーブラケット30前端とインパクトバー26前端とが、上記ヒンジ支持部材(ヒンジレインフォースメント19参照)の上記ドアヒンジ取付け部に対して上下方向に近接配置されたものである(図4参照)。
この構成によれば、ミラーブラケット30とベルトラインレインフォースメント23とでヒンジ支持部材(ヒンジレインフォースメント19)に対して三つ又状に連結されることにより、ドアミラー支持剛性の向上を図りつつ、ミラーブラケット30前端とインパクトバー26前端とがヒンジ支持部材(ヒンジレインフォースメント19)のドアヒンジ取付け部に対して上下方向に近接配置されることで、インパクトバー26配置の最適化を図ることができ、よって側突および前突剛性の向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のヒンジ支持部材は、実施例のヒンジレインフォースメント19に対応し、
以下同様に、
ミラーブラケットのヒンジ支持部材連結部は、ヒンジレインフォースメント連結部30bに対応し、
ミラーブラケットのヒンジ支持部材前端フランジ連結部は、ヒンジレインフォースメント前端フランジ連結部30cに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上述のヒンジ支持部材はドアインナパネル16により構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、車両の前後方向に延びてウインド開口部を補強するベルトラインレインフォースメントと、ドアミラーのミラーベースを取付けるミラーブラケットと、ドアアウタパネルよりも高剛性で車幅方向内側に配されてドアヒンジ取付け部を支持するヒンジ支持部材とを備えた自動車のドア構造について有用である。
12…ドアアウタパネル
13…ドアミラー
13B…ミラーベース
19…ヒンジレインフォースメント(ヒンジ支持部材)
19b…前端フランジ
23…ベルトラインレインフォースメント
23a…第1膨出部
26…インパクトバー
30…ミラーブラケット
30a…ドアミラー取付け部
30b…ヒンジレインフォースメント連結部(ヒンジ支持部材連結部)
30c…ヒンジレインフォースメント前端フランジ連結部(ヒンジ支持部材前端フランジ連結部)
30d…第2膨出部
J1…第1連結部
J2…第2連結部
J3…第3連結部

Claims (4)

  1. 車両の前後方向に延びてウインド開口部を補強するベルトラインレインフォースメントと、
    該ベルトラインレインフォースメントと連結されてドアミラーのミラーベースを取付けるミラーブラケットと、
    ドアアウタパネルよりも高剛性で車幅方向内側に配されてドアヒンジ取付け部を支持するヒンジ支持部材とを備えた自動車のドア構造であって、
    上記ミラーブラケットの上部が上記ヒンジ支持部材の後部上側に連結される第1連結部が設けられ、
    該第1連結部よりも下方かつ前側において上記ミラーブラケットの前部が上記ヒンジ支持部材の前端フランジに連結される第2連結部が設けられ、
    該第2連結部よりも少なくとも下方において、上記ベルトラインレインフォースメントの前端下部が上記ヒンジ支持部材の後部下側に連結される第3連結部が設けられたことを特徴とする
    自動車のドア構造。
  2. 上記ベルトラインレインフォースメントの下部には、車両前後方向に延びると共に車幅方向外側に膨出する第1膨出部が形成され、
    該第1膨出部の前部に上記第3連結部が設けられており、
    上記ミラーブラケットには、上記第1膨出部と上記第2連結部とを連結して車両の略前後方向に延びる第2膨出部が設けられており、
    上記第2膨出部は少なくともミラーベースの取付け部と車両前後方向の位置においてオーバラップする位置から前方に延設されたことを特徴とする
    請求項1記載の自動車のドア構造。
  3. 上記ミラーブラケットの上部は、上記ベルトラインレインフォースメントから前方へ、ドアミラー取付け部、ヒンジ支持部材連結部、ヒンジ支持部材前端フランジ連結部にかけて、平面断面視で略S字状に延設された
    請求項1または2記載の自動車のドア構造。
  4. 上記ベルトラインレインフォースメントの上記第1膨出部の前端よりも前方において、上記ミラーブラケット前端とインパクトバー前端とが、上記ヒンジ支持部材の上記ドアヒンジ取付け部に対して上下方向に近接配置された
    請求項2に記載の自動車のドア構造。
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