JP6186930B2 - 後処理装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
請求項2記載の発明は、前記用紙束に綴じ処理を施す綴じ手段を備え、前記折目形成手段は、前記用紙束において前記綴じ手段によって綴じられる箇所以外にて前記第1折目を形成し、当該綴じ手段によって綴じられる箇所にて前記第2折目を形成することを特徴とする請求項1記載の後処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記折目形成手段は、前記用紙束における前記第2折目を挟んで配置される複数の前記第1折目を形成することを特徴とする請求項1記載の後処理装置である。
請求項4記載の発明は、前記折目形成手段は、前記用紙束の態様に応じて、当該用紙束に形成される前記第1折目の本数を変更することを特徴とする請求項1記載の後処理装置である。
請求項5記載の発明は、複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成する用紙束形成部と、前記用紙束に折目を形成しながら当該用紙束を折り畳む折目形成手段とを備え、前記折目形成手段は、前記用紙束に第1折目および当該第1折目とは異なる第2折目を形成するとともに、当該第1折目で当該用紙束を折り畳まず当該第2折目で当該用紙束を折り畳み、かつ前記用紙束の態様に応じて、当該用紙束に形成される当該第1折目の深さを変更することを特徴とする後処理装置である。
請求項6記載の発明は、用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された複数枚の前記用紙を束ねて用紙束を形成する用紙束形成部と、前記用紙束に突き当てられる突当手段を有し、当該突当手段を当該用紙束に突き当て当該用紙束に谷状の第1折目および当該第1折目と同じ向きに凹む谷状の第2折目を形成する折目形成手段と、前記用紙束の前記第2折目にて当該第2折目と同じ向きに凹むように当該用紙束を折り畳む折畳手段とを備えることを特徴とする画像形成システムである。
請求項2記載の発明によれば、第1折目にて用紙束を開くことを可能にしつつ用紙束の用紙どうしがずれることを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、用紙束の開きをより抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、用紙束の態様に応じて、生産性を調整することができる。
請求項5記載の発明によれば、用紙束の態様に応じて、第1折目の視認性を調整することができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、折り畳まれた用紙束が、予期した状態よりも開いた状態となることを抑制することができる。
<画像形成システム100の説明>
図1は本実施の形態が適用される画像形成システム100の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成システム100は、例えば電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1と、画像形成装置1によって画像が形成された記録材(用紙)Sに対して後処理を施す後処理装置2とを備えている。
画像形成装置1は、各色画像データに基づき画像を形成する画像形成部10と、原稿から画像を読み取って読取画像データを生成する画像読取部11と、画像形成部10に用紙Sを供給する用紙供給部12と、ユーザからの操作入力を受け付けるとともに画像形成システム100の異常をユーザに通知する総合ユーザ・インターフェイス13と、画像形成システム100全体の動作を制御する主制御部14とを備えている。
また、図1の後処理装置2では、ユーザ・インターフェイス15が後処理装置2内に設けられた構成を示したが、ユーザ・インターフェイス15を画像形成装置1内に設けてもよい。また、画像形成装置1の総合ユーザ・インターフェイス13がユーザ・インターフェイス15の制御機能を兼ね備えた構成としてもよい。
図2は、後処理装置2の機能を説明する図である。後処理装置2には、フィニッシャユニット5に、用紙Sに対して2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部70と、用紙Sを必要枚数だけ集積させて用紙束B(図4参照)を生成し、用紙束Bの端部にステープル綴じ(端綴じ)を実行する端綴じ機能部40と、用紙Sを必要枚数だけ集積させて用紙束Bを生成し、用紙束Bの中央部分を綴じ処理(中綴じ処理)して小冊子(ブックレット)に製本する中綴じ製本機能部30とを備えている。また、折りユニット4に、用紙Sに対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)等の折りを施す折り機能部50を備えている。さらには、インターポーザ6やトランスポートユニット3は、用紙束Bの表紙に用いられる厚紙や窓空き用紙等の合紙を供給する合紙供給機能部90を備えている。
次に、フィニッシャユニット5に設けられた中綴じ製本機能部30について説明する。 図3は、本実施の形態の中綴じ製本機能部30の構成を説明する図である。図3に示したように、中綴じ製本機能部30は、画像形成後の用紙Sを予め定められた枚数だけ集積させるコンパイルトレイ(コンパイル用積載部)31と、コンパイルトレイ31に用紙Sを一枚ずつ搬入する搬入ロール39と、用紙束B(図4参照)を載せ用紙束Bの中綴じ位置及び折り位置を決定するエンドガイド32とを備えている。さらに、中綴じ製本機能部30は、コンパイルトレイ31上に集積される用紙S(図1参照)をエンドガイド32に向けて揃えるための用紙揃えパドル33と、コンパイルトレイ31上に集積される用紙Sを幅方向に揃える用紙幅揃え部材34とを備えている。
さらに、中綴じ製本機能部30は、コンパイルトレイ31上の用紙束Bに配置されたステープル針51を検知する第1の針検知センサ92、および冊子トレイ45へと搬送される用紙束Bに配置されたステープル針51を検知する第2の針検知センサ93を備えている。
また、図3では、コンパイルトレイ31の収容面における用紙Sが搬入される際の上流側方向をy方向、収容面内での用紙Sが搬入される方向と直交する方向(用紙Sの幅方向)をx方向、コンパイルトレイ31の収容面と直交する方向をz方向とする。以下に示す図においても、同様とする。
次に、折り機構80の構成について説明をする。
図4(a)は、本実施の形態の折り機構80の概略構成図であり、図4(b)は、ガイド本体32aの配置を説明するための図である。なお、図4(a)においては、ステープラ81等の一部の機能部材を省略している。
なお、図示の例におけるコンパイルトレイ31は、用紙Sを集積させる支持板31aと、支持板31aによって集積された用紙Sを支持板31aとの間で挟む補助板31bとを備える。また、コンパイルトレイ31は、複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成する用紙束形成部の一例である。
また、折りナイフ35は、用紙束に折目を形成しながら用紙束を折り畳む折目形成手段の一例である。あるいは、折りナイフ35は、用紙束における綴じ手段によって綴じ処理が施される箇所を含む領域にて折目を形成する折目形成手段の一例である。さらに、折りナイフ35は、用紙束に突き当てながら用紙束を折り畳む突当手段の一例である。
また、エンドガイド32は、用紙束Bの下方端部側において、用紙束Bの面と対峙して設けられる第1挟み部32pと、第1挟み部32pと用紙束Bを挟んで対向する位置に設けられる第2挟み部32qと、この第2挟み部32qに接続され第2挟み部32qを第1挟み部32pに対して進退させるソレノイド32sとを備える。なお、図示は省略するが、第1挟み部32p、第2挟み部32qおよびソレノイド32sは、駆動ベルト32cに接続して設けられ、ガイド本体32aとともに移動する。
ここで、図4(b)に示すように、ガイド本体32aは、y方向に沿う方向において、コンパイルトレイ31と離間する側からコンパイルトレイ31に接近する側に向けてこの順番に位置する、ホームポジションHP、ステープルポジションSPおよび位置P1乃至P4に配置可能である。
次に、後処理装置2の各機能部を制御する用紙処理制御部7の機能について説明をする。なお、図5は、用紙処理制御部7の機能ブロック図である。
本実施の形態では、用紙処理制御部7は、画像形成装置1の主制御部14から、これから形成する用紙束Bの処理についての情報が入力される。また、用紙処理制御部7は、ユーザ・インターフェイス(UI)15を介して受け付けた、用紙束Bに施される処理についての処理信号が入力される。
なお、図示は省略するが、用紙処理制御部7は、搬送ロール部材38等の中綴じ製本機能部30の他の機能部、あるいはパンチ機能部70および端綴じ機能部40の各機能部にも制御信号を出力する。
次に、折り機構80によって折り処理が施された用紙束Bについて説明をする。
図6(a)は、閉じられた状態の用紙束Bを示し、図6(b)乃至図6(d)は、開いた状態の用紙束Bを示す図である。
詳細は後述するが、図6(a)に示すように、折り機構80によって折り処理が施された用紙束B61は、小冊子状となる。この小冊子状の用紙束B61は、折り機構80によって折り処理が施された部分である折り部分Rにて折り畳まれた状態である。また、用紙束B61は、折り部分Rにおいて、ステープル針51により綴じ処理が施されている。
例えば、図6(c)に示すように、用紙束B65が開く状態としては、用紙束B65の上方部B651が冊子トレイ45に接する位置まで開く状態も含む。さらに説明をすると、用紙束B65は、上方部B651と下方部B652とがなす角度α2が、約180°となる状態である。
あるいは、図6(d)に示すように、図6(a)の用紙束B61と比較して、用紙束B67の上方部B671および下方部B672における折り部分R側が、互いに離間した状態となる状態を含む。さらに説明をすると、用紙束B67の上方部B671および下方部B672における折り部分R側が、膨らんだ状態である。また、図示の例においては、用紙束B67の上方部B671および下方部B672における折り部分Rとは反対側が、図6(a)の用紙束B61と比較して、より離間した状態となっている状態である。
ここで、以下の説明において、予期した状態よりも用紙束Bが開いた状態となることを、用紙束Bの開きとすることがある。
次に、中綴じ製本機能部30の動作について説明する。
ここではまず、図3〜図6、図7−1および図7−2を参照して中綴じ製本機能部30の基本的な動作の態様である基本モードを説明した後、図3〜図6、図7−1および図7−2に加えて図8−1乃至図8−3を参照しながら画像形成システム100の他の動作の態様である補助折りモードを説明する。
なお、図7−1および図7−2における(a)乃至(d)は、基本モードにおける中綴じ製本機能部30の動作を説明するための図である。また、図8−1乃至図8−3における(a)乃至(h)は、補助折りモードにおける中綴じ製本機能部30の動作を説明するための図である。
図3に示すように、フィニッシャユニット5は、小冊子の作成に際して、折りユニット4の排出ロール46を介して出力される画像形成(印刷)済の用紙Sを用紙搬入口71にて受け入れ、用紙搬入口71の付近に設けられた入口ロール41を通過させた後、パンチ機能部70において必要に応じてパンチ(穴あけ)処理を施す。そして、パンチ機能部70を通過した用紙Sは、第1ゲート42によって中綴じ製本機能部30、または上部用紙収容トレイ(上部用紙積載部)49や端綴じ機能部40に振り分けられる。
このとき、エンドガイド32は、例えばエンドガイド32に載せられた用紙Sにおける搬送方向中央部が、ステープラ81による綴じ位置となるよう、ホームポジションHPからステープルポジションSPに移動し、停止している。また、用紙揃えパドル33は、エンドガイド32に向けて回転し、集積される用紙Sをエンドガイド32に押し当てて、用紙揃えを補助する。また、用紙幅揃え部材34は、用紙Sが一枚ずつ搬送されてくる毎に、コンパイルトレイ31上に集積される用紙Sの幅方向にスライド移動して、集積された用紙Sに対し幅方向から用紙揃えを行う。
そして、図7−1(b)に示すように、ナイフ本体35aがコンパイルトレイ31の裏面側から収容面側(z方向)に向かう向きで押し出され、ナイフ本体35aの先端が用紙束B71に接する。そして、ナイフ本体35aがさらに押し出され、用紙束B71が正回転するロール対36aに挟み込まれ、用紙束B71に対して折り処理が施される。
そして、図7−2(d)に示すように、折り処理が施された用紙束B71は、冊子トレイ45に積載される。
次に、図3〜図6、図7−1、図7−2、および図8−1乃至図8−3を参照しながら中綴じ製本機能部30の他の動作の態様である補助折りモードを説明する。
補助折りモードにおいては、用紙束Bにおける折り部分Rが形成される部分以外において、折り筋C1、C2が形成される。この折り筋C1、C2を形成する動作について、以下で詳細に説明をする。なお、以下の説明では、補助折りモードにおいて、上述の基本モードとは異なる動作を主として説明をする。
そして、図8−1(c)に示すように、ナイフ本体35aは、コンパイルトレイ31の裏面方向(−z方向)に退避するとともに、ロール対36aが逆回転する。このとき、用紙束B81には折り筋C1が形成されている。なお、この用紙束B81は、折り筋C1において折り畳まれない。
また、エンドガイド32は、ナイフ本体35aの先端が用紙束B81から離間した状態にて、用紙Sの上流側方向(y方向)へ移動し、位置P4へ配置される。このことにともない、用紙束B81における、ステープル針51が配置された部分(搬送方向中央部)よりも下端側の部分が、ナイフ本体35aの先端と対向する位置となる。
そして、図8−2(e)に示すように、ナイフ本体35aは、コンパイルトレイ31の裏面方向(−z方向)に退避するとともに、ロール対36aが逆回転する。このとき、用紙束B81には折り筋C2が形成されている。
また、エンドガイド32は、ナイフ本体35aの先端が用紙束B81から離間した状態にて、用紙Sの下流側方向(−y方向)へ移動し、位置P3へ配置される。このことにともない、用紙束B81において、ステープル針51が配置された部分(搬送方向中央部、用紙束において綴じ手段によって綴じられる箇所)が、ナイフ本体35aの先端と対向する位置となる。
図8−3(g)に示すように、折り処理が施された用紙束B81は、搬送ロール部材38(図3参照)によって搬送される。また、ナイフ本体35aは、コンパイルトレイ31の裏面方向(−z方向)に退避するとともに、エンドガイド32は、ホームポジションHPへと移動する。
そして、図8−3(h)に示すように、用紙束B81は冊子トレイ45に積載される。
次に、図9−1および図9−2を参照しながら、基本モードおよび補助折りモードそれぞれにより折り処理が施された用紙束B71、B81について説明をする。
図9−1(a)は基本モードにより折り処理が施された用紙束B71を説明するための図であり、図9−2(b)は補助折りモードにより折り処理が施された用紙束B81を説明するための図である。さらに説明をすると、図9−1(a−1)および図9−2(b−1)は、折り畳まれた状態の用紙束B71、B81を示す図であり、図9−1(a−2)および図9−2(b−2)は、折り畳まれた用紙束B71、B81を開いた状態を示す図であり、図9−1(a−3)および図9−2(b−3)は、開いた状態の用紙束B71、B81における折り部分R周辺の側面図である。
なお、図9−1(a−2)および図9−2(b−2)においては、ステープル針51は省略している。
さらに説明をすると、用紙束B81は、折り部分Rで、折りロール36(図4参照)によって搬送される用紙束B81の搬送方向における全長に亘って折り畳まれる。一方で、用紙束B81は、折り筋C1、C2で、折りロール36によって搬送される用紙束B81の搬送方向における全長に亘って折り畳まれない。
また、図9−1(a−2)および図9−2(b−2)に示す例においては、用紙束B71、B81の長手方向と交差する方向(図中左右方向)に沿って折り部分Rが形成される。また、図9−2(b−2)に示すように、用紙束B81の折り筋C1、C2は、折り部分Rに沿って形成される。また、この折り筋C1、C2は、それぞれ折り部分Rを挟む位置に形成される。
まず、図9−1(a−3)に示すように、用紙束B71においては、用紙Sが変形した領域の幅(図中上下方向長さ)は、折り部分Rの幅となる。一方で、図9−2(b−3)に示すように、用紙束B81においては、用紙Sが変形した領域の幅は、折り筋C1から折り筋C2にわたる領域の幅となる。図示の例においては、用紙束B71における上記領域の幅は、距離L0となるのに対して、用紙束B81における上記領域の幅は、距離L0よりも大きい距離L1となる。
このことから、補助折りモードは、基本モードと比較して、用紙Sを変形させる領域の幅をより広げる態様として捉えることができる。
この順番で折り筋C1、C2を形成することにより、折り筋C1を形成した後に折り筋C2を形成する際に、用紙束B81を支持するエンドガイド32は、用紙Sが搬入される際の上流側方向(y方向)へ移動する。つまり、エンドガイド32は、用紙束B81を押し上げる向きに移動する。このことにより、エンドガイド32を反対向きに移動させる場合と比較して、エンドガイド32と用紙束B81の下端とが離間することが抑制される。したがって、用紙束B81に形成される折り筋C1、C2あるいは折り部分Rの位置のばらつきが抑制される。
次に、図10を参照しながら、中綴じ製本機能部30で実行させるモードの選択について説明をする。
図10は、用紙処理制御部7が中綴じ製本機能部30で実行させるモードを選択するフローチャートである。
ここで、図11(a)に示すように、用紙処理制御部7は、ステップ1001において、補助折り無し(基本モード)を選択するための選択画像15a、および補助折り有り(補助折りモード)を選択するための選択画像15bを、ユーザ・インターフェイス15に表示する。この選択画像15a、15bのいずれかの画像にユーザが指で触れる等、周知の入力方法により、用紙処理制御部7は、ユーザから補助折りモードとするか否かの指示を受け付ける。
図12−1および図12−2を参照しながら、他の実施形態について説明をする。ここで、図12−1(a)は基本モードにより折り処理が施された用紙束B121を説明するための図であり、図12−1および図12−2における(b)乃至(d)は補助折りモードにより折り処理が施された用紙束B123、125、127を説明するための図である。
図12−1および図12−2に示すように、他の実施形態においては、中綴じ製本機能部30は、基本モードあるいは補助折りモードで動作する。そして、補助折りモードとして、3つの折り処理態様(強処理モード、中処理モード、弱処理モード)を有する。
具体的に説明をすると、まず、図12−1(a)に示すように、基本モードにより折り畳まれた用紙束B121には、折り部分Rが形成されている。
一方、図12−1および図12−2における(b)乃至(d)に示すように、補助折りモードにより折り畳まれた用紙束B123、125、127には、折り部分Rに加えて、折り筋C221等が形成されている。
まず、折り筋C221、C222の深さd1、折り筋C231乃至C234の深さd2、および折り筋C241乃至C246の深さd3は、この順で小さくなる。そして、折り筋C221等の深さが深いほど、用紙束B123等の開きを抑制し得る。一方で、折り筋C221等の深さが浅いほど、用紙束B123等において折り筋C221等が視認しづらくなる。したがって、強処理モード、中処理モード、および弱処理モードを比較すると、それぞれの処理によって形成される折り筋C221等は、この順で視認しづらくなる。
また、強処理モードにより折り処理された用紙束B123においては、用紙Sが変形した領域の幅は、折り筋C221から折り筋C222にわたる領域の幅であり、距離L0よりも大きい距離L1(第2長さ)となる。
また、中処理モードにより折り処理された用紙束B125においては、用紙Sが変形した領域の幅は、折り筋C231から折り筋C234にわたる領域の幅であり、距離L1よりも大きい距離L2となる。
また、弱処理モードにより折り処理された用紙束B127においては、用紙Sが変形した領域の幅は、折り筋C241から折り筋C245にわたる領域の幅であり、距離L2よりも大きい距離L3となる。
そして、用紙Sが変形した領域の幅が大きいほど、用紙Sが変形した領域と、画像形成装置1(図1参照)によって用紙Sに形成された画像とが重複する状態となりうる。
コンパイルトレイ31上に配置されている状態で、用紙束B127の折り部分Rよりも上端側の部分においては、まず上端側に近い折り筋C241が形成された後に、より下端側に近い折り筋C242が形成される。そして、折り筋C241と折り筋C242との間の位置に折り筋C243が形成される。
同様に、用紙束B127の折り部分Rよりも下端側の部分においては、まず上端側に近い折り筋C244が形成された後に、より下端側に近い折り筋C245が形成される。そして、折り筋C244と折り筋C245との間の位置に折り筋C246が形成される。
次に、図13を参照しながら、他の実施形態における中綴じ製本機能部30で実行させるモードの選択について説明をする。
図13は、用紙処理制御部7が中綴じ製本機能部30で実行させるモードを選択するフローチャートである。
ここで、ステップ1301において、図14に示すように、補助折り無し(基本モード)を選択するための選択画像15e、および補助折り有り(補助折りモード)を選択するための選択画像15fを、ユーザ・インターフェイス15に表示する。この選択画像15fは、強処理モードを選択するための選択画像15f1、中処理モードを選択するための選択画像15f2、および弱処理モードを選択するための選択画像15f3を含む。
次に、図15を参照しながら、上述の実施形態の変形例について説明をする。図15(a)乃至図15(d)は、変形例を説明するための図である。
まず、図12−1および図12−2等に示す実施形態においては、折り筋C221等の深さが、1つの用紙束(例えば用紙B123)において一定であることを説明した。しかしながら、図15(a)に示すように、1つの用紙束B231に形成される折り筋C311乃至C314の深さが互いに異なってもよい。
なお、押付時間を変化させる場合に、1つの用紙束B233に形成される折り筋C321乃至C324の深さは、一定であってもよいし、それぞれ異なってもよい。
上述した実施形態においては、折り機構80が備える1組の折りナイフ35および折りロール36が、折り部分Rおよび折り筋C1等を形成することを説明した。
この折り機構800においては、折りナイフ350および折りロール360の組と、折りナイフ351および折りロール361の組が、y方向に沿って並んで設けられる。
また、例えば折りナイフ351の折りナイフ本体351aと、折りロール361のロール対361aによって、折り筋C1、C2が形成される。そして、エンドガイド32が上流側方向(y方向)へ移動することで、折り筋C1、C2が形成された用紙束Bを押し上げる。そして、折りナイフ350の折りナイフ本体350aと、折りロール360のロール対360aによって、折り部分Rが形成されながら、用紙束Bは冊子トレイ45へと搬送される。
上記の説明においては、ステープル針51によって綴じ処理が施された用紙束Bに対して、折り機構80、800が折り処理を施すことを説明したが、これに限定されない。例えば、綴じ処理を施す前に折り機構80、800が折り処理を施し、折り畳まれた用紙束Bに対して、ステープル針51による綴じ処理を施してもよい。あるいは、折り機構80、800が折り処理を施す前(あるいは折り処理を施した後)に、用紙Bの一部を加工することで、ステープル針51を用いずに用紙束Bを綴じてもよい。さらには、用紙束Bに綴じ処理を施さない態様であってもよい。
用紙Sの紙質としては、例えば用紙Sに折り処理を施すことが難しいコート紙や厚紙を用いる場合には、所謂普通紙を用いる場合と比較して、用紙束Bが開く状態となりやすい。ここで、コート紙や厚紙は、普通紙と比較して、用紙Sの反力が大きい用紙として捉えることができる。
また、用紙Sのサイズとしては、例えば用紙Sのサイズが小さい場合には、用紙Sのサイズが大きい場合と比較して、用紙束Bが開く状態となりやすい。例えば、用紙サイズがA3の場合と比較して、より小さいA4、レター、B5等の場合には、用紙束Bが開く状態となりやすい。
用紙Sの湾曲の状態としては、コンパイルトレイ31に集積された状態において、用紙Sの搬送方向中央部が、折りナイフ35に近接する向きに湾曲するカールの場合(図4参照)は、折りナイフ35から離間する向きに湾曲するカールの場合と比較して、用紙束Bが開く状態となりやすい。
Claims (6)
- 複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成する用紙束形成部と、
前記用紙束に突き当てられる突当手段を有し、当該突当手段を当該用紙束に突き当て当該用紙束に谷状の第1折目および当該第1折目と同じ向きに凹む谷状の第2折目を形成する折目形成手段と、
前記用紙束の前記第2折目にて当該第2折目と同じ向きに凹むように当該用紙束を折り畳む折畳手段と
を備える
ことを特徴とする後処理装置。 - 前記用紙束に綴じ処理を施す綴じ手段を備え、
前記折目形成手段は、前記用紙束において前記綴じ手段によって綴じられる箇所以外にて前記第1折目を形成し、当該綴じ手段によって綴じられる箇所にて前記第2折目を形成する
ことを特徴とする請求項1記載の後処理装置。 - 前記折目形成手段は、前記用紙束における前記第2折目を挟んで配置される複数の前記第1折目を形成することを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
- 前記折目形成手段は、前記用紙束の態様に応じて、当該用紙束に形成される前記第1折目の本数を変更することを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
- 複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成する用紙束形成部と、
前記用紙束に折目を形成しながら当該用紙束を折り畳む折目形成手段と
を備え、
前記折目形成手段は、前記用紙束に第1折目および当該第1折目とは異なる第2折目を形成するとともに、当該第1折目で当該用紙束を折り畳まず当該第2折目で当該用紙束を折り畳み、かつ前記用紙束の態様に応じて、当該用紙束に形成される当該第1折目の深さを変更する
ことを特徴とする後処理装置。 - 用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された複数枚の前記用紙を束ねて用紙束を形成する用紙束形成部と、
前記用紙束に突き当てられる突当手段を有し、当該突当手段を当該用紙束に突き当て当該用紙束に谷状の第1折目および当該第1折目と同じ向きに凹む谷状の第2折目を形成する折目形成手段と、
前記用紙束の前記第2折目にて当該第2折目と同じ向きに凹むように当該用紙束を折り畳む折畳手段と
を備える
ことを特徴とする画像形成システム。
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