JP6183691B2 - ブリスター容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ブリスター容器に係り、とりわけ、チャイルドレジスタンス(CR)機能を持つブリスター容器に関する。
商品を収容するための容器として、ブリスター容器が知られている。ブリスター容器は、膨出部を形成された容器シート材と、容器シート材と接合されて、容器シート材の膨出部との間に製品を収容するための収容空間を形成する蓋材と、を備えている。
とりわけ、医薬品を収容する用途においては、プレススルーパック(PTP)タイプのブリスター容器(例えば、特許文献1、2を参照)やピール開封タイプのブリスター容器が利用されている。このうち、前者のPTPタイプの容器では、膨出部を押圧して、収容空間に収容された医薬品で蓋材を突き破ることにより、当該医薬品を取り出すことができる。
一方、後者のピール開封タイプの容器では、蓋材を容器シート材から剥がすことにより、収容空間に収容された医薬品を取り出すことができる。ピール開封タイプの容器は、容器を開封する際に医薬品を押し潰すおそれがないため、口腔内崩壊錠(OD錠)のような割れ易い医薬品や崩れやすい医薬品等を収容するのに適している。
特開2012−239648号公報 特許第4154603号明細書
昨今では、ブリスター容器内に収容された医薬品を小児が誤って口にする誤飲事例が指摘されている。とりわけ、ピール開封タイプの容器に収容され得る口腔内崩壊錠(OD錠)は、唾液によって舌下で溶ける性質をもつため、飲みやすい味になっていることが多い。このため、口腔内崩壊錠(OD錠)は、小児が好んで口にする危険性をはらんでいる。このため、ピール開封タイプのブリスター容器において、小児が医薬品を誤飲することを防止する機能、つまりチャイルドレジスタンス(CR)機能が求められている。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであって、医薬品を押し潰すことなく取り出すことができるピール開封タイプのブリスター容器であって、チャイルドレジスタンス機能を持ち実用に耐え得るブリスター容器を提供することを目的とする。
なお、チャイルドレジスタンス(CR)機能をもつPTPタイプの容器については、いくつか実用化されている(特許文献1、2参照)。しかしながら、チャイルドレジスタンス機能(CR)を持つピール開封タイプの容器は未だ実用化されていない。
本発明による第1のブリスター容器は、膨出部を形成された第1シート材と、
前記第1シート材と接合されて前記第1シート材の前記膨出部との間に収容空間を形成する第2シート材と、を含む積層体を備え、
前記第1シート材の前記膨出部が形成されている部分以外の部分に、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びる折り目形成手段が形成されている。
本発明による第1のブリスター容器において、前記第1シート材の前記膨出部が形成されている部分以外の部分と前記第2シート材とが対面している領域の一部分が、他の部分よりも弱い接合強度にて接合される、あるいは、接合されずに重なっており、
前記折り目形成手段は、前記第2シート材と弱い接合強度にて接合されている、あるいは、前記第2シート材と接合されずに重なっている、前記第1シート材の部分に形成されていてもよい。
本発明による第2のブリスター容器は、膨出部を形成された第1シート材と、
前記第1シート材と接合されて前記第1シート材の前記膨出部との間に収容空間を形成する第2シート材と、を含む積層体を備え、
前記第2シート材に、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びる折り目形成手段が形成されている。
本発明による第2のブリスター容器において、前記第1シート材の前記膨出部が形成されている部分以外の部分と前記第2シート材とが対面している領域の一部分が、他の部分よりも弱い接合強度にて接合される、あるいは、接合されずに重なっており、
前記折り目形成手段は、前記第1シート材と弱い接合強度にて接合されている、あるいは、前記第2シート材と接合されずに重なっている、前記第2シート材の部分に、形成されていてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記折り目形成手段は、前記積層体の外縁部上の2つの位置の間を延びていてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記積層体の前記第1シート材は、第1方向に離間して形成された2つの膨出部を有し、
前記折り目形成手段は、前記第1方向において前記2つの膨出部の間となる位置を延びていてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記積層体の前記第1シート材は、第1方向に離間して形成された2つの膨出部を有し、
前記折り目形成手段は、前記2つの膨出部に対して前記第1方向における一側となる位置と、前記2つの膨出部に対して前記第1方向における他側となる位置と、の二箇所に形成されていてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記積層体は、前記第1方向において前記2つの膨出部の間となる位置を延びる中央切断補助手段を有していてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記折り目形成手段は、第1方向における一側に位置する前記積層体の一方の縁部と、前記膨出部と、の間となる位置に形成されていてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記折り目形成手段は、前記第1方向に直交する第2方向に対向して位置する前記積層体の縁部上の2つの位置の間を延びていてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記第1方向に直交する第2方向に複数の積層体が配置され、
前記第2方向に隣り合う2つの積層体は、切断補助手段を介し、当該切断補助手段に沿って切り離し可能となるように接続されていてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記第2方向に隣り合う2つの積層体のうち、一方側に位置する積層体の前記折り目形成手段の他方側の端部は、他方側に位置する積層体の前記折り目形成手段の一方側の端部に繋がっていてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記折り目形成手段の一端部を含む前記積層体の縁部に、切断補助手段を介して接続された折れ防止片を、さらに備えてもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記折り目形成手段は、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線に対して一側に位置する曲げ線部を含んでもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記折り目形成手段は、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線に対して他側に位置する曲げ線部をさらに含んでもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記折り目形成手段は、当該折り目形成手段の各端と前記曲げ線部との間に、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線と平行に延びる直線部を含んでもよい。
本発明による第1または第2のブリスター容器において、前記折り目形成手段は、一側に位置する前記曲げ線部と他側に位置する前記曲げ線部との間に、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線と平行に延びる中央直線部を含んでもよい。
本発明によれば、チャイルドレジスタンス機能を持ち実用に耐え得るピール開封タイプのブリスター容器を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるブリスター容器を示す上面図である。 図2は、図1のII−II線に沿ったブリスター容器の断面を示す断面図である。 図3Aは、図1に示すブリスター容器の作用を説明するための図であって、積層体から折れ防止片を切り離す工程を示す上面図である。 図3Bは、図1に示すブリスター容器の作用を説明するための図であって、複数の積層体を互いに対して切り離す工程を示す上面図である。 図3Cは、図1に示すブリスター容器の作用を説明するための図であって、積層体を折り目形成手段から折曲げる工程を示す斜視図である。 図3Dは、図1に示すブリスター容器の作用を説明するための図であって、第2シート材を第1シート材の一方の分割部分から剥離する工程を示す斜視図である。 図3Eは、図1に示すブリスター容器の作用を説明するための図であって、第2シート材を第1シート材の他方の分割部分から剥離する工程を示す斜視図である。 図3Fは、図1に示すブリスター容器の作用を説明するための図であって、第1シート材の他方の分割部分から医薬品を取り出す工程を示す斜視図である。 図4は、図1に示すブリスター容器の折り目形成手段の他の配置例を示す上面図である。 図5は、図4に示すブリスター容器の作用を説明するための上面図である。 図6は、図1に示すブリスター容器の折り目形成手段の更に他の配置例を示す上面図である。 図7は、図6に示すブリスター容器の作用を説明するための上面図である。 図8Aは、図1に示すブリスター容器の折り目形成手段の形状の他の例を示す上面図である。 図8Bは、図1に示すブリスター容器の折り目形成手段の形状の他の例を示す上面図である。 図8Cは、図1に示すブリスター容器の折り目形成手段の形状の他の例を示す上面図である。 図8Dは、図1に示すブリスター容器の折り目形成手段の形状の他の例を示す上面図である。 図8Eは、図1に示すブリスター容器の折り目形成手段の形状の他の例を示す上面図である。 図9Aは、図1に示すブリスター容器の積層体の他の配列例を示す上面図である。 図9Bは、図1に示すブリスター容器の積層体の他の配列例を示す上面図である。 図9Cは、図1に示すブリスター容器の積層体の他の配列例を示す上面図である。 図9Dは、図1に示すブリスター容器の積層体の他の配列例を示す上面図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態によるブリスター容器を示す底面図である。 図11は、図10に示すブリスター容器の作用を説明するための図であって、積層体を折り目形成手段から折曲げる工程を示す斜視図である。 図12は、図1に示すブリスター容器の折り目形成手段の他の形態を示す上面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
≪第1の実施の形態≫
図1乃至図9は本発明による第1の実施の形態及びその変形例を説明するための図である。このうち図1は、本発明の第1の実施の形態によるブリスター容器を示す上面図であり、図2は、図1に示すII−II線に沿ったブリスター容器の断面を示す断面図である。
なお、以下の説明では、本発明を、医薬品を収容するブリスター容器に適用した例を示している。しかしながら、当然に、本発明は、医薬品を収容するブリスター容器に限定されず、チャイルドレジスタンス機能(CR)を必要とする種々のブリスター容器に適用することができる。
図1及び図2に示すように、本実施の形態のブリスター容器1は、膨出部21を形成された第1シート材(容器シート材)20と、第1シート材20と接合された第2シート材(蓋材)30と、を含む複数の積層体10を備えている。第2シート材30は、第1シート材20の膨出部21を覆って、当該膨出部21との間に収容空間11を形成している。この収容空間11内に、錠剤からなる医薬品2が収容されている。
図1に示すように、各積層体10は、平面視において、矩形状に形成された外縁部12を有している。積層体10の外縁部12は、積層体10の面上を延びる第1方向d1に対向して配置された一対の縁部12aと、第1方向d1に交差して、とりわけ図示する例では第1方向d1に直交して積層体10の面上を延びる第2方向d2に対向して配置された一対の縁部12bと、を含んでいる。
各積層体10は、第1方向d1に離間して配置された2つの収容空間11を有している。そして、複数の積層体10が、第1方向d1に直交する第2方向d2に並べて配置されている。
任意の第2方向d2に隣り合う2つの積層体10は、第1方向d1に延びる切断補助手段50を介し、当該切断補助手段50に沿って切り離し可能となるように接続されている。切断補助手段50は、隣り合う2つの積層体10の境界となる位置で、第1方向d1に沿って直線状に延びている。
切断補助手段50は、当該切断補助手段50を介して接続された2つの積層体10を、切断を意図して折り曲げた際に、当該切断補助手段50を設けられた位置にて2つの積層体10が切り離されることを促進するためのものである。この切断補助手段50は、それ自体既知の態様で実現され得る。一例として、切断補助手段50は、第1シート材20及び第2シート材30を貫通するようにして積層体10に断続的に形成された切れ目からなるミシン目や、第2シート材30の側から第1シート材20まで延び入るようにして積層体10に連続的に形成された溝からなるハーフカットラインであってもよい。
上述したように、各積層体10は、膨出部21が形成された第1シート材20に、第2シート材30を貼り付けることにより構成されている。本実施の形態では、任意の第2方向d2に隣り合う2つの積層体10の第1シート材20は、連続して繋がっており、各積層体10の第1シート材20は、単一の第1シートで形成されている。同様に、任意の第2方向d2に隣り合う2つの積層体10の第2シート材30も、連続して繋がっており、各積層体10の第2シート材30も、単一の第2シートで形成されている。
図1に示すように、各積層体10の第1シート材20は、収容空間11に対応して、第1方向d1に離間して形成された2つの膨出部21を有している。各膨出部21は、第1シート材20の当該膨出部21以外の部分から、第2シート材30と反対側に向かって突出している。図示する例では、膨出部21は、半球状に形成されており、第2シート材30と反対側に向かって延びている。
また、図1に示すように、各積層体10の第1シート材20の膨出部21が形成されている部分以外の部分に、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びる折り目形成手段40が形成されている。この折り目形成手段40は、積層体10を折り曲げた際に、当該折り目形成手段40を設けられた位置にて積層体10が折り曲げられ第1シート材20が切断されることを促進するためのものである。折り目形成手段40が少なくとも一部分において曲がっている経路を延びているため、折り目形成手段40が直線状に形成されている場合よりも、第1シート材20は、折り目形成手段40から折り曲げられ難くなっている。なお、折り目形成手段40は、第2シート材30には形成されていない。
この折り目形成手段40は、それ自体既知の態様で実現され得る。図示する例では、折り目形成手段40は、第1シート材20を貫通するようにして当該第1シート材20に断続的に形成された切れ目47と、隣り合う2つの切れ目47の間に形成される繋ぎ目48と、から形成されている。従って、切れ目47及び繋ぎ目48は、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びている。とりわけ、繋ぎ目48が直線状に並ぶことなく、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びることにより、繋ぎ目48が直線状に並ぶ場合よりも、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げられ難くすることができる。
なお、折り目形成手段40が切れ目47と繋ぎ目48とから形成される例を示したが、このような例に限定されず、折り目形成手段40は、第1シート材20に連続的に形成された溝からなるハーフカットラインからなってもよい。
本実施の形態では、折り目形成手段40は、第1方向d1において2つの膨出部21の間となる位置を延びている。また、折り目形成手段40は、積層体10の外縁部12上の2つの位置の間を延びている。より詳細には、折り目形成手段40は、第2方向d2に対向して位置する積層体10の縁部12b上の2つの位置の間を延びている。
図1に示すように、各積層体10の折り目形成手段40の各端部41は、一直線上に並んでいる。つまり、任意の第2方向d2に隣り合う2つの積層体10のうち、一方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の他方側の端部41は、他方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の一方側の端部41に繋がっている。
ここで、折り目形成手段40が延びる経路について詳述する。図1に示すように、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端(両端部)41を結ぶ直線L1の両側を延びている。つまり、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して一側となる領域と、他側となる領域と、の両方に渡って延びている。
具体的な構成として、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して一側または他側に位置する複数の曲げ線部42を含んでいる。ここでいう曲げ線部42とは、折り目形成手段40のうち、角がなく連続的に曲がった曲線状の経路を延びる部分、あるいは、その一部が折れ曲がっている経路を延びる屈曲した部分を含む領域をいう。複数の曲げ線部42は、前記直線L1に対して一側に位置する第1曲げ線部42aと、前記直線L1に対して他側に位置する第2曲げ線部42bと、からなる。本実施の形態では、第1曲げ線部42aと第2曲げ線部42bとは、連続して繋がっている。
第1曲げ線部42a及び第2曲げ線部42bは、くの字状に屈曲した経路に延びている。折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して一側に位置する第1曲げ線部42aは、当該直線L1上にその両端が位置し、この両端間となる中間部分が一側に突出するようになっている。他側に位置する第2曲げ線部42bは、前記直線L1上にその両端が位置し、この両端間となる中間部分が他側に突出するようになっている。
また、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の各端41と曲げ線部42との間に直線部45を含んでいる。直線部45は、折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1と平行に延びている。図示する例では、直線部45は、折り目形成手段40の一端部41と第1曲げ線部42aとの間を延びる第1直線部45aと、折り目形成手段40の他端41と第2曲げ線部42bとの間を延びる第2直線部45bと、を含んでいる。
さて、前述したように、積層体10をなす第1シート材20と第2シート材30とは、互いに接合されている。具体的には、第1シート材20の膨出部21が形成されている部分以外の部分と第2シート材30とが対面している領域とが、接合されている。この接合された領域は、他の部分よりも弱い接合強度にて接合された弱接合領域Aを含んでいる。本実施の形態では、弱接合領域Aは、第1方向d1において2つの膨出部21の間となる位置を延びる帯状の領域として形成されている。そして、上述した折り目形成手段40は、弱接合領域A内に配置されている。つまり、折り目形成手段40は、第2シート材30と弱い接合強度にて接合されている第1シート材20の部分に形成されている。この弱接合領域Aは、一例として剥離強度が3.0(N/15mm巾)以下となるように設定される。
もっとも、上述した弱接合領域Aにおいて、第1シート材20と第2シート材30とが接合されずに重なっているだけであってもよい。つまり、折り目形成手段40は、第2シート材30と接合されずに重なっている第1シート材20の部分に形成されてもよい。
さらに、ブリスター容器1は、折り目形成手段40の一端部41を含む積層体10の縁部12bに、切断補助手段50を介して接続された折れ防止片60を備えている。本実施の形態では、折れ防止片60は、一対で構成され、第2方向d2において最も外方に位置する、対応する積層体10に接続されている。各折れ防止片60は、第1方向d1に延びるように帯状に形成され、積層体10の第2方向d2外方に位置する縁部12bの全域を覆っている。従って、折れ防止片60の両端間に、積層体10に形成された曲げ線部42の一方の端部41が位置している。
本実施の形態の折れ防止片60は、積層体10と同様に、第1シート材20と、第1シート材20と接合された第2シート材30と、からなる層構成を採用している。なお、折れ防止片60には、折り目形成手段40は形成されていない。
上述したように、折れ防止片60は、積層体10の縁部12bに切断補助手段50を介して接続されている。この切断補助手段50は、積層体10と折れ防止片60の境界となる位置に形成されており、第1方向d1に沿って直線状に延びている。図示する例では、切断補助手段50は、第1シート材20及び第2シート材30を貫通するようにして積層体10に断続的に形成された切れ目からなるミシン目で構成されている。切断補助手段50を利用して折れ防止片60を折り曲げることにより、当該切断補助手段50に沿って折れ防止片60の第1シート材20及び第2シート材30を積層体10から切り離すことができる。
次に、第1シート材20と第2シート材30とが積層された積層体10の層構成について図2を参照して説明する。先ず、第1シート材20について説明し、その後第2シート材30について説明する。
第1シート材20は、単一の樹脂層からなっており、この樹脂層に膨出部21が成形されている。第1シート材20をなす樹脂層は、ブリスター容器1に収容される医薬品2を第1シート材20を介して視認し得るよう、透明性を有していることが好ましい。このような樹脂層として、例えば、ポリプロピレンや塩化ビニルを用いることができる。
一方、第2シート材30は、図2に示すように、接着層31とアルミニウム箔層33と印刷層34とオーバーコート層35とを、第1シート材20側からこの順で含んでいる。
このうち、接着層31は、第2シート材30を第1シート材20に貼り合わせるために設けられている。接着層31のうち第1シート材20の膨出部21以外の部分と対面する領域の一部に、剥離層32が部分的に、より詳しくは網点状に形成されている。接着層31のうち、剥離層32が部分的に形成された領域によって、他の領域よりも接合強度の弱い弱接合領域Aが提供される。
このような接着層31として、例えばポリウレタン系接着剤やポリエステル系接着剤を用いることができる。また、剥離層32として、例えばアクリル系、シリコン系あるいはフッ素系の剥離コート剤を用いることができる。
アルミニウム箔層33は、収容された医薬品2の変質を防止するために、水蒸気の透過を防止する蒸気バリア性及び酸素ガス等のガスの透過を防止するガスバリア性を発揮する。加えて、アルミニウム箔層33は、収容された医薬品2に光が到達することを遮ることによって当該医薬品2の品質が低下することを抑制するための機能、すなわち遮光性も発揮する。このようなアルミニウム箔層33として、例えばJIS規格の1000系や8000系のアルミニウム箔を用いることができる。
このアルミニウム箔層33に、絵柄を含む印刷層34が積層されている。ここでいう絵柄とは、第2シート材30に記録または印刷され得る種々の態様の記録対象のことであり、特に限定されることなく、図、文字、模様、パターン、記号、柄、マーク等を広く含む。図示する例では、第1シート材20と反対側を向くアルミニウム箔層33の面に、印刷層34が積層されている。なお、印刷層34は、商品の仕様に応じてアルミニウム箔層33に積層されるものであり、アルミニウム箔層33に印刷層34が設けられなくてもよい。
さらに、印刷層34上にオーバーコート層35が積層されている。オーバーコート層35は、印刷層34を保護するために設けられている。印刷層34がオーバーコート層35を介して視認され得るよう、オーバーコート層35は、透明性を有していることが好ましい。このようなオーバーコート層35として、例えば、ニトロセルロース系樹脂、エポキシ系樹脂を用いることができる。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について、図3A〜Fを参照して説明する。図3A〜Fは、図1に示すブリスター容器の作用を説明するための図である。なお、図3A〜Fを参照して以下に説明する、ブリスター容器1の収容空間11に収容された医薬品2を取り出す手順は、一例にすぎず、他の手順で収容空間11に収容された医薬品2を取り出してもよい。
先ず、図3Aに示すように、積層体10の縁部12bに接続された折れ防止片60を、切断補助手段50を利用して折り曲げて、あるいは、折り曲げる向きを交互に変更しながら繰返し折り曲げて、最終的に当該切断補助手段50に沿って積層体10から切り離す。次に、図3Bに示すように、第2方向d2に隣り合う2つの積層体10を、切断補助手段50を利用して互いに折り曲げて、当該切断補助手段50に沿って互いに切り離す。
続いて、図3Cに示すように、利用対象となる積層体10の第1シート材20を、折り目形成手段40から折り曲げて、あるいは、折り曲げる向きを交互に変更しながら繰返し折り曲げて、最終的に当該折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割する。これにより、第1シート材20は、第1方向d1において一側に位置する一側分割部分20aと他側に位置する他側分割部分20bとに分離される。ここで、各分割部分20a、20bの折り目形成手段40に沿って切断された縁部20a1、20b1の形状は、折り目形成手段40の形状に対応する。従って、各分割部分20a、20bの縁部20a1、20b1は、少なくとも一部分において曲がっている経路を延び、これにより、他の部分よりも第1方向d1において外方側に突出する突出部20a2、20b2が、分割部分20a、20bに画定される。
本実施の形態では、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1(図1参照)の両側を延びているため、突出部20a2、20b2は、縁部20a1、20b1の両端を結ぶ直線よりも外方側に突出する。具体的な構成として、折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して他側に位置する第2曲げ線部42bによって、一側分割部分20aの一側突出部20a2が画定され、前記直線L1に対して一側に位置する第1曲げ線部42aによって、他側分割部分20bの他側突出部20b2が画定される。
また、折り目形成手段40は、弱接合領域Aに配置されているため、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げた際に、各分割部分20a、20bの突出部20a2、20b2は、第2シート材30から剥離され得る。これにより、突出部20a2、20b2を容易に摘まむことができる。
その後、図3Dに示すように、一側分割部分20aの一側突出部20a2を摘まみながら第2シート材30を一側分割部分20aから捲り上げて、当該第2シート材30を一側分割部分20aから剥離する。これにより、一側分割部分20aと第2シート材30との間の収容空間11に収容された医薬品2を取り出すことができる。
次に、図3Eに示すように、他側分割部分20bの他側突出部20b2を摘まみながら第2シート材30を他側分割部分20bから捲り上げて、当該第2シート材30を他側分割部分20bから剥離する。これにより、図3Fに示すように、他側分割部分20bと第2シート材30との間の収容空間11に収容された医薬品2を取り出すことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、折り目形成手段40が少なくとも一部分において曲がっている経路を延びるため、折り目形成手段40が直線状に形成されている場合よりも、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げ難い。このため、小児が、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げて、当該折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割しようとすることを妨げることができる。加えて、折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割したとしても、収容空間11に収容された医薬品2を取り出すためには、第1シート材20の分割部分20aの突出部20a2を摘まみながら、第2シート材30を分割部分20aから捲り上げて、当該第2シート材30を分割部分20aから剥離する必要がある。つまり、小児が、仮に折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割したとしても、第2シート材30を分割部分20aから剥離する必要があるため、収容空間11に収容された医薬品2を容易に取り出すことができない。これらの結果、チャイルドレジスタンス機能を持ち実用に耐え得るピール開封タイプのブリスター容器1が実現される。
また、本実施の形態によれば、第1シート材20の膨出部21が形成されている部分以外の部分と第2シート材30とが対面している領域の一部分が、他の部分よりも弱い接合強度にて接合され、折り目形成手段40は、第1シート材20のうちの第2シート材30と弱い接合強度にて接合されている弱接合領域Aに形成されている。この場合、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げた際に、各分割部分20a、20bの突出部20a2、20b2が、第2シート材30から容易に剥離する。これにより、突出部20a2、20b2を容易に摘まむことができるようになるため、チャイルドレジスタンス機能を大きく低減させることなく、分割部分20aを第2シート材30から容易に剥離することができる。
また、本実施の形態によれば、折り目形成手段40は、積層体10の外縁部12上の2つの位置の間を延びている、このような形態によれば、チャイルドレジスタンス機能を大きく低減させることなく、各積層体10の第1シート材20を折り目形成手段40に沿って容易に分割することができる。
また、本実施の形態によれば、積層体10の第1シート材20は、第1方向d1に離間して形成された2つの膨出部21を有し、折り目形成手段40は、第1方向d1において2つの膨出部21の間となる位置を延びている。このような形態によれば、折り目形成手段40の両側に膨出部21が配置されることになるため、積層体10を把持し易くなる。この結果、チャイルドレジスタンス機能を大きく低減させることなく、積層体10の第1シート材20を折り目形成手段40に沿って容易に分割することができる。
また、本実施の形態によれば、第2方向d2に複数の積層体10が配置され、第2方向d2に隣り合う2つの積層体10は、切断補助手段50を介し、当該切断補助手段50に沿って切り離し可能となるように接続されている。このような形態によれば、複数の積層体10を互いに連接することができるため、複数の積層体10をまとめて持ち運ぶことができる。
また、本実施の形態によれば、第2方向d2に隣り合う2つの積層体10のうち、一方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の他方側の端部41は、他方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の一方側の端部41に繋がっている。この場合、隣り合う2つの積層体10の折り目形成手段40を繋げて形成することができるため、折り目形成手段40を効率よく形成することができる。
また、本実施の形態によれば、折り目形成手段40の一端部41を含む積層体10の縁部12bに、切断補助手段50を介して接続された折れ防止片60を、さらに備えている。このような形態によれば、折れ防止片60を、切断補助手段50を利用して折り曲げて、当該切断補助手段50に沿って積層体10から切り離した後でなければ、折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割することができない。このため、収容空間11に収容された医薬品2がさらに取り出され難くなり、チャイルドレジスタンス機能を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して一側に位置する第1曲げ線部42aと、他側に位置する第2曲げ線部42bと、を含んでいる。この場合、折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割して一対の分割部分20a、20bを作製した際に、一側に位置する分割部分20aの、折り目形成手段40に沿って切断された縁部20a1に、他の部分よりも他側に突出する突出部20a2を形成することができる、また、他側に位置する分割部分20bの、折り目形成手段40に沿って切断された縁部20b1に、他の部分よりも一側に突出する突出部20b2を形成することができる。このため、いずれの分割部分20a、20bであっても、突出部20a2、20b2を摘まむことにより、第2シート材30を分割部分20a、20bから容易に剥離することができる。
また、本実施の形態によれば、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の各端部41と曲げ線部42との間に、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1と平行に延びる直線部45をさらに含んでいる。折り目形成手段40が曲げ線部42と直線部45との両方を含むことによって、積層体10の第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げる際に必要とされる力の程度を、容易に調整することができる。
≪変形例≫
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した第1の実施の形態では、図1に示すように、積層体10の第1シート材20は、第1方向d1に離間して形成された2つの膨出部21を有し、折り目形成手段40は、第1方向d1において2つの膨出部21の間となる位置を延びている例を示したが、折り目形成手段40の配置は、上述した配置に限定されない。図4及び図5に、折り目形成手段40の他の配置例を示し、図6及び図7に、折り目形成手段40の更に他の配置例を示す。
このうち図4及び図5に示す例では、積層体10の第1シート材20は、第1方向d1に離間して形成された2つの膨出部21を有し、折り目形成手段40は、2つの膨出部21に対して第1方向d1における一側となる位置と、2つの膨出部21に対して第1方向d1における他側となる位置と、の二箇所に形成されている。また、弱接合領域Aも二箇所に形成され、各折り目形成手段40は、対応する弱接合領域Aに配置されている。
各折り目形成手段40は、第2方向d2に対向して位置する積層体10の縁部12b上の2つの位置の間を、第2方向d2に沿って延びている。任意の第2方向d2に隣り合う2つの積層体10のうち、一方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の他方側の端部41は、他方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の一方側の端部41に繋がっている。
また、図4に示すように、積層体10は、第1方向d1において2つの膨出部21の間となる位置を延びる中央切断補助手段51を有している。各積層体10の中央切断補助手段51は、第2方向d2に沿って延びており、一直線上に並んでいる。この中央切断補助手段51は、切断を意図して積層体10を折り曲げた際に、当該中央切断補助手段51を設けられた位置にて積層体10が切断されることを促進するためのものである。この中央切断補助手段51の形態は、上述した切断補助手段50と略同様に構成されるため、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、各弱接合領域Aは、第1方向d1における対応する側に位置する積層体10の一方の縁部12aと、当該縁部12aに近接する側に位置する膨出部21と、の間となる位置を延びる帯状の領域として形成されている。各弱接合領域Aは、対応する縁部12aから離間して配置されており、縁部12aと弱接合領域Aとの間に、弱接合領域Aよりも強い接合強度にて第1シート材20と第2シート材30とが接合された領域が形成されている。これにより、縁部12aと弱接合領域Aとの間で、第1シート材20と第2シート材30とが安定して接合されるため、第2シート材30が第1シート材20から捲れ上がることを防止することができる。
次に、以上のような構成からなる本変形例の作用について図5を参照して説明する。
先ず、積層体10の縁部12bに接続された折れ防止片60を、切断補助手段50を利用して折り曲げて、あるいは、折り曲げる向きを交互に変更しながら繰返し折り曲げて、最終的に当該切断補助手段50に沿って積層体10から切り離す。次に、第2方向d2に隣り合う2つの積層体10を、切断補助手段50を利用して互いに折り曲げて、当該切断補助手段50に沿って互いに切り離す。
次に、利用対象となる積層体10を中央切断補助手段51から折り曲げて、あるいは、折り曲げる向きを交互に変更しながら繰返し折り曲げて、最終的に当該中央切断補助手段51に沿って積層体10を分割する。これにより、積層体10は、第1方向d1において一側に位置する一側容器材10cと他側に位置する他側容器材10dとに分離される。
次に、一側容器材10cの第1シート材20を、折り目形成手段40から折り曲げて、あるいは、折り曲げる向きを交互に変更しながら繰返し折り曲げて、最終的に当該折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割する。これにより、一側容器材10cの第1シート材20は、第1方向d1において一側に位置する一側分割部分20aと、膨出部21を含み他側に位置する他側分割部分20bと、に分離される。このとき、折り目形成手段40の形状に対応して、折り目形成手段40に沿って切断された他側分割部分20bの縁部20a1は、少なくとも一部分において曲がっている経路を延び、これにより、他の部分よりも第1方向d1において一側に突出する他側突出部20b2が他側分割部分20bに形成される。
また、折り目形成手段40は、弱接合領域Aに配置されているため、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げた際に、他側分割部分20bの他側突出部20b2は、第2シート材30から剥離される。これにより、他側突出部20b2を容易に摘まむことができる。
その後、他側分割部分20bの他側突出部20b2を摘まみながら第2シート材30を他側分割部分20bから捲り上げて、当該第2シート材30を他側分割部分20bから剥離する。これにより、他側分割部分20bと第2シート材30との間の収容空間11に収容された医薬品2を取り出すことができる。
また、一側容器材10cと同様の手順を行うことで、他側容器材10dの収容空間11に収容された医薬品2も取り出すことができる。
このような形態によっても、折り目形成手段40が少なくとも一部分において曲がっている経路を延びるため、折り目形成手段40が直線状に形成されている場合よりも、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げ難い。このため、小児が、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げて、当該折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割しようとすることを妨げることができる。加えて、折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割したとしても、収容空間11に収容された医薬品2を取り出すためには、第1シート材20の分割部分20bの突出部20b2を摘まみながら、第2シート材30を分割部分20bから捲り上げて、当該第2シート材30を分割部分20bから剥離する必要がある。つまり、小児が、仮に折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割したとしても、第2シート材30を分割部分20bから剥離する必要があるため、収容空間11に収容された医薬品2を容易に取り出すことができない。これらの結果、チャイルドレジスタンス機能を持ち実用に耐え得るピール開封タイプのブリスター容器1が実現される。
なお、図5に示す利用方法では、折れ防止片60を積層体10から切り離し、第2方向d2に隣り合う2つの積層体10を互いに切り離した後、利用対象となる積層体10を中央切断補助手段51に沿って分割する例を用いたが、利用対象となる積層体10を中央切断補助手段51に沿って分割する工程を行わなくてもよい。この場合、利用対象となる積層体10を、一方の折り目形成手段40から折り曲げて、当該折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割した後、分割された部分の突出部を摘まみながら第2シート材30の一部を第1シート材20から捲り上げることにより、第1シート材20と第2シート材30との間の一方の収容空間11に収容された医薬品2を取り出すことができる。続いて、第2シート材30を第1シート材20からさらに捲り上げて、第2シート材30を第1シート材20から剥離すれば、他方の収容空間11に収容された医薬品2も取り出すことができる。
また、図6及び図7に折り目形成手段40の更に他の配置例を示す。図6及び図7に示す例では、折り目形成手段40は、第1方向d1における一側に位置する積層体10の一方の縁部12aと、膨出部21と、の間となる位置に形成されている。
折り目形成手段40は、第2方向d2に対向して位置する積層体10の縁部12b上の2つの位置の間を、第2方向d2に沿って延びている。任意の第2方向d2に隣り合う2つの積層体10のうち、一方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の他方側の端部41は、他方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の一方側の端部41に繋がっている。また、折り目形成手段40は、弱接合領域Aに配置されている。
また、折り目形成手段40は、弱接合領域Aに配置されている。本実施の形態の弱接合領域Aは、第1方向d1における一側に位置する積層体10の一方の縁部12aと、各膨出部21と、の間となる位置を延びる帯状の領域として形成されている。弱接合領域Aは、一側に位置する縁部12aから離間して配置されており、縁部12aと弱接合領域Aとの間に、弱接合領域Aよりも強い接合強度にて第1シート材20と第2シート材30とが接合された領域が形成されている。これにより、縁部12aと弱接合領域Aとの間で、第1シート材20と第2シート材30とが安定して接合されるため、第2シート材30が第1シート材20から捲れ上がることを防止することができる。
次に、以上のような構成からなる本変形例の作用について図7を参照して説明する。
折れ防止片60を切断補助手段50に沿って積層体10から切り離した後、利用対象となる積層体10を切断補助手段50から折り曲げて、あるいは、折り曲げる向きを交互に変更しながら繰返し折り曲げて、最終的に当該切断補助手段50に沿って積層体10を分割する。これにより、積層体10は、第1方向d1において一側に位置する一側分割部分20aと、膨出部21を含み他側に位置する他側分割部分20bと、に分離される。このとき、折り目形成手段40の形状に対応して、折り目形成手段40に沿って切断された他側分割部分20bの縁部20a1は、少なくとも一部分において曲がっている経路を延び、これにより、他の部分よりも第1方向d1において外方側に突出する他側突出部20b2が他側分割部分20bに形成される。
また、折り目形成手段40は、弱接合領域Aに配置されているため、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げた際に、他側分割部分20bの他側突出部20b2は、第2シート材30から剥離される。これにより、他側突出部20b2を容易に摘まむことができる。
その後、他側分割部分20bの他側突出部20b2を摘まみながら第2シート材30を他側分割部分20bから捲り上げて、当該第2シート材30を他側分割部分20bから剥離する。これにより、他側分割部分20bと第2シート材30との間の収容空間11に収容された医薬品2を取り出すことができる。
このような形態によっても、折り目形成手段40が少なくとも一部分において曲がっている経路を延びるため、折り目形成手段40が直線状に形成されている場合よりも、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げ難い。このため、小児が、第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げて、当該折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割しようとすることを妨げることができる。加えて、折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割したとしても、収容空間11に収容された医薬品2を取り出すためには、第1シート材20の分割部分20bの突出部20b2を摘まみながら、第2シート材30を分割部分20bから捲り上げて、当該第2シート材30を分割部分20bから剥離する必要がある。つまり、小児が、仮に折り目形成手段40に沿って第1シート材20を分割したとしても、第2シート材30を分割部分20bから剥離する必要があるため、収容空間11に収容された医薬品2を容易に取り出すことができない。これらの結果、チャイルドレジスタンス機能を持ち実用に耐え得るピール開封タイプのブリスター容器1が実現される。
次に、折り目形成手段40の形状の変形例について説明する。上述した第1の実施の形態では、図1に示すように、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して一側に位置する第1曲げ線部42aと、他側に位置する第2曲げ線部42bと、を含み、曲げ線部42a、42bは、くの字状に屈曲した経路に延びる例を示したが、折り目形成手段40の形状は上述した形状に限定されない。図8A〜Fに、折り目形成手段40の形状の他の例を示す。
図8A〜Cに示す例では、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して一側に位置する第1曲げ線部42aと、前記直線L1に対して他側に位置する第2曲げ線部42bと、からなる。この第1曲げ線部42aと第2曲げ線部42bとは、連続して繋がっている。
このうち、図8Aに示す例では、第1曲げ線部42a及び第2曲げ線部42bは、湾曲した曲線状の経路に延びている。この曲線状の経路は、全域に亘って曲率がなだらかに変化している。
図8Bに示す例では、第1曲げ線部42a及び第2曲げ線部42bは、湾曲した曲線状の経路に延びている。この曲線状の経路は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1から最も離間した地点において、他の部分よりも大きく曲率が変化している。
図8Cに示す例では、第1曲げ線部42a及び第2曲げ線部42bは、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1から最も離間した地点において屈曲した経路に延びている。
一方、図8Dに示す例では、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して一側に位置する第1曲げ線部42aと、前記直線L1に対して他側に位置する第2曲げ線部42bと、第1曲げ線部42aと第2曲げ線部42bとの間に、前記直線L1と平行に延びる中央直線部46と、を含んでいる。第1曲げ線部42a及び第2曲げ線部42bは、くの字状に屈曲した経路に延びている。
このような形態によれば、折り目形成手段40が曲げ線部42と中央直線部46との両方を含むことによって、積層体10の第1シート材20を折り目形成手段40から折り曲げる際に必要とされる力の程度を、容易に調整することができる。
なお、図8Dに示す例において、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の各端41と曲げ線部42との間に、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1と平行に延びる直線部45(図1参照)をさらに含んでいてもよい。
また、図8Eに示す例では、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して一側または他側に位置する曲げ線部42と、当該折り目形成手段40の各端41と曲げ線部42との間に、前記直線L1と平行に延びる直線部45と、を含んでいる。このうち、曲げ線部42は、くの字状に屈曲した経路に延びている。一方、直線部45は、折り目形成手段40の一端部41と曲げ線部42との間を延びる第1直線部45aと、折り目形成手段40の他端41と曲げ線部42との間を延びる第2直線部45bと、を含んでいる。
次に、ブリスター容器1に収容される医薬品2の錠数に関する変形例について説明する。上述した第1の実施の形態では、図1に示すように、ブリスター容器1が医薬品2を10錠収容する例を示している。しかしながら、ブリスター容器1に収容される医薬品2の錠数は上述した例に限定されない。図9A〜Dに、ブリスター容器1に収容される医薬品2の錠数の他の例を示す。
図9Aに示す例では、ブリスター容器1が医薬品2を12錠収容する例を示している。具体的には、各積層体10は、第1方向d1に離間して配置された2つの収容空間11を有し、6つの積層体10が、第2方向d2に並べて配置されている。つまり、ブリスター容器1は、第1方向d1に2つの収容空間11を有する列を、第2方向d2に6つ並べて有し、合計で医薬品2を12錠収容している。
図9Bに示す例では、いわゆる2ウィークタイプのブリスター容器1が示されており、ブリスター容器1が医薬品2を14錠収容している。具体的には、各積層体10は、第1方向d1に離間して配置された2つの収容空間11を有し、7つの積層体10が、第2方向d2に並べて配置されている。つまり、ブリスター容器1は、第1方向d1に2つの収容空間11を有する列を、第2方向d2に7つ並べて有し、合計で医薬品2を14錠収容している。
図9Cに示す例では、いわゆる1ウィークタイプのブリスター容器1が示されており、ブリスター容器1が医薬品2を7錠収容している。具体的には、第1方向d1及び第2方向d2に2つずつ積層体10が並べられ、ブリスター容器1は合計で4つの積層体10を有している。隣接する積層体10の間には、第1方向d1または第2方向d2に延びる切断補助手段50が形成されている。このうち、3つの積層体10が、第1方向d1に離間して配置された2つの収容空間11を有し、残り1つの積層体10は、1つの収容空間11を有している。なお、1つの収容空間11を有する積層体10は、2つの収容空間11を有する積層体10から、一方の収容空間11を省いた形態に対応している。
図9Dに示す例では、いわゆる1ウィークタイプのブリスター容器1が示されており、ブリスター容器1が医薬品2を7錠収容している。具体的には、ブリスター容器1は、第2方向d2に並べられた4つの積層体10を有している。このうち、3つの積層体10が、第1方向d1に離間して配置された2つの収容空間11を有し、残り1つの積層体10は、1つの収容空間11を有している。図示する例では、1つの収容空間11を有する積層体10は、第2方向d2に並べられた4つの積層体10のうち、第2方向d2において最も外方となる位置に配置されている。なお、1つの収容空間11を有する積層体10は、2つの収容空間11を有する積層体10から、一方の収容空間11を省いた形態に対応している。
≪第2の実施の形態≫
次に、図10を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図10は、本発明の第2の実施の形態によるブリスター容器を示す底面図である。図10を参照して説明する第2の実施の形態は、折り目形成手段40が第2シート材30に形成されている点で第1の実施の形態と異なるが、その他の構成は、第1の実施形態およびその変形例と同様に構成することができる。第2の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態およびその変形例と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施の形態およびその変形例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図10に示すように、本実施の形態のブリスター容器1は、膨出部21を形成された第1シート材20と、第1シート材20と接合された第2シート材30と、を含む積層体10を備えている。第2シート材30は、第1シート材20の膨出部21を覆って、当該膨出部21との間に収容空間11を形成している。この収容空間11内に、錠剤からなる医薬品2が収容されている。このうち、各積層体10の第1シート材20は、積層体10の面内を延びる第1方向d1に離間して形成された2つの膨出部21を有している。
複数の積層体10は、第1方向d1に直交して積層体10の面内を延びる第2方向d2に並べて配置されている。任意の第2方向d2に隣り合う2つの積層体10は、第1方向d1に延びる切断補助手段50を介し、当該切断補助手段50に沿って切り離し可能となるように接続されている。
また、図1に示すように、第2シート材30に、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びる折り目形成手段40が形成されている。折り目形成手段40が少なくとも一部分において曲がっている経路を延びるため、折り目形成手段40が直線状に形成されている場合よりも、第2シート材30は、折り目形成手段40から折り曲げられ難くなっている。また、折り目形成手段40は、弱接合領域A内に配置されている。
本実施の形態では、第2シート材30に形成された折り目形成手段40は、平面視において、第1方向d1において2つの膨出部21の間となる位置を延びている。また、折り目形成手段40は、積層体10の外縁部12上の2つの位置の間を延びている。より詳細には、折り目形成手段40は、第2方向d2に対向して位置する積層体10の縁部12b上の2つの位置の間を延びている。
また、各積層体10の折り目形成手段40の各端部は、一直線上に並んでいる。つまり、任意の第2方向d2に隣り合う2つの積層体10のうち、一方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の他方側の端部は、他方側に位置する積層体10の折り目形成手段40の一方側の端部に繋がっている。
具体的な構成として、折り目形成手段40は、当該折り目形成手段40の両端41を結ぶ直線L1に対して一側に位置する第1曲げ線部42aと、前記直線L1に対して他側に位置する第2曲げ線部42bと、当該折り目形成手段40の各端41と曲げ線部42との間に、前記直線L1と平行に延びる直線部45と、を含んでいる。
さらに、ブリスター容器1は、折り目形成手段40の一端部41を含む積層体10の縁部12bに、切断補助手段50を介して接続された折れ防止片60を備えている。本実施の形態では、折れ防止片60は、一対で構成され、第2方向d2において最も外方に位置する、対応する積層体10に接続されている。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について、図11を参照して説明する。図11は、図10に示すブリスター容器1の作用を説明するための図である。
折れ防止片60を切断補助手段50に沿って積層体10から切り離した後、第2方向d2に隣り合う2つの積層体10を、切断補助手段50を利用して互いに折り曲げて、当該切断補助手段50に沿って互いに切り離す。
続いて、図11に示すように、利用対象となる積層体10の第2シート材30を、折り目形成手段40から折り曲げて、当該折り目形成手段40に沿って第2シート材30を分割する。これにより、第2シート材30は、第1方向d1において一側に位置する一側分割部分30aと他側に位置する他側分割部分30bとに分離される。ここで、各分割部分30a、30bの折り目形成手段40に沿って切断された縁部30a1、30b1の形状は、折り目形成手段40の形状に対応する。従って、各分割部分30a、30bの縁部30a1、30b1は、少なくとも一部分において曲がっている経路を延び、これにより、他の部分よりも第1方向d1において外方側に突出する突出部30a2、30b2が、分割部分30a、30bに画定される。
また、折り目形成手段40は、弱接合領域Aに配置されているため、第2シート材30を折り目形成手段40から折り曲げた際に、各分割部分30a、20bの突出部30a2、30b2は、第1シート材20から剥離される。これにより、突出部30a2、30b2を容易に摘まむことができる。
その後、一側分割部分30aの一側突出部30a2を摘まみながら一側分割部分30aを第1シート材20から捲り上げて、当該一側分割部分30aを第1シート材20から剥離する。これにより、一側分割部分20aと第1シート材20との間の収容空間11内に収容された医薬品2を取り出すことができる。
次に、他側分割部分30bの他側突出部30b2を摘まみながら他側分割部分30bを第1シート材20から捲り上げて、当該他側分割部分30bを第1シート材20から剥離する。これにより、他側分割部分20bと第1シート材20との間の収容空間11内に収容された医薬品2を取り出すことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、折り目形成手段40が少なくとも一部分において曲がっている経路を延びるため、折り目形成手段40が直線状に形成されている場合よりも、第2シート材30を折り目形成手段40から折り曲げ難い。このため、小児が、第2シート材30を折り目形成手段40から折り曲げて、当該折り目形成手段40に沿って第2シート材30を分割しようとすることをある程度妨げることができる。加えて、折り目形成手段40に沿って第2シート材30を分割したとしても、収容空間11に収容された医薬品2を取り出すためには、第2シート材30の分割部分30aの突出部30a2を摘まみながら、分割部分30aを第1シート材20から捲り上げて、当該分割部分30aを第1シート材20から剥離する必要がある。つまり、小児が、仮に折り目形成手段40に沿って第2シート材30を分割したとしても、分割部分30aを第1シート材20から剥離する必要があるため、収容空間11に収容された医薬品2を容易に取り出すことができない。これらの結果、チャイルドレジスタンス機能を持ち実用に耐え得るピール開封タイプのブリスター容器1が実現される。
なお、上述した第1の実施の形態に対する変形例を、第2の実施の形態に適用することも可能である。
なお、上述した第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、折り目形成手段40は、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びている。しかしながら、折り目形成手段が直線からなる態様も考えられ得る。図12に、折り目形成手段が直線からなる例を示す。図12に示す例では、折り目形成手段49は、第1方向d1及び第2方向d2の両方に対して傾斜した直線からなっている。
この折り目形成手段49は、第2方向d2に対向して位置する積層体10の縁部12b上の2つの位置の間を延びている。折り目形成手段49は、第2方向d2に対向して位置する積層体10の縁部12bの延びる方向(すなわち第1方向d1)、及び、当該縁部12bに直交する方向(すなわち第2方向d2)の両方に対して傾斜している。また、各積層体10の折り目形成手段49の各端部41は、一直線上に並んでいない。
このような図12に示す態様であっても、チャイルドレジスタンス機能をある程度発揮することができる。
1 ブリスター容器
2 医薬品
10 積層体
11 収容空間
12 外縁部
12a 縁部
12b 縁部
20 第1シート材
20a 一側分割部分
20b 他側分割部分
20a2 一側突出部
20b2 他側突出部
21 膨出部
30 第2シート材
40 折り目形成手段
41 端部
42a 第1曲げ線部
42b 第2曲げ線部
45 直線部
46 中央直線部
47 切れ目
48 繋ぎ目
50 切断補助手段
51 中央切断補助手段
60 折れ防止片
A 弱接合領域

Claims (20)

  1. 膨出部を形成された第1シート材と、
    前記第1シート材と接合されて前記第1シート材の前記膨出部との間に収容空間を形成する第2シート材と、を含む積層体を備え、
    前記第1シート材の前記膨出部が形成されている部分以外の部分に、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びる折り目形成手段が形成され
    前記膨出部は、前記折り目形成手段の両端を結ぶ直線からずらして配置されている、ブリスター容器。
  2. 膨出部を形成された第1シート材と、
    前記第1シート材と接合されて前記第1シート材の前記膨出部との間に収容空間を形成する第2シート材と、を含む積層体を備え、
    前記第1シート材の前記膨出部が形成されている部分以外の部分に、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びる折り目形成手段が形成され、
    前記折り目形成手段の一端部を含む前記積層体の縁部に、切断補助手段を介して接続された折れ防止片を、さらに備える、ブリスター容器。
  3. 膨出部を形成された第1シート材と、
    前記第1シート材と接合されて前記第1シート材の前記膨出部との間に収容空間を形成する第2シート材と、を含む積層体を備え、
    前記第1シート材の前記膨出部が形成されている部分以外の部分に、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びる折り目形成手段が形成され、
    前記折り目形成手段は、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線に対して一側に位置する曲げ線部と、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線に対して他側に位置する曲げ線部と、一側に位置する前記曲げ線部と他側に位置する前記曲げ線部との間に設けられ当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線と平行に延びる中央直線部と、を含む、ブリスター容器。
  4. 前記折り目形成手段は、当該折り目形成手段の各端と前記曲げ線部との間に、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線と平行に延びる直線部を含む、請求項3に記載のブリスター容器。
  5. 前記第1シート材の前記膨出部が形成されている部分以外の部分と前記第2シート材とが対面している領域の一部分が、他の部分よりも弱い接合強度にて接合される、あるいは、接合されずに重なっており、
    前記折り目形成手段は、前記第2シート材と弱い接合強度にて接合されている、あるいは、前記第2シート材と接合されずに重なっている、前記第1シート材の部分に形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のブリスター容器。
  6. 膨出部を形成された第1シート材と、
    前記第1シート材と接合されて前記第1シート材の前記膨出部との間に収容空間を形成する第2シート材と、を含む積層体を備え、
    前記第2シート材に、少なくとも一部分において曲がっている経路を延びる折り目形成手段が形成されている、ブリスター容器。
  7. 前記第1シート材の前記膨出部が形成されている部分以外の部分と前記第2シート材とが対面している領域の一部分が、他の部分よりも弱い接合強度にて接合される、あるいは、接合されずに重なっており、
    前記折り目形成手段は、前記第1シート材と弱い接合強度にて接合されている、あるいは、前記第1シート材と接合されずに重なっている、前記第2シート材の部分に、形成されている、請求項6に記載のブリスター容器。
  8. 前記折り目形成手段は、前記積層体の外縁部上の2つの位置の間を延びている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のブリスター容器。
  9. 前記積層体の前記第1シート材は、第1方向に離間して形成された2つの膨出部を有し、
    前記折り目形成手段は、前記第1方向において前記2つの膨出部の間となる位置を延びている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のブリスター容器。
  10. 前記積層体の前記第1シート材は、第1方向に離間して形成された2つの膨出部を有し、
    前記折り目形成手段は、前記2つの膨出部に対して前記第1方向における一側となる位置と、前記2つの膨出部に対して前記第1方向における他側となる位置と、の二箇所に形成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のブリスター容器。
  11. 前記積層体は、前記第1方向において前記2つの膨出部の間となる位置を延びる中央切断補助手段を有している、請求項10に記載のブリスター容器。
  12. 前記折り目形成手段は、第1方向における一側に位置する前記積層体の一方の縁部と、前記膨出部と、の間となる位置に形成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のブリスター容器。
  13. 前記折り目形成手段は、前記第1方向に直交する第2方向に対向して位置する前記積層体の縁部上の2つの位置の間を延びている、請求項9〜12のいずれか一項に記載のブリスター容器。
  14. 前記第1方向に直交する第2方向に複数の積層体が配置され、
    前記第2方向に隣り合う2つの積層体は、切断補助手段を介し、当該切断補助手段に沿って切り離し可能となるように接続されている、請求項9〜12のいずれか一項に記載のブリスター容器。
  15. 前記第2方向に隣り合う2つの積層体のうち、一方側に位置する積層体の前記折り目形成手段の他方側の端部は、他方側に位置する積層体の前記折り目形成手段の一方側の端部に繋がっている、請求項14に記載のブリスター容器。
  16. 前記折り目形成手段の一端部を含む前記積層体の縁部に、切断補助手段を介して接続された折れ防止片を、さらに備える、請求項1、3〜12のいずれか一項に記載のブリスター容器。
  17. 前記折り目形成手段は、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線に対して一側に位置する曲げ線部を含む、請求項1、2、5〜13のいずれか一項に記載のブリスター容器。
  18. 前記折り目形成手段は、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線に対して他側に位置する曲げ線部をさらに含む、請求項17に記載のブリスター容器。
  19. 前記折り目形成手段は、当該折り目形成手段の各端と前記曲げ線部との間に、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線と平行に延びる直線部を含む、請求項18に記載のブリスター容器。
  20. 前記折り目形成手段は、一側に位置する前記曲げ線部と他側に位置する前記曲げ線部との間に、当該折り目形成手段の両端を結ぶ直線と平行に延びる中央直線部を含む、請求項18または19に記載のブリスター容器。
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