JP6177762B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば各種医療機器や輸液容器等のオスコネクタを液密に接続可能なコネクタに関する。
従来から、輸液、輸血、人工透析などを行う場合は、医療用のチューブを用いて液体を体内へ送る。そして、チューブ内の液体に薬液などの別の液体を合流させる場合には、シリンジやルアーテーパ部材等のオスコネクタと医療用のチューブとを液密に接続可能なコネクタが用いられる。
なお、シリンジやルアーテーパ部材等のオスコネクタをオスルアーと呼称し、このオスルアーに接続されるコネクタをメスルアーと呼称することがある。
このようなオスコネクタを接続可能なコネクタは、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されたポート(コネクタ)は、中央部に直線上の挿入孔が形成されたディスク状の弁と、弁の周縁を下面側から担持する台座と、弁の中央部における上面を露出させる嵌合孔を有し、弁の周縁を上面側から覆うカバーとを備えている。そして、弁の下面における挿入孔の長手方向の両端近傍には、挿入孔の裂けを抑制する凸部が形成されている。
特開2010−167202号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたコネクタは、弁の下面に設けた凸部によって挿入孔の裂けを抑制しているが、挿入孔の開口性については考慮されていなかった。挿入孔の開口性が向上すると、例えば、コネクタ内部の圧力が高い場合であっても、オスコネクタを容易に挿入することができる。そのため、特許文献1に開示されたようなコネクタは、弁体における開口性の向上が望まれている。
本発明は、上述の点に鑑み、オスコネクタを接続した際の弁体の開口性を向上させることができるコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のコネクタは、液体が通過する流路と、流路に連通する略円形の筒孔を有するオスコネクタ接続部とを有するハウジングと、弾性材料により形成され、ハウジングのオスコネクタ接続部を閉塞する弁体とを備えている。
弁体は、円柱状に形成されており、オスコネクタ接続部から露出される天面と、天面とは反対側の底面と、少なくとも天面又は底面に開口するスリットと、底面におけるスリットの長手方向の両側に設けられた肉厚部とを有している。
肉厚部は、スリットの長手方向と交差する2つの線と、底面における外縁部とによって囲まれた領域に形成されている。
上記構成のコネクタでは、弁体の底面におけるスリットの長手方向の両側であって、スリットの長手方向と交差する2つの線と、底面における外縁部とによって囲まれた領域を肉厚部に形成する。この肉厚部は、弁体の天面がオスコネクタによって押圧されたときに、スリットが幅方向へ開くように弁体の変形を規制する。これにより、スリットの開口性を向上させることができる。
上記構成のコネクタによれば、オスコネクタを接続する際の弁体の開口性が向上するので、コネクタ内部の圧力が高い場合であっても、オスコネクタを容易に挿入できる。
本発明の一実施の形態に係るコネクタを示す斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の一実施の形態に係るコネクタにおける弁体の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るコネクタにおける弁体の平面図である。 本発明の一実施の形態に係るコネクタにおける弁体の底面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 図4のC−C線に沿う断面図である。 本発明の一実施の形態に係るコネクタにオスコネクタを接続した状態を示す図1のA−A線に沿う断面図である。 肉厚部を設けていない弁体の底面図である。 弁体の開口のタイミングを測定した測定結果を示すグラフである。
以下、本発明の一実施の形態に係るコネクタについて、図1〜図8を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明のコネクタは、以下の形態に限定されるものではない。
1.コネクタの実施の形態
[コネクタの構成例]
まず、本発明の一実施の形態に係るコネクタの構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、一実施の形態に係るコネクタを示す斜視図である。図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図1に示すように、コネクタ1は、ハウジング2と、このハウジング2に固定される弁体3とを備えている。
[ハウジング]
ハウジング2の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、変性ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂等の各種樹脂材料、あるいはこれらのうちの1種以上を含むブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられる。また、その他、各種ガラス材、セラミックス材料、金属材料が挙げられる。
ハウジング2は、ハウジング本体5と、このハウジング本体5に接合されたオスコネクタ接続部6を有している。ハウジング本体5は、略円柱状の中空の筐体からなり、軸方向の一端である上面5aと、他端である下面5bと、外周面5cを有している。
ハウジング本体5の外周面5cには、第1のチューブ接続口11及び第2のチューブ接続口12が設けられている。これらチューブ接続口11,12は、ハウジング本体5の外周面5cから突出する円筒状に形成されている。そして、第1のチューブ接続口11の軸心と第2のチューブ接続口12の軸心は、ハウジング本体5の径方向で一致している。
図2に示すように、ハウジング本体5の上面5aには、平面形状が略円形の段部14が形成されている。この段部14には、オスコネクタ接続部6が嵌合される。段部14の中央には、流路用凹部15が設けられている。この流路用凹部15は、平面形状が略円形に形成されており、第1のチューブ接続口11及び第2のチューブ接続口12に連通している。つまり、流路用凹部15は、ハウジング本体5の内部に流路13を形成する。
流路用凹部15の内壁面には、接続壁18が設けられている。この接続壁18は、第1のチューブ接続口11と第2のチューブ接続口12が対向する方向と交差する壁面を有している。したがって、第1のチューブ接続口11から流れてきた薬液等の液体は、接続壁18を乗り越えて、第2のチューブ接続口12に流れる。また、第2のチューブ接続口12から流れてきた薬液等の液体は、接続壁18を乗り越えて、第1のチューブ接続口11に流れる。
オスコネクタ接続部6は、略円筒状に形成されており、内部空間がハウジング2の流路13に連通している。このオスコネクタ接続部6は、ハウジング本体5に接合される第1部材21と、この第1部材21に接合される第2部材22から構成されている。
第1部材21は、オスコネクタ接続部6の基端部を形成している。この第1部材21は、内筒部24と、フランジ部25から構成されている。内筒部24の外周面には、第2部材22の後述する外筒部28が嵌合する。
内筒部24の筒孔は、円形に形成されている。内筒部24の軸方向の一端には、弁体3の後述する固定部32を嵌合させるための嵌合凹部24aが形成されている。また、円形の筒孔を形成する内筒部24の内面には、内筒部24の軸方向の他端に向かうにつれて筒孔の径を大きくするテーパ面24bが形成されている。
フランジ部25は、内筒部24の軸方向の他端に連続して設けられており、内筒部24の半径外方向に突出するリング状に形成されている。このフランジ部25の外径は、ハウジング本体5における段部14の直径と略等しい。フランジ部25は、段部14に嵌合することでハウジング本体5に接合されている。なお、フランジ部25は、接着剤、固定ねじなどを用いた固定方法や、融着による固定方法によりハウジング本体5に接合してもよい。また、フランジ部25の上面には、第2部材22の後述する係合突起29aが係合する係合溝25aが形成されている。
第2部材22は、オスコネクタ接続部6の先端部を形成している。この第2部材22は、オスコネクタ100(図8参照)が嵌合するコネクタ嵌合部27と、このコネクタ嵌合部27に連続する外筒部28と、この外筒部28に連続する係合部29から構成されている。
コネクタ嵌合部27は、略円筒状に形成されており、筒孔27aを有している。コネクタ嵌合部27の内面には、コネクタ嵌合部27の軸方向の一端に向かうにつれて筒孔27aの径を大きくするテーパ面27bが形成されている。このテーパ面27bを設けることにより、コネクタ嵌合部27にオスコネクタ100を容易に挿入することができる。
コネクタ嵌合部27の軸方向の他端には、弁体3の固定部32を嵌合させるための凹部27cが形成されている。つまり、オスコネクタ接続部6は、第1部材21の内筒部24と第2部材22のコネクタ嵌合部27との間に弁体3の固定部32を挟み込むことで弁体3を固定している。
外筒部28は、コネクタ嵌合部27の軸方向の他端に連続しており、コネクタ嵌合部27よりも内径の大きい円筒状に形成されている。この外筒部28の内径は、第1部材21における内筒部24の外径と略等しい。外筒部28は、第1部材21における内筒部24の外周面に嵌合している。なお、外筒部28は、接着剤、固定ねじなどを用いた固定方法や、融着による固定方法により第1部材21の内筒部24に固定してもよい。
また、外筒部28の外径は、コネクタ嵌合部27の外径と略等しい。そして、コネクタ嵌合部27及び外筒部28の外周面には、ねじ部27dが設けられている。このねじ部27dには、例えば、オスコネクタの周囲に所定の距離をあけて設けられる不図示のロック部(いわゆるルアーロック)が螺合する。
係合部29は、外筒部28の軸方向の先端に連続して、外筒部28の半径外方向に突出している。この係合部29の下面には、係合突起29aが形成されている。係合突起29aは、第1部材21に設けた係合溝25aに係合する。また、係合部29は、ハウジング本体5の嵌合凹部7に嵌入されることでハウジング本体5に接合される。
なお、係合部29は、接着剤、固定ねじなどを用いた固定方法や、融着による固定方法により第1部材21及びハウジング本体5に固定してもよい。
次に、ハウジング2の寸法について、図2を参照して説明する。
コネクタ嵌合部27における筒孔27aの直径Xは、弁体3の後述する変形部31の上部31A(図3参照)の大きさに応じて決定される。この筒孔27aの直径Xについては、弁体3の寸法を説明する際に詳しく説明する。また、テーパ面27bの下方の周縁から接続壁18の上面までの距離hは、5〜15mmであることが好ましい。
内筒部24の筒孔の直径φは、弁体3の後述する変形部31の下部31B(図3参照)の大きさに応じて決定されるが、4mm以上にすることが好ましい。内筒部24の筒孔は、弁体3に後述する弾性変形を生じさせるために必要な空間である。
なお、内筒部24の直径φは、少なくとも一部が4mm以上であればよい。例えば、内筒部24の筒孔が流路13に向かうにつれて連続的に縮径する場合は、内筒部24の筒孔におけるコネクタ嵌合部27側の直径が4mm以上であればよい。
[弁体]
次に、弁体3について、図3〜図7を参照して説明する。
図3は、弁体3の斜視図である。図4は、弁体3の平面図であり、図5は、弁体3の底面図である。図6は、図4のB−B線に沿う断面図、図7は、図4のC−C線に沿う断面図である。
弁体3は、不図示の金型によって成形され、弾性変形可能に形成されている。この弁体3の材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合したものであってもよい。
また、弁体3の硬度は、20〜60°(A硬度)であることが好ましい。これにより、弁体3に適度な弾性力を確保することができるため、弁体3に後述する弾性変形を生じさせることができる。
図3に示すように、弁体3は、スリット33が形成された変形部31と、この変形部31に連続して設けられた固定部32を備えている。
変形部31は、軸心が一致し、且つ、径の異なる2つの円柱体を軸方向に連続させた形状に形成されており、上側の円柱体である上部31Aと、上部31Aよりも径の大きい円柱体である下部31Bを有している。上部31Aは、変形部31の天面31aを形成している。また、下部31Bは、変形部31の底面31bを形成している。固定部32は、下部31Bの外周面31cに連続している。
なお、本実施の形態では、下部31Bが上部31Aよりも径の大きい円柱体に形成されている。しかし、本発明に係る変形部の下部は、上部よりも小さい径の円柱体や、上部と等しい径の円柱体に形成してもよい。
変形部31の上部31Aは、ハウジング2におけるコネクタ嵌合部27の筒孔27aに挿入される。この上部31Aの外径は、コネクタ嵌合部27の筒孔27aの直径よりも大きい。そのため、変形部31の上部31Aは、コネクタ嵌合部27の筒孔27aに挿入されると、コネクタ嵌合部27(オスコネクタ接続部6)によって圧縮される。また、天面31aは、変形部31の軸方向に直交する平面になっており、コネクタ嵌合部27(オスコネクタ接続部6)から露出される。
変形部31の下部31Bは、ハウジング2における内筒部24の筒孔内に挿入される。変形部31の下部31Bの外径は、内筒部24の内径よりも大きい。そのため、変形部31の下部31Bは、内筒部24の筒孔内に挿入されると、内筒部24によって圧縮される。
図3及び図4に示すように、スリット33は、変形部31の天面31aに開口している。このスリット33は、変形部31の径方向に延びる断面直線状に形成されており、所定の幅を有している。スリット33は、不図示の金型に設けられたスリット用突起によって成形される。
弁体3をオスコネクタ接続部6に取り付けると、変形部31の上部31A及び下部31Bがオスコネクタ接続部6によって圧縮される。これにより、スリット33は、弁体3がオスコネクタ接続部6に取り付けられた状態で閉じる。したがって、オスコネクタ接続部6は、弁体3によって閉塞されている(図2参照)。
図5及び図6に示すように、変形部31の底面31bには、天面31a側に凹むように湾曲した凹陥部34が形成されている。この凹陥部34は、平面形状が略四角形に形成されており、スリット33が開口する凹面34aと、スリット33の長手方向に対向する肉厚側壁面34b、34cと、スリット33の幅方向に対向する幅側壁面34d,34eを有している。
肉厚側壁面34b、34cは、スリット33の幅方向に平行な平面に形成されており、幅側壁面34d,34eは、変形部31の外周面31cに沿って湾曲する曲面に形成されている。このような凹陥部34を設けることにより、弁体3の厚みを薄くすることができ、オスコネクタ100を接続する際に弁体3を変形し易くすることができる。また、凹陥部34を設けることにより、底面31bにおけるスリット33の長手方向の両側には、凹面34aが形成される部分よりも肉厚に形成された肉厚部35A,35Bが形成される。
肉厚部35Aは、肉厚側壁面34bから底面31bの外縁部までの領域に形成されており、肉厚部35Bは、肉厚側壁面34cから底面31bの外縁部までの領域に形成されている。肉厚部35A,35Bは、オスコネクタ100を接続する際に変形部31が変形する方向を規制し、スリット33が幅方向に開くように変形部31を変形させる。つまり、変形部31は、厚みの薄い部分が変形し易いため、肉厚部35A,35Bの無い側が弾性変形し易くなり、スリット33が幅方向に開くように変形する。
本実施の形態では、肉厚側壁面34b,34cをスリット33の幅方向に平行な平面に形成した。しかし、本発明に係る肉厚側壁面(肉厚部35A,35Bの端部)34b,34cは、スリット33の長手方向と交差する面であればよく、例えば、互いに向かい合う凸状の曲面であってもよい。
また、本発明に係る肉厚部は、スリット33が幅方向に開くように変形部31の変形する方向を規制できればスリット33側の端部の形状は適宜設定できる。つまり、本発明に係る肉厚部は、スリット33の長手方向の両側に設けられ、スリット33の長手方向と交差する2つの線と、底面31bにおける外縁部とによって囲まれた領域と定義することができる。
図6及び図7に示すように、スリット33は、天面31aに開口する天面側スリット部37と、底面31bに設けた凹陥部34に開口する底面側スリット部38から構成されている。これら天面側スリット部37及び底面側スリット部38は、不図示の金型に設けられた天面側スリット用突起及び底面側スリット用突起によって成形される。
天面側スリット部37は、変形部31の径方向に延びる断面直線状に形成されており、所定の幅を有している。この天面側スリット部37の深さ方向の先端は、変形部31内に位置している。そして、天面側スリット部37は、深さ方向の先端に向かうにつれて開口が狭くなるテーパ部37aを有している(図6参照)。これにより、天面側スリット部37が閉じやすくなり、流路内の液体が漏れ出ることを確実に防止することができる。
天面側スリット部37の長手方向の両端部は、円弧状に形成されている(図4参照)。これにより、弁体3がオスコネクタ100(図8参照)に押圧されて弾性変形する際に、天面側スリット部37の両端部が裂けにくくなり、弁体3の耐久性を向上させることができる。
例えば、刃を用いて弁体にスリットを設ける場合は、スリットの両端部を円弧状に形成できない。そのため、弁体がオスコネクタに押圧されて弾性変形する際に、スリットの両端である2点に応力が集中して、スリットの両端が裂けやすくなる。
天面側スリット部37の長手方向の長さe(図4及び図7参照)は、1〜4mmが好ましい。この天面側スリット部37の長さeが短すぎると、弁体3における弾性変形時の開口性が悪くなる。一方、天面側スリット部37の長さeが長すぎると、オスコネクタ100(図8参照)がスリット33内に入り込んでしまうという不具合が生じる。
また、天面側スリット部37の幅方向の長さである幅f(図4参照)は、オスコネクタ接続部6による圧縮で天面側スリット部35を閉じることを考慮すると、0.1〜0.6mmが好ましい。
底面側スリット部38は、天面側スリット部37と同じ方向に延びる断面直線状に形成されており、所定の幅を有している。この底面側スリット部38は、天面側スリット部37に対向している。この底面側スリット部38の深さ方向の先端は、変形部31内に位置しており、天面側スリット部37の先端に連通している。
なお、底面側スリット部38の先端と天面側スリット部37の先端は、僅かな距離(例えば、0.01〜1.0mm)で隔てられていてもよい。すなわち、底面側スリット部38と天面側スリット部37は、連通していない。このような弁体を成形する不図示の金型は、天面側スリット用突起と底面側スリット用突起が互いに接触しない構造になる。その結果、天面側スリット用突起と底面側スリット用突起の磨耗を抑制することができ、金型の寿命を長くすることができる。
底面側スリット部38の長手方向の両端部は、円弧状に形成されている(図5参照)。これにより、弁体3の変形部31がオスコネクタ100(図8参照)に押圧されて弾性変形する際に、底面側スリット部38の両端部が裂けにくくなり、弁体3の耐久性を向上させることができる。
底面側スリット部38の長手方向の長さg(図5及び図7参照)は、天面側スリット部37の長さeよりも長く設定されている。変形部31がオスコネクタ100(図8参照)に押圧されて弾性変形する際に、変形部31における下部31Bの変形量は、上部31Aの変形量よりも大きい。そのため、下部31B側に設けられる底面側スリット部38は、天面側スリット部37よりも長手方向の長さを長くして、下部31Bを変形し易くしている。
底面側スリット部38の長さgは、2〜4.5mmが好ましい。この底面側スリット部38の長さgが短すぎると、弁体3における弾性変形時の開口性が悪くなる。
固定部32は、変形部31における下部31Bの外周面31cに連続しており、変形部31の半径外方向に突出している。この固定部32は、変形部31の軸方向に突出する上固定片32a及び下固定片32bと、変形部31の外周面に連続する平面32cを有している。上固定片32a及び下固定片32bは、変形部31と同心円のリング状に形成されている。上固定片32aは、ハウジング2におけるコネクタ嵌合部27の凹部27cに嵌合し、下固定片32bは、ハウジング2における内筒部24の嵌合凹部24aに嵌合する(図2参照)。
次に、弁体3の寸法について図7を参照して説明する。
弁体3の変形部31における上部31Aの直径aは、3〜5mmにすることが好ましい。この直径aが3mmよりも小さい場合は、オスコネクタ100(図8参照)の内径よりも直径aが小さくなり、変形部31の上部31Aがオスコネクタ100内に入り込む可能性がある。そして、変形部31の上部31Aがオスコネクタ100内に入り込むと、弁体3がスリット33を開くように弾性変形しなくなってしまう。
ここで、変形部31における上部31Aの外周面31eから固定部32の外周面32dまでの距離を距離bとし、下部31Bの外周面31cから固定部32の外周面32dまでの距離を距離cとする。また、変形部31の天面31aから固定部32の平面32cまでの距離を距離dとする。距離c,dは、弁体3をハウジング2に確実に固定するために、0.5mm以上であることが好ましい。そして、距離bは、0.5〜2.0mmであることが好ましい。例えば、距離bと距離cが共に0.5mmの場合は、変形部31における上部31Aと下部31Bの径が等しくなる。
固定部32の外径Lは、5〜7mmが好ましい。この外径Lが大きすぎると、ハウジング2の外径も大きくしなければならなくなり、コネクタ嵌合部27のねじ部27dがオスコネクタのロック部(ルアーロック)に応じた大きさにならないことがある。一方、外径Lが小さすぎると、弁体3における弾性変形時の開口性が悪くなる。さらに、弁体3の軸方向の変形量を大きくしなければならなくなり、ハウジング2に対する弁体3の固定性が悪くなる。
肉厚部35A,35B間の距離Tは、2〜4.5mmが好ましく、2.5〜3mmがより好ましい。肉厚部35A,35Bが小さすぎると、変形部31が変形する方向を規制することはできない。
底面側スリット部38の短手方向の外縁部間の距離Wは、3.5〜4.5mmが好ましく、肉厚部35A,35B間の距離Tよりも大きく設定される。このように設定することにより、スリット33が幅方向に開くように変形する方向を規制することができる。
本実施の形態では、変形部31における上部31Aの直径aを約4.1mmとし、変形部31における下部31Bの直径を約5.1mmにした。そして、肉厚部35A,35B間の距離Tを3.0mmとした。これにより、肉厚部35A,35Bにおけるスリット33の長手方向の最大の長さは、1.05mmになる。
また、本実施の形態では、変形部31の軸方向の長さを3mmとし、底面31bにおける凹陥部34の深さを約0.7mmとした。これにより、変形部31の中央部の軸方向の長さは、2.3mmとなる。また、固定部32の外径Lを約6.2mmとし、固定部32の厚みを約0.7mmとした。
天面31aが流路13に連通する開口部39(図8参照)を形成するように弁体3を弾性変形させるために、変形部31の中央部の厚みは、4.0mm以下にすることが好ましい。
なお、固定部32の圧縮率は、50%以上にすることが好ましい。
[コネクタとオスコネクタとの接続]
次に、コネクタ1とオスコネクタ100との接続について、図8を参照して説明する。
図8は、コネクタ1にオスコネクタ100を接続した状態を示す断面図である。
オスコネクタ100は、コネクタ1のオスコネクタ接続部6に接続される部位または器具である。オスコネクタ100としては、例えば、シリンジ(注射器)の針管を接続する部位、ルアーテーパ部材、シース等の管状器具が挙げられる。
コネクタ1にオスコネクタ100を接続するには、まず、オスコネクタ100の先端部をコネクタ1におけるオスコネクタ接続部6に対向させる。なお、オスコネクタ100は、先端に向かうにつれて連続的に縮径しているため、オスコネクタ接続部6のコネクタ嵌合部27に液密に嵌合する。
次に、オスコネクタ100の先端部をコネクタ嵌合部27の筒孔27aに挿入し、弁体3における変形部31の天面31a(図2参照)をオスコネクタ100の先端部で押圧する。オスコネクタ100の先端部が弁体3の天面31aを押圧することにより、弁体3の変形部31は下方へ弾性変形し、上部31Aが下部31B側に減り込むように変位する。
このとき、肉厚部35A,35Bが変形部31の変形する方向を規制し、スリット33が幅方向に開くように変形部31を変形させる。これにより、スリット33の開口が促進されるため、スリット33の開口性を向上させることができる。そして、変形部31がスリット33を幅方向に開くように変形すると共に、下部31Bが弾性変形しながら流路13側へ変位する。
さらに、オスコネクタ100の先端部をコネクタ嵌合部27の筒孔27aに挿入すると、図8に示すように、オスコネクタ100における先端部の周面がコネクタ嵌合部27に液密に嵌合する。これにより、コネクタ1に対するオスコネクタ100の挿入長が規定される。
オスコネクタ100における先端部の周面がコネクタ嵌合部27に液密に嵌合すると、弁体3の内面(スリット33を形成する面)31dが軸心に対して放射状に回動するように変形してハウジング2の流路13に対面すると共に、底面31bが弁体3の側方に反り返る。そして、弁体3の天面31aは、軸心を囲う周面を形成するように変位し、ハウジング2の流路13に連通した開口部39を形成する。これにより、コネクタ1に対するオスコネクタ100の接続が完了する。
コネクタ1に対するオスコネクタ100の接続が完了した状態では、オスコネクタ100の先端面と外周面の一部が、弾性変形した変形部に液密に接触する。そのため、コネクタ1とオスコネクタ100との液密性を確実に確保することができる。
また、弁体3の天面31aの一部が開口部39を形成し、他部がオスコネクタ100の先端部に接触するため、オスコネクタ100の先端部が流路13内へ進入しない。したがって、オスコネクタ100の先端部が流路13内の液体に接触しないようにすることができ、流路13内の液体が汚染されるリスクを低減することができる。
そして、オスコネクタ100の先端部からハウジング2の流路13までの経路は、天面31aによって形成された開口部39の軸方向の長さになる。そのため、オスコネクタ100の先端部から流路13までの経路の短縮化を図ることができ、経路の短縮化によって弁体3内に液体が滞留することを防止或いは抑制することができる。
つまり、コネクタ1によれば、オスコネクタ100の流路13内への進入を防止し、且つ、弁体3内の液体の滞留を防止或いは抑制することができる。
また、コネクタ1では、オスコネクタ接続部6における内筒部24の内面にテーパ面24bを形成した。これにより、弁体3の天面31aを押圧すると、弁体3の下部31Bの変形をテーパ面24bによって案内することができる。その結果、底面31bを弁体3の側方に確実に反り返らせることができ、且つ、内面31dをハウジング2の流路13に確実に対面させることができる。
コネクタ1からオスコネクタ100を取り外すには、オスコネクタ100をコネクタ嵌合部27から引き抜く。これにより、弁体3は、オスコネクタ100の先端部による押圧から開放され、オスコネクタ接続部6を閉塞した状態に復元する(図2参照)。
[弁体の開口性]
次に、本発明に係る肉厚部が設けられた弁体と、肉厚部が設けられていない弁体の開口性について説明する。
図9は、肉厚部が設けられていない弁体の底面図である。
[肉厚部が設けられていない弁体]
まず、肉厚部が設けられていない弁体300について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、弁体300は、本発明に一実施形態に係る弁体3と同様の構成を有している。この弁体300が弁体3と異なるところは、肉厚部35A,35Bが設けられていない点である。
弁体300の下部31Bは、変形部31の底面31bを形成している。変形部31の底面31bには、天面側に凹むように湾曲した凹陥部340が設けられている。この凹陥部340は、平面形状が円形に形成されている。これにより、スリット33の長手方向の両側に肉厚部は形成されていない。
次に、肉厚部を備えない弁体300(図9参照)と、本発明に係る肉厚部を備えた弁体3の開口性について説明する。
弁体の開口性は、弁体にオスコネクタ100(図8参照)を挿入したときの弁体の開口のタイミングを測定して評価した。つまり、弁体に対してオスコネクタ100を挿入したときに弁体が所定の大きさに開口されるまでの時間が短ければ、開口性が良いと評価する。
この測定では、まず、肉厚部が設けられていない弁体300と、本発明に係る弁体3において肉厚部35A,35Bを設けた弁体3A,3B,3C(不図示)を用意した。弁体3Aにおける肉厚部35A,35B間の距離Tは、2.5mmとし、弁体3Bにおける肉厚部35A,35B間の距離Tは、3.0mmとした。また、弁体3Cにおける肉厚部35A,35B間の距離Tは、3.3mmとした。
次に、用意した4つの弁体3A〜3C,300を、それぞれハウジング2に取り付けてコネクタを組み立てた。次に、組み立てたコネクタの各弁体に対して、オスコネクタ100(図8参照)を0.4mm刻みで挿入し、そのときの詰まり値(kPa)を測定した。なお、詰まり値とは、オスコネクタ100から流体を排出したときの流体の注入に対する抵抗値である。すなわち、詰まり値(kPa)は、弁体が開口されるにつれて小さくなる。
図10は、肉厚部が設けられた弁体(T=2.5mm、3.0mm、3.3mm)と、肉厚部が設けられていない弁体300の開口のタイミングを測定した測定結果を示すグラフである。なお、図10に示すグラフの横軸は、弁体に挿入されるオスコネクタ100の挿入長(mm)であり、縦軸は、流体の注入に対する抵抗値である詰まり値(kPa)である。
図10に示すように、肉厚部35A,35B(図5参照)を有する弁体3A,3B,3Cは、オスコネクタ100の挿入長が3.2mmになると、開口が開始された。一方、肉厚部が設けられていない弁体300は、オスコネクタ100の挿入長が3.6mmになると、開口が開始された。
これにより、肉厚部35A,35Bを有する弁体3A,3B,3Cが、肉厚部が設けられていない弁体300よりも早く開口することが分かる。これは、肉厚部35A,35Bが弁体3A,3B,3Cの変形する方向を規制することにより、弁体3A,3B,3Cがスリット33の幅方向に開くように変形するからである。
また、弁体3A,3B,3Cは、オスコネクタ100の挿入長が4.4mmになると、詰まり値が約12kPaになり、その後、弁体3A,3B,3Cの詰まり値は、約12kPaで安定する。したがって、弁体3A,3B,3Cは、オスコネクタ100の挿入長が4.4mmになると、所定の開口面積に変形し、弁体A,3B,3Cを通る流体の流量が確保される。
一方、弁体300は、オスコネクタ100の挿入長が4.8mmになると、詰まり値が約12kPaになり、その後、弁体300の詰まり値は、約12kPaで安定する。したがって、弁体300は、オスコネクタ100の挿入長が4.8mmになると、所定の開口面積に変形し、弁体300を通る流体の流量が確保される。
これにより、肉厚部35A,35Bを有する弁体3A,3B,3Cは、肉厚部が設けられていない弁体300よりも早く所定の開口面積に変形して、流体の流量を確保することが分かる。したがって、弁体3A,3B,3Cに肉厚部35A,35Bを設けると、オスコネクタ100が挿入されたときの開口性を向上させることが確認できた。
このように、オスコネクタを挿入したときの開口性が向上すると、オスコネクタの挿入長が浅い場合でも、弁体が開口するので、オスコネクタから薬液などの流体を確実に注入することができる。また、コネクタ内部の圧力が高い場合であっても、オスコネクタを容易に挿入することができる。
以上、本発明の一実施の形態に係るコネクタについて、その作用効果も含めて説明した。しかし、本発明のコネクタは、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、本実施の形態では、凹陥部(凹部)34を設けることにより、凹陥部34ではない部分に肉厚部35A,35Bを形成した。しかし、本発明に係る肉厚部としては、底面に隆起部を設け、その隆起部を設けた部分を肉厚部としてもよい。この場合においても、弁体の変形部は、肉厚部の無い側に弾性変形し易くなり、スリットが幅方向に開くように変形する。
また、本実施の形態では、スリット33の天面側スリット部37と底面側スリット部38が連通する構成とした。しかし、本発明に係る天面側スリット部と底面側スリット部は、連通していなくてもよい。つまり、天面側スリット部の先端と底面側スリット部の先端とは、僅かな距離(例えば、0.01〜1.0mm)で隔てられていてもよい。この場合は、弁体の変形部がオスコネクタ100に押圧される過程で、天面側スリット部の先端と底面側スリット部の先端との間が裂けて、両スリット部が連通する。
また、本実施の形態では、弁体3のスリット33を天面側スリット部37と底面側スリット部38から形成した。しかし、本発明に係る弁体のスリットは、弁体の天面から底面まで連続する1つのスリット部から形成してもよい。
また、本実施の形態では、スリット33における底面側スリット部38の長手方向の長さを、天面側スリット部37の長手方向の長さよりも長くした。しかし、本発明に係る底面側スリット部38の長手方向の長さを、天面側スリット部37の長手方向の長さ以下にすることもできる。
1…コネクタ、 2…ハウジング、 3,63…弁体、 5…ハウジング本体、 6…オスコネクタ接続部、 11…第1のチューブ接続口、 12…第2のチューブ接続口、 13…流路、 14…段部、 15…流路用凹部、 18…接続壁、 21…第1部材、 22…第2部材、 24…内筒部、 24a…嵌合凹部、 24b…テーパ面、 25…フランジ部、 25a…係合溝、 27…コネクタ嵌合部、 28…外筒部、 29…係合部、 31…変形部、 31a…天面、 31b…底面、 31c,31e…外周面、 31d…内面、 32…固定部、 32a…上固定片、 32b…下固定片、 32c…平面、 33…スリット、 34…凹陥部、 35A,35B…肉厚部、 37…天面側スリット部、 37a…テーパ部、 38…底面側スリット部、 100…オスコネクタ

Claims (5)

  1. 液体が通過する流路と、前記流路に連通する略円形の筒孔を有するオスコネクタ接続部とを有するハウジングと、
    弾性材料により形成され、前記ハウジングの前記オスコネクタ接続部を閉塞する弁体と、を備え、
    前記弁体は、
    略円柱状に形成されており、前記オスコネクタ接続部から露出される天面と、前記天面とは反対側の底面と、少なくとも前記天面又は前記底面に開口するスリットと、前記底面における前記スリットの長手方向の両側に設けられた肉厚部と、前記スリットの短手方向の両側に形成された凹面により、前記肉厚部よりも前記弁体の軸方向における厚みの薄い部分と、を有し、
    前記肉厚部は、前記スリットの長手方向と交差する2つの線と、前記底面における外縁部とによって囲まれた領域に形成されている
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記スリットの長手方向と交差する2つの線は、前記スリットの幅方向に平行である
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記スリットの長手方向と交差する2つの線は、互いに向かい合う凸状の曲線である
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記肉厚部は、前記底面の前記スリットを含む部分に凹部を設けることにより、前記凹部ではない部分に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記弁体は、前記天面がオスコネクタに押圧されると、弾性変形しながら前記流路へ向かって変位して、前記スリットを形成する内面が前記ハウジングの前記流路に対面し、前記天面が前記流路に連通した開口部を形成する変形部と、
    前記変形部の外周面における前記天面と前記底面との中間部から突出し、前記ハウジングに固定される固定部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコネクタ。
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