JP6172808B2 - 吸収性物品の表面シート - Google Patents
吸収性物品の表面シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP6172808B2 JP6172808B2 JP2013247720A JP2013247720A JP6172808B2 JP 6172808 B2 JP6172808 B2 JP 6172808B2 JP 2013247720 A JP2013247720 A JP 2013247720A JP 2013247720 A JP2013247720 A JP 2013247720A JP 6172808 B2 JP6172808 B2 JP 6172808B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polygonal
- heat
- absorbent article
- linear
- surface sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
本発明の一実施形態である吸収性物品の表面シート1(以下、単に「表面シート1」ともいう)は、図4に示すように、熱融着性繊維を含む2層の繊維層2A,2Bを含み、前記2層の繊維層2A,2Bが、特定のパターンで規則的に形成された多数の融着部21のそれぞれにおいて相互に熱融着されている。これらの融着部21は、熱エンボス加工によって加圧及び加熱されて形成されたものであり、融着部21は、非肌対向面側に向かって窪んだ凹部となっている。
本実施形態における、表面シート1は、熱収縮性繊維を主体として構成された下層と、非熱収縮性繊維を主体として構成された上層とを、熱エンボス加工により部分的に熱融着させた後、下層を熱収縮して得られたものであり、熱収縮した熱収縮性繊維を含む下層が、2層の繊維層2A,2Bのうちの非肌対向面側の繊維層2Bを構成している。また、熱エンボス加工により部分的に熱融着させた部分が融着部21となって、表面シート1上に複数配されている。また、表面シート1に形成された融着部21のうち4つは、図2に示すように、輪郭が正方形状(多角形状)の多角形領域22を生じるように配置されている。そして、図1に示すように、多角形領域22は、表面シート1の平面上に複数設けられている。なお、本明細書において「主体として」とは、当該材料を構成する成分の中で、最も多く含まれていることを意味する。
本実施形態の表面シート1において、多角形領域22が並ぶ前記2方向D1,D2は、図2に示すように、互いに直交する方向であり、ナプキン等の吸収性物品に組み込まれた状態においては、例えば、前記2方向D1,D2のうちの一方である第1方向D1が、着用者の前後方向に対応する吸収性物品の長手方向と一致し、他方である第2方向D2が、該長手方向に直交する幅方向に一致する。第1方向D1及び第2方向D2を、何れも、吸収性物品の長手方向に対して傾斜した状態として吸収性物品に使用することもできる。
多角形領域22は、平面上に隙間なく並べることが可能な形状であることが好ましく、そのような多角形の他の例としては、正方形、菱形、三角形、長方形、正六角形等が挙げられる。
そして、多角形領域22それぞれは、融着部21に対して隆起した線状隆起部25によって周囲を囲まれている。
より詳細には、図1に示すように、第1方向D1において隣り合う多角形領域22,22間に、第2方向D2に沿って延びる第2線状隆起部25bが形成され、第2方向D2において隣り合う多角形領域22,22間に、第1方向D1に沿って延びる第1線状隆起部25aが形成されており、それらは、図1に示すように、全体として格子状に延在している。
多角形領域22は、それぞれ、2本の第2線状隆起部25bと2本の第1線状隆起部25aに周囲を全周に亘って囲まれている。
より詳細には、図2に示すように、多角形領域22には、4個の融着部21a〜21dが配置されており、4個の融着部21a〜21dは、それぞれ、第1方向D1に沿う直線状の第1縁部aと第2方向D2に沿う直線状の第2縁部bとを有し、第1方向D1において隣り合う融着部の2つの第1縁部a及び2つの第1縁部間を結ぶ仮想直線によって、多角形領域22の第1方向D1に沿う一対の辺が形成され、第2方向D2において隣り合う融着部の2つの第2縁部b及び2つの第2縁部間を結ぶ仮想直線によって、多角形領域22の第2方向D2に沿う他の一対の辺が形成されている。そして、第1方向D1に沿う一対の辺及び第2方向D2に沿う一対の辺により、多角形領域22の正方形状(多角形状)の輪郭が形成されている。このように、多角形領域22それぞれは、多角形領域22の内側に位置する複数の融着部21a〜21dによって、正方形状(多角形状)の輪郭が形成されている。
中央隆起部26は、多角形領域22の多角形状の輪郭を形成している前記複数の融着部21a〜21dに囲まれた部分に形成されており、平面視における中央隆起部26の輪郭は、それらの融着部21a〜21dの中央側縁部である第3縁部cによって形成されている。即ち、多角形領域22を形成する複数の融着部21a〜21dは、図2に示すように、それぞれ、多角形領域22の多角形の角部に対向する部位に、中央隆起部26の輪郭を形成する第3縁部cを有しており、それらの第3縁部cによって、中央隆起部26の平面視形状の輪郭が形成されている。本実施形態の表面シートでは、第3縁部cは、多角形領域22の内側へ向かって凸に湾曲した曲線形状となっていて、融着部21の外形は扇形となっている。つまり、正多角形である本実施形態の多角形領域22では、これを構成する4つの融着部21a〜21dの各々の多角形領域22の対角線に向かって延びる方向における長さが、多角形領域22の重心へ向かって長くなるように第3縁部cは該重心側へ向かって湾曲している。このために、中央隆起部26は山形形状となり易く、多角形領域22の周囲に位置する線状隆起部25よりも低い高さに制御し易くなる。
ここで、全周に亘って中央隆起部26より高いとは、本実施形態の場合を例に説明すると、多角形領域22を囲む、2本の第1線状隆起部25aと2本の第2線状隆起部25bとが、2本の線状隆起部の交差部分25cを含めて、中央隆起部26より高く隆起していることを意味する。
前述した通り表面シート1は、肌対向面側を形成する繊維層2Aに用いる上層としては、例えば、カード法によって形成されたウェブや嵩高な不織布が好ましく用いられる。嵩高な不織布としては、表面シート1に所望の密度勾配を持たせることが可能であること、また表面シート1に良好な風合いをもたらすことが可能であるとの観点から、エアスルー不織布、エアレイド不織布、レジンボンド不織布が好ましく用いられる。カード法によって形成されたウェブとは、不織布化される前の状態の繊維集合体のことである。つまり、不織布を製造する際に用いられるカードウェブに加えられる後処理、例えばエアスルー法やカレンダー法による加熱融着処理が施されていない状態にある、繊維同士が極めて緩く絡んでいる状態の繊維集合体のことである。カード法によって形成されたウェブを上層として用いる場合には、上層と下層とを接合させると同時に又は接合させた後、上層中の繊維同士を熱融着させる。
上層の構成繊維は、実質的に熱収縮性を有しないものか、又は下層の構成繊維の熱収縮温度より熱収縮温度の高い繊維であることが好ましい。
上層の坪量は、充分な密度勾配を形成する観点及び表面シート1の肌触りを良好にする観点から、好ましくは10〜50g/m2、更に好ましくは15〜40g/m2である。
下層の構成繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものが好適に用いられる。そのような繊維の例としては、潜在捲縮性繊維が挙げられる。熱収縮させる前の下層は、熱収縮性繊維の含有割合(好ましくは潜在捲縮性繊維の含有割合)が、好ましくは40質量%以上、より好ましくは60質量%以上であり、更に好ましくは80質量%以上であり、上限は100質量%である。
また、上層は、非熱収縮性繊維の含有割合が、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上である。非熱収縮性繊維は、熱収縮しないものであっても良いし、温度によっては熱収縮するが、前述のように、下層中の熱収縮性繊維が収縮する温度においては熱収縮しないものであっても良い。
潜在捲縮性繊維は、例えば、収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維からなる。その例としては、特開平9−296325号公報や特許第2759331号公報に記載のものが挙げられる。下層は、例えば、このような潜在捲縮性繊維を含ませておき、上層との熱融着と同時に又はその後に、加熱により該繊維の捲縮を発現させ、収縮させることができる。下層の坪量は、好ましくは10〜50g/m2、更に好ましくは15〜40g/m2である。
本実施形態の表面シート1においては、図3及び図4に示すように、個々の多角形領域22を形成している複数の融着部21a〜21dが、多角形領域22の周囲を囲む線状隆起部25に囲まれており、しかも、多角形領域22の内側に形成された中央隆起部26の高さが、その周囲を囲む線状隆起部25よりも低い。そのため、繊維層2A側を肌当接面としたナプキンの使用中に、着用者の肌により表面シート1が加圧されても、周囲の線状隆起部25が圧力に抵抗して、着用者の肌が、多角形領域22の内側、特に融着部21a〜21dに当接することを抑制する。
そのため、起立時や歩行時のように、表面シート1が強く加圧されない状態のみならず、表面シート1が比較的強く加圧される就寝時や着座時等においても、着用者の肌に対する接触面積が低く抑えられ、液吸収後のドライ感が大幅に向上し、肌への液戻り量も低減する。また、接触面積が低下することにより、表面シート1と肌とが擦れ難くなり、肌触りや装着感も向上する。
更に、多角形領域22の内側に中央隆起部26を有するため、多角形領域22の内側にも液の吸収性が確保されるとともに、融着部21に比して柔軟となり易い線状隆起部25や中央隆起部26が、表面シート1の平面方向に分散して形成されているため、表面シート1が、多数の箇所で曲がり易く、全体として柔軟に変形するとともに、シワも生じにくく、着用中に着用者に違和感を与えにくい。
また、同様の観点から、多角形領域22を囲む線状隆起部25は、多角形領域22の全周に亘って幅が均一であることが好ましい。ここでいう幅は、多角形領域22を囲む線状隆起部25の幅を、交差部分25cを除いて測定した際に、該幅さが最も広い部分と該幅が最も狭い部分の幅の差が、当該幅が最も広い部分の幅の30%以下であることを意味し、好ましくは20%以下である。
また、表面シート1は、中央隆起部26を有する部分の厚みt6’が、融着部21における厚みt2の、好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.2倍以上である。他方、表面シート1は、線状隆起部25を有する部分の厚みt5’が、融着部21における厚みt2の、好ましくは1.5倍以上、より好ましくは1.6倍以上である。
加えて、本実施形態の表面シート1では、中央隆起部26の繊維密度よりも小隆起部29の繊維密度の方が高い。このために、小隆起部29から吸収体への体液の移動が起こり易くなっており、一層、着用者肌と長時間体液が接触する機会が減る。したがって、肌トラブルや濡れた感じによる不快感を回避することが可能になる。
吸収性物品は、主として尿や経血等の排泄体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー(おり物シート)、使い捨ておむつ等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含する。
<1> 熱融着性繊維を含み、熱エンボス加工で形成された融着部によって構成された輪郭を備える多角形領域を複数有する吸収性物品の表面シートであって、前記複数の多角形領域は、表面シートの平面視において、少なくとも異なる2方向に沿って、それぞれの方向に間隔を空けて並ぶように配置されており、前記多角形領域は、それぞれ、多角形の角部を形成する縁部を有する複数の融着部によって多角形状の輪郭が形成されており、前記多角形領域それぞれは、前記融着部に対して隆起した線状隆起部によって周囲を囲まれており、前記多角形領域それぞれは、多角形状の輪郭を形成している複数の融着部に囲まれた部分に、該融着部に対して隆起した中央隆起部を有しており、前記多角形領域を囲む前記線状隆起部は、該多角形領域の全周に亘って、前記中央隆起部より高く隆起している、吸収性物品の表面シート。
<3> 多角形状の輪郭を形成している前記複数の融着部は、第1縁部及び第2縁部との間を繋ぐ第3縁部を有し、第3縁部は、前記多角形の中心方向に向かって凸若しくは凹の円弧状又は直線状の平面視形状を有する前記<2>に記載の吸収性物品の表面シート。
<4> 前記第3縁部は、前記多角形の中心方向に向かって凸の曲線であり、前記融着部が扇形形状である前記<3>に記載の吸収性物品の表面シート。
<5> 前記多角形の輪郭を構成している前記複数の融着部の間に、圧着されていないか、該融着部よりも弱い圧着が施されている隙間部を有する、前記<1>〜<4>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<6> 前記中央隆起部が山形形状である、前記<1>〜<5>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<7> 前記隙間部には、前記中央隆起部と前記線状隆起部とを繋ぐ、前記融着部よりも高さが低い小隆起部を備えている、前記<5>又は<6>に記載の吸収性物品の表面シート。
<8> 前記小隆起部は、前記中央隆起部及び前記線状隆起部よりも高さが低い前記<7>記載の吸収性物品の表面シート。
<9> 前記多角形領域を囲む前記線状隆起部は、該多角形領域の全周に亘って高さが均一である、前記<1>〜<8>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<10> 前記多角形領域を囲む前記線状隆起部は、該多角形領域の全周に亘って幅が均一である、前記<1>〜<9>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<12> 前記上層の坪量が10g/m2以上、50g/m2以下である、前記<11>記載の吸収性物品の表面シート。
<13> 前記下層の坪量が10g/m2以上、50g/m2以下である、前記<11>又は<12>記載の吸収性物品の表面シート。
<14> 前記多角形領域が、三角形、四角形又は六角形状である、前記<1>〜<13>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<15> 前記多角形領域が、正多角形形状である、前記<1>〜<14>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<16> 前記央隆起部の融着部からの突出高さは、線状隆起部の融着部からの突出高さの10%以上60%以下である、前記<1>〜<15>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<17> 前記中央隆起部の厚みが、融着部における厚み1.1倍以上である、前記<1>〜<16>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<18> 前記線状隆起部の厚みが、融着部における厚みの1.5倍以上である、前記<1>〜<17>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<19> ある一方向において隣り合う2つの多角形領域の、向かい合った平行な2辺の間の距離は、同じ方向のおける多角形領域の長さよりも小さい、前記<1>〜<18>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<20> 前記中央隆起部の繊維密度が、前記線状隆起部の繊維密度よりも高い前記<1>〜<19>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<21> 前記中央隆起部の繊維密度が、前記小隆起部の繊維密度よりも低い前記<1>〜<20>の何れか1つに記載の吸収性物品の表面シート。
<23> 前記吸収性物品は縦長であり、前記多角形領域が該吸収性物品の長手方向及び幅方向各々に沿って並ぶよう配置されている、前記<20>記載の吸収性物品。
<24> 前記吸収性物品は縦長であり、前記多角形領域が該吸収性物品の長手方向に対して傾斜した方向に並ぶように配置されている、前記<20>記載の吸収性物品。
<25> 前記多角形領域が四角形である、前記<22>記載の吸収性物品。
大和紡績株式会社製の芯鞘型複合繊維〔NBF(SH)(商品名)、2.2dtex×51mm〕を原料として、カード法によって坪量22g/m2のカードウェブを製造し、これを上層として用いた。前記芯鞘型複合繊維はポリエチレンテレフタレートを芯成分、ポリエチレンを鞘成分とするものであった。
大和紡績株式会社の熱収縮性繊維〔L(V)(商品名)、2.2dtex×51mm〕を原料として、カード法によって坪量22g/m2のカードウェブを製造し、これを下層として用いた。
下層上に上層を重ね合わせた積層体の上層側から、熱エンボス加工を施し、図1及び図2に示すような、1/4円状の4個の融着部4個で一つの多角形領域を形成するパターンの融着部を配置した。積層体のエンボス接着後、130℃±10℃の熱風を5〜10秒間通過させて、下層の熱収縮性繊維を捲縮させ、下層を収縮させると共に上層を凸状に突出させ、線状隆起部25及び中央隆起部26を有する吸収性物品用の表面シート1を製造した。熱融着によって形成された融着部は、面積が3.14mm2であり、エンボス面積率(完成した表面シートにおけるエンボス面積率)は16.5%であった。また、得られた線状隆起部25の幅Wは、縦横いずれの方向においても、2.0mmであり、多角形領域22の長さL1(1辺の長さに同じ)は、縦横いずれの方向においても4.0mmであった。
下層上に上層を重ね合わせた積層体の上層側から、図6で示すパターンで熱エンボス加工を施し、4個の熱融着エンボス30で囲まれた凸部31を形成した。積層体のエンボス接着後、実施例と同様の条件で、熱風を通過させて、多数の凸部31を有する吸収性物品用の表面シート32を製造した。熱融着によって形成された融着部は、面積が3.07mm2の十字形状であり、エンボス面積率(完成した表面シートにおけるエンボス面積率)は12.3%であった。
ナプキン着用時に着用者が感じるベタつき、蒸れの良否を評価するべく、下記方法により、肌とナプキン表面の接触面積を測定した。
〔測定方法〕
実施例及び比較例の各表面シートについて、肌との接触面積を以下の方法で測定した。
サンプルである表面シートを60mm×80mmの大きさに切りだし、無加圧の状態及び、上層に透明の重さ50gのアクリル板を置き、更にアクリル板上に526gの錘を設置し、12gf/cm2の荷重を掛けた状態で、各サンプルの表面形状をKeyence社製、形状解析アプリケーションKS−Analyzerを用いて解析し、無荷重の状態から12gf/cm2の荷重を掛けた状態で厚み方向に変化した部分を抽出し、二値化処理することにより、装着時に肌と接触する部分の画像を得た。この画像をNexus製NewQube(Ver.4.22)を用いて処理を行い、接触面積率を算出した。
ナプキン着用時に着用者が感じるベタつき、蒸れの良否を評価するべく、下記方法により、肌とナプキン表面の接触面積を測定した。
〔測定方法〕
低荷重下での測定と同様の方法にて、接触面積率を算出した。異なる点は、アクリル板上に設置する錘の重さであり、高荷重下における測定においては、アクリル板上に1102gの錘を設置し、24gf/cm2の荷重を掛けた状態で、測定を行った。
2A 繊維層
21,21a〜21d 融着部
22 多角形領域
25 線状隆起部
25a 第1線状隆起部
25b 第2線状隆起部
25c 交差部分
25 融着部21
26 中央隆起部
28 隙間
29 小隆起部
30 融着部
31 隆起部
32 表面シート(比較例)
Claims (8)
- 熱融着性繊維を含み、熱エンボス加工により形成された融着部が、多角形状の輪郭を有する複数の多角形領域を生じるように形成された吸収性物品の表面シートであって、
前記複数の多角形領域は、表面シートの平面視において、少なくとも異なる2方向に沿って、それぞれの方向に間隔を空けて並ぶように配置されており、
前記多角形領域は、それぞれ、多角形の角部を形成する縁部を有する複数の融着部によって多角形状の輪郭が形成されており、
前記多角形領域それぞれは、前記融着部に対して隆起した線状隆起部によって周囲を囲まれており、
前記多角形領域それぞれは、多角形状の輪郭を形成している複数の融着部に囲まれた部分に、該融着部に対して隆起した中央隆起部を有しており、
前記多角形領域を囲む前記線状隆起部は、該多角形領域の全周に亘って、前記中央隆起部より高く隆起している、吸収性物品の表面シート。 - 多角形状の輪郭を形成している前記複数の融着部は、それぞれ、多角形領域の一辺に沿う直線状の第1縁部と、第1縁部に隣接し、多角形領域の他の一辺に沿う直線状の第2縁部とを有しており、隣り合う第1縁部と第2縁部により多角形の角部が形成されている、請求項1に記載の吸収性物品の表面シート。
- 多角形状の輪郭を形成している前記複数の融着部は、第1縁部及び第2縁部との間を繋ぐ第3縁部を有し、第3縁部は、前記多角形の角部に向かって凸若しくは凹の円弧状又は直線状の平面視形状を有する、請求項2に記載の吸収性物品の表面シート。
- 前記多角形領域を囲む前記線状隆起部は、該多角形領域の全周に亘って高さが均一である、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品の表面シート。
- 前記多角形領域を囲む前記線状隆起部は、該多角形領域の全周に亘って幅が均一である、請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品の表面シート。
- 熱収縮性繊維を主体として構成された下層と、非熱収縮性繊維を主体として構成された上層とを、前記融着部で部分的に熱融着させた後、下層を熱収縮して得られたものであり、上層が肌対向面側に位置し、熱収縮した熱収縮性繊維を含む下層が非肌対向面側に位置する、請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品の表面シート。
- 前記多角形領域が、三角形、四角形又は六角形状である、請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品の表面シート。
- 請求項1〜7の何れか1項に記載の表面シートと、裏面シートと、該表面シートと裏面シートとの間に吸収体を備えている、吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013247720A JP6172808B2 (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | 吸収性物品の表面シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013247720A JP6172808B2 (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | 吸収性物品の表面シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015104495A JP2015104495A (ja) | 2015-06-08 |
JP6172808B2 true JP6172808B2 (ja) | 2017-08-02 |
Family
ID=53435002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013247720A Active JP6172808B2 (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | 吸収性物品の表面シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6172808B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109072516B (zh) * | 2015-11-12 | 2022-01-25 | Pf非织造布有限公司 | 具有提高的耐磨性的非织造物及其制造方法 |
JP2017086706A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品のトップシート |
JP6220032B2 (ja) * | 2015-12-01 | 2017-10-25 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
WO2017094409A1 (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP6860302B2 (ja) * | 2016-07-14 | 2021-04-14 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE513375C2 (sv) * | 1998-12-16 | 2000-09-04 | Sca Hygiene Prod Ab | Absorberande alster med ett materiallaminat innefattande ett vätskegenomsläppligt ytskikt och ett vätskegenomsläppligt vätskeöverföringsskikt |
JP3883460B2 (ja) * | 2002-03-25 | 2007-02-21 | 花王株式会社 | 立体シート |
JP5329806B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2013-10-30 | 花王株式会社 | 吸収性物品の表面シート |
JP5421676B2 (ja) * | 2009-07-07 | 2014-02-19 | 花王株式会社 | 吸収性物品用の表面シート |
JP5211035B2 (ja) * | 2009-12-28 | 2013-06-12 | 花王株式会社 | 立体賦形不織布 |
-
2013
- 2013-11-29 JP JP2013247720A patent/JP6172808B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015104495A (ja) | 2015-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI695714B (zh) | 吸收性物品用之正面片材及具備該正面片材之吸收性物品 | |
KR101389693B1 (ko) | 흡수성 물품 | |
TWI637735B (zh) | Absorbent article | |
JP6172808B2 (ja) | 吸収性物品の表面シート | |
JP6006068B2 (ja) | 繊維シート | |
JP2007097945A (ja) | 吸収性物品 | |
JP4812614B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2007296001A (ja) | 吸収性物品 | |
KR20200006599A (ko) | 부직포 | |
JP6275364B1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP4514593B2 (ja) | 吸収性物品 | |
CN110799688B (zh) | 无纺布 | |
JP6257283B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6338850B2 (ja) | 吸収性物品 | |
KR101948970B1 (ko) | 일회용 기저귀 | |
JP3926250B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2013085831A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6692633B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6300757B2 (ja) | 吸収性物品の個包装体 | |
JP6632343B2 (ja) | 吸収性物品 | |
WO2017094512A1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6235883B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5934505B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2017094048A (ja) | 吸収性物品 | |
JPWO2018020688A1 (ja) | 吸収性物品の液透過性シート用の積層不織布、並びに上記積層不織布の、吸収性物品の液透過性シートへの使用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160201 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160909 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170627 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170630 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170630 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6172808 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |