JP6171709B2 - シール型熱転写受像シート - Google Patents

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Description

本発明は、シール型熱転写受像シートに関する。
透明性に優れ、中間色の再現性や階調性が高く、従来のフルカラー写真画像と同等の高品質画像が簡易に形成できる点から、昇華転写方式を用いて被転写体上に熱転写画像を形成することが広く行われている。被転写体上に熱転写画像が形成された印画物としては、デジタル写真や、身分証明書、運転免許証、会員証等多く分野で使用されているIDカードがある。
昇華転写方式による熱転写画像の形成には、基材の一方の面に染料層が設けられた熱転写シートと、被転写体、例えば、他の基材の一方の面に受容層が設けられた熱転写受像シートが使用される。そして、熱転写受像シートの受容層と、熱転写シートの染料層とを重ね合わせ、サーマルヘッドにより、熱転写シートの背面側から熱を印加して染料層の染料を、受容層上に移行させることにより、受容層に熱転写画像が形成された印画物が得られる。このような昇華転写方式によれば、熱転写シートに印加するエネルギー量によって染料の移行量を制御出来るため濃度階調が可能であることから、画像が非常に鮮明であり、且つ透明性、中間調の色再現性、階調性に優れフルカラー写真画像に匹敵する高品質の印画物を形成することができる。
近時、特許文献1に提案されているように、離型シートの表面に、粘着剤層、基材層、受容層が積層されてなるシール部が、当該離型シートから剥離可能に設けられた熱転写受像シートが知られている。この熱転写受像シートによれば、受容層に所望の画像を形成した後に、離型シートからシール部を剥離して、画像が形成された受容層を、粘着剤層を用いて任意の対象物に貼着することができ、従来の熱転写受像シートと比較して、使用形態の幅を広げることができる点で注目が高まりつつある。なお、この熱転写受像シートは、その使用形態からシール型熱転写受像シートと称される場合もある。
上記シール型熱転写受像シートを用いた画像形成時において、シール型熱転写受像シートはプリンタが有する搬送ローラ等によって画像形成位置に搬送され、また、画像形成後のシール型熱転写受像シートは、同じく搬送ローラ等によってプリンタから排出される。ここで、画像形成時におけるシール型熱転写受像シートの搬送性が悪い、具体的には、シール型熱転写受像シートが画像形成位置に正確に搬送されなかった場合には、画像の位置ずれが発生し画像品質の低下を引き起こす。したがって、シール型熱転写受像シートの受容層に形成される画像の品質を向上させるためには、画像形成位置に搬送されるシール型熱転写受像シートの搬送性を向上させることが重要である。
現在主流のプリンタは、熱転写受像シートの搬送方向下流に、一対の搬送ローラ、例えば、ピンチローラ、及びキャプスタンローラを有し、ピンチローラと、キャプスタンローラとによって熱転写受像シートを挟みこんで回転させる機構を備え、当該回転によって、熱転写受像シートを画像形成位置に搬送させている(例えば、特許文献2)。ピンチローラは、熱転写受像シートの表面側である受容層と当接されるローラであり、ピンチローラとしては、その表面が平滑なローラや、表面が凹凸形状を呈するローラが知られている。前者のピンチローラでは、ピンチローラ全体を受容層に当接させて押圧することで、一方、後者のピンチローラでは、凹凸形状の凸部を受容層に当接させて押圧することで、受容層とピンチローラとのグリップ性を高めている。キャプスタンローラは、熱転写受像シートの裏面側と当接されるローラであり、通常、キャプスタンローラの表面には微細な突起であるスパイクが多数設けられている。このスパイクは、ピンチローラからの押圧を受けて、熱転写受像シートの裏面に食い込む構成をとり、これにより熱転写受像シートのずれを防止している。また、画像形成後の熱転写受像シートは、上記搬送ローラと同様の構成を有する一対の排出ローラによって排出トレイ側に搬送され、排出トレイより排出される。但し、画像形成後の排出ローラについては、印画時の搬送負荷が印画時と比較して小さいため、一対の排出ローラに凹凸形状や突起などの加工がされていない場合もある。
従来の熱転写受像シートと同様、シール型熱転写受像シートについても画像形成時における搬送性の向上が求められている。搬送性の向上を図るためには、シール型熱転写受像シートの受容層を押圧するピンチローラの圧力を高めグリップ性を高くすることが好ましい。具体的には、シール型熱転写受像シートの離型シートを押圧するキャプスタンローラの圧力を高め、キャプスタンローラが有するスパイクを離型シートに十分に食い込ませることが好ましい。ここで、搬送性を向上させるべく、上記のように、シール型熱転写受像シートの離型シート部を押圧するキャプスタンローの圧力を高めて、キャプスタンローラが有するスパイクを高い圧力で離型シート部に食い込ませた場合には、スパイクの押し上げによってシール型熱転写受像シートの受容層の表面にスパイク痕が発生し、画像品質の低下を引き起こす。
上記受容層表面に生じ得るスパイク痕の発生を防止するためには、シール型熱転写受像シートを押圧するピンチローラの圧力を下げる必要がある。しかしながら、シール型熱転写受像シートを押圧するピンチローラの圧力を下げた場合には、シール型熱転写受像シートの離型シートにキャプスタンローラのスパイクを十分に食い込ませることができず、スパイク痕の発生が防止できる一方で、搬送性は低下する。また、スパイク痕の発生を考慮せずに、シール型熱転写受像シートを押圧するピンチローラの圧力を上げた場合であっても、離型シートにスパイクを食い込ませたときに、当該離型シート内においてスパイクが十分に固定保持されていない場合、すなわち離型シート内におけるスパイクの固定保持力が低い場合には、搬送性を向上させることができない。現在のところ、スパイク痕の発生と、スパイク痕を食い込ませたときの固定保持力の改善を目的としたシール型熱転写受像シートについて提案はされていない。
特開2002−2127号公報 特開2012−144005号公報
本発明はこのような状況においてなされたものであり、搬送性を低下させることなく、スパイク痕の発生を防止することができるシール型熱転写受像シートを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、裏側基材層を含む離型シート部と、前記離型シート部の表面から粘着剤層、断熱性を有する層を含む表側基材層、受容層がこの順で積層されたシール基材部とを有し、前記離型シート部から前記シール基材部が剥離可能に設けられたシール型熱転写受像シートであって、前記裏側基材層は、2以上の層が積層されてなる積層構成を呈し、前記裏側基材層を構成する前記2以上の層のうち、前記シール基材部から最も遠くに位置する層は、厚みが38μm以上であり、比重が0.7g/cm 3 以上1.3g/cm 3 以下であり、かつ積層構成を呈する裏側基材層全体の厚みが50μm以上であることを特徴とする。
また、一実施形態のシール型熱転写受像シートは、裏側基材層を含む離型シート部と、前記離型シート部の表面から粘着剤層、断熱性を有する層を含む表側基材層、受容層がこの順で積層されたシール基材部とを有し、前記離型シート部から前記シール基材部が剥離可能に設けられたシール型熱転写受像シートであって、前記裏側基材層は単層構成、又は2以上の層が積層されてなる積層構成を呈し、(A):前記裏側基材層が単層構成を呈する場合には、当該単層構成の裏側基材層の厚みが50μm以上であり、比重が0.7g/cm3以上1.3g/cm3以下であり、(B):前記裏側基材層が積層構成を呈する場合には、前記2以上の層のうち前記シール基材部から最も遠くに位置する層の厚みが30μm以上であり、比重が0.7g/cm3以上1.3g/cm3以下であり、かつ積層構成を呈する裏側基材層全体の厚みが50μm以上であることを特徴とする。
本発明のシール型熱転写受像シートによれば、画像形成時における搬送性を低下させることなく、スパイク痕の発生を防止することができる。特には、プリンタの高速化に対応すべくシール型熱転写受像シートを押圧するプリンタのローラ圧力を上げた場合であっても、搬送性を低下させることなく、スパイク痕の発生を防止することができる。
本発明のシール型熱転写受像シートの一例を示す概略断面図である。 本発明のシール型熱転写受像シートの一例を示す概略断面図である。
図1、図2に示すように、本発明のシール型熱転写受像シート100は、離型シート部10と、シール基材部20とを有し、シール基材部20は、離型シート部10から剥離可能に設けられている。図1、図2は、本発明のシール型熱転写受像シート100の一例を示す概略断面図である。離型シート部10は、裏側基材層1を含んでおり、図1に示す形態では、裏側基材層1は単層構成を呈している。また、図2に示す形態では、裏側基材層1は、2以上の層が積層されてなる(図2に示す形態では裏側基材層1A、裏側基材層1Bが接着層を介して積層されてなる)積層構成を呈している。離型シート部10は、裏側基材層1のみから構成されていてもよく(図示しない)、図1、図2に示すように、裏側基材層1以外の任意の層を含んでいてもよい。図示する形態では、離型シート部10は、離型層7、裏側基材層1、裏面層5が積層されてなる積層構成を呈している。
シール基材部20は、離型シート部10の裏側基材層1の表面から(図1、図2に示す形態では、離型シート部10の離型層7の表面から)、粘着剤層21、表側基材層22、受容層23がこの順で積層された積層構成を呈している。離型シート部10における裏側基材層1、及びシール基材部20における粘着剤層21、表側基材層22、受容層23は、本発明のシール型熱転写受像シート100における必須の構成である。図示する形態では、表側基材層22と受容層23との間に、任意のプライマー層27が設けられている。
図示する形態では、表側基材層22は、シール基材部20において支持体として機能する層22A(以下、基材22Aと言う場合がある。)と、断熱性を有する層22B(以下、断熱層22Bと言う場合がある。)が接着層25を介して積層されてなる積層構成を呈している。なお、表側基材層22は、図示する形態に限定されるものではなく、断熱層22Bに支持体としての機能を付与し、表側基材層22を断熱層22Bのみからなる単層構成とすることもできる(図示しない)。また、表側基材層22が積層構成を呈する場合において、当該積層構成の表側基材層22には、支持体として機能する層22Aや、断熱性を有する層22Bが複数存在していていもよい。なお、支持体として機能する層22Aと断熱性を有する層22Bとが、プライマー層や、接着剤層を介して積層されている場合には、当該プライマー層、接着剤層も表側基材層22に含まれる。
シール基材部20を構成する粘着剤層21は、シール基材部20の最下層に位置する層であり、当該粘着剤層21の一方の面側には、表側基材層22、受容層23がこの順で積層されている。受容層23は、シール基材部20の最表面に位置する層である。したがって、本願明細書において、シール基材部20と言う場合には、粘着剤層21、表側基材層22、及び受容層23とを含み、さらに当該粘着剤層21と受容層23との間に任意に設けられる全ての層を含む積層体を意味する。また、本願明細書において、離型シート部10と言う場合には、粘着剤層21の他方の面側に設けられている全ての層の積層体、或いは、必須の層である単層、或いは積層構成の裏側基材層1のみからなる層を意味する。したがって、図1、図2に示す形態では、離型層7、裏側基材1、裏面層5の積層体が離型シート部10となり、粘着剤層21、表側基材層22、プライマー層27、受容層23の積層体がシール基材部20となる。
<<離型シート部>>
図1、図2に示す形態のシール型熱転写受像シート100では、裏側基材層1の一方の面に任意の離型層7が設けられ、裏側基材層1の他方の面に任意の裏面層5が設けられ、離型シート部10は、シール基材部20側から、離型層7、裏側基材層1、裏面層5がこの順で積層されてなる積層構成を呈している。なお、離型層7、裏面層5は、離型シート部10における任意の構成である。裏側基材層1は、1つの層のみからなる単層構成を呈するものであってもよく、2つ以上の層が積層されてなる積層構成を呈するものであってもよい。図1に示す形態では、裏側基材層1は単層構成を呈しており、図2に示す形態では、裏側基材層1は、シール基材部20側から裏側基材層1B、裏側基材層1Aがこの順で積層されてなる積層構成を呈している。なお、図2では、裏側基材層1B、裏側基材層1Aが積層された構成を示しているが、この形態に限定されるものではなく、さらに別の裏側基材層が積層された構成をとることもできる。
本発明のシール型熱転写受像シート100は、プリンタを用いた受容層への画像形成時においてシール型熱転写受像シートを画像形成位置に正確に搬送することができ、かつ、画像形成後のシール型熱転写受像シート100において受容層の表面に生じ得るスパイク痕の発生を防止することを目的とし、裏側基材層1が以下で説明する特徴を有している。以下、本発明のシール型熱転写受像シートと組合せて用いられる一般的なプリンタについて説明し、次いで、離型シート部10の裏側基材層1について、当該裏側基材層1が1つの層のみからなる単層構成を呈する場合と、2以上の層が積層されてなる積層構成を呈する場合にわけて具体的に説明する。
本発明のシール型熱転写受像シート100と組合せて用いられる一般的なプリンタは、シール型熱転写受像シートの搬送方向下流に、一対の搬送ローラ、例えば、ピンチローラ、及びキャプスタンローラを有し、ピンチローラと、キャプスタンローラとによってシール型熱転写受像シート100を挟みこんで回転させる機構を備え、当該回転によって、熱転写受像シートを画像形成位置に搬送させている。ピンチローラは、シール型熱転写受像シート100の表面側である受容層と当接されるローラであり、ピンチローラとしては、その表面が平滑なローラや、表面が凹凸形状を呈するローラが知られている。前者のピンチローラでは、ピンチローラ全体を受容層に当接させて押圧することで、一方、後者のピンチローラでは、凹凸形状の凸部を受容層に当接させて押圧することで、受容層とピンチローラとのグリップ性を高めている。キャプスタンローラは、熱転写受像シートの裏面側と当接されるローラであり、通常、キャプスタンローラの表面には微細な突起であるスパイクが多数設けられている。このスパイクは、ピンチローラからの押圧を受けて、シール型熱転写受像シートの裏面に食い込む構成をとり、これによりシール型熱転写受像シートのずれを防止するものである。
(単層構成の裏側基材層)
第1実施形態の本発明のシール型熱転写受像シートは、離型シート部10に含まれる裏側基材層1が単層構成を呈しており(図1参照)、当該単層構成の裏側基材層1が以下の条件を満たしている点を特徴とする。
条件1.裏側基材層1の厚みが50μm以上であること。
条件2.裏側基材層1の比重が0.7g/cm3以上1.3g/cm3以下であること。
上記特徴1はスパイク痕の発生の防止を主眼とした条件であり、裏側基材層1の厚みを50μm以上とすることで、画像形成後のシール型熱転写受像シート100の受容層表面に生じ得るスパイク痕の発生を防止せしめている。なお、キャプスタンローラのスパイクを裏側基材層に食い込ませるためには、裏側基材層の厚みは30μm以上であればよいが、単層構成の裏側基材層の厚みが30μm以上50μm未満である場合には、当該裏側基材層によってスパイクによる押し上げを低減させることができず、画像形成後の受容層表面に生じ得るスパイク痕の発生を防止することができない。つまり、本発明の一実施形態では、単層構成の裏側基材層1において、厚みを50μm以上とすることで、画像形成時にスパイクを裏側基材層1に確実に食い込ませることができるとともに、スパイクの押し上げを低減させることで、受容層表面に生じ得るスパイク痕の発生を防止している点にある。特に本発明では、プリンタの高速印画化に対応すべく、搬送速度を速くした場合や、キャプスタンローラからの圧力を上げた場合であっても、スパイク痕の発生を防止しつつ、高速印画時における搬送性を高めることができる。
本願明細書で言う「スパイク痕」とは、画像形成時に裏側基材層に食い込ませたスパイクが、裏側基材層、及びシール基材部側を押し上げ、画像形成後の受容層の表面にスパイクの突起痕が残る現象のことをいう。受容層表面に生じ得るスパイク痕は、受容層上に形成された画像の品質低下を引き起こす。
単層構成の裏側基材層1の厚みは50μm以上であるとの条件を満たせば、その上限の厚みについて特に限定はないが、100μmを超える厚みとしてもそれ以上の効果を見込むことができず、過剰スペックとなる。したがって、この点を考慮すると、単層構成の裏側基材層1の厚みは、50μm以上であって、100μm以下であることが好ましい。
ところで、上記条件1を満たす裏側基材層1において、搬送時にスパイクが十分に裏側基材層内に固定保持されていない場合には、シール型熱転写受像シートの搬送性が低下し、形成される画像に位置ずれが生じ、受容層に形成される画像品質の低下を引き起こす。例えば、各色の染料を用いて、受容層に重ね画像を形成する場合において、シール型熱転写受像シートの搬送性が低い場合には、シール型熱転写受像シートを画像形成位置に正確に搬送することができず、各色の染料を正確に重ね合わせた画像を形成することができない。この現象のことを「レジズレ」と言う場合がある。
つまり、シール型熱転写受像シートの搬送性を向上させるためには、裏側基材層に食い込ませたスパイクを、当該裏側基材層内において十分に固定保持することが重要である。換言すれば、裏側基材層内においてスパイクが自由に動いてしまうことを防止することが重要である。この点を考慮した本発明では、上記条件2に示すように、裏側基材層1の比重が0.7g/cm3以上1.3g/cm3以下であることを特徴とする。上記条件2を満たす単層構成の裏側基材層1とすることで、裏側基材層1にスパイクを確実に食い込ませることができ、かつ、当該食い込ませたスパイクを裏側基材層1内において強固に固定保持することができる。
なお、単層構成の裏側基材層の比重が低い場合、具体的には、0.7g/cm3未満である場合には、食い込ませたスパイクを裏側基材層内において十分に保持することができず、裏側基材層内においてスパイクが動いてしまい搬送性が低下する。一方、単層構成の裏側基材層の比重が高い場合、具体的には、1.3g/cm3を超える場合には、裏側基材層にスパイクを食い込ませること自体が困難となり搬送性が低下する。
裏側基材層の比重は、裏側基材層を適当な大きさに切り取り、切り取られた裏側基材層の体積、及びその質量を求めることで算出することができる。
上記単層構成の裏側基材層1の材料について限定はなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。裏側基材層1としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等を挙げることができる。
また、単層構成の裏側基材層1として、内部にミクロボイドを有する層を用いることもできる。内部にミクロボイドを有する層の一例としては、内部にミクロボイドを有するポリオレフィン系樹脂層を挙げることができる。ポリオレフィン系樹脂層としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂を挙げることができる。中でも、ポリエステル樹脂や、ポリオレフィン樹脂は、比重を上記条件2の範囲に容易に調整することができる点で好ましい材料と言える。
ミクロボイドを有するポリオレフィン系樹脂層としては、以下に示す二つの方法により、内部にミクロボイド(微細空孔)を生じさせることができる。一つは、ポリマー中に無機微粒子を混練し、そのコンパウンドを延伸するときに無機微粒子を核としてミクロボイドを生じさせる方法である。もう一つは、主体とする樹脂に対して非相溶なポリマー(一種類でも複数でも良い)をブレンドしたコンパウンドを作成する。このコンパウンドは微視的にみるとポリマー同士が微細な海島構造を形成している。このコンパウンドを延伸すると海島界面の剥離または、島を形成するポリマーの大きな変形によってミクロボイドが発生するものである。
また、単層構成の裏側基材層のシール基材部と接しない側の面上に、任意の裏面層を設けることもできる。また、単層構成の裏側基材層と任意の裏面層との間に、任意の裏面プライマー層を設けることもできる。これら任意の裏面プライマー層や、裏面層は、裏側基材層を構成しない層である。したがって、当該任意の裏面プライマー層や、裏面層が、上記条件1、2を満たしている必要はない。つまり、単層構成の裏側基材層は、少なくとも上記条件1、2を満たしている層が存在していればよく、シール型熱転写受像シートの最表面に存在している層が、上記条件1、2を満たしていることを意味するものではない。
上記では離型シート部10に含まれる裏側基材層1が単層構成を呈する場合について説明を行ったが、本発明のシール型熱転写受像シート100は、離型シート部10の含まれる裏側基材層1が2つ以上の層が積層されてなる積層構成を呈するものであってもよい。なお、図2に示す形態では、裏側基材層1は、裏側基材層1B、裏側基材層1Aが、シール基材部20側からこの順で積層されてなる積層構成を呈している。なお、積層構成の裏側基材層1は、図2に示す形態に限定されるものではなく、3つ以上の層が積層されていてもよい。
(積層構成の裏側基材層)
第2実施形態の本発明のシール型熱転写受像シートは、離型シート部10に含まれる裏側基材層1が単層構成を呈しており(図2参照)、当該単層構成の裏側基材層1が以下の条件を満たしている点を特徴とする。
条件A.積層構成を呈する裏側基材層全体の厚みが50μm以上であること
条件B.2以上の層のうち前記シール基材部から最も遠くに位置する層の厚みが30μm以上であり、比重が0.7g/cm3以上1.3g/cm3以下であること。
上記特徴Aは、第1実施形態のシール型熱転写受像シートの上記条件1と同様に、スパイク痕の発生の防止を主眼とした条件であり、積層構成を呈する裏側基材層1において、当該裏側基材層1全体の厚みを50μm以上とすることで、画像形成後のシール型熱転写受像シート100の受容層表面に生じ得るスパイク痕の発生を防止せしめている。
上記特徴Bは、スパイクを確実に裏側基材層に食い込ませること、及び食い込ませたスパイクを裏側基材層内において十分に固定保持することを主眼とする条件である。具体的には、2つ以上の層が積層されてなる裏側基材層1において、裏側基材層1を構成する2つ以上の層のうち、シール基材部20から最も遠い位置にある層の厚みが、上記条件Bの1つである「30μm以上」との条件を満たすことで、シール基材部20から最も遠い位置にある層に確実に、スパイクを確実に食い込ませることができる。また、当該シール基材部20から最も遠い位置にある層の比重が、上記条件Bの1つである「0.7g/cm3以上1.3g/cm3以下」との条件を満たすことで、食い込ませたスパイクを、裏側基材層を構成する2つ以上の層のうち、シール基材部20から最も遠い位置にある層内に固定保持することができ、搬送性の低下を防止することができる。例えば、図2に示す構成では、裏側基材層1を構成する層のうち、シール基材部10から最も遠い位置にある裏側基材層1Aが、上記条件Bを満たしており、裏側基材層1Aと、裏側基材層1Bの合計の厚みが上記条件Aを満たすことで、搬送性を低下させることなく、スパイク痕の発生を防止することができる。
裏側基材層1を構成する層のうち、シール基材部20から最も遠い位置にある層は、30μm以上であるとの条件を満たせば、その上限値について特に限定はなく、最終的に、積層構成の裏側基材層1全体の厚みが50μm以上となる範囲で適宜設定することができる。なお、裏側基材層1を構成する層のうち、シール基材部20から最も遠い位置にある層の厚みが50μm以上となっていてもよい。この場合には、積層構成の裏側基材層1を構成する他の層の厚みにかかわらず、積層構成の裏側基材層1全体の厚みは50μm以上となる。
上記積層構成の裏側基材層1を構成する各層(図2における1A、1B)の材料について限定はなく、上記単層構成の裏側基材層で説明した材料を適宜選択することができる。なお、裏側基材層を構成する層のうち、シール基材部20から最も遠い位置にある層が上記条件Bを満たすものであれば、積層構成の裏側基材層を構成する各層は、同一の材料であってもよく、異なる材料であってもよい。
また第2実施形態のシール型熱転写受像シート100では、2つ以上の層から構成される積層構成の裏側基材層において、シール基材部20から最も遠い位置にある層が上記条件Bを満たしていれば、それ以外の層(以下、他の層と言う。)は上記条件Bを満たしている必要はない。これは、他の層は、裏側基材層全体の厚みを50μm以上としてスパイク痕の発生を防止するための役割を主として果たし、裏側基材層に食い込ませたスパイクの固定保持力の向上について、他の層は影響を及ぼさないことによる。
また、裏側基材層1を構成する各層間に任意の接着層が設けられていてもよい。図2に示す形態では、裏側基材層1Aと裏側基材層1Bとの間に任意の接着層25が設けられている。接着層は、接着剤を含んでおり接着機能を有する。接着剤成分としては、例えば、ウレタン系樹脂、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変成したもの等を好ましく使用することができる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力も向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することができる。
なお、接着層25が設けられている場合には、当該接着層の厚みも積層構成の裏側基材層1全体の厚みに含まれる。
接着層25の厚みは、通常、乾燥状態で0.5μm〜10μm程度である。接着層の形成は、一般的に行われている塗工手段を用いることができ、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の手段により、塗工し、乾燥することで得ることができる。また、ポリエチレン等を使用した、ECサンドラミネーションを行ってもよい。
(離型層)
図1、図2に示すように裏側基材層1の一方の面(図示する形態では、裏側基材層1の上面側)には、離型シート部10からのシール基材部20の剥離性を向上させるための離型層7が設けられていることが好ましい。なお、離型層7は、本発明のシール型熱転写受像シート100における任意の層であり、離型シート部10を構成する層である。
離型層7を形成する樹脂としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等が挙げられる。また、離型層は、1種の樹脂からなるものであってもよく、2種以上の樹脂からなるものであってもよい。また離型層は、離型性樹脂に加えイソシアネート化合物等の架橋剤、錫系触媒、アルミニウム系触媒等の触媒を用いて形成することとしてもよい。
離型層7の厚みは、0.1μm〜5μm程度が一般的である。離型層の形成方法としては、上記樹脂を適当な溶剤により、溶解または分散させて離型層用塗工液を調製し、これを裏側基材層1上にグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の従来公知の手段により塗布、乾燥して形成することができる。
また、離型層を設けることにかえて、上記裏側基材層1に離型剤を含有させて、裏側基材層1自体に離型性を付与することもできる。具体的には、単層構成を呈する裏側基材層1とする場合には、当該層に離型剤を含有させればよい。また、積層構成を呈する裏側剤層とする場合には、裏側基材層1を構成する層のうち、シール基材部20から最も近い位置にある層、換言すれば、シール基材部20と接する層に離型剤を含有させればよい。
離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、および各種シリコーン樹脂などを挙げることができる。
(裏面層)
図1、図2に示すように、裏側基材層1の他方の面上(図示する形態では、裏側基材層1の下面側)には、裏面層5が設けられていることが好ましい。裏面層5を設けることで、上記裏側基材層1による搬送性の向上と相俟って、シール型熱転写受像シート100の搬送性をさらに向上させることができる。なお、裏面層5は、本発明のシール型熱転写受像シート100における任意の層であり、離型シート部10を構成する層である。
裏面層5としては、例えば、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ハロゲン化ポリマー等の樹脂中に、添加剤として、ナイロンフィラー、アクリル系フィラー、ポリアミド系フィラー、フッ素系フィラー、ポリエチレンワックス、アミノ酸系粉体等の有機系フィラー、二酸化珪素や金属酸化物等の無機フィラーを加えたもの等を使用することができる。またこれらの樹脂をイソシアネート化合物やキレート化合物等の硬化剤により硬化したものを使用することもできる。裏面層5の厚みは、0.1μm〜5μm程度が一般的である。
また、上記単層構成の裏側基材層で説明したように、積層構成の裏側基材層のシール基材部と接しない側の面上に、裏面プライマー層や、裏面層等の任意の層を設けることもできる。これら任意の裏面プライマー層や、裏面層は、積層構成の裏側基材層を構成しない層である。したがって、当該任意の裏面プライマー層や、裏面層が、上記条件A、Bを満たしている必要はない。つまり、離型シート部に、接着剤層を介して間接的に、或いは直接的に接する2以上の層が存在しており、当該間接的、或いは直接的に接する層の合計の厚みが上記条件Aを満たし、かつ、上記条件Aを満たす2以上の層のうち、シール基材部から遠い位置にある層が上記条件Bを満たしていればよく、シール型熱転写受像シートの最表面に存在している層が、上記条件Bを満たしていることを意味するものではない。
<<シール基材部>>
上記離型シート部10上には、当該離型シート部10から剥離可能なシール基材部20が設けられている。シール基材部20は、必須の層として、離型シート部10側から、粘着剤層21、表側基材層22、受容層23がこの順で積層されてなる積層構成を呈している。
(粘着剤層)
粘着剤層21の材料について限定はなく、従来公知の溶剤系や水系の粘着剤を用いることができる。粘着剤としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタン樹脂や、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。
離型シート部10からのシール基材部20の剥離性の向上を考慮すると、粘着剤層21の粘着力は、離型シート部10と粘着剤層21との剥離強度で、JIS Z0237準拠の180°による剥離方法において、0.98〜16.7Nの範囲、好ましくは4.9〜13.7Nの範囲にすることが望ましい。したがって、粘着剤層21の形成にあたっては、剥離強度がこの範囲になるように、材料や塗工量を適宜選択して使用することが好ましい。
粘着剤層21は、例えば、上記粘着剤を適当な溶媒に溶解或いは分散した粘着剤層用塗工液を、離型シート部10上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗布し、乾燥することにより形成することができる。粘着剤層21の厚みについて特に限定はないが、5μm〜15μm程度が好ましい。
(表側基材層)
図1、図2に示すように粘着剤層21上には、表側基材層22が設けられている。表側基材層22は、本発明のシール型熱転写受像シート100における必須の構成であり、シール基材部20を構成する層である。
表側基材層22は、サーマルヘッドから受容層23に加えられた熱の損失を防止する役割と、粘着剤層21、及び受容層23を支持する支持体としての役割を果たす層である。したがって、これらの役割を果たすことができるものであれば、表側基材層22は、単層構成を呈していてもよく、積層構成を呈していてもよい。以下、表側基材層22について具体的な例を挙げて説明する。なお、表側基材層22は、以下の例に限定されるものではなく、熱転写受像シートの分野で「断熱層」、「中空粒子層」、「多孔質層」等と称される従来公知の層を適宜選択して用いることができる。また、これら従来公知の層と、熱転写受像シートの分野で従来公知の基材とを積層してなるものを用いることもできる。
一実施形態の表側基材層22は、図1、図2に示すように、接着層25を介して、基材22Aと、断熱層22Bが積層されてなる積層構成を呈する。積層構成とすることで、クッション性を向上させることができる。
「基材」
一実施形態の表側基材層22の基材22Aとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙等を挙げることができる。
「断熱層」
一実施形態の断熱層22Bとしては、内部にミクロボイドを有するポリオレフィン系樹脂層を挙げることができる。ポリオレフィン系樹脂層としては、上記離型シート部10の裏側基材層1において「ミクロボイドを有する層」として説明したものをそのまま用いることができ、ここでの説明は省略する。
上記では、断熱層22Bとしてミクロボイドを有する断熱層を例に挙げて説明を行ったが、この断熱層にかえて、中空粒子を有する断熱層を用いることができる。中空粒子としては、発泡粒子を用いてもよく、非発泡粒子を用いることもできる。また、中空粒子として用いられる発泡粒子は、独立発泡粒子であってもよく、あるいは、連続発泡粒子であってもよい。さらに、中空粒子は、樹脂等から構成される有機系中空粒子であってもよく、ガラス等から構成される無機系中空粒子であってもよい。また、中空粒子は、架橋中空粒子であってもよい。
上記中空粒子を構成する樹脂としては、例えば、スチレンアクリル樹脂、架橋スチレン−アクリル樹脂等のスチレン系樹脂、アクリロニトリル−アクリル樹脂等の(メタ)アクリル系樹脂、フェノール系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂等を挙げることができる。
バインダー樹脂について特に限定はないが、通常、水系溶媒に分散あるいは溶解可能な、水系樹脂が好ましく用いられる。このような水系樹脂としては、例えば、アクリル系ウレタン樹脂等のポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ゼラチン、スチレンアクリル酸エステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸及びその塩、寒天、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−カラギーナン、カゼイン、キサンテンガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、アラビアゴム、ポリアルキレノキサイド系共重合ポリマー、水溶性ポリビニルブチラール、カルボキシル基やスルホン酸基を有するビニルモノマーの単独重合体や共重合体等を挙げることができる。また、上記樹脂の2種類以上を組み合わせて用いても良い。なお、上記バインダー樹脂として、例えばゼラチン、ポリビニルアルコール、寒天、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−カラギーナン等の材料を用いる場合には、これらバインダー樹脂は、冷却ゲル化機能も発揮し得るため、別途、後述する冷却ゲル化剤を用いことなく良好な多孔質層を形成することができる。
中空粒子を有する断熱層22Bに含まれるバインダー樹脂の量は、用いられる中空粒子の種類などによって適宜決定することができるが、一般的には、断熱層22Bの固形分総量に対する、バインダー樹脂の質量は5質量%〜70質量%であることが好ましく、10質量%〜60質量%であることがより好ましく、15質量%〜40質量%であることが特に好ましい。
(接着層)
上記で説明した基材22Aと、断熱層22Bとの間には、接着層が設けられていてもよい。任意の接着層25は、上記積層構成の裏側基材層において説明した接着層をそのまま用いることができここでの詳細な説明は省略する。
上記では、表側基材層22として、基材22A、断熱層22Bを積層してなる積層体を例に挙げて説明を行ったが、上記断熱層のみからなる単層構成の表側基材層とすることもできる。
表側基材層22の厚みについては、特に限定はないが、70μm〜100μm程度であることが好ましい。上記で説明した裏側基材層1の厚みを50μm以上、かつ100μm以下とし、表側基材層22の厚みを上記好ましい範囲とすることでカールの発生を効果的に防止することができる。
(受容層)
図1、図2に示すように、表側基材層22上には受容層23が設けられている。受容層23は本発明で用いられるシール型熱転写受像シート100における必須の構成である。受容層23は、バインダー樹脂を含有している。
<バインダー樹脂>
受容層23に含まれるバインダー樹脂としては、熱転写シートの染料層の染料を受容し易い従来公知の樹脂材料を使用することができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート、アクリル系樹脂等の溶剤系の樹脂を挙げることができる。
また、上記で例示した溶剤系の樹脂にかえて、水溶性樹脂、水溶性高分子、水系樹脂などの水系の樹脂をバインダー樹脂として用いることもできる。水系の樹脂を受容層23によれば、溶剤系の受容層と比較して、印画濃度の高い画像を形成することができ、また、画像形成後の耐光性や、光沢性を高めることができる。
上記水溶性樹脂、水溶性高分子としてはポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ゼラチンなどを挙げることができる。水系樹脂としては、塩ビ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等のエマルジョン、或いはディスパージョンなど溶媒の一部が水で構成されているものを挙げることができる。なお、上記水系樹脂は、例えば、溶剤系樹脂を含む溶液をホモジナイザーなどの方法によって分散し調整することで形成することができる。
また、受容層23には、熱転写シートとの離型性を向上させるための離型剤を含有させてもよい。離型剤としては、上記離型シート部10の、裏側基材層1に含有させることができる離型剤として説明したものをそのまま用いることができ、ここでの詳細な説明は省略する。
上記で説明した各種のバインダー樹脂は、受容層23の固形分総量に対し、50質量%以上含有されていることが好ましい。特に、水溶性樹脂、水溶性高分子、或いは水系樹脂の含有量を上記範囲内とすることで、形成される画像により高い光沢性を付与することができる。これ以外のバインダー樹脂を用いる場合についても同様である。
受容層23の形成方法についても特に限定はなく、上記で説明したバインダー樹脂、必要に応じて添加される各種の添加剤を、水または溶剤等の適当な溶媒に溶解または分散させて受容層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、表側基材層22上に塗工、乾燥して形成することができる。
受容層の厚みについても特に限定はないが、1μm〜10μm程度が一般的である。
シール型熱転写受像シート100全体の厚みについて特に限定はなく、本発明のシール型熱転写受像シートと組合せて用いられるプリンタ等に応じて適宜設定することができるが、ハサミ等によるカット性を考慮すると、170μm以下であることが好ましい。
以上、本発明のシール型熱転写受像シートについて説明したが、本発明のシール型熱転写受像シートは、本発明の趣旨の妨げない範囲で各種の変更が可能である。また、本発明のシール型熱転写受像シートは、長尺シート状のシール型熱転写受像シートであってもよく、ロール状に巻きあげられたシール型熱転写受像シートであってもよい。また、枚葉状のシール型熱転写受像シートであってもよい。また、これ以外の形態を呈していてもよい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明する。なお、文中の「部」は特に断りのない限り質量基準である。
各実施例、及び比較例のシール型熱転写受像シートを形成するにあたり、以下の表側基材層(1−1)、(1−2)、及び裏側基材層(1−1)〜(1−9)を準備した。
「表側基材層(1−1)」
・ミクロボイドを有するポリエチレンテレフタレートフィルム
(K1212 厚み75μm 東洋紡(株))
「表側基材層(1−2)」
・二軸延伸ポリプロピレンフィルム
(FOS−BT 厚み30μm フタムラ化学(株))
「裏側基材層(1−1)」
・ポリエステル樹脂フィルム
(S100−38 厚み38μm 三菱樹脂(株))
「裏側基材層(1−2)」
・発泡ポリエステルフィルム
(G1212 厚み50μm 東洋紡(株))
「裏側基材層(1−3)」
・発泡ポリエステルフィルム
(G1212 厚み100μm 東洋紡(株))
「裏側基材層(1−4)」
・ミクロボイドを有するポリエチレンテレフタレートフィルム
(G2311 厚み38μm 東洋紡(株))
「裏側基材層(1−5)」
・ポリエチレンテレフタレートフィルム
(E5001 厚み100μm 東洋紡(株))
「裏側基材層(1−6)」
・二軸延伸ポリプロピレンフィルム
(FOS−BT 厚み60μm フタムラ化学(株))
「裏側基材層(1−7)」
・ポリエチレンフィルム
(エルスマート 厚み60μm 三井化学東セロ(株))
「裏側基材層(1−8)」
・無機充填剤含有ポリプロピレン延伸フィルム製の合成紙
(ユポFPG60 厚み60μm 王子油化(株))
「裏側基材層(1−9)」
・ミクロボイドを有するポリエチレンテレフタレートフィルム
(P4216 厚み60μm 東洋紡(株))
(実施例1)
上記表側基材層(1−1)と、上記表側基材層(1−2)とを、グラビア印刷法、及びドライラミネーションを用いて積層した積層体を形成し、当該積層体の表側基材層(1−1)上に、下記組成のプライマー層用塗工液を、乾燥時1.0μmの厚さとなるように塗工しプライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に、下記組成の受容層用塗工液を、乾燥時4.0μmの厚さとなるように塗工し受容層を形成し、表側基材層/プライマー層/受容層がこの順で積層された積層体Aを得た。
次いで、裏側基材層(1−1)と裏側基材層(1−6)とをグラビア印刷法、及びドライラミネーションを用いて積層した積層構成の裏側基材層を準備し、当該裏側基材層(1−1)上に、下記組成の離型層用塗工液を、乾燥時0.3μmの厚さとなるように塗工し離型層を形成した。次いで、離型層上に、下記組成の粘着剤層用塗工液を、乾燥時10.0μmの厚さとなるように塗工して粘着剤層を形成し、裏側基材層/離型層/粘着剤層がこの順で積層された積層体Bを得た。次いで、積層体Bの粘着剤層と、積層体Aの表側基材層とが対向するように、積層体Aと積層体Bとを貼り合せ、裏側基材層/離型層/粘着剤層/表側基材層/プライマー層/受容層がこの順で積層された積層体Cを得た。最後に、積層体Cの裏側基材層の、離型層非形成面側に下記組成の裏面プライマー層用塗工液を、乾燥時0.5μmの厚さとなるように塗工し裏面プライマー層を形成した。次いで、裏面プライマー層上に、下記組成の裏面層用塗工液を、乾燥時0.5μmの厚さとなるように塗工し裏面層を形成した。これにより、裏面層/裏面プライマー層/裏側基材層/離型層/粘着剤層/表側基材層/プライマー層/受容層がこの順で積層されてなる実施例1のシール型熱転写受像シートを得た。裏側基材層全体の厚み、及びシール基材部から最も遠い位置にある裏側基材層の厚み、及び比重を表1に示す。以下の実施例、及び比較例についても同様である。なお、実施例4、5、比較例1、2は、単層構成を呈する裏側基材層であり、表1には、当該単層構成の裏側基材層の厚み、及び比重を示す。
<プライマー層用塗工液>
・ウレタン系樹脂 14部
・酸化チタン 28部
・トルエン 13部
・メチルエチルケトン 34部
・イソプロピルアルコール 11部
<受容層用塗工液>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 12部
(#1000A 電気化学工業(株))
・エポキシ変性シリコーン 0.8部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・アミノ変性シリコーン 0.24部
(X−22−1660B−3 信越化学工業(株))
・トルエン 30部
・メチルエチルケトン 30部
<離型層用塗工液>
・付加重合剤シリコーン 100部
(KS847H 信越化学工業(株)
・トルエン 200部
<粘着剤層用塗工液>
・アクリル共重合体 48部
(SKダイン1310L 綜研化学(株))
・エポキシ樹脂 0.36部
(硬化剤E−AX 綜研化学(株))
・酢酸エチル 51.64部
<裏面プライマー層用塗工液>
・ウレタン樹脂 100部
(OPTプライマー 昭和インク工業(株))
・イソシアネート系硬化剤 5部
(OPT硬化剤 昭和インク工業(株))
<裏面層用塗工液>
・ビニルブチラール樹脂 10部
(デンカブチラール 3000−1 電気化学工業(株))
・二酸化珪素 0.75部
(サイリシア380 富士シリシア化学(株))
・チタンキレート 0.117部
(ATキレート剤 デンカポリマー(株)
(実施例2)
裏側基材層(1−6)を、裏側基材層(1−7)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例2のシール型熱転写受像シートを得た。
(実施例3)
裏側基材層(1−6)を、裏側基材層(1−8)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例3のシール型熱転写受像シートを得た。
(実施例4)
裏側基材層(1−1)と裏側基材層(1−6)とが積層されてなる積層構成の裏側基材層にかえて、裏側基材層(1−2)を用いて単層構成の裏側基材層を使用した以外は全て実施例1と同様にして実施例4のシール型熱転写受像シートを得た。
(実施例5)
裏側基材層(1−1)と裏側基材層(1−6)とが積層されてなる積層構成の裏側基材層にかえて、裏側基材層(1−3)を用いて単層構成の裏側基材層を使用した以外は全て実施例1と同様にして実施例5のシール型熱転写受像シートを得た。
(実施例6)
裏側基材層(1−6)を、裏側基材層(1−2)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例6のシール型熱転写受像シートを得た。
(実施例7)
裏側基材層(1−6)を、裏側基材層(1−3)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例7のシール型熱転写受像シートを得た。
(実施例8)
裏側基材層(1−1)を、裏側基材層(1−2)に変更し、裏側基材層(1−6)を、裏側基材層(1−4)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例8のシール型熱転写受像シートを得た。
(比較例1)
裏側基材層(1−1)と裏側基材層(1−6)とが積層されてなる積層構成の裏側基材層にかえて、裏側基材層(1−4)を用いて単層構成の裏側基材層を使用した以外は全て実施例1と同様にして比較例1のシール型熱転写受像シートを得た。
(比較例2)
裏側基材層(1−1)と裏側基材層(1−6)とが積層されてなる積層構成の裏側基材層にかえて、裏側基材層(1−5)を用いて単層構成の裏側基材層を使用した以外は全て実施例1と同様にして比較例2のシール型熱転写受像シートを得た。
(比較例3)
裏側基材層(1−6)を、裏側基材層(1−9)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例3のシール型熱転写受像シートを得た。
(スパイク痕評価)
上記で得られた各実施例、及び比較例のシール型熱転写受像シートを、(S3195 シンフォニアテクノロジー(株))プリンタと組合せて、人物画を印画し、シール基材部表面のスパイク痕の状態を目視で確認し、下記の評価基準に基づいてローラ痕評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
○・・・スパイク痕が極めて薄く、問題ないレベル
×・・・スパイク痕が目立ち、品質が問題となるレベル
(搬送性評価)
上記で得られた各実施例、及び比較例の熱転写受像シートを、(S3195 シンフォニアテクノロジー(株))プリンタと組合せ、50枚印画を行い、印画物にレジズレが発生しているかを目視で確認し、以下の評価基準に基づいて搬送性評価を行った。評価結果を表1に示す。なお、レジズレとは、重ね画像にズレが生じている現象のことを言う。また、レジズレの発生がないことは、搬送性が良好であることを意味する。
「評価基準」
○・・・印画物にレジズレ発生なし。
△・・・印画物に印画品質を低下させる若干のレジズレが発生。
×・・・印画物に大きなレジズレが発生。
Figure 0006171709
表1からも明らかなように、裏側基材層を構成する層のうちシール基材部から最も遠い位置にある層が上記条件A、Bを満たしている実施例1〜3、6〜8のシール型熱転写受像シート、及び単層構成の裏側基材層が上記条件1、2を満たしている実施例4、5のシール型熱転写受像シートによれば、搬送性を低下させることなく、スパイク痕の発生を防止できていることが確認できた。一方、単層構成の裏側基材層が上記条件2を満たしていない比較例1のシール型熱転写受像シートではスパイク痕が発生した。また、単層構成の裏側基材層が上記条件1を満たしていない比較例2のシール型熱転写受像シートでは搬送性が低下しレジズレが発生した。また、裏側基材層を構成する層のうちシール基材部から最も遠い位置にある層が上記条件Bを満たしていない比較例3のシール型熱転写受像では搬送性が低下し大きなレジズレが発生した。この結果からも、本発明のシール型熱転写受像の優位性は明らかとなっている。
100…シール熱転写受像シート
10…離型シート部
1…裏側基材層
1A、1B…積層構成を呈する裏側基材層を構成する層
5…裏面層
7…離型層
20…シール基材部
21…粘着剤層
22…表側基材層
23…受容層
25…接着層
27…プライマー層

Claims (1)

  1. 裏側基材層を含む離型シート部と、前記離型シート部の表面から粘着剤層、断熱性を有する層を含む表側基材層、受容層がこの順で積層されたシール基材部とを有し、前記離型シート部から前記シール基材部が剥離可能に設けられたシール型熱転写受像シートであって、
    前記裏側基材層は2以上の層が積層されてなる積層構成を呈し、
    前記裏側基材層を構成する前記2以上の層のうち、前記シール基材部から最も遠くに位置する層は、厚みが38μm以上であり、比重が0.7g/cm3以上1.3g/cm3以下であり、かつ積層構成を呈する裏側基材層全体の厚みが50μm以上であることを特徴とするシール型熱転写受像シート。
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