JP2016032910A - 熱転写受像シート - Google Patents

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Abstract

【課題】小型・枚葉方式のプリンターにおいて、端部に形成したミシン目を折って切り取ることで全面に画像形成でき、またミシン目部にコゲと呼ばれるプリントの部分的なマット化を発生しない、画像品質の優れた熱転写受像シートを提供する。【解決手段】基材1上に、断熱層2、水系樹脂から構成される下引き層3及び染料受容層4を設けてあり、かつプリンターのシート搬送方向と交差する方向に切り取り可能なミシン目5、6を有し、該ミシン目が200〜500μmのカット部と、100μm以上のアンカット部から構成され、かつ(カット部の長さ)/(カット部の長さ+アンカット部の長さ)にて算出されるカット率が60%以上80%以下である。記録画像のミシン目付近にコゲと呼ばれる画像不良を発生せず、また該ミシン目で折って容易に切り取ることができ、結果として全面に画像形成した高品位のプリントを容易に得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、昇華性染料の熱転写により画像が形成される熱転写受像シートにおいて、端辺に余白を生じることなく、かつコゲ等の画像ムラを生じることなく全面に均一な画像を形成させた出力物を容易に得ることができる熱転写受像シートに関する。
熱転写方式を用いて熱転写記録媒体から熱転写受像シートに色材を転写し、文字や画像を形成することが広く行われている。熱転写方式として、昇華型熱転写方式と溶融型熱転写方式が知られている。このうち昇華型熱転写方式は、色材として昇華性染料を用い、サーマルヘッド等の発熱体を用いて、熱転写シートに形成された昇華性染料層中の染料を熱転写受像シートに転写させて画像を形成するものである。
現在、熱転写方式の中でも昇華型熱転写方式は、プリンターの高機能化と合わせて各種画像を簡便にフルカラー形成できるため、デジタルカメラのセルフプリント、身分証明書などのカード類、アミューズメント用出力物等、広く利用されている。そういった用途の多様化と共に、小型化、高速化、低コスト化の市場要求が高まっており、さらに製造時の環境負荷を低減したいわゆるエコプロダクツが近年特に注目を集めており、市場における購入の動機付けのひとつとなっている。
この昇華型熱転写方式に適用される熱転写受像シートは、受像シート基材の表面に昇華性染料を受容する染料受容層を設けて構成されるものである。前記昇華性染料は熱転写記録媒体から染料受容層に移行して染着し、この染料受容層にフルカラーの前記画像が形成される。なお、基材と染料受容層との間に各種の層を形成した熱転写受像シートも知られている。例えば、断熱層や下引き層である。
ところで、プリンターの小型化への要求に対応して、ロール状ではなく枚葉の熱転写受像シートを用いるシステムが知られている。小型化への要求と、従来の写真プリントのように端辺に余白がないとの要求を両立させるため、画像形成後に余白部を切断する方法が挙げられる。プリンターに切断装置を設けることはプリンターの大型化、煩雑化、高コスト化につながるため、余白の切断方法として枚葉型の熱転写受像シートの端部にあらかじめにミシン目を設ける方法が挙げられる。ミシン目をまたぐ形で画像形成し、その後ミシン目から端部を切り離すことで、余白がなく全面に画像形成したプリントを得ることが出来る(特許文献1参照)。
特許第4202570号公報
ところで、水又は親水性の溶剤を溶媒又は分散媒として、この溶媒又は分散媒に樹脂を溶解又は分散させた水系のコーティング剤を使用して、前記染料受容層や下引き層を形成し、得られた熱転写受像シートにミシン目を設けて画像形成すると、ミシン目付近の画像の色調がマット化する画質不良、いわゆるコゲが現れることがある。
コゲとは、特に高印画濃度の画像を形成した際にところどころがマット化して均一な画質が得られない現象を指すものである。コゲ発生のメカニズムは定かではないが、ミシン目を通じて水系の前記各層が吸湿し、その水分がランダムに気化することで、水分が気化
した部分の印画物表面が部分的にマット化すると考えられる。
そこで、染料受容層や下引き層を含め、基材の上に形成する前記各層を有機溶剤系とすればコゲ防止が期待されるが環境負荷低減の要求に応えることができない。一方、熱転写受像シート上にミシン目を設けなければ、枚葉シートを用いる小型プリンターに供した場合、全面に画像形成されたプリントを得ることができない。
したがって、上記課題を解決するために、本発明の目的は、基材上に水系の層を有する熱転写受像シートに適切な形状のミシン目加工を施すことにより、コゲ不良が発生せず画像品質の優れた熱転写受像シートを提供することにある。
本発明者は鋭意検討した結果、熱転写受像シート上に設けるミシン目のカット部、アンカット部の寸法を適切に規定することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基材上に単層または多数層の塗布層を有すると共に、最表面の塗布層が昇華性染料を受容する染料受容層であり、これら層のうち、少なくとも1の層が水系コーティング剤をコーティングして形成された層である熱転写受像シートであって、かつ、切り取り可能なミシン目を有する熱転写受像シートにおいて、
前記ミシン目が200〜500μmのカット部と、100μm以上のアンカット部から構成され、かつ、(カット部の長さ)/(カット部の長さ+アンカット部の長さ)にて算出されるカット率が60%以上80%以下であることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、基材上に多数層の塗布層を有すると共に、最表面の塗布層が昇華性染料を受容する染料受容層であり、この染料受容層の下に位置する層のうち、少なくとも1の層が水系コーティング剤をコーティングして形成された層である熱転写受像シートであって、かつ、切り取り可能なミシン目を有する熱転写受像シートにおいて、
前記ミシン目が200〜500μmのカット部と、100μm以上のアンカット部から構成され、かつ、(カット部の長さ)/(カット部の長さ+アンカット部の長さ)にて算出されるカット率が60%以上80%以下であることを特徴としている。
次に、請求項3に記載の発明は、プリンターの搬送方向と交差する方向に前記ミシン目が延在していることを特徴としている。
後述する実施例及び比較例から分かるように、アンカット部の長さを100μm以上とした場合、ミシン目付近のコゲを防止できる。なお、カット率が60%以下である場合には、ミシン目から切り取ることが容易とはいえない。
本発明に基づく実施形態に係る熱転写受像シートの一例を示す斜視図である。 本発明に基づく実施形態に係る熱転写受像シートの他の例を示す斜視図である。
本発明に係る熱転写受像シートは、基材と染料受容層とを必須の構成要素とするものである。このほか、他の層を有していてもよいが、染料受容層は熱転写受像シートの表面に位置して、熱転写記録媒体から移行する昇華性染料を受容して染料が染着できる必要があ
る。基材と染料受容層との間に位置する他の層としては、例えば、断熱層、緩衝層、下引き層などが例示できる。
基材上に設けられるこれら各層のうち、少なくとも1つの層は水系コーティング剤をコーティングして形成された層であることを必要とする。これら各層のうち、コーティングによって形成される層のすべてが、水系コーティング剤をコーティングして形成された層であることが望ましい。有機溶剤を使用することなくコーティングするため、環境負荷を低減することができるからである。
なお、前述するように、ミシン目を通じて染料受容層の下の各層が吸湿し、その水分がランダムに気化することで、コゲを誘引するものと推測されるから、染料受容層の下に位置する層のうち、少なくとも1の層が水系コーティング剤をコーティングして形成された層である場合に本発明の利点が生かされる。
そして、本発明に係る熱転写受像シートは、切り取り可能なミシン目が設けられている必要がある。昇華性染料を転写して画像を形成した後、その余白部をこのミシン目から切り取って除去して、全面に画像を有するプリントを製造するためである。この目的のため、ミシン目は、画像が形成される領域(画像形成領域)と画像が形成されない領域(余白部)との境界から画像形成領域に入り込んだ部位に設けられている必要がある。このミシン目で切り取り除去することにより、全面に画像を有するプリントを得ることができる。
このような理由から、本発明に係る熱転写受像シートが枚葉状であり、プリンターの搬送方向と交差する方向に前記ミシン目が延在している場合に、本発明の利点を生かすことができる。望ましくは、プリンターの搬送方向に直交する方向に延在しているミシン目である。すなわち、枚葉状熱転写受像シートを搬送して転写する場合には、搬送方向の前後端部に転写印画することが困難であり、この前後端部に未転写の余白部が生じやすいのである。そこで、転写印画後にミシン目から切り取って搬送方向の前後端部を除去することにより、全面に画像が形成されたプリントを得ることができる。同じ理由から、前記ミシン目は熱転写受像シートの端部に配置されていることが望ましい。搬送方向の前後両端部に配置されていることが望ましいが、いずれか一方の端部であってもよい。
なお、本発明に係る熱転写受像シートは、長尺の外形を有するものであってもよい。この場合にも、前記ミシン目がプリンターの搬送方向と交差する方向に延在していることが望ましい。この場合には、昇華性染料を転写して画像を形成した後、前記ミシン目で切断することにより、一枚一枚の枚葉状プリントに切り離すと共に、余白部を除去して全面に画像が形成されたプリントを得ることができる。もちろん、前記ミシン目は、画像形成領域の搬送方向前後両端部に配置することが望ましい。
ところで、ミシン目は、カット部とアンカット部とを交互に繰り返して配列したもので、このミシン目で折り曲げて切り離せるように施したものである。このミシン目で熱転写受像シートを折り曲げ、前記端部を切り離して除去することにより、余白部がなく、全面に画像を形成したプリントを得ることができるのである。カット部は熱転写受像シートを線状に切断した部分であり、染料受容層から基材まで、熱転写受像シートを貫通していることが望ましい。また、アンカット部は、染料受容層から基材までのすべてを残存させた部分である。
ところで、前述のように、熱転写受像シートにミシン目を形成すると、ミシン目を通じて水系の前記各層が吸湿し、その水分がランダムに気化することで、コゲを誘引するが、ミシン目の寸法を適宜調整することで、その顕在化を抑制することができる。コゲの発生を抑制するためには、前記各層に刃が入ることで吸湿や水分の気化が促進されているおそ
れのあるカット部に対し、下引き層や染料受容層に刃が入ってなく吸湿や水分の気化を誘引しないアンカット部を十分に設けるとよい。またコゲを誘引するカット部の長さやアンカット部との比率によって、視覚的な顕在化を抑制することができる。より具体的には、長さ200〜500μmのカット部に対して、アンカット部の長さを100μm以上とし、かつ(カット部の長さ)/(カット部の長さ+アンカット部の長さ)にて算出されるカット率について80%以下とすればよい。カット部の長さが500μmを超えると、コゲを誘引するカット部が長すぎてアンカット部を如何様に形成してもコゲが視覚的に顕在化してしまう。アンカット部の長さが100μm未満であると、コゲを抑制するアンカット部が短すぎてカット部に起因するコゲが顕在化してしまい、カット率が80%を超えると、アンカット部によるコゲの抑制効果が追いつかずにコゲが顕在化してしまう。
また、カット部の長さが小さくなると、相対的に熱転写受像シート厚みの比率が大きくなることから、ミシン目がうまく形成できないおそれがあるが、200μm以上であれば、良好にミシン目を形成することができる。ミシン刃を極めて細かく彫刻または切削しなければならず、安定したミシン目の形成が困難なためである。また、(カット部の長さ)/(カット部の長さ+アンカット部の長さ)にて算出されるカット率が60%以下となると、熱転写受像シートをミシン目で折り曲げる作業が容易とはいえなくなる。このため、長さ200〜500μmのカット部に対して、長さ100μm以上、かつ、カット率が60%を超えるようなアンカット部を設けることで、熱転写受像シートを容易に折り曲げて切り取ることが可能になる。
以上のような理由から、熱転写シートのミシン目が200〜500μmのカット部と、100μm以上のアンカット部から構成され、かつ(カット部の長さ)/(カット部の長さ+アンカット部の長さ)にて算出されるカット率を60%以上80%以下とすることで、容易に折って切り離し可能となり、全面に画像形成したプリントを得ることができ、かつ、コゲのない優れた画像品質を得ることができる。
次に、好ましい態様を挙げて、本発明についてさらに詳細に説明する。
図1は熱転写受像シート1の例を示す斜視図である。この熱転写受像シートは、基材1上に、断熱層2、下引き層3、染料受容層4をこの順に設けた枚葉状の熱転写受像シートであり、染料受容層4は熱転写受像シート1の表面に位置している。また、下引き層3と染料受容層4とは水系コーティング剤をコーティングして形成された層である。そして、この熱転写受像シートはその外形が枚葉状であり、搬送方向の前後両端部に、この搬送方向と交差する方向に、切り取り可能なミシン目5、6が設けてある。
また、図2は本発明の熱転写受像シートの他の例を示す斜視図であり、基材1の他方の面に裏面層5を設けてある。その他は図1示す例と同様である。
熱転写受像シートの厚さは、印画物のコシを考慮して50μm以上400μm以下の範囲のものが用いられるが、より好ましくは100μm以上300μm以下である。
基材1としては、従来公知のものが使用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルム、および上質紙、中質紙、コート紙、アート紙、樹脂ラミネート紙などの紙類等を単独で、または組み合わされた複合体として使用可能である。基材1の厚さは、印画物としてのコシ、強度や耐熱性等を考慮し、25μm以上250μm以下の範囲のものが使用可能であるが、より好ましくは50μm以上200μm以下である。
次に、断熱層2としては、空隙を含むポリオレフィンフィルムであれば従来公知のもので対応できる。発泡フィルムの片面または両面にスキン層を設けた複合フィルムを用いた断熱層を挙げることができるが、画質に影響を与える平滑性や光沢性等を考慮し、発泡フィルムの片面または両面にスキン層を設けた複合フィルムを用いることが好ましい。また、ポリオレフィンフィルムを用いることで、中空粒子特有の画質不良(不均一性)を防ぐことができる。断熱層2の厚さは、10μm以上80μm以下の範囲のものが使用可能であるが、より好ましくは20μm以上60μm以下程度のものが好ましい。
なお、断熱層2は接着層によって基材1に貼り合わせることができる。接着層に用いられる材料としては従来公知の樹脂や接着剤が使用でき、例えばポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等が使用できる。その中でもポリエチレンやウレタン系樹脂、アクリル系樹脂が好ましい。
下引き層3は染料受容層4の密着性を向上させたり、画像形成時の印画濃度を調整したりするために設けられる層である。下引き層は水系溶剤に水溶性樹脂や水溶性高分子を溶解あるいは分散した水系コーティング剤をコーティングして形成することができる。また、水性エマルジョンから構成される水系コーティング剤をコーティングして形成することも可能である。
水溶性樹脂又は水溶性高分子としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリメタクリル酸などの水溶性のアクリル樹脂、ゼラチン、澱粉、カゼインおよびそれらの変性物など挙げられる。
水性エマルジョンとしては、ポリオレフィンエマルジョン、塩化ビニル樹脂エマルジョン、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂エマルジョン、塩化ビニル−アクリル樹脂エマルジョンなどの塩ビ系樹脂エマルジョン、アクリル系樹脂エマルジョン、ウレタン系樹脂エマルジョンなど溶剤の一部が水で構成されているものを挙げることができる。
下引き層3の厚さは、0.1μm以上3μm以下の範囲のものが使用可能であるが、より好ましくは0.2μm以上1.0μm以下程度がよい。0.1μm未満であると下引き層の膜厚調整が困難であり、膜厚が0.1μm未満でバラツキが生じると印画濃度にバラツキが発生するおそれがあるとともに、断熱層2と染料受容層4との間の密着性を低下させるおそれがある。一方、1μmを越えると、印画濃度の低下を招くおそれがある。よって材料コストの観点も加味し、1μm以下であることが好ましい。また、下引き層3は、必要に応じて、架橋剤や酸化防止剤、蛍光染料や、公知の添加剤を含有しても良い。
次に、染料受容層4は熱転写記録媒体から放出される昇華性染料を受容して染着させる機能を有する。この染料受容層4は、有機溶剤を溶媒又は分散媒とする溶剤系コーティング剤をコーティングして形成することも可能であるが、水系溶剤を溶媒又は分散媒とする水系コーティング剤をコーティングして形成することが望ましい。水系コーティング剤としては、水性の樹脂エマルジョンを好ましく用いることができる。中でも、塩化ビニル樹脂エマルジョン、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂エマルジョン、塩化ビニル−アクリル樹脂エマルジョンなどの塩ビ系樹脂エマルジョンを特に好ましく用いることができる。
また、染料受容層4は離型剤を含むことが好ましい。離型剤としては、例えばシリコーン系、フッ素系、リン酸エステル系といった各種オイルやエマルジョン、界面活性剤や、金属酸化物、シリカ等の各種フィラー、ワックス類等が公知のものが使用できる。これら
は単独、あるいは2種以上を混合しても良い。中でも、シリコーンエマルジョンを使用することが好ましい。また、染料受容層4は、必要に応じて、架橋剤や酸化防止剤、蛍光染料や、公知の添加剤を含有しても良い。
染料受容層4の厚さは、0.1μm以上10μm以下の範囲のものが使用可能であるが、0.2μm以上8μm以下程度のものが好ましい。
次に、裏面層7はプリンター搬送性向上や、染料受容層4とのブロッキング防止、印画前後の熱転写受像シートのカール防止のために設けられるものである。裏面層7に用いられる材料としては従来公知のものが使用でき、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド等の樹脂を用いることができる。また必要に応じてフィラーや帯電防止剤等の公知の添加剤を含有しても良い。
次に、ミシン目5,6の加工方法は特に限定されるものではないが、台座の上に熱転写受像シートを載せ、ミシン刃を取り付けた型を上下させることでミシン目を形成する方法や、ロールシリンダーの幅手方向にミシン刃を取り付け、対面に接触するよう圧胴を取り付け、熱転写受像シートをシリンダーと圧胴の間に搬送させることによりミシン目を形成する方法(いわゆる横ミシン目加工)や、円盤状のミシン刃(ロータリー刃)と、対面すに接触する圧胴を用いて、熱転写受像シートを円盤状のミシン刃と圧胴の間に搬送させることによりミシン目を形成する方法(いわゆる縦ミシン目加工)を利用することができる。
以下に、本発明の各実施例および各比較例に用いた材料を示す。なお、文中で「部」とあるのは、特に断りのない限り質量基準であり、また、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
基材として厚さ140μmの長尺の上質紙を使用し、溶融押し出し法により裏面層として厚さ30μmのポリエチレン樹脂層を形成した。
次に、基材のポリエチレン樹脂層側とは反対側の面と断熱層との間に、ポリエチレン樹脂を溶融押し出しして厚さ15μmのポリエチレン樹脂層を形成し、サンドラミ方式にて前記基材と断熱層とを貼り合わせた。なお、断熱層としては、厚さ40μmの発泡ポリプロピレンフィルムの片面にスキン層を設けたものを使用し、そのスキン層を設けていない面に前記ポリエチレン樹脂を溶融押し出しして貼り合わせた。
次に、断熱層に、水性エマルジョンから成る下引き層塗布液を、乾燥後の厚みが0.5μmとなるように塗布、乾燥することで、下引き層を形成した。更にその下引き層の上に、水性エマルジョンから成る染料受容層塗布液を、乾燥後の厚みが3μmとなるように塗布、乾燥することで、染料受容層を形成した。下引き層塗布液の組成及び染料受容層塗布液の組成は次のとおりである。
<下引き層塗布液>
ポリオレフィンエマルジョン 20部
(アローベースSB−1010、ユニチカ(株)製)
塩ビ共重合体エマルジョン 20部
(ビニブラン603、日信化学工業(株)製)
トリプロピレングリコールモノメチルエーテル 4部
純水 56部。
<染料受容層塗布液>
塩ビ共重合体エマルジョン 35.5部
(ビニブラン900 日信化学工業(株)製)
変性シリコーンオイル 1.5部
(X−22−3000T 信越化学工業(株)製)
純水 63部。
以上の長尺体である熱転写受像シートに対し、画像形成領域の搬送方向前後両端部であって、画像形成領域に含まれる位置に、カット部の長さが400μm、アンカット部の長さが120μmの繰り返しのミシン目が入るよう、ロータリー刃により折って切り取り可能なミシン目を形成し、本発明の実施例1の熱転写受像シートを作製した。なお、ミシン目は搬送方向に直交する方向に延在するように形成した。
(実施例2)
カット部の長さを400μm、アンカット部の長さを180μmとした以外は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写受像シートを作製した。
(実施例3)
カット部の長さを350μm、アンカット部の長さを120μmとした以外は、実施例1と同様にして、実施例3の熱転写受像シートを作製した。
(実施例4)
カット部の長さを350μm、アンカット部の長さを180μmとした以外は、実施例1と同様にして、実施例4の熱転写受像シートを作製した。
(実施例5)
カット部の長さを300μm、アンカット部の長さを120μmとした以外は、実施例1と同様にして、実施例5の熱転写受像シートを作製した。
(実施例6)
カット部の長さを250μm、アンカット部の長さを120μmとした以外は、実施例1と同様にして、実施例6の熱転写受像シートを作製した。
(比較例1)
カット部の長さを600μm、アンカット部の長さを120μmとした以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写受像シートを作製した。
(比較例2)
カット部の長さを400μm、アンカット部の長さを60μmとした以外は、実施例1と同様にして、比較例2の熱転写受像シートを作製した。
(比較例3)
カット部の長さを300μm、アンカット部の長さを250μmとした以外は、実施例1と同様にして、比較例3の熱転写受像シートを作製した。
(比較例4)
カット部の長さを300μm、アンカット部の長さを60μmとした以外は、実施例1
と同様にして、比較例4の熱転写受像シートを作製した。
(比較例5)
カット部の長さを250μm、アンカット部の長さを250μmとした以外は、実施例1と同様にして、比較例5の熱転写受像シートを作製した。
(比較例6)
カット部の長さを250μm、アンカット部の長さを400μmとした以外は、実施例1と同様にして、比較例6の熱転写受像シートを作成した。
<熱転写記録媒体の作製>
熱転写記録媒体の基材として、厚さ4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その非易接着処理面に下記組成の耐熱滑性層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/mとなるように塗布、乾燥し、耐熱滑性層付き基材を得た。次に、耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記組成のプライマー層を塗布し、続いて熱転写層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/mとなるように塗布、乾燥して熱転写層を形成し、熱転写記録媒体を得た。
<耐熱滑性層塗布液>
シリコーン系アクリルグラフトポリマー 50.0部
(東亜合成(株)US−350)
メチルエチルケトン 50.0部。
<プライマー層塗布液>
ポリビニルアルコール 2.5部
イソプロピルアルコール 30.0部
純水 67.5部。
<熱転写層塗布液>
C.I.ソルベントブルー36 2.5部
C.I.ソルベントブルー63 2.5部
ポリビニルアセタール樹脂 5.0部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部。
<印画評価>
実施例1〜6、比較例1〜6の熱転写受像シートおよび熱転写記録媒体を使用して、熱転写受像シートにベタ画像を印画した後、35℃80%RH環境下に2時間保存し、コゲを評価した。なお、印画に使用した評価用サーマルプリンターは、印画速度が2.0msec/line、解像度が300×300DPIのものである。
また、印画物のミシン目を染料受容層または裏面に谷折りとなるよう一度折り、容易に切り取り可能であるか評価した。評価結果を表1に示す。
<コゲ評価の基準>
コゲの評価は、以下の基準にて行った。△以上が実用上問題ないレベルである。
○:マット化が認められない
△:マット化がごく僅かに認められる
×:マット化が認められる。
<切り取り評価の基準>
切り取り評価は、以下の基準にて行った。△以上が実用上問題ないレベルである。
○:一度折って容易に切り取り可能である
△:一度折って切り取り可能であるが、切り口に毛羽立ち等がみえる
×:複数回折り曲げないと切り離すことができない。
Figure 2016032910
<考察>
実施例1,実施例2,比較例2は、いずれも、カット部の長さが400μmのミシン目を設けたものである。
そこで、これら実施例1,実施例2,比較例2を相互に比較すると、アンカット部の長さが60μmの比較例2では、ミシン目付近にコゲが発生しているのに対して、アンカット部の長さが120μm以上の実施例1(アンカット部の長さが120μm)及び実施例2(アンカット部の長さが180μm)の両者ではコゲが発生していない。この結果から、アンカット部の長さがコゲの発生の有無に関連していることが分かる。すなわち、カット部の長さが400μmの場合、アンカット部の長さが120μm以上であればミシン目付近にコゲが発生せず、60μmではコゲが発生すると推定できる。なお、60μmと120μmとの間では、コゲの発生の有無は不明である。
そこで、カット部の長さを250〜400μmの間で変えた実施例3〜6を参照すると、これら実施例3〜6ではミシン目付近にコゲが発生していない。これら実施例3〜6の中でアンカット部の長さが最も短いものは実施例3,実施例5,及び実施例6で、アンカット部の長さは120μmであるから、アンカット部の長さを100μm以上とすればコゲが発生しないと合理的に推定できる。すなわち、カット部の長さが250〜400μmの場合、長さ100μm以上のアンカット部を設ければ、コゲは発生しないのである。
ところが、比較例1は、カット部の長さが600μm、アンカット部の長さが120μmであり、したがってアンカット部の長さは100μm以上であるが、ミシン目付近にコゲが発生している。これは、カット部の長さが長すぎるため、アンカット部を如何様に設けてもカット部のコゲを抑制しきれず、コゲが顕在化するためである。したがって、カット部の長さは500μm以下とすればよい。
ところで、実施例3及び実施例4の結果や、実施例5及び比較例3の結果からアンカット部が長いと切り取り容易性が低下することが分かる。
また、比較例3,比較例5及び比較例6の結果から、カット率が低い場合にも、切り取り容易性が低下することが分かる。比較例3のカット率は55%、比較例5のカット率は50%、比較例6のカット率は38%である。すなわち、カット率が60%を超えるようにすることで、ミシン目を折って容易に切り離すことができるのである。
したがって、カット部の長さを200〜500μmとし、アンカット部の長さを100μm以上とし、かつ、カット率が60%以上80%以下となるようにすることで、容易に折って切り離し可能となり、全面に画像形成したプリントを得ることができ、かつ、コゲのない優れた画像品質を得ることができる。
本発明により得られる熱転写受像シートは、昇華方熱転写方式の枚葉型のプリンターに
使用することができ、プリンターの小型化・高機能化に対応して簡便に高画質のフルカラープリントを得ることができるため、デジタルカメラのセルフプリント、アミューズメント用出力物等に広く利用できる。また製造上の環境負荷低減にも寄与できる。
1:基材
2:断熱層
3:下引き層
4:染料受容層
5、6:ミシン目
7:背面層

Claims (3)

  1. 基材上に単層または多数層の塗布層を有すると共に、表面の塗布層が昇華性染料を受容する染料受容層であり、これら層のうち、少なくとも1の層が水系コーティング剤をコーティングして形成された層である熱転写受像シートであって、かつ、切り取り可能なミシン目を有する熱転写受像シートにおいて、
    前記ミシン目が200〜500μmのカット部と、100μm以上のアンカット部から構成され、かつ、(カット部の長さ)/(カット部の長さ+アンカット部の長さ)にて算出されるカット率が60%以上80%以下であることを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 基材上に多数層の塗布層を有すると共に、表面の塗布層が昇華性染料を受容する染料受容層であり、この染料受容層の下に位置する層のうち、少なくとも1の層が水系コーティング剤をコーティングして形成された層である熱転写受像シートであって、かつ、切り取り可能なミシン目を有する熱転写受像シートにおいて、
    前記ミシン目が200〜500μmのカット部と、100μm以上のアンカット部から構成され、かつ、(カット部の長さ)/(カット部の長さ+アンカット部の長さ)にて算出されるカット率が60%以上80%以下であることを特徴とする熱転写受像シート。
  3. プリンターの搬送方向と交差する方向に前記ミシン目が延在していることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写受像シート。
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