JP2017177784A - 熱転写受像シート - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタ内部において、紙詰まり、印刷不良、および異音などの不具合が発生することを抑制でき、切れ性にも優れた熱転写受像シートを提供すること【解決手段】基材上に受容層を備える熱転写受像シートにおいて、当該熱転写受像シートには切り離し可能なミシン目が設けられており、当該ミシン目を挟んで一方側の熱転写受像シートにおけるミシン目と交差する一辺を含む端部を固定し、当該ミシン目を挟んで他方側の熱転写受像シートにおけるミシン目と交差する一辺を含む端部を挟持し、前記挟持した端部を、300mm/分のスピードで当該挟持した端部に対して対して垂直に移動していくことで測定される切り離し力の最大値を16g以上45g以下とする。【選択図】図2

Description

本発明は、熱転写受像シートに関する。
従来より、熱転写シートと熱転写受像シートとを重ね合わせ、熱転写シート上の色材を熱転写受像シートに転写する熱転写方式の印刷が行われている。当該熱転写方式の印刷によって得られる画像は、中間調の再現性や階調性に優れており、また極めて高精細であることから、フルカラー銀塩写真に匹敵し、需要が高まっている。
このような熱転写方式の印刷に用いられる熱転写受像シートにあっては、特許文献1に開示されているように、切り離し可能なミシン目が設けられている場合がある。熱転写受像シートにミシン目を設けることにより、印刷後に当該ミシン目に沿って切り離すことができるため、例えば「縁なし」の印画物を得ることができる。
特開2002−274061号公報
しかしながら、ミシン目が設けられた熱転写受像シートを用いた場合、プリンタ内部において当該ミシン目によって切り離す部分に「浮き」が生じ、紙詰まり、印刷不良、および異音などの不具合が発生することがあった。また、プリンタ内部において誤って当該ミシン目部分が切り離された場合にあっても、前記「浮き」が生じた場合と同様、紙詰まり、印刷不良、および異音などの不具合が発生してしまう。
また、印刷終了後にミシン目に沿って切り離しを行うにあたり、ユーザーによっては当該ミシン目の部分を折り返すことなく、そのままの状態で切り離しを行う場合もあり、従来のミシン目にあっては、その切れ性が不十分でミシン目以外の部分が裂けてしまう場合があった。
本願発明は、このような状況下においてなされたものであり、ミシン目を有する熱転写受像シートであって、プリンタ内部において、紙詰まり、印刷不良、および異音などの不具合が発生することを抑制でき、切れ性にも優れた熱転写受像シートを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本願発明は、基材上に受容層を備える熱転写受像シートであって、当該熱転写受像シートには、切り離し可能なミシン目が設けられており、当該ミシン目を挟んで一方側の熱転写受像シートにおけるミシン目と交差する一辺を含む端部を固定し、当該ミシン目を挟んで他方側の熱転写受像シートにおけるミシン目と交差する一辺を含む端部を挟持し、前記挟持した端部を、300mm/分のスピードで当該挟持した端部に対して垂直に移動していくことで測定される切り離し力の最大値が16g以上45g以下であることを特徴とする。
本発明の熱転写受像シートによれば、これに設けられているミシン目の部分が適度な切り離し力を有していることから、プリンタ内部において「浮き」が生じたり、プリンタ内部で切り離されてしまったりすることがなく、紙詰まり、印刷不良、および異音などの不具合の発生を抑制することができる。また一方で、然るべきタイミングにおいて、ミシン目の部分を折り曲げることなく、当該部分で簡単に、かつきれいに切り離すことができる。
本発明の実施形態にかかる熱転写受像シートの斜視図。 本発明の実施形態にかかる熱転写受像シートにおけるミシン目の切り離し力を測定する方法を説明するための概略斜視図。 切り離し力測定装置を用いて、本発明の実施形態にかかる熱転写受像シートのミシン目部分の切り離し力を測定した際の、時間と切り離し力との関係を示す図。
以下に本発明の実施形態にかかる熱転写受像シートについて、図面を用いて説明する。なお、図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張していることがある。
図1は、本発明の実施形態にかかる熱転写受像シート10の斜視図である。
図1に示すように本発明の実施形態にかかる熱転写受像シート10は、基材1上に受容層2を備えており、切り離し可能なミシン目3が設けられている。以下に熱転写受像シート10の構成ごとに説明する。
(基材)
熱転写受像シート10を構成する基材1としては、受容層2を保持するという役割を有するとともに、画像形成時に加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材1の材料は特に限定されず、例えば、ポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。
基材1としては、上記に挙げたものやこれらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色フィルムを用いてもよく、あるいは内部に空隙(ミクロボイド)を有するシートを用いてもよい。内部に空隙(ミクロボイド)を有するシートとしては、特に限定されることはなく、例えば、東洋紡績株式会社製のトヨパールSSP4255(厚み35μm)、モービルプラスチックヨーロッパ製のMW247(厚み35μm)などのポリプロピレンフィルム、さらには、ダイヤホイル株式会社製のW−900(50μm)、東レ株式会社製のE−60(50μm)等のポリエチレンテレフタレートフィルムを挙げることができる。
また上記の他、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等を用いてもよい。
熱転写受像シート10を構成する基材1は、必ずしも単層構造である必要はなく、上記に挙げた種々の材料を接着剤層を介して貼り合わせた積層構造であってよい。基材1を積層構造とする場合にあっては、例えば、セルロース繊維紙やプラスチックフィルム等を芯材とし、接着剤層を用いて、合成紙や基材内部に空隙(ミクロボイド)を有するフィルム等のクッション性のある貼合材を貼り合わせることで基材1とすることができる。なお、この場合においては、芯材の片側に貼合材を貼り合わせても、芯材の両側に貼合材を貼り合わせてもよい。また、貼り合わせの方法についても特に限定されることはなく、例えばドライラミネーション、ウエットラミネーション、ノンソルベントラミネーション、ECラミネーション、ヒートシール等公知の方法用いることができる。接着剤層は、芯材側に塗工してもよいし、貼合材側に塗工してもよいが、芯材に紙を用いる場合は紙の地合いを効果的に消すために、紙側に塗工することが好ましい。また、上記の基材1の表面及び/又は裏面に、コロナ放電処理等の易接着処理した基材も使用できる。
基材1を積層構造とする際に用いられる接着剤層についても特に限定されることはなく、従来公知の接着剤層を適宜採用可能である。例えば、当該接着剤層を構成する接着剤としては、ウレタン系樹脂、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等が使用できる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変成したもの等が好ましく使用することができる。また、接着剤を硬化剤を用いて硬化させると接着力も向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することができる。接着剤層の形成は、一般的に行われている塗工手段を用いることができ、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の手段により塗工し、その後乾燥することで接着剤層を形成することができる。
(受容層)
熱転写受像シート10を構成する受容層2としては、特に限定されることはなく従来公知の各種受容層から適宜選択して用いることができる。例えば、受容層2は色材を転写または染着し易い樹脂を主成分とするワニスに、必要に応じて離型剤等の各種添加剤を加えて構成する。染着し易い樹脂としては、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、及びその共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリプチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニル系モノマーとの共重合体、アイオノマー、セルロース誘導体等の単体、又は混合物を挙げることができ、これらの中でもポリエステル系樹脂、及びビニル系樹脂が好ましい。
受容層2は、画像形成時に熱転写シートとの熱融着を防ぐために、離型剤を配合することもできる。離型剤は、シリコーンオイル、リン酸エステル系可塑剤、フッ素系化合物を用いることができるが、この中でもシリコーンオイルが好ましく用いられる。離型剤の添加量は、受容層形成樹脂に対して0.2質量部以上30質量部以下が好ましい。離型剤は、上述のように受容層2に添加してもよいが、受容層2表面に上述の材料を用いて別途離型層(図示しない)として形成しても良い。受容層2中には、必要に応じて蛍光増白剤その他の添加剤を添加してもよい。受容層2の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート等の一般的な方法で行なわれる。そして、その塗布量は0.5g/m2以上10g/m2以下(固形分換算)が好ましい。
(ミシン目)
本発明の実施形態にかかる熱転写受像シート10には、切り離し可能なミシン目3が設けられている。このミシン目3は、図1に示すように、熱転写受像シート10の一方の面から他方の面に貫通する貫通孔としてのカット部分3aと、前記カット部分以外のアンカット部分3bから構成されている。
図2は、本実施形態にかかる熱転写受像シート10におけるミシン目3の切り離し力を測定する方法を説明するための概略斜視図である。
図2(a)に示すように、ミシン目3が設けられた熱転写受像シート10は、そのミシン目3を挟んで一方側(符号:X)の熱転写受像シート10におけるミシン目と交差する一辺xを含む端部が固定部材20で固定される。一方で、ミシン目3を挟んで他方側(符号:Y)の熱転写受像シート10におけるミシン目3と交差する一辺yを含む端部が挟持部材21で挟持される。
そして、この状態にて、図2(b)に示すように、熱転写受像シート10の一辺yを挟持した挟持部材21が300mm/分のスピードで当該挟持した端部に対して垂直に移動することで、ミシン目3の部分で切り離されつつ、その際の切り離し力が図示しない計測装置によって測定される。なお、図2においては、熱転写受像シート10が地面に対して水平に載置されていることから、挟持部材21が移動する方向は、熱転写受像シート10の面に対して垂直方向となるが、これに限定されることはない。例えば、熱転写受像シート10が地面に対して垂直に載置されている場合にあっては、挟持部材21は、挟持した端部と垂直方向、すなわち、重力方向と垂直な方向に移動することとなる。また、測定装置によっては、固定部材20や挟持部材21の構造により、固定および挟持するために、熱転写受像シート10におけるミシン目3を予め数センチメートルにわたり切り離しておき、当該切り離された部分の一方側を90°に山折りし、他方を谷折りし、当該山折りした部分および当該谷折りした部分を端部とする場合もあるが、この場合における「挟持した部分に対して垂直」とは、前記山折りないし谷折りをする前の状態戻した場合において、挟持した部分に対する垂直を意味する。
このような測定装置としては、例えば、株式会社エー・アンド・デイ製の万能材料試験機テンシロンなどを挙げることができる。
図3は、前述の万能材料試験機テンシロンを用いて、本発明の実施形態にかかる熱転写受像シート10のミシン目3部分の切り離し力を測定した際の、時間(横軸)と切り離し力(縦軸)との関係を示す図である。
図3に示すように、ミシン目3の部分を裂くように挟持部材21を、当該挟持部材21が挟持している部分に対して垂直方向に移動させると、当該ミシン目3が切り離される際に生じる切り離し力を測定することができる。そして、本発明の実施形態にかかる熱転写受像シート10においては、切り離し力の最大値が16g以上45g以下であることに特徴を有している。発明者らは、熱転写受像シート10のミシン目3の「切り離し力の最大値」と、「プリンタ内での浮きの発生」、「プリンタ内での意図せぬ切り離し」さらには「ミシン目で折らずに切り離す際の切り離し易さ」との因果関係に着目し、当該切り離し力の最大値を16g以上45g以下とすることで、これらの問題を解消することを見出した。
熱転写受像シート10のミシン目3の切り離し力の最大値が45gよりも大きいと、ミシン目3を折らずに切り離そうとした場合にミシン目3以外の部分が破れたりするおそれがある。一方で、熱転写受像シート10のミシン目3の切り離し力の最大値が16gよりも小さいと、プリンタ内で「浮き」が発生したり、印刷中にプリンタ内で当該ミシン目部分が切り離されてしまうおそれがある。
ここで、熱転写受像シート10のミシン目3の切り離し力の最大値を16g以上45g以下とする方法については特に限定されることはない。熱転写受像シート10の構成、前述した基材10の材質や厚さ、前述した受容層2の種類や厚さ、ミシン目3のカット部3aとアンカット部3bそれぞれの長さなど、さらにはミシン目3のアンカット部3bの形状など、種々の要素を適宜調整することで、熱転写受像シート10のミシン目3の切り離し力の最大値を調整することができる。
ここで、切り離し力の最大値は、図3に示すように、測定される切り離し力が最大となった部分(符号31)における切り離し力である。
なお、ミシン目3の切り離し力を測定するにあたり、熱転写受像シート10の一方の面、例えば受容層2が形成されている側の面を表面とし、他方の面、例えば受容層2が形成されていない側の面を裏面とした場合、表面側を上にして測定する場合と、裏面側を上にして測定する場合とでその最大値が異なる場合があるが、この明細書における切り離し力の最大値は、これらの双方を意味し、表裏どちらを上にした場合であっても条件を満たすことが必要である。
(その他の構成)
本発明の実施形態にかかる熱転写受像シート10にあっては、上記基材1、受容層2、およびミシン目3以外の構成については特に限定されることはなく、他の構成を有していてもよい。
例えば、基材1と受容層2との間に、耐溶剤性能、バリア性能、接着性能、白色付与性能、隠蔽性能、クッション性能、帯電防止性能など、種々の性能を発揮するため中間層が設けられていてもよく、この場合にあっては、従来公知の種々の中間層から選択して採用することができる。また、基材1の表面または裏面には接着性を向上するためのプライマー層が設けられていてもよい。さらには基材1の裏面、つまり受容層2が設けられていない側の面には、熱転写受像シート10の搬送性の向上やカール防止などのために裏面層を設けてもよい。
なお、このような中間層、プライマー層および裏面層を設ける場合であっても、最終的にミシン目3の切り離し力の最大値が所定の範囲内に含まれるように設計する必要がある。
以下に本発明の熱転写受像シートの実施例と比較例を示す。
(実施例1)
基材(コート紙、厚さ170μm、大王製紙(株)製)の一面側に、下記組成の裏面プライマー層用塗工液を、乾燥状態で1.2g/m2となるように塗工し、110℃で1分間乾燥することにより、裏面プライマー層を形成した。
<裏面プライマー層用塗工液>
・ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、商品名:バイロナールMD−1480、固形分25質量%) 40部
・充填材(ウイルパー・エリス(株)製、商品名:ラポナイトJS) 9部
・界面活性剤(信越化学工業(株)製、商品名:ダイノール604) 0.08部
・イソプロピルアルコール(IPA) 60部
・水 140部
次いで、上記で形成した裏面プライマー層の上に、下記組成の裏面層用塗工液を、乾燥状態で1.0g/m2となるように塗工し、110℃で1分間乾燥することにより、裏面層を形成した。
<裏面層用塗工液>
・ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製、商品名:BL−7) 30部
・充填材(ナイロンフィラー、平均粒径4μm、神東塗料(株)、商品名:MW330)
30部
・トルエン 150部
・イソプロピルアルコール(IPA) 150部
次に、前記裏面層が形成されていない側の基材の面に、下記組成の目止め層用塗工液を、乾燥状態で1.0g/m2となるように塗工し、110℃で1分間乾燥することにより、目止め層を形成した。
<目止め層用塗工液>
・ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、商品名:バイロン200) 10部
・メチルエチルケトン(MEK) 10部
・トルエン(TOL) 10部
前記目止め層上に、下記組成の多孔質層用塗工液を、乾燥状態で12.0g/m2となるように塗工し、110℃で2分間乾燥することにより、多孔質層を形成した。多孔質層の乾燥後の厚みは30μmであった。
<多孔質層用塗工液>
・中空粒子(松本油脂製薬(株)製マイクロスフィア(固形分36%)、平均粒径3.5μm、中空率82体積%) 100部
・アクリルエステル系ラテックス(日本ゼオン(株)製、商品名:SX1707A、固形分45質量%) 133部
・界面活性剤(信越化学工業(株)製、商品名:ダイノール604) 2部
・イソプロピアルコール(IPA) 60部
・水 120部
前記多孔質層上に、下記組成のバリア層用塗工液を、乾燥状態で0.5g/m2となるように塗工し、110℃で1分間乾燥することにより、バリア層を形成した。
<バリア層用塗工液>
・アクリル樹脂(三井化学(株)製、商品名:ボンロンB4100、固形分37質量%)
40部
・ポリエステル樹脂(日本合成化学(株)製、商品名:WR905、固形分20質量%)
10部
・白色顔料 アナターゼ型酸化チタン(堺化学工業(株)製、商品名:TCA−888)
1部
・イソプロピルアルコール(IPA) 25部
・水 25部
前記バリア層上に、上記裏面プライマー層と同じ組成の帯電防止層用塗工液を、乾燥状態で1.5g/m2となるように塗工し、110℃で1分間乾燥することにより、帯電防止層を形成した。
前記帯電防止層上に、下記組成の受容層用塗工液を、乾燥状態で3.0g/m2となるように塗工し、110℃で1分間乾燥することにより、受容層を形成した。
<受容層用塗工液>
・水酸基含有アクリル樹脂(藤倉化成(株)製、商品名:AH90A、水酸基価 29.7mgKOH/g、固形分26質量%) 100部
・イソシアネート化合物(三井化学(株)製、商品名:タケネートD110N、イソシアネート基含有割合 11.5質量%、固形分75質量%) 1.74部
・両末端カルビノール(ROH)変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KF6003) 0.13部
・シリカ微粒子(富士シリシア化学(株)製、商品名:サイリシア310P、平均粒径2.7μm) 0.128部
・メチルエチルケトン(MEK) 10部
・トルエン(TOL) 10部
以上により、裏面層/裏面プライマー層/基材/目止め層/多孔質層/バリア層/帯電防止層/受容層の層構成を有する実施例1の熱転写受像シートを得た。
上記熱転写受像シートに、裏面層側から、刃角50°の刃を用いて、刃圧1.9kgfにて、カット部の長さが0.24mm、アンカット部の長さが0.30mmのミシン目を形成して実施例1のミシン目付き熱転写受像シートを得た。
(実施例2)
実施例1で作成した熱転写受像シートに、受容層面側から、刃角50°の刃を用いて、刃圧3.5kgfにて、カット部の長さが0.28mm、アンカット部の長さが0.30mmのミシン目を形成して実施例2のミシン目付き熱転写受像シートを得た。
(実施例3)
実施例1で作成した熱転写受像シートに、受容層面側から、刃角50°の刃を用いて、刃圧4.4kgfにて、カット部の長さが0.28mm、アンカット部の長さが0.30mmのミシン目を形成して実施例3のミシン目付き熱転写受像シートを得た。
(実施例4)
実施例1で作成した熱転写受像シートに、受容層面側から、刃角50°の刃を用いて、刃圧4.8kgfにて、カット部の長さが0.28mm、アンカット部の長さが0.30mmのミシン目を形成して実施例4のミシン目付き熱転写受像シートを得た。
(実施例5)
実施例1で作成した熱転写受像シートに、裏面層面側から、刃角50°の刃を用いて、刃圧4.8kgfにて、カット部の長さが0.28mm、アンカット部の長さが0.30mmのミシン目を形成して実施例5のミシン目付き熱転写受像シートを得た。
(比較例1)
実施例1で作成した受像シートに、受容層面側から、刃角50°の刃を用いて、刃圧1.9kgfにて、カット部の長さが0.24mm、アンカット部の長さが0.3mmのミシン目を形成して比較例1のミシン目付き熱転写受像シートを得た。
(比較例2)
実施例1で作成した受像シートの基材をRC紙(厚さ160μm)に変更し、刃角50°の刃を用いて、刃圧4.8kgfにて、カット部の長さが0.28mm、アンカット部の長さが0.23mmのミシン目を形成した以外は実施例1と同じにして比較例2のミシン目付き熱転写受像シートを得た。
(切り離し力の測定)
上記の実施例1〜5および比較例1〜2の熱転写受像シートを、ミシン目が短辺の中心にくるように、22cm×10cmの大きさで切り出し、それぞれのサンプルとし、それぞれのサンプルにおけるミシン目部分の切り離し力を、万能材料試験機テンシロンを用いて測定し、その最大値を得た。なお、測定に際しては、予めミシン目を2cm程度切り離し、当該切り離した一方を山折りし、他方を谷折りし、当該山折りした部分および当該谷折りした部分を固定部材20および挟持部材21で固定ないし挟持した。また、熱転写受像シートの受容層が形成されている面を上側にして、当該上方向に挟持部材21が移動していく測定と、受容層が形成されていない面を上側にして、当該上方向に挟持部材21が移動していく測定の両方を行った。
(第1の切れ性評価)
実施例1〜5および比較例1〜2の熱転写受像シートのそれぞれについて、そのミシン目部分を山折りおよび谷折りした後、当該ミシン目で実際に切り離し作業をして、以下の評価基準によって評価をおこなった。
・評価基準
○:抵抗なく、ミシン目部分で切り離すことができた。
×:ミシン目以外の部分が破れた。
(第2の切れ性評価)
実施例1〜5および比較例1〜2の熱転写受像シートのそれぞれについて、そのミシン目部分を山折りおよび谷折りすることなく、当該ミシン目で実際に切り離し作業をして、以下の評価基準によって評価をおこなった。
・評価基準
○:抵抗なく、ミシン目部分で切り離すことができた。
×:ミシン目以外の部分が破れた。
(印刷適性評価)
上記の実施例1〜5および比較例1〜2の熱転写受像シートと、DS−SL10用熱転写シートを組み合わせて、昇華型熱転写プリンタ(大日本印刷(株)製、DS−SL10)を用い、255/255階調画像を50枚印画し、以下の評価基準によって評価を行った。
・評価基準
○:50枚すべて問題なく印刷できた。
×:1枚以上の印刷不良が発生した。
上記の評価結果を以下の表1にまとめる。
Figure 2017177784
上記の結果からも分かるように、実施例1〜5にかかる熱転写受像シートによれば、ミシン目を山折りおよび谷折りをすることなく、きれいに切り離すことができる。また、比較例1の熱転写受像シートのように、山折りおよび谷折りをすればきれいに切り離すことができる熱転写受像シートであっても、山折りおよび谷折りをすることなく切り離した場合にはきれいに切り離すことはできない場合もあることも分かった。また、比較例2の熱転写受像シートのように切り離し力の最大値が16gよりも小さい場合、切れ性については良好であっても、印刷適性が悪いことが分かった。
1…基材
2…受容層
3…ミシン目
10…熱転写受像シート
20…固定部材
21…挟持部材

Claims (1)

  1. 基材上に受容層を備える熱転写受像シートであって、
    当該熱転写受像シートには、切り離し可能なミシン目が設けられており、
    当該ミシン目を挟んで一方側の熱転写受像シートにおけるミシン目と交差する一辺を含む端部を固定し、
    当該ミシン目を挟んで他方側の熱転写受像シートにおけるミシン目と交差する一辺を含む端部を挟持し、
    前記挟持した端部を、300mm/分のスピードで当該挟持した端部に対して垂直に移動していくことで測定される切り離し力の最大値が16g以上45g以下であることを特徴とする熱転写受像シート。
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