JP6040681B2 - 熱転写受像シート - Google Patents
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Description
また、上記課題を解決するための本発明の熱転写受像シートは、基材の一方の面に第1の受容層を含む1つ又は2つ以上の層が設けられ、前記基材の他方の面に、裏面層を含む1つ、又は2つ以上の層が設けられ、前記基材の一方の面側に設けられる第1の受容層は、前記基材の一方の面側の最表面に位置し、前記基材の他方の面側に設けられる前記裏面層は、前記基材の他方の面側の最表面に位置し、前記第1の受容層、及び前記裏面層は、ともに融点が5℃以下のイオン液体を含有している。
また、上記の熱転写受像シートにおいて、前記融点が5℃以下のイオン液体を含有している層は、当該層の固形分総量に対し、前記融点が5℃以下のイオン液体を0.25質量%以上12質量%以下の割合で含有していてもよい。
また、一実施形態の熱転写受像シートは、前記第1の受容層がイオン液体を含有していてもよい。
第1実施形態の熱転写受像シート100は、図1〜図4に示すように、基材1の一方の面に第1の受容層2Aを含む1つ又は2つ以上の層が設けられた構成をとる。なお、図2〜図4で示す形態の熱転写受像シートは、図1に示される形態において、さらに基材1の他方の面に裏面層5を含む1つ又は2つ以上の層が設けられた構成をとる。
基材1は、本発明の熱転写受像シート100における必須の構成であり、第1の受容層2A、及び任意の構成である裏面層5や、後述する第2の受容層2Bを保持するために設けられる。基材1について特に限定はなく、例えば、上質紙、コート紙、レジンコート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルム等を使用することができる。
図1〜図4に示すように、基材1上には、直接的又は間接的に第1の受容層2Aが設けられている。以下、第1の受容層2Aを単に受容層2Aとして説明する場合がある。受容層2Aは本発明で用いられる熱転写受像シート100における必須の構成である。本実施形態では、受容層2Aが、バインダー樹脂と、イオン液体とを含有している。受容層2Aは、基材1の一方の面に設けられる1つ又は2つ以上の層のうち、基材1から最も遠い位置に配置される層である。なお、図3、図4に示す構成の熱転写受像シート100は、基材1と受容層2Aとの間に、接着層11、ミクロボイドを有する層12、プライマー層13が基材1からこの順で設けられているが、接着層11、ミクロボイドを有する層12、プライマー層13は本発明の熱転写受像シート100における任意の構成である。
イオン液体とは、一般に、カチオンとアニオンとからなり、融点が100℃以下、すなわち100℃以下で液体状態となるものをさす。
受容層2Aに含有されるバインダー樹脂についてはいかなる限定もされることはなく、熱転写受像シートの受容層のバインダー樹脂として従来公知のものを適宜選択して用いることができ、溶剤系のものであっても、水系のものであってもよい。
受容層2Aには離型剤が含有されていてもよい。受容層2Aに離型剤を含有させることで、画像形成時における離型性を向上させることができる。なお、離型剤は受容層2Aにおける任意の成分である。任意の成分である離型剤としては、例えば、シリコーンオイル、ポリエチレンワックス、アミドワックス、弗素系やリン酸エステル系の界面活性剤等を挙げることができる。シリコーンオイルとして各種の変性シリコーンを用いることもできる。
図3、図4に示すように基材1と受容層2Aとの間にミクロボイドを有する層12や、他の任意の層を設ける場合には、基材1とこれらの層との間に接着層11が設けられていることが好ましい。なお、接着層11は、本発明の熱転写受像シート100における任意の構成である。任意の構成である接着層11は接着剤を含んでおり接着機能を有する層である。接着剤成分としては、例えば、ウレタン系樹脂、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変成したもの等を好ましく使用することができる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力も向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することができる。
図3、図4に示すように基材1と受容層2Aとの間にミクロボイドを有する層12が設けられていてもよい。以下、ミクロボイドを有する層12を単にミクロボイド層12という場合がある。ミクロボイド層12としては、内部にミクロボイドを有するプラスチックフィルムや合成紙を用いることができる。また、基材1上に、各種の塗工方式でミクロボイド層12を形成することもできる。内部にミクロボイドを有するプラスチックフィルム又は合成紙としては、ポリオレフィン、特に、ポリプロピレンを主体として、それに無機顔料及び/又はポリプロピレンと非相溶なポリマーをブレンドし、これらを発泡開始剤として用い、これらの混合物を延伸、成膜したプラスチックフィルム又は合成紙が好ましい。これらプラスチックフィルムや合成紙は、それ自体が、ミクロボイドを含む層の単層であっても良いし、複数の層構成であっても良い。複数の層構成の場合には、その構成する全ての層にミクロボイドを含有しても良いし、ミクロボイドが存在しない層が存在しても良い。また、プラスチックフィルムや合成紙には、必要に応じて隠ぺい剤として、白色顔料を混入させても良い。また、白色性を増すために、蛍光増白剤等の添加剤を加えることができる。さらに、光沢性、平滑性を与えるために、表面にスキン層を設けても良い。ミクロボイド層の厚みは、30〜80μm程度が好ましい。
図3、図4に示すように、基材1と受容層2Aとの間にミクロボイドを有する層12や、他の任意の層等を設ける場合には、これらの層と受容層2Aとの間に、プライマー層13を設けることが好ましい。プライマー層13を設けることで、ミクロボイドを有する層12等と受容層2Aとの接着性を向上させることができる。なお、プライマー層は、本発明の熱転写受像シート100の任意の構成である。任意の構成であるプライマー層13に含まれるバインダー樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。また、プライマー層13は、水分散系のプライマー層であってもよく、溶剤分散系のプライマー層であってもよい。プライマー層13の厚みとしては、塗工量で、乾燥時0.1〜20g/m2程度が好ましい。
図2〜図4に示す形態の熱転写受像シートでは、基材1の受容層2Aが設けられている側と反対側の面に裏面層5が設けられている。裏面層5は本発明の熱転写受像シートにおける任意の構成である。なお、図4に示す構成の熱転写受像シート100は、基材1と裏面層5との間に、接着層11、ミクロボイドを有する層12が、基材1上にこの順で設けられているが、接着層11やミクロボイドを有する層12も本発明の熱転写受像シート100における任意の構成である。
第2実施形態の熱転写受像シート100は、図2〜図4に示されるように、上記第1実施形態の熱転写受像シートと同様、基材1の一方の面に受容層2Aを含む1つ又は2つ以上の層が設けられ、基材1の他方の面に裏面層5を含む1つ又は2つ以上の層が設けられた構成をとる。
第3実施形態の熱転写受像シート100は、図2〜図4に示されるように、基材1の一方の面に受容層2Aを含む1つ又は2つ以上の層が設けられ、基材1の他方の面に裏面層5を含む1つ又は2つ以上の層が設けられた構成をとる。
第4実施形態の熱転写受像シート100は、図5に示されるように、基材1の一方の面に第1の受容層2Aを含む1つ又は2つ以上の層が設けられ、基材1の他方の面に第2の受容層2Bを含む1つ又は2つ以上の層が設けられた構成をとる。つまり、両面に受容層が設けられた熱転写両面受像シートの構成をとる。
第5実施形態の熱転写受像シート100は、基材1の一方の面に第1の受容層2Aを含む1つ又は2つ以上の層が設けられ、基材1の他方の面に第2の受容層2Bを含む1つ又は2つ以上の層が設けられた構成をとる。
第6実施形態の熱転写受像シートは、上記第1実施形態〜第5実施形態の熱転写受像シートの構成において、さらに、熱転写受像シートを構成する任意の層が、イオン液体を含有している構成をとる熱転写受像シートである。換言すれば、本実施形態の熱転写受像シートでは、当該熱転写受像シートを構成する2つ以上の層が、イオン液体を含有している。本実施形態の熱転写受像シートでは、例えば、上記第1実施形態の熱転写受像シートにおいて、任意の構成である接着層11、ミクロボイドを有する層12、プライマー層13、或いはこれ以外の任意の層にイオン液体を含有させることで、イオン液体が含有されている受容層2Aと、イオン液体が含有されている他の任意の層との相乗効果により、さばき性の更なる向上が期待できる。また、受容層2Aと、他の任意の層の双方の層に、帯電防止性の役割を分担させることで、受容層2Aに含有されているイオン液体の含有量をさらに減少させることができ、受容層2Aに要求される各種の機能を向上させることができる。
コート紙(三菱製紙株式会社製パールコートN:157.0g/m2)の一方の面上に
35μmの多孔質ポリプロピレンフィルム(トヨパールSS 東洋紡績(株)製)を、また、該コート紙の他方の面上に50μmの白色ポリエチレンテレフタレート(ルミラーE63S 東レ(株)製)を、それぞれ下記組成の接着層用塗工液1(塗工量:4g/m2(乾燥後))を用いて貼合した支持体を作成した。次いで、支持体の多孔質ポリプロピレンフィルムの面に、下記組成のプライマー層用塗工液1を、バーコーターにより乾燥時塗工量2.0g/m2となるように塗工、乾燥(130℃、1分)してプライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に、下記組成の受容層用塗工液1をバーコーターにより、乾燥時塗工量3.0g/m2となるように塗工、乾燥(130℃、1分)して受容層を形成した。また、支持体の受容層が設けられている面とは反対の面に、下記組成の裏面層用塗工液1をバーコーターにより、塗布量2.0g/m2(乾燥後)となるように塗布、乾燥(110℃、1分)して裏面層を形成することで、参考例1の熱転写受像シートを得た。
・ウレタン樹脂 30部
(タケラックA−969V 三井武田ケミカル(株)製)
・イソシアネート 10部
(タケネートA−5 三井武田ケミカル(株)製)
・酢酸エチル 60部
・ポリエステル樹脂 50部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学工業(株)製)
・酸化チタン 20部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ製)
・蛍光増白剤 1.2部
(ユビテックスBAC チバ・スペシャリティーケミカルズ(株)製)
・水/イソプロピルアルコール=1/1 28.8部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバインCN 日信化学工業(株)製)
・エポキシ変性シリコーン 1部
(X−22−3000T 信越化学工業(株)製)
・カルビノール変性シリコーン 0.2部
(X−22−160AS 信越化学工業(株)製)
・イオン液体(融点;0℃以下) 0.6部
(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)
(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)
・メチルエチルケトン 80部
・トルエン 80部
・ポリビニルブチラール樹脂 10部
(♯3000−1 電気化学工業(株)製)
・キレート剤 4.3部
(テンカレート TP110)
・ナイロン12フィラー 2部
(NW330 神東塗料(株)製)
・トルエン/イソプロピルアルコール 83.7部
基材としてRCペーパー(三菱製紙(株)製)を用い、下記組成の断熱層用塗工液、および受容層用塗工液2を40℃にそれぞれ加熱し、スライドコーティングを用いて、乾燥時の厚みがそれぞれ12μm、3μmとなるよう塗布し、5℃にて30秒冷却した後、50℃にて2分間乾燥させて参考例2の熱転写受像シートを得た。なお、下記組成の塗工液は、いずれも全固形分が15〜30%となるように純水を用いて希釈したものである。
・中空粒子(体積平均粒子径:0.5μm) 70部
(MH5055 日本ゼオン(株)製)
・ゼラチン 25部
(RR 新田ゼラチン(株)製)
・水性ポリウレタン樹脂 5部
(AP40 DIC(株)製)
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%) 411部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98部
・エポキシ架橋剤 7.6部
(ナガセケムテックス(株)製、商品名EX−512:固形分100%)
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4部
・増粘材(固形分30%) 45部
(アデカノールUH−526 (株)ADEKA製)
・イオン液体(融点;0℃以下) 4.5部
(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)
(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)
・純水(増粘材分散用として) 230部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%) 23部
なお、上記の塩ビ系エマルジョン、及び離型剤の水分散体は下記のようにして調製した。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水600g、塩化ビニル単量体438.8g(全仕込み単量体に対して97.5重量%)と酢酸ビニル11.2g(全仕込み単量体に対して2.5重量%)からなる単量混合体、過硫酸カリウム2.25gを仕込んだ。この反応混合物を攪拌翼で回転数120rpmを維持するように攪拌し、反応混合物の温度を60℃に上げて重合を開始した。5重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液180g(全仕込み単量体に対して2重量%)を重合開始〜4hr後まで連続添加し、重合圧が60℃における塩化ビニル単量体の飽和蒸気圧から0.6MPa降下した時に重合を停止した後、残存の単量体を回収して、塩酢ビ系エマルジョンを得た。
酢酸エチル85gにエポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名X−22−3000T)16gとアラルキル変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名X−24−510)8gを溶解した。次にトリイソプロピルナフタレンスルフォン酸ナトリウム塩(固形分10%)14gを純水110gに溶解した。上記2液を混合・攪拌した後、ホモジナイザーを用いて分散を行い、分散体を調製した。その後、分散体を30〜60℃に加温しながら減圧下で酢酸エチルを除去し、シリコーンの水分散体を得た。
受容層用塗工液2を下記組成の受容層用塗工液3に変更した以外は、全て参考例2と同様にして参考例3の熱転写受像シートを得た。
・塩化ビニル系樹脂 80部
(ビニブラン900 日信化学工業(株)製)
・ポリエーテル変性シリコーン 10部
(KF615A 信越化学工業(株)製)
・ゼラチン 20部
(RR 新田ゼラチン(株)製)
・イオン液体(融点;0℃以下) 2.4部
(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)
(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)
・界面活性剤 0.5部
(サーフィノール440 日信化学工業(株)製)
・水 400部
受容層用塗工液2を下記組成の受容層用塗工液4に変更した以外は、全て参考例2と同様にして参考例4の熱転写受像シートを得た。
・エマルジョン(固形分として) 90部
・ゼラチン(固形分として) 10部
(RR 新田ゼラチン(株)製)
・ポリエーテル変性シリコーン 10部
(KF615A 信越化学工業(株)製)
・イオン液体(融点;0℃以下) 2.7部
(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)
(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)
・界面活性剤 1部
(サーフィノール440 日信化学工業(株)製)
・水 333部
なお、上記のエマルジョンは下記のようにして調製した。
500mL(リットル)三角フラスコに、共重合体形成モノマーとして、スチレン121g、エチルアクリレート77g、及びアクリル酸2gと、乳化剤としてアクアロンHS−10(第一工業製薬社製)1.9gを入れ、攪拌して混合した(これを以下モノマーAと呼ぶ)。1L三口フラスコに、蒸留水200gを入れて80℃まで加熱し、上記モノマーA全量の約20%程度を加え、10分間攪拌した。その後、純水20gに溶解させた過硫酸アンモニウム0.4gを加えて10分間攪拌した後、残り80%のモノマーAを滴下ロートにて3時間かけて滴下し、さらに3時間攪拌した。その後室温まで冷却し、#150メッシュ(日本織物)にてろ過し、エマルジョンを得た(分子量240000、Tg50℃)。また、スチレン及びエチルアクリレートの分子量と反応に使用した量から、それぞれのmol比は60%及び40%となる。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、0.1部に変更した点以外は参考例1と同様にして参考例5の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、0.06部に変更した点以外は参考例1と同様にして参考例6の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、2.0部に変更した点以外は参考例1と同様にして参考例7の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、2.4部に変更した点以外は参考例1と同様にして参考例8の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、イオン液体(融点;0℃以下)(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:ジアルキルサクシネートスルホン酸)(JNA−10912 日本乳化剤(株)製)0.6部に変更した点以外は参考例1と同様にして参考例9の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、イオン液体(融点;12℃)(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:アルキルベンゼンスルホン酸)(JNA−10911 日本乳化剤(株)製)0.6部に変更した点以外は参考例1と同様にして参考例10の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、イオン液体(カチオン:1−ブチル−1−メチルピロリジニウム、アニオン:ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド)0.6部に変更した点以外は参考例1と同様にして参考例11の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、イオン液体(カチオン:メチルトリ−n−オクチルアンモニウム、アニオン:ビス(トリフ
ルオロメタンスルホニル)イミド)0.6部に変更した点以外は参考例1と同様にして参考例12の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、イオン液体(カチオン:1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、アニオン:トリフルオロメタンスルホネート)0.6部に変更した点以外は参考例1と同様にして参考例13の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液5に変更し、裏面層用塗工液1を下記組成の裏面層用塗工液2に変更した以外は全て参考例1と同様にして参考例14の熱転写受像シートを得た。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバインCN 日信化学工業(株)製)
・エポキシ変性シリコーン 1部
(X−22−3000T 信越化学工業(株)製)
・カルビノール変性シリコーン 0.2部
(X−22−160AS 信越化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 80部
・トルエン 80部
・ポリビニルブチラール樹脂 10部
(#30000−1 電気化学工業(株)製)
・キレート剤 4.3部
(テンカレート TP110 松本製薬(株)製)
・ナイロン12フィラー 2部
(NW330 神東塗料(株)製)
・イオン液体(融点;0℃以下) 0.3部
(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)
(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)
・トルエン/イソプロピルアルコール 83.7部
裏面層用塗工液1を上記組成の裏面層用塗工液2に変更した以外は全て参考例1と同様にして実施例15の熱転写受像シートを得た。
基材として、原紙(坪量157g/m2、厚み130μm)を用い、基材の一方の面に、下記組成の接着層用塗工液2を、3本リバースロールコート方式で塗布・乾燥して接着層を形成した。次いで、該接着層上に厚さ35μmの基材内部に空隙(ミクロボイド)を有するポリプロピレンフィルム(東洋紡績(株)製、トヨパールSS)を積層した。次いで、該ポリプロピレンフィルム上に、下記組成のプライマー層用塗工液2を、グラビアリバースコート方式で塗布・乾燥してプライマー層を形成した。次いで、該プライマー層上に、下記組成の受容層用塗工液6をグラビアリバースコート方式で塗布・乾燥して第1の受容層を形成した。同様にして、基材シート1の他方の面に、上記と同様の接着層、(ミクロボイド)を有するポリプロピレンフィルム、プライマー層を形成し、該プライマー層上に下記組成の受容層用塗工液6を、グラビアリバースコート方式で塗布・乾燥して第2の受容層を形成し実施例16の熱転写両面受像シートを得た。上記の各々の塗工量は、全て乾燥状態で、接着層は3g/m2、プライマー層は1.5g/m2、第1の受容層、及び第2の受容層は4.0g/m2であった。
・ウレタン系樹脂 30部
(タケラックA969V、三井化学ポリウレタン(株)製)
・イソシアネート化合物 10部
(タケネートA5、三井化学ポリウレタン(株)製)
・酢酸エチル 120部
・ポリエステル樹脂 13.1部
(WR−905、日本合成化学(株)製)
・酸化チタン 26.2部
(TCA−888、トーケムプロダクツ社製)
・蛍光増白剤 0.39部
(ベンゾイミダゾール誘導体、製品名;チノパールIJT、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
・水/イソプロピルアルコール〔IPA〕(質量比2/1) 60部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 12部
(ソルバインC、日信化学工業(株)製)
・エポキシ変性シリコーン 1.2部
(X−22−3000T、信越化学工業(株)製)
・メチルスチル変性シリコーン 0.6部
(X−24−510、信越化学工業(株)製)
・微粉末シリカ 0.12部
(サイリシア310P、富士シリシア化学(株)製)
・イオン液体(融点;0℃以下) 0.36部
(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)
(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 60部
受容層用塗工液1を上記組成の受容層用塗工液5に変更した以外は全て参考例1と同様にして比較例1の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、導電性合成層状珪酸塩(ラポナイトJS ウィルバー・エリス社製)2.0部に変更した点以外は参考例1と同様にして比較例2の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、導電性針状結晶(FT−1000 石原産業(株)製)2.0部に変更した点以外は参考例1と同様にして比較例3の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、導電性針状結晶(FT−3000 石原産業(株)製)2.0部に変更した点以外は参考例1と同様にして比較例4の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、導電性微粒子(FSS0−10M 石原産業(株)製)2.0部に変更した点以外は参考例1と同様にして比較例5の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のイオン液体(カチオン:アルカノールアミン、アニオン:グリコールエーテル硫酸エステル)(JNA−08803 日本乳化剤(株)製)0.6部を、ノニオン系界面活性剤(アデカリアソープER−10 株式会社ADEKA社製)0.6部に変更した点以外は参考例1と同様にして比較例6の熱転写受像シートを得た。
各実施例、参考例、及び比較例の熱転写受像シートの形成に用いた各受容層用塗工液を塗工・乾燥させた直後の面質を目視で確認し、以下の評価基準に基づいて塗工適性の評価を行った。なお、参考例14については、裏面層用塗工液を塗工・乾燥させた直後の面質を目視で確認した。評価結果を表1に示す。
○:塗工時の面質が良好である。
×:塗工時、面質に異物が確認できる。
各実施例、参考例、及び比較例の熱転写受像シートの受容層表面の表面電気抵抗値(Ω/□)を表面電気抵抗計(三菱油化(株)製 Hiresta IP MCP−HT250)を用いて以下の条件で測定し、下記の評価基準に基づいて表面電気抵抗の評価を行った。なお、参考例14の熱転写受像シートにおいては、裏面層表面の表面電気抵抗値の測定を行った。また、実施例15の熱転写受像シートにおいては、受容層表面、及び裏面層表面の表面電気抵抗値を、また、実施例16の熱転写両面受像シートにおいては、第1の受容層表面、及び第2の受容層表面の表面電気抵抗値の測定を行った。評価結果を表1に併せて示す。表面電気抵抗値の測定は、20℃、60%環境下で行った。
<測定条件>
PROBE TYPE : HR
SUPPLY VOLTAGE : 500V
TIMER : 10sec
<評価基準>
○:1.0×10の11乗以下
△:1.0×10の11乗以上、1.00×10の12乗以下
×:1.0×10の12乗以上
昇華型熱転写プリンタ(ALTECH ADS(株)製、型式:CW−01)と、メディアセットCW−MS46を用いて、各実施例、参考例、及び比較例の熱転写受像シートの受容層上に、195/255階調、155/255階調、115/255階調の3パターンの画像を形成した。この画像を目視で確認し、以下の評価基準に基づいてざらつき評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。ざらつきとは画像着色部全体にみられる、無数の極微小の濃度ムラを言う。印画は、20℃、60%環境下で行った。
○・・・全ての画像でざらつきの発生がなく良好である。
△・・・1以上の画像で僅かにざらつきの発生があるが、使用上問題ないレベルである。
×・・・各画像で使用上問題となるざらつきの発生がみられる。
昇華型熱転写プリンタ(ALTECH ADS(株)製、型式:CW−01)と、メディアセットCW−MS46を用いて、各実施例、参考例、及び比較例の熱転写受像シートの受容層上に、10枚連続で印画し、印画物の貼りつき(さばき性)を評価した。印画は、20℃、60%環境下で行った。
◎:印画物を1枚ずつ取り出した際にまったく貼りつきが見られない
○:印画物を1枚ずつ取出した際にまったく貼りつきが見られない、若しくは印画物を1枚ずつ取り出した際に若干の貼りつきを起こす場合があるが問題なく取り出すことが出来る
×:印画物に貼りつきが発生し、一枚ずつ取り出すことができない
1…基材
2…受容層
5…裏面層
11…接着層
12…ミクロボイドを有する層
13…プライマー層
Claims (3)
- 基材の一方の面に第1の受容層を含む1つ又は2つ以上の層が設けられ、
前記基材の他方の面に、第2の受容層を含む1つ、又は2つ以上の層が設けられ、
前記基材の一方の面側に設けられる第1の受容層は、前記基材の一方の面側の最表面に位置し、前記基材の他方の面側に設けられる前記第2の受容層は、前記基材の他方の面側の最表面に位置し、
前記第1の受容層、及び前記第2の受容層は、ともに融点が5℃以下のイオン液体を含有している熱転写受像シート。 - 基材の一方の面に第1の受容層を含む1つ又は2つ以上の層が設けられ、
前記基材の他方の面に、裏面層を含む1つ、又は2つ以上の層が設けられ、
前記基材の一方の面側に設けられる第1の受容層は、前記基材の一方の面側の最表面に位置し、前記基材の他方の面側に設けられる前記裏面層は、前記基材の他方の面側の最表面に位置し、
前記第1の受容層、及び前記裏面層は、ともに融点が5℃以下のイオン液体を含有している熱転写受像シート。 - 前記融点が5℃以下のイオン液体を含有している層は、当該層の固形分総量に対し、前記融点が5℃以下のイオン液体を0.25質量%以上12質量%以下の割合で含有している請求項1又は2に記載の熱転写受像シート。
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