JP6079281B2 - 熱転写受像シート - Google Patents
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Description
RCONH 2 ・・・式(i)
(式中のRは、ステアリン酸残基である)
支持体1は、受容層2、及び任意の構成である裏面層8を支持することができるものであればよく特に限定はない。例えば、支持体1は、図1に示すように、基材11、接着層12、フィルム13がこの順で積層された積層構造をとるものであってもよく、図2に示すようにフィルム13、接着層12、基材11、接着層12、フィルム13がこの順で積層された積層構造をとるものであってもよい。また、単層構造をとるものであってもよい。単層構造の支持体1としては、例えば、基材11からなる支持体1や、フィルム13からなる支持体1などを挙げることができる。
基材11としては、上質紙、コート紙、レジンコート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等を挙げることができる。基材11の厚みについて特に限定はなく、通常10μm〜300μm程度である。特に好ましくは、110μm〜140μmの厚さである。また、本発明においては、市販の基材を用いることもでき、例えば、RC紙ペーパー(三菱製紙(株)製、商品名:STF−150)、コート紙(日本製紙(株)製、商品名:オーロラコート)等を好適に使用可能である。
フィルム13としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、内部にミクロボイドを有するフィルム等を挙げることができる。
基材11とフィルム13との間には、接着層12が設けられていることが好ましい。基材11とフィルム13とを貼り合わせて接着するための接着層は、接着剤を含んでおり接着機能を有する。接着剤成分としては、例えば、ウレタン系樹脂、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変性したもの等を好ましく使用することができる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力も向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することができる。
支持体1上には受容層2が設けられている。受容層2は本発明で用いられる熱転写受像シート100における必須の構成である。本発明では、受容層2は、バインダー樹脂と、離型剤とを含有している。
受容層2に含まれるバインダー樹脂としては、熱転写シートの染料層の染料を受容し易い従来公知の樹脂材料を使用することができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート、アクリル系樹脂等の溶剤系の樹脂を挙げることができる。
受容層には、(1)染料層と受容層との離型性が良好であること、(2)各色の染料を順次受容層上に転写していった際に、染料層と受容層との離型性が低下しないこと、換言すれば、2次色、或いは3次色の画像形成時の離型性が、1次色の画像形成時の離型性から低下しないこと、(3)受容層上に保護層を転写する場合において、受容層と保護層との接着性が良好であること、の3つの機能が要求されている。以下、これらの機能を(1)の機能、(2)の機能、(3)の機能という場合がある。
ソルビタンモノ脂肪酸エステルは、以下の一般式(1)で示される化合物であり、ソルビタンと、RCOOHで示される脂肪酸とのモノエステルである。当該ソルビタンモノ脂肪酸エステルには、直鎖状、又は分岐状の脂肪酸残基が含まれる。なお、ソルビタンモノ脂肪酸エステルに含まれる脂肪酸残基とは、一般式(1)中における「RCOO」を意味する。
脂肪酸モノアマイドは、以下の一般式(2)で示される化合物である。当該脂肪酸モノアマイドには、直鎖状、又は分岐状の脂肪酸残基が含まれる。なお、脂肪酸モノアマイドに含まれる脂肪酸残基とは、一般式(2)中における「RCO」を意味する。
図1、図2に示すように、支持体1と受容層2との間にプライマー層6が設けられていてもよい。プライマー層6を設けることで、支持体1と受容層2との接着性を向上させることができる。プライマー層6に含まれるバインダー樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。また、プライマー層6は、水分散系のプライマー層であってもよく、溶剤分散系のプライマー層であってもよい。プライマー層6の厚みとしては、塗工量で、乾燥時0.1〜20g/m2程度が好ましい
図1、図2に示すように、基材1の受容層2が設けられている側と反対側の面に裏面層8が設けられていてもよい。裏面層8は、本発明の熱転写受像シート100における任意の構成である。
コート紙(三菱製紙株式会社製パールコートN:157.0g/m2)の一方の面上に35μmの多孔質ポリプロピレンフィルム(トヨパールSS 東洋紡績(株)製)を、また、該コート紙の他方の面上に50μmの白色ポリエチレンテレフタレート(ルミラーE63S 東レ(株)製)を、それぞれ下記組成の接着剤塗工液(塗工量:4g/m2(乾燥後))を用いて貼合した支持体を作成した。次いで、支持体の多孔質ポリプロピレンフィルムの面に、下記組成のプライマー層用塗工液を、バーコーターにより乾燥時塗工量2.0g/m2となるように塗工、乾燥(130℃、1分)してプライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に、下記組成の受容層用塗工液1をバーコーターにより、乾燥時塗工量4.0g/m2となるように塗工、乾燥(110℃、1分)して受容層を形成した。また、支持体の受容層が設けられている面とは反対の面に、下記組成の裏面層用塗工液をバーコーターにより、塗工量2.0g/m2(乾燥後)となるように塗工、乾燥(110℃、1分)して裏面層を形成することで、実施例1の熱転写受像シートを得た。
・ウレタン樹脂 30部
(タケラックA−969V 三井武田ケミカル(株)製)
・イソシアネート 10部
(タケネートA−5 三井武田ケミカル(株)製)
・酢酸エチル 60部
・ポリエステル樹脂 50部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学工業(株)製)
・酸化チタン 20部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ製)
・蛍光増白剤 1.2部
(ユビテックスBAC チバ・スペシャリティーケミカルズ(株)製)
・水/イソプロピルアルコール=1/1 28.8部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合 20部
(ソルバインCN 日信化学工業(株))
・ステアリン酸アマイド 1部
(脂肪酸アマイドS 花王(株))
・シリコーンオイル 0.4部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・トルエン 80部
・メチルエチルケトン 80部
・ポリビニルブチラール樹脂 10部
(♯3000−1 電気化学工業(株)製)
・キレート剤 4.3部
(テンカレート TP110)
・ナイロン12フィラー 2部
(NW330 神東塗料(株)製)
・トルエン/イソプロピルアルコール 83.7部
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))の配合量を1部から0.2部に変更した受容層用塗工液2を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例2の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))の配合量を1部から0.4部に変更した受容層用塗工液3を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例3の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))の配合量を1部から1.6部に変更した受容層用塗工液4を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例4の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))の配合量を1部から2部に変更した受容層用塗工液5を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例5の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液6に変更した以外は全て実施例1と同様にして、参考例6の熱転写受像シートを得た。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合 20部
(ソルバインCN 日信化学工業(株))
・ステアリン酸アマイド 1部
(脂肪酸アマイドS 花王(株))
・トルエン 80部
・メチルエチルケトン 80部
受容層用塗工液6のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))の配合量を1部から1.2部に変更した受容層用塗工液7を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例7の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液6のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))の配合量を1部から2.8部に変更した受容層用塗工液8を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例8の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液6のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))の配合量を1部から2部に変更した受容層用塗工液9を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例9の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液6のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))の配合量を1部から3部に変更した受容層用塗工液10を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例10の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のシリコーンオイル(X−22−3000T 信越化学工業(株))の配合量を0.4部から0.1部に変更した受容層用塗工液11を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例11の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のシリコーンオイル(X−22−3000T 信越化学工業(株))の配合量を0.4部から0.2部に変更した受容層用塗工液12を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例12の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のシリコーンオイル(X−22−3000T 信越化学工業(株))の配合量を0.4部から0.8部に変更した受容層用塗工液13を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例13の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のシリコーンオイル(X−22−3000T 信越化学工業(株))の配合量を0.4部から1部に変更した受容層用塗工液14を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例14の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、オレイン酸アマイド(脂肪酸アマイドON 花王(株))1部に変更した受容層用塗工液15を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例15の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、エルカ酸アマイド(脂肪酸アマイドE 花王(株))1部に変更した受容層用塗工液16を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例16の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、ベヘン酸アマイド(ダイヤミッドBH 日本化成(株))1部に変更した受容層用塗工液17を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例17の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、ラウリン酸アマイド(ダイヤミッドY 日本化成(株))1部に変更した受容層用塗工液18を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例18の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、パルミチン酸アマイド(ダイヤミッドBP 日本化成(株))1部に変更した受容層用塗工液19を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例19の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、ステアリン酸アマイド(アマイドAP−1 日本化成(株))1部に変更した受容層用塗工液20を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例20の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、ソルビタンモノステアレート(レオドールSP−S 10V 花王(株))1部に変更した受容層用塗工液21を用いた以外は、全て実施例1と同様にして、実施例21の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、ソルビタンパルミテート(リケマールP−300 理研ビタミン(株))1部に変更した受容層用塗工液22を用いた以外は、全て実施例1と同様にして、参考例22の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液21のソルビタンモノステアレート(レオドールSP−S 10V 花王(株))の配合量を1部から0.2部に変更した受容層用塗工液23を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例23の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液21のソルビタンモノステアレート(レオドールSP−S 10V 花王(株))の配合量を1部から0.4部に変更した受容層用塗工液24を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例24の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液21のソルビタンモノステアレート(レオドールSP−S 10V 花王(株))の配合量を1部から1.6部に変更した受容層用塗工液25を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例25の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液21のソルビタンモノステアレート(レオドールSP−S 10V 花王(株))の配合量を1部から2.0部に変更した受容層用塗工液26を用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、参考例26の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1にかえて、下記組成の受容層用塗工液Aを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして比較例1の熱転写受像シートを得た。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合 20部
(ソルバインCN 日信化学工業(株))
・トルエン 80部
・メチルエチルケトン 80部
受容層用塗工液1にかえて、下記組成の受容層用塗工液Bを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして比較例2の熱転写受像シートを得た。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合 20部
(ソルバインCN 日信化学工業(株))
・シリコーンオイル 1.4部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・トルエン 80部
・メチルエチルケトン 80部
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、エチレンビスオレイン酸アマイド(スリパックスO 日本化成(株))1部に変更した受容層用塗工液Cを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例3の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、エチレンビスステアリン酸アマイド(アルフローH−50TF 日油(株))1部に変更した受容層用塗工液Dを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例4の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、メチロールステアリン酸アマイド(メチロールアマイド 日本化成(株))1部に変更した受容層用塗工液Eを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例5の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、ソルビタントリステアレート(レオドールSP−S 30V 花王(株))1部に変更した受容層用塗工液Fを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例6の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、ソルビタンジステアレート(レオドールSP−S 20V 花王(株))1部に変更した受容層用塗工液Gを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例7の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、N,N'−ジオレイルアジピン酸アマイド(スリパックスZOA 日本化成(株))1部に変更した受容層用塗工液Hを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例8の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、モノオレイン酸デカグリセリル(1−OV 日光ケミカルズ(株))1部に変更した受容層用塗工液Iを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例9の熱転写受像シートを得た。
受容層用塗工液1のステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイドS 花王(株))1部を、デカオレイン酸デカグリセリル(10−OV 日光ケミカルズ(株))1部に変更した受容層用塗工液Jを用いて受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例10の熱転写受像シートを得た。
基材として厚さ4.5μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面プライマー層を乾燥塗工量が0.05g/m2になるように塗工し、乾燥してプライマー層を形成した。続いて、下記組成の背面層用塗工液を乾燥塗工量が0.5g/m2になるように塗工し、背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面の一部に、下記組成のプライマー層用塗工液を、乾燥塗工量が0.10g/m2になるように塗工、乾燥してプライマー層を形成した。続いて、プライマー層上に、下記組成のイエロー(Y)染料層用塗工液、マゼンタ(M)染料層用塗工液、およびシアン(C)染料層用塗工液を、各層の乾燥塗工量が0.6g/m2になるように塗工、乾燥してこの順に面順次に繰返して形成した。また、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面の他の一部に、グラビアコート法により下記組成の剥離層兼保護層用塗工液を、乾燥塗工量が1.2g/m2となるように塗工、乾燥して剥離層兼保護層を形成し、次いで、剥離層兼保護層上に、下記組成の接着層用塗工液を乾燥塗工量が1.0g/m2となるように塗工、乾燥して接着層を形成した。これにより、基材の一方の面に背面層が設けられ、基材の他方の面の一部にプライマー層、染料層(Y,M,C)がこの順で積層された積層体と、基材の他方の面の他の一部に剥離層兼保護層、接着層がこの順で積層された積層体が設けられた熱転写シートを得た。
・ポリビニルアルコール(固形分100%) 2.67部
(クラレポバールPVA−117、クラレ社製、固形分100%、重合度:1700)
・チタンキレート剤(固形分42質量%) 5.55部
(オルガチックスTC−300、マツモトファインケミカル社製)
・水 45.89部
・変性エタノール 45.89部
モル当量比(―NCO/−OH);0.10
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 60.8部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 4.2部
(バーノックD−750 大日本インキ化学工業(株)製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10.0部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・フィラー 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 10.0部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
・コロイダルシリカ(粒子径4〜6nm、固形分10%) 30部
(スノーテックスOXS、日産化学工業(株)製)
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−90、ISP社製) 3部
・水 50部
・イソプロピルアルコール 17部
・下記一般式(3)に示される染料 2.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−5、積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・下記一般式(4)に示される染料 2.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−5、積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・下記一般式(5)に示される染料 2.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−5、積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
・ポリメチルメタクリル酸(重量平均分子量25000) 20部
(ダイヤナールBR−87 三菱レイヨン(株)
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
・ポリエステル樹脂 27部
(バイロン700 東洋紡績(株))
・UVA含有アクリル樹脂 7部
(PUVA−50M−40TM 大塚化学(株))
・UVA化合物 3.5部
(チヌビン900 チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株))
・シリカフィラー 0.5部
(サイリシア310P 富士シリシア(株))
・メチルエチルケトン 31部
・トルエン 31部
上記で作成した熱転写シートと、各実施例、参考例及び比較例の熱転写受像シートとを組合せ、昇華型熱転写プリンタ(CW−01 ALTECH ADS(株))により、各実施例、参考例及び比較例の熱転写受像シートに2cm幅で縦ストライプ画像(黒ベタ画像((255/255階調)、グレー画像(180/255階調))を印画し、得られた印画物に剥離痕があるかを目視により確認し、下記の評価基準に基づいて離型性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
○・・・印画物に剥離痕がない。
△・・・印画物にうっすらと剥離痕が見える。
×・・・印画物に剥離痕がある。
上記で作成した熱転写シートと、各実施例、参考例及び比較例の熱転写受像シートとを組合せ、1次色、及び3次色の画像形成時における剥離力の測定を行った。なお、1次色としては、各実施例、参考例及び比較例の熱転写受像シートと、上記で作成した熱転写シートのイエロー染料層と重ね合わせて剥離力の測定を行い、3次色としては、各実施例、参考例及び比較例の熱転写受像シート上に、上記で作成した熱転写シートを用い、昇華型熱転写プリンタ(CW−01 ALTECH ADS(株))によって、イエロー、マゼンタの重ね画像を形成し、この重ね画像上に、上記で作成した熱転写シートのシアン染料層とを重ね合わせて剥離力測定を行った。剥離力の測定は、プリンタ2msec/line、印加電圧20Vの条件で、255階調ベタを印画し、印画終了から10秒後に4000mm/minで水平方向に引っ張って、熱転写シートを180度剥離し、その際の剥離力を測定した。剥離力の総合評価を以下の評価基準に基づいて行った。評価結果を表1に示す。
◎・・・剥離力 100gf(0.980665N)以下
○・・・剥離力 100gf(0.980665N)〜200gf(1.96133N)
△・・・剥離力 200gf(1.96133N)〜300gf(2.941995N)
×・・・剥離力 300gf(2.941995N)以上
上記で作成した熱転写シートと、各実施例、参考例及び比較例の熱転写受像シートとを組合せ、昇華型熱転写プリンタ(CW−01 ALTECH ADS(株))により、各実施例、参考例及び比較例の熱転写受像シートに、右黒左白の半黒画像を4枚印画し、各実施例、参考例及び比較例の熱転写受像シート上に転写された剥離層兼保護層に転写不良があるか否かを目視により確認し、下記の評価基準に基づいて保護層転写性の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
○・・・印画物に剥離層兼保護層の転写不良が発生していない。
△・・・印画物の白ベタ部/黒ベタ部のいずれかに長さ1mm以下の剥離層兼保護層の転写不良が発生している。
×・・・印画物に長さ1mmを超える剥離層兼保護層の転写不良が発生している。
1…支持体
2…受容層
6…プライマー層
8…裏面層
11…基材
12…接着層
13…フィルム
Claims (1)
- 支持体の一方の面に受容層が設けられた熱転写受像シートであって、
前記受容層は、バインダー樹脂と、離型剤と、シリコーンオイルとを含有しており、
前記離型剤が、ソルビタンモノステアレート、又は下式(i)で示されるステアリン酸モノアマイドであり、
前記受容層が、前記バインダー樹脂100質量%に対し、
5質量%以上8質量%以下の範囲内で前記ソルビタンモノステアレート、又は前記ステアリン酸モノアマイドを含有しており、また、
2質量%以上4質量%以下の範囲内で前記シリコーンオイルを含有している、
ことを特徴とする熱転写受像シート。
RCONH 2 ・・・式(i)
(式中のRは、ステアリン酸残基である)
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