JP6108084B2 - 熱転写受像シート - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写受像シートに関する。
熱転写を利用した画像の形成方法として、記録材としての昇華型染料を支持体上に担持させた熱転写シートと、紙やプラスチックフィルム等の支持体上に受容層を設けた熱転写受像シートとを互いに重ね合わせてフルカラー画像を形成する昇華型熱転写方式が知られている。この方法は昇華性染料を色材としているため中間調の再現性や階調性に優れており、原稿通りのフルカラー画像を受像シート上に鮮明に表現することができるので、デジタルカメラ、ビデオ、コンピューター等のカラー画像形成に応用されている。その画像は、銀塩写真に匹敵する高品質なものである。
昇華型熱転写方式に用いられる熱転写受像シートとしては、溶剤系の受容層を備えた溶剤系の熱転写受像シートや、水系の受容層を備える水系の熱転写受像シートが知られている。水系の熱転写受像シートは、印画濃度の高い画像を形成でき、また画像形成後の光沢性や耐光性にも優れる利点を有することから、近時、その使用が好まれる傾向にある。また廃液等の処理による環境への影響等の問題から、水系の熱転写受像シートの使用が増加傾向にある。
熱転写受像シートの分野では、通常、支持体と受容層との間に、当該支持体と受容層との接着性を満足させるための接着層(中間層や、プライマー層と称される場合もある。)が設けられている。支持体と受容層との間に設けられる層の成分としては、例えば、特許文献1に提案がされているポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が広く知られている。
ところで、上記で例示された成分を含む層を、支持体と受容層との間に設けた場合には、受容層に画像が形成された熱転写受像シートを高温下や、高湿下で長期間保存したときに、受容層に形成された画像の染料が、上記で例示された成分を含む層内に拡散し、受容層に形成された画像が滲んでしまう問題が発生する。受容層に形成された画像の滲みは、受容層が溶剤系であるか、水系であるかに関わらず発生するものの、画像の滲みの程度は、溶剤系の受容層よりも、水系の受容層の方が大きく、印画濃度、耐光性、光沢性に優れる水系の熱転写受像シートの使用にあたっての問題となっていた。
画像の滲みを防止する対策として、例えば、特許文献2には、支持体と受容層との間に、ポリエステル系樹脂、ナイロン6樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、及びポリウレタン系樹脂から選択される少なくとも1種であり、かつJIS K 7126に基づく酸素透過係数PO2が60(cc・mm/m2・day・atm)以下である高分子樹脂を主成分とする層が設けられた熱転写受像シートが提案されている。
しかしながら、上記特許文献2に提案がされているように、支持体と受容層との間に画像の滲みの防止を主眼とする層を設けた場合には、今度は、支持体と受容層との接着性を十分に満足させることができない。換言すれば、耐滲み性の向上と、接着性の向上とはトレードオフの関係にあるといえ、支持体と受容層との間に設けられる層に、支持体と受容層との接着性を満足させる機能と、かつ高温高湿下で保存を行ったときの画像の滲みを防止できる機能の双方の機能を付与することはできていないのが現状である。
特開2009−78387号公報 特開2004−314378号公報
本発明はこのような状況においてなされたものであり、支持体と受容層との接着性が良好であり、かつ、受容層に画像が形成された熱転写受像シートを高温下や高湿下で長期間保存した場合であっても受容層上に形成された画像に滲みを生じさせにくい熱転写受像シートを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、支持体の一方の面に、中間層、受容層がこの順で設けられた熱転写受像シートであって、前記中間層は、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、及びポリカーボネート系ポリウレタン樹脂を含有しており、前記ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂の融点が、−20℃以下であることを特徴とする。
前記ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、前記ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂との合計質量に対する、前記ポリエステル系ポリウレタン樹脂の含有量が20質量%以上80質量%以下の範囲内であってもよい。
また、前記受容層が、水系の受容層であってもよく、前記支持体が、芯材の両側にポリオレフィン系樹脂層が設けられた支持体であってもよい。
本発明の熱転写受像シートによれば、支持体と受容層との接着性が良好であり、かつ、受容層に画像が形成された熱転写受像シートを高温下や、高湿下で長期間保存した場合であっても受容層上に形成された画像に滲みを生じさせにくい。また、本発明の熱転写受像シートの一態様によれば、接着性や、耐滲み性を更に向上させることができる。また、本発明の熱転写受像シートの一態様によれば、熱転写受像シートにカールが発生することを防止することができる。また、本発明の熱転写受像シートの一態様によれば、受容層に高印画濃度の画像を形成でき、画像形成後の受容層の耐光性や、光沢性にも優れる。
本発明の熱転写受像シートの一例を示す概略断面図である。 本発明の熱転写受像シートの一例を示す概略断面図である。
以下に、本発明の熱転写受像シートについて詳細に説明する。図1、図2に示すように本発明の熱転写受像シート100は、支持体1の一方の面に、中間層6、受容層2がこの順で設けられた構成をとる。そして本発明では、中間層6が、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、及びポリカーボネート系ポリウレタン樹脂を含有していることを特徴とする。以下、本発明の熱転写受像シート100の各構成について具体的に説明する。
(支持体)
支持体1は、中間層6、及び任意の構成である裏面層8を支持することができるものであればよく特に限定はない。例えば、支持体1は、図1に示すように、芯材11、接着層12、ポリオレフィン系樹脂層13がこの順で積層された積層構造をとるものであってもよく、図2に示すようにポリオレフィン系樹脂層13、接着層12、芯材11、接着層12、ポリオレフィン系樹脂層13がこの順で積層された積層構造をとるものであってもよい。また、単層構造をとるものであってもよい。単層構造の支持体1としては、例えば、芯材11からなる支持体1や、ポリオレフィン系樹脂層13からなる支持体1などを挙げることができる。
「芯材」
芯材11としては、上質紙、コート紙、レジンコート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等を挙げることができる。芯材11の厚みについて特に限定はなく、通常10μm〜300μm程度である。特に好ましくは、110μm〜190μmの厚さである。また、本発明においては、市販の芯材を用いることもでき、例えば、RC紙ペーパー(三菱製紙(株)製、商品名:STF−150)、コート紙(日本製紙(株)製、商品名:オーロラコート)等を好適に使用可能である。
「ポリオレフィン系樹脂層」
ポリオレフィン系樹脂層13の成分としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂を挙げることができる。ポリオレフィン系樹脂層13は、延伸されたものであってもよく、未延伸のものであってもよい。また、ポリオレフィン系樹脂層には、白色顔料や充填剤が含有されていてもよい。また、内部にミクロボイドを有していてもよい。
支持体1が、図1、図2に示す構成をとる場合には、受容層2側に設けられるポリオレフィン系樹脂層13は、内部にミクロボイドを有していることが好ましい。ミクロボイドを有するポリオレフィン系樹脂層13としては、以下に示す二つの方法により、内部にミクロボイド(微細空孔)を生じさせることができる。一つは、ポリマー中に無機微粒子を混練し、そのコンパウンドを延伸するときに無機微粒子を核としてミクロボイドを生じさせる方法である。もう一つは、主体とする樹脂に対して非相溶なポリマー(一種類でも複数でも良い)をブレンドしたコンパウンドを作成する。このコンパウンドは微視的にみるとポリマー同士が微細な海島構造を形成している。このコンパウンドを延伸すると海島界面の剥離または、島を形成するポリマーの大きな変形によってミクロボイドが発生するものである。ミクロボイドを有するポリオレフィン樹脂層13の厚さは、通常10μm〜100μm程度で、好ましくは20μm〜50μmである。なお、受容層2側にミクロボイドを有するポリオレフィン系樹脂層13を設けない、或いはミクロボイドを有しないポリオレフィン系樹脂層13を設ける場合には、ミクロボイドを有しないポリオレフィン系樹脂層13上に、例えば、中空粒子などを含む多孔質層(図示しない)を設けることが好ましい。
また、本発明では、図2に示すように、芯材11の両側にポリオレフィン系樹脂層13が設けられた支持体1を用いることが好ましい。芯材11の両側にポリオレフィン系樹脂層13を設けることで、熱転写受像シート100に生じ得るカールの発生を効果的に防止することができる。なお、芯材11の一方の面側にのみポリオレフィン系樹脂層13を設けた場合には、ポリオレフィン樹脂層13が設けられた面側にのみポリオレフィン樹脂層13の収縮等による応力が発生し、熱転写受像シート100にカールが生じやすくなる。
「接着層」
芯材11とポリオレフィン系樹脂層13との間には、接着層12が設けられていることが好ましい。芯材11とポリオレフィン系樹脂層13とを貼り合わせて接着するための接着層は、接着剤を含んでおり接着機能を有する。接着剤成分としては、例えば、ウレタン系樹脂、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変成したもの等を好ましく使用することができる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力も向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することができる。
接着層12の厚みは、通常、乾燥状態で2μm〜10μm程度である。接着層の形成は、一般的に行われている塗工手段を用いることができ、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の手段により、塗工し、乾燥することで得ることができる。また、ポリエチレン等を使用した、ECサンドラミネーションを行ってもよい。
(中間層)
図1、図2に示すように、支持体1と受容層2との間には、中間層6が設けられている。中間層6は、本発明の熱転写受像シートにおける必須の構成である。
本発明では、支持体1と受容層2との間に設けられる中間層6が、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、及びポリカーボネート系ポリウレタン樹脂を含有している点を特徴とするものである。この特徴を有する中間層6によれば、当該中間層6を介して、支持体1と受容層2とを良好な強度をもって接着させることができる。つまり、中間層6に高い接着性を付与することができる。また、上記特徴を有する中間層6は、受容層に形成された画像の染料の当該中間層6への拡散を防止することができる性質を有する。この性質により、受容層に画像が形成された熱転写受像シートを、高温下や、高湿下で長期間保存した場合であっても、受容層2に形成された画像に滲みが生ずることを防止することができる。なお、中間層が耐滲み性を有していない場合には、受容層に形成された画像の染料が、中間層内に拡散することで、受容層に形成された画像に滲みが生ずることとなる。つまり、上記特徴の中間層6を備える本発明の熱転写受像シート100によれば、トレードオフの関係にある接着性と、耐滲み性の双方の機能を、1つの中間層6で同時に満たすことができる。
「ポリエステル系ポリウレタン樹脂」
中間層6に含有されているポリエステル系ポリウレタン樹脂は、受容層2に形成された画像の染料が当該中間層6へ拡散してしまうことを防止する役割、換言すれば、受容層2に形成された画像の染料の拡散をバリアする役割を果たす。この役割を果たすポリエステル系ポリウレタン樹脂の存在によって、画像形成後の熱転写受像シートを高温環境下や、高湿環境下で長期間保存した場合であっても、受容層2に形成された画像に滲みが生ずることを防止することができる。つまり、ポリエステル系ポリウレタン樹脂は、中間層6に「耐滲み性」を付与することを主眼として含有されている成分である。なお、中間層6が、ポリエステル系ポリウレタン樹脂を含有していない場合、例えば、従来公知の接着性を主眼とする樹脂成分を含有している場合には、受容層2に形成された画像の染料が、中間層6に拡散してしまうことを防止することができず、その結果、受容層2に形成された画像に滲みが生ずることとなる。
本願明細書で言うポリエステル系ポリウレタン樹脂は、ポリエステルポリオールとイソシアネート成分とを反応させて得られる共重合体を意味し、以下に、例示するポリエステルポリオールや、イソシアネート成分に限定されるものではない。中間層6にポリエステル系ポリウレタン樹脂が含有されているか否かは、核磁気共鳴分光法、IRスペクトル法などにより特定することが可能である。
ポリエステルポリオールは、例えば、多塩基性有機酸と多価アルコールとの縮合反応によって得ることができる。多塩基性有機酸としては、例えば、アジピン酸、アゼライン酸等の飽和脂肪酸、マレイン酸、フマール酸等の不飽和脂肪酸、フタール酸、イソフタール酸、テレフタール酸等の芳香族酸等を挙げることができる。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等のジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン等のトリオール、ソルビトール等のヘキサオールを挙げることができる。
イソシアネート成分としては、例えば、芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネートの単独またはこれらの混合物を挙げることができる。
また、ポリエステル系ポリウレタン樹脂は、トルエン、メチルエチルケトン等の溶剤によってポリエステル系ポリウレタン樹脂を含む塗工液を調製可能な溶剤系のポリエステル系ポリウレタン樹脂であることが好ましい。中間層6を形成するための中間層用塗工液を、溶剤を用いて調製することで、形成される中間層6の耐滲み性を更に向上させることができる。
ポリエステル系ポリウレタン樹脂は、市販品を用いることもでき、例えば、溶剤系のポリエステル系ポリウレタン樹脂として、東洋紡(株)製のURシリーズ(バイロン(登録商標))等を使用することができる。
ポリエステル系ポリウレタン樹脂の分子量についても特に限定はないが、数平均分子量(Mn)が5000以上30000以下のものを好ましく用いることができる。また、ガラス転移温度(Tg)が50℃以上100℃以下のものを好ましく用いることができる。本願明細書において、数平均分子量(Mn)とは、GPCを使って測定したポリスチレン換算の値を意味する。また、ガラス転移温度(Tg)とは、DSC(示差走査熱量測定)による熱量変化の測定(DSC法)に基づき求められる温度を意味する。
ところで、ポリエステル系ポリウレタン樹脂は、「耐滲み性」に優れるものの、中間層6にポリエステル系ポリウレタン樹脂のみを含有せしめた場合には、支持体1と受容層2との接着性を十分に満足させることができない場合が生じ得る。ここで、中間層6に、ポリエステル系ポリウレタン樹脂とともに、従来公知の接着性を有する樹脂成分を併用して含有せしめた場合には、ポリエステル系ポリウレタン樹脂による「耐滲み性」の効果を低下させてしまう場合があり、単純に、ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、接着性を有する樹脂成分とを併用することにより、1つの層で、耐滲み性と、接着性の双方を同時に満たすことはできない。そこで、本発明では、耐滲み性を低下させることなく、ポリエステル系ポリウレタン樹脂による接着性を補う樹脂として、中間層6に、ポリエステル系ポリウレタン樹脂とともに、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂が含有されている。
「ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂」
ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂は、上記で説明したように、ポリエステル系ポリウレタン樹脂単独では十分に満足させることができない支持体1と受容層2との接着性を補い、中間層6の接着性の向上を図る役割を果たしている。また、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂は、上記ポリエステル系ポリウレタン樹脂と併用して、中間層6に含有せしめた場合であっても、耐滲み性を低下させることがないことから、ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂との相乗効果によって、トレードオフの関係にある接着性と、耐滲み性を、1つの中間層6によって同時に満足させることができる。
なお、耐滲み性の向上のみに着目するのであれば、上記で説明したポリエステル系ポリウレタン樹脂にかえて、例えば、ポリエステル樹脂や、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂などの耐滲み性に優れる樹脂成分を中間層に含有せしめることで足りる。しかしながら、これらの耐滲み性に優れる樹脂成分は、接着性が低く、これらの樹脂成分を単独で含有する中間層とした場合には、接着性を満足させることができない。
また、上記で例示した、耐滲み性に優れる樹脂成分と、接着性に優れるポリカーボネート系ポリウレタン樹脂とを中間層に含有させた場合には、上記で例示した樹脂成分が有する耐滲み性と、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂が有する接着性の双方の機能がともに低下していき、中間層に十分な耐滲み性と、接着性を付与することができない。つまり、中間層6に、ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂の双方を含有せしめなければ、1つの層で、接着性と耐滲み性の双方を満足させることはできない。
本願明細書で言うポリカーボネート系ポリウレタン樹脂は、ポリカーボネートポリオールとイソシアネート成分とを反応させて得られる共重合体を意味し、以下に、例示するポリカーボネートポリオールや、イソシアネート成分に限定されるものではない。中間層6にポリカーボネート系ポリウレタン樹脂が含有されているか否かは、核磁気共鳴分光法、IRスペクトル法などにより特定することが可能である。
ポリカーボネートポリオールは、例えば、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネートなどと、アルキレンジオールとの反応により得ることができる。アルキレンジオールとしては、例えば、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオールなどを挙げることができる。
イソシアネート成分としては、例えば、芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネートの単独またはこれらの混合物を挙げることができる。
ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂としては、ガラス転移温度(Tg)が−20℃以下のものを用いることが好ましい。ガラス転移温度(Tg)が−20℃を超えるポリカーボネート系ポリウレタン樹脂を用いた場合には、ガラス転移温度(Tg)が−20℃以下のポリカーボネート系ポリウレタン樹脂を用いた場合と比較して、接着性が低下する傾向にある。より好ましくは、−55℃以上−20℃以下であり、さらに好ましくは−35℃以上−25℃以下である。
また、上記で説明したポリエステル系ポリウレタン樹脂が、溶剤系のポリエステル系ポリウレタン樹脂である場合には、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂も同様に溶剤系のものを用いることが好ましい。
上記で説明したポリカーボネート系ポリウレタン樹脂は、市販品を用いることもでき、例えば、日本ポリウレタン工業(株)製のNIPPOLAN 5199(Tg −29℃)、NIPPOLAN 5523(Tg −55℃)等を使用することができる。
中間層6には、本発明の趣旨を妨げない範囲で、必須の樹脂成分であるポリエステル系ポリウレタン樹脂と、ポリカーボネート系ポリウレタンとともに、他の樹脂成分を含有させることもできる。他の樹脂成分としては、例えば、上記接着層13で説明した樹脂成分等を挙げることができる。
また、中間層6には、樹脂成分以外に、白色性、隠蔽性を付与する為の白色酸化チタン、導電性酸化チタンや、蛍光増白剤等の他の任意の成分を含有させることができる。例えば、溶剤系のポリエステル系ポリウレタン樹脂や、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂を用いて中間層用塗工液を調製する場合には、同じく溶剤を用いて塗工液の調製が可能な導電性酸化チタン等を用いることができる。
中間層6の固形分総量に対する、ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂との合計の含有量について特に限定はないが、合計の含有量が20質量%未満である場合には、その含有量によっては、耐滲み性や、接着性を十分に満足させることができない場合が生じ得る。したがって、この点を考慮すると、ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂との合計質量は、中間層6の固形分総量に対し、20質量%以上であることが好ましい。上限値について特に限定はなく、100質量%である。
ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂との合計質量に対する、ポリエステル系ポリウレタン樹脂の含有量についても特に限定はなく、耐滲み性や、接着性を考慮して適宜設定することができる。なお、ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂との合計質量に対する、ポリエステル系ポリウレタン樹脂の含有量が20質量%未満である場合には、中間層6の耐滲み性が低下する傾向にあり、一方で、ポリエステル系ポリウレタン樹脂の含有量が80質量%を超えると、中間層6の接着性が低下する傾向にある。したがって、この点を考慮すると、また、ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂との合計質量に対する、ポリエステル系ポリウレタン樹脂の含有量は、20質量%以上80質量%以下の範囲内であることが好ましい。
中間層6の形成方法について特に限定はなく、上記で説明したポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂、必要に応じて添加される各種の添加剤を、水または溶剤等の適当な溶媒に溶解または分散させて中間層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、支持体1上に塗工、乾燥して形成することができる。
中間層6の厚みについて特に限定はないが、好ましくは、0.1g/m2〜5g/m2程度であり、より好ましくは1g/m2〜2g/m2程度である。
(受容層)
図1、図2に示すように中間層6上には受容層2が設けられている。受容層2は本発明で用いられる熱転写受像シート100における必須の構成である。本発明では、受容層2は、必須の成分として、バインダー樹脂を含有している。
「バインダー樹脂」
受容層2に含まれるバインダー樹脂としては、熱転写シートの染料層の染料を受容し易い従来公知の樹脂材料を使用することができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート、アクリル系樹脂等の溶剤系の樹脂を挙げることができる。
また、上記で例示した溶剤系の樹脂にかえて、水溶性樹脂、水溶性高分子、水系樹脂などの水系の樹脂をバインダー樹脂として用いることもできる。水系の樹脂を含有する受容層2によれば、溶剤系の受容層と比較して、印画濃度の高い画像を形成することができ、また、画像形成後の耐光性や、光沢性を高めることができる。
特に、本発明では、画像滲みの影響が、溶剤系の受容層と比較して高い水系の受容層を用いた場合であっても、上記で説明した中間層6の存在により、画像の滲みを防止することができる。この点で、本発明の熱転写受像シートは、水系の受容層を備える熱転写受像シートである場合に特に有利な効果を奏することができる。
上記水溶性樹脂、水溶性高分子としてはポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ゼラチンなどを挙げることができる。水系樹脂としては、塩ビ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等のエマルジョン、或いはディスパージョンなど溶媒の一部が水で構成されているものを挙げることができる。なお、上記水系樹脂は、例えば、溶剤系樹脂を含む溶液をホモジナイザーなどの方法によって分散し調製することで形成することができる。
また、受容層2には、熱転写シートとの離型性を向上させるための離型剤を含有させてもよい。離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、および各種シリコーン樹脂などを挙げることができる。
上記で説明した各種のバインダー樹脂は、受容層2の固形分総量に対し、50質量%以上含有されていることが好ましい。特に、水溶性樹脂、水溶性高分子、或いは水系樹脂の含有量を上記範囲内とすることで、形成される画像により高い光沢性を付与することができる。これ以外のバインダー樹脂を用いる場合についても同様である。
受容層2の形成方法についても特に限定はなく、上記で説明したバインダー樹脂、必要に応じて添加される各種の添加剤を、水または溶剤等の適当な溶媒に溶解または分散させて受容層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、中間層6上に塗工、乾燥して形成することができる。
受容層の厚みについても特に限定はないが、好ましい範囲としては、1g/m2〜10g/m2程度である。
(裏面層)
図1、図2に示すように、芯材1の受容層2が設けられている側と反対側の面に裏面層8が設けられていてもよい。裏面層8は、本発明の熱転写受像シート100における任意の構成である。
裏面層8は、本発明の熱転写受像シートの用途等に応じて所望の機能を有するものを適宜選択して用いることができる。中でも、熱転写受像シートの搬送性向上機能や、カール防止機能を有する裏面層8を用いることが好ましい。このような機能をもつ裏面層8としては、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ハロゲン化ポリマー等の樹脂中に、添加剤として、ナイロンフィラー、アクリル系フィラー、ポリアミド系フィラー、フッ素系フィラー、ポリエチレンワックス、アミノ酸系粉体等の有機系フィラー、二酸化珪素や金属酸化物等の無機フィラーを加えたものが使用できる。また裏面層として、これらの樹脂をイソシアネート化合物やキレート化合物等の硬化剤により硬化したものを使用することもできる。裏面層8の厚みは、塗工量で、乾燥時0.1g/m2〜20g/m2程度、好ましくは、0.5g/m2〜10g/m2程度である。
以上、本発明の熱転写受像シートについて具体的に説明を行ったが、本発明は上記で説明した実施形態に限定されることはなく、本発明の趣旨を妨げない範囲内で種々の変形態様をとることができる。
(画像形成方法)
本発明の熱転写受像シートを用いて、受容層2上に画像形成を行う方法としては、特に限定されず、公知の熱転写方式にて行うことができる。
また、上記画像形成の際に使用する熱転写シートとしては、例えば、ポリエステルフィルム等の基材の一方の面に熱転写性色材層が設けられ、基材の他方の面に背面層が設けられた従来公知の熱転写シートを使用することができる。以下、熱転写シートについて説明する。
(基材)
基材としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルム;コンデンサー紙、パラフィン紙、合成紙等の紙類;不織布;紙や不織布と樹脂との複合体等が挙げられる。
基材の厚みについて特に限定はないが、通常0.5μm〜50μmであり、好ましくは約1.5〜10μmである。
基材は、隣接する層との接着性を向上させるため、表面処理が施されていてもよい。表面処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、グラフト化処理等、公知の樹脂表面改質技術を適用することができる。上記表面処理は、1種のみ行ってもよいし、2種以上行ってもよい。また、必要に応じ、その一方の面又は両面に下引き層(プライマー層)が設けられていてもよい。
(熱転写性色材層)
熱転写性色材層は、熱転写シートが昇華型熱転写シートの場合には、昇華性染料を含有する層となり、熱溶融型熱転写シートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物を含有する層となる。また、昇華性染料を含有する層領域と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層領域とを連続した1枚の基材上に面順次に設けられた熱転写シートを用いることもできる。以下、熱転写シートが、昇華型熱転写シートである場合を中心に説明するが、本発明の熱転写受像シート100は、昇華型熱転写シートと組み合されて用いられることに限定されるものではない。
昇華性染料としては、例えば、ジアリールメタン系染料;トリアリールメタン系染料;チアゾール系染料;メロシアニン染料;ピラゾロン染料;メチン系染料;インドアニリン系染料;アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料;キサンテン系染料;オキサジン系染料;ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料;チアジン系染料;アジン系染料;アクリジン系染料;ベンゼンアゾ系染料;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料;スピロピラン系染料;インドリノスピロピラン系染料;フルオラン系染料;ローダミンラクタム系染料;ナフトキノン系染料;アントラキノン系染料;キノフタロン系染料;等が挙げられ、更に具体的には、特開平7−149062号公報に例示の化合物等が挙げられる。上記熱転写性色材層において、昇華性染料は熱転写性色材層の全固形分に対し5〜90重量%、好ましくは10〜70重量%の量である。昇華性染料の使用量が、上記範囲未満であると印字濃度が低くなることがあり、上記範囲を越えると保存性等が低下することがある。
上記染料を担持するためのバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、ニトロセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの中でも、セルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の点から好ましい。
また、熱転写性色材層は、離型剤、無機微粒子、有機微粒子等を含有していてもよい。離型剤としては、シリコーンオイル、ポリエチレンワックス、リン酸エステル等が挙げられる。シリコーンオイルとしては、ストレートシリコーンオイル、および変性シリコーンオイルやその硬化物等が挙げられる。シリコーンオイルは反応性のものでもよいし、非反応性のものでも良い。無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられる。変性シリコーンオイルは、反応性シリコーンオイルと非反応性シリコーンオイルに分類できる。反応性シリコーンオイルには、アミノ変性、エポキシ変性、カルボキシル変性、ヒドロキシ変性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性、片末端反応性・異種官能基変性がある。非反応性シリコーンオイルとしては、ポリエーテル変性、メチルスチリル変性、アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、親水性特殊変性、高級アルコキシ変性、フッ素変性等がある。シリコーンオイルの添加量は、バインダーの質量に対し、0.1〜15質量%が好ましく、更に好ましくは0.3〜10質量%である。また、上記有機微粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
熱転写性色材層は、例えば、昇華性染料、バインダー樹脂、及び必要に応じて任意に添加される各種の成分を、適当な溶媒に分散、或いは溶解した熱転写性色材層用塗工液を、基材上に、従来公知の塗工方法を用いて、塗工・乾燥することで形成することができる。従来公知の塗工方法としては、ラビア印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法、ロールコーター、バーコーター等が挙げられる。また、溶媒としては、トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド〔DMF〕等が挙げられる。
熱転写性色材層の厚みについて特に限定はなく、通常0.2μm〜5μm程度である。
(背面層)
また、基材の他方の面上に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層が設けられていてもよい。
背面層は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。中でも、耐熱性等の点から、ポリアミドイミド系樹脂又はそのシリコーン変性物等を好ましく用いることができる。
また、背面層には、上記熱可塑性樹脂に加え、スリップ性を向上させる目的で、ワックス、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤、フッ素樹脂等の有機粉末、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子等の各種添加剤が含有されていることが好ましく、リン酸エステル又は金属石鹸の少なくとも1種が含有されていることが特に好ましい。
背面層は、例えば、上記熱可塑性樹脂、必要に応じて添加される各種添加剤を適当な溶媒に分散又は溶解させた塗工液を、基材11上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗工し、乾燥することにより形成することができる。背面層4の厚みは、2μm以下であることが好ましく、0.1μm〜1μm程度がより好ましい。
また、熱転写受像シート100の受容層2上に画像を形成した後に、保護層を有する保護層転写シートや、保護層と熱転写性色材層とが同一面上に面順次に設けられた保護層一体型熱転写シートを用いて画像形成面に保護層を転写することにより、受容層2上に形成された画像の耐光性を更に向上させることができる。また、耐可塑剤性や、耐擦過性等の各種耐久性を向上させることができる。
保護層は、熱可塑性樹脂、熱架橋性樹脂、電離放射線架橋樹脂等、公知の保護層形成用樹脂から形成することができる。上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノキシ樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂等が挙げられる。上記保護層は、熱可塑性樹脂、熱架橋性樹脂及び電離放射線架橋樹脂を1種又は2種以上配合してなるものであってもよい。上記保護層は、上記樹脂に加え、必要に応じ、紫外線遮断樹脂、紫外線吸収剤、導電性樹脂、フィラー等、上述の受容層に関して説明した添加剤を適宜配合してなるものであってもよい。
上記保護層は、1層のみから構成されるものであってもよいし、組成等が異なる2層以上の層を積層して構成されるものであってもよい。上記保護層は、熱転写受像シート(印画物)への転写性、接着性等を良好にするために、接着剤層を有するものであってもよい。接着剤層は、例えば、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂から形成することができる。上記保護層の厚みについて特に限定はないが、通常0.1〜30μm、好ましくは0.5〜5μmの厚みである。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明する。なお、文中の「部」は特に断りのない限り質量基準である。また、Mnは数平均分子量を示し、Tgはガラス転移温度を示している。
(実施例1)
芯材として、市販のA2コート紙(日本製紙社製、150μm)を用意し、この基材上に、ポリオレフィン樹脂層としての多孔質ポリエチレンフィルム(トヨパール−SS P4255 東洋紡績(株)製 厚さ35μm)を、ウレタン系接着剤を使用して(塗工量5g/m2)ドライラミネーションすることで芯材と多孔質ポリエチレンフィルムとが積層された支持体を得た。次いで、支持体上に下記組成の中間層用塗工液1を1.0g/m2の厚さとなるように塗工し中間層を形成した。次いで、中間層上に下記組成の受容層用塗工液1を2.5g/m2の厚さとなるように塗工し受容層を形成し、芯材/多孔質ポリエチレンフィルム(ポリオレフィン樹脂層)/中間層/受容層がこの順で積層されてなる実施例1の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液1)
・ポリエステル系ポリウレタン樹脂(Mn;25000、Tg;73℃) 50部
(UR−8200 東洋紡(株))
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(Tg;−29℃) 50部
(N−5199 日本ポリウレタン工業(株))
・白色酸化チタン 15部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ製)
・導電性酸化チタン 15部
(FT3000 石原産業(株))
・イソシアネート 20部
(A−14 三井化学(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 170部
(受容層用塗工液1)
・塩酢ビエマルジョン 100部
(ビニブラン603 日信化学工業(株))
・ポリエーテル変性シリコーン 5部
(KF−615 信越化学工業(株))
・水 100部
(実施例2)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液2に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例2の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液2)
・ポリエステル系ポリウレタン樹脂(Mn;25000、Tg;73℃) 25部
(UR−8200 東洋紡(株))
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(Tg;−29℃) 75部
(N−5199 日本ポリウレタン工業(株))
・イソシアネート 20部
(A−14 三井化学(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 50部
(実施例3)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液3に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例3の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液3)
・ポリエステル系ポリウレタン樹脂(Mn;25000、Tg;73℃) 75部
(UR−8200 東洋紡(株))
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(Tg;−29℃) 25部
(N−5199 日本ポリウレタン工業(株))
・イソシアネート 20部
(A−14 三井化学(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 50部
(実施例4)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液4に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例4の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液4)
・ポリエステル系ポリウレタン樹脂(Mn;16000、Tg;92℃) 50部
(UR−1700 東洋紡(株))
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(Tg;−29℃) 50部
(N−5199 日本ポリウレタン工業(株))
・白色酸化チタン 30部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ製)
・イソシアネート 20部
(A−14 三井化学(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 170部
(実施例5)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液5に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例5の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液5)
・ポリエステル系ポリウレタン樹脂(Mn;10000、Tg;56℃) 50部
(UR−4410 東洋紡(株))
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(Tg;−29℃) 50部
(N−5199 日本ポリウレタン工業(株))
・白色酸化チタン 30部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ製)
・イソシアネート 20部
(A−14 三井化学(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 170部
(実施例6)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液6に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例6の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液6)
・ポリエステル系ポリウレタン樹脂(Mn;25000、Tg;73℃) 75部
(UR−8200 東洋紡(株))
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(Tg;−29℃) 25部
(N−5199 日本ポリウレタン工業(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 50部
(実施例7)
実施例1で使用した支持体にかえて、実施例1で使用した芯材の多孔質ポリエチレンフィルムを貼り合わせた面の反対面に、さらに、ポリオレフィン樹脂層として二軸延伸ポリプロピレンフィルム(パイレンフィルムOT P−2261 25μ 東洋紡)を、ウレタン系接着剤を使用して(塗工量5g/m2)ドライラミネーションすることで二軸延伸ポリプロピレンフィルム/芯材/多孔質ポリエチレンフィルムがこの順で積層されてなる支持体を使用し、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(ポリオレフィン樹脂層)/芯材/多孔質ポリエチレンフィルム(ポリオレフィン樹脂層)/中間層/受容層がこの順で積層されてなる実施例7の熱転写受像シートを得た。
(実施例8)
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液2に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例8の熱転写受像シートを得た。
(受容層用塗工液2)
・塩酢ビ樹脂 100部
(ソルバインC 日信化学工業(株))
・エポキシ変性シリコーン 10部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 500部
(比較例1)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液Aに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例1の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液A)
・ポリエステル系ポリウレタン樹脂(Mn;25000、Tg;73℃) 100部
(UR−8200 東洋紡(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 50部
(比較例2)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液Bに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例2の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液B)
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(Tg;−29℃) 100部
(N−5199 日本ポリウレタン工業(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 50部
(比較例3)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液Cに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例3の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液C)
・ポリエステル樹脂 100部
(バイロン200 東洋紡(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 500部
(比較例4)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液Dに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例4の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液D)
・ポリエステル樹脂 100部
(WR−905 日本合成化学(株))
(比較例5)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液Eに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例5の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液E)
・ポリウレタン樹脂 100部
(AP−40 DIC(株))
・水 10部
(比較例6)
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液Fに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例6の熱転写受像シートを得た。
(中間層用塗工液F)
・ポリエステル樹脂 15部
(バイロン200 東洋紡(株))
・ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂(Tg;−29℃) 50部
(N−5199 日本ポリウレタン工業(株))
・MEK−トルエン混合溶剤 85部
<<接着性評価>>
実施例1〜8、比較例1〜6の熱転写受像シートの受容層に、粘着テープ(ニチバン(株)メンディングテープ 品番:MD-12)を貼り付け、90°の剥離角度で剥離し、以下の評価基準により接着性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
<評価基準>
○・・・受容層が剥がれない。
△・・・受容層の一部分が剥がれる
×・・・受容層の大部分が剥がれる。
<<耐熱滲み性評価>>
昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS(株)製) 型式;CW−01)のメディアセットCW−MS46と、上記で得られた各実施例、及び比較例の熱転写受像シート)と、を重ね合わせ、上記プリンターを用いて画像を形成し、各実施例、及び比較例の印画物を得た。この印画物を、60℃ Free 1Weekの高温環境下で保存し、保護後の印画物の画像状態を目視で確認し、下記の評価基準に基づいて、耐熱滲み性の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。なお、保存条件における「free」とは、湿度を制御していないことを意味する。
<評価基準>
○・・・画像が滲んでいない
△・・・画像がやや滲んでいる
×・・・画像が大きく滲んでいる
<<耐湿滲み性評価>>
上記耐熱滲み性評価と同様にして、各実施例、及び比較例の印画物を得た。この印画物を、40℃ 90% 1Weekの高湿環境下で保存し、保護後の印画物の画像状態を目視で確認し、下記の評価基準に基づいて、耐熱滲み性の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
<評価基準>
○・・・画像が滲んでいない
△・・・画像がやや滲んでいる
×・・・画像が大きく滲んでいる
Figure 0006108084
(印画濃度評価)
上記耐熱滲み性評価で使用したプリンター、及びメディアセットを用い、RGB値が15×n(n=0〜17)の18階調グラデーション画像を印画し、光学濃度計(グレタグマクベス社製spectrolino)による光学反射濃度を測定し、その最大エネルギーが印加されている部分(ODmax)の濃度を測定し、下記の評価基準に基づいて印画濃度の評価を行った。評価結果を表2に示す。なお、印画濃度評価は実施例についてのみ行った。
<評価基準>
○・・・実施例8より5%以上濃度が高い。
×・・・実施例8と同等以下の濃度である
(耐光性評価)
上記耐熱滲み性評価と同様の方法で各実施例の印画物を得た。この印画物について、下記条件のキセノンフェードメーターにより耐光性の評価を行った。なお、耐光性評価は実施例についてのみ行った。
<耐光性評価の条件>
・照射試験器:アトラス社製Ci35
・光源:キセノンランプ
・フィルター:内側=IRフィルター、外側=ソーダライムガラス
・ブラックパネル温度:45(℃)
・照射強度:1.2(W/m2)−420(nm)での測定値
・照射エネルギー:400(kJ/m2)−420(nm)での積算値
光学濃度計(グレタグ社製 GRETAGSpectrolino(D65光源、視野角2°)を用いて、各画像の光学濃度が1.0付近における光学濃度の変化を測定し、下記色素計算式によりΔE*を算出し、下記の評価基準に基づいて耐光性の評価を行った。評価結果を表2に示す。なお、ΔE*の数値が低いほど、耐光性が優れていることを意味する。
(色素計算式)
ΔE*={(照射前後のL*値の差)2+(照射前後のL*値の差)2+(照射前後のL*値の差)21/2
<評価基準>
○・・・ΔE*が実施例8より5%以上良い
×・・・ΔE*が実施例8と同等以下である
(カール性評価)
芯材の両側にポリオレフィン系樹脂層が設けられた熱転写受像シートの優位性を評価すべく、各実施例の熱転写受像シートを、4×6サイズに切断し、当該切断後の熱転写受像シートを、受容層面が上になるように平板上に置き、50℃ dry環境、及び40℃ 90%RH環境にて24時間静置した後に、4隅の高さの平均値を算出し、下記の評価基準に基づいてカール性評価を行った。評価結果を表2に示す。なお、カール量が小さいほどカール性が優れていることを意味する。なお、カール評価は実施例についてのみ行った。
<評価基準>
○・・・カール量が比較例1より10%以上小さい
×・・・カール量が比較例1と同等以上である
Figure 0006108084
100…熱転写受像シート
1…支持体
2…受容層
6…中間層
8…裏面層
11…芯材
12…接着層
13…ポリオレフィン系樹脂層

Claims (4)

  1. 支持体の一方の面に、中間層、受容層がこの順で設けられた熱転写受像シートであって、
    前記中間層は、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、及びポリカーボネート系ポリウレタン樹脂を含有しており、
    前記ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂の融点が、−20℃以下であることを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 前記ポリエステル系ポリウレタン樹脂と、前記ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂との合計質量に対する、前記ポリエステル系ポリウレタン樹脂の含有量が20質量%以上80質量%以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写受像シート。
  3. 前記受容層が、水系の受容層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写受像シート。
  4. 前記支持体が、芯材の両側にポリオレフィン系樹脂層が設けられた支持体であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の熱転写受像シート。
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