JP5742551B2 - シール用熱転写受像シート - Google Patents

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本発明は、シール用熱転写受像シートに関し、詳しくは、折れシワが生じ難く、熱転写濃度(感度)が良好な、シール用熱転写受像シートに関する。
従来、種々の印字方法が知られているが、その中でも熱拡散型転写方式(昇華型熱転写方式)は、昇華性染料を色材としているため、濃度階調を自由に調節でき、中間色や階調の再現性にも優れ、銀塩写真に匹敵する高品質の画像を形成することができる。
この熱拡散型転写方式とは、色素(昇華性染料)を含有する熱転写インクシートと熱転写受像シートとを重ね合わせ、次いで、電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによってインクシートを加熱することでインクシート中の色素を受像シートに転写して画像情報の記録を行うものである。
例えば、特許文献1で提案されているように、基材層の前面側に設けられた色材受容層と基材層の背面側に設けられた粘着剤層とを備えるシール部と、剥離シート部とからなり、シール部の背面側の粘着面に剥離シート部を剥離可能に被覆したシール用熱転写受像シートが知られている。基材層としては、発泡タイプと未発泡タイプのフィルムを組み合わせた複合フィルムとするで、クッション性が向上し、優れた画像を形成できることが提案されている。
上記のような受像シートとしては、樹脂を有機溶剤に溶解または分散させた塗工液を用いて染料受容層を形成したような、いわゆる「溶剤系の受像シート」と、樹脂を水系の溶媒に溶解または分散させた塗工液を用いて染料受容層を形成したような、いわゆる「水系の受像シート」が知られている。特に、廃液等の処理による環境への影響等の問題から、近年では、有機溶剤を使用しない水系の受像シートが注目されている。
例えば、特許文献2で提案されているように、支持体の片面上に、ポリマーラテックスを含む受容層を有し、該受容層と支持体の間に中空ポリマーを含有する断熱層を有し、受容層を有する側とは反対側の支持体上に、粘着剤層を有するシール部と、該シール部の粘着剤層面に剥離可能に貼り合わされた離型シートを有する感熱転写受像シート、が知られている。また、支持体としては、例えばコート紙やラミネート紙のように紙を主体とした耐水性支持体を用いることが好ましく、これによって支持体中に水分が吸収されるのを防止して、受容層の経時による性能変化を防止できる事が提案されている。
ところで、熱拡散型転写方式の用途の一つとして、フォトブックが知られている。フォトブックとは、印画紙に記録された写真が表紙と一体になって綴じられた冊子である。また、フォトブックの製造に適した熱転写受像シートとして、基材の両面に受容層が形成された熱転写両面受像シートが知られている。
本出願人らは、すでに先の出願(特願2010−138914、出願日:2010年6月18日)にて、シール用熱転写受像シートを使用した簡易なフォトブックの製造方法を提案している。ここではシール用熱転写受像シートとして、特許文献1や特許文献2に記載されたものを使用することができる。しかし、このフォトブックの製造方法においては、シール用熱転写受像シートを折り曲げる必要があり、これによってシール用熱転写受像シートに折れシワが発生する虞があった。シール用熱転写受像シートに、あらかじめハーフカット加工を施しておく事によって折れシワを抑制する事ができるが、ハーフカットを施した位置以外で折り曲げた場合には折れシワが発生する虞があった。すなわち、シール用熱転写受像シートを使用した簡易なフォトブックの製造に使用した場合であっても、折れシワに問題が生じないシール用熱転写受像シートについては、これまでに十分な研究がなされていない。
特開平11−80680号公報 特開2007−229986号公報
本発明は上記の背景技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、折れシワが生じ難く、熱転写濃度(感度)が良好な、シール用熱転写受像シート、を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、特定の層構成を有するシール用熱転写受像シートにより、上記課題を解決できることを知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一態様は、多孔質基材と、前記多孔質基材の一方の面上に、中空粒子を有する断熱層と、受容層とをこの順に有し、前記多孔質基材の他方の面上に粘着層を有するシール部と、前記シール部の粘着層と対向し合う様に剥離シート部を剥離可能に被覆したシール用熱転写受像シートであって、前記多孔質基材は、空隙率が20〜60%であり、かつ前記断熱層に有する中空粒子の平均中空率が40%以上であり、かつ前記断熱層に含まれる中空粒子の質量と、親水性バインダーと水性樹脂との合計の質量が、前記中空粒子:(親水性バインダーと水性樹脂との合計)=30:70〜60:40であることを特徴とするシール用熱転写受像シート、である。
前記多孔質基材は、第1の樹脂と、第1の樹脂に非相溶な第2の樹脂を含み、前記第1の樹脂がポリオレフィン系樹脂であっても良い。
前記多孔質基材は、空隙率が20〜60%であっても良い。
前記多孔質基材の受容層を形成する面は、表面層を有するものであっても良い。
本発明によれば、折れシワが生じ難く、熱転写濃度(感度)が良好な、シール用熱転写受像シート、を提供することができる。
本発明による熱転写両面受像シートの一例を示す模式断面図である。
シール用熱転写受像シート
本発明のシール用熱転写受像シートは、多孔質基材と、前記多孔質基材の一方の面上に、中空粒子を有する断熱層と、受容層とをこの順に有し、前記多孔質基材の他方の面上に粘着層を有するシール部と、前記シール部の粘着層と対向し合う様に剥離シート部を剥離可能に被覆したシール用熱転写受像シート、である。好ましい態様では、シール用熱転写受像シートは、断熱層と受容層の間に、プライマー層や中間層をさらに有してもよい。
本発明の一態様によれば、多孔質基材と、前記多孔質基材の一方の面上に、中空粒子を有する断熱層と、受容層とをこの順に有し、前記多孔質基材の他方の面上に粘着層を有するシール部と、前記シール部の粘着層と対向し合う様に剥離シート部を剥離可能に被覆したシール用熱転写受像シートが提供される。具体的に、本発明によるシール用熱転写受像シートの一例の模式断面図を図1に示す。図1に示されるシール用熱転写受像シート10は、シール部11と、剥離シート部16とを有してなるものである。シール部11は、多孔質基材12と、該多孔質基材12上の一方の面に断熱層13、及び受容層14、他方の面に粘着層15を有してなるものである。剥離シート部16は、基材17と、該基材上に離型層18を有してなるものである。シール部11の粘着層15と、剥離シート部16の離型層18とは、対向し合う様に形成される。
多孔質基材
本発明における多孔質基材は、受容層を保持する機能を有するものである。また、後述する断熱層と共に、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材等への伝熱によって損失されることを防止できる断熱性やクッション性を有するものである。後述する断熱層だけで十分な断熱性等を確保する場合には、断熱層に多量の中空粒子を添加しなければならず、これによって断熱層と多孔質基材との密着性が低下する虞があった。本発明では、多孔質基材と断熱層によって断熱性やクッション性を発現させるので、断熱層と多孔質基材との密着性が低下する虞を低減しつつ、十分な断熱性やクッション性を有するシール用熱転写受像シートを得る事ができる。
多孔質基材とは、空洞を含有する層を含む樹脂フィルムである。空洞を含有する層は、樹脂と空洞とを有するものであり、必要に応じてその他の添加剤を用いる事ができる。また、空洞を含有する層の表面に、空洞を含有しない層(表面層)を形成しても良い。シール用熱転写受像シートの平滑性を向上する観点からは、多孔質基材の受容層が形成される面には表面層が形成されていることが好ましい。
多孔質基材に含まれる空洞の割合(空隙率)は特に限定されるものではないが、例えば20〜60%であることが好ましく、30〜50%であることがさらに好ましい。20以上であれば、さらに良好な熱転写濃度(感度)を有するシール用熱転写受像シートを得ることができる。60%以下であれば、折れシワがさらに生じ難い、シール用熱転写受像シートを得ることができる。多孔質基材の厚みは、取り扱いに適した機械的強度を有するものであれば特に限定されないが、例えば10〜100μmであることが好ましい。表面層を設ける場合、表面層の厚みは多孔質基材の5〜20%の範囲である事が好ましい。
樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタラート等のポリエステル系樹脂等を用いることができる。多孔質基材は、例えば特開平11−343356に記載された通り、上記の樹脂に非相溶な樹脂を混合し、押出成型加工することによって製造することができる。ポリオレフィン系樹脂に非相溶な樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂やポリエステル系樹脂が挙げられる。ポリエステル系樹脂に非相溶な樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
断熱層
本発明における断熱層は、多孔質基材と共に、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材等への伝熱によって損失されることを防止できる断熱性やクッション性を有するものである。多孔質基材だけで十分な断熱性やクッション性を発現させる場合には、多孔質基材に含まれる空洞の割合を高めなければならないが、これによって折れシワが発生しやすくなる虞があった。本発明では多孔質基材と断熱層によって断熱性やクッション性を発現させるので、折れシワが発生する虞を低減しつつ、十分な断熱性やクッション性を有するシール用熱転写受像シートを得る事ができる。本発明における断熱層は、親水性バインダーと、中空粒子とを含むものであり、下記の水性樹脂、およびその他の添加剤をさらに含んでもよい。断熱層は、中空粒子を含むことにより、クッション性を備えることができる。
また、好ましい態様によれば、断熱層は2層以上からなるものであってもよい。このように断熱層を2層以上設けることで、印画品質に影響する断熱性およびクッション性と、多孔質基材との密着性をさらに改善することができる。ここで、断熱層のクッション性の程度は、熱転写受像シートの用途等に応じて適宜調整することができるものである。なお、断熱層のクッション性の程度は、例えば、断熱層の厚みを変更することにより任意の範囲に調整することができる。断熱層の厚みは、断熱性、クッション性等を所望の程度に調整できる範囲内であれば特に限定されるものではないが、10μm〜100μmの範囲内であることが好ましく、10μm〜50μmの範囲内であることがより好ましい。また、断熱層の密度は、例えば0.1g/cm3〜0.8g/cm3の範囲内、なかでも0.2g/cm3〜0.7g/cm3の範囲内であることが好ましい。
(中空粒子)
中空粒子とは中空構造を有する粒子であり、空隙からなるコア部と、空隙を覆うシェル部と、からなるものである。シェル部を構成する材料は、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、及びこれらの共重合体などのポリマー、及びこれらの架橋物、又はシリカなどの無機化合物など、特に限定されない。これらの中で、クッション性の観点からは、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、及びこれらの共重合体などのポリマー、又はこれらの架橋物が特に好ましく、アクリル−スチレン共重合化合物、及びその架橋物がさらに好ましい。
本発明で用いる中空粒子の体積平均粒径は、好ましくは0.1〜10μm、より好ましくは0.3〜5μmである。中空粒子の体積平均粒径が、上記範囲程度であれば、断熱性およびクッション性を断熱層に与えることができる。また、中空粒子の平均中空率は、好ましくは40%以上、より好ましくは45〜60%である。中空粒子の平均中空率が、上記範囲程度であれば、断熱性およびクッション性を断熱層に与えることができる。さらに、樹脂等から構成される有機系中空粒子であってもよく、ガラス等から構成される無機系中空粒子であってもよい。また、上記中空粒子は、架橋中空粒子であってもよい。平均粒子径に対するシェル部の厚みは、15%〜25%程度である事が好ましい。ここでシェル部の厚みとは、平均粒子径から空隙部分の径(内孔径)を差し引いた値である。
本発明においては、市販の中空粒子を用いることもできる。例えば、ダウケミカル(株)製のROPAQUE(登録商標)DUAL、ROPAQUE(登録商標)ULTRA、ROPAQUE(登録商標)ULTRA E、日本ゼオン(株)製のMH−5055、JSR(株)製のSX8782(A)、SX8782(D)等が好ましい。
なお、上記の中空粒子および後述する高架橋中空粒子の「平均粒子径」は、「体積平均粒子径」であり、例えば、以下のようにして求めることができる。中空粒子を水中に分散させてなる水分散体を調整し、この中空粒子の水分散体のものを乾燥させて乾燥体となし、その後に透過型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製)にて乾燥体における中空粒子をなす粒子(100個)を観察して、個々の粒子についてその外面側の直径(外径)を計測し、それらの値を平均して平均粒子径とした。
また、「平均中空率」は以下のようにして求めることができる。中空粒子を水中に分散させてなる水分散体を調整し、この中空粒子の水分散体のものを乾燥させて乾燥体となし、その後に透過型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製)にて乾燥体中における中空粒子をなす粒子(100個)を観察して、個々の粒子についてその内面側の直径(内径)を計測し、それらの値を平均して平均粒子内径とした。そして、平均粒子内径から中空部の体積を定めるとともに、その値を上記平均粒子径から粒子の見掛けの体積で除して100を乗じることで平均中空率を算出した。
(親水性バインダー)
本発明においては、断熱層は親水性バインダーを含むものである。親水性バインダーとは、水系溶媒に溶解可能な樹脂のことである。このようなものとして、ゼラチンおよびその誘導体、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオイキサイド、ポリビニルピロリドン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸およびその塩、寒天、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−カラギーナン、カゼイン、キサンテンガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、ならびにアラビアゴムを挙げることができ、特にゼラチンが好ましい。このような親水性バインダーを用いることで、断熱層および中間層等の各層の層間接着性を向上させることができる。特に、水系塗布および同時重層塗布方式により各層を形成する場合には、ゼラチンを用いることで、塗布適性の向上ができる。また、各塗布液の粘度を所望の範囲に調整し、所望の膜厚を得ることができる。本発明においては、市販のゼラチンを用いることもでき、例えば、RR、R、およびCLV(新田ゼラチン(株)製)等が好ましい。
本発明の好ましい態様によれば、断熱層は、さらに水性樹脂を有するものであっても良い。水性樹脂とは、水系溶媒に分散可能な樹脂のことである。このような水性樹脂を使用することにより、基材と受容層との接着性をさらに向上することができる。このような水性樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系ウレタン樹脂やポリエーテル系ウレタン樹脂などのウレタン系樹脂、ポリビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、アクリル系樹脂およびその共重合体、あるいはそれらをブレンドした樹脂を水に分散させるか、またはエマルジョンにしたものなどを用いることができるが、接着性の観点からはポリエステル系ウレタン樹脂が特に好ましい。本発明においては、市販の水性樹脂を用いることもでき、例えば、DIC(株)製の、ハイドランHW−140SF、ハイドランADS−110、ハイドランAP−20、ハイドランAP−40(F)、ハイドランAP−40N、ハイドランWLS201などを好ましく用いることができる。
断熱層は、必要に応じて任意の添加成分を含むものであってよい。上記任意の添加成分としては、ノニオン系シリコーン等の界面活性剤、イソシアネート化合物等の硬化剤、濡れ剤、および、分散剤等を挙げることができる。
断熱層に含まれる中空粒子は、断熱性やクッション性に影響を与えない範囲で適宜調整する事ができるが、中空粒子:(親水性バインダーと水性樹脂との合計)=30:70〜60:40である事が好ましく、40:60〜50:50であることがさらに好ましい。なお上記の比率は、質量比率を基準として算出したものである。
受容層
本発明における受容層は、熱転写による画像形成時に熱転写インクシートから転写される昇華性染料を受容するとともに、受容した昇華性染料を受容層に保持することで、受容層の面に画像を形成かつ維持することができる。本発明においては、受容層は、熱可塑性樹脂を含むものであり、離型剤を含む事が好ましい。これによって、印画時に熱転写シートとのあいだで熱融着することを防止できる。
(熱可塑性樹脂)
熱可塑性樹脂とは、熱転写インクシートから転写される昇華性染料を受容できるポリマーのことである。本発明では、溶剤系樹脂を熱可塑性樹脂として使用できる。これによって、熱可塑性樹脂を分散させた溶剤系溶液を調整し、この溶剤系溶液を使用して熱可塑性樹脂を分散させた、水系分散塗工液を調整する事ができる。
溶剤系樹脂とは、酢酸エチルなどのエステル系溶媒、トルエンやベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン系溶媒、ヘキサンなどの炭化水素系溶媒およびそれらの混合物を主成分とする溶媒に溶解するポリマーのことである。このようなものとして、例えば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、オレフィン樹脂などのビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、及びこれらの共重合体を、好ましく用いる事ができる。熱転写シートからの染料受容能力が高いという観点から、ビニル系樹脂とポリエステル系樹脂が特に好ましい。熱転写シートとの熱融着が起こりにくい観点から、ビニル系樹脂がさらに好ましい。
(離型剤)
本発明の好ましい態様によれば、受容層は、離型剤をさらに含んでもよい。受容層用塗布液の調製においては、溶剤系溶液に含まれてもよい。離型剤としては、溶剤系シリコーンやフッ素系界面活性剤を挙げることができ、特に溶剤系シリコーンが好ましい。溶剤系シリコーンとしては、ジメチルシリコーン等の各種の変性シリコーンを用いることができる。具体的には、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ビニル変性シリコーン、ウレタン変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーンオイル、アクリル変性シリコーン、アミド変性シリコーン等を用い、これらを混合して用いたり、各種の反応を用いて重合させて用いたりすることもできる。また、2種以上の離型剤を混合して用いてもよい。このような離型剤を含む水系分散塗布液を用いて受容層を形成することで、印画時に熱転写インクシートと熱転写受像シートの受容層との融着および印画感度低下などの問題を改善することができる。本発明においては、市販の溶剤系離型剤を用いることもでき、例えば、信越化学工業株式会社製のX−22−163、X−22−173D、X−22−343、X−22−2000、X−22−3000T、KF−101、KF−102、KF−1001、KF−1002、KP―1800U、X−22−4015、X−22−1660B、X−22−160ASD、KF−410等が好ましい。
粘着層
本発明のシール用熱転写受像シートは、受容層を有する側とは反対側の支持体上に、粘着層を有するシール部を有する。粘着層は、支持体上の全面に形成されていてもよいし、一部だけに形成されていてもよい。また、粘着層は、支持体上に数カ所に分けて形成されていてもよい。粘着層の具体的な態様については、シール用熱転写受像シートの使用目的や用途に応じて、適宜決定することができる。
本発明において使用する粘着層には、従来公知の溶剤系、水系のいずれの粘着剤を用いてもよい。例えば酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂や天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。また、粘着層には、粘着剤以外の成分を適宜選択して含有させることもできる。粘着層の塗工量は固形分で5〜30g/m2であるのが好ましい。粘着層の形成方法は特に制限されないが、従来公知の方法で多孔質基材上に塗布した後に、後述する離型層を形成した基材に圧着するのが好ましい。
基材
本発明における基材は、シール部を保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。
このような基材の材料としては、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、またはサイズ度の高い紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙等のセルロース繊維紙、あるいはポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン等のフィルムが挙げられ、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムも使用でき、特に限定されない。また、上記基材の任意の組み合わせによる積層体も使用できる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース合成紙とプラスチックフィルムとの合成紙が挙げられる。本発明においては、市販の基材を用いることもでき、例えば、RCペーパー(三菱製紙(株)製)等が好ましい。なお、基材の厚みは、熱転写受像シートに要求される強度や耐熱性等や、基材として採用した素材の材質に応じて、適宜変更可能であり、具体的に、基材の厚みは、50μm〜1000μmの範囲内であることが好ましく、100μm〜300μmの範囲内であることがより好ましい。
離型層
離型層とは、基材と共に剥離シート部を形成するものであり、シール部と剥離シート部とを剥離可能にする機能を有するものである。本発明の離型層を構成する材料は、上記の機能を有するものであれば特に制限されないが、例えば、ポリメチルシロキサン等を主体とするシリコーン系剥離剤またはポリオレフィン等を用いることができる。離型層は、離型層用塗工液を従来公知の方法で塗工、乾燥して形成することができる。離型層の塗工量は、乾燥後の塗工重量として、通常0.1〜1g/ m2である。
シール用受像シートの製造方法
熱転写受像シートの各層の塗布には、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、およびカーテンコート等の公知の方法を用いることができ、スライドコートやカーテンコート等の複数の層を同時重層塗布できる方法が好ましい。
本発明の好ましい態様によれば、本発明の熱転写受像シートの製造方法は、基材上に受容層や他の層を塗布により形成した後に、セット工程や乾燥工程をさらに経るものであってもよい。本発明でいうセット工程とは、例えば、冷風等を支持体上の塗膜面に吹き付けて温度を下げるなどの手段により、塗膜組成物の粘度を高め、各層間および各層内の物質流動性を鈍化させるゲル化促進の工程をいう。冷風を用いる場合の温度条件としては、25℃以下が好ましく、10℃以下であることがより好ましい。また、塗膜が冷風に晒される時間は、塗布搬送速度にもよるが、10秒以上120秒以下であることが好ましい。
以下に、実施例と比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例の内容に限定して解釈されるものではない。なお、標記の重量部は固形分で記載し、純水を用いて希釈して、各塗布液の全固形分が15〜30%となるように調整した。
実施例1
シール部1の作成
多孔質基材として、特開平11−343356の実施例3に記載されたものを用い、その一方の面に、下記組成の断熱層用塗布液1および受容層用塗布液1(水系分散塗布液)を40℃にそれぞれ加熱し、スライドコーティングを用いて、乾燥時の厚みがそれぞれ12μm、3μmとなるように塗布し、5℃にて30秒間冷却した後、50℃にて2分間乾燥し、シール部用シート(層構成:多孔質基材/断熱層1/受容層1)を得た。得られたシール部用シートの他方の面に、下記組成の粘着層用塗工液1を、グラビア印刷によって4μmとなるように塗布し、乾燥して、シール部1(層構成:粘着層1/多孔質基材/断熱層1/受容層1)を得た。
断熱層用塗布液1の組成
・中空粒子(JSR(株)製、商品名:SX8782(D)、体積平均粒径1.0μm、内孔径0.8μm、中空率50%)
50質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:RR) 40質量部
・水性ポリウレタン樹脂(DIC(株)製、商品名:AP40)
10質量部
受容層用塗布液1の組成
・塩酢ビ系樹脂(日信化学(株)製、商品名:ソルバインC)
45質量部
・アニオン系乳化剤(アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、花王(株)製、商品名:ペレックス NBL)
2.5質量部
・離型剤(エポキシアラルキル変性シリコーンオイル、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T)
2.3質量部
・純水 270質量部
粘着層用塗工液1の組成
・アクリル共重合体(総研化学(株)製、商品名:SKダイン1310)
48質量部
・エポキシ樹脂 0.4質量部
・酢酸エチル 51.6質量部
なお、受容層用塗布液1(水系分散塗布液)は、以下のようにして調製した。まず、下記の組成となるように、水系溶液1および溶剤系溶液1を調製した。この水系溶液1と溶剤系溶液1とを、混合・撹拌した後、ホモジナイザーを用いて分散を行い、溶剤系塩ビ系樹脂を水溶液中に乳化させ、その後、有機溶媒を除去して、水系分散塗布液を調製した。調製した水系分散塗布液の固形分量は、15%であった。この水系分散塗布液が受容層塗布液1の組成となる様に離型剤を配合し、これを受容層用塗布液として用いた。以下、各実施例および比較例においても、同様の方法により受容層用塗布液を調製した。
水系溶液1の組成
・アニオン系乳化剤(アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、花王(株)製、商品名:ペレックス NBL) 2.5重量部
・純水 270重量部
溶剤系溶液1の組成
・塩酢ビ系樹脂(日信化学(株)製、商品名:ソルバインC)
45重量部
・酢酸エチル(溶剤) 450重量部
シール用熱転写受像シート1の作成
剥離シート部として、RCペーパー(三菱製紙(株)製)に離型処理を施したものを準備した。この離型処理面と、上記の通りに作製したシール部1の粘着層とを対向し、貼り合せることによって、図1の層構成を有するシール用熱転写受像シート1を得た。
比較例1
断熱層を形成しなかった以外は、実施例1と同様にしてシール用熱転写受像シート2を得た。
比較例2
多孔質基材として、特開平11−343356の比較例3のものを使用した以外は、比較例1と同様にしてシール用熱転写受像シート4を得た。
<<印画ざらつき評価試験>>
各実施例、及び比較例のシール用熱転写受像シートの受容層に、シチズンシステムズ社製プリンター(製品名:CW−01)にて、シアンの光学濃度が0.5付近となる様に調整したベタパターンを印画した。光学濃度は、分光測定器SpectroLino(Gretag Macbeth社製、光源:D65、視野角:2°、濃度測定用フィルター:ANSI Status A)で測定した値である。印画後の受容層の印画ざらつき評価を、以下の条件にて目視により行った。評価結果を表1に示す。
<評価条件>
○:印画ざらつきが発生。
△:僅かに印画ざらつきが発生。
×:印画ざらつきが発生。
<<熱転写濃度評価試験>>
各実施例、及び比較例のシール用熱転写受像シートの受容層に、シチズンシステムズ社製プリンター(製品名:CW−01)にて、RGB値が15×n(n=0〜17)の18階調グラデーション画像を印画した。得られた画像のブラック部分の光学濃度を、分光測定器SpectroLino(Gretag Macbeth社製、光源:D65、視野角:2°、濃度測定用フィルター:ANSI Status A)で測定し、以下の基準にて熱転写濃度の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
<評価基準>
○・・・最高到達濃度が2.00以上であった。
△・・・最高到達濃度が1.90以上、2.00未満であった。
×・・・最高到達濃度が1.90未満であった。
<<折れシワ評価試験>>
各実施例、及び比較例のシール用熱転写受像シートを、受容層面が内向きになる様にして折り曲げ、以下の評価基準で折れシワ評価を行なった。評価結果を表1に示す。
<評価結果>
○:折れシワがほとんど発生せず、きれいな折り目が形成できた。
×:折れシワが発生した。
Figure 0005742551
表1から明らかなように、本願発明で製造された実施例1のシール用熱転写受像シートは、印画ざらつき、熱転写濃度、折れシワのすべての評価項目において、良好な結果を得ることができた。一方、比較例1、2のシール用熱転写受像シートは、評価項目のいずれかの性能を満足する事が出来ないものであった。
10 シール用熱転写受像シート
11 シール部
12 多孔質基材
13 断熱層
14 受容層
15 粘着層
16 剥離シート部
17 基材
18 離型層

Claims (3)

  1. 多孔質基材と、前記多孔質基材の一方の面上に、中空粒子を有する断熱層と、受容層とをこの順に有し、前記多孔質基材の他方の面上に粘着層を有するシール部と、
    前記シール部の粘着層と対向し合う様に剥離シート部を剥離可能に被覆したシール用熱転写受像シートであって、
    前記多孔質基材は、空隙率が20〜60%であり、かつ前記断熱層に有する中空粒子の平均中空率が40%以上であり、かつ前記断熱層に含まれる中空粒子の質量と、親水性バインダーと水性樹脂との合計の質量が、前記中空粒子:(親水性バインダーと水性樹脂との合計)=30:70〜60:40であることを特徴とするシール用熱転写受像シート。
  2. 前記多孔質基材は、第1の樹脂と、第1の樹脂に非相溶な第2の樹脂を含み、前記第1の樹脂がポリオレフィン系樹脂である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載されたシール用熱転写受像シート。
  3. 前記多孔質基材の受容層を形成する面には、表面層を有する、
    ことを特徴とする、請求項に記載されたシール用熱転写受像シート。
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