JP4073866B2 - 熱転写受像シートおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
10μmより大きいと画像に粒子由来のヌケが生じ、0.1μmより小さいと十分な空隙率を確保できないし、またコストが高くなってしまう。中空粒子の空隙率は50%以上が好ましい。空隙率が50%に満たないと多孔層2に十分な断熱性およびクッション性を与えることができないおそれがある。また、第1の多孔層2における中空粒子の含有比率は、70〜90重量%の範囲が好ましい。70重量%未満であれば十分な断熱性及びクッション性が得られないおそれがあり、90重量%を超えるときは結着力が不足して中空粒子層の剥離が生じるおそれがある。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
(実施例1)
12μmのポリエステルフイルム上の一方の面に下記組成からなる耐熱多孔層(1)、中間層、受容層をグラビアコートで、それぞれ乾燥後2.0g/m2、1.0g/m2、4.0g/m2となるように塗工および乾燥し耐熱多孔層、中間層、受像層を形成した。
高架橋スチレン−アクリル系中空粒子(SX-866、JSR社製) 80重量部
(体積平均粒径=0.3μm、中空率30%、耐熱温度300〜330℃)
ポリエステル樹脂(バイロナールMD-1480、東洋紡績(株)製) 20重量部
水 400重量部
ポリエステル樹脂(バイロナールMD-1480、東洋紡績(株)製) 20重量部
水IPA=1/1 100重量部
塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体(電気化学工業(株)製;#1000A) 120重量部
エポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製;X22・3000T) 12重量部
変性シリコーン(信越化学工業(株)製;X24-510) 6重量部
メチルエチルケトン/トルエン=8/2 50重量部
アクリル系中空粒子(ローベイクHP-1055;ロームハンドハース杜製) 80重量部
(体積平均粒径=1μm、中空率50%)
ポリエステル樹脂(バイロナールMD-1480;東洋紡績(株)製) 20重量部
水 400重量部
ポリエチレン樹脂(スミカセン10P;三井住友ポリオレフィン(株)製)
実施例1のポリエステルフィルムの厚みを25μmにした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート(2)を得た。
実施例1の耐熱多孔層を下記組成の高耐熱多孔層にした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート(3)を得た。
ポリエステル樹脂(バイロナールMD-1480;東洋紡績(株)製) 20重量部
水 400重量部
実施例1の高空隙多孔層を下記組成の高空隙多孔層にした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート(4)を得た。
ポリエステル樹脂(バイロナールMD・1480;東洋紡績(株)製) 50重量部
水 400重量部
4μmのポリエステルフイルム上の一方の面に実施例1と同様の中間層、受容層をグラビアコートで、それぞれ乾燥後1.0g/m2、4.0g/m2となるように塗工および乾燥し中間層、受像層を形成した。
比較例1のポリエステルフィルムの厚みが12μmになった以外は、比較例1と同様にして、熱転写受像シート(6)を得た。
12μmのポリエステルフイルム上の一方の面に実施例1と同様の耐熱多孔層、中間層、受容層をグラビアコートで、それぞれ乾燥後2.0g/m2、1.0g/m2、4.0g/m2となるように塗工および乾燥し耐熱多孔層、中間層、受像層を形成した。
次に、実施例及び比較例で得られた熱転写受像シートについて評価(プリント濃度、プリント物外観、加工性および総合評価)を行なった。結果を下記表1にまとめた。
(熱転写記録)
熱転写フィルムとして、ソニー(株)製昇華転写プリンターUP-D70A用転写フィルムUPC-740を使用し、上記の実施例及び比較例の熱転写受像シートを用い、染料層と染料受容層面とを対向させて重ね合わせ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、保護層の順番で熱転写フィルムの裏面から下記条件でサーマルヘッドを用い熱転写記録を行った。
・サーマルヘツド:KYT-86-12MFW11(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値:4412(Ω)
・主走査方向印字密度:300dpi
・副走査方向印字密度:300dpi
・印加電力:0.136(w/dot)
・1ライン周期:6(msec.)
・印字開始温度:30(℃)
・プリントサイズ:100mm×150mm
・階調プリント:1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を40%固定とし、階調によって、ライン周期あたりのパルス数を1ステップでは0個、2ステップでは17個、3ステップでは34個と0から255個まで17個毎に順次増加ざせることにより、1ステップから16ステップまでの16階調を制御した。
・保護層を転写:1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数をOから255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を50%固定、ライン周期あたりのパルス数を210個固定とし、ベタプリントを行ない、プリント面全面に保護層を転写した。
○:最大反射濃度2.0以上
×:最大反射濃度2.0未満
キャノン(株)製昇華転写プリンターCP-100およびCP-100用熱転写フィルムを使用し、実施例及び比較例の熱転写受像シートを用いて実画をプリントしプリント物の外観を評価し、下記のようにランク付けした。
○:画像に凹みなし
×:画像に凹みあり。特にブラック印画部。
加工性は基材フィルム1の加工前と加工後(受容層、中間層、多孔層等塗工後、芯材紙と貼りあわせる前の時点)のフィルム巾がどれだけ変化したで評価し、下記のようにランク付けした。
○:フィルム巾の変化(縮み)が3%未満である。
×:フィルム巾の変化(縮み)が3%以上である。
本発明の熱転写受像シートは、濃度ムラ、ドット抜け、エンボスのない高品質な画像を形成することができる。
本発明の熱転写受像シートの製造方法に従うと、紙基材の種類を問わず、染料受容層を高い平滑度で形成することができる。
2 第1の多孔層
3 第2の多孔層
4 中間層
5 染料受容層
6 接着層
7 紙基材
Claims (4)
- 少なくとも、ポリエステル樹脂からなる基材フィルム、該基材フィルムの一方の面側上に少なくとも耐熱温度200℃以上の高耐熱中空粒子とバインダー樹脂からなる第2の多孔層および染料受容層、そして他方の面側上に中空粒子とバインダー樹脂からなる第1の多孔層からなり、第1の多孔層が接着剤層を介して紙基材上に積層されてなる、熱転写受像シート。
- 基材フィルムの膜厚が、5〜25μmである、請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 第1及び第2の多孔層における中空粒子の含有比率が、それぞれ70〜90重量%である、請求項1に記載の熱転写受像シート。
- ポリエステル樹脂からなる基材フィルムの一方の面側上に耐熱温度200℃以上の高耐熱中空粒子とバインダー樹脂からなる第2の多孔層および染料受容層、および他方の面側上に中空粒子とバインダー樹脂からなる第1の多孔層を設け、その後に、該第1の多孔層と紙基材を接着層を介して貼り合わせることを特徴とする、熱転写受像シートの製造方法。
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