JPH11291649A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH11291649A
JPH11291649A JP10102780A JP10278098A JPH11291649A JP H11291649 A JPH11291649 A JP H11291649A JP 10102780 A JP10102780 A JP 10102780A JP 10278098 A JP10278098 A JP 10278098A JP H11291649 A JPH11291649 A JP H11291649A
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dye
image
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layer
ink
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JP10102780A
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Shigeru Mano
茂 間野
Hiroshi Watanabe
洋 渡邉
Yorihiro Yamatani
自広 山谷
Iku Fukumuro
郁 福室
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染料前駆体と染料定着体を反応させることに
より画像を形成する、いわゆる反応型の染料を用いる画
像形成方法において、染料転写後に再加熱工程を必要と
せずに、高保存性の画像が得られる画像形成方法を提供
する。 【解決手段】 支持体上に熱拡散性の染料前駆体を含有
するインク層を少なくとも1層有するインクシートのイ
ンク層と、支持体上に前記染料前駆体と反応して染料を
形成しうる染料定着体を含有する受像層を少なくとも1
層有する受像シートの受像層を対向するように重ね合わ
せ、サーマルヘッドで像様に加熱することにより染料前
駆体を受像層に転写し画像を形成する画像形成方法にお
いて、前記染料前駆体の主吸収のピーク波長と、この染
料前駆体が受像層の染料定着体と反応して形成された染
料の主吸収のピーク波長の差が40nm以下であること
を特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は昇華熱転写方式によ
り画像を記録する画像形成方法に関し、詳しくは、高画
質で保存性に優れた画像を小型軽量の装置で形成できる
画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー又はモノクロ画像形成技術
として、加熱により拡散移行する性質を有する昇華性染
料を含有するインクシートを、受像シートの受像層と対
向させて、サーマルヘッドやレーザー等の加熱印字手段
を用いて、該受像層に前記昇華性染料を画像様に転写し
て画像を形成する技術が知られている。
【0003】このような感熱転写記録においては、イン
クシートに用いられる昇華性染料が重要な役割を有す
が、従来の昇華性染料では、得られた画像の保存性が十
分でないという欠点を有している。そこで、その点を改
良するために、染料前駆体と染料定着体を反応させるこ
とにより画像を形成する、いわゆる反応型の染料を用い
た画像形成方法が提案されている。
【0004】例えば、特開昭59−78893号、同5
9−109394号、同60−2398号等には、染料
前駆体としてキレート化可能な熱拡散性の化合物(以
下、ポストキレート染料と称す)を用い、染料定着体で
ある金属イオン含有化合物(以下、メタルソースと称
す)と反応させて金属キレートを形成させ、画像を形成
する方法が開示されている。
【0005】ところで、この金属キレートにより得られ
る画像の画像保存性は、インクシートから供給されたポ
ストキレート染料が受像層中のメタルソースと結合する
キレート率が高い程、染料の定着性が向上し画像保存性
が良くなることが知られている。
【0006】このキレート率を高める方法として、ポス
トキレート染料転写後の画像を、更に加熱装置を用いて
高温で処理する画像形成方法が、特開平4−89292
号等に提案されている。加熱装置としては、ヒートロー
ラやヒートプレス等が場所を取らずに低価格で高温をか
けるので好ましく用いることができるが、この方法で
は、熱転写記録装置とは別に装置が必要となる。又、画
像形成に2工程の作業が必要となりハンドリングが悪い
等の欠点がある。又、ローラやプレス板の染料転写によ
る汚染を防ぐために、それらと受像シートの間にシート
状の保護材料を付加して加熱処理を行う必要があり、当
然コストが高くなる。
【0007】一方、熱転写記録によって形成した画像の
加熱方法としては、サーマルヘッドを用いる方法も提案
されている。例えば特公平4−55870号には、面順
次の昇華転写紙に未塗布領域を設け、染料の転写後、更
にその領域を介してサーマルヘッドにて染料転写後の受
像シートを再加熱する方法が開示されている。この方法
においては、熱転写記録装置と同一装置内で加熱処理す
ることができるため、コスト、ハンドリング等の点で有
利である。しかし、インクシート上に再加熱領域を設け
ることにより、インクシートのコストが上がるだけでな
く、印画の後に再加熱処理をするため画像形成時間も長
くなる問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、染料
前駆体と染料定着体を反応させることにより画像を形成
する、いわゆる反応型の染料を用いる画像形成方法にお
いて、染料転写後に再加熱工程を必要とせずに、高保存
性の画像が得られる画像形成方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成によって達成される。
【0010】(1)支持体上に熱拡散性の染料前駆体を
含有するインク層を少なくとも1層有するインクシート
のインク層と、支持体上に前記染料前駆体と反応して染
料を形成しうる染料定着体を含有する受像層を少なくと
も1層有する受像シートの受像層を対向するように重ね
合わせ、サーマルヘッドで像様に加熱することにより染
料前駆体を受像層に転写し画像を形成する画像形成方法
において、前記染料前駆体の主吸収のピーク波長と、こ
の染料前駆体が受像層の染料定着体と反応して形成され
た染料の主吸収のピーク波長の差が40nm以下である
画像形成方法。
【0011】(2)インクシートが、支持体上に熱拡散
性の染料前駆体を含有するインク層を少なくとも1層有
するインク層と、支持体上に染料定着体と反応性を有し
ない熱拡散性の染料を含有するインク層を少なくとも1
層有するインク層とから成るインクシートのインク層
と、支持体上に前記染料前駆体と反応して染料を形成し
うる染料定着体を含有する受像層を少なくとも1層有す
る受像シートの受像層を対向するように重ね合わせ、加
熱装置で像様に加熱することにより染料前駆体及び前記
染料を受像層に転写し画像を形成する画像形成方法。
【0012】(3)少なくとも画像形成の最後に、染料
定着体と反応性を有しない熱拡散性の染料を含有するイ
ンク層で画像形成を行う(2)に記載の画像形成方法。
【0013】(4)受像層がラジカルクエンチャーを含
有する(1)、(2)又は(3)に記載の画像形成方
法。
【0014】(5)画像形成時に受像層を受像層のガラ
ス転移点(Tg)以上に加熱しておく(1)〜(4)の
いずれか一つに記載の画像形成方法。
【0015】尚、上記構成を開発する過程で、以下のよ
うな知見を得た。
【0016】1.染料前駆体と染料定着体との反応は、
再加熱を行わなくとも染料前駆体と染料定着体の構造を
選択することにより70〜90%まで反応率を高めるこ
とができることが判った。又、反応した染料は保存性の
良好な画像を形成しており、100%反応したものに比
べ多少は画像保存性が低いが、十分、通常の反応性でな
い昇華熱転写画像に比べて画像保存性が良い。
【0017】しかし、染料前駆体と反応した染料の色調
が違うと、反応率の微妙な違いにより画像の色調が変わ
ることになり、目的通りの画像を出力することが難しく
なる。そこで、染料前駆体の主吸収のピーク波長と、こ
の染料前駆体が受像層の染料定着体と反応して形成され
た染料の主吸収のピーク波長の差が40nm以下になる
よう設定すると、反応率のコントロール精度に鑑みて目
的通りの画像を得ることが可能となる。
【0018】2.昇華熱転写の染料は、どの色も一様に
保存性が悪いわけではなく、色によって強いものがあっ
たり、弱い物があり、全てを強い染料に置き換える設計
は非常に難しいため、或る色だけが退色して、更に画像
の劣化を加速している。
【0019】この弱い色を、染料前駆体と染料定着体に
よる画像方法に置き換えることにより、画像保存性の強
い画像を形成することが可能になる。
【0020】3.染料前駆体と染料定着体の反応率は、
熱を掛ければ進むことが判った。従って、染料前駆体で
の印画を先に行い、反応性でない染料での印画を後に行
うことにより、前に行った染料前駆体と染料定着体の反
応率を上げることができ、より高保存性の画像を形成す
ることができる。
【0021】4.染料前駆体と反応性でない染料を両用
した場合も、上記1と同じことが言える。
【0022】5.再加熱をしないと染料前駆体と染料定
着体との反応は70〜90%で、反応しない染料前駆体
が或る量残ってしまう。この前駆体が光などで分解した
時、分解した物質がラジカルとなって染料をアタック
し、染料を分解することがある。これを防ぐ方法とし
て、受像層中に染料前駆体の分解時に発生するラジカル
をトラップするラジカルクエンチャーを添加することに
より、このラジカルが染料をアタックすることを抑え画
像保存性を高めることができる。
【0023】6.受像層に転写した染料前駆体は染料定
着体と出会うと反応する。この染料前駆体と染料定着体
が出会う機会を高めるためには、受像層中を、染料前駆
体と染料定着体がより多く移動できればよい。受像層の
温度を、受像層のTg以上に高めることにより、この移
動がより多くなり反応率を高めることができる。
【0024】以下、本発明をインクシート、受像シート
の順に、より詳細に説明する。
【0025】本発明のインクシートは、支持体とその上
に設けたインク層から少なくとも形成され、該インク層
は熱拡散性の染料前駆体又は染料を含有する。
【0026】インクシートの支持体としては、寸法安定
性が良く、プラテン等での熱記録の熱に耐える限り特に
制限がなく、従来、公知の昇華性染料用のインクシート
に使用されているものと同じ材料を用いることができる
が、熱効率の点から薄膜であることが好ましい。
【0027】好ましい薄膜材料の具体例としては、コン
デンサー紙、グラシン紙、パラフィン紙等の薄紙、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルホン等の耐
熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボ
ネート、酢酸セルロース、ポリエチレンの誘導体、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリメチルペンテン、アイオノマ
ー等プラスチックの延伸又は未延伸フィルムや、これら
の材料を積層したものなどが挙げられる。
【0028】薄膜材料の厚さは、強度、熱伝導性、耐熱
性などが適切になるように、材料に応じて適宜選択され
るが、通常は1〜100μm程度のものが好ましい。
【0029】インク層のバインダーとしては、例えばセ
ルロース付加化合物、セルロースエステル、セルロース
エーテル等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセトアセター
ル、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアク
リルアミド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸
系エステル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸共重合体等のビニル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノ
マー樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等を挙
げることができる。これらのバインダーは、その1種を
単独で使用することもできるし、又その2種以上を併用
することもできる。
【0030】インク層に含まれる染料前駆体としては、
ポストキレート染料を用いることが好ましいが、ノンキ
レート染料も併用できる。
【0031】インク層に含有させるポストキレート染料
としては、熱転写が可能であれば特に制限はなく、公知
の各種の化合物(金属イオンとキレート可能な置換基を
有するアゾ系、メチン系、アゾメチン系染料など)を適
宜に選定して使用することができる。具体的には、例え
ば特開昭59−78893号、同59−109349
号、同60−2398号、特開平4−89272号、同
4−94974号、同4−97894号、特願平7−1
25234号、同7−230273号に記載されるシア
ン染料、マゼンタ染料、イエロー染料などを使用するこ
とができる。
【0032】好ましいポストキレート染料として、例え
ば下記一般式(1)又は一般式(2)で表されるメチン
系又はアゾメチン系染料を挙げることができる。
【0033】
【化1】
【0034】一般式(1)中、Xは少なくとも2座のキ
レート形成可能な基又は原子を有する原子群を表し、Y
は芳香族炭素環又は複素環を形成する原子群を表し、R
1、R2及びR3は各々、水素原子、ハロゲン原子又は1
価の置換基を表す。mは0〜2の整数を表す。
【0035】一般式(2)中、Aは芳香族環基又は複素
環基を表し、Dは含窒素複素環基を表し、Bは芳香族環
又は複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表す。
1及びX2は各々、炭素原子又は窒素原子を表し、X2
が炭素原子の時nは1であり、X2が窒素原子の時nは
0である。Gは水素原子、アミノ基、ヒドロキシル基、
アルコキシ基、アシルアミノ基、アルキルウレイド基、
アリールウレイド基、アルキルスルホンアミド基、アリ
ールスルホンアミド基、アルキルアミノスルホニルアミ
ノ基又はアリールアミノスルホニルアミノ基を表す。
【0036】一般式(1)、(2)で表される染料の具
体例は、それぞれ特願平7−230273号、同7−1
2523号に記載されている。
【0037】本発明の染料前駆体は、受像層に含まれる
染料定着体と反応して染料を形成するが、該染料前駆体
の主吸収のピーク波長と形成された染料の主吸収のピー
ク波長との差が40nm以下であることが必要である。
このようにすることにより、色調変化を少なくできるこ
とを見い出した。
【0038】例えば、前記特開昭59−78893号、
同59−109349号、同60−2398号等に記載
のアゾ系染料前駆体は、2座配位又は3座配位のキレー
ト色素を形成するものであり、金属イオンと配位結合す
る基として発色団のアゾ基が使用される。発色団でキレ
ート結合すると、電子のエネルギー順位に大きく影響を
及ぼすためキレート反応前後で色調が大きく変化する
が、特願平7−125234号に記載のアゾメチン系、
同7−230273号に記載のメチン系染料前駆体で
は、発色団とは別の位置の基でキレート反応が行われる
ので色調の変化が少ない。
【0039】本発明でポストキレート染料と共に用いら
れるノンキレート染料としては、下記一般式(3)で表
されるアゾメチン染料が一例として挙げられる。
【0040】
【化2】
【0041】式中、X11はN(R13)R14基(R13及び
14は同じでも異なってもよく、各々、置換されてもよ
いアルキル基、アリール基、アラルキル基又はシクロア
ルキル基を表し、互いに結合して窒素原子と共に環を形
成してもよく、又、R11と結合して環を形成してもよ
い)又はヒドロキシル基を表す。Y1及びY2は各々、C
R(Rは水素原子、アルキル基又はアシルアミノ基を表
す)又は窒素原子を表すが、Y1及びY2の少なくとも一
つは窒素原子である。Zは5員又は6員の含窒素複素環
を形成するに必要な非金属原子群を表す。R11は水素原
子又は置換基を表し、R12は置換基を表すが、R12及び
Zで表される環上の置換基の少なくとも一つはハメット
のσp値が−0.05以上の置換基である。
【0042】一般式(3)で表されるアゾメチン染料の
具体例は、特願平6−50710号に記載されている。
【0043】これら染料の使用量は、通常、インクシー
トのインク層1m2当たり0.1〜20gであり、好ま
しくは0.2〜5gである。又、バインダーと染料との
重量比は1:10〜10:1が好ましく、更に好ましく
は2:8〜7:3の範囲である。
【0044】インク層には、前記の成分の他に各種の添
加剤を適宜に添加することができる。添加剤としては、
シリコン樹脂、シリコンオイル(反応硬化タイプも
可)、シリコン変性樹脂、弗素樹脂、界面活性剤及びワ
ックス類などの離型性化合物、金属微粉末、シリカゲ
ル、金属酸化物、カーボンブラック及び樹脂微粉末等の
フィラー、バインダー成分と反応可能な硬化剤(イソシ
アナート類やアクリル類やエポキシ類等の放射線活性化
合物)等を挙げることができる。
【0045】インク層には、増感剤として、50〜15
0℃の融点を有する低分子量物質を含有してもよい。融
点が50℃未満であると、増感剤がインク層表面に移行
し易く、ブロッキング等の問題が発生し、一方、融点が
150℃を超えると増感作用が急激に低下するので好ま
しくない。
【0046】又、増感剤の分子量は100〜1500の
範囲が好ましい。分子量が100未満では、融点を50
℃以上に保持することが困難であり、一方、分子量が1
500を超えると熱転写時における増感剤の融解のシャ
ープさが無くなり、増感作用が不十分となるので好まし
くない。
【0047】上記増感剤は、インク層を形成するバイン
ダー100重量部当たり1〜100重量部の割合で使用
することが好ましい。使用量が1重量部未満では満足す
る増感作用が得難く、一方、100重量部を超えるとイ
ンク層の耐熱性が低下するので好ましくない。
【0048】以上の如き増感剤は、50〜150℃の融
点を有する限り、何れの公知の低分子量物質でもよい
が、好ましいものとしては、熱可塑性樹脂オリゴマー、
例えばポリウレタンオリゴマー、ポリスチレンオリゴマ
ー、ポリエステルオリゴマー、ポリアクリルオリゴマ
ー、ポリエチレンオリゴマー、ポリ塩化ビニルオリゴマ
ー、ポリ酢酸ビニルオリゴマー、エチレン−酢酸ビニル
共重合体オリゴマー、エチレン−アクリル共重合体オリ
ゴマー、ポリオキシエチレンオリゴマー、ポリオキシプ
ロピレンオリゴマー、ポリオキシエチレンプロピレンオ
リゴマー等の各種オリゴマー、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、モン
タン酸等の脂肪酸、カプロン酸アミド、カプリル酸アミ
ド、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン
酸アミド、エイコセン酸アミド等に脂肪酸アミド、ベヘ
ン酸メチル、パルミチン酸ペンタデシル、ステアリン酸
ヘキサコシル、カルバミン酸[1,4−フェニレンビス
(メチレン)]ビスジメチルエステル等の脂肪酸エステ
ル等、その他、1,4−ジシクロヘキシルベンゼン、安
息香酸、アミノベンゾフェノン、ジメチルテレフタレー
ト、フルオランテン、フェノール類、ナフタレン類、フ
ェノキシ類等の芳香族化合物、各種ワックス等が挙げら
れる。
【0049】インク層は、同一平面上にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、更にはブラッ
ク(Bk)の各層が面順次に設けられてもよい。又、各
層の頭出しを精度良く行うために、検知マークをインク
シートに設けてもよい。又、イエロー、マゼンタ、シア
ン、(ブラック)を、別のインクシートとして用意し、
それぞれカートリッジに組み立てた形態でもよい。
【0050】インクシートは、支持体とインク層とから
成る2層構成に限られず、その他の層が形成されていて
もよい。例えば、受像層との融着や染料の裏移り(ブロ
ッキング)を防止する目的で、前記インク層の表面にオ
ーバーコート層を設けてもよい。又、インクシートの支
持体には、インク層のバインダーとの接着性の改良や昇
華性染料の支持体側への転写や染着を防止する目的で下
引層を有してもよい。更に、支持体の裏面(インク層と
反対側)には、ヘッドの支持体に対する融着やスティッ
キング、インクシートの皺が発生するのを防止する目的
でスティッキング防止層を設けてもよい。これらオーバ
ーコート層、下引層及びスティッキング防止層の厚み
は、通常、0.1〜1μmである。
【0051】インクシートは、インク層を形成する前記
各種の成分を溶媒に分散ないし溶解してなるインク層形
成用塗工液を調製し、これをインクシート用支持体の表
面に、例えばグラビア印刷方式で塗工し、乾燥すること
により製造する。形成するインク層の厚みは、通常、
0.2〜10μmが適当であり、好ましくは、0.3〜
3μmである。
【0052】本発明の受像シートは、支持体と、その表
面に形成される受像層から少なくとも構成され、該受像
層には、前記インク層に含有される染料前駆体と反応し
て染料を形成しうる染料定着体を含有する。
【0053】受像シートの支持体としては、受像層を保
持するという役割を有すると共に、熱転写時には熱が加
えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のな
い程度の機械的強度を有することが好ましい。
【0054】このような支持体の材料は特に限定され
ず、例えばコンデンサー紙、グラシン紙、硫酸紙、合成
紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系など)、上質
紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏
打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラ
テックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース
繊維紙、あるいはポリエステル、ポリアクリレート、ポ
リカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエー
テルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリ
エーテルスルホン、テトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライ
ド、テトラフルオロエチレン−エチレン、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロト
リフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の
フィルムが挙げられ、又、これらの合成樹脂に、後の工
程で形成される画像の鮮明性を高めるために、白色顔料
や充填剤(チタンホワイト、炭酸マグネシウム、酸化亜
鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレー、炭酸カル
シウム等)を加えて成膜した白色不透明フィルム又は発
泡させた発泡シートも使用できる。
【0055】又、上記支持体の任意の組合せによる積層
体も支持体として使用できる。代表的な積層体の例とし
て、紙とポリエチレンやポリエチレンテレフタレート等
のプラスチックフィルムを貼り合わせたもの、又は紙を
前記プラスチックフィルムでサンドイッチしたもの等が
挙げられる。クッション性や熱伝導性等の機能性を分離
させるために、該合成紙やプラスチックフィルム上に更
に上記の材料を積層してもよい。
【0056】支持体の厚みは用途に応じて任意でよく、
通常、10〜300μm程度が用いられる。又、上記支
持体と、その上に設ける層との密着性が乏しい場合に
は、支持体の表面に各種プライマー処理やコロナ放電処
理を施すのが好ましい。
【0057】受像層は、インクシートのインク層から加
熱により拡散してくる染料を受容することができる限り
特に制限がなく、基本的にバインダー、染料定着体及び
各種の添加剤で形成される。
【0058】支持体の表面に受像層を形成する方法とし
ては、受像層を形成する成分を溶媒に分散あるいは溶解
して成る受像層用塗工液を調製し、その受像層用塗工液
を前記支持体の表面に塗布・乾燥する塗工法、あるいは
前記受像層を形成する成分を有する混合物を溶融押し出
し、支持体表面にラミネートするラミネート法等を挙げ
ることができる。
【0059】支持体の表面に形成される受像層の厚み
は、一般に0.5〜50μm、好ましくは0.5〜10
μm程度である。
【0060】受像層用のバインダーとしては、塩化ビニ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂及び
各種の耐熱性樹脂など、様々のバインダーを使用するこ
とができる。
【0061】バインダーの他に含有される染料定着体
は、好ましくは前記ポストキレート染料と金属キレート
染料を形成し得るメタルソースである。
【0062】受像層にメタルソースを含有させ、かつイ
ンクシートのインク層に後述するポストキレート染料を
用いると、形成された染料画像は高濃度、高画像保存
性、特に滲み防止に優れた効果を発揮できる。
【0063】メタルソースとしては、金属イオンの無機
又は有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の
塩及び錯体が好ましい。金属としては、周期律表の第I
〜第VIII族に属する1価及び多価の金属が挙げられる
が、中でもAl,Co,Cr,Cu,Fe,Mg,M
n,Mo,Ni,Sn,Ti及びZnが好ましく、特に
Ni,Cu,Cr,Co及びZnが好ましい。メタルソ
ースの具体例としては、Ni2+,Cu2+,Cr2+,Co
2+及びZn2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪族酸の塩、
又は安息香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸の塩な
どが挙げられる。
【0064】下記一般式(MS)で表される錯体が受像
層中に安定かつ添加でき、かつ実質的に無色であるので
特に好ましい。
【0065】 一般式(MS) [M(Q1x(Q2y(Q3zp+(L-p 式中、Mは金属イオン、好ましくはNi2+,Cu2+,C
2+,Co2+又はZn2+を表す。Q1、Q2及びQ3は各
々、Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合
物を表し、互いに同じであっても異なってもよい。これ
らの配位化合物としては、例えばキレート科学(5)
(南江堂)に記載されている配位化合物から選択するこ
とができる。L-は有機アニオン基を表し、具体的には
テトラフェニル硼素アニオンやアルキルベンゼンスルホ
ン酸アニオン等が挙げられる。xは1、2又は3を表
し、yは1、2又は0を表し、zは1又は0を表すが、
これらは前記一般式(MS)で表される錯体が4座配位
か、6座配位かによって決定されるか、あるいはQ1
2、Q3の配位子の数によって決定される。pは1又は
2を表す。
【0066】この種のメタルソースの具体例としては、
米国特許4,987,049号に例示されたもの等を挙
げることができる。
【0067】メタルソースの添加量は、通常、受像層の
バインダーに対して5〜80重量%が好ましく、10〜
70重量%がより好ましい。受像層のメタルソース量が
多すぎると、メタルソースの色味が受像シートの白地の
色調に表れてしまい好ましくない。
【0068】本発明においては、受像層にラジカルクエ
ンチャーを含有させることが好ましい。
【0069】ラジカルクエンチャーとは、光などで分解
された染料等がラジカルとなり、他の染料を攻撃し連鎖
的に分解反応が進むのを防ぐ機能を有する化合物を言
う。このようなものとしては、後記の酸化防止剤が使用
でき、クロマン系、クラマン系、フェノール系、ハイド
ロキノン系、ヒンダードアミン系、スピロインダン系、
硫黄系、燐系化合物などが挙げられる。
【0070】受像層には、離型剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、フィラー、顔料等を添加してもよ
い。又、増感剤として可塑剤、熱溶剤などを添加しても
よい。
【0071】離型剤は、インクシートのインク層と受像
シートの受像層との剥離性を向上させることができる。
このような離型剤としては、シリコーンオイル(シリコ
ーン樹脂と称されるものも含む);ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、アミドワックス、テフロ
ンパウダー等の固型ワックス類;弗素化合物、珪素化合
物もしくはこれらの複合物、弗素系もしくは燐酸エステ
ル系の界面活性剤;カップリング剤;長鎖アルキル化合
物;ポリオキシアルキルポリオール等が挙げられ、中で
もシリコーンオイルが好ましい。
【0072】酸化防止剤としては、特開昭59−182
785号、同60−130735号、特開平1−127
387号、「11290の化学商品」862〜868頁
等に記載の酸化防止剤、及び写真その他の画像記録材料
における画像耐久性を改善するものとして公知の化合物
を挙げることができる。
【0073】紫外線吸収剤(光安定剤とも称す)として
は、染料画像の紫外線吸収用として機能し、かつ熱転写
が可能であればよく、例えば、特開昭59−15828
7号、同63−74686号、同63−145089
号、同59−196292号、同62−229594
号、同63−122596号、同61−283595
号、特開平1−204788号等に記載の化合物、及び
写真その他の画像記録材料における画像耐久性を改善す
るものとして公知の化合物を使用することができる。バ
インダーと紫外線吸収剤との重量比は1:10〜10:
1が好ましく、更に好ましくは2:8〜7:3の範囲で
ある。
【0074】フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としてはシ
リカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活
性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子と
しては弗素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹
脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げることが
できる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重により異な
るが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。顔料とし
ては、代表例としてチタンホワイト、炭酸カルシウム、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレー、カ
オリン、活性白土、酸性白土などを挙げることができ
る。
【0075】可塑剤としてはフタル酸エステル類(フタ
ル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジデシル等)、トリメリット酸エステル類
(トリメリット酸オクチルエステル、トリメリット酸イ
ソノニルエステル、トリメリット酸−i−デシルエステ
ル等)、ピロメリット酸オクチルエステル等のピロメリ
ット酸エステル類、アジピン酸エステル類などが挙げら
れる。尚、可塑剤の過度の添加は画像の保存性を劣化さ
せるので、可塑剤の添加量は、通常、受像層のバインダ
ーに対して0.1〜30重量%の範囲である。
【0076】受像シートの裏面に滑性裏面層を設けても
よい。
【0077】又、自動給紙適性をよくするために、受像
シートの裏面を構成する層の少なくとも1層に、有機及
び/又は無機の充填剤を含有させてもよい。具体的には
ポリエチレンワックス、ビスアマイド、ナイロン、アク
リル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコン樹脂、シリコン
ゴム、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等が挙げら
れるが、特に限定はされず何でも使用できる。
【0078】上記の中でも、プリンタの給紙ゴムローラ
ーの損耗や、転移によるローラーの摩擦特性の変動を抑
える点から特に好ましいのがナイロンフィラーである。
ナイロンフィラーとしては、分子量が10万〜90万
で、球状であり、平均粒子径が0.01〜30μmのも
のが好ましく、特に分子量が10万〜50万で、平均粒
子径が0.01〜10μmのものがより好ましい。又、
ナイロンフィラーの種類としては、ナイロン6やナイロ
ン66と比較してナイロン12フィラーが耐水性に優
れ、吸水による特性変化もないためより好ましい。
【0079】ナイロンフィラーは、高融点で熱的にも安
定であり、耐油性、耐薬品性などもよいことから染料に
よって染着され難い。又、自己潤滑性があり、摩擦係数
も低く、分子量が10万〜90万であると摩耗すること
も殆どなく、相手材を傷付けることもない。
【0080】フィラーの好ましい平均粒子径は、反射画
像用熱転写受容要素の場合は0.1〜30μm、透過画
像用熱転写受像シートの場合は0.01〜1μmであ
る。粒子径が小さすぎると、フィラーが裏面構成層中に
隠れてしまい、十分な滑り性の機能を果たさず、又、粒
子径が大きすぎると、裏面構成層から突出が大きくな
り、結果的に摩擦係数を高めたり、フィラーの欠落を生
じてしまうため好ましくない。
【0081】尚、上記の充填剤は何れも市場で容易に入
手でき、例えばポリエチレンワックスではSPRAY3
0(サゾール社製)、W950(三井石油化学工業製)
等、ナイロンフィラーとしては、例えばMW330(神
東塗料製)などが挙げられる。充填剤の添加量は、添加
する層の樹脂100重量部に対して0.01〜200重
量部の範囲が好ましい。
【0082】裏面層表面の中心線平均表面粗さRaは
0.5〜2.5μmが好ましい。又、単位面積当たりの
平均突起数が2000〜4500個/mm2であること
が好ましい。このような性質を持たせる方法としては、
例えば上述のような充填剤を用いて調整する他、樹脂押
出しコーティング時の冷却ロールの表面形状を前述のよ
うな性質にし、押し出し樹脂を冷却する際にその形状を
転写することによっても形成することができる。
【0083】滑性裏面層と支持体の間に、接着力を高め
る目的で中間層を設けてもよい。好ましい中間層の態様
としては、反応硬化型の樹脂を有する中間層を設ける。
【0084】反応硬化型樹脂としては特開平6−255
276号に記載されたような熱硬化型樹脂及び/又は電
離放射線硬化型樹脂を使用するのが好ましい。
【0085】同様の構成の中間層は、支持体と受像層の
間に設けてもよい。
【0086】受像層は、特開平4−241993号に記
載されたような方法で、表面をマット化処理及び/又は
光沢度調整をしてもよい。
【0087】本発明の受像シートには、受像層及び/又
はその近傍の層に透明な吸熱物質を含有させてもよい。
吸熱物質近傍で蓄積し、受像層を膨張させることによ
り、インクを有効に受像層中に転移させることができ
る。
【0088】吸熱物質としては各種の近赤外吸収色素が
用いられる。例えばニトロソ化合物及びその金属錯塩、
ポリメチン系色素、スクアリリウム系色素、チオールニ
ッケル塩、フタロシアニン系色素、トリアリルメタン系
色素、インモニウム系色素、ジインモニウム系色素、ナ
フトキノン系色素、アントラキノン系色素等を用いるこ
とができる。又、多くの透明な潜熱蓄熱材、例えばパラ
フィンワックス等の鎖状炭化水素類、パラキシレン等の
芳香族炭化水素類、フェノール類、ステアリン酸等のカ
ルボン酸類、C48O・117H2O等の包接形水化
物、各種のアルコール類、ポリエチレン等のTgの低い
高分子物質も用いられる。更には光異性化反応熱を利用
した光化学反応蓄熱材等も用いられる。
【0089】受像シートには、クッション性を上げるた
めに、気泡を含有させた層を設けてもよい。気泡を含有
させる手段としては、熱膨張性の中空粒子やカプセル状
の中空ポリマーを用いることが出来る。又、熱で分解し
て酸素、炭酸ガス、窒素などのガスを発生するジニトロ
ペンタメチレンテトラミン、ジアゾアミノベンゼン、ア
ゾビスイソブチルニトリル、アゾジカルボアミド等の分
解型発泡剤を用いてもよい。
【0090】気泡含有層中に含有させる気泡の種類は、
クッション性、断熱性の点から独立気泡が好ましく、例
えば特開平6−270559号に記載されたようなもの
が挙げられる。又、気泡含有層自体に公知の接着剤を含
有させてもよいが、支持体との接着性を上げるために、
支持体と気泡含有層の間にプライマー層を設けてもよ
い。斯かるプライマー層としては、例えば特開平5−2
70152号に記載のもの等を用いることが出来る。
【0091】本発明においては、受像シート及び/又は
インクシートに帯電防止機能を持たせてもよい。帯電防
止の機能を持たせるには、従来公知の技術を用いること
ができる。即ち、金属、金属酸化物、炭素の微粉末など
の導電性物質、「帯電防止剤」と呼ばれる有機化合物
(陽イオン系、陰イオン系、両性イオン系、非イオン系
界面活性剤や、ポリシロキサン系化合物等)、電子伝導
性の無機微粉末(酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化
インジウム等の微粉末に、不純物を混合して焼成し、結
晶格子を乱し、電子伝導性を高める、所謂ドーピング処
理を施したもの)など公知の導電性物質を用いることが
できる。
【0092】上記のような導電性物質は、受像シート及
び/又はインクシートの構成層中の少なくとも1層に含
有してもよいし、導電性物質を含有した塗料を塗布した
導電層として少なくとも1層形成してもよい。勿論、そ
の組合せも好ましい。
【0093】導電層として、上記のような導電性物質を
用いる場合、導電性塗料は通常の方法により調製できる
が、好ましくは、帯電防止剤はアルコール溶液又は水溶
液の形で用い、電子伝導性の無機微粉末はそのままの形
で用い、バインダーとなるべき樹脂の有機溶剤溶液中に
前者であれば溶解もしくは分散、後者であれば分散する
ことにより調製する。
【0094】導電性塗料のバインダーと成るべき樹脂
は、熱硬化性のポリアクリル酸エステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂等のような熱硬化性樹脂、又はポリ塩化ビニル
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂等
のような熱可塑性樹脂であることが好ましい。尚、塗布
・乾燥後(場合により硬化後)の導電層の表面固有抵抗
が1×1010Ωcm以下になるよう、バインダーと導電
性物質の比を決定することが好ましい。
【0095】調製した導電性塗料は、通常の塗布方法、
例えばブレードコーター、グラビアコーター等によるコ
ーティング、スプレーコーティング等が採用できる。
【0096】紙基材上に導電層を設けて帯電処理機能を
持たせる場合は、帯電防止剤の水溶液を塗布するか、前
記した電子導電性の無機微粉末を合成樹脂エマルジョ
ン、合成ゴムラテックス、水溶液樹脂の水溶液などの水
性塗料中に分散ないし溶解して乾燥塗膜を塗布形成する
とよい。合成樹脂エマルジョンとしては、ポリアクリル
酸エステル樹脂やポリウレタン樹脂等のエマルジョン、
合成ゴムラテックスとしてはメチルメタクリレート−ブ
タジエン、スチレン−ブタジエン等のゴムラテックス、
水溶性樹脂の水溶液としてはポリビニルアルコール樹
脂、ポリアクリルアミド樹脂、澱粉などの水溶液が例示
できる。あるいは、もっと簡易に帯電防止剤の水溶液を
スプレーコートしてもよい。
【0097】又、別の好ましい態様として、受像シート
やインクシートの芯材又は基材上に帯電防止層を設ける
場合、密着性を上げるために特開平8−52945号に
記載されているような、アクリル樹脂とエポキシ樹脂と
からなる帯電防止樹脂から成る帯電防止層を用いること
もできる。
【0098】このような帯電防止層は、上記の主剤及び
硬化剤を適当な比率で混合した塗工液を、慣用の方法で
インクシート及び/又は受像シートの芯材あるいは基材
の少なくとも一方の面又はそれらに設けたプライマー層
や接着層等の上に塗布・乾燥して形成することができ
る。この帯電防止層は、インク層あるいは受像層を形成
する芯材又は基材の面に設けて、その上にインク層ある
いは受像層を設けてもよく、又、インク層又は受像層を
形成する面と反対側の面に設けてもよい。
【0099】更に、この帯電防止層の面に別の層、例え
ば耐熱滑性層や背面スリップ層等を設けてもよい。塗工
方法としては慣用の塗工手段でよい。
【0100】受像層中へ帯電防止剤を用いる場合は、帯
電防止剤は有機溶剤可溶性であることが好ましい。有機
溶剤可溶性の帯電防止剤としては、例えば特開平5−6
4979号に記載のものなどが挙げられる。
【0101】帯電防止剤を受像層に含有させる場合は、
受像層を形成する樹脂100重量部当たり0.1〜10
重量部の範囲で使用することが好ましい。使用量が少な
すぎると帯電防止効果が不十分であり、一方、多すぎる
と受像層の染料受容性や画像の保存性などが低下するの
で好ましくない。又、受像層の厚さ方向における帯電防
止剤の分布は、受像層の表面側の1/5の範囲内に、帯
電防止剤の50重量%以上が含有されるような分布が好
ましい。このように構成することにより、同一領域の受
像層に複数回の染料転写が行われても良好な帯電防止性
が安定して発揮される。尚、このような構成とするため
には、受像層形成時の乾燥条件を成る可く遅くし、受像
層の樹脂に対して分子量の小さい帯電防止剤が受像層の
表面側へ密に分布するようにすることが好ましい。
【0102】熱転写記録装置として、例えば図2に示す
ような装置を用いることができる。図2において、10
はインクシート供給ロール、1はインクシート、11は
使用されたインクシート1を巻き取る巻取ロール、12
はサーマルヘッド、13はプラテンローラ(加熱ヒータ
ー15を装備)、14はサーマルヘッド12とプラテン
ローラ13との間に挿入された受像シートである。
【0103】図2に示す熱転写記録装置を用い、インク
シートとして例えば図1(a)に示すインクシートを用
いて画像を形成するには、まず、インクシートのイエロ
ー染料を含有する領域2Yと受像シートの受像層とを重
ね合わせ、サーマルヘッドの熱印加により該領域のイン
ク層中のイエロー染料を画像データに従って受像シート
に移行させてイエロー画像を形成し、次いでこのイエロ
ー画像の上にマゼンタ染料を含有する領域2Mのインク
層から同様にしてマゼンタ染料を画像様に移行させ、次
いでこの転写画像の上にシアン染料を含有する領域2C
のインク層から同様にしてシアン染料を画像様に移行さ
せ画像の形成を完了する。
【0104】図1(b)は、インクシートを各色別個に
し、各々対応する装置で記録する場合である。この場
合、まず、Y転写用装置でイエローインクシート上の染
料を画像データに従って受像シートに移行させてイエロ
ー画像を形成し、次にM転写用装置で、上記イエロー画
像の上にマゼンタインクシート上の染料を同様にして画
像様に移行させ、次にC転写用装置でマゼンタ画像上に
シアンインクシート上の染料を画像データに従って受像
シートに移行させて、画像の形成を完了する。
【0105】本発明においては、画像形成時に受像層を
受像層のガラス転移点(Tg)以上に加熱して置くこと
が有効である。これにより、染料前駆体と染料定着体と
の反応効率を高め、形成される染料の保存性を向上でき
る。
【0106】受像層のTgは、一般に50〜90℃程度
に設定することが多い。このTg以上に受像層を予備加
熱する方法としては、プラテンから加熱するのがよい。
プラテンローラー内にヒーターを設置する、あるいは熱
風又は加熱ローラーで印画直前に加熱する方法などを選
択することができる。
【0107】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例において、「部」は特に断り
ない限り「重量部」を表す。
【0108】実施例1 色素としてキレート色素Y、キレート色素M及びキレー
ト色素C(キレート反応前後の主吸収の波長ピーク差が
後記のもの)を用いた。後加熱は行わない。
【0109】(インクシート1の作製)支持体として、
片面に耐熱保護層(大日精化社製:SP−712)を設
けた厚み6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(東レ社製:ルミラー6CF531)の該保護層の裏面
に、下記組成のイエロー、マゼンタ、シアンの各インク
層をグラビア法により塗設し(乾燥時の塗布量1.1g
/m2)、イエロー、マゼンタ、シアンの各インク層を
図1(a)に示すような順(以下、「面順次」と記す)
に形成したインクシートを得た。
【0110】 イエローインク層 ポストキレート色素(Y−11) 30部 ポリビニルアセタール(デンカブチラールKY−24:電気化学工業社製) 55部 ポリメチルメタアクリレート(レゼダGP−305:東亜合成化学工業社製) 10部 ウレタン変性シリコンオイル (ダイアロマーSP−2105:大日精化工業社製) 5部 マゼンタインク層 ポストキレート色素(M−11) 30部 ポリビニルアセタール(デンカブチラールKY−24:前出) 55部 ポリメチルメタアクリレート(レゼダGP−305:前出) 10部 ウレタン変性シリコンオイル(ダイアロマーSP−2105:前出)5部 シアンインク層 ポストキレート色素(C−11) 30部 ポリビニルアセタール(デンカブチラールKY−24:前出) 55部 ポリメチルメタアクリレート(レゼダGP−305:前出) 10部 ウレタン変性シリコンオイル(ダイアロマーSP−2105:前出)5部
【0111】
【化3】
【0112】(受像シートの作製)支持体として厚み1
88μmの合成紙(東洋紡績社製:クリスパー231
2)の表面に、下記組成のアンカー層(乾燥膜厚2μ
m)と受像層(乾燥膜厚4μm)をこの順に塗設し、受
像シートを得た。
【0113】 アンカー層 ポリオール変性塩素化ポリオレフィン (ハードレンB−13:東洋化成工業社製) 75部 イソシアナート(コロネートHX:日本ポリウレタン工業社製) 25部 受像層 ポリビニルブチラール(エスレックBX−1:積水化学工業社製) 65部 メタルソース(MS−1) 30部 ポリエステル変性シリコン(X−24−8300:信越化学社製) 5部 MS−1:Ni2+(NH2COCH2NH23・2B(C654 - (画像の形成)上記で得られた熱転写受像シートの受像
層部とインクシートのインク層部を重ね合わせ、解像度
12dot/mm、平均抵抗値3100Ωのサーマルヘ
ッドとプラテンロールで圧接し、5〜80mJ/mm2
の印加エネルギー範囲で順次増加させるイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ニュートラル(前記3色重ね)ステップ
パターンを、送り速度10msec/lineの条件で
インク層の背面側から加熱して受像層上に染料を転写さ
せた。
【0114】得られた画像について、以下の評価を行っ
た。
【0115】《画像の耐光性》各画像のY,M,Cの各
濃度1.0付近の部分を、それぞれキセノンフェードメ
ーター(7万ルックス)に14日間暴露した後の濃度
(D1)と暴露前の濃度(D0)から、濃度の残存率を求
め耐光性の評価とした。
【0116】残存率(%)=D0/D1×100 尚、各キレート染料のMS−1との反応前後の主吸収波
長ピークの変化は以下のようであった。
【0117】 染 料 反応前ピーク 反応後ピーク 変化量 Y−11 458nm 465nm 7nm M−11 522nm 546nm 24nm C−11 619nm 640nm 21nm 実施例2 色素としてキレート色素Y、キレート色素C及びノンキ
レート色素Mを用いた。後加熱は行わない。
【0118】(インクシート2の作製)実施例1と同じ
支持体の該保護層の裏面に、下記組成のイエロー、シア
ン、マゼンタの各インク層をグラビア法により塗設し
(乾燥時の塗布量1.1g/m2)、実施例1と同様に
イエロー、シアン、マゼンタ各インク層を面順次に有す
るインクシートを得た。
【0119】イエローインク層 実施例1と同組成 シアンインク層 実施例1と同組成 マゼンタインク層 ノンキレート色素(M−30) 30部 ポリビニルアセタール(デンカブチラールKY−24:前出) 55部 ポリメチルメタアクリレート(レゼダGP−305:前出) 10部 ウレタン変性シリコンオイル(ダイアロマーSP−2105:前出) 5部
【0120】
【化4】
【0121】実施例1と同じ受像シートを用い、実施例
1と同様に画像形成を行い(ただし、Y,C,Mの順で
行った)評価した。評価方法も実施例1と同じである。
【0122】実施例3 受像層組成を下記のように変えた以外は実施例1と同様
に受像シートを作製し、これを用いて実施例1と同様に
して画像形成、評価を行った。
【0123】 受像層 ポリビニルブチラール(エスレックBX−1:前出) 60部 メタルソース(MS−1) 30部 ポリエステル変性シリコン(X−24−8300:前出) 5部 ラジカルクエンチャー(スミライザーBHT:住友化学社製) 5部 実施例4 受像層をTg(60℃)以上に予熱した(65℃)以外
は、実施例1と同じインクシート、受像シートを用いて
同様の画像形成を行った。装置として図2の構成のもの
を使用した(プラテン内のヒーターで加熱)。
【0124】比較例1 キレート色素でY、M、C印画後に120℃、10分の
後加熱で反応率を100%にした。インクシート、受像
シート、画像形成、評価は実施例1に同じ。
【0125】比較例2 市販ノンキレート昇華熱転写による画像。
【0126】実施例1〜4及び比較例1、2の結果を併
せて表1に示す。
【0127】
【表1】
【0128】表1の結果から本発明の実施が優れている
ことは明白である。
【0129】
【発明の効果】本発明の画像形成方法によれば、染料転
写後に再加熱工程を必要とせずに、保存性に優れた画像
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクシートの一形態を示す平面図、
(a)はY、M、Cインク層が面順位に設けられた場
合、(b)はY、M、Cインク層が各々、単独に設けら
れた場合を示す。
【図2】本発明の画像形成方法に用いる熱転写記録装置
の一例の概念図。
【符号の説明】
1 インクシート 2 インク層(染料前駆体層)、Yはイエロー、Mはマ
ゼンタ、Cはシアン 10 インクシート供給ロール 11 インクシート巻取りロール 12 サーマルヘッド 13 プラテンローラ(加熱部内蔵) 14 受像シート 15 ヒーター
フロントページの続き (72)発明者 福室 郁 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に熱拡散性の染料前駆体を含有
    するインク層を少なくとも1層有するインクシートのイ
    ンク層と、支持体上に前記染料前駆体と反応して染料を
    形成しうる染料定着体を含有する受像層を少なくとも1
    層有する受像シートの受像層を対向するように重ね合わ
    せ、サーマルヘッドで像様に加熱することにより染料前
    駆体を受像層に転写し画像を形成する画像形成方法にお
    いて、前記染料前駆体の主吸収のピーク波長と、この染
    料前駆体が受像層の染料定着体と反応して形成された染
    料の主吸収のピーク波長の差が40nm以下であること
    を特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 インクシートが、支持体上に熱拡散性の
    染料前駆体を含有するインク層を少なくとも1層有する
    インク層と、支持体上に染料定着体と反応性を有しない
    熱拡散性の染料を含有するインク層を少なくとも1層有
    するインク層とから成るインクシートのインク層と、支
    持体上に前記染料前駆体と反応して染料を形成しうる染
    料定着体を含有する受像層を少なくとも1層有する受像
    シートの受像層を対向するように重ね合わせ、加熱装置
    で像様に加熱することにより染料前駆体及び前記染料を
    受像層に転写し画像を形成することを特徴とする画像形
    成方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも画像形成の最後に、染料定着
    体と反応性を有しない熱拡散性の染料を含有するインク
    層で画像形成を行うことを特徴とする請求項2記載の画
    像形成方法。
  4. 【請求項4】 受像層がラジカルクエンチャーを含有す
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形成
    方法。
  5. 【請求項5】 画像形成時に受像層を受像層のガラス転
    移点(Tg)以上に加熱しておくことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014069361A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート

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