JP6170430B2 - 液圧転写用ベースフィルム - Google Patents
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Description
[1]端部に線状の切れ込みを有する液圧転写用ベースフィルムであって、
前記液圧転写用ベースフィルムの端の長さ100mm当たり7mm以上の割合で前記線状の切れ込みを有し、
前記液圧転写用ベースフィルムの端に対して前記線状の切れ込みが略並行に存在し、
前記液圧転写用ベースフィルムの端から前記線状の切れ込みまでの距離が1〜10mmである、液圧転写用ベースフィルム、
[2]ポリビニルアルコールフィルムである、上記[1]の液圧転写用ベースフィルム、
[3]上記[1]または[2]の液圧転写用ベースフィルムの表面に印刷を施してなる液圧転写用フィルム、
[4]上記[3]の液圧転写用フィルムを印刷が施された面を上にして液面に浮かべる工程と浮かべた液圧転写用フィルムの上方から被転写体を押し付ける工程とを有する液圧転写方法、
に関する。
本発明の液圧転写用ベースフィルムは端部(液圧転写用ベースフィルムの端近傍の部分)に線状の切れ込みを有する。端部に線状の切れ込みを有することにより、それから形成される液圧転写用フィルムを液面に浮かべたときのカールを十分に防止することができる。本発明を何ら限定するものではないが、この理由としては、液圧転写用フィルムの端からカールが発生したとしても当該切れ込みによりカールの進行が止まるためと考えられる。また、線状の切れ込みは、特許文献3に記載されているような小孔の場合と異なり、その形成が比較的容易で液圧転写用ベースフィルムを生産性よく製造することができ、屑も発生しにくく、しかも線状の切れ込みが形成された近辺も液圧転写に寄与できて液圧転写用フィルムの有効面積の縮小を低減できる、といった利点も有する。
カールフィッシャー水分計を用いて測定した。
縦420mm×横320mm×高さ160mmの容器に10リットルの水を入れ、30℃に調整した後、以下の実施例または比較例で作製した液圧転写用ベースフィルム(サイズ:200mm×200mm)を、製膜時のステンレス製ベルトに接する面と反対側となる面が水と接するようにして上記容器中の水面に浮かべた。この操作により、通常は液圧転写用ベースフィルムの端部が水面に対して上向きにカールすることになる。浮かべ始めてから25秒後に水面と接触している部分の面積(Amm2)を測定して、次式によりカール面積率(%)を算出した。なお、上記の面積(Amm2)は一連の操作をカメラ撮影して得られた画像データをコンピューターで画像処理することによって測定した。
カール面積率(%)=〔1−A/(200×200)〕×100
カール面積率が7%以下のものを「○」(良好)と判定し、7%より大きいものを「×」(不良)と判定した。
液圧転写用ベースフィルムの製造
けん化度88モル%、重合度2400のPVA100質量部、グリセリン3質量部、コーンスターチ(平均粒度20μm)5質量部、硼砂0.7質量部、およびポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート1質量部を含みPVAの濃度が18質量%の水溶液を、温度95℃のステンレス製ベルト上に流延し、2分間乾燥した。乾燥後、ベルトに接する面と反対側となる面を80℃の熱処理ロールで8秒間熱処理し、厚み40μmのPVAフィルムを得た。
製造例1で得られたPVAフィルムから200mm×200mmの正方形のフィルムを切り出した後、カッターナイフを用いて、図3の(a)のように、1辺の端から5mmの位置に長さ10mmの直線状の切れ込み(フィルムの厚み方向に貫通するもの;開口部分の線幅は70μm以下)を2つ入れた。残りの3辺の端部にも同様に切れ込みを入れてカール面積率測定用の液圧転写用ベースフィルム(水分率4.0質量%)とし、上記の方法に従って、そのカール面積率を測定した。結果を表1に示した。
製造例1で得られたPVAフィルムから200mm×200mmの正方形のフィルムを切り出した後、カッターナイフを用いて、図3の(b)のように、1辺の端から5mmの位置に長さ20mmの直線状の切れ込み(フィルムの厚み方向に貫通するもの;開口部分の線幅は70μm以下)を1つ入れた。残りの3辺の端部にも同様に切れ込みを入れてカール面積率測定用の液圧転写用ベースフィルム(水分率4.0質量%)とし、上記の方法に従って、そのカール面積率を測定した。結果を表1に示した。
製造例1で得られたPVAフィルムから200mm×200mmの正方形のフィルムを切り出した後、カッターナイフを用いて、図3の(c)のように、1辺の端から5mmの位置に長さ40mmの直線状の切れ込み(フィルムの厚み方向に貫通するもの;開口部分の線幅は70μm以下)を1つ入れた。残りの3辺の端部にも同様に切れ込みを入れてカール面積率測定用の液圧転写用ベースフィルム(水分率4.0質量%)とし、上記の方法に従って、そのカール面積率を測定した。結果を表1に示した。
製造例1で得られたPVAフィルムから200mm×200mmの正方形のフィルムを切り出した後、カッターナイフを用いて、図3の(d)のように、1辺の端から5mmの位置に長さ10mmの直線状の切れ込み(フィルムの厚み方向に貫通するもの;開口部分の線幅は70μm以下)を2つ入れた。残りの3辺の端部にも同様に切れ込みを入れてカール面積率測定用の液圧転写用ベースフィルム(水分率4.0質量%)とし、上記の方法に従って、そのカール面積率を測定した。結果を表1に示した。
製造例1で得られたPVAフィルムから200mm×200mmの正方形のフィルムを切り出した後、カッターナイフを用いて、図3の(e)のように、1辺の端から10mmの位置に長さ20mmの直線状の切れ込み(フィルムの厚み方向に貫通するもの;開口部分の線幅は70μm以下)を1つ入れた。残りの3辺の端部にも同様に切れ込みを入れてカール面積率測定用の液圧転写用ベースフィルム(水分率4.0質量%)とし、上記の方法に従って、そのカール面積率を測定した。結果を表1に示した。
製造例1で得られたPVAフィルムから200mm×200mmの正方形のフィルムを切り出した後、カッターナイフを用いて、図3の(f)のように、1辺の端から5mmの位置に長さ5mmの直線状の切れ込み(フィルムの厚み方向に貫通するもの;開口部分の線幅は70μm以下)を4つ入れた。残りの3辺の端部にも同様に切れ込みを入れてカール面積率測定用の液圧転写用ベースフィルム(水分率4.0質量%)とし、上記の方法に従って、そのカール面積率を測定した。結果を表1に示した。
製造例1で得られたPVAフィルムから200mm×200mmの正方形のフィルム(水分率4.0質量%)を切り出した後、それをそのままカール面積率測定用の液圧転写用ベースフィルムとして用いて、上記の方法に従って、そのカール面積率を測定した。結果を表1に示した。
Claims (4)
- 端部に線状の切れ込みを有する液圧転写用ベースフィルムであって、
前記液圧転写用ベースフィルムの端の長さ100mm当たり7mm以上の割合で前記線状の切れ込みを有し、
前記液圧転写用ベースフィルムの端に対して前記線状の切れ込みが略並行に存在し、
前記液圧転写用ベースフィルムの端から前記線状の切れ込みまでの距離が1〜10mmである、液圧転写用ベースフィルム。 - ポリビニルアルコールフィルムである、請求項1に記載の液圧転写用ベースフィルム。
- 請求項1または2に記載の液圧転写用ベースフィルムの表面に印刷を施してなる液圧転写用フィルム。
- 請求項3に記載の液圧転写用フィルムを印刷が施された面を上にして液面に浮かべる工程と浮かべた液圧転写用フィルムの上方から被転写体を押し付ける工程とを有する液圧転写方法。
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