JP6165521B2 - 容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造方法 - Google Patents
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(1)容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造方法であって、
穀類分解物含有発泡性飲料を冷却および攪拌して調製された発泡体の凍結固化物と、穀類分解物含有発泡性飲料とを容器内で接触させる工程を含み、
容器入り穀類分解物含有発泡性飲料は、穀類分解物発泡性飲料により形成される泡部と、凍結固化物含有物部と、穀類分解物含有発泡性飲料部とを含み、かつ泡部および凍結固化物含有物部のうち少なくとも一つが、穀類分解物含有発泡性飲料部上に配置されてなる、方法。
(2)接触工程が、容器に収容された穀類分解物含有発泡性飲料上に凍結固化物を添加することを含む、(1)に記載の製造方法。
(3)接触工程が、容器に収容された凍結固化物上に穀類分解物含有発泡性飲料を添加することを含む、(1)に記載の製造方法。
(4)接触工程が、凍結固化物と、穀類分解物含有発泡性飲料と容器内で混合することを含む(1)〜(3)のいずれか一つに記載の製造方法。
(5)容器入り穀類分解物含有発泡性飲料が、容器開口部側から順に、泡部と、凍結固化物含有物部と、穀類分解物含有発泡性飲料部と含む、(1)〜(4)のいずれか一つに記載の製造方法。
(6)発泡体が、エキス凍結微粒と微細気泡とを含む、(1)〜(5)のいずれか一つに記載の製造方法。
(7)凍結固化物が、発泡体を−40℃〜−2℃で凍結固化させることにより形成される、(1)〜(6)のいずれか一つに記載の製造方法。
(8)穀類分解物発泡性飲料により形成される泡部と、
穀類分解物含有発泡性飲料を冷却および攪拌して調製された発泡体の凍結固化物を含んでなる凍結固化物含有部と、
穀類分解物含有発泡性飲料部と
を含み、
泡部および凍結固化物含有物部のうち少なくとも一つが、穀類分解物含有発泡性飲料部上に配置さる、容器入り穀類分解物含有発泡性飲料。
(9)容器開口部側から順に、泡部と、凍結固化物含有物部と、穀類分解物含有発泡性飲料部と含む、(8)に記載の容器入り穀類分解物含有発泡性飲料。
本発明の容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造方法は、穀類分解物含有発泡性飲料を冷却および攪拌して調製された発泡体の凍結固化物と、穀類分解物含有発泡性飲料とを容器内で接触させる工程を含み、容器入り穀類分解物含有発泡性飲料は、穀類分解物発泡性飲料により形成される泡部と、凍結固化物含有物部と、穀類分解物含有発泡性飲料部とを含み、かつ泡部および凍結固化物含有物部のうち少なくとも一つが、穀類分解物含有発泡性飲料部上に配置されてなることを特徴としている。
本発明において、穀類分解物含有発泡性飲料としては、穀類の分解物を含む発泡性飲料であればどのような種類の飲料であっても対象とすることができるが、好ましくは、麦芽や、大麦の分解物を含む飲料を挙げることができる。本発明において、穀類とは、穀物であれば特に限定されないが、大麦、小麦、大豆、エンドウ豆であることが好ましく、より好ましくは大麦である。穀類の分解物の具体的な態様としては、特に限定されないが、麦芽、大麦、小麦、大豆、エンドウ豆、トウモロコシの分解物であり、例えば、大豆タンパク、大豆ペプチド、エンドウ豆タンパク、コーンタンパク分解物が挙げられる。
また、本発明の飲料には、香料、色素、甘味料等を加えてもよい。
本発明の容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造にあっては、まず、上述のような穀類分解物含有発泡性飲料を冷却および攪拌して調整された発泡体を用意する。
まず、穀類分解物含有発泡性飲料搬送容器から導出した穀類分解物含有発泡性飲料を、冷却シリンダおよびスクリュー式攪拌羽根のような攪拌羽根を備えた、冷却および攪拌手段により冷却および攪拌する。次に、該冷却および攪拌処理により、穀類分解物含有発泡性飲料液の水分が凍結する。水分が凍結すると、結果的にエキス分が濃縮され、粘度が上昇し、エキス凍結微粒を含むスラリーが形成される。
また、本発明の発泡体は、上述のような気体が発泡体の微粒子間に含まれる微細気泡に含まれていることが好ましい。
本発明の容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造にあっては、上述のようにして得られた発泡体を凍結固化処理し、凍結固化物を取得する。
本発明の容器入り穀類分解物含有発泡性飲料は、上述のようにして得られる凍結固化物と、穀類分解物含有発泡性飲料とを容器内で接触させることにより、簡易に製造することができる。
また、本発明の別の態様によれば、容器に収容された本発明の凍結固化物上に穀類分解物含有発泡性飲料を添加することを含んでなる。また、好ましい態様によれば、上記添加は、穀類分解物含有発泡性飲料を凍結固化物上に注出することを含んでなる。予め容器に収容された凍結固化物上に穀類分解物含有発泡性飲料を添加することは、凍結固化物と飲料とを効率的に接触させ、容器中で、泡部と、凍結固化物含有部と、飲料部とから構成される三層構造を迅速に発生させる上で有利である。
本発明の容器入り穀類分解物含有発泡性飲料は、上記製造方法により提供することができ、穀類分解物発泡性飲料により形成される泡部と、穀類分解物含有発泡性飲料を冷却および攪拌して調製された発泡体の凍結固化物を含んでなる凍結固化物含有部と、穀類分解物含有発泡性飲料部とを含み、泡部および凍結固化物含有物部のうち少なくとも一つが、穀類分解物含有発泡性飲料部上に配置されてなる。
本発明によれば、所望の時期に、所望の場所で、凍結固化物と穀類分解物含有発泡性飲料とを接触させ、容器入り穀類分解物含有発泡性飲料を製造することができる。
特許第4988968号公報の記載に準じて、発泡体を製造した。具体的には、発泡性飲料として、市販ビールを用い、冷却器に初期ビール投入量として、温度5℃のビール3Lを投入した。次に、外気温度は26.0℃、冷却器の冷媒温度−15〜−12℃、攪拌速度30rpmで冷却および攪拌して発泡体を得た。ここで、発泡体の作製に際しての外気は、大気で行った。
次に、得られた発泡体を成型用容器に入れて−18℃で1日間冷凍し、凍結固化物を得た(図1)。
ビール300mLを透明ガラス製グラスに注ぎ、その上に実施例1で得られた凍結固化物40gを添加した。その結果、ビールにより形成された泡部の一部と、凍結固化物にビールが含浸した凍結固化物含有部の一部とがそれぞれ、ビールの飲料部上に配置された容器入りビールを得た(図2)。
3−1:容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造2
まず、実施例2で説明した工程により、ビールにより形成された泡部の一部と、凍結固化物にビールが含浸した凍結固化物含有部の一部とがそれぞれ、ビールの飲料部上に配置された容器入りビールを得た(図2参照)。
次に、図2で示す容器入りビールをスプーンにより攪拌し、ビールと凍結固化物とを混合した(図3A)。
蛍光灯を点灯させた室内に、実施例3で得られた三層構造の容器入りビールを静置して外観を観察した。
その結果、凍結固化物含有部およびビール部の二層は、互いに異なる茶褐色の散乱光を生じ(図3B)、通常のビールとは異質な外観を呈していた。
3−1で得られた容器入りビール(図3Bに相当)について、20分間の温度変化を測定した(試験開始時の飲料温度5℃、周囲温度25℃)。また、コントロールとして、380mLの透明ガラス製グラスに通常のビール340mLを注いだものを用意した。
その結果、実施例3の容器入りビールは試験開始から試験終了まで、飲料温度約5℃を維持していた。一方、通常の容器入りビールは、試験開始後、飲料温度約5℃から約11℃まで上昇した。
3−1で得られた容器入りビール(図3Bに相当)およびコントロール(通常のビール)について、泡の持続時間を測定した。
その結果、実施例3の容器入りビールは少なくとも30分間以上泡の存在が確認された。一方、通常の容器入りビールでは、30分間後には泡はほぼ消失していた。
3−1で得られた容器入りビール(図3Bに相当)およびコントロール(通常のビール)について、ビール製造時およびその5分間後に訓練されたパネラーにより飲用感を評価した。
その結果、実施例3の容器入りビールは、ビール製造時およびその5分間後のいずれの時点においても、飲んだ後に冷たさが残る独特喉ごしが確認された。一方、通常のビールでは、そのような飲用感(喉ごし)は認められなかった。
4−1:容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造3
実施例1で得られた凍結固化物40gを、バウダー状に調整した後、380mLの透明ガラス製グラスに入れた(図4A)。次に、容器に収容された凍結固化物上に300mLを注いだ(図4B)。
Claims (9)
- 容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造方法であって、
穀類分解物含有発泡性飲料を冷却および攪拌してエキス凍結微粒と微細気泡とを含む発泡体とし、前記発泡体を凍結固化して凍結固化物を準備する工程、および
前記凍結固化物と、穀類分解物含有発泡性飲料とを容器内で接触させる工程を含み、
前記容器入り穀類分解物含有発泡性飲料は、穀類分解物発泡性飲料により形成される泡部と、凍結固化物含有物部と、穀類分解物含有発泡性飲料部とを含み、かつ前記泡部および凍結固化物含有物部のうち少なくとも一つが、穀類分解物含有発泡性飲料部上に配置される、方法。 - 前記穀類分解物含有発泡性飲料と接触する凍結固化物がパウダー状である、請求項1に記載の製造方法。
- 前記凍結固化物を準備する工程が、穀類分解物含有発泡性飲料を冷却および攪拌してエキス凍結微粒を含むスラリーとし、前記スラリーを冷却および攪拌して外気ガスを巻き込むことによりエキス凍結微粒と微細気泡とを含む発泡体とし、前記発泡体を凍結固化させることにより前記発泡体の凍結固化物を得ることを含む、請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記発泡体が、以下の(a)〜(c)のうち少なくとも1つの特徴を備えている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法:
(a) 前記発泡体の体積膨張率が1.3〜3.5である
(b) 前記発泡体の粘度が0.4〜30pa・sである
(c) 前記発泡体の明度と、発泡体とする前の穀類分解物含有発泡性飲料の明度との差(ΔL)が8〜45である。 - 前記接触工程が、以下の(1)〜(3)のいずれかを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法:
(1)容器に収容された穀類分解物含有発泡性飲料上に前記凍結固化物を添加すること、
(2)容器に収容された前記凍結固化物上に穀類分解物含有発泡性飲料を添加すること、または
(3)前記凍結固化物と、穀類分解物含有発泡性飲料と容器内で混合すること。 - 前記容器入り穀類分解物含有発泡性飲料が、容器開口部側から順に、前記泡部と、前記凍結固化物含有物部と、前記穀類分解物含有発泡性飲料部と含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
- 冷却および撹拌が−15℃〜−1.8℃で行われる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記凍結固化物が、前記発泡体を−40℃〜−2℃で凍結固化させることにより形成される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造方法。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造方法により得られる、容器入り穀類分解物含有発泡性飲料。
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