JP6165516B2 - 成形型および光束制御部材の製造方法 - Google Patents

成形型および光束制御部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光源から出射された光の配光を制御する光束制御部材を成形するための成形型に関する。また、本発明は、前記成形型を用い光束制御部材の製造方法に関する。
近年、省エネルギーや小型化の観点から、撮像カメラ用の発光装置として、発光ダイオード(以下「LED」ともいう)を光源とする発光装置(LEDフラッシュ)が使用されるようになってきた。このような発光装置としては、LEDと、LEDから出射された光の配光を制御する凹凸を含むレンズとを組み合わせたものがよく知られている。
撮像用カメラに搭載されるレンズは、樹脂を材料とした射出成形により製造されうる。射出成形によるレンズの製造では、キャビティー内に存在するガス、またはキャビティー内に充填された溶融樹脂から発生するガスが、レンズの中央部分や凹凸部分に残ってしまう場合がある。キャビティー内の残留ガスは、成形時の断熱圧縮によって発熱して焼けを生じさせたり、金型の内面に付着して成形不良を引き起こしたりする原因となりうる。よって、設計通りのレンズを得るためには、金型にはキャビティー内の残留ガスをキャビティー外に排出するガスベント機能が必要となる。
特許文献1には、レンズを射出成形により製造するための、ガスベント機能を有する金型が記載されている。図1は、特許文献1に記載の金型を構成する金型部材10の平面図である。特許文献1に記載の金型部材10は、一つの駒からなる。金型部材10は、平面視において中央部分に配置された転写部20と、転写部20の外側に配置された縁部30と、転写部20から縁部30にかけて配置された凹溝40とを有する。転写部20には、同心円状に複数の分割面21が配置されている。隣接する分割面21間の境界には、段差22が配置されている。凹溝40は、転写部20において中心から外側に向かって徐々に幅が広くなるように形成されており、かつ所定の深さを有している。
特開2004−098538号公報
所定の大きさの凹溝40を有する特許文献1に記載の金型部材10を用いて、射出成形によりレンズを成形すると、凹溝40の形状がレンズに凸部となって転写されてしまう。この凸部は、レンズの配光特性に影響を及ぼすおそれがある。このような問題を解消する手段としては、凹溝40の大きさをレンズに凸部となって転写されない程度に小さくすることが考えられる。しかしながら、レンズに凸部となって転写されない程度の大きさであって、かつガスベント機能を有する凹溝40を金型部材に加工機械で形成することは、困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ガスベント機能を有する成形型であって、ガスベントとして機能する部分が光束制御部材に転写されたとしても、光束制御部材の配光特性にほとんど影響を及ぼすことがない成形型を提供することを目的とする。また、本発明は、この成形型を用いて成形される光束制御部材を提供することも目的とする。
本発明に係る成形型は、光源から出射された光の配光を制御する光束制御部材を成形するための、転写面を有する成形型であって、前記転写面の中心点を通る面で分割された複数の成形型片を含む成形型本体と、前記複数の成形型片を固定するホルダーと、を有し、前記複数の成形型片は、それぞれ、前記中心点を中心とする円弧状の谷線を含む凹部が複数形成された分割転写面を有する、構成を採る。
本発明に係る光束制御部材は、光源から出射された光の配光を制御する光束制御部材であって、本発明に係る成形型を用いて成形された、複数の円環状の凸部が同心円状に配置されている入射領域を有する、構成を採る。
本発明に係る成形型は、ガスベントとして機能しうる成形型片間の間隙が微小であるため、当該間隙が転写されて凸部が形成されたとしても、配光特性にほとんど影響を及ぼすことなく光束制御部材を成形することができる。
特許文献1に記載の金型部材の平面図である。 実施の形態1に係る成形型の斜視図である。 図3A、Bは、成形型本体の構成を示す図である。 成形型本体の分解斜視図である。 図5A,Bは、ホルダーの構成を示す図である。 図6A〜Dは、実施の形態1に係る光束制御部材の構成を示す図である。 図7A,Bは、実施の形態2に係る成形型の構成を示す図である。 図8A,Bは、実施の形態2に係る成形型の構成を示す斜視図である。 実施の形態2に係る成形型の部分拡大断面図である。 実施の形態2に係る成形型の部分拡大断面図である。
本発明に係る成形型は、フレネルレンズ部を有する光束制御部材を射出成形により製造するために使用される金型駒を有する。本発明に係る成形型に含まれる金型駒は、当該フレネルレンズ部を含む入射領域を成形するために使用される。
本発明に係る成形型は、金型駒として、複数のレンズ面成形部片(成形型片)から構成されるレンズ面成形部本体(成形型本体)と、レンズ面成形部本体を構成する複数のレンズ面成形部片を固定するホルダーとを有する。以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[実施の形態1]
(成形型を構成する金型駒の構成)
図2〜5は、実施の形態1に係る成形型を構成する金型駒100の構成を示す図である。図2は、実施の形態1に係る成形型を構成する金型駒100の斜視図である。図3Aは、レンズ面成形部本体120の平面図であり、図3Bは、レンズ面成形部本体120の側面図である。図4は、レンズ面成形部本体120の分解斜視図である。図5Aは、ホルダー140を上から見た斜視図であり、図5Bは、ホルダー140を下から見た斜視図である。以下、図2において、金型駒100の中心から見て転写面121が形成されている領域の方向を「上側」とし、金型駒100の中心から見て転写面121に対向した領域の方向を「下側」として説明する。
図2に示されるように、実施の形態1に係る成形型を構成する金型駒100は、レンズ面成形部本体(成形型本体)120およびホルダー140を有する。本実施の形態において、金型駒100の形状は、中心軸CA1を回転軸とする略回転対称(円対称)である。
図3および図4に示されるように、レンズ面成形部本体120は、複数のレンズ面成形部片(成形型片)126から構成される。レンズ面成形部本体120の外観形状は、中心軸CA1を回転軸とする略回転対称の略円柱形状である。
レンズ面成形部本体120の上面には、光束制御部材200(図6参照)の入射領域(レンズ面)220を成形するための転写面121が配置されている。転写面121の形状は、略円錐台形状である(図3B参照)。また、レンズ面成形部本体120の下部には、レンズ面成形部本体120をホルダー140に固定するためのレンズ面成形部本体段部122が配置されている。
レンズ面成形部片126は、レンズ面成形部本体120を、中心軸CA1を通る分割平面S1(転写面121の中心点を通る平面)で分割した形状である。レンズ面成形部片126の数は、特に限定されない。本実施の形態では、レンズ面成形部片126の数は4個であり、レンズ面成形部片126の平面視形状は中心角が90°の扇形である。4個のレンズ面成形部片126は、平面視において扇形の直線部分同士を合わせて、外観形状が略円柱形状となるように組み合わされることで、レンズ面成形部本体120として機能する。
レンズ面成形部片126は、分割転写面121aおよび分割段部122aを有する。分割転写面121aは、レンズ面成形部片126の上面に配置されている。分割転写面121aは、転写面121の一部である。分割転写面121aは、平面視形状が略円形状となるように、他の3つのレンズ面成形部片126の分割転写面121aと組み合わされることで、転写面121として機能する。分割転写面121aは、内側転写領域123aおよび外側転写領域124aを有する。
内側転写領域123aは、中心軸CA1側に配置されている。内側転写領域123aは、屈折部成形領域123の一部である。内側転写領域123aは、他の3つのレンズ面成形部片126の内側転写領域123aと組み合わされることで、屈折部成形領域123として機能する。中心軸CA1を通る平面における内側転写領域123aの断面形状は、直線である。
外側転写領域124aは、内側転写領域123aよりも径方向の外側に配置されている。外側転写領域124aは、フレネルレンズ部成形領域124の一部である。外側転写領域124aは、他の3つのレンズ面成形部片126の外側転写領域124aと組み合わされることで、フレネルレンズ部成形領域124として機能する。外側転写領域124aは、中心軸CA1を中心とする円弧形状の分割凹部125aを複数有する。互いに径が異なる複数の分割凹部125aは、同心に配置されている。
分割凹部125aは、光束制御部材200の第4傾斜面224a(フレネルレンズ部222の入射面;後述)を成形するための第1傾斜面125bと、光束制御部材200の第5傾斜面224b(フレネルレンズ部222の反射面;後述)を成形するための第2傾斜面125cと、光束制御部材200の第6傾斜面224c(フレネルレンズ部222の入射面と反射面とを接続する面;後述)を成形するための第3傾斜面125dと、第1傾斜面125bおよび第3傾斜面125dの境界線である谷線125eとを有する。分割凹部125aにおいて、第1傾斜面125bは中心軸CA1側に配置され、第2傾斜面125cは径方向外側に配置され、第3傾斜面125dは第1傾斜面125bおよび第2傾斜面125cを繋ぐように配置される。谷線125eの平面視形状は、中心角が90°の円弧形状である。
分割段部122aは、レンズ面成形部片126の下部に配置されている。分割段部122aは、レンズ面成形部本体段部122の一部である。分割段部122aは、他の3つのレンズ面成形部片126の分割段部122aと組み合わされることで、レンズ面成形部本体段部122として機能する。
上述したように、4個のレンズ面成形部片126は、平面視において扇形の直線部分同士を合わせて、外観形状が略円柱形状となるように組み合わされることで、レンズ面成形部本体120として機能する。レンズ面成形部本体120の転写面121は、4つの分割転写面121aが組み合わされて形成される。また、レンズ面成形部本体120の屈折部成形領域123は、4つの内側転写領域123aが組み合わされて形成される。同様に、レンズ面成形部本体120のフレネルレンズ部成形領域124aは、4つの外側転写領域124aが組み合わされて形成される。さらに、レンズ面成形部本体120の凹部125は、4つの分割凹部125aが組み合わされて形成される。また、レンズ面成形部本体120のレンズ面成形部本体段部122は、4つの分割段部122aが組み合わされて形成される。
転写面121を平面視したときの外観形状は、円形である。転写面121は、中央部に配置された屈折部成形領域123と、屈折部成形領域123の外側に配置されたフレネルレンズ部成形領域124と有する。屈折部成形領域123を平面視したときの外観形状は、円形である。フレネルレンズ部成形領域124を平面視したときの外観形状は、円環状である。フレネルレンズ部成形領域124は、互いに径が異なる略円環状の凹部125を複数有する。複数の凹部125は、同心円状に配置された複数の仮想円に沿って配置されている。
レンズ面成形部本体段部122は、ホルダー140に対してレンズ面成形部本体120を位置決めするための部位である。レンズ面成形部本体段部122は、レンズ面成形部本体120の下部に配置されている。レンズ面成形部本体段部122は、ホルダー140のホルダー座部142に係合する。
ホルダー140は、レンズ面成形部本体120(4個のレンズ面成形部片126)を保持する。より正確には、ホルダー140は、4個のレンズ面成形部片126がレンズ面成形部本体120として機能できるように、4個のレンズ面成形部片126を保持する。図5に示されるように、ホルダー140の形状は、略円筒形状である。ホルダー140の内側の下部には、レンズ面成形部本体段部122に対応するホルダー座部142が形成されている(図5B参照)。レンズ面成形部本体120(4個のレンズ面成形部片126)をホルダー140の下側から挿入して、ホルダー座部142にレンズ面成形部本体段部122(4個の分割段部122a)を付き当てることで、レンズ面成形部本体120(4個のレンズ面成形部片126)は、適切な位置でホルダー140により保持される。
このように4個のレンズ面成形部片126が組み合わされたとき、互いに隣接するレンズ面成形部片126間には、微小な間隙が形成される。本実施の形態に係る金型駒100は、この間隙を利用して射出成形時におけるガス抜きを行うことができる。この間隙は、中心軸CA1に直交する方向において中心部から縁部に達しており、中心軸CA1に沿う方向において転写面121(上端面)から底面に達している。したがって、本実施の形態に係る金型駒100を用いて射出成形を行った場合、凹部125(分割凹部125a)に残留したガスは、レンズ面成形部片126間の間隙を介して金型駒100の外部に排出されうる。
(成形型を構成する金型駒の製造方法)
本実施の形態に係る成形型の金型駒100は、例えばレンズ面成形部片126となる4個の原材片にめっきを施し(第1工程)、めっきされた4個の原材片をホルダー140を用いて固定し(第2工程)、ホルダー140に固定された原材(4個の原材片)に転写面121を形成する(第3工程)、ことで製造されうる。
第1工程では、分割転写面121aを形成する材料である原材片(金属片)を準備する。原材片は、例えば、金属からなる円柱を、中心軸を含む平面で4分割して得られる金属片である。なお、分割転写面121aを形成する前に、めっきや蒸着加工を施してもよい。
第2工程では、4個の原材片を組み合わせたもの(原材)を、下側からホルダー140に挿入する。そして、ホルダー140のホルダー座部142に原材のレンズ面成形部本体段部122を突き当てることで、ホルダー140により原材が固定される。このとき、原材の上面(転写面121となる面)は、ホルダー140の上端面より突出する。なお、接着剤などを用いて、原材の外周面とホルダー140の内周面とを接着してもよい。
第3工程では、例えば旋盤加工により、ホルダー140の上端面より突出している原材の上面に対して屈折部成形領域123および凹部125を形成する。
以上の手順により、実施の形態1に係る成形型の金型駒100を製造することができる。
なお、本実施の形態に係る金型駒100は、他の手順でも製造されうる。たとえば、レンズ面成形部本体120となる円柱形状の原材にめっきを施し(第1工程)、原材の上面に転写面121を成形し(第2工程)、レンズ面成形部本体120(転写面121を形成された原材)を分割平面S1で4個に分割し(第3工程)、4個のレンズ面成形部片126を、ホルダー140を用いて固定する(第4工程と)、ことでも製造されうる。すなわち、転写面121を形成した後にレンズ面成形部本体120を分割し、得られた4個のレンズ面成形部片126を、ホルダー140を用いて再度組み合わせて、金型駒100を製造してもよい。
このように製造された金型駒100を用いて、射出成形により光束制御部材200を形成する場合、互いに隣接するレンズ面成形部片126間の間隙にガスが流れ込むことができるため、特別な操作を行うことなくガス抜きすることができる。
(光束制御部材の構成)
図6は、実施の形態1に係る成形型の金型駒100を用いて成形された光束制御部材200の構成を示す図である。図6Aは、実施の形態1に係る光束制御部材の底面図であり、図6Bは、図6Aに示されるA−A線の断面図である。また、図6Cは、図6Bに示される破線部分の拡大図であり、図6Dは、レンズ面成形部片126間の間隙が転写されることで形成された凸条223のみを示した光束制御部材200の平面図である。
図6A〜Cに示されるように、金型駒100を用いて成形された光束制御部材200は、光源から出射された光を入射させる入射領域220と、入射領域220の反対側に位置し、入射領域220から入射した光を出射させる出射領域240とを有する。光を制御する面の外側には、フランジが設けられていてもよい。上述したように、光束制御部材200は、実施の形態1に係る金型駒100を用いて一体成形により形成されている。光束制御部材200の材料は、所望の波長の光を通過させ得る材料であれば特に限定されない。たとえば、光束制御部材200の材料は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂(EP)などの光透過性樹脂、またはガラスである。
入射領域220は、転写面121によって成形される領域である。入射領域220は、光源から出射された光を入射させる。入射領域220は、平面視において、中央部分に位置する屈折部221と、屈折部221の外側に位置するフレネルレンズ部222と、屈折部221からフレネルレンズ部222に亘って配置された凸条223を有する。
屈折部221は、屈折部成形領域123によって成形される領域である。屈折部221は、光源から出射された光の一部を光束制御部材200内に入射させるとともに、入射した光を出射領域240に向かって屈折させる。屈折部221の形状は、略円錐形状である。
フレネルレンズ部222は、フレネルレンズ部成形領域124によって成形される領域である。フレネルレンズ部222は、光源から出射された光の一部を光束制御部材100内に入射させるとともに、入射した光を出射領域240に向けて反射させる。フレネルレンズ部222の形状は、光束制御部材100の中心軸CA2を中心とする回転対称であり、フレネルレンズ部222は、同心円状に配置された円環状の凸部224を複数有する。
図6Cに示されるように、各凸部224は、光源から出射された光を入射させる入射面である第4傾斜面224aと、第4傾斜面224aから入射した光を出射領域240に向けて反射させる反射面である第5傾斜面224bと、第4傾斜面224aおよび第5傾斜面224bを繋ぐ第6傾斜面224cと、第4傾斜面224aおよび第6傾斜面224cの境界線である稜線224dとをそれぞれ有する。
第4傾斜面224aは、金型駒100の第1傾斜面125bによって成形され、第5傾斜面224bは、金型駒100の第2傾斜面125cによって成形され、第6傾斜面224cは、金型駒100の第3傾斜面125dによって成形される。稜線224dの平面視形状は、略円形である。
図6Dに示されるように、凸条223は、レンズ面成形部片126間の間隙が転写されることで形成され、入射領域220の中心と最も外側の凸部224を繋ぐように配置される。凸条223の高さは、レンズ面成形部片126間の間隙の幅などに依存する。よって、レンズ面成形部片126間の間隙が微小であれば、間隙は射出成形において転写されず、凸条223は形成されない。
出射領域240は、入射領域220とは反対側に形成された平面である。出射領域240は、金型駒100と組み合わせて使用される別の金型駒を用いて成形される。出射領域240は、光束制御部材200の中心軸CA2と交わるように形成されている。出射領域240は、光束制御部材200の中心軸CA2を中心とする回転対称面である。出射領域240は、屈折部221から入射した光と、フレネルレンズ部222の第4傾斜面224aから入射し、第5傾斜面224bで反射した光とを被照射領域に向けて出射させる。
(効果)
以上のように、実施の形態1に係る金型駒100は、複数のレンズ面成形部片126から構成されており、ガスベントとして機能できる微細な間隙を有している。この金型駒100を用いて射出成形により光束制御部材200を製造する場合、この間隙が転写されたとしても、形成される凸条223は微小であるため、光束制御部材の配光特性にはほとんど影響がない。すなわち、本実施の形態に係る金型駒100によれば、適切にガス抜きを行いつつ、その配光特性にほとんど影響を及ぼすことなく光束制御部材を製造することができる。
[実施の形態2]
(成形型を構成する金型駒の構成)
実施の形態2に係る金型駒300は、レンズ面成形部本体320の分割態様が実施の形態1に係る金型駒100と異なる。そこで、実施の形態1に係る金型駒100と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7〜10は、実施の形態2に係る金型駒300の構成を示す図である。図7Aは、屈折部成形領域123およびフレネルレンズ部成形領域124を省略した実施の形態2に係る金型駒300の平面図であり、図7Bは、図7Aに示されるB−B線の断面図である。図8Aは、第1レンズ面成形部片322、第2レンズ面成形部片323および第3レンズ面成形部片324の分解斜視図であり、図8Bは、レンズ面成形部本体320の部分的な分解斜視図である。図9,10は、金型駒300の部分拡大断面図である。
図7,図8に示されるように、実施の形態2に係るレンズ面成形部本体320のレンズ面成形部片は、転写面121の中心点を中心とする円弧に沿った曲面でさらに分割されている。具体的には、実施の形態2に係るレンズ面成形部本体320は、屈折部成形領域123を有する中央部レンズ面成形部片321と、レンズ面成形部本体320から中央部レンズ面成形部片321を除いた部位を分割して得られる4個のレンズ面成形部片326とから構成される。各レンズ面成形部片326は、転写面121の中心点を中心とする円弧に沿った曲面で径方向にさらに3つに分割されている。すなわち、各レンズ面成形部片326は、中心軸CA1側に配置された第1レンズ面成形部片322と、第1レンズ面成形部片322より径方向外側に配置された第2レンズ面成形部片323と、第2レンズ面成形部片323より径方向外側に配置された第3レンズ面成形部片324とから構成される。
中央部レンズ面成形部片321は、略円柱形状である。中央部レンズ面成形部片321の下部には、環状の中央段部325が配置されている。
第1レンズ面成形部片322は、厚みを有する円筒を、中心軸を含む平面で4等分したような形状である。第1レンズ面成形部片322の中心軸CA1側の側面の下部には、第1座部322bが形成されている。第1レンズ面成形部片322の中心軸CA1側の側面は、中央部レンズ面成形部片321の外側面の一部と相補的な形状である。第1レンズ面成形部片322の径方向外側の側面の下部には、第1段部322aが形成されている。
第2レンズ面成形部片323は、厚みを有する円筒を、中心軸を含む平面で4等分したような形状である。第2レンズ面成形部片323の中心軸CA1側の側面の下部には、第2座部323bが形成されている。第2レンズ面成形部片323の中心軸CA1側の側面は、第1レンズ面成形部片322の径方向外側の側面と相補的な形状である。また、第2レンズ面成形部片323の径方向外側の側面の下部には、第2段部323aが形成されている。
第3レンズ面成形部片324は、厚みを有する円筒を、中心軸を含む平面で4等分したような形状である。第3レンズ面成形部片324の中心軸CA1側の側面の下部には、第3座部324bが形成されている。第3レンズ面成形部片324の中心軸CA1側の側面は、第2レンズ面成形部片323の径方向外側の側面と相補的な形状である。また、第3レンズ面成形部片324の径方向外側の側面の下部には、第3段部324aが形成されている。
第1レンズ面成形部片322、第2レンズ面成形部片323および第3レンズ面成形部片324における径方向の幅および分割位置は、特に限定されない。たとえば、図9に示されるように、各レンズ面成形部片326は、第3傾斜面125dを通る曲面で径方向に分割されていてもよい。また、図10に示されるように、各レンズ面成形部片326は、分割凹部125aの谷線125eを通る曲面で径方向に分割されていてもよい。
(光束制御部材の構成)
実施の形態2に係る成形型の金型駒300を用いて成形された実施の形態2に係る光束制御部材は、中心軸CA1を中心とする円環状の第2凸部を有する点で、実施の形態1に係る光束制御部材100と異なる。第2凸部は、中央部レンズ面成形部片321と第1レンズ面成形部片322との間隙、第1レンズ面成形部片322と第2レンズ面成形部片323との間隙、または第2レンズ面成形部片323と第3レンズ面成形部片324との間隙が転写されることで、フレネルレンズ部222に形成される。
(効果)
以上のように、実施の形態2に係る金型駒300は、レンズ面成形部片326が円弧に沿った曲面でさらに分割されているため、実施の形態1に係る金型駒100よりもより効率的にガス抜きを行うことができる。また、この金型駒300を用いて射出成形により製造された光束制御部材は、実施の形態1に係る光束制御部材200より精度の高い配光特性を得ることができる。
なお、上記各実施の形態では、金型駒の上部から下部の全体に亘って互いに隣接する2つのレンズ面成形部片が密接する例について説明したが、金型駒の下部においては互いに隣接する2つのレンズ面成形部片間に大きな間隙があってもよい。
また、上記各実施の形態では、レンズ面成形部本体120が平面(分割平面S1)で分割されている例について説明したが、レンズ面成形部本体120は曲面で分割されていてもよい。
本発明に係る成形型は、例えば、カメラのフラッシュなどに適用される光束制御部材の製造において有用である。
10 金型部材
20 転写部
21 分割面
22 段差
23,125 凹部
30 縁部
40 凹溝
100,300 金型駒
120,320 レンズ面成形部本体
121 転写面
121a 分割転写面
122 レンズ面成形部本体段部
122a 分割段部
123 屈折部成形領域
123a 内側転写領域
124 フレネルレンズ部成形領域
124a 外側転写領域
125a 分割凹部
125b 第1傾斜面
125c 第2傾斜面
125d 第3傾斜面
125e 谷線
126,326 レンズ面成形部片
126a 分割成形型
140 ホルダー
142 ホルダー座部
200 光束制御部材
220 入射領域
221 屈折部
222 フレネルレンズ部
223 凸条
224 凸部
224a 第4傾斜面
224b 第5傾斜面
224c 第6傾斜面
224d 稜線
240 出射領域
321 中央部レンズ面成形部片
322 第1レンズ面成形部片
322a 第1段部
322b 第1座部
323 第2レンズ面成形部片
323a 第2段部
323b 第2座部
324 第3レンズ面成形部片
324a 第3段部
324b 第3座部
325 中央段部
CA1 金型駒の中心軸
CA2 光束制御部材の中心軸

Claims (4)

  1. 光源から出射された光の配光を制御する光束制御部材の、中央部に配置された屈折部および前記屈折部の外側に配置されたフレネルレンズ部を含む回転対称の入射領域を成形するための、転写面を有する成形型であって、
    前記転写面の中心点を含むように前記転写面の中央部に配置され、前記屈折部に対応する形状の分割転写面を有し、前記転写面の中心点を通る面で分割されていない中央部成形型片と、
    前記中央部成形型片の外側にそれぞれ配置され、前記フレネルレンズ部に対応する形状の分割転写面をそれぞれ有し、前記転写面の中心点を通る面で分割された複数の外側成形型片と、
    前記中央部成形型片および前記複数の外側成形型片を固定するホルダーと、を有し、
    前記複数の外側成形型片の分割転写面には、それぞれ、前記中心点を中心とする円弧状の谷線を含む凹部が複数形成されており、
    前記ホルダーにより前記中央部成形型片および前記複数の外側成形型片が固定された状態において、前記中央部成形型片の分割転写面および前記複数の外側成形型片の分割転写面により構成される前記転写面は、前記中央部成形型片の中心軸を回転軸とする回転対称である、
    成形型。
  2. 前記外側成形型片は、前記中心点を中心とする円弧に沿った曲面でさらに分割されている、請求項1に記載の成形型。
  3. 前記外側成形型片は、前記谷線を通る曲面で分割されている、請求項2に記載の成形型。
  4. 光源から出射された光の配光を制御する光束制御部材の製造方法であって、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の成形型を用いて射出成形を行うことで、中央部に配置された前記屈折部と、前記屈折部の外側に配置された前記フレネルレンズ部とを含み、かつ回転対称の入射領域を有する前記光束制御部材を一体成形する工程を含む、
    光束制御部材の製造方法。
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