JP6164846B2 - 撮像装置、撮像システム、撮像装置の駆動方法 - Google Patents

撮像装置、撮像システム、撮像装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路を有する撮像装置、撮像システムに関する。
従来、マトリックス状に配列され、各々が光電変換を行い、入射光に基づく信号を出力する画素と、画素の各列に設けられ、画素が出力する信号をAD変換する列並列型のアナログデジタル変換回路(以下、アナログデジタル変換回路をADC(Analog Digital Converter)、列並列型のADCを列ADCと表記する)と、を有する撮像装置が知られている。列ADCにおいては、各列の回路部が画素から出力されるアナログ信号(以下、画素から出力されるアナログ信号を画素信号と表記する)をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換(以下、AD変換と表記する)を行う。
また、特許文献1には、少なくとも1つの光電変換部に蓄積される第1の信号電荷に基づいた第1の画素信号と、第1の信号電荷にさらに別の光電変換部に蓄積される信号電荷を加算した信号電荷に基づく第2の画素信号とを出力する画素を有する撮像装置が記載されている。この撮像装置では、第1の画素信号が取り得る信号値の範囲は、第2の画素信号が取り得る信号値の範囲よりも狭いものとなる。
特許文献2には、面積の異なる複数の光電変換部を含む画素を有する撮像装置が記載されている。同じ光量の光が複数の光電変換部に入射した場合、面積の大きい方の光電変換部は、面積の小さい方の光電変換部に比べて信号電荷の生成量は多くなる。従って、面積の小さい方の光電変換部に基づく画素信号の取り得る信号範囲は、面積の大きい方の光電変換部に基づく画素信号が取り得る信号範囲よりも狭いものとなる。
特開2004−134867号公報 特開2000−59687号公報
従来、取り得る信号範囲の異なることが既知である少なくとも2つの光電変換信号をデジタル信号に変換する際に、画素信号をデジタル信号に変換する精度と変換に要する期間の短縮とをバランスさせる検討が充分ではなかった。
本発明は上記課題を解決するために為されたものであり、その一の態様は、信号電荷を生成する光電変換部を複数有するとともに、前記信号電荷に基づく信号を出力する画素と、前記画素から出力される前記信号をデジタル信号にAD変換するAD変換部と、を有する撮像装置であって、前記画素に含まれるm個(mは整数)の前記光電変換部の前記信号電荷の加算された信号電荷に基づく信号をデジタル信号に変換する第1の期間に対し、より短い第2の期間で、前記m個よりも少ないn個(nは整数)の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく信号をデジタル信号に変換することを特徴とする撮像装置である。また別の態様は、信号電荷を生成する光電変換部を複数有するとともに、前記信号電荷に基づく信号を出力する画素と、参照信号供給部と比較器とを有するAD変換部と、を有する撮像装置であって、前記参照信号供給部は、時間に依存して電位が変化する第1の参照信号と第2の参照信号を前記比較器に供給し、前記第1の参照信号は、電位が第1の期間に第1の範囲で変化する参照信号であり、前記第2の参照信号は、前記第1の期間よりも短い第2の期間に前記第1の範囲よりも振幅が小さい第2の範囲で電位が変化する参照信号であり、前記比較器は、前記参照信号と前記画素から出力される前記信号とを比較した結果に基づく比較結果信号を出力し、複数の前記光電変換部は少なくとも第1の光電変換部と第2の光電変換部とを含み、前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部とが同じ光量の光の入力に対し、前記第1の光電変換部に基づく前記信号の信号振幅が、前記第2の光電変換部に基づく前記信号の信号振幅よりも大きく、前記比較器は、前記第1の参照信号と前記第1の光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号との比較と、前記第2の参照信号と前記第2の光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号との比較とを行うことを特徴とする撮像装置である。
また別の態様は、信号電荷を生成する光電変換部を有するとともに、前記信号電荷に基づく信号を出力する第1の画素と第2の画素と、参照信号供給部と比較器とを有するAD変換部と、を有する撮像装置であって、前記参照信号供給部は、時間に依存して電位が変化する第1の参照信号と第2の参照信号を前記比較器に供給し、前記第1の参照信号は、電位が第1の期間に第1の範囲で変化する参照信号であり、前記第2の参照信号は、前記第1の期間よりも短い第2の期間に前記第1の範囲よりも振幅が小さい第2の範囲で電位が変化する参照信号であり、前記比較器は、前記参照信号と前記画素から出力される前記信号とを比較した結果に基づく比較結果信号を出力し、前記第1の画素と前記第2の画素とが同じ光量の光の入力に対し、前記第1の画素から出力される前記信号の信号振幅は、前記第2の画素から出力される前記信号の信号振幅よりも大きく、前記比較器は、前記第1の参照信号と前記第1の画素から出力される前記信号との比較と、前記第2の参照信号と前記第2の画素から出力される前記信号との比較と、を行うことを特徴とする撮像装置である。
また別の態様は、それぞれが、信号電荷を生成する光電変換部を有するとともに、前記信号電荷に基づく信号を出力する複数の画素と、参照信号供給部と比較器とを有するAD変換部と、を有する撮像装置であって、前記参照信号供給部は、時間に依存して電位が変化する第1の参照信号と第2の参照信号を前記比較器に供給し、前記第1の参照信号は、電位が第1の期間に第1の範囲で変化する参照信号であり、前記第2の参照信号は、前記第1の期間よりも短い第2の期間に前記第1の範囲よりも振幅が小さい第2の範囲で電位が変化する参照信号であり、前記比較器は、前記参照信号と前記画素から出力される前記信号とを比較した結果に基づく比較結果信号を出力し、前記画素から出力される前記信号の信号振幅の取り得る範囲が第3の範囲の場合に、前記比較器は、前記画素から出力される前記信号と前記第1の参照信号とを比較を行い、前記画素から出力される前記信号の信号振幅の取り得る範囲が前記第3の範囲より狭い第4の範囲である場合に、前記比較器は、前記画素から出力される前記信号と前記第2の参照信号とを比較を行うことを特徴とする撮像装置である。
本発明によれば、取り得る信号範囲が異なることが既知である少なくとも2つの光電変換信号をデジタル信号に変換する際に、画素信号をデジタル信号に変換する精度と変換に要する期間の短縮とをバランスさせることができる。
撮像装置の俯瞰図と等価回路図。 撮像装置の断面図。 撮像装置の等価回路図。 カウンタ回路とメモリの構成の一例を示した図。 撮像装置の動作タイミング図。 他の一例の撮像装置の俯瞰図と等価回路図。 他の一例の撮像装置の俯瞰図と等価回路図。 他の一例の撮像装置の等価回路図。 他の一例の撮像装置の動作タイミング図。 他の一例の撮像装置の俯瞰図と等価回路図。 他の一例の撮像装置に関わるダイナミックレンジを説明した図。 他の一例の撮像装置の動作タイミング図。 撮像システムの模式図。 他の一例の撮像装置の動作タイミング図と、デジタル信号の補正の一例を示した図。 他の一例の撮像装置の動作タイミング図。 他の一例の撮像装置の等価回路図。 他の一例の撮像装置の動作タイミング図。 他の一例のデジタル信号の補正を示した図。 他の一例の撮像装置の動作タイミング図。 他の一例の撮像装置の等価回路図。 他の一例のAD変換部の等価回路図と、他の一例の撮像装置の動作タイミング図。 他の一例の撮像装置の動作タイミング図。 他の一例の撮像装置の等価回路図と、他の一例の撮像装置の動作タイミング図。 他の一例の撮像システムの模式図。
[実施例1]
以下、図面を参照しながら本実施例の撮像装置について説明する。
図1は本実施例に関する撮像装置の俯瞰図と、画素からの信号を読み出す回路構成を模式的に例示した図である。1は第1の光電変換部である第1のフォトダイオード、51は第2の光電変換部である第2のフォトダイオード、21はフォトダイオード1、51に電気的に接続された画素内読み出し回路部である。100は画素であり、複数のフォトダイオード1、51、画素内読み出し回路部21を含んで構成されている。画素内読み出し回路部21は、後述する転送MOSトランジスタ20,50、リセットMOSトランジスタ4、増幅MOSトランジスタ5、選択MOSトランジスタ6を含んで構成される。画素100は複数行、複数列に渡って配されている。即ち、画素100は行列状に配されている。この行列状に画素100が配された領域が画素部である。1つの画素100が有するフォトダイオード1とフォトダイオード51とをまとめて表す際は、受光部と表記する。23は入射光を受光部に導くためのマイクロレンズである。1つのマイクロレンズは、1つの受光部を覆うように配されている。つまり、1つのマイクロレンズは1つの受光部に対応して設けられている。また、マイクロレンズは対応する画素100が有する複数の光電変換部を覆うと共に、対応する画素100の複数の光電変換部に入射光を導く。本実施例の撮像装置は、複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを有する。フォトダイオードの面積は、例えばフォトダイオード1の面積は図1において示したa×bで表される面積である。フォトダイオード51についても同様に、図1に示したc×dで表される面積である。また、このa×bで表される面積を有する面がフォトダイオード1の受光面である。同様に、c×dで表される面積を有する面がフォトダイオード51の受光面である。
2は画素100を行ごとに順次走査する垂直走査回路である。垂直走査回路2が選択した行に属する画素100から、画素信号が垂直信号線7に出力される。垂直信号線7は、画素100から出力された画素信号を信号処理回路101に伝送する。信号処理回路101は画素100から出力される画素信号を処理する回路である。14は信号処理回路101を列ごとに順次走査する水平走査回路である。図1では、画素100におけるフォトダイオード1、51は、各列の信号処理回路101が並ぶ方向に沿って並んで配されている。即ち、画素100の内部には2列のフォトダイオード1、51が配されていると言い換えることができる。
次に、図2に、図1でα−βの直線で示した部分のうち、1つの画素100の断面を示す。22は特定の波長域の光を透過するカラーフィルターである。カラーフィルター22はマイクロレンズ23とフォトダイオード1、51との間に設けられている。
本実施例の撮像装置に設けられた画素は、位相差検出方式による焦点検出のための焦点検出用信号の基となる信号と、撮像のための信号である画像取得用信号の基となる信号を出力する。例えば、ライン状またはクロス状に配置された、複数の画素から焦点検出用信号の基となる信号が出力される。撮像装置は、画素から出力される焦点検出用信号の基となる信号と画像取得用信号の基となる信号を処理して焦点検出用信号、画像取得用信号を出力する。撮像装置から出力された焦点検出用信号に基づいて、入射光の相互の位相差を検出することができる。この検出された位相差に基づいて焦点検出を行うことができる。
図3は本実施例の撮像装置のうち、2行2列の画素100と、2列の信号処理回路101を抜き出して模式的に表したブロック図である。
まず、画素100について説明する。
20、50は転送MOSトランジスタ、4はリセットMOSトランジスタ、5は増幅MOSトランジスタ、6は選択MOSトランジスタである。フォトダイオード1、51では光が入射すると、光電変換により信号電荷が生じる。転送MOSトランジスタ20はフォトダイオード1と増幅MOSトランジスタ5の入力ノードに電気的に接続されている。また、転送MOSトランジスタ50は、フォトダイオード51と増幅MOSトランジスタ5の入力ノードに電気的に接続されている。転送MOSトランジスタ20のゲートに、後述する垂直走査回路から供給される転送パルスφT1をHighレベル(以降、Hレベルと表記する。同様に、LowレベルをLレベルと表記する。)とすると、増幅MOSトランジスタ5の入力ノードにフォトダイオード1の信号電荷が転送される。転送MOSトランジスタ50のゲートに、同様に垂直走査回路2から供給される転送パルスφT2をHレベルとすると、増幅MOSトランジスタ5の入力ノードにフォトダイオード51の信号電荷が伝送される。垂直走査回路2がリセットMOSトランジスタ4のゲートに供給するリセットパルスφRをHレベルとすると、増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位がリセットされる。増幅MOSトランジスタ5は選択MOSトランジスタ6に電気的に接続されている。増幅MOSトランジスタ5は、増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの信号電荷に基づいて、電気信号を選択MOSトランジスタ6に出力する。選択MOSトランジスタ6は垂直信号線7に電気的に接続されており、増幅MOSトランジスタ5から出力された信号を、垂直走査回路2から供給される選択パルスφSEL1がHレベルの時に垂直信号線7に出力する。フォトダイオード1からの信号電荷が転送された増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位に基づいて、垂直信号線7に出力される信号をA信号と表記する。また、フォトダイオード51からの信号電荷が転送された増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位に基づいて、垂直信号線7に出力される信号をB信号と表記する。A信号およびB信号は焦点検出に用いられる焦点検出用信号の基となる信号である。A信号は本実施例における第2の光電変換信号である(第1の光電変換信号は後述するA+B信号である)。また、転送パルスφT1、φT2を共にHレベルとすることにより、フォトダイオード1、51のそれぞれに蓄積された信号電荷が増幅MOSトランジスタ5の入力ノードに転送される。この時の増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位に基づいて垂直信号線7に出力される信号をA+B信号と表記する。A+B信号は、画像取得用信号の基となる信号であり、第1の光電変換信号である。本実施例では、B信号、すなわち、フォトダイオード51において光電変換を行って保持した信号電荷のみが増幅MOSトランジスタ5の入力ノードに転送されることで垂直信号線7に出力される信号については、画素100からの出力動作を行わない。B信号に相当する信号は、画像取得用信号と焦点検出用信号との差分処理を、後述するデジタル信号処理回路が行うことによって取得することができる。
本実施例では、後述するが相関二重サンプリング(以下、CDS(Correlated Double Sampling)と表記する。)を行う。即ち、増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位がリセットレベルである時に増幅MOSトランジスタ5から選択MOSトランジスタ6を介して出力される信号であるN信号と、前述したA信号、A+B信号の3つの信号が画素100から出力される。本実施例における画素信号とは、画素100から出力されるN信号、A信号、A+B信号を含む、画素100から垂直信号線7に出力される信号の総称である。また、A信号、A+B信号は受光部が入射した光によって生成した信号電荷に基づく光電変換信号である。また、N信号は画素100のノイズ成分を含むノイズ信号である。
以上が画素100についての説明である。C0はクランプ容量である。8はオペアンプであり、クランプ容量C0を介して画素100から出力される画素信号を増幅して出力する。オペアンプ8の帰還経路にはフィードバック容量C1、C2がそれぞれスイッチSW2、SW3とともに設けられている。オペアンプ8の出力端子には、フィードバック容量C1、C2のうち、オペアンプ8の出力端子と入力端子とに対して導通状態にあるフィードバック容量の容量値の総和Cf_totalとクランプ容量C0の容量比による反転ゲインが発生する。オペアンプ8、フィードバック容量C1,C2、スイッチSW1、SW2、SW3とで増幅部が構成される。
オペアンプ8から出力された信号は、クランプ容量C3を介して、比較器9に入力される。比較器9はランプ信号供給回路10から、時間に依存して電位が変化するランプ信号VRAMPがクランプ容量C4を介して供給される。比較器9は、ランプ信号VRAMPとクランプ容量C3を介してオペアンプ8から出力される信号との比較を行い、比較結果に基づく信号であるラッチ信号LATをカウンタ回路11に出力する。つまり、ランプ信号VRAMPとオペアンプ8から出力される信号との大小関係が逆転した時に、比較器9が出力するラッチ信号LATの信号レベルが変化する。ラッチ信号LATはオペアンプ8から入力された信号と時間に依存して電位が変化するランプ信号VRAMPとを比較した結果に基づく比較結果信号である。カウンタ回路11にはTG12からクロックパルス信号CLKが出力されている。カウンタ回路11は、ランプ信号供給回路10が時間に依存したランプ信号VRAMPの電位の変化を開始してから比較器9からラッチ信号LATが変化するまでの間、クロックパルス信号CLKを計数したカウント信号を生成する。比較器9から出力されるラッチ信号LATが変化した時、クロックパルス信号CLKの計数を終了するとともに、ラッチ信号LATが変化した時のカウント信号を保持する。信号保持部であるメモリ13はランプ信号VRAMPを変化させる期間が終了すると、カウンタ回路11に保持されたカウント信号の取り込みを行い、カウント信号を保持する。本実施例におけるアナログデジタル変換部は、比較器9、ランプ信号供給回路10、カウンタ回路11、メモリ13を有している。水平走査回路14はTG12からのタイミング信号に基づいて各列のメモリ13を順次選択し、各列のメモリ13が保持したカウント信号を転送する。この水平走査回路14によって出力された信号が、撮像装置の出力する出力信号SIGOUTである。本実施例の出力信号SIGOUTは、後述するデジタルN信号、デジタルA信号、デジタルA+B信号である。すなわち、出力信号SIGOUTは、画素信号に基づく信号である。また、デジタルA信号は焦点検出用信号であり、デジタルA+B信号は画像取得用信号である。また、ランプ信号VRAMPは本実施例の参照信号である。また、ランプ信号供給回路10は時間に依存して電位が変化する参照信号を比較器に供給する参照信号供給部である。デジタルA信号は第1のデジタル信号、デジタルA+B信号は第2のデジタル信号、デジタルN信号は第3のデジタル信号である。
次に、図4に、カウンタ回路11とメモリ13を有するアナログデジタル変換部の構成の一例を示す。カウンタ回路は、TG12から供給されるクロックパルス信号CLKに基づいて、nビットのカウント信号CKnを生成し、メモリ13に出力する。カウンタ回路11とメモリ13との間にはnビットのカウント信号を伝送するカウント信号伝送線がn本設けられている。本実施例の撮像装置では画素100からはN信号、A信号、A+B信号の3つの信号が出力される。本実施例では、アナログ信号であるN信号、A信号、A+B信号のそれぞれが画素100から出力される都度、デジタル信号に変換する動作を行う。このため、メモリ13はデジタル信号を保持するメモリ部をそれぞれの信号に対応して3つ設けている。即ち、メモリ部M1はN信号に基づくデジタルN信号、メモリ部M2はA信号に基づくデジタルA信号、メモリ部M3はA+B信号に基づくデジタルA+B信号を保持する。メモリ13にはN信号線15とS信号線16とが電気的に接続されており、N信号線15にはメモリ部M1からデジタルN信号、S信号線16にはメモリ部M2,M3のそれぞれからデジタルA信号と、A+B信号に基づくデジタルA+B信号とが時分割で出力される。
次に、図5に本実施例の撮像装置の動作タイミングの一例を示す。スイッチパルスφSW1は、スイッチSW1のオン、オフを切り替えるパルスであり、Hレベルの時にスイッチSW1がオンとなる。V1はオペアンプ8の出力を表している。φHは水平走査回路14がメモリ13から、メモリ13が保持したカウント信号を出力させる水平選択信号である。以下では、φSW2およびφSW3の少なくともいずれか一方がHレベルである、つまり、クランプ容量C0の容量値との比で信号を増幅するものとする。
時刻t11において、リセットパルスφRをHレベルとし、増幅MOSトランジスタ5の入力ノードをリセットレベルの電位にする。また、選択パルスφSEL1をHレベルとする。これにより、増幅MOSトランジスタ5の入力ノードがリセットレベルの電位である時の画素信号が画素100から垂直信号線7に出力される。スイッチパルスφCをHレベルとして、スイッチSW4とスイッチSW5がオンとする。スイッチパルスφCがHレベルとなる事でスイッチSW5がオンとなり、クランプ容量C4に保持された電荷がリセットされる。スイッチパルスφSW1をHレベルとして、オペアンプ8の出力端子と入力端子とをショートさせることにより、クランプ容量C0、C3に保持された電荷がリセットされる。
時刻t12において、リセットパルスφR、スイッチパルスφSW1、φCをLレベルとする。クランプ容量C0,C3,C4には、スイッチパルスφSW1、φCがLレベルとなるときの電位がそれぞれ保持される。リセットパルスφRがHレベルからLレベルに遷移する時、リセットMOSトランジスタ4で生じるチャージインジェクションによって増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位が変化する。これにより、垂直信号線7に出力される画素信号の信号レベルも変化する。この時刻t12において出力される画素信号を、以下N信号と表記する。N信号は暗時のフォトダイオード1、51の信号電荷に基づく信号である。同様に受光部が入射光を光電変換した信号電荷を保持した増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位に基づいて垂直信号線7に出力される画素信号をS信号と以下表記する。オペアンプ8はクランプ容量C0を介して与えられた信号を増幅してクランプ容量C3に出力する。クランプ容量C3に与えられる信号は、クランプ容量C0を介して画素100から出力された信号を増幅した信号に、オペアンプ8のオフセット信号Voffが重畳されている。比較器9には、クランプ容量C3を介してオペアンプ8が出力した信号が与えられる。
時刻t13において、ランプ信号供給回路10はランプ信号VRAMPの変化を開始する。比較器9はクランプ容量C3を介してオペアンプ8から出力された信号と、ランプ信号供給回路10から供給されるランプ信号VRAMPとの比較動作を開始する。また、カウンタ回路11は、ランプ信号供給回路10がランプ信号VRAMPの変化を開始すると同時にクロックパルス信号CLKの計数を開始し、計数結果であるカウント信号をメモリ13に出力する。
例えば、クランプ容量C3を介してオペアンプ8から出力されている信号と、ランプ信号VRAMPとの大小関係が、時刻t14で逆転したとする。すると、比較器9はラッチ信号LATを出力する。このラッチ信号LATが出力されたカウンタ回路11は、カウント信号のメモリ13への出力を停止する。メモリ13はこの時刻t14でのカウント信号を保持する。ランプ信号供給回路10は時刻t15でランプ信号VRAMPを変化させるのを終了する。このランプ信号VRAMPが時刻t13から時刻t15にかけて、即ち期間TNにおいて変化した電位幅がVNである。後述するS信号をデジタル信号に変換する場合に比して、このN信号をデジタル信号に変換する場合はランプ信号VRAMPを変化させる時間を短縮すると共に、変化する電位幅VNは後述する電位幅VAよりも小さくしている。これは一般的に、N信号はノイズ成分やオフセット成分が主であるために、N信号の信号範囲が、S信号の信号範囲に比して狭いことによるものである。これにより、1行の画素が出力する画素信号の変換動作に掛かる時間を短縮することができる。
この時刻t13から時刻t15までにおいて行われる比較器9、カウンタ回路11、メモリ13の動作によって、オペアンプ8からクランプ容量C3を介して出力されたアナログ信号がデジタル信号に変換される。時刻t13から時刻t15までにおいて行う、比較器9、カウンタ回路11、メモリ13が行う動作を総称して、以下N変換と表記する。このN変換によってメモリ13に保持されたデジタル信号がデジタルN信号である。
時刻t16において、転送パルスφT1をHレベルとする。これにより、フォトダイオード1において光電変換により生じた信号電荷が増幅MOSトランジスタ5の入力ノードに転送される。よって、垂直信号線7には、S信号の一つであるA信号が出力される(本実施例では、S信号としてA信号とA+B信号が時分割で出力される)。A信号をクランプ容量C0に画素100から出力させた後、転送パルスφT1をLレベルとする。オペアンプ8は、画素100からクランプ容量C0を介して出力されるA信号を増幅し、クランプ容量C3を介して比較器9に出力する。
時刻t17において、ランプ信号供給回路10はランプ信号VRAMPの変化を開始する。さらに、比較器9はオペアンプ8からクランプ容量C3を介して出力された信号とランプ信号VRAMPとの比較動作を開始する。さらに、カウンタ回路11も先のN信号の場合と同様に、ランプ信号VRAMPが信号レベルの変化を開始すると同時にクロックパルス信号CLKの計数を開始する。
例えば、オペアンプ8からクランプ容量C3を介して出力されたA信号とランプ信号VRAMPとの大小関係が、時刻t18で逆転したとする。すると、比較器9はカウンタ回路11にラッチ信号LATを出力する。このラッチ信号LATが出力されたカウンタ回路11は、カウント信号のメモリ13への出力を停止する。メモリ13はこの時刻t14でのカウント信号を保持する。ランプ信号供給回路10は時刻t19でランプ信号VRAMPを変化させるのを終了する。この時刻t17から時刻t19にかけて、即ち期間TAにおいてランプ信号VRAMPが変化した電位幅がVAである。後述するが、A変換におけるランプ信号VRAMPが変化する期間VAはA+B変換におけるランプ信号VRAMPが変化する期間VABよりも短い。また、ランプ信号VRAMPが変化する電位幅VAはA+B変換におけるランプ信号VRAMPの変化する電位幅VABよりも小さい。これは、A信号が取り得る信号振幅はA+B信号が取り得る信号振幅に比して小さいことによるものである。期間TAは第1のAD変換期間である。この時刻t17から時刻t19までにおいて行われる比較器9、カウンタ回路11、メモリ13の動作によって、オペアンプ8からクランプ容量C3を介して出力されたアナログ信号が、デジタル信号に変換される。時刻t17から時刻t19までにおいて行う、比較器9、カウンタ回路11、メモリ13が行う動作を総称して、以下A変換と表記する。このA変換によってメモリ13に保持されたデジタル信号がデジタルA信号である。
次に、時刻t20において、水平選択信号φHをHレベルとし、N信号線15にデジタルN信号と、S信号線16にデジタルA信号とをメモリ13から撮像装置の外部に転送する。撮像装置の外部とは、例えば後述するデジタル信号処理回路がある。本実施例ではこの水平転送信号φHをHレベルとするのを時刻t20としているが、時刻t21の転送パルスφT2と順番が前後しても差し支えない。後述するA+B変換が終了する時刻t24までにデジタルA信号、デジタルN信号の転送が終了することが好ましい。これにより、後述するデジタルA+B信号、デジタルN信号の転送がA+B変換終了後すぐに行うことができる。
次に、時刻t21において、転送パルスφT2をHレベルとする。これにより、フォトダイオード51において光電変換により生じた信号電荷が増幅MOSトランジスタ5の入力ノードに転送される。すでに増幅MOSトランジスタ5の入力ノードには、フォトダイオード1からの信号電荷が保持されている。従って、転送パルスφT2をHレベルとすることにより、FD領域にはフォトダイオード1、51の両方からの信号電荷が保持される。垂直信号線7には、このフォトダイオード1、51の両方の信号電荷が転送された増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位に基づく信号、すなわちA+B信号が出力される。従って、オペアンプ8には、クランプ容量C0を介して画素100から出力されたA+B信号を増幅して出力した信号を、クランプ容量C3を介して比較器9に出力する。
時刻t22において、ランプ信号供給回路10はランプ信号VRAMPの変化を開始する。さらに、比較器9はオペアンプ8からクランプ容量C3を介して出力された信号とランプ信号VRAMPとの比較動作を開始する。さらに、カウンタ回路11も先のN信号の場合と同様に、ランプ信号VRAMPが信号レベルの変化を開始すると同時にクロックパルス信号CLKの計数を開始する。
例えば、時刻t23において、オペアンプ8からクランプ容量C3を介して出力された信号とランプ信号VRAMPとの大小関係が逆転したとする。すると、比較器9からカウンタ回路11に出力されるラッチ信号LATの信号レベルが変化する。ラッチ信号LATの信号レベルが変化するとカウンタ回路11は、カウント信号のメモリ13への出力を停止する。メモリ13はこの時刻t23でのカウント信号を保持する。ランプ信号供給回路10は時刻t24でランプ信号VRAMPを変化させるのを終了する。この時刻t22から時刻t24にかけて、即ち期間TABにおいてランプ信号VRAMPが変化した電位幅がVABである。先述したように、A変換におけるランプ信号VRAMPが変化する期間VAはA+B変換におけるランプ信号VRAMPが変化する期間VABよりも短い。また、ランプ信号VRAMPが変化する電位幅VAはA+B変換におけるランプ信号VRAMPの変化する電位幅VABよりも狭い。これは、A信号が取り得る信号振幅はA+B信号が取り得る信号振幅に比して狭いことによるものである。期間TABは第2のAD変換期間である。
この時刻t22から時刻t24までにおいて行われる比較器9、カウンタ回路11、メモリ13の動作によって、オペアンプ8からクランプ容量C3を介して出力されたアナログ信号がデジタル信号に変換される。時刻t22から時刻t24までにおいて行う、比較器9、カウンタ回路11、メモリ13が行う動作を総称して、以下A+B変換と表記する。このA+B変換によってメモリ13に保持されたデジタル信号がデジタルA+B信号である。
次に、時刻t25において、水平選択信号φHをHレベルとし、N信号線15にN変換によって得たデジタルN信号と、S信号線16にA+B変換によって得たデジタルA+B信号とをメモリ13から撮像装置の外部に転送する。この撮像装置の外部とは、例えば図13に例示した撮像システムの出力信号処理部155の一例であるデジタル信号処理回路である。このデジタル信号処理回路は、デジタルA信号とデジタルN信号との差分、デジタルA+B信号とデジタルN信号との差分を得る処理や、デジタルA+B信号とデジタルA信号との差分を演算して、デジタルB信号を得る処理などを行う。デジタルB信号とは、増幅MOSトランジスタ5の入力ノードでフォトダイオード1とフォトダイオード51との信号電荷を加算せず、フォトダイオード51のみで生じた信号電荷を増幅MOSトランジスタ5の入力ノードが保持した時に出力されるB信号を、A変換と同様にデジタル信号に変換した場合に得られるデジタル信号である。デジタルB信号はデジタルA+B信号とデジタルA信号との差分である差分信号である。デジタル信号処理回路は、デジタルA信号とデジタルB信号とを用いて、位相差検出方式の焦点検出を行うことができる。また、各画素から出力されるA+B信号をA+B変換したデジタルA+B信号を用いて、画像を形成することができる。また、デジタルA信号、デジタルA+B信号に重畳されている画素100、オペアンプ8などから生じるノイズレベルの信号については、デジタル信号処理回路がデジタルN信号をデジタルA信号とデジタルA+B信号のそれぞれから差し引くことによって低減できる。
以上のように、アナログ信号であるN信号、A信号、A+B信号をそれぞれデジタル信号に変換する。本実施例の撮像装置は、第1の範囲VABで変化する第1の参照信号VRAMPと、画素100に含まれるm個の光電変換部から出力される信号電荷に基づく光電変換信号のA+B信号と、を第1の期間TABに比較器9で比較する。さらに、第1の範囲よりも信号振幅が小さい第2の範囲VAで変化する第2の参照信号VRAMPと、m個よりも少ないn個の光電変換部から出力される信号電荷に基づく光電変換信号のA信号と、を第1の期間よりも短い第2の期間TAに比較器で比較する。
本実施例における撮像装置において、A変換におけるランプ信号VRAMPが変化する期間TAを、A+B変換におけるランプ信号VRAMPが変化する期間TABに対して短くする。これによって、期間TAが期間TABと同じである場合に比べて、画素信号をデジタル信号に変換するのに要する期間Ttotalを短くすることができる。
また、N変換におけるランプ信号VRAMPの信号振幅VNをA変換におけるランプ信号の信号振幅VAよりも小さくし、期間TNについても期間TAに対して短くすることができるのは先述した通りである。期間TNを期間TAに対して短くすることで、期間TNと期間TAとが同じ長さである場合に比べて期間Ttotalを短くすることができる。尚、第3の参照信号は、第3の範囲である信号振幅VNで電位が変化するランプ信号VRAMPである。
また、本実施例の撮像装置は、A変換、A+B変換におけるランプ信号VRAMPの傾き(単位時間当たりのランプ信号VRAMPの電位変化量)を同じとしながら、期間TAを期間TABより短いものとすることもできる。この場合には、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換精度をA変換とA+B変換とで変えることなく、期間TAと期間TABが同じである場合に比べて期間Ttotalを短くすることができる。また、N変換におけるランプ信号VRAMPの傾きもA変換、A+B変換と同じものとしても良い。この場合においても、AD変換精度をN変換とA変換、A+B変換とで変えることなく、期間TNと期間TAとが同じ長さである場合に比べて期間Ttotalを短くすることができる。
本実施例の撮像装置は、A+B信号の信号値はA信号以上の値となる。従って、A+B信号はA信号に比べてAD変換精度の低下を許容しやすい。よって、A+B変換におけるランプ信号VRAMPの傾きをA変換におけるランプ信号VRAMPの傾きよりも大きくしても良い。この場合、A+B変換時のランプ信号VRAMPの傾きを大きくするにつれ、AD変換精度の低下が生じる。このランプ信号VRAMPの傾きが大きくなることによるAD変換精度の低下とは、デジタルA+B信号のビット数が減少することである。ビット数の減少したデジタルA+B信号は、例えば図13で例示した出力信号処理部155でビット数の補正処理を行うことで、A+B変換のランプ信号VRAMPの傾きをA変換時と同じとした場合のデジタルA+B信号のビット数と揃えることができる。
期間Ttotalを短縮する他の形態として、ランプ信号VRAMPの信号振幅VAと信号振幅VABとが同じ信号振幅であり、A変換時のランプ信号VRAMPの傾きをB変換時よりも大きくすることで期間TAを期間TABよりも短くする形態がある。この形態に対し、本実施例の撮像装置は、A変換時とA+B変換時とでランプ信号VRAMPの傾きを変えないことで、AD変換精度の低下を抑制しながら、期間TAを期間TABよりも短くすることができる効果を有している。
また、m個の光電変換部に基づくA+B信号と比較する参照信号の信号振幅VABと、n個の光電変換部に基づくA信号と比較する参照信号の信号振幅VAについて、(VA/VAB)≧(n/m)の関係式を満たすことが好ましい。つまり、信号振幅VAは、信号振幅VABのn/m倍以上であることが好ましい。この関係式は特に、フォトダイオード1、51の面積がほぼ等しい場合に好適に適用できる。
また、本実施例ではA変換とA+B変換のそれぞれのランプ信号VRAMPが同じ電位から時間に依存した変化を開始する形態を説明した。本実施例はこの形態に限定されず、図5の時刻t21から時刻t24までの期間で示した破線のランプ信号VRAMPのように、A変換とA+B変換とでランプ信号VRAMPが異なる電位から時間に依存した変化を行う形態であっても良い。この場合においても、A+B変換における信号振幅VABはランプ信号VRAMPの電位が変化する開始する時刻t22と電位の変化を終了する時刻t24のそれぞれの電位の差分である。この信号振幅VABよりも信号振幅VAが小さく、かつ期間TABよりも期間TAが短い形態であれば良い。ここでA+B変換のランプ信号VRAMPのランプ開始電位をA変換のランプ開始電位に対してオフセットさせる形態について述べた。他の形態として、A変換のランプ信号VRAMPのランプ開始電位をA+B変換のランプ開始電位に対してオフセットさせる形態であっても良い。また、N変換のランプ開始電位に対して、A変換、A+B変換のランプ開始電位をオフセットさせる形態であっても良い。
本実施例では、1つのマイクロレンズ23の下にフォトダイオード1、51が配された焦点検出画素の形態を基に説明した。しかし、本実施例は焦点検出画素の形態に限定されず、A信号とB信号の一方と、A+B信号とを出力する形態であれば良い。
また、本実施例の撮像装置では、フォトダイオード1、51が2列に配列された形態を基に説明したが、図6のように、フォトダイオード1、51が2行に配列された形態であっても良い。この形態においても、図5に例示した動作タイミング図で動作させることができる。
本実施例の撮像装置では、各列のメモリ13にカウンタ回路11が電気的に接続された構成を有していたが、カウンタ回路11が複数列のメモリ13に共通のカウント信号を伝送する、いわゆる共通カウンタ型の列ADCの形態であっても良い。
また、本実施例では複数の画素を有する画素部を含む撮像装置の形態について説明したが、本実施例は1つの画素と、画素信号が入力されるアナログデジタル変換部が設けられている形態であれば好適に実施することができる。
以上述べたように、本実施例における撮像装置は、取り得る信号範囲が異なることが既知である少なくとも2つの画素信号のデジタル信号への変換を行い、取り得る信号範囲の小さい画素信号をデジタル信号に変換する。その場合に、他方の画素信号をデジタル信号に変換する場合に比してランプ信号VRAMPの信号振幅を小さくし、かつランプ信号VRAMPの変化する期間Tを短くする形態を有している。即ち、ランプ信号VRAMPの電位の信号振幅をVAB>VAとする。さらにランプ信号VRAMPが変化する期間TAB,TAについて、TAB>TAの関係式が成り立つようにする。これにより、画素信号をデジタル信号に変換するのに要する期間Ttotalを短縮することができる。さらに、ランプ信号VRAMPの電位が変化する幅をVA>VNとし、さらにランプ信号VRAMPが変化する期間TA、TNについて、TA>TNの関係が成り立つようにすることによって、期間Ttotalを更に短縮することができる。
[実施例2]
本実施例について、実施例1と異なる点を中心に説明する。
図7は本実施例の撮像装置の画素100を上から見た俯瞰図である。図7のそれぞれで例示した各部材は、図1と同じ機能を持つものについて図1と同じ符号を付して表している。
本実施例の撮像装置の画素100は、フォトダイオード1、51について、同じ光量の光の入力に対し、フォトダイオード1において生成する信号電荷量が、フォトダイオード51において生成する信号電荷量よりも多くなるように設けられている。本実施例では、フォトダイオード1の面積は、フォトダイオード51の面積よりも大きく設けられている。フォトダイオード1を有する画素100−1は第1の画素、フォトダイオード51を有する画素100−2は第2の画素である。よって、第1の画素と第2の画素とについて、同じ光量の光の入力に対し、第2の画素が出力する光電変換信号の信号振幅は、第1の画素が出力する光電変換信号の信号振幅よりも小さい。
図8は、図7にて例示した本実施例の撮像装置の画素100と信号処理回路101の等価回路を例示した模式図である。図8において、図3で例示した各部材と同じ機能を奏する部材については、図3で付した符号と同じ符号を図8にも付している。
実施例1では、フォトダイオード1、51で生成した信号電荷は共通の増幅MOSトランジスタ5の入力ノードに転送されていた。本実施例の画素100では、フォトダイオード1で生成した信号電荷は転送MOSトランジスタ20を介して増幅MOSトランジスタ5−1の入力ノードに転送される。また、フォトダイオード51で生成した信号電荷は転送MOSトランジスタ50を介してFD領域52に転送される。増幅MOSトランジスタ5−1、5−2の入力ノードの各々の電位をリセットするリセットMOSトランジスタ4−1,4−2がそれぞれ増幅MOSトランジスタ5−1、5−2の入力ノードに電気的に接続して設けられている。リセットMOSトランジスタ4−1、4−2のゲートにはそれぞれリセットパルスφR1、φR2が供給される。増幅MOSトランジスタ5−1は選択MOSトランジスタ6−1を、増幅MOSトランジスタ5−2は選択MOSトランジスタ6−2をそれぞれ介して垂直信号線7に電気的に接続されている。選択MOSトランジスタ6−1,6−2のゲートにはそれぞれ選択パルスφSEL1,φSEL2が供給される。本実施例では、フォトダイオード1で生成した信号電荷に基づく画素信号であるA信号と、フォトダイオード51で生成した信号電荷に基づく画素信号であるB信号とが時分割で垂直信号線7に出力される。実施例1では、オペアンプ8およびオペアンプ8の出力端子から入力端子への帰還経路に容量C1、C2が設けられた構成となっていた。一方、本実施例ではオペアンプ8を有しない構成としている。よって、垂直信号線7に出力された画素信号はクランプ容量C0を介して比較器9に出力される。本実施例の撮像装置はオペアンプ8を有していないため、本実施例の撮像装置の比較器9に出力される信号は、実施例1の撮像装置の比較器9に入力される信号に対し、符号が逆の電位となる。従って、ランプ信号VRAMPが変化する向きは、実施例1の撮像装置に対して逆向きとなっている。
次に、図9に、図8に例示した撮像装置の動作タイミングの一例を表した動作タイミング図を示す。V2は垂直信号線7の電位を表している。
時刻t31に、リセットパルスφR1、選択パルスφSEL1、スイッチパルスφCをHレベルとする。リセットパルスφR1がHレベルとなることにより、増幅MOSトランジスタ5−1の入力ノードの電位がリセットレベルとなる。選択パルスφSEL1がHレベルとなることによって、増幅MOSトランジスタ5−1の入力ノードの電位がリセットレベルである時に画素100から出力される画素信号が垂直信号線7に出力される。スイッチパルスφCが時刻t31でHレベルとなり、時刻t32でLレベルとなることにより、増幅MOSトランジスタ5−1の入力ノードの電位がリセットレベルである時に画素100から出力される画素信号の電位がクランプ容量C0に保持される。
時刻t32に、リセットパルスφR1、スイッチパルスφCをLレベルとする。
時刻t33から時刻t39におけるそれぞれの動作は、実施例1において図5で例示した時刻t13から時刻t19におけるそれぞれの動作と同様とすることができる。時刻t33から時刻t35の期間TNにおいて行われる動作がN変換である。また、時刻t37から時刻t39の期間TAにおいて行われる動作がA変換である。本実施例においては、時刻t39において、選択パルスφSEL1をLレベルとする点が実施例1の図5で例示した動作と異なる。
時刻t40に、リセットパルスφR2、選択パルスφSEL2、スイッチパルスφCをHレベルとする。リセットパルスφR2がHレベルとなることにより、FD領域52の電位がリセットレベルとなる。選択パルスφSEL2がHレベルとなることによって、FD領域52の電位がリセットレベルである時に画素100から出力される画素信号が垂直信号線7に出力される。スイッチパルスφCが時刻t40でHレベルとなり、時刻t41でLレベルとなることにより、FD領域52の電位がリセットレベルである時に画素100から出力される画素信号の電位がクランプ容量C0に保持される。また、水平選択信号φHをHレベルとし、デジタルN信号、デジタルA信号をメモリ13から出力させる。
時刻t41に、リセットパルスφR1、スイッチパルスφCをLレベルとする。
時刻t42から時刻t44までの比較器9、ランプ信号供給回路10に関わる動作は、時刻t33から時刻t35までの動作と同様とすることができる。この時刻t42から時刻t44までの期間TNにおいて行われる動作もN変換である。
時刻t45に、転送パルスφT2をHレベルとする。これにより、フォトダイオード51で生成した信号電荷がFD領域52に転送される。従って信号電荷が保持されたFD領域52の電位に基づく信号、即ちB信号が画素100から垂直信号線7に出力される。
時刻t46に、ランプ信号供給回路10はランプ信号VRAMPの変化を開始する。時刻t46から時刻t48における比較器9、ランプ信号供給回路10の動作は時刻t37から時刻t39におけるA変換の動作と同様とすることができる。この時刻t46から時刻t48の期間TBにおいて行われる動作をB変換と呼ぶ。
B信号の取り得る信号振幅はA信号の取り得る信号振幅に比して小さい。従って、B変換におけるランプ信号VRAMPの信号振幅VBは、A変換におけるランプ信号VRAMPの信号振幅VAよりも小さくする。また、期間TBは期間TAよりも短くする。期間TBを期間TAよりも短くすることで、画素信号をデジタル信号に変換する期間Ttotalを、期間TBと期間TAとが同じ長さである場合に比べて短くすることができる。
時刻t49に水平選択信号φHをHレベルとし、メモリ13からデジタルA信号、デジタルB信号を出力させる。
本実施例の撮像装置は、A変換、B変換におけるランプ信号VRAMPの傾きを同じとしながら、期間TBを期間TAより短いものとすることもできる。この場合には、AD変換精度をA変換とB変換とで変えることなく、期間TAと期間TBが同じである場合に比べて期間Ttotalを短くすることができる。また、N変換におけるランプ信号VRAMPの傾きもA変換、B変換と同じものとしても良い。この場合においても、AD変換精度をN変換とA変換、B変換とで変えることなく、期間TNと期間TAとが同じ長さである場合に比べて期間Ttotalを短くすることができる。
期間Ttotalを短縮する他の形態として、ランプ信号VRAMPの信号振幅VAと信号振幅VBとが同じ信号振幅であり、A変換時のランプ信号VRAMPの傾きをB変換時よりも大きくすることで期間TAを期間TBよりも短くする形態がある。この形態に対し、本実施例の撮像装置は、A変換時とB変換時とでランプ信号VRAMPの傾きを変えないことで、AD変換精度の低下を抑制しながら、期間TBを期間TAよりも短くすることができる効果を有している。
ランプ信号VRAMPの信号振幅VAは、フォトダイオード1で生成する飽和レベルの信号電荷に基づく画素信号に応じて設定するのが好適である。例えば、A変換におけるランプ信号VRAMPの最小値は、フォトダイオード1で生成する飽和レベルの信号電荷に基づく画素信号とほぼ等しくなるように設定する。これにより、デジタル信号に変換可能なアナログ信号の信号範囲を大きく損なうことなく、期間TAを短縮することができる。また、同様にランプ信号VRAMPの信号振幅VBについても、フォトダイオード51で生成する飽和レベルの信号電荷に基づく画素信号に応じて設定するのが好適である。例えば、B変換におけるランプ信号VRAMPの最小値は、フォトダイオード51で生成する飽和レベルの信号電荷に基づく画素信号とほぼ等しくなるように設定する。これにより、デジタル信号に変換可能なアナログ信号の信号範囲を大きく損なうことなく、期間TBを短縮することができる。
本実施例においては、B信号の取り得る信号範囲がA信号の取り得る信号範囲よりも小さい例として、フォトダイオード51の面積がフォトダイオード1の面積よりも小さい構成を挙げた。本実施例はこの形態以外にも、B信号の取り得る信号範囲がA信号の取り得る信号範囲よりも小さい形態であれば良い。例えばフォトダイオード1、51とで不純物濃度に違いを持たせている形態や、フォトダイオード1、51のいずれか一方の入射光の光路上に遮光膜が設けられている形態などであっても良い。つまり、取り得る信号範囲が異なることが既知である少なくとも2つの画素信号のデジタル信号への変換を行い、取り得る信号範囲の小さい画素信号をデジタル信号に変換する。この場合に、他方の画素信号をデジタル信号に変換する場合に比してランプ信号VRAMPの信号振幅を小さくし、かつランプ信号VRAMPの変化する期間Tを短くする形態であればよい。このような構成であれば、共通の信号振幅、変化期間を持つランプ信号VRAMPを用いて少なくとも2つの画素信号をデジタル信号に変換する場合に比して、少なくとも2つの画素信号をデジタル信号に変換するのに要する期間Ttotalを短くすることができる。
[実施例3]
本実施例について、実施例1と異なる点を中心に説明する。
図10は本実施例の撮像装置の画素100を上から見た俯瞰図である。図10のそれぞれで例示した各部材は、図1と同じ機能を持つものについて図1と同じ符号を付して表している。図10で例示した撮像装置は、フォトダイオード1の面積がフォトダイオード51の面積に比して大きい形態である。即ち、フォトダイオード1の感度はフォトダイオード51の感度に比して高い。よって、フォトダイオード1、51について、同じ光量の光の入力に対し、フォトダイオード1で生成する信号電荷量の方が、フォトダイオード51で生成する信号電荷量よりも多い。よって、フォトダイオード1、51について、同じ光量の光の入力に対し、フォトダイオード1に基づく信号であるA信号の信号振幅は、フォトダイオード51に基づく信号であるB信号の信号振幅よりも大きい。
感度の異なるフォトダイオード1、51のそれぞれで生成した信号電荷に基づく信号であるA信号、B信号を用いることにより、ダイナミックレンジを拡大することができる。図11は高感度の信号であるA信号と低感度の信号であるB信号とを加算することによってダイナミックレンジが拡大されることを表した図である。高感度の信号であるA信号を用いた場合、実線で示した通り輝度Xで飽和する。輝度Xよりも大きな輝度についてはA信号のみでは階調値の変化を表現することができない。一方、階調値が閾値th以上の領域において低感度の信号であるB信号を用いた場合の輝度と階調値の関係を図11の破線で示した。破線で示した通り、階調値が閾値th以上の領域ではB信号を用いた場合、輝度Xよりも大きい輝度Yまで表現することが可能である。従って、ダイナミックレンジが輝度Xから輝度Yまで拡大することができる。階調値が閾値th以上の領域でB信号のみを用いる形態を説明したが、A信号とB信号とをそれぞれ重みづけして加算する形態であっても良い。例えば、A信号の7割とB信号の3割とを加算するような形態であっても良い。この形態であっても、A信号のみを用いる場合に比してダイナミックレンジを拡大することができる。
また、図10で例示した撮像装置のうち、2行2列の画素100と、2列の信号処理回路101を抜き出して模式的に表したブロック図は実施例1で述べた図3と同様とすることができる。
次に、図10で例示した撮像装置の別の動作タイミングについて、図12を参照しながら説明する。画素100の画素信号の出力動作については実施例1の図5に基づいて説明した動作タイミングでは、A信号を出力させた後、A+B信号を出力させていた。一方図12で例示した動作タイミングは、A信号を出力した後に増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位をリセットし、その後、N信号とB信号とを出力させる形態である。また、信号処理回路101の動作については、実施例2の図9で例示した信号処理回路101の動作と同様とすることができる。
以下、図12で例示した動作タイミングについて説明する。
時刻t51から時刻t60のそれぞれの動作は、先述したランプ信号VRAMPの変化する向きを除き、実施例1で述べた図5の動作タイミングの時刻t11から時刻t20のそれぞれの動作と同様とすることができる。
時刻t61に、リセットパルスφRをHレベルとして、増幅MOSトランジスタ5の入力ノードの電位をリセットする。また、スイッチパルスφCをHレベルとし、クランプ容量C0,C4に保持された電荷をリセットする。選択パルスφSEL1は引き続きHレベルのままである。
時刻t62に、リセットパルスφR、スイッチパルスφCをLレベルとし、クランプ容量C0,C4にリセットパルスφR、スイッチパルスφCをLレベルにした時の電位が保持される。
時刻t63から時刻t69のそれぞれ動作は、実施例2で述べた図9の動作タイミングにおける時刻t42から時刻t49のそれぞれの動作と同様とすることができる。
この形態においても、B信号の取り得る信号振幅はA信号の取り得る信号振幅に比して小さい。従って、B変換におけるランプ信号VRAMPの信号振幅VBは、A変換におけるランプ信号VRAMPの信号振幅VAよりも小さくする。また、期間TBは期間TAよりも短くする。期間TBを期間TAよりも短くすることで、画素信号をデジタル信号に変換する期間Ttotalを、期間TBと期間TAとが同じ長さである場合に比べて短くすることができる。
期間Ttotalを短縮する他の形態として、ランプ信号VRAMPの信号振幅VAと信号振幅VBとが同じ信号振幅であり、A変換時のランプ信号VRAMPの傾きをB変換時よりも大きくすることで期間TAを期間TBよりも短くする形態がある。この形態に対し、本実施例の撮像装置は、A変換時とB変換時とでランプ信号VRAMPの傾きを変えないことで、AD変換精度の低下を抑制しながら、期間TBを期間TAよりも短くすることができる効果を有している。
以上述べた通り、本実施例の撮像装置は図9、図12のいずれの動作タイミングで動作させることができる。いずれの場合でも、ランプ信号VRAMPの傾きをA変換時とA+B変換時あるいはB変換時とで変えない形態とすることができる。この場合、AD変換精度の低下を抑制しながら、画素信号をデジタル信号に変換する期間Ttotalを、期間TBあるいは期間TABと、期間TAとが同じ長さである場合に比べて短くすることができる。
別の形態として、図10で例示した撮像装置は、実施例1の図5に基づいて説明した動作タイミングと同様の動作タイミングで動作させることができる。ただし、本実施例の撮像装置はオペアンプ8を有していないため、本実施例の撮像装置の比較器9に出力される信号は、実施例1の撮像装置の比較器9に入力される信号に対し、符号が逆の電位となる。従って、ランプ信号VRAMPが変化する向きは、実施例1の撮像装置に対して逆向きとする。
この形態であっても、A+B信号が取り得る信号振幅よりもA信号が取り得る信号振幅の方が小さくなる。従って、実施例1で述べた形態と同様に、A変換におけるランプ信号VRAMPが変化する期間TAを、A+B変換におけるランプ信号VRAMPが変化する期間TABに対して短くする。これによって、期間TAが期間TABと同じである場合に比べて、画素信号をデジタル信号に変換するのに要する期間Ttotalを短くすることができる。
期間Ttotalを短縮する他の形態として、ランプ信号VRAMPの信号振幅VAと信号振幅VABとが同じ信号振幅であり、A変換時のランプ信号VRAMPの傾きをB変換時よりも大きくすることで期間TAを期間TABよりも短くする形態がある。この形態に対し、本実施例の撮像装置は、A変換時とA+B変換時とでランプ信号VRAMPの傾きを変えないことで、AD変換精度の低下を抑制しながら、期間TAを期間TABよりも短くすることができる効果を有している。
[実施例4]
実施例1で述べた撮像装置を撮像システムに適用した場合の実施例について述べる。撮像システムとして、デジタルスチルカメラやデジタルカムコーダーや監視カメラなどがあげられる。図13に、撮像システムの例としてデジタルスチルカメラに撮像装置を適用した場合の模式図を示す。
図13に例示した撮像システムは、レンズ保護のためのバリア151、被写体の光学像を撮像装置154に結像させるレンズ152、レンズ152を通った光量を可変にするための絞り153を有する。レンズ152、絞り153は撮像装置154に光を集光する光学系である。また、図13に例示した撮像システムは撮像装置154より出力される出力信号の処理を行う出力信号処理部155を有する。
出力信号処理部155はデジタル信号処理部を有し、撮像装置154から出力されるデジタルA信号、デジタルA+B信号のそれぞれからデジタルN信号を差し引く差分処理を行う。また、出力信号処理部155はデジタルA+B信号からデジタルA信号を差し引いてデジタルB信号を得る差分処理を行う。また、出力信号処理部155はその他、必要に応じて各種の補正、圧縮を行って信号を出力する動作を行う。
また、図13に例示した撮像システムは、像データを一時的に記憶する為のバッファメモリ部156、外部コンピュータ等と通信する為の外部インターフェース部157、記録媒体に記録または読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部158、撮像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体159、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部1510、撮像装置154、出力信号処理部155に、各種タイミング信号を出力するタイミング供給部1511を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システムは少なくとも撮像装置154と、撮像装置154から出力された出力信号を処理する出力信号処理部155とを有すればよい。
出力信号処理部155が行う、デジタルA+B信号からデジタルA信号を差し引く処理は、同じ画素から出力された信号同士で行われる。すなわち、画素100が出力したA信号に基づく焦点検出用信号と焦点検出用信号を出力した画素100が出力したA+B信号に基づく画像取得用信号とで差分処理が行われる。これにより、画素100のB信号に基づく信号が得られ、この信号とA信号に基づく信号との信号値を比較することにより、位相差検出方式の焦点検出が行われる。
以上のように、本実施例の撮像システムは、撮像装置154を適用して焦点検出動作、撮像動作を行うことが可能である。
[実施例5]
本実施例の撮像装置について、実施例1と異なる点を中心に説明する。
図14(a)に本実施例の動作タイミング図を示す。
図14(a)に示した時刻t71〜t77までのそれぞれの動作は、実施例1の図5を参照しながら述べた時刻t11〜t17までのそれぞれの動作と同様とすることができる。また、図14(a)に示した時刻t81〜t85までのそれぞれの動作は、実施例1の図5を参照しながら述べた時刻t20〜t25までのそれぞれの動作と同様とすることができる。図14(a)に示した動作が、実施例1の図5を参照しながら述べた動作と異なるのは期間TAの時刻t77〜t79´の動作である。実施例1の図5に示した動作と比較のために実施例1の時刻t17、t18、t19をそれぞれ図14(a)ではt77、t78´、t79´と表している。
図14(a)に示した動作では、実施例1で図5を参照しながら述べた動作に対して、A変換におけるランプ信号VRAMPの振幅VAは同じで、単位時間あたりの電位変化量を2倍にしている。従ってA変換期間TAを、実施例1で図5を参照しながら述べた動作の1/2の期間に短縮することができる。つまり、図14(a)で示した、時刻t79から時刻t79´までの期間を短縮することができる。
よって、本実施例では、A変換のランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量は、A+B変換のランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量の2倍となる。
A変換のランプ信号の傾きをA+B変換のランプ信号の2倍にしたことで、振幅VAに対するAD変換カウント数が1/2になる。これにより、A信号の分解能は、A+B信号の分解能より低くなる。本明細書で述べるAD変換の「低い分解能」とは、「高い分解能」に比して、デジタル信号1LSBあたりのアナログ信号の信号範囲が大きいことを指す。低い分解能で生成するデジタルA信号を、デジタルA+B信号の分解能と揃える補正について、図14(b)を参照しながら説明する。
図14(b)はデジタルN信号、デジタルA信号、デジタルA+B信号の信号として有効なビットの各ビットを示した模式図である。ビットデータDa0がLSB、Da9がMSBである。
本実施例において、デジタルA+B信号が10ビットで表現されるとして、振幅VNが振幅VABに対して1/16の大きさであるとすると、図14(b)に示すデジタルN信号は6ビットで表現できる。そのため、図14(b)ではビットデータDa0〜Da5が信号として有効なビットとなる。
一方、補正前のデジタルA信号に着目すると、A変換のランプ信号の傾きをA+B変換のランプ信号の2倍にしたことで、振幅VAに対するAD変換カウント数が1/2になるので、デジタルA+B信号に対して、信号として有効なビットが1ビットだけ少なくなる。さらに、本実施例では、A変換のランプ信号VRAMPの振幅VAが、A+B変換のランプ信号VRAMPの振幅VABの振幅の1/2であるので、デジタルA信号は、デジタルA+B信号に対して信号として有効なビットがさらに1ビット少なくなる。つまり、補正前のデジタルA信号は、ビットデータDa0〜Da7の8ビットで表現できる。
補正前のデジタルA信号は、A変換に用いたランプ信号VRAMPの傾きがN変換およびA+B変換に用いたランプ信号VRAMPの2倍であるため、デジタルN信号およびデジタルA+B信号とともに扱うためには、補正が必要になる。具体的には、ビットデータDa0〜Da7の各ビットを1桁ずつ上位にビットシフトさせる。ビットシフトを行った後のビットデータDa0には、任意の値を設定すれば良い。
デジタルA信号の補正はメモリ13が行うことができる。メモリ13は、補正前のデジタルA信号の各ビットのデータを1ビットずつ上位にずらすビットシフトを行う。つまり、補正前のデジタルA信号のLSBであるビットDa0をビットDa1にビットシフトする。同様に他のビットについてもそれぞれ1ビットずつ上位にシフトする。これにより、デジタルA信号は1〜8ビット目までの信号値を有するデジタル信号とする。そして、LSBのビットDa0には0の信号値を付加する。
尚、このデジタルA信号の補正は、実施例1で述べたカウンタ回路11でクロック信号CLKを計数する時に行っても良い。また、カウンタ回路11が生成したカウント信号をメモリ13に保持する時に、メモリ13がデジタルA信号の補正を行っても良い。また、デジタルA信号の補正は他にも、メモリ13が、デジタルA信号の順次出力に合わせて行っても良いし、実施例4のような撮像システムの形態であれば、撮像装置154の外部に設けられた出力信号処理部155が行う形態としても良い。
[実施例6]
本実施例の撮像装置について、実施例5と異なる点を中心に説明する。
図15はA変換とA+B変換のランプ信号振幅VA、VABは同じであるが、ランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を、A変換がA+B変換の2倍とした時の動作を示す図である。図15に示した時刻t90〜t96のそれぞれの動作は、実施例5の図14(a)に示した時刻t71〜t77までのそれぞれの動作と同様とすることができる。また、図15に示した時刻t99〜t104までのそれぞれの動作は図14(a)に示した時刻t81〜t85までのそれぞれの動作と同様とすることができる。
A変換期間TAは、A変換のランプ信号VRAMPとA+B変換のランプ信号VRAMPとで単位時間当たりの電位変化量が同じ場合は、時刻t96〜t98´の点線で示す動作となる。一方、本実施例のように、ランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を、A変換がA+B変換の2倍とすると、A変換期間TAは時刻t96〜t98の実線で示す動作となる。即ち本実施例では、A変換のランプ信号VRAMPとA+B変換のランプ信号VRAMPとで単位時間当たりの電位変化量が同じ場合に比して、A変換期間TAを1/2に短縮できる。
尚、本実施例の動作によって生成するデジタルA信号の補正については、実施例5で図14(b)を参照しながら述べた動作と同様とすることができる。
[実施例7]
本実施例の撮像装置は、A+B変換のランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を、A+B信号の信号レベルに応じて変更する形態である。
本実施例の撮像装置について、図面を参照しながら説明する。
図16は、本実施例の撮像装置の模式図である。撮像装置154は、画素100が複数行、複数列並んで配された画素部200を有している。ランプ信号供給回路10は複数のランプ信号Vr1、Vr2を各列の選択回路302に出力する。比較器9はオペアンプ8の出力する信号と閾値信号とを比較した結果を示す比較結果信号CMPに基づいて、スイッチ303を介して選択回路302に選択信号を出力する。選択回路302は選択信号に基づいて、複数のランプ信号Vr1、Vr2から比較器9に出力するランプ信号VRAMPを選択する。比較器9は、オペアンプ8が出力する信号とランプ信号VRAMPとを比較した結果を示す比較結果信号CMPからメモリ13へラッチ信号LATを出力する。メモリ13はフラグメモリ501、第1メモリ502、第2メモリ503、第3メモリ504を有する。TG110は、フラグメモリ501に信号F_Enを出力する。カウンタ回路110はクロック信号CLKを計数したカウント信号を、第1メモリ502、第2メモリ503、第3メモリ504に出力する。TG110は、第1メモリ502、第2メモリ503、第3メモリ504にそれぞれ信号M1_En、M2_En、M3_Enを出力する。水平走査回路14は各列のフラグメモリ501、第1メモリ502、第2メモリ503、第3メモリ504が保持したデジタル信号を順次DSP80に出力させる。DSP80は、各列のフラグメモリ501、第1メモリ502、第2メモリ503、第3メモリ504から出力された信号を処理し、出力回路90に出力する。出力回路90はTG110が出力する信号に基づいて、撮像装置の外部に信号を出力する。
図16に示した撮像装置では、各列の信号処理回路101は、画素100の各列に対応して設けられている。
図17は、図16に示した撮像装置の動作の一例を示したものである。図17に示した動作では、A+B変換において、A+B信号がA+B信号の最大有効信号の1/4を超えた場合にはA+B信号とランプ信号Vr2とを比較する。一方、A+B変換において、A+B信号がA+B信号の最大有効信号の1/4以下の場合には、A+B信号とランプ信号Vr1とを比較する。
図17に示したV1は、オペアンプ8の出力する信号を示している。Vr1、Vr2はそれぞれ、ランプ信号供給回路10が出力するランプ信号である。
ランプ信号Vr1は単位時間当たり第1の変化量で電位が変化するランプ信号と、第1の変化量よりも大きい第2の変化量で電位が変化するランプ信号と、信号レベルを判断するために比較する閾値電圧Vrthを含む。また、ランプ信号Vr2は第2の変化量で電位が変化するランプ信号を含む。
ランプ信号VRAMPは、選択回路302がランプ信号Vr1、Vr2のいずれかを選択して比較器9に出力されるランプ信号である。ランプ信号Vr1、Vr2のそれぞれの電位変化を開始する基準電圧は同一の電圧値V0である。
比較結果信号CMPは、比較器9がV1とランプ信号VRAMPとを比較した結果を示す信号である。
信号S1はスイッチ303の導通を制御する信号であり、Hレベルでスイッチ303が導通状態となる。信号F_EnをHレベルとすると、フラグメモリ501は比較結果信号CMPを保持する。第1メモリ502は、M1_EnがHレベルの状態にあり、比較結果信号CMPの信号値が変化した時にカウント信号を保持する。第2メモリ503は、信号M2_EnがHレベルの状態にあり、比較結果信号CMPの信号値が変化した時にカウント信号を保持する。第3メモリ504は、信号M3_EnがHレベルの状態にあり、比較結果信号CMPの信号値が変化した時にカウント信号を保持する。
時刻t0では、比較結果信号CMPはHレベル、信号S1、信号F_En、M1_En、M2_En、M3_EnはLレベルである。画素100からN信号が出力される。オペアンプ8はN信号を増幅した信号を比較器9に出力する。
時刻t1に、ランプ信号供給回路10は、ランプ信号Vr1の時間に依存した電位の変化を開始する。選択回路302の入力は、スイッチ303がOFFの時はHレベルに設定してあり、時刻t7の信号レベルの判断まではランプ信号Vr1、Vr2のうちランプ信号Vr1を選択して比較器9に出力する。また、信号M2_EnをHレベルとする。
時刻t2に、オペアンプ8の出力する信号とランプ信号VRAMPとの大小関係が逆転し、比較結果信号CMPの信号値がLレベルへ変化する。第1メモリ502は、この時の信号LATでカウント信号を保持する。このカウント信号がデジタルN信号である。
時刻t3に、ランプ信号供給回路10はランプ信号Vr1の時間に依存した電位の変化を停止し、ランプ信号Vr1の電位を時刻t3の時の電位V0とする。また、TG110は信号M1_EnをLレベルとする。
時刻t4より前のタイミングで、画素100はA信号を出力する。オペアンプ8はA信号を増幅した信号を比較器9に出力する。
ランプ信号供給回路10は、ランプ信号Vr1の時間に依存した電位の変化を開始する。選択回路302は、信号SELがLレベルの時、ランプ信号Vr1、Vr2のうちランプ信号Vr1を比較器9に出力する。また、信号M2_EnをHレベルとする。
時刻t5に、オペアンプ8の出力する信号とランプ信号VRAMPとの大小関係が逆転し、比較結果信号CMPの信号値がLレベルへ変化する。第2メモリ503は、この時のカウント信号を保持する。このカウント信号がデジタルA信号である。
時刻t6に、ランプ信号供給回路10はランプ信号Vr1の時間に依存した電位の変化を停止し、ランプ信号Vr1の電位を時刻t3の時の電位V0とする。また、TG110は信号M2_EnをLレベルとする。
時刻t7に、画素100はA+B信号を出力する。オペアンプ8はA+B信号を増幅した信号を比較器9に出力する。
時刻t8にランプ信号供給回路10はランプ信号Vr1の電位を閾値信号Vrthとする。閾値信号Vrthの電位は、後述する時刻t12のランプ信号Vr1より低い電位としている。オペアンプ8の出力する信号が閾値信号Vrthよりも大きい場合には、比較器9はLレベルの比較結果信号CMPを出力する。逆に、閾値信号Vrthの方がオペアンプ8の出力する信号よりも大きい場合には、比較器9はHレベルの信号をそのまま出力する。ここでは、閾値信号VrthよりA+B信号が小さいとし、比較器9の出力する比較結果信号CMPの信号値が時刻t8においてHレベルであるとして説明する。また、TG110は信号S1をHレベルとする。これにより、時刻t8のHレベルの比較結果信号CMPが選択回路302に出力される。尚、図17では、閾値信号VrthよりA+B信号が大きい場合の信号SELの信号値を破線で示している。
時刻t8から時刻t9の、選択回路302の動作と比較結果信号CMPの信号値の関係について説明する。時刻t8からt9の期間に比較結果信号CMPがHレベルの場合は、A+B変換において選択回路302はランプ信号Vr1を比較器9に出力する。同様に、比較結果信号CMPがLレベルの場合は、A+B変換において選択回路302はランプ信号Vr2を比較器9に供給する。
また、時刻t8に、TG110は信号F_EnをHレベルとする。これにより、フラグメモリ501は、時刻t7の比較結果信号CMPを保持する。
時刻t9でTG110は信号F_EnをLレベルとする。
時刻t10に、ランプ信号供給回路10はランプ信号Vr1、Vr2の時間に依存した電位の変化を開始する。A+B変換でのランプ信号Vr1の単位時間当たりの電位変化量は、A変換でのランプ信号Vr1の単位時間当たりの電位変化量の1/4である。また、A+B変換のランプ信号Vr1の単位時間当たりの電位変化量は、N変換でのランプ信号Vr1の単位時間当たりの電位変化量と等しい。全列でランプ信号Vr2が比較器9に出力される場合には、ランプ信号供給回路10はランプ信号Vr1の電位変化を開始させなくとも良い。この場合には、ランプ信号Vr1の電位変化を行わない分の消費電力を低減できる。選択回路302は、Hレベルの比較結果信号CMPに基づいて、ランプ信号Vr1を比較器9に出力する。TG110は、信号M3_EnをHレベルとする。
時刻t11に、オペアンプ8の出力する信号とランプ信号VRAMPとの大小関係が逆転し、比較結果信号CMPの信号値がLレベルへ変化する。第3メモリ504は、この時のカウント信号を保持する。このカウント信号がデジタルA+B信号である。
時刻t12に、ランプ信号供給回路10はランプ信号Vr1、Vr2の時間に依存した電位の変化を停止する。TG110は、信号M3_EnをLレベルとする。
時刻t11の後、水平走査回路14は各列のメモリ13を順次走査し、各列のフラグメモリ501、第1メモリ502、第2メモリ503、第3メモリ504の各々から、各々が保持したデジタル信号をDSP80に出力させる。
次に、図18を参照しながら、生成したデジタルN信号、デジタルA信号、デジタルA+B信号について説明する。
本実施例で生成するデジタルN信号は0ビット目から7ビット目までの各ビットデータを有する8ビットのデジタル信号である。A変換で用いるランプ信号Vr1の単位時間当たりの電位変化量は、N変換で用いるランプ信号Vr1の単位時間当たりの電位変化量の4倍のため、メモリ13は、デジタルA信号の各ビットの信号をそれぞれ2ビットずつ上位にビットシフトする補正を行う。補正後のデジタルA信号は、2ビット目から10ビット目までが信号として有効なビットである9ビットのデジタル信号である。ランプ信号Vr1を用いて生成したデジタルA+B信号は、0ビット目から9ビット目までの各ビットデータを有する10ビットのデジタル信号である。デジタルA+B信号を、ランプ信号Vr2を用いて生成した場合には、メモリ13はデジタルA+B信号の各ビットの信号を2ビットずつ上位にビットシフトする補正を行う。補正後のデジタルA+B信号は、2ビット目から11ビット目までが信号として有効なビットである10ビットのデジタル信号である。
本実施例で述べた動作により、A+B信号の信号振幅が小さい場合には、ランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を小さくすることにより、A+B信号のAD変換の分解能をA信号よりも高めることができる。つまり、デジタルA+B信号の1LSBあたりの、A+B信号の信号値を小さくすることができる。これにより、光量の少ない撮影シーンの撮像でも、AD変換の分解能を高めることによって、階調損失の少ない画像を得ることができる。
本実施例の撮像装置は、A+B信号の信号振幅に応じて、AD変換の分解能を切り替えることができる。これにより、A+B信号の信号振幅が大きい場合には高速にAD変換を行い、A+B信号の信号振幅が小さい場合には分解能を上げてAD変換を行うことができ、高速化とAD変換の分解能とを両立させやくすることができる。ランプ信号Vr1、Vr2の切り替えは、閾値信号VrthとA+B信号との比較に基づいている。このため、A+B変換においてランプ信号Vr1を用いる場合、閾値信号VrthよりもA+B信号が小さいことが分かっているため、ランプ信号Vr2を同じ時刻t12に時間に依存した電位の変化を終了することができる。この閾値信号VrthとA+B信号との比較を行わずにA+B変換においてランプ信号Vr1を用いる場合には、ランプ信号Vr2と同じ信号振幅まで電位を変化させる必要があるため、図17に示した期間TABの4倍の期間を要する。従って、本実施例の撮像装置では、閾値信号VrthとA+B信号とを比較する期間Tjの期間が増加しても、A+B変換においてランプ信号Vr1をランプ信号Vr2と同じ信号振幅まで電位を変化させる場合に比して、AD変換期間を短縮することができる。
本実施例では、A+B変換において、ランプ信号Vr1をランプ信号Vr2と同じ時刻t12に電位の変化を終了させた。必ずしもランプ信号Vr1の電位の変化を時刻t12に終了させる必要はなく、ランプ信号Vr2よりも電位の変化の終了を遅くしても良い。このような形態に対応するためにランプ信号Vr1によって生成するデジタルA+B信号に1ビットの冗長ビットを持たせた10ビットのデジタル信号としても良い。
[実施例8]
本実施例の撮像装置について、実施例7と異なる点を中心に説明する。
本実施例の撮像装置は実施例7の図17で述べた動作に対し、A変換のランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を可変とした形態である。
図19においてA変換の実施例7のランプ信号Vr1の波形を実線で示した。そして、図19において、A変換のランプ信号Vr1の単位時間当たりの電位変化量を実線の波形の2倍にした波形を破線で示し、単位時間当たりの電位変化量を実線の波形の4倍にした波形を一点鎖線で示している。A信号を焦点検出用信号として用いる場合に、必要とされるA信号の分解能に応じて、A変換のランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量が決定される。また、焦点検出用信号の方が画像取得用信号よりもAD変換の分解能を低くすることができる場合に本実施例の動作を好適に行うことができる。
実施例7の形態でのA変換を行う期間TA1に対して、本実施例のA変換を行う期間TA2では、期間が1/2とすることができる。
A変換のランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を変えたことによるデジタルA信号の補正は、実施例6、実施例7で述べたビットシフトと同様にして行えば良い。
上述の実施例5、実施例6、実施例7、実施例8では、カウンタ回路11あるいはカウンタ回路110を駆動するクロック周波数をN変換、A変換、A+B変換とで同じとしていた。AD変換の分解能を制御する方法として、上述したランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を異ならせる他に、カウンタ回路を駆動するクロック周波数を異ならせる形態がある。つまり、AD変換の分解能を下げる場合には、カウンタ回路を駆動するクロック周波数を下げることによっても行うことができる。つまり、A変換の分解能をA+B変換の分解能に比して下げる場合には、A+B変換では、単位時間あたり第1のカウント量でカウント信号を生成させる。そして、A変換では、単位時間あたり第1のカウント量よりも少ない第2のカウント量でカウント信号を生成させる。これにより、A変換の分解能をA+B変換に比して下げることができる。
この場合には、カウンタ回路が消費する電力を低減することもできる。
[実施例9]
本実施例では、逐次比較型のAD変換回路とランプ型のAD変換回路として動作するAD変換部を有する撮像装置について説明する。
図20は、本実施例の撮像装置の構成の一例を示した模式図である。図3と同様の機能を有する構成については、図3で付した符号と同じ符号を図20でも付している。オペアンプ8に与えられた画素信号は、オペアンプ8のゲインに基づいて増幅され、比較入力部210に出力される。このオペアンプ8が出力する信号を増幅画素信号と表記する。各列の比較入力部210には、基準信号供給回路310から基準信号VRFと、ランプ信号供給回路10からランプ信号VRAMPがそれぞれ与えられる。本実施例の参照信号は基準信号VRFとランプ信号VRAMPである。本実施例の参照信号供給部は、基準信号供給回路310とランプ信号供給回路10である。比較器9は、基準信号VRFに基づく信号と増幅画素信号とを比較した結果に基づく比較結果信号CMPを出力する。AD変換部260は比較結果信号CMPに基づいて、Nビットのうちの上位mビットのデジタル信号Dhiを生成する。さらに、比較器9は、ランプ信号VRAMPと増幅画素信号に基づく信号とを比較した比較結果信号CMPを出力する。AD変換部260は比較結果信号CMPに基づいて、Nビットのうちの下位nビットのデジタル信号Dloを生成する。ここでN、m、nはN=m+nの関係式が成り立つ。
制御回路230は、TG12および比較器9からの信号に基づいて、比較入力部210、カウンタ回路11、メモリ250を動作させる。カウンタ回路11はTG12からクロック信号CLKが与えられる。制御回路230は、ランプ信号供給回路10がランプ信号VRAMPの時間に依存した電位の変化を開始させるのに基づいて、カウンタ回路11にクロック信号CLKの計数を開始させる。制御回路230はメモリ250に、デジタル信号Dhiと、デジタル信号Dloとをそれぞれ保持させる。AD変換部260は、比較入力部210、比較器9、制御回路230、カウンタ回路11、メモリ250を有している。
水平走査回路14はTG12からの信号に基づいて、各列のメモリ250が保持したデジタル信号Dhiとデジタル信号Dloをそれぞれデジタル信号処理回路410に順次転送する。デジタル信号処理回路410は、デジタル信号Dhiとデジタル信号Dloに基づいて、撮像信号SIGOUTを出力する。TG12には、クロック信号CLKと垂直同期信号VDが与えられている。垂直同期信号VDに基づいて、TG12は垂直走査回路2に画素100の行ごとの走査を行わせる。
図21(a)に、比較入力部210と比較器9の構成の一例を示す。
オペアンプ8の出力V1は、容量素子C0を介して比較器9の非反転入力ノードに与えられる。また、容量素子C0の一方のノードは、スイッチ211を導通するとグラウンド電位にリセットされる。ここでは説明を簡易にするためにグラウンド電位にリセットするとしたが、比較器9の入力レンジを考慮した電位にリセットする形態としても良い。また、比較器9の反転入力ノードには複数の容量素子C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7の各々の一方のノードが並列して電気的に接続される。また、複数の容量素子C1、C3、C4、C5、C6、C7の各々の他方のノードがそれぞれスイッチs_lo、s0、s1、s2、s3、s4およびスイッチ212を介して比較器9の反転入力ノードと電気的に接続される。比較器9の反転入力ノードに与えられる信号を比較信号C_INPと表記する。
また、スイッチs_lo、s0、s1、s2、s3、s4はそれぞれ基準信号VRFが与えられている。容量素子C2の他方のノードには、ランプ信号VRAMPが与えられている。容量素子C3の容量値を1Cとすると、容量素子C4、C5、C6、C7の容量値はそれぞれ2C、4C、8C、16Cとしている。また、容量素子C1、C2の容量値はそれぞれC/2、2Cとしている。図21(a)では、容量素子の各々の容量値をそれぞれ括弧内に示している。スイッチ211、212はリセット信号resをHレベルとすると導通する。また、スイッチs_lo、s0、s1、s2、s3、s4は、それぞれに与えられる制御信号がHレベルであると、基準信号VRFを容量素子に与える。一方、スイッチs_lo、s0、s1、s2、s3、s4はそれぞれに与えられる制御信号がLレベルであると、グラウンド電位を容量素子に与える。スイッチs_lo、s0、s1、s2、s3、s4のそれぞれに与える制御信号をLレベルとし、さらにスイッチ212が導通すると容量素子C1、C3、C4、C5、C6、C7の電荷がリセットされる。比較入力部210は、比較信号供給回路である。
次に図21(b)、図21(c)を参照しながら、図21(a)に示した比較入力部210、比較器9を用いて、画素100から出力される画素信号に基づく増幅画素信号をデジタル信号に変換する動作である。
図21(b)は、スイッチs_lo、s0、s1、s2、s3、s4のそれぞれに与えられる制御信号φs_lo、φs0、φs1、φs2、φs3、φs4とランプ信号VRMPの電位を示したものである。図21(c)はオペアンプ8の出力V1の電位と、比較信号C_INPの電位をそれぞれ示したものである。
図21(b)に示した時刻t1〜t11は、図21(c)に示した時刻t1〜t11にそれぞれ対応している。
時刻t1よりも前にリセット信号resをHレベルとし、容量素子C0、C2の一方のノードをリセットしている。また、容量素子C1、C3〜C7の電荷をリセットしている。その後、リセット信号resをLレベルとした後、容量素子C0を介して増幅画素信号が比較器9の非反転入力ノードに与えられる。
時刻t1に制御信号φs4をHレベルとする。そのほかの制御信号φs_lo、φs0、φs1、φs2、φs3はLレベルである。また、ランプ信号VRAMPはランプ開始電位rmp_stにある。制御信号φs4をHレベルとすることにより、比較信号C_INPの電位はVRF/2(回路図からは、比較器9の反転入力ノードに電気的に接続された容量素子の容量値の総和33.5Cに対する容量素子C7の容量値の比である16/33.5だけ電位が変動するが、説明を理解しやすくするため簡略化しVRF/2と記した。実際の回路では寄生容量による信号減衰もあるが、バイナリ比が成り立つように容量素子C1の容量値を設定すれば良い)となる。比較器9は、比較信号C_INPの方がオペアンプ8の出力V1よりも電位が大きいため、“0”の信号値の比較結果信号を制御回路230に出力する。
制御回路230は、時刻t2に制御信号φs4をLレベルとし、時刻t3に制御信号φs3をHレベルとする。これにより、比較信号C_INPの電位はVRF/4となる。比較器9は、比較信号C_INPの方がオペアンプ8の出力V1よりも電位が大きいため、“0”の信号値の比較結果信号を制御回路230に出力する。
制御回路230は、時刻t4に制御信号φs3をLレベルとし、時刻t5に制御信号φ2をHレベルとする。これにより、比較信号C_INPの電位はVRF/8となる。比較器9は、オペアンプ8の出力V1の方が比較信号C_INPよりも電位が大きいため、“1”の信号値の比較結果信号を制御回路230に出力する。
制御回路230は制御信号φs2をHレベルとしたまま、時刻t6に制御信号φs1をHレベルとする。これにより比較信号C_INPの電位は、時刻t5の電位からVRF/16分上昇した電位となる。比較器9は、オペアンプ8の出力V1の方が比較信号C_INPよりも電位が大きいため、“1”の信号値の比較結果信号を制御回路230に出力する。
制御回路230は制御信号φs1をHレベルとしたまま、時刻t7に制御信号φs0をHレベルとする。これにより比較信号C_INPの電位は、時刻t6の電位からVRF/32分上昇した電位となる。この比較信号C_INPの電位の変動幅であるVRF/32は、上位ビットのうちの最下位ビットの信号値を取得するために変化させる電位差である。比較器9は、比較信号C_INPの方がオペアンプ8の出力V1よりも電位が大きいため、“0”の信号値の比較結果信号を制御回路230に出力する。これにより、オペアンプ8の出力V1をAD変換したデジタル信号の上位5ビットの信号値が“00110”となる。この上位5ビットの信号値を得る動作が上位ビット取得動作である。
制御回路230は時刻t8に制御信号φs0をLレベルとする。これにより、比較信号C_INPの電位は時刻t7での電位となる。さらに制御回路230は時刻t9に制御信号φs_loをLレベルとする。これにより、比較信号C_INPの電位は時刻t8の電位からVRF/64分減少した電位となる。
そして時刻t10に、ランプ信号供給回路10はランプ信号VRMPの時間に依存した電位の変化を開始する。また、このランプ信号VRMPの電位の変化の開始に基づいて、カウンタ回路11がクロック信号CLKの計数を開始する。
時刻t11に比較信号C_INPとオペアンプ8の出力V1の大小関係が逆転する。つまり比較器9の出力する比較結果信号の信号値が“1”から“0”に変化する。この時に、カウンタ回路11はクロック信号CLKを計数したカウント信号CNTを保持する。このカウント信号CNTは8ビット分のデジタル信号としている。この下位8ビットの信号値を得る動作が下位ビット取得動作である。上位ビット取得動作、下位ビット取得動作により、オペアンプ8の出力V1について、上位5ビット、下位8ビットの計13ビットのAD変換を行うことができる。本実施例の参照信号は、基準信号VRFと、ランプ信号VRAMPである。つまり、画素が出力する信号と参照信号とを比較する期間は、図21(c)の形態では、上位ビット取得動作と下位ビット取得動作とを行う期間である。
図1に示した画素100を有する、図20の撮像装置の動作の一例について、図22(a)を用いて説明する。まずN変換は上位5ビットのAD変換は実施せず下位8ビットのAD変換のみを行い合計8ビットのデジタルN信号を生成する。次にA変換は上位5ビットのうち、最上位ビットであるMSB(s4)を除いた4ビットと、下位8ビットのAD変換を実施し合計12ビットのデジタルA信号を生成する。そして、A+B変換によって上位5ビット、下位8ビットの合計13ビットのデジタルA+B信号を生成する。
本実施例では、A変換とA+B変換のAD変換の分解能は同じであるが、デジタルA信号の最大値はデジタルA+B信号の最大値の1/2となる。これは、A信号の信号振幅が、A+B信号の信号振幅よりも小さいため、設定することができるものである。
なお図22(a)においては説明を分かり易くするために逐次比較に用いる制御信号φs1、φs2、φs3、φs4をすべてHレベルからLレベルに遷移する場合を例に取って説明した。しかし、図21(b)、図21(c)を参照しながら述べた通り、オペアンプ8の出力V1の信号値に依存し、比較器9の比較結果信号CMPの信号値に基づいて制御される。
[実施例10]
本実施例の撮像装置について、実施例9と異なる点を中心に説明する。
本実施例では、A変換の動作が実施例9と異なる。図22(b)に本実施例のAD変換動作の一例を示す。図22(b)に示した動作では、A変換のランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を、A+B変換のランプ信号VRAMPの2倍とし、かつ電位が変化する期間を1/2としている。カウンタ回路11のカウント周波数はA変換とA+B変換とで同じとしている。これにより、A変換の下位ビットは7ビットとなる。また、実施例9ではA変換では上位4ビットとしていたが、本実施例では上位5ビットとしている。従って、A変換によって、上位5ビット及び下位7ビットを実施し合計12ビットのデジタルA信号を生成する。
本実施例では、ランプ信号VRAMPの電位が変化する期間がA変換の方がA+B変換よりも短い。上位ビットのAD変換期間はA変換とA+B変換とで同じ長さとしている。これにより、A変換に要する期間の方が、A+B変換に要する期間よりも短い。従って、A変換に要する期間をA+B変換に要する期間と同一とする形態よりも、本実施例は画素信号をデジタル信号に変換するのに要する期間Ttotalを短くすることができる。
また、ランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を変えたことによるデジタルA信号の下位ビットの補正は、実施例6、実施例7、実施例8で述べたビットシフトと同様に行えば良い。
[実施例11]
本実施例の撮像装置について、実施例9と異なる点を中心に説明する。本実施例の撮像装置の動作の一例を図22(c)に示した。実施例9は、A変換において、上位5ビットのうち最上位のMSBを除いた4ビットを上位ビットのAD変換で得ていた。本実施例では、A変換において、上位5ビットのうちの最下位ビットを除いた4ビットを上位ビットのAD変換で得ている。また、A変換において、ランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量をA+B変換のランプ信号VRAMPの2倍とし、かつ電位が変化する振幅を2倍としている。カウンタ回路11のカウント周波数はA変換とA+B変換とで同じとしている。従って、デジタルA信号は上位4ビット、下位ビット8ビットの合計12ビットのデジタル信号となる。
本実施例の撮像装置は、上位ビットのAD変換期間が、A変換の方がA+B変換よりも短い。一方、下位ビットのAD変換期間はA変換とA+B変換とで同じ長さとしている。従って、A変換に要する期間をA+B変換に要する期間と同一とする形態よりも、本実施例は画素信号をデジタル信号に変換するのに要する期間Ttotalを短くすることができる。
また、ランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を変えたことによるデジタルA信号の下位ビットの補正は、実施例6、実施例7、実施例8、実施例10で述べたビットシフトと同様に行えば良い。
実施例9、実施例10、実施例11ではAD変換部を、上位ビット取得動作では逐次比較型のAD変換回路として動作させ、下位ビット取得動作ではランプ型のAD変換回路として動作させていた。この形態に限定されず、AD変換部を、上位ビット取得動作ではランプ型のAD変換回路として動作させ、下位ビット取得動作を逐次比較型のAD変換回路として動作させる形態であっても良い。このような形態であっても、上位ビット数と下位ビット数の少なくとも一方を、デジタルA信号の方がデジタルA+B信号よりも少ない形態とする。これにより、A変換の期間をA+B変換の期間よりも短くすることができる。
[実施例12]
本実施例は、ランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量を、画素信号の信号レベルに応じて変更する形態である。
図23(a)は、本実施例のオペアンプ8から比較器9の電気的経路の構成の一例である。
図23(a)に示した構成では、オペアンプ8の出力V1は、アッテネータ500と容量素子を介してか、アッテネータ500を介さずに容量素子を介して比較器9に与えられる。オペアンプ8の出力V1が比較器9に与えられる際に、スイッチ511、512のいずれかを導通させるかは、判定回路510が選択する。アッテネータ500によってオペアンプ8の出力V1は1/4に減衰される。アッテネータ500は、オペアンプ8の出力V1を減衰するため、比較器9に出力される信号の画素信号に対する増幅率を下げる働きをする。本実施例の増幅部は、オペアンプ8とアッテネータ500とを有する。
図23(a)に示した構成の動作について、図23(b)を参照しながら説明する。
オペアンプ8の出力V1の実線と破線は被写体の明るさが異なる場合の信号を表している。本実施例ではランプ信号VRAMPの単位時間当たりの電位変化量は、N変換とA+B変換とで同じとし、A変換はA+B変換よりも大きいとする。
N変換、A変換は、実施例6と同様に行うことができる。その後、A+B信号に基づくオペアンプ8の出力V1と閾値信号Vrthとを比較する。この時に出力されるオペアンプ8の出力V1が、増幅部が第1の増幅率で比較器9に出力する第1の増幅信号である。閾値信号Vrthの電位は、比較器9の列毎の特性誤差を考慮して、A変換でのランプ信号VRAMPの電位が変化する振幅よりも小さい値としている。オペアンプ8の出力V1が閾値信号Vrthよりも大きい場合には、判定回路510はスイッチ511を非導通とし、スイッチ512を導通とする。一方、オペアンプ8の出力V1が閾値信号Vrthよりも小さい場合には、判定回路510はスイッチ511を引き続き導通とし、スイッチ512を引き続き非導通とする。
図23(b)にて破線で示した通り、オペアンプ8の出力V1が閾値信号Vrthより大きい場合には、アッテネ−タ500により、オペアンプ8の出力V1は1/4の信号値に減衰される。つまり、増幅部が第1の増幅率よりも小さい第2の増幅率で増幅した第2の増幅信号が比較器9に出力される。これにより、A変換と同じとした、A+B変換のランプ信号VRAMPの電位変化範囲内に、比較器9の非反転入力ノードの電位が収まる。一方で、アッテネータ500を介さずにA+B変換を行う場合には、A+B変換のランプ信号VRAMPの電位変化範囲を本実施例の4倍とする必要がある。本実施例では、アッテネータ500を設けない形態に比して、A+B変換に要するAD変換期間を短縮することができる。
尚、A+B変換でアッテネータ500を介して比較器9に信号を与えた場合には、図18を参照しながら述べたように、デジタルA+B信号を2ビット上位にビットシフトする補正を行えばよい。
本実施例では、アッテネータ500でオペアンプ8の出力V1を減衰させる形態を説明したが、この形態に限定されるものではない。例えば、図23(c)に示すように、画素100から比較器9に至る電気的経路において、増幅率を切り替える形態であっても良い。例えば、オペアンプ8の増幅率を切り替る形態であっても良い。
このような形態であっても、図23(a)で述べた構成と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例の構成は、図21(a)の構成にも適用できる。図23(a)、図23(c)のように比較器9の非反転入力ノードに与えられる信号を減衰できる構成が図22(a)の比較器9の非反転入力ノードに電気的に接続されていればよい。このような構成とすれば、図22(b)に示したように、A変換とA+B変換のランプ信号VRAMPの電位変化幅を、A信号に基づいて設定することができる。これにより、A変換のランプ信号VRAMPの電位変化幅がA+B信号に基づいて設定するよりも小さくなる。よって、A変換、A+B変換に要する期間を短縮することができる。
[実施例13]
本実施例では、撮像装置を用いた撮像システムの形態である。本実施例の撮像システムは、図24に示した構成とすることができる。本実施例の撮像システムは、図13に示した撮像システムに対し、表示部1512を有している点が異なる。表示部1512は全体制御・演算部1510の制御に基づいて、出力信号処理部から出力される画像の表示を行う。本実施例では、プレビューモードと、静止画を撮像する静止画撮像モードと、の一方ずつで撮像装置154を動作させる形態について説明する。プレビューモードとは、静止画撮像に先立って表示部1512に画像を表示するモードである。プレビューモードは本実施例の第1のモードであり、撮像モードは本実施例の第2のモードである。
本実施例では、撮像装置154が出力する信号を、プレビューモードと静止画撮像モードとで別フレームの信号として読み出し、信号処理を行う。
本実施例のプレビューモードは、画像の生成速度を優先するため、静止画撮像モードに対し、生成する画像の画質の低下を許容する。従って、図17、図19に示した動作において、閾値信号VrthとA+B信号との比較を省略し、A+B変換にランプ信号Vr2を用いて行う形態とすれば良い。A変換におけるランプ信号Vr1の単位時間当たりの電位変化量を大きくすることによって、図5に示した形態よりも、さらに期間TAを短くすることができる。
また、本実施例のプレビューモードでは、本実施例のプレビューモードでは、さらに画像の生成速度を速めるため、撮像装置154の全画素からではなく、一部の画素から画素信号を出力させるようにしても良い。
次に、静止画撮像モードについて述べる。
静止画撮像モードでは、撮像装置154からの焦点検出用信号の出力を省略することができる。つまり、図5、図14(a)、図15、図17、図19、図22(a)、図22(b)、図22(c)、図23(b)に示した動作において、A変換の動作を省略することができる。A変換の動作を省略することによって、静止画を撮像する1フレームの動作において、A変換の期間と、デジタルA信号をメモリ13から出力させる期間と、を省くことができる。これにより、1枚の画像を生成するのに要する期間を、図5、図14(a)、図15、図17、図19、図22(a)、図22(b)、図22(c)、図23(b)のそれぞれに示した動作よりも短縮することができる。また、A変換を省略することにより、撮像装置154の消費電力を低減することができる。
1、51 フォトダイオード
2 垂直走査回路
7 垂直信号線
10 画素内読み出し回路部
14 水平走査回路
23 マイクロレンズ
100 画素
101 信号処理回路

Claims (21)

  1. 信号電荷を生成する光電変換部を複数有するとともに、前記信号電荷に基づく信号を出力する画素と、
    前記画素から出力される前記信号をデジタル信号にAD変換するAD変換部と、を有する撮像装置であって、
    前記画素に含まれるm個(mは整数)の前記光電変換部の前記信号電荷の加算された信号電荷に基づく信号をデジタル信号に変換する第1の期間に対し、より短い第2の期間で、前記m個よりも少ないn個(nは整数)の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく信号をデジタル信号に変換することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記n個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号のAD変換が、
    前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号のAD変換よりも、前記画素から出力される前記信号の1LSBあたりの、前記画素から出力される前記信号の信号範囲が大きいことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記AD変換部は、前記画素から出力される前記信号と参照信号との信号値を比較した比較結果に基づいて、前記画素から出力される前記信号をデジタル信号に変換し、
    前記第1の期間は、前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号と前記参照信号とを比較する期間であり、
    前記第2の期間は、前記n個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号と前記参照信号とを比較する期間であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記AD変換部は、比較器と、前記参照信号を前記比較器に供給する参照信号供給部と、を有し、
    前記参照信号供給部は、時間に依存して電位が変化する第1の参照信号と第2の参照信号を前記比較器に供給し、
    前記第1の参照信号は、前記第1の期間に電位が変化する参照信号であり、
    前記第2の参照信号は、前記第2の期間に電位が変化する参照信号であり、
    前記比較器は、前記第1の参照信号と前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号と、の比較と、
    前記第2の参照信号と、前記n個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号と、の比較と、
    を行うことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 単位時間あたりの電位の変化量が、前記第1の参照信号と前記第2の参照信号とが等しいか、前記第1の参照信号の方が前記第2の参照信号よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記AD変換部は、比較器と、前記参照信号を前記比較器に供給する参照信号供給部と、
    クロック信号を計数して、単位時間当たり第1のカウント量でのカウント信号の生成と、第1のカウント量よりも少ない第2のカウント量でのカウント信号の生成と、を行うカウンタと、
    前記カウント信号を保持するメモリと、を有し、
    前記参照信号供給部は、時間に依存して電位が変化する第1の参照信号と第2の参照信号を前記比較器に供給し、
    前記第1の参照信号は、前記第1の期間に電位が変化する参照信号であり、
    前記第2の参照信号は、前記第2の期間に電位が変化する参照信号であり、
    前記比較器が、前記参照信号と前記画素から出力される前記信号とが入力され、前記画素から出力される前記信号と前記参照信号とを比較した結果に基づく比較結果信号を出力し、
    前記比較器が、前記第1の参照信号と前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号と、を比較した比較結果信号を生成し、前記メモリが前記比較結果信号に基づいて前記第1のカウント量で生成した前記カウント信号を保持し、
    前記比較器が、前記第2の参照信号と、前記n個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号と、を比較した比較結果信号を生成し、前記メモリが前記比較結果信号に基づいて前記第2のカウント量で生成した前記カウント信号を保持することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  7. 前記比較器は、前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号と、閾値信号と、を比較した結果を示す比較結果信号を生成し、
    前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号が閾値信号よりも信号値が大きいことを前記比較結果信号が示す場合に、前記比較器が、単位時間あたり第1の変化量で電位が変化する前記第1の参照信号と、前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号と、を比較し、
    前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号が閾値信号よりも信号値が小さいことを前記比較結果信号が示す場合に、前記第1の参照信号の単位時間当たりの電位の変化量を、前記比較器が、単位時間あたり前記第1の変化量よりも小さい第2の変化量で電位が変化する前記第1の参照信号と、前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号と、を比較することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記撮像装置は、前記画素から出力される前記信号を増幅して前記AD変換部に出力する増幅部と、判定回路と、をさらに有し、
    前記増幅部は第1の増幅率で前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号を増幅した第1の増幅信号を出力し、
    前記比較器は、前記第1の増幅信号と、閾値信号と、を比較した比較結果信号を前記判定回路に出力し、
    前記比較結果信号が、前記第1の増幅信号が前記閾値信号よりも大きいことを示す場合に、前記判定回路が前記増幅部に、前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号を、前記第1の増幅率よりも小さい第2の増幅率で増幅して前記比較器に出力することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記第1の参照信号および前記第2の参照信号の時間に依存して電位が変化する範囲の最大値が、前記n個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号に基づくことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記第2の参照信号の時間に依存して電位が変化する範囲が、前記第1の参照信号の時間に依存して電位が変化する範囲のn/m倍以上であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の撮像装置。
  11. ノイズ信号がさらに前記比較器に出力され、
    前記参照信号供給部が、第2の参照信号が時間に依存して電位が変化する期間よりも短い期間に前記第2の参照信号の時間に依存して電位が変化する範囲よりも小さい範囲で電位が変化する第3の参照信号を前記比較器にさらに供給し、
    前記比較器が、前記ノイズ信号と前記第3の参照信号とを比較することを特徴とする請求項4〜10のいずれかに記載の撮像装置。
  12. 前記AD変換部が、複数の容量素子を有し、
    基準信号を与える前記容量素子を切り替えて前記AD変換部を逐次比較型のAD変換回路として動作させて、前記画素から出力される前記信号に基づくデジタル信号の上位ビットの信号値を決定し、
    前記AD変換部に、時間に依存しで電位が変化する参照信号を供給して、前記AD変換部をランプ型のAD変換回路として動作させて、前記画素から出力される前記信号に基づく前記デジタル信号の下位ビットの信号値を決定することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の撮像装置。
  13. 前記AD変換部を前記逐次比較型のAD変換回路として動作させて生成するデジタル信号のビット数が、
    前記n個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号に基づくデジタル信号の方が、前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号に基づく前記デジタル信号よりも少ないことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記撮像装置は、複数の前記画素が行列状に配された画素部と、
    マイクロレンズを複数有するマイクロレンズアレイをさらに有し、
    1つの前記マイクロレンズは、前記画素の複数の前記光電変換部に光を集光させて入射させることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の撮像装置。
  15. 信号電荷を生成する光電変換部を複数有するとともに、前記信号電荷に基づく信号を出力する画素と、
    参照信号供給部と比較器とを有するAD変換部と、を有する撮像装置であって、
    前記参照信号供給部は、時間に依存して電位が変化する第1の参照信号と第2の参照信号を前記比較器に供給し、
    前記第1の参照信号は、電位が第1の期間に第1の範囲で変化する参照信号であり、
    前記第2の参照信号は、前記第1の期間よりも短い第2の期間に前記第1の範囲よりも振幅が小さい第2の範囲で電位が変化する参照信号であり、
    前記比較器は、前記参照信号と前記画素から出力される前記信号とを比較した結果に基づく比較結果信号を出力し、
    複数の前記光電変換部は少なくとも第1の光電変換部と第2の光電変換部とを含み、
    前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部とが単位面積当たりで同じ光量の光の入力に対し、前記第1の光電変換部に基づく前記信号の信号振幅が、前記第2の光電変換部に基づく前記信号の信号振幅よりも大きく、
    前記比較器は、前記第1の参照信号と前記第1の光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号との比較と、
    前記第2の参照信号と前記第2の光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号との比較とを行うことを特徴とする撮像装置。
  16. 平面視における前記第1の光電変換部の面積と前記第2の光電変換部の面積とが異なることを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
  17. 信号電荷を生成する光電変換部を有するとともに、前記信号電荷に基づく信号を出力する第1の画素と第2の画素と、
    参照信号供給部と比較器とを有するAD変換部と、を有する撮像装置であって、
    前記参照信号供給部は、時間に依存して電位が変化する第1の参照信号と第2の参照信号を前記比較器に供給し、
    前記第1の参照信号は、電位が第1の期間に第1の範囲で変化する参照信号であり、
    前記第2の参照信号は、前記第1の期間よりも短い第2の期間に前記第1の範囲よりも振幅が小さい第2の範囲で電位が変化する参照信号であり、
    前記比較器は、前記参照信号と前記画素から出力される前記信号とを比較した結果に基づく比較結果信号を出力し、
    前記第1の画素と前記第2の画素とが同じ光量の光の入力に対し、前記第1の画素から出力される前記信号の信号振幅は、前記第2の画素から出力される前記信号の信号振幅よりも大きく、
    前記比較器は、
    前記第1の参照信号と前記第1の画素から出力される前記信号との比較と、
    前記第2の参照信号と前記第2の画素から出力される前記信号との比較と、を行うことを特徴とする撮像装置。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から出力される信号を処理する信号処理部と、
    を有することを特徴とする撮像システム。
  19. 請求項14に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から信号が入力される信号処理部と、を有する撮像システムであって、前記撮像システムは、第1のモードと、第2のモードと、で動作し、
    前記第1のモードは、
    前記AD変換部が、前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号をAD変換した第1のデジタル信号と、前記n個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号をAD変換した第2のデジタル信号と、をそれぞれ前記信号処理部に出力し、
    前記信号処理部が、前記第1のデジタル信号と、前記第2のデジタル信号と、前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号との差の信号と、に基づいて焦点検出する動作を行うモードであり、
    前記第2のモードは、
    前記AD変換部が、前記第2のデジタル信号の生成を行わず、前記第1のデジタル信号を前記信号処理部に出力し、
    前記信号処理部が、前記第1のデジタル信号に基づいて画像を生成する動作を行うモードであることを特徴とする撮像システム。
  20. 請求項14に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から信号が入力される信号処理部と、を有する撮像システムであって、前記AD変換部が、前記m個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号をAD変換した第1のデジタル信号と、前記n個の前記光電変換部の前記信号電荷に基づく前記信号をAD変換した第2のデジタル信号と、をそれぞれ前記信号処理部に出力し、
    前記信号処理部が、前記第1のデジタル信号と、前記第2のデジタル信号と、前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号との差の信号と、に基づいて焦点検出を行い、前記信号処理部が、前記第1のデジタル信号に基づいて画像の形成を行うことを特徴とする撮像システム。
  21. それぞれが、信号電荷を生成する光電変換部を有するとともに、前記信号電荷に基づく信号を出力する複数の画素と、
    参照信号供給部と比較器とを有するAD変換部と、を有する撮像装置であって、
    前記参照信号供給部は、時間に依存して電位が変化する第1の参照信号と第2の参照信号を前記比較器に供給し、
    前記第1の参照信号は、電位が第1の期間に第1の範囲で変化する参照信号であり、
    前記第2の参照信号は、前記第1の期間よりも短い第2の期間に前記第1の範囲よりも振幅が小さい第2の範囲で電位が変化する参照信号であり、
    前記比較器は、前記参照信号と前記画素から出力される前記信号とを比較した結果に基づく比較結果信号を出力し、
    前記画素から出力される前記信号の信号振幅の取り得る範囲が第3の範囲の場合に、前記比較器は、前記画素から出力される前記信号と前記第1の参照信号とを比較を行い、
    前記画素から出力される前記信号の信号振幅の取り得る範囲が前記第3の範囲より狭い第4の範囲である場合に、前記比較器は、前記画素から出力される前記信号と前記第2の参照信号とを比較を行うことを特徴とする撮像装置。
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