JP6512786B2 - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法に関するものである。
近年のCMOS型固体撮像装置においては、列並列AD変換もしくはカラムADコンバータ(カラムADC)などと呼ばれる技術分野の進展が著しい。列並列AD変換では、一行分のアナログ信号を列方向に同時並列的にAD変換し、ラッチしたデジタル値を一行分の画像信号として列方向に順次読み出す。列並列AD変換の第1の利点は、各画素にAD変換器を設ける場合に比べて一画素あたりの回路規模を増大させることがないので微細画素化に好適なことである。第2の利点は、アナログ信号を列方向に順次AD変換していく構造に比べてAD変換期間を比較的長く確保することができるので、複雑な回路を設けずに済むことである。
上記の利点を反映し、現在は、多少のアレンジはあるもののシングルスロープ型等と呼ばれる列並列AD変換を基本とするCMOS型固体撮像装置が比較的広く使用されている。シングルスロープ型では、比較器の1入力にアナログ信号レベルを入力した状態で、もう一方の入力に時刻の一次関数で電圧を発生させるスロープ信号を入力している。比較器は、これら二つの入力信号の大小関係が反転した時点を以てカウントを終了し、カウント開始から終了までの時間をデジタル値としてラッチする。
しかしながらシングルスロープ型の場合、高ビット分解能を実現するためには多くの計測期間が必要となり、例えば10ビットから12ビットへと向上させるには、カウンタのクロックが一定である限りAD変換期間として4倍の期間を要する。
これに対して、逐次比較型と呼ばれるAD変換器は入力信号レベルと比較器の基準電圧の半分の電圧を始めとした上位ビットから1/0判定を行うので、高ビット分解能を実現するうえでシングルスロープ型ほどのAD変換期間を要しない。例えば10ビットから12ビットへと向上させるには、12/10倍の期間で済む。一方下位ビットの1/0判定には小さな容量のキャパシタを介してより低い電圧を投入しなくてはならないため、当該容量のばらつきによる誤判定の生じる恐れがある。特に、下位ビットの誤判定は信号としての誤差はわずかであっても、画像処理のガンマ補正等により強調されるので望ましくない。
そこで特許文献1では、逐次比較型とシングルスロープ型のメリットを併せ持つAD変換器を含む固体撮像装置が提案されている。特許文献1には、デジタル値の中の上位ビットを生成する第1の変換手段と、デジタル値の中の下位ビットを生成する第2の変換手段と、上位ビットと下位ビットとを加算してデジタル値を出力する加算手段とを含む、固体撮像装置が開示されている。上位ビットを決定する決定手段として逐次比較型、下位ビットを決定する決定手段としてシングルスロープ型を用いることも例示されている。
他方、撮像画像を構成する撮像用画素の他に、撮影光学系の瞳分割を可能とした位相差検出型焦点検出用画素、Time Of Flight(以下、TOFと略す)法による距離計測を実現する信号電荷振り分け型の画素、あるいは温度検出用途の遮光画素等、撮像用途以外の機能画素を画素領域内に設ける固体撮像装置も広く提案されてきている。
特開2010−239604号公報
特許文献1に記載の固体撮像装置は、特徴の異なる2つのAD変換器を備えていながら、専ら撮像用画素に適するAD変換器の構成について言及したものであって、上記の機能画素に適する構成や駆動方法については開示されていない。特に、機能画素については撮像用画素と異なりガンマ補正等は適用されない一方、例えば撮像前のオートフォーカスなどにおいて、より高速な読み出し性能が求められていることを考慮する必要がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、像用画素と機能画素のそれぞれの出力信号に適したAD変換を可能とすることである。
本発明に係わる撮像装置は、撮像画像を構成するアナログ信号を出力する撮像用画素と、前記撮像画像を構成する以外に使用されるアナログ信号を出力する機能画素とを有し、複数の画素が行列状に配列された画素領域と、前記画素領域から出力されるアナログ信号をデジタル値に変換する複数のAD変換器と、備え、前記複数のAD変換器は、前記撮像用画素から出力されるアナログ信号を時刻の一次関数であるスロープ信号と比較することによりAD変換し、前記機能画素から出力されるアナログ信号を複数の異なるデジタル値と逐次比較することによりAD変換することを特徴とする。
本発明によれば、像用画素と機能画素のそれぞれの出力信号に適したAD変換を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の制御方法を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る固体撮像装置における機能画素の等価回路図。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の実施形態に係わる固体撮像装置の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係わる固体撮像装置の構成を表すブロック図である。図1において、画素10は光電変換素子等から成る単位画素であり、行列状に複数配列されているが、本図では3行×4列の12画素が示されている。この画素数は実際には数百万〜数千万画素に及び高精細な撮像画像を構成する一要素となる。
列毎に配列された垂直出力線(列出力線)Vm(mは自然数、図1においてm=1,2,3,4)は、画素10から読み出されたアナログ信号を列方向に伝達する。図示していないが、各垂直出力線Vmは電流源となる負荷MOSトランジスタを備えており、画素10内の増幅トランジスタと合わせてソースフォロワ回路等の増幅回路を構成する。この種のCMOS型固体撮像装置はActive Pixel Sensorと呼ばれ、近年広く用いられている。
各列には、垂直出力線Vmに対応してシングルスロープ(SS)型AD変換器m(図1においてm=1,2,3,4)が設けられている。また、各列には、逐次比較型AD変換器m(図1においてm=1,2,3,4)も設けられており、図1に示した制御信号によっていずれかのAD変換器を選択可能となっている。即ち、各列にAD変換器が複数設けられている。
水平読出線(行出力線)H0は、上記いずれかのAD変換器により得られたデジタル値を水平方向(行方向)に順次転送する。出力端子23は、デジタル値(デジタル信号)をLVDSなどの高速シリアル通信フォーマットに従って外部に送出する。タイミングジェネレータTG20は、垂直走査回路21、SS型AD変換器mおよび逐次比較型AD変換器m、および水平走査回路22に駆動タイミング信号を供給するとともに、後述する選択スイッチの各々に制御信号を供給する。
例えば、垂直走査回路21により画素10を含む第1行目の画素を選択すると、この1行目のアナログ信号が各列に設けられた垂直出力線Vm(図1においてm=1,2,3,4)に伝達される。このアナログ信号は、制御信号により選択されたいずれかのAD変換器において、列並列的にデジタル値に変換される。水平走査回路22により、各AD変換器内にラッチされた第1行目のデジタル値が水平読出線H0に順次読み出される。
以上のような駆動タイミングは、第1行目のデジタル値読み出し終了後、垂直走査回路21によって順次選択される第2行目、第3行目にも適用される。TG20は、制御信号によって選択したAD変換器がシングルスロープ型であるか逐次比較型であるかに応じて、水平走査回路22にいずれのAD変換器内のラッチを順次選択するかを指定することができる。
本実施形態における特徴の第1の側面は、2種類の異なる列並列AD変換器を備えた固体撮像装置の構成にある。また、第2の側面は、制御信号によっていずれかのAD変換器を選択可能であり、選択したAD変換器内にラッチされたデジタル値を水平走査回路22によって順次選択していく駆動方法にある。
より具体的には、上記異なる2種類のAD変換器を、信号の性質に応じて使い分ける。そのため、以下に示す各実施形態においては、画素10の内部とシングルスロープ型AD変換器および逐次比較型AD変換器の内部を詳細化して、駆動方法を示すタイミングチャートとともに説明する。
なお、各実施形態において、使用しないAD変換器の各構成は電源を遮断しても構わない。この動作によれば、消費電力を低減し発熱等を抑制することができる。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示した固体撮像装置を詳細化した図であるため、共通して用いられるブロックには図1と同一の符号を付して説明を省略する。
図2において円100が囲む領域が単位画素で、図2にはこのような単位画素が4行×9列等間隔で並べられた画素領域に、被写体像が図示しない撮影光学系により結像される。各単位画素は、光電変換素子101、電荷電圧変換部102、転送トランジスタ103、リセットトランジスタ104、増幅トランジスタ105、選択トランジスタ106を備える。前述の円100は、各単位画素に設けられたマイクロレンズの外径を表し、光電変換素子101に集光する役割を持つ。電荷電圧変換部102は増幅トランジスタ105のゲートに接続され、選択トランジスタ106を介して垂直出力線V1に流れる電流源とともにソースフォロワ回路を構成する。また、リセット電源およびソースフォロワ電源としてVDDが与えられている。以上の符号100〜106およびVDDに関してはどの単位画素にも共通する構成であるため1行1列目の画素以外に対しては説明を省略する。
垂直出力線V1は、単位画素を垂直方向に4つ並列接続しており、主に垂直走査回路21の動作により1画素ずつ選択トランジスタ106をON状態にして順次接続していく。垂直出力線は各列に対応して設けられ、図2ではV1〜V9の9本存在している。
なお、図2中2行2列目、2行5列目、2行8列目、3行2列目、3行5列目および3行8列目の光電変換素子は開口の約半分が遮光されたいわゆる半開口画素状となっている。そして、2行目と3行目とで開口部分が正反対となっており、一対の位相差検出型焦点検出用画素とみなすことができる。このことにより撮影光学系の瞳を分割した光のみを光電変換するので、2行目と3行目の信号を用いて1組の位相差検出信号を得ることができる。得られた位相差検出信号により、撮影光学系のフォーカシングレンズをどれだけ動かせばピントの合った画像が得られるかがわかるので、オートフォーカスに用いることができる。この位相差検出型焦点検出用画素に対して、画像を構成する画素を撮像用画素と呼ぶことにする。
このようなオートフォーカスには高速性が求められる一方、半開口状の位相差検出型焦点検出用画素の信号は画像の構成に使用することは想定されないため、撮像用画素とは異なる駆動方法で高速に位相差検出信号を取得することが可能である。そして、例えば、画像を構成する際には、半開口状の位相差検出型焦点検出用画素の信号に代えて隣接する撮像用画素による置き換えや周囲の近接する撮像用画素を用いた補間等、一般的なキズ補正に近いアルゴリズムを図示しない信号処理部で実行することにより得てもよい。
そこで、本実施形態では、位相差検出型焦点検出用画素の存在する第2列目、第5列目および第8列目の垂直出力線V2、V5およびV8それぞれにつき2つのAD変換器が設けられ、制御信号によりどちらのAD変換器を採用するか選択可能となっている。すなわち、垂直出力線V2を例にとれば、スロープ信号SLOPEを他端に入力した比較器COMP2、カウンタ2およびラッチ回路2から成るシングルスロープ型AD変換器に垂直出力線V2の電位を入力する場合と、基準電圧をVref(リセット信号レベル)とする逐次比較レジスタ2および12bit分の比較電位を入力するため並列接続して容量結合されたキャパシタ群(C〜C/2048)および逐次比較用比較器COMPS2とから成る逐次比較型AD変換器に入力する場合とを、制御信号により切り替えることができる。シングルスロープ型AD変換器では、比較器の1入力にアナログ信号レベルを入力した状態で、もう一方の入力に時刻の一次関数で電圧を発生させる参照信号としてのスロープ信号を入力している。
この制御信号はTG20により発生し、垂直走査回路21への制御と連動する。これにより、撮像用画素を読み出す第1行目および第4行目ではシングルスロープ(SS)型AD変換器を、位相差検出型焦点検出用画素を読み出す第2行目および第3行目では逐次比較型AD変換器を、用いることが可能となる。また、第2列目、第5列目および第8列目をスキップ状に選択し、このときだけ第2行目および第3行目の位相差検出型焦点検出用画素信号を逐次比較型AD変換器で高速に読み出すこともできる。このときの駆動方法を図3のタイミングチャートに示す。
なお、半開口状の位相差検出型焦点検出用画素が存在しない列である垂直出力線V1,V3,V4,V6,V7,V9に関しては、それぞれ比較器COMPm、カウンタmおよびラッチm(m=1,3,4,6,7,9)から成るシングルスロープ型AD変換器のみが設けられている。
図3は、図2に示す固体撮像装置の駆動方法のうち、逐次比較型AD変換器を用いて位相差検出型焦点検出用画素信号を得るタイミングチャートである。2つのパルスを伴う水平同期信号は、本図が第2行目および第3行目の位相差検出型焦点検出用画素を読み出し逐次比較型AD変換を行うことを示している。また、第n行目の選択トランジスタの制御線をSxn、リセットトランジスタの制御線をRxn、転送トランジスタの制御線をTxnとして示している。
図3の時刻t1において水平同期信号および第2行目の選択トランジスタの制御線Sx2が立ち上がり第2行目の読み出し選択が開始される。また、制御信号が立ち上がり第2列目、第5列目および第8列目に存在する逐次比較型AD変換器を選択する。時刻t2において水平同期信号が立ち下がるとともに第2行目のリセットトランジスタRx2が立ち上がり、立ち下がり時刻のt3までの間第2行目の電荷電圧変換部102を電源電圧VDDにリセットする。時刻t3においてRx2が立ち下がると電荷電圧変換部102は電気的に浮遊状態となる。この浮遊状態の電位をクランプするべく時刻t4において逐次比較型AD変換器の制御線の1つであるPRが立ち上がり、立ち下がり時刻t5までの間その電位をキャパシタCRに保持する。次に時刻t6において逐次比較型AD変換器のもう1つの制御線であるPSが立ち上がり、時刻t7〜時刻t8においてONとなる転送トランジスタの制御線Tx2を内包するように時刻t9で立ち下がる。ここまでの動作により、逐次比較型AD変換器の比較器COMPSmの入力の一端には電荷電圧変換部102の浮遊状態電位が、もう一端の入力には浮遊電位と転送トランジスタ103を介して電荷転送された光信号に対応し低下した電位との和が入力されている。この状態に対し、逐次比較レジスタm内のデジタル値Dk(k=0〜11)を上位(D11)から順に基準電圧Vref側に接続していく。例えばD11=Hiとして基準電圧Vref側に接続したとすると、電荷保存の法則により、浮遊電位と光信号電位との和に基準電圧の半分を加えた電位が比較器COMPSmの一端に現れる。すなわち比較器COMPSmの出力は、光信号電位と基準電圧の半分(Vref/2)との差分にしたがって0か1かを出力する。もし比較器COMPSmの出力が反転すれば、光信号電位はVref/2以上だったことを示し、Vref/2〜Vrefの間で最も近い値を探索するべくD11=HiのままD10=Hiにする。反転しなかった場合は、光信号電位がVref/2より小さかったことを示すので、0〜Vref/2の間で最も近い値を探索するべくD11=Loに変更してD10=Hiにする。同様に下位デジタル値まで探索を進めていくと、逐次比較レジスタmに残ったDkのHi/LoがAD変換後のデジタル値となる。12bit変換の場合下式のように近似される。
Figure 0006512786
このような逐次比較型AD変換器の特徴は、各デジタル値Dkに対応して順次半分の容量を持つキャパシタ群が連なっている構成にある。
図3においては、時刻t10においてD5をHiにした際初めて比較器COMPSmの出力が反転したのでD5=Hiを維持したまま更に下位デジタル値に向けて探索していく。時刻t11において最下位デジタル値D0をHiにした際再度比較器COMPSmの出力が反転したため、AD変換結果は100001となった。
そして、時刻t12においてSx2が立ち下がるとともに、時刻t13にかけて水平走査信号を発生し、例えば逐次比較レジスタ2、逐次比較レジスタ5および逐次比較レジスタ8内のデジタル値Dkを選択的に順次水平読出線H0に転送する。そして、デジタル値が出力端子23よりLVDSなどの高速シリアル通信フォーマットに則って出力される。第3行目に関しては詳述しないが、AD変換結果が100010となった例を示した。
本実施形態の構成では、位相差検出型焦点検出用画素の存在する垂直方向に第2行目と第3行目を選択し専用に設けた逐次比較型AD変換器を用いてAD変換を高速に行う。さらに必要な逐次比較レジスタm(m=2、5および8)のみを選択的に転送することで、オートフォーカスのための位相差検出型焦点検出用画素信号を高速に読み出すことができる。
他方、逐次比較レジスタmの下位デジタル値を決定するのに用いるキャパシタ群の最小容量はNbit変換の場合で2の−(N−1)乗倍まで小さくする必要があるため、容量精度ひいては下位デジタル値の精度に影響を及ぼしやすい。そこで、いわゆる撮像用画素信号の読み出しにはシングルスロープ型AD変換器を用いる。本実施形態の特徴は、高速な多bit変換が可能な逐次比較型AD変換器と低速だが精度の高いシングルスロープ型AD変換器とを備え、位相差検出型焦点検出用画素信号等を読み出すときと撮像用画素信号を読み出すときとで使用するAD変換器を切り替える点にある。
以下に、シングルスロープ型AD変換器を用いて撮像用画素信号を読み出す場合の駆動方法について説明する。図4は、その駆動方法を示すタイミングチャートである。
図4は、水平同期信号が示すように1行分とりわけ制御線Sx1、Rx1およびTx1で制御される第1行目の信号を読み出す過程を示したものである。第2行目以降についても同様の駆動であるため、説明は省略する。図4の時刻t1において、水平同期信号とリセットトランジスタ104の制御線Rx1が立ち上がり、電荷電圧変換部102が電源電圧VDDにリセットされる。また、選択トランジスタ106の制御線Sx1が立ち上がり第1行目の選択が完了する。さらに、制御信号がLoとなり、逐次比較型AD変換器を備える第2列目、第5列目および第8列目に関してもシングルスロープ型AD変換器を選択する。時刻t2において水平同期信号とともにRx1が立ち下がり電荷電圧変換部102は浮遊状態となる。増幅トランジスタ105および選択トランジスタ106と垂直出力線Vmの電流源によってソースフォロワ回路が構成されるので、浮遊状態となった電荷電圧変換部102の電位は、所定ゲインを介して垂直出力線Vmの電位として観測することができる。同時刻t2よりスロープ信号SLOPEが発生し、カウンタmによる浮遊状態に対応するデジタル値のカウント(カウント期間)が開始される。シングルスロープ型AD変換器用の比較器COMPmの出力は垂直出力線Vmの電位とスロープ信号SLOPEの電位が反転する時刻t3において出力極性が反転し、カウンタはカウントを停止する。このときのカウント値をNデジタル値とする。
時刻t4において転送トランジスタ103の制御線Tx1が立ち上がり光信号電荷の転送が開始される。時刻t3に始まる光信号電荷の転送に伴って垂直出力線Vmの電位は急激に低下し、光電変換素子101に蓄積された電荷が完全に転送される時刻t5を待ってTx1が立ち下がる。同時刻t5より、再びスロープ信号SLOPEが発生し、カウンタmによるカウントが開始される。シングルスロープ型AD変換器用の比較器COMPmの出力は垂直出力線Vmの電位とスロープ信号SLOPEの電位が反転する時刻t6において出力極性が反転する。そして、カウンタはカウントを停止する。このときのカウント値をSデジタル値とする。Sデジタル値とNデジタル値との差分をラッチmに格納し、時刻t7においてSx1が立ち下がるとともに、時刻t8にかけて行われる水平走査により順次水平読出線H0に転送される。そして、出力端子23よりLVDSなどの高速シリアル通信フォーマットに則って出力される。
以上のように、本実施形態における固体撮像装置は図3に示した逐次比較型AD変換器を用いた駆動と図4に示したシングルスロープ型AD変換器を用いた駆動とが可能であり、AD変換対象の信号の性質によって使い分けることが可能である。1例に過ぎないが、図5にはこの使い分けのための制御方法をフローチャートによって示した。
まず、図5のステップS501において、固体撮像装置にオートフォーカス動作を開始させると、固体撮像装置のTG20が制御信号をHiに設定して逐次比較型AD変換器を選択する(ステップS502)。ここで、図2には図示していないが、オートフォーカス開始のための操作は、通常固体撮像装置に備えられたレリーズボタンを半分押した状態を以てなされる。
次に、ステップS503において、図3に示した駆動を行い、位相差検出型焦点検出用画素の信号を選択的に読み出し、位相差検出信号として取得する。次に、ステップS504において、位相差検出信号に従って、撮影光学系のフォーカシングレンズをピントの合う位置まで駆動する。
次に、ステップS505において、図2に図示しないレリーズボタンが全部押されると、固体撮像装置のTG20は制御信号をLoに設定し、シングルスロープ型AD変換器を選択する(ステップS506)。レリーズボタンを全部押さない場合は、再度オートフォーカス待機の状態に戻る。次に、ステップS507において、図4に示した駆動を行い、撮像用画素の信号を読み出す。ステップS508において、これを画像信号として記録する。
以上説明したように、本実施形態では、画素領域内の一部の画素を位相差検出型焦点検出用画素に置き換えた場合において、高速なAD変換が可能な逐次比較型AD変換器を位相差検出型焦点検出用画素の信号に用いて高速なオートフォーカスを実現する(第2のモード)。一方下位ビットについても精度を要する撮像用画素の信号はシングルスロープ型AD変換器を用いて高精度の変換を行う(第1のモード)。
本実施形態の技術的思想は、画素領域内の一部の画素を撮像用画素に代えて、例えば測光用画素などの画像信号を生成する機能とは異なる機能を有する機能画素に置き換えた場合について一般に適用することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、機能画素としてTime Of Flight法による距離画像取得を行う画素を有する固体撮像装置の構成と駆動方法について説明する。Time Of Flight法を実現する機能画素としての、信号電荷を2方向に振り分けする画素(以下、TOF画素と称する)についての説明をまず行うものとする。しかし、このTOF画素のAD変換に逐次比較型AD変換器を用いる点は第1の実施形態と共通の思想である。
図6は、TOF画素の単位構成を示す等価回路図である。第1の実施形態に示した撮像用画素や位相差検出型焦点検出用画素との構成上の違いとして、光電変換素子101に対し2方向に信号電荷を振り分けて転送できる転送トランジスタ103Aおよび103Bを備えている。さらに、振り分けた信号電荷を独立に保持可能な一時蓄積用キャパシタCAおよびCBを備えている。一時蓄積用キャパシタCAおよびCBは各々第2の転送トランジスタ107Aおよび107Bを介して、電荷電圧変換部102と接続されている。電荷電圧変換部102を電源電圧VDDにリセットするリセットトランジスタ104、増幅トランジスタ105、選択トランジスタ106および垂直出力線Vm(mは第m列目であることを指す)等の構成は第1の実施形態と共通である。また、それに係る符号および制御線の名称も第1の実施形態と同一とした。
一方、信号電荷振り分け用の転送トランジスタ103Aおよび103Bの制御線をそれぞれTxAnおよびTxBn(nは第n行目であることを指す)とし、第2の転送トランジスタ107Aおよび107Bの制御線をそれぞれCxAnおよびCxBnとした。これらの制御線も第1の実施形態と同様に、垂直走査回路21から行順次に制御される。
なお、このようなTOF画素の単位構成すなわち図6中破線で囲んだ範囲を、固体撮像装置の画素領域のn行m列目に配置した場合にTOF(n,m)と称する。
図7は、画素領域の一部の画素をTOF画素に置き換えた距離画像取得兼用の固体撮像装置の構成を表すブロック図である。第1の実施形態の図2との違いは、画素領域の第1行第2列目、第1行第5列目、第1行第8列目、第3行第2列目、第3行第5列目および第3行第8列目にTOF画素を配置した点、および投光装置30をさらに備えた点にある。投光装置30はTG20から制御可能であり、TOF画素にて被写体からの反射光を受光する。反射光は被写体までの往復にかかる分だけ距離に比例した時間的な遅延が生じる。TOF画素は、転送トランジスタ103Aおよび103Bによる信号電荷転送タイミングをわずかに異ならせることでその遅延量を測定し、被写体までの距離計測に用いる。詳細は図7の固体撮像装置の駆動方法を示すタイミングチャート(図8)の中で説明する。
図8は、図7の固体撮像装置の駆動方法を示すタイミングチャートである。撮像用画素のAD変換に係るシングルスロープ型AD変換器の駆動方法は第1の実施形態の図4に示したタイミングチャートと同様なので省略し、図8においては逐次比較型AD変換器を用いるTOF画素の詳細な駆動方法について説明する。
図8は、水平同期信号が示すように1行分とりわけ制御線Sx1、Rx1等で制御される第1行目のTOF画素信号を読み出す過程を示した図である。TOF画素を含む第3行目についても同様の駆動であるため、説明は省略する。
図8の時刻t1において、水平同期信号と選択トランジスタ106の制御線Sx1が立ち上がり第1行目の選択が完了する。また、制御信号がHiに立ち上がり、第2列目、第5列目および第8列目に存在する逐次比較型AD変換器を選択する。
時刻t2において、水平同期信号が立ち下がるとともにリセットトランジスタ104の制御線Rx1、CxA1およびCxA2が立ち上がり、電荷電圧変換部102、一時蓄積用キャパシタCAおよびCBが電源電圧VDDにリセットされる。
時刻t3において、光電変換素子101からの信号電荷転送に備えてCxA1およびCxB1が立ち下がり、一時蓄積用キャパシタCAおよびCBがリセット解除される。なお、電荷電圧変換部102はリセットしたままでもよいので、Rx1の極性はここでは変化しない。
時刻t4において、光電変換素子101の一方に設けた転送トランジスタ103Aの制御線TxA1が立ち上がり、信号電荷を一時蓄積用キャパシタCAに転送する。時刻t6において制御線TxA1が立ち下がり、同時に光電変換素子101の他方に設けた転送トランジスタ103Bの制御線TxB1が立ち上がる。これにより光電変換素子101の信号電荷はキャパシタCAに代わりキャパシタCBに転送され始める。時刻t8において制御線TxB1も立ち下がり、光電変換素子101の信号電荷転送を終了する。
時刻t4と時刻t8に内包される時刻t5〜時刻t7において、投光装置30を発光させる。被写体までの距離に比例して、反射光は例えば図示したように時間的な遅延を以て光電変換素子101に受光される。仮に、投光装置30の発光タイミングが、ちょうどTxA1による信号電荷転送期間およびTxB1による信号電荷転送期間を2等分するタイミングだったとする。そうすると、時間的な遅延(遅延時間)の分だけ、CxB1に転送される信号電荷の方がCxA1に転送される信号電荷よりも大きくなるので、例えばこれらの信号の比率から被写体までの距離を計測できる。
時刻t8においてRx1も立ち下がると電荷電圧変換部102は電気的に浮遊状態となる。この浮遊状態の電位をクランプするべく時刻t9において逐次比較型AD変換器の制御線の1つであるPRが立ち上がり、立ち下がり時刻t10までの間その電位をキャパシタCRに保持する。
次に時刻t11において逐次比較型AD変換器のもう1つの制御線であるPSが立ち上がり、時刻t12〜時刻t13においてONとなる第2の転送トランジスタ107Aの制御線CxA1を内包するように時刻t14で立ち下がる。ここまでの動作により、逐次比較型AD変換器の比較器COMPSmの入力の一端には電荷電圧変換部102の浮遊状態電位が、もう一端の入力には浮遊電位と第2の転送トランジスタ107Aを介して電荷転送された光信号に対応し低下した電位との和が入力されている。この状態に対し、逐次比較レジスタm内のデジタル値Dk(k=0〜11)を上位(D11)から順に基準電圧Vref側に接続していく。比較器COMPSmの結果に応じてDkをHi側に保持するかLo側に戻すかを決定していく様子を時刻t14〜時刻t16に表した。デジタル値Dkの決定方法は、第1の実施形態と全く同一のため説明を省略する。
そして、時刻t15〜時刻t16において水平走査信号を発生し、例えば逐次比較レジスタ2、逐次比較レジスタ5および逐次比較レジスタ8内のデジタル値Dkを選択的に順次水平読出線H0に転送する。そして、デジタル値が、出力端子23よりLVDSなどの高速シリアル通信フォーマットに則って出力される。
時刻t15〜時刻t16において水平走査信号と同時にリセットトランジスタ104の制御線Rx1を再び立ち上げ、電荷電圧変換部102を電源電圧VDDにリセットする。リセットの目的は一時蓄積用キャパシタCAから転送された信号電荷を消去することにあるが、これらの信号電荷に起因する信号は既にデジタル値Dkに変換されているため、本リセット動作を水平走査信号に重ね合わせることもできる。
時刻t16において制御線Rx1が立ち下がるので電荷電圧変換部102は再び電気的に浮遊状態となる。この浮遊状態電位を逐次比較型AD変換器のキャパシタCRに保持する、時刻t17〜時刻t18のクランプ動作は時刻t9〜時刻t10の際と同一である。
次に時刻t19において逐次比較型AD変換器のもう1つの制御線であるPSが立ち上がり、時刻t20〜時刻t21においてONとなる第2の転送トランジスタ107Bの制御線CxB1を内包するように時刻t22で立ち下がる。ここまでの動作により、逐次比較型AD変換器の比較器COMPSmの入力の一端には電荷電圧変換部102の浮遊状態電位が、もう一端の入力には浮遊電位と第2の転送トランジスタ107Bを介して電荷転送された光信号に対応し低下した電位との和が入力されている。
時刻t22〜時刻t23において、逐次比較レジスタm内のデジタル値Dk(k=0〜11)を上位(D11)から順に基準電圧Vref側に接続していく。デジタル値Dkの決定方法および時刻t23〜時刻t24における水平走査信号は、それぞれ時刻t14〜時刻t15および時刻t15〜時刻t16と同一のため説明を省略する。
なお、本実施形態において機能画素としてのTOF画素は、投光装置30からの発光を伴わない場合、一時蓄積用キャパシタCAおよびCBの信号を加算することで撮像用画素として用いることも可能となる。撮像用画素として用いる場合は、シングルスロープ型AD変換器を適用してもよい。すなわち、本発明において機能画素とは、構造上撮像用画素と異なるだけではなく、特定の構造と駆動方法によって撮像用画素と異なる機能を発揮する画素と位置付けることができる。
また、第1および第2の実施形態において、逐次比較型AD変換器の高速性を利用する機能画素としていずれも距離計測のための画素を例示したが、逐次比較型AD変換器を利用する機能画素は必ずしも距離計測を目的とした画素でなくてもよい。例えば他の機能画素としては、固体撮像装置の温度を計測するため、遮光画素から暗電流を測定する等の方法が考えられる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、逐次比較型AD変換器につき、第2の実施形態の変形例を説明する。図9は、本実施形態を説明するための固体撮像装置のブロック図である。第2の実施形態の図7に示した固体撮像装置と異なる点は、第m列目(m=2,5,8)の逐次比較型AD変換器の比較器COMPSmをシングルスロープ型AD変換器の比較器としても活用できるよう、共有している点である。
すなわちCOMPSmの出力信号は逐次比較型AD変換器としての制御回路mに結線されるとともに、カウンタmにも結線されている。また、COMPSmの逐次比較型AD変換器としての第1の入力信号に代えて、スイッチPSをバイパスして制御信号により垂直出力線の信号入力を可能としている。さらに、COMPSmの逐次比較型AD変換器としての第2の入力信号に代えて、スイッチPRをバイパスして制御信号によりスロープ信号SLOPEを入力することを可能としている。
以上により、制御信号=Loの場合はシングルスロープ型AD変換器を構成し、比較器の分の回路面積を小さくすることができる。シングルスロープ型AD変換器としての駆動方法は、第1の実施形態の図4に示したタイミングチャートと同一で良い。
また、シングルスロープ型AD変換器として使用するときは、逐次比較レジスタmのデジタル値Dk=0(k=1〜11)としてキャパシタ群の対極電圧をGND(接地)とした上で、使用しない制御回路mの電源を遮断しても良い。この動作によれば、消費電力を削減することができる。反対に、逐次比較型AD変換器として使用するときは、カウンタmやスロープ信号SLOPEを停止し、比較器COMPmの電源を遮断することができる。なお、本実施形態における比較器の共有構成は、画素領域の機能画素の種類によらず適用することができる。
(第4の実施形態)
第3の実施形態において比較器の共有構成について例示し、使用しない各AD変換器の構成の電源を遮断する効果を説明した。しかし、むしろシングルスロープ型AD変換器を構成する比較器を有効活用し、より並列的に変換することで一連の逐次比較型AD変換期間を短縮することも考えられる。
1例として、3つの逐次比較型AD変換器を同時に使って2ビットずつを一度に変換し、計6回の変換で12ビット変換を完了する方式について説明する。図10は、このような固体撮像装置の構成を表すブロック図である。
図10でも第2列目、第5列目および第8列目にTOF画素等の機能画素が存在するものとし、画素領域の図面は省略した。第3の実施形態の図9と構成上異なる点は、機能画素の存在しない第1列目、第3列目、第4列目、第6列目、第7列目および第9列目にも第2列目、第5列目および第8列目と同様の、逐次比較型AD変換器(比較器をシングルスロープ型AD変換器の構成として共用する)を備えた点にある。また、機能画素の信号は制御信号の切り替えにより、例えば第2列目の信号を、第1列目と第2列目と第3列目に属する逐次比較型AD変換器に入力可能となっている(以下、第5列目および第8列目につき同様)。さらに、例えば第1列目、第2列目および第3列目の逐次比較型AD変換器は制御回路1〜制御回路3を介して相互に情報を交換することができる。以下の記述では、第4列目〜第9列目の逐次比較型AD変換器の動作は第1列目、第2列目および第3列目の動作と同様なので、これに代表させて説明する。
上記の情報の交換により、2ビットずつを一度に変換する仕組みは、いわゆるフラッシュ型AD変換器と類似の思想に基づくものである。すなわち、まずD11とD10を決定するにあたり、第1列目の逐次比較レジスタ1内のD11=HiかつD10=Hiとする。また、第2列目の逐次比較レジスタ2内のD11=HiかつD10=Loとし、第3列目の逐次比較レジスタ3内のD11=LoかつD10=Hiとする。ここで、いずれの逐次比較レジスタにおいても、D9〜D0の係るキャパシタ群の合成容量がC/2であるから、これらを2ビット逐次比較型AD変換器とみなすことができる。なおかつ上記のD11およびD10の設定によって、例えば比較器COMPS1の一端には電荷電圧変換部の浮遊電位と光信号電位との和に、基準電圧の3/4を加えた電位が現れる。比較器COMPS2(COMPS3)の一端には、上記の和に、基準電圧の2/4(1/4)を加えた電位が現れる。これによって、フラッシュ型AD変換器に類似の構成となり、COMPS1の比較結果によって光信号電位が3/4Vref以上であるか否か、COMPS2の比較結果によって光信号電位が2/4Vref以上であるか否か、COMPS3の比較結果によって光信号電位が1/4Vref以上であるか否か、が一度に判定できる。そのため、2ビット分のAD変換期間を半分に短縮することができる。
D9以下の下位ビットについては、まず上位ビットに関する情報を制御回路1〜制御回路3の間で共有して共通の逐次比較レジスタを設定し、同様に上位ビットから2ビットずつ決定していけば良い。
以上概念的に説明したAD変換器に係る駆動方法を、図11に具体的なタイミングチャートで示した。第2の実施形態の図8に示したタイミングチャートと異なる点は、逐次比較レジスタ1〜3のデジタル値Dk(k=0〜11)の時刻t15から時刻t16および時刻t23から時刻t24の制御に現れている。すなわち逐次比較レジスタ内のデジタル値Dkは上位ビットより2ビットずつ変換制御し、その際逐次比較レジスタ2内のkが偶数のDkと逐次比較レジスタ2内のkが奇数のDkとが、いずれも0となって制御される。また、上位ビットの変換結果を逐次比較レジスタ1〜3で共通に反映し、下位ビットを決定していく。
以上、好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず適用可能である。また、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
10:画素、100:マイクロレンズの外径、101:光電変換素子、102:電荷電圧変換部、103:転送トランジスタ、104:リセットトランジスタ、105:増幅トランジスタ、106:選択トランジスタ、20:TG(タイミングジェネレータ)、21:垂直走査回路、22:水平走査回路、23:出力端子

Claims (11)

  1. 撮像画像を構成するアナログ信号を出力する撮像用画素と、前記撮像画像を構成する以外に使用されるアナログ信号を出力する機能画素とを有し、複数の画素が行列状に配列された画素領域と、
    前記画素領域から出力されるアナログ信号をデジタル値に変換する複数のAD変換器と、備え
    前記複数のAD変換器は、前記撮像用画素から出力されるアナログ信号を時刻の一次関数であるスロープ信号と比較することによりAD変換し、前記機能画素から出力されるアナログ信号を複数の異なるデジタル値と逐次比較することによりAD変換することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数のAD変換器は、前記撮像画像を構成するアナログ信号をAD変換する場合に、前記アナログ信号と前記スロープ信号とを比較し前記スロープ信号の発生から前記比較出力が反転するまでをカウント、前記比較出力が反転したときのカウント値をデジタル値として出力することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記複数のAD変換器は、前記撮像画像を構成する以外に使用されるアナログ信号をAD変換する場合に、並列に容量結合された複数のキャパシタ群の対極の電圧を順次に切り替えながら前記アナログ信号とリセット信号レベルとを比較し、比較出力に応じてデジタル値を決定して出力することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記機能画素は、被写体までの距離を計測するための信号を出力する画素であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記機能画素は、撮影光学系の瞳を分割する一対の位相差検出型焦点検出用画素からなることを特徴とすることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 投光手段をさらに備え、前記機能画素は、前記投光手段から出力されて被写体で反射した反射光の遅延時間を測定することにより被写体までの距離を計測することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記機能画素は、前記撮像装置の温度を計測するための信号を出力する画素であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記機能画素は、遮光された光電変換素子からなることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  9. 撮像画像を構成するアナログ信号を出力する撮像用画素と、前記撮像画像を構成する以外に使用されるアナログ信号を出力する機能画素とを有し、複数の画素が行列状に配列された画素領域と、前記画素領域から出力されるアナログ信号をデジタル値に変換する複数のAD変換器とを備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記複数のAD変換器が、撮像用画素から出力されるアナログ信号を時刻の一次関数であるスロープ信号と比較することによりAD変換し、前記機能画素から出力されるアナログ信号を複数の異なるデジタル値と逐次比較することによりAD変換する工程を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  10. 請求項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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