JP6163323B2 - カーボンブラシの接点構造 - Google Patents
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Description
また、四つの角部を対角線で稜線で繋ぐようにして摺動面を形成し、摩耗に伴って稜線による摺動面が拡大していくようにすることで、摺動性を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、ブラックバーによって整流状態が不安定となる範囲が増えてしまうので、整流状態が安定しない。
さらに、カーボンブラシが摩耗してゆくと、火花の発生する位置が変化してブラックバーの範囲も増えていくので、特に、正回転から逆回転になった際、初期の摺動状態が不安定になる。
また、特許文献2の技術では、コンミテータの回転によってカーボンブラシが傾くことが想定されていないため、現実的には両方向モータにおいて面全体で摺動させることは困難である。さらに、この技術では、ブラックバーの発生を問題にしておらず、どのようにブラックバーが発生するのかは開示されていない。
以下、本発明の第1実施形態に係るカーボンブラシの接点構造1について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るカーボンブラシの接点構造1が用いられているブラシ付電動モータ10を側面から見た断面図、図2は図1のA−A断面図である。また、図3は、ブラシホルダーステー17にカーボンブラシ30を組み付けた状態を示す斜視図である。
なお、以下の説明で使用する前後、左右、上下、手前側、奥側の方向は、図5(A)を基準にした方向とする。これらの方向は、コンミテータ16の回転軸の延在方向は上下方向となり、コンミテータ16の回転方向は、左右方向になる。
(正回転時)
図7(A)は、コンミテータ16が正回転方向R1に回転するときに、右側の摺動面30ARに付着するブラックバー35Rを示した概要図である。なお、図7では、カーボンブラシ30を右側の摺動面30ARの位置で切断した断面で示している。また、図7(B)は、図7(A)の状態から、コンミテータ16を逆回転方向R2に回転させた状態を示す概要図である。なお、図7(B)では、カーボンブラシ30を左側の摺動面30ALの位置で切断した断面で示している。
図8(A)は、コンミテータ16が逆回転方向R2に回転するときに、左側の摺動面30ALに付着するブラックバー35Lを示した概要図である。なお、図7では、カーボンブラシ30を左側の摺動面30ALの位置で切断した断面で示している。また、図8(B)は、図8(A)の状態から、コンミテータ16を逆回転方向R2に回転させた状態を示す概要図である。なお、図8(B)では、カーボンブラシ30を右側の摺動面30ARの位置で切断した断面で示している。
以下、本発明の第2実施形態に係るカーボンブラシの接点構造101について、図面を用いて詳細に説明する。図11は、カーボンブラシ130を摺動面130A側から見た斜視図であり、図12は、コンミテータ16が正回転方向R1に回転するときに、右側の摺動面130ARに付着するブラックバー135Rを示した概要図である。
なお、以下の説明では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明し、第1実施形態と同じ構造については、同じ符号を付すことでその詳細な説明は省略する。
コンミテータ16の正回転時には、図12に示すように、カーボンブラシ130は、ブラシホルダー18の左右方向のクリアランスの分だけ回転方向(紙面右側)に傾く。このとき、右側の摺動面130ARは、コンミテータ16の外周面16Aとほぼ全面で接触し、左側の摺動面130ALは接触しないようになる。この状態では、摺動面130ARは、回転するコンミテータ16の外周面16Aと内側角部137R付近で接触が解除され、この内側角部137R付近で火花が発生し、ブラックバー135Rが付着する。
例えば、本実施の形態では、溝部132を角形に切り欠いた形状にしているが、他の形状であっても構わない。例えば、溝部132が奥側に向かうに従い溝部32の開口面積が小さくなるように形成することで、摺動面130AL,130ARの根元部分が太くなり、摺動面130AL、130ARの強度を高くすることもできる。また、溝部132を楕円形状にすることで、応力集中が発生しないようにすることもできる。
以下、本発明の第3実施形態に係るカーボンブラシの接点構造201について、図面を用いて詳細に説明する。図13は、カーボンブラシ230を摺動面230A側から見た斜視図である。
なお、以下の説明では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明し、第1実施形態と同じ構造については、同じ符号を付すことでその詳細な説明は省略する。
コンミテータ16の正回転時および逆回転時には、カーボンブラシ230は、ブラシホルダー18の左右方向のクリアランスの分だけ回転方向に傾く。この状態では、いずれの回転方向であっても、摺動面130Aは、回転するコンミテータ16の外周面16Aと中央部付近、すなわち中央抵抗体232の摺動面232AMで接触が解除され、この摺動面232AMで火花が発生する。しかしながら、中央抵抗体232は抵抗値が高く設定されているので、この中央部で火花が発生し難くなる。
また、コンミテータとカーボンブラシとの座乗性が改善されることになり、カーボンブラシ230およびコンミテータ16の寿命を延長することができる。
10 ブラシ付電動モータ
12 モータケーシング
13 シャフト
14 コア
15 マグネット
16 コンミテータ
16A 円周側面
17 ブラシホルダーステー
18 ブラシホルダー
19 ばね部材
30、40、50、130、230 カーボンブラシ
30A、40A、50A、130A、230A 摺動面
30AR、40AR、50AR 右側摺動面
30AL、40AL、50AL 左側摺動面
30B 裏面
31 ピッグテール
32、42、52、132 溝部
35L、35R、135L、135R ブラックバー
36、46、56、136 中央部
43 凹部
137L、137R 内側角部
231 左側抵抗体
231AR 右側摺動面
232 中央抵抗体
232AM 中央摺動面
233 右側抵抗体
233AL 左側摺動面
R1 正回転方向
R2 逆回転方向
L ブラックバーの幅寸法
Claims (2)
- ブラシ付電動モータに使用され、コンミテータの外周面にカーボンブラシの摺動面を接触させて整流するためのカーボンブラシの接点構造であって、
前記カーボンブラシの摺動面には、回転する前記コンミテータの外周面との接触が解除される位置よりも回転方向の前方に、前記摺動面よりも凹んだ溝部が形成されており、
前記摺動面を正面から見て、前記摺動面を前記コンミテータの回転軸の延在方向および回転方向で分割して4つの領域に区分けし、前記摺動面および前記溝部が対角に配置され、
対角に配置された前記摺動面の前記延在方向の間に、前記回転方向に連続する凹部が設けられていることを特徴とするカーボンブラシの接点構造。 - 前記カーボンブラシの摺動面が回転する前記コンミテータの外周面と摺動する際に、前記カーボンブラシが前記コンミテータの回転方向に傾くようになっていることを特徴とする請求項1に記載のカーボンブラシの接点構造。
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JP2013041360A JP6163323B2 (ja) | 2013-03-04 | 2013-03-04 | カーボンブラシの接点構造 |
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- 2013-03-04 JP JP2013041360A patent/JP6163323B2/ja not_active Expired - Fee Related
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