JP2007189810A - モータ - Google Patents

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賢二 森
Mitsuharu Morishita
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Abstract

【課題】本発明はモータの整流子に摺接するブラシの短絡による整流障害を防止することを課題とする。
【解決手段】各ブラシ60,62,64は、夫々回転方向に沿って抵抗値の低い第1低抵抗層60a,62a,64aと、抵抗値の高い高抵抗層60b,62b,64bと、第2低抵抗層60c,62c,64cを積層した3層構造になっている。第1低抵抗層60a,62a,64a及び第2低抵抗層60c,62c,64cの回転方向の寸法(厚さt2)は、絶縁部59a〜59fの間隔t1よりも短く形成されている(t2<t1)。そして、高抵抗層60b,62b,64bの回転方向の寸法(厚さt3)は、絶縁部59a〜59fの間隔t1よりも長く形成されている(t3>t1)。このため、絶縁部59a〜59fが第1低抵抗層60a,62a,64a及び第2低抵抗層60c,62c,64cを通過する際に各整流子片58a〜58f間を短絡することがない。
【選択図】図2

Description

本発明はモータに係り、特に電機子に設けられた整流子片にブラシを摺接させて電機子コイルに通電するよう構成されたモータに関する。
回転駆動力を発生させるモータとしては、ブラシを有する直流モータが広く採用されている。この種のモータは、ハウジングの内壁に永久磁石を固定し、その内側に電機子コイルが巻装された電機子(「電機子アッセンブリ)とも呼ばれている)が回転可能に支持されている。そして、電機子コイルへ通電するため、電機子の整流子片に接触する第1、第2、第3ブラシが回転方向の異なる角度位置に設けられている。
第3ブラシは、電機子で使用される磁束を減少させることによって電機子の回転速度を高速化するものであり、第1、第2ブラシと異なる周方向位置(角度)に配置されている。そして、第1ブラシから第3ブラシへ切り替えることにより、電機子コイルの通電範囲を変えて電機子の回転速度の高速化を可能にしている。
上記第1〜第3ブラシを有する直流モータでは、電機子が回転するとき、その回転に伴って、整流子とコイルを流れる電流の向きが逆向きに変化される整流作用がなされるが、このとき、ブラシと整流子片とが相対的に逆向きに移動されると、整流子片間がブラシによって短絡されて短絡電流が流れる。
そして、整流子片とブラシとの接触が離れるときに急激な電流変化が起き、火花が発生されることがある。この整流子片とブラシとの相対的な移動に伴って発生するブラシ火花放電は、電機雑音(ノイズ)やブラシ磨耗の原因となり、ブラシによる整流障害を引き起こしていた。特に、第3ブラシと整流子片との間では、第3ブラシにより短絡される電機子コイル中に発生している誘起起電力により通電方向と逆向きの大きな短絡電流が瞬間的に流れたときに、ブラシ火花放電が発生する。
このような第3ブラシが整流子片間を跨ぐ際に生じる整流障害を解消する方法として高抵抗層の両側に低抵抗層を積層した3層構造のブラシを用いることにより、低抵抗層が整流子片間を跨ぐ際に高抵抗層により低抵抗層間の短絡を防止する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−117789号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された3層構造のブラシを用いたモータでは、高抵抗層の両側に積層された低抵抗層間の短絡を防止するものであるが、低抵抗層が単独で整流子片間を跨ぐ際に整流子片間を短絡させてしまうといった現象が発生した場合、短絡による大電流が流れてラジオノイズを発生させてしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、整流子片間を摺接するブラシの低抵抗層による短絡を防止することで上記課題を解決したモータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、複数の整流子片に摺接して電機子のコイルに通電し、且つ回転方向に沿って高抵抗層の両側に低抵抗層を積層してなる3層構造とされたブラシを有するモータにおいて、前記低抵抗層の前記回転方向の幅を前記整流子片間の絶縁距離よりも短い寸法に形成したことを特徴とする。
また、本発明は、前記高抵抗層の前記回転方向の幅を前記整流子片間の絶縁距離よりも長い寸法に形成したことを特徴とする。
また、前記ブラシは、回転方向の異なる位置で前記整流子片に摺接する第1、第2、第3ブラシを有しており、さらに、前記電機子を高速回転させるとき、前記第3ブラシの低抵抗層と電源とを接続すると共に前記第1ブラシの低抵抗層間を切り離し、前記電機子を低速回転させるとき、前記第1ブラシの低抵抗層と電源とを接続すると共に前記第3ブラシの低抵抗層間を切り離す切替回路を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、3層構造とされたブラシの低抵抗層の回転方向の幅を整流子片間の絶縁距離よりも短い寸法に形成したため、低抵抗層が整流子片間を跨ぐことがなく、低抵抗層が整流子片間を通過する際の短絡を防止することができ、低抵抗層と整流子との間でのブラシ火花発生を防止し、放電現象に伴うラジオノイズの発生も防止することが可能になる。
また、本発明によれば、電機子を低速回転させるとき、第1ブラシの低抵抗層と電源とを接続すると共に第3ブラシの低抵抗層間を切り離すため、高抵抗層の両側に積層された低抵抗層の夫々が隣接する整流子片に摺接した状態のときに低抵抗層に接続された回路を介して短絡することを防止でき、第3ブラシの短絡によるブラシ火花発生を防止し、ラジオノイズの発生を確実に防止することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明によるモータの一実施例を示す縦断面図である。図1に示されるように、モータ10は、ハウジング20と、ハウジング20の径方向内側に固定された界磁用の永久磁石(固定子)30と、電機子(回転子)40とを有する。
ハウジング20は、電機子40を収納する収納ケース22と、収納ケース22の収納室24を右方から閉塞する蓋部材26とを組み合わせた構成である。収納ケース22は、円筒状に形成されており、その軸方向中央の内壁には、全周に亘り永久磁石30が固定されている。
そして、永久磁石30の内周には、電機子40が周方向に回転可能に挿入されている。収納ケース22の収納室24には、電機子40を収納するための空間が形成されている。
次に、電機子40の構成について説明する。電機子40は、回転軸50と、回転軸50に固定される電機子コア52と、電機子コア52に巻装される各相の電機子コイル54と、整流子56とを有する。
また、電機子コア52及び電機子コイル54は、収納室24の内壁に固定された永久磁石30の内周面に近接対向するように取り付けられており、永久磁石30の径方向内側で回転し、且つ軸方向に移動可能に支持されている。
さらに、整流子56の外周には、回転方向の異なる位置で第1〜第3ブラシ60,62,64(図1では第3ブラシがみえない)が摺接する。従って、第1ブラシ60または第3ブラシ64に通電された電流が整流子56の各整流子片を介して電機子コイル54を流れることにより電機子コア52の周囲に磁束が発生し、永久磁石30からの界磁束に対して電機子40を回転させる回転力が発生する。
回転軸50は、電機子コア52の中心を貫通してXa方向に延在形成された左端(一端)50aと、Xb方向に延在形成された右端(他端)50bとを有する。
また、回転軸50の右端50bは、蓋部材26の凹部26aに嵌合された軸受28により回転可能に軸承されており、その端部が蓋部材26の挿通孔26bに挿通されて蓋部材26の外部に突出している。
さらに、回転軸50の左端50aは、収納ケース22の凹部22aに嵌合された軸受29により回転可能に軸承されており、その端部が収納ケース22の挿通孔22bに挿通されて収納ケース22の外部に突出している。
図2は整流子56に摺接する各ブラシの配置を示す縦断面図である。図2に示されるように、整流子56は、複数の整流子片58a〜58fを有する。この複数の整流子片58a〜58fは絶縁部59a〜59fを介して回転方向に取り付けられている。また、各絶縁部59a〜59fは、回転方向の間隔(絶縁距離)が所定寸法t1に形成されており、各整流子片58a〜58f間が直接短絡しないように離間させてある。
各整流子片58a〜58fの外周には、第1〜第3ブラシ60,62,64が摺接するように配設されている。第1ブラシ60と第2ブラシ62とは、回転方向(A方向)に180°間隔となる位置に取り付けられている。また、第3ブラシ64は、第1ブラシ60に対して回転方向(A方向)に角度θずれた位置に取り付けられている。整流子56が図2に示す回転位置にある場合、第1ブラシ60が絶縁部59aを跨ぐ位置にあり、第2ブラシ62が絶縁部59dを跨ぐ位置にあり、第3ブラシ64が絶縁部59fを跨ぐ位置にある。
各ブラシ60,62,64は、夫々回転方向に沿って抵抗値の低い第1低抵抗層60a,62a,64aと、抵抗値の高い高抵抗層60b,62b,64bと、第2低抵抗層60c,62c,64cを積層した3層構造になっている。第1低抵抗層60a,62a,64a及び第2低抵抗層60c,62c,64cは、同一材料からなる導電材により形成されている。そして、高抵抗層60b,62b,64bは、第1低抵抗層60a,62a,64a及び第2低抵抗層60c,62c,64cよりも高い抵抗値を有する絶縁材により形成されている。
第1低抵抗層60a,62a,64a及び第2低抵抗層60c,62c,64cの回転方向の寸法(厚さt2)は、絶縁部59a〜59fの間隔t1よりも短く形成されている(t2<t1)。そして、高抵抗層60b,62b,64bの回転方向の寸法(厚さt3)は、絶縁部59a〜59fの間隔t1よりも長く形成されている(t3>t1)。
このように、第1低抵抗層60a,62a,64a及び第2低抵抗層60c,62c,64cの厚さt2が絶縁部59a〜59fの間隔t1よりも小さいため、絶縁部59a〜59fが第1低抵抗層60a,62a,64a及び第2低抵抗層60c,62c,64cを通過する際に各整流子片58a〜58f間を短絡することがない。そのため、各ブラシ60,62,64による火花放電の発生が防止され、ラジオノイズの発生も防止される。
また、各ブラシ60,62,64の摺接面は、各整流子片58a〜58fの外周の曲率半径と同径となる円弧状に形成されている。そのため、各整流子片58a〜58fは、A方向に回転すると共に、各ブラシ60,62,64の摺接面を摺接して電源(バッテリ)70からの電流が供給される。
第1ブラシ60及び第3ブラシ64は、切替回路80を介して電源70と接続されている。第2ブラシ62の低抵抗層62a,62cは、電源70のマイナス側及びグランド(接地)に接続されている。
切替回路80は、第1切替スイッチ82と第2切替スイッチ84とが並列に設けられており、第1切替スイッチ82と第2切替スイッチ84との切替を連動して行なえるように構成されている。
第1の切替スイッチ82は、電源70のプラス側に接続された固定接点82aと、固定接点82aに接続された可動接点82bと、可動接点82bの操作位置に応じて選択的に接続される固定接点82c〜82dとを有する。また、第2の切替スイッチ84は、第1の切替スイッチ82と同様な構成であり、電源70のプラス側に接続された固定接点84aと、固定接点84aに接続された可動接点84bと、可動接点84bの操作位置に応じて選択的に接続される固定接点84c〜84dとを有する。
第1切替スイッチ82の可動接点82bと第2切替スイッチ84の可動接点84bとは、相互に連結されており、両スイッチが連動して同時に切替操作されるように構成されている。また、切替スイッチ82,84の固定接点82c,84cは、何処にも接続されておらず、オフ接点である。また、切替スイッチ82,84の固定接点82d,84dは、第1ブラシ60の低抵抗層60a,60cに接続されている。また、切替スイッチ82,84の固定接点82e,84eは、第3ブラシ64の低抵抗層64a,64cに接続されている。
従って、可動接点82b,84bが固定接点82c,84cに接触する位置にあるときは、第1ブラシ60及び第3ブラシ64への通電が停止しているため、電機子40は停止状態である。また、可動接点82b,84bが固定接点82d、84dに接触する位置に操作されたときは、第1ブラシ60の低抵抗層60a,60cにのみ通電が行なわれ、且つ第3ブラシ64への通電が停止しているため、低速回転モードに切り替わる。
また、可動接点82b,84bが固定接点82e,84eに接触する位置に操作されたときは、第3ブラシ64の低抵抗層64a,64cにのみ通電が行なわれ、且つ第1ブラシ60への通電が停止しているため、高速回転モードに切り替わる。
ここで、上記3層構造とされた各ブラシ60,62,64の摺接面が各整流子片58a〜58fの外周を摺接する際の動作過程について図3(A)〜図3(E)を参照して説明する。尚、本実施例においては、各ブラシ60,62,64が同じ3層構造であるので、以下、第3ブラシ64の摺接動作過程を例に挙げて説明する。
図3(A)に示されるように、電機子40がA方向に回転することにより、第3ブラシ64の第2低抵抗層64cが整流子片58aの外周を相対的に通過して絶縁部59aに至る。このとき、第2低抵抗層64cは、回転方向の寸法(厚さt2)が絶縁部59aの間隔t1よりも短いため、整流子片58aから離間した瞬間では隣接された整流子片58bと非接触である。そのため、隣接された整流子片58a,58b間は、低抵抗層64cによって短絡されない。よって、第2低抵抗層64cが整流子片58a,58b間を短絡せず、ラジオノイズの発生を防止できる。
図3(B)に示されるように、さらに、電機子40がA方向に回転すると、第3ブラシ64の第2低抵抗層64cが整流子片58bの外周に摺接し、高抵抗層64bが絶縁部59aに至る。このとき、高抵抗層64bの回転方向の寸法(厚さt3)が絶縁部59aの間隔t1よりも長いため、高抵抗層64bの摺接面が絶縁部59aを覆うことになる。そして、第3ブラシ64の第1低抵抗層64aは可動接点82aに相対的に摺接し、第3ブラシ64の第2低抵抗層64cは整流子片58bに摺接している。
しかしながら、第3ブラシ64の第1低抵抗層64aと第2低抵抗層64cとの間には、高抵抗層64bが介在しているので、低抵抗層64a,64c間の短絡が防止される。
図3(C)に示されるように、さらに、電機子40がA方向に回転すると、第3ブラシ64の第2低抵抗層64c及び高抵抗層64bが整流子片58bの外周に摺接し、高抵抗層64bが整流子片58bと整流子片58aとを跨ぐ位置に相対的に移動している。
このとき、高抵抗層64bの回転方向の寸法(厚さt3)が絶縁部59aの間隔t1よりも長いため、高抵抗層64bの摺接面が整流子片58f及び整流子片58aに摺接する。
しかしながら、第3ブラシ64の高抵抗層64bが単独で整流子片58bと整流子片58aと間を接続するが、高抵抗の絶縁材からなる高抵抗層64bが電流を流さないため、低抵抗層64a,64c間の短絡が防止される。
図3(D)に示されるように、さらに、電機子40がA方向に回転すると、高抵抗層64bと第1低抵抗層64aの境界面が絶縁部59aに至る。このとき、第3ブラシ64の第1低抵抗層64aは整流子片58aに摺接し、第3ブラシ64の第2低抵抗層64cは整流子片58fに摺接している。
しかしながら、第3ブラシ64の第1低抵抗層64aと第2低抵抗層64cとの間には、高抵抗層64bが介在しているので、低抵抗層64a,64c間の短絡が防止される。
図3(E)に示されるように、さらに、電機子40がA方向に回転すると、高抵抗層64bが絶縁部59aを通過すると共に、低抵抗層64aが絶縁部59aに至る。このとき、第3ブラシ64の第1低抵抗層64aは整流子片58aから相対的に離間し、第3ブラシ64の第2低抵抗層64cは整流子片58fに摺接している。
しかしながら、第1低抵抗層64aは、回転方向の寸法(厚さt2)が絶縁部59aの間隔t1よりも短いため、整流子片58aから相対的に離間した瞬間では整流子片58a,58bと非接触である。また、整流子片58bには、高抵抗層64bが接触しているが、高抵抗層64bが電流を通さないので、隣接された整流子片58a,58b間は、第2低抵抗層64cによって短絡されない。よって、第2低抵抗層64cが整流子片58a,58b間を短絡することによるブラシ火花放電が防止され、ラジオノイズの発生を防止できる。
このように、第3ブラシ64が整流子片58a〜58fを摺接する際に、第3ブラシ64の両側に配置された低抵抗層64a,64c間の短絡が高抵抗層64bによって防止されると共に、低抵抗層64a,64cが整流子片58a〜58fに接触する直前あるいは低抵抗層64a,64cが整流子片58a〜58fから離間した直後に火花放電が発生することが防止され、ラジオノイズを発生が防止される。
さらに、前述した切替回路80の切替スイッチ82,84は、低速回転モードのときには、第3ブラシ64への接続を遮断して通電を停止しているため、例えば、図3(C)に示すように第3ブラシ64の回転方向側の低抵抗層64aが整流子片58bに接触し、反対側の低抵抗層64cが整流子片58bに接触しても低抵抗層64aと64cとの間が切替回路80による電気的な接続が遮断されているため、切替回路80を介して短絡することも防止されている。
また、本実施例では、第3ブラシ64だけでなく第1ブラシ60及び第2ブラシ62においても上記図3(A)〜図3(E)に示すように整流子片間を通過する際の短絡が防止されるため、第1ブラシ60及び第2ブラシ62が絶縁部59a〜59fを跨ぐ動作過程で機械的な中性点のずれや電機子反作用による中性点のずれによる誘起電圧の短絡電流の発生を防止することが可能である。
尚、上記実施例では、第1〜第3ブラシを全て3層構造に構成すると共に、低抵抗層の回転方向の寸法を絶縁部の間隔t1よりも短くしたが、これに限らず、少なくとも火花放電が生じやすい第3ブラシの3層構造のみをこのような構成としても、低抵抗層が整流子片間を通過する際の短絡を防止して、整流障害を防止することが可能である。
本発明によるモータの一実施例を示す縦断面図である。 整流子56に摺接する各ブラシの配置を示す縦断面図である。 3層構造とされたブラシが整流子片の外周を摺接する際の動作過程を説明するための工程図である。
符号の説明
10 モータ
20 ハウジング
22 収納ケース
26 蓋部材
30 永久磁石
40 電機子
50 回転軸
52 電機子コア
54 電機子コイル
58a〜58f 整流子片
59a〜59f 絶縁部
60 第1ブラシ
62 第2ブラシ
64 第3ブラシ
60a,62a,64a 第1低抵抗層
60b,62b,64b 高抵抗層
60c,62c,64c 第2低抵抗層
80 切替回路
82 第1切替スイッチ
82b,84b 可動接点
84 第2切替スイッチ

Claims (3)

  1. 複数の整流子片に摺接して電機子のコイルに通電し、且つ回転方向に沿って高抵抗層の両側に低抵抗層を積層してなる3層構造とされたブラシを有するモータにおいて、
    前記低抵抗層の前記回転方向の幅を前記整流子片間の絶縁距離よりも短い寸法に形成したことを特徴とするモータ。
  2. 前記高抵抗層の前記回転方向の幅を前記整流子片間の絶縁距離よりも長い寸法に形成したことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記ブラシは、回転方向の異なる位置で前記整流子片に摺接する第1、第2、第3ブラシを有しており、
    さらに、前記電機子を高速回転させるとき、前記第3ブラシの低抵抗層と電源とを接続すると共に前記第1ブラシの低抵抗層間を切り離し、前記電機子を低速回転させるとき、前記第1ブラシの低抵抗層と電源とを接続すると共に前記第3ブラシの低抵抗層間を切り離す切替回路を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
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