JP6160424B2 - 投射用ズームレンズ - Google Patents

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Description

この発明は投射用ズームレンズに関する。
装置前方のスクリーン上に拡大画像を投射するフロント投射型のプロジェクタ装置は、企業でのプレゼンテーション用や学校での教育用、家庭用に近年広く普及している。
近来、投射用ズームレンズには「高倍率であり、かつ広角であること」が要請されるようになってきている。
このような要請に沿うものとして、特許文献1、2に記載されたものが知られている。
特許文献1記載の投射用ズームレンズは、負・負・正・負・正の5レンズ群構成で、変倍時の収差も十分抑えられているが、広角端の半画角:ωwは30°に留まっている。
特許文献2記載の投射用ズームレンズは、負・負・正・正・正の5レンズ群構成で、収差も十分に抑えられているが、広角端の半画角:ωwは20.8°に留まっている。
一般に、「画像の投射に用いられるレンズ」では、結像光線として「斜光線」が用いられる点で、カメラ用の撮影レンズ系と異なる。
カメラ用の撮影レンズでは、レンズの有効領域を全て使用可能である。
しかし、画像の投射に用いられるレンズでは、投射画像が斜光線により結像されるため、画像投射領域として利用できる範囲は、レンズの有効領域の一部である。
このため、画像を投射される被投射面を大面積化するためには、投射用ズームレンズの広角化が必要である。
また、近時は、プロジェクタ装置の投射距離を小さくし、プロジェクタ装置を被投射面に「より近づけて配置」することが強く要請されている。
このような被投射面への近接配置で、且つ、大面積の被投射面を実現するためにも、投射用ズームレンズには、さらなる広角化が望まれる。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、投射画像の画角が大きい、新規な投射用ズームレンズの実現を課題とする。
この発明の投射用ズームレンズは、画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示
装置に用いられる投射用ズームレンズであって、拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ
群乃至第5レンズ群を配してなる5レンズ群構成であり、第1レンズ群は、負の屈折力を
有し、第2レンズ群は、負の屈折力を有し、第3レンズ群は、正の屈折力を有し、前記第
1レンズ群は少なくとも2枚の負レンズを有し、前記第2レンズ群に配される正レンズの
中でd線のアッベ数が最も低いレンズが、両凸レンズであり、広角端における半画角:ω
w、第1レンズ群の焦点距離:f1、第2レンズ群の焦点距離:f2、第2レンズ群に配
される正レンズの中でd線のアッベ数が最も低いレンズのd線のアッベ数:νd2p、第2レンズ群に配される負レンズの中でd線のアッベ数が最も高いレンズのd線の屈折率:Nd2nが、条件:
(1) 34度≦ωw<45度
(2) 0.1<f1/f2<1.0
(8) 18.0<νd2p<30.0
(9) 1.45<Nd2n<1.75
を満足することを特徴とする。
この発明によれば、大きな画角の投射画像を表示可能な、新規な投射用ズームレンズを実現できる。
なお、以下において「〜」は、「ないし」を簡略化した記載である。
実施例1の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例1の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例2の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例2の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例3の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例3の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例4の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例4の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例5の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例5の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例6の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例6の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例7の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例7の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例8の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例8の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例9の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例9の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例10の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例10の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例11の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例11の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例12の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例12の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例13の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例13の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例14の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例14の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 画像表示装置としてのプロジェクタ装置の概略構成図である。
以下、発明の実施の形態を説明する。
この発明のズームレンズは、上記の如く「投射用ズームレンズ」である。
前述の如く、「投射用のレンズ」は結像光線が「斜光線」であり、この発明の投射用ズームレンズも、投射画像を結像する投射用光束としては「斜光線の光束」が用いられる。
図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13、図15、図17、図19、図21、図23、図25、図27に、投射用ズームレンズの実施の形態を14例示す。
これらの実施の形態のズームレンズは、この順に、後述する具体的な実施例1乃至14に相当する。
上記各図において、図の左方が「拡大側」、右方が「縮小側」である。繁雑を避けるために、これらの図において符号を共通化する。
上記各図において、符号G1は第1レンズ群、符号G2は第2レンズ群、符号G3は第3レンズ群、符号G4は第4レンズ群、符号G5は第5レンズ群をそれぞれ示す。
即ち、上記各図に実施の形態を示す投射用ズームレンズは、拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群G1乃至G5を配してなる5レンズ群構成である。
また、第3レンズ群G3以下に「開口絞り」が配置されている。
各レンズについては、第iレンズ群(i=1〜5)において、拡大側から数えて、第j番目のレンズを符号:Lijで表す。
さらに、上記各図において、符号CGは「画像表示素子(ライトバルブ)のカバーガラス」を示す。
これら実施の形態・実施例において、ライトバルブとしては「微小ミラーデバイスであるDMD」を想定しているが、勿論、ライトバルブがこれに限定される訳ではない。
上記各図の、上段の図は「広角端におけるレンズ群配置(広角と表示)」を示し、下段の図は「望遠端におけるレンズ群配置(望遠と表示)」を示す。
また、これ等の図における上段の図と下段の図の間に描かれた矢印は、広角端から望遠端への変倍の際の、第2レンズ群G2乃至第5レンズ群G5の変移の方向を示す。
上記各図に実施の形態を示す投射用ズームレンズにおいて、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とはともに負の屈折力を有し、第3レンズ群は正の屈折力を有する。
即ち、第1レンズ群乃至第5レンズ群において、第1レンズ群G1乃至第3レンズ群G3の屈折力配分は「負・負・正」である。
第4レンズ群G4、第5レンズ群G5の屈折力は、請求項6のように、第4レンズ群が
正で、第5レンズ群が「正または負」であることができる。
第4レンズ群G4、第5レンズ群G5の屈折力はまた、請求項7のように、第4レンズ
群が負で、第5レンズ群が「正または負」であることができる。
即ち、第4、第5レンズ群G4、G5の屈折力は「正・負」、「正・正」、「負・負」、「負・正」の組み合わせが可能である。
条件(1)は、広角端における半画角の範囲を規定している。
即ち、この発明の投射用ズームレンズの広角端における半画角は、34度よりも大きく、45度未満であり、該ズームレンズは極めて広画角である。
このような条件を満足させるためには、負レンズ群先行型が好ましく、第1レンズ群乃至第3レンズ群G1乃至G3の屈折力分布を「負・負・正」として、負レンズ群を先行させている。
負レンズ群先行とすることで、主光線高さをより低くすることができ、レンズ有効径を小さく出来る。従って、広画角の投射用ズームレンズをコンパクトに実現可能である。
また、画像投射時の第2レンズ群から第1レンズ群への「光束の跳上げ角」を小さく抑えることができる。
画像投射時には、ライトバルブ側からの投射光束(斜光線による光束)が、第5レンズ群の側から、第1レンズ群側へ導光される。
このとき、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2が共に負であるので、第3レンズ群からの光束の発散角を、第2、第1レンズ群で無理なく拡大することができる。
従って上記の如く、第2レンズ群から第1レンズ群へ受け渡される光束の跳上げ角を小さく抑えることができ、第1レンズ群からの放射光束の発散角を無理なく大きく出来る。
また、製造時のレンズの偏心による性能劣化を抑制させる効果がある。
条件(2)は、特に非点収差、像面湾曲の良好な補正に有効な条件である。
条件(2)の上限を超える場合は、第1レンズ群G1の屈折力(1/f1)が絶対値で相対的に小さくなり、像面湾曲が大きくなりやすい。
条件(2)の下限を超える場合は、第1レンズ群G1の屈折力が絶対値で相対的に大きくなり、非点隔差が大きくなり易い。
この発明の投射用ズームレンズは、上述した構成に加えて以下の条件(3)〜(7)、
(10)〜(12)の1以上を満足させることにより、さらに良好な性能を実現できる。
この発明の投射用ズームレンズは、前記条件(1)、(2)とともに以下における条件
(8)、(9)を満足する。
(3) 0.3 < D3/F3 または、D4/F4 <0.6
(4) 0 < 1/|f1_3w| < 0.14
(5) 0.5 < |f1_3w/fw| < 8.0
(6) Nd2p・νd2p < Nd2n・νd2n
(7) 1.70 < Nd2p < 2.10
(8) 18.0 < νd2p < 30.0
(9) 1.45 < Nd2n < 1.75
(10) 48.0 < νd2n < 90.0
(11) 1.0 < |f2p/f2n| < 2.0
(12) 2.5E−04 < |f2p2n| < 2.0E−02 。
これ等の条件(3)乃至(12)において、各パラメータの記号は、以下のとおりである。
「F3」は、第3レンズ群の焦点距離、「F4」は、第4レンズ群の焦点距離を表す。
「D3」は、広角側から望遠側への変倍に際しての第3レンズ群の移動量を表す。
「D4」は、広角側から望遠側への変倍に際しての第4レンズ群の移動量を表す。
「f1_3w」は、広角端における第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群の合成焦点距離を表わす。また「fw」は、広角端の「全系の焦点距離」を表わす
「Nd2p」は、第2レンズ群に配される正レンズの中で「d線のアッベ数が最も低い正レンズ」のd線の屈折率、「νd2p」は該正レンズのd線のアッベ数を表す。
「Nd2n」は、第2レンズ群に配される負レンズの中で「d線のアッベ数が最も高い負レンズ」のd線の屈折率、「νd2n」は該負レンズのd線のアッベ数を表わす。
「f2p」は、第2レンズ群に配される正レンズの中で「d線のアッベ数が最も低い正レンズ」の焦点距離を表す。
「f2n」は、第2レンズ群に配される負レンズの中で「d線のアッベ数が最も高い負レンズ」の焦点距離を表わす。
「f2p2n」は、第2レンズ群に配されるレンズの中で「d線のアッベ数が最も低い正レンズ」と「d線のアッベ数が最も高い負レンズ」の合成焦点距離を表わす。
なお、条件(12)において、例えば「2.5E−04」は、「2.5×10−4」を表すものである。以下においても同様である。
上記の如く、条件(3)乃至(12)のうち、条件(6)乃至(12)は、第2レンズ群に含まれるレンズの材質を規定する条件となっている。
以下に説明する実施の形態の投射用ズームレンズでは、第2レンズ群G2は「収差補正群」である。
そして、第3レンズ群G3もしくは第4レンズ群G4を「ズーム群」とし、その焦点距離と移動量を最適化することで、1.5倍以上のズーム比が可能となる。
第1レンズ群G1は「フォーカス群」であり、変倍時は固定されている。
広角の投射用ズームレンズでは、最も広角側のレンズ群(第1レンズ群)は「光線の跳ね上げ角度」を高くする必要があるため必然的にレンズ径が大きくなる。
また、比重の高い高屈折率ガラスを主に使用するので重くなりがちである。
従って、変倍に際して第1レンズ群を固定群とすることにより、変倍の際に第1レンズ群を移動させる場合と比較して、レンズ群の偏心の発生を抑えられる。
従って、レンズ系の組立上のメリットが大きい。
また、変倍に必要とするレンズ群移動のエネルギも小さくできる。
条件(3)は、ズーム比:1.45倍以上の達成を可能とするのに有効な条件である。
条件(3)の上限を超える場合は、望遠側の非点隔差が大きくなりやすい。
条件(3)の下限を超える場合は、ズーム比:1.45倍を達成するのが困難となる。
条件(3)を満足することにより、ズーム比:1.45倍以上でも、非点収差補正の最適解が得られ、像面湾曲増大も有効に抑制可能となる。
条件(4)は、負の第1レンズ群G1、負の第2レンズ群G2、正の第3レンズ群G3の合成焦点距離の最適範囲である。
条件(4)の範囲を超えると、変倍時における「第2レンズ群G2による収差補正」が十分に適正化されず、諸収差が残存し易く、特にコマ収差が大きく残存し易い。
条件(4)を満足することにより、変倍時における第2レンズ群G2による収差補正を最適化でき、コマ収差を初めとする諸収差の残存を有効に回避できる。
条件(5)は、全変倍域での「コマ収差の補正」をより良好にする条件である。
条件(5)の上限または下限を超えると、コマ収差が大きく発生し易く、倍率色収差も大きく成り易い。
条件(5)を満足することにより、コマ収差・倍率色収差の発生を有効に抑制できる。
条件(6)は、倍率色収差、コマ収差と非点収差を良好にバランスさせる条件である。
条件(6)が満足されない場合、特に倍率色収差、コマ収差と非点収差のバランスが大きく崩れ易い。
条件(6)を満足することにより、特に倍率色収差、コマ収差と非点収差のバランスを良好に維持できる。
この発明の投射用ズームレンズの「負の第2レンズ群」は、上述の如く「収差補正群」とすることができる。
この場合、条件(7)の範囲外では、倍率色収差が大きく発生して、コマ収差、非点収差も大きくなりやすい。
条件(7)を満足することにより、倍率色収差、コマ収差、非点収差の増大を有効に抑制することができる。
周知の如く、「色消し」を有効に行うには、一般的に、正レンズをクラウンガラス(低屈折率)、負レンズをフリントガラス(高屈折率)とする組み合わせが有効である。
しかし、この発明の投射用ズームレンズでは、条件(7)のように、第2レンズ群の正レンズを高屈折率・高分散、負レンズを低屈折率・低分散とするのがよい。
この組み合わせには、色消しを改善し、ペッツバール和を小さくする作用がある。
後述の実施例においても第2レンズ群として採用している「正・負・負(接合レンズ)のレンズ構成」の場合で説明する。
この場合、最も拡大側の正レンズが「高屈折率・高分散」で、この正レンズの縮小側に配する負レンズが「低屈折率・低分散」であると、正レンズでは高い屈折率と高分散とによりプラス側の色収差とマイナス側のペッツバール和が大きく発生する。
このように発生する色収差とペッツバール和は、低屈折率・低分散の負レンズで「有効に抑制」される。
このため、倍率色収差、コマ収差、非点収差の増大が有効に抑制される。
逆に、正レンズが「低屈折率・低分散」で、負レンズが「高屈折率・高分散」であると、色収差とペッツバール和が大きく増幅してしまう。
このため、倍率色収差、コマ収差、非点収差は、反って増大し易い。
条件(8)は、倍率色収差の抑制に有効な条件である。
上記の如く、第2レンズ群の正レンズには「高分散系の材料」が好ましく、条件(8)を満足する高分散系の材料を用いることにより、倍率色収差の発生を有効に抑制できる。
また、請求項1や請求項3では、第2レンズ群内でd線のアッベ数が最も低い正レンズは「両凸レンズ」である。この両凸レンズは条件(8)とともに条件(7)を満足することが好ましい。
「第2レンズ群内で、d線に対するアッベ数が最も低い正レンズ」の形状を両凸レンズとすると、収差補正とペッツバール和の抑制に有効に作用する。
この正レンズが「両凸レンズでない」と、変倍時に「像面湾曲の変動」が大きく発生し易くなる。
条件(9)は、倍率色収差の抑制に有利な条件である。前述の如く、第2レンズ群の負レンズは、低屈折率の材料によるレンズが望ましい。
条件(9)を満足することにより、大きな倍率色収差とペッツバール和を抑制する上で有効である。
条件(10)も、倍率色収差の抑制に有利な条件である。前述の如く、第2レンズ群の負レンズは、低分散の材料によるレンズが望ましい。
条件(10)を満足することにより、倍率色収差の抑制に有効に作用する。
条件(9)や(10)を満足する投射用ズームレンズにおいては、前記「第2レンズ群の負レンズ」は、請求項14のように「両凹レンズ」であることが好ましい。
このようにすることにより、収差補正とペッツバール和の好適な制御が容易に成る。
該負レンズ(アッベ数が最も高い低屈折率の負レンズ)が「両凹レンズで無い」場合は、変倍時に「像面湾曲の大きい変動」が発生し易い。
条件(11)は、変倍時の像面湾曲変動を抑制するための最適解であり、条件(11)を満足することにより、変倍時の像面湾曲変動を最も有効に抑制できる。
条件(12)は、諸収差の発生を有効に抑制する上で好ましい条件である。
条件(12)を満足することにより、諸収差が大きく発生するのを有効に抑制できる。
上に説明した「画像表示素子の表示面に表示された画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置に用いられる投射用ズームレンズ」は、5レンズ群構成である。
即ち、拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなり、第1レンズ群は「負」、第2レンズ群は「負」、第3レンズ群は「正」の屈折力を有する。
このような構成において、第4レンズ群の屈折力を「負」とする場合、前記条件(1)、(2)の範囲のうち、以下の条件:
(1A) 43度<ωw<45度
(2A) 0.9 < f1/f2 < 1.0
を満足するのが良く、またこれらの条件(1A)、(2A)と共に、以下の条件(3A)乃至(12A)の1以上を満足するようにするのがよい。これら条件(1A)乃至(12A)は条件(1)乃至(12)の範囲内である。
(3A) 0.5 < D3/F3 または、D4/F4 < 0.55
(4A) 0.12 < 1/|f1_3w| < 0.14
(5A) 0.5 < |f1_3w/fw| < 0.7
(6A) Nd2p・νd2p < Nd2n・νd2n
(7A) 1.8 < Nd2p < 1.9
(8A) 23.0 < νd2p < 24.0
(9A) 1.7 < Nd2n< 1.75
(10A) 48 < νd2n< 50
(11A) 1.5 < |f2p/f2n| < 1.8 (12A)1.2E−02 < |f2p2n| < 1.6E−02 。
条件(3A)乃至(12A)の各パラメータは、上述の条件(3)乃至(12)の各パラメータと同一である。 第4レンズ群が「負」の屈折力を持つ構成とする場合は、条件(1A)、(2A)と共に条件(3A)乃至(12A)の1以上を満足することにより、上述の条件(1)乃至(12)の果たす役割を、同様に機能させることができる。
また、第4レンズ群の屈折力を「正」とする場合には、前記条件(1)、(2)の範囲のうち、以下の条件:
(1B) 34度≦ωw<45度
(2B) 0.1 < f1/f2 < 0.5
を満足するのが良く、またこれらの条件(1B)、(2B)と共に、以下の条件(3B)乃至(12B)の1以上を満足するようにするのがよい。
これら条件(1B)乃至(12B)は条件(1)乃至(12)の範囲内である。
(3B) 0.3 < D3/F3 または、D4/F4 <0.6
(4B) 0 < 1/|f1_3w| < 0.05
(5B) 1.7 < |f1_3w/fw| < 8.0
(6B) Nd2p・νd2p < Nd2n・νd2n
(7B) 1.70 < Nd2p < 2.10
(8B) 18.0 < νd2p < 30.0
(9B) 1.45 < Nd2n < 1.60
(10B) 58.0 < νd2n < 90.0
(11B) 1.0 < |f2p/f2n| < 1.4
(12B) 2.5E−04 < |f2p2n| < 4.6E−03 。
条件(3B)乃至(12B)のパラメータは、上述の条件(3)乃至(12)のパラメータと同一である。
第4レンズ群が「正」の屈折力を持つ場合には、条件(1B)、(2B)とともに、条件(3B)乃至(12B)の1以上を満足することにより、上述の条件(1)乃至(12)の果たす役割を、同様に機能させることができる。
投射用ズームレンズの具体的な実施例を挙げる前に、図29を参照して、プロジェクタ装置の1形態を簡単に説明する。
図29に示すプロジェクタ装置1は、ライトバルブ3として、微小ミラーデバイスであるDMDを採用した例である。
プロジェクタ装置1は、照明系2と、ライトバルブであるDMD3と、投射用ズームレンズ4とを有する。
投射用ズームレンズ4としては、請求項1乃至15の任意の1に記載されたもの、具体的には実施例1乃至14の何れかのものを用いる。
照明系2から「RGB3色の光」を時間的に分離してDMD3に照射し、各色光が照射されるタイミングで個々の画素に対応するマイクロミラーの傾斜を制御する。
このようにしてDMD3に「投射されるべき画像」が表示され、該画像により強度変調された光が、投射用ズームレンズ4で拡大され、スクリーン5に拡大投射される。
DMD等の微小ミラーデバイスでは、画像表示面にアレイ配列されたマイクロミラーを選択的に傾斜させて画像の表示を行う。
マイクロミラーの傾斜角は±10度程度となっており、傾斜角の切換により、有効な反射光(有効光)と無効な反射光(無効光)を切り替える。
微小ミラーデバイスをライトバルブとして用いる場合、投射用ズームレンズは、上記有効光を良好に取り込むとともに、無効光を出来る限り取り込まないことが必要である。
この必要性に応じるために、投射用ズームレンズは「マイクロミラーをアレイ配列した画像表示面の法線方向」に配置されるのが好ましい。
このような投射用ズームレンズの配置では、照明系の光源を、投射用ズームレンズに隣接させて設置する必要がある。
このため、投射用ズームレンズの縮小側部分が、画像表示面に対して照明光を遮光しないように、投射用ズームレンズのライトバルブ側のレンズ径を小さくする必要がある。
照明系2は、光源21、コンデンサーレンズCL、RGBカラーホイールCW、ミラーMを備えており、これを配置するスペースを「ある程度大きく確保」する必要がある。
このため、照明系2からDMD3に入射させる照明光の入射角をある程度大きくする必要がある。
ズームレンズ4と照明系2のスペースの上記の如き関係上、ズームレンズ4のバックフォーカスをある程度確保する必要がある。
なお、コンデンサーレンズCL、RGBカラーホイールCWとミラーMとは「照明光学系」を構成する。
実施例1乃至14のズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍に際して、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5が拡大側に移動する。
従って、変倍中においてもバックフォーカスは十分に大きく確保される。
以下に、この発明の投射用ズームレンズの具体的な実施例を14例挙げる。
なお、以下において、正の屈折力を持つレンズ群を「正群」、負の屈折力を持つレンズ群を「負群」と称する。
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
F:光学系全体の焦点距離
Fno:開口数
R:曲率半径(非球面にあっては「近軸曲率半径」)
D:面間隔
Nd:屈折率
Vd:アッベ数
BF:バックフォーカス 。
非球面は、周知の次式により表される。
X=(H/R)/[1+{1−K(H/r)}1/2
+C4・H+C6・H+C8・H+C10・H10+・・・ 。
この式において、Xは「面頂点を基準としたときの光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位」、Kは「円錐係数」、C4、C6、C8、C10・・は非球面係数である。
「実施例1」
実施例1の投射用ズームレンズは、図1に示したものである。
図1に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され,第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は4枚のレンズL51乃至L54で構成されている。
前述の如く、ライトバルブとしてはDMDが想定され、DMDはカバーガラスCGを有する。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面を向けた負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、拡大側に凸の正メニスカスレンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52とは接合されている。
なお、実施例1乃至14に関する説明において、「両凸レンズ」は正レンズであり、「両凹レンズ」は負レンズである。
実施例1の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例のデータを表1に示す。
Figure 0006160424
表1において、面番号は拡大側から数えた面の番号であり、開口絞りの面(表中の面番号:20)、カバーガラスCGの面(表中の面番号:28、29)を含む。
また、表中における「INF」は、曲率半径が無限大であることを示す。さらに、「*」は、この記号が付された面が「非球面」であることを示す。
これらの事項は、実施例2以下の各実施例においても同様である。
「非球面のデータ」
非球面のデータを表2に示す。
Figure 0006160424
表1において、S6、S13、S15、S20は、変倍に際して変化するレンズ群間隔を表す。
投射距離を1600mmとしたときの、上記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表3に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表4に示す。
Figure 0006160424
図2に、実施例1の収差図を示す。
図2の上段は「広角端(広角と表示)」、中段は「中間焦点距離(中間と表示)、下段は「望遠端(望遠徒表示)」の収差を示している。
各段の収差図において、左側の図は「球面収差」、中央の図は「非点収差」、右側の図は「歪曲収差」である。
「球面収差」の図におけるR、G、Bはそれぞれ、波長:R=625nm、G=550nm、B=460nmを表す。
「非点収差」の図における「T」はタンジェンシアル、「S」はサジタルの各光線に対するものであることを示す。
なお、非点収差および歪曲収差については、波長:550nmについて示す。
収差図におけるこれ等の表示は、以下の実施例2乃至14の収差図においても同様である。
「実施例2」
実施例2の投射用ズームレンズは、図3に示したものである。
図3に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13から構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL32と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、拡大側の凸面の曲率が大きい両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
両凹レンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例2の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例2のデータを表5に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表6に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表7に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表8に示す。
Figure 0006160424
図4に、実施例2の収差図を図2に倣って示す。
「実施例3」
実施例3の投射用ズームレンズは、図5に示したものである。
図5に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹面の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例3の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例3のデータを表9に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表10に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表11に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表12に示す。
Figure 0006160424
図6に、実施例3の収差図を図2に倣って示す。
「実施例4」
実施例4の投射用ズームレンズは、図7に示したものである。
図7に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31とL32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹の負メニスカスレンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、両凸レンズL31、拡大側に凸の正メニスカスレンズL32で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、両凸レンズL41で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、縮小側に凹の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例4の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例4のデータを表13に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表14に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S17、S20を、広角端・中間・望遠端について、表15に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表16に示す。
Figure 0006160424
図8に、実施例4の収差図を図2に倣って示す。
「実施例5」
実施例5の投射用ズームレンズは、図9に示したものである。
図9に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4は1枚のレンズL41で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際し、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、1枚の両凸レンズL41で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
両凸レンズL51と両凹レンズL52は接合されている。
実施例4の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.35、ωw=42.1°
実施例5のデータを表17に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表18に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S18を、広角端・中間・望遠端について、表19に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表20に示す。
Figure 0006160424
図10に、実施例5の収差図を図2に倣って示す。
「実施例6」
実施例6の投射用ズームレンズは、図11に示したものである。
図11に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、縮小側に凹の負メニスカスレンズL22、正メニスカスレンズL23、負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23は「縮小側に凸」、負メニスカスレンズL24は「拡大側に凹」であり、これ等正負のメニスカスレンズL23、L24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
両凹レンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例6の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.58〜3.24、ωw=42.1°
実施例6のデータを表21に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表22に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表23に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表24に示す。
Figure 0006160424
図12に、実施例6の収差図を図2に倣って示す。
「実施例7」
実施例7の投射用ズームレンズは、図13に示したものである。
図13に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹面の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、縮小側に凹の負メニスカスレンズL22、正メニスカスレンズL23、負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23は「縮小側に凸」、負メニスカスレンズL24は拡大側に凹であり、これら正負のメニスカスレンズL23、L24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
両凹レンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例7の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.58〜3.24、ωw=42.1°
実施例7のデータを表25に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表26に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表27に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表28に示す。
Figure 0006160424
図14に、実施例7の収差図を図2に倣って示す。
「実施例8」
実施例8の投射用ズームレンズは、図15に示したものである。
図15に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸面の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
第5レンズ群G5の屈折力は負であるが、この負の屈折力は弱い。
実施例8の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=14.2〜21.1mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=39.6°
実施例8のデータを表29に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表30に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表31に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表32に示す。
Figure 0006160424
図16に、実施例8の収差図を図2に倣って示す。
「実施例9」
実施例9の投射用ズームレンズは、図17に示したものである。
図1に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は屈折力の弱い負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL53は「拡大側に凹」である。負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例9の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.8〜20.5mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=40.4°
実施例9のデータを表33に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表34に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表35に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表36に示す。
Figure 0006160424
図18に、実施例9の収差図を図2に倣って示す。
「実施例10」
実施例10の投射用ズームレンズは、図19に示したものである。
図19に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は屈折力の弱い負群で、拡大側に凸面の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL53は「拡大側に凹」であり、負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52は接合されている。
実施例10の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.4〜18.5mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=43.3°
実施例10のデータを表37に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表38に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表39に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表40に示す。
Figure 0006160424
図20に、実施例10の収差図を図2に倣って示す。
「実施例11」
実施例11の投射用ズームレンズは、図21に示したものである。
図21に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は屈折力が弱い負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL53は「拡大側に凹」であり、負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例11の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=11.8〜17.6mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=44.8°
実施例11のデータを表41に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表42に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表43に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表44に示す。
Figure 0006160424
図22に、実施例11の収差図を図2に倣って示す。
「実施例12」
実施例12の投射用ズームレンズは、図23に示したものである。
図23に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11とL12で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31とL32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41乃至L44で構成され、第5レンズ群G5は1枚のレンズL51で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、縮小側に凹面の負レンズL12で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL21、拡大側に凸の正メニスカスレンズL22、両凹レンズL23、両凸レンズL24で構成されている。
負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL31と両凸レンズL32で構成されている。
第4レンズ群G4は負群で、両凹レンズL41、両凸レンズL42、拡大側に凹の負メニスカスレンズL43、両凸レンズL44で構成されている。
両凹レンズL41と両凸レンズL42は接合されている。
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凹の1枚の負メニスカスレンズL51で構成されている。
実施例12の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.3〜17.9mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=43.6°
実施例12のデータを表45に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表46に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S4、S11、S16、S23を、広角端・中間・望遠端について、表47に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表48に示す。
Figure 0006160424
図24に、実施例12の収差図を図2に倣って示す。
「実施例13」
実施例13の投射用ズームレンズは、図25に示したものである。
図25に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11とL12で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31とL32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5は1枚のレンズL51で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、縮小側に凹面の負レンズL12で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL21、拡大側に凸の正メニスカスレンズL22、両凹レンズL23、両凸レンズL24で構成されている。
負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32で構成されている。
第4レンズ群G4は負群で、両凹レンズL41、両凸レンズL42、拡大側に凹の負メニスカスレンズL43、両凸レンズL44で構成されている。
両凹レンズL41と両凸レンズL42は接合されている。
第5レンズ群G5は正群で、1枚の両凸レンズL51で構成されている。
実施例13の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.3〜17.9mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=43.6°
実施例13のデータを表49に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表50に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S4、S11、S16、S23を、広角端・中間・望遠端について、表51に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表52に示す。
Figure 0006160424
図26に、実施例13の収差図を図2に倣って示す。
「実施例14」
実施例14の投射用ズームレンズは、図27に示したものである。
図27に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、平凸正レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、平凹負レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
平凹負レンズL51、両凸レンズL52は接合されている。
実施例14の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=17.4〜26mm、Fno=2.55〜3.33、ωw=34.0°
実施例14のデータを表53に示す。
Figure 0006160424
「非球面のデータ」
非球面のデータを表54に示す。
Figure 0006160424
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表55に示す。
Figure 0006160424
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(12)のパラメータの値を、表56に示す。
Figure 0006160424
図28に、実施例14の収差図を図2に倣って示す。
収差図に示すように、各実施例の投射用ズームレンズともに、諸収差は高レベルで補正され、球面収差、非点収差、像面湾曲、倍率色収差、歪曲収差も十分に補正されている。
実施例1乃至14に示されたように、第1レンズ群G1は、2または3枚のレンズで構成されている。
第1レンズ群は、レンズ径の大きいレンズが用いられるが、実施例のように、第1レンズ群の構成を2枚または3枚とすることで、第1レンズ群を軽量化できる。
この軽量化により、自重によるレンズの偏心を抑えることができる。
また、実施例1乃至14において、第1レンズ群G1には「非点収差と歪曲収差の補正効果」を持たせている。
実施例1乃至14においてはまた、第1レンズ群G1の「最も拡大側の面を、拡大側に凸面形状、最も縮小側の面は凹面形状」としている。
このようにすることにより、変倍時における「像面湾曲と歪曲収差の変動を低減」させる効果を得ることができている。
実施例1乃至14の投射用ズームレンズは何れも、広角端から望遠端への変倍の際、第1レンズ群G1は固定である。
そして、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3は拡大側に移動する。
実施例12、13の投射用ズームレンズでは、第4レンズ群が「負の屈折力」を有する。そして、これら実施例12、13では、前述の条件(1A)ないし(12A)を満足している。
また、実施例12、13以外の全ての実施例では、第4レンズ群は「正の屈折力」をもち、これらの実施例では前述の条件(1B)ないし(12B)を満足している。
各実施例の投射用ズームレンズにおいて、第1レンズ群G1はフォーカス群、第2レンズ群G2がコンペンセータ(収差補正群)、第3レンズ群が変倍群となっている。
この発明の投射用ズームレンズは、広角端の半画角が34度より大きい「広画角」であり、望遠端への変倍の際に、第2レンズ群G2を縮小側に移動させている。
このようにすることにより、変倍の際の諸収差の変動を小さくできている。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
特開2011−69959号公報 特許4972763号公報

Claims (15)

  1. 画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置に用いられる投射用ズームレン
    ズであって、
    拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなる5レンズ群構
    成であり、
    第1レンズ群は、負の屈折力を有し、
    第2レンズ群は、負の屈折力を有し、
    第3レンズ群は、正の屈折力を有し、
    前記第1レンズ群は少なくとも2枚の負レンズを有し、
    前記第2レンズ群に配される正レンズの中でd線のアッベ数が最も低いレンズが、両凸
    レンズであり、
    広角端における半画角:ωw、第1レンズ群の焦点距離:f1、第2レンズ群の焦点距
    離:f2、第2レンズ群に配される正レンズの中でd線のアッベ数が最も低いレンズのd
    線のアッベ数:νd2p、第2レンズ群に配される負レンズの中でd線のアッベ数が最も高いレンズのd線の屈折率:Nd2nが、条件:
    (1) 34度≦ωw<45度
    (2) 0.1<f1/f2<1.0
    (8) 18.0<νd2p<30.0
    (9) 1.45<Nd2n<1.75
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  2. 請求項1記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第1レンズ群は固定群として、変倍の際に光軸方向に移動しないことを特徴とする投射
    用ズームレンズ。
  3. 画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置に用いられる投射用ズームレン
    ズであって、
    拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなる5レンズ群構
    成であり、
    第1レンズ群は、負の屈折力を有し、
    第2レンズ群は、負の屈折力を有し、
    第3レンズ群は、正の屈折力を有し、
    第2レンズ群に配される正レンズの中でd線のアッベ数が最も低いレンズが、両凸レン
    ズであり、
    広角端における半画角:ωw、第1レンズ群の焦点距離:f1、第2レンズ群の焦点距
    離:f2、第2レンズ群に配される正レンズの中でd線のアッベ数が最も低いレンズのd
    線のアッベ数:νd2pが、条件:
    (1) 34度≦ωw<45度
    (2) 0.1<f1/f2<1.0
    (8) 18.0<νd2p<30.0
    を満足し、
    前記第1レンズ群は固定群として、変倍の際に光軸方向に移動しないことを特徴とする
    投射用ズームレンズ。
  4. 請求項3記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第2レンズ群に配される負レンズの中でd線のアッベ数が最も高いレンズのd線の屈折率:Nd2nが、条件:
    (9) 1.45<Nd2n<1.75
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  5. 請求項1ないし4の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第3レンズ群の焦点距離:F3、第4レンズ群の焦点距離:F4、
    広角側から望遠側への変倍に際して移動する第3レンズ群の移動量:D3、広角側から
    望遠側への変倍に際して移動する第4レンズ群の移動量:D4が、条件:
    (3) 0.3<D3/F3 または、D4/F4<0.6
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  6. 請求項1ないし5の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第4レンズ群の屈折力が正、第5レンズ群の屈折力が正または負であることを特徴とす
    る投射用ズームレンズ。
  7. 請求項1ないし5の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第4レンズ群の屈折力が負、第5レンズ群の屈折力が正または負であることを特徴とす
    る投射用ズームレンズ。
  8. 請求項1ないし7の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    広角端における第1ないし第3レンズ群の合成焦点距離:f1−3wが、条件:
    (4) 0<1/|f1_3w|<0.14
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  9. 請求項1ないし7の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    広角端における第1ないし第3レンズ群の合成焦点距離:f1−3w、広角端における
    全系の焦点距離:fwが、条件:
    (5) 0.5<|f1_3w/fw|<8.0
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  10. 請求項1ないし9の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第2レンズ群に配される正レンズの中でd線のアッベ数が最も低いレンズの、d線の屈
    折率:Nd2pおよびd線のアッベ数:νd2p、
    第2レンズ群に配される負レンズの中でd線のアッベ数が最も高いレンズの、d線の屈
    折率:Nd2nおよびd線のアッベ数:νd2nが、条件:
    (6) Nd2p・νd2p<Nd2n・νd2n
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  11. 請求項1ないし10の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第2レンズ群に配される正レンズの中でd線のアッベ数が最も低いレンズのd線の屈折
    率:Nd2pが、条件:
    (7) 1.70<Nd2p<2.10
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  12. 請求項1ないし11の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第2レンズ群に配される負レンズの中でd線のアッベ数が最も高いレンズのd線のアッ
    ベ数:νd2nが、条件:
    (10) 48.0<νd2n<90.0
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  13. 請求項1ないし12の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第2レンズ群に配される負レンズの中でd線のアッベ数が最も高いレンズが、両凹レン
    ズであることを特徴とする投射用ズームレンズ。
  14. 請求項1ないし13の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第2レンズ群に配される正レンズの中でd線のアッベ数が最も低いレンズの焦点距離:
    f2p、第2レンズ群に配される負レンズの中でd線のアッベ数が最も高いレンズの焦点
    距離:f2nが、条件:
    (11) 1.0<|f2p/f2n|<2.0
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  15. 請求項1ないし14の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第2レンズ群に配される正レンズの中でd線のアッベ数が最も低いレンズと第2レンズ
    群に配される負レンズの中でd線のアッベ数が最も高いレンズの合成焦点距離:f2p2
    nが、条件:
    (12) 2.5E−04<|f2p2n|<2.0E−02
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
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