JP6268763B2 - 投射用ズームレンズおよび画像表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、投射用ズームレンズおよび画像表示装置に関する。
画像表示装置はプロジェクタ装置として実施できる。
装置前方のスクリーン上に拡大画像を投射するフロント投射型のプロジェクタ装置は、企業でのプレゼンテーション用や学校での教育用、家庭用に近年広く普及している。
拡大投射される投射用画像を「表示面」上に表示する画像表示素子は「ライトバルブ」とも呼ばれるが、液晶パネルを初めとして、種々のタイプのものが知られている。
近年、テキサスインスツルメント社製のデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)に代表される「微小ミラーデバイス」が、ライトバルブとして注目されている。
投射用ズームレンズは勿論、種々のライトバルブに適用可能であることが好ましい。
上記微小ミラーデバイスでは、表示面にアレイ配列されたマイクロミラーを選択的に傾斜させて画像の表示を行う。
制約条件は様々に存在するが、微小ミラーデバイスは、小型化や高輝度化に有利であり、近来、広く普及しつつある。
投射用ズームレンズは従来から、高変倍率化、広画角化、高性能化が追求されてきた。
「画像の投射に用いられる投射用レンズ」では、近来、結像光線として「斜光線」を用いるものが普及しつつある(特許文献1、2)。
一般の「カメラ用の撮影レンズ」では、レンズ系の光軸に対する回転対称な領域が撮影領域となるから、レンズ光軸を中心とする大きな撮影領域が可能である。
斜光線を結像光線とする投射用レンズでは、画像投射領域として利用できるのは「レンズ光軸を中心とする大きな領域」の一部である。
投射用ズームレンズの高変倍率化、高性能化と共に広画角化が追求される所以である。
投射用ズームレンズはまた、画像表示素子の表示面に表示された投射用画像の拡大像を表示するものである。
従って、歪曲収差や色収差を初めとする各種の収差が良好に補正されていないと、投射された拡大画像が良好なものにならない。
投射用ズームレンズの高性能化が求められる所以である。
この発明は、新規で性能良好な投射用ズームレンズの実現を課題とする。
この発明の投射用ズームレンズは、画像表示素子の表示面に表示された投射用画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置の投射光学系を構成する投射用ズームレンズであって、拡大側から縮小側へ向かって順次、第1レンズ群ないし第6レンズ群を配した6レンズ群構成であり、第1レンズ群は負の屈折力を有し、第2レンズ群は負の屈折力を有し、第3レンズ群は正の屈折力を有し、第4レンズ群は正の屈折力を有し、広角端から望遠端への変倍に際して、隣合うレンズ群同士の間隔が変化し、前記第1レンズ群が固定で、前記第2レンズ群は縮小側にカーブを描くように縮小側に移動した後拡大側に移動し、第3レンズ群の焦点距離:f3、第4レンズ群の焦点距離:f4が、条件:
(4) 1.7 < f3/f4 < 5.0
を満足することを特徴とする。
この発明に依れば、新規で性能良好な投射用ズームレンズを実現できる。
実施例1の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例1の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例2の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例2の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例3の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例3の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例4の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例4の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例5の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例5の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例6の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例6の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例7の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例7の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例8の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例8の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 画像表示装置としてのプロジェクタ装置の概略構成図である。
以下、発明を実施する形態を説明する。
この発明のズームレンズは、上記の如く「投射用ズームレンズ」である。
この発明の投射用ズームレンズも、被投射面に画像を結像する投射用光束としては「斜光線の光束」が用いられる。
図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13、図15に、投射用ズームレンズの実施の形態を8例示す。
これらの実施の形態のズームレンズは、この順に、後述する具体的な実施例1ないし8に相当する。
上記各図において、図の左方が「拡大側」、右方が「縮小側」である。繁雑を避けるために、これらの図において符号を共通化する。
上記各図において、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ群、第5レンズ群、第6レンズ群をこの順序で、それぞれ符号G1ないしG6で示す。
即ち、上記各図に実施の形態を示す投射用ズームレンズは、拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群G1ないし第6レンズ群G6を配した6レンズ群構成である。
また、第3レンズ群G3以下に「開口絞り」が配置されている。
各レンズ群におけるレンズには、以下の符号を付する。
即ち、第iレンズ群において、拡大側から数えて第j番目のレンズを符号「Lij」で表す。
さらに、上記各図において、符号CGは「画像表示素子(ライトバルブ)のカバーガラス」を示す。
これら実施の形態・実施例において、ライトバルブとしては「微小ミラーデバイスであるDMD」を想定しているが、勿論、ライトバルブがこれに限定される訳ではない。
上記各図の、上段の図は「広角端におけるレンズ群配置(広角と表示)」を示し、下段の図は「望遠端におけるレンズ群配置(望遠と表示)」を示す。
また、これ等の図における上段の図と下段の図の間に描かれた矢印は、広角端から望遠端への変倍の際の、第2レンズ群G2ないし第6レンズ群G6の変位の方向を示す。
これらの実施の形態において、第1レンズ群は「広角端から望遠端への変倍」に際して固定である。
上記各図に実施の形態を示す投射用ズームレンズにおいて、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とは共に「負の屈折力」を有する。
第3レンズ群G3と第4レンズ群G4は共に「正の屈折力」を有する。
即ち、第1レンズ群G1ないし第4レンズ群G4の屈折力配分は「負・負・正・正」である。
以下において「負の屈折力を持つレンズ群」を「負群」とも言い、「正の屈折力を持つレンズ群」を「正群」とも言う。
第5レンズ群G5と第6レンズ群G6のうちの少なくとも一方は「負の屈折力」を持つことが好ましい。
第5、第6レンズ群の少なくとも1方に「負の屈折力」を持たせることは、変倍時のピントずれの補正と、画面全面での解像平坦性の均一化に有効である。
このような条件を満足させるためには、負レンズ群先行型が好ましい。
この発明の投射用ズームレンズでも、第1レンズ群G1ないし第4レンズ群G4の屈折力分布を「負・負・正・正」として「負レンズ群を先行」させている。
負レンズ群先行とすることで、主光線高さをより低くすることができ、レンズ有効径を小さく出来、従って、投射用ズームレンズをコンパクトに実現可能である。
また、画像投射時の、第2レンズ群から第1レンズ群への「光束の跳上げ角」を小さく抑えることができる。
即ち、画像投射時には、ライトバルブ側からの投射光束(斜光線による結像光束)が、第4レンズ群G4側から第1レンズ群G1側へ導光される。
その際、第3レンズ群G3からの投射光束の発散角を、負の屈折力の第2レンズ群G2で無理なく拡大できる。
そして、第2レンズ群G2から第1レンズ群G1へ受け渡される投射光束の跳上げ角が小さく抑えられる。
従って、第1レンズ群G1からの射出する投射光束の発散角を無理なく大きく出来る。
また、製造時のレンズの偏心による性能劣化を抑制させる効果がある。
この発明の投射用ズームレンズは、第3レンズ群の焦点距離:f3、第4レンズ群の焦点距離:f4が、条件(4)を満足する。
条件(4)は「変倍の際の諸収差を最適にする」ための条件である。
条件(4)の範囲外では、第3レンズ群と第4レンズ群との「屈折力のバランス」が崩れる。
その結果、第4レンズ群の屈折力が弱くなるか、第3レンズ群の屈折力強くなり、変倍時の諸収差が大きくなる。
特に、軸上色収差と球面収差が大きく成りがちである。
条件(4)を満足することにより、変倍の際の収差補正を最適化でき、軸上色収差、球面収差を初めとする諸収差の残存を有効に回避できる。
この発明の投射用ズームレンズは、上述の構成に加えて以下の条件(1)ないし(3)及び(5)の1以上を満足させることにより、さらに良好な性能を実現できる。
(1) 11.6 ≦OAL/Y’< 15.0
(2) 0.1 < f1/f2 < 0.8
(3) 0.0 < |D6/f6| < 0.2
(5) 0.1 < |D3/D4| < 0.7
これらの条件(1)ないし(3)および(5)において、各パラメータの記号の意味は以下のとおりである。
「OAL」は、画像表示素子の表示面から投射用ズームレンズの最も拡大側のレンズ面までの光軸上の距離であり、「Y’」は像高である。
投射用ズームレンズにより、投射用画像が被投射面に拡大して表示されるとき、表示された「投射画像」と投射用画像とは共役関係になる。
この関係を逆に見ると、投射画像を物体と見ると投射用画像は像になる。このように投射用画像を像としてみたときの像高が、上記像高:Y’である。
「OAL」は、画像表示素子の表示面から投射用ズームレンズの最も拡大側のレンズ面までの光軸上の距離であり投射用ズームレンズに対して一義的に定まる。
従って、条件(1)は、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群G1が固定であることが前提である。
「f1」は、第1レンズ群の焦点距離、「f2」は、第2レンズ群の焦点距離を表す。
「D6」は、第6レンズ群の広角端から望遠端への変倍に際する移動量、「f6」は、第6レンズ群の焦点距離を表す。
「D3」は、第3レンズ群の広角端から望遠端への変倍に際する移動量、「D4」は、第4レンズ群の広角端から望遠端への変倍に際する移動量を表す。
条件(1)のパラメータ:OAL/Y’は、画像表示素子(ライトバルブ)までのスペースも含めた投射用ズームレンズのコンパクト性を表すものとなっている。
このパラメータが小さいほど、投射用ズームレンズはコンパクトであると言える。
因みに、特許文献1記載の投射用ズームレンズでは、パラメータ:OAL/Y’は24、特許文献2記載の投射用ズームレンズでは17である。
この発明の投射用ズームレンズでは、条件(1)を満足させることにより、投射用ズームレンズを、特許文献1、2記載のものよりもさらにコンパクト化できる。
条件(2)は、特に非点収差、像面湾曲の良好な補正に有効な条件である。
条件(2)の上限を超える場合は、第1レンズ群の屈折力(1/f1)が絶対値で相対的に小さくなり、像面湾曲が大きくなりやすい。
条件(2)の下限を超える場合は、第1レンズ群の屈折力が絶対値で相対的に大きくなり、非点隔差が大きくなり易い。
条件(2)を満足することにより、非点収差補正の最適解が得られ、像面湾曲増大も有効に抑制可能となる。
条件(3)は、第6レンズ群の焦点距離と「変倍に際しての移動量」を最適にする条件である。
即ち、条件(3)を満足しない場合、第6レンズ群の屈折力が強くなるか、第6レンズ群の変倍に際しての移動量が大きくなる。
何れの場合も、特に「変倍時の非点収差とコマ収差」が大きくなる傾向となる。
条件(5)は、バリエータである第3レンズ群とコンペンセータである第4レンズ群の「変倍に際しての移動量」について最適にする条件である。
条件(5)の上限または下限を超えると、第3レンズ群、または第4レンズ群の「変倍に際しての移動量」が過大となる。
このため、屈折力のバランスが崩れ易く、変倍の際に諸収差が大きく発生し易くなる。
条件(5)を満足することにより、変倍の際にも「最適な収差」を得ることが可能となる。
ズームレンズの具体的な実施例を挙げる前に、図17を参照して、「画像表示装置」としてのプロジェクタ装置の実施の1形態を簡単に説明する。
図17に示すプロジェクタ装置1は、ライトバルブ3として、微小ミラーデバイスであるDMDを採用した例である。
プロジェクタ装置1は、照明系2と、ライトバルブであるDMD3と、投射光学系である投射用ズームレンズ4とを有する。
投射用ズームレンズ4としては、請求項1ないし8の任意の1に記載されたもの、具体的には実施例1ないし8の何れかのものを用いる。
照明系2から「R(赤)G(緑)B(青)3色の光」を、時間的に分離してDMD3に照射する。
そして、各色の光が照射されるタイミングで、個々の画素に対応するマイクロミラーの傾斜を制御する。
このようにしてDMD3に「投射されるべき投射用画像」が表示され、該投射用画像により変調された光が、投射光束として投射用ズームレンズ4に入射する。
そして、投射用ズームレンズ4により被投射面であるスクリーン5に「投射用画像の拡大画像」が投射される。
即ち、投射用ズームレンズは、投射用画像を被投射面に投射して拡大表示する。
照明系2は、光源21、コンデンサーレンズCL、RGBカラーホイールCW、ミラーMを備えており、これを配置するスペースを「ある程度大きく確保」する必要がある。
このため、照明系2からDMD3に入射させる照明光の入射角をある程度大きくする必要がある。
ズームレンズ4と照明系2のスペースの上記の如き関係上、投射用ズームレンズ4のバックフォーカスを「ある程度確保」する必要がある。
なお、コンデンサーレンズCL、RGBカラーホイールCWとミラーMとは「照明光学系」を構成する。
実施例1ないし8の投射用ズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍に際して、第3レンズ群G3ないし第6レンズ群G6が拡大側に移動する。
従って、変倍中においてもバックフォーカスは十分に大きく確保される。
以下、具体的な実施例を挙げる。
以下に、この発明の投射用ズームレンズの具体的な実施例を8例挙げる。
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
F:光学系全体の焦点距離
Fno:開口数
R:曲率半径(非球面にあっては「近軸曲率半径」)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
BF:バックフォーカス 。
非球面は、周知の次式により表される。
X=(H/R)/[1+{1−K(H/r)}1/2
+C4・H+C6・H+C8・H+C10・H10+・・・ 。
この式において、Xは「面頂点を基準としたときの光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位」、Kは「円錐係数」、C4、C6、C8、C10・・は「非球面係数」である。
実施例1ないし8の何れにおいても、前述の如く、ライトバルブとしてはDMDが想定され、DMDはカバーガラスCGを有する。
また、前述の如く、以下の全ての実施例において、第1レンズ群は「広角端から望遠端への変倍」に際して固定である。
以下において、メニスカスレンズの形状を表現するのに、例えば「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」等を「拡大側に凸の正レンズ」と略記する。
「実施例1」
実施例1の投射用ズームレンズは、図1に示したものである。
図1に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11ないしL13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21ないしL24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は2枚のレンズL51とL52で構成されている。
第6レンズ群G6は2枚のレンズL61とL62で構成されている。
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2は縮小側に緩やかなカーブを描くように移動し、第3レンズ群G3ないし第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負レンズL11、光軸近傍で拡大側に凹でレンズ周辺部分が縮小側に変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL12、拡大側に凸の負レンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正レンズL23、拡大側に凹の負レンズL24で構成されている。
レンズL23とレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の正レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、2枚の正レンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、縮小側に凹の負レンズL51と両凸レンズL52で構成されている。レンズL51とレンズL52は接合されている。
第6レンズ群G6は正群で、拡大側に凹の負レンズL61と両凸レンズL62で構成されている。
なお、実施例1ないし8に関する説明において、「両凸レンズ」は正レンズの1形態であり、「両凹レンズ」は負レンズの1形態である。
実施例1の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.8〜26.8mm、Fno=2.55〜3.78、ωw=40.4°
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 0006268763
表1において、面番号は拡大側から数えた面の番号であり、開口絞りの面(表中の面番号:20)、カバーガラスCGの面(表中の面番号:28、29)を含む。
また、表中における「INF」は、曲率半径が無限大であることを示す。さらに、「*」は、この記号が付された面が「非球面」であることを示す。
これらの事項は、実施例2以下の各実施例においても同様である。
「非球面のデータ」
非球面のデータを表2に示す。
Figure 0006268763
表2の表記において例えば「-7.2540E-22」は「-7.2540×10-22」を表す。以下においても同様である。
表1において、S6、S13、S15、S20は、変倍に際して変化するレンズ群間隔を表す。
投射距離を1700mmとしたときの、上記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表3に示す。
Figure 0006268763
「各条件のパラメータの値」
条件(1)ないし(5)のパラメータの値を、表4に示す。
Figure 0006268763
図2に、実施例1の収差図を示す。
図2の上段は「広角端(広角と表示)」、中段は「中間焦点距離(中間と表示)」、下段は「望遠端(望遠と表示)」の収差を示している。
各段の収差図において、左側の図は「球面収差」、中央の図は「非点収差」、右側の図は「歪曲収差」である。
「球面収差」の図におけるR、G、Bはそれぞれ、波長:R=625nm、G=550nm、B=460nmを表す。
「非点収差」の図における「T」はタンジェンシアル、「S」はサジタルの各光線に対するものであることを示す。
なお、非点収差および歪曲収差については、波長:550nmについて示す。
収差図におけるこれ等の表示は以下の実施例2〜8の収差図においても同様である。
「実施例2」
実施例2の投射用ズームレンズは、図3に示したものである。
図3に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11ないしL13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21ないしL24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は2枚のレンズL51とL52で構成されている。
第6レンズ群G6は2枚のレンズL61とL62で構成されている。
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2は「縮小側に緩やかなカーブ」を描くように移動し、第3レンズ群G3ないし第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負レンズL11、光軸近傍で拡大側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL12、拡大側に凸の負レンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正レンズL23、拡大側に凹の負レンズL24で構成されている。
レンズL23とレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の正レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、2枚の正レンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、縮小側に凹の負レンズL51と両凸レンズL52で構成されている。レンズL51とレンズL52は接合されている。
第6レンズ群G6は正群で、拡大側に凹の負レンズL61と両凸レンズL62で構成されている。
実施例2の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=15.4〜31.4mm、Fno=2.55〜4.12、ωw=37.4°
実施例2のデータを表5に示す。
Figure 0006268763
「非球面のデータ」
非球面のデータを表6に示す。
Figure 0006268763
投射距離を2000mmとしたときの、前記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表7に示す。
Figure 0006268763
「各条件のパラメータの値」
条件(1)ないし(5)のパラメータの値を、表8に示す。
Figure 0006268763
図4に、実施例2の収差図を図2に倣って示す。
「実施例3」
実施例3の投射用ズームレンズは、図5に示したものである。
図5に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11とL12で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21ないしL24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は2枚のレンズL51とL52で構成されている。
第6レンズ群G6は2枚のレンズL61とL62で構成されている。
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2は縮小側に緩やかなカーブを描くように移動し、第3レンズ群G3ないし第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負レンズL11、光軸近傍で拡大側に凹でレンズ周辺部分が縮小側に変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL12で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正レンズL23、拡大側に凹の負レンズL24で構成されている。
レンズL23とレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の正レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、2枚の正レンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、縮小側に凹の負レンズL51と両凸レンズL52で構成されている。レンズL51とレンズL52は接合されている。
第6レンズ群G6は正群で、拡大側に凹の負レンズL61と両凸レンズL62で構成されている。
実施例3の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=16.2〜31.4mm、Fno=2.55〜4.12、ωw=36.0°
実施例3のデータを表9に示す。
Figure 0006268763
「非球面のデータ」
非球面のデータを表10に示す。
Figure 0006268763
投射距離を1400mmとしたときの、前記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表11に示す。
Figure 0006268763
「各条件のパラメータの値」
条件(1)ないし(5)のパラメータの値を、表12に示す。
Figure 0006268763
図6に、実施例3の収差図を図2に倣って示す。
「実施例4」
実施例4の投射用ズームレンズは、図7に示したものである。
図7に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11ないしL13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21ないしL24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は4枚のレンズL51ないしL54で構成されている。
第6レンズ群G6は1枚のレンズL61で構成されている。
前述の如く、ライトバルブとしてはDMDが想定され、DMDはカバーガラスCGを有する。
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2は縮小側に緩やかなカーブを描くように移動し、第3レンズ群G3ないし第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負レンズL11、光軸近傍で拡大側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL12、拡大側に凸の負レンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正レンズL23、拡大側に凹の負レンズL24で構成されている。
レンズL23とレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の正レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、2枚の正レンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負レンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
レンズL51とレンズL52は接合されている。
第6レンズ群G6は負群で、拡大側に凹の負レンズL61で構成されている。
実施例4の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.3〜23.8mm、Fno=2.56〜4.18、ωw=43.7°
実施例4のデータを表13に示す。
Figure 0006268763
「非球面のデータ」
非球面のデータを表14に示す。
Figure 0006268763
投射距離を1500mmとしたときの、前記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表15に示す。
Figure 0006268763
「各条件のパラメータの値」
条件(1)ないし(5)のパラメータの値を、表16に示す。
Figure 0006268763
図8に、実施例4の収差図を図2に倣って示す。
「実施例5」
実施例5の投射用ズームレンズは、図9に示したものである。
図9に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11ないしL13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21ないしL24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は4枚のレンズL51ないしL54で構成されている。
第6レンズ群G6は1枚のレンズL61で構成されている。
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2は縮小側に緩やかなカーブを描くように移動し、第3レンズ群G3ないし第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負レンズL11、光軸近傍で拡大側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL12、拡大側に凸の負レンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正レンズL23、拡大側に凹の負レンズL24で構成されている。
レンズL23とレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の正レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、2枚の正レンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、縮小側に凹の負レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負レンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
レンズL51とレンズL52は接合されている。
第6レンズ群G6は負群で、拡大側に凹の負レンズL61で構成されている。
実施例5の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=15.8〜31.8mm、Fno=2.55〜4.17、ωw=36.7°
実施例5のデータを表17に示す。
Figure 0006268763
「非球面のデータ」
非球面のデータを表18に示す。
Figure 0006268763
投射距離を2000mmとしたときの、前記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表19に示す。
Figure 0006268763
「各条件のパラメータの値」
条件(1)ないし(5)のパラメータの値を、表20に示す。
Figure 0006268763
図10に、実施例5の収差図を図2に倣って示す。
「実施例6」
実施例6の投射用ズームレンズは、図11に示したものである。
図11に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11ないしL13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21ないしL24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は4枚のレンズL51ないしL54で構成されている。
第6レンズ群G6は1枚のレンズL61で構成されている。
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2は縮小側に緩やかなカーブを描くように移動し、第3レンズ群G3ないし第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負レンズL11、光軸近傍で拡大側に凹でレンズ周辺部分が縮小側に変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL12、拡大側に凸の負レンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正レンズL23、拡大側に凹の負レンズL24で構成されている。
レンズL23とレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の正レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、2枚の正レンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負レンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
レンズL51とレンズL52は接合されている。
第6レンズ群G6は負群で、拡大側に凹の負レンズL61で構成されている。
実施例6の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.3〜23.8mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=43.0°
実施例6のデータを表21に示す。
Figure 0006268763
「非球面のデータ」
非球面のデータを表22に示す。
Figure 0006268763
投射距離を1550mmとしたときの、前記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表23に示す。
Figure 0006268763
「各条件のパラメータの値」
条件(1)ないし(5)のパラメータの値を、表24に示す。
Figure 0006268763
図12に、実施例6の収差図を図2に倣って示す。
「実施例7」
実施例7の投射用ズームレンズは、図13に示したものである。
図13に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11ないしL13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21ないしL24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は4枚のレンズL51ないしL54で構成されている。
第6レンズ群G6は1枚のレンズL61で構成されている。
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2は縮小側に緩やかなカーブを描くように移動し、第3レンズ群G3ないし第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負レンズL11、光軸近傍で拡大側に凹でレンズ周辺部分が縮小側に変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL12、拡大側に凸の負レンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正レンズL23、拡大側に凹の負レンズL24で構成されている。
レンズL23とレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の正レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、2枚の正レンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、縮小側に凹の負レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負レンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
レンズL51とレンズL52は接合されている。
第6レンズ群G6は負群で、拡大側に凹の負レンズL61で構成されている。
実施例7の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.8〜26.8mm、Fno=2.55〜4.18、ωw=40.4°
実施例7のデータを表25に示す。
Figure 0006268763
「非球面のデータ」
非球面のデータを表26に示す。
Figure 0006268763
投射距離を1700mmとしたときの、前記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表27に示す。
Figure 0006268763
「各条件のパラメータの値」
条件(1)ないし(5)のパラメータの値を、表28に示す。
Figure 0006268763
図14に、実施例7の収差図を図2に倣って示す。
「実施例8」
実施例8の投射用ズームレンズは、図15に示したものである。
図15に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11とL12で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21ないしL24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は4枚のレンズL51ないしL54で構成されている。
第6レンズ群G6は1枚のレンズL61で構成されている。
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2は縮小側に緩やかなカーブを描くように移動し、第3レンズ群G3ないし第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負レンズL11、光軸近傍で拡大側に凹でレンズ周辺部分が縮小側に変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL12で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、縮小側に凸の正レンズL21、拡大側に凸の負レンズL22、縮小側に凸の正レンズL23、拡大側に凹の負レンズL24で構成されている。
レンズL23とレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の正レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、2枚の正レンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、縮小側に凹の負レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負レンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
レンズL51とレンズL52は接合されている。
第6レンズ群G6は負群で、拡大側に凹の負レンズL61で構成されている。
実施例8の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.8〜26.8mm、Fno=2.55〜4.18、ωw=40.5°
実施例8のデータを表29に示す。
Figure 0006268763
「非球面のデータ」
非球面のデータを表30に示す。
Figure 0006268763
投射距離を1700mmとしたときの、前記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表31に示す。
Figure 0006268763
「各条件のパラメータの値」
条件(1)ないし(5)のパラメータの値を、表32に示す。
Figure 0006268763
図16に、実施例8の収差図を図2に倣って示す。
各収差図に示すように、各実施例の投射用ズームレンズとも、諸収差は高レベルで補正され、球面収差、非点収差、像面湾曲、倍率色収差、歪曲収差も十分に補正されている。
また、各実施例の投射用ズームレンズとも「変倍比は1.9倍以上」である。
上に挙げた各実施例について、若干付言する。
実施例1ないし8に示されたように、第1レンズ群G1は、2または3枚のレンズで構成されている。
第1レンズ群は、レンズ径の大きいレンズが用いられるが、実施例のように、第1レンズ群の構成を2枚または3枚とすることで、第1レンズ群を軽量化できる。
この軽量化により、自重によるレンズの偏心を抑えることができる。
また、実施例1ないし8において、第1レンズ群G1には「非点収差と歪曲収差の補正効果」を持たせている。
実施例1ないし8においてはまた、第1レンズ群G1の「最も拡大側の面を、拡大側に凸面形状、最も縮小側の面は凹面形状」としている。
このようにすることにより、変倍時における「像面湾曲と歪曲収差の変動を低減」させる効果を得ることができている。
実施例1ないし8の投射用ズームレンズは何れも、広角端から望遠端への変倍の際、第1レンズ群G1は固定である。
そして、第2レンズ群G2は縮小側にカーブを描くように縮小側に移動した後拡大側に移動し、第3レンズ群G3から第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
各実施例の投射用ズームレンズにおいて、第1レンズ群G1はフォーカス群、第2レンズ群G2がコンペンセータ(収差補正群)となっている。
また、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4が変倍群となっている。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
G6 第6レンズ群
特開2011−107200号公報 特許第4972763号公報

Claims (10)

  1. 画像表示素子の表示面に表示された投射用画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置の投射光学系を構成する投射用ズームレンズであって、
    拡大側から縮小側へ向かって順次、第1レンズ群ないし第6レンズ群を配した6レンズ群構成であり、
    第1レンズ群は負の屈折力を有し、
    第2レンズ群は負の屈折力を有し、
    第3レンズ群は正の屈折力を有し、
    第4レンズ群は正の屈折力を有し、
    広角端から望遠端への変倍に際して、隣合うレンズ群同士の間隔が変化し、前記第1レンズ群が固定で、前記第2レンズ群は縮小側にカーブを描くように縮小側に移動した後拡大側に移動し、
    第3レンズ群の焦点距離:f3、第4レンズ群の焦点距離:f4が、条件:
    (4) 1.7 < f3/f4 < 5.0
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  2. 請求項1記載の投射用ズームレンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、拡大側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズの4枚で構成されることを特徴とする投射用ズームレンズ。
  3. 請求項1または2記載の投射用ズームレンズにおいて、
    画像表示素子の表示面から最も拡大側のレンズ面までの距離:OAL、像高:Y’が、条件:
    (1) 11.6 ≦OAL/Y’< 15.0
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  4. 請求項1ないし3の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第1レンズ群の焦点距離:f1、第2レンズ群の焦点距離:f2が、条件:
    (2) 0.1 < f1/f2 < 0.8
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  5. 請求項1ないし4の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    広角端から望遠端への変倍に際しての第6レンズ群の移動量:D6と、第6レンズ群の焦点距離;f6が、条件:
    (3) 0.0 < |D6/f6| < 0.2
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  6. 請求項1ないし5の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    広角端から望遠端に変倍する際に、第3レンズ群と第4レンズ群が拡大側に移動することを特徴とする投射用ズームレンズ
  7. 請求項1ないし5の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    広角端から望遠端への変倍に際しての、第3レンズ群の移動量:D3、第4レンズ群の移動量:D4が、条件:
    (5) 0.1 < |D3/D4| < 0.7
    を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
  8. 請求項1ないし6の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    第5レンズ群と第6レンズ群のうちの、すくなくとも1方が負の屈折力のレンズ群であることを特徴とする投射用ズームレンズ。
  9. 請求項1ないし7の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
    変倍比が1.9倍以上であることを特徴とする投射用ズームレンズ。
  10. 光源と、
    投射されるべき投射用画像を表示面に表示する画像表示素子と、
    前記光源から射出した光で、前記表示面を照明する照明光学系と、
    該照明光学系により照明され、前記投射用画像により変調された投射光束を入射され、被投射面に前記投射用画像の拡大画像を投射する投射光学系と、を備え、
    投射光学系として、請求項1ないしの任意の1に記載の投射用ズームレンズを用いることを特徴とする画像表示装置。
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