JP6197553B2 - 投射用ズームレンズ - Google Patents
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Description
カメラ用の撮影レンズでは、レンズの有効領域を全て使用可能である。
しかし、画像の投射に用いられるレンズでは、投射画像が斜光線により結像されるため、画像投射領域として利用できる範囲は、レンズの有効領域の一部である。
画像表示面であり、像面はスクリーンである。
やすい。従って、歪曲収差も良好に補正できていることが重要である。
(1) 34度 ≦ ωw < 45度
(3) 2.5 ≦ |f1/F1| < 6.5
(4) 4.5 < |f1/fw| < 10.8
を満足することを特徴とする。
なお、以下において「〜」は、「ないし」を簡略化した記号である。
この発明のズームレンズは、上記の如く「投射用ズームレンズ」である。
上記各図において、図の左方が「拡大側」、右方が「縮小側」である。繁雑を避けるために、これらの図において符号を共通化する。
上記各図において、符号G1は第1レンズ群、符号G2は第2レンズ群、符号G3は第3レンズ群、符号G4は第4レンズ群、符号G5は第5レンズ群をそれぞれ示す。
即ち、第1レンズ群乃至第5レンズ群において、第1レンズ群G1乃至第3レンズ群G3の屈折力配分は「負・負・正」である。
第4レンズ群G4、第5レンズ群G5の屈折力はまた、第4レンズ群が負で、第5レンズ群が「正または負」であることができる。
即ち、第4、第5レンズ群G4、G5の屈折力は「正・負」、「正・正」、「負・負」、「負・正」の組み合わせが可能である。
なお、以下において、正の屈折力を有するレンズ群を「正群」とも称し、負の屈折力を有するレンズ群を「負群」とも称する。
即ち、この発明の投射用ズームレンズの広角端における半画角は、34度以上、45度未満であり、ズームレンズとして極めて広画角である。
従って、この発明の投射用ズームレンズでは、第1レンズ群の最も拡大側のレンズ面を「拡大側に凸形状」としている。
(3) 2.5 ≦ |f1/F1| < 6.5
(4) 4.5 < |f1/fw| < 10.8
この発明の投射用ズームレンズは、上述の構成に加えて以下の条件(2)および(5)の1以上を満足させることにより、さらに良好な性能を実現できる。
(5) |F1|<|F2| 。
条件(3)の、下限を超えると「望遠側の非点隔差」と「広角側のコマ収差の色差」が大きくなりやすく、上限を超えると「望遠側のコマ収差の色差」が大きくなり易い。
(a) 0.1 <F1/F2< 1.0
の範囲にあることが好ましい。非点収差・像面湾曲の補正に有効である。
上に説明した「画像表示素子の表示面に表示された画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置に用いられる投射用ズームレンズ」は、5レンズ群構成である。
即ち、拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなり、第1レンズ群は「負」、第2レンズ群は「負」、第3レンズ群は「正」の屈折力を有する。
そして、第1レンズ群は、最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状である。
このような構成において、第4レンズ群の屈折力を「負」とする場合、前記条件(1)の範囲のうち、条件:
(1A) 43度<ωw<45度
を満足することが好ましい。
そして、この場合、条件(1A)とともに、以下の条件(2A)乃至(5A)の1以上を満足するのがよい。これら条件(1A)乃至(5A)は条件(1)乃至(5)の範囲内である。
(2A) 1.8 < R1/R2 < 2.1
(3A) 2.5< |f1/F1| < 3.5
(4A) 9.5 < |f1/fw| < 10.8
(5A) |F1|<|F2| 。
これら条件(2A)乃至(5A)の各パラメータは、上述の条件(2)乃至(5)のパラメータと同一である。
第4レンズ群が「負」の屈折力を持つ構成で条件(1A)を満足し、さらに条件(1A)とともに条件(2A)乃至(5A)の1以上を満足するようにすることにより、上述した条件(1)乃至(5)の果たす役割を、同様に機能させることができる。
第4レンズ群の屈折力を「正」とする場合、条件(1)とともに、以下の条件(2B)〜(5B)の1以上を満足するのがよい。これら条件(2B)乃至(5B)は条件(2)乃至(5)の範囲内である。
(2B) 1.3 < R1/R2 < 2.1
(3B) 2.0< |f1/F1| < 6.5
(4B) 4.5 < |f1/fw| < 9.5
(5B) |F1|<|F2| 。
これら条件(2B)乃至(5B)の各パラメータは、上述の条件(2)乃至(5)のパラメータと同一である。
第4レンズ群が「正」の屈折力を持つ構成で、条件(1)とともに、条件(2B)乃至(5B)の1以上を満足することにより、上述した条件条件(1)乃至(5)の果たす役割を、同様に機能させることができる。
微小ミラーデバイスをライトバルブとして用いる場合、投射用ズームレンズは、上記有効光を良好に取り込むとともに、無効光を出来る限り取り込まないことが必要である。
投射用ズームレンズ4と照明系2のスペースの上記の如き関係上、投射用ズームレンズ4のバックフォーカスをある程度確保する必要がある。
従って、変倍中においてもバックフォーカスは十分に大きく確保される。
F:光学系全体の焦点距離
Fno:開口数
R:曲率半径(非球面にあっては「近軸曲率半径」)
D:面間隔
Nd:屈折率
Vd:アッベ数
BF:バックフォーカス 。
+C4・H4+C6・H6+C8・H8+C10・H10+・・・ 。
実施例1の投射用ズームレンズは、図1に示したものである。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、拡大側に凸の正メニスカスレンズL42で構成されている。
実施例のデータを表1に示す。
非球面のデータを表2に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表4に示す。
図2の上段は「広角端(広角と表示)」、中段は「中間焦点距離(中間と表示)、下段は「望遠端(望遠徒表示)」の収差を示している。
「非点収差」の図における「T」はタンジェンシアル、「S」はサジタルの各光線に対するものであることを示す。
実施例2の投射用ズームレンズは、図3に示したものである。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
実施例2のデータを表5に示す。
非球面のデータを表6に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表8に示す。
実施例3の投射用ズームレンズは、図5に示したものである。
第3レンズ群G3はレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
実施例3のデータを表9に示す。
非球面のデータを表10に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表12に示す。
実施例4の投射用ズームレンズは、図7に示したものである。
第3レンズ群G3はレンズL31とL32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
実施例4のデータを表13に示す。
非球面のデータを表14に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表16に示す。
実施例5の投射用ズームレンズは、図9に示したものである。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
実施例5のデータを表17に示す。
非球面のデータを表18に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表20に示す。
実施例6の投射用ズームレンズは、図11に示したものである。
実施例6のデータを表21に示す。
非球面のデータを表22に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表24に示す。
実施例7の投射用ズームレンズは、図13に示したものである。
実施例7のデータを表25に示す。
非球面のデータを表26に示す。
条件(1)乃至(4)のパラメータの値を、表28に示す。
実施例8の投射用ズームレンズは、図15に示したものである。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
第5レンズ群G5の屈折力は負であるが、この負の屈折力は弱い。
実施例8のデータを表29に示す。
非球面のデータを表30に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表32に示す。
実施例9の投射用ズームレンズは、図17に示したものである。
実施例9のデータを表33に示す。
非球面のデータを表34に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表36に示す。
実施例10の投射用ズームレンズは、図19に示したものである。
実施例10のデータを表37に示す。
非球面のデータを表38に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表40に示す。
実施例11の投射用ズームレンズは、図21に示したものである。
実施例11のデータを表41に示す。
非球面のデータを表42に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表44に示す。
実施例12の投射用ズームレンズは、図23に示したものである。
実施例12のデータを表45に示す。
非球面のデータを表46に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表48に示す。
実施例13の投射用ズームレンズは、図25に示したものである。
実施例13のデータを表49に示す。
非球面のデータを表50に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表52に示す。
実施例14の投射用ズームレンズは、図27に示したものである。
実施例14のデータを表53に示す。
非球面のデータを表54に示す。
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表56に示す。
実施例1〜14の投射用ズームレンズは何れも、条件(1)〜(5)を満足している。
第1レンズ群の最も拡大側および最も縮小側のレンズを、負のメニスカスレンズとすることで、画角を広くすることが可能となる。
また、第1レンズ群G1には「非点収差と歪曲収差の補正効果」を持たせている。
実施例12、13の投射用ズームレンズでは、第4レンズ群が負の屈折力を有する。
これら実施例12、13の投射用ズームレンズは、条件(1A)〜(5A)を満足している。実施例12、13を除いた他の実施例の投射用ズームレンズは何れも、第4レンズ群が「正群」で正の屈折力を有し、条件(1)とともに条件(2B)〜(5B)を満足している。
(A)の範囲内では、上記の2つの面のバランスの屈折量を良好にバランさせることができ、「コマ収差における色差発生の抑制」に有効な範囲である。
fw/F1を(B)の範囲に設定すると、第1レンズ群の負のパワーを投射用ズームレンズ全体のパワー配分と良好にバランスさせることができ、諸収差のバランスを良好にできる。
この範囲の光学ディストーションでは「TVディストーション」が良好である。
なお、「投射距離」は、被投射面と投射用ズームレンズの最も拡大側のレンズ面との距離を言う。
条件(a)は非点収差・像面湾曲の補正に有効である。
また、合成焦点距離:f1_3wと、広角端における全系の焦点距離:fwの比は、次の(c)の範囲内にあることが好ましい。
1/|f1_3w|が(b)の範囲内にあると、変倍時における第2レンズ群G2による収差補正が好適であり、コマ収差を初めとする諸収差の残存を有効に回避できる。
(e) 1.70 < Nd2p < 2.10
(f) 18.0 < νd2p < 30.0
(g) 1.45 < Nd2n < 1.75
(h) 48.0 < νd2n < 90.0
(i) 1.0 < |f2p/f2n| < 2.0
これ等の条件(d)乃至(i)において、各パラメータの記号は以下のとおりである。
「F3」は第3レンズ群の焦点距離、「F4」は第4レンズ群の焦点距離である。
「D3」は、広角側から望遠側への変倍に際して移動する第3レンズ群の移動量であり、「D4」は、広角側から望遠側への変倍に際して移動する第4レンズ群の移動量である。
条件(j)の下限を超える場合は、ズーム比:1.5倍を達成するのが困難となる。
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
Claims (7)
- 画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置に用いられる投射用ズームレンズであって、
拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなる5レンズ群構成であり、
第1レンズ群は、負の屈折力を有し、
第2レンズ群は、負の屈折力を有し、
第3レンズ群は、正の屈折力を有し、
第1レンズ群は、最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状であり、
前記第1レンズ群ないし第5レンズ群は、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群が固定で、互いに隣合うレンズ群の間隔が変化し、
広角端における半画角:ωw、第1レンズ群の最も拡大側のレンズの焦点距離:f1、第1レンズ群の焦点距離:F1、広角端における全系の焦点距離:fwが、条件:
(1) 34度 ≦ ωw < 45度
(3) 2.5 ≦ |f1/F1| < 6.5
(4) 4.5 < |f1/fw| < 10.8
を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1レンズ群の最も拡大側のレンズの、拡大側レンズ面の曲率半径:R1、縮小側レンズ面の曲率半径:R2が、条件:
(2) 1.3 < R1/R2 < 2.1
を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1または2記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1レンズ群の、最も拡大側のレンズと、最も縮小側のレンズとが、負のメニスカスレンズであることを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1乃至3の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1レンズ群の焦点距離:F1、第2レンズ群の焦点距離:F2が、条件:
(5) |F1|<|F2|
を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置に用いられる投射用ズームレンズであって、
拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなる5レンズ群構成であり、
第1レンズ群は、負の屈折力を有し、
第2レンズ群は、負の屈折力を有し、
第3レンズ群は、正の屈折力を有し、
第4レンズ群は、負の屈折力を有し、
第1レンズ群は、最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状であり、
前記第1レンズ群ないし第5レンズ群は、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群が固定で、互いに隣合うレンズ群の間隔が変化し、
第1レンズ群の最も拡大側のレンズの焦点距離:f1、広角端における全系の焦点距離:fwが、条件:
(4A) 9.5 < |f1/fw| < 10.8
を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項5記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1レンズ群の最も拡大側のレンズの、拡大側レンズ面の曲率半径:R1、縮小側レンズ面の曲率半径:R2が、条件:
(2A) 1.8 < R1/R2 < 2.1
を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項5または6記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1レンズ群の焦点距離:F1、第2レンズ群の焦点距離:F2が、条件:
(5) |F1|<|F2|
を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。
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