JP6197554B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は画像表示装置に関する。
画像表示装置はプロジェクタ装置として好適に実施できる。
装置前方のスクリーン上に拡大画像を投射するフロント投射型のプロジェクタ装置は、企業でのプレゼンテーション用や学校での教育用、家庭用に近年広く普及している。
近来、投射用ズームレンズには「高倍率であり、かつ広角であること」が要請されるようになってきている。
このような要請に沿うものとして、特許文献1、2に記載されたものが知られている。
特許文献1記載の投射用ズームレンズは、負・負・正・負・正の5レンズ群構成で、変倍時の収差も十分抑えられているが、広角端の半画角:ωwは30°に留まっている。
特許文献2記載の投射用ズームレンズは、負・負・正・正・正の5レンズ群構成で、収差も十分に抑えられているが、広角端の半画角:ωwは20.8°に留まっている。
一般に、「画像の投射に用いられるレンズ」では、結像光線として「斜光線」が用いられる点で、カメラ用の撮影レンズ系と異なる。
カメラ用の撮影レンズでは、レンズの有効領域を全て使用可能である。
しかし、画像の投射に用いられるレンズでは、投射画像が斜光線により結像されるため、画像投射領域として利用できる範囲は、レンズの有効領域の一部である。
このため、画像を投射される被投射面を大面積化するためには、投射用ズームレンズの広角化が必要である。
また、近時は、プロジェクタ装置の投射距離を小さくし、プロジェクタ装置を被投射面に「より近づけて配置」することが強く要請されている。
このような被投射面への近接配置で、且つ、大面積の被投射面を実現するためにも、投射用ズームレンズには、さらなる広角化が望まれる。
画像表示装置としてのプロジェクタにおいては、投射用ズームレンズの物体となるのは
画像表示面であり、像面はスクリーンである。
これら画像表示面・スクリーンは共に平面状である。従って、投射用ズームレンズの良否を決める上で「像面湾曲」が良好に補正できていることが重要である。
また、投射される画像が拡大画像であるため、歪曲収差による投射画像の歪みは目立ち
やすい。従って、歪曲収差も良好に補正できていることが重要である。
さらに、投射用ズームレンズでは、変倍が行なわれるにで、変倍時に「像面湾曲・歪曲収差」の変動が小さいことが重要である。
この発明は、上述した事情に鑑み、広画角で、平面性に優れ、歪みの少ない画像を投射できる画像表示装置の実現を課題とする。
この発明の画像表示装置は、光源と、投射用画像を表示する画像表示素子と、前記光源から射出した光で、上記画像表示素子を照明する照明光学系と、該照明光学系により照射され、前記画像表示素子に表示された投射用画像により変調された投射光束を入射され、被投射面に前記画像の拡大画像を投射する投射光学系と、を備え、前記投射光学系として用いられる投射用ズームレンズは、拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなる5レンズ群構成であり、第1レンズ群は、負の屈折力を有し、第2レンズ群は、負の屈折力を有し、第3レンズ群は、正の屈折力を有し、第1レンズ群は、最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状であり、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群が固定で、互いに隣合うレンズ群の間隔が変化し、広角端における半画角:ωw、第1レンズ群の最も拡大側のレンズの焦点距離:f1、第1レンズ群の焦点距離:F1、広角端における全系の焦点距離:fwが、条件:
(1) 34度 ≦ ωw < 45度
(3) 2.5 ≦ |f1/F1| < 6.5
(4) 4.5 < |f1/fw| < 10.8
を満足することを特徴とする。
この発明によれば、広画角で、平面性に優れ、歪みの少ない画像を投射できる画像表示装置を実現できる。
なお、以下において「〜」は、「ないし」を簡略化した記号である。
実施例1の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例1の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例2の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例2の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例3の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例3の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例4の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例4の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例5の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例5の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例6の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例6の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例7の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例7の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例8の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例8の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例9の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例9の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例10の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例10の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例11の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例11の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例12の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例12の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例13の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例13の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 実施例14の投射用ズームレンズの構成を示す断面図である。 実施例14の投射用ズームレンズの収差曲線図である。 画像表示装置としてのプロジェクタ装置の概略構成図である。
以下、画像表示装置の実施の形態を説明する。
この発明の画像表示装置に用いられるズームレンズは、上記の如く「投射用ズームレンズ」である。
前述の如く、「投射用のレンズ」は結像光線が「斜光線」であり、この発明の投射用ズームレンズも、投射画像を結像する投射用光束としては「遮光線の光束」が用いられる。
図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13、図15、図17、図19、図21、図23、図25、図27に、投射用ズームレンズの実施の形態を14例示す。
これらの実施の形態のズームレンズは、この順に、後述する具体的な実施例1乃至14に相当する。
上記各図において、図の左方が「拡大側」、右方が「縮小側」である。繁雑を避けるために、これらの図において符号を共通化する。
上記各図において、符号G1は第1レンズ群、符号G2は第2レンズ群、符号G3は第3レンズ群、符号G4は第4レンズ群、符号G5は第5レンズ群をそれぞれ示す。
即ち、上記各図に実施の形態を示す投射用ズームレンズは、拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群G1乃至第5レンズ群G5を配してなる5レンズ群構成である。
また、第3レンズ群G3以下に「開口絞り」が配置されている。
さらに、上記各図において、符号CGは「画像表示素子(ライトバルブ)のカバーガラス」を示す。
また、上記各図において、個々のレンズについては、第iレンズ群(i=1〜5)において、拡大側から順から数えてj番目のレンズに符号Lijを付する。
また、以下において、正の屈折力を持つレンズ群を「正群」とも称し、負の屈折力を持つレンズ群を「負群」とも称する。
これら実施の形態・実施例において、ライトバルブとしては「微小ミラーデバイスであるDMD」を想定しているが、勿論、ライトバルブがこれに限定される訳ではない。
上記各図の、上段の図は「広角端におけるレンズ群配置(広角と表示)」を示し、下段の図は「望遠端におけるレンズ群配置(望遠と表示)」を示す。
また、これ等の図における上段の図と下段の図の間に描かれた矢印は、広角端から望遠端への変倍の際の、第2レンズ群G2乃至第5レンズ群G5の変移の方向を示す。
上記各図に実施の形態を示す投射用ズームレンズにおいて、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とはともに負の屈折力を有し、第3レンズ群は正の屈折力を有する。
即ち、第1レンズ群乃至第5レンズ群において、第1レンズ群G1乃至第3レンズ群G3の屈折力配分は「負・負・正」である。
第4レンズ群G4、第5レンズ群G5の屈折力は、第4レンズ群が正で、第5レンズ群が「正または負」であることができる。
第4レンズ群G4、第5レンズ群G5の屈折力はまた、第4レンズ群が負で、第5レンズ群が「正または負」であることができる。
即ち、第4、第5レンズ群G4、G5の屈折力は「正・負」、「正・正」、「負・負」、「負・正」の組み合わせが可能である。
前述のように、この発明の投射用ズームレンズは、条件(1)を満足する。
また、第1レンズ群は、最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状である。
条件(1)は、広角端における半画角の範囲を規定している。
即ち、この発明の投射用ズームレンズの広角端における半画角は、34度以上、45度未満であり、ズームレンズとして極めて広画角である。
このような条件を満足させるためには「負レンズ群先行型」が好ましく、第1レンズ群G1乃至第3レンズ群G3の屈折力分布を「負・負・正」として、負レンズ群を先行させている。
負レンズ群先行とすることで、主光線高さを「より低く」でき、レンズ有効径を小さく出来る。従って、広画角の投射用ズームレンズをコンパクトに実現可能である。
また、画像投射時の第2レンズ群G2から第1レンズ群G1への「光束の跳上げ角」を小さく抑えることができる。
画像投射時には、ライトバルブ側からの投射光束(斜光線による光束)が、第5レンズ群G5の側から、第1レンズ群G1側へ導光される。
このとき、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2が共に負であるので、第3レンズ群G3からの光束の発散角を、第2、第1レンズ群で無理なく拡大することができる。
従って上記の如く、第2レンズ群から第1レンズ群へ受け渡される光束の跳上げ角を小さく抑えることができ、第1レンズ群からの放射光束の発散角を無理なく大きく出来る。
即ち、性能を犠牲とせずに広角化が可能である。
また、製造時のレンズの偏心による性能劣化を抑制させる効果がある。
第1レンズ群は「負群」であるが、第1レンズ群の最も拡大側のレンズ面が「拡大側に凹面」の場合は、像面湾曲が大きくマイナスに成り易い。
従って、この発明の投射用ズームレンズでは、第1レンズ群の最も拡大側のレンズ面を「拡大側に凸形状」としている。
また、第1レンズ群の最も縮小側のレンズ面を「縮小側に凹形状」とすることにより、変倍時の「像面湾曲と歪曲収差」の変動を低減させている。
この発明の投射用ズームレンズはさらに、以下の条件(3)、(4)を満足する。
(3) 2.5 ≦ |f1/F1| < 6.5
(4) 4.5 < |f1/fw| < 10.8
この発明の投射用ズームレンズは、上述の構成に加えて以下の条件(2)および(5)の1以上を満足させることにより、さらに良好な性能を実現できる。
(2) 1.3 < R1/R2 < 2.
5) |F1|<|F2| 。
上記条件(2)乃至(5)におけるパラメータの記号は以下の通りである。
「R1」は、第1レンズ群の最も拡大側のレンズの「拡大側レンズ面の曲率半径」であり、「R2」は、該レンズの「縮小側レンズ面の曲率半径」である。
「f1」は、第1レンズ群の最も拡大側のレンズの焦点距離、「F1」は、第1レンズ群の焦点距離(第1レンズ群を構成する複数枚のレンズの合成焦点距離)である。
「fw」は、広角端における全系の焦点距離、「F2」は、第2レンズ群の焦点距離である。第1、第2レンズ群は共に負群であるから、F1、F2は共に「負」である。
条件(2)は、像面湾曲に関するものである。
条件(2)の上限を超えると、特に望遠側で非点隔差が大きく発生し易く。下限を超えると、像面湾曲がプラス側に大きく発生し易い。
条件(2)を満足させることにより、望遠側の非点収差や、像面湾曲を適正化することが容易である。
条件(3)は、非点隔差と「コマ収差の色差」に関する条件である。
条件(3)の、下限を超えると「望遠側の非点隔差」と「広角側のコマ収差の色差」が大きくなりやすく、上限を超えると「望遠側のコマ収差の色差」が大きくなり易い。
条件(3)が満足されると、上記非点隔差や「コマ収差の色差」を有効に抑制できる。
条件(4)は、倍率の色収差を良好に補正できる条件である。
条件(4)の範囲外では、倍率色収差が大きくなりやすいが、条件(4)を満足することにより、倍率色収差の増大を有効に抑制できる。
条件(5)は、「変倍時の像面湾曲」を最適にするための条件である。
条件(5)は、第1レンズ群の負の屈折力が、第2レンズ群の負の屈折力よりも、絶対値において小さいことを表している。
即ち、条件(5)が満足される状態では、第1、第2レンズ群の負の屈折力は、第1レンズ群においてより大きい。
条件(5)が満足されないと、第2レンズ群のパワーが第1レンズよりも強くなるため、変倍時に像面湾曲が大きく発生する。
条件(5)を満足させることにより、ズーム全域で像面湾曲の発生を有効に抑制することができる。
上に説明した「画像表示素子に表示された投射用画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置に用いられる投射用ズームレンズ」は、5レンズ群構成である。
即ち、拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなり、第1レンズ群は「負」、第2レンズ群は「負」、第3レンズ群は「正」の屈折力を有する。
そして、第1レンズ群は、最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状である。
第4レンズ群の屈折力を「負」として投射用ズームレンズを構成する場合には、前記条件(1)の範囲のうち以下の条件:
(1A) 43度<ωw<45度
を満足するのがよい。
この場合、以下の条件(2A)乃至(5A)の1以上を満足するのがよい。
これら条件(1A)乃至(5A)は条件(1)乃至(5)の範囲内である。
(2A) 1.8 < R1/R2 < 2.1
(3A) 2.5< |f1/F1| < 3.5
(4A) 9.5 < |f1/fw| < 10.8
(5A) |F1|<|F2| 。
条件(2A)乃至(5A)の各パラメータは、条件(2)乃至(5)のパラメータと同一である。
第4レンズ群が「負の屈折力」を持つように構成する投射用ズームレンズは、条件(1A)を満足し、さらに、条件(2A)乃至(5A)の1以上を満足させることで、上述した条件(1)乃至(5)の果たす役割を、同様に機能させることができる。
第4レンズ群の屈折力を「正」として投射用ズームレンズを構成する場合には、前記条件(1)の範囲のうち以下の条件:
(1B) 34度≦ωw<45度
を満足するのがよい。
この場合、以下の条件(2B)乃至(5B)の1以上を満足するのがよい。これら条件(1B)乃至(5B)は条件(1)乃至(5)の範囲内である。
(2B) 1.3 < R1/R2 < 2.1
(3B) 2.0< |f1/F1| < 6.5
(4B) 4.5 < |f1/fw| < 9.5
(5B) |F1|<|F2| 。
条件(2B)乃至(5B)のパラメータは、条件(2)乃至(5)のパラメータと同一である。
第4レンズ群が「正の屈折力」を持つように構成する投射用ズームレンズは、条件(1B)を満足し、さらに、条件(2B)乃至(5B)の1以上を満足させることで、上述した条件(1)乃至(5)の果たす役割を、同様に機能させることができる。
ズームレンズの具体的な実施例を挙げる前に、図29を参照して、画像表示装置としてのプロジェクタ装置の実施の1形態を説明する。
プロジェクタ装置は、光源と、画像表示素子と、照明光学系と、投射光学系を有する。
「画像表示素子」は、投射用画像を表示する。「照明光学系」は、光源から射出した光で、画像表示素子を照明する。
「投射光学系」は、照明光学系により照射され、画像表示素子に表示された投射用画像により変調された投射光束を入射され、被投射面に前記画像の拡大画像を投射する。
図29に示すプロジェクタ装置1は、ライトバルブ3として、微小ミラーデバイスであるDMDを採用した例である。
プロジェクタ装置1は、照明系2と、ライトバルブであるDMD3と、投射用ズームレンズ4とを有する。
投射用ズームレンズ4としては、請求項1乃至の任意の1に記載されたもの、具体的には実施例1乃至14の何れかのものを用いる。
照明系2から「RGB3色の光」を時間的に分離してDMD3に照射し、各色光が照射されるタイミングで個々の画素に対応するマイクロミラーの傾斜を制御する。
このようにしてDMD3に「投射されるべき画像」が表示され、該画像により強度変調された光が、投射用ズームレンズ4で拡大され、スクリーン5に拡大投射される。
DMD等の微小ミラーデバイスでは、画像表示面にアレイ配列されたマイクロミラーを選択的に傾斜させて画像の表示を行う。
マイクロミラーの傾斜角は±10度程度となっており、傾斜角の切換により、有効な反射光(有効光)と無効な反射光(無効光)を切り替える。
微小ミラーデバイスをライトバルブとして用いる場合、投射用ズームレンズは、上記有効光を良好に取り込むとともに、無効光を出来る限り取り込まないことが必要である。
この必要性に応じるために、投射用ズームレンズは「マイクロミラーをアレイ配列した画像表示面の法線方向」に配置されるのが好ましい。
このような投射用ズームレンズの配置では、照明系の光源を、投射用ズームレンズに隣接させて設置する必要がある。
このため、投射用ズームレンズの縮小側部分が、画像表示面に対して照明光を遮光しないように、投射用ズームレンズのライトバルブ側のレンズ径を小さくする必要がある。
照明系2は、光源21、コンデンサーレンズCL、RGBカラーホイールCW、ミラーMを備えており、これを配置するスペースを「ある程度大きく確保」する必要がある。
このため、照明系2からDMD3に入射させる照明光の入射角をある程度大きくする必要がある。
投射用ズームレンズ4と照明系2のスペースの上記の如き関係上、投射用ズームレンズ4のバックフォーカスをある程度確保する必要がある。
なお、コンデンサーレンズCL、RGBカラーホイールCWとミラーMとは「照明光学系」を構成する。
実施例1乃至14のズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍に際して、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5が拡大側に移動する。
従って、変倍中においてもバックフォーカスは十分に大きく確保される。
以下に、この発明の画像表示装置用いられる投射用ズームレンズの具体的な実施例を14例挙げる。
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
F:光学系全体の焦点距離
Fno:開口数
R:曲率半径(非球面にあっては「近軸曲率半径」)
D:面間隔
Nd:屈折率
Vd:アッベ数
BF:バックフォーカス 。
非球面は、周知の次式により表される。
X=(H/R)/[1+{1−K(H/r)}1/2
+C4・H+C6・H+C8・H+C10・H10+・・・ 。
この式において、Xは「面頂点を基準としたときの光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位」、Kは「円錐係数」、C4、C6、C8、C10・・は非球面係数である。
「実施例1」
実施例1の投射用ズームレンズは、図1に示したものである。
図1に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され,第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
第5レンズ群G5は4枚のレンズL51乃至L54で構成されている。
前述の如く、ライトバルブとしてはDMDが想定され、DMDはカバーガラスCGを有する。
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面を向けた負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、拡大側に凸の正メニスカスレンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52とは接合されている。
なお、実施例1乃至14に関する説明において、「両凸レンズ」は正レンズの1形態であり、「両凹レンズ」は負レンズの1形態である。
実施例1の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例のデータを表1に示す。
Figure 0006197554
表1において、面番号は拡大側から数えた面の番号であり、開口絞りの面(表中の面番号:20)、カバーガラスCGの面(表中の面番号:28、29)を含む。
また、表中における「INF」は、曲率半径が無限大であることを示す。さらに、「*」は、この記号が付された面が「非球面」であることを示す。
これらの事項は、実施例2以下の各実施例においても同様である。
「非球面のデータ」
非球面のデータを表2に示す。
Figure 0006197554
表1において、S6、S13、S15、S20は、変倍に際して変化するレンズ群間隔を表す。
投射距離を1600mmとしたときの、上記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表3に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表4に示す。
Figure 0006197554
図2に、実施例1の収差図を示す。
図2の上段は「広角端(広角と表示)」、中段は「中間焦点距離(中間と表示)、下段は「望遠端(望遠と表示)」の収差を示している。
各段の収差図において、左側の図は「球面収差」、中央の図は「非点収差」、右側の図は「歪曲収差」である。
「球面収差」の図におけるR、G、Bはそれぞれ、波長:R=625nm、G=550nm、B=460nmを表す。
「非点収差」の図における「T」はタンジェンシアル、「S」はサジタルの各光線に対するものであることを示す。
なお、非点収差および歪曲収差については、波長:550nmについて示す。
収差図におけるこれ等の表示は、以下の実施例2乃至14の収差図においても同様である。
「実施例2」
実施例2の投射用ズームレンズは、図3に示したものである。
図3に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13から構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL32と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、拡大側の凸面の曲率が大きい両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
両凹レンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例2の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例2のデータを表5に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表6に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表7に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表8に示す。
Figure 0006197554
図4に、実施例2の収差図を図2に倣って示す。
「実施例3」
実施例3の投射用ズームレンズは、図5に示したものである。
図5に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹面の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例3の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例3のデータを表9に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表10に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表11に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表12に示す。
Figure 0006197554
図6に、実施例3の収差図を図2に倣って示す。
「実施例4」
実施例4の投射用ズームレンズは、図7に示したものである。
図7に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31とL32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹の負メニスカスレンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、両凸レンズL31、拡大側に凸の正メニスカスレンズL32で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、両凸レンズL41で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、縮小側に凹の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例4の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例4のデータを表13に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表14に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S17、S20を、広角端・中間・望遠端について、表15に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表16に示す。
Figure 0006197554
図8に、実施例4の収差図を図2に倣って示す。
「実施例5」
実施例5の投射用ズームレンズは、図9に示したものである。
図9に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4は1枚のレンズL41で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際し、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、1枚の両凸レンズL41で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
両凸レンズL51と両凹レンズL52は接合されている。
実施例4の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.35、ωw=42.1°
実施例5のデータを表17に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表18に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S18を、広角端・中間・望遠端について、表19に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表20に示す。
Figure 0006197554
図10に、実施例5の収差図を図2に倣って示す。
「実施例6」
実施例6の投射用ズームレンズは、図11に示したものである。
図11に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、縮小側に凹の負メニスカスレンズL22、正メニスカスレンズL23、負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23は「縮小側に凸」、負メニスカスレンズL24は「拡大側に凹」であり、これ等正負のメニスカスレンズL23、L24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
両凹レンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例6の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.58〜3.24、ωw=42.1°
実施例6のデータを表21に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表22に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表23に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表24に示す。
Figure 0006197554
図12に、実施例6の収差図を図2に倣って示す。
「実施例7」
実施例7の投射用ズームレンズは、図13に示したものである。
図13に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹面の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、縮小側に凹の負メニスカスレンズL22、正メニスカスレンズL23、負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23は「縮小側に凸」、負メニスカスレンズL24は拡大側に凹であり、これら正負のメニスカスレンズL23、L24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
両凹レンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例7の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.58〜3.24、ωw=42.1°
実施例7のデータを表25に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表26に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表27に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表28に示す。
Figure 0006197554
図14に、実施例7の収差図を図2に倣って示す。
「実施例8」
実施例8の投射用ズームレンズは、図15に示したものである。
図15に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸面の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
第5レンズ群G5の屈折力は負であるが、この負の屈折力は弱い。
実施例8の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=14.2〜21.1mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=39.6°
実施例8のデータを表29に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表30に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表31に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表32に示す。
Figure 0006197554
図16に、実施例8の収差図を図2に倣って示す。
「実施例9」
実施例9の投射用ズームレンズは、図17に示したものである。
図1に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は屈折力の弱い負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL53は「拡大側に凹」である。負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例9の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.8〜20.5mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=40.4°
実施例9のデータを表33に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表34に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表35に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表36に示す。
Figure 0006197554
図18に、実施例9の収差図を図2に倣って示す。
「実施例10」
実施例10の投射用ズームレンズは、図19に示したものである。
図19に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際し、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は屈折力の弱い負群で、拡大側に凸面の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL53は「拡大側に凹」であり、負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52は接合されている。
実施例10の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.4〜18.5mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=43.3°
実施例10のデータを表37に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表38に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表39に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表40に示す。
Figure 0006197554
図20に、実施例10の収差図を図2に倣って示す。
「実施例11」
実施例11の投射用ズームレンズは、図21に示したものである。
図21に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は屈折力が弱い負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
負メニスカスレンズL53は「拡大側に凹」であり、負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
実施例11の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=11.8〜17.6mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=44.8°
実施例11のデータを表41に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表42に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表43に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表44に示す。
Figure 0006197554
図22に、実施例11の収差図を図2に倣って示す。
「実施例12」
実施例12の投射用ズームレンズは、図23に示したものである。
図23に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11とL12で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31とL32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41乃至L44で構成され、第5レンズ群G5は1枚のレンズL51で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際し、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、縮小側に凹面の負レンズL12で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL21、拡大側に凸の正メニスカスレンズL22、両凹レンズL23、両凸レンズL24で構成されている。
負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL31と両凸レンズL32で構成されている。
第4レンズ群G4は負群で、両凹レンズL41、両凸レンズL42、拡大側に凹の負メニスカスレンズL43、両凸レンズL44で構成されている。
両凹レンズL41と両凸レンズL42は接合されている。
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凹の1枚の負メニスカスレンズL51で構成されている。
実施例12の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.3〜17.9mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=43.6°
実施例12のデータを表45に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表46に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S4、S11、S16、S23を、広角端・中間・望遠端について、表47に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表48に示す。
Figure 0006197554
図24に、実施例12の収差図を図2に倣って示す。
「実施例13」
実施例13の投射用ズームレンズは、図25に示したものである。
図25に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11とL12で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31とL32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41乃至L44で構成され、第5レンズ群G5は1枚のレンズL51で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、縮小側に凹面の負レンズL12で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL21、拡大側に凸の正メニスカスレンズL22、両凹レンズL23、両凸レンズL24で構成されている。
負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32で構成されている。
第4レンズ群G4は負群で、両凹レンズL41、両凸レンズL42、拡大側に凹の負メニスカスレンズL43、両凸レンズL44で構成されている。
両凹レンズL41と両凸レンズL42は接合されている。
第5レンズ群G5は正群で、1枚の両凸レンズL51で構成されている。
実施例13の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.3〜17.9mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=43.6°
実施例13のデータを表49に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表50に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S4、S11、S16、S23を、広角端・中間・望遠端について、表51に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表52に示す。
Figure 0006197554
図26に、実施例13の収差図を図2に倣って示す。
「実施例14」
実施例14の投射用ズームレンズは、図27に示したものである。
図27に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51乃至L54で構成されている。
広角端から望遠端への変倍に際し、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、平凸正レンズL42で構成されている。
第5レンズ群G5は負群で、平凹負レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
平凹負レンズL51、両凸レンズL52は接合されている。
実施例14の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=17.4〜26mm、Fno=2.55〜3.33、ωw=34.0°
実施例14のデータを表53に示す。
Figure 0006197554
「非球面のデータ」
非球面のデータを表54に示す。
Figure 0006197554
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表55に示す。
Figure 0006197554
「各条件のパラメータの値」
条件(1)乃至(5)のパラメータの値を、表56に示す。
Figure 0006197554
図28に、実施例14の収差図を図2に倣って示す。
収差図に示すように、各実施例の投射用ズームレンズともに、諸収差は高レベルで補正され、球面収差、非点収差、像面湾曲、倍率色収差、歪曲収差も十分に補正されている。
実施例1乃至14の投射用ズームレンズは何れも、広角端の半画角が34度以上の「広画角」で第1レンズ群G1は負の屈折力を有し、第2レンズ群G2は負の屈折力を有し、第3レンズ群G3は正の屈折力を有し、第1レンズ群G1は、最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状である。
広角端から望遠端への変倍の際、第1レンズ群G1は固定である。第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3乃至第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
このようにすることにより、変倍の際の諸収差の変動を小さくできている。
また、第1レンズ群の、最も拡大側のレンズと、最も縮小側のレンズとが、共に「負のメニスカスレンズ」である。
第1レンズ群の最も拡大側および最も縮小側のレンズを、負のメニスカスレンズとすることで、画角を広くすることが可能となる。
実施例1乃至14に示されたように、第1レンズ群G1は、2または3枚のレンズで構成されている。
第1レンズ群は、レンズ径の大きいレンズが用いられるが、第1レンズ群の構成を2枚または3枚とすることで、第1レンズ群を軽量化できる。
この軽量化により、自重によるレンズの偏心を抑えることができる。
実施例1乃至14の任意のものを投射光学系として用いることにより、良好な拡大画像を投射できる画像表示装置を実現できる。
また、第1レンズ群G1には「非点収差と歪曲収差の補正効果」を持たせている。
実施例1乃至14の投射用ズームレンズは何れも、条件(1)乃至(5)を満足している。
実施例12、13の投射用ズームレンズでは、第4レンズ群が負の屈折力を有し、これら実施例12、13では、前記条件(1A)乃至(5A)が満足されている。
また、実施例12、13以外の実施例の投射用ズームレンズでは、第4レンズ群が正の屈折力を有し、これらの実施例では条件(1)乃至(5B)が満足されている。
この発明の画像表示装置で用いられる投射用ズームレンズの第1レンズ群は「最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状」である。
第1レンズ群の「最も拡大側のレンズ面の曲率半径:R1f、最も縮小側のレンズ面の曲率半径:R1r」は、以下の(A)を満足するのが好ましい。
(A) 1.3 < R1f/R1r < 2.1
(A)の範囲内では、上記の2つの面のバランスの屈折量を良好にバランさせることができ、「コマ収差における色差発生の抑制」に有効な範囲である。
また、広角端における全系の焦点距離:fwと、第1群レンズ群の焦点距離:F1との比:fw/F1は、以下の(B)の範囲が好適である。
(B) 0.2 < |fw/F1| < 0.8
fw/F1を(B)の範囲に設定すると、第1レンズ群の負のパワーを投射用ズームレンズ全体のパワー配分と良好にバランスさせることができ、諸収差のバランスを良好にできる。
また、投射距離:1600mmにおける広角端の有効像円での光学ディストーションの値「DISw」は、以下の(C)の範囲が好ましい。
(C) −1.35% < DISw < 0.0%
この範囲の光学ディストーションでは「TVディストーション」が良好である。
この場合、第1レンズ群中に「非球面レンズ」を配し、その焦点距離:fsphを、以下の(D)の範囲とすると、(C)を満足させやすい。
(D) 1.0×10−3 < 1/|fsph| < 2.0×10−2
なお、「投射距離」は、被投射面と投射用ズームレンズの最も拡大側のレンズ面との距離を言う。
各実施例の投射用ズームレンズにおいて、第1レンズ群G1はフォーカス群、第2レンズ群G2がコンペンセータ(収差補正群)、第3レンズ群が変倍群となっている。
第1レンズ群の焦点距離:F1、第2レンズ群の焦点距離:F2は、条件(5)で規制されるが、F1、F2の比:F1/F2は、次の条件(a)を満足するのが好ましい。
(a) 0.1 <F1/F2< 1.0
条件(a)は非点収差・像面湾曲の補正に有効である。
また、第1レンズ群乃至第3レンズ群の合成焦点距離:f1_3wは、次の(b)の範囲内にあることが好ましい。
(b) 0 < 1/|f1_3w| < 0.14
また、合成焦点距離:f1_3wと、広角端における全系の焦点距離:fwの比は、次の(c)の範囲内にあることが好ましい。
(c) 0.5 < |f1_3w/fw| < 8.0
1/|f1_3w|が(b)の範囲内にあると、変倍時における第2レンズ群G2による収差補正が好適であり、コマ収差を初めとする諸収差の残存を有効に回避できる。
|f1_3w/fw|を(c)の範囲内に設定することは、コマ収差・倍率色収差の抑制に有効である。
また、第2レンズ群を構成するレンズの材質は、以下の(d)乃至(i)の1以上を満足するのがよい。
(d) Nd2p・νd2p < Nd2n・νd2n
(e) 1.70 < Nd2p < 2.10
(f) 18.0 < νd2p < 30.0
(g) 1.45 < Nd2n < 1.75
(h) 48.0 < νd2n < 90.0
(i) 1.0 < |f2p/f2n| < 2.0
これ等の条件(d)乃至(i)において、各パラメータの記号は以下のとおりである。
「Nd2p」は、第2レンズ群に配される正レンズの中で「d線のアッベ数が最も低い正レンズ」のd線の屈折率、「νd2p」は該正レンズのd線のアッベ数を表す。
「Nd2n」は、第2レンズ群に配される負レンズの中で「d線のアッベ数が最も高い負レンズ」のd線の屈折率、「νd2n」は該負レンズのd線のアッベ数を表わす。
「f2p」は、第2レンズ群に配される正レンズの中で「d線のアッベ数が最も低い正レンズ」の焦点距離を表す。
「f2n」は、第2レンズ群に配される負レンズの中で「d線のアッベ数が最も高い負レンズ」の焦点距離を表わす。
「f2p2n」は、第2レンズ群に配されるレンズの中で「d線のアッベ数が最も低い正レンズ」と「d線のアッベ数が最も高い負レンズ」の合成焦点距離を表わす。
上記(d)乃至(h)の各範囲は、倍率色収差の抑制に有効である。(d)の範囲では、コマ収差と非点収差のバランスが良い。
(i)の範囲は、変倍時の像面湾曲変動を抑制するために有効である。
また、以下の条件(j)を満足することも好もしい。
(j) 0.3 < D3/F3 または、D4/F4 < 0.6
「F3」は第3レンズ群の焦点距離、「F4」は第4レンズ群の焦点距離である。
「D3」は広角側から望遠側への変倍に際して移動する第3レンズ群の移動量である。
「D4」は広角側から望遠側への変倍に際して移動する第4レンズ群の移動量である。
条件(j)の上限を超えと、望遠側の非点隔差が大きくなりやすく、下限を超えると、ズーム比:1.5倍を達成するのが困難となる。
条件(j)を満足することにより、ズーム比:1.5倍以上でも、非点収差補正の最適解が得られ、像面湾曲増大も有効に抑制可能となる。
実施例1乃至14のうち、実施例1乃至11、14は、第4レンズ群が正の屈折力を有し、実施例12、13においては、第4レンズ群が負の屈折力を有している。
そして、第1レンズ群G1は、実施例1乃至11、14においては3枚のレンズにより構成され、実施例12、13においては2枚のレンズにより構成されている。
実施例1乃至14の何れにおいても、第1レンズ群中の「拡大側から2番目のレンズ」を非球面レンズとし、両面を非球面としている。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
特開2011−69959号公報 特許4972763号公報

Claims (7)

  1. 光源と、
    投射用画像を表示する画像表示素子と、
    前記光源から射出した光で、上記画像表示素子を照明する照明光学系と、
    該照明光学系により照射され、前記画像表示素子に表示された投射用画像により変調された投射光束を入射され、被投射面に前記画像の拡大画像を投射する投射光学系と、を備え、
    前記投射光学系として用いられる投射用ズームレンズは、
    拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなる5レンズ群構成であり、
    第1レンズ群は、負の屈折力を有し、
    第2レンズ群は、負の屈折力を有し、
    第3レンズ群は、正の屈折力を有し、
    第1レンズ群は、最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状であり、
    広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群が固定で、互いに隣合うレンズ群の間隔が変化し、
    広角端における半画角:ωw、第1レンズ群の最も拡大側のレンズの焦点距離:f1、第1レンズ群の焦点距離:F1、広角端における全系の焦点距離:fwが、条件:
    (1) 34度 ≦ ωw < 45度
    (3) 2.5 ≦ |f1/F1| < 6.5
    (4) 4.5 < |f1/fw| < 10.8
    を満足することを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1記載の画像表示装置において、
    投射用ズームレンズの、第1レンズ群の最も拡大側のレンズの、拡大側レンズ面の曲率半径:R1、縮小側レンズ面の曲率半径:R2が、条件:
    (2) 1.3 < R1/R2 < 2.1
    を満足することを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1または2記載の画像表示装置において、
    投射用ズームレンズの第1レンズ群は、最も拡大側のレンズと、最も縮小側のレンズとが、負のメニスカスレンズであることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1乃至3の任意の1に記載の画像表示装置において、
    投射用ズームレンズは、第1レンズ群の焦点距離:F1、第2レンズ群の焦点距離:F2が、条件:
    (5) |F1|<|F2|
    を満足することを特徴とする画像表示装置。
  5. 光源と、
    投射用画像を表示する画像表示素子と、
    前記光源から射出した光で、上記画像表示素子を照明する照明光学系と、
    該照明光学系により照射され、前記画像表示素子に表示された投射用画像により変調された投射光束を入射され、被投射面に前記画像の拡大画像を投射する投射光学系と、を備え、
    前記投射光学系として用いられる投射用ズームレンズは、
    拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群乃至第5レンズ群を配してなる5レンズ群構成であり、
    第1レンズ群は、負の屈折力を有し、
    第2レンズ群は、負の屈折力を有し、
    第3レンズ群は、正の屈折力を有し、
    第4レンズ群は、負の屈折力を有し、
    第1レンズ群は、最も拡大側のレンズ面が拡大側に凸形状で、最も縮小側のレンズ面が縮小側に凹形状であり、
    前記第1レンズ群ないし第5レンズ群は、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群が固定で、互いに隣合うレンズ群の間隔が変化し、
    第1レンズ群の最も拡大側のレンズの焦点距離:f1、広角端における全系の焦点距離:fwが、条件:
    (4A) 9.5 < |f1/fw| < 10.8
    を満足することを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項5記載の画像表示装置において、
    投射光学系として用いられる投射用ズームレンズは、
    第1レンズ群の最も拡大側のレンズの、拡大側レンズ面の曲率半径:R1、縮小側レンズ面の曲率半径:R2が、条件:
    (2A) 1.8 < R1/R2 < 2.1
    を満足することを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項5または6に記載の画像表示装置において、
    投射光学系として用いられる投射用ズームレンズは、
    第1レンズ群の焦点距離:F1、第2レンズ群の焦点距離:F2が、条件:
    (5) |F1|<|F2|
    を満足することを特徴とする画像表示装置。
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