JP6241148B2 - 投射用ズームレンズおよび画像表示装置 - Google Patents
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画像表示装置はプロジェクタ装置として実施できる。
第1レンズ群の焦点距離:F1、第2レンズ群の焦点距離:F2が、条件:
(1)|F1/F2|< 0.2
を満足することを特徴とする。
上記各図において、図の左方が「拡大側」、右方が「縮小側」である。繁雑を避けるために、これらの図において符号を共通化する。
上記各図において、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ群、第5レンズ群をこの順序で、それぞれ符号G1ないしG5で示す。
これら実施の形態・実施例において、ライトバルブとしては「微小ミラーデバイスであるDMD」を想定しているが、勿論、ライトバルブがこれに限定される訳ではない。
このとき、上記の如く「第1レンズ群G1の負の屈折力が最も大きく、第2レンズ群G2の正の屈折率が最も小さい。
実施の各形態では、第1レンズ群G1は、変倍に際して固定される。
なお、「変倍時に第1レンズ群G1と第3レンズ群G3を固定」しても良好な性能を実現できる。
(2) 1.4 < |F1/Fw| < 1.8
(3) 37度 < ωw 。
この発明の投射用ズームレンズにおける第1レンズ群G1ないし第5レンズ群G5の屈折力配分「負・正・負・正・正」は、条件(1)を満足させ易い。
この発明のような「5レンズ群構成の投射用ズームレンズ」では、第1レンズ群の焦点距離が小さすぎても、大きすぎても、第1レンズ群の「収差補正上の負担」が大きい。
即ち、条件(3)を満足する、この発明の投射用ズームレンズの「広角端における半画角」は37度よりも大きく、極めて広画角である。
第1レンズ群G1は、レンズ径の大きいレンズが用いられるので、第1レンズ群の構成枚数が4枚以上となると、第1レンズ群が大型化し易い。
この様な「諸収差に対して影響度が高い5レンズ群」に、色収差低減に効果のある接合レンズを配することで色収差を効果的に低減させることが可能となる。
説明中の実施の各態様に対応する5例の実施例の全てで「2組の接合レンズ」を配置しているが、接合レンズを1組のみとしてもほぼ同等の性能を発揮することが可能である。
投射用ズームレンズ4と照明系2の上記の如き位置関係上、投射用ズームレンズ4のバックフォーカスをある程度確保する必要がある。
従って、変倍中においてもバックフォーカスは十分に大きく確保される。
Fno:開口数
R:曲率半径(非球面にあっては「近軸曲率半径」)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
BF:バックフォーカス 。
+C4・H4+C6・H6+C8・H8+C10・H10+・・・ 。
実施例1の投射用ズームレンズは、図1に示したものである。
第4レンズ群G4は、広角端から中間域においては縮小側に移動し、中間域から望遠端においては拡大側に移動する。
レンズL52とレンズL53、レンズL54とレンズL55は、それぞれ接合され、レンズL53とレンズL54の間に「開口絞り」が配置されている。
実施例1のデータを表1に示す。
非球面のデータを表2に示す。
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表4に示す。
図2の上段は「広角端(広角と表示)」、中段は「中間焦点距離(中間と表示)」、下段は「望遠端(望遠と表示)」の収差を示している。
「非点収差」の図における「T」はタンジェンシアル、「S」はサジタルの各光線に対するものであることを示す。
実施例2の投射用ズームレンズは、図3に示したものである。
第5レンズ群G5はレンズL51ないしL56で構成されている。
第4レンズ群G4は、広角端から中間域においては縮小側に移動し、中間から望遠端においては拡大側に移動する。
第5レンズ群G5は広角端から望遠端に変倍する際、拡大側に移動する。
レンズL52とレンズL53、レンズL54とレンズL55はそれぞれ接合され、レンズL53とレンズL54の間に「開口絞り」が配置されている。
実施例2のデータを表5に示す。
非球面のデータを表6に示す。
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表8に示す。
「実施例3」
実施例3の投射用ズームレンズは、図5に示したものである。
第4レンズ群G4は、広角端から中間域においては縮小側に移動し、中間から望遠端においては拡大側に移動する。
第5レンズ群G5は広角端から望遠端に変倍する際、拡大側に移動する。
レンズL52とレンズL53、レンズL54とレンズL55はそれぞれ接合され、レンズL53とレンズL54の間に「開口絞り」が配置されている。
実施例3のデータを表9に示す。
非球面のデータを表10に示す。
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表12に示す。
「実施例4」
実施例4の投射用ズームレンズは、図7に示したものである。
第4レンズ群G4は広角端から中間域において縮小側に移動し、中間から望遠端において拡大側に移動する。
第5レンズ群G5は広角端から望遠端に変倍する際、拡大側に移動する。
実施例4のデータを表13に示す。
非球面のデータを表14に示す。
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表16に示す。
「実施例5」
実施例5の投射用ズームレンズは、図9に示したものである。
第4レンズ群G4は、広角端から中間域において縮小側に移動し、中間から望遠端において拡大側に移動する。
実施例5のデータを表17に示す。
非球面のデータを表18に示す。
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表20に示す。
収差図に示すように、各実施例の投射用ズームレンズともに、諸収差は高レベルで補正され、球面収差、非点収差、像面湾曲、倍率色収差、歪曲収差も十分に補正されている。
第5レンズ群G5は広角端から望遠端に変倍する際、拡大側に移動する。
第1レンズ群G1が3枚のレンズで構成され、自重によるレンズ群の偏芯の発生も抑制ができている。
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
Claims (12)
- 画像表示素子に表示された投射用画像を、被投射面に、前記投射用画像の拡大画像として投射し、拡大表示させる画像表示装置の、投射光学系を構成する投射用ズームレンズであって、
拡大側から縮小側へ向かって順次、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群を配した5レンズ群構成であり、
変倍に際して、第5レンズ群が移動し、
第1レンズ群の焦点距離:F1、第2レンズ群の焦点距離:F2が、条件:
(1)|F1/F2|< 0.2
を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1記載の投射用ズームレンズにおいて、
第5レンズ群内に開口絞りを配してなることを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 画像表示素子に表示された投射用画像を、被投射面に、前記投射用画像の拡大画像として投射し、拡大表示させる画像表示装置の、投射光学系を構成する投射用ズームレンズであって、
拡大側から縮小側へ向かって順次、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群を配した5レンズ群構成であり、前記第5レンズ群内に開口絞りを有し、
変倍に際して、第5レンズ群が移動することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし3の何れか1項に記載の投射用ズームレンズにおいて、
第5レンズ群が、接合レンズを少なくとも1組有することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 画像表示素子に表示された投射用画像を、被投射面に、前記投射用画像の拡大画像として投射し、拡大表示させる画像表示装置の、投射光学系を構成する投射用ズームレンズであって、
拡大側から縮小側へ向かって順次、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群を配した5レンズ群構成であり、第5レンズ群が、接合レンズを少なくとも1組有し、
変倍に際して、第5レンズ群が移動することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし5の何れか1項に記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1レンズ群の屈折力が、絶対値において最も大きく、
第2レンズ群の屈折力が、絶対値において最も小さいことを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし6の何れか1項に記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1レンズ群の焦点距離:F1、レンズ全系の広角端の焦点距離:Fwが、条件:
(2) 1.4 < |F1/Fw|< 1.8
を満足すること特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし7の何れか1項に記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1レンズ群が3枚以下のレンズで構成されることを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし8の何れか1項に記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1レンズ群が、非球面レンズを少なくとも1枚有することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし9の何れか1項に記載の投射用ズームレンズにおいて、
広角端における半画角:ωwが、条件:
(3) 37度< ωw
を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし10の何れか1項に記載の投射用ズームレンズにおいて、
変倍に際して、第1レンズ群が固定であることを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 光源と、
投射されるべき投射用画像を表示する画像表示素子と、
前記光源から射出した光で、上記画像表示素子を照明する照明光学系と、
該照明光学系により照射され、前記投射用画像により変調された投射光束を入射され、被投射面に前記投射用画像の拡大画像を投射する投射光学系と、を備え、
前記投射光学系として、請求項1ないし11の任意の1に記載の投射用ズームレンズを用いることを特徴とする画像表示装置。
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