JP6159605B2 - タイヤ評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤにおけるトレッドの耐剥離性能を評価するタイヤ評価方法に関する。
タイヤが長期間使用された場合、経年劣化により、路面と接触するトレッドクラウン部などタイヤトレッドの一部に剥離が発生することが確認されている。このようなタイヤトレッドにおける剥離の発生は、走行性能や外観を悪化させるだけでなく、タイヤの破壊を招く恐れがある。
そこで、タイヤの開発段階においては、従来より、タイヤを装着させた車両(実車)を所定条件で走行させることにより、経年劣化に対するタイヤトレッドの耐剥離性能(Cap/Baseの接着性)などを予め評価することが行われている(例えば、特許文献1)。
具体的には、例えば、実車を旋回半径50mのコースを65〜75km/hの走行速度で定常円旋回させ、0.7〜0.9G程度の旋回Gを与えて走行させることにより、タイヤトレッドの耐剥離性能を評価している。
また、実車を旋回半径7mのコースを25〜30km/hの走行速度で8の字走行させて0.7〜1.0G程度の旋回Gを与えて走行させることにより、Brk(ブレーカー)の耐久性や耐摩耗性を確認して、タイヤを評価することも行われている。
また、実車を旋回半径100〜1000m(バンク5°以下)で直線距離1000〜3000mのコースを60〜120km/hの走行速度で、コーナー部も同じ速度で走行して、左右両輪に均一に負荷を掛けるという一般路における走行条件に近い条件で走行させることにより、ランフラット耐久性を評価することも行われている。
また、タイヤトレッドを擬似摩耗させた後に、ブロックの溝底から切込みを入れたタイヤを実車に装着させ、旋回半径30m直線距離30mの8の字コースを30〜35km/hの走行速度で旋回走行させることにより0.25〜0.35G程度の旋回Gを与えると共に、直線部では0.35G程度で加速/減速することにより、タイヤトレッドにおけるチッピングの発生の有無を確認して、タイヤの耐久性を評価することも行われている。
なお、上記の各評価方法においては、駆動形式の如何を問わず、前輪に装着されたタイヤを評価タイヤとしている。
特開2012−181104号公報
しかしながら、上記した従来の評価方法における走行は、いずれも、通常の走行に比べて厳しい高G領域での走行であるため、旋回走行時に車両が大きくロールしてしまい、タイヤの路面に対するキャンバー角が大きくなる。この結果、通常の走行において剥離が発生しやすいトレッドクラウン部ではなく、主としてショルダー部から剥離が発生することとなる。
このため、路面に対するキャンバー角がそれほど大きくならない通常の走行と同様の接地状態でタイヤトレッドの耐剥離性能を評価する方法が求められていた。
そこで、本発明は、通常の走行と同様のキャンバー角でタイヤを路面に接触させることにより、タイヤトレッドの耐剥離性能を適切に評価することができるタイヤ評価方法を提供することを課題とする。
請求項に記載の発明は、
評価対象のタイヤを後輪駆動車の後輪に装着し、前記後輪駆動車を、半径15〜25mの円が2つ結合された8の字状のコースで旋回方向を交互に変更しつつ、走行速度45〜65km/hでドリフト走行させ、前記評価対象のタイヤのトレッドクラウン部のブロック表面から発生する摩耗により生じた剥離の状況を測定することにより、タイヤトレッドの耐剥離性能を評価することを特徴とするタイヤ評価方法である。
本発明によれば、通常の走行と同様のキャンバー角でタイヤを路面に接触させることにより、タイヤトレッドの耐剥離性能を適切に評価することができるタイヤ評価方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るタイヤ評価方法において、実車を走行させるコースを模式的に示す平面図である。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
本実施の形態に係るタイヤの評価方法は、評価対象のタイヤが装着された車両を、所定のコースで、旋回方向を交互に変更しつつドリフト走行させて、タイヤのトレッドクラウン部に生じた剥離の状況を測定することにより、タイヤトレッドの耐剥離性能を評価することを特徴としている。
このドリフト走行により駆動輪を空転させつつ旋回方向を変更した場合、車両は駆動輪のトラクションが抜けた状態で走行する。この結果、旋回中に車両が大きくロールすることが抑制されて、路面に対するタイヤのキャンバー角が通常の走行の状態に近くなり、トレッドクラウン部が路面に接触する機会が多くなる。
即ち、ドリフト走行を行った場合、タイヤの摩耗はトレッドクラウン部のブロック表面から発生するため、通常の走行と同じような状態で摩耗が発生していると考えることができ、通常の走行と同様の接地状態で、タイヤトレッドの耐剥離性能を適切に評価することができる。この結果、充分な信頼性の下で、市場性の有無を判断することが可能になる。
また、ドリフト走行は、駆動輪が空転している状態でタイヤを路面に接触させるため、評価対象のタイヤを強制的に摩耗させることができ、新品から摩耗末期までの耐剥離性能を短時間で評価することができる。
また、旋回方向を交互に変更することにより、左右のタイヤを均等に摩耗させることができるため、適切に評価対象のタイヤの耐剥離性能を評価することができる。
この評価において評価対象のタイヤは、後輪駆動車(若しくは四輪駆動車)の後輪に装着させることが好ましい。これは、評価対象のタイヤの装着位置と車両の駆動形式とを種々変更して、トラクションが抜けた状態のタイヤを比較すると、後輪駆動車の後輪のシビアリティ(走行過酷性)が最も高く、タイヤの耐剥離性能を短時間で評価することが可能となるためである。
具体的な走行コースとしては、例えば、図1に示すように、2つの円が結合された8の字状のコース1が挙げられる。このような8の字状のコース1を、図中のA、Bの順に実車走行させて旋回方向を交互に変更することにより、左右のタイヤに適切な負荷を与え、タイヤのトレッドクラウン部から適切に剥離を生じさせることができる。なお、このような走行コースはドライアスファルト上に設けられていることが好ましい。
また、8の字状のコース1において、より適切にドリフト走行を行うためには、コース1の円の半径Rが15〜25mであることが好ましい。
また、実車の走行速度は45〜65km/hであることが好ましい。走行速度が遅すぎると、タイヤに適切な負荷が加えられないため、タイヤ表面が摩耗するのみで剥離が生じにくくなる。一方、速すぎると、車両がロールしやすくなるため、ショルダー部からの剥離が生じる恐れがある。
タイヤの剥離性能を具体的に評価するには、例えば、コース1の周回走行1回を1セットとして、5セット毎に走行を中止して、評価対象のタイヤの表面外観を目視観察などにより確認して、トレッドクラウン部における剥離の発生の有無を測定する。そして、タイヤが完全に摩耗するまでこの測定を繰り返して、剥離が発生していなければ、充分な耐剥離性能を有していると評価する。
なお、8の字状のコースは、交差する2つの直線部分を有し、各直線部分を円弧で繋げたような形状であってもよいが、駆動輪のトラクションが抜けている状態を多くするためには、このような直線部分を設けることをせず、図1に示すように2つの円を直接結合して構成されていることが好ましい。
1.実施例1〜5および比較例1〜4
新品のタイヤを評価対象として、後輪駆動車の後輪に装着し、所定のコースをドリフト走行させた。各実施例および各比較例におけるコース(走行方法)、旋回半径および旋回速度は表1に記載の通りである。なお、実施例5では、直線部分を有する8の字コースを走行させており、直進部分および旋回部分時の走行速度は表1に示すとおりである。
2.評価方法および評価結果
(1)評価方法
コース1周を1セットとして、5セット毎に走行を停止し、評価対象のタイヤのトレッドを目視観察で確認した。
タイヤが完全摩耗する前にタイヤトレッドのトレッドクラウン部から剥離が確認された場合を「あり」と評価し、トレッドクラウン部から剥離が確認されなかった場合を「なし」と評価した。
(2)評価結果
各実施例および各比較例の評価結果を表1に示す。
Figure 0006159605
表1より、8の字コースにおいて旋回方向を交互に変更しつつドリフト走行を行った実施例1〜5では、いずれの場合もショルダー部からの剥離が抑制されていることが確認された。特に、実施例1の場合には、タイヤが完全摩耗する前にトレッドクラウン部からの剥離が確認されており、走行コース、旋回半径、旋回速度を適切な値に適宜調節してドリフト走行することにより、通常の走行状態に合わせてタイヤの耐剥離性能を正しく評価できることが分かる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
1 コース
R 円の半径

Claims (1)

  1. 評価対象のタイヤを後輪駆動車の後輪に装着し、前記後輪駆動車を、半径15〜25mの円が2つ結合された8の字状のコースで旋回方向を交互に変更しつつ、走行速度45〜65km/hでドリフト走行させ、前記評価対象のタイヤのトレッドクラウン部のブロック表面から発生する摩耗により生じた剥離の状況を測定することにより、タイヤトレッドの耐剥離性能を評価することを特徴とするタイヤ評価方法。
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