JPH0692107A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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Publication number
JPH0692107A
JPH0692107A JP4242290A JP24229092A JPH0692107A JP H0692107 A JPH0692107 A JP H0692107A JP 4242290 A JP4242290 A JP 4242290A JP 24229092 A JP24229092 A JP 24229092A JP H0692107 A JPH0692107 A JP H0692107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
weight
belt layer
belt
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP4242290A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Oo
雅義 大尾
Shigeru Shinoda
茂 篠田
Hiroshi Iino
寛 飯野
Minoru Yonemitsu
稔 米満
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP4242290A priority Critical patent/JPH0692107A/ja
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  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックアップゴムシートによってベルト層の
接着劣化を防止するだけでなく、サーキット走行時等に
おけるトレッドセパレーョンの防止を可能にする。 【構成】 トレッド部3とスチールコード又は芳香族ポ
リアミド繊維コードからなるベルト層4uとの間、若し
くは該ベルト層4uの上に配置したベルトカバー層5と
の間に、原料ゴム100重量部に対しヘキサメチロール
メラミンペンタメチルエーテルの部分縮合物を1.0〜
6.0重量部、クレゾール樹脂を0.5〜5.0重量
部、硫黄を4.0〜7.0重量部及び有機酸コバルト塩
をコバルト元素として0.1〜0.8重量部配合したゴ
ム組成物からなる厚さが0.1〜0.6mmのゴムシー
ト6を少なくともベルト層の全幅を覆うように配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレッド部の剥離耐久
性に優れた空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りラジアルタイヤのトレッド部と
ベルト層又はベルトカバー層との間に高硫黄含有量のゴ
ム組成物からなるゴムシート(バックアップゴムシー
ト)を配置することによりベルト層のコートゴム中の硫
黄の拡散を抑制し、補強コードに対するコートゴムの接
着劣化を防止することは、よく知られている。
【0003】しかしながら、最近の著しい車両の高性能
化やモータースポーツの普及化に伴い、一般路を走行す
るだけでなく、サーキットを走行する機会が増えてくる
と、このサーキット走行では、一般路走行に比べて急激
な加減速(制動駆動)や高速での急旋回等苛酷な条件下
で使用されるため、トレッド部での発熱が非常に大きく
なる。このような大きな発熱によって高硫黄含有量のバ
ックアップゴムシートは、その破断特性の低下が大きく
なり、サーキット走行等で加わる大きな剪断力によって
破壊してトレッド部がベルト層から剥離するという問題
が生じてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、バッ
クアップゴムシートによってベルト層の接着劣化を防止
するだけでなく、サーキット走行時等におけるトレッド
セパレーョンの防止を可能にした空気入りラジアルタイ
ヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、トレッド部とスチールコード又は芳香族ポ
リアミド繊維コードからなるベルト層との間、若しくは
該ベルト層の上に配置したベルトカバー層との間に、原
料ゴム100重量部に対しヘキサメチロールメラミンペ
ンタメチルエーテルの部分縮合物を1.0〜6.0重量
部、クレゾール樹脂を0.5〜5.0重量部、硫黄を
4.0〜7.0重量部及び有機酸コバルト塩をコバルト
元素として0.1〜0.8重量部配合したゴム組成物か
らなる厚さが0.1〜0.6mmのゴムシートを配置し
たことを特徴とするものである。
【0006】このようにバックアップゴムシートとし
て、硫黄を高含有量にすると共に、ヘキサメチロールメ
ラミンペンタメチルエーテルの部分縮合物、クレゾール
樹脂及び有機酸コバルト塩を、それぞれ特定量配合した
ゴム組成物を使用することにより、トレッド部の高発熱
に対し優れた破断特性を示すようにし、トレッドセパレ
ーションを防止する。しかも、高硫黄含有量に基づく本
来のベルト層の接着劣化抑制効果も維持することができ
る。また、このゴム組成物は破断伸びが大きいが、バッ
クアップゴムシートとしての厚さを0.6mm以内にす
ることにより操縦安定性を確保することができる。
【0007】以下、図面を参照して本発明の構成につい
て説明する。図1は、本発明の空気入りラジアルタイヤ
の一例を示す子午線方向半断面図である。図1におい
て、1はビードコア、2はカーカス層、3はトレッド
部、4dは内側ベルト層、4uは外側ベルト層である。
ビードコア1にはカーカス層2がタイヤ内側から外側に
折り返され、その端末はビードコア1の上方まで巻き上
げられている。カーカス層2のトレッド部3における外
周側には、2層の内側ベルト層4dと外側ベルト層4u
がタイヤ周方向に対し5〜35°のコード角度で互いに
交差するように、タイヤ1周にわたって環状に配置され
ている。これらベルト層4d,4uの補強コードはスチ
ールコード又は芳香族ポリアミド繊維コードから構成さ
れている。さらにこの外側ベルト層4uの上に、ナイロ
ンコードからなるベルトカバー層5がタイヤ周方向に対
してほぼ0°のコード角度で全幅にわたって配置され、
さらにその上に、後述するゴム組成物からなるバックア
ップゴムシート6が少なくともベルトカバー層5の全幅
にわたるように、タイヤ周方向に1周にわたって環状に
配置されている。
【0008】本発明において、バックアップゴムシート
は、高硫黄含有量とすることによって、ベルト層のコー
トゴム中の硫黄がトレッドゴム側へ拡散するのを防止す
るために設けられる。そのため、このバックアップゴム
シートは、ベルト層の上にベルトカバー層が配置されて
いないときは、ベルト層を直接被覆するように配置す
る。バックアップゴムシートはトレッド部の全幅にわた
って配置されることが望ましいが、少なくともベルト層
の全幅を覆うようにすれば硫黄の拡散防止はほぼ達成す
ることができる。
【0009】本発明は、上記バックアップゴムシートを
構成するゴム組成物として、原料ゴム100重量部に対
しヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテルの部
分縮合物を1.0〜6.0重量部、クレゾール樹脂を
0.5〜5.0重量部、硫黄を4.0〜7.0重量部及
び有機酸コバルト塩をコバルト元素として0.1〜0.
8重量部配合したゴム組成物を使用する。
【0010】このゴム組成物に使用する原料ゴムとして
は、例えば、天然ゴム(NR),ポリイソプレンゴム
(IR),ブチルゴム,アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体ゴム(NBR),スチレン−ブタジエン共重合
体ゴム(SBR)及びそれらの混合物がある。好ましく
はNR又はIRを50重量%以上含有する混合物がよ
い。
【0011】原料ゴムに配合するヘキサメチロールメラ
ミンペンタメチルエーテルの部分縮合物とは、下記の化
1式で示される化合物である。市販品としては、例え
ば、住友化学工業社製のスミカノール507(ヘキサメ
チロールメラミンペンタメチルエーテルの部分縮合物を
50重量%含有)がある。
【0012】 このヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテルの
部分縮合物以外の、例えば、ヘキサメトキシメチルメラ
ミンを配合しても本発明の目的を達成することはできな
い。
【0013】上述の部分縮合物の配合量は原料ゴム10
0重量部に対し1.0〜6.0重量部の範囲とする。
1.0重量部未満では破断伸びが所要レベルに達しなく
なる。6.0重量部を越えると抗張力が低下し、目的と
するトレッドセパレーション防止効果が不十分となる。
原料ゴムに配合するクレゾール樹脂としては、メタクレ
ゾール樹脂、例えば、酸触媒の存在下、メタクレゾール
とパラホルムアルデヒド又はホルマリンとの反応により
得られるメタクレゾール単位が2〜6核体のノボラック
型縮合物(軟化点80〜〜120℃)がある。このよう
なメタクレゾール樹脂の市販品としては、住友化学工業
社製のスミカノール610がある。その配合量は原料ゴ
ム100重量部に対し、0.5〜5.0重量部の範囲と
する。0.5重量部未満では破断伸びの向上効果が十分
ではない。また、5.0重量部を越えると抗張力が低下
し、しかも加硫ゴムの発熱性が増大するため、トレッド
セパレーション防止効果が低下する。
【0014】硫黄としては、通常のタイヤ用ゴム組成物
に配合されるものが使用される。その配合量は高含有量
とし、原料ゴム100重量部に対して4.0〜7.0重
量部の範囲とする。4.0重量部未満ではベルト層の接
着劣化を十分に抑制することができない。また、7.0
重量部を越えると未加硫ゴムの表面に硫黄がブルームし
て加工性が低下する。
【0015】有機酸コバルト塩としては、ナフテン酸コ
バルト、ステアリン酸コバルト、オクチル酸コバルト、
オレイン酸コバルト、プロピオン酸コバルト、ネオデカ
ン酸コバルト等の炭素数5〜20の直鎖状又は分岐モノ
カルボン酸コバルト塩、ロジン酸コバルト、硼酸−有機
酸コバルトコンプレックス(例えば、マンケム社の“マ
ノボンド680C”)等がある。その配合量は原料ゴム
100重量部に対し0.1〜0.8重量部の範囲とす
る。0.1重量部未満でも0.8重量部を越えてもベル
ト層、特にスチールコードベルト層の接着劣化を抑制す
る効果が低下する。
【0016】上述のほかに、本発明のゴム組成物には、
カーボンブラック、加硫促進剤、老化防止剤、プロセス
油、酸化亜鉛等の各種配合剤を必要に応じて適宜配合す
ることができる。このようなゴム組成物は、バックアッ
プゴムシートとして使用すると同時に、ベルト層又はベ
ルトカバー層のコートゴムとして使用することが望まし
い。コートゴムとして使用することにより、バックアッ
プゴムシートとの接着性をより一層向上し、トレッドセ
パレーションをより効果的に抑制することができる。
【0017】本発明において、バックアップゴムシート
の厚さは0.1〜0.6mmの範囲にする。この厚さが
0.1mm未満ではベルト層のコートゴム中の硫黄の拡
散防止効果が不十分になる。また、0.6mmを越える
とバックアップゴムシートを介してトレッド部が横移動
し易くなり、操縦安定性を低下させる。本発明は、ベル
ト層の補強コードとして、ゴムとの接着性が比較的よく
ないスチールコード又は芳香族ポリアミド繊維コードを
使用する場合に、特に大きな効果を奏することができ
る。ベルトカバー層はナイロンコードが一般的である
が、芳香族ポリアミド繊維コードも使用可能である。
【0018】
【実施例】
実施例1 表1に示す配合組成を有する3種類のゴム組成物A,B
及びCを作成した。タイヤ仕様を下記の通り共通にする
以外は、表2に示す通り、バックアップゴムシートを構
成するゴム組成物の種類とその厚さを、それぞれ異にす
る6種類の本発明タイヤ1,2及び比較タイヤ1,2,
3,4を製作した。タイヤ仕様 : タイヤ構造:図1 タイヤサイズ: 195/60R15 外側/内側ベルト層:1×2(0.30) 、エンド数4
9本/50mmのスチールコードをタイヤ周方向に対し
24°のコード角度で互いに交差配置 ベルトカバー層: 840D/2、エンド数54本/
50mmのナイロン6繊維コードをタイヤ周方向に配置
【0019】
【0020】1) フェニレンジアミン系2) 10重量%コバルト元素含有3) N,N’−ジシクロヘキシルベンゾチアゾールスル
フェンアミド4) スミカノール610(住友化学工業製)5) スミカノール507(住友化学工業製)の有効成分6) 加硫特性は、160℃、20分間の条件で常法に従
って加硫ゴムを用いてJIS K6301に規定されて
いる方法に準じて測定 これら6種類のタイヤについて、下記の方法によりトレ
ッドセパレーションの発生の有無、耐水接着性及び操縦
安定性をそれぞれ評価した。それらの結果は表2示す通
りであった。トレッドセパレーションの発生の有無 :アスファルト路
面で8の字走行を左右に70回、次いで直進走行から3
60°急旋回する走行を左右に20回繰り返し実施した
後、タイヤを解体し、トレッド部のセパレーションの有
無をしらべた。耐水接着性 :タイヤを温度70℃,湿度98%のスチー
ムオーブン中に30日間放置した後ベルト層とキャップ
層との間で剥離を実施し、ベルト層のゴム被覆率を測定
した。このゴム被覆率(%)が大きいほど接着性に優れ
ている。操縦安定性 :1周4.41kmのサーキットを5周し、
各1周毎にラップタイムを計測し、そのベストラップタ
イムにより測定した。測定値の逆数を以って評価し、比
較タイヤ1のベストラップタイムの逆数を基準(10
0)とする指数で示した。この指数が大きいほど操縦安
定性に優れている。
【0021】 表2から本発明タイヤ1及び2はいずれもトレッドセパ
レーションが発生せず、耐水接着性も優れている。ま
た、操縦安定性も若干向上している。
【0022】これに対し、比較タイヤ1と2は、ゴムシ
ートがヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテル
の部分縮合物を含有していないため、破断特性が悪く、
トレッドセパレーションが発生している。また、比較タ
イヤ3,4は、本発明タイヤ1及び2と同じバックアッ
プゴムシートを使用したことによって、トレッドセパレ
ーションは発生せず、耐水接着性も良好であるが、ゴム
シートが厚いので操縦安定性が低下している。 実施例2 実施例1の本発明タイヤ1において、内外両ベルト層を
1500D/2、エンド数54本/50mmの芳香族ポ
リアミド繊維コードから構成した以外は、同一タイヤ仕
様の本発明タイヤ3を製作した。本発明タイヤ3につい
て、上述の方法によりトレッドセパレーションの発生の
有無、耐水接着性、操縦安定性を評価したところ、トレ
ッドセパレーションは発生せず、耐水接着性は85%で
あった。また、操縦安定性は105であった。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ベルト層又はベルトカ
バー層とトレッドゴムとの間に配置するバックアップゴ
ムシートを、硫黄を高含有量にすると共に、ヘキサメチ
ロールメラミンペンタメチルエーテルの部分縮合物、ク
レゾール樹脂及び有機酸コバルト塩を、それぞれ特定量
配合したゴム組成物から構成したので、トレッド部の高
発熱に対して優れた破断特性を示すようにすると共に、
高硫黄含有量に基づく本来のベルト層の接着劣化を抑制
することができ、サーキット等で苛酷な走行をしてもト
レッドセパレーションを防止することができる。しか
も、バックアップゴムシートの厚さを0.6mm以内に
することにより操縦安定性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明タイヤの1例を示すタイヤの子午線方向
断面図である。
【符号の説明】
4d 内側ベルト層 4u 外側ベルト層 5 ベルトカバー層 6 バックアップゴ
ムシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 61/28 LNP 8215−4J (72)発明者 米満 稔 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部とスチールコード又は芳香族
    ポリアミド繊維コードからなるベルト層との間、若しく
    は該ベルト層の上に配置したベルトカバー層との間に、
    原料ゴム100重量部に対しヘキサメチロールメラミン
    ペンタメチルエーテルの部分縮合物を1.0〜6.0重
    量部、クレゾール樹脂を0.5〜5.0重量部、硫黄を
    4.0〜7.0重量部及び有機酸コバルト塩をコバルト
    元素として0.1〜0.8重量部配合したゴム組成物か
    らなる厚さが0.1〜0.6mmのゴムシートを少なく
    ともベルト層の全幅を覆うように配置した空気入りラジ
    アルタイヤ。
JP4242290A 1992-09-10 1992-09-10 空気入りラジアルタイヤ Pending JPH0692107A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100462203B1 (ko) * 2002-10-01 2004-12-17 한국타이어 주식회사 마모한계시점을 표시하는 공기입 타이어
JP2015017874A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 住友ゴム工業株式会社 タイヤ評価方法

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