JP6159418B2 - 回転体及び該回転体の製造方法 - Google Patents

回転体及び該回転体の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、回転軸と該回転軸の一端側に嵌合されるインペラとからなる回転体及び該回転体の製造方法に関する。
従来、エンジンの出力を向上させる技術として、ターボチャージャやスーパーチャージャなどの過吸機によって吸気を圧縮し、この圧縮した吸気をエンジンに供給する方法(過給)が知られており、自動車用エンジン等において広く用いられている。
過給機は、回転軸と該回転軸の一端側に嵌合されるコンプレッサインペラとからなるコンプレッサ回転体を備える。そして、このコンプレッサ回転体が、同軸に設けられているタービンインペラや電動モータ等によって高速に回転せられることで吸気を圧縮するように構成されている。
通常、コンプレッサ回転体は、別々に製作され、夫々バランス調整が実施された回転軸とコンプレッサインペラとが一体的に組み立てられることで製造される。
従来、コンプレッサ回転体の組み立ては、「すき間嵌め」(緩み嵌め)と呼ばれる方法で行われていた。すき間嵌めとは、軸の外径を嵌め合う孔の内径よりも小さく設定する方法である。この方法だと、回転軸とコンプレッサインペラとの間に微小な隙間が形成されるため、この隙間の分だけ回転軸とコンプレッサインペラとの中心位置がずれて組み立てられる可能性がある。両者の中心位置がずれて組み立てられると、回転体の重心が中心位置からずれるため、高速回転時においてコンプレッサ回転体に偏心荷重が作用し、破損や、異音等の発生原因ともなる。この回転体の重心と中心位置とのずれは、その後のバランス調整(加工)において除去するが、ずれ量が大き過ぎると加工では除去できないため、分解再組み立てが必要となる。
上記問題を解消するため、回転軸とコンプレッサインペラとを「締まり嵌め」と呼ばれる方法で組み立てることが考えられる。締まり嵌めとは、軸の外径を嵌め合う孔の内径よりも大きく設定する方法である。軸の方が孔よりも大きいため、圧入や、コンプレッサインペラを加熱する焼き嵌め、回転軸を冷却する冷し嵌め、等の方法によって組み立てられる。
例えば特許文献1には、回転軸の一部の外径をコンプレッサインペラの挿入孔の内径よりも僅かに大径に形成し、該回転軸の大径部分をコンプレッサインペラの挿入孔に嵌合する締まり嵌めによって、回転軸とコンプレッサインペラとを一体的に組み立てる技術に関する発明が開示されている。
また特許文献2には、回転軸の一端側に螺着されるナットの一部の外径をインペラの挿入孔の内径よりも僅かに大径に形成し、該ナットの大径部分をインペラの挿入孔に嵌合する締まり嵌めによって、回転軸とインペラとを一体的に組み立てる技術に関する発明が開示されている。
特許第4432638号公報 特開2013−142359号公報
しかしながら上述した特許文献1では、回転軸の大径部分が、回転軸の軸方向においてコンプレッサインペラのハブの外径が最大となる最大外径部分を含む位置に形成されている(特許文献1の図2)。ハブの外径が最大となる部分には高速回転時に最も大きな遠心力が作用するため、回転時にコンプレッサインペラの挿入孔と回転軸との間に隙間が生じる可能性がある。したがって、このような特許文献1の構成では、高速回転時において、回転軸とコンプレッサインペラとの中心位置がずれてしまう恐れがある。
また上述した特許文献2では、回転軸ではなく、回転軸の端部に螺着されるナットとインペラとが嵌合される。このような特許文献2の構成では、回転軸とインペラとが直接に嵌合されておらず、両者の間に隙間が形成されているため、高速回転時において、回転軸とインペラとの中心位置がずれてしまう恐れがある。
本発明の少なくとも一つの実施形態は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、回転軸とインペラとが嵌合する締まり嵌め部において、高速回転時にも回転軸とインペラとの間に隙間が発生せず、したがって回転軸とインペラとの中心位置がずれることのない回転体及び該回転体の製造方法を提供することにある。
本発明の少なくとも一つの実施形態は、
(1)
回転軸と、
前記回転軸の一端側に嵌合されるインペラと、
前記回転軸の一端側に螺着され、前記回転軸と前記インペラとを締結するナットと、からなる回転体であって、
前記インペラは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜する周面及び前記回転軸に挿入される挿入孔を有するハブ部と、該ハブ部の周面から径方向に突出して設けられるブレード部と、を備え、
前記回転軸及び前記ハブ部の挿入孔の少なくともいずれか一方には、前記ハブ部の挿入孔の内径よりも前記回転軸の外径の方が大径に形成される、前記回転軸に前記インペラを嵌合するための締まり嵌め部が形成されるとともに、
前記締まり嵌め部が、前記回転軸と前記インペラとが嵌合された状態において、前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成される。
上記(1)に記載の回転体によれば、回転軸とインペラとが嵌合された状態において、回転軸とインペラとが嵌合される部分である締まり嵌め部が、回転軸の軸方向においてハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成される。すなわち、高速回転時に最も大きな遠心力が作用する部分には締まり嵌め部は形成されない。このため、締まり嵌め部においては、回転軸とインペラとの間に遠心力の作用による隙間は発生し難いため、回転軸とインペラとの中心位置をずれ難くすることが出来る。
(2)幾つかの実施形態では、上記締まり嵌め部は、ハブ部の挿入孔に形成される、この挿入孔の他の部分よりも小径に形成される小径孔部からなる。
上記(2)の回転体によれば、締まり嵌め部がハブ部の挿入孔に形成される小径孔部からなる。このため、回転軸とインペラとを例えば圧入等の機械的な方法を用いて組み立てる際において、締まり嵌め部が回転軸に形成される場合よりも、圧入荷重が必要となる移動距離(インペラの小径孔部と回転軸との摺動距離)を短くすることが出来る。このため、回転体の組み立て性に優れるとともに、締まり嵌め部が摺動することによって回転軸及びインペラに生じ得る傷などの発生リスクを低減することが出来る。
(3)幾つかの実施形態では、上記締まり嵌め部は、回転軸に形成される、この回転軸の他の部分よりも大径に形成される大径部からなる。
締まり嵌め部の締め代のオーダは、例えば10μm以下程度と非常に小さいため、挿入孔の内周面に小径孔部を設けるよりも回転軸の外周面に大径部を形成する方が加工及び検査が容易である。よって、上記(3)の回転体によれば、締まり嵌め部がインペラの挿入孔に形成される場合よりも締まり嵌め部の加工精度を維持し易い。
(4)幾つかの実施形態では、上記締まり嵌め部は、ハブ部の挿入孔に形成される、この挿入孔の他の部分よりも小径に形成される小径孔部と、回転軸に形成される、この回転軸の他の部分よりも大径に形成される大径部と、の2つからなる。
上記(4)に記載の回転体によれば、上述した締まり嵌め部をハブ部の挿入孔に形成される小径孔部から構成した効果と、締まり嵌め部を回転軸に形成される大径部から構成した効果の両方を得ることが出来る。
この際、挿入孔に形成される小径孔部を先行して形成し、その後に回転軸の大径部を形成し、大径部の外径で締まり嵌め部の締め代の調整を行うようにすることで、挿入孔に小径孔部を形成する際の課題である加工精度の問題を回避することが出来る。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)の回転体において、上記小径孔部は、ハブ部の挿入孔の内周面に形成される押し込み痕のバリによって形成される。
(6)また幾つかの実施形態では、上記(3)の回転体において、上記大径部は、回転軸の外周面に形成される押し込み痕のバリによって形成される。
締まり嵌め部の締め代は、特に小さいもので数μm程度となる。材料表面にディンプル加工等に方法によって押し込み痕を形成すると、ミクロンオーダのかえり部(バリ)が発生する。よって、上記(5)、(6)の回転体によれば、押し込み痕の形成に伴う極微小な形状変化を利用することで、締まり嵌め部における極微小な締め代を形成することが出来る。
(7)幾つかの実施形態では、上記(2)の回転体において、上記小径孔部は、挿入孔の他の部分よりも表面粗さが大きくなるように形成される。
(8)また幾つかの実施形態では、上記(3)の回転体において、上記大径部は、回転軸の他の部分よりも表面粗さが大きくなるように形成される。
上記(7)、(8)の回転体によれば、締まり嵌め部の表面粗さを荒くして摩擦係数を高めることで、高速回転時における回転軸とインペラとの軸方向のずれ及びこれに伴う回転軸とインペラとの中心位置のずれを抑制することが出来る。
この際、表面粗さ(中心線平均粗さ)を締まり嵌め部の段差と同じに形成することで、表面粗さによって締まり嵌め部の段差を形成することが出来るため、加工性にも優れる。
(9)幾つかの実施形態では、上記締まり嵌め部は、前記回転軸と前記インペラとが嵌合された状態において、回転軸の軸方向においてナットと離間して形成される。
締まり嵌め部では、回転軸とインペラとの間に軸方向のずれを防止する摩擦力が発生している。一方、ナットと締まり嵌め部との間には、ナットの締付力に相当する軸力が作用している。ナットと締まり嵌め部との間の距離が短すぎると、ナットの首下部分に該当する部分の長さが短くなり、軸力によって変形する量が小さくなるため、ナットの緩みが生じ易くなる。よって、上記(9)の回転体によれば、締まり嵌め部をナットから離間して形成することで、ナットの首下部分の長さを確保し、ナットの緩みを防止することが出来る。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)の回転体において、上記締まり嵌め部は、回転軸とインペラとが嵌合された状態において、回転軸の軸方向においてハブ部の軸方向中心位置を含む位置に形成される。
上記(10)の回転体によれば、ナットの首下部分の長さを適度に確保することが出来るとともに、高速回転時に最も大きな遠心力が作用する部分を避けて締まり嵌め部を形成することが出来る。
(11)幾つかの実施形態では、上記ハブ部の挿入孔が回転軸に圧入されることで、締まり嵌め部においてインペラが回転軸に嵌合される。
上記(1)〜(10)の回転体は、圧入の他に、インペラを加熱する焼き嵌め、回転軸を冷却する冷し嵌め、等の方法によって組み立てられる。特に、上記(11)の回転体のように、圧入によって回転軸とインペラとを嵌合することで、回転軸やインペラを熱変形させずとも両者を嵌合させることが出来るため、焼き嵌め、冷やし嵌めで懸念される熱変形によるナットの緩み等の問題は発生しない。
上記(1)〜(10)の回転体の内、特に上記(2)の回転体は、上述したように、圧入荷重が必要となる移動距離(インペラの小径孔部と回転軸との摺動距離)を短くすることが出来るので、圧入に適した構造となっている。
また、上記(11)の回転体において、締まり嵌め部の長さを短くすることで、圧入時の摺動抵抗を軽減し、圧入に適した構造とすることが出来る。ここで、ハブ部の軸方向長さをL1、締まり嵌め部の軸方向長さをL2とした時に、L2/L1を1/2〜1/6、好ましくは1/3〜1/5の範囲とすれば、回転軸とインペラとを確実に嵌合させるとともに、圧入時の摺動抵抗を軽減することが出来る。
また、本発明の少なくとも一つの実施形態は、
(12)
回転軸と、
前記回転軸の一端側に嵌合されるインペラと、
前記回転軸の一端側に螺着され、前記回転軸と前記インペラとを締結するナットと、からなる回転体の製造方法であって、
前記インペラは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜する周面及び前記回転軸に挿入される挿入孔を有するハブ部と、該ハブ部の周面から径方向に突出して設けられるブレード部と、を備え、
前記回転軸及び前記ハブ部の挿入孔の少なくともいずれか一方には、前記ハブ部の挿入孔の内径よりも前記回転軸の外径の方が大径に形成される、前記回転軸に前記インペラを嵌合するための締まり嵌め部が形成されるとともに、
前記ハブ部の挿入孔に前記回転軸を挿入し、前記締まり嵌め部が前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成されるように、前記締まり嵌め部において前記回転軸と前記インペラとを嵌合する嵌合工程を備える。
上記(12)の回転体の製造方法によれば、回転軸とインペラとが嵌合された状態において、回転軸とインペラとが嵌合される部分である締まり嵌め部が、回転軸の軸方向においてハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成されるように、締まり嵌め部において回転軸とインペラとを嵌合する嵌合工程を備える。すなわち、このような嵌合工程を経て製造される回転体は、高速回転時に最も大きな遠心力が作用する部分には締まり嵌め部は形成されないため、締まり嵌め部において、高速回転時にも回転軸とインペラとの間に隙間が発生しない。したがって回転軸とインペラとの中心位置がずれ難い。
(13)幾つかの実施形態では、上記嵌合工程の後に、回転軸の一端側からナットを締め付けることで回転軸とインペラとを締結する締結工程をさらに備える。
(14)幾つかの実施形態では、上記(13)の回転体の製造方法において、上記嵌合工程は、ハブ部の挿入孔を回転軸に圧入することで、締まり嵌め部において回転軸とインペラとを嵌合する圧入嵌合工程からなる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、回転軸とインペラとが嵌合する締まり嵌め部において、高速回転時にも回転軸とインペラとの間に隙間が発生せず、したがって回転軸とインペラとの中心位置がずれることのない回転体及び該回転体の製造方法を提供することが出来る。
本発明の一実施形態にかかる回転体を示した断面図である。 本発明の一実施形態にかかる回転体が適用された過給機の部分断面図である。 回転軸の大径部(締まり嵌め部)の寸法関係を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態にかかる回転体の組み立て工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる回転体を示した断面図である。 挿入孔の小径孔部(締まり嵌め部)の寸法関係を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態にかかる回転体を示した断面図である。 締まり嵌め部の拡大断面図であって、(a)は締まり嵌め部を構成する大径部の拡大断面図、(b)は締まり嵌め部を構成する小径孔部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいてより詳細に説明する。
ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の一実施形態にかかる回転体を示した断面図である。
本発明の一実施形態にかかる回転体1は、例えば、高速で回転することで吸気を圧縮するように構成されたコンプレッサ回転体1Aである。コンプレッサ回転体1Aは、図1に示したように、回転軸2と、回転軸2の一端側に嵌合されるコンプレッサインペラ3と、回転軸2とコンプレッサインペラ3とを締結するナット6からなる。そして、このコンプレッサ回転体1Aが、同軸に設けられる不図示のタービンインペラや電動モータ等によって高速に回転せられることで、吸気を圧縮するように構成されている。
コンプレッサインペラ3は、ハブ部4とブレード部5とからなる。ハブ部4は、円錐体の頂部を底面と平行に切断した截頭円錐状に形成されている。ハブ部4の中央部には、軸方向に貫通する挿入孔4hが形成されている(図3を参照)。ハブ部4の周面4sは、回転軸2の軸方向(中心軸をCLで表す)に対して傾斜し、頂面(先端面4a)から底面(背面4b)に向かって緩やかにその径が大きくなるように形成されている。図中の符号4Bは、ハブ部4においてその外形が最大となる最大外径部を表している。また、ブレード部5は、ハブ部4の周面4sから径方向に突出し、ハブ部4の周方向において所定の間隔で複数設けられる。
回転軸2の一端側には、外周面2sに螺旋状の溝加工が施された雄ネジ部2Bが形成されており、この雄ネジ部2Bにナット6が螺着される。また、回転軸2の中央部付近には、回転軸2の一端側よりも大径に形成された段部2Cが形成されている。
また図示した実施形態では、回転軸2の一端側には、雄ネジ部2Bから少し離れた位置に、この回転軸2の他の部分よりも外径が大きい大径部2Aが形成されている。図示した実施形態では、この大径部2Aが、回転軸2とコンプレッサインペラ3とを嵌合する締まり嵌め部10を構成する。
図2は、本発明の一実施形態にかかる回転体が適用された過給機の部分断面図である。
コンプレッサ回転体1は、その回転軸2がベアリングハウジング10に収容されるスラストベアリング12、及び不図示のジャーナルベアリングによって回転可能に支持される。ここで、符号14Aは回転軸2の外周面に装着されるスラストスリーブ、符号14Bは回転軸2の外周面に装着されるスラストリング、符号16は各ベアリングに潤滑油を供給するための潤滑油路である。
図3は、回転軸の大径部(締まり嵌め部)の寸法関係を説明するための図である。
上述した大径部2Aは、その外径d2が回転軸2の他の部分の外径d1よりも半径当たり段差Tの分だけ大きく形成されている(d2=d1+2T)。また、ハブ部4の挿入孔4hの内径d3は、回転軸2の他の部分の外径d1よりは大きく、且つ大径部2Aの外径d2よりは小さく形成されている(d2>d3>d1)。この段差Tの大きさは、例えば数μm〜数十μm程度である。また、図3中の符号L1は、ハブ部4の軸方向の長さを示し、符号L2は、大径部2Aの軸方向の長さを示す。
図4は、本発明の一実施形態にかかる回転体の組み立て工程を説明するための断面図である。
図示した実施形態では、図4(a)に示したように、スラストスリーブ14A及びスラストリング14Bが回転軸2に装着された状態で、ハブ部4の挿入孔4hが回転軸2の一端側から圧入される。スラストリング14Bは、その背面が段部2Cと当接した状態で回転軸2に装着されている。スラストスリーブ14Aは、その背面がスラストリング14Bの先端部と当接した状態で回転軸2に装着されている。そして、コンプレッサインペラ3は、ハブ部4の背面4bがスラストリング14Bの先端部に当接する位置まで回転軸2に挿入される。そして、締まり嵌め部10において、回転軸2とコンプレッサインペラ3とが嵌合される(圧入嵌合工程)。
図1中の符号X1は、圧入荷重を作用させながら挿入孔4hを回転軸2に挿入していく際の移動距離を示している。
ここで、回転軸2にハブ部4の挿入孔4hを挿入する方法としては、回転軸2の外径d2の方が挿入孔4hの内径d3よりも大きいため、上述した圧入の他に、コンプレッサインペラ3を加熱する焼き嵌め、回転軸2を冷却する冷し嵌め、等の各種公知の締まり嵌め方法を採用可能である(嵌合工程)。
そして、図4(b)に示したように、回転軸2の一端側からナット6を締め付け、ハブ部4の先端面4aを押圧することで、回転軸2とコンプレッサインペラ3とを締結する(締結工程)。この際、ナット6とハブ部4の先端面4aとの間にワッシャ7を介挿することで、回転軸2とコンプレッサインペラ3とを安定して締結することが出来るとともに、ナット6の緩み防止の効果も期待できる。
そして本発明の少なくとも一実施形態にかかるコンプレッサ回転体1では、図1に示したように、上述した大径部2A(締まり嵌め部10)が、回転軸2とコンプレッサインペラ3とが嵌合された状態において、回転軸2の軸方向においてハブ部4の外径が最大となる最大外径部4Bを含まない位置に形成される。すなわち、ハブ部4において最も外径が大きくなるのは背面4b側であり、締まり嵌め部10は、この背面4bから回転軸2の一端側に向かって軸方向に離間した位置に形成される。
このようなコンプレッサ回転体1によれば、高速回転時に最も大きな遠心力が作用する部分(外径が最大となる最大外径部4B)には締まり嵌め部10は形成されない。このため、締まり嵌め部10においては回転軸2とコンプレッサインペラ3との間に遠心力の作用による隙間は発生し難いため、回転軸2とコンプレッサインペラ3との中心位置をずれ難くすることが出来る。
図5は、本発明の一実施形態にかかる回転体を示した断面図である。
幾つかの実施形態では、図5に示すように、上述した締まり嵌め部10は、ハブ部4の挿入孔4hに形成される、この挿入孔4hの他の部分よりも小径に形成される小径孔部4Aからなる。
図6は、挿入孔の小径孔部(締まり嵌め部)の寸法関係を説明するための断面図である。
小径孔部4Aの内径d2は、挿入孔4hの他の部分の内径d3よりも半径当たり段差Tの分だけ小さく形成されている(d2=d3−2T)。また、回転軸の外径d1は、挿入孔4hの内径d3よりも小さく、且つ小径孔部4Aの内径d2よりは大きく形成されている(d3>d1>d2)。この段差Tの大きさは、例えば数μm〜数十μm程度である。
図5に示す実施形態にかかる回転体1Bも、上述した実施形態のコンプレッサ回転体1Aと同様に、例えばハブ部4の挿入孔4hが回転軸2に圧入されることで、締まり嵌め部10において、回転軸2とコンプレッサインペラ3とが嵌合される。
図5中の符号X2は、圧入荷重を作用させながら挿入孔4hを回転軸2に挿入していく際の移動距離を示している。
このような実施形態の回転体1Bによれば、締まり嵌め部10がハブ部4の挿入孔4hに形成される小径孔部4Aからなる。このため、回転軸2とコンプレッサインペラ3とを例えば圧入等の機械的な方法を用いて組み立てる際において、締まり嵌め部10が回転軸2の大径部2Aから構成される場合よりも、圧入荷重が必要となる移動距離(コンプレッサインペラ3の小径孔部4Aと回転軸2との摺動距離)を短くすることが出来る。このため、回転体1Bの組み立て性に優れるとともに、締まり嵌め部10が摺動することによって回転軸2及びコンプレッサインペラ3に生じ得る傷などの発生リスクを低減することが出来る。
また幾つかの実施形態では、図1において説明したように、締まり嵌め部10が、回転軸2に形成される、この回転軸2の他の部分よりも大径に形成される大径部2Aからなる。
締まり嵌め部10の締め代のオーダは、例えば10μm以下程度と非常に小さいため、挿入孔4hの内周面4hsに小径孔部4Aを設けるよりも回転軸2の外周面2sに大径部2Aを形成する方が加工及び検査が容易である。よって、図1に示した回転体1Aによれば、締まり嵌め部10がコンプレッサインペラ3の挿入孔4hに形成される図5に示した回転体1Bよりも、締まり嵌め部10の加工精度を維持し易い。
図7は、本発明の一実施形態にかかる回転体を示した断面図である。
幾つかの実施形態では、図7に示したように、上述した締まり嵌め部10は、ハブ部4の挿入孔4hに形成される、この挿入孔4hの他の部分よりも小径に形成される小径孔部4Aと、回転軸2に形成される、この回転軸2の他の部分よりも大径に形成される大径部2Aと、の2つからなる。
このような実施形態の回転体1Cによれば、上述した締まり嵌め部10をハブ部4の挿入孔4hに形成される小径孔部4Aから構成した効果と、締まり嵌め部10を回転軸2に形成される大径部2Aから構成した効果の両方を得ることが出来る。
この際、挿入孔4hに形成される小径孔部4Aを先行して形成し、その後に回転軸2の大径部2Aを形成し、大径部2Aの外径で締まり嵌め部10の締め代の調整を行うようにすることで、挿入孔4hに小径孔部4Aを形成する際の課題である加工精度の問題を回避することが出来る。
図8は、締まり嵌め部の拡大断面図であって、(a)は締まり嵌め部を構成する大径部の拡大断面図、(b)は締まり嵌め部を構成する小径孔部の拡大断面図である。
幾つかの実施形態では、図8(a)に示したように、図1に示した回転体1Aにおいて、上述した大径部2Aは、回転軸2の外周面2sに形成される押し込み痕20A、20B、20Cのバリ22a、22b、22c、22dによって形成される。
また幾つかの実施形態では、図8(b)に示したように、図5に示した回転体1Bにおいて、上述した小径孔部4Aは、ハブ部4の挿入孔4hの内周面4sに形成される押し込み痕20A、20B、20Cのバリ22a、22b、22c、22dによって形成される。
締まり嵌め部10の締め代は、特に小さいもので数μm程度となる。材料表面にディンプル加工等の方法によって押し込み痕20を形成すると、ミクロンオーダのかえり部(バリ22)が発生する。よって、このような実施形態によれば、押し込み痕20の形成に伴う極微小な形状変化を利用することで、締まり嵌め部10における極微小な締め代を形成することが出来る。
幾つかの実施形態では、図1に示した回転体1Aにおいて、上述した大径部2Aは、回転軸2の他の部分よりも表面粗さが大きくなるように形成される。
また幾つかの実施形態では、図5に示した回転体1Bにおいて、上述した小径孔部4Aは、挿入孔4hの他の部分よりも表面粗さが大きくなるように形成される。
このような実施形態によれば、締まり嵌め部10の表面粗さを荒くして摩擦係数を高めることで、高速回転時における回転軸2とコンンプレッサインペラ3との軸方向のずれ及びこれに伴う回転軸2とコンプレッサインペラ3との中心位置のずれを抑制することが出来る。
この際、表面粗さ(中心線平均粗さ)を締まり嵌め部10の段差Tと同じに形成することで、表面粗さによって締まり嵌め部10の段差Tを形成することが出来るため、加工性に優れた回転体とすることが出来る。
幾つかの実施形態では、図1及び図5に示したように、上述した締まり嵌め部10は、回転軸2とコンプレッサインペラ3とが嵌合された状態において、回転軸2の軸方向においてナット6と離間して形成される。
締まり嵌め部10では、回転軸2とコンプレッサインペラ3との間に軸方向のずれを防止する摩擦力が発生している。一方、ナット6と締まり嵌め部10との間には、ナット6の締付力に相当する軸力が作用している。ナット6と締まり嵌め部10との間の距離が短すぎると、ナット6の首下部分に該当する部分の長さが短くなり、軸力によって変形する量が小さくなるため、ナット6の緩みが生じ易くなる。よって、図1及び図5に示した回転体1A、1Bのように、締まり嵌め部10をナット6から離間して形成することで、ナット6の首下部分の長さを確保し、ナット6の緩みを防止することが出来る。
幾つかの実施形態では、図1及び図5に示したように、上述した回転体1A、1Bにおける締まり嵌め部10は、回転軸2とコンプレッサインペラ3とが嵌合された状態において、回転軸2の軸方向においてハブ部4の軸方向中心位置を含む位置に形成される。
すなわち、図1及び図5に示したように、上述した回転体1A、1Bにおける締まり嵌め部10は、回転軸2とコンプレッサインペラ3とが嵌合された状態において、ハブ部4の軸方向長さLの1/2Lの位置(図中のX−X位置)に存在するように形成される。
このような実施形態によれば、ナット6の首下部分の長さを適度に確保することが出来るとともに、高速回転時に最も大きな遠心力が作用する部分を避けて締まり嵌め部10を形成することが出来る。このため、締まり嵌め部10において、回転軸2とコンプレッサインペラ3との中心位置をずれ難くすることが出来るとともに、ナット6の首下部分の長さを確保し、ナット6の緩みを防止することが出来る。
幾つかの実施形態では、上述したように、ハブ部4の挿入孔4hが回転軸2に圧入されることで、締まり嵌め部10においてコンプレッサインペラ3が回転軸2に嵌合される。
本発明の回転体1は、圧入の他に、コンプレッサインペラ3を加熱する焼き嵌め、回転軸2を冷却する冷し嵌め、等の方法によって組み立てられる。特に、上述した実施形態のように、圧入によって回転軸2とコンプレッサインペラ3とを嵌合することで、回転軸2やコンプレッサインペラ3を熱変形させずとも両者を嵌合させることが出来るため、焼き嵌め、冷やし嵌めで懸念される熱変形によるナット6の緩み等の問題は発生しないようになっている。
以上、本発明の好ましい形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではない。例えば上述した実施形態を組み合わせても良く、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
例えば上述した実施形態では、回転体1が、回転軸2と、回転軸2の一端側に嵌合されるコンプレッサインペラ3と、回転軸2とコンプレッサインペラ3とを締結するナット6から構成され、高速で回転することで吸気を圧縮するように構成されたコンプレッサ回転体1であるものとして説明した。しかしながら、本発明の回転体1はこれに限定されず、例えば、回転軸と、回転軸の他端側に嵌合されるタービンインペラと、回転軸とタービンインペラとを締結するナットから構成され、排気エネルギーによって高速で回転するように構成されたタービン回転体であってもよいものである。
本発明の少なくとも一実施形態にかかる回転体は、ターボチャージャのコンプレッサ回転体やタービン回転体として好適に用いることが出来る。
1,1A〜1C 回転体(コンプレッサ回転体)
2 回転軸
2A 大径部(締まり嵌め部10)
2B 雄ネジ部
2C 段部
2s 外周面
3 コンンプレッサインペラ
4 ハブ部
4A 小径孔部(締まり嵌め部10)
4B 最大外径部
4h 挿入孔
4hs 内周面
4s 周面
5 ブレード部
6 ナット
7 ワッシャ
10 ベアリングハウジング
12 スラストベアリング
14A スラストスリーブ
14B スラストリング
20、20A〜20C 押し込み痕
22、22a〜22c バリ

Claims (8)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の一端側に嵌合されるインペラと、
    前記回転軸の一端側に螺着され、前記回転軸と前記インペラとを締結するナットと、からなる回転体であって、
    前記インペラは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜する周面及び前記回転軸に挿入される挿入孔を有するハブ部と、該ハブ部の周面から径方向に突出して設けられるブレード部と、を備え、
    前記回転軸及び前記ハブ部の挿入孔の少なくともいずれか一方には、前記ハブ部の挿入孔の内径よりも前記回転軸の外径の方が大径に形成される、前記回転軸に前記インペラを嵌合するための締まり嵌め部が形成されるとともに、
    前記締まり嵌め部が、前記回転軸と前記インペラとが嵌合された状態において、前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成され
    前記締まり嵌め部は、前記ハブ部の挿入孔に形成される、該挿入孔の他の部分よりも小径に形成される小径孔部からなり、
    前記小径孔部は、前記ハブ部の挿入孔の内周面に形成される押し込み痕のバリによって形成される回転体。
  2. 回転軸と、
    前記回転軸の一端側に嵌合されるインペラと、
    前記回転軸の一端側に螺着され、前記回転軸と前記インペラとを締結するナットと、からなる回転体であって、
    前記インペラは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜する周面及び前記回転軸に挿入される挿入孔を有するハブ部と、該ハブ部の周面から径方向に突出して設けられるブレード部と、を備え、
    前記回転軸及び前記ハブ部の挿入孔の少なくともいずれか一方には、前記ハブ部の挿入孔の内径よりも前記回転軸の外径の方が大径に形成される、前記回転軸に前記インペラを嵌合するための締まり嵌め部が形成されるとともに、
    前記締まり嵌め部が、前記回転軸と前記インペラとが嵌合された状態において、前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成され
    前記締まり嵌め部は、前記回転軸に形成される、該回転軸の他の部分よりも大径に形成される大径部からなり、
    前記大径部は、前記回転軸の外周面に形成される押し込み痕のバリによって形成される回転体。
  3. 回転軸と、
    前記回転軸の一端側に嵌合されるインペラと、
    前記回転軸の一端側に螺着され、前記回転軸と前記インペラとを締結するナットと、からなる回転体であって、
    前記インペラは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜する周面及び前記回転軸に挿入される挿入孔を有するハブ部と、該ハブ部の周面から径方向に突出して設けられるブレード部と、を備え、
    前記回転軸及び前記ハブ部の挿入孔の少なくともいずれか一方には、前記ハブ部の挿入孔の内径よりも前記回転軸の外径の方が大径に形成される、前記回転軸に前記インペラを嵌合するための締まり嵌め部が形成されるとともに、
    前記締まり嵌め部が、前記回転軸と前記インペラとが嵌合された状態において、前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成され
    前記締まり嵌め部は、前記回転軸と前記インペラとが嵌合された状態において、前記回転軸の軸方向において前記ナットと離間して形成され、
    前記締まり嵌め部は、前記回転軸と前記インペラとが嵌合された状態において、前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の軸方向中心位置を含む位置に形成される回転体。
  4. 回転軸と、
    前記回転軸の一端側に嵌合されるインペラと、
    前記回転軸の一端側に螺着され、前記回転軸と前記インペラとを締結するナットと、からなる回転体の製造方法であって、
    前記インペラは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜する周面及び前記回転軸に挿入される挿入孔を有するハブ部と、該ハブ部の周面から径方向に突出して設けられるブレード部と、を備え、
    前記回転軸及び前記ハブ部の挿入孔の少なくともいずれか一方には、前記ハブ部の挿入孔の内径よりも前記回転軸の外径の方が大径に形成される、前記回転軸に前記インペラを嵌合するための締まり嵌め部が形成されるとともに、
    前記ハブ部の挿入孔に前記回転軸を挿入し、前記締まり嵌め部が前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成されるように、前記締まり嵌め部において前記回転軸と前記インペラとを嵌合する嵌合工程を備え
    前記締まり嵌め部は、前記ハブ部の挿入孔に形成される、該挿入孔の他の部分よりも小径に形成される小径孔部からなり、
    前記小径孔部は、前記ハブ部の挿入孔の内周面に形成される押し込み痕のバリによって形成される回転体の製造方法。
  5. 回転軸と、
    前記回転軸の一端側に嵌合されるインペラと、
    前記回転軸の一端側に螺着され、前記回転軸と前記インペラとを締結するナットと、からなる回転体の製造方法であって、
    前記インペラは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜する周面及び前記回転軸に挿入される挿入孔を有するハブ部と、該ハブ部の周面から径方向に突出して設けられるブレード部と、を備え、
    前記回転軸及び前記ハブ部の挿入孔の少なくともいずれか一方には、前記ハブ部の挿入孔の内径よりも前記回転軸の外径の方が大径に形成される、前記回転軸に前記インペラを嵌合するための締まり嵌め部が形成されるとともに、
    前記ハブ部の挿入孔に前記回転軸を挿入し、前記締まり嵌め部が前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成されるように、前記締まり嵌め部において前記回転軸と前記インペラとを嵌合する嵌合工程を備え
    前記締まり嵌め部は、前記回転軸に形成される、該回転軸の他の部分よりも大径に形成される大径部からなり、
    前記大径部は、前記回転軸の外周面に形成される押し込み痕のバリによって形成される回転体の製造方法。
  6. 回転軸と、
    前記回転軸の一端側に嵌合されるインペラと、
    前記回転軸の一端側に螺着され、前記回転軸と前記インペラとを締結するナットと、からなる回転体の製造方法であって、
    前記インペラは、前記回転軸の軸方向に対して傾斜する周面及び前記回転軸に挿入される挿入孔を有するハブ部と、該ハブ部の周面から径方向に突出して設けられるブレード部と、を備え、
    前記回転軸及び前記ハブ部の挿入孔の少なくともいずれか一方には、前記ハブ部の挿入孔の内径よりも前記回転軸の外径の方が大径に形成される、前記回転軸に前記インペラを嵌合するための締まり嵌め部が形成されるとともに、
    前記ハブ部の挿入孔に前記回転軸を挿入し、前記締まり嵌め部が前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の外径が最大となる最大外径部を含まない位置に形成されるように、前記締まり嵌め部において前記回転軸と前記インペラとを嵌合する嵌合工程を備え
    前記嵌合工程の後に、前記回転軸の一端側から前記ナットを締め付けることで前記回転軸と前記インペラとを締結する締結工程をさらに備え、
    前記締まり嵌め部は、前記回転軸と前記インペラとが嵌合された状態において、前記回転軸の軸方向において前記ナットと離間して形成され、
    前記締まり嵌め部は、前記回転軸と前記インペラとが嵌合された状態において、前記回転軸の軸方向において前記ハブ部の軸方向中心位置を含む位置に形成される回転体の製造方法。
  7. 前記嵌合工程の後に、前記回転軸の一端側から前記ナットを締め付けることで前記回転軸と前記インペラとを締結する締結工程をさらに備える請求項4又は5に記載の回転体の製造方法。
  8. 前記嵌合工程は、前記ハブ部の挿入孔を前記回転軸に圧入することで、前記締まり嵌め部において前記回転軸と前記インペラとを嵌合する圧入嵌合工程からなる請求項6又は7に記載の回転体の製造方法。
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