JP6153823B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を収容する容器の口部に取り付けられて容器内の液体を霧状または泡状にしてノズルから噴出するトリガー式液体噴出器に関する。
カビ取り剤、洗剤、衣料用糊剤、住居用ワックス、整髪剤、芳香剤等の液体を収容する容器の口部に取り付けられる噴出器としては、トリガーの操作によりポンプを作動させてこれらの液体をノズルから霧状又は泡状にして噴出するトリガー式液体噴出器が知られている。
このようなトリガー式液体噴出器は、装着キャップ等により容器の口部に装着される噴出器本体を備え、この噴出器本体にポンプが装着されるとともに当該ポンプに圧送される液体の送出流路が設けられ、この送出流路の出口端である送出口にはノズルが装着されている。ノズルには送出流路よりも小径の噴出孔が設けられており、ポンプにより送出流路を経て送出口にまで圧送されてきた液体はこの噴出孔から外部に向けて霧状又は泡状に噴出される。また、ノズルを噴出器本体に回動可能に装着し、ノズルを回動させることで、噴出孔の開閉を切り替えるようにしたものも知られている。
このようなノズルは、通常、金型を用いた樹脂材料の射出成形により、噴出孔を備えた隔壁の外周に円筒状の外周壁が一体に設けられるとともに、その外周壁の内周面に該内周面から径方向内側に突出する環状の係止突起が一体に設けられた形状に形成される。一方、噴出器本体には、送出口に連なる円筒状の装着部が一体に設けられ、この装着部の外周面には突起部が一体に設けられる。そして、ノズルは、その外周壁が装着部の外側に嵌め込まれるとともに、係止突起が突起部にアンダーカット係合することにより、装着部に係止された状態で回動可能に装着される(例えば特許文献1)。
特開平11−290731号公報
トリガー式液体噴出器では、ノズルに設けた小さな噴出孔から大量の液体を霧状または泡状にして噴出するため、液体噴出時における送出流路やノズル内の圧力が高くなる。そのため、ノズルの外周壁に設けられる係止突起の突出高さを高くして、ノズルの装着部への装着強度を高める必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載されるノズルは、その形状上、金型による成形後に、その係止突起の部分を金型から無理抜きする必要があるので、係止突起の外周壁からの突出量を十分に大きくすることができず、そのためノズルの装着部に対する装着強度を十分に高めることができないという問題点があった。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、ノズルの外周壁に設けられる係止突起のその内周面からの突出高さを高くすることを可能として、ノズルの装着部への装着強度を高めることができるトリガー式液体噴出器を提供することにある。
本発明のトリガー式液体噴出器は、液体を収容する容器の口部に装着される噴出器本体と、トリガーの操作により作動して前記容器内の液体を前記噴出器本体に設けられた送出流路を通して送出口に圧送するポンプと、前記噴出器本体に装着されて該送出口に圧送された液体を外部に噴出するノズルと、を備えたトリガー式液体噴出器であって、前記噴出器本体は、前記送出口に連なる円筒状の装着部を備え、前記ノズルは、前記装着部の開口端を覆うとともに噴出孔が設けられた隔壁と、該隔壁の外周に連なり前記装着部の外周を覆う円筒状の外周壁とを備え、前記隔壁には、前記外周壁との連接部分に沿って貫通孔が設けられ、前記外周壁の内周面の、前記外周壁の中心軸に沿う方向から見て前記貫通孔と重複する範囲に、該外周壁の径方向内側に向けて突出する係止突起が一体に設けられ、前記係止突起が前記装着部の外周面に設けられた突起部にアンダーカット係合することにより、前記ノズルが前記装着部に装着されていることを特徴とする。
本発明は、上記構成において、前記隔壁に、前記外周壁の中心軸を中心として点対称に配置される一対の円弧状の前記貫通孔が設けられ、一対の前記貫通孔の間に、前記外周壁の径方向に向けて延びるとともに、一端が前記噴出孔の出口付近に開口し、他端が前記外周壁の外部に開口する空気導入孔が設けられるのが好ましい。
本発明は、上記構成において、前記噴出孔に対向する泡生成孔を備えた蓋体が前記ノズルに薄肉のヒンジ部を介して一体に設けられ、前記蓋体に係合して該蓋体を前記噴出孔から離れた開状態に保持する保持爪が前記ノズルの外周面に設けられるのが好ましい。
本発明は、上記構成において、前記ノズルは、前記装着部に対して、前記噴出孔が前記送出口に連通される開位置と、前記噴出孔が前記送出口に対して遮断される閉位置との間で回動可能とすることができる。
本発明は、上記構成において、前記係止突起の両端にそれぞれストッパが設けられ、該ストッパに前記突起部が当接することにより前記ノズルの回転角度が規制されるのが好ましい。
本発明によれば、ノズルの隔壁にその外周壁との連接部分に沿って貫通孔を設け、外周壁の内周面の外周壁の中止軸に沿う方向から見て貫通孔と重複する範囲に係止突起を設けるようにしたので、このノズルを、外周壁の中心軸に沿う方向に向けて組み合わされる一対の金型を用いて成形するにあたり、一方の金型と他方の金型との間で隔壁を成形しつつ、一方の金型の貫通孔を形成する突出部位と他方の金型との外周壁の中心軸に沿う方向への組み合わせ部分で係止突起を形成することができる。したがって、ノズルを金型により成形するようにしても、成形後のノズルを、その係止突起の部分を無理抜きすることなく当該金型から容易に取り出すことができ、これにより、係止突起の外周壁の内周面からの突出高さを所望の値に設定することを可能として、ノズルの装着部に対する装着強度を高めることができる。
本発明の一実施の形態であるトリガー式液体噴出器の断面図である。 図1に示すトリガー式液体噴出器のノズルが装着される部位を拡大して示す拡大断面図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 (a)は閉位置とされた状態のノズルを背面側から見た断面図であり、(b)は開位置とされた状態のノズルを背面側から見た断面図である。 ノズルを成形する金型の組み合わせを示す説明図である。 図1に示すノズルの単体の正面図である。 図6におけるB−B線に沿う断面の要部を示す図である。 図6に示すノズルの平面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態であるトリガー式液体噴出器1は、例えば、カビ取り剤、洗剤、衣料用糊剤、住居用ワックス、整髪剤、芳香剤等の液体を収容する容器2の口部2aに取り付けて使用されるものである。このトリガー式液体噴出器1は、容器2の口部2aに取り付けられる樹脂製の噴出器本体11を備えている。
噴出器本体11は容器2の口部2aに対応した円筒状の装着筒部12を備え、この装着筒部12にはその外周面に設けられた鍔部12aに係止されて装着キャップ13が装着されている。装着キャップ13の内周面には雌ねじ13aが設けられ、この装着キャップ13を容器2の口部2aの雄ねじにねじ結合させることで噴出器本体11つまりトリガー式液体噴出器1を容器2の口部2aに装着ことができる。なお、符号14は、容器2の口部2aと鍔部12aとの間を密封するシール部材である。
噴出器本体11は、装着筒部12からその中心軸に沿う方向に向けて延びる起立部15と、この起立部15に対して直交する方向に延びる延出部16とを備えた外形略L字形に形成されている。起立部15の内部には装着筒部12に連通する吸入流路P1が設けられ、この吸入流路P1の下端には容器2の内部に挿入される吸引用のチューブ17が接続されている。一方、延出部16には吸入流路P1に対して直交する方向に延びる送出流路P2が設けられ、吸入流路P1と送出流路P2との間は逆止弁室R1となっている。なお、吸入流路P1と逆止弁室R1は、隔壁18aにより内部が起立部15の中心軸に沿う方向に2分された筒体18が起立部15に組み込まれて構成されている。
噴出器本体11にはポンプ21が装着されている。このポンプ21は噴出器本体11の装着筒部12と延出部16との間に嵌め込まれて固定されるシリンダ部材22を備えている。シリンダ部材22はシリンダ筒部22aと区画筒部22bとを備え、これらの間は円環状の区画室22cとなっている。この区画室22cは筒体18に形成された送出孔23を介して逆止弁室R1に連通している。シリンダ筒部22aには一端が閉塞された円筒状のピストン24が、シリンダ筒部22aの中心軸に沿う方向に移動自在に装着されている。このピストン24の円筒状の先端部分の外周側にはシリンダ筒部22aの内周面に摺接するシール部24aが一体に形成されている。
噴出器本体11の起立部15には円筒状の吸入筒部25が一体に設けられている。この吸入筒部25は区画筒部22bの内側に該区画筒部22bと中心軸を一致させて配置され、その一端側は筒体18に設けられた吸入孔26を介して吸入流路P1に連通している。吸入筒部25のポンプ21内に露出する先端面25aは、径方向内側に向かうに従って吸入孔26の側へ向けて凹むテーパ面(円錐面)となっており、この先端面25aには吸入側逆止弁31が配置されている。
吸入側逆止弁31は、その球状面が吸入筒部25の先端面25aに当接可能な直径を有する半球状の弁本体31aを備えている。弁本体31aは螺旋状の弾性部31bにより区画筒部22bの内周面に一体に連結され、この弾性部31bにより先端面25aの側に向けて付勢されている。これにより、弁本体31aはその球状面において弁座である吸入筒部25の先端面25aに押し付けられた状態で当接している。弾性部31bは区画筒部22bの側から弁本体31aの側に向けて徐々に縮径する形状とされ、弁本体31aが先端面25aから離れる方向に向けて弾性変形することができる。このような構成により、吸入側逆止弁31は吸入流路P1から吸入孔26を通したポンプ21内への液体の吸入を許容するとともにポンプ21内から吸入孔26を通した吸入流路P1への液体の逆流を阻止する。
一方、逆止弁室R1には送出側逆止弁32が設けられている。この送出側逆止弁32は板状の弁本体32aを有し、この弁本体32aは、湾曲した弾性部32bによりポンプ21側に向けて付勢されて筒体18の内周面の段差に当接している。このような構成により、送出側逆止弁32はポンプ21から送出孔23を通した送出流路P2への液体の送出を許容するとともに送出流路P2から送出孔23を通したポンプ21内への液体の逆流を阻止する。
噴出器本体11には枢軸33により回動自在に支持されてトリガー(操作レバー)34が設けられている。ピストン24には連結片35が一体に設けられ、この連結片35はトリガー34の中間部分に設けられた孔部34aに差し込まれた状態でピン部材36によりトリガー34に回動自在に連結されている。また、トリガー34には一端が噴出器本体11に固定保持された湾曲形状の板ばね37の先端が係止され、この板ばね37により、トリガー34はポンプ21から離れる方向(図中においては枢軸を中心とした時計回り方向)に付勢されている。なお、噴出器本体11とポンプ21はカバーCにより覆われ、トリガー34はカバーCの下方から突出している。
トリガー34を手動で操作し、ポンプ21に向けて図1中二点鎖線で示すストローク端位置にまで引くと、吸入側逆止弁31が閉じ、ピストン24が区画室22c内に押し込まれてポンプ21内の液圧が高められ、ポンプ21内の液体が送出孔23から逆止弁室R1を介して送出流路P2に送出される。このとき、ピストン24の内周面と区画筒部22bの外周面との間には隙間が設けられているので、区画室22c内の液体だけでなくピストン24や区画筒部22bの内側にある液体をも含んだ大容量の液体を送出流路P2に向けて送出することができる。
トリガー34の操作が解除されると、板ばね37の弾性力によりトリガー34は初期位置に復帰し、その復帰動作に伴って送出側逆止弁32が閉じ、吸入側逆止弁31が開いて、容器2内の液体がチューブ17と吸入流路P1とを介して吸入孔26からからポンプ21内に吸引される。なお、シリンダ筒部22aにはトリガー34がストローク端にまで操作されたときに外部に露出する吸気孔38が設けられ、この吸気孔38から吸気された空気がポンプ21のシリンダ筒部22aと噴出器本体11との間の環状の隙間と装着筒部12の上面壁に設けられた通気孔12b,12cを介して容器2内に吸入されることで、液体を噴出した分、容器2内に空気が置換されるようになっている。
このように、本発明のトリガー式液体噴出器1を容器2の口部2aに装着し、トリガー34の引き操作と解除操作とを繰り返すことにより、ポンプ21を作動させて容器2内の液体を送出流路P2を通してその送出口39にまで圧送することができる。
噴出器本体11の延出部16の先端には、ポンプ21により容器2から送出口39にまで圧送された液体を外部に霧状又は泡状にして噴出させるためのノズル41が装着されている。
図2に示すように、噴出器本体11の延出部16の先端には、ノズル41を装着するために装着部42が一体に設けられている。この装着部42は円筒状に形成されて延出部16の先端から突出しており、その内側の下方側に送出流路P2の出口端である送出口39が開口している。つまり、装着部42はその内側において送出流路P2の送出口39に連通している。また、延出部16の先端には装着部42と中心軸を一致させて円柱状の切替え軸部43が一体に設けられている。
ノズル41は金型を用いた樹脂材料の射出成形品となっており、装着部42の開口端を覆う円板状の隔壁41aと、この隔壁41aの外周に連なる円筒状に形成されて装着部42の外周を覆う外周壁41bとを備えている。また、図4に示すように、ノズル41の外郭は、4つの外壁を備えるとともに、その中心軸に沿う方向、つまり正面側から見て略正方形状の角筒体41cにより構成され、隔壁41aや外周壁41bはこの角筒体41cの内側に一体に形成されている。
ノズル41の隔壁41aには、この隔壁41aを外周壁41bの中心軸に沿って貫通する噴出孔44が設けられている。噴出孔44は送出口39よりも十分に断面積が小さい小孔とされている。隔壁41aの装着部42の側を向く内側面には噴出孔44と同軸に円筒状の閉塞筒部41dが一体に設けられ、この閉塞筒部41dが装着部42の内側に嵌合することで、装着部42の開口端が隔壁41aにより閉塞されている。また、隔壁41aの内側面には閉塞筒部41dとその中心軸を一致させかつその内側に位置するように切替え筒部41eが一体に設けられ、この切替え筒部41eが切替え軸部43の外側に嵌合している。閉塞筒部41dと切替え筒部41eは、それぞれ装着部42と切替え軸部43に対して相対回転自在となっており、つまりノズル41はその隔壁41aの中心軸を中心として装着部42に対して回動可能となっている。
切替え軸部43の先端面には円形に凹む凹部43aが設けられ、また、その先端側の所定範囲における外周面には凹部43aに連通するとともに切替え軸部43の中心軸に沿う方向に延びる一対の接続流路43bが切替え軸部43の中心軸を中心として対称に設けられている。一方、切替え筒部41eの内周面には、その先端から切替え軸部43の接続流路43bに重複する位置にまで切替え筒部41eの中心軸に沿う方向に延びる一対の接続流路41fが切替え筒部41eの中心軸を中心として対称に設けられている。図4(a)に示すように、ノズル41が閉位置にあるときには、切替え軸部43の接続流路43bと切替え筒部41eの接続流路41fとが回転方向にずれて非連通状態となり、ノズル41は噴出孔44が送出口39に対して遮断されて液体を噴出ができない閉状態とされる。一方、図4(b)に示すように、ノズル41が閉位置から装着部42に対して90度回転した開位置にあるときには、切替え軸部43の接続流路43bと切替え筒部41eの接続流路41fとが連通し、これによりノズル41は噴出孔44が送出口39に連通されて液体を噴出可能な開状態とされる。さらにノズル41を90度回転させることにより、再度ノズル41を閉位置とすることができる。このように、ノズル41を閉位置と開位置との間で回動させることにより、噴出孔44の開閉を切り替えることができる。
図2〜図4に示すように、ノズル41の隔壁41aには、その外周壁41bとの連接部分に沿って延びる一対の貫通孔45が設けられている。これらの貫通孔45は、外周壁41bの中心軸を中心として約90度の範囲で延びるとともに外周壁41bの中心軸を中心として点対称に配置される一対の円弧状の孔として形成されている。
また、ノズル41の外周壁41bの内周面の隔壁41aよりも先端側には、その径方向内側に向けて突出する一対の係止突起46が設けられている。図4に示すように、これらの係止突起46は、それぞれ外周壁41bの中心軸に沿う方向から見て、対応する貫通孔45と重複した範囲内に位置するように、貫通孔45と同一の範囲で外周壁41bの内周面に沿って周方向に延びる円弧状に形成されている。
一方、図3、図4に示すように、装着部42の外周面には、これらの係止突起46に対応した一対の突起部47が一体に設けられている。これらの突起部47は装着部42の外周面から径方向外側に突出する板状に形成され、その周方向幅は係止突起46の約1/4程度とされている。
図3に示すように、ノズル41が装着部42に装着されると、その係止突起46が装着部42の突起部47を乗り越えて当該突起部47にアンダーカット係合する。これにより、ノズル41は突起部47によりその中心軸に沿う方向に係止されて装着部42からの離脱が防止されつつ、装着部42に対して回動可能に装着される。また、一対の係止突起46は約90度の範囲で互いに点対称に設けられているので、図4(a)、(b)に示すように、ノズル41を閉位置と開位置との間で回動させても常に係止突起46が突起部47に係合してノズル41が装着部42から外れることはない。
なお、符号48は装着部42の外周面に設けられた突起であり、この突起48が外周壁41bの内周面に設けられた突起49を乗り越えることでノズル41を開位置または閉位置にまで回転させたときにクリック感が生じるようになっている。また、係止突起46の両端にはそれぞれストッパSが設けられ、これらのストッパSに突起部47が当接することにより、ノズル41の回転角度が90度に規制されるようになっている。この90度の範囲でノズル41を回動させることにより、噴出孔44を閉状態から開状態、開状態から閉状態へと切り替えることができる。
ノズル41は、隔壁41aに設けられた貫通孔45とこれに対応する係止突起46が一対設けられる構成に限らず、ノズル41を装着部42に対してその中心軸に沿う方向に係止しつつ装着部42に回転可能に装着することができる構成であれば、例えば、3つ以上の貫通孔45および係止突起46を周方向に等間隔に並べて設けるなど、種々の構成とすることもできる。
図5はノズルを成形する金型の組み合わせ面を示す説明図である。このノズル41は、隔壁41aに外周壁41bとの連接部分に沿って貫通孔45を設け、外周壁41bの内周面の、この外周壁41bの中心軸に沿う方向から見て貫通孔45と重複する範囲内に位置するように係止突起46を設けるようにしたので、図5に示すように、このノズル41を、外周壁41bの中心軸に沿う方向に向けて組み合わされる一対の金型M1,M2を用いた樹脂成形により形成するにあたり、一方の金型M1と他方の金型M2との間で隔壁41aを成形しつつ、一方の金型M1の貫通孔45を形成する部分と他方の金型M2との組み合わせ部分で係止突起46を形成することができる。したがって、成形後のノズル41を金型M1,M2から取り出す際には、何れの金型M1,M2に対しても係止突起46を無理抜きすることなくノズル41を容易に取り出すことができる。したがって、金型M1,M2を用いた樹脂材料の射出成形によりノズル41を形成するにあたり、金型M1,M2からの無理抜きの制限なく係止突起46を所望の突出高さに設計することができるので、ノズル41の外周壁41bの内周面に設ける係止突起46を所望の突出高さとして、ノズル41の装着部42に対する装着強度を必要十分な強度にまで高めることができる。よって、トリガー34が操作され、ノズル41の小さな噴出孔44から大量の液体が噴出する際に、送出流路P2やノズル41内の圧力が高まっても、ノズル41は装着部42に確実に保持されて装着部42から離脱することがなく、このトリガー式液体噴出器1の作動信頼性が高められることになる。
図2に示すように、隔壁41aの外側を向く面には、噴出孔44と中心軸を一致させて円筒状の噴出筒51が一体に設けられている。この噴出筒51の内周面は、その内径が開口端側よりも隔壁側が小径となる2段形状となっており、噴出孔44がその底面に開口している。
図6に示すように、ノズル41の隔壁41aの外側面には、一対の円弧状の貫通孔45に対してその周方向の間の部分に位置するように、一対のトンネル部52が一体に設けられている。これらのトンネル部52は、それぞれ一端が噴出筒51の外周面に連なるとともに他端が角筒体41cの外周面に連ねられており、互いに角筒体41cの中心軸を中心として点対称に配置されている。これらのトンネル部52の内部は外周壁41bや隔壁41aの径方向に向けて延びる空気導入孔53となっており、この空気導入孔53の一端はノズル41の外周面に開口する空気取り入れ口53aとなっており、他端は噴出筒51の小径部分の内周面において2つに分岐しつつ噴出孔44の出口付近に開口する一対の空気供給口53bとなっている。これらの空気供給口53bは空気取り入れ口53aよりもその高さ寸法および幅寸法が小さくされ、つまりその断面積が小さくされている。
このような構成により、ノズル41が開位置の状態でトリガー34が操作されてノズル41の噴出孔44から液体が霧状に噴出されると、噴出孔44から噴出された液体により噴出筒51の内側が負圧となり、この負圧により空気取り入れ口53aから空気導入孔53へ空気が取り込まれ、この空気が空気供給口53bから噴出筒51の内側に供給される。したがって、液体として例えば洗剤等の発泡性を有するものを用いた場合には、噴出孔44から噴出する霧状の液体に、空気供給口53bから噴出筒51の内側に供給された空気が混合されて泡状として外部に噴出させることができる。
このように、ノズル41の隔壁41aの一対の貫通孔45の間に空気導入孔53を形成するトンネル部52を一体に設けるようにしたので、隔壁41aに貫通孔45を設ける構成としても、トンネル部52により隔壁41aの強度を高めて隔壁41aの変形や破損等を防止することができる。また、上記のようにノズル41の隔壁41aの強度を高めつつ、噴出孔44の近傍に空気を導入する構成とすることにより、噴出孔44から噴出される液体を効率よく泡状化させることができる。
ノズル41には蓋体としてノズルカバー61が設けられている。図6に示すように、ノズルカバー61は、ノズル41の角筒体41cの開口端の形状に対応した略正方形の板状に形成され、その中心には泡生成孔62が設けられている。図示する場合では、泡生成孔62はノズル41の噴出筒51に対応した貫通孔62aの内周面から径方向内側に向けて突出する5本の先端が丸みを帯びた柱状体62bを周方向に等間隔に並べて配置した構成となっているが、噴出孔44から噴出された液体と衝突して当該液体を泡状化させることができる障害部分を備えたものであれば、例えばメッシュ状の孔など、他の形状とすることもできる。
ノズルカバー61は金型を用いた樹脂材料の射出成形により、ノズル41の角筒体41cの先端における一辺に薄肉のヒンジ部63を介して一体に設けられている。ノズルカバー61は、このヒンジ部63を中心として、角筒体41cの先端つまりノズル41の先端を覆って泡生成孔62が噴出孔44に対向する閉位置と、角筒体41cの上面に沿って配置される開位置との間で回動可能となっている。ノズルカバー61には泡生成孔62を囲うボス部64が一体に設けられ、ノズルカバー61が閉位置のときにはボス部64がノズル41の噴出筒51の外側に係合して、噴出孔44から噴出された液体を泡生成孔62に導くようになっている。また、ノズルカバー61のヒンジ部63とは反対側の一辺には、このノズルカバー61を開閉操作する際に把持される摘み部65が一体に設けられている。
このように、ノズルカバー61を薄肉のヒンジ部63を介してノズル41と一体に形成することにより、ノズル41と別体に形成したノズルカバーをヒンジ等を用いてノズル41に組み付ける構造とした場合と比べて、ノズル41の構成を簡素化し、そのコストを低減することができる。
図8に示すように、ノズル41の角筒体41cの上面には、その後端側かつ両端に位置して一対の保持爪66が設けられている。これらの保持爪66はノズルカバー61の幅に対応した間隔を有し、ノズルカバー61が開位置となったときにその側部にアンダーカット係合してノズルカバー61を開状態に保持することができる。
一方、図5、図6に示すように、ノズル41の角筒体41cの開口端の内側面には、それぞれ開位置側の保持爪67が設けられ、ノズルカバー61が閉位置となったときにこれらの保持爪67がその側部にアンダーカット係合してノズルカバー61を閉状態に保持することができるようになっている。
ここで、ノズルカバー61を開状態に保持する保持爪66が、ノズルカバー61の側部の摘み部65が設けられる側の端部に係合するのに対して、ノズルカバー61を閉状態に保持する保持爪67は、ノズルカバー61の側部の摘み部65とヒンジ部63との間の部分に係合するようになっている。このように、ノズルカバー61の保持爪66、67と係合する部位を、その開位置と閉位置とで相違させることにより、ノズルカバー61の保持爪66、67との係合による摩耗等を抑制して、その耐久性を高めることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、ノズル41は装着部42に回動可能に装着されて開位置と閉位置とに切り替え可能な構成とされるが、このような切り替え機構を備えない構成とすることもできる。
また、前記実施の形態においては、ポンプ21は環状の区画室22cと円筒状のピストン24とを備えた構成とされているが、これに限らず、トリガー34の操作により作動して容器2内の液体を送出口39に圧送できるものであれば、他の構成のものとすることもできる。
さらに、ノズル41に設けられる係止突起46は、外周壁41bの内周面の、外周壁41bの中心軸に沿う方向から見て貫通孔45と重複する範囲の少なくとも一部に設けられていればよく、また、当該範囲の全体に設けることもできる。
1 トリガー式液体噴出器
2 容器
2a 口部
11 噴出器本体
12 装着筒部
12a 鍔部
12b,12c 通気孔
13 装着キャップ
13a 雌ねじ
14 シール部材
15 起立部
16 延出部
17 チューブ
18 筒体
18a 隔壁
21 ポンプ
22 シリンダ部材
22a シリンダ筒部
22b 区画筒部
22c 区画室
23 送出孔
24 ピストン
24a シール部
25 吸入筒部
25a 先端面(弁座)
26 吸入孔
31 吸入側逆止弁
31a 弁本体
31b 弾性部
32 送出側逆止弁
32a 弁本体
32b 弾性部
33 枢軸
34 トリガー
34a 孔部
35 連結片
36 ピン部材
37 板ばね
38 吸気孔
39 送出口
41 ノズル
41a 隔壁
41b 外周壁
41c 角筒体
41d 閉塞筒部
41e 切替え筒部
41f 接続流路
42 装着部
43 切替え軸部
43a 凹部
43b 接続流路
44 噴出孔
45 貫通孔
46 係止突起
47 突起部
48 突起
49 突起
51 噴出筒
52 トンネル部
53 空気導入孔
53a 空気取り入れ口
53b 空気供給口
61 ノズルカバー(蓋体)
62 泡生成孔
62a 貫通孔
62b 柱状体
63 ヒンジ部
64 ボス部
65 摘み部
66 保持爪
67 保持爪
P1 吸入流路
P2 送出流路
R1 逆止弁室
C カバー
S ストッパ
M1,M2 金型

Claims (5)

  1. 液体を収容する容器の口部に装着される噴出器本体と、トリガーの操作により作動して前記容器内の液体を前記噴出器本体に設けられた送出流路を通して送出口に圧送するポンプと、前記噴出器本体に装着されて該送出口に圧送された液体を外部に噴出するノズルと、を備えたトリガー式液体噴出器であって、
    前記噴出器本体は、前記送出口に連なる円筒状の装着部を備え、
    前記ノズルは、前記装着部の開口端を覆うとともに噴出孔が設けられた隔壁と、該隔壁の外周に連なり前記装着部の外周を覆う円筒状の外周壁とを備え、
    前記隔壁には、前記外周壁との連接部分に沿って貫通孔が設けられ、
    前記外周壁の内周面の、前記外周壁の中心軸に沿う方向から見て前記貫通孔と重複する範囲に、該外周壁の径方向内側に向けて突出する係止突起が一体に設けられ、
    前記係止突起が前記装着部の外周面に設けられた突起部にアンダーカット係合することにより、前記ノズルが前記装着部に装着されていることを特徴とするトリガー式液体噴出器。
  2. 前記隔壁に、前記外周壁の中心軸を中心として点対称に配置される一対の円弧状の前記貫通孔が設けられ、一対の前記貫通孔の間に、前記外周壁の径方向に向けて延びるとともに、一端が前記噴出孔の出口付近に開口し、他端が前記外周壁の外部に開口する空気導入孔が設けられる請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 前記噴出孔に対向する泡生成孔を備えた蓋体が前記ノズルに薄肉のヒンジ部を介して一体に設けられ、前記蓋体に係合して該蓋体を前記噴出孔から離れた開状態に保持する保持爪が前記ノズルの外周面に設けられる請求項1または2に記載のトリガー式液体噴出器。
  4. 前記ノズルは、前記装着部に対して、前記噴出孔が前記送出口に連通される開位置と、前記噴出孔が前記送出口に対して遮断される閉位置との間で回動可能である請求項1〜3の何れか1項に記載のトリガー式液体噴出器。
  5. 前記係止突起の両端にそれぞれストッパが設けられ、該ストッパに前記突起部が当接することにより前記ノズルの回転角度が規制される請求項1〜4の何れか1項に記載のトリガー式液体噴出器。
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