JP6952592B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、トリガーの操作によりポンプを作動させて容器に収容されている液体をノズルから泡状にして噴出するトリガー式液体噴出器に関する。
カビ取り剤、洗剤、衣料用糊剤、住居用ワックス、整髪剤、芳香剤等の発泡性を有する液体を容器内から泡状にして噴出させる噴出器として、トリガーの操作によりポンプを作動させて液体を容器からノズルに圧送して当該ノズルにより泡状化して噴出させるトリガー式液体噴出器が知られている。
このようなトリガー式液体噴出器は、装着キャップ等により容器の口部に装着される噴出器本体を備えており、噴出器本体にポンプが装着されるとともにポンプに圧送される液体の送出流路が噴出器本体に設けられ、送出流路の出口端である送出口にノズルが装着されている。ノズルは三角形や四角形等の断面形状を有する筒状の外筒壁の内側に噴出孔を備えた隔壁を有しており、ポンプにより送出流路を経て送出口にまで圧送されてきた液体を噴出孔から外部に向けて霧状に噴出する。また、ノズルには、噴出孔と中心軸が一致する筒状に形成されて隔壁の外側面から突出する噴出筒が設けられており、噴出筒の左右両側には、それぞれ2つの空気導入孔が上下に間隔を空けて並べて設けられている。左右の空気導入孔はそれぞれノズルの外周壁に開口する空気通路を通して外部に連通しており、これらの空気導入孔を介して噴出孔から噴出される霧状の液体に外気が混合されることで、噴出された液体が泡状化されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特許第3524165号公報
しかし、上記従来のトリガー式液体噴出器では、噴出孔から噴出された液体の一部が空気導入孔に入り込むと、その液体が空気導入孔の入り口付近に溜まり易く、溜まった液体が乾燥し、当該液体に含まれている成分が固化することで空気導入孔の一部を塞いでしまうという問題点があった。
噴出される液体の泡質は空気導入孔から導入される空気の取込み量に大きく影響されるため、上記のように空気導入孔の一部が固化物によって塞がれると、空気の取込み量が少なくなって噴出される液体が水っぽい泡質となり、噴出させた泡を対象物に付着させようとしても対象物に保持されることなく流れ落ちてしまうなどの問題が生じることになる。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、長期間に亘り安定した泡質で液体を泡状に噴出させることができるトリガー式液体噴出器を提供することにある。
本発明のトリガー式液体噴出器は、液体を収容する容器の口部に装着される噴出器本体と、トリガーの操作により作動して前記容器に収容されている液体を前記噴出器本体に設けられた送出流路を通して送出口に圧送するポンプと、前記送出口に圧送された液体を外部に噴出する噴出孔を備えたノズルと、を有するトリガー式液体噴出器であって、前記ノズルは、外殻を構成する筒状の外周壁の内側に設けられ、前記噴出孔を備える隔壁と、前記噴出孔と中心軸が一致する筒状に形成され、前記隔壁の外側面から突出する噴出筒と、前記噴出筒に互いに対向して設けられ、それぞれ前記噴出筒を貫通する一対の空気導入孔と、それぞれ前記外周壁に開口するとともに対応する前記空気導入孔に連なる一対の空気通路とを有し、それぞれの前記空気通路の底面が、一対の前記空気導入孔の軸心を通る軸心方向に対して、前記空気導入孔から離れるに連れて前記軸心方向との距離が増加する方向に10度以上の角度で傾斜するとともに、段差を介して前記空気導入孔に連なっていることを特徴とする。
本発明のトリガー式液体噴出器は、上記構成において、一対の前記空気導入孔の断面形状が互いに同一であるのが好ましい。
本発明のトリガー式液体噴出器は、上記構成において、前記空気通路の断面積が前記空気導入孔の断面積よりも大きいのが好ましい。
本発明のトリガー式液体噴出器は、上記構成において、前記段差が、前記軸心方向に垂直な垂直面を有するのが好ましい。
本発明によれば、長期間に亘り安定した泡質で液体を泡状に噴出させることができるトリガー式液体噴出器を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるトリガー式液体噴出器を容器に装着した状態で示す断面図である。 図1に示すトリガー式液体噴出器のノズルが装着される部位を拡大して示す拡大断面図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 図1に示すノズルを正面から見た図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態であるトリガー式液体噴出器1は、例えば、カビ取り剤、洗剤、衣料用糊剤、住居用ワックス、整髪剤、芳香剤等の発泡性を有する液体を収容する容器2に取り付けて使用されるものである。このトリガー式液体噴出器1は合成樹脂製の噴出器本体11を備えている。
噴出器本体11は、図1中において上下方向に延びる起立部12と、起立部12に対して直交する方向に延びる延出部13とを備えた外形略L字形に形成されており、起立部12の下端に設けられた装着キャップ14を容器2の口部2aにねじ結合させることで容器2の口部2aに装着されている。
起立部12の内部にはチューブ15により容器2の内部に連通する吸入流路16が設けられ、延出部13の内部には吸入流路16に対して直交する方向に延びる送出流路17が設けられている。吸入流路16と送出流路17との間は逆止弁室18となっている。
噴出器本体11にはポンプ21が装着されている。ポンプ21はシリンダ部材22とピストン部材23とを備えており、シリンダ部材22とピストン部材23とにより区画された区画室21aは流出入孔24を介して逆止弁室18に連通している。
逆止弁室18には、吸入流路16から流出入孔24を通して区画室21aの内部へ液体が流れるのを許容するとともに区画室21aの内部から流出入孔24を通して排出された液体が吸入流路16の側へ向けて流れるのを阻止する吸入側逆止弁25が設けられるとともに、区画室21aの内部から流出入孔24を通して排出された液体が送出流路17の側へ向けて流れるのを許容するとともに送出流路17から流出入孔24を通して区画室21aの内部へ向けて液体が流れるのを阻止する送出側逆止弁26が設けられている。
本実施の形態においては、吸入側逆止弁25はボール弁25aを備えた構成とされ、送出側逆止弁26は湾曲した弾性部26aにより付勢される弁体26bを備えた構成とされているが、吸入側逆止弁25及び送出側逆止弁26は、それぞれ上記した機能を有するものであれば、他の構成のものとしてもよい。
噴出器本体11にはトリガー(操作レバー)31が装着されている。トリガー31は枢軸32により噴出器本体11に回動自在に支持されており、その中間部位においてピストン部材23の先端にピン部材33によって回動自在に連結されている。また、トリガー31には、一端が噴出器本体11に固定保持された湾曲形状の板ばね34が係止され、この板ばね34により、トリガー31はポンプ21から離れる方向(図1中においては枢軸32を中心とした時計回り方向)に付勢されている。
噴出器本体11とポンプ21はカバー41により覆われ、トリガー31はカバー41の下方から当該カバー41の外部に突出している。
トリガー31を手動で操作し、ポンプ21に向けて枢軸32を中心として図1中で反時計回り方向に回動させると、ピストン部材23が区画室21aの内部に押し込まれ、区画室21aの内部の液体が流出入孔24から逆止弁室18を介して送出流路17に送出される。このとき、送出側逆止弁26は開き、吸入側逆止弁25は閉じた状態となるので、液体は吸入流路16に向けて流れることなく送出流路17に送出される。
トリガー31の操作が解除されると、板ばね34の弾性力によりトリガー31は初期位置に復帰し、その復帰動作に伴って送出側逆止弁26が閉じられるとともに吸入側逆止弁25が開かれて、容器2の内部の液体がチューブ15と吸入流路16とを介して流出入孔24から区画室21aの内部に吸引される。
このように、トリガー31の引き操作と解除操作とを繰り返すことにより、ポンプ21を作動させて容器2に収容されている液体を、送出流路17を通して送出流路17の出口端である送出口19にまで圧送することができる。
なお、ポンプ21は、上記構成に限らず、トリガー31の操作により作動して容器2に収容されている液体を噴出器本体11に設けられた送出流路17を通して送出口19に圧送することができるものであれば、種々の構成のものを採用することができる。
噴出器本体11の延出部13の先端にはノズル51が装着されている。ノズル51は金型を用いた合成樹脂材料の射出成形品となっており、ポンプ21により容器2から送出口19にまで圧送された液体を外部に向けて泡状にして噴出させる。
図2に示すように、噴出器本体11の延出部13の先端には、ノズル51を装着するための円筒状の装着部42が設けられている。また、延出部13の先端には、装着部42と中心軸を一致させて先端が閉塞された円筒状の切替え軸部43が一体に設けられている。なお、図1に示すように、送出流路17の送出口19は装着部42の内側に向けて開口している。
図2に示すように、ノズル51は外周壁52を備え、外周壁52の内側には隔壁53が設けられている。外周壁52は断面略三角形の筒状(図3参照)となっており、ノズル51の外殻を構成している。隔壁53は外周壁52の軸方向に垂直な板状に形成されており、装着部42の開口端を覆っている。隔壁53には円筒状の装着筒54が一体に連ねて設けられている。装着筒54は装着部42の外周を覆うとともに、その内周面に設けられた凸部54aが装着部42の外周面に設けられた環状溝42aにアンダーカット係合している。これにより、ノズル51は装着部42に回動自在に装着されている。
隔壁53には、隔壁53を装着筒54の中心軸に沿って貫通する噴出孔55が設けられている。噴出孔55は送出口19よりも十分に断面積が小さい小孔とされており、送出口19に圧送されてきた液体を外部に向けて霧状に噴出させることができる。
隔壁53の装着部42の側を向く内側面には噴出孔55と同軸に円筒状の閉塞筒部56が一体に設けられ、閉塞筒部56が装着部42の内周面に摺動自在に嵌合することで、装着部42の開口端が隔壁53により液密に閉塞されている。また、隔壁53の内側面には閉塞筒部56とその中心軸を一致させ、且つ、その内側に位置するように切替え筒部57が一体に設けられている。切替え筒部57は切替え軸部43の外側に摺動自在に嵌合している。閉塞筒部56と切替え筒部57は、それぞれ装着部42ないし切替え軸部43に対して相対回転自在である。
切替え軸部43の先端面には円形に凹む凹部43aが設けられ、また、その先端側の所定範囲における外周面には凹部43aに連通するとともに切替え軸部43の中心軸に沿う方向に延びる一対の接続流路43bが切替え軸部43の中心軸を中心として対称に設けられている。一方、切替え筒部57の内周面には、その先端から切替え軸部43の接続流路43bに重複する位置にまで切替え筒部57の中心軸に沿う方向に延びる一対の接続流路57aが切替え筒部57の中心軸を中心として対称に設けられている。
図2に示すように、ノズル51が開位置にあるときには、切替え軸部43の接続流路43bと切替え筒部57の接続流路57aとが連通し、これによりノズル51は噴出孔55が送出口19に連通されて液体を噴出可能な開状態とされる。一方、詳細は図示しないが、ノズル51が開位置から軸心を中心として120度回動した閉位置になると、切替え軸部43の接続流路43bと切替え筒部57の接続流路57aとが周方向にずれて非連通状態となり、ノズル51は噴出孔55が送出口19に対して遮断されて液体を噴出ができない閉状態とされる。このように、ノズル51を閉位置と開位置との間で回動させることにより、噴出孔55の開閉を切り替えることができる。なお、図3は、ノズル51が開位置にある状態を示す。
隔壁53の切替え軸部43とは反対側を向く外側面には、噴出孔55と中心軸が一致する円筒状に形成された噴出筒61が一体に設けられている。噴出筒61は隔壁53の外側面から外方に向けて突出し、噴出孔55の周囲を覆っている。なお、図示する場合では、噴出筒61は円筒状であるが、筒状であれば、例えば角筒等であってもよい。
図2、図3に示すように、噴出筒61には一対の空気導入孔62が設けられている。これらの空気導入孔62は、それぞれ噴出筒61を径方向に貫通する貫通孔となっており、その断面形状は、噴出筒61の軸心CLに沿った方向の寸法である横寸法よりも、噴出筒61の周方向に沿った方向の寸法である縦寸法が大きい矩形形状となっている。一対の空気導入孔62の断面形状を矩形形状としたことにより、噴出筒61の噴出孔55の近傍部位に、所望の断面積の空気導入孔62をより容易に形成することが可能となる。一対の空気導入孔62の断面形状は互いに同一である。図2に示すように、これらの空気導入孔62は噴出筒61の隔壁53との連接部分となる根元側に配置され、噴出筒61の内周面側において噴出孔55に隣接して開口している。
図3に示すように、一対の空気導入孔62は、噴出筒61の軸心CLを挟んで互いに対向して配置されており、それぞれの空気導入孔62の軸心を通る軸心方向Dは、互いに一致するとともに噴出筒61の軸心CLと交差している。一対の空気導入孔62の軸心方向Dに沿う方向の長さ寸法は、一対の空気導入孔62の断面形状における縦寸法及び横寸法の何れよりも小さくなっている。
ノズル51には、一対の空気導入孔62をそれぞれ外部に連通させるための空気通路63が設けられている。一方の空気通路63は、外周壁52の一方側の外面に開口するとともに対応する空気導入孔62に連なり、他方の空気通路63は、外周壁52の他方側の外面に開口するとともに対応する空気導入孔62に連なっている。
それぞれの空気通路63は断面矩形となっており、その断面積は空気導入孔62の断面積よりも大きくなっている。空気通路63の断面積を空気導入孔62の断面積よりも大きくしたことにより、空気通路63を通じて、より効率良く空気導入孔62に外気を供給することができる。
それぞれの空気通路63の底面63aは平らな面に構成されている。空気通路63の底面63aは、トリガー式液体噴出器1が装着された容器2を正立姿勢とし、ノズル51を液体の噴出が可能な開位置とした状態において、空気導入孔62よりも下方に位置する面である。それぞれ空気通路63の底面63aは、一対の空気導入孔62の軸心を通る軸心方向Dに対して、空気導入孔62から離れるに連れて軸心方向Dとの距離が増加する方向に10度以上の角度αで傾斜している。本実施の形態においては、一対の空気導入孔62の軸心を通る軸心方向Dは何れもトリガー式液体噴出器1が装着された容器2を正立姿勢とし、ノズル51を液体の噴出が可能な開位置とした状態において水平方向であり、底面63aが軸心方向Dに対して成す角度αは10.862度である。
底面63aが軸心方向Dに対して成す角度αは、10度以上であればよいが45度以上であるのがより好ましい。また、底面63aが軸心方向Dに対して成す角度αの上限は90度であるのが好ましい。さらに、底面63aは、平らな面に限らず、湾曲した面であってもよい。この場合、底面63aの何れの部位においても、その接線方向が軸心方向Dに対して10度以上の角度を有していればよい。
本実施の形態では、空気通路63の底面63aは、軸心方向Dに垂直な方向に延びる垂直面64を介して空気導入孔62の開口に連なっている。すなわち、空気導入孔62の開口と空気通路63の間には下方に向けた垂直な段差が設けられている。
なお、空気通路63の天面63bは軸心方向Dに平行に設けられている。
このような構成により、ノズル51が開位置の状態でトリガー31が操作されると、ノズル51の噴出孔55から液体が霧状に噴出されるとともに、噴出孔55から霧状に噴出された液体によって噴出筒61の内側が負圧となり、この負圧によりノズル51の外側から空気通路63と空気導入孔62とを通して噴出筒61の内側に空気(外気)が導入される。そして、噴出筒61の内側に導入された空気が噴出孔55から霧状に噴出された液体に混合されることにより、液体が泡状化されて外部に噴出される。
上記のように液体をノズル51から噴出させると、噴出孔55から噴出された液体の一部が空気導入孔62に入り込む場合がある。しかし、本実施の形態のトリガー式液体噴出器1では、空気通路63の底面63aを、軸心方向Dに対して空気導入孔62から離れるに連れて軸心方向Dとの距離が増加する方向に10度以上の角度αで傾斜させるようにしたので、空気導入孔62に入り込んで空気導入孔62の入り口付近にまで達した液体を、底面63aの傾斜によりノズル51の外部に向けて流出させることができる。すなわち、本実施の形態のトリガー式液体噴出器1では、空気通路63の底面63aを軸心方向Dに対して10度以上の角度αで傾斜させたことにより、液体が空気導入孔62の入り口付近に溜まることを抑制することができる。これにより、空気導入孔62の入り口付近に液体が溜まり、この溜まった液体が乾燥して当該液体に含まれている成分が固化して空気導入孔62の一部を塞いでしまうことを防止して、長期間に亘り安定した泡質で液体を泡状に噴出させることができる。
なお、空気通路63の底面63aが軸心方向Dに対して成す角度αが10度未満の場合には、底面63aの傾斜が少なすぎて液体を効果的にノズル51の外部に向けて流出させることができず、上記効果を得ることができない。
また、本実施の形態のトリガー式液体噴出器1では、噴出筒61に、互いに対向する一対の空気導入孔62のみを設けるようにしたので、噴出筒61の左右両側にそれぞれ2つの空気導入孔を設ける構成と比べて、空気導入孔62の断面積を大きくすることができる。これにより、空気導入孔62に入り込んだ液体が効果的に底面63aに向けて排出されるようにして、空気導入孔62の入り口付近に液体が溜まり難くすることができる。
さらに、本実施の形態のトリガー式液体噴出器1では、一対の空気導入孔62の断面形状を互いに同一としたので、噴出孔55から霧状に噴出された液体に向けて、それぞれの空気導入孔62から同量の空気が混合されるようにして、液体の全体を均一に泡状化させることができる。
さらに、本実施の形態のトリガー式液体噴出器1では、空気通路63の底面63aを、軸心方向Dに垂直な垂直面64を介して空気導入孔62の開口に連ねて空気導入孔62の開口と空気通路63との間に下方に向けた段差を設けるようにしたので、空気導入孔62に入り込んだ液体をより効果的に空気通路63に向けて排出させることができるとともに、空気通路63において液体に含まれている成分が固化したとしても、当該固化物によって空気導入孔62が塞がれることを防止して、より確実に、長期間に亘り安定した泡質で液体を泡状に噴出させることができる。また、段差を、軸心方向Dに垂直な方向に延びる垂直面64を有する構成としたので、空気導入孔62から空気通路63に向けて排出された液体が空気導入孔62に再度入り込んでしまうことを防止して、液体の固化物によって空気導入孔62が塞がれることを、より確実に防止することができる。
図2に示すように、ノズル51にノズルカバー71を開閉自在に装着した構成とすることもできる。図4に示すように、ノズルカバー71は、噴出筒61に対向する円形の孔72aと、それぞれ孔72aの内周面から径方向内側に向けて突出するとともに周方向に等間隔に並ぶ複数本(図示する場合は5本)の柱部72bとを備えた泡生成孔72を有する構成とすることができる。ノズルカバー71を閉じた状態(図2に示す状態)として液体を噴出させ、ノズルカバー71に設けられた泡生成孔72を通して液体を外部に噴出させることで、液体の泡質をよりきめ細かいものとすることができる。
本発明の効果を確認するために、本発明の実施例として、本実施の形態のトリガー式液体噴出器1と同一の構成を有し、空気通路63の底面63aが一対の空気導入孔62の軸心を通る軸心方向Dに対して成す角度αが10.862度である実施例1のトリガー式液体噴出器と、実施例1のトリガー式液体噴出器に対して空気通路63の底面63aの角度αを49.71度とした実施例2のトリガー式液体噴出器とを用意するとともに、比較例として、空気通路63の底面63aの角度αを0度としたトリガー式液体噴出器を用意し、これらのトリガー式液体噴出器について空気導入孔の詰まりを確認するための噴出試験を行った。
当該噴出試験においては、液体として浴室用洗剤を用い、トリガーを2sec/回(2sec/ストローク)の速度で1日に3回(3ストローク)作動させて液体を噴出させた後、ノズルを開状態としたまま保存し、次の日に同様に、トリガーを2sec/回の速度で3回作動させて液体を噴出させた後、ノズルを開状態としたまま保存し、これを21日間に亘って繰り返し行なった。当該噴出試験を行う雰囲気は、5℃及び40℃とし、各雰囲気におけるトリガー式液体噴出器のN数は5とした。
上記噴出試験において、液体が正常に噴出された場合には○の評価とした。また、液体の噴出不良が生じた場合には、5分後に再度3回、トリガーを2sec/回の速度で作動させて液体を噴出させ、これにより液体が正常に噴出される状態に回復した場合には△の評価とした。一方、液体の噴出不良が生じ、再度の噴出の際にも液体の噴出不良が解消されない場合には×の評価とした。×や△の評価となった場合にも、21日間の噴出試験は引き続き行った。表1に、当該噴出試験の結果を示す。
Figure 0006952592
表1の試験結果から解るように、比較例のトリガー式液体噴出器では、雰囲気が5℃の場合における×の評価の延べ数は3、雰囲気が40℃の場合における×の評価の延べ数は1と、何れの雰囲気においても×の評価があった。また、×の評価が最初に出現した日(初出日数)は、雰囲気が5℃の場合で8日目、雰囲気が40℃の場合で19日目であった。
これに対して、実施例1、2のトリガー式液体噴出器は、雰囲気が5℃、40℃の何れの場合においても×の評価はなかった。
また、比較例のトリガー式液体噴出器では、雰囲気が5℃の場合における△の評価の延べ数は45、雰囲気が40℃の場合における△の評価の延べ数は18であり、△の評価が最初に出現した日は、雰囲気が5℃の場合で4日目、雰囲気が40℃の場合で6日目であった。
これに対し、実施例1のトリガー式液体噴出器では、雰囲気が5℃の場合における△の評価の延べ数は20、雰囲気が40℃の場合における△の評価の延べ数は14であり、△の評価が最初に出現した日は、雰囲気が5℃の場合で7日目、雰囲気が40℃の場合で11日目であった。また、実施例2のトリガー式液体噴出器では、雰囲気が5℃の場合における△の評価の延べ数は4、雰囲気が40℃の場合における△の評価の延べ数は2であり、△の評価が最初に出現した日は、雰囲気が5℃の場合で10日目、雰囲気が40℃の場合で19日目であった。
以上の結果から、実施例1、2のトリガー式液体噴出器は、何れも、比較例のトリガー式液体噴出器よりも、×及び△の評価が少なく、また、△の評価が最初に出現した日も遅いことから、比較例のトリガー式液体噴出器よりも長期間に亘り安定した泡質で液体を泡状に噴出させることができることが確認できた。
また、実施例1のトリガー式液体噴出器と実施例2のトリガー式液体噴出器との比較から、空気通路の底面の角度αが大きいほど、より長期間に亘り安定した泡質で液体を泡状に噴出させることができることが確認できた。特に、実施例2のトリガー式液体噴出器のように、空気通路の底面の角度αを45度以上とするのが好ましいことが確認できた。実施例2のトリガー式液体噴出器のように、空気通路の底面の角度αを45度以上とすれば、気温が低い場合でも、長期間に亘り安定した泡質で液体を泡状に噴出させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、ノズル51は、外周壁52が断面略三角形の筒状のものとされているが、これに限らず、例えば外周壁が断面略正方形の筒状(角筒状)のものとするなど、その形状は種々変更可能である。
また、前記実施の形態においては、ノズル51は、装着部42に回動可能に装着されて開位置と閉位置とに切り替え可能な構成とされているが、このような切り替え機構を備えない構成とすることもできる。
さらに、前記実施の形態においては、噴出器本体11は複数の部材を組み合わせて構成されているが、ポンプ21からの液体を圧送する送出流路17及び送出口19を備えて容器2の口部2aに装着可能な構成のものであれば、その構成は種々変更可能である。
さらに、前記実施の形態においては、空気導入孔62は、その断面形状が軸方向寸法よりも周方向寸法が大きい矩形形状のものとされているが、これに限らず、例えば断面が正方形状のものなど、その形状は種々変更可能である。
さらに、前記実施の形態においては、空気通路63の天面63bを軸心方向Dに平行としたが、これに限らず、空気通路63の天面63bを軸心方向Dに対して傾斜させた構成としてもよい。この場合、トリガー式液体噴出器1が装着された容器2を正立姿勢とし、ノズル51を液体が噴出されない閉位置とした状態において、天面63bが軸心方向Dに対して、空気導入孔62から離れるに連れて軸心方向Dとの距離が増加する方向に傾斜させるのがよい。
さらに、一対の空気導入孔62は、噴出筒61に互いに対向して設けられていれば、軸心方向Dが噴出筒61の軸心CLに対して上方または下方にずれた配置としたり、一方の空気導入孔62が噴出筒61の軸心CLに対して上方にずれ、他方の空気導入孔62が噴出筒61の軸心CLに対して下方にずれた配置したりするなど、その配置は種々変更可能である。なお、一対の空気導入孔62を噴出筒61に互いに対向して設けるとは、図3に示すように、トリガー式液体噴出器1が装着された容器2を正立姿勢とし、ノズル51を液体の噴出が可能な開位置とした状態において、一方の空気導入孔62が、噴出筒61の軸心CLと交差して上下方向に延びる鉛直線VLに対して一方側に設けられ、他方の空気導入孔62が、当該鉛直線VLに対して他方側に設けられることを意味する。
1 トリガー式液体噴出器
2 容器
2a 口部
11 噴出器本体
12 起立部
13 延出部
14 装着キャップ
15 チューブ
16 吸入流路
17 送出流路
18 逆止弁室
19 送出口
21 ポンプ
21a 区画室
22 シリンダ部材
23 ピストン部材
24 流出入孔
25 吸入側逆止弁
25a ボール弁
26 送出側逆止弁
26a 弾性部
26b 弁体
31 トリガー
32 枢軸
33 ピン部材
34 板ばね
41 カバー
42 装着部
42a 環状溝
43 切替え軸部
43a 凹部
43b 接続流路
51 ノズル
52 外周壁
53 隔壁
54 装着筒
55 噴出孔
56 閉塞筒部
57 切替え筒部
57a 接続流路
61 噴出筒
62 空気導入孔
63 空気通路
63a 底面
63b 天面
64 垂直面
71 ノズルカバー
72 泡生成孔
72a 孔
72b 柱部
CL 軸心
D 軸心方向
α 角度

Claims (4)

  1. 液体を収容する容器の口部に装着される噴出器本体と、トリガーの操作により作動して前記容器に収容されている液体を前記噴出器本体に設けられた送出流路を通して送出口に圧送するポンプと、前記送出口に圧送された液体を外部に噴出する噴出孔を備えたノズルと、を有するトリガー式液体噴出器であって、
    前記ノズルは、
    外殻を構成する筒状の外周壁の内側に設けられ、前記噴出孔を備える隔壁と、
    前記噴出孔と中心軸が一致する筒状に形成され、前記隔壁の外側面から突出する噴出筒と、
    前記噴出筒に互いに対向して設けられ、それぞれ前記噴出筒を貫通する一対の空気導入孔と、
    それぞれ前記外周壁に開口するとともに対応する前記空気導入孔に連なる一対の空気通路とを有し、
    それぞれの前記空気通路の底面が、一対の前記空気導入孔の軸心を通る軸心方向に対して、前記空気導入孔から離れるに連れて前記軸心方向との距離が増加する方向に10度以上の角度で傾斜するとともに、段差を介して前記空気導入孔に連なっていることを特徴とするトリガー式液体噴出器。
  2. 一対の前記空気導入孔の断面形状が互いに同一である、請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 前記空気通路の断面積が前記空気導入孔の断面積よりも大きい、請求項1または2に記載のトリガー式液体噴出器。
  4. 前記段差が、前記軸心方向に垂直な垂直面を有する、請求項1〜3の何れか1項に記載のトリガー式液体噴出器。
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