本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成) 図1は、本発明の実施例1における画像形成装置の構造を示す概略の断面図である。
この画像形成装置1は、例えば、シアン(以下「C」という。)、マゼンタ(以下「M」という。)、イエロー(以下「Y」という。)、及びWの4色を印刷可能なタンデム方式の電子写真式プリンタである。なお、本実施例1では、C,M,Y,Wの4色を用いて説明するが、ブラック(以下「K」という。),Y,M,C,Wの5色を用いても良い。
本実施例1の画像形成装置1は、装置全体を収容する筐体1aを有している。筐体1a内の下部には、印刷媒体カセットとしての着脱自在の用紙カセット2が装着されている。用紙カセット2内には、複数枚の印刷媒体3が積層状態で収容されている。印刷媒体3としては、例えば、色付きの普通紙3aや転写紙3bが使用される。色付きの普通紙3aとは、W色ではない色の付いたK色、青色、赤色等の普通紙である。転写紙3bとは、Tシャツ用等に転写するための媒体である。転写紙3bは、この上に現像剤としてのトナー17により形成されたトナー画像を、定着後にアイロン等の熱によりTシャツ等へ転写して用いる。
用紙カセット2の先端側上部には、給紙ローラ4が設けられている。給紙ローラ4は、モータ等によって図1中の矢印の反時計方向x1に回転し、用紙カセット2から1枚ずつ印刷媒体3を分離して、図1中の矢印の搬送方向yへ取り出すものである。給紙ローラ4の上方であって、印刷媒体3の搬送方向yの下流側には、搬送ローラユニット5が設けられている。搬送ローラユニット5は、モータ等によって回転し、取り出された印刷媒体3を引き出すものであり、この下流側の近傍に、位置検出センサ6が設けられている。
位置検出センサ6は、引き出された印刷媒体3の先頭位置を検出するものであり、この下流側に、吸着ローラ7と、4色の画像形成部10(例えば、第1画像形成部としてのC画像形成部10C、Y画像形成部10Y及びM画像形成部10Mと、第2画像形成部としてのW画像形成部10W)と、転写部としての転写ユニット20と、が設けられている。吸着ローラ7は、転写ユニット20内の転写ベルト21に印刷媒体3を吸着させるものである。
4色の画像形成部10は、カラー(C,Y,M)トナー画像を形成する第1画像形成部としてのC画像形成部10C、Y画像形成部10Y及びM画像形成部10Mと、そのカラー(C,Y,M)トナー画像とは異なる色(例えば、W)の特色トナー画像を形成する第2画像形成部としてのW画像形成部10Wとを有し、これらが画像形成領域PFに配置されている。
各色の画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)は、同一の構成である。例えば、C画像形成部10Cは、図1中の矢印の時計方向zに回転し、画像を静電潜像として担持する静電潜像担持体としての感光体ドラム11Cと、この感光体ドラム11Cに接触して回転し、その感光体ドラム11Cを均一に帯電させる帯電手段としての帯電ローラ12と、感光体ドラム11Cに接触し、この感光体ドラム11Cの表面に形成された静電潜像を現像する現像剤担持体としての現像ローラ13と、この現像ローラ13にトナー17(=17C,17Y,17M,17W)を供給する現像剤供給手段としての供給ローラ14と、現像ローラ13に接触し、この現像ローラ13上のトナー17を均一なトナー層にする層形成手段としての層形成ブレード15と、トナー17を貯蔵して供給ローラ14にそのトナー17を供給する現像剤貯蔵手段としての取り外し自在のトナータンク16等と、により構成されている。
C画像形成部10C内のトナータンク16にはCトナー17Cが貯蔵され、更に、Y画像形成部10Y内のトナータンク16にはYトナー17Yが、M画像形成部10M内のトナータンク16にはMトナー17Mが、W画像形成部10W内のトナータンク16にはWトナー17Wが、それぞれ貯蔵されている。
各感光体ドラム11(=11C,11Y,11M,11W)と、各現像ローラ13及び各供給ローラ14とには、片端部に図示せぬギアが配置され、その各現像ローラ13と各供給ローラ14とが、各感光体ドラム11(=11C,11Y,11M,11W)のギアと噛み合うことにより、回転駆動される。
画像形成部10Cの近傍には、露光手段としての発光素子(以下「LED」という。)ヘッド18Cが設けられている。LEDヘッド18Cは、感光体ドラム11Cの表面を露光してこの感光体ドラム11C上に静電潜像を形成するものである。
他のY,M,W画像形成部10Y,10M,10Wも、C画像形成部10Cと同様に、感光体ドラム11Y,11M,11W等を有する同一の構成である。更に、各画像形成部10Y,10M,10Wの近傍には、LEDヘッド18Y,18M,18Wがそれぞれ設けられている。
ここで、各トナータンク16に貯蔵される各色のトナー17としては、例えば、ポリエステル樹脂、着色剤、帯電制御剤、及び離型剤で構成され、外添剤(疎水性シリカ)が添加されており、粉砕法に
より得られた粉砕形状の平均粒径8μmの現像剤を利用する。C,M,Yの着色剤は、混ぜて色を作るため、ある程度透明な顔料を使用し、又、Wの着色剤は、不透明な着色剤である。各色の現像ローラ13は、金属製のシャフトの外周に弾性体で構成されている。これらの現像ローラ13としては、例えば、金属製のシャフト上に弾性体としてゴム硬度70°(アスカーC)の半導電性のウレタンゴムを用いている。各色の供給ローラ14は、金属製のシャフトの外周に発泡体で構成されている。これらの供給ローラ14としては、例えば、金属製シャフトの上に硬度50°(アスカーF)のシリコン発砲体が成形されている。
4色の画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)の下側の対向する位置には、転写ユニット20が配置されている。転写ユニット20は、各色の画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)により形成されたトナー画像を、印刷媒体3上に転写するものである。この転写ユニット20は、無端状で印刷媒体3の搬送を行う転写ベルト21と、図1中の矢印の反時計方向x2に回転して転写ベルト21の一端部を回転駆動する駆動ローラ22と、転写ベルト21の他端部に設けられ、その駆動ローラ22に従動して図1中の矢印の反時計方向x2に回転する従動ローラ23と、転写ベルト21を介して各色の感光体ドラム11(=11C,11Y,11M,11W)にそれぞれ接触する転写手段としての各色の転写ローラ24(=24C,24Y,24M,24W)等と、により構成されている。各色の転写ローラ24は、所定電圧が印加され、各感光体ドラム11上のトナー画像を印刷媒体3に転写させるものである。
画像形成領域PFにおいて、W画像形成部10Wの下流側には、定着部としての定着ユニット30が設けられている。定着ユニット30は、印刷媒体3上に転写されたトナー画像を加熱及び加圧してその印刷媒体3に定着させるものであり、印刷媒体3を挟んで互いに圧接している加熱ローラ31及び加圧ローラ32等により、構成されている。加熱ローラ31は、例えば、内部にハロゲンランプ等の発熱体を有し、印刷媒体3を加熱するものである。加圧ローラ32は、印刷媒体3を介して加熱ローラ31を加圧し、その印刷媒体3にトナー画像の定着を行うものである。
定着ユニット30の下流側には、セパレータ33が設けられている。セパレータ33は、トナー画像が定着された印刷媒体3を、再度、画像形成領域PFへ供給(即ち、再給紙)するか、あるいは、その印刷媒体3を外部へ排出するかを、切り替える部材である。印刷媒体3の排出経路側には、排出ローラユニット34及び排出カセット35が設けられている。排出ローラユニット34は、印刷媒体3を排出カセット35へ排出するものである。排出カセット35は、筐体1aの上部に設けられ、排出ローラユニット34から排出された印刷媒体3を収容するものである。
印刷媒体3の再給紙経路側には、ループ搬送手段としての再給紙ユニット40が設けられている。再給紙ユニット40は、セパレータ33により切り替えられた印刷媒体3の1回目の印刷面と2回目の印刷面とを変えないで、その印刷媒体3を画像形成領域PFへループさせるものである。この再給紙ユニット40は、セパレータ33により切り替えられた印刷媒体3を取り込む搬送ローラ対41と、取り込まれた印刷媒体3を搬送ローラユニット5側へ搬送する再給紙経路42等と、により構成されている。
このような画像形成装置には、図2−1(a)、(b)、図2−2(a)〜(c)、及び図2−3に示すように、複数の画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)と転写ユニット20とを離接する離接手段としての離接機構50が設けられている。
離接機構50には、3つの方式がある。第1の方式は、固定した転写ユニット20に対して、全ての画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)を一度に上下動させる画像形成部一括移動方式である。第2の方式は、全ての画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)を固定しておき、転写ユニット20を上下に移動(即ち、上下に回動)させる転写ユニット移動方式である。更に、第3の方式は、固定した転写ユニット20に対して、各画像形成部10を個別に上下動する画像形成部個別移動方式である。
図2−1(a)、(b)は、図1の離接機構50の第1の方式である画像形成部一括移動方式の離接機構を示す概略の構成図である。
この図2−1の離接機構50は、各色の画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)の下部にそれぞれ取り付けられたローラ19(=19C,19Y,19M,19W)を上下に移動させるためのロッド状の直動カム51と、この直動カム51を水平方向に往復直線運動をさせるためのリフトアップリンク52と、このリフトアップリンク52に取り付けられて直動カム51の一端部51cを往復運動をさせるための移動部53等と、により構成されている。直動カム51の上面には、各ローラ19(=19C,19Y,19M,19W)をそれぞれ受け入れる複数の凹部51aと、これらの凹部51a間に位置する複数の凸部51bと、が形成されている。直動カム51の一端部51cは、リフトアップリンク52に連結されている。
このような構成の離接機構50では、図2−1(a)に示すように、移動部53の駆動力により、リフトアップリンク52を介して直動カム51が破線矢印の右方向へ移動すると、3つのC,Y,M画像形成部10C,10Y,10M側の3つのローラ19C,19Y,19Mが、直動カム51の各凸部51bにより押し上げられて、その3つの画像形成部10C,10Y,10Mが実線矢印の上方向へ移動し、転写ユニット20から離間する。W画像形成部10W側のローラ19Wは、直動カム51の凹部51aに落ち込むので、その画像形成部10Wが落下して転写ユニット20に接触する。
又、図2−1(b)に示すように、移動部53の駆動力により、直動カム51が破線矢印の左方向へ移動すると、C,Y,M用の3つの画像形成部110C,10Y,10M側の3つのローラ19C,19Y,19Mが、直動カム51の各凹部51aに落ち込むので、それらの画像形成部10C,10Y,10Mが落下して転写ユニット20に接触する。W画像形成部10W側のローラ19Wは、直動カム51の各凸部51bにより押し上げられて、その画像形成部10Wが実線矢印の上方向へ移動し、転写ユニット20から離間する。直動カム51が更に左方向へ移動すると、3つのローラ19C,19Y,19Mが直動カム51の各凹部51a内を移動すると共に、ローラ18Wが直動カム51の凹部51aに落ち込んで画像形成部10Wが落下するので、全ての画像形成部10C,10Y,10M,10Wが転写ユニット20に接触する。
図2−2(a)〜(c)は、図1の離接機構50の第2の方式である転写ユニット移動方式の離接機構を示す概略の構成図である。
この図2−2の離接機構50では、全ての画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)に対して、転写ユニット20における駆動ローラ22側及び従動ローラ23側をそれぞれ上下に移動させる構成になっている。各画像形成部10は、ばね等の付勢手段によって下方向に付勢され、所定の範囲(例えば、数mm〜数十mm程度)で、上下の移動が可能な構成になっている。
図2−2(a)に示す状態では、離接機構50により、転写ユニット20における駆動ローラ22側及び従動ローラ23側が共に上方へ持ち上げられ、この転写ユニット20が全ての画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)に接触している。図2−2(b)に示す状態では、離接機構50により、転写ユニット20の駆動ローラ22側が、実線の矢印方向に押し下げられ、この転写ユニット20の従動ローラ23側のみがW画像形成部10Wに接触し、転写ユニット20の他の箇所がC,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mから離間している。図2−2(c)に示す状態では、離接機構50により、転写ユニット20の従動ローラ23側が、実線の矢印方向に押し下げられ、この転写ユニット20の従動ローラ23側のみがW画像形成部10Wから離間する。この際、転写ユニット20の他の箇所は、下方向に付勢されたC,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mに接触している。
図2−3は、図1の離接機構50の第3の方式である画像形成部個別移動方式の離接機構を示す概略の構成図である。
この図2−3の離接機構50では、固定された転写ユニット20に対して、実線矢印の上下方向に、各画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)を個別に移動する構成になっている。
図3は、図1の画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。 画像形成装置1の制御系では、電源部100から駆動電圧の供給を受けて動作し、パーソナルコンピュータ(PC)等の情報入力手段としての上位装置101から供給される印刷データD101等に基づき、印刷動作を制御する構成になっている。画像形成装置1は、上位装置101との間で印刷データD101等の情報の授受を行うインタフェイス部61を有し、このインタフェイス部61に、印刷制御手段としての印刷制御部62が接続されている。
印刷制御部62は、画像形成装置1の全体の動作を制御するものである。この印刷制御部62には、入力表示パネル等の操作入力部63と、印刷媒体3を検出する各種センサ64と、印刷動作のプログラム65a等が格納されたメモリ(例えば、読み出し専用メモリ、以下「ROM」という。)65と、ワーキングデータ等を格納するメモリ(例えば、随時読み書き可能なメモリ、以下「RAM」という。)66と、中央処理装置(以下「CPU」という。)67と、が接続されている。CPU67は、ROM65及びRAM66に対する読み書き(即ち、アクセス)を制御すると共に、ROM65に格納された印刷動作のプログラム65aに従った制御信号を印刷制御部62に与える装置である。印刷制御部62は、その制御信号に基づき、画像形成装置1の全体を制御する。ROM65には、印刷動作のプログラム65aの他に、印刷モード設定手段としての印刷モード設定画面65bのデータ、印刷媒体3と印刷モードとの対応を示す印刷媒体/印刷モード対応情報としての印刷媒体/印刷モード対応テーブル65c、モータ制御用のモータテーブル65d、及び、温度制御用の温度テーブル65e等が格納されている。
印刷制御部62には、更に、各ローラの電圧制御を行うプロセス制御部68と、画像形成部10内の現像部を構成している現像ローラ13、供給ローラ14及び層形成ブレード15の内の現像ローラ13における現像電圧を制御する現像電圧制御部69と、供給ローラ14における供給電圧を制御する供給電圧制御部70と、層形成ブレード15における層形成電圧を制御する層形成電圧制御部71と、帯電ローラ12における帯電電圧を制御する帯電圧制御部72と、各LEDヘッド18(=18C,18Y,18M,18W)を制御する露光制御部73と、各感光体ドラム11(=11C,11Y,11M,11W)を回転駆動する感光体ドラムモータ74aを制御するモータ制御部74と、駆動ローラ22を回転駆動する駆動モータ75aを制御するモータ制御部75と、各転写ローラ24(=24C,24Y,24M,24W)を制御する転写ローラ制御部76と、加熱ローラ31を制御する加熱ローラ制御部77と、離接機構50の動作を制御する離接制御部78と、位置センサ6を制御する位置センサ制御部79と、が接続されている。
図4は、図3中のROM65に格納された印刷モード設定画面65bの例を示す図である。
この印刷モード設定画面65bでは、印刷媒体3である色付きの普通紙3a又は転写紙3bのいずれか一方を選択するための印刷媒体リスト65b−1、設定を保存す
るオーケー(以下「OK」という。)ボタン65b−2、及び、設定内容をキャンセルするキャンセルボタン65b−3を有している。
図5は、図3中のROM65に格納された印刷媒体/印刷モード対応テーブル65cの例を示す図である。
印刷媒体3として、色付きの普通紙3aを使用する場合、印刷モードMDは、「Wトナー画像をカラートナー画像の下に印刷」となる。転写紙3bを使用する場合、印刷モードMDは、「Wトナー画像をカラートナー画像の上に印刷」となる。
図6(a)、(b)は、普通紙印刷及び転写紙印刷を説明する図であり、同図(a)は色付きの普通紙3aに印刷する場合の説明図、及び、同図(b)は転写紙3bに印刷する場合の説明図である。
図6(a)の普通紙印刷において、色付きの普通紙3a(例えば、青い普通紙)にカラー(C,Y,M)トナー画像47FCを印刷する場合、色付きの普通紙3aとカラートナー画像FCとの間にWトナー画像47Wを印刷すれば、Wトナー画像47Wが不透明画像のため、下地の影響を受けずに本来の色を再現できる。
図6(b)の転写紙印刷において、例えば、青いTシャツ48にカラー(C,Y,M)トナー画像47FCを印刷する場合、転写紙3bの上にカラートナー画像47FCを印刷し、更に、そのカラートナー画像47FCの上にWトナー画像47Wを印刷する。そして、Wトナー画像47W面を青いTシャツ48上に載置し、熱49を加えてWトナー画像47Wを青いTシャツ48に転写した後、転写紙3bを図6(b)中の矢印の上方向に剥離すると、その青いTシャツ48上に、カラートナー画像47FCの反転した画像が印刷される。
(実施例1の動作) 図7は、図1〜図3の画像形成装置1における印刷動作を示すフローチャートである。
本実施例1の画像形成装置1では、図6(a)、(b)に示すように、転写紙3bに印刷する場合と色付きの普通紙3aに印刷する場合とで動作が異なるので、以下、転写紙3bに印刷する場合の動作(I)と、色付きの普通紙3aに印刷する場合の動作(II)と、を分けて説明する。
(I) 転写紙3bに印刷する場合の動作 図7のフローチャートにおいて、印刷動作が開始され、ステップS1において、画像形成装置1に電源が投入されると、図3中のCPU67は、ROM65内の印刷動作のプログラム65aを読み出してこのプログラム65aに従った制御信号を印刷制御部62に与える。印刷制御部62は、CPU67から与えられる制御信号に基づき、画像形成装置1の全体を制御して図7のフローチャートの各ステップS2〜S16の処理を実行する。
ステップS2において、図3中の印刷制御部62により制御される離接制御部78は、離接機構50の動作を制御して全ての画像形成部10C,10Y,10M,10Wを転写ベルト21に接触させ、ステップS3の待機状態に入る。ステップS3において、図3中の上位装置101の表示部は、ユーザに対して印刷モードMDの入力を促す。ユーザが上位装置101を操作すると、インタフェイス部61及び印刷制御部62を経由したCPU67の制御により、ROM65に格納された図4の印刷モード設定画面65bのデータが呼び出され、印刷制御部62及びインタフェイス部61を経由して上位装置101の表示部にその印刷モード設定画面65bが表示される。ユーザは、上位装置101の表示部に表示された図4の印刷モード設定画面65bにおいて、印刷媒体リスト65b−1から転写紙3bを選択し、OKボタン65b−2を押すと、転写紙3bの選択情報が、インタフェイス部61を経由して印刷制御部62へ送られる。印刷制御部62は、印刷媒体3が選択されると、CPU67により、ROM65から図5の印刷媒体/印刷モード対応テーブル65cを呼び出させ、「Wトナー画像をカラー(CYM)トナー画像の上に印刷」する印刷モードMDとして動作させ、ステップS4へ進む。
ステップS4において、印刷制御部62は、図6(b)に示すように、Wトナー画像47Wをカラー(C,Y,M)トナー画像47FCの上に印刷する印刷モードMDであるので(YES)、ステップS5へ進む。ステップS5において、印刷制御部62は、上位装置101からインタフェイス部61を介して印刷指示を受けると、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mによりカラー(C,Y,M)トナー画像47FCを転写紙3bに転写させる制御を行う。
即ち、印刷制御部62は、CPU67により、ROM65からモータテーブル65dを読み出させ、転写紙3bの印刷であるので、モータ制御部75により駆動モータ75aを駆動させ、駆動ローラ22を所定の速度で回転させる。例えば、印刷速度を10PPMとして、駆動ローラ22により、転写ベルト21を46mm/sで動作させる。又、印刷制御部62は、モータ制御部74により感光体ドラムモータ74aを駆動させて各感光体ドラム11C,11Y,11Mを回転させると共に、図示せぬモータによって各現像ローラ13及び各供給ローラ14を回転させる。各感光体ドラム11C,11Y,11Mが回転すると、各帯電ローラ12がその各感光体ドラム11C,11Y,11Mと連れ回り、各感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面を帯電する。
各感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面が帯電されると、露光制御部73の制御により、各LEDヘッド18C,18Y,18Mが、帯電した感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面に、画像データに基づいた静電潜像を形成する。感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面に静電潜像が形成されると、各供給ローラ14に保持された各カラートナー17C,17Y,17Mが各現像ローラ13の表面に供給される。各現像ローラ13の表面の各カラートナー17C,17Y,17Mは、各層形成ブレード15を通過すると、これらの各層形成ブレード15のせん断力により、層厚が規制され均一になる。それぞれ均一に規制された各カラートナー17C,17Y,17Mが付着した各現像ローラ13の表面と、各感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面とが接触すると、各感光体ドラム11C,11Y,11M上の静電潜像に各カラートナー17C,17Y,17Mがそれぞれ現像される。
一方、モータ制御部75の制御により、駆動モータ75aが駆動されて駆動ローラ22が回転すると、従動ローラ23が連れ回り、転写ベルト21が回転移動する。そして、用紙カセット2内の印刷媒体3である転写紙3bは、給紙ローラ4により搬送方向yへ給紙された後、搬送ローラユニット5により挟まれ、位置センサ制御部79により制御される位置検出センサ6により、転写紙3bの先頭位置が検出される。その後、転写紙3bは、吸着ローラ7と駆動ローラ22に挟まれ、転写ベルト21に吸着し、この転写ベルト21によって画像形成領域PF中を搬送される。各感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面の各カラートナー画像47C,47Y,47Mは、電源部100から高電圧が印加されている各転写ローラ24C,24Y,24Mによって転写紙3bに転写される。
次に、ステップS6へ進み、転写紙3bに転写されたカラートナー画像47FCの上に、前記と同様にしてW画像形成部10WよりWトナー画像47Wが転写され、ステップS7ヘ進む。ステップS7において、加熱ローラ制御部77の制御により、定着ユニット30内の加熱ローラ31は、ROM65内の温度テーブル65eにより設定された温度(例えば、160°C)に加熱されている。そのため、トナー画像47FC,47Wが転写された転写紙3bは、加熱された加熱ローラ31と、これと対向して配設された加圧ローラ32と、の間に挟まれて搬送されるので、転写紙3b上のトナー画像47FC,47Wが、加熱ローラ31と加圧ローラ32とにより加熱、加圧され、その転写紙3bにトナー画像47FC,47Wが定着される。その後、ステップS16において、定着処理された転写紙3bは、排出ローラユニット34により、排出口から排出されて排出カセット35へ搬送され、転写紙3bへの印刷動作が終了する。
(II) 色付きの普通紙3aに印刷する場合の動作 図7のフローチャートにおいて、前記(I)と同様に、印刷動作が開始され、ステップS1において、画像形成装置1に電源が投入され、ステップS2へ進む。ステップS2において、図3中の離接制御部78は、離接機構50を制御して全ての画像形成部10C,10Y,10M,10Wを転写ベルト21に接触させ、ステップS3の待機状態に入る。
ステップS3において、図3中の上位装置101の表示部は、ユーザに対して印刷モードMDの入力を促す。ユーザが上位装置101を操作すると、インタフェイス部61及び印刷制御部62を経由したCPU67の制御により、ROM65に格納された図4の印刷モード設定画面65bのデータが呼び出され、印刷制御部62及びインタフェイス部61を経由して上位装置101の表示部にその印刷モード設定画面65bが表示される。ユーザは、上位装置101の表示部に表示された図4の印刷モード設定画面65bにおいて、印刷媒体リスト65b−1から色付きの普通紙3aを選択し、OKボタン65b−2を押すと、色付きの普通紙3aの選択情報が、インタフェイス部61を経由して印刷制御部62へ送られる。印刷制御部62は、印刷媒体3が選択されると、CPU67により、ROM65から図5の印刷媒体/印刷モード対応テーブル65cを呼び出させ、「Wトナー画像をカラー(C,Y,M)トナー画像の下に印刷」する印刷モードMDとして動作させ、ステップS4へ進む。
ステップS4において、印刷制御部62は、図6(a)に示すように、Wトナー画像47Wをカラー(C,Y,M)トナー画像47FCの下に印刷するモードMDであるので(NO)、ステップS8へ進む。ステップS8において、離接制御部78は、離接機構50(例えば、図2−1(a)の離接機構)を制御し、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mを図2−1(a)中の矢印上方向に上昇させて転写ベルト21から離間させ、ステップS9へ進む。なお、図2−2(b)の離接機構50では、この離接機構50により、転写ユニット20の駆動ローラ22側を矢印下方向に下降させて、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mから転写ベルト21を離間させる。又、図2−3の離接機構50では、この離接機構50により、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mを矢印上方向に上昇させて転写ベルト21から離間させる。この際、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mは、印刷動作とは関係が無くなるので、現像電圧制御部69、供給電圧制御部70、帯電電圧制御部72及び層形成電圧制御部71の制御により、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10M内の現像ローラ13、供給ローラ14、帯電ローラ12及び層形成ブレード15には電圧を印加しない。
ステップS9において、印刷制御部62は、上位装置101からインタフェイス部61を介して印刷指示を受けると、W画像形成部10WによりWトナー画像47Wを色付きの普通紙3aに転写させる制御を行う。
即ち、印刷制御部62は、CPU67により、ROM65からモータテーブル65dを読み出させ、色付きの普通紙3aの印刷であるので、モータ制御部75により駆動モータ75aを駆動させ、駆動ローラ22を所定の速度で回転させる。例えば、印刷速度を30PPMとして、駆動ローラ22により、転写ベルト21を130mm/sで動作させる。又、印刷制御部62は、モータ制御部74により感光体ドラムモータ74aを駆動させて感光体ドラム11Wを回転させると共に、図示せぬモータによってW画像形成部10W内の現像ローラ13及び供給ローラ14を回転させる。感光体ドラム11Wが回転すると、帯電ローラ12がその感光体ドラム11Wと連れ回り、感光体ドラム11Wの表面を帯電する。
感光体ドラム11Wの表面が帯電されると、露光制御部73の制御により、LEDヘッド18Wが、帯電した感光体ドラム11Wの表面に、画像データに基づいた静電潜像を形成する。感光体ドラム11Wの表面に静電潜像が形成されると、供給ローラ14に保持されたWトナー17Wが現像ローラ13の表面に供給される。現像ローラ13の表面のWトナー17Wは、層形成ブレード15を通過すると、この層形成ブレード15のせん断力により、層厚が規制され均一になる。均一に規制されたWトナー17Wが付着した現像ローラ13の表面と、感光体ドラム11Wの表面とが接触すると、感光体ドラム11W上の静電潜像にWトナー画像47Wが現像される。
一方、モータ制御部75の制御により、駆動モータ75aが駆動されて駆動ローラ22が回転すると、従動ローラ23が連れ回り、転写ベルト21が回転移動する。そして、用紙カセット2内の印刷媒体3である色付きの普通紙3aは、給紙ローラ4により搬送方向yへ給紙された後、搬送ローラユニット5により挟まれ、位置センサ制御部79で制御される位置検出センサ6により、色付きの普通紙3aの先頭位置が検出される。その後、色付きの普通紙3aは、吸着ローラ7と駆動ローラ22に挟まれ、転写ベルト21に吸着し、この転写ベルト21によって画像形成領域PF中の画像形成部10Wまで搬送される。感光体ドラム11Wの表面のWトナー画像47Wは、電源部100から高電圧が印加されている転写ローラ24Wによって色付きの普通紙3aに転写され、ステップS10へ進む。
ステップS10において、加熱ローラ制御部77の制御により、定着ユニット30内の加熱ローラ31は、ROM65内の温度テーブル65eにより設定された温度(例えば、160°C)に加熱されている。そのため、Wトナー画像47Wが転写された色付きの普通紙3aは、加熱された加熱ローラ31と、これと対向して配設された加圧ローラ32と、の間に挟まれて搬送されるので、色付きの普通紙3a上のWトナー画像47Wが、加熱ローラ31と加圧ローラ32とにより加熱、加圧され、その色付きの普通紙3aに対してWトナー画像47Wの1回目の定着が行われ、ステップS11へ進む。
ステップS11において、色付きの普通紙3aを再給紙するために、この色付きの普通紙3aをループさせる。即ち、定着後の色付きの普通紙3aは、セパレータ33により再給紙ユニット40側に振り分けられ、この再給紙ユニット40内の搬送ローラ対41により、再給紙経路42を通って搬送ローラユニット5まで送られ、位置検出センサ6によりその色付きの普通紙3aの先頭が検出される。なお、再給紙ユニット40では、1回目の定着面と同じ面に転写したいため、色付きの普通紙3aを反転せずに搬送し、ステップS12へ進む。
ステップS12において、離接制御部78は、離接機構50(例えば、図2−1(b)の離接機構)を制御し、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mを下降させて転写ベルト21に接触させ、ステップS13へ進む。なお、図2−2(c)の離接機構50では、この離接機構50により、転写ユニット20の従動ローラ23側を矢印下方向に下降させて、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mを転写ベルト21に接触させる。又、図2−3の離接機構50では、この離接機構50により、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mを矢印下方向に降下させて転写ベルト21に接触させる。
ステップS13において、離接制御部78は、離接機構50(例えば、図2−1(b)の離接機構)を制御し、W画像形成部10Wを図の矢印上方向に上昇させて転写ベルト21から離間させ、ステップS14へ進む。なお、図2−2(c)の離接機構50では、この離接機構50により、転写ユニット20の従動ローラ23側を矢印下方向に下降させると、W画像形成部10Wから転写ベルト21が離間する。又、図2−3の離接機構50では、この離接機構50により、W画像形成部10Wを矢印上方向に上昇させて転写ベルト21から離間させる。この際、W画像形成部10Wは、印刷動作とは関係が無くなるので、現像電圧制御部69、供給電圧制御部70、帯電電圧制御部72及び層形成電圧制御部71の制御により、W画像形成部10W内の現像ローラ13、供給ローラ14、帯電ローラ12及び層形成ブレード15には電圧を印加しない。
ステップS14において、印刷制御部62は、上位装置101からインタフェイス部61を介して印刷指示を受けると、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mによりカラー(C,Y,M)トナー画像47FCを色付きの普通紙3aに転写させる制御を行う。
即ち、印刷制御部62は、CPU67により、ROM65からモータテーブル65dを読み出させ、色付きの普通紙3aの印刷であるので、モータ制御部75により駆動モータ75aを駆動させ、駆動ローラ22を所定の速度で回転させる。例えば、印刷速度を30PPMとして、駆動ローラ22により、転写ベルト21を130mm/sで動作させる。又、印刷制御部62は、モータ制御部74により感光体ドラムモータ74aを駆動させて各感光体ドラム11C,11Y,11Mを回転させると共に、図示せぬモータによって各現像ローラ13及び各供給ローラ14を回転させる。各感光体ドラム11C,11Y,11Mが回転すると、各帯電ローラ12がその各感光体ドラム11C,11Y,11Mと連れ回り、各感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面を帯電する。
各感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面が帯電されると、露光制御部73の制御により、各LEDヘッド18C,18Y,18Mが、帯電した感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面に、画像データに基づいた静電潜像を形成する。感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面に静電潜像が形成されると、各供給ローラ14に保持された各カラートナー17C,17Y,17Mが各現像ローラ13の表面に供給される。各現像ローラ13の表面の各カラートナー17C,17Y,17Mは、各層形成ブレード15を通過すると、これらの各層形成ブレード15のせん断力により、層厚が規制され均一になる。それぞれ均一に規制された各カラートナー17C,17Y,17Mが付着した各現像ローラ13の表面と、各感光体ドラム11C,11Y,11Mの表面とが接触すると、各感光体ドラム11C,11Y,11M上の静電潜像に各カラートナー画像47C,47Y,47Mがそれぞれ現像される。
一方、モータ制御部75の制御により、駆動モータ75aが駆動されて駆動ローラ22が回転すると、従動ローラ23が連れ回り、転写ベルト21が回転移動する。そして、用紙カセット2内の印刷媒体3である色付きの普通紙3aは、給紙ローラ4により搬送方向yへ給紙された後、搬送ローラユニット5により挟まれ、位置センサ制御部79により制御される位置検出センサ6により、色付きの普通紙3aの先頭位置が検出される。その後、色付きの普通紙3aは、吸着ローラ7と駆動ローラ22に挟まれ、転写ベルト21に吸着し、この転写ベルト21によって画像形成領域PF中を搬送される。各感光体ドラム11C,11Y,11Wの表面の各カラートナー画像47C,47Y,47Mは、電源部100から高電圧が印加されている各転写ローラ24C,24Y,24Mによって転写紙3bに転写され、ステップS15へ進む。
ステップS15において、加熱ローラ制御部77の制御により、定着ユニット30内の加熱ローラ31は、ROM65内の温度テーブル65eにより設定された温度(例えば、160°C)に加熱されている。そのため、カラートナー画像47FCが転写された色付きの普通紙3aは、加熱された加熱ローラ31と、これと対向して配設された加圧ローラ32と、の間に挟まれて搬送されるので、色付きの普通紙3a上のカラートナー画像47FCが、加熱ローラ31と加圧ローラ32とにより加熱、加圧され、その色付きの普通紙3aに対してカラートナー画像47FCの2回目の定着が行われる。その後、ステップS16において、定着処理された色付きの普通紙3aは、排出ローラユニット34により、排出口から排出されて排出カセット35へ搬送され、色付きの普通紙3aへの印刷動作が終了する。
以上のように、本実施例1において、ユーザは、従来技術と比較して、W画像形成部10Wを入れ替えることをしないので、図6(a)、(b)に示すように、Wトナー画像47Wをカラートナー画像47FCの上又は下に印刷することができるようになった。その上、色付きの普通紙3aと転写紙3bの両方にWトナー画像47Wを印刷できるので、コストの高い転写紙3bを印刷する前に、同系色の色付きの普通紙3aに印刷して、画像を確認することができるため、失敗することがなくなり、コスト削減につながる。
(実施例1の効果) 本実施例1によれば、次の(a)、(b)のような効果がある。
(a) ユーザが複数の画像形成部10C,10Y,10M,10Wの入れ替えを行うことなく、色付きの普通紙3aや転写紙3bの両方に印刷することができ、効率良く作業することができる。
例えば、Tシャツの上にトナー画像を転写するための転写紙(これは、Tシャツ転写紙、アイロン転写紙、あるいはアイロンプリント紙とも言われている。)が知られている。従来の画像形成装置では、転写紙を用いてTシャツにトナー画像を転写した場合に、そのトナー画像の下地としてWトナー画像を最後に転写紙に印刷するため、Wトナーの感光体ドラムを、転写紙の搬送方向の最下流に配置する必要がある。しかし、本実施例1の画像形成装置1では、画像形成部10C,10Y,10M,10Wの入れ替えを行うことなく、転写紙に印刷することができ、効率良く作業することができる。
(b) 複数の画像形成部10C,10Y,10M,10Wを転写ベルト21から選択的に離接するため、無駄な空回しや、無駄な転写工程がなくなるので、複数の画像形成部10C,10Y,10M,10Wを入れ替えた時と同様な画像を得え、長寿命化することが可能となる。
(実施例2の構成) 図8は、本発明の実施例2における画像形成装置の要部である複数の画像形成部及び転写ユニットを示す概略の構成図であり、実施例1の画像形成装置1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
実施例1の画像形成装置1では、4色の画像形成部10(=10C,10Y,10M,10W)の配置状態が、印刷媒体搬送方向の上流側から下流側に向かって、C画像形成部10C、Y画像形成部10Y、M画像形成部10M、及びW画像形成部10Wになっている。このような配置状態に代えて、本実施例2の画像形成装置1Aでは、媒体搬送方向の最上流側にW画像形成部10Wが配置され、この下流側に、Y画像形成部10Y、M画像形成部10M、及びC画像形成部10Cが配置されている。
これに対応して、図3中のROM65には、印刷媒体3が色付きの普通紙3aの場合、画像形成部10W,10Y,10M,10Cと転写ユニット20とを離間しないで印刷して、転写紙3bの場合に、画像形成部10W,10Y,10M,10Cと転写ユニット20とを離間して印刷を行うような印刷動作のプログラム65a−1が格納されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の動作) 図9は、図8の画像形成装置1Aにおける印刷動作を示すフローチャートである。
本実施例2の印刷動作は、実施例1の印刷動作に対して4色のW,Y,M,Cの印刷の順序が異なるだけであるから、以下簡単に、図9のフローチャートの動作手順を説明する。
図9のフローチャートにおいて、印刷動作が開始され、ステップS21において、画像形成装置1Aに電源が投入されると、図3中のCPU67は、ROM65内の印刷動作のプログラム65a−1を読み出してこ
のプログラム65a−1に従った制御信号を印刷制御部62に与える。印刷制御部62は、CPU67から与えられる制御信号に基づき、画像形成装置1Aの全体を制御して図9のフローチャートの各ステップS22〜S36の処理を実行する。
ステップS22において、図3中の印刷制御部62により制御される離接制御部78は、離接機構50の動作を制御して全ての画像形成部10W,10Y,10M,10Cを転写ベルト21に接触させ、ステップS23へ進む。ステップS23において、ユーザに対して図4の印刷モード設定画面65bを提示して印刷モードMDの入力を促す。ユーザが、印刷媒体3として色付きの普通紙3a又は転写紙3bのいずれか一方を選択すると、図5の印刷媒体/印刷モード対応テーブル65cに基づき、印刷媒体3が「転写紙」で、印刷モードMDが「Wトナー画像をカラートナー画像の上に印刷」か、又は、印刷媒体3が「色付きの普通紙」で、印刷モードMDが「Wトナー画像をカラートナー画像の下に印刷」か、のいずれか一方が入力され、ステップS24へ進む。
ステップS24において、図3中の印刷制御部62は、前記入力された情報に基づき、図6(a)、(b)に示すように、Wトナー画像47Wをカラー(Y,M,C)トナー画像47FCの上に転写するか否かの判定を行う。印刷制御部62は、ユーザにより入力された情報が、転写紙3bへの印刷の場合は(YES)、ステップS25へ進み、ユーザにより入力された情報が、色付きの普通紙3aへの印刷の場合は(NO)、ステップS34へ進む。
ステップS25へ進んだ場合、図3中の離接制御部78の制御により、離接機構50が動作して、W画像形成部10Wが転写ベルト21から離間し、ステップS26へ進む。ステップS26において、図3中の印刷制御部62の制御により、Y,M,C画像形成部10Y,10M,10Cが動作して、カラー(Y,M,C)トナー画像47FCが印刷媒体3である転写紙3b上に転写され、ステップS27へ進む。ステップS27において、図1中の定着ユニット30により、転写紙3b上に転写されたカラートナー画像47FCに対する1回目の定着が行われ、ステップS28へ進む。
ステップS28において、定着後の転写紙3bが、図1中のセパレータ33により、再給紙ユニット40へ振り分けられる。振り分けられた転写紙3bは、再給紙ユニット40内の搬送ローラ対41及び再給紙経路42を経由して、搬送ローラユニット5へループし、ステップS29へ進む。ステップS29において、離接制御部78の制御により離接機構50が動作して、W画像形成部10Wが転写ベルト21に接触し、更に、ステップS30において、離接制御部78の制御により離接機構50が動作して、Y,M,C画像形成部10Y,10M,10Cが転送ベルト21から離間し、ステップS31へ進む。
ステップS31において、図3中の印刷制御部62の制御により、W画像形成部10Wが動作し、図6(b)に示すように、転写紙3b上のカラートナー画像47FCの上に、Wトナー画像47Wが転写され、ステップS32へ進む。ステップS32において、図1中の定着ユニット30により、転写紙3bのカラートナー画像47FC上に転写されたWトナー画像47Wに対する2回目の定着が行われ、ステップS33へ進む。ステップS33において、転写が終了した転写紙3bは、図1中の排出ローラユニット34を経由して、排出カセット35へ排出され、転写紙3bへの印刷動作が終了する。
前記ステップS24において、図6(a)に示すように、色付きの普通紙3aへの印刷と判定された場合は(NO)、ステップS34へ進む。ステップS34において、図3中の印刷制御部62の制御により、W画像形成部10Wが動作し、色付きの普通紙3aへWトナー画像が転写され、ステップS35へ進む。ステップS35において、図3中の印刷制御部62の制御により、Y,M,C画像形成部10Y,10M,10Cが動作し、前記Wトナー画像47W上に、カラー(Y,M,C)トナー画像47FCが転写され、ステップ36へ進む。
ステップS36において、図1中の定着ユニット30により、色付きの普通紙3a上に転写されたWトナー画像47W及びカラートナー画像47FCに対する1回目の定着が行われ、ステップS33へ進む。ステップS33において、転写が終了した色付きの普通紙3aは、図1中の排出ローラユニット34を経由して、排出カセット35へ排出され、色付きの普通紙3aへの印刷が終了する。
(図8の変形例1〜5) 図10、図11、図12、図13、図14は、それぞれ図8の変形例1、2、3、4、5であって画像形成装置1Aの要部である複数の画像形成部及び転写ユニットを示す概略の構成図であり、図8中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図10に示す変形例1では、図8に示す4色の画像形成部10W,10Y,10M,10Cに対して、第1画像形成部としてのK画像形成部10Kが追加されている。これらの5色の画像形成部10(=10K,10Y,10M,10C,10W)は、印刷媒体搬送方向の上流側から下流側に向かって、最上流にK画像形成部10Kが配置され、更に、この下流側に、Y画像形成部10Y、M画像形成部10M、C画像形成部10C、及びW画像形成部10Wが順に配置されている。
図11に示す変形例2では、図8中のW画像形成部10Wに代えて、光沢度を調整する透明(以下「T」という。)トナーの画像を形成する第2画像形成部としてのT画像形成部10Tが設けられている。4色の画像形成部10(=10T,10Y,10M,10C)は、印刷媒体搬送方向の上流側から下流側に向かって、C画像形成部10C、Y画像形成部10Y、及びM画像形成部10Mが順に配置され、最下流側に、T画像形成部10Tが配置されている。
図12に示す変形例3では、図11と同様に、4色の画像形成部10(=10T,10Y,10M,10C)を有しているが、これらの配置状態が図11と異なる。この変形例3では、印刷媒体搬送方向の上流側から下流側に向かって、最上流側にT画像形成部10Tが配置され、この下流側に、Y画像形成部10Y、M画像形成部10M、及びC画像形成部10Cが順に配置されている。
図13に示す変形例4では、図8に示す4色の画像形成部10W,10Y,10M,10Cに対して、T画像形成部10Tが追加されている。これらの5色の画像形成部10(=10W,10Y,10M,10C,10T)は、印刷媒体搬送方向の上流側から下流側に向かって、最上流にT画像形成部10Tが配置され、更に、この下流側に、Y画像形成部10Y、M画像形成部10M、C画像形成部10C、及びW画像形成部10Wが順に配置されている。
図14に示す変形例5では、図13と同様に、5色の画像形成部10(=10W,10Y,10M,10C,10T)を有しているが、これらの配置状態が図13と異なる。この変形例4では、印刷媒体搬送方向の上流側から下流側に向かって、W画像形成部10W、Y画像形成部10Y、M画像形成部10M、及びC画像形成部10Cが順に配置され、更に、この最下流側に、T画像形成部10Tが配置されている。
このような変形例1〜5に示す複数の画像形成部10の配置状態であっても、図8と略同様の動作を行うことができる。
図15は、実施例1、2及び変形例1〜5の画像形成装置1,1Aにおいて、印刷媒体搬送方向の最上流側もしくは最下流側にT画像形成部10TもしくはW画像形成部10Wを配置した場合の、転写ベルト21との離間と転写時の関係の一覧を示す図である。
図15において、上矢印↑は転写ベルト21からの離間、下矢印↓は転写ベルト21との接触を示す。
例えば、実施例2において、Wトナー画像47Wをカラー(Y,M,C)トナー画像47FCの下に印刷する場合、W画像形成部10W、Y画像形成部10Y、M画像形成部10M、及びC画像形成部10Cを転写ベルト21に接触させ、各色W,Y,M,Cを1回で転写させて1度の定着で完了する。又、Wトナー画像47Wをカラートナー画像47FCの上に印刷する場合、W画像形成部10Wを転写ベルト21から離間させ、Y,M,C画像形成部10Y,10M,10Cを転写ベルト21に接触させて、カラートナー画像47FCのみ印刷媒体3に転写及び定着し、定着後の印刷媒体3をループさせた後、今度はW画像形成部10Wを転写ベルト21に接触させ、Y,M,C画像形成部10Y,10M,10Cを転写ベルト21から離間させて、Wトナー画像47Wのみを転写及び定着させてカラートナー画像47FCの上にWトナー画像47Wを印刷させる。
(実施例2及び変形例1〜5の効果) 本実施例2及び変形例1〜5によれば、実施例1と略同様の効果がある。
(実施例3の構成) 図16は、本発明の実施例3の画像形成装置における印刷モード設定画面65Bの例を示す図であり、実施例1の印刷モード設定画面65bを示す図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3の画像形成装置1Bにおける印刷モード設定画面65Bは、実施例1の印刷モード設定画面65bに対して、W色の濃度を濃くするボタン65b−4が追加されている。この印刷モード設定画面65Bは、実施例1の印刷モード設定画面65bに代えて、図3中のROM65に格納される。更に、実施例1とは異なる印刷動作のプログラム65a−2が、そのROM65に格納されている。その他の画像形成装置1Bの構成は、実施例1の図1〜図3と同様である。
(実施例3の動作) 図17は、実施例3の画像形成装置1Bにおける印刷動作を示すフローチャートである。
図17のフローチャートにおいて、印刷動作が開始され、ステップS41において、画像形成装置1Bに電源が投入されると、図3中のCPU67は、ROM65内の印刷動作のプログラム65a−2を読み出してこのプログラム65a−2に従った制御信号を印刷制御部62に与える。印刷制御部62は、CPU67から与えられる制御信号に基づき、画像形成装置1Bの全体を制御して図17のフローチャートの各ステップS42〜S76の処理を実行する。
ステップS42において、図3中の印刷制御部62により制御される離接制御部78は、C,Y,M,W画像形成部10C,10Y,10M,10Wを転写ベルト21に接触させ、ステップS43へ進む。ステップS43において、ユーザが図3中の上位装置101を操作し、インタフェイス61及び印刷制御部62を経由し、CPU67を介して、ROM65より、図16の印刷モード設定画面65Bを呼び出し、上位装置101の表示部に表示させる。上位装置101は、ユーザに対して印刷モードMDの入力を促す。ユーザは、上位装置101の表示部に表示された印刷モード設定画面65Bを操作し、例えば、印刷媒体リスト65b−1から転写紙3bを選択し、且つ、W色の濃度を濃くするボタン65b−4にチェックを入れ、OKボタン65b−2を押すと、この入力情報がインタフェイス61を経由して印刷制御部62へ送られ、ステップS44へ進む。
ステップS44において、印刷制御部62は、Wトナー画像47Wの濃度を濃くするか否かを判定し、前記の印刷モード設定画面65Bにて、W色の濃度を濃くするボタン65b−4にチェックが入れられているので(YES)、ステップS45へ進む。前記の印刷モード設定画面65Bにて、W色の濃度を濃くするボタン65b−4にチェックが入れられていない場合は(NO)、ステップS63へ進む。
ステップS45において、印刷制御部62は、CPU67を介してROM65より、図5の印刷媒体/印刷モード対応テーブル65cを呼び出し、Wトナー画像47Wをカラー(C,Y,M)トナー画像47F
Cの上に転写するか否かを判定する。前記で転写紙3bが選択されているので、印刷モードMDが「Wトナー画像をカラートナー画像の上に印刷」となり(YES)、ステップS46へ進む。前記で色付きの普通紙3aが選択されている場合は(NO)、実施例1に対して追加されたステップS52,S53,S54の処理へ進む。
ステップS46において、印刷制御部62は、図1中のC,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mを制御して、図6(b)に示すように、転写紙3b上にカラー(C,Y,M)トナー画像47FCを転写させ、ステップS47へ進む。ステップS47において、印刷制御部62は、図1中のW画像形成部10Wを制御して、カラートナー画像47FC上にWトナー画像47Wを転写させ、ステップS48へ進む。ステップS48において、印刷制御部62は、定着ユニット30を制御して、転写紙3b上に転写されたカラートナー画像47FC及びWトナー画像47Wに対する1回目の定着を行わせ、実施例1に対して追加されたステップS49,S50,S51の処理へ進む。
ステップS49において、1回目の定着が行われた転写紙3bは、図1中のセパレータ33にて再給紙ユニット40へ振り分けられて、搬送ローラユニット5へループし、ステップS50へ進む。ステップS50において、図3中の離接制御部78は、離接機構50の動作を制御して、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mを転写ベルト21から離間させる。そして、印刷制御部62は、W画像形成部10Wを制御して、転写紙3b上の定着済のWトナー画像47Wの上に、再度、Wトナー画像47Wを転写させて、Wトナー画像47Wの濃度を濃くする処理を行い、ステップS51へ進む。ステップS51において、印刷制御部62は、定着ユニット30を制御して、転写紙3b上に再度転写されたWトナー画像47Wに対する2回目の定着を行わせ、ステップS63の排出処理へ進む。
前記ステップS45において、色付きの普通紙3aが選択されている場合は(NO)、実施例1に対して追加されたステップS52,S53,S54の処理へ進む。このステップS52において、図3中の離接制御部78は、画像形成装置1Bの動作を制御して、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mを転写ベルト21から離間させる。そして、印刷制御部62は、W画像形成部10Wを制御して、図6(a)に示すように、色付きの普通紙3a上にWトナー画像47Wを転写させ、ステップS53へ進む。ステップS53において、印刷制御部62は、図1中の定着ユニット30を制御して、色付きの普通紙3a上に転写されたWトナー画像47Wに対する1回目の定着を行わせ、実施例1と同様のステップS55〜S62へ進む。
ステップS55において、1回目の定着が行われた色付きの普通紙3aは、図1中のセパレータ33にて再給紙ユニット40へ振り分けられて、搬送ローラユニット5へループし、ステップS56へ進む。ステップS56において、W画像形成部10Wは、色付きの普通紙3a上の定着済のWトナー画像47Wの上に、再度、Wトナー画像47Wを転写し、Wトナー画像47Wの濃度を濃くする処理を行い、ステップS57へ進む。ステップS57において、図1中の定着ユニット30は、色付きの普通紙3a上に再度転写されたWトナー画像47Wに対する2回目の定着を行い、ステップS58へ進む。ステップS58において、2回目の定着済の色付きの普通紙3aは、セパレータ33及び再給紙ユニット40によって搬送ローラユニット5へループされ、ステップS59へ進む。
ステップS59において、離接機構50により、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mが転写ベルト21に接触し、ステップS61において、離接機構50により、W画像形成部10Wが転写ベルト21から離間し、ステップS61へ進む。ステップS61において、図6(a)に示すように、C,Y,M画像形成部10C,10Y,10Mにより、色付きの普通紙3a上の定着済のWトナー画像47Wの上に、カラー(C,Y,M)トナー画像47FCの転写が行われ、ステップS62において、定着ユニット30により、3回目の定着が行われ、ステップS63の排出処理へ進む。
前記ステップS44において、Wトナー画像47Wの濃度を濃くしない場合は(NO)、実施例1の図7のステップS4〜S15の処理と同様のステップS64〜S76の処理が行われる。
(実施例3の効果) 本実施例3によれば、次の(1)、(2)のような効果がある。
(1) 図18は、実施例1、2及び変形例1〜5と実施例3との実験結果を示す図である。
図18において、横軸は転写回数、縦軸は明度L*である。符号110は、転写回数1回の実施例1、2及び変形例1〜5の実験結果であり、符号111は、転写回数2回の実施例3の実験結果である。明度L*の濃度値は、X−Rite社の530分光濃度計を用いて測定し、ここでの目標濃度値は面積率100%のべた画像濃度としている。
本実施例3では、実施例1と異なり、図16の印刷モード設定画面65Bにおいて、W色の濃度を濃くするボタン65b−4にチェックが入れられると、印刷媒体3が転写紙3bの場合、図17のステップS49〜S51に、色付きの普通紙3aの場合、図17のステップS52〜S54に、それぞれWトナー画像47Wを転写、定着する処理が追加されている。そのため、Wトナー画像47Wの転写、定着回数を実施例1、2及び変形例1〜5の1回から、実施例3の2回に増加させると、明度L*の値が、実施例1、2及び変形例1〜5の実験結果110である75から、実施例3の実験結果111である85に増加している。
(2) 前記(1)で説明したように、実施例3では、Wトナー画像47Wを2回印刷しているので、濃度が濃くなり、裏地の影響を受けなくなり、高画質化が可能になる。
(実施例1、2、変形例1〜5及び実施例3のその他の変形例) 本発明は、上記実施例や変形例に限定されず、その他の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)、(b)のようなものがある。
(a) 図1の画像形成装置1、図2−1〜図2−3の離接機構50、及び、図3のブロックは、図示以外の構成に変更しても良い。例えば、図3の画像形成装置1において、ROM65内のモータテーブル65dや温度テーブル65eは、他の箇所に設けても良い。又、CPU67は、印刷制御部62内に設けて、回路構成を簡素化しても良い。
(b) 上記実施例1〜3や変形例1〜5では、タンデム方式の画像形成装置1,1A,1Bについて説明したが、本発明は、静電潜像担持体である感光体ドラムが1つである4サイクル方式や、中間転写ベルト方式の画像形成装置でも適用が可能である。又、本発明は、プリンタ以外の複合機(MFP)、ファクシミリ装置、及び複写機等にも適用が可能である。