JP6146111B2 - 半導体基板の製造方法および半導体基板 - Google Patents

半導体基板の製造方法および半導体基板 Download PDF

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Description

本明細書では、発光装置を作成するための半導体基板の製造方法等に関する技術を開示する。
LED(Light Emitting Diode)などの発光装置を製造するために用いられる、窒化ガリウム(GaN)成長層を備えた半導体基板が知られている。GaN層を備えた半導体基板を製造する方法として、サファイア基板、単結晶Si基板、単結晶SiC基板、単結晶GaN基板などにGaN層をエピタキシャル成長する手法が提案されている。また関連する技術として、特許文献1が開示されている。
特開2001−230448号公報
近年、高輝度の発光装置が必要とされている。従って、発光効率の高い発光装置を作成するための、GaN層を備えた半導体基板が要求されている。
本明細書では、発光装置用の半導体基板の製造方法を開示する。この発光装置用の半導体基板の製造方法は、多結晶SiCの支持基板の表面に、互いに屈折率が異なる第1材料層と第2材料層とが交互に複数層積層している積層構造層を形成する積層構造層形成工程を備えている。積層構造層の表面に、単結晶SiCの単結晶層を貼り合わせる貼り合わせ工程を備えている。
上記方法では、積層構造層が反射膜として機能するため、単結晶層の下層に反射膜が配置された構造を形成することができる。これにより、単結晶層の上方に配置されている発光層で発生した可視光が、支持基板を通過することがない。よって、支持基板内で光強度が減衰してしまうことを防止できるため、支持基板の下層に反射膜を形成する場合に比して、発光効率を高めることができる。
本明細書に開示されている技術によれば、発光装置を作成するための半導体基板の製造方法等を提供することができる。
貼り合わせ基板の製造方法を示すフロー図である。 貼り合わせ基板の断面図である。 貼り合わせ基板の製造工程を説明する部分拡大図である。 貼り合わせ基板の製造工程を説明する部分拡大図である。 貼り合わせ基板の製造工程を説明する部分拡大図である。 貼り合わせ基板の製造工程を説明する部分拡大図である。 貼り合わせ基板の製造工程を説明する部分拡大図である。 貼り合わせ基板の製造工程を説明する部分拡大図である。 貼り合わせ基板の製造工程を説明する部分拡大図である。 貼り合わせ基板の製造工程を説明する部分拡大図である。 SiC単結晶基板の模式図である。 貼り合わせ工程の説明図である。 貼り合わせ工程の説明図である。 貼り合わせ工程の説明図である。 貼り合わせ工程を説明する部分拡大図である。
以下、本明細書で開示する実施例の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1)上記の半導体基板の製造方法では、積層構造層形成工程は、支持基板の表面を改質して支持基板非晶質層を形成する支持基板非晶質層形成工程を備えていても良い。支持基板非晶質層の表面に第1材料層を形成する第1の第1材料層形成工程を備えていても良い。第1材料層の表面を改質して第1表面変質層を形成する第1の表面変質層形成工程を備えていても良い。第1表面変質層の表面に第2材料層を形成する第2材料層形成工程を備えていても良い。第2材料層の表面を改質して第2表面変質層を形成する第2の表面変質層形成工程を備えていても良い。第2表面変質層の表面に第1材料層を形成する第2の第1材料層形成工程を備えていても良い。第1の表面変質層形成工程、第2材料層形成工程、第2の表面変質層形成工程、および第2の第1材料層形成工程は、複数回繰り返されてもよい。発光装置用の半導体基板の製造方法は、積層構造層が形成されている状態の支持基板を熱処理する熱処理工程をさらに備えていてもよい。第1表面変質層および第2表面変質層は、未結合手が高密度で存在する状態となっている層である。熱処理工程を行うことにより、第1表面変質層および第2表面変質層で未結合手を再結合させることができる。第1表面変質層は、第1材料層と第2材料層とを共有結合によって強固に接合させることができる。同様に、第2表面変質層は、第2材料層と第1材料層とを共有結合によって強固に接合させることができる。従って、積層構造層を形成している各層の層剥がれを防止することができる。
第1表面変質層および第2表面変質層は、未結合手を持つ原子が未加工層に比して高密度で存在するため、未加工層に比して原子の流動性が高い。よって、第1表面変質層および第2表面変質層を形成している原子が流動することによって、支持基板と単結晶層との線熱膨張係数の差に起因して発生する応力などの、各種の応力を緩和することができる。これにより、応力起因で生じる単結晶層中の結晶欠陥解消させることができる。
(特徴2)上記の半導体基板の製造方法では、支持基板非晶質層形成工程は、真空中で原子レベルの粒子を支持基板の表面に照射することによって行われてもよい。支持基板非晶質層形成工程が行われた真空中において、第1の第1材料層形成工程が引き続き行われてもよい。第1の表面変質層形成工程は、真空中で原子レベルの粒子を第1材料層の表面に照射することによって行われてもよい。第1の表面変質層形成工程が行われた真空中において、第2材料層形成工程が引き続き行われてもよい。第2の表面変質層形成工程は、真空中で原子レベルの粒子を第2材料層の表面に照射することによって行われてもよい。第2の表面変質層形成工程が行われた真空中において、第2の第1材料層形成工程が引き続き行われてもよい。真空中で原子レベルの粒子を照射することにより、第1材料層の表面や第2材料層の表面に存在する酸化膜や吸着層を除去することができる。また、真空中において第1材料層形成工程や第2材料層形成工程を行うことで、酸化膜や吸着層が除去された清浄面に第1材料層や第2材料層を形成することができる。
(特徴3)上記の半導体基板の製造方法では、第1の第1材料層形成工程、第2の第1材料層形成工程、および第2材料層形成工程は、ターゲット材に原子レベルの粒子を照射することによって行われてもよい。支持基板非晶質層形成工程、第1の表面変質層形成工程、および第2の表面変質層形成工程は、第1材料層の表面および第2材料層の表面に原子レベルの粒子を照射することによって行われてもよい。これにより、第1材料層形成工程および第2材料層形成工程と、第1表面変質層形成工程および第2表面変質層形成工程とを、共通の機構を用いて行うことができるため、装置構成を簡略化することが可能となる。
(特徴4)上記の半導体基板の製造方法では、熱処理工程の温度は、800℃以上であってもよい。これにより、第1表面変質層および第2表面変質層を形成している原子を流動させて応力を緩和した上で、当該第1表面変質層および第2表面変質層を再結合させることができる。
(特徴5)上記の半導体基板の製造方法では、第1表面変質層および第2表面変質層の厚さは、0.5ナノメートル以上であってもよい。これにより、第1表面変質層および第2表面変質層を形成している原子の流動性を確保することができるため、第1表面変質層および第2表面変質層によって、半導体基板に発生する応力を緩和することが可能となる。
(特徴6)上記の半導体基板の製造方法では、熱処理工程は、貼り合わせ工程の前に行われてもよい。これにより、積層構造層内の応力を緩和した上で、積層構造層の表面に単結晶SiCの単結晶層を貼り合わせることが可能となる。
(特徴7)上記の半導体基板の製造方法では、第1材料層は屈折率が3.5以上の薄膜であり、第2材料層は屈折率3以下の薄膜であってもよい。これにより、積層構造層を反射膜として機能させることができる。
(特徴8)上記の半導体基板の製造方法では、貼り合わせ工程は、積層構造層の表面を改質して第3表面変質層を形成するとともに、単結晶層の表面を非晶質に改質する第4表面変質層を形成する第3の表面変質層形成工程を備えていてもよい。貼り合わせ工程は、第3表面変質層と第4表面変質層とを接触させる接触工程を備えていてもよい。熱処理工程は、第3表面変質層と第4表面変質層とが接触している状態の支持基板を熱処理してもよい。第3表面変質層と第4表面変質層とが接触している状態で熱処理工程を行うことにより、第3表面変質層および第4表面変質層を再結晶化させることができる。第3表面変質層と第4表面変質層とが一体となって再結晶化するため、上記積層構造層が付与された支持基板と単結晶層とを強固に接合させることができる。
(特徴9)上記の半導体基板の製造方法では、第3の表面変質層形成工程は、真空中で原子レベルの粒子を照射することによって行われてもよい。第3の表面変質層形成工程が行われた真空中において、接触工程が引き続き行われてもよい。真空中で原子レベルの粒子を照射することにより、支持基板の表面や半導体の単結晶層の表面に存在する酸化膜や吸着層を除去することができる。また、真空中において接触工程を行うことで、酸化膜や吸着層が除去された清浄な面同士を接合させることができる。
(特徴10)単結晶層の表面に化合物半導体のエピタキシャル成長層を成長させる成長工程をさらに備えていてもよい。これにより、化合物半導体成長層を用いた発光装置を作成するための半導体基板を形成することができる。ここで、化合物半導体は、例えば、SiC、GaNの単結晶であってもよい。
(特徴11)上記の半導体基板は、多結晶SiCの支持基板を備えている。支持基板の表面に配置されている積層構造層を備えている。積層構造層の表面に配置されている単結晶SiCの単結晶層を備えている。積層構造層は、互いに屈折率が異なる第1材料層と第2材料層とが交互に複数層積層している構造を有している。積層構造層は反射膜として機能するため、単結晶層の下層に反射膜が配置された貼り合わせ基板を形成することができる。
(特徴12)上記の半導体基板は、単結晶層の表面に配置されている化合物半導体単結晶層をさらに備えていてもよい。これにより、化合物半導体単結晶層を用いた発光装置を製造することが可能となる。ここで、化合物半導体は、例えば、SiC、GaNであってもよい。
(特徴13)上記の半導体基板では、第1材料層は屈折率が3.5以上の薄膜であり、第2材料層は屈折率が3以下の薄膜であってもよい。これにより、積層構造層を反射膜として機能させることができる。第1材料としては、例えば、Siなどであってもよい。また、第2材料としては、例えば、Si、などであってもよい。
<貼り合わせ基板の構成>
実施例1に係る半導体基板の製造方法によって形成される貼り合わせ基板10の一例を、図2を用いて説明する。図2に、本実施例に係る半導体基板の製造方法によって製造された貼り合わせ基板10の断面図を示す。図2に示すように、貼り合わせ基板10は、多結晶SiCの支持基板11と、支持基板11の表面に配置されている積層構造層12と、積層構造層12の表面に配置されている4H−SiCの単結晶層13と、単結晶層13の表面に配置されている単結晶のGaN層14と、を備えている。
支持基板11は、積層構造層12〜GaN層14を補強するための基板であり、高い結晶性が要求されない基板である。支持基板11を形成している多結晶SiCは、様々なポリタイプのSiC結晶が混在していても良い。様々なポリタイプが混在する多結晶SiCは、厳密な温度制御を行うことなく製造することができるため、支持基板11を製造するコストを低減させることが可能となる。支持基板11の厚さT11は、後工程加工に耐えることができる機械的強度が得られるように定めればよい。厚さT11は、例えば、支持基板11の直径が100mmである場合には、100μm〜300um程度であってもよい。
図3に、積層構造層12の部分拡大図を示す。積層構造層12は、第1材料層L11〜L16と、第2材料層L21〜L25とが、交互に複数層積層している構造を有している。積層構造層12は、高屈折率の第1材料層と、低屈折率の第2材料層とを交互に積層させた層である。第1材料層は例えばSiであり、屈折率n1は4.0である。第2材料層は例えばSiCであり、屈折率n2は2.63である。各層の厚さdは、光学膜厚にして1/4波長とすればよい。すなわち、反射させたい波長λに対する層材料の屈折率をnとした場合に、d=λ/4nとすればよい。図3の積層構造層12は、第1材料層と第2材料層とが組み合わされた層が、5周期分積層された構造を有している。これにより、反射率を約99%とすることができる。
<貼り合わせ基板の製造方法>
本実施例に係る貼り合わせ基板10の製造方法を、図1のフローと、図4〜図15の模式図を用いて説明する。図4〜図15は、貼り合わせ基板10を製造する各工程における、部分断面図である。本実施例では、例として、第1材料層および第2材料層の形成に、グロー放電スパッタリング法を用いる場合を説明する。また、単結晶層13を貼り合わせるために、水素原子のアブレーションによる剥離技術(スマートカット法とも呼ばれる)を用いる場合を説明する。
積層構造層形成工程を説明する。積層構造層形成工程は、ステップS1〜S7を備えている。ステップS1において、支持基板非晶質層形成工程が行われる。具体的に説明する。PVD装置のチャンバー内の基板保持部(不図示)に、支持基板11を載置する。そして支持基板11の周縁部を不図示のクランプで固定する。真空排気装置を用いて、チャンバー内を高真空状態にする。真空度は、例えば1×10−7Pa程度であってもよい。次に、アルゴン供給部からアルゴンガスの供給が開始される。アルゴンガスの流量は、チャンバー内の高真空状態が維持されるような流量とされる。直流電源部によって、基板保持部とターゲットとの間に直流高電圧を印加してグロー放電を起こさせ、アルゴンガスのプラズマを発生させる。直流高電圧は、基板保持部がマイナス電圧、ターゲットがプラス電圧となるように印加される。プラスイオン化したアルゴンガスを、マイナス電極側(すなわち、基板保持部)に引き付けることで、アルゴンイオンを支持基板11の表面11aに衝突させることができる。これは、いわゆる逆スパッタリングと呼ばれる技術の一種である。
これにより、表面11aの結晶構造を、表面から一定の深さで破壊することができる。その結果、図4の部分拡大図に示すように、支持基板11の表面に、SiとCを含んでいる非晶質層11bを形成することができる。非晶質層11bの厚さT11bは、アルゴンイオンの衝突エネルギーにより制御することができる。逆スパッタリングの条件は、例えば、スパッタリング電力が5〜15(kW)、逆スパッタリング時間が5〜600(sec)、アルゴンの導入圧力が0.5〜1(Pa)、であってもよい。また、非晶質層11bの厚さT11bは、0.5(nm)以上であることが好ましい。
ステップS2において、第1の第1材料層形成工程が行われる。具体的には、PVD装置で使用する直流高電圧を、基板保持部がプラス電圧、Siの第1ターゲットがマイナス電圧となるように印加する。これにより、プラスイオン化したアルゴンガスを、マイナス電極側(すなわち、Siの第1ターゲット)に引き付けることで、アルゴンイオンが第1ターゲットの表面に衝突し、Si粒子がスパッタされる。これにより、図5の部分拡大図に示すように、非晶質層11bの表面に、Siの第1材料層L11を形成することができる。また第1の第1材料層形成工程は、支持基板非晶質層形成工程が行われた真空中において、引き続き行われてもよい。これにより、酸化膜や吸着層が除去された清浄面に、第1材料層を形成することができる。
ステップS3において、第1の表面変質層形成工程が行われる。具体的には、アルゴンイオンを第1材料層L11の表面に衝突させる、逆スパッタリングを行う。逆スパッタリングの詳しい内容は、前述のステップS1と同様であるため、ここでは説明を省略する。これにより、図6の部分拡大図に示すように、第1材料層L11の表面に、Siを含んでいる表面変質層L11bを形成することができる。表面変質層L11bの厚さTL11bは、0.5(nm)以上であることが好ましい。
ステップS4において、第2材料層形成工程が行われる。具体的には、PVD装置で使用する直流高電圧を、基板保持部がプラス電圧、SiCの第2ターゲットがマイナス電圧となるように印加する。これにより、プラスイオン化したアルゴンガスを、マイナス電極側(すなわち、SiCの第2ターゲット)に引き付けることで、アルゴンイオンが第2ターゲットの表面に衝突し、SiC粒子がスパッタされる。これにより、図7の部分拡大図に示すように、表面変質層L11bの表面に、SiCの第2材料層L21を形成することができる。また、第1材料層L11および第2材料層L21によって、積層構造層の1周期目が形成される。なお、第2材料層形成工程は、第1の表面変質層形成工程が行われた真空中において、引き続き行われてもよい。
ステップS5において、第2の表面変質層形成工程が行われる。具体的には、アルゴンイオンを第2材料層L21の表面に衝突させる、逆スパッタリングを行う。逆スパッタリングの詳しい内容は、前述のステップS1と同様であるため、ここでは説明を省略する。これにより、図8の部分拡大図に示すように、第2材料層L21の表面に、SiとCを含んでいる表面変質層L21bを形成することができる。表面変質層L21bの厚さTL21bは、0.5(nm)以上であることが好ましい。
ステップS6において、第2の第1材料層形成工程が行われる。具体的な内容は、前述したステップS2と同様であるため、説明を省略する。これにより、図9の部分拡大図に示すように、表面変質層L21bの表面に、Siの第1材料層L12を形成することができる。また、第2の第1材料層形成工程は、第2の表面変質層形成工程が行われた真空中において、引き続き行われてもよい。これにより、酸化膜や吸着層が除去された清浄面に、第1材料層を形成することができる。
ステップS7において、積層構造層が完成したか否かが判断される。具体的には、第1材料層と第2材料層とが5周期分積層されたか否かが判断される。積層構造層が完成していない場合(S7:NO)にはS3へ戻り、ステップS3からS6が繰り返される。これにより、次の周期の第1材料層および第2材料層が積層される。一方、第1材料層と第2材料層とが5周期分積層され、図10に示す積層構造層12が完成した場合(S7:YES)には、ステップS8へ進む。
ステップS8およびS9では、貼り合わせ工程が行われる。まず、積層構造層12が形成されている支持基板11、および、SiC単結晶基板20(図11参照)が準備される。SiC単結晶基板20は、SiC単結晶基板20の表面から水素イオンを注入する、イオン注入工程が行われた基板である。図11の模式図に示すように、表面から所定深さに、水素イオン注入層21が形成されている。図11では、打ち込まれた水素イオンを白抜きの丸印で擬似的に示している。水素原子のアブレーションによる剥離技術により剥離される単結晶層13の厚さT31は、イオン注入する水素イオンのエネルギーにより制御できる。厚さT31は、0.1〜20(μm)の範囲であっても良い。なお、水素イオンの注入方法は、周知の方法でよいため、ここでは説明を省略する。
ステップS8において、表面変質層形成工程が行われる。表面変質層形成工程は、支持基板11上に形成されている積層構造層12の表面を改質して未結合手密度が高い表面変質層12bを形成するとともに、単結晶層13の表面を改質して非晶質層13bを形成する工程である。非晶質層は、原子が結晶構造のような規則性を持たない状態となっている層である。
具体的に説明する。図12に示すように、SiC単結晶基板20と、積層構造層12が形成されている支持基板11とを、チャンバー101内にセットする。次に、SiC単結晶基板20と支持基板11との相対位置の位置合わせを行う。位置合わせは、後述する接触工程で両基板が正しい位置関係で接触できるように行われる。次に、チャンバー101内を真空状態にする。チャンバー101内の真空度は、例えば、1×10−8〜1×10−6(Pa)程度であってもよい。
図13に示すように、積層構造層12の表面12aおよび単結晶層13の表面13aに、照射ビーム源102を用いて、アルゴンの中性原子ビームを照射する。これにより、表面12aおよび13aの結晶構造を、表面から一定の深さで破壊することができる。その結果、基板表面に、Siを含んでいる表面変質層12b、および、SiとCを含んでいる非晶質層13bを形成することができる。表面変質層12bの厚さT12b、および非晶質層13bの厚さT13bは、照射ビーム源102から照射されるアルゴンの中性原子ビームのエネルギーにより制御できる。例えば、厚さT12bおよびT13bを1〜100(nm)の範囲内にする場合には、0.1〜100(Pa)のガス圧力、および1〜2(keV)の入射エネルギーで、アルゴン原子を照射してもよい。
また、表面変質層形成工程では、表面12aおよび13aの酸化膜や吸着層を除去して結合手を表出させることができるため、表面12aおよび13aを活性化することができる。また表面変質層形成工程は真空中での処理であるため、表面12aおよび13aは、酸化等されず活性状態を保持することができる。
ステップS9において、接触工程が行われる。接触工程では、図14に示すように、支持基板11上の積層構造層12の表面変質層12bと、SiC単結晶基板20の非晶質層13bとを、チャンバー101内で、真空中で接触させる。これにより、図15の部分拡大図に示すような構造が形成される。接触工程での接触圧力は、例えば、0.5(MPa)以下であってもよい。また、接触後に支持基板11とSiC単結晶基板20とが離反しないように、不図示のジグ等を用いて固定してもよい。
ステップS10において、熱処理工程が行われる。熱処理工程では、図15に示す構造を有する基板を熱処理する。熱処理工程は、第1熱処理工程と、第1熱処理工程よりも高温で処理する第2熱処理工程を備えていてもよい。熱処理工程は、チャンバー101内で減圧下で行われても良いし、チャンバー101以外の他の炉内で行われても良い。
第1熱処理工程では、支持基板11およびSiC単結晶基板20が、800℃以上の所定温度(例えば1000℃程度)に加熱される。第1熱処理工程の処理時間は、例えば、1秒〜2時間の範囲内であってよい。これにより、図15に示す構造に含まれている全ての表面変質層(11b、L11b〜L15b、L21b〜L25b、12b、および13b)に、流動性を持たせることができる。また第1熱処理工程によって、SiC単結晶基板20を水素イオン注入層21で破断させることができる。従って、単結晶層13の上方に位置していたSiC単結晶基板20を取り除くことができる。
第1熱処理工程後に、第2熱処理工程が行われる。第2熱処理工程では、支持基板11および単結晶層13が、1000〜1400℃の範囲内で加熱される。第2熱処理工程の処理時間は、例えば、10秒〜600秒(時間)の範囲内であってよい。第2熱処理工程により、図15に示す構造に含まれている非晶質層11b(支持基板非晶質層)および非晶質層13b(第4表面変質層)を、原子配列に規則性がない状態から、原子配列に規則性を有する状態へ結晶化させることができる。従って結晶化が完了すると、非晶質層11b(支持基板非晶質層)および非晶質層13b(第4表面変質層)が消滅する。同時に、図15に示す構造に含まれているすべての表面変質層(L11b〜L15b、L21b〜L25b)が一体化し、図3に示す構造が形成される。
ステップS11において、単結晶層13の表面に、単結晶のGaN層14を成長させる、エピタキシャル成長工程が行われる。エピタキシャル成長工程では、単結晶層13の表面のSiC結晶面に揃うように、GaN結晶のヘテロエピタキシャル成長が行われる。これにより、図2に示す貼り合わせ基板10が完成する。なお、使用されるエピタキシャル成長方法は、周知の方法でよいため、ここでは説明を省略する。また、GaN層14の厚さは、後述するデバイス作成工程で作製するデバイスに応じて定めればよい。
図2に示す貼り合わせ基板10は、通常の半導体装置でハンドリングするための厚みや強度を備えている。よって、貼り合わせ基板10に対して、フォトリソグラフィやエッチング等の既知の各種の半導体プロセスを実施することができる。これにより、貼り合わせ基板10を用いて、各種の発光装置を形成することができる。
<効果>
積層構造層12が反射膜として機能するため、単結晶層13の下層に反射膜が配置された構造を形成することができる。これにより、貼り合わせ基板10を用いてLEDなどの発光装置を製造した場合に、単結晶層13の上方に形成されている発光層で発生した可視光が、支持基板11に侵入することがない。よって、支持基板11内で光強度が減衰してしまうことを防止できるため、発光装置の発光効率を高めることができる。
表面変質層L11b〜L15bおよびL21b〜L25b(図15参照)は、原子配列の規則性が失われているとともに、未加工層に比して未結合手が高密度で存在する状態となっている層である。よって、熱処理工程(ステップS10)を行うことにより、これらの層を流動させるとともに一体化させることができる。表面変質層L11bは、下面の第1材料層L11および上面の第2材料層L21と一体となるため、第1材料層L11と第2材料層L21とを共有結合によって強固に接合させることができる。同様に、表面変質層L21bは、下面の第2材料層L21および上面の第1材料層L12と一体となるため、第2材料層L21と第1材料層L12とを共有結合によって強固に接合させることができる。なお、表面変質層L12b〜L15bおよびL22b〜L25bも同様であるため、説明を省略する。従って、積層構造層12を形成している各層の層剥がれを防止することが可能となる。
表面変質層L11b〜L15bおよびL21b〜L25bは、未結合手を持つ原子が高密度で存在するため、表面変質処理が行われていない層(すなわち、未結合手を持つ原子の密度が低い層)に比して原子の流動性が高い。よって、熱処理工程(ステップS10)において、これらの表面変質層を形成している原子が流動することによって、各種の応力(例:表面変質層の上面に接している層と表面変質層の下面に接している層との線熱膨張係数の差に起因して発生する応力)を緩和することができる。これにより、積層構造層12の全体を、支持基板11と単結晶層13との間の応力緩和層として機能させることができる。よって、応力で生じる単結晶層13の結晶欠陥を解消させることができる。すなわち、本明細書に開示されている貼り合わせ基板では、積層構造層12(すなわち反射膜)を剥がれのないように作成するために、積層構造層12を形成する各層の層間に表面変質層を介在させる、という構成を有している。また、この構成を有しているために、積層構造層12を応力緩和層としても機能させることができる。これにより、支持基板11(多結晶SiC)と単結晶層13(単結晶SiC)との接合基板において、膜剥がれのない高い接合強度をもちつつ、反射膜が層間に配置されている構造を形成するとともに、単結晶層13の結晶欠陥密度を低減させることができる。よって、単結晶層13の表面に、欠陥密度の低いGaN層14をエピタキシャル成長させることが可能となる。
高輝度LEDを製造するための半導体基板として、支持基板上にGaN層をエピタキシャル成長させた構成を備えた半導体基板が用いられている。半導体基板には、GaN層の欠陥密度を低減させることができること、熱伝導性が高いこと、安価であること、発光効率が高いLEDを製造できること、などの各種の性能が要求される。支持基板としてサファイア基板や単結晶Si基板を用いる場合には、格子定数の不整合によりGaN層の欠陥密度が高くなったり、熱伝導性が低下するなどの問題がある。また支持基板として単結晶SiC基板を用いる場合には、サファイア基板や単結晶Si基板よりもGaN層の欠陥密度を低くすることができる。しかし、単結晶SiC基板は高価である。また、SiC単結晶は可視光を透過するため、発光層で発生した可視光が単結晶SiC基板内で減衰してしまう問題がある。また反射膜を作成する場合においても、反射膜はSiC単結晶の裏面に作成することになるため、可視光の単結晶SiC基板内への侵入を防止することができず、単結晶SiC基板内で光強度が減衰してしまう。一方、本明細書で開示されている貼り合わせ基板10(図2参照)は、積層構造層12を介して、支持基板11(多結晶SiC)と単結晶層13(単結晶SiC)とを貼り合わせる構造を有している。積層構造層12は、反射膜として機能するため、可視光が支持基板11に侵入することを防止することができ、光強度が支持基板11内で減衰してしまうことを防止できる。また積層構造層12は、応力緩和層として機能するため、単結晶層13の欠陥密度を低減することができる結果、単結晶層13上に成長させるGaN層の欠陥密度を低減させることができる。また、多結晶SiCは単結晶SiCに比して安価であるため、支持基板として単結晶SiC基板を用いる場合に比して、半導体基板の製造コストを低減することが可能となる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
<変形例>
第1材料層および第2材料層の材料には、屈折率がある程度異なる組合せであれば、各種の材料を用いることができる。例えば、第1材料層にSi(屈折率=4.0)を使用し、第2材料層にSiO2(屈折率=1.46)を使用してもよい。
第1材料層と第2材料層との積層順番は、本明細書に記載の順番に限られない。支持基板11の直上に低屈折率の第2材料層が積層され、その第2材料層の直上に高屈折率の第1材料層が積層される順番であってもよく、この場合も積層構造層12を反射膜として機能させることができる。
積層構造層12を構成する最上層は、第1材料層および第2材料層の何れであってもよい。例えば、図10に示す構造において、第1材料層L16および表面変質層L25bが形成されず、積層構造層12の最上面に第2材料層L25が表出している構造であってもよい。
支持基板11と、その直上に積層される第1材料層L11とは、同一材料であってもよい。また、積層構造層12の最上層である第1材料層L16と、単結晶層13とは、同一材料であってもよい。例えば、多結晶SiCの支持基板11の表面に非晶質層11bを形成し、この非晶質層11bの表面にSiCの第1材料層L11を形成してもよい。これによっても、第2熱処理工程によって非晶質層11bが結晶化させることができるため、支持基板11と第1材料層L11とを強固に接合することができる。
熱処理工程を行うタイミングは、貼り合わせ工程(ステップS8およびS9)の後に限られず、貼り合わせ工程の前に行ってもよい。これにより、積層構造層12内の応力を緩和した上で、積層構造層12の表面に単結晶層13を貼り合わせることが可能となる。
積層構造層形成工程(ステップS1〜S7)では、各種のPVD法を用いることができる。例えば、イオンガンでターゲットを照射する、イオンビームスパッタリングなども使用可能である。この場合、イオンガンで基板表面を照射すれば、逆スパッタリングを行うことができる。
ステップS1、S3、S5、S8において、表面変質層や非晶質層を形成する際に用いられる方法は、アルゴンイオンの照射に限られない。例えば、He、水素、Ar、Si、Cなどの、原子または分子またはイオンなどを照射する方法であってもよい。
ステップS2、S4、S6において、第1材料層や第2材料層を形成する方法は、スパッタリングに限られない。例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いてもよい。この場合、チャンバー等のクリーニングに用いるプラズマを用いて、基板表面をクリーニングすることによって、逆スパッタリングと同様の作用を得ることができる。
ステップS1〜S7は、同一チャンバー内で行なわれてもよいし、形成する層に応じてチャンバーを変更して行われてもよい。
熱処理工程(ステップS4)において、第1熱処理工程と第2熱処理工程とを備えるとしたが、1つの熱処理工程でもよい。また、熱処理工程において、処理時間に対する温度変化の態様は、様々であってよい。
支持基板11に使用される材料は、多結晶SiCに限られない。単結晶層13に適用される各種の熱プロセスに対する耐性を有する材料であれば、何れの材料であってもよい。例えば、セラミック材料の混合材料によって形成されている焼結体であってもよい。使用するセラミック材料は、各種の材料でよく、例えば、SiC、Si、AlN、Al、GaN、Si3N4、SiO、Ta、などのうちの少なくとも1種類の材料であってもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:貼り合わせ基板、11:支持基板、12:積層構造層、13:単結晶層、14:GaN層、L11〜L16:第1材料層、11b:非晶質層、L11b〜L15bおよびL21b〜L25b:表面変質層、12b:表面変質層、13b:非晶質層、20:SiC単結晶基板、21:水素イオン注入層、L21〜S25:第2材料層、101:チャンバー、102:照射ビーム源

Claims (10)

  1. 多結晶SiCの支持基板の表面に、互いに屈折率が異なる第1材料層と第2材料層とが交互に複数層積層している積層構造層を形成する積層構造層形成工程と、
    前記積層構造層が形成されている状態の前記支持基板を熱処理する熱処理工程と、
    前記積層構造層の表面に、単結晶SiCの単結晶層を貼り合わせる貼り合わせ工程と、
    を備え
    前記積層構造層形成工程は、
    前記支持基板の表面を改質して支持基板非晶質層を形成する支持基板非晶質層形成工程と、
    前記支持基板非晶質層の表面に前記第1材料層を形成する第1の第1材料層形成工程と、
    前記第1材料層の表面を改質して第1表面変質層を形成する第1の表面変質層形成工程と、
    前記第1表面変質層の表面に前記第2材料層を形成する第2材料層形成工程と、
    前記第2材料層の表面を改質して第2表面変質層を形成する第2の表面変質層形成工程と、
    前記第2表面変質層の表面に前記第1材料層を形成する第2の第1材料層形成工程と、
    を備えており、
    前記第1の表面変質層形成工程、前記第2材料層形成工程、前記第2の表面変質層形成工程、および前記第2の第1材料層形成工程は、複数回繰り返されることを特徴とする発光装置用の半導体基板の製造方法。
  2. 前記支持基板非晶質層形成工程は、真空中で原子レベルの粒子を前記支持基板の表面に照射することによって行われ、
    前記支持基板非晶質層形成工程が行われた真空中において、前記第1の第1材料層形成工程が引き続き行われ、
    前記第1の表面変質層形成工程は、真空中で原子レベルの粒子を前記第1材料層の表面に照射することによって行われ、
    前記第1の表面変質層形成工程が行われた真空中において、前記第2材料層形成工程が引き続き行われ、
    前記第2の表面変質層形成工程は、真空中で原子レベルの粒子を前記第2材料層の表面に照射することによって行われ、
    前記第2の表面変質層形成工程が行われた真空中において、前記第2の第1材料層形成工程が引き続き行われることを特徴とする請求項に記載の発光装置用の半導体基板の製造方法。
  3. 前記第1の第1材料層形成工程、前記第2の第1材料層形成工程、および前記第2材料層形成工程は、ターゲット材に前記原子レベルの粒子を照射することによって行われ、
    前記支持基板非晶質層形成工程、前記第1の表面変質層形成工程、および前記第2の表面変質層形成工程は、前記第1材料層の表面および前記第2材料層の表面に前記原子レベルの粒子を照射することによって行われることを特徴とする請求項2に記載の発光装置用の半導体基板の製造方法。
  4. 前記熱処理工程の温度は、800℃以上であることを特徴とする請求項の何れか1項に記載の発光装置用の半導体基板の製造方法。
  5. 前記支持基板非晶質層、前記第1表面変質層、および前記第2表面変質層の厚さは、0.5ナノメートル以上であることを特徴とする請求項の何れか1項に記載の発光装置用の半導体基板の製造方法。
  6. 前記熱処理工程は、前記貼り合わせ工程の前に行われることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の発光装置用の半導体基板の製造方法。
  7. 前記第1材料層は屈折率が3.5以上の薄膜であり、
    前記第2材料層は屈折率が3以下の薄膜であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の発光装置用の半導体基板の製造方法。
  8. 前記貼り合わせ工程は、
    前記積層構造層の表面を改質して第3表面変質層を形成するとともに、前記単結晶層の表面を改質して第4表面変質層を形成する第3の表面変質層形成工程と、
    前記第3表面変質層と前記第4表面変質層とを接触させる接触工程と、
    を備えており、
    前記熱処理工程は、前記第3表面変質層と前記第4表面変質層とが接触している状態の前記支持基板を熱処理することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の発光装置用の半導体基板の製造方法。
  9. 前記第3の表面変質層形成工程は、真空中で原子レベルの粒子を照射することによって行われ、
    前記第3の表面変質層形成工程が行われた真空中において、前記接触工程が引き続き行われることを特徴とする請求項に記載の発光装置用の半導体基板の製造方法。
  10. 前記単結晶層の表面に化合物半導体のエピタキシャル成長層を成長させる成長工程をさらに備えることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の発光装置用の半導体基板の製造方法。
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