以下、図面を参照して、実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、電子機器がパーソナルコンピュータとして構成された場合が例示されるが、本実施形態にかかる電子機器は、これには限定されない。本実施形態にかかる電子機器は、例えば、スマートフォンや、携帯電話機、PDA(personal digital assistant)、電子辞書装置、映像表示装置、テレビ電話機等の種々の電子機器として構成することができる。
本実施形態では、一例として、図1,2に示されるように、電子機器1は、装置1a(電子機器)と、装置1b(電子機器)と、を備える。装置1aは、筐体3(第二の筐体)や表示装置4等を有する。装置1aは、例えば、タブレット型のパーソナルコンピュータである。装置1bは、筐体2(第一の筐体)やキーモジュール7、入力操作部8等を有する。装置1aは、装置1b(の接続部6)に着脱可能に連結(接続)される(図4,5参照)。装置1bは、接続部6に接続された装置1aを起立状態で支持することができる。すなわち、装置1bは、装置1aのスタンド(支持部、保持部)の一例である。電子機器1は、装置1aが装置1bと連結されないタブレットモード(図6〜8参照)と、装置1aが装置1bと連結されたクラムシェルモード(ノートブックモード、図1参照)と、で使用できる。
接続部6は、装置1b(筐体2)に、ヒンジ部9を介して、回動軸Ax回りに回動可能に支持されている。クラムシェルモードでは、筐体2が装着された接続部6が回動軸Ax回りに回動することにより、電子機器1は、筐体2と筐体3とが展開された展開状態(図1参照)と、筐体2と筐体3とが折り畳まれた折り畳み状態(図2参照)との間で、変形可能である。図2に示されるように、折り畳み状態では、筐体2と筐体3とが、各々の厚さ方向に重なる。折り畳み状態では、筐体2の面2aと筐体3の面3aとが互いに面した状態で重なり、表示装置4(の表示画面4a)や、キーモジュール7、入力操作部8等が、筐体2および筐体3に隠される。展開状態では、筐体2の面2aおよび筐体3の面3aが露出され、表示装置4(の表示画面4a)や、タッチパネル5、キーモジュール7、入力操作部8等が使用可能(視認可能あるいは操作可能)になる。
また、クラムシェルモードでは、装置1aの筐体3の内部に収容された電気部品(例えば、回路基板等、図示されず)は、コネクタ15(図8参照)や、ハーネス(図示されず)、フレキシブルプリント配線板(図示されず)等の導体部を介して、装置1bの筐体2の内部に収容された電気部品(例えば、キーモジュール7や、入力操作部8等)と、電気的に接続される。クラムシェルモードでは、装置1bによって、装置1aの機能が拡張される。すなわち、装置1bは、機能拡張装置(クレードル、ドック、ドッキングステーション)の一例である。なお、装置1bの筐体2内には、バッテリや、コネクタ、回路基板等が収容されうる。なお、キーモジュール7や、入力操作部8等での入力操作によって得られたデータは、無線通信機構(送受信回路、アンテナ等、図示されず)を介して、筐体3の回路基板に入力されてもよい。その場合には、コネクタ15を省略することができる。
また、本実施形態では、一例として、装置1aの筐体3(第二の筐体)は、表示画面4a(表示面)を有した表示装置4(表示部、ディスプレイ、パネル、表示部品)を支持している。筐体3は、表示装置4の少なくとも一部を収容している。
本実施形態では、一例として、図1,2からわかるように、筐体3は、正面視および背面視では四角形状(本実施形態では一例として長方形状)の外観を呈する。また、筐体3は、前後方向(筐体3の厚さ方向、表示画面4aの法線方向)に薄い偏平な直方体状に構成される。筐体3は、面3a(正面、前面、表面、面部)とその反対側の面3b(背面、後面、裏面、面部)と、を有する。面3aと面3bとは互いに反対側を向いた姿勢で(本実施形態では一例として平行に)設けられる。筐体3は、正面視では、四つの端部3c〜3f(辺部、縁部)と、四つの角部3g〜3j(尖部、曲部、端部)と、を有する。端部3c,3eは、長辺部の一例である。端部3d,3fは、短辺部の一例である。また、筐体3は、面3aと面3bとの間に亘った四つの面3p(側面、亘面、面部)を有する。なお、複数の面3pは、必ずしも互いに明確に尖った角部等で区分される必要は無く、屈曲部等を介して滑らかに繋がってもよい。
また、筐体3は、正面側に位置された壁部3k(部分、プレート、フレーム、前壁部、表壁部、天壁部)と、背面側に位置された壁部3m(部分、プレート、後壁部、裏壁部、底壁部)と、を有する。壁部3kには、四角形状の開口部3rが設けられ、ユーザは、正面側(前方側)から開口部3rを介して表示画面4aを視認することができる。壁部3kは、表示装置4(表示画面4a)の周縁部を囲っている。壁部3kは、四角形状の枠状かつ板状である。壁部3mは、四角形状の板状である。壁部3mは、表示装置4の表示画面4aの反対側に位置された裏面(図示されず)を覆う。また、筐体3は、壁部3kと壁部3mとの間に亘った四つの壁部3n(部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部)を有する。壁部3nは、壁部3k,3mと交差し、表示装置4の側面(図示されず)に沿い、当該側面を覆う。なお、壁部3k,3mや複数の壁部3nは、必ずしも互いに明確に尖った角部等で区分される必要は無く、屈曲部等を介して滑らかに繋がってもよい。また、壁部3k,3mと壁部3nとの断面は、一連の弧状であってもよい。壁部3k,3mは、互いに略平行である。なお、筐体3は、壁部3kと壁部3mとの間に位置された壁部(部分、プレート、フレーム、中間壁部、内壁部、ミドルプレート、ミドルフレーム、第三壁部、図示されず)を有することができる。
また、本実施形態では、一例として、筐体3は、複数の部材(筐体部材、部品、分割体)が組み合わせられて構成されることができる。筐体3を構成する部材は、例えば、合成樹脂材料(プラスチック、エンジニアリングプラスチック等)や、金属材料(アルミニウム合金や、マグネシウム合金、ステンレススチール等)等であることができる。
本実施形態では、一例として、表示装置4は、正面視では四角形状(本実施形態では一例として長方形状)の外観を呈する。また、表示装置4は、前後方向(筐体3の厚さ方向)に薄い偏平な直方体状に構成される。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や、有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)等である。なお、表示装置4は、フレキシブルディスプレイであることができる。また、表示装置4の表示画面4aは、タッチパネル5(タッチセンサ、入力操作パネル)の透明部で覆われている。なお、タッチパネル5は、表示装置4内に組み込まれたインセルタッチパネルとして構成されてもよい。
また、本実施形態では、一例として、筐体3内には、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)に、カメラモジュール12(カメラユニット、カメラアセンブリ、カメラ、撮像装置)が収容されている(設けられている)。カメラモジュール12は、筐体3の壁部3mに設けられた開口部3sを介して露出している。また、筐体3内には、カメラモジュール12とは別の電気部品(部品、第一の電気部品、図示されず)が収容されうる(設けられうる)。電気部品は、一例としては、回路基板(基板、プリント基板、制御基板)や、配線(ケーブル、ハーネス、フレキシブルケーブル、フレキシブルプリント配線板等)、バッテリモジュール(バッテリ、組電池、セル、モジュール、バッテリパック、バッテリユニット)、スピーカモジュール(スピーカユニット、スピーカアセンブリ、スピーカ、音声出力装置)、アンテナモジュール(アンテナユニット、アンテナセンブリ、アンテナ、第一の送受信部)等である。これら電気部品は、配線を介して、それぞれ他の電気部品と電気的に接続されうる。
また、本実施形態では、一例として、筐体3の面3bや面3pには、上述した電気部品の冷却等に用いられる空気を導入したり排出したりする通気口11が設けられている。通気口11は、一例としては、壁部3mや壁部3nに設けられた複数の小孔11aが集まった部分として構成されることができる。また、筐体3の端部3dの面3pには、コネクタ10や操作部14が設けられている。コネクタ10は、一例としては、電源ケーブル用のコネクタや、USB(universal serial bus)コネクタ、カードコネクタ、イヤホンやマイクのコネクタ等である。操作部14は、一例としては、押しボタンや、押しスイッチ、スライドスイッチ、ポインティングデバイス、ダイヤル等である。なお、操作部14は、一例としては、図2,3に示されるように、筐体3に対して相対移動可能(着脱可能あるいはスライド移動可能)に設けられるカバー16等によって覆い隠すことができる。また、筐体3の端部3eの面3pには、コネクタ15(図8参照)が設けられている。コネクタ15は、筐体3の端部3eの長手方向(端部3eに沿う方向)の略中央部に設けられ、開口部3tから露出されている。コネクタ15は、接続部6のコネクタユニット65に接続されうる。また、端部3eの面3pには、複数(本実施形態では、一例として二つ)の開口部18(第一の開口部)が設けられている。二つの開口部18は、コネクタ15を挟んで、筐体3の端部3eの長手方向(端部3eに沿う方向)に間隔をあけて配置されている。開口部18には、接続部6の突起部62が挿入される。
また、本実施形態では、一例として、バッテリモジュールは、リチウムイオン二次電池として構成されうる。本実施形態では、一例として、バッテリモジュールは、表示装置4の他、筐体3に装備された電気部品に、配線等を介して、電子機器1が映像を表示したり音声を出力したりといった動作を行うために必要な電源電力を、供給することができる。また、バッテリモジュールは、図示されないが、配線や導体部(バスバー)、コネクタ等を介して回路基板等に電気的に接続された外部装置等に電力を供給することもできる。
また、本実施形態では、一例として、回路基板には、例えば、CPU(central processing unit)や、グラフィックコントローラ、電源回路部品、PCH(platform controller hub)、メモリスロットコネクタ、LCDコネクタ、I/O(input/output)コネクタ、電源コイル、素子、USB(universal serial bus)コネクタ等の複数の部品を、実装することができる。
また、本実施形態では、一例として、図1,2等からわかるように、装置1bの筐体2(第一の筐体)は、正面視および背面視では四角形状(本実施形態では一例として長方形状)の外観を呈する。また、筐体2は、上下方向(筐体2の厚さ方向)に薄い偏平な直方体状に構成される。筐体2は、面2a(正面、上面、表面、面部)とその反対側の面2b(背面、下面、裏面、面部、図3参照)と、を有する。面2aと面2bとは互いに反対側を向いた姿勢で(本実施形態では一例として平行に)設けられる。筐体2は、正面視では、四つの端部2c〜2f(辺部、縁部)と、四つの角部2g〜2j(尖部、曲部、端部)と、を有する。端部2c,2eは、長辺部の一例である。端部2d,2fは、短辺部の一例である。また、筐体2は、面2aと面2bとの間に亘った四つの面2p(側面、亘面、面部)を有する。なお、複数の面2pは、尖った角部等で明確に区分される必要は無く、屈曲部等を介して滑らかに繋がってもよい。
また、本実施形態では、一例として、筐体2は、正面側に位置された壁部2k(部分、プレート、フレーム、上壁部、表壁部、天壁部)と、背面側に位置された壁部2m(部分、プレート、下壁部、裏壁部、底壁部、図3参照)と、を有する。電子機器1は、筐体2の面2b(壁部2m)が、図示されない載置面に沿った姿勢で当該載置面上に置かれた姿勢で、使用されうる。壁部2kは、四角形状の枠状かつ板状である。壁部2mは、四角形状の板状である。また、筐体2は、壁部2kと壁部2mとの間に亘った四つの壁部2n(部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部)を有する。壁部2nは、壁部2k,2mと交差する。なお、壁部2k,2mと壁部2nとは、必ずしも明確に尖った角部等で分離される必要は無く、屈曲部等を介して滑らかに繋がってもよい。壁部2k,2mと壁部2nとの断面は、一連の弧状であってもよい。壁部2k,2mは、互いに略平行である。なお、筐体2は、壁部2kと壁部2mとの間に位置された壁部(部分、プレート、フレーム、中間壁部、内壁部、ミドルプレート、ミドルフレーム、第三壁部、図示されず)を有することができる。
また、本実施形態では、一例として、筐体2は、複数の部材(筐体部材、部品、分割体)が組み合わせられて構成されることができる。筐体2を構成する部材は、例えば、合成樹脂材料(プラスチック、エンジニアリングプラスチック等)や、金属材料(アルミニウム合金や、マグネシウム合金、ステンレススチール等)等であることができる。
また、本実施形態では、一例として、筐体2は、第一の部分2Aと、第二の部分2Bと、を有する。第一の部分2Aは、筐体2の端部2cに位置され、端部2dと端部2fとに亘って細長く延びている。第二の部分2Bは、第一の部分2Aとは外れて位置された平面視(厚さ方向の視線)で四角形状の部分である。第二の部分2Bの厚さは、第一の部分2Aの厚さよりも小さい(薄い)。すなわち、第一の部分2Aと第二の部分2Bとの間には段差が構成され、装置1bには第二の部分2Bを底部とする凹部が構成されている。電子機器1の折り畳み状態では、装置1aが、第二の部分2Bと重なる。すなわち、第二の部分2Bを底部とする凹部は、電子機器1の折り畳み状態で装置1aを収容するスペース(開口部)である。キーモジュール7(入力操作部、第一入力操作部、入力受付部、入力部)や、入力操作部8(第二入力操作部、入力受付部、入力部)等は、第二の部分2Bに設けられている。
本実施形態では、一例として、第二の部分2Bの壁部2kには、端部2eに沿って延びた細長い四角形状(長方形状)の開口部2rが設けられている。キーモジュール7(キーユニット、キーボードモジュール、キーボードユニット)は、開口部2rから露出している。キーモジュール7は、複数のキー7a(操作部)と、スティック7b(操作部、ポインティングデバイス)と、を有している。キー7aは、支持部材(図示されず)に出入可能(突没可能、変位可能)に支持されている。また、スティック7bは、支持部材に揺動可能(移動可能)に支持されている。なお、本実施形態では、一例として、開口部2r(キーモジュール7)は、端部2eと第一の部分2Aとの間で、第一の部分2A側に寄せて位置されている。
また、本実施形態では、一例として、入力操作部8は、第二の部分2Bの壁部2kに設けられている。入力操作部8は、開口部2r(キーモジュール7)と端部2eとの間に位置され、壁部2kの長手方向(端部2eに沿う方向)の略中央部に設けられている。入力操作部8は、端部2e側に位置された四角形状(本実施形態では、一例として長方形状)のポインティングデバイス8a(タッチパッド、タッチパネル)と、開口部2r側に位置された四角形状(本実施形態では、一例として長方形状)のクリックボタン8b(ボタン)と、を有している。本実施形態では、複数(本実施形態では、一例として二個)のクリックボタン8bが、端部2eに沿って並べて配置されている。また、壁部2kの入力操作部8の両側(壁部2kの長手方向両側)には、パームレスト部13(載置部)が設けられている。パームレスト部13は、ユーザが手を乗せる部分であり、平面状(板状)に構成されている。
また、本実施形態では、一例として、第一の部分2Aには、電気部品(部品、第二の電気部品、図示されず)が収容されうる(設けられうる)。電気部品は、一例としては、回路基板(基板、プリント基板、制御基板)や、バッテリモジュール(バッテリ、組電池、セル、モジュール、バッテリパック、バッテリユニット)、スピーカモジュール(スピーカユニット、スピーカアセンブリ、スピーカ、音声出力装置)、アンテナモジュール(アンテナユニット、アンテナセンブリ、アンテナ、第二の送受信部)、コネクタ、操作部等である。コネクタは、一例としては、電源ケーブル用のコネクタや、USB(universal serial bus)コネクタ、カードコネクタ、イヤホンやマイクのコネクタ等である。操作部は、一例としては、押しボタンや、押しスイッチ、スライドスイッチ、ポインティングデバイス、ダイヤル等である。このように、本実施形態では、キーモジュール7以外の電気部品が、第一の部分2Aに収容されうる(設けられうる)。よって、本実施形態によれば、一例としては、キーモジュール7と当該キーモジュール7以外の電気部品とが、第二の部分2B内に当該第二の部分2Bの厚さ方向に重なって収容された場合に比べて、筐体2が薄くなりやすい。
また、本実施形態では、一例として、装置1bのアンテナモジュール(図示されず)は、装置1aのアンテナモジュール(図示されず)と無線により通信し、データの授受を行うことができる。装置1bのアンテナモジュールから装置1aのアンテナモジュールへ送られるデータは、例えば、キーモジュール7の入力操作に応じた(を示す)データである。また、装置1aのアンテナモジュールから装置1bのアンテナモジュールへ送られるデータは、例えば、装置1bのスピーカモジュールを音声出力させるデータである。よって、本実施形態では、一例として、装置1bの電気部品は、装置1aの(制御部(図示されず)に対応した)入力部あるいは出力部として機能することができる。
また、本実施形態では、一例として、第一の部分2Aには、凹部20(開口部、溝部、凹溝部、切欠部、収容部)が設けられている。凹部20は、第一の部分2Aと第二の部分2Bとの境界部分に位置されている。凹部20は、端部2e側に向けて開放された切欠状に構成されている。図2に示されるように、凹部20には、接続部6の一部(基部)が挿入されている。接続部6の基部が第一の部分2Aに設けられたヒンジ部9に連結されることで、接続部6が筐体2に回動可能に支持される。このように、本実施形態では、接続部6の一部(基部)は、平面視でU字状(C字状)の外観を呈する第一の部分2Aに覆われている。よって、接続部6が損傷するのが抑制されやすい。また、本実施形態では、一例として、接続部6(の支持部61)の面6a(外面、外側面、面部)は、電子機器1の折り畳み状態で、第一の部分2Aの面2aと略連なって位置されるか、あるいは、面2aよりも引っ込んだ状態に位置される。よって、本実施形態によれば、一例としては、折り畳み状態で、接続部6の面6aが第一の部分2Aの面2aよりも高く突出する場合に比べて、面6aの損傷が抑制されやすい。
本実施形態では、一例として、図2に示されるように、接続部6は、全体として、端部2c(回動軸Ax、第一の部分2A)に沿って延びている。また、本実施形態では、一例として、図9〜12に示されるように、接続部6は、支持部61や、突起部62、フック部63a(スライダ63、ロック部材)、蓋部材64、コネクタ65a(コネクタユニット65)、ベース部材70、ケーシング71,72、カバー73等を有する。
また、本実施形態では、一例として、支持部61は、第一の支持部61A(壁部、側壁部)や、第二の支持部61B(壁部、側壁部)、第三の支持部61C(ベース部、底部)等を有する。第一の支持部61Aは、筐体3の面3b(一方の面、第一の面)を当該筐体3の外側から支持することができる。また、第二の支持部61Bは、筐体3の面3a(他方の面、第二の面)を当該筐体3の外側から支持することができる。また、第三の支持部61Cは、筐体3の面3p(第三の面)を当該筐体3の外側から支持することができる。第一の支持部61Aは、四角形状(端部2cに沿って延びた長方形状)かつ板状(壁状)に構成されている。第二の支持部61Bは、第一の支持部61Aと隙間をあけて略平行に位置され、四角形状(端部2cに沿って延びた長方形状)かつ板状(壁状)に構成されている。本実施形態では、一例として、第一の支持部61Aの高さ(第三の支持部61Cから突出した長さ)が、第二の支持部61Bの高さ(第三の支持部61Cから突出した長さ)よりも高い。また、第三の支持部61Cは、端部2cに沿って延びた筒状(角筒状、中空状)に構成されている。第一の支持部61Aは、第三の支持部61Cの短手方向の一方側の端部から突出している。第二の支持部61Bは、第三の支持部61Cの短手方向の他方側の端部から突出している。第一の支持部61A、第三の支持部61C、ならびに第二の支持部61Bは、端部2cに沿った方向からの視線でU字状を呈している。そして、第一の支持部61A、第三の支持部61C、ならびに第二の支持部61Bで囲まれた凹部6b(収容部、挿入部)に、装置1a(筐体3)の端部3eの長手方向の中間部が挿入される(収容される)。すなわち、装置1aが接続部6に接続された状態では、当該装置1a(筐体3)の端部3eの長手方向の中間部が、第一の支持部61A、第二の支持部61B、および第三の支持部61Cに囲まれた状態で(覆われた状態で)、これら第一の支持部61A、第二の支持部61B、および第三の支持部61Cのうち少なくとも一つによって支持される。すなわち、本実施形態では、一例として、筐体3が接続部6に装着された状態では、第一の支持部61A、第二の支持部61B、および第三の支持部61Cのうち少なくとも一つが、筐体3に接触する。なお、第三の支持部61Cは、直接筐体3に接触しない構造であってもよい。
また、突起部62、フック部63a、ならびにコネクタ65aは、凹部6bの底部から、当該凹部6b内に、第一の支持部61Aならびに第二の支持部61Bが突出した方向に略沿って(略平行に)、突出している。突起部62は、筐体3が接続部6に装着された場合に、筐体3に設けられた開口部18から当該筐体3内に進入する。突起部62は、筐体3内で、当該筐体3または筐体3に固定された部材と当接することにより、筐体3が突起部62の突出方向(装置1aの着脱方向)とは交差した方向(本実施形態では、一例として、突出方向の直交方向)に移動するのを抑制することができる。すなわち、突起部62は、筐体3の、当該突起部62の突出方向とは交差した方向の位置決め部として機能することができる。なお、突起部62は、筐体3の、突起部62の突出方向(装置1aの装着方向)の位置決め部として機能することもできる。また、突起部62は、筐体3が接続部6に着脱される際のガイドとして機能することもできる。
フック部63aは、筐体3が接続部6に装着された場合に、筐体3に設けられた開口部18から当該筐体3内に進入する。フック部63aは、筐体3内で、当該筐体3または筐体3に固定された部材と引っ掛かることにより、筐体3が接続部6から抜け出すのを抑制する。すなわち、フック部63aは、筐体3の抜け止め部として機能することができる。フック部63aは、筐体3が抜け出すのを抑制する位置P1(筐体3をロックする位置、第一の位置、図12,18参照)と、筐体3が抜け出すのを抑制しない位置P2(筐体3のロックを解除する位置、第二の位置、図17参照)との間で移動可能に構成される。
コネクタ65aは、筐体3が接続部6に装着された場合に、筐体3に設けられた開口部3tから当該筐体3内に進入する。コネクタ65aは、筐体3内で、装置1aのコネクタ15と機械的かつ電気的に接続される。コネクタ65aと装置1aのコネクタ15とが接続されることによって、装置1a(筐体3)の電気部品と装置1b(筐体2)の電気部品との間で、各種のデータや電力等の授受が可能となる。
また、本実施形態では、一例として、図9〜12に示されるように、第一の支持部61Aおよび第二の支持部61Bは、それぞれ、骨格部61aと、シェル部61bと、保護部61cと、を有する。骨格部61aは、ベース部材70の壁部70a,70b(第一の部分)である。
シェル部61bは、ケーシング71,72の壁部71a,72a(第三の部分)である。ケーシング71,72は、屈曲された板状に構成され、骨格部61aの凹部6bとは反対側(骨格部61aの外側)を覆っている。ケーシング71,72は、合成樹脂材料やエラストマ等で構成されうる。ケーシング71,72は、骨格部61aに、例えば、結合具(ねじ、クリップ、リベット等、本実施形態では、一例としてねじ、図示されず)によって、固定されうる。
保護部61cは、カバー73である。カバー73は、細長い四角形状(端部2cに沿って延びた長方形状)に構成され、骨格部61aの凹部6b側を覆っている。カバー73は、弾性および可撓性を有した薄いシート状の部材である。カバー73は、フェルトや、エラストマ、合成樹脂材料等で構成されうる。カバー73は、骨格部61aに、例えば、接着等によって固定されうる。
また、本実施形態では、一例として、第三の支持部61Cは、骨格部61dと、シェル部61eと、蓋部材64と、を有する。骨格部61dは、ベース部材70の壁部70a,70b(側壁部)ならびに壁部70c(底壁部)である。シェル部61eは、ケーシング71,72の壁部71b,72bである。骨格部61dおよびシェル部61eは端部2cに沿った方向からの視線でU字状を呈する状態に構成されている。このU字状の領域が底部と間隔をあけた蓋部材64で覆われることで、角筒状の第三の支持部61Cが構成されている。第三の支持部61Cの内部には、壁部70a,70b,70cによって囲まれた空間Sが設けられている。当該空間Sには、スライダ63の壁部63bや、コネクタユニット65の回路基板65b等が収容されている。また、壁部70bは、長手方向に分割されている。二つの壁部70b(突出部)の間には、開口部70hが設けられている。開口部70hは、本実施形態では、一例として、四角形状の切欠であるが、貫通孔であってもよい。開口部70hは、ケーシング72の壁部72aで覆われている。また、ケーシング72の壁部72aには、開口部70hと重なった開口部72cが設けられている。開口部72cは、本実施形態では、一例として、端部2cに沿って(接続部6の長手方向に沿って)延びた長穴状の貫通孔である。この開口部72cからは、スライダ63を移動させる操作部68が露出される。また、第二の支持部61Bの長手方向の中央部かつ短手方向の端部(先端部)には、開口部6c(第四の開口部)が設けられている。開口部6cは、本実施形態では、一例として、四角形状の切欠であるが、貫通孔であってもよい。この開口部6cからは、接続部6に装着された装置1a(筐体3)の一部が露出される。具体的には、例えば、筐体3の端部3eに設けられた押しボタン(図示されず)や、タッチパネル5の一部等(入力操作部)が露出されうる。
また、本実施形態では、一例として、突起部62(凸部、ガイド部)は、ベース部材70の壁部70d(中間壁部、図13,14参照)から突出した突出部70e(第二の部分)である。壁部70dは、壁部70c(底壁部)とは壁部70a,70bの突出方向に離間し、壁部70cと略平行な姿勢で設けられている。突出部70eは、壁部70a,70bと略平行である。突出部70eは、四角形状かつ板状である。なお、突起部62は、接続部6(ならびに筐体2(装置1b))と筐体3(装置1a)とのグラウンド電位を共通にする導体部(端子)を有することができる。また、突起部62は、突出部70eとは別の部材を含んでもよい。また、突起部62は、コネクタでは無い。
ベース部材70は、本実施形態では、一例として、図11〜14に示されるように、壁部70a〜70dと、突出部70e,70fと、を有する。ここで、本実施形態では、ベース部材70は、一例として、アルミニウム合金や、マグネシウム合金等の金属材料の鋳造(ダイキャスト)によって構成された、鋳造部品(ダイキャスト部品)である。よって、本実施形態によれば、例えば、壁部70a〜70dおよび突出部70e,70fが別部材で構成された場合に比べて、剛性や、強度、寸法精度等が高まりやすい。
さらに、本実施形態では、一例として、突出部70eを成型する型の抜き方向が、装置1a(筐体3)の着脱方向(図9〜12の上下方向、突出部70eの突出方向、図14中のX方向)と交差した方向に設定されている。本実施形態では、一例として、抜き方向は、突出部70eの突出方向と直交した方向(接続部6(第一の支持部61Aや第二の支持部61B)の厚さ方向、図14中のY方向)に設定されている。突出部70eを成型する型の抜き方向が、装置1aの着脱方向に沿っていた場合、突出部70eの面70g(側面)に抜き勾配が生じる。すると、突出部70eは、抜き勾配によって、先端側に向かうほど細いテーパ形状に構成されやすい。ここで、突出部70e(突起部62)は、装置1aの筐体3に設けられた開口部18に挿入され、筐体3または当該筐体3に固定された部材(図示されず)に支持される。よって、突出部70eが先端側に向かうほど細いテーパ形状であると、接続部6に接続された状態で、装置1a(筐体3)のがたつきが大きくなりやすい。この点、本実施形態によれば、一例としては、突出部70eには、装置1a(筐体3)の着脱方向に沿った抜き勾配が生じにくいため、装置1a(筐体3)のがたつきがより小さくなりやすい。また、本実施形態では、一例として、壁部70a(第一の部分)に、開口部70i(第三の開口部)が設けられている。この開口部70iは、突出部70eと、当該突出部70eを成型する型の抜き方向(すなわち、本実施形態では、一例として、接続部6の厚さ方向)に面しており、当該抜き方向からの視線で、開口部70iの外縁が、突出部70eの外縁よりも外側に位置している。よって、開口部70iは、成型時に、突出部70eを成型する型(例えば、スライド型)が挿入される開口部として、用いられうる。
また、本実施形態では、一例として、図20に示されるように、ケーシング71の壁部71a(第三の部分)には、突出部71d(凸部、壁部、リブ)が設けられている。突出部71dは、壁部71aの凹部6b側の面71c(内面、内側面、面部)に設けられ、当該面71cから突出している。また、本実施形態では、複数(本実施形態では、一例として三つ)の突出部71dが、壁部71aの長手方向(端部2cに沿った方向)に間隔をあけて並べられて配置されている。各突出部71dは、略一定の幅を有するとともに、壁部71aの短手方向(装置1a(筐体3)の着脱方向、図20中のX方向)に沿って延びている。三つの突出部71dは、互いに略平行に配置されている。また、突出部71dのうち壁部71aの長手方向(端部2cに沿った方向)外側に位置される突出部71d2は、他の突出部71d1よりも長さが短い。これら突出部71dは、壁部71aの、開口部70iと上述した抜き方向(接続部6の厚さ方向、図20中のY方向)で重なる位置に設けられている。よって、突出部71dは、ケーシング71が骨格部61a(壁部70a)と一体化された際に、開口部70i内に突出する(入る)。突出部71dは、その頂部(突出面、先端面)が壁部70aの面70k(内面、内側面、面部、凹部6b側の面)と略連なった状態(形状)で設けられることができる。突出部71dは、開口部70i内に位置されることで、カバー73の面70kによって支持されない領域(開口部70iと重なった領域)を支持することができる。よって、一例としては、カバー73の変形が抑制されやすい。また、突出部71dは、カバー73を介して、装置1a(筐体3)を支持することができる。よって、一例としては、装置1a(筐体3)が支持部61によりしっかりと支持されやすい。また、突出部71dは、開口部70iの周縁部の壁部70aと当接することにより、ケーシング71がベース部材70の長手方向(端部2cに沿った方向)に移動するのを抑制することができる。すなわち、突出部71dは、ケーシング71の、長手方向(端部2cに沿った方向)の位置決め部として機能することもできる。なお、突出部71dは、頂部(突出面、先端面)の少なくとも一部が面70kよりも凹部6b側へ突出した状態(形状)で設けられることができる。また、壁部71aならびに突出部71dは、壁部70aに対してその厚さ方向に相対移動可能(弾性変形可能)に設けられうる。このような構成では、壁部71aならびに突出部71dは、凹部6b内に進入した筐体3(装置1a)を、弾性的に押した状態で、支持することができ、よって、突出部71dと対向する壁部70bとで装置1a(筐体3)を挟むことができる。よって、当該構成によれば、一例としては、装置1a(筐体3)をより一層安定的に接続(支持)することができる。また、一例としては、筐体3の面3bと壁部70aの面70kとがより強く接触し難くなるので、面70kの損傷が抑制されやすい。
また、本実施形態では、一例として、図13に示されるように、接続部6を構成するベース部材70、スライダ63、蓋部材64、およびコネクタユニット65は、結合具66(本実施形態では、一例としてねじ)を用いて互いに結合されている。蓋部材64ならびにコネクタユニット65の回路基板65bは、いずれも、壁部70cから離間し、壁部70cと略平行に設けられている。蓋部材64ならびに回路基板65bは、端部2cに沿って延びた細長い板状に構成されている。蓋部材64ならびにコネクタユニット65は、結合具66を用いてベース部材70に固定されている。具体的には、蓋部材64を固定する結合具66は、蓋部材64に設けられた開口部64aを通り、壁部70dに設けられた結合部70j(本実施形態では、一例として雌ねじ孔)に結合される。コネクタユニット65を固定する結合具66は、コネクタ65aおよび回路基板65bに設けられた開口部65cを通り、壁部70cから突出した突出部70f(結合用ボス部)に設けられた結合部70j(本実施形態では、一例として雌ねじ孔)に結合される。なお、これら部品の結合(固定)には、ねじ以外の、例えば、クリップや、リベット等の結合具が用いられてもよい。コネクタ65aは、蓋部材64に設けられた長穴状(スリット状)の開口部64bを通って凹部6b内へ突出する。また、アーム部63dは、蓋部材64に設けられた長穴状(スリット状)の開口部64cを通って凹部6b内へ突出する。
また、本実施形態では、一例として、図15,16に示されるように、スライダ63は、壁部63bや、壁部63c、アーム部63d(63d1,63d2)、フック部63a等を有している。また、スライダ63には、他の部品等が貫通する開口部63eが設けられている。壁部63bは、端部2cに沿って(接続部6の長手方向に沿って)延びた細長い板状に構成されている。図13に示されるように、長孔状の開口部63eを貫通した結合具66がベース部材70の壁部70cに設けられた結合部(本実施形態では、一例としては雌ねじ孔、図示されず)に結合されることで、スライダ63がベース部材70に取り付けられている。結合具66は、開口部63eとともに、壁部63bの表側および裏側のそれぞれに位置されたリング67(シート、リテーナ)を貫通している。すなわち、壁部63bは、二つのリング67で挟まれた状態で、壁部70cに、結合されている。これらリング67により、リング67が無い場合に比べて、スライダ63が移動(スライド)しやすくなる場合がある。リング67は、例えば、エラストマや合成樹脂材料で構成されうる。
図15,16に示されるように、壁部63cは、壁部63bの長手方向(端部2cに沿った方向)の中間位置の、短手方向(幅方向)の端部から突出している。壁部63cは、壁部63bと交差(本実施形態では、一例として直交)している。壁部63cは、四角形状かつ板状である。また、壁部63cには、開口部63fが設けられている。開口部63fは、操作部68の壁部63cへの固定(結合)に利用されている。
アーム部63dは、壁部63bの長手方向の端部の、短手方向の端部から突出している。アーム部63dは、壁部63bと交差している。また、アーム部63dは、段差状(クランク状)に折り曲げられている。フック部63aは、アーム部63dの先端部分に設けられている。フック部63aは、アーム部63dとは直交しかつ端部2cに沿った方向(スライダ63の移動方向の一方側)に突出している。アーム部63dならびにフック部63aは板状である。ユーザの手指による操作部68(図9等参照)の操作等により、スライダ63は、端部2cに沿って(接続部6およびスライダ63の長手方向に沿って)、接続部6に対して相対的に動かされる。これにより、フック部63aは、少なくとも筐体3が抜け出すのを抑制する位置P1(筐体3をロックする位置、第一の位置、図12,18参照)と、筐体3が抜け出すのを抑制しない位置P2(筐体3のロックを解除する位置、第二の位置、図17参照)との間で移動(スライド)する。
ここで、本実施形態では、一例として、図17〜19に示されるように、フック部63a(アーム部63d)と突起部62とが、それらの厚さ方向(接続部6の厚さ方向)に重なりあっている。よって、本実施形態によれば、一例としては、筐体3には、突起部62が挿入される開口部とフック部63a(アーム部63d)が挿入される開口部とを別個に設ける必要が無くなる。よって、一例としては、開口部が大きくなったり、開口部の数が増えたりするのが抑制されやすい。また、一例としては、開口部を設ける手間やコストが低減されやすい。
さらに、本実施形態では、一例として、図17〜19に示されるように、突起部62には、フック部63a(アーム部63d)を収容する凹部62a(収容部、第二の開口部)が設けられている。すなわち、フック部63aが位置P1および位置P2の一方または双方に位置された状態で、フック部63a(アーム部63d)の少なくとも一部が、突起部62によって覆われる。よって、筐体3(装置1a)が、接続部6の凹部6bに、装着位置とは外れて進入した場合に、筐体3とフック部63aとが当接(干渉)するのが抑制されやすい。よって、一例としては、突起部62によってフック部63aが保護されやすい。本実施形態では、一例として、図19に示されるように、装置1a(筐体3)の接続部6への装着方向からの視線(図19中の矢印Z)で、フック部63a(アーム部63d)が、突起部62に覆われている。また、図15〜19に示されるように、フック部63aの先端部には、筐体3が接続部6へ装着される方向(壁部70cに近付く方向)に移動した際に、筐体3から押された力によってフック部63aを引っ込ませる(位置P2へ移動させる)傾斜部63a1が設けられている。そして、図17,18から明らかとなるように、フック部63aが突出した状態(位置P1に位置された状態)では、突起部62から傾斜部63a1が突出し、傾斜部63a1以外の部分は突起部62で覆われている。よって、本実施形態によれば、一例としては、接続部6の凹部6bに進入した筐体3は、傾斜部63a1以外の場所ではフック部63aと当接しないため、フック部63a(アーム部63d)がより損傷しにくい。なお、スライダ63は、図示されない弾性部材(付勢部材、例えば、コイルスプリング)によって、フック部63aが突出する方向(位置P1へ移動する方向)に押されている。よって、筐体3が接続部6の凹部6bに奥まで進入した際には、スライダ63が弾性部材に押されることで、フック部63aが位置P1へ移動することができる。ユーザは、筐体3を取り外す際には、操作部68を操作してスライダ63を動かすことで、フック部63aを位置P1から位置P2へ移動することができる。
以上のように、本実施形態では、一例として、支持部61の少なくとも一部(骨格部61a)を構成する壁部70a,70b(第一の部分)と突起部62の少なくとも一部を構成する突出部70e(第二の部分)とが、一体化されている(一部材で構成されている)。よって、本実施形態によれば、一例としては、支持部61と突起部62とが全く別の部材で構成されていた場合に比べて、接続部6の剛性および強度が高まりやすい。また、一例としては、支持部61と突起部62との寸法精度が高まりやすい。よって、一例としては、接続部6に装置1a(筐体3)がより安定的に接続(支持)されやすい。
また、本実施形態では、一例として、突起部62が四角形状かつ板状に設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、突起部62がピン状や柱状である場合に比べて、突起部62の剛性や強度が高まりやすい。
また、本実施形態では、一例として、フック部63a(アーム部63d)と突起部62とが互いに重なりあっている。よって、本実施形態によれば、一例としては、筐体3に、突起部62が挿入される開口部とフック部63a(アーム部63d)が挿入される開口部とを別個に設ける必要が無くなる。
また、本実施形態では、一例として、突起部62に、フック部63aを収容する凹部62a(第二の開口部)が設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、突起部62によってフック部63aが保護されやすい。
また、本実施形態では、一例として、ベース部材70が鋳造部品で構成されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、ベース部材70の剛性や、強度、寸法精度が高まりやすい。
また、本実施形態では、一例として、突起部62を成型する型の抜き方向が、筐体3(第二の筐体)の接続部6への着脱方向と交差している。よって、本実施形態によれば、一例としては、突起部62に、筐体3の着脱方向に沿って抜き勾配が生じるのが抑制されやすい。よって、一例としては、接続部6に連結(接続、支持)された装置1a(筐体3)が、がたつくのが抑制されやすい。
また、本実施形態では、一例として、壁部70a(第一の部分)には、突起部62と抜き方向に面した位置に開口部70i(第三の開口部)が設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、鋳造する際に、突起部62が開口部70iを通るスライド型によってより容易に成型されやすい。
また、本実施形態では、一例として、壁部71a(第三の部分)には、開口部70i(第三の開口部)内に突出し筐体3(第二の筐体)を支持する突出部71dが設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、装置1a(筐体3)が、支持部61によりしっかりと支持されやすい。
また、本実施形態では、一例として、支持部61が、筐体3の面3b(一方の面)を支持する第一の支持部61Aと、筐体3の面3a(他方の面)を支持する第二の支持部61Bと、を含んでいる。よって、本実施形態によれば、一例としては、装置1a(筐体3)が接続部6により一層安定的に接続されやすい。
また、本実施形態では、一例として、支持部61の少なくとも一部に、装置1a(筐体3)の一部が露出される開口部6c(第四の開口部)が設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、ユーザによって筐体3の入力操作部がより操作されやすい。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態および変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また実施形態と変形例との間で、構成要素を部分的に置き換えることも可能である。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。