以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。なお本明細書では、テレビジョン受像機及び電子機器について、ユーザが利用する姿勢(ユーザーが表示画面に向かい合う姿勢)を基準に前後左右を定義する。つまり、手前側(ユーザ側、表示画面が露出する側)を前側、ユーザから見て遠い側(表示画面とは反対側)を後側、ユーザから見て左側を左側、ユーザから見て右側を右側と定義する。
さらに、複数の表現が可能な各要素について一つ以上の他の表現の例を付すことがあるが、これは他の表現が付されていない要素について異なる表現がされることを否定するものではないし、例示されていない他の表現がされることを制限するものでもない。
(第1実施形態)
図1乃至図4は、第1実施形態に係るテレビジョン受像機1を開示している。テレビジョン受像機1は、「電子機器」の一例である。テレビジョン受像機1は、表示ユニット2と、該表示ユニット2を支持したスタンド3(支持部、台)とを有する。スタンド3は、例えば外部載置面S(載置面、設置面)に置かれ、表示ユニット2を起立した状態に支持する。
図1及び図2に示すように、表示ユニット2は、扁平な箱状の筐体4と、該筐体4に取り付けられた(収容された)表示部5とを有する。本実施形態に係る表示部5は、ディスプレイ6と、透光性のパネル7とを有する。
ディスプレイ6(表示装置、表示モジュール、表示パネル、パネル、表示シート、シート)は、画像や映像が表示される表示画面8を有する。ディスプレイ6の一例は、例えば液晶ディスプレイ(LCD,Liquid Crystal Display)、または有機ELディスプレイ(OELD,Organic Electro-Luminescent Display)である。なお、ディスプレイ6は、これらに限定されるものではなく、種々のディスプレイが広く適用可能である。
図3に示すように、ディスプレイ6は、例えば矩形状の板状である。ディスプレイ6は、前面6a(第1面)、背面6b(後面、第2面)、及び側面6c(周面、第3面)を有する。前面6aは、表示画面8を含む。背面6bは、前面6aとは反対側に位置し、前面6aと略平行に延びている。側面6cは、前面6a及び背面6bとは交差した方向(例えば略直交した方向)に延びている。側面6cは、前面6aの周端部(端部、縁部)と背面6bの周端部(端部、縁部)とを繋いでいる
図3に示すように、パネル7(パネル部)は、ディスプレイ6の前面6aに面する。パネル7の外形は、例えばディスプレイ6の外形よりも大きい。パネル7の一例は、ディスプレイ6を覆う保護パネル(保護部材、保護シート、シート、パネル)である。パネル7は、例えばディスプレイ6よりも剛性が高い材料で形成されている。本実施形態では、パネル7は、ディスプレイ6の前面6aに重ねられ、ディスプレイ6の前面6aに固定されている。
パネル7とディスプレイ6との間には、透光性(透明)の接着部(接着層)が設けられている。接着部の一例は、透光性の両面テープ(OCA,Optical Clear Adhesion)である。これにより、ディスプレイ6は、パネル7に支持されている。
本実施形態では、パネル7は、タッチセンサが設けられたタッチパネルである。すなわち、パネル7は、センサ部(操作部、入力部、入力受付部)の一例である。ユーザは、例えばパネル7の表面から入力や操作を行うことができる。
なお、パネル7は、本実施形態のような保護パネルとタッチパネルの両方の機能を有したものに限られず、いずれか一方の機能を有したものでもよい。また、パネル7は、保護パネル及びタッチパネルのいずれの機能も有さずに、他の目的で設けられたものでもよい。
図3に示すように、パネル7は、例えば矩形状の板状である。パネル7は、前面7a(第1面)、背面7b(後面、第2面)、及び側面7c(周面、第3面)を有する。前面7aは、テレビジョン受像機1の外部に露出されている。背面7bは、前面7aとは反対側に位置し、前面7aと略平行に延びている。側面7cは、前面7a及び背面7bとは交差した方向(例えば略直交した方向)に延びている。側面7cは、前面7aの周端部(端部、縁部)と背面7bの周端部(端部、縁部)とを繋いでいる
ここで、パネル7の前面7aは、表示部5の前面を構成する。ディスプレイ6の背面7bは、表示部5の背面を構成する。パネル7の側面7c及びディスプレイ6の側面6cは、其々、表示部5の側面(周面)の一部を構成する。
図1乃至図3に示すように、筐体4は、前壁11(第1壁)、背壁12(後壁、第2壁)、及び側壁13(周壁、第3壁)を有する。本実施形態に係る前壁11は、ディスプレイ6の前面6aよりも前方に位置した部分を含む。
前壁11は、パネル7及びディスプレイ6の前面6a(表示画面8)が露出する第1開口部14が設けられている。前壁11は、パネル7の側面7c(周面)を覆う枠状に形成されている。換言すれば、パネル7は、第1開口部14に収容され、第1開口部14の内側に位置する。パネル7の前面7aは、例えば前壁11の表面と略同じ平面上に位置し、前壁11の表面とひと続きになる。
背壁12は、前壁11とは反対側に位置する。背壁12は、ディスプレイ6の背後に位置し、ディスプレイ6の背面6bを覆う。背壁12は、前壁11と略平行に延びている。側壁13は、前壁11及び背壁12とは交差した方向(例えば略直交した方向)に延びている。側壁13は、筐体4の厚さ方向に延びている。側壁13は、前壁11(前壁11の周端部、端部、縁部)と、背壁12(背壁12の周端部、端部、縁部)とを繋いでいる
図3に示すように、筐体4は、フロントマスク21(フロントカバー、第1カバー、第1部材)と、リアカバー22(ベース、第2カバー、第2部材)とを有する。フロントマスク21及びリアカバー22は、其々、筐体部材、カバー、覆い部、支持部、保護部、壁、部品、または部材の一例である。
フロントマスク21は、前壁11と、側壁13とを有し、ディスプレイ6の側面を覆う。リアカバー22は、背壁12を有し、ディスプレイ6の背面6bを覆う。リアカバー22は、フロントマスク21に係合する。リアカバー22がフロントマスク21に取り付けられることで、筐体4の一例が構成される。
フロントマスク21及びリアカバー22は、其々、外装部材(外郭部材)の一例である。フロントマスク21及びリアカバー22は、其々、テレビジョン受像機1の外部に露出され、テレビジョン受像機1の外面(外観面、表面、外部露出面)の一部を構成する。フロントマスク21は、スタンド3(外部支持部)に取り付けられ、スタンド3に支持される。
図3に示すように、本実施形態に係るリアカバー22は、板状に形成されている。リアカバー22は、前面22a(内面、第1面)、背面22b(後面、外面、第2面)、及び側面22c(周面、第3面)を有する。前面22aは、筐体4の内部に露出し、ディスプレイ6の背面6bに面する。
背面22bは、前面22aとは反対側に位置し、筐体4の外部に露出する。背面22bは、前面22aと略平行に延びている。側面22cは、前面22a及び背面22bとは交差した方向(例えば略直交した方向)に延びている。側面22cは、筐体4の厚さ方向に延びている。側面22cは、前面22aの周端部(端部、縁部)と背面22bの周端部(端部、縁部)とを繋いでいる。
図3に示すように、側壁13は、前壁11からリアカバー22(リアカバー22の周端部)に向いて延びている。側壁13の端部は、リアカバー22の側方に位置し、リアカバー22の側面22cに面する(側面22cを覆う)。このため、筐体4を側方から見た状態では、リアカバー22が外部に露出されない。これにより、すっきりとした外観の筐体4が提供される。
図3に示すように、フロントマスク21は、支持部24(突出部、張出部、保持部、取付部、リブ、係り部、環状部、枠部)を有する。支持部24は、フロントマスク21の一部であり、フロントマスク21と一体である。支持部24は、側壁13の内面13aから筐体4の内側に突出している。支持部24は、側壁13の内面13aからディスプレイ6の側面6cに向いて突出している。
支持部24は、側壁13の内面13aから、ディスプレイ6の背面6bと略平行な方向(筐体4の厚さ方向とは略直交した方向)に突出している。支持部24は、側壁13の内面に沿って環状(枠状)に設けられている。つまり、支持部24は、ディスプレイ6の側面6c(周面)を囲む環状に設けられている。支持部24は、ディスプレイ6の周端部に沿う環状に設けられている。
支持部24は、側壁13の内面13a(内周面)の全周に沿って一続きに突出している。これにより、支持部24は、ディスプレイ6の側面6c(周面)を囲む第2開口部25を規定している。第2開口部25は、第1開口部14よりも小さい。
支持部24は、前壁11の表面に対して、例えばパネル7の厚さよりも大きな距離だけ後方に奥まった位置に設けられている。支持部24は、ディスプレイ6の背面6bと略平行な方向で、前壁11の第1開口部14の内周面よりも、筐体4の内側(中央側)に突出している。これにより、第1開口部14の後方に、パネル7が取付可能な取付部(取付面、載置面、載置部)が支持部24によって設けられている。
支持部24は、パネル7の背面7bの周端部に面し、パネル7の周端部を支持する。支持部24は、パネル7を支持することで、パネル7を介してディスプレイ6を支持する。支持部24とパネル7の背面7bとの間には、接着部(接着層)が設けられている。接着部は、例えば両面テープである。なお、支持部24は、パネル7及びディスプレイ6の少なくとも一方を支持すればよい。
図3に示すように、支持部24は、第1部分24a(第1領域)と、第2部分24b(第2領域)とを有する。第1部分24a及び第2部分24bは、筐体4の厚さ方向に並ぶとともに、互いに繋がっている。なお、第1部分24aと第2部分24bは、互いに離れて設けられてもよい。
第1部分24aは、側壁13の内面13aから、ディスプレイ6の側面6cに向いて突出している。第1部分24aは、ディスプレイ6の側面6cに面する。本実施形態では、第1部分24aは、ディスプレイ6の側面6cを支持する。
なお、「ディスプレイの側面を支持する」とは、第1部分24aがディスプレイ6の側面6cに常に接して支持する場合に限らない。「ディスプレイの側面を支持する」とは、通常時では第1部分24aとディスプレイ6の側面6cとの間に隙間があるとともに、例えば組立時または外部から力が加わったときに、第1部分24aがディスプレイ6の側面6cに接してディスプレイ6の側面6cを支持する場合も含む。
図3に示すように、第2部分24bは、第1部分24aからリアカバー22に向いて延びている。すなわち、第2部分24bは、第1部分24aから後方に向けて、筐体4の厚さ方向に延びている。
第2部分24bは、ディスプレイ6の背面6bよりも後方に突出している。すなわち、第2部分24bは、ディスプレイ6の背面6bよりもリアカバー22側に突出している。第2部分24bは、ディスプレイ6の背面6bよりも、リアカバー22に近い。第1部分24a及び第2部分24bは、其々、第2開口部25を規定する環状(枠状)に設けられている。
なお、例えば駆動基板などが設けられてディスプレイ6の背面6bが凹凸を有する場合、「ディスプレイの背面よりもリアカバー側に突出する」とは、ディスプレイ6の背面6bのなかで最も窪んだ部分(最もディスプレイの前面6aの近くに位置した部分)よりも、リアカバー22側に突出することを意味する。
同様に、「ディスプレイの背面よりも、リアカバーに近い」とは、ディスプレイ6の背面6bのなかで最も窪んだ部分(最もディスプレイの前面6aの近くに位置した部分)よりも、リアカバー22に近いことを意味する。その他、本明細書でディスプレイ6(または表示部5)の背面6bの位置を基準とする場合、ディスプレイ6の背面6bのなかで最も窪んだ部分(最もディスプレイの前面6aの近くに位置した部分)を基準とする。
支持部24の厚さT1(第1部分24aの厚さと第2部分24bの厚さとの合計)は、ディスプレイ6の厚さT2よりも厚い。換言すれば、ディスプレイ6の厚さT2は、支持部24の厚さT1よりも薄い。ディスプレイ6は、第2開口部25に挿入され(収容され)、第2開口部25の内側に位置する。ディスプレイ6は、支持部24の厚さT1内に収まっている。
図3に示すように、テレビジョン受像機1は、第1部品26(第1電子部品、第1機能部品)、第2部品27(第2電子部品、第2機能部品)、及び第3部品28(第3電子部品、第3機能部品)を有する。第1乃至第3部品26、27、28は、其々、例えば回路基板、スピーカ、マイク、コネクタなどのいずれかであるが、これらに限定されるものではない。
第1部品26は、ディスプレイ6とリアカバー22との間に収容されている。第1部品26は、例えば支持部24の第2部分24bに沿ってディスプレイ6の背面6bに取り付けられている。第1部品26は、支持部24の第2部分24bに接する。第1部品26は、支持部24の第2部分24bに接する面26a(側面、支持面、取付面)を有する。
第1部品26は、支持部24の第2部分24bによって側方から位置が規制される。つまり、第1部品26は、支持部24の第2部分24bによって位置決めされる。図4に示すように、テレビジョン受像機1の組立作業では、第1部品26を支持部24の第2部分24bに沿わせる(例えば当接させる)ことで、第1部品26の位置決めを容易に行うことができる。
図3に示すように、支持部24とリアカバー22との間には、第2部品27が収容される収容部29(収容空間、空間)が設けられている。第2部品27は、例えばリアカバー22または支持部24に取り付けられ、支持部24とリアカバー22との間に位置する。
第3部品28は、例えば支持部24から離れて、ディスプレイ6の背面6bに取り付けられている。第1部品26及び第3部品28の其々少なくとも一部は、第2開口部25に挿入され、第2開口部25の内側に位置する。
このような構成によれば、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。
筐体4内には、複数の発熱部(発熱部品)が存在する。近年の薄型化が進むテレビジョン受像機1は、ファンを含む放熱構造を搭載するスペースの余裕がなく、筐体4内で熱が拡散されにくい。このため、テレビジョン受像機1は、放熱性の向上が要望される。
本実施形態では、フロントマスク21の支持部24は、表示部5の側面に面した第1部分24aと、該第1部分24aから表示部5の背面よりもリアカバー22側に突出した第2部分24bとを有して表示部5を支持する。
これによれば、ディスプレイ6の背後に、空気が移動するための隙間(空間)が存在しやすい。このため、筐体4内で熱が移動しやすく、筐体4内で熱が拡散しやすい。筐体4内で拡散した熱は、筐体4の外壁を通じて筐体4の外部に放出される。これにより、テレビジョン受像機1の放熱性を向上させることができる。さらに、支持部24がディスプレイ6よりも厚く形成されていると、ディスプレイ6の周囲で筐体4の堅牢性を向上させることができ、ディスプレイ6の保護を図ることができる。
本実施形態では、ディスプレイ6とリアカバー22との間に、第1部品26が収容されている。第1部品26は、支持部24の第2部分24bに沿って、ディスプレイ6の背面6bに取り付けられる。つまり、図4に示すように、組立作業者は、支持部24の第2部分24bを利用して、第1部品26の実装位置の位置合わせ(位置決め)を行うことができる。このため、テレビジョン受像機1の組立性を向上させることができる。
本実施形態では、支持部24とリアカバー22との間には、第2部品27が収容可能な収容部29が設けられている。このような構成によれば、支持部24とリアカバー22との間に部品を実装することができ、テレビジョン受像機1の高密度実装、薄型化、小型化を図ることができる。
本実施形態では、ディスプレイ6とリアカバー22との間に第3部品28が収容されている。第3部品28の少なくとも一部は、環状の支持部24によって規定された第2開口部25の内側に位置する。すなわち、第3部品28は、第2開口部25を利用して、筐体4内に搭載されている。これにより、筐体4の高密度実装、薄型化、小型化をさらに図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図5を参照して、第2実施形態に係るテレビジョン受像機1について説明する。なお、第1実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第1実施形態と同じである。
図5に示すように、本実施形態では、第2部分24bの一部は、ディスプレイ6の背面6bと略平行な方向で、ディスプレイ6の側面6cよりも筐体4の内側(中央側)に突出している。これにより、第2部分24bの少なくとも一部は、ディスプレイ6の背面6bとリアカバー22との間に位置する。
第2部分24bは、筐体4のディスプレイ6の背面6bに面し、ディスプレイ6の背面6bを支持する。なお、「表示部の背面を支持する」とは、支持部24がディスプレイ6の背面6bに常に接して支持する場合に限らない。「表示部の背面を支持する」とは、通常時では支持部24とディスプレイ6の背面6bとの間に隙間があるとともに、例えば外部から力が加わりディスプレイ6が撓んだときに、支持部24がディスプレイ6の背面6bに接してディスプレイ6の背面6bを支持する場合も含む。
このような構成によれば、上記第1実施形態と同様の作用に加え、支持部24によってディスプレイ6の背面6bを支持することができる。これにより、ユーザが表示部5の操作時に表示部5に加える押圧力の一部を、支持部24によって受けることができる。これにより、ディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに、支持部24を大きく設けることができるので、筐体4の堅牢性をさらに向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、図6乃至図9を参照して、第3実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1及び第2実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第1実施形態と同じである。なお、第1実施形態における「テレビジョン受像機」との表現は、「電子機器」と読み替える。
図6に示すように、本実施形態に係る電子機器31は、例えばスレート型ポータブルコンピュータ(スレートPC、タブレット)である。なお、本明細書で説明される全ての実施形態及び変形例に係る構造が適用可能な電子機器は、上記例に限られない。本明細書で説明される全ての実施形態及び変形例は、例えばノート型ポータブルコンピュータ(ノートPC)や、テレビジョン受像機、携帯電話(スマートフォンを含む)、ゲーム機など種々の電子機器に広く適用可能である。
図6に示すように、電子機器31は、扁平な箱状の筐体4を有する。筐体4には、第1実施形態と同様に、表示部5が取り付けられている(収容されている)。図7及び図8に示すように、筐体4内には、バッテリ32(セル、電池)、回路基板33(プリント基板、制御基板、基板)が収容されている。
図7に示すように、本実施形態では、バッテリ32は、複数のセル32a,32b,32cと、回路基板32dとを有する。複数のセル32a,32b,32cは、電気的には直列または並列に接続される。各セル32a,32b,32cの電極は、回路基板32dに電気的に接続されている。このように、複数のセル32a,32b,32cが一体化されることで、セル32a,32b,32cをそれぞれ組み付ける場合に比べて、製造の手間およびコストが低減される。
各セル32a,32b,32cは、其々、電解質(電解液)や、電極、セパレータ等が収容(封入)された室(収容部)が設けられて独立した単電池である。これらセル32a,32b,32cは、いずれも、筐体4の厚さ方向に薄い偏平な直方体状(板状、角板状、カード状)に構成されている。
本実施形態では、セル32a,32b,32cの最外層は、絶縁性かつ可撓性を有したシート状の外皮(皮、膜)であり、硬質なケース(シェル)は設けられていない。本実施形態によれば、ケースを有しない分、バッテリ32(セル32a,32b,32c)がより小型に(薄く)かつより軽量に構成されやすくなる。これにより、筐体4(電子機器31)の小型化、薄型化、軽量化を図ることができる。
回路基板33は、CPU(central processing unit)等の複数の部品34(部品、素子、電子部品、電気部品)が実装されている。部品34には、発熱体が含まれる。図7に示すように、バッテリ32及び回路基板33は、筐体4の厚さ方向には重ならず、筐体4の背壁12に沿って位置されている。このため、バッテリ32と回路基板33とが筐体4の厚さ方向に重なる場合に比べて、筐体4の薄型化を図ることができる。
図7に示すように、筐体4には、さらに、カメラ39a(カメラモジュール、カメラユニット、カメラアセンブリ、撮像装置)、スピーカ39b(スピーカモジュール、スピーカユニット、スピーカアセンブリ、音声出力装置)、コネクタ39c(コネクタモジュール、コネクタユニット、コネクタアセンブリ、コネクタ装置)、アンテナ39d(アンテナモジュール、アンテナユニット、アンテナアセンブリ、アンテナ装置)、バイブレータ39e(振動発生部)が収容されている。バイブレータ39eの一例は、回転シャフトに偏心錘が取り付けられたモータである。
図8に示すように、回路基板33には、放熱部39fが取り付けられている。放熱部39fの一例は、熱伝導性の高い材料(例えば、アルミニウム合金等の金属材料)で構成された板材である。放熱部39fと部品34との間には、熱伝導性シート設けられる。これにより、部品34からの熱の一部は、放熱部39fで拡散される。
図9に示すように、本実施形態に係る筐体4は、第1実施形態と同様に、フロントマスク21と、リアカバー22とを有する。フロントマスク21は、例えば外部載置面S(載置面、設置面)に接し、外部載置面Sによって支持される。外部載置面Sは、「外部支持部」の一例である。
図9に示すように、支持部24は、第1面35a、第2面35b、及び第3面35cを有する。第1面35a及び第2面35bは、ディスプレイ6の前面6aと略平行である。第1面35aは、筐体4の外側(前側)に向いている。第1面35aは、パネル7の周端部の背面7bに面する。
第2面35bは、第1面35aとは反対側に位置する。第2面35bは、筐体4の内部に向いている。第2面35bは、リアカバー22に面する。第3面35cは、第1面35aと第2面35bとは交差した方向(例えば略直交した方向)に延びている。第3面35cは、筐体4の厚さ方向に延びている。第3面35cは、第1面35aと第2面35bとに亘る。第3面35cは、ディスプレイ6の側面6cに面する。第3面35cは、第2開口部25を規定する。
本実施形態では、パネル7は、支持部24の第1面35cに固定されている。パネル7と支持部24の第1面35aとの間には、第1接着部36(第1接着層)が設けられている。第1接着部36は、例えば両面テープである。第1実施形態と同様に、ディスプレイ6は、パネル7の背面7bに固定されている。ディスプレイ6とパネル7との間には、第2接着部37(第2接着層)が設けられている。第2接着部37は、例えば透光性(透明)の両面テープ(OCA,Optical Clear Adhesion)である。
第1及び第2接着部36,37の厚さは、其々、例えば約0.15mmである。第1及び第2接着部36,37の厚さは、互いに略同じである。これにより、ディスプレイ6は、第2開口部25の内側に位置する。
本実施形態に係るディスプレイ6は、例えば非常に薄いシートディスプレイである。ディスプレイ6の一例は、プラスチック基板を用いたプラスチック有機ELであり、柔軟性(可撓性)を有する。ディスプレイ6の厚さT2の一例は、約0.25mmであるが、これに限定されるものではない。
フロントマスク21は、例えば樹脂製または金属製である。樹脂製または金属製のフロントマスク21は、例えば射出成型、ダイカスト、または削り出しによって製造される。これらの製造方法では、支持部24の厚さT1の薄型化に限界があり、支持部24の厚さT1を例えば約0.4mmよりも薄くすることは困難である。また、支持部24の強度を確保するためには、一定以上の厚さが必要である。
このため、本実施形態では、支持部24の厚さT1は、ディスプレイ6の厚さT2よりも厚い。そのため、支持部24は、第1実施形態と同様に、ディスプレイ6の側面6cに面した第1部分24a(第1領域)と、ディスプレイ6の背面6bよりもリアカバー22側に位置した第2部分24b(第2領域)とを有する。
すなわち、第1部分24aは、側壁13の内面13aから、ディスプレイ6の側面6cに向いて突出している。第1部分24aは、ディスプレイ6の側面6cに面する。第2部分24bは、第1部分24aから、ディスプレイ6の背面6bよりもリアカバー22側に突出している。第2部分24bは、ディスプレイ6の背面6bよりも、リアカバー22に近い。ディスプレイ6は、第2開口部25に挿入され(収容され)、第2開口部25の内側に位置する。ディスプレイ6は、支持部24の厚さT1内に収まっている。
図9に示すように、ディスプレイ6は、表示画面8を含む表示体38a(表示部本体、パネル部、シート部)と、該表示体38aを駆動する回路基板38b(駆動基板、制御基板、基板)とを有する。表示体38aは、シート状であり、ディスプレイ6の前面6a、背面6c、及び側面6cを構成する。本実施形態では、回路基板38bは、表示体38aから離れて、支持部24とリアカバー22との間に位置する。回路基板38bは、支持部24の第2面35bに取り付けられている。回路基板38bは、例えばフレキシブル配線板によって、表示体38aに電気的に接続されている。
なお、回路基板38bは、支持部24の第1面35aまたは第3面35c、若しくはその他の場所に取り付けられてもよい。回路基板38bは、例えば筐体4の側壁13や背壁12、または筐体4内に実装される各種部品や補強部材に取り付けられてもよい。回路基板38bは、筐体4内に実装される回路基板33(例えばメイン基板、メイン回路基板)に組み込まれてもよい。
本実施形態の一つの変形例では、図9中に2点鎖線で示すように、回路基板38bは、表示体38aの背面(ディスプレイ6の背面6b)に取り付けられる。回路基板38bの少なくとも一部は、第2開口部25に挿入され、第2開口部25の内側に位置する。
次に、図10乃至図17を参照して、本実施形態に係るフロントマスク21とリアカバー22の接続構造(係り構造、連結構造)の一例について説明する。なお、本接続構造は、本実施形態に限らず、本明細書に記載の全ての実施形態及び変形例に適用可能である。
図10に示すように、リアカバー22は、突出部3t(突起)を有する。突出部3tは、背壁12から側壁13の内面13aに沿って突出している。図11に示すように、突出部3tには、係部31a(第一係部)が設けられている。図12に示すように、フロントマスク21の側壁13には、係部31b(第二係部)が設けられている。係部31aと係部31bとは、筐体4の厚さ方向に係わる。本実施形態では、一例として、係部31aは貫通孔であり、係部31bは爪部(突出部、突起)である。これら係部31aと係部31bとの係わりによって、フロントマスク21とリアカバー22とが結合されている。このように、本実施形態では、一例として、比較的簡素な構成によって、フロントマスク21とリアカバー22とが結合されている。
また、図11に示すように、リアカバー22は、突出部3u(第一突出部)を有する。突出部3uは、背壁12から側壁13の内面13aに沿って突出している。突出部3uの筐体内側には、リブ3v(突出部)が設けられている。
また、図12に示すように、フロントマスク21は、突出部3w(第二突出部、壁部)を有する。突出部3wは、組み立てられた状態で突出部3uを側壁13との間に挟むように、前壁11から背壁12に向けて突出している。すなわち、突出部3wは、側壁13との間に突出部3uを受け容れ可能な隙間(一例としては突出部3uの厚さより僅かに広い隙間)をもって突出している。
さらに、フロントマスク21は、筐体4の厚さ方向とは交差した方向(例えば側壁13に沿う方向)で突出部3uに係わるように前壁11から背壁12に向けて突出した二つの突出部3x(第三突出部、壁部)を有する。すなわち、二つの突出部3xは、それらの間に突出部3uを受け容れ可能な隙間(一例としては突出部3uの幅より僅かに広い隙間)をもって突出している。
本実施形態では、一例として、フロントマスク21とリアカバー22とが組み立てられた状態では、突出部3uは、側壁13と突出部3wとの間に挟まれるとともに、側壁13と突出部3wとに挟まれる方向とは異なる方向で二つの突出部3xによって挟まれる。
図12に示すように、突出部3w,3x(壁部)は、互いにC字状に接続されるとともに、さらに側壁13に接続されている。すなわち、側壁13および突出部3w,3xによって、筒状(角筒状、環状)の収容部が設けられている。
このような構成により、本実施形態では、一例として、リアカバー22の突出部3uは、フロントマスク21に対して、側壁13の厚さ方向や側壁13に沿う方向の移動が抑制される。このため、本実施形態によれば、一例としては外力等によってフロントマスク21とリアカバー22とが互いに接触する縁部で離間するのが、比較的簡素な構成によって抑制されやすい。なお、突出部3wには、組み立てられた状態で、リブ3vを受け容れる切欠部3y(凹部)が設けられている。よって、突出部3wのうち切欠部3yの縁部も、突出部3xと同様に、第三突出部として機能する。
また、本実施形態では、一例として、図13及び図14に示すように、筐体4の例えば4つの角部3jにも、突出部3u(第一突出部)、リブ3v、突出部3w(第二突出部)、及び突出部3x(第三突出部)が設けられている。このため、本実施形態によれば、一例としては、筐体4の角部3jにおいて、フロントマスク21とリアカバー22とが離間しにくい。
また、本実施形態では、一例として、図13に示すように、背壁12は、該背壁12から前壁11に向けて突出した壁部30eを有する。突出部3uは、背壁12の角部3jの縁部に沿って弧状に曲がった状態で壁部30eに接続されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、突出部3uの剛性および強度がより高まりやすい。また、壁部30eに対して背壁12の中心側、すなわち、角部3jあるいは背壁12の端部に対して隙間をあけた位置に、壁部30eと並行して弧状に曲がって延びて前壁11に向けて突出した突出部30fが設けられている。
さらに、背壁12には、突出部30f(リブ、第一リブ)と壁部30eとに亘る突出部30g(リブ、第二リブ)が設けられている。このため、本実施形態によれば、一例としては、電子機器31の落下時等に他の部分に比べて外力が作用しやすい角部3jにおいて、突出部3uの剛性及び強度がより高まりやすい。
本実施形態では、一例として、図15に示すように、リアカバー21には、該リアカバー21の端部に沿って、コネクタ39ca〜39cdが並べられている。図16に示すように、側壁13には、コネクタ39ca〜39cdを筐体4外に露出させる開口部30h〜30kが、貫通孔として設けられている。このため、本実施形態によれば、一例としては、開口部30h〜30kが切欠等として設けられた場合に比べて、側壁13の剛性および強度が高まりやすい。
また、図15において、コネクタ39caは、カードが着脱可能に装着(接続、保持)されるカード用のコネクタである。コネクタ39cb〜39cdは、別のコネクタが着脱可能に装着(接続、保持)されるコネクタである。コネクタ39cb,39cc等の端子(突起、支持部、脚部、突出部)は、基板33の厚さ方向には貫通せず、厚さ方向の途中までの長さを有する。
このため、コネクタ39cb,39cc等の端子が基板33と背壁12との接着(密着)を阻害するのが抑制される。また、コネクタ39cb,39cc等(の開口部)の基板33からの高さを適宜に設定することで、コネクタ39cb,39cc等と側壁13の中間位置に設けられた部材32cとが、側壁13に沿う方向に並べる(近付けて配置する)ことができる。
また、コネクタ39caとコネクタ39cbとの間、並びにコネクタ39ccとコネクタ39cdとの間には、突出部3tが設けられている。この突出部3tには、係部31aが設けられている。貫通孔としての係部31aは、開口面積が開放側(出口側、開口端側)に向かうにつれて拡がっている。すなわち、係部31aは、出口側の端部に向かうにつれて、貫通孔の中心線から遠ざかる側面(内面、内周面、筒内面)を有している。
また、本実施形態では、一例として、図17に示されるように、フロントマスク21の側壁13には、該フロントマスク21の端部に沿って延びた部材30mが設けられている。部材30mは、フロントマスク21より硬い材質(一例としては金属材料)で構成されている。このため、本実施形態によれば、一例としては、側壁13の剛性および強度がより高まりやすい。
なお、図17に例示された部材30mは、スピーカモジュール39bに面するとともに、開口部30nが設けられている。この開口部30nにより、スピーカモジュール39bの音が筐体4の外に出やすくなる。すなわち、部材30mは、スピーカモジュール39bのカバーの一例である。また、フロントマスク21の前壁11には、スピーカモジュール39bが収容される切欠部30pが設けられている。
このため、本実施形態によれば、一例としては、切欠部30pによって当該切欠部30pが設けられていない部分に比べて剛性あるいは強度が低くなった部分を、部材30mによって補強することができる。
次に、図18を参照して、変形例に係る筐体4を説明する。図18に示すように、本変形例では、フロントマスク21の前壁11は、パネル7の前面7aよりも突出している。この場合、突出した前壁11によって、パネル7やディスプレイ6が保護されやすい。また、本変形例及び上記実施形態のいずれにおいても、図18に示すように、リアカバー22の側面22cは、フロントマスク21によって覆われなくてもよい。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに、ディスプレイ6よりも厚い支持部24を設けることで、ディスプレイ6の周囲で筐体4の堅牢性の向上を図ることができる。
本実施形態では、ディスプレイ6は、非常に薄くて柔軟性を有するため、表示体38aの背面に回路基板38bを貼り付けにくい。このため、回路基板38bが表示体38aから離され、支持部24とリアカバー22との間に設けられると、電子機器31の組立性が良くなる。
(第4実施形態)
次に、図19を参照して、第4実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第3実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図19に示すように、本実施形態では、ディスプレイ6は、支持部24に乗り上げている。つまり、ディスプレイ6は、支持部24よりも前側に位置する。支持部24は、ディスプレイ6の背後に回り込み、ディスプレイ6の背面6bに面する。
詳しく述べると、支持部24は、パネル7と第1接着部36とディスプレイ6とを合わせた厚さよりも大きな距離で、前壁11の表面から離れた位置に設けられている。支持部24は、ディスプレイ6の背面6bと略平行な方向で、側壁13の内面から筐体4の内側に突出している。支持部24は、ディスプレイ6の背面6bとリアカバー22との間に位置する。支持部24の第1面35bは、ディスプレイ6の背面6bに面する。換言すれば、ディスプレイ6の周端部は、パネル7と支持部24との間に位置する。
本実施形態では、支持部24は、ディスプレイ6の背面6bを支持する。なお、「表示部の背面を支持する」とは、支持部24がディスプレイ6の背面6bに常に接して支持する場合に限定されない。「表示部の背面を支持する」とは、通常状態では支持部24とディスプレイ6との間に隙間が存在するとともに、例えばディスプレイ6が押されて撓むときに、支持部24がディスプレイ6に接してディスプレイ6を支持する場合も含む。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、支持部24は、ディスプレイ6の背面6bに面する。このような構成によれば、支持部24によってディスプレイ6の背面6bを支持することができ、ディスプレイ6のさらなる保護を図ることができる。また、柔軟性のディスプレイ6を採用した場合でも、ディスプレイ6の撓みを抑制することができ、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、支持部24は、ディスプレイ6の背面6bとリアカバー22との間に位置する。このような支持部24であれば、ディスプレイ6の外形の大きさに関わらず、支持部24を比較的大きく設けることができる。このため、支持部24によって、ディスプレイ6を比較的強く支持することができるとともに、筐体4の堅牢性の向上を図ることができる。さらに本実施形態では、支持部24の大きさに影響されずに、ディスプレイ6の外形を大きくすることができる。これにより、狭額縁の電子機器31を提供することができる。
(第5実施形態)
次に、図20を参照して、第5実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第4実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図20に示すように、本実施形態では、支持部24は、第1部分24aと、第2部分24bとを有する。第1部分24aは、パネル7の背面7bを支持する。また、第1部分24aは、ディスプレイ6の側面6cに面する。第2部分24bは、第1部分24aの後方(下方)に位置するとともに、第1部分24aよりも筐体4の内側(中央側)に突出している。第2部分24bは、ディスプレイ6の背面6bとリアカバー22との間に位置し、ディスプレイ6の背面6bに面する。
第1部分24aと第2部分24bとの間には、段差部24cが設けられている。ディスプレイ6の背面6bは、段差部24cに面する。ディスプレイ6と段差部24cとの間には、弾性部材41(弾性部、緩衝部、緩衝材)が設けられている。弾性部材41は、ディスプレイ6の側面6cと支持部24との間に位置した第1部分と、ディスプレイ6の背面6bと支持部24との間に位置した第2部分とを有する。弾性部材41は、例えばTPU(熱可塑性ポリウレタン樹脂)のようなゴムやエラストマーである。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、支持部24は、ディスプレイ6の背面6bに面する。このような構成によれば、支持部24と弾性部材41によってディスプレイ6の背面6bを支持することができ、ディスプレイ6のさらなる保護及び撓みの抑制を図ることができる。
本実施形態では、支持部24とディスプレイ6との間に弾性部材41が設けられている。このような弾性部材41が設けられると、この弾性部材41によってユーザからの押圧力の一部を吸収することができ、ディスプレイ6の保護及び撓みの抑制をさらに図ることができる。
(第6実施形態)
次に、図21を参照して、第6実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第5実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図21に示すように、本実施形態に係るバッテリ32(部品、部材、機能部品)は、セル32aが収容されたバッテリケース42(ケース、外装部材、保護部、保護部材、支持部材、バッテリシャーシ、部材、部品)を有する。バッテリケース42は、比較的大きな強度を有する。バッテリ32は、ディスプレイ6とリアカバー22との間に収容されている。本実施形態では、バッテリケース42の少なくとも一部は、第2開口部25に挿入されている。
図21に示すように、バッテリケース42の少なくとも一部は、第2開口部25の内側に位置し、ディスプレイ6の背面6bに面する。バッテリケース42は、ディスプレイ6の背面6bを支持する。バッテリケース42は、第2開口部25に位置してディスプレイ6を支持する「支持部(支持部材、補強部、補強部材)」の一例である。
なお、「表示部の背面を支持する」とは、バッテリケース42がディスプレイ6の背面6bに常に接して支持する場合に限定されない。「表示部の背面を支持する」とは、通常状態ではバッテリケース42とディスプレイ6との間に隙間が存在するとともに、例えばディスプレイ6が押されて撓むときに、バッテリケース42がディスプレイ6に接してディスプレイ6を支持する場合も含む。本実施形態では、バッテリケース42とディスプレイ6との間に、インシュレータ43(絶縁部)が設けられている。
本実施形態では、バッテリケース42は、例えば、セル32aを覆う第1部分42aと、第1部分42aから延長された第2部分42bとを有する。第1部分42aは、セル32aとディスプレイ6との間に位置する。第2部分42bは、第1部分42aから筐体4の側壁13に向いて延びた延長部(リブ)である。第2部分42bは、例えば他の部品27(例えば回路基板33)とディスプレイ6との間に位置する。本実施形態では、第1部分42a及び第2部分42bは、其々、第2開口部25の内側に位置した部分を含む。なお、第1部分42a及び第2部分42bのいずれか一方は、省略されてもよい。
このような構成によれば、バッテリケース42(支持部)によってディスプレイ6の背面6bを支持することができ、ディスプレイ6の保護及び撓みの抑制、並びに筐体4の堅牢性の向上を図ることができる。なお、バッテリケース42に延長部(第2部分42b)が設けられていると、より広い面積でディスプレイ6を支持することができ、ディスプレイ6の保護及び撓みの抑制、並びに筐体4の堅牢性の向上をさらに図ることができる。
(第7実施形態)
次に、図22を参照して、第7実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第6実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図22に示すように、本実施形態では、パネル7の周端部と支持部24との間に、弾性部材41(弾性部、緩衝部、緩衝材)が設けられている。弾性部材41は、側壁13の内面13aとパネル7の側面7cとの間に位置した第1部分と、支持部24の第1面35aとパネル7の背面7bとの間に位置した第2部分とを有する。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、弾性部材41によってパネル7の背面7bを支持することができ、ディスプレイ6の保護及び撓みの抑制を図ることができる。
(第8実施形態)
次に、図23を参照して、第8実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第7実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図23に示すように、本実施形態に係る支持部24は、環状(枠状)に設けられるとともに、一部の厚さが異なる。つまり、支持部24は、第1厚さS1を有した第1部分44a(第1領域)と、第1厚さよりも薄い第2厚さS2を有した第2部分44b(第2領域)とを有する。第2部分44bには、回路基板38bまたはその他の部品が取り付けられる。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、支持部24の一部を薄く形成するとともに、この薄く形成された領域に部品が取り付けられる。これにより、筐体4(電子機器31)の厚さを薄くすることができる。一方で、支持部24の一部を厚く形成することで、必要な場所に筐体4の強度を持たせることができる。これは、筐体4の堅牢性の向上に寄与する。
(第9実施形態)
次に、図24を参照して、第9実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第8実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図24に示すように、本実施形態では、バッテリ32(機能部品、部品、部材)は、ディスプレイ6に対してずれた位置に設けられている。つまり、バッテリ32の中央部と、ディスプレイ6の中央部とは、筐体4の厚さ方向で重ならない。ディスプレイ6の中央部は、筐体4の中央部と略一致する。
筐体4の側壁13は、第1側壁部46a(第1部分)と、第2側壁部46b(第2部分)とを有する。第2側壁部46bは、第1側壁部46aとは反対側に位置する。第1側壁部46aと第2側壁部46bとの間に、バッテリ32が収容されている。バッテリ32は、第1側壁部46aよりも、第2側壁部46bの近くに寄って位置する。これにより、第1側壁部46aとバッテリ32との間に、収容領域47(収容部、収容空間、空間、領域)が設けられている。この収容領域47には、例えば部品27が設けられる。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、ディスプレイ6に対してずれた位置にバッテリ32が設けられ、筐体4内に実装面積が確保されている。これにより、高密度実装を図ることができる電子機器31を提供することができる。
(第10実施形態)
次に、図25を参照して、第10実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第9実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
本実施形態では、筐体4の前壁11は、開口部14が設けられている。ディスプレイ6は、開口部14に位置し、筐体4の最外部に露出する。タッチセンサ49(タッチパネル)は、前壁11の内面に取り付けられ、ディスプレイ6の背面6bに面する。ディスプレイ6は、接着部36でタッチセンサ49に取り付けられている。なお、本実施形態では、接着部36は、透光性がなくてもよい。タッチセンサ49は、筐体4に支持されるとともに、ディスプレイ6を支持する。
このような構成によれば、タッチセンサ49によってディスプレイ6の背面6bを支持することができ、ディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態によれば、ディスプレイ6がユーザ側に近くなるため、画面の視認性が良くなる。つまり、ディスプレイ6の前方にパネル7が存在しないため、界面反射が減り、画面の輝度が向上する。さらに、ディスプレイ6の前面6aとパネル7との間に気泡が入るおそれが無くなり、製品歩留まりの向上を図ることができる。
(第11実施形態)
次に、図26乃至図29を参照して、第11実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第10実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図26に示すように、本実施形態に係る支持部24は、例えばパネル7に接続されたフレキシブル配線板の取出部51が設けられている。図27に示すように、取出部51の一例は、支持部24に設けられた切欠き部である。図28は、取出部51の第1変形例を示す。図28に示すように、取出部51は、支持部24に設けられた開口部(貫通孔、孔、穴)でもよい。
図29は、取出部51の第2変形例を示す。図29に示すように、支持部24は、第1部分52aと、該第1部分52aよりも薄い第2部分52bとを有する。取出部51は、第2部分52bに設けられた開口部(貫通孔、孔、穴)である。フレキシブル配線板の少なくとも一部は、第1部分52aと第2部分52bとの段差の厚さ内に位置する。つまり、第1部分52aと第2部分52bとの間に段差が設けられることで、フレキシブル配線板の厚みを相殺することができる。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、取出部51の形状によって、支持部24に剛性を持たせることができる。例えば、フレキシブル配線板が通される部分に切欠き部や開口部を設けることで、支持部24をさらに筐体4の内側(中央側)に延ばすことができる。これにより、筐体4の堅牢性を高めることができる。
(第12実施形態)
次に、図30及び図31を参照して、第12実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第11実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図30に示すように、リアカバー22は、第1領域54a(第1部分、第1部材)、第2領域54b(第2部分、第2部材)、第3領域54c(第3部分、第3部材)を有する。第1乃至第3領域54a,54b,54cは、プラスチック製または金属製であり、剛性を有する。
第1乃至第3領域54a,54b,54cの間には、第1弾性部55(曲げ部、可撓部、柔軟部)が設けられている。第1弾性部55は、例えばゴムまたはエラストマーである。これにより、第1乃至第3領域54a,54b,54cは、互いに折れ曲がることができる。
フロントマスク21は、リアカバー22に対応して、第1領域56a(第1部分、第1部材)、第2領域56b(第2部分、第2部材)、第3領域56c(第3部分、第3部材)を有する。第1乃至第3領域56a,56b,56cは、プラスチック製または金属製であり、剛性を有する。
第1乃至第3領域56a,56b,56cの間には、第2弾性部57(曲げ部、可撓部、柔軟部)が設けられている。第2弾性部57は、第1弾性部55に対応した位置に設けられている。第2弾性部57は、例えばゴムまたはエラストマーである。これにより、第1乃至第3領域56a,56b,56cは、互いに折れ曲がることができる。
パネル7は、例えばプラスチックのような弾性部材(可撓部材、柔軟部材)で構成されている。ディスプレイ6は、柔軟性を有したシートディスプレイである。つまり、表示部5は、柔軟性を有する。筐体4(電子機器31)は、第1弾性部55及び第2弾性部57を中心として、折れ曲がったり変形したりすることができる。
図31に示すように、筐体4には、回路基板33及びバッテリ32が設けられている。回路基板33は、リアカバー22の第1領域54a内に取り付けられている。バッテリ32は、第1セル32a、第2セル32b、及び第3セル32cを有する。第1セル32aは、リアカバー22の第1領域54a内に取り付けられている。第2セル32bは、リアカバー22の第2領域54b内に取り付けられている。第3セル32cは、リアカバー22の第3領域54c内に取り付けられている。
つまり、いずれの回路基板33及びセル32a,32b,32cも、リアカバー22の複数の領域54a,54b,54cに亘っていない。セル54a,54b,54cの間は、ケーブル58またはフレキシブル配線板で互いに電気的に接続される。
このような構成によれば、曲げ可能な電子機器31を提供することができる。本実施形態では、リアカバー22の複数の領域54a,54b,54c(部材)の間に弾性部55が設けられ、曲げが促進される部分が設けられている。一方で、回路基板33やセル32a,32b,32cは、曲がりにくい第1乃至第3領域54a,54b,54cに分割して配置されている。これにより、回路基板33やセル32a,32b、32cの保護を図ることができる。
(第13実施形態)
次に、図32を参照して、第13実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第12実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図32に示すように、本実施形態では、筐体4内に設けられた支持部材61と、支持部材61に支持されたスイッチ62とを有する。スイッチ62は、部品(電子部品、機能部品)の一例である。スイッチ62の少なくとも一部は、第2開口部25に挿入され、第2開口部25の内側に位置する。スイッチ62は、ディスプレイ6の背面6bに面する。
本実施形態では、表示部5は、柔軟性(可撓性)を有する。さらに筐体4は、例えばプラスチック製であり、柔軟性(可撓性)を有してもよい。パネル7(ディスプレイ6)を押すと、パネル7及びディスプレイ6が変形し(撓み)、ディスプレイ6の背面6bがスイッチ62に接する。スイッチ62は、ディスプレイ6の背面6bによって操作される。なお、ディスプレイ6の表示画面8は、例えばスイッチ62に対応した位置に、スイッチ62を示す表示を表示してもよい。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、第2開口部25を利用してスイッチ62が配置されている。これにより、ユーザの利便性の向上及び電子機器31の高密度実装、薄型化、小型化を図ることができる。
(第14実施形態)
次に、図33を参照して、第14実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第13実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
本実施形態では、表示部5は、柔軟性(可撓性)を有する。さらに筐体4は、例えばプラスチック製であり、柔軟性(可撓性)を有してもよい。図33に示すように、本実施形態では、筐体4内に設けられた支持部材61と、支持部材61に支持されたストッパ64(曲げ規制部)とを有する。ストッパ64は、部品(電子部品、機能部品)の一例である。ストッパ64の少なくとも一部は、第2開口部25に挿入され、第2開口部25の内側に位置する。ストッパ64は、ディスプレイ6の背面6bに面する。
パネル7(ディスプレイ6)を押すと、パネル7及びディスプレイ6が変形する(撓む)。ディスプレイ6の曲げ角度が予め設定された所定値を超えると、ディスプレイ6の背面6bがストッパ64に接するようにストッパ64の高さや位置が調整されている。
これにより、ディスプレイ6の曲げ角度が予め設定された所定値を超えると、ストッパ64がディスプレイ6の背面6bを支持し、ディスプレイ6がそれ以上曲がることを抑制する。これにより、ディスプレイ6の保護を図ることができる。
また、本実施形態に係るストッパ64は、例えばメカニカルスイッチである。ストッパ64がディスプレイ6の背面に接すると、スイッチであるストッパ64が操作される。この操作を受けて、電子機器31は、ユーザに注意を促す表示を表示画面8に表示してもよい。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、ストッパ64によってディスプレイ6が大きく曲がることが抑制され、ディスプレイ6のさらなる保護を図ることができる。
(第15実施形態)
次に、図34を参照して、第15実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第14実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図34に示すように、本実施形態では、筐体4(すなわちフロントマスク21とリアカバー22)は、金属製である。電子機器31は、筐体4内に設けられた支持部材61と、支持部材61に支持されたアンテナ66とを有する。アンテナ66の少なくとも一部は、第2開口部25に挿入され、第2開口部25の内側に位置する。アンテナ66は、ディスプレイ6の背面6bに面する。アンテナ66は、表示部5を通過させて、電波を送受信する。アンテナ66の一例は、近距離通信(NFC:Near Field Communication)用のアンテナであり、その通信可能距離は、数cmである。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、第2開口部25を利用してアンテナ66が配置されている。これは、電子機器31の高密度実装、薄型化、小型化に寄与する。
(第16実施形態)
次に、図35を参照して、第16実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第15実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図35に示すように、本実施形態では、表示画面8は、第1領域68a、第2領域68b、及び第3領域68cを有する。電子機器31は、筐体4内に設けられた支持部材61と、支持部材61に支持されたバイブレータ(振動発生部)69a,69b,69cとを有する。各バイブレータ69a,69b,69cは、例えばピエゾ素子を用いたシートタイプのバイブレータであるが、モータタイプや、その他の種類のバイブレータでもよい。
各バイブレータ69a,69b,69cの其々少なくとも一部は、第2開口部25に挿入され、第2開口部25の内側に位置する。バイブレータ69a,69b,69cは、ディスプレイ6の背面6bに面する。第1バイブレータ69aは、表示画面8の第1領域68aに対応して位置し、表示画面8の第1領域68aとリアカバー22との間に位置する。第2バイブレータ69bは、表示画面8の第2領域68bに対応して位置し、表示画面8の第2領域68bとリアカバー22との間に位置する。第3バイブレータ69cは、表示画面8の第3領域68cに対応して位置し、表示画面8の第3領域68cとリアカバー22との間に位置する。
このような構成に電子機器によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、第2開口部25を利用してバイブレータ69a,69b,69cが配置される。これは、電子機器31の高密度実装、小型化、薄型化に寄与する。さらに、表示画面8の各領域68a,68b,68cの其々に対応してバイブレータ69a,69b,69cを設けることで、より直感的な操作が可能になる。これは、ユーザの利便性の向上に寄与する。
(第17実施形態)
次に、図36を参照して、第17実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第16実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図36に示すように、本実施形態では、ディスプレイ6(第1表示部)は、例えば半透過型のディスプレイであり、ディスプレイ6の電源が切られた状態では背後が透けて見える。本実施形態では、電子機器31は、筐体4内に設けられた支持部材61と、支持部材61に支持された表示部70(第2表示部、機能部)とを有する。第2表示部70は、例えば、特定の内容や機能または注意を表示するシールや、製品に関するマークやロゴであるが、これらに限定されるものではない。第2表示部70は、例えば鏡でもよい。
表示部70の少なくとも一部は、第2開口部25に挿入され、第2開口部25の内側に位置する。第2ディスプレイ6は、ディスプレイ6の背面6bに面する。ディスプレイ6の電源が切られた状態では、ディスプレイ6を通して、表示部70が外部から見える。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、第2開口部25を利用して表示部70が配置されている。これは、電子機器31の高密度実装、薄型化、小型化に寄与する。さらに、表示部70によって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
(第18実施形態)
次に、図37を参照して、第18実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第17実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図37に示すように、本実施形態では、ディスプレイ6は、例えば半透過型のディスプレイであり、ディスプレイ6の電源が切られた状態で背後が透けて見える。本実施形態では、バッテリ32は、例えばバッテリ32の残量を示すインジケータ71が設けられている。インジケータ71は、ディスプレイ6の背面6bに面する。このため、ディスプレイ6の電源が切られた状態では、ディスプレイ6を通して、バッテリ32のインジケータ71が外部から見える。なお、インジケータ71は、バッテリ32に設けられるものに限らず、他の部品に設けられるものでもよい。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、半透過型のディスプレイ6を利用して、バッテリ32のインジケータ71が外部から視認可能になる。これにより、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
(第19実施形態)
次に、図38を参照して、第19実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第18実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図38に示すように、本実施形態では、バッテリ32は、発熱部品の一例である。バッテリ32には、放熱部73(放熱部材)が設けられている。放熱部73は、第2開口部25に面する。放熱部73は、第2開口部25に向いて突出した複数の突起73aを有する。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、第2開口部25に向いて突出した突起73aを有した放熱部73が設けられている。これにより、第2開口部25によって設けられた隙間(空間)を利用して、電子機器31の放熱性をさらに向上させることができる。
(第20実施形態)
次に、図39を参照して、第20実施形態に係る電子機器31について説明する。なお、第1乃至第19実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
図39に示すように、本実施形態では、電子機器31は、第1タッチセンサ75(第1センサ部、第1タッチパネル)と、第2タッチセンサ76(第2センサ部、第2タッチパネル)とを有する。第1タッチセンサ75は、例えば感圧式のタッチセンサである。第1タッチセンサ75は、ディスプレイ6の前面6aに面する。第1タッチセンサ75は、第1開口部14に位置し、筐体4の外部に露出されている。
第2タッチセンサ76は、例えば静電容量式のタッチセンサである。第2タッチセンサ76の少なくとも一部は、第2開口部25に挿入され、第2開口部25の内側に位置する。第2タッチセンサ76は、ディスプレイ6の背面6bに面する。
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、放熱性の向上及びディスプレイ6の保護を図ることができる。さらに本実施形態では、第2開口部25を利用して第2タッチセンサ76が配置されている。これは、電子機器31の高密度実装、薄型化、小型化、ユーザの利便性の向上に寄与する。
次に、図40を参照して、第1乃至第20の実施形態のいずれにも適用可能な表示部5のいくつかの変形例を示す。図40(a)に係る表示部5は、ガラスパネル81、タッチパネル82、透光性接着部83、偏光板84、及び液晶ディスプレイ85を有する。
図40(b)に係る表示部5は、図40(a)に係る表示部5のガラスパネル81をプラスチックパネル91に変更し、液晶ディスプレイ85を有機ELディスプレイ92に変更したものである。つまり、図40(b)に係る表示部5は、プラスチックパネル91、タッチパネル82、透光性接着部83、偏光板84、及び有機ELディスプレイ92を有する。
図40(c)に係る表示部5は、図40(a)に係る表示部5のガラスパネル91を無くしたものである。図40(c)に係る表示部5は、タッチセンサが設けられたプラスチックパネル95、透光性接着部83、偏光板84、及び有機ELディスプレイ92を有する。
図40(d)に係る表示部5は、図40(a)に係る表示部5のガラスパネル91を無くし、インセルタッチパネル形式を採用したものである。図40(d)に係る表示部5は、タッチセンサが設けられた有機ELディスプレイ96を有する。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要
旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以下に、いくつかのテレビジョン受像機及び電子機器を付記する。
[1]、(i)ディスプレイと、(ii)タッチセンサが設けられて前記ディスプレイの前面に面した透光性のパネルと、(iii)前記ディスプレイの背面を覆うリアカバーと、(iv)前記パネルが露出した開口部が設けられた前壁と、前記前壁から前記リアカバーに向けて延びて前記リアカバーの側面を覆う側壁と、を有して外部に露出されたフロントマスクと、(v)前記側壁の内面から突出した前記フロントマスクの一部であって、前記ディスプレイの側面に面した第1部分と、該第1部分から前記リアカバーに向いて延びて、前記ディスプレイの背面よりも前記リアカバー側に突出した第2部分と、を有して前記ディスプレイ及び前記パネルの少なくとも一方を支持した支持部と、(vi)前記ディスプレイと前記リアカバーとの間に収容され、前記第2部分に沿って前記ディスプレイの背面に取り付けられて前記第2部分に接した第1部品と、を有したテレビジョン受像機。
[2]、[1]の記載において、前記支持部は、前記ディスプレイの背面と略平行な方向で前記側壁の内面から突出し、前記支持部と前記リアカバーとの間には、第2部品が収容可能な空間が設けられたテレビジョン受像機。
[3]、[1]または[2]の記載において、前記支持部の少なくとも一部は、前記ディスプレイと前記リアカバーとの間に位置し、前記ディスプレイの背面を支持するテレビジョン受像機。
[4]、[1]または[3]の記載において、前記支持部は、前記側壁の内面に沿って環状に設けられたテレビジョン受像機。
[5]、[4]の記載において、前記ディスプレイと前記リアカバーとの間に収容された第3部品をさらに有し、前記第3部品の少なくとも一部は、前記環状の支持部が規定した開口部の内側に位置したテレビジョン受像機。
[6]、[4]または[5]の記載において、バッテリケースを有して前記ディスプレイと前記リアカバーとの間に収容されたバッテリをさらに備え、前記バッテリケースの少なくとも一部は、前記環状の支持部が規定した開口部の内側に位置して前記ディスプレイの背面を支持するテレビジョン受像機。
[7]、[1]または[6]の記載において、前記ディスプレイは、該ディスプレイを駆動する回路基板を有し、前記回路基板は、前記支持部と前記リアカバーとの間に位置して前記支持部に取り付けられたテレビジョン受像機。
[8]、(i)表示部と、(ii)前記表示部の背面を覆うリアカバーと、(iii)前記表示部の前面が露出した開口部が設けられた前壁と、前記前壁から前記リアカバーに向いて延びた側壁とを有したフロントマスクと、(iv)前記側壁の内面から突出した前記フロントマスクの一部であって、前記表示部に面した第1部分と、前記表示部の背面よりも前記リアカバー側に位置した第2部分と、を有して前記表示部を支持した支持部と、を有した電子機器。
[9]、[8]の記載において、前記支持部の少なくとも一部は、前記表示部と前記リアカバーとの間に位置し、前記表示部の背面を支持する電子機器。
[10]、[8]または[9]の記載において、前記表示部は、柔軟性を有し、前記リアカバーは、複数の部材と、該複数の部材の間に設けられた第1弾性部とを有し、前記フロントマスクは、複数の部材と、前記第1弾性部に対応した位置で前記複数の部材の間に設けられた第2弾性部とを有し、前記第1弾性部及び前記第2弾性部を中心として折り曲げ可能な電子機器。
[11]、(i)表示部と、(ii)前記表示部の背面を覆うリアカバーと、(iii)前記表示部の前面が露出した開口部が設けられ、外部に露出されたフロントマスクと、(iv)前記フロントマスクの一部であって、前記表示部の側面に面した第1部分と、該第1部分から前記表示部の背面よりも前記リアカバー側に突出した第2部分と、を有して前記表示部を支持した支持部と、を有した電子機器。