JP6142924B2 - チューナブルフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、LiNbO基板を有する弾性波共振子を用いて構成されているチューナブルフィルタに関する。
例えば下記の特許文献1には、弾性波共振子からなる直列腕共振子と、弾性波共振子からなる並列腕共振子とを有するチューナブルフィルタが開示されている。このチューナブルフィルタでは、直列腕共振子に直列及び並列に、それぞれ、可変コンデンサが接続されている。同様に、並列腕共振子にも、直列及び並列に、それぞれ、可変コンデンサが接続されている。
下記の非特許文献1に記載のチューナブルフィルタに用いられている弾性表面波共振子では、Cu電極が圧電基板の表面に設けられた溝に埋め込まれている。この弾性表面波共振子はラブ波による共振特性を利用している。
特開2009−130831号公報
Band Pass Type of Tunable Filters composed of Ultra Wide Band SAW Resonators by adjusting Capacitors connected SAW Resonators,2011 IEEE International Ultrasonics Symposium Proceedings
しかしながら、特許文献1に記載のチューナブルフィルタでは、周波数可変幅が狭いという問題があった。
他方、非特許文献1に記載のチューナブルフィルタでは、用いられている圧電基板表面の溝にCu電極が埋め込まれている。従って、製造工程が煩雑であり、コストが高くつくという問題があった。加えて、IDT電極や反射器を構成している電極指1本あたりの反射係数が小さかった。そのため、ストップバンドの幅が狭くなり、広い周波数域で良好な共振特性を得ることが困難であった。また、反共振周波数付近におけるフィルタ特性が劣化しがちであった。
本発明の目的は、ラブ波を利用しており、フィルタ特性の急峻性に優れ、さらに周波数可変幅を広げ得る、チューナブルフィルタを提供することにある。
本発明に係るチューナブルフィルタは、圧電共振子と、上記圧電共振子に接続された帯域拡張用インダクタンスと、上記圧電共振子に接続された可変キャパシタンスと、を備え、ラブ波を利用しており、上記圧電共振子が、LiNbO基板と、LiNbO基板上に設けられたIDT電極とを有し、通過帯域および減衰域が、LiNbO基板を伝搬する遅い横波の音速を上記IDT電極の周期で定まる波長により除算して得られた値よりも低周波域にある。
本発明に係るチューナブルフィルタのある特定の局面では、入力端子と、出力端子とを有し、上記圧電共振子が、上記入力端子と上記出力端子とを結ぶ直列腕に設けられており、弾性波共振子からなる第1の圧電共振子と、上記直列腕とグラウンド電位とを結ぶ並列腕に設けられており、弾性波共振子からなる第2の圧電共振子とを有し、上記帯域拡張用インダクタンスが、上記第1の圧電共振子に接続されており、上記第1の圧電共振子の比帯域を広げる第1のインダクタンスと上記第2の圧電共振子に接続されており、上記第2の圧電共振子の比帯域を広げる第2のインダクタンスとを有し、上記可変キャパシタが、上記第1の圧電共振子に接続されており、第1の圧電共振子及び上記第1のインダクタンスと共に第1の可変共振回路を構成している第1の可変キャパシタンスと、上記第2の圧電共振子及び上記第2のインダクタンスと共に第2の可変共振回路を構成している第2の可変キャパシタンスとを有する。
本発明に係るチューナブルフィルタの他の特定の局面では、上記IDT電極が、Pt膜からなり、Pt膜の膜厚をH(λ)、上記LiNbO基板のオイラー角を(φ,θ,ψ)としたときに、θが−64960×H+19831×H−2068.4×H+169.7−10°…(式1)から−64960×H+19831×H−2068.4×H+169.7+6°…(式2)の範囲にあり、φが−27°〜+27°の範囲にあり、ψが−47°〜+47°の範囲にある。
本発明に係るチューナブルフィルタのさらに他の特定の局面では、上記Pt膜の厚みHが、0.023λ以上である。
本発明に係るチューナブルフィルタの別の特定の局面では、上記IDT電極の厚みをH(λ)、該IDT電極の密度PのPtの密度PPtに対する比P/PPtをAとしたときに、オイラー角(φ,θ,ψ)において、θが−64960×(H/A)+19831×(H/A)−2068.4×H/A+169.7−10°…(式3)から−64960×(H/A)+19831×(H/A)−2068.4×(H/A)+169.7+6°…(式4)の範囲にあり、φが−27°〜+27°の範囲にあり、ψが−47°〜+47°の範囲にある。
本発明に係るチューナブルフィルタのさらに別の特定の局面では、上記第1のインダクタンスが、上記第1の圧電共振子に並列に接続されている第1の並列インダクタンスを有する。
本発明に係るチューナブルフィルタのさらに他の特定の局面では、上記第1のインダクタンスが、上記第1の圧電共振子に直列に接続されている第1の直列インダクタンスを有する。
本発明に係るチューナブルフィルタのさらに別の特定の局面では、上記第2のインダクタンスが、上記第2の圧電共振子に直列に接続されている第2の直列インダクタンスを有する。
本発明に係るチューナブルフィルタのさらに他の特定の局面では、上記第2のインダクタンスが、上記第2の圧電共振子に並列に接続されている第2の並列インダクタンスを有する。
本発明に係るチューナブルフィルタのさらに別の特定の局面では、上記第1の可変キャパシタンスが、上記第1の圧電共振子に直列に接続されている第1の直列可変キャパシタンスと、上記第1の圧電共振子に並列に接続されている第1の並列可変キャパシタンスとのうち少なくとも一方を有する。
本発明に係るチューナブルフィルタのさらに他の特定の局面では、上記第2の可変キャパシタンスが、上記第2の圧電共振子に直列に接続されている第2の直列可変キャパシタンスと、上記第2の圧電共振子に並列に接続されている第2の並列可変キャパシタンスとのうち少なくとも一方を有する。
本発明に係るチューナブルフィルタのさらに別の特定の局面では、上記第1,第2の圧電共振子が、同一のLiNbO基板上に構成されている。
本発明に係るチューナブルフィルタによれば、通過帯域および減衰域が、LiNbO基板を伝搬する遅い横波の音速をIDT電極の周期で定まる波長により除算して得られた値よりも低周波域にあるため、ラブ波の漏洩を少なくしつつ、ラブ波を伝搬させることができる。従って、低損失であり、急峻性に優れたフィルタ特性を得ることができる。さらに、帯域拡張用のインダクタを備えているため、周波数可変幅を広げることが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るチューナブルフィルタの回路図である。 図2(a)及び図2(b)は、本発明で用いられる圧電共振子の一例を示す平面図及び図2(a)中のC−C線に沿う部分の断面図である。 図3は、圧電共振子のインピーダンス特性を示す図である。 図4は、圧電共振子の位相特性を示す図である。 図5は、レイリー波によるスプリアスが極小となるPt厚みと、オイラー角θとの関係を示す図である。 図6は、ラブ波の共振周波数Fr、反共振周波数Fa及びレイリー波の共振周波数FrのPt厚みと音速とによる変化を示す図である。 図7は、ラブ波及びレイリー波のオイラー角のθによる電気機械結合係数kの変化を示す図である。 図8は、ラブ波及びレイリー波のオイラー角のθによる音速の変化を示す図である。 図9は、ラブ波、レイリー波及び第2のスプリアスモードにおけるオイラー角のφと、電気機械結合係数kの関係を示す図である。 図10は、ラブ波、レイリー波及び第2のスプリアスモードにおけるオイラー角のφと、音速の関係を示す図である。 図11は、ラブ波、レイリー波及び第2のスプリアスモードにおけるオイラー角のψと、電気機械結合係数kの関係を示す図である。 図12は、ラブ波、レイリー波及び第2のスプリアスモードにおけるオイラー角のψと、音速の関係を示す図である。 図13は、ラブ波を利用した圧電共振子と、SH型漏洩波を利用した圧電共振子のインピーダンス特性を示す図である。 図14は、ラブ波を利用した圧電共振子と、SH型漏洩波を利用した圧電共振子の位相特性を示す図である。 図15(a)及び図15(b)は、第1の圧電共振子のインピーダンス特性及び第1の圧電共振子に10nHのインダクタンスを並列に接続した場合のインピーダンス特性を示す図である。 図16(a)は、第1の圧電共振子に並列に7nHの第1のインダクタンスを接続した場合のインピーダンス特性を示し、図16(b)は、第1の圧電共振子に5nHの第1のインダクタンスを並列に接続した場合のインピーダンス特性を示す図である。 図17は、第1の圧電共振子に3nHのインダクタンスを並列に接続した場合のインピーダンス特性を示す図である。 図18は、LiNbOのオイラー角が(0°,106°,0°)であって、Al膜をPt膜に積層したIDT電極を用いた場合の共振特性を示す図である。 図19は、LiNbOのオイラー角が(0°,108°,0°)であって、Al膜をPt膜に積層したIDT電極を用いた場合の共振特性を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は本発明の一実施形態に係るチューナブルフィルタの回路図である。本実施形態のチューナブルフィルタ1は、ラブ波を利用している。
図1に示すように、チューナブルフィルタ1は、入力端子2と出力端子3とグラウンド端子5とを有する。入力端子2と出力端子3とを結ぶ直列腕4に、第1の圧電共振子RS1が設けられている。第1の圧電共振子RS1は、本実施形態では、弾性表面波共振子により形成されている。
より具体的には、図2(a)及び(b)に示すように、第1の圧電共振子RS1は、LiNbO基板12を有する。LiNbO基板12上に、IDT電極13が形成されている。IDT電極13は、複数本の第1の電極指14と複数本の第2の電極指15とを有する。複数本の第1の電極指14と、複数本の第2の電極指15とは互いに間挿し合っている。IDT電極13の弾性表面波伝搬方向両側に反射器16,17が設けられている。
上記IDT電極13及び反射器16,17は、適宜の金属により形成することができるが、本実施形態では、Pt膜からなる。本実施形態では第1の圧電共振子RS1により励振されるラブ波による共振特性が利用される。
第1の圧電共振子RS1では、IDT電極13は、LiNbO基板12上に薄膜形成法などにより形成することができる。従って、製造工程の煩雑さを招かない。
図1に戻り、第1の圧電共振子RS1に並列に第1の並列インダクタンスLP1が接続されている。また、第1の圧電共振子RS1に直列に第1の直列インダクタンスLS1が接続されている。上記第1の並列インダクタンスLP1及び第1の直列インダクタンスLS1が、本発明における第1のインダクタンスを構成している。
第1のインダクタンスは、第1の圧電共振子RS1の比帯域を広げ得る。ここで、比帯域とは、共振周波数と反共振周波数との周波数差である。本実施形態では、第1の並列インダクタンスLP1が、第1の圧電共振子RS1の反共振周波数を高周波数側にシフトさせる。それによって、比帯域を広げる。他方、第1の直列インダクタンスLS1は、第1の圧電共振子RS1の共振周波数を低周波数側にシフトさせる。
従って、図1に破線で示す広帯域の第1の共振回路7が構成される。
また、第1の圧電共振子RS1及び第1の直列インダクタンスLS1及び第1の並列インダクタンスLP1を有する第1の共振回路7に、並列に第1の並列可変キャパシタンスCP1が接続されている。また、第1の共振回路7に直列に第1の直列可変キャパシタンスCS1が接続されている。
上記第1の並列可変キャパシタンスCP1及び第1の直列可変キャパシタンスCS1は、本発明における第1の可変キャパシタンスを構成している。この第1の可変キャパシタンスは、第1の共振回路7とともに第1の可変共振回路9を構成している。すなわち、第1の並列可変キャパシタンスCP1及び第1の直列可変キャパシタンスCS1の静電容量を変化させることにより、上記第1の可変共振回路9の周波数特性を変化させることができる。
上記直列腕4とグラウンド端子5とを結ぶように並列腕6が配置されている。この並列腕6に第2の圧電共振子RS2が設けられている。第2の圧電共振子RS2は、第1の圧電共振子RS1と同様に、ラブ波による共振特性を利用している。また、第2の圧電共振子RS2もまた、LiNbO基板上にIDT電極及び反射器を設けた構造を有する。すなわち、1ポート型の弾性表面波共振子により、第2の圧電共振子RS2が構成されている。
第2の圧電共振子RS2に直列に第2の直列インダクタンスLS2が接続されている。第2の圧電共振子RS2に並列に第2の並列インダクタンスLP2が接続されている。第2の圧電共振子RS2と、第2の直列インダクタンスLS2と、第2の並列インダクタンスLP2とにより、破線で示す広帯域の第2の共振回路8が構成されている。
上記第2の直列インダクタンスLS2は、第2の圧電共振子RS2の共振周波数Frを低周波数側にシフトさせるために設けられている。第2の並列インダクタンスLP2は、圧電共振子RS2の反共振周波数Faを高周波数側にシフトさせるために設けられている。
すなわち、第2のインダクタンスとしての第2の直列インダクタンスLS2及び第2の並列インダクタンスLP2は、それぞれ、第2の圧電共振子RS2の比帯域を広げ得る。従って、第2の共振回路8の共振周波数−反共振周波数間の周波数域である比帯域は、上記第2の圧電共振子RS2の共振周波数−反共振周波数間の周波数域よりも広げられている。このようにして、広帯域の第2の共振回路8が形成されている。
上記第2の共振回路8に直列に第2の直列可変キャパシタンスCS2が接続されている。また、第2の共振回路8に並列に第2の並列可変キャパシタンスCP2が接続されている。
並列腕6においては、上記広帯域の第2の共振回路8に、第2の直列可変キャパシタンスCS2及び第2の並列可変キャパシタンスCP2が接続されて、第2の可変共振回路10が構成されている。
上記第2の直列可変キャパシタンスCS2の静電容量及び/または第2の並列可変キャパシタンスCP2の静電容量を調整することにより、第2の可変共振回路10の周波数特性を調整することができる。
本実施形態のチューナブルフィルタ1では、ラブ波を利用しており、上記第1の並列可変キャパシタンスCP1,第1の直列可変キャパシタンスCS1及び/または第2の並列可変キャパシタンスCP2,第2の直列可変キャパシタンスCS2の静電容量を調整することにより、上記第1,第2の可変共振回路9,10の周波数特性を調整することができる。
しかも、本実施形態のチューナブルフィルタでは、上記可変周波数範囲の全体にわたり、通過帯域または減衰帯域が、LiNbO基板を伝搬する遅い横波の音速をIDT電極の周期で定まる波長λにより除算して得られた値よりも低周波域側にある。そのため、損失を小さくすることができ、かつフィルタ特性の急峻性を高めることができる。さらに、帯域拡張用のインダクタを備えているため、周波数可変範囲を広げることができる。
なお、本実施形態では、ラダー型回路構成のチューナブルフィルタが実現されている。従って、上記第1の直列インダクタンスLS1及び第1の並列インダクタンスLP1が帯域拡張する第1のインダクタンスであり、第2の直列インダクタンスLS2及び第2の並列インダクタンスLP2が第2のインダクタンスを構成しており、第2の圧電共振子RS2の比帯域を広げている。しかしながら、本発明は、このようなラダー型回路構成のチューナブルフィルタに限定されない。すなわち、LiNbO基板を用いて圧電共振子が構成されており、ラブ波を利用しているチューナブルフィルタ装置において、圧電共振子に帯域拡張用インダクタンス及び可変キャパシタが接続されている構成であれば、ラダー型回路構成以外のチューナブルフィルタにも適用することができる。この場合にも、通過帯域及び減衰域が、LiNbO基板を伝搬する遅い横波の音速を、IDT電極の周期で定まる波長により除算して得られた値よりも低周波域にあればよい。それによって、損失を小さくすることができ、かつフィルタ特性の急峻性を高めることができ、さらに周波数可変範囲を広げることができる。
次に、本実施形態において、損失を低減でき、フィルタ特性の急峻性を高めることができ、さらに周波数可変範囲を広げることができることを、より詳細に説明する。
可変キャパシタンスを用いて共振回路の周波数を変化させる場合、周波数可変範囲は、共振回路の共振周波数から反共振周波数までの範囲となる。例えば、図1に示す第1の共振回路7では、第1の直列可変キャパシタンスCS1及び/または第1の並列可変キャパシタンスCP1の静電容量を調整することにより、第1の共振回路7の共振周波数から反共振周波数までの周波数範囲で周波数を変化させることができる。
一般に、携帯電話機用のチューナブルフィルタに要求される周波数可変幅は、例えば、700〜1000MHz程度、あるいは1600〜2700MHz程度であり、かなり広い。一方、ラブ波を用いた弾性表面波共振子の比帯域幅(Fa−Fr)/Frは20%弱である。従って、上記第1の圧電共振子RS1や第2の圧電共振子RS2の比帯域幅は、周波数可変幅を考慮すると狭い。従って、本実施形態では、第1の圧電共振子RS1に直列に第1の直列インダクタンスLS1及び並列に第1の並列インダクタンスLP1を接続することにより、広帯域の第1の共振回路7が構成されている。すなわち、第1の直列インダクタンスLS1により、共振周波数を低周波数側にシフトさせており、第1の並列インダクタンスLP1により反共振周波数を高周波数側にシフトさせている。
図3は、圧電共振子のインピーダンス特性の一例を示し、図4は位相特性の一例を示す。ここでは、IDT電極13がPtからなり、その電極指の波長λで定まる周期は2μmである。IDT電極13における電極指交差幅は30λ、電極指の対数は60対である。なお、使用したLiNbO基板は、15°回転YカットX伝搬のLiNbOであり、Pt膜の厚みは0.04λである。
ここで、図3及び図4から明らかなように、1600MHz付近にスプリアスが見られる。このスプリアスはレイリー波によるスプリアスである。使用状況によっては、このレイリー波スプリアスを抑制しなければならない場合がある。本願発明者は、LiNbOのオイラー角及びIDT電極13の膜厚を調整することにより、このレイリー波によるスプリアスを極小化し得ることを見出した。
図5は上記レイリー波スプリアスの電気機械結合係数kがほぼゼロとなる場合のPt厚みと、LiNbOのオイラー角(0°,θ,0°)のθとの関係を示す。図5の曲線上にある場合、レイリー波によるスプリアスの電気機械結合係数kをほぼゼロとすることができる。この曲線は、Pt厚みをH(λ)とした場合、下記の式(1A)に近似することができる。
θ=−64960×H+19831×H−2068.4×H+169.7…式(1A)
また、図6は、ラブ波の共振周波数Fr、ラブ波の反共振周波数Fa及びレイリー波の共振周波数FrのPt厚み及び音速による変化を示す図である。図6において、実線がレイリー波の共振周波数Frの変化を示す。また、破線がラブ波の反共振周波数Faの変化を示す。一点鎖線がラブ波の共振周波数Frの結果を示す。また、図6の細線はLiNbOを伝搬する遅い横波の音速Vsである。
図7は、Pt厚み0.05λとした場合のラブ波及びレイリー波のオイラー角のθと電気機械結合係数kとの関係を示す図である。図8はオイラー角のθと上記ラブ波及び音速との関係を示す図である。図7において、レイリー波スプリアスの電気機械結合係数kが0.2%以下となる条件は、上記式(1A)から−10°〜+6°の範囲であり、0.1%以下となる条件は−6°〜+5°の範囲となる。
他方、図9はPt厚み0.04λとした場合のラブ波、レイリー波、もう一つの第2のスプリアスモードの電気機械結合係数kとオイラー角(φ,115°,0°)のφとの関係を示す図である。
図9において、実線がラブ波の結果を示し、破線がレイリー波の結果を示し、一点鎖線が上記第2のスプリアスモードの結果を示す。
第2のスプリアスモードとは、φが約0°以外のオイラー角の場合に、レイリー波とは別に表れるスプリアスモードである。このスプリアスモードはSH部分波とラブ波とが結合して発生するモードであると考えられる。
図9において、レイリー波のスプリアスの電気機械結合係数kが0.2%以下となる範囲は、φが−27°〜+27°の範囲であり、0.1%以下となる範囲は、−24°〜+24°の範囲となる。
さらに、第2のスプリアスモードの電気機械結合係数kが0.2%以下となる範囲は、φが−1.5°〜+1.5°の範囲であり、0.1%以下となる範囲は、−0.5°〜+0.5°の範囲となる。
図11は、Pt厚み0.04λの場合のラブ波、レイリー波及び第2のスプリアスモードのオイラー角(0°,115°,ψ)のψと、電気機械結合係数kとの関係を示す図である。
図11から明らかなように、レイリー波スプリアスの電気機械結合係数kが0.2%以下となる範囲は、ψが−47°〜+47°の範囲であり、0.1%以下となる範囲は−44°〜+44°の範囲となる。また、第2のスプリアスモードの電気機械結合係数kが0.2%以下となる範囲は、ψが−1.3°〜+1.3°の範囲であり、0.1%以下となる範囲は、−0.6°〜+0.6°の範囲である。
上記のように、Pt膜の厚みHと、オイラー角(φ,θ,ψ)を調整することにより、レイリー波スプリアスや第2のスプリアスモードを小さくすることができ、ラブ波の電気機械結合係数kを大きくし得ることがわかる。
電気機械結合係数kが0.2より大きい場合、第1のインダクタンスや第2のインダクタンスによる周波数をシフトさせて広帯域化を図る程度を小さくすることができる。従って、上記第1の共振回路7や第2の共振回路8のQ値を高めることができる。
その結果、上記第1,第2の可変共振回路のQ値を高めることができる。よって、電気機械結合係数kを大きくして、損失を小さくすることができ、さらに上記Q値を高めてフィルタ特性の急峻性を高めることができる。
特に、上記図5〜図12の結果より、Pt膜の厚みH(λ)と、LiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)が、下記の関係にあることが望ましい。それによって、上記のように、フィルタ特性の急峻性を効果的に高めることができる。
θが−64960×H+19831×H−2068.4×H+169.7−10°…(式1)から−64960×H+19831×H−2068.4×H+169.7+6°…(式2)。
φが−27°〜+27°。
ψが−47°〜+47°。
図10及び図12は、図9及び図11に示したレイリー波スプリアスが小さくなるPt厚みとオイラー角におけるラブ波及びレイリー波及び第2のスプリアスモードの音速と、オイラー角φ及びψとの関係をそれぞれ示す図である。なお、レイリー波の電気機械結合係数kがほぼ0となるため、Fr=Faとなる。
前述のように、ラブ波を利用した圧電共振子の比帯域幅(Fa−Fr)/Frは、チューナブルフィルタ1において要求される可変周波数幅に対して小さい。そのため、前述したように、第1,第2のインダクタンスを接続して、広帯域の第1,第2の共振回路7,8が構成されていた。
上記圧電共振子の反共振周波数や共振周波数を、第1,第2のインダクタンスを用いてシフトさせる場合、周波数シフト量が大きいほど、第1,第2の共振回路7,8のQ値は劣化する。第1,第2の共振回路7,8のQ値が劣化すると、可変キャパシタンスを接続してなる第1,第2の可変共振回路9,10のQ値も劣化する。従って、急峻なフィルタ特性が要求される場合には、第1,第2のインダクタンスによる周波数シフト量は大きくしないことが望ましい。
例えば、可変周波数帯域の低周波側で急峻なフィルタ特性が要求され、高周波側では穏やかなフィルタ特性が要求される場合を考える。この場合には、第1,第2の共振回路7,8の共振周波数Fr側における第1,第2のインダクタンスによる周波数シフト量を小さくし、反共振周波数Fa側のインダクタンスによる周波数シフト量を大きくすることが望ましい。
他方、高周波数側と低周波数側とで、同程度の急峻性が要求される場合を考える。この場合には、第1の共振回路7の共振周波数及び反共振周波数の双方におけるインダクタンスにおける周波数シフト量を同程度とすることが望ましい。それによって、低周波側及び高周波側における可変共振子のQ値を同程度とすることができる。そのため、フィルタ特性の急峻性も低周波数側と高周波数側とで同程度となる。
なお、オイラー角(0°,θ,0°)のLiNbOを伝搬する遅い横波の音速Vsは4031m/秒である。図13及び図14は、ラブ波を利用した圧電共振子の共振特性と、SH型漏洩波を利用した圧電共振子の共振特性を示す図である。図13及び図14において、実線はPt厚みを0.04λとしてラブ波を利用した場合の圧電共振子の共振特性を示し、破線はPt厚みを0.01λとしてSH型漏洩波を利用した場合の圧電共振子の共振特性を示す。図13はインピーダンス特性を、図14は位相特性を示す。
図13及び図14において、Vs/λの位置を一点鎖線で示す。ここでは、λ=2μmであるため、Vs/λは、約2015MHzの値となる。
図13及び図14から明らかなように、ラブ波を利用した圧電共振子の共振特性は、Vs/λ、すなわちLiNbOを伝搬する遅い横波の音速Vsを波長λで除算した値で現される周波数を超えた場合、共振特性が著しく劣化することがわかる。
図15(a),(b)、図16(a),(b)及び図17は、Pt厚みを0.04λとして構成したラブ波を利用した圧電共振子に並列にインダクタンス、すなわち第1の並列インダクタンスを接続して構成した共振回路の共振特性を示す。なお、図15(a)では、上記並列インダクタンスを接続していない。また、並列インダクタンスのインダクタンス値を、図15(b)では10nH、図16(a)では7nH、図16(b)では5nH、図17では3nHとした。図16(b)及び図17では、Vs/λの位置を一点鎖線で追記しておく。
図15(a)〜図17から明らかなように、第1の並列インダクタンスを接続した広帯域の共振回路において、共振特性は、Vs/λを超えると著しく劣化し、反共振が消滅していることがわかる。
従って、ラブ波を利用した圧電共振子及び該圧電共振子にインダクタンスを接続してなる広帯域の共振回路にさらに可変キャパシタンスを接続して可変共振子を構成した場合も、上記Vs/λよりも高い周波数域では、共振特性が劣化することがわかる。
よって、チューナブルフィルタ1では、Vs/λが可変周波数域の高周波数側の限界となる。よって、本発明では、可変周波数範囲の全体にわたり、通過帯域が、Vs/λよりも低周波数側にあることが必要である。それによって、フィルタ特性の急峻性を高め得るだけでなく、周波数可変範囲を効果的に広げることが可能となる。
さらに、より好ましくは、図6より、Pt厚みを0.023λ以上とすることが望ましく、その場合には、反共振周波数FaをVs/λより1%低周波数側に位置させることができる。より好ましくは、Pt厚みHを0.028λ以上であり、その場合には、反共振周波数FaをVs/λよりも5%低周波数側に位置させることができる。さらに好ましくは、Pt厚みHは0.034λ以上、もっとも好ましくは0.050λ以上である。これらの場合には、それぞれ、反共振周波数Faを、Vs/λよりも10%及び20%低い周波数に位置させることができる。
上記実施形態では、IDT電極はPtにより構成した。もっとも、本発明では、他の金属によりIDT電極を形成してもよい。
Pt以外の金属によりIDT電極を形成する場合、前述したPt膜の膜厚によるθによる範囲については、以下のように設定することが望ましい。すなわち、IDT電極の厚みH(λ)とし、IDT電極の密度PのPtの密度PPtに対する比P/PPtをAとし、下記の式(3)から下記の式(4)の間となるようにθを設定すればよい。
θが−64960×(H/A)+19831×(H/A)−2068.4×H/A+169.7−10°…(式3)から−64960×(H/A)+19831×(H/A)−2068.4×(H/A)+169.7+6°…(式4)の範囲とすればよい。また、φ及びψについては、それぞれ、−27°〜+27°の範囲及びψが−47°〜+47°の範囲とすればよい。
ところで、IDT電極は、積層金属膜により形成してもよい。Ptが比抵抗が高いため、例えば、Pt上に比抵抗が小さいAlを積層してもよい。この場合には、共振抵抗を低めることができる。従って、第1,第2の圧電共振子における共振特性をより一層高めることができる。
この場合、上述したように、Alの密度とPtの密度と各金属膜の厚みを考慮してIDT電極全体の密度を決定すればよい。
図18は、LiNbOのオイラー角が(0°,106°,0°)であって、Al膜をPt膜に積層したIDT電極を用いた場合の共振特性を示す図である。また、図19は、LiNbOのオイラー角が(0°,108°,0°)であって、Al膜をPt膜に積層したIDT電極を用いた場合の共振特性を示す図である。ここでは、LiNbO基板上に、下記の積層構造のIDT電極を設けた。すなわち、表1に示す積層構造の金属膜によりIDT電極を形成した。
なお、下記の表1に示すNiCr膜を基板側に配置し、他の層を表の順序で積層した。
Figure 0006142924
なお、上記IDT電極上には、厚み20nmのSiO膜を積層した。IDT電極の電極指の対数は60対、反射器の電極指の対数は25対、IDT電極における電極指交差幅は30λとした。
上記積層金属膜からなるIDT電極は、その厚み及び密度を考慮すると、Pt膜の厚みに換算すると、153nmである。λ=3μmにおいては、この厚みは0.051λに相当する。従って、図5より、θ=107°が、レイリー波スプリアスが最も小さくなる条件となる。図18及び図19から明らかなように、LiNbOのオイラー角が(0°,106°,0°)、及び(0°,108°,0°)の場合、レイリー波スプリアス及び第2のスプリアスが小さい。
従って、本発明においては、上記のように、IDT電極全体の膜厚を、上記IDT電極全体の密度のPtの密度に対する比で除算した値を基準に、θの好ましい範囲を求めればよい。
(オイラー角)
本明細書において、基板の切断面と弾性波の伝搬方向を表現するオイラー角(φ,θ,ψ)は、文献「弾性波素子技術ハンドブック」(日本学術振興会弾性波素子技術第150委員会、第1版第1刷、平成3年11月30日発行、549頁)記載の右手系オイラー角を用いた。すなわち、Liの結晶軸X、Y、Zに対し、Z軸を軸としてX軸を反時計廻りにφ回転しXa軸を得る。次に、Xa軸を軸としてZ軸を反時計廻りにθ回転しZ’軸を得る。Xa軸を含み、Z’軸を法線とする面を基板の切断面とした。そして、Z’軸を軸としてXa軸を反時計廻りにψ回転したX’軸方向を弾性波の伝搬方向とした。
(結晶軸)
また、オイラー角の初期値として与えるLiの結晶軸X、Y、Zは、Z軸をc軸と平行とし、X軸を等価な3方向のa軸のうち任意の一つと平行とし、Y軸はX軸とZ軸を含む面の法線方向とする。
1…チューナブルフィルタ
2…入力端子
3…出力端子
4…直列腕
5…グラウンド端子
6…並列腕
7…第1の共振回路
8…第2の共振回路
9…第1の可変共振回路
10…第2の可変共振回路
12…LiNbO基板
13…IDT電極
14…第1の電極指
15…第2の電極指
16,17…反射器
CP1,CP2…第1,第2の並列可変キャパシタンス
CS1,CS2…第1,第2の直列可変キャパシタンス
LS1,LS2…第1,第2の直列インダクタンス
LP1,LP2…第1,第2の並列インダクタンス
RS1,RS2…第1,第2の圧電共振子

Claims (11)

  1. 圧電共振子と、
    前記圧電共振子に接続された帯域拡張用インダクタンスと、
    前記圧電共振子に接続された可変キャパシタンスと、を備え、
    ラブ波を利用しており、
    前記圧電共振子が、LiNbO基板と、前記LiNbO基板上に設けられたIDT電極とを有し、
    通過帯域および減衰域が、前記LiNbO基板を伝搬する遅い横波の音速を前記IDT電極の周期で定まる波長により除算して得られた値よりも低周波域にあり、
    前記IDT電極の厚みをH(λ)、該IDT電極の密度PのPtの密度P Pt に対する比P/P Pt をAとしたときに、オイラー角(φ,θ,ψ)において、
    θが−64960×(H/A) +19831×(H/A) −2068.4×H/A+169.7−10°…(式3)から−64960×(H/A) +19831×(H/A) −2068.4×(H/A)+169.7+6°…(式4)の範囲にあり、
    φが−27°〜+27°の範囲にあり、ψが−47°〜+47°の範囲にある、チューナブルフィルタ。
  2. 入力端子と、
    出力端子とを有し、
    前記圧電共振子が、前記入力端子と前記出力端子とを結ぶ直列腕に設けられており、弾性波共振子からなる第1の圧電共振子と、前記直列腕とグラウンド電位とを結ぶ並列腕に設けられており、弾性波共振子からなる第2の圧電共振子とを有し、
    前記帯域拡張用インダクタンスが、前記第1の圧電共振子に接続されており、前記第1の圧電共振子の比帯域を広げる第1のインダクタンスと、前記第2の圧電共振子に接続されており、前記第2の圧電共振子の比帯域を広げる第2のインダクタンスとを有し、前記可変キャパシタが、前記第1の圧電共振子に接続されており、前記第1の圧電共振子及び前記第1のインダクタンスと共に第1の可変共振回路を構成している第1の可変キャパシタンスと、前記第2の圧電共振子及び前記第2のインダクタンスと共に第2の可変共振回路を構成している第2の可変キャパシタンスとを有する、請求項1に記載のチューナブルフィルタ。
  3. 前記IDT電極が、Pt膜からなり、前記Pt膜の膜厚をH(λ)、前記LiNbO基板のオイラー角を(φ,θ,ψ)としたときに、θが−64960×H+19831×H−2068.4×H+169.7−10°…(式1)から−64960×H+19831×H−2068.4×H+169.7+6°…(式2)の範囲にあり、φが−27°〜+27°の範囲にあり、ψが−47°〜+47°の範囲にある、請求項1または2に記載のチューナブルフィルタ。
  4. 前記Pt膜の厚みHが、0.023λ以上である、請求項3に記載のチューナブルフィルタ。
  5. 前記第1のインダクタンスが、前記第1の圧電共振子に並列に接続されている第1の並列インダクタンスを有する、請求項2に記載のチューナブルフィルタ。
  6. 前記第1のインダクタンスが、前記第1の圧電共振子に直列に接続されている第1の直列インダクタンスを有する、請求項2またはに記載のチューナブルフィルタ。
  7. 前記第2のインダクタンスが、前記第2の圧電共振子に直列に接続されている第2の直列インダクタンスを有する、請求項2に記載のチューナブルフィルタ。
  8. 前記第2のインダクタンスが、前記第2の圧電共振子に並列に接続されている第2の並列インダクタンスを有する、請求項2またはに記載のチューナブルフィルタ。
  9. 前記第1の可変キャパシタンスが、前記第1の圧電共振子に直列に接続されている第1の直列可変キャパシタンスと、前記第1の圧電共振子に並列に接続されている第1の並列可変キャパシタンスとのうち少なくとも一方を有する、請求項2,のいずれか1項に記載のチューナブルフィルタ。
  10. 前記第2の可変キャパシタンスが、前記第2の圧電共振子に直列に接続されている第2の直列可変キャパシタンスと、前記第2の圧電共振子に並列に接続されている第2の並列可変キャパシタンスとのうち少なくとも一方を有する、請求項2,のいずれか1項に記載のチューナブルフィルタ。
  11. 前記第1,第2の圧電共振子が、同一のLiNbO基板上に構成されている、請求項2,10のいずれか1項に記載のチューナブルフィルタ。
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