JP6658867B2 - 複合フィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LiNbO基板上にIDT電極が設けられており、レイリー波を利用している複合フィルタ装置に関する。
下記の特許文献1に記載のデュプレクサでは、アンテナ端子に、送信フィルタ及び受信フィルタが接続されている。送信フィルタは、LiNbO基板を伝搬するレイリー波を利用している。この送信フィルタは、複数の弾性波共振子を有するラダー型フィルタからなる。各弾性波共振子のIDT電極を覆うように、SiO膜が設けられている。
特開2012−175315号公報
近年、携帯電話などにおいては、キャリアアグリゲーションシステムが用いられてきている。キャリアアグリゲーションシステムでは、周波数帯域が異なる少なくとも2つの帯域通過型フィルタが、共通のアンテナ端子に接続されている。
特許文献1に記載のようなレイリー波を利用した従来の帯域通過型フィルタをデュプレクサとして使用する場合には問題とならない。しかしながら、特許文献1に記載のようなレイリー波を利用した従来の帯域通過型フィルタを、上記キャリアアグリゲーションシステムなどに用いた場合、レイリー波の高次モードであるセザワ波がレイリー波の周波数のおよそ1.2倍の周波数付近に出現する。このセザワ波の応答が不要波となって、周波数帯域が高い方の帯域通過型フィルタに悪影響を与える可能性があった。
本発明の目的は、高い方の周波数帯域を通過帯域とする帯域通過型フィルタへのセザワ波の応答による悪影響を効果的に抑制することができる、複合フィルタ装置を提供することにある。
本発明に係る複合フィルタ装置は、キャリアアグリゲーションで用いられる複合フィルタ装置であって、アンテナに接続されるアンテナ共通端子と、前記アンテナ共通端子に接続されており、第1の通過帯域を有する、第1の帯域通過型フィルタと、前記アンテナ共通端子に接続されており、前記第1の通過帯域よりも周波数が高い、第2の通過帯域を有する、第2の帯域通過型フィルタと、を備え、前記第1の帯域通過型フィルタは、LiNbO基板と、前記LiNbO基板上に設けられており、前記第1の帯域通過型フィルタを構成しているIDT電極と、前記LiNbO基板上において、前記IDT電極を覆う酸化ケイ素を主成分とする誘電体膜とを備え、前記第1の帯域通過型フィルタは、少なくとも1以上の弾性波共振子で構成されており、前記LiNbO基板を伝搬するレイリー波を利用しており、前記弾性波共振子における、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上である。
本発明に係る複合フィルタ装置のある特定の局面では、前記第1の帯域通過型フィルタが、直列腕共振子及び並列腕共振子を有するラダー型フィルタであり、前記直列腕共振子及び前記並列腕共振子のうちの少なくとも1つが前記弾性波共振子からなる。
本発明に係る複合フィルタ装置のある特定の局面では、前記直列腕共振子のうちの少なくとも1つが前記弾性波共振子からなる。
本発明に係る複合フィルタ装置の別の特定の局面によれば、前記ラダー型フィルタが前記アンテナ共通端子に接続されており、前記アンテナ共通端子に最も近い前記直列腕共振子が前記弾性波共振子からなる。
本発明に係る複合フィルタ装置の他の特定の局面では、前記第1の帯域通過型フィルタは、前記ラダー型フィルタに接続されている縦結合共振子型弾性波フィルタをさらに有する。
本発明に係る複合フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記縦結合共振子型弾性波フィルタが、前記ラダー型フィルタの前記アンテナ共通端子とは逆の側に接続されている。
本発明に係る複合フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記第1の帯域通過型フィルタは、前記弾性波共振子としての前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記ラダー型フィルタとは逆の側に接続されている他のラダー型フィルタをさらに有する。
本発明に係る複合フィルタ装置の別の特定の局面では、前記第1の帯域通過型フィルタの、前記アンテナ共通端子とは逆の側に、第3の通過帯域を有する、第3の帯域通過型フィルタがさらに接続されている。
本発明に係る複合フィルタ装置の別の特定の局面では、前記第1の帯域通過型フィルタが、前記弾性波共振子としての縦結合共振子型弾性波フィルタを有する。
本発明に係る複合フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記IDT電極が、W、Pt、Cu及びMoのうち一種の金属を主体とする第1の金属膜を有する。
本発明に係る複合フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記第1の金属膜上に積層されており、前記第1の金属膜より電気抵抗が低い、第2の金属膜を有する。
本発明に係る複合フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記第2の金属膜が、AlまたはAlを主体とする合金からなる。
本発明に係る複合フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記第1の帯域通過型フィルタと、前記第2の帯域通過型フィルタとが、同一の圧電基板上に形成されている。
本発明に係る複合フィルタ装置の他の広い局面によれば、キャリアアグリゲーションで用いられる複合フィルタ装置であって、アンテナに接続されるアンテナ共通端子と、前記アンテナ共通端子に接続されており、第1の通過帯域を有する、第1の帯域通過型フィルタと、前記アンテナ共通端子に接続されており、前記第1の通過帯域よりも周波数が高い、第2の通過帯域を有する、第2の帯域通過型フィルタと、を備え、前記第1の帯域通過型フィルタは、前記第1の通過帯域を構成しているフィルタ部と、前記フィルタ部の前記アンテナ共通端子側に接続されている弾性波共振子とを有し、前記フィルタ部及び前記弾性波共振子は、LiNbO基板と、前記LiNbO基板上に設けられているIDT電極と、前記IDT電極を覆うように設けられた酸化ケイ素を主成分とする誘電体膜とを備え、前記弾性波共振子は、前記LiNbO基板を伝搬するレイリー波を利用しており、該弾性波共振子における、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上である、複合フィルタ装置が提供される。
本発明に係る複合フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記アンテナ共通端子に接続されている複数のデュプレクサを有し、前記各デュプレクサが、受信フィルタ及び送信フィルタを有し、前記第1及び第2の帯域通過型フィルタが、前記複数のデュプレクサの内のいずれかの送信フィルタまたは受信フィルタである。この場合には、例えばキャリアアグリゲーション用複合フィルタ装置において、第1の帯域通過型フィルタの減衰特性において、セザワ波の影響を効果的に抑制することができる。
本発明に係る複合フィルタ装置によれば、高い方の周波数帯域を通過帯域とする帯域通過型フィルタへのセザワ波の応答による悪影響を効果的に抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合フィルタ装置を示す回路図である。 図2(a)及び図2(b)は、本発明の第1の実施形態で用いられている弾性波共振子の電極構造を示す模式的平面図及び該弾性波共振子のLiNbO基板の主面に対して速い横波の伝搬する深さ方向角度ψ(°)を説明するための模式的部分切欠正面断面図である。 図3は、速い横波の基板深さ方向角度ψ(°)と、速い横波音速との関係を示す図である。 図4は、速い横波の基板平面方向に沿う音速の逆数1/Vと、基板深さ方向に沿う音速の逆数1/Vとの関係を示す図である。 図5は、LiNbO基板のオイラー角(0°,θ,ψ)におけるθを18°、28°、38°、45°、50°、58°と変化させた場合の、基板平面方向に沿う音速の逆数1/Vと、基板深さ方向に沿う音速の逆数1/Vとの関係を示す図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る複合フィルタ装置の回路図である。 図7は、本発明の第2の実施形態に係る複合フィルタ装置の反射特性を示す図である。 図8は、本発明の第3の実施形態としての複合フィルタ装置の略図的回路図である。 図9は、本発明の複合フィルタ装置におけるIDT電極の変形例を説明するための略図的部分正面断面図である。 図10は、本発明の複合フィルタ装置に用いられる弾性波共振子の一実施例の位相特性を示す図である。 図11は、本発明の第4の実施形態としての複合フィルタ装置の略図的回路図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合フィルタ装置の回路図である。本実施形態の複合フィルタ装置1は、キャリアアグリゲーションシステムに用いられるものである。
図1に示すように、複合フィルタ装置1は、第1〜第4の帯域通過型フィルタ2〜5を有する。図1では、第3,第4の帯域通過型フィルタ4,5をブロックで略図的に示す。第1〜第4の帯域通過型フィルタ2〜5は、複数のキャリア、すなわち通信方式に対応するために設けられている。
複合フィルタ装置1は、第1の帯域通過型フィルタとしての第1の帯域通過型フィルタ2と、第2の帯域通過型フィルタとしての第2の帯域通過型フィルタ3とを有する。複合フィルタ装置1は、アンテナ端子11を有する。アンテナ端子11に、アンテナ共通端子14が接続されている。アンテナ共通端子14と基準電位との間にインピーダンス整合用インダクタLが接続されている。
第1〜第4の帯域通過型フィルタ2〜5のうち、第1の帯域通過型フィルタ2は、あるBandの受信フィルタを構成しており、第2の帯域通過型フィルタ3は、第1の帯域通過型フィルタ2とは異なるBandの受信フィルタを構成している。第1の帯域通過型フィルタ2としての受信フィルタの通過帯域よりも、第2の帯域通過型フィルタ3である受信フィルタの通過帯域が高くされている。第3,第4の帯域通過型フィルタ4,5は、第1の帯域通過型フィルタ2と第2の帯域通過型フィルタ3のどちらとも異なるBandの受信フィルタである。
アンテナ共通端子14と受信端子12との間に第1の帯域通過型フィルタ2が接続されている。アンテナ共通端子14と受信端子13との間に第2の帯域通過型フィルタ3が接続されている。
なお、第1の帯域通過型フィルタ2の通過帯域よりも、第2の帯域通過型フィルタ3の通過帯域が高周波数側にある。
本実施形態では、第1の帯域通過型フィルタ2は、複数の直列腕共振子S11〜S16と、複数の並列腕共振子P11〜P13とを有する。複数の直列腕共振子S11〜S16及び複数の並列腕共振子P11〜P13は、いずれも、弾性波共振子からなる。直列腕共振子S11を代表して、記特定の弾性波共振子の構造を説明する。第1の帯域通過型フィルタ2は、LiNbO基板上にIDT電極及びSiO膜を積層した構造を有する。LiNbO基板上を伝搬するレイリー波が利用されている。
本実施形態の特徴は、直列腕共振子S11〜S16及び並列腕共振子P11〜P13が、以下に述べる特定の弾性波共振子からなることにあり、それによってセザワ波の影響が効果的に抑制されている。これを、より詳細に説明する。
図2(a)は、第1の帯域通過型フィルタ2の直列腕共振子S11を構成している弾性波共振子の電極構造を示す模式的平面図である。図2(a)に示すように、IDT電極21の弾性波伝搬方向両側に反射器22,23が設けられている。それによって、1ポート型弾性波共振子が構成されている。
図2(b)は、1ポート型弾性波共振子におけるLiNbO基板を伝搬する速い横波の深さ方向角度ψを説明するための模式的部分切欠正面断面図である。図2(b)に示すように、LiNbO基板24上にIDT電極25が設けられている。IDT電極25を覆うようにSiO膜26が積層されている。SiO膜26を積層することにより、周波数温度係数の絶対値を小さくすることができる。
そして、IDT電極25に交流電圧を印加すると、レイリー波などの弾性波が励振される。この場合、レイリー波だけでなく、その高次モードであるセザワ波も励振されることになる。他方、速い横波も励振される。速い横波すなわちバルク波は、LiNbO基板24の主面24aからLiNbO基板24内に向かって伝搬する。ここで、速い横波のLiNbO基板24の主面24aに対する深さ方向角度ψを図2(b)に示すように定義する。すなわち、速い横波が矢印方向に伝搬する場合、その深さ方向角度ψは、速い横波の進行方向と、LiNbO基板24の主面24aとの間の角度となる。図3は、速い横波の上記基板深さ方向角度ψと、速い横波音速との関係を示す図である。図3から明らかなように、速い横波音速は、基板深さ方向角度ψが0°付近で速くなっている。さらに、速い横波音速は、基板深さ方向角度ψが0°から40°に向かうにつれ、遅くなっている。
図3で示した深さ方向角度ψと、速い横波音速との関係に基づき、速い横波音速の逆音速面を計算した。図4に、この逆音速面の計算結果を示す。図2(b)に示すように、LiNbO基板24の主面24aにおいて、弾性波が励振される方向をXとし、LiNbO基板24の深さ方向をYとする。図4の横軸は、上記基板平面方向において基板平面方向に沿う音速の逆数1/Vを示し、縦軸は、上記基板の深さ方向に沿う音速の逆数1/Vを示す。ここで、1/Vおよび1/Vは、図3で示した速い横波音速Vの逆数1/Vと、上記深さ方向角度ψとにより求められる。すなわち、(1/V)及びψにより、下記の1/V及び1/Vが求められる。
1/V=(1/V)×cosψ°
1/V=(1/V)×sinψ°
上記1/Vが上記速い横波の上記主面24a方向の音速の逆数となり、1/Vが、主面24aに直交する方向の音速の逆数となる。上記1/V及び1/VをそれぞれX座標、Y座標とすることにより、図4に示すように、逆音速面を描くことができる。図4から明らかなように、オイラー角(0°,46.5°,ψ)では、速い横波の逆音速面は円形とはなっておらず、そのため、ψ=19°のときに主面24aに沿う方向の音速の逆数1/Vが最も大きくなっている。すなわちψ=19°のときに主面24aに沿う方向の音速が最も遅くなる。このことから、セザワ波が速い横波にカットオフされるのは、ψ=19°のときの速い横波の基板平面方向成分の音速よりもセザワ波音速が速くなる場合であることがわかった。そしてそのカットオフが生じる音速Vは、ψ=19°のときの速い横波音速Vが4390.2m/秒であることから、
1/V=(1/V)×cos19°=(1/4390.2)×cos19° = 1/4643.2。
従って、
=4643.2
となる。つまり、セザワ波による不要波のレスポンスを効率的に抑制し得るためには、セザワ波の音速Vsを4643.2 m/秒より速くすれば良いことがわかった。
図5は、オイラー角(0°,θ,ψ)のθを、18°、28°、38°、45°、50°または58°とした場合の逆音速面を示す図である。図5から明らかなように、オイラー角のθを18°〜58°の間で変化させたとしても、いずれのオイラー角においても、逆音速面の形状は円形になっていない。また、いずれのオイラー角においても、深さ方向角度ψが19°の場合にピークを有する形状となっていることがわかる。従って、θが18°〜58°の間のいずれのθでも、ψ=19°のときの速い横波の主面24aに沿う方向の音速Vよりもセザワ波の音速Vsが速くなったときに、セザワ波がLiNbO基板へ漏洩することがわかる。つまり、θ=18°〜58°の範囲では、セザワ波の音速を、基板の速い横波の、深さ方向に最も遅い音速以上とすることで効率的にセザワ波によるスプリアスを抑制し得る。
従って、θ=18°〜58°の範囲のどのオイラー角のLiNbOを用いた場合でも、弾性波共振子におけるセザワ波の音速を4643.2m/秒以上とすることにより、本発明に従って、セザワ波の影響を効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、第1の帯域通過型フィルタ2において、複数の直列腕共振子S11〜S16及び並列腕共振子P11〜P13が、セザワ波の音速が4643.2m/秒よりも速い弾性波共振子からなる。よって、第1の帯域通過型フィルタ2において、セザワ波の応答の影響を効果的に抑制し得ることがわかる。このように、直列腕共振子S11〜S16及び並列腕共振子P11〜P13の全てが、セザワ波の音速が4643.2m/秒よりも高い弾性波共振子からなることが望ましい。もっとも、直列腕共振子S11〜S16及び並列腕共振子P11〜P13のうちの少なくとも1個が、上記セザワ波の音速が4643.2m/秒よりも高い弾性波共振子により構成されておれば、本発明に従って、セザワ波の影響を効果的に抑制することは可能である。
なお、セザワ波が複数の周波数位置に応答を有する場合、あるいはセザワ波の応答がある周波数域を有する場合には、セザワ波の応答の周波数は、複合フィルタ装置の入力端子側の反射特性が最大になる周波数とする。
他方、アンテナ共通端子14及びアンテナ端子11に最も近い直列腕共振子S16が、上記のように、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上であることが望ましい。これは、複合フィルタ装置1においては、アンテナ共通端子14及びアンテナ端子11に、第1の帯域通過型フィルタ2と、第2の帯域通過型フィルタ3とが共通接続されている。従って、束ねたときの相手帯域への影響が最も大きいアンテナ共通端子14やアンテナ端子11に最も近い直列腕共振子S16において、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上であることが効果的である。それによって、第2の帯域通過型フィルタ3への影響や、第2の帯域通過型フィルタ3から第1の帯域通過型フィルタ2への影響を効果的に抑制することができる。
図1に示すように、第2の帯域通過型フィルタ3では、5IDT型の弾性波フィルタ部6a,6bを有する縦結合共振子型弾性波フィルタ6が用いられている。縦結合共振子型弾性波フィルタ6は、ラダー型フィルタ9のアンテナ共通端子14とは反対側に接続されている。ラダー型フィルタ9は、直列腕共振子S1,S2及び並列腕共振子P1,P2を有する。
第2の帯域通過型フィルタ3においても、好ましくは、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上であることが望ましい。すなわち、縦結合共振子型弾性波フィルタ6及び直列腕共振子S1,S2、並列腕共振子P1,P2の少なくとも1つにおいて、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上であることが望ましい。好ましくは、アンテナ共通端子14に最も近い直列腕共振子S1において、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上であることが望ましい。
また、第2の帯域通過型フィルタ3は、上記縦結合共振子型弾性波フィルタ6のみを有していてもよい。本発明においては、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上である弾性波共振子は、弾性表面波共振子だけでなく、縦結合共振子型弾性波フィルタをも含むものとする。従って、本発明の複合フィルタ装置における第の帯域通過型フィルタは、縦結合共振子型弾性波フィルタのみを有するものであってもよい。また、図1に示す複合フィルタ装置1では、第2の帯域通過型フィルタ3よりも、さらに通過帯域が高い第3の帯域通過型フィルタ4がアンテナ共通端子14に接続されている。従って、この第2の帯域通過型フィルタ3と第3の帯域通過型フィルタ4との間において、第2の帯域通過型フィルタ3における弾性波共振子において、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上とされることが好ましい。それによって、第2の帯域通過型フィルタ3から第3の帯域通過型フィルタ4への影響を効果的に抑制することができる。すなわち、キャリアアグリゲーションシステムなどに用いられる、3以上の帯域通過型フィルタを有する複合フィルタ装置1においては、好ましくは、帯域通過型フィルタを構成している弾性波共振子のセザワ波の音速を4643.2m/秒以上とすることが望ましい。
なお、本発明においては、複数の弾性波共振子を有する帯域通過型フィルタの場合には、少なくとも1つの弾性波共振子において、上記セザワ波の音速が4643.2m/秒以上であればよい。また、上記のように、縦結合共振子型弾性波フィルタの場合には、縦結合共振子型弾性波フィルタにおいて、セザワ波の音速は4643.2m/秒以上であればよい。
ところで、上記セザワ波の音速Vsは、弾性波共振子や縦結合共振子型弾性波フィルタにおけるIDT電極の電極指ピッチで定まる波長λと、セザワ波の周波数Fsによって、Vs=λ×Fsとして決定することができる。ここで、電極指ピッチで定まる波長λは、IDT電極の電極指ピッチが当該IDT電極の全体にわたり一定でない場合には、最も大きな電極指ピッチにおける波長をλとすればよい。
なお、上記第1の実施形態では、第1の帯域通過型フィルタ2の直列腕共振子S11〜S16を構成している弾性波共振子において、セザワ波の音速を4643.2m/秒以上としたが、本発明は、様々な帯域通過型のフィルタ装置に適用することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る複合フィルタ装置の回路図である。複合フィルタ装置31は、アンテナ共通端子32を有する。アンテナ共通端子32に、第1の帯域通過型フィルタ31A、第2の帯域通過型フィルタ31B及び第3の帯域通過型フィルタ31Cが接続されている。第1の帯域通過型フィルタ31Aは、Band3の受信フィルタである。第1の帯域通過型フィルタ31Aでは、アンテナ共通端子32と受信端子33との間に、縦結合共振子型弾性波フィルタ34が接続されている。縦結合共振子型弾性波フィルタ34とアンテナ共通端子32との間に、ラダー型フィルタ35が接続されている。ラダー型フィルタ35は、直列腕共振子S31,S32と並列腕共振子P31とを有する。第1の帯域通過型フィルタ31Aでは、縦結合共振子型弾性波フィルタ34と、ラダー型フィルタ35とにより通過帯域が構成されている。また、縦結合共振子型弾性波フィルタ34と受信端子33との間に、直列腕共振子S33及び並列腕共振子P32が設けられている。この直列腕共振子S33及び並列腕共振子P32により、通過帯域の調整が図られている。
このような複合フィルタ装置31の反射特性を図7に示す。この複合フィルタ装置31における第1の帯域通過型フィルタ31AはBand3の受信フィルタであり、Aで示す部分が通過帯域である。また、Bで示す帯域が高次モードの帯域である。図7においては、直列腕共振子S33及び並列腕共振子P32において、高次モードの音速を、4526.8m/秒、4635.4m/秒、4656.945m/秒または4655.646m/秒とした場合の反射特性が示されている。
図7から明らかなように、高次モードの音速が4656.945m/秒や4655.646m/秒と、4643.2m/秒以上とされている場合、高次モードが生じる帯域において、縦結合共振子型弾性波フィルタにおける応答がほとんど現れていない。
もっとも、好ましくは、上記直列腕共振子S31,S32による応答や並列腕共振子P31による応答も抑制することが望ましい。従って、その場合には、直列腕共振子S31,S32及び並列腕共振子P31においても、セザワ波の音速を4643.2m/秒以上とすることが望ましい。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る複合フィルタ装置の略図的回路図である。複合フィルタ装置51は、キャリアアグリゲーション用複合フィルタ装置である。この複合フィルタ装置51は、共通端子としてのアンテナ端子52を有する。アンテナ端子52に、複数のデュプレクサ53〜57が接続されている。各デュプレクサ53〜57は、それぞれ、送信フィルタ53a,54a,55a,56a,57aと、受信フィルタ53b,54b,55b,56b,57bとを有する。このような複合フィルタ装置51においても、いずれかの送信フィルタ53a〜57aを本発明に従って、第1の帯域通過型フィルタとし、残りの送信フィルタまたは受信フィルタのうち少なくとも1つを本発明の第2の帯域通過型フィルタとしてもよい。すなわち、共通端子であるアンテナ端子52に接続されている複数の帯域通過型フィルタのいずれか1つを第1の帯域通過型フィルタとし、他の帯域通過型フィルタのうちの少なくとも1つを第2の帯域通過型フィルタとしてもよい。それによって第1の帯域通過型フィルタにおけるセザワ波による応答を抑制することができ、第1の帯域通過型フィルタと共通接続している第2の帯域通過型フィルタにおいても、セザワ波による応答の影響を効果的に抑制することができる。
また、図11に示す第4の実施形態のように、第1の帯域通過型フィルタ2は、フィルタ部2Aと、フィルタ部2Aのアンテナ共通端子側に接続されている弾性波共振子42とを有していてもよい。ここでは、フィルタ部2Aは、直列腕共振子S41,S42及び並列腕共振子P41,P42を有するラダー型フィルタである。このフィルタ部2Aが、第1の通過帯域を構成している。弾性波共振子42は、第1の通過帯域を構成するものではない共振子である。フィルタ部2A及び弾性波共振子42は、第1〜第3の実施形態と同様に、LiNbO基板と、LiNbO基板上に設けられたIDT電極と、IDT電極を覆う酸化ケイ素を主成分とする誘電体膜とを備える。このような積層構造を有する弾性波共振子により、直列腕共振子S41,S42及び並列腕共振子P41,P42が構成されている。弾性波共振子42も同様の積層構造を有する。もっとも、フィルタ部2Aは、他の構造を有するものであってもよい。
他方、弾性波共振子42は、LiNbO基板、IDT電極及び酸化ケイ素を主成分とする誘電体膜の積層構造を有するだけでなく、レイリー波を利用しており、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上とされている。従って、第4の実施形態においても、弾性波共振子42が設けられているため、第1〜第3の実施形態と同様に、セザワ波の応答による悪影響を抑制することができる。
なお、上記実施形態ではIDT電極は、Wからなるが、他の金属を用いてもよい。好ましくは、IDT電極は、W、Pt、Cu及びMoのうち1種の金属膜を主体とする第1の金属膜を有することが望ましい。その場合には、レイリー波による良好なフィルタ特性を得ることができる。なお、金属を主体とするとは、当該金属のみからなるものに限らず、当該金属を50重量%以上含む合金をも含むことを意味する。
また、図9に示すように、第1の金属膜61上に、第1の金属膜61よりも電気抵抗が低い第2の金属膜62が積層されていてもよい。この場合には、損失を効果的に低めることができる。このような第2の金属膜62の材料としては、AlまたはAlを主体とする合金が好ましい。
前述したように、第1の実施形態〜第3の実施形態において、弾性波共振子におけるセザワ波の音速を4643.2m/秒以上とすることにより、セザワ波の応答による悪影響を抑制することができる。このようなセザワ波の音速を4643.2m/秒以上とするには、弾性波共振子における電極の材料や膜厚等を調整することにより、達成し得る。図10は、IDT電極がWからなる場合の具体的な実施例の弾性波共振子の位相特性を示す図である。本実施例では、オイラー角(0°,38°,0°)のLiNbO基板上に、波長規格化膜厚が3%のW膜上に波長規格化膜厚が10%のAl膜が積層されている。そして、W膜及びAl膜よりなるIDT電極を覆うように、LiNbO基板上に、波長規格化膜厚が25%のSiO膜が積層されている。さらに、SiO膜上に、波長規格化膜厚が1%であるSiN膜が積層されている。図10に矢印Dで示すように、このような積層構造の弾性波共振子における位相特性では、セザワ波による応答は非常に小さい。
また、第1の実施形態では、SiO膜26がIDT電極25を覆うように設けられていたが、SiO膜以外の酸化ケイ素を主成分とする誘電体膜を用いることができる。酸化ケイ素を主成分とする誘電体膜とは、SiOに限らず、SiO(xは整数)を50重量%以上含む誘電体材料からなる膜であってもよいことを意味する。
なお、本発明の複合フィルタ装置は、アンテナ共通端子に接続される第1,第2の帯域通過型フィルタを備える限り、そのフィルタ装置の具体的な形態は特に限定されない。従って、本発明によれば、複合フィルタ装置を含む、デュプレクサ、マルチプレクサ、デュアルフィルタ、キャリアアグリゲーション回路、高周波フロントエンド回路や高周波フロントエンドモジュール、携帯電話やスマートフォン等の通信装置等が提供され得る。
1…複合フィルタ装置
2…第1の帯域通過型フィルタ
2A…フィルタ部
3…第2の帯域通過型フィルタ
4…第3の帯域通過型フィルタ
5…第4の帯域通過型フィルタ
6…縦結合共振子型弾性波フィルタ
6a,6b…弾性波フィルタ部
9…ラダー型フィルタ
11…アンテナ端子
12、13…受信端子
14…アンテナ共通端子
21,25…IDT電極
22,23…反射器
24…LiNbO基板
24a,24b…主面
26…SiO
31…複合フィルタ装置
32…アンテナ共通端子
33…受信端子
34…縦結合共振子型弾性波フィルタ
35…ラダー型フィルタ
51…複合フィルタ装置
52…アンテナ端子
53〜57…デュプレクサ
53a〜57a…送信フィルタ
53b〜57b…受信フィルタ
61…第1の金属膜
62…第2の金属膜
P1,P2,P11〜P13,P31,P32,P41,P42…並列腕共振子
S1,S2,S11〜S16,S31〜S33,S41,S42…直列腕共振子

Claims (15)

  1. キャリアアグリゲーションで用いられる複合フィルタ装置であって、
    アンテナに接続されるアンテナ共通端子と、
    前記アンテナ共通端子に接続されており、第1の通過帯域を有する、第1の帯域通過型フィルタと、
    前記アンテナ共通端子に接続されており、前記第1の通過帯域よりも周波数が高い、第2の通過帯域を有する、第2の帯域通過型フィルタと、
    を備え、
    前記第1の帯域通過型フィルタは、LiNbO基板と、
    前記LiNbO基板上に設けられており、前記第1の帯域通過型フィルタを構成しているIDT電極と、
    前記LiNbO基板上において、前記IDT電極を覆う酸化ケイ素を主成分とする誘電体膜とを備え、
    前記第1の帯域通過型フィルタは、少なくとも1以上の弾性波共振子で構成されており、
    前記LiNbO 基板におけるオイラー角(φ,θ,ψ)のθが、θ=18°〜58°であり、
    前記LiNbO基板を伝搬するレイリー波を利用しており、前記弾性波共振子における、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上である、複合フィルタ装置。
  2. 前記第1の帯域通過型フィルタが、直列腕共振子及び並列腕共振子を有するラダー型フィルタであり、
    前記直列腕共振子及び前記並列腕共振子のうちの少なくとも1つが前記弾性波共振子からなる、請求項1に記載の複合フィルタ装置。
  3. 前記直列腕共振子のうちの少なくとも1つが前記弾性波共振子からなる、請求項2に記載の複合フィルタ装置。
  4. 前記ラダー型フィルタが前記アンテナ共通端子に接続されており、前記アンテナ共通端子に最も近い前記直列腕共振子が前記弾性波共振子からなる、請求項2又は3に記載の複合フィルタ装置。
  5. 前記第1の帯域通過型フィルタは、前記ラダー型フィルタに接続されている縦結合共振子型弾性波フィルタをさらに有する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の複合フィルタ装置。
  6. 前記縦結合共振子型弾性波フィルタが、前記ラダー型フィルタの前記アンテナ共通端子とは逆の側に接続されている、請求項5に記載の複合フィルタ装置。
  7. 前記第1の帯域通過型フィルタが、前記弾性波共振子としての縦結合共振子型弾性波フィルタの前記ラダー型フィルタとは逆の側に接続されている他のラダー型フィルタをさらに有する、請求項6に記載の複合フィルタ装置。
  8. 前記第1の帯域通過型フィルタの、前記アンテナ共通端子とは逆の側に、第3の帯域通過型フィルタがさらに接続されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の複合フィルタ装置。
  9. 前記第1の帯域通過型フィルタが、前記弾性波共振子としての縦結合共振子型弾性波フィルタを有する、請求項1に記載の複合フィルタ装置。
  10. 前記IDT電極が、W、Pt、Cu及びMoのうち一種の金属を主体とする第1の金属膜を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の複合フィルタ装置。
  11. 前記第1の金属膜上に積層されており、前記第1の金属膜より電気抵抗が低い、第2の金属膜を有する、請求項10に記載の複合フィルタ装置。
  12. 前記第2の金属膜が、AlまたはAlを主体とする合金からなる、請求項11に記載の複合フィルタ装置。
  13. 前記第1の帯域通過型フィルタと、前記第2の帯域通過型フィルタとが、同一の圧電基板上に形成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の複合フィルタ装置。
  14. キャリアアグリゲーションで用いられる複合フィルタ装置であって、アンテナに接続されるアンテナ共通端子と、
    前記アンテナ共通端子に接続されており、第1の通過帯域を有する、第1の帯域通過型フィルタと、
    前記アンテナ共通端子に接続されており、前記第1の通過帯域よりも周波数が高い、第2の通過帯域を有する、第2の帯域通過型フィルタと、
    を備え、
    前記第1の帯域通過型フィルタは、前記第1の通過帯域を構成しているフィルタ部と、
    前記フィルタ部の前記アンテナ共通端子側に接続されている弾性波共振子とを有し、前記フィルタ部及び前記弾性波共振子は、LiNbO基板と、前記LiNbO基板上に設けられているIDT電極と、前記IDT電極を覆うように設けられた酸化ケイ素を主成分とする誘電体膜とを備え、
    前記LiNbO 基板におけるオイラー角(φ,θ,ψ)のθが、θ=18°〜58°であり、
    前記弾性波共振子は、前記LiNbO基板を伝搬するレイリー波を利用しており、該弾性波共振子における、セザワ波の音速が4643.2m/秒以上である、複合フィルタ装置。
  15. 前記アンテナ共通端子に接続されている複数のデュプレクサを有し、前記各デュプレクサが、受信フィルタ及び送信フィルタを有し、前記第1及び第2の帯域通過型フィルタが、前記複数のデュプレクサの内のいずれかの送信フィルタまたは受信フィルタである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の複合フィルタ装置。
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