JP6140958B2 - 歯車機構、減速機及びロボットアーム - Google Patents

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Description

本発明は、歯車機構、減速機及びロボットアームに関し、特に、ロボットアームの各関節の減速機に用いられる歯車機構に関する。
一般に、産業用ロボットは、高速低トルクの駆動モータの出力を減速機で低速高トルクに変換して関節駆動に使用しており、これに用いられる減速機としては、楕円と真円との差動を利用した波動歯車機構が知られている。波動歯車機構は、同時に噛み合う噛み合い歯数が多く、高いトルク容量を得ることができるため、多くの産業用ロボットに使用されている。しかし、波動歯車機構は、コストが高いと共に、変形を利用することから耐久性が低くなるという問題があった。
一方、減速機としては、揺動歯車の揺動運動により大きな減速比が得られる揺動歯車機構も一般的である。揺動歯車機構は、入力軸と同軸に設けた固定歯車に歯数が異なる揺動歯車を入力軸によって傾斜させて噛み合わせ、入力軸の回転によって揺動運動させる。このとき、入力軸の一回転につき歯数差分だけ揺動歯車が公転するため、この公転成分のみを出力軸に取り出すことで減速する(特許文献1参照)。また、公転成分の取り出しではなく、固定歯車と反対側に出力歯車を設けて揺動歯車にかみ合わせ、これら二組の歯車の差動によって減速するものもある(特許文献2参照)。
特公昭44−2373号公報 特開昭54−120347号公報
ところで、これらの揺動歯車機構には、一般的なインボリュート歯型の歯車が用いられている場合が多く、その場合、噛み合い歯数を多くすることが困難となる。そのため、例えば、産業用ロボットの関節アクチュエータに用いられる高剛性及び高トルク容量を必要とする減速機には適さないという問題があった。また、揺動歯車機構に、従来の噛み合い歯数が多い歯型を適用すると、圧力角が大きいため、トルクに対して大きな面圧が発生し、高剛性はできてもトルクの伝達効率が低下すると共に、支持部材も大型化するという問題があった。
そこで、本発明は、大型化することなく、高剛性かつ高トルク容量を実現可能な歯車機構及びこれを備えるロボットアームを提供することを目的とする。
本発明は、歯車機構において、所定高さよりも先端側に形成される歯先部と、前記所定高さよりも歯元側で歯先部同士の間に形成される凹状部と、を複数有する歯面が円環状に形成された第1歯車と、前記所定高さよりも先端側に形成される歯先部と、前記所定高さよりも歯元側で前記歯先部同士の間に形成される凹状部と、を前記第1歯車よりも多い数有する歯面が円環状に形成された第2歯車と、を備え、前記第1歯車と前記第2歯車とは、前記歯先部の1つと前記凹状部の1つとが最も深く噛合う最噛合い位置、前記最噛合い位置の反対側であって歯先部同士がすれ違うすれ違い位置、前記すれ違い位置の両側で歯先部同士が接触する第1噛合い領域、前記第1噛合い領域よりも最噛合い位置側で互いの歯先部と凹状部とが接触する第2噛合い領域、を形成し得るように、前記第1歯車の歯面と前記第2歯車の歯面とが所定角度傾斜した状態で配置され、前記第1歯車及び前記第2歯車のそれぞれの歯先部は、前記第1噛合い領域で歯先部同士が1点で接触する形状に形成され、前記第1歯車の回転軸をZp、前記第2歯車の回転軸をZq、ZpとZqとの交点を原点O、Zp及びZqを含む面と直交する共通の軸をX、ZpとXとに直交する軸をYp、ZqとXとに直交する軸をYqとして、XYpZp座標系と、XYqZq座標系と、を設定したとき、前記第1歯車及び前記第2歯車の半径をR、ZqのZpに対する傾斜角度をη、前記第1歯車の歯数をZ、前記第2歯車の歯数をZ+nとすると、前記第1歯車及び前記第2歯車の前記歯先部の形状は、yp=Rtan(η/2)cos(xpZ),yq=−Rtan(η/2)cos(xq(Z+n))に基づいて形成された、ことを特徴とする。
本発明によれば、ほぼ全周に亘って歯同士を接触可能な歯形状にすることで噛み合い歯数が増加可能となり、大型化することなく、高剛性かつ高トルク容量を実現可能な揺動歯車機構及びこれを備えるロボットアームを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るロボット装置の概略構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る減速機を説明するための図である。 第1実施形態に係る減速機の減速歯車機構を示す図である。 減速歯車機構の凸歯型曲線を求めるための説明図である。 減速歯車機構の歯先部と凹状部との噛み合い状態を示す図である。 第1実施形態に係る減速機の他の形態を示す断面図である。 第2実施形態に係る減速機を説明するための図である。 第2実施形態に係る減速機の減速歯車機構を示す図である。 減速歯車機構の凸歯型曲線を求めるための説明図である。 点Cの軌跡を半周分だけ示した図である。 第2実施形態に係る減速機の他の形態を示す断面図である。 本実施形態に係る歯車機構を用いた機構装置を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係るロボット装置500について、図1から図6を参照しながら説明する。まず、第1実施形態に係るロボット装置500の概略構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るロボット装置の概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、ロボット装置500は、産業用ロボットであり、ワークWの組み立て等の作業を行う多関節ロボット100と、多関節ロボット100を制御する制御装置200と、制御装置200に接続されたティーチングペンダント300と、を備えている。
多関節ロボット100は、6軸多関節のロボットアーム101と、ロボットアーム101の先端に接続されたエンドエフェクタ102と、を備えている。
ロボットアーム101は、作業台に固定されるベース部103と、変位や力を伝達する複数のリンク121〜126と、複数のリンク121〜126それぞれを旋回又は回転可能に連結する複数の関節111〜116と、を備えている。複数の関節111〜116それぞれは、不図示の駆動モータと、駆動モータの回転軸の回転角度を検出する不図示のエンコーダと、駆動モータのトルクを増大させるために駆動モータの出力を減速する減速機10と、を備えている。なお、駆動モータと減速機10とは、アクチュエータを構成しており、減速機10については、後に詳しく説明する。
エンドエフェクタ102は、ワークWを把持する把持爪104と、把持爪104を駆動する不図示の駆動モータと、駆動モータの回転角度を検出する不図示のエンコーダと、駆動モータの出力を減速する不図示の減速機と、を備えている。また、エンドエフェクタ102は、把持爪104等に作用する応力(反力)を検出可能な不図示の力覚センサを備えている。
ティーチングペンダント300は、ロボットアーム101やエンドエフェクタ102を駆動制御する際の指示を入力可能になっている。制御装置200は、ティーチングペンダント300から入力された設定等に基づいて、不図示の記憶装置に記憶された各種プログラム等に従って、ロボットアーム101やエンドエフェクタ102を駆動制御する。
上述のように構成されたロボット装置500は、入力された設定等に従って、制御装置200がロボットアーム101の複数の関節111〜116それぞれの駆動モータを減速させながら駆動することでエンドエフェクタ102を任意の3次元位置に移動させる。そして、任意の3次元位置で、把持爪104に作用する応力を力覚センサで検出しながらエンドエフェクタ102にワークWや部品を把持させて、ワークWの組み立て等の作業を行う。
次に、第1実施形態に係る減速機10について、図2から図6を参照しながら説明する。まず、減速機10の概略構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る減速機10を説明するための図である。図3は、第1実施形態に係る減速機10の減速歯車機構を示す図である。
図2に示すように、減速機10は、駆動モータに接続される入力軸2と、複数のリンク121〜126それぞれに接続される出力軸50とを備えており、駆動モータから入力される回転を減速して複数のリンク121〜126それぞれに伝達する。入力軸2は、軸受31,32を介して第2ケース35に軸支されており、出力軸50は、入力軸2と同軸になるように、軸受51,52を介して第1ケース30に軸支されている。
また、減速機10は、歯数がZで歯面が円環状に形成された第1歯車3と、歯数がZ+1(第1歯車3との歯数差nが1)で歯面が円環状に形成された第2歯車4と、を備えている。第1歯車3は、所定高さよりも先端側に形成される歯先部と、所定高さよりも歯元側で歯先部同士の間に形成される凹状部と、を複数有する歯面が円環状に形成されており、第1ケース30に固定されている。第2歯車4は、所定高さよりも先端側に形成される歯先部と、所定高さよりも歯元側で歯先部同士の間に形成される凹状部と、を第1歯車よりも多い数有する歯面が円環状に形成されている。また、第2歯車4は、第1歯車3に対して所定角度傾斜して噛み合わされた状態で、入力軸2に設けられた傾斜軸部26に軸受61を介して回転自在に軸支されている。また、第2歯車4は、板バネ9を用いた撓み継手機構により与圧が与えられた状態で出力軸50に接続されており、バックラッシュを防止しながら噛み合っている公転成分のみが出力軸50に伝達されるようになっている。
第1歯車3と第2歯車4とは、歯先部と凹状部とが最も深く噛合う最噛合い位置、最噛合い位置の反対側で歯先部同士がすれ違うすれ違い位置、を形成し得るように、第1歯車3の歯面と第2歯車4の歯面とが所定角度傾斜した状態で配置されている。同様に、第1歯車3と第2歯車4とは、すれ違い位置の両側で歯先部同士が接触する第1噛合い領域、第1噛合い領域よりも最噛合い位置側で互いの歯先部と凹状部とが接触する第2噛合い領域、を形成し得るように、所定角度傾斜して配置されている。
具体的には、第1歯車3の歯36と第2歯車4の歯46とは、半ピッチ位相がずれて配置されており、図3(a)に示す基準位相(最噛合い位置)では、第1歯車3の歯36と第2歯車4の歯46とは、半ピッチ位相がずれて深く噛み合っている。また、図3(b)に示す基準位相に対して±90度(第1噛合い領域と第2噛合い領域との境界位置)の近傍では、第1歯車3の歯36と第2歯車4の歯46とは、1/4ピッチ位相がずれて浅く噛み合っている(例えば、歯先部同士が1点で接触する)。
更に、図3(c)に示す基準位相に対して±180度(すれ違い位置)では、第1歯車3の歯36と第2歯車4の歯46とは、同位相となって歯先部の先端同士が接触している。そして、これらの間の位相においては、徐々に歯36と歯46とが位相を変化させて噛み合い深さを変化させることで、第1歯車3の歯36と第2歯車4の歯46とは、ほぼ全周において接触するようになっている。
ここで、第1歯車3及び第2歯車4のほぼ全周において、第1歯車3の歯36と相手側である第2歯車4の歯46とが接触する原理について、図4を参照しながら説明する。図4は、減速歯車機構の凸歯型曲線を求めるための説明図である。
図4に示すように、第1歯車3の入力回転軸70をZp軸、第2歯車4の傾斜回転軸71をZq軸とし、Zq軸のZp軸に対する傾斜角度をη、基準点72を原点O、Zp軸,Zq軸を含む面と直交する方向に共通のX軸をとる。そして、XYpZp座標系と、XYqZq座標系と、を設定する。すると、第1歯車3及び第2歯車4を半径Rとしたときの交差断面の外周が楕円Sとなる。
次に、XYp面、XYq面上の半径Rの円周(基準ピッチ円と呼ぶ)上をYp軸、Yq軸上から時計回りに等速運動する点P,Q(歯の基準点と呼ぶ)を考え、楕円S上を運動する点C、点CからXYp面、XYq面に下ろした垂線の足を点P´,Q´とする。第1歯車3の歯数をZ、第2歯車4の歯数をZ+n(歯数差n=1)とすると、点Pの位相は、φp=2πt/Z(t:媒介変数)と表すことができ、点Qの位相は、φq=2πt/(Z+1)(t:媒介変数)と表すことができる。
ここで、点P´,点Q´の位相を、共に、φc=2πt/(Z+1/2)とする。そして、点P,点Qを原点とする円柱面上の移動座標系xpyp,xqyqを考える。これらの座標系上で点Cの描く軌跡は、(2πt/(Z(Z+1/2)),Rtan(η/2)cos(2πt/(Z+1/2)))、(−2πt/((Z+1)(Z+1/2)),−Rtan(η/2)cos(2πt/(Z+1/2)))となる。即ち、yp=Rtan(η/2)cos(xpZ)、yq=−Rtan(η/2)cos(xq(Z+1))である。これを第1歯車3と第2歯車4の歯型とすると、点Cを噛み合い点として連続して接触させることができる。つまり、第1歯車3の歯36と第2歯車4の歯46とを、ほぼ全周において接触させることができる。
次に、第1歯車3の歯36の歯先部36aと、第2歯車4の歯46の凹状部46bと、を接触させる原理について、図5を参照しながら説明する。図5は、減速歯車機構の歯先部36aと凹状部46bとの噛み合い状態を示す図である。
上記に従って第1歯車3と第2歯車4の歯型を形成すると、図5(a)に示すように、Yp,Yq方向の位相(すれ違い位置)では、基準点(所定高さ)38,48から高さRtan(η/2)の歯先部36a、46a同士が噛合い点81で接するようになる。そして、すれ違い位置の両側からX軸方向に回るにつれて、図5(b)、図5(c)のように第1噛合い領域を推移する(歯先部36a、46a同士が1点接触)。しかし、X軸方向での境界位置の近傍(図6(c)参照)までの歯先部36a、46aは凸形状であるが、これより歯元側の凹状部36b、46bは上述のコサイン関数は凹形状になっており、干渉が起きる。そこで、本実施形態では、境界位置の近傍での噛み合い点81を噛み合い基準点(基準位置)とする。そして、これより歯元側の凹状部36b、46bの歯型曲線は、噛み合い基準点より先端側の歯先部36a、46aが互いの相手の歯先部36a、46aの周りを動く軌跡の外接線(通過領域に倣わせた凹形状)として求めた曲線としている。
そのため、図5(d)及び図5(e)に示すように、第2噛合い領域での噛み合い点は互いの歯先部36a、46aと凹状部36b、46bとが噛み合うので、接触点83,84で示す二点が同時に噛み合うようになる。なお、厳密にいえば、相互の歯先部36a、46aの凸歯型は同一円柱面上にあるわけではないので、歯型曲線と原点を結んだ曲面を歯型としてその外接曲面と円柱面の交線を歯元側の凹状部36b、46bの歯型としている。
このように、本実施形態に係る歯車機構の第1歯車3と第2歯車4とをほぼ全周にわたって接触させることで、伝達トルクが分担され、非常に大きな負荷容量を小型軽量の歯車機構で得ることができる。また、圧力角は、歯数Zを大きくするほど、傾斜角ηを大きくするほど小さくなるので、適切な圧力角を設定することが可能になる。更に、図5(a)から図5(e)に示すように、歯型は噛み合い基準点前後の曲線がほぼ直線に近い。特に噛み合い基準点より深く噛み合う位相では、歯先部と凹状部同士が2点でしかも凸面と凹面で噛み合うため、接触面圧が低くなる。したがって、歯面応力が小さく摩耗が少ない歯型である。
また、図5(a)及び図5(e)付近の位相では圧力角が90度近くでトルク伝達に寄与しないので、この前後の一定の範囲では接触させないように歯先、歯元あるいは歯先と歯元の両方を切削して非接触となる形状にしてもよい。非接触とすることで損失トルクを減少させることができる。
また、噛み合い基準点での歯厚は上記の式から各歯のピッチ2π/Z、2π/(Z+1)の約1/4となっており、歯強度がほぼ等しくなっている。したがって、どちらか弱いほうによって負荷トルクが制限されることがなく最適なバランスが得られる。尚、歯先部の歯型を求めるための点Cの位相角度φcは、前述の式に限らない。例えば、φc=(2Z+1)πt/(Z(Z+1))とすれば、yp=Rtan(η/2)cos(xp(Z+1/2)),yq=−Rtan(η/2)cos(xq(Z+1/2))となり、両歯車の噛み合い基準点での歯厚を等しくできる。その他、φp>φc>φqで連続でさえあればよい。
以上の説明は、歯数差nが1の場合についてのものであるが、歯数差nを2とした場合についても、例えば、±180/n度の範囲にわたって連続的に噛み合う歯車機構を実現可能である。ただし、歯数差nが大きいと、通常の歯車機構と噛み合う歯数が変わらなくなってしまうので、歯数差nは、1又は2が好ましい。
次に、上述した歯車機構を有する減速機10による減速動作について、図2を援用して説明する。まず、入力軸2が1回転すると、傾斜軸部26が傾斜回転軸71を中心に回転し、傾斜回転軸71と入力回転軸70の交点である基準点72の周りを第2歯車4が1回揺動運動する。このとき、第1歯車3と第2歯車4との歯数差の角度だけ第2歯車4が公転する。即ち、入力軸2がZ+1回転すると、第2歯車4が1回転公転する。これにより、たわみ継ぎ手機構を介して出力軸50が1回転するので、1/(Z+1)に減速されたことになる。例えば、Z=49の場合、減速比1/50が得られる。このように、本発明の歯車機構を組み込んだことにより、高性能な減速機構を実現することができる。
なお、第1歯車3と第2歯車4とを入れ替えた場合、出力が逆転し、−1/Zの減速比が得られることはいうもでもない。また、本実施形態においては、各軸受に予圧を与えて剛性を高め、歯車間にも一定の予圧を与えるように高精度に組立てることでバックラッシュを最小にし、剛性を高めているが、各軸の軸受は、コロ軸受けやすべり軸受けなどの軸受を適用することができる。また、たわみ継ぎ手機構の例を示したが、代わりにジンバル機構や等速ジョイントなどの自在継ぎ手など、各種のカップリングを使用してもよい。
また、上述の減速機10は、入力回転数を高くすると振動が生じる場合がある。これは、入力軸2の傾斜軸部26、軸受61及び第2歯車4からなる揺動部の重心が入力回転軸70から偏心している(基準点72より傾斜回転軸71上紙面右方向にずれている)ためである。従って、例えば、図6に示すように、揺動部の重心を基準点72の位置か、少なくとも入力回転軸70上になるようカウンターウェイト等を設ければよい。
例えば、図6(a)及び(b)は、カウンターウェイト65を設けて重心を入力回転軸70上とした例を示している。他の方法としては、後述の球面モデルによって実現した緯度オフセットによる頂角が180度でない歯車機構を用いて基準点72を紙面右方向にずらすことで揺動部の重心と一致させることもできる。この場合、余分なカウンターウェイトを設けるよりも軽量化、小型化が可能となる。さらに、図6(c)及び(d)は、第2カウンターウェイト66を逆位相に加えることで、いわゆる二面バランス状態とした例を示している。この場合、揺動運動による振動も抑えることができるので、さらに高速回転入力が可能になる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るロボット装置500Aについて、図1を援用すると共に、図7から図11を参照しながら説明する。第2実施形態に係るロボット装置500Aは、減速機が第1実施形態と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する点、即ち、減速機を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図1に示すように、ロボット装置500Aは、ワークWの組み立て等の作業を行う多関節ロボット100Aと、制御装置200と、ティーチングペンダント300と、を備えている。多関節ロボット100Aは、6軸多関節のロボットアーム101Aと、エンドエフェクタ102と、を備えており、ロボットアーム101Aは、ベース部103と、複数のリンク121〜126と、複数の関節111〜116と、を備えている。複数の関節111〜116それぞれは、不図示の駆動モータと、不図示のエンコーダと、駆動モータのトルクを増大させるために駆動モータの出力を減速する減速機10Aと、を備えている。
次に、第2実施形態に係る減速機10Aについて、図7から図11を参照しながら説明する。まず、減速機10Aの概略構成について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、第2実施形態に係る減速機10Aを説明するための図である。図8は、第2実施形態に係る減速機10Aの減速歯車機構を示す図である。
図7に示すように、第2実施形態に係る減速機10Aは、固定された第1歯車3Aと噛み合いながら揺動する第2歯車4Aに歯46Aだけでなく反対側に歯47Aを設け、第3歯車5Aと噛み合わせている。これら二組の歯車機構は、基準点72Aを共有するように緯度オフセットを設定した歯車機構の歯型とし、それぞれの歯数は歯36AをZ1、歯46AをZ1+1、歯47AをZ2+1、歯57AをZ2としている。
第3歯車5Aは、出力軸50Aに直結されており、高剛性のクロスローラ軸受51Aに軸支されている。第2実施形態においては、二組の歯車機構の緯度オフセットをほぼ等しくすることで、入力軸の傾斜軸部26A、軸受61A,62A、第2歯車4Aからなる揺動部の重心を基準点72Aに一致させている。
図8に示すように、第1歯車3Aの歯36Aと第2歯車4Aの歯46Aとは、半ピッチ位相がずれて噛み合わされ、第2歯車4Aの歯47Aと第3歯車5Aの歯57Aとは、半ピッチ位相がずれて噛み合わされている。そのため、図8()に示す位置では、第1歯車3Aの歯36Aと第2歯車4Aの歯46Aとが半ピッチ位相がずれて深く噛み合い、第2歯車4Aの歯47Aと第3歯車5Aの歯57Aとは、同位相となって歯先部の先端同士が接触している。また、図8(b)に示す位置では、第1歯車3Aの歯36Aと第2歯車4Aの歯46Aとが1/4ピッチ位相がずれて浅く噛み合い、第2歯車4Aの歯47Aと第3歯車5Aの歯57Aとも、1/4ピッチ位相がずれて浅く噛み合っている。更に、図8()に示す位置では、第1歯車3Aの歯36Aと第2歯車4Aの歯46Aとが、同位相となって歯先の先端同士が接触し、第2歯車4Aの歯47Aと第3歯車5Aの歯57Aとは、半ピッチ位相がずれて深く噛み合っている。
そして、これらの中間の位相においては、歯36Aと歯46Aと、及び歯47Aと歯57Aと、が位相を変化させて噛み合い深さを変化させることで、第1歯車3Aと第2歯車4Aと、第2歯車4Aと第3歯車5Aとが、ほぼ全周において接触するようになっている。
ここで、第1歯車3Aの歯36Aと第2歯車4Aの歯46A、第2歯車4Aの歯47Aと第3歯車5Aの歯57Aが、ほぼ全周において接触する原理について、図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、減速歯車機構の凸歯型曲線を求めるための説明図である。図10は、点Cの軌跡を半周分だけ示した図である。
図9に示すように、入力回転軸70AをZp軸、傾斜回転軸71AをZq軸とし、基準点72Aを原点O、Zp軸,Zq軸を含む面と直交する方向に共通のX軸をとり、XYpZp座標系と、XYqZq座標系と、を設定する。第2実施形態においては、円柱ではなく原点Oを中心とした半径Rの球体を考える。
次に、各座標系の赤道面であるXYp面、XYq面に対して緯度オフセットkp,kqにある小円(基準ピッチ円と呼ぶ)上をYp軸、Yq軸方向から時計回りに等速運動する点P,Q(歯の基準点と呼ぶ)を考える。第1歯車3Aの歯数をZとし、第2歯車4Aの歯数をZ+n(n=1)とすると、点P,Qの経度はφp=2πt/Z,φq=2πt/(Z+1)(t:媒介変数)と表すことができる。
ここで、点P,Qを結ぶ大円の円弧Lの点Cを噛み合い点として、点P,Qを原点とする球面上の移動座標系xpyp,xqyq上で点Cの描く軌跡を求める。前述の円柱モデルの場合と同様に、これを歯先部の凸形状とし、噛み合い基準点より噛み合いが深い側の歯型曲線は歯先部の凸形状の描く軌跡の外接曲線(凹形状)とすれば、ほぼ全周にわたって噛み合う歯型が得られる。この球面モデルの場合も噛み合い状態を表す図は、図5(a)〜(e)のようになる。なお、移動座標系xpypとxqyqが同一球面上にあるので、外接曲面でなく、外接曲線で考えても厳密な解が得られる。
なお、具体的な歯先部の歯型曲線は前述の円柱モデルの場合のような単純な式で表すことはできず、煩雑になるので記述しないが、点Cの座標を求めて点P,Qの座標との差を求めればよい。ここでは結果の一例を示す。図10(a)及び(b)は、歯数Z=49、Z+1=50、傾斜角η=4度、緯度オフセットkp=kq=−8度の時のxpyp、xqyq上の点Cの軌跡を半周分だけ示したものであって、横軸がxp,xq、縦軸がyp,yqで単位はラジアンである。重ねて示したコサイン関数の歯型に比べて、かなり歯先(0度付近)が太い形状である。また、点Cを円弧の中点としたので、二つの歯先部の歯型は等しい形状となり、強度が均等である。点Cを円弧の等比分割点とするなどして、異ならせることもできる。例えば、歯数の逆数比とすれば、相似形の歯型が得られる。
噛み合い状態の推移は円柱モデルの場合と同様に、経度0度方向では歯先の先端が接触し、回り込むにつれて歯先の凸部が噛み合い点81で噛み合い、±90度方向の近傍で図5(c)の状態から接触点83,84で噛み合う図5(d)のような噛み合い状態になる。そして、最も深く噛み合う±180度方向では、図5(e)の状態になる。
なお、前述のように緯度オフセットを与えた場合は歯型がコサイン歯型からある程度太くなったり細くなったりする。このため、図5(c)の一点噛み合いから2点噛み合いに推移する位相は90度方向から10度以上異なる場合もあるが、本発明の主旨は、そのような場合を含めて90度方向の近傍(境界位置の近傍)と称するものである。
このように、球面モデルによって緯度オフセットを設定することが可能になり、歯車の頂角が180度でないものを実現できるので、本発明の優れた性能を有する歯車機構の設計自由度が増す。
また、本発明の歯車機構は、様々な機構装置に組み込んで使用できる。例えば、図12に示すような平行オフセット配置の機構がある。入力軸301と中間軸401の間に歯車機構361,461を設け、中間軸401と出力軸302の間に歯車機構362,462を設けたものである。歯車機構361,461と歯車機構362,462とに同じものを用いれば、入力軸と出力軸は平行で回転数は同一になる。もちろん、入力軸と出力軸の関係が平行でない場合や回転数が異なっても良い場合、それらの設計条件に合わせて本発明を適用すればよい。例えば、これを船舶のエンジンとスクリューの軸高さの差を吸収する伝達機構に使用すれば、従来の歯車機構やユニバーサルジョイントを使用するよりも直径を小さくでき省スペースで軽量、低コストが可能になる。
次に、上述した2組の歯車機構を有する減速機10Aによる減速動作について、図7及び図8を援用して説明する。まず、入力軸2が1回転すると、第2歯車4Aが1回揺動運動する。このとき、第2歯車4Aは固定された第1歯車3Aに対して360/(Z1+1)だけ公転する。一方、第3歯車5Aと第2歯車4Aとの間にも揺動による公転が生じる。すなわち、この構成は第2歯車4Aの公転を第2の歯車機構で取り出すようにした構成である。このようなタイプの減速比は、1−(Z1(Z2+1))/((Z1+1)Z2)で計算できることが知られている。例えば、Z1=24、Z2=48の時、1/50の減速比が得られる。また、例えば、Z1=48、Z2=49とすれば、1/2401という大減速比も可能であり、このタイプの減速機は、1/20程度の低減速比から数千分の1という大減速比まで、広い範囲の減速比を一段で実現することが可能になる。
本実施形態の場合、二組の歯車機構の緯度オフセットをほぼ等しくすることで、入力軸の傾斜軸部26A、軸受61A,62A、第2歯車4Aからなる揺動部の重心を基準点72Aに一致させることが容易となる。したがって、例えば、カウンターウェイトなどを使用しなくても高い入力回転数で使用することができる。
更に、高い数千rpmというような高速で使用する場合は、二面でバランスを修正する必要がある。図11は、二つのほぼ同一形状のカウンターウェイト68、69を設けて二面バランス状態とした減速機である。このようにすれば、高速で使用しても振動が最小限に抑えられ、入力軸の軸受31A、32Aの寿命も伸ばすことができる。
また、図7(b)に示すように、第1歯車3A及び第3歯車5Aは、高剛性な形状であるのに対して、第2歯車4Aは、高剛性の歯部の内周部に薄肉のフランジを設けている。これにより、第1歯車3Aと第3歯車5Aとで第2歯車4Aを挟み込んで予圧を与えた場合や各歯の誤差などを、このフランジ部の変形で吸収できるようになっている。つまり、本実施形態においては、減速機として必要な剛性に応じてこのような可撓性を与えることが可能としている。
更に、図8に示すように、二組の歯車機構は全周にわたって噛み合っており、第3歯車5Aにかかる負荷トルクは歯57A〜歯47A、46Aを介して第1歯車3Aの歯36Aに同位相で直接伝達される。したがって、非常に高い剛性が得られることがわかる。なお、本実施形態においては、歯36Aの歯数をZ1、歯46AをZ1+1、歯47AをZ2+1、歯57AをZ2、として正転差動出力としたが、歯36をZ1+1、歯46をZ1、歯47をZ2、歯57をZ2+1、として逆転差動出力とした場合も同様である。
また、歯36をZ1、歯46をZ1+1、歯47をZ2、歯57をZ2+1とすれば、差動でなく公転角が加算されることになる。この場合は、減速比があまり高くできず、第3歯車5Aにかかる負荷トルクが歯57〜逆位相の歯36に伝達されることになり、差動の場合ほど高い剛性は得られないが、比較的低減速比で高い負荷容量の減速機に適用することができる。また、歯型の誤差や組立誤差などによる片当たりを軽減するために行なうクラウニング加工などは、本実施形態に係る歯型においても有効である。
本実施形態の歯車機構では、多数の歯でトルクを分担できるので、例えば、歯車材として高性能鋼を使用すれば高性能な減速機が実現できる。なお、歯車材としては、低コストの一般鋼でもよく、非鉄金属や焼結材、樹脂なども適用可能なことはいうまでもない。
以上説明したように、本実施形態によれば、二つの歯車の少なくとも一方の凸面状の歯先部が相手の歯元側の凹状部の歯型と連続的に噛み合うようにしたので、基準位相から±90度方向付近までの多数の歯同士が噛み合う。しかも、歯数と傾斜角に応じて噛み合い基準点での圧力角が自由に設定できるため、負荷容量を非常に大きくでき、適切な圧力角とすることで効率も改善できる。また、歯型の誤差が平均化されるため高い回転精度が得られ、凸面状の歯先部の歯型のツールを用いて加工が行なえるので歯型の創成加工も容易となる。
更に、歯先部の凸面状の歯型の歯厚をほぼ等しくすることで、噛み合う両方の歯の形状がほぼ同等になり、強度を確保できる。また、二つの歯車の基準円錐面の頂角を異ならせることで、二つの歯車の軸の交差点と歯面の位置関係を自由に変更できるので、設計の自由度が増す。
また、2組の歯車機構(揺動歯車機構)を備えた(1組以上備えた)減速機を用いることで、多数の歯の噛み合いによる前述の効果により、高剛性、大トルク容量かつ小型軽量な減速機が実現可能になる。さらに、第1歯車と第3歯車に両端面で噛み合って揺動回転する第2歯車からなる歯車機構に第1実施形態に係る歯車機構を2組使用することで、さらに高剛性、大トルク容量かつ小型軽量な減速機が実現可能になる。
なお、第2実施形態においては、2組の歯車機構を有する減速機10Aを用いて説明したが、本発明においては、これに限定されない。減速機は、例えば、歯車機構を1組以上備えた減速機であってもよい。
3、3A 第1歯車
4、4A 第2歯車
10、10A 減速機
36 歯
36a 歯先部
36b 凹状部
46 歯
46a 歯先部
46b 凹状部
101、101A ロボットアーム
500、500A ロボット装置
n 歯数差

Claims (7)

  1. 所定高さよりも先端側に形成される歯先部と、前記所定高さよりも歯元側で歯先部同士の間に形成される凹状部と、を複数有する歯面が円環状に形成された第1歯車と、
    前記所定高さよりも先端側に形成される歯先部と、前記所定高さよりも歯元側で前記歯先部同士の間に形成される凹状部と、を前記第1歯車よりも多い数有する歯面が円環状に形成された第2歯車と、を備え、
    前記第1歯車と前記第2歯車とは、前記歯先部の1つと前記凹状部の1つとが最も深く噛合う最噛合い位置、前記最噛合い位置の反対側であって歯先部同士がすれ違うすれ違い位置、前記すれ違い位置の両側で歯先部同士が接触する第1噛合い領域、前記第1噛合い領域よりも最噛合い位置側で互いの歯先部と凹状部とが接触する第2噛合い領域、を形成し得るように、前記第1歯車の歯面と前記第2歯車の歯面とが所定角度傾斜した状態で配置され、
    前記第1歯車及び前記第2歯車のそれぞれの歯先部は、前記第1噛合い領域で歯先部同士が1点で接触する形状に形成され、
    前記第1歯車の回転軸をZp、前記第2歯車の回転軸をZq、ZpとZqとの交点を原点O、Zp及びZqを含む面と直交する共通の軸をX、ZpとXとに直交する軸をYp、ZqとXとに直交する軸をYqとして、XYpZp座標系と、XYqZq座標系と、を設定したとき、
    前記第1歯車及び前記第2歯車の半径をR、ZqのZpに対する傾斜角度をη、前記第1歯車の歯数をZ、前記第2歯車の歯数をZ+nとすると、
    前記第1歯車及び前記第2歯車の前記歯先部の形状は、
    yp=Rtan(η/2)cos(xpZ),yq=−Rtan(η/2)cos(xq(Z+n))
    に基づいて形成された、
    ことを特徴とする歯車機構。
  2. 前記第1歯車の凹状部は、前記第2歯車の歯先部が前記第1歯車の歯先部の周りを動く軌跡の外接線として求めた曲線で形成され、
    前記第2歯車の凹状部は、前記第1歯車の歯先部が前記第2歯車の歯先部の周りを動く軌跡の外接線として求めた曲線で形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車機構。
  3. 前記第1歯車及び前記第2歯車の前記歯先部の形状は、前記すれ違い位置で先端同士が接触する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の歯車機構。
  4. 前記第1歯車及び前記第2歯車の前記歯先部の形状は、前記すれ違い位置で先端同士が非接触となる形状に切削された、
    ことを特徴とする請求項2に記載の歯車機構。
  5. 前記第1歯車と前記第2歯車との歯数差nは、1又は2である、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の歯車機構。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の歯車機構を1組以上備え、入力された回転を減速して出力する、
    ことを特徴とする減速機。
  7. 駆動モータと、前記駆動モータに接続された請求項6に記載の減速機と、を有するアクチュエータが、少なくとも1つの関節に取り付けられた多関節のロボットアーム。
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