JP6305076B2 - 歯車機構、変速機及び多関節ロボットアーム - Google Patents

歯車機構、変速機及び多関節ロボットアーム Download PDF

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Description

本発明は、揺動歯車機構を用いた歯車機構、該歯車機構を用いた変速機、該変速機を用いたアクチュエータ、該アクチュエータを関節に用いた多関節ロボットアームに関する。
一般に、産業用ロボットでは、高速低トルクの駆動モータの出力が、減速機によって低速高トルクに変換されて関節駆動に使用されている。産業用ロボットに用いられる減速機としては、楕円形歯車と真円形歯車との差動を利用した波動歯車機構が知られている。波動歯車機構は、同時に噛み合う噛み合い歯数が多く、高いトルク容量を得ることができるため、多くの産業用ロボットに使用されている。しかし、波動歯車機構は、コストが高いと共に、変形を利用することから耐久性が低くなるという問題があった。
一方、減速機としては、揺動ギヤの揺動運動により大きな減速比が得られる揺動歯車機構が知られている(特許文献1参照)。この揺動歯車機構は、回転自在な入力軸と、該入力軸に一体化した傾斜軸と、入力軸と同軸に設けた固定ギヤと、傾斜軸に回転自在に設けられ、固定ギヤと異なる歯数を有して斜めに噛合する揺動ギヤとを備える。揺動ギヤは、入力軸及び傾斜軸の回転によって、傾斜しながら回転される。これにより、入力軸の1回転につき歯数差分だけ揺動ギヤが固定ギヤに対して回転(公転)するため、この公転成分のみを出力軸に取り出すことで、入力軸の回転を減速して出力軸から出力するようになっている。尚、固定ギヤ及び揺動ギヤの歯としては、面歯車が採用されている。
特開2011−163503号公報
しかしながら、上述した揺動歯車機構では、面歯車が採用されているので、揺動ギヤと固定ギヤとの噛み合い歯数を多くすることが困難である。このため、例えば、産業用ロボットの関節アクチュエータに用いられる高剛性及び高トルク容量を必要とする減速機には適さないという問題があった。また、上述した揺動歯車機構では、入力軸と傾斜軸とが一体化されているので、これら入力軸及び傾斜軸には高い加工精度が要求され、多くの工数を要し、コストが高くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、加工組立が容易でコストダウンでき、かつ高剛性及び高トルク容量を実現可能な歯車機構、減速機及び多関節ロボットアームを提供することを目的とする。
本発明の歯車機構は、軸方向の一方側を指向する歯を有すると共に、ケーシングに固定された第1のギヤと、前記第1のギヤに対向する歯を有すると共に、前記第1のギヤと同軸に設けられた第2のギヤと、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤと同軸に設けられた回転自在な第1の軸と、前記第1の軸に対して傾斜して設けられた傾斜軸と、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤの間に配置され、前記傾斜軸に対して回転自在に設けられると共に、前記第1のギヤの歯数と1つ異なる歯数であって、前記第1のギヤに噛合する第1の歯と、前記第2のギヤの歯数と1つ異なる歯数であって、前記第1の歯の前記第1のギヤとの噛合部位の径方向及び軸方向の反対側で、前記第2のギヤに噛合する第2の歯と、を有し、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤに対して一定の傾斜角で噛合する第1の揺動ギヤと、前記第1の軸と同軸に設けられると共に、前記第2のギヤ又は前記第1の揺動ギヤのいずれか一方と一体回転する第2の軸と、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤの間の中心部で、前記第1の軸の中心軸を含む一平面内で揺動自在に連結すると共に、前記第1の軸と前記傾斜軸とを相対回転不能に連結する連結手段と、前記第1の揺動ギヤを、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤの少なくとも一方に対して径方向に支持する支持手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1のギヤ及び第2のギヤの2つのギヤで揺動ギヤの傾斜角度と軸方向位置を拘束し、傾斜軸で傾斜方向を拘束するようにしたので、第1の軸と傾斜軸とを一体化させる必要が無く、部品加工を容易にすることができる。しかも、多数の歯で負荷トルクを分担することができるので、大型化することなく、組立性が良くしかも高剛性かつ高トルク容量を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るロボット装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る減速機の概略構成を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は各ギヤの側面図、(c)は各ギヤの分解斜視図、(d)は入力軸及び傾斜軸の分解斜視図、(e)は入力軸及び傾斜軸の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る歯車機構の凸歯型曲線を求めるための説明図である。 第1のギヤと揺動ギヤとの噛み合い状態を示す図であり、(a)は歯先先端部同士が接触、(b)は少し前進した噛合、(c)は半分程度の噛合、(d)は更に前進した噛合、(e)は歯先部と凹状部とが噛合した状態である。 本発明の第2実施形態に係る減速機の概略構成を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は入力軸及び傾斜軸の分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る減速機の概略構成を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は入力軸及び傾斜軸の分解斜視図、(c)は他の入力軸及び傾斜軸の分解斜視図、(d)は更に他の入力軸及び傾斜軸の斜視図、(e)は(d)の縦断面図。 本発明の第4実施形態に係るアクチュエータの概略構成を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は外径側の各ギヤの側面図、(c)は内径側の各ギヤの側面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係るロボット装置550について、図1から図4を参照しながら説明する。まず、第1実施形態に係るロボット装置550の概略構成について、図1を参照しながら説明する。
ロボット装置550は、産業用ロボットであり、ワークWの組み立て等の作業を行う多関節ロボット500と、多関節ロボット500を制御する制御装置530と、制御装置530に接続可能なティーチングペンダント540と、を備えている。
多関節ロボット500は、6軸の多関節ロボットアーム(以下、単にロボットアームと呼ぶ)501と、ロボットアーム501の先端に接続されたエンドエフェクタ502と、を備えている。
ロボットアーム501は、作業台に固定されるベース部503と、変位や力を伝達する複数のリンク521〜526と、複数のリンク521〜526の各々を旋回又は回転可能に連結する複数の関節511〜516と、を備えている。複数の関節511〜516は、不図示の駆動モータと、駆動モータの回転軸の回転角度を検出する不図示のエンコーダと、駆動モータのトルクを増大させるために駆動モータの出力を減速する減速機(変速機)10と、をそれぞれ備えている。尚、駆動モータと減速機10とは、アクチュエータを構成しており、減速機10については、後に詳しく説明する。
エンドエフェクタ502はロボットハンドであり、ワークWを把持する把持爪504と、把持爪504を駆動する不図示の駆動モータと、駆動モータの回転角度を検出する不図示のエンコーダと、駆動モータの出力を減速する不図示の減速機と、を備えている。また、エンドエフェクタ502は、把持爪504等に作用する応力(反力)を検出可能な不図示の力覚センサを備えている。
制御装置530は、コンピュータにより構成され、多関節ロボット500を制御するようになっている。制御装置530を構成するコンピュータは、例えばCPUと、データを一時的に記憶するRAMと、各部を制御するためのプログラムを記憶するROMと、入出力インタフェース回路とを備えている。制御装置530は、駆動モータの動作に要求される要求電力を、不図示の電源本体から駆動モータに供給させて、ロボットアーム501やエンドエフェクタ502の位置姿勢を移動させるようになっている。ティーチングペンダント540は、制御装置530に接続可能になっており、ロボットアーム501やエンドエフェクタ502を駆動制御する際の指示を入力可能になっている。
上述のように構成されたロボット装置550では、入力された設定等に従って、制御装置530がロボットアーム501の複数の関節511〜516の駆動モータを駆動することでエンドエフェクタ502を任意の位置姿勢に移動あるいは停止させる。そして、任意の位置姿勢で、把持爪504に作用する応力を力覚センサで検出しながらエンドエフェクタ502にワークWや部品等を把持させて、ワークWの組み立て等の作業を行うようになっている。
次に、第1実施形態に係る減速機10について、図2から図4を参照しながら説明する。まず、減速機10の概略構成について、図2を参照しながら説明する。尚、本実施形態では、本発明の変速機を減速機10に適用している場合について説明しているが、これには限定されず、変速機を増速機に適用するようにしてもよい。
図2(a)〜(c)に示すように、減速機10は、1組の歯車機構11を備えており、歯車機構11は、第1のギヤ3と、第2のギヤ5と、入力軸2と、傾斜軸60と、揺動ギヤ(第1の揺動ギヤ)4と、出力軸50と、連結手段6と、を備えている。入力軸(第1の軸、一方の軸)2は、駆動モータに接続されており、例えば転がり軸受から成る軸受21,22を介して第1のギヤ3及び第2のギヤ5と同軸に回転自在に設けられている。出力軸(第2の軸、他方の軸)50は、複数のリンク521〜526に接続されており、入力軸2と同軸になるように、例えば転がり軸受から成る軸受51を介してケーシング30に軸支されている。また、出力軸50は、第2のギヤ5又は揺動ギヤ4のいずれか一方と一体回転するようになっており、本実施形態では第2のギヤ5と一体回転するようになっている。各減速機10は、駆動モータから入力される回転を減速して、複数のリンク521〜526に各々伝達するようになっている。即ち、減速機10は、歯車機構11を1組以上備え、入力軸2に入力された回転を減速し、出力軸50から出力するようになっている。
第1のギヤ3は、軸方向の一方側を指向する歯36を有すると共に、ケーシング30に固定されている。歯36は、歯数がZ1で、所定高さよりも先端側に形成される歯先部と、所定高さよりも歯元側で歯先部同士の間に形成される凹状部と、を複数有して円環状に形成されている。第2のギヤ5は、第1のギヤ3に対向する歯57を有すると共に、第1のギヤ3と同軸に設けられ、出力軸50に固定されている。歯57は、歯数がZ2で、所定高さよりも先端側に形成される歯先部と、所定高さよりも歯元側で歯先部同士の間に形成される凹状部と、を複数有して円環状に形成されている。
揺動ギヤ4は、第1のギヤ3及び第2のギヤ5の間に配置され、傾斜軸60に対して回転自在に設けられている。この揺動ギヤ4は、第1のギヤ3の歯36に噛合する第1の歯46と、第2のギヤ5の歯57に噛合する第2の歯47とを備え、両面に歯面が円環状に形成されている。第1の歯46は、歯数がZ1+1(第1のギヤ3との歯数差が1)となっている。第2の歯47は、歯数がZ2+1(第2のギヤ5との歯数差が1)となっており、第1の歯46の第1のギヤ3の歯36との噛合部位の径方向及び軸方向の反対側で、第2のギヤ5に噛合するようになっている。これにより、揺動ギヤ4は、第1のギヤ3及び第2のギヤ5に対して一定の傾斜角で噛合するようになっている。
揺動ギヤ4は、所定高さよりも先端側に形成される歯先部と、所定高さよりも歯元側で歯先部同士の間に形成される凹状部と、を第1のギヤ3及び第2のギヤ5よりも多い数有し、円環状に形成された歯面を備えている。揺動ギヤ4は、第1のギヤ3及び第2のギヤ5に対して所定角度傾斜して噛み合わされた状態で、入力軸2に傾斜方向を拘束された傾斜軸60に、軸受61,62を介して回転自在に軸支されている。各軸受61,62は、例えば転がり軸受から成り、円環状のストッパ63によって傾斜軸60に取り付けられている。尚、図2(d)及び(e)に示すように、傾斜軸60には軸方向に穿孔された角穴64が形成され、入力軸2は角穴64により直動軸受25を介して軸支されている。
図2(b)及び(c)に示すように、第1のギヤ3の歯36と揺動ギヤ4の第1の歯46とは、所定角度傾斜した状態で配置されている。これにより、歯36及び第1の歯46は、歯先部と凹状部とが最も深く噛み合う最噛合位置と、最噛合位置の反対側で歯先部同士がすれ違うすれ違い位置、を形成し得るようになっている。更に、これら歯36及び第1の歯46は、すれ違い位置の両側で歯先部同士が接触する第1噛合領域、第1噛合領域よりも最噛合位置側で互いの歯先部と凹状部とが接触する第2噛合領域、を形成し得るように、所定角度傾斜して配置されている。
同様に、第2のギヤ5の歯57と揺動ギヤ4の第2の歯47とは、歯先部と凹状部とが最も深く噛み合う最噛合位置、最噛合位置の反対側で歯先部同士がすれ違うすれ違い位置、を形成し得るように、所定角度傾斜した状態で配置されている。更に、これら歯57及び第2の歯47が、すれ違い位置の両側で歯先部同士が接触する第1噛合領域、第1噛合領域よりも最噛合位置側で互いの歯先部と凹状部とが接触する第2噛合領域、を形成し得るように、所定角度傾斜して配置されている。
具体的には、第1のギヤ3の歯36と揺動ギヤ4の第1の歯46とは、半ピッチ位相がずれて配置されており、図2(b)の紙面下方の基準位相(最噛合位置)では、半ピッチ位相がずれて深く噛み合っている。また、図2(b)で正面となる基準位相に対して±90度(第1噛合領域と第2噛合領域との境界位置)の近傍では、歯36及び第1の歯46は、1/4ピッチ位相がずれて浅く噛み合っている(例えば、歯先部同士が1点で接触する)。
更に、図2(b)の紙面上方である基準位相に対して±180度(すれ違い位置)では、第1のギヤ3の歯36と揺動ギヤ4の第1の歯46とは、同位相となって歯先部の先端同士が接触している。そして、これらの間の位相においては、徐々に歯36と第1の歯46とが位相を変化させて噛み合い深さを変化させることで、第1のギヤ3の歯36と揺動ギヤ4の第1の歯46とは、ほぼ全周において接触するようになっている。同様に、第2のギヤ5の歯57と揺動ギヤ4の第2の歯47も、徐々に歯57と第2の歯47とが位相を変化させて噛み合い深さを変化させることで、歯57及び第2の歯47が、ほぼ全周において接触するようになっている。尚、第2のギヤ5の歯57と第1のギヤ3の歯36との数は異なっていてもよい。
ここで、第1のギヤ3の歯36と揺動ギヤ4の第1の歯46、第2のギヤ5の歯57と揺動ギヤ4の第2の歯47とが、各ギヤのほぼ全周において接触する原理について、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、第1のギヤ3の入力回転軸(中心軸)70をZp軸、揺動ギヤ4の傾斜回転軸71をZq軸とし、Zq軸のZp軸に対する傾斜角度をη、傾斜回転軸71と入力回転軸70の交点である基準点72を原点Oとする。更に、Zp軸,Zq軸を含む面と直交する方向に、共通のX軸をとる。そして、XYpZp座標系と、XYqZq座標系と、を設定する。ここで、原点Oを中心とする半径Rの球面を考える。
次に、各座標系の赤道面であるXYp面,XYq面に対して緯度オフセットkp,kqにある小円(基準ピッチ円と呼ぶ)上をYp軸,Yq軸方向から時計回りに等速運動する点P,Q(歯の基準点と呼ぶ)を考える。第1のギヤ3の歯36の歯数をZ1とし、揺動ギヤ4の第1の歯46の歯数をZ1+1とすると、点P,Qの経度はφp=2πt/Z1,φq=2πt/(Z1+1)(t:媒介変数)と表すことができる。
ここで、点P,Qを結ぶ大円の円弧L上の点Cを噛合点として、点P,Qを原点とする球面上の移動座標系xpyp,xqyq上で点Cの描く軌跡を求める。これを歯先部の凸形状とすることで、歯先同士をすれ違い位相から約±90°の範囲で連続して接触させることができる。この軌跡はCOS関数に近い曲線であるが、単純な式で表すことはできず、点Cの座標を求めて点P,Qの座標との差を求めるようにする。
次に、第1のギヤ3の歯36の歯先部と揺動ギヤ4の第1の歯46の凹状部、第1のギヤ3の歯36の凹状部と揺動ギヤ4の第1の歯46の歯先部と、を接触させる原理について、図4を参照しながら説明する。
上記に従って、第1のギヤ3の歯36と揺動ギヤ4の第1の歯46の各歯先部の歯型を形成する。これにより、図4(a)に示すように、Yp,Yq方向の位相(すれ違い位置)では、基準点(所定高さ)38,48から一定の高さにある歯先先端部同士が噛合点81で接するようになる。そして、すれ違い位置の両側からX軸方向に回るにつれて、図4(b)及び図4(c)のように第1噛合領域を推移する(歯先部同士が1点接触)。しかし、X軸方向での境界位置の近傍までの歯先部は凸形状であるが、これより歯元側の凹状部は上述の点Cの軌跡の歯型では干渉が起きる。そこで、本実施形態では、境界位置の近傍での噛合点81を噛合基準点(基準位置)とする。そして、これより歯元側の凹状部の歯型曲線は、噛合基準点より先端側の歯先部が互いの相手の歯の歯元部を動く軌跡の外接線(通過領域に倣わせた凹形状)として求めた曲線としている。
そのため、図4(d)及び図4(e)に示すように、第2噛合領域での噛合点は互いの歯先部と凹状部とが噛み合うので、接触点83,84で示す2点が同時に噛み合うようになる。
このように、本実施形態に係る歯車機構の第1のギヤ3と揺動ギヤ4とをほぼ全周にわたって接触させることで、伝達トルクが分担され、非常に大きな負荷容量を小型軽量の歯車機構で得ることができる。また、圧力角は、歯数Zを大きくするほど、傾斜角ηを大きくするほど小さくなるので、適切な圧力角を設定することが可能になる。更に、図4に示すように、歯型は噛合基準点前後の曲線がほぼ直線に近い。特に噛合基準点より深く噛み合う位相では、歯先部と凹状部同士が2点でしかも凸面と凹面で噛み合うため、接触面圧が低くなる。従って、歯面応力が小さく摩耗が少ない歯型にすることができる。
尚、第2のギヤ5の歯57と揺動ギヤ4の第2の歯47についても、歯数が異なるだけで、同様の作用及び効果を得ることができるので、詳細な説明は省略する。
このように、第1のギヤ3の歯36と揺動ギヤ4の第1の歯46、第2のギヤ5の歯57と揺動ギヤ4の第2の歯47を、ほぼ全周に亘って接触する歯型とすることで、揺動ギヤ4の姿勢自由度のうち、傾斜方向以外は歯同士の噛合によって拘束される。即ち、共有する基準点72に位置を拘束され、傾斜回転軸71の傾斜角度とその軸周りの回転位相も歯の噛合で拘束されることになる。
更に、本実施形態においては、第1のギヤ3と揺動ギヤ4、第2のギヤ5と揺動ギヤ4とのバックラッシュを最小にするために予圧を加えている。このため、図2(a)に示すように、第1のギヤ3に板ばね(支持手段)34を設けると共に、第2のギヤ5に板ばね(支持手段)54を設けている。そして、第1のギヤ3に固定された板ばね34の内側円錐面と、揺動ギヤ4に設けられた円環面(接触面)43とを接触させて、予圧を加えるようにしている。また、第2のギヤ5に固定された板ばね54の内側円錐面と、揺動ギヤ4に設けられた円環面(接触面)45とを接触させて、予圧を加えるようにしている。
この板ばね34と円環面43、板ばね54と円環面45は、それぞれ図2(a)で上方及び下方の位相のみで接触するように形状を定めており、その接触部の入力回転軸70及び傾斜回転軸71に対する半径の比が歯数の逆数比とされている。具体的には、板ばね34と円環面43との接触面、及び板ばね54と円環面45との接触面は、いずれも相対速度が無い部分で接触する形状になるようにしている。即ち、板ばね34の内側円錐面とその中心軸である入力回転軸70との距離(半径)と、第1のギヤ3の回転速度とを積算することで、板ばね34の内側円錐面の速度を求めることができる。また、揺動ギヤ4の円環面43とその中心軸である傾斜回転軸71との距離(半径)と、揺動ギヤ4の回転速度とを積算することで、揺動ギヤ4の円環面43の速度を求めることができる。これら板ばね34の内側円錐面の速度と揺動ギヤ4の円環面43の速度とを一致させるように、各半径を設定することにより、相対速度が無い部分で接触可能な形状にすることができる。尚、板ばね54と円環面45とについても同様である。
板ばね34と円環面43に作用する力と第1のギヤ3と揺動ギヤ4の歯面に作用する力の合力は、図2(a)及び(b)に示すように、上下方向は逆方向で相殺し、揺動ギヤ4を左方向に押す力になる。また、板ばね54と円環面45に作用する力と第1のギヤ3と揺動ギヤ4の歯面に作用する力の合力は、同様に揺動ギヤ4を右方向に押す力になる。従って、軸受51に軸方向の予圧力による負荷が生じるが、モーメント力による負荷は小さく抑えることができ、負荷トルクや振動が大きくなることがない。また、前述のように接触部の入力回転軸70及び傾斜回転軸71に対する半径の比を歯数の逆数比としているので、接触部の瞬間接線速度が等しく、転がり接触状態になっている。このため、予圧力による負荷トルクの増大や摩耗を最小限に抑えることができる構成となっている。
一方、図2(d)及び(e)に示すように、傾斜軸60は、入力軸2に対して傾斜して設けられている。これら傾斜軸60と入力軸2との間には、第1のギヤ3及び第2のギヤ5の間の中心部(基準点72)で、入力軸2の入力回転軸70を含む一平面内で揺動自在に連結すると共に、入力軸2と傾斜軸60とを相対回転不能に連結する連結手段6が設けられている。傾斜軸60の傾斜方向は、歯の噛み合いには拘束されず、入力軸2によって拘束されている。
本実施形態では、連結手段6は、入力軸2に設けられた大径部(回転規制部)24と、傾斜軸60を軸方向に貫通して設けられた角穴(支持孔)64とを備えている。入力軸2は、軸受21,22が嵌合する小径部の中間に大径部24が設けられ、ここに4本の直線状のレース面が設けられており、このレース面に複数の鋼球とリテーナからなる直動軸受25が2個取り付けられている。大径部24が傾斜軸60に設けられた角穴64に嵌合することで、傾斜軸60の姿勢のうち、図2(e)の紙面垂直方向の位置と面外への傾斜を拘束し、紙面内の位置と傾斜(図中、矢印で示す)は拘束しないようになっている。ここでの紙面とは軸70,71を含む面であり、以後、傾斜方向面(中心軸を含む一平面)と呼ぶ。即ち、図2(e)のように傾斜軸60を所定角度傾斜させて入力軸2と嵌合させることで、傾斜軸60の傾斜方向面を入力軸2によって拘束している。よって、直動軸受25は、角穴64を貫通する入力軸2と傾斜軸60との軸方向に直交する方向を中心とする揺動を許容しながら、軸方向を中心とする回転を規制するようになっている。
ここで、図2(a)に示すように、揺動ギヤ4は軸受61,62を介して傾斜軸60に軸支されているので、入力軸2を回転して傾斜軸60の傾斜方向面を回転すると、揺動ギヤ4もその傾斜方向を入力回転軸70の軸周りに回転させられる。このように、揺動ギヤ4は入力軸2によって軸70,71方向の位置と傾斜角、傾斜回転軸71の軸周りの回転を拘束されず、傾斜方向のみを拘束されている。即ち、直動軸受25と傾斜軸60の角穴64の間が動くことで、高精度の加工や、傾斜角と傾斜基準点の軸方向位置の相互差による不要な力を避けることができる。よって、傾斜軸60の傾斜面の加工が不要となり、同軸度や平行度、嵌合寸法等において、高精度の加工、測定が容易となる。
また、入力軸2の軸方向位置は軸受21,22によってのみ拘束され、揺動ギヤ4からの力を受けないため、組立が容易なだけでなく、損失トルクの小さい小径のものを使用でき、効率を改善できる。尚、直動軸受25と傾斜軸60の角穴64とが揺動するのは、主として最初の組立時のみであり、歯面の誤差や外力による各部の変形等の影響で揺動ギヤ4の傾斜角が変化した際に僅かに揺動する程度である。また、入力軸2は、減速機10においては高速軸側に配置され大きな外力を受けることがないので、軸受20,21としては比較的低剛性で足り、大型化を抑制することができる。尚、ここではレース面として円筒溝の例を示したが、傾斜角が変化した際に滑りを生じるので、ボール接触部に平面部を設ければ傾斜角の変化に対しても転がり接触としてもよいことは勿論である。
次に、上述した歯車機構11を有する減速機10による減速動作について、図2(a)を用いて説明する。
入力軸2が1回転すると、傾斜軸60が入力回転軸70を中心に回転し、傾斜回転軸71と入力回転軸70の交点である基準点72の周りを揺動ギヤ4が1回揺動運動する。この時、第1のギヤ3と揺動ギヤ4との歯数差の角度だけ揺動ギヤ4が公転する。即ち、入力軸2がZ1+1回転すると、揺動ギヤ4が1回転公転する。一方、第2のギヤ5と揺動ギヤ4との間にも、揺動による公転が生じる。これにより、入力軸2から入力された回転力は、揺動ギヤ4によって減速され、出力軸50から出力される。
本実施形態では、揺動ギヤ4の第1の歯46は第1のギヤ3の歯36より1枚多く、かつ揺動ギヤ4の第2の歯47は第2のギヤ5の歯57より1枚多くなるように設定している。このため、この減速機10では、揺動ギヤ4を中心にして、第1のギヤ3と第2のギヤ5とが逆方向に回転するようになる。この減速機10の減速比は、1−(Z1(Z2+1))/((Z1+1)Z2)で計算できることが知られている。例えば、Z1=24、Z2=48の時、1/50の減速比が得られる。また、例えば、Z1=48、Z2=49とすれば、1/2401という大減速比も可能である。この減速機10は、1/20程度の低減速比から数千分の1という大減速比まで、歯数の設定によって広い範囲の減速比を簡易な歯車機構11で実現することが可能である。また、この減速機10は、1段の差動減速機として扱うことが可能になる。
上述したように、本実施形態の減速機10によれば、第1のギヤ3及び第2のギヤ5の2つのギヤで揺動ギヤ4の傾斜角度と軸方向位置を拘束し、傾斜軸60で傾斜方向を拘束するようにしている。このため、入力軸2と傾斜軸60とを一体化させる必要が無く、一体化させる場合に比べて部品加工を容易にすることができる。しかも、多数の歯で負荷トルクを分担することができるので、大型化することなく、組立性が良く、高負荷容量化、高剛性化、低損失化を図ることができる。
また、本実施形態の減速機10によれば、揺動ギヤ4が第1のギヤ3及び第2のギヤ4に対して板ばね34,54によって径方向に支持されている。このため、特に大負荷トルク時の軸受負荷が軽減されるので、更なる高負荷容量化及び高剛性化を図ることができる。
また、本実施形態の減速機10によれば、揺動ギヤ4と板ばね34,54との接触面は、相対速度が無い部位で接触する形状であるので、接触面での接触を転がり接触にすることができる。このため、滑り接触する場合に比べて、更なる高負荷容量化及び高剛性化を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るロボット装置550について、図1を援用すると共に、図5を参照しながら説明する。第2実施形態に係るロボット装置550は、減速機10の構成が第1実施形態と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する減速機10を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る減速機10について、図5を参照しながら説明する。図5(a)に示すように、本実施形態の減速機10は、第1実施形態に対して、転がり軸受が滑り軸受になっている点と、差動減速機が2段減速機になっている点で、異なっている。
軸受に関しては、入力軸2の軸受21,22,28、傾斜軸60の軸受65、出力軸50の軸受51,52が、いずれも転がり軸受ではなく、ラジアルあるいはスラストの滑り軸受により構成されている。これにより、損失トルクを低減できると共に、部品点数を削減して、小型化及び低コスト化を図ることができる。
また、揺動ギヤ4の第1の歯46及び第2の歯47の歯数は共にZ1とされ、第1のギヤ3の歯数はZ1−1、第2のギヤ5の歯数はZ1+1とされており、基準点72を中心として所定角度傾斜して噛み合わされている。第1実施形態と同様に、揺動ギヤ4の第1の歯46及び第2の歯47は、各々第1のギヤ3の歯36、第2のギヤ5の歯57とほぼ全周で接触する歯型とされている。このため、揺動ギヤ4の傾斜角度と軸方向位置は、第1のギヤ3及び第2のギヤ4に挟み込まれた状態で拘束されている。
傾斜軸60と入力軸2との間には、第1のギヤ3及び第2のギヤ5の間の中心部で、入力軸2の入力回転軸70を含む一平面内で揺動自在に連結すると共に、入力軸2と傾斜軸60とを相対回転不能に連結する連結手段6が設けられている。傾斜軸60の傾斜方向は、歯の噛み合いには拘束されず、入力軸2によって拘束されている。
本実施形態では、図5(b)に示すように、連結手段6は、入力軸2に設けられた角柱形の大径部(回転規制部)24と、傾斜軸60を軸方向に貫通して設けられた角穴(支持孔)64とを備えている。大径部24が角穴64に嵌合されることで、傾斜角及び軸方向位置は滑ることで拘束せず、傾斜角度のみを拘束している。このように、本実施形態では、連結手段6も滑り対偶となっている。従って、歯型の誤差や各部の変形等による傾斜角度や軸方向の位置の小さな変化は吸収されて、入力軸2には影響しないようになっている。
次に、上述した歯車機構11を有する減速機10による減速動作について、図5(a)を用いて説明する。
入力軸2が1回転すると、傾斜軸60が入力回転軸70を中心に回転し、傾斜回転軸71と入力回転軸70の交点である基準点72の周りを揺動ギヤ4が1回揺動運動する。この時、第1のギヤ3と揺動ギヤ4との歯数差の角度だけ揺動ギヤ4が公転する。一方、第2のギヤ5と揺動ギヤ4との間にも揺動による公転が生じ、その角度は第2のギヤ5と揺動ギヤ4との歯数差の角度である。この減速機10では、揺動ギヤ4を中心にして、第1のギヤ3と第2のギヤ5とは、第1実施形態とは異なり同方向に回転するようになる。即ち、この減速機10の構成は、差動歯車機構を2段直列に接続した構成となる。この減速機10の減速比は、2/(Z1+1)で計算できることが知られている。例えば、Z1=49の時、1/25の減速比が得られる。従って、この減速機10は、比較的低減速比での使用に好適である。
ここで、図5(a)に示すように、紙面左から見て時計回りの負荷トルクが第2のギヤ5に作用すると、紙面手前側の歯57が揺動ギヤ4の第2の歯47を下方向に押す力が作用する。同時に、揺動ギヤ4の紙面奥側の第1の歯46が、第1のギヤ3の歯36を上方向に押すことになる。従って、揺動ギヤ4は第1のギヤ3及び第2のギヤ5によって、共に下方向への力を受ける。
そこで、本実施形態では、第1のギヤ3には円筒形状の受け部(支持手段)35を、第2のギヤ5には円筒形状の受け部(支持手段)55を設けている。そして、これら受け部35,55の内周面に揺動ギヤ4の円環面43,45が当接することによって、下方向への力を支持させ、第1のギヤ3及び第2のギヤ5からの軸方向への押圧力のみが作用するようにしている。このため、入力軸2には下方向への力は作用せず、第1のギヤ3及び第2のギヤ5を押す力は出力軸50側の軸受51,52で受けることができる。
また、受け部35と円環面43、受け部55と円環面45は、第1実施形態と同様に、押し付けられる位相(紙面下方向)での半径比を歯数比の逆数比としており、瞬間接線速度が等しくほぼ転がり接触としている。尚、この半径比は小型化や軽量化のために歯数の逆数比と多少異なっていても、相対的な滑り速度は小さいので、実用は可能である。
上述したように、本実施形態の減速機10によれば、第1実施形態の効果に加え、軸受として転がり軸受ではなく滑り軸受を適用しているので、損失トルクを低減できると共に、部品点数を削減して、小型化及び低コスト化を図ることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るロボット装置550について、図1を援用すると共に、図6を参照しながら説明する。第3実施形態に係るロボット装置550は、減速機10の構成が第1実施形態と相違する。そのため、第3実施形態においては、第1実施形態と相違する減速機10を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態に係る減速機10について、図6を参照しながら説明する。図6(a)に示すように、本実施形態の減速機10は、第1実施形態に対して、出力軸50が揺動ギヤ4に連結されている点と、第2のギヤ5がケーシング30に固定されている点と、第1のギヤ3及び第2のギヤ5の歯数が同じである点とで異なっている。
本実施形態では、第1のギヤ3及び第2のギヤ5の歯数がZ1であり、揺動ギヤ4の第1の歯46及び第2の歯47の歯数がZ1+1であるようにしている。各歯の形状は第1実施形態と同様であり、揺動ギヤ4の傾斜角と軸方向の位置は、第1のギヤ3及び第2のギヤ4に噛合することで拘束されている。本実施形態では、第1のギヤ3及び第2のギヤ5がいずれもケーシング30に固定されている。揺動ギヤ4の傾斜方向は、入力軸2によって回転するようになっている。入力軸2及び傾斜軸60の形状は、第2実施形態と同様である(図6(b)参照)。
また、本実施形態では、揺動ギヤ4と出力軸50との間に、等速ジョイント(継手機構)9及び出力カップ56が介在されており、揺動ギヤ4の公転が出力軸50の回転になる。出力軸50は出力カップ56に連結され、出力カップ56は等速ジョイント9の一方側に連結されている。出力カップ56は、ケーシング30に対して軸受51により回転可能に支持されている。等速ジョイント9の他方側は、揺動ギヤ4に連結されている。
ここでの等速ジョイント9としては、内輪に球面で支持されたリテーナとボールを用い、内外輪に直線状のレース面を設けたものを適用している。この等速ジョイント9は、外輪に対する軸方向位置が可変であるので、組立時に揺動ギヤ4と出力カップ56の軸方向位置の調整が不要になるので、特に本発明には好適である。ここでは等速ジョイント9として軸方向位置が可変であるものを適用しているが、これには限られず、軸方向位置が可変でない形式のものでも組立時に調整を行うことで使用可能である。
次に、上述した歯車機構11を有する減速機10による減速動作について、図6(a)を用いて説明する。
入力軸2が1回転すると、傾斜軸60が入力回転軸70を中心に回転し、基準点72の周りを揺動ギヤ4が1回揺動運動する。この時、第1のギヤ3及び第2のギヤ5と揺動ギヤ4との歯数差の角度だけ揺動ギヤ4が公転する。この公転成分が、等速ジョイント9を介して出力カップ56を回転させる。即ち、この減速機10の構成は1段の差動歯車の構成となる。この減速機10の減速比は、1/(Z1+1)で計算できることが知られている。例えば、Z1=49の時、1/50の減速比が得られる。従って、この減速機10は、中程度の減速比での使用に好適である。
ここで、図6(a)において紙面左方向から見て時計回りの負荷トルクが出力カップ56に作用すると、等速ジョイント9を介して揺動ギヤ4が時計回りに回転しようとする。このため、揺動ギヤ4の第1の歯46は紙面手前側の位相で第1のギヤ3を下方向に押し、第2の歯47は紙面奥側の位相で第2のギヤ5を上方向に押すことになる。従って、揺動ギヤ4に作用する反力は傾斜方向を回転させる成分以外は相殺されることになり、入力軸2にはトルクのみが作用して軸方向や偏心方向の力は作用しない。このため、高い効率の動力伝達と、低振動及び低騒音を実現可能である。
尚、本実施形態では、揺動ギヤ4の公転成分を出力させる継手機構としてボールを利用する等速ジョイント9を適用したが、これには限られず、所謂ジンバル機構やばね継ぎ手等の他方式の継手を適用してもよい。
また、上述した第1〜第3実施形態において入力軸2及び傾斜軸60の連結手段6の各種の例を示したが、これらの例には限られない。例えば、図6(c)に示すように、入力軸2の大径部24に複数の鋼球80を設け、傾斜軸60の角穴64の内側面に対して転がり接触するようにしてもよい。また、図6(d)及び(e)に示すように、連結手段6は、傾斜軸60を軸方向に貫通する支持孔67と、支持孔67を貫通する入力軸2を軸方向に直交する方向を中心にして揺動自在に支持する支持軸27と、を備えるようにしてもよい。この場合も、支持軸27は支持孔67を貫通する入力軸2と傾斜軸60との軸方向に直交する方向を中心とする揺動を許容しながら、軸方向を中心とする回転を規制するようになっている。但し、入力軸2と傾斜軸60との軸方向の相対位置は拘束されるので、入力軸2の軸方向の組立時に調整するか、あるいは予め余裕を設けることが好ましい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るロボット装置550について、図1を援用すると共に、図7を参照しながら説明する。第4実施形態に係るロボット装置550は、減速機10を備えるアクチュエータ13の構成が第1実施形態と相違する。そのため、第4実施形態においては、第3実施形態と相違するアクチュエータ13を中心に説明し、第3実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
第4実施形態に係るアクチュエータ13の構成について、図7を参照しながら説明する。図7(a)に示すように、本実施形態のアクチュエータ13は、減速機10及び駆動モータ12を備えている。このうち、減速機10は、第3実施形態に対して、出力軸50と揺動ギヤ4との間に継手機構ではなく揺動歯車機構111が介在されている点で異なっている。
本実施形態でも、第3実施形態と同様に、第1のギヤ3及び第2のギヤ5の歯数がZ1であり、揺動ギヤ4の第1の歯46及び第2の歯47の歯数がZ1+1であるようにしている(図7(b)参照)。本実施形態では、揺動ギヤ4は、各軸受61,62に対して略円筒形状の揺動ドラム49を介して連結されている。即ち、揺動ドラム49の内周面は各軸受61,62の外周面に固定されると共に、揺動ドラム49の外周面は揺動ギヤ4の内周面に固定されている。
また、本実施形態では、揺動ギヤ4と出力軸50との間に、揺動ドラム49と、揺動歯車機構111と、出力カップ56とが介在されており、揺動ギヤ4の公転が揺動歯車機構111で変速されて出力軸50の回転になる。揺動ギヤ4は揺動ドラム49に連結され、揺動ドラム49は揺動歯車機構111に連結され、揺動歯車機構111は出力カップ56に連結され、出力カップ56は出力軸に連結されている。
揺動歯車機構111は、図7(c)に示すように、第3のギヤ103と、第4のギヤ105と、小径揺動ギヤ(第2の揺動ギヤ)104とを備えている。第3のギヤ103は、入力回転軸70と同軸になるよう出力カップ56に固定され、軸方向の一方側を指向する歯136を有する。第4のギヤ105は、入力回転軸70と同軸になるよう出力カップ56に固定され、第3のギヤ103側を指向する歯157を有する。小径揺動ギヤ104は、傾斜回転軸71と同軸で、揺動ドラム49の揺動ギヤ4の内周側に固定され一体回転し、第3のギヤ103に斜めに噛合する第3の歯146と、第4のギヤ105に斜めに噛合する第4の歯147と、を有する。
本実施形態では、第3のギヤ103及び第4のギヤ105の歯数がZ2であり、小径揺動ギヤ104の第3の歯146及び第4の歯147の歯数がZ2+1であるようにしている。これらの歯型は、上述した所定角度と同一の傾斜角度で多数の歯が同時に接触する歯型としている。従って、第1のギヤ3、第2のギヤ5、第3のギヤ103、第4のギヤ105の4個の歯車は、全て入力軸2と同軸の状態で滑らかに噛み合うことになる。尚、第1のギヤ3及び第2のギヤ5により揺動ギヤ4及び小径揺動ギヤ104の傾斜角度は決まるので、第4のギヤ105は無くても動作可能である。
一方、入力軸2には、駆動モータ12が直結されている。駆動モータ12は、モータケース90と、モータケース90に固定されたステータヨーク91と、ステータヨークに設けられたコイル92と、入力軸2及び環座26に設けられたロータヨーク93と、磁石94とを備えている。この駆動モータ12は、インナーロータ型のブラシレスモータを構成している。
次に、上述したアクチュエータ13による動作について、図7(a)を用いて説明する。尚、減速機10の減速動作については、第1実施形態での減速動作と同様であるので、詳細な説明を省略する。
負荷トルクが出力軸50に作用した時の各部の負荷状態は、第1実施形態の場合と異なる。図7(a)において紙面左から見て時計回りの負荷トルクが第3のギヤ103及び第4のギヤ105に作用すると、紙面手前側の位相で第3のギヤ103の歯136が小径揺動ギヤ104の第3の歯146を下方向に押す力が作用する。これと同時に、紙面奥側の位相で、第4のギヤ105の歯157が小径揺動ギヤ104の第4の歯147を上方向に押す力が作用する。更に、揺動ギヤ4の第1の歯46は紙面手前側の位相で第1のギヤ3を下方向に押し、第2の歯47は紙面奥側の位相で第2のギヤ5を上方向に押すことになる。
従って、第3実施形態と同様に、揺動ギヤ4及び小径揺動ギヤ104に作用する反力は傾斜方向を回転させる成分以外は相殺されることになり、入力軸2にはトルクのみが作用して軸方向や偏心方向の力は作用しない。これに加えて本実施形態の場合、出力軸50及び出力カップ56の軸受51に加わる力も相殺されて非常に小さくなる。このため、高い効率の動力伝達と、低振動及び低騒音を実現可能である。このように、本実施形態では多数の歯車を使用しながらも全ての歯車が多くの歯でバランスよく負荷を分担しあうので、小型で高負荷容量、高剛性、高効率な減速機10を実現することができる。
上述したように、本実施形態のアクチュエータ13によれば、小型で高負荷容量、高剛性、高効率な減速機10と駆動モータ12とを一体化しているので、小型で高性能なアクチュエータ13を得ることができる。また、ロボットアーム501として垂直多関節型の6軸多関節ロボットアームを適用した場合について説明したが、これには限られない。例えば、5軸や7軸、あるいは水平多関節ロボット、直交ロボット、多関節ロボット以外のロボットにおいても、適用することができる。更に、このアクチュエータ13をロボットアーム501の関節511〜516に用いることで、ロボットアーム501を高性能化することが可能になる。また、本発明はロボットアーム501にかぎらず、他の用途、例えば電動車両の駆動やベルトコンベヤ等、小型大トルクが必要なものに好適である。
また、上述した第1〜第4実施形態の減速機10によれば、多数の歯でトルクを分担できるので、例えば、歯車材として高性能鋼を使用して非常に高性能な減速機10を実現することができる。尚、歯車材としては、低コストの一般鋼でもよく、非鉄金属や焼結材、樹脂等も適用可能である。
尚、本実施形態では、駆動モータ12としてインナーロータ型のブラシレスモータを適用したが、これには限られず、駆動モータ12としてはアウターロータ型やコアレスモータ等、他の方式のものを適用してもよい。
また、本実施形態のように減速機10と駆動モータ12とを一体化したアクチュエータ13は、前述した他の実施形態にも同様に適用可能であり、本発明を適用することで小型で大トルクの高性能なアクチュエータを実現することができる。更に、減速機10の入力軸2にベルトとプーリ等の伝達部材を用いて、別体のモータで駆動するようにして、アクチュエータを構成してもよい。この場合、一体化する場合よりも多種類のモータと組み合わせることが容易になる。
また、上述した第1〜第4実施形態では、減速機10は1組の歯車機構11を備えているが、これには限られず複数の歯車機構11を備えるようにしてもよい。
また、上述した第1〜第4実施形態で示したほぼ全周に亘って接触する歯型は、一例であって、これに限られるものではない。例えば圧力角が大きくトルク伝達に寄与しないすれ違い位置付近と最噛合位置付近を離間させるために、歯先の先端部と歯元の最凹部を削り取ってもよい。あるいは、一方の歯の先端部を半径一定の円弧状とし、これが相手の歯の周りを動く軌跡の外接線(通過領域に倣わせた形状)として求めた曲線を相手の歯の形状とする。そして、求められた相手の歯が先端部が円弧状の歯の周りを動く軌跡の外接線として求めた曲線を、先端部が円弧状の歯の形状としてもよい。
2…入力軸(第1の軸、一方の軸)、3…第1のギヤ、4…揺動ギヤ(第1の揺動ギヤ)、5…第2のギヤ、6…連結手段、9…等速ジョイント(継手機構)、10…減速機(変速機)、11…歯車機構、12…駆動モータ、13…アクチュエータ、24…大径部(回転規制部)、27…支持軸、30…ケーシング、34…板ばね(支持手段)、35…受け部(支持手段)、36…第1のギヤの歯、43…円環面(接触面)、45…円環面(接触面)、46…第1の歯、47…第2の歯、50…出力軸(第2の軸、他方の軸)、54…板ばね(支持手段)、55…受け部(支持手段)、57…第2のギヤの歯、60…傾斜軸、64…角穴(支持孔)、67…支持孔、70…入力回転軸(中心軸)、103…第3のギヤ、104…小径揺動ギヤ(第2の揺動ギヤ)、111…揺動歯車機構、136…第3のギヤの歯、146…第3の歯、501…多関節ロボットアーム、511〜516…関節、521〜526…リンク

Claims (12)

  1. 軸方向の一方側を指向する歯を有すると共に、ケーシングに固定された第1のギヤと、
    前記第1のギヤに対向する歯を有すると共に、前記第1のギヤと同軸に設けられた第2のギヤと、
    前記第1のギヤ及び前記第2のギヤと同軸に設けられた回転自在な第1の軸と、
    前記第1の軸に対して傾斜して設けられた傾斜軸と、
    前記第1のギヤ及び前記第2のギヤの間に配置され、前記傾斜軸に対して回転自在に設けられると共に、前記第1のギヤの歯数と1つ異なる歯数であって、前記第1のギヤに噛合する第1の歯と、前記第2のギヤの歯数と1つ異なる歯数であって、前記第1の歯の前記第1のギヤとの噛合部位の径方向及び軸方向の反対側で、前記第2のギヤに噛合する第2の歯と、を有し、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤに対して一定の傾斜角で噛合する第1の揺動ギヤと、
    前記第1の軸と同軸に設けられると共に、前記第2のギヤ又は前記第1の揺動ギヤのいずれか一方と一体回転する第2の軸と、
    前記第1のギヤ及び前記第2のギヤの間の中心部で、前記第1の軸の中心軸を含む一平面内で揺動自在に連結すると共に、前記第1の軸と前記傾斜軸とを相対回転不能に連結する連結手段と、
    前記第1の揺動ギヤを、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤの少なくとも一方に対して径方向に支持する支持手段と、を備える、
    ことを特徴とする歯車機構。
  2. 軸方向の一方側を指向する歯を有すると共に、ケーシングに固定された第1のギヤと、
    前記第1のギヤに対向する歯を有すると共に、前記第1のギヤと同軸に設けられた第2のギヤと、
    前記第1のギヤ及び前記第2のギヤと同軸に設けられた回転自在な第1の軸と、
    前記第1の軸に対して傾斜して設けられた傾斜軸と、
    前記第1のギヤ及び前記第2のギヤの間に配置され、前記傾斜軸に対して回転自在に設けられると共に、前記第1のギヤの歯数と1つ異なる歯数であって、前記第1のギヤに噛合する第1の歯と、前記第2のギヤの歯数と1つ異なる歯数であって、前記第1の歯の前記第1のギヤとの噛合部位の径方向及び軸方向の反対側で、前記第2のギヤに噛合する第2の歯と、を有し、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤに対して一定の傾斜角で噛合する第1の揺動ギヤと、
    前記第1の軸と同軸に設けられると共に、前記第2のギヤ又は前記第1の揺動ギヤのいずれか一方と一体回転する第2の軸と、
    前記第1の揺動ギヤを、前記第1のギヤ及び前記第2のギヤの少なくとも一方に対して径方向に支持する支持手段と、を備え、
    前記第1のギヤの歯と前記第1の揺動ギヤの前記第1の歯とは、実質的に全周に亘って接触しており、
    前記第2のギヤの歯と前記第1の揺動ギヤの前記第2の歯とは、実質的に全周に亘って接触している、
    ことを特徴とする歯車機構。
  3. 前記第1の揺動ギヤと前記支持手段との接触面は、相対速度が無い部位で接触する形状である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の歯車機構。
  4. 前記第2の軸は、前記第2のギヤと一体回転する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の歯車機構。
  5. 前記第2の軸は、前記第1の揺動ギヤと一体回転し、前記第2のギヤは、前記ケーシングに固定されると共に、前記第1のギヤと同じ歯数である、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の歯車機構。
  6. 前記第2の軸と前記第1の揺動ギヤとは、継手機構により連結される、
    ことを特徴とする請求項に記載の歯車機構。
  7. 前記第2の軸と前記第1の揺動ギヤとは、前記第2の軸に同軸で連結されると共に、軸方向の一方側を指向する歯を有する第3のギヤと、前記第3のギヤの歯数と1つ異なる歯数であって、前記第3のギヤに斜めに噛合する第3の歯を有すると共に、前記第1の揺動ギヤと同軸で一体回転する第2の揺動ギヤと、を備える揺動歯車機構により連結される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の歯車機構。
  8. 前記連結手段は、
    前記傾斜軸を軸方向に貫通する支持孔と、
    前記支持孔を貫通する前記第1の軸を、前記軸方向に直交する方向を中心にして揺動自在に支持する支持軸と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車機構。
  9. 前記連結手段は、
    前記傾斜軸を軸方向に貫通する支持孔と、
    前記支持孔を貫通する前記第1の軸と前記傾斜軸との前記軸方向に直交する方向を中心とする揺動を許容しながら、前記軸方向を中心とする回転を規制する回転規制部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の歯車機構。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の歯車機構を1組以上備え、前記第1の軸及び前記第2の軸のうち一方の軸に入力された回転を変速し、他方の軸から出力する、
    ことを特徴とする変速機
  11. 駆動モータと、前記駆動モータの出力軸に前記一方の軸が連結された請求項10に記載の変速機と、を備える、
    ことを特徴とするアクチュエータ
  12. 複数のリンクを互いに連結する複数の関節を備えると共に、前記複数の関節のうちの少なくとも1つの関節に請求項11に記載のアクチュエータを備える、
    ことを特徴とする多関節ロボットアーム
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