JP6140688B2 - 溝付き麺 - Google Patents

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Description

この発明は、溝付き麺に係り、特に、麺線方向に沿って2本の溝が形成された溝付き麺に関する。
従来から、茹上げ等の加熱調理時間の短縮を目的として、麺線方向に沿って切込みまたは溝を付した麺が提案されている。例えば、特許文献1には、ほぼ円形断面の麺線の中心部にまで至らない深さの4本の楔形溝が形成された麺、および、ほぼ円形断面の麺線の中心部にまで到達する深さの1本の楔形溝または矩形溝が形成された麺が開示されている。
ところが、麺線の中心部にまで至らない楔形溝を形成したのでは、溝なしの麺よりは加熱調理時間を短縮することができるものの、溝が浅いために調理時に熱が麺の内部に伝わりにくく、加熱調理時間の大幅な短縮を図ることができなかった。また、麺線の中心部にまで到達する楔形溝または矩形溝が形成された麺は、溝なしの麺に対して加熱調理時間を最大1/2程度に短縮することが可能であるが、その反面、麺線の中心部が早く茹で上がるために、いわゆる、腰のある良好な食感を得ることが困難であった。
これに対して、特許文献2には、横断面形状が平行四辺形の麺線に対して、平行四辺形の一方の対角線を挟んで両側に位置する2つの頂点から上記の対角線に向かって垂直に一対のV字形、U字形または矩形の溝を形成した溝付き麺が提案されている。このような溝付き麺により、短い加熱調理時間で良好な食感を得ることができると共に加熱調理後に溝が閉塞して良好な外観を得ることができる、と記載されている。
特開昭60−6172号公報 特許第2807536号公報
しかしながら、特許文献2に開示された溝付き麺において、溝の横断面形状をV字形とした場合に、溝の開口部の寸法を小さくすると、加熱調理時に溝が早く閉塞して麺の内部にまで熱が伝わりにくくなり、逆に溝の開口部の寸法を大きくすると、加熱調理後に溝が十分に閉塞しないで外観が良好でなくなる、あるいは、麺線の中心部の茹で上がりが早すぎて良好な食感を得ることができなくなるおそれがあった。
また、溝の横断面形状をU字形あるいは矩形とした場合には、茹で上がった際に溝が十分に閉塞しなかったり、溝の開口部が閉じているにも関わらず、溝の奥部が閉塞せずに麺の内部に空隙を生じて、食感を損なうおそれがあった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、加熱調理時間の短縮と加熱調理後における優れた食感および外観を得ることができる溝付き麺を提供することを目的とする。
この発明に係る溝付き麺は、麺線の横断面が、一対の平行な第1の外辺と、前記第1の外辺に対して傾斜する角度で延びる一対の平行な第2の外辺とにより囲まれる平行四辺形の主外形を有し、麺線の横断面の中心に関して点対称となる位置に、麺線方向に沿った2本の溝を有し、麺線の横断面において、それぞれの溝は、第1の外辺に対して第2の外辺の傾斜方向と同じ側に傾斜する中心線に沿って延び、麺線の横断面において、それぞれの溝は、互いに対向し且つ溝の開口面から麺線の内部に向かって延びる一対の第1の辺と、これら第1の辺の先端で互いに接近する方向に屈曲し且つ互いに接続されて溝の先端部を形成する一対の第2の辺とを有し、溝の先端部から開口面までの距離が麺線の横断面の溝の形成方向における麺線の幅の1/2よりも大きいものである。
好ましくは、麺線の横断面において、2本の溝の間に位置する麺線の部分の肉厚と溝の開口幅との比が、1.0:0.7〜1.3である。
また、麺線の横断面において、溝の先端部の角度は、45〜100度であることが好ましい。この場合、さらに、麺線の横断面において、第1の辺と第2の辺との間の屈曲角は、110〜170度であることが好ましい。
好ましくは、麺線の横断面において、2本の溝が占める面積は、2本の溝がないものとしたときの麺線の主外形の面積の15〜65%である。
また、麺線の横断面の中心から構成面積約80%の部分における肉厚は、0.3mm〜1.5mmであることが好ましい。
麺線の横断面において、2本の溝は、麺線の主外形の互いに対向する角部から麺線の内部に向かって延びる、あるいは、麺線の主外形の互いに対向する辺部から麺線の内部に向かって延びるように形成することができる。
また、麺線の横断面において、溝の一対の第1の辺は、溝の先端部側の間隔が狭くなるように互いに傾斜していてもよく、あるいは、互いに平行に延びていてもよい。
この発明によれば、麺線の横断面において、それぞれの溝が、互いに対向し且つ溝の開口面から麺線の内部に向かって延びる一対の第1の辺と、これら第1の辺の先端で互いに接近する方向に屈曲し且つ互いに接続されて溝の先端部を形成する一対の第2の辺とを有しているので、加熱調理時間の短縮と加熱調理後における優れた食感および外観を得ることが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る溝付き麺を示す部分斜視図である。 実施の形態1に係る溝付き麺を示す横断面図である。 実施の形態1に係る溝付き麺の製造時に用いられる切刃を示す図である。 図3の切刃の要部を示す拡大図である。 実施の形態1の変形例に係る溝付き麺を示す横断面図である。 実施の形態2に係る溝付き麺を示す横断面図である。 実施の形態2の変形例に係る溝付き麺を示す横断面図である。 実施の形態3に係る溝付き麺を示す横断面図である。 実施の形態3の変形例に係る溝付き麺を示す横断面図である。
以下、図面に示す好適な実施の形態に基づいて、この発明を詳細に説明する。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係る溝付き麺1を示す。麺1は、図中Lで示される麺線方向に延伸した乾麺からなっている。麺1の外周部には、麺線方向Lに沿って2本の溝G1およびG2が形成されている。
図2に示されるように、麺線は、その横断面において、ほぼ平行四辺形の主外形を有する。すなわち、2本の溝G1およびG2がないものと仮定した場合に、麺1は、ほぼ平行四辺形の断面形状を有している。溝G1およびG2は、麺線の主外形である平行四辺形の互いに対向する角部C1およびC2から麺線の内部に向かって延びており、平行四辺形の中心に関して点対称となる位置に配置されている。
溝G1およびG2は、麺線の横断面において、互いに等しい断面形状を有しており、それぞれ、溝の開口面Hから麺線の内部に向かって延びる一対の直線状の第1の辺L11およびL12と、これら第1の辺L11およびL12の先端にそれぞれ接続された直線状の第2の辺L21およびL22を有している。第1の辺L11およびL12は、溝の先端部P側の間隔が狭くなるように互いに傾斜しつつ互いに対向して延びており、第1の辺L11の先端に第2の辺L21が、第1の辺L12の先端に第2の辺L22が、それぞれ接続されている。第2の辺L21およびL22は、第1の辺L11およびL12の先端から互いに接近するように屈曲した方向に延び、これら第2の辺L21およびL22の交点により、溝の先端部Pが形成されている。
すなわち、溝G1およびG2は、上述した特許文献1および2に示されるようなV字形、U字形または矩形の溝と異なり、傾斜角度が2段に変化する多角形状の断面形状を有している。
なお、溝G1およびG2の開口面Hは、溝の開口を覆うように溝の両側の麺線部分に接すると共に麺線部分との接点T1およびT2の間に位置する平面により定義されるものとする。さらに、麺線の横断面において、それぞれの溝の中心線CLと開口面Hとの交点をMとし、この交点Mから溝の先端部Pまでの距離Dgを溝の深さとしたとき、溝G1およびG2の深さは、溝の形成方向における麺線の幅の1/2よりも大きくなるように設定されている。ここで、溝の形成方向における麺線の幅は、溝の中心線CLを延長して麺線の外郭と交わった点をQとして、溝の中心線CLと開口面Hとの交点Mからこの点Qまでの距離Dnで表される。すなわち、溝G1およびG2は、溝の形成方向における点Mと点Qを結ぶ線分MQの中点より深い位置まで形成されている。
このような構造の溝付き麺1を高温の湯の中に投入して茹でると、麺線の外周面を通して水分と熱が麺線の内部へ浸透するが、このとき、2本の溝G1およびG2の中にも高温の湯が入り込み、麺線の外周面だけでなく、2本の溝G1およびG2の内壁部分からも水分と熱が麺線の内部へ浸透する。上述したように、それぞれの溝G1およびG2は、麺線の横断面において、第1の辺L11およびL12と、これらの辺L11およびL12の先端から屈曲して先端部Pに至る第2の辺L21およびL22を有すると共に、溝の形成方向における麺線の幅の1/2より大きな深さを有しているので、大きな表面積を備えており、水分と熱が効率よく迅速に麺線の内部に吸収される。
このとき、溝G1およびG2の断面形状は、第1の辺L11およびL12と第2の辺L21およびL22により傾斜角度が2段に変化する多角形状を呈しているため、溝G1およびG2と同じ開口幅および深さを有する単純なV字形の溝に比べて、閉塞が早まることがなく、溝G1およびG2の内部に入り込んだ湯により水分と熱が麺線の内部まで十分に浸透して、早く茹で上がることとなる。また、溝G1およびG2と同じ開口幅および深さを有するU字形あるいは矩形の溝に比べると閉塞しやすく、茹で上がった際に溝が十分に閉塞しなかったり、麺の内部に空隙を生じるおそれがない。
このため、加熱調理時間が短くても、加熱調理後に優れた食感が得られると共に、溝なしの麺と同様の外観および舌触りが得られることとなる。
なお、溝の中心線CLに対して直交する方向に計測した第1の辺L11およびL12の相互間の最大間隔、すなわち、溝の開口側における第1の辺L11およびL12の間の距離を溝の開口幅Wgとしたとき、2本の溝G1およびG2の間に位置する麺線部分の肉厚Wnと溝の開口幅Wgとの比を、1.0:0.7〜1.3に設定することが望ましい。このようにすることにより、さらに、加熱調理後の溝G1およびG2の十分な閉塞と加熱調理時間の短縮を両立させることができる。
また、第1の辺L11と第2の辺L21との間の屈曲角および第1の辺L12と第2の辺L22との間の屈曲角A1は、110〜170度の範囲内に設定され、第2の辺L21およびL22の間に形成される溝の先端部Pにおける角度A2は、45〜100度の範囲内に設定されることが好ましい。これにより、溝G1およびG2が早すぎることなく且つ十分に閉塞することとなる。
さらに、麺線の横断面において、溝の開口面Hにより閉じられた溝内部の断面積を溝が占める面積とすると、2本の溝G1およびG2が占める面積の和は、これらの溝G1およびG2がないものとしたときの麺線の主外形の面積の15〜65%に設定されることが好ましい。
また、麺線の断面形状において、麺線の主外形である平行四辺形の各辺の長さは、1〜6mmに設定され、製造面での麺強度を大きく左右する部分、例えば麺線の主外形である平行四辺形の中心から構成面積約80%の部分における麺線の肉厚は、0.3mm〜1.5mmに設定されることが好ましい。
このような構造を有する溝付き麺1により、加熱調理時間の短縮と加熱調理後における優れた食感および外観を得ることが可能となる。
実施の形態1の溝付き麺1は、例えば図3に示されるような切刃を用いて製造することができる。一対の回転シャフト11および12にそれぞれ複数の円板形状の切刃13及び14が装着され、これらの切刃13及び14の先端が互いに近接するように一対の回転シャフト11および12が互いに平行に配置されている。切刃13及び14の先端には、図4に示されるように、互いに傾斜角度の異なる切り出し面F1およびF2が形成されている。
そして、回転シャフト11および12により切刃13及び14を互いに逆方向に回転させた状態で、切刃13及び14の先端の間に麺の生地を通すことにより、図1および2に示したような断面形状を有する溝付き麺1が製造される。このとき、切刃13及び14の切り出し面F1およびF2により、傾斜角度が2段に変化する溝G1およびG2の第1の辺L11およびL12と第2の辺L21およびL22が形成される。
なお、切刃の代わりに、溝付き麺1の断面形状に対応するダイ穴を有するダイスを用いて麺の生地を押出成形することによっても、溝付き麺1を製造することができる。
上記の実施の形態1に係る溝付き麺1では、溝G1およびG2の第1の辺L11およびL12が、溝の先端部P側の間隔が狭くなるように互いに傾斜しつつ互いに対向して延びていたが、これに限るものではなく、図5に示される溝付き麺2のように、第1の辺L11およびL12が、互いに平行に延びていてもよい。これらの第1の辺L11およびL12の先端に、それぞれ、第2の辺L21およびL22が互いに接近する方向に屈曲して接続され、第2の辺L21およびL22の交点により溝の先端部Pが形成される。
このような溝付き麺2によっても、上述した溝付き麺1と同様に、加熱調理時間の短縮と加熱調理後における優れた食感および外観を得ることが可能となる。
実施の形態2
上記の実施の形態1に係る溝付き麺1では、溝G1およびG2が、麺線の主外形である平行四辺形の互いに対向する角部C1およびC2から麺線の内部に向かって延びていたが、図6に示される実施の形態2の溝付き麺3のように、麺線の主外形である平行四辺形の互いに対向する辺部S1およびS2から麺線の内部に向かって延びる溝G1およびG2を形成することもできる。
この場合も、麺線の横断面において、溝G1およびG2は、平行四辺形の中心に関して点対称となる位置に配置され、それぞれ、第1の辺L11およびL12と第2の辺L21およびL22により傾斜角度が2段に変化する多角形状を有し、溝の形成方向における麺線の幅の1/2よりも大きな深さを有している。
このような溝付き麺3によっても、溝付き麺1と同様に、加熱調理時間の短縮と加熱調理後における優れた食感および外観を得ることが可能となる。
図6に示した溝付き麺3では、溝G1およびG2の第1の辺L11およびL12が、溝の先端部P側の間隔が狭くなるように互いに傾斜しつつ互いに対向して延びていたが、これに限るものではなく、図7に示される溝付き麺4のように、第1の辺L11およびL12が、互いに平行に延びていてもよい。この場合も、第1の辺L11およびL12の先端に、それぞれ、第2の辺L21およびL22が互いに接近する方向に屈曲して接続され、第2の辺L21およびL22の交点により溝の先端部Pが形成される。すなわち、溝G1およびG2は、傾斜角度が2段に変化する多角形状を有している。
このような溝付き麺4によっても、溝付き麺3と同様に、加熱調理時間の短縮と加熱調理後における優れた食感および外観を得ることができる。
実施の形態3
上記の実施の形態1および2に係る溝付き麺1〜4では、麺線がほぼ平行四辺形の主外形を有していたが、例えば図8に示される実施の形態3の溝付き麺5のように、麺線が矩形の主外形を有していてもよい。
麺線の横断面において、溝G1およびG2が、麺線の主外形である矩形の互いに対向する辺部S1およびS2から麺線の内部に向かって延びている。溝G1およびG2は、それぞれ、第1の辺L11およびL12と第2の辺L21およびL22により傾斜角度が2段に変化する多角形状を有し、溝の形成方向における麺線の幅の1/2よりも大きな深さを有している。
このような溝付き麺3によっても、溝付き麺1と同様に、加熱調理時間の短縮と加熱調理後における優れた食感および外観を得ることが可能となる。
図8に示した溝付き麺5では、溝G1およびG2の第1の辺L11およびL12が、溝の先端部P側の間隔が狭くなるように互いに傾斜しつつ互いに対向して延びていたが、これに限るものではなく、図9に示される溝付き麺6のように、第1の辺L11およびL12が、互いに平行に延びていてもよい。この場合も、第1の辺L11およびL12の先端に、それぞれ、第2の辺L21およびL22が互いに接近する方向に屈曲して接続され、第2の辺L21およびL22の交点により溝の先端部Pが形成される。すなわち、溝G1およびG2は、傾斜角度が2段に変化する多角形状を有している。
このような溝付き麺6によっても、溝付き麺5と同様に、加熱調理時間の短縮と加熱調理後における優れた食感および外観を得ることができる。
また、図8に示した溝付き麺5および図9に示した溝付き麺6では、溝G1およびG2が、麺線の主外形である矩形の互いに対向する辺部S1およびS2から麺線の内部に向かって延びていたが、同様にして、麺線の主外形である矩形の互いに対向する角部から麺線の内部に向かって延びる溝G1およびG2を形成することもできる。
なお、この発明は、うどん、そば、冷や麦、中華麺の他、パスタ等の各種の麺に適用することができる。
また、この発明は、乾麺の他、生麺、茹麺、蒸麺、即席麺等、各種の形態の麺に適用することが可能である。
製造例1〜5
準強力小麦粉100質量部に対し、10%食塩水36質量部を加え、ピンミキサーにて10分間ミキシングを行い、得られた麺生地を、常法に従い、ロールにて最終麺帯厚みが2.4mmになるように圧延比30〜50%で圧延した。この麺帯から、切刃を用いて、図2と同様の断面形状を有し、ただし溝の第1の辺L11と第2の辺L21の成す角度A1(L12とL22の成す角度も同じ)、辺L21とL22の成す角度A2、及び溝と溝の間に位置する麺線部分の肉厚Wnと溝の開口幅Wgとの比を表1のようにした各種溝付き麺を製造例1〜5として製造した。得られた麺を水分含量13%になるまで穏やかな温湿条件で乾燥した。なお、いずれの溝付き麺も、溝の深さは溝の形成方向における麺線の幅の1/2より大きな深さを有していた。
比較例1
製造例1〜5と同じく図2と同様の断面形状を有し、ただし溝の形状をV字形(先端部の角度15度)にして、溝付き麺を製造した。得られた麺を水分含量13%になるまで穏やかな温湿条件で乾燥した。なお、いずれの溝付き麺も、溝の深さは溝の形成方向における麺線の幅の1/2より大きな深さを有していた。
製造例1〜5及び比較例1の各溝付き麺を100gずつ小分けし、100℃の湯で茹で調理し、茹で上がるまでの時間及び、茹で上がった麺の外観及び食感を、10名の評価者により以下の評価基準で評価した。その結果を平均値として表1に示す。なお、厚さ2.4mmの麺帯を用いて、溝が無い通常の麺では、茹で時間は600秒である。
外観の評価基準
4:溝無しの麺と同等であり、滑らかな外観
3:溝無しの麺とほぼ同等であり、ほぼ滑らかな外観
2:わずかにでこぼこしており、滑らかさにやや足りない外観
1:でこぼこしており、滑らかさに足りない外観
食感の評価基準
4:溝無しの麺と同等であり、良好な食感
3:溝無しの麺とほぼ同等であり、やや良好な食感
2:溝無しの麺に比べやや柔らかく、やや不良な食感
1:溝無しの麺に比べ柔らかく、不良な食感
Figure 0006140688
1〜6 溝付き麺、11,12 回転シャフト、13,14 切刃、G1,G2 溝、L11,L12 第1の辺、L21,L22 第2の辺、P 溝の先端部、H 溝の開口面、CL 溝の中心線、C1,C2 角部、Wg 溝の開口幅、Wn 麺線部分の肉厚、Dg 溝の深さ、Dn 麺線の幅、F1,F2 切り出し面、S1,S2 辺部。

Claims (10)

  1. 麺線の横断面が、一対の平行な第1の外辺と、前記第1の外辺に対して傾斜する角度で延びる一対の平行な第2の外辺とにより囲まれる平行四辺形の主外形を有し、
    前記麺線の横断面の中心に関して点対称となる位置に、前記麺線方向に沿った2本の溝を有し、
    前記麺線の横断面において、それぞれの前記溝は、前記第1の外辺に対して前記第2の外辺の傾斜方向と同じ側に傾斜する中心線に沿って延び、
    前記麺線の横断面において、それぞれの前記溝は、互いに対向し且つ前記溝の開口面から前記麺線の内部に向かって延びる一対の第1の辺と、これら第1の辺の先端で互いに接近する方向に屈曲し且つ互いに接続されて前記溝の先端部を形成する一対の第2の辺とを有し、
    前記溝の先端部から開口面までの距離が前記麺線の横断面の前記溝の形成方向における前記麺線の幅の1/2よりも大きいことを特徴とする溝付き麺。
  2. 前記麺線の横断面において、前記2本の溝の間に位置する前記麺線の部分の肉厚と前記溝の開口幅との比が、1.0:0.7〜1.3である請求項1に記載の溝付き麺。
  3. 前記麺線の横断面において、前記溝の先端部の角度は、45〜100度である請求項1または2に記載の溝付き麺。
  4. 前記麺線の横断面において、前記第1の辺と前記第2の辺との間の屈曲角は、110〜170度である請求項3に記載の溝付き麺。
  5. 前記麺線の横断面において、前記2本の溝が占める面積は、前記2本の溝がないものとしたときの前記麺線の主外形の面積の15〜65%である請求項1〜4のいずれか一項に記載の溝付き麺。
  6. 前記麺線の横断面の中心から構成面積約80%の部分における肉厚が0.3mm〜1.5mmである請求項1〜5のいずれか一項に記載の溝付き麺。
  7. 前記麺線の横断面において、前記2本の溝は、前記麺線の主外形の互いに対向する角部から前記麺線の内部に向かって延びている請求項1〜6のいずれか一項に記載の溝付き麺。
  8. 前記麺線の横断面において、前記2本の溝は、前記麺線の主外形の互いに対向する辺部から前記麺線の内部に向かって延びている請求項1〜6のいずれか一項に記載の溝付き麺。
  9. 前記麺線の横断面において、前記溝の前記一対の第1の辺は、前記溝の先端部側の間隔が狭くなるように互いに傾斜している請求項1〜8のいずれか一項に記載の溝付き麺。
  10. 前記麺線の横断面において、前記溝の前記一対の第1の辺は、互いに平行に延びている請求項1〜8のいずれか一項に記載の溝付き麺。
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