JP6139189B2 - 送風ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、送風ユニットに係り、特に、プラグファンを用いて送風をするものに関する。
空気調和機(空調機)や産業用送風機は低騒音のものが求められている。特にプラグファンを用いた送風ユニットが採用されているこれらの機器は、羽根の枚数Z(枚)と回転数N(rev/min)より特定周波数の音が発生することが知られている。これはNZ音と呼ばれ、周波数はf=N×Z÷60(Hz)の整数倍になる(特許文献1の2頁参照)。
特許文献1記載のものはプラグファン(ターボファン)の吸込口(ベルマウス)の外周囲に円筒整流部材を設けることでNZ音を低減している。なお、特許文献1と同様な技術が開示されている文献として特許文献2を掲げることができる。
特開昭61−195219号公報 特開平6−281180号公報
ところで、空気調和機等の騒音は低減されればされるほど良いので、近年は、さらなる低騒音の機器が求められている状況である。
そこで、本発明は、機器の改良を行うことでさらなる低騒音の送風ユニットを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、空気が流れる貫通孔を具備した仕切り部材と、この仕切り部材に設けられ前記仕切り部材の一方の側で前記貫通孔を囲み、前記仕切り部材の一方から離れた端部が開口部とされている筒状部を具備した整流部材と、前記筒状部内と前記貫通孔とに空気を流すために前記仕切り部材の他方の側に設けられたプラグファンとを備えた送風ユニットにおいて、前記筒状部には、多数の孔が均一に設けられており、前記プラグファンが回転したときに、空気を前記筒状部の開口部と前記筒状部の多数の孔とを経由して吸い込み、前記貫通孔での風速分布の不均一を緩和するように構成されている送風ユニットである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の送風ユニットにおいて、前記筒状部に設けられている孔は、円形状に形成されており、前記各孔による前記筒状部の開口率は、26.7%〜44.2%になっている送風ユニットである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の送風ユニットにおいて、前記仕切り部材に設けられ前記仕切り部材の他方の側で前記貫通孔を囲んでいるインレットリングを備えており、前記仕切り部材の貫通孔から前記プラグファンの吸気口まで、前記インレットリング内を空気が流れるように構成されており、前記インレットリングの流路断面は、前記仕切り部材の貫通孔から前記プラグファンの吸気口に向かうにしたがって次第に小さくなっている送風ユニットである。
本発明によれば、機器の改良を行うことでさらなる低騒音の送風ユニットを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る送風ユニットの斜視図である。 図1におけるII矢視図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る送風ユニットを構成する整流部材の斜視図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る送風ユニットを構成するプラグファンの斜視図である。 本発明の実施形態に係る送風ユニットを構成するインレットリングとプラグファンの斜視図である。 本発明の実施形態に係る送風ユニットを構成する整流部材の作用を示す斜視図である。 仕切り部材の貫通孔での空気流の速度分布を示す図である。 従来の送風ユニットにおける騒音の大きさと周波数の関係を示す図である。 従来の送風ユニットと本発明の実施形態に係る送風ユニットとにおける騒音の大きさと周波数の関係を示す図である。 送風ユニットで整流部材の筒状部の孔径を変更した場合における騒音の低下量を示す図である。 送風ユニットで整流部材の筒状部の内径を変更した場合における騒音の低下量を示す図である。 送風ユニットで整流部材の筒状部の高さを変更した場合における騒音の低下量を示す図である。
本発明の実施形態に係る送風ユニット1は、たとえば、従来のものと同様に空気調和機等に使用されるものであり、図1で示すように、筐体3と仕切り部材5と整流部材7とプラグファン9とを備えて構成されている。図を見やすくするために、図1では筐体3と仕切り部材5とを透明に描いてある。
なお、以下、説明の便宜のために、水平な所定の一方向を縦方向とし、縦方向に対して直交する水平な所定の一方向を横方向とし、縦方向と横方向とに対して直交する方向を高さ方向(上下方向)とする場合がある。
筐体3は直方体状の箱状に形成されている。すなわち、筐体3は、矩形な平板状の底面部(底面)11と矩形な平板状の上面部(上面)13と矩形な平板状の4枚の側面部(側面)15とで囲まれた形態になっている。筐体3の内部空間は直方体状になっている。
仕切り部材5は、筐体3内に設置されており、筐体3の内部空間を上側の前室17と下側の後室19とにわけている。前室17には、図示しない空気吸込口が設けられており、空気吸込口には、ダクト(空気吸込ダクト)が接続されている。後室19には、図示しない空気吹出口が設けられており、空気吹出口には、ダクト(空気吹出ダクト)が接続されている。
そして、プラグファン9が回転すると、空気吸込ダクト、前室17、後室19、送風ダクトを経由して送風がなされるようになっている。
仕切り部材5には、空気が流れる貫通孔21が設けられている。整流部材7は、筒状部(たとえば円筒状部)23を備えており、仕切り部材5に一体的に設けられている。整流部材7の筒状部23は、仕切り部材5の一方の側(上側;前室17内)で貫通孔21を囲んでいる。
プラグファン9は、筒状部23内と貫通孔21とに空気を流すために、仕切り部材5の他方の側(下側;後室19内)に設けられている。
整流部材7の筒状部23は、たとえばパンチングメタルで構成されている。そして、筒状部23には、空気の流れによって生成される騒音を低減するための多数の孔(複数の多くの小孔)25が設けられている。各孔25は、筒状部23全体にわたって均一に分散して設けられている。
また、送風ユニット1には、インレットリング27が設けられている。インレットリング27は、筒状(円環状)に形成されており、仕切り部材5に一体的に設けられており、仕切り部材5の他方の側(下側;後室19内)で仕切り部材5の貫通孔21を囲んでいる。
そして、仕切り部材5の貫通孔21からプラグファン9の吸気口29まで、インレットリング27内を空気が流れるように構成されている。すなわち、インレットリング27は、この内側に空気を流すことで、仕切り部材5の貫通孔21からプラグファン9の吸気口29まで空気(空気の流れ)をガイドするようになっている。
インレットリング27の流路断面は、仕切り部材5の貫通孔21からプラグファン9の吸気口29に向かうにしたがって(上から下に向かうにしたがって)次第に小さくなっておりこの後筒状部47にところで一定になっている。
送風ユニット1についてさらに詳しく説明する。
仕切り部材5は、矩形な平板状に形成されている。仕切り部材5は、この厚さ方向が上下方向になるようにして、筐体3の内部で筐体3に一体的に設けられている。
仕切り部材5が設けられていることで、筐体3内の空間は、直方体状の前室(上側の空間)17と直方体状の後室(上側の空間)19とに分けられている。
仕切り部材5の中央(縦方向および横縦方向の中央)には、円形状の貫通孔(仕切り部材5の厚さ方向で仕切り部材5を貫通している貫通孔)21が設けられている。筐体3内の前室17と後室19とは、貫通孔21のみでお互いがつながっている。なお、筐体3と仕切り部材5とはたとえば鋼板で構成されている。
整流部材7は、図3(a)等で示すように、円形状の貫通孔31が中央に設けられている円板状部(鍔部)33と、筒状部23とを備えて構成されている。
整流部材7の筒状部23は、一定の厚さの板状の素材を曲げたことで円筒状に形成されており、整流部材7の円板状部33の厚さ方向の一方の面に起立して設けられている。整流部材7の筒状部23の中心軸は、整流部材7の円板状部33の貫通孔31の中心を通っており、整流部材7の筒状部23の内径と円板状部33の貫通孔31の内径とはお互いがほぼ等しくなっている。
さらに説明すると、整流部材7は、次に示す立体形状になっている。所定の平面に、上下方向に延びた所定の長さの第1の線分を引く。第1の線分の下端を始点として右方に延びている所定の長さの第2の線分を引く。
続いて、上下方向に延伸し、第1の線分(第2の線分の左端)から左側へ所定の距離だけ離れている中心軸を引く。整流部材は、第1の線分と第2の線分とを(「L」字状のものを)、中心軸を回転中心にして360°回転したときに、「L」字状のものの軌跡であらわされる立体形状になっている。
なお、整流部材7は、実際には、各部23,33が厚さを備えているので、上述した各線分は、所定の僅かな幅(各線分の延伸方向に直交する方向の寸法)を備えていることになる。また、第1の線分の軌跡が筒状部23になり、第2の線分の軌跡が円板状部33になる。
整流部材7は、仕切り部材5の上側で仕切り部材5に設けられている。この状態では、整流部材7の円板状部33の厚さ方向が上下方向になり、整流部材7の円板状部33が仕切り部材5の上側で仕切り部材5に接触して重なっている。そして、整流部材7の筒状部23が、仕切り部材5の貫通孔21を囲んで仕切り部材5の厚さ方向の一方の面(上面)から起立している(仕切り部材5から上方に延出している)。
なお、整流部材7の筒状部23の中心軸は仕切り部材5の貫通孔21の中心を通っている。また、整流部材7の筒状部23の内径と仕切り部材5の貫通孔21の径とがお互いがほぼ等しくなっている。
また、整流部材7は、鋼板で構成されているがこれに限定されることはない。風速に耐えられる強度があれば、合成樹脂等の他の材料で構成してもよい。
整流部材7の筒状部23に設けられている小孔25は、筒状部23の肉部をこの厚さ方向で貫通している。小孔25は、一定の径の円形になっており、各小孔25は、一定のピッチでお互いが離れ碁盤目状にならんでいる。なお、各小孔25が千鳥状等他の形態でならんでいてもよいし、小孔25の形状が円形以外の形状になっていてもよい。この場合、小孔25の形状が、長円状、楕円状もしくは矩形の四隅を円弧状にした形状等、尖った角部が非存在である形状になっていることが望ましい。
また、いずれの小孔25も、筒状部23の端で切れていないことが望ましい。たとえば、小孔25が円形になっている場合、いずれの小孔25も、筒状部23の先端(筒状部23の上端)にかかっておらず、小孔25と筒状部23の上端との間には、筒状部23の肉部が必ず存在しており、小孔25が筒状部の先端にかかり弓形になっていることは無い。
孔25による整流部材7の筒状部23の開口率は、26.7%〜44.2%(たとえば、26.7%もしくは34.9%もしくは44.2%)になっている。
たとえば、孔25は、筒状部23に12mmのピッチで碁盤目状にならんでいる。ここで孔25の径が7mmである場合の開口率R(d=7)を求めると、R(d=7)=7×π/24≒0.267で、開口率R(d=7)は、26.7%(約27%)ということになる。上記式において、「24」は、孔25のピッチの2倍の値である。孔25の径が8mmである場合の開口率R(d=8)を求めると、R(d=8)=8×π/24≒0.349で、開口率R(d=7)は、34.9%(約35%)ということになる。孔25の径が9mmである場合の開口率R(d=9)を求めると、R(d=9)=9×π/24≒0.442で、開口率R(d=7)は、44.2%(約44%)ということになる。
筒状部23の内径D3は、プラグファン9の円形状の吸気口29の内径D2(図3(b)参照)がφ347mmである場合において、φ380mmになっている。なお、内径D3を、329mm〜430mm(たとえば、329mmもしくは430mm)にしてもよい。
筒状部23の高さ寸法H2は、70mmになっているが、高さ寸法H2を35mm〜70mm(たとえば、35mmもしくは52.5mm)にしてもよい。
プラグファン9は、図1、図2等で示すように、仕切り部材5の厚さ方向の他方の面(下面)からわずかに離れ、仕切り部材5の厚さ方向の他方の側(下側)に配置されている。プラグファン9の回転中心軸と整流部材7の筒状部23の中心軸とはお互いが一致しており、仕切り部材5の貫通孔21の中心を通っている。プラグファン9の吸気口29は、内径D2が仕切り部材5の貫通孔21の径(整流部材7の筒状部23の内径D3)よりも小さい円形状に形成されている。プラグファン9の吸気口29は、貫通孔21に対向している(貫通孔21の円と吸気口29の円とがお互いに平行になっている)。
そして、プラグファン9がアクチュエータ(たとえば、モータ37)で回転すると、仕切り部材5の厚さ方向の一方の側で整流部材7の筒状部23の外側に存在している空気(前室17内の空気)が、整流部材7の筒状部23内に吸い込まれ、筒状部23の内側と仕切り部材5の貫通孔21とインレットリング27を通って、プラグファン9の吸気口29から吸い込まれるようになっている。プラグファン9に吸い込まれた空気は、プラグファン9の羽根39のところから、仕切り部材5の厚さ方向の他方の側(下側)でプラグファン9の外部(後室19内)に排出されるようになっている。すなわち、羽根39に沿ってプラグファン9の外周から後室19内に空気が排出されるようになっている。
これにより、空気の流れ方向で(上流側から下流側に向かい)、整流部材7の筒状部23、仕切り部材5の貫通孔21、プラグファン9がこの順にならんでいることになる。
また、モータ37によりプラグファン9が回転すると、整流部材7の筒状部23先端(上端)の円形の開口部41からだけでなく、筒状部23にあけられている各小孔25を通って筒状部23内に空気が流れ込むようになっている。
インレットリング27は、図4で示すように、円板状部(鍔部)43と円弧状部45と円筒状部47とで構成されている。インレットリング27は、円弧状部45が設けられている点が整流部材7と異なるが、その他の点は、整流部材7と同様に構成されている。すなわち、インレットリング27は、次に示す立体形状になっている。
所定の平面に、左右方向に延びた所定の長さの第1の線分を引く。第1の線分の左端を始点として下方に延びている所定の長さの第2の線分を引く。これにより、第1の線分の左端と第2の線分の上端とのところは、90°の尖った角部になる。この角部を無くすために、C面取りの要領で角部のところを1/4の円弧で丸める。
続いて、上下方向に延伸し、第2の線分(第1の線分の左端)から左側へ所定の距離だけ離れている中心軸を引く。インレットリング27は、円弧状部を間にしてお互いがつながっている第1の線分と第2の線分とを(角部が円弧状になっている「L」字状のものを)、中心軸を回転中心にして360°回転したときに、上記「L」字状のものの軌跡であらわされる立体形状になっている。
なお、インレットリング27は、実際には、各部が厚さを備えているので、上述した各線分や円弧は、所定の僅かな幅(各線分や円弧の延伸方向に直交する方向の寸法)を備えていることになる。
インレットリング27の円板状部43は、1/4の円弧により左端側が短くなった第1の線分の軌跡であらわされ、インレットリング27の円弧状部45は、1/4の円弧であらわされ、インレットリング27の円筒状部47は、1/4の円弧により上端側が短くなった第2の線分の軌跡であらさわれる。
インレットリング27は、仕切り部材5の下側で仕切り部材5に設けられている。この状態では、インレットリング27の円板状部43の厚さ方向が上下方向になり、インレットリング27の円板状部43が仕切り部材5の下側で仕切り部材5に接触して重なっている。そして、インレットリング27の円弧状部45と円筒状部47が、仕切り部材5の貫通孔21を囲んで仕切り部材5の厚さ方向の他方の面から起立している(仕切り部材5から下方に延出している)。インレットリング27の下側には、プラグファン9が設けられている。
インレットリング27の円筒状部47の中心軸は仕切り部材5の貫通孔21の中心を通っている。また、インレットリング27の円弧状部45の内径(最大径;インレットリング27の円板状部43のところの貫通孔の内径)と仕切り部材5の貫通孔21の径とがお互いがほぼ等しくなっている。
インレットリング27が、円板状部43と円弧状部45と円筒状部47とで構成されていて、上述したように、仕切り部材5に設置されていることで、インレットリング27の流路断面が、仕切り部材5の貫通孔21からプラグファン9の吸気口29に向かうにしたがって(上から下に向かうにしたがって)次第に小さくなっている。インレットリング27の流路断面とは、上下方向に対して直交する平面による断面をとった場合における、インレットリング27の内径で規定される部分の面積である。
なお、インレットリング27はたとえば鋼等で構成されているが、剛性樹脂等の他の材料で構成されていてもよい。
プラグファン9についてさらに説明する。
プラグファン9は、図3、4等で示すように、下側に配置された円板状の主板49と、主板49から上方に向けて所定間隔をおいて対向配置されるとともに中央に吸気口29を有する側板(吸気口形成体)51と、これらの主板49および側板51の間に周方向に沿って所定間隔をおいて複数配置された羽根39とを備えて構成されている。
側板51は、インレットリング27と同様にして、円板状部(鍔部)53と円弧状部55と円筒状部57とで構成されている。側板51の円板状部53は羽根39側(下側)に位置し、側板51の円弧状部55と円筒状部57とは、円板状部53から上方に起立している。
プラグファン9を回転駆動するめのモータ(たとえば、50Hzもしくは60Hzの交流電源で駆動する4ポールのインダクションモータ)37は、この筐体がモータ・プラグファン支持体59を介して、仕切り部材5に一体的に設けられている。なお、モータ・プラグファン支持体59、モータ37、プラグファン9は、筐体3の後室19内に存在している。
モータ37の回転出力軸は、モータ37の筐体から上方に突出している。プラグファン9は、モータ37の回転出力軸に一体的に設けられている。プラグファン9は、主板49が下側に位置し、主板49の上に複数枚(たとえば7枚)の羽根39が位置し、羽根39の上に側板51が位置している。プラグファン9の側板51の円筒状部57の上端には、円形状の吸気口29が形成されている。
プラグファン9の回転中心軸(モータ37の回転出力軸の回転中心軸)と、インレットリング27の円筒状部47の中心軸とはお互いが一致している。プラグファン9の側板51の円筒状部57の内径(吸気口29の内径)D2は、インレットリング27の円筒状部47の内径D4や外径よりもわずかに大きくなっている。そして、上下方向では、インレットリング27の筒状部47の下端部が、プラグファン9の側板51の円筒状部57の上端部に入り込み、お互いがオーバーラップしている。
なお、整流部材7の筒状部23の内径D3はφ380mmであり、インレットリング27の円筒状部47の内径(吸い込み口の径)D4はφ330mmであり、内径D3は内径D4の約1.1倍になっている。
また、プラグファン9の外径D1は、たとえば、φ500mmになっており、高さH1は、たとえば211mmになっている。筐体3の縦方向の寸法Bはたとえば1000mmになっており、筐体3の横方向の寸法Wはたとえば1000mmになっており、筐体3の高さ寸法Hは、たとえば、2000mmになっている。
また、プラグファン9は鋼板またアルミ板をプレス加工等により加工し、溶接やカシメ等によって結合されて一体になっているが、合成樹脂等の他の材料で構成されていてもよい。
次に、送風ユニット1の動作について説明する。
プラグファン9が停止している状態から、プラグファン9が回転すると、空気吸込ダクトから前室17内に入った空気が、整流部材7の筒状部23から吸い込まれる。この吸い込まれた空気は、整流部材7の筒状部23内を通り、仕切り部材5の貫通孔21とインレットリング27内を通り、プラグファン9の吸気口29からプラグファン9内に入る。
プラグファン9内に入った空気は、羽根39の間を通って、羽根39の外周から後室19内に排出される。そして、送風ダクトを経由して送風がなされる。
ここで、従来の整流部材の筒状部に孔があいていないので、整流部材の筒状部内に入り込む空気は、整流部材の筒状部の開口部からまた整流部材の筒状部上端を乗り越えて流れる(図5の矢印A1,A2参照)。開口部からの空気の流れと乗り越えた空気の流れは流路中央に集まり整流されるが、吸い込み口(仕切り部材の貫通孔)の周辺部と吸い込み口中央の風速分布の不均一性により、プラグファン9内部への均等な流れは発生しない。すなわち、図6に線図V1で示すような速度分布になる。
また、整流部材が設けられていないと、筒状部が存在しないことで、仕切り部材の貫通孔の周辺部での空気の流速が速くなり、図6に線図V2で示すような速度分布になる。この場合も、プラグファン9内部への均等な流れは発生しない。
これに対して、本発明の実施形態に係る送風ユニット1では、整流部材7の筒状部23をパンチングメタルにて構成している。そして、多数の小孔穴(パンチング穴)25を通過した空気も吸い込み口(仕切り部材5の貫通孔21)に入って行くので(図5に示す矢印A1,A2で示す空気の流れだけでなく、矢印A3で示す空気の流れも発生するので)、吸い込み口の周辺部と吸い込み口の中央の風速分布の不均一性が緩和される。すなわち、図6に線図V3で示すような速度分布になる。
これにより、プラグファン9の内部形状に沿ったほぼ均一な流れが発生し、羽根車(プラグファン9)の翼(羽根39)枚数により発生するNZ音や総騒音が軽減される。
次に、送風ユニット1の試験結果のついて説明する。
図7は、従来の送風ユニット(比較例に係る送風ユニット)の騒音の測定結果である。なお、以下に示す測定結果を得るための測定では、騒音測定センサを筐体3の外側で筐体3の近傍に設置した。また、プラグファン9の羽根枚数Zは7(枚)で、回転数nは約1700(rev/min)なので、発生するNZ音は、7×1700÷60≒200(Hz)の整数倍の音となる。さらにこれ以降の測定結果は、全て同じ条件で測定している。
図7の横軸は、騒音の周波数であり、縦軸は、騒音の大きさである。図7に示す線図G1は、整流部材を設けていない送風ユニットの測定結果であり、図7に示す線図G2は、筒状部に孔が設けられていない整流部材が設置されている送風ユニットの測定結果である。
線図G1と線図G2とはお互いがほぼ重なっている。ただし、NZ音(200Hz、400Hz)の付近にて、線図G2の騒音値が低下している。
図8は、従来の送風ユニット(比較例に係る送風ユニット)と本発明の実施形態に係る送風ユニット1の騒音の測定結果である。
図8の横軸は、騒音の周波数であり、縦軸は、騒音の大きさである。図8に示す線図G2は、図7の線図G2と同じ線図であり、筒状部に孔が設けられていない整流部材が設置されている送風ユニットの測定結果である。図8に示す線図G3は、筒状部23に孔25が設けられている整流部材7が設置されている本発明の実施形態に係る送風ユニット1の測定結果である。線図G2と線図G3とを比較すると、線図G3で示すもののほうが、明らかに、低騒音になっている。特に、NZ音(400Hz)の付近にて、騒音値が低下している。
図9は、整流部材7の筒状部23の孔25の径を変えた場合(7mm、8mm、9mm)の騒音の測定結果を示している。図9の上側の表で示す4つの試験((1)〜(4))では、整流部材7の筒状部23の内径D3をいずれもφ380mmとし、整流部材7の筒状部23の高さH2をいずれも70mmとしてある。
また、図9の上の表の最も右列の「騒音(dB(A))」は、騒音の対象となる全周波数帯域における騒音の大きさの合成値(オーバーオール)を示すものであり、図7や図8の線図よりも下側の部分の面積である。図9の下側の棒グラフは、図9の上側の表の結果を表したものである。
図9で示す結果では、一部、騒音が大きくなっているが、全体的には、本発明の実施形態に係る送風ユニット1の騒音は、孔25の径が7mm、8mm、9mmいずれの場合でも、小さくなっている。
図10は、整流部材7の筒状部23の内径D3を変えた場合(φ329mm、φ380mm、φ430mm)の騒音の測定結果を示している。図10の上側の表で示す6つの試験((5)、(5´)、(1)、(4)、(6)、(6´))では、整流部材7の筒状部23の高さH2をいずれも70mmとし、孔25を設けた場合には、孔25の径をいずれも7mmとしてある。
図10の上の表の最も右列の「騒音(dB(A))」は、図9のもの同様である。図10の下側の棒グラフは、図10の上側の表の結果を表したものである。
図10で示す結果でも、一部、騒音が大きくなっているが、全体的には、本発明の実施形態に係る送風ユニット1の騒音は、筒状部23の内径D3が、φ329mm、φ380mm、φ430mmいずれの場合でも、小さくなっている。
図11は、整流部材7の筒状部23の高さH2を変えた場合(35mm、52.5mm、70mm)の騒音の測定結果を示している。図11の上側の表で示す6つの試験((7)、(7´)、(8)、(8´)、(1)、(4))では、整流部材7の筒状部23の内径D4をいずれもφ380mmとし、孔25を設けた場合には、孔25の径をいずれも7mmとしてある。
図11の上の表の最も右列の「騒音(dB(A))」は、図9のもの同様である。図11の下側の棒グラフは、図11の上側の表の結果を表したものである。
図11で示す結果では、本発明の実施形態に係る送風ユニット1の騒音は、筒状部23の高さH2が、35mm、52.5mm、70mmいずれの場合でも、小さくなっている。
送風ユニット1によれば、整流部材7の筒状部23の全体に多数の小孔25を均一に設けたことで、騒音を低減することができる。すなわち、図5や図6に基づいて示した作用の下、従来の円筒整流部材を設けた場合や円筒整流部材を設けていない場合に比べて、NZ音や総騒音を低下させることができる。
また、送風ユニット1によれば、各孔25による整流部材7の筒状部23の開口率が、26.7%〜44.2%になっていることで、整流部材7の筒状部23内等の空気の流速をより均一にすることができ、騒音を一層低減することができる。
また、送風ユニット1によれば、仕切り部材5の貫通孔21からプラグファン9の吸気口29までインレットリング27内を空気が流れるように構成されており、インレットリング27の流路断面が、仕切り部材5の貫通孔21からプラグファン9の吸気口29に向かうにしたがって次第に小さくなっておりその後一定(円筒状部47のところで一定)になっているので、空気が乱れることなくプラグファン9まで流れ、騒音を一層低減することができる。
なお、送風ユニット1において、図1に示すように、高さ方向を鉛直方向として使用する必要は必ずしも無く、高さ方向等が斜めになっている状態で使用されてもよいし、高さ方向が水平になっている状態で使用されてもよし、上下が逆になった状態で使用されてもよい。
さらに、本実施形態の騒音測定結果は回転数を1700(Rev/min)で行ったが、これは4ポールのモータを60Hzの交流電源で駆動させたものである。これを50Hzの電源に変更しても、あるいは他の周波数で駆動させても、さらに羽根枚数を変更しても、NZ音の周波数は異なるが、相対的効果は変わらない。
また、整流部材7の筒状部23をパンチングメタルでなく、メッシュ材で構成してもよい。メッシュ材は、たとえば、断面が円形状の細長い素線を縦横方向で適宜編み込んで形成されたものである。
また、整流部材7の筒状部23は、円筒状になっているが、円錐台側面状になっていてもよい。すなわち、仕切り部材5の貫通孔21のところ(下端)で内径が最も大きくなっており(貫通孔21の内径と同じになっており)、上に向かうにしたがって内径が次第に小さくなっていてもよいし、逆に、仕切り部材5の貫通孔21のところ(下端)で内径が最も小さくなっており(貫通孔21の内径と同じになっており)、上に向かうにしたがって内径が次第に大きくなっていてもよい。
1 送風ユニット
5 仕切り部材
7 整流部材
9 プラグファン
21 仕切り部材の貫通孔
23 整流部材の筒状部
25 整流部材の筒状部の孔(小孔)
27 インレットリング
29 プラグファンの吸気口

Claims (3)

  1. 空気が流れる貫通孔を具備した仕切り部材と、この仕切り部材に設けられ前記仕切り部材の一方の側で前記貫通孔を囲み、前記仕切り部材の一方から離れた端部が開口部とされている筒状部を具備した整流部材と、前記筒状部内と前記貫通孔とに空気を流すために前記仕切り部材の他方の側に設けられたプラグファンとを備えた送風ユニットにおいて、
    前記筒状部には、多数の孔が均一に設けられており、
    前記プラグファンが回転したときに、空気を前記筒状部の開口部と前記筒状部の多数の孔とを経由して吸い込み、前記貫通孔での風速分布の不均一を緩和するように構成されていることを特徴とする送風ユニット。
  2. 請求項1に記載の送風ユニットにおいて、
    記筒状部に設けられている孔は、円形状に形成されており、前記各孔による前記筒状部の開口率は、26.7%〜44.2%になっていることを特徴とする送風ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の送風ユニットにおいて、
    前記仕切り部材に設けられ前記仕切り部材の他方の側で前記貫通孔を囲んでいるインレットリングを備えており、
    前記仕切り部材の貫通孔から前記プラグファンの吸気口まで、前記インレットリング内を空気が流れるように構成されており、
    前記インレットリングの流路断面は、前記仕切り部材の貫通孔から前記プラグファンの吸気口に向かうにしたがって次第に小さくなっていることを特徴とする送風ユニット。
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